(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
データ送信方法であって、前記方法は1次リンク及び空間再使用リンクを含む通信システムに適用され、前記1次リンクは1次アクセスポイントと1次局との間に設定され、前記空間再使用リンクは空間再使用送信機器の間に設定され、前記方法は、
前記1次アクセスポイントにより、トリガフレームを生成するステップであって、前記トリガフレームの負荷情報は、前記空間再使用リンクの空間再使用送信機器に、前記1次リンクの時間周波数リソースの全部又は一部を用いて空間再使用送信を実行するよう指示するために使用される空間再使用送信を示す情報を伝達する、ステップと、
前記1次アクセスポイントにより、前記トリガフレームを送信するステップと、
を含む方法。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、データ送信中の1次リンクと空間再使用リンクとの間の相互干渉を低減し及び送信品質を向上するために、データ送信方法及び機器を提供する。
【0007】
第1の態様は、データ送信方法であって、前記方法は、データ送信のための1次リンク及び空間再使用リンクを含む通信システムに適用され、前記1次リンクは1次アクセスポイントと1次局との間に設定され、前記方法は、前記1次アクセスポイントにより、
決定パラメータに従い
決定処理を実行するステップであって、前記
決定処理は、前記空間再使用リンクの再使用送信装置が、データを送信するために前記1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されるか否かを
決定するために使用される、ステップと、前記1次アクセスポイントにより、前記
決定処理の後に得られた
決定結果に従い、空間再使用送信シグナリングを生成するステップと、前記1次アクセスポイントにより、前記再使用送信装置が
前記空間再使用送信シグナリングに従い、前記空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行できるように、前記空間再使用送信シグナリングを送信するステップと、を含む方法を提供する。
【0008】
第1の態様を参照して、第1の態様の第1の実装では、空間再使用送信シグナリングは、再使用送信装置が1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを禁止されることを示すために使用される第1空間再使用送信シグナリングを含む、又は、空間再使用送信シグナリングは、再使用送信装置が1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されることを示すために使用される第2空間再使用送信シグナリングを含む。
【0009】
第1の態様及び第1の態様の前述の実装を参照して、第1の態様の第2の実装では、前記1次アクセスポイントにより、前記
決定パラメータに従い
決定処理を実行する前記ステップは、前記1次アクセスポイントにより、N個の
決定パラメータに従い
決定処理を実行するステップであって、前記N個の
決定パラメータは、前記1次リンクのN個の送信サブ帯域幅と1対1に対応し、各
決定パラメータは、前記再使用送信装置が対応する送信サブ帯域幅を使用することを許可されるか否かを
決定するために使用され、N≧2である、ステップ、を含み、前記1次アクセスポイントにより、前記
決定処理の後に得られた
決定結果に従い、空間再使用送信シグナリングを生成する前記ステップは、前記1次アクセスポイントにより、前記
決定処理の後に得られた前記
決定結果に従い、N個の空間再使用送信シグナリング片を生成するステップであって、前記N個の空間再使用送信シグナリング片は、前記N個の送信サブ帯域幅と1対1に対応する、ステップ、を含む。
【0011】
第1の態様及び第1の態様の前述の実装を参照して、第1の態様の第
3の実装では、前記1次アクセスポイントにより、前記空間再使用送信シグナリングを送信する前記ステップは、前記1次局がアップリンクデータフレームを送信するときに前記空間再使用送信シグナリングを前記アップリンクデータフレームに追加し、前記再使用送信装置が前記アップリンクデータフレームから前記空間再使用送信シグナリングを取得できるように、前記1次アクセスポイントにより、前記1次局へ前記空間再使用送信シグナリングを送信するステップ、を含む。
【0012】
第1の態様及び第1の態様の前述の実装を参照して、第1の態様の第
4の実装では、前記
決定処理の後に得られた前記結果が、前記再使用送信装置がデータを送信するために前記1次リンクの前記時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されることであるとき、前記空間再使用送信シグナリングは電力指示情報を含み、前記電力指示情報は、前記再使用送信装置がデータを送信するために前記1次リンクの前記時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用するときに使用可能な最大送信電力を決定するために、前記再使用送信装置により使用される。
【0013】
第1の態様及び第1の態様の前述の実装を参照して、第1の態様の第
5の実装では、前記1次アクセスポイントにより、
決定パラメータに従い
決定処理を実行する前記ステップの前に、前記方法は、前記1次アクセスポイントにより、前記1次局により使用される送信パラメータに従い前記
決定パラメータを決定するステップであって、前記送信パラメータは、送信電力、変調及び符号化方式MCS、及び送信帯域幅を含む、ステップ、を更に含む。
【0014】
第1の態様及び第1の態様の前述の実装を参照して、第1の態様の第
6の実装では、前記
決定パラメータは、前記1次アクセスポイントが前記1次局により送信された前記アップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力である。
【0015】
第1の態様及び第1の態様の前述の実装を参照して、第1の態様の第
7の実装では、前記通信システムは少なくとも2つの1次局を含み、前記1次アクセスポイントにより、前記1次局により使用される送信パラメータに従い前記最大干渉電力を決定する前記ステップは、前記1次アクセスポイントにより、前記少なくとも2つの1次局のうちの全部により使用される送信パラメータに従い、前記1次アクセスポイントが前記少なくとも2つの1次局のうちの全部により送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力密度を決定するステップと、前記1次アクセスポイントにより、前記最大干渉電力密度から最小値を決定するステップと、前記1次アクセスポイントにより、前記最小値に従い、前記最大干渉電力を決定するステップと、を含む。
【0016】
第1の態様及び第1の態様の前述の実装を参照して、第1の態様の第9の実装では、前記1次アクセスポイントにより、前記少なくとも2つの1次局のうちの全部により使用される送信パラメータに従い、前記1次アクセスポイントが前記少なくとも2つの1次局のうちの全部により送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力密度を決定する前記ステップは、
前記1次アクセスポイントにより、式
【数1】
に従い、前記1次アクセスポイントが前記少なくとも2つの1次局の中の局kにより送信されるアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力密度を決定するステップであって、
isd
STAkは、前記1次アクセスポイントが前記局kにより送信された前記アップリンクデータフレームを受信するときに許容される前記最大干渉電力密度を示し、P
TxSTAkは前記アップリンクデータフレームを送信
するために前記局kにより使用される送信電力を示し、SINR
requiredSTAkは、前記1次アクセスポイントが前記局kにより送信された前記アップリンクデータフレームを受信するときに必要な最小信号対干渉及び雑音比を示し、BW
STAkは、前記局kが前記アップリンクデータフレームを送信するときに使用される送信帯域幅を示す、ステップを含む。
【0017】
第1の態様及び第1の態様の前述の実装を参照して、第1の態様の第
9の実装では、前記1次アクセスポイントにより、前記最小値に従い前記最大干渉電力を決定する前記ステップは、
式I
max_level=
STAkmin{isd
STAk}・BW
total/Redundancyに従い、前記1次リンクの送信帯域幅における前記最大干渉電力を決定するステップ、又は、
式I
mmax_level=
STAk∈{mthsub−band}min{isd
STAk}・BW
m/Redundancyに従い、前記N個の送信サブ帯域幅の中のm番目のサブ帯域幅における最大干渉電力を決定するステップ、
を含み、I
max_levelは最大干渉電力を示し、
STAkmin{isd
STAk}は前記最大干渉電力密度から前記1次アクセスポイントにより決定された前記最小値を示し、BW
totalは前記1次リンクの前記送信帯域幅を示し、Redundancyは前記システム内で予約された冗長性を示し、I
mmax_levelは前記m番目のサブ帯域幅における前記最大干渉電力を示し、BW
mは前記N個の送信サブ帯域幅の中の前記m番目のサブ帯域幅を示し、N≧2、1≦m≦Nである。
【0018】
第1の態様及び第1の態様の前述の実装を参照して、第1の態様の第
10の実装では、前記1次アクセスポイントにより、前記1次局へ前記空間再使用送信シグナリングを送信する前記ステップは、前記1次アクセスポイントによりトリガフレームを送信するステップであって、前記トリガフレームのシグナリングAフィールド又は負荷情報は前記空間再使用送信シグナリングを伝達する、ステップを含む。
【0019】
第2の態様は、データ送信方法であって、前記方法は、1次リンク及び空間再使用リンクがデータ送信のために使用される通信システムに適用され、前記1次リンクは1次アクセスポイントと1次局との間に設定され、前記方法は、前記1次局により、前記1次アクセスポイントにより送信された空間再使用送信シグナリングを受信するステップであって、前記空間再使用送信シグナリングは、前記空間再使用リンクに基づきデータ送信処理を実行するために前記1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用するか否かを決定するために、前記空間再使用リンクの再使用送信装置により使用される、ステップと、前記1次局により、前記1次アクセスポイントへアップリンクデータフレームを送信するステップであって、前記アップリンクデータフレームは前記空間再使用送信シグナリングを伝達する、ステップと、を含む方法を提供する。
【0020】
第2の態様を参照して、第2の態様の第1の実装では、空間再使用送信シグナリングは、再使用送信装置が1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを禁止されることを示すために使用される第1空間再使用送信シグナリングを含む、又は、空間再使用送信シグナリングは、再使用送信装置が1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されることを示すために使用される第2空間再使用送信シグナリングを含む。
【0021】
第2の態様及び第2の態様の前述の実装を参照して、第2の態様の第2の実装では、
N個の空間再使用送信シグナリング片があり、前記N個の空間再使用送信シグナリング片は前記1次リンクのN個の送信サブ帯域幅と1対1に対応し、各空間再使用送信シグナリング片は前記再使用送信装置が対応する送信サブ帯域幅を使用することを許可されるか否かを決定するために使用され、N≧2であり、
前記1次局により、前記1次アクセスポイントへアップリンクデータフレームを送信するステップであって、前記アップリンクデータフレームは前記空間再使用送信シグナリングを伝達する、前記ステップは、
前記1次局により、前記N個の空間再使用送信シグナリング片を前記N個の送信サブ帯域幅の各々におけるアップリンクデータフレームのシグナリングAフィールドに追加するステップであって、N≧2である、ステップ、又は、
前記1次局により、前記N個の送信サブ帯域幅の中のm番目の送信サブ帯域幅上のアップリンクデータフレームのシグナリングAフィールドに、前記m番目の送信サブ帯域幅に対応するm番目の空間再使用送信シグナリング片を追加するステップであって、1≦m≦Nであり、m及びNの両方は正整数である、ステップ、を含む。
【0022】
第2の態様及び第2の態様の前述の実装を参照して、第2の態様の第3の実装では、前記空間再使用送信シグナリングは電力指示情報を含み、前記電力指示情報は、前記再使用送信装置がデータを送信するために前記1次リンクの前記時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用するときに使用可能な最大送信電力を決定するために、前記再使用送信装置により使用される。
【0023】
第2の態様及び第2の態様の前述の実装を参照して、第2の態様の第4の実装では、前記空間再使用送信シグナリングは電力指示情報を含み、前記電力指示情報は、前記再使用送信装置がデータを送信するために前記1次リンクの前記時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用するときに使用可能な最大送信電力を決定するために、前記再使用送信装置により使用される。
【0024】
第2の態様及び第2の態様の前述の実装を参照して、第2の態様の第5の実装では、前記空間再使用送信シグナリングは、
決定パラメータに従い前記1次アクセスポイントにより決定され、前記
決定パラメータは、前記1次アクセスポイントが前記1次局により送信された前記アップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力である。
【0025】
第3の態様は、データ送信方法であって、前記方法は、1次リンク及び空間再使用リンクがデータ送信のために使用される通信システムに適用され、前記1次リンクは1次アクセスポイントと1次局との間に設定され、前記方法は、前記再使用送信装置により、第1空間再使用送信シグナリングを受信するステップであって、前記第1空間再使用送信シグナリングは、前記空間再使用リンクに基づきデータ送信処理を実行するために前記1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用するか否かを決定するために、前記空間再使用リンクの前記再使用送信装置により使用される、ステップと、前記再使用送信装置により、
前記空間再使用送信シグナリングに従い、前記空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行するステップと、を含む方法を提供する。
【0026】
第3の態様を参照して、第3の態様の第1の実装では、前記空間再使用送信シグナリングは、前記再使用送信装置がデータを送信するために前記1次リンクの前記時間周波数ドメインリソースのうちの全部又は一部を使用することを禁止することを示すために使用される第2空間再使用送信シグナリングを含み、前記再使用送信装置により、
前記空間再使用送信シグナリングに従い、前記空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行する前記ステップは、前記再使用送信装置により、前記第2空間再使用送信シグナリングに従い、データを送信するために前記1次リンクの前記時間周波数リソースの全部又は一部を使用することを断念するステップを含む。
【0027】
第3の態様及び第3の態様の前述の実装を参照して、第3の態様の第2の実装では、前記空間再使用送信シグナリングは、前記再使用送信装置がデータを送信するために前記1次リンクの前記時間周波数ドメインリソースのうちの全部又は一部を使用することを許可することを示すために使用される第3空間再使用送信シグナリングを含み、前記再使用送信装置により、
前記空間再使用送信シグナリングに従い、前記空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行する前記ステップは、前記再使用送信装置により、
前記空間再使用送信シグナリングに従い、前記空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行するステップを含む。
【0028】
第3の態様及び第3の態様の前述の実装を参照して、第3の態様の第3の実装では、N個の空間再使用送信シグナリング片があり、前記N個の空間再使用送信シグナリング片は、前記1次アクセスポイントがN個の第1
決定パラメータに従い
決定処理を実行した後に得られ、前記N個の空間再使用送信シグナリング片は、前記1次リンクのN個の送信サブ帯域幅と1対1に対応し、各空間再使用送信シグナリング片は、前記再使用送信装置が対応する送信サブ帯域幅を使用することを許可されるか否かを
決定するために使用され、N≧2であり、前記再使用送信装置により、
前記空間再使用送信シグナリングに従い、前記空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行する前記ステップは、前記再使用送信装置により、
前記空間再使用送信シグナリングに従い、前記空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行するステップを含む。
【0029】
第3の態様及び第3の態様の前述の実装を参照して、第3の態様の第4の実装では、前記
決定処理の後に得られた結果が、前記空間再使用リンクの前記再使用送信装置がデータを送信するために前記1次リンクの前記時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されることであるとき、前記空間再使用送信シグナリングは電力指示情報を含み、前記再使用送信装置により、
前記空間再使用送信シグナリングに従い、前記空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行する前記ステップは、前記再使用送信装置により、前記電力指示情報に従い、前記再使用送信装置がデータを送信するために前記1次リンクの前記時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用するときに使用可能な最大送信電力を決定するステップと、前記最大送信電力より大きくない送信電力を使用することにより、データを送信するステップと、を含む。
【0030】
第3の態様及び第3の態様の前述の実装を参照して、第3の態様の第5の実装では、前記空間再使用送信シグナリングは、前記1次アクセスポイントにより第1
決定パラメータに従い決定され、前記第1
決定パラメータは、前記1次アクセスポイントにより、前記1次局により使用される送信パラメータに従い決定され、前記送信パラメータは、送信電力、変調及び符号化方式MCS、及び送信帯域幅を含む。
【0031】
第3の態様及び第3の態様の前述の実装を参照して、第3の態様の第6の実装では、前記再使用送信装置及び前記1次アクセスポイントは異なる基本サービスセットBSSに属する。
【0032】
第3の態様及び第3の態様の前述の実装を参照して、第3の態様の第7の実装では、前記再使用送信装置及び前記1次アクセスポイントは同じ基本サービスセットBSSに属し、前記空間再使用リンクは該BSSの中の局の間のD2D送信のために使用される。
【0033】
第3の態様及び第3の態様の前述の実装を参照して、第3の態様の第8の実装では、前記再使用送信装置により、
前記空間再使用送信シグナリングに従い、前記空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行する前記ステップは、前記再使用送信装置により、前記D2D送信の間に、D2D送信指示情報をデータフレームに追加するステップであって、前記D2D送信指示情報は、前記再使用送信装置を除く前記BSSの中のD2D局が該D2D送信機会を使用することを禁止するために使用される、ステップを含む。
【0034】
第3の態様及び第3の態様の前述の実装を参照して、第3の態様の第9の実装では、前記第1
決定パラメータは、前記1次アクセスポイントが前記1次局により送信された前記アップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力である。
【0035】
第3の態様及び第3の態様の前述の実装を参照して、第3の態様の第10の実装では、前記空間再使用送信装置により前記第1
決定パラメータに従い、前記再使用送信装置がデータを送信するために前記1次リンクの前記時間周波数
リソースのうちの全部又は一部を使用するときに使用可能な最大送信電力を決定する前記ステップは、式P
TxSR_max=
〜I
max_level・L
SRに従い、前記
最大送信電力を決定するステップであって、P
TxSR_maxは前記最大送信電力を示し、
〜I
max_levelは前記最大干渉電力を示し、L
SRは前記再使用送信装置から前記1次アクセスポイントへの送信中の損失を示す、ステップを含む。
【0036】
第3の態様及び第3の態様の前述の実装を参照して、第3の態様の第11の実装では、前記通信システムは第三者装置を更に含み、前記方法は、前記再使用送信装置により、第4空間再使用送信シグナリングを生成するステップであって、前記第4空間再使用送信シグナリングは、前記第三者装置がデータを送信するためにこの再使用送信機会を使用することを禁止するために使用される、ステップと、前記第4空間再使用送信シグナリングを受信すると、前記第三者装置がこの再使用送信機会を使用することを断念するように、前記再使用送信装置により、前記データ送信中に前記第4空間再使用送信シグナリングを前記データフレームに追加するステップと、を更に含む。
【0037】
第4の態様は、データ送信機器であって、前記機器は、データ送信のための1次リンク及び空間再使用リンクを含む通信システムに適用され、前記1次リンクは前記機器と1次局との間に設定され、前記機器は、
決定パラメータに従い
決定処理を実行するよう構成される判定モジュールであって、前記
決定処理は、前記空間再使用リンクの再使用送信装置が、データを送信するために前記1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されるか否かを
決定するために使用される、判定モジュールと、前記判定モジュールが
決定処理を実行した後に得られた
決定結果に従い、空間再使用送信シグナリングを生成するよう構成される生成モジュールと、前記再使用送信装置が
、前記空間再使用送信シグナリングに従い、前記空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行できるように、前記生成モジュールにより生成された前記空間再使用送信シグナリングを送信するよう構成される送信モジュールと、を含む機器を提供する。
【0038】
第4の態様を参照して、第4の態様の第1の実装では、前記生成モジュールは、前記再使用送信装置がデータを送信するために前記1次リンクの前記時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを禁止されることを示すために使用される第1空間再使用送信シグナリングを生成する、又は、前記再使用送信装置がデータを送信するために前記1次リンクの前記時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されることを示すために使用される第2空間再使用送信シグナリングを生成する、よう更に構成される。
【0039】
第4の態様及び第4の態様の前述の実装を参照して、第4の態様の第2の実装では、前記判定モジュールは、N個の
決定パラメータに従い
決定処理を実行するよう更に構成され、前記N個の
決定パラメータは、前記1次リンクのN個の送信サブ帯域幅と1対1に対応し、各
決定パラメータは、前記再使用送信装置が対応する送信サブ帯域幅を使用することを許可されるか否かを
決定するために使用され、N≧2であり、前記生成モジュールは、前記
決定処理の後に得られた前記
決定結果に従い、N個の空間再使用送信シグナリング片を生成するよう更に構成され、前記N個の空間再使用送信シグナリング片は前記N個の送信サブ帯域幅と1対1に対応する。
【0040】
第4の態様及び第4の態様の前述の実装を参照して、第4の態様の第3の実装では、前記1次局がアップリンクデータフレームを送信するときに前記空間再使用送信シグナリングを前記アップリンクデータフレームに追加し、及び前記再使用送信装置が前記アップリンクデータフレームから前記空間再使用送信シグナリングを取得できるように、前記送信モジュールは、前記1次局へ前記空間再使用送信シグナリングを送信するよう更に構成される。
【0041】
第4の態様及び第4の態様の前述の実装を参照して、第4の態様の第4の実装では、前記生成モジュールは、前記
決定処理の後に得られた前記結果が、前記再使用送信装置がデータを送信するために前記1次リンクの前記時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されることであるとき、電力指示情報を含む前記空間再使用送信シグナリングを生成するよう更に構成され、前記電力指示情報は、前記再使用送信装置がデータを送信するために前記1次リンクの前記時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用するときに使用可能な最大送信電力を決定するために、前記再使用送信装置により使用される。
【0042】
第4の態様及び第4の態様の前述の実装を参照して、第4の態様の第5の実装では、前記機器は、決定モジュールを更に含み、前記決定モジュールは、前記判定モジュールが
決定処理を実行する前に、前記1次局により使用される送信パラメータに従い前記
決定パラメータを決定するよう構成され、前記送信パラメータは、送信電力、変調及び符号化方式MCS、及び送信帯域幅を含む。
【0043】
第4の態様及び第4の態様の前述の実装を参照して、第4の態様の第6の実装では、前記
決定パラメータは、前記機器が前記1次局により送信された前記アップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力である。
【0044】
第4の態様及び第4の態様の前述の実装を参照して、第4の態様の第7の実装では、前記通信システムは少なくとも2つの1次局を含み、前記決定モジュールは、前記機器が、前記少なくとも2つの1次局のうちの全部により送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力密度を決定し、前記最大干渉電力密度から最小値を決定し、前記最小値に従い、前記最大干渉電力を決定する、よう更に構成される。
【0045】
第4の態様及び第4の態様の前述の実装を参照して、第4の態様の第8の実装では、前記決定モジュールは、式
【数2】
に従い、
前記少なくとも2つの1次局の中の局kにより送信されたアップリンクデータフレーム
が受信
されるときに許容される最大干渉電力密度を決定するよう更に構成され、isd
STAkは、前記機器が前記局kにより送信された前記アップリンクデータフレームを受信するときに許容される前記最大干渉電力密度を示し、P
TxSTAkは
前記アップリンクデータフレームを送信
するために前記局kにより使用される送信電力を示し、SINR
requiredSTAkは、前記機器が前記局kにより送信された前記アップリンクデータフレームを受信するときに要求される最小信号対干渉及び雑音比を示し、BW
STAkは、前記局kが前記アップリンクデータフレームを送信するときに使用される送信帯域幅を示す。
【0046】
第4の態様及び第4の態様の前述の実装を参照して、第4の態様の第9の実装では、前記決定モジュールは、式I
max_level=
STAkmin{isd
STAk}・BW
total/Redundancyに従い、前記1次リンクの送信帯域幅における前記最大干渉電力を決定する、又は、式I
mmax_level=
STAk∈{mthsub−band}min{isd
STAk}・BW
m/Redundancyに従い、前記N個の送信サブ帯域幅の中のm番目のサブ帯域幅における最大干渉電力を決定し、I
max_levelは前記最大干渉電力を示し、
STAkmin{isd
STAk}は前記最大干渉電力密度から前記機器により決定された前記最小値を示し、BW
totalは前記1次リンクの前記送信帯域幅を示し、Redundancyは前記システム内で予約された冗長性を示し、I
mmax_levelは前記m番目のサブ帯域幅における前記最大干渉電力を示し、BW
mは前記N個の送信サブ帯域幅の中の前記m番目のサブ帯域幅を示し、N≧2、1≦m≦Nであり、m及びNの両者は正整数である。
【0047】
第4の態様及び第4の態様の前述の実装を参照して、第4の態様の第10の実装では、前記送信モジュールは、前記1次局へトリガフレームを送信するよう更に構成され、前記トリガフレームのシグナリングAフィールド又は負荷情報は、前記空間再使用送信シグナリングを伝達する。
【0048】
第5の態様は、データ送信機器であって、前記機器は、データ送信のための1次リンク及び空間再使用リンクを含む通信システムに適用され、前記1次リンクは前記機器と1次アクセスポイントとの間に設定され、前記機器は、前記1次アクセスポイントにより送信された空間再使用送信シグナリングを受信するよう構成される受信モジュールであって、前記空間再使用送信シグナリングは、前記空間再使用リンクに基づきデータ送信処理を実行するために前記1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用するか否かを決定するために、前記空間再使用リンクの再使用送信装置により使用される、受信モジュールと、前記1次アクセスポイントへアップリンクデータフレームを送信するよう構成される送信モジュールであって、前記アップリンクデータフレームは前記空間再使用送信シグナリングを伝達する、送信モジュールと、を含む機器を提供する。
【0049】
第5の態様を参照して、第5の態様の第1の実装では、空間再使用送信シグナリングは、再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを禁止されることを示すために使用される第1空間再使用送信シグナリングを含む、又は、空間再使用送信シグナリングは、再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されることを示すために使用される第2空間再使用送信シグナリングを含む。
【0050】
第5の態様及び第5の態様の前述の実装を参照して、第5の態様の第2の実装では、N個の空間再使用送信シグナリング片があり、前記N個の空間再使用送信シグナリング片は、前記1次リンクのN個の送信サブ帯域幅と1対1に対応し、各空間再使用送信シグナリング片は、前記再使用送信装置が対応する送信サブ帯域幅を使用することを許可されるか否かを
決定するために使用され、N≧2であり、前記N個の空間再使用送信シグナリング片は、前記N個のサブ帯域幅の各々におけるアップリンクデータフレームのシグナリングAフィールドに追加され、N≧2である、又は、m番目の送信サブ帯域幅に対応するm番目の空間再使用送信シグナリング片は、前記N個の送信サブ帯域幅の中の前記m番目の送信サブ帯域幅におけるアップリンクデータフレームのシグナリングAフィールドに追加され、m≧1である。
【0051】
第5の態様及び第5の態様の前述の実装を参照して、第5の態様の第3の実装では、前記空間再使用送信シグナリングは電力指示情報を含み、前記電力指示情報は、前記再使用送信装置がデータを送信するために前記1次リンクの前記時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用するときに使用可能な最大送信電力を決定するために、前記再使用送信装置により使用される。
【0052】
第5の態様及び第5の態様の前述の実装を参照して、第5の態様の第4の実装では、前記空間再使用送信シグナリングは、
決定パラメータに従い前記1次アクセスポイントにより決定され、前記
決定パラメータは、前記1次アクセスポイントが前記
機器により送信された前記アップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力である。
【0053】
第6の態様は、データ送信機器であって、前記機器は、データ送信のための1次リンク及び空間再使用リンクを含む通信システムに適用され、前記1次リンクは1次アクセスポイントと1次局との間に設定され、前記機器は、第1空間再使用送信シグナリングを受信するよう構成される受信モジュールであって、前記第1空間再使用送信シグナリングは、前記空間再使用リンクに基づきデータ送信処理を実行するために前記1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用するか否かを決定するために、前記空間再使用リンクの
機器により使用される、受信モジュールと、
受信モジュールにより受信された前記空間再使用送信シグナリングに従い、前記空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行するよう構成される処理モジュールと、を含む機器を提供する。
【0054】
第6の態様を参照して、第6の態様の第1の実装では、空間再使用送信シグナリングが、機器がデータを送信するために1次リンクの時間周波数ドメインリソースのうちの全部又は一部を使用することを禁止するために使用される第2空間再使用送信シグナリングを含むとき、処理モジュールは、第2空間再使用送信シグナリングに従い、データを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを断念するよう更に構成される。
【0055】
第6の態様及び第6の態様の前述の実装を参照して、第6の態様の第2の実装では、前記空間再使用送信シグナリングが、機器がデータを送信するために1次リンクの時間周波数ドメインリソースのうちの全部又は一部を使用することを許可するために使用される第3空間再使用送信シグナリングを含むとき、処理モジュールは、
第3空間再使用送信シグナリングに従い、空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行するよう更に構成される。
【0056】
第6の態様及び第6の態様の前述の実装を参照して、第6の態様の第3の実装では、N個の空間再使用送信シグナリング片があり、前記N個の空間再使用送信シグナリング片は、前記1次リンクのN個の送信サブ帯域幅と1対1に対応し、各空間再使用送信シグナリング片は、前記機器が対応する送信サブ帯域幅を使用することを許可されるか否かを
決定するために使用され、N≧2であり、前記処理モジュールは、前記N個の空間再使用送信シグナリング片に従い、前記空間再使用リンクに基づきデータ送信処理を実行するよう更に構成される。
【0057】
第6の態様及び第6の態様の前述の実装を参照して、第6の態様の第4の実装では、前記機器は、前記空間再使用送信シグナリングが電力指示情報を含むとき、前記電力指示情報に従い、前記機器がデータを送信するために前記1次リンクの前記時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用するときに使用可能な最大送信電力を決定するよう構成される決定モジュールを更に含み、
前記機器は送信モジュールを更に含み、前記送信モジュールは、前記最大送信電力より大きくない送信電力を用いてデータを送信するよう更に構成される。
【0058】
第6の態様及び第6の態様の前述の実装を参照して、第6の態様の第5の実装では、前記空間再使用送信シグナリングは、前記1次アクセスポイントにより第1
決定パラメータに従い決定され、前記第1
決定パラメータは、前記1次アクセスポイントにより、前記1次局により使用される送信パラメータに従い決定され、前記送信パラメータは、送信電力、変調及び符号化方式MCS、及び送信帯域幅を含む。
【0059】
第6の態様及び第6の態様の前述の実装を参照して、第6の態様の第6の実装では、前記機器及び前記1次アクセスポイントは異なる基本サービスセットBSSに属する。
【0060】
第6の態様及び第6の態様の前述の実装を参照して、第6の態様の第7の実装では、前記機器及び前記1次アクセスポイントは同じ基本サービスセットBSSに属し、前記空間再使用リンクは該BSSの中の局の間のD2D送信のために使用される。
【0061】
第6の態様及び第6の態様の前述の実装を参照して、第6の態様の第8の実装では、前記処理モジュールは、前記D2D送信の間に、データフレームにD2D送信指示情報を追加するよう更に構成され、前記D2D送信指示情報は、前記機器を除く前記BSSの中のD2D局がこのD2D送信機会を使用することを禁止するために使用される。
【0062】
第6の態様及び第6の態様の前述の実装を参照して、第6の態様の第9の実装では、前記第1
決定パラメータは、前記機器が前記1次局により送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力である。
【0063】
第6の態様及び第6の態様の前述の実装を参照して、第6の態様の第10の実装では、前記決定モジュールは、式P
TxSR_max=
〜I
max_level・L
SRに従い、前記最大送信電力を決定するよう更に構成され、ここで、P
TxSR_maxは最大送信電力を示し、
〜I
max_levelは前記最大干渉電力を示し、L
SRは前記機器から前記1次アクセスポイントへの送信中の損失を示す。
【0064】
第6の態様及び第6の態様の前述の実装を参照して、第6の態様の第11の実装では、前記通信システムは第三者装置を更に含み、前記機器は、生成モジュールを更に含み、前記生成モジュールは、第4空間再使用送信シグナリングを生成するよう構成され、前記第4空間再使用送信シグナリングは、前記第三者装置がこの再使用送信機会を使用することを禁止するために使用され、前記第4空間再使用送信シグナリングを受信すると、前記第三者装置がこの再使用送信機会を使用することを断念するように、前記処理モジュールは、前記データ送信中に前記第4空間再使用送信シグナリングを前記データフレームに追加するよう更に構成される。
【0065】
前述の技術的ソリューションに基づき、本発明の本実施形態におけるデータ送信方法及び機器によると、1次アクセスポイントは、
決定パラメータを使用することにより、空間再使用リンクの機器がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されるか否かを
決定し、
決定処理の後に得られた
決定結果に対応する空間再使用送信シグナリングを生成して、空間再使用送信シグナリングを得た後に機器が空間再使用リンクに基づきデータ送信処理を実行できるようにする。したがって、1次リンクと空間再使用リンクとの間の相互干渉が低減でき、送信品質は向上され得る。
【発明を実施するための形態】
【0080】
以下に、本発明の実施形態の添付の図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確に説明する。明らかに、記載される実施形態は、本発明の実施形態の一部であり、全ての実施形態ではない。本発明の実施形態に基づき創造的労力を有しないで当業者により得られる全ての他の実施形態は、本発明の保護範囲に包含される。
【0081】
本発明の技術的ソリューションは、それぞれデータ送信のために1次リンク及び空間再使用リンクを含む種々の通信システム、例えば無線ローカルエリアネットワーク(
WLAN)システム、及び802.11a、802.11b、802.11g、802.11n、802.11acにより表される無線フィデリティ(
Wi−Fi)システムに適用されて良く、次世代Wi−Fiシステム、次世代無線ローカルエリアネットワークシステム、等に
も適用されて良い。
【0082】
相応して、再使用送信装置は、WLANにおけるユーザ局(
STA)であって良い。端末装置は、システム、ユーザユニット、アクセス端末、移動局、
リモート局、リモート端末、モバイル装置、ユーザ端末、端末、無線通信装置、ユーザエージェント、ユーザ機器、ユーザ機器(
UE)としても参照される場合がある。STAは、携帯電話機、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(
SIP)電話機、無線ローカルループ(
WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(
PDA)、無線ローカルエリアネットワーク(例えばWi−Fi)通信機能を有するハンドヘルド装置、コンピューティング装置、又は無線モデムに接続された別の処理装置であって良い。
【0083】
さらに、再使用送信装置は、WLANにおけるAPであって良い。APは、無線ローカルエリアネットワークを用いてUEと通信し、UEのデータをネットワーク側へ送信し、又はネットワーク側からのデータをUEへ送信するよう構成されて良い。
【0084】
理解及び説明を容易にするために、限定ではなく一例として、以下は、本発明の
データ送信方法及び機器の
、WLANシステムにおける実行プロセス及び実行動作を記載する。
【0085】
図1は、本発明の一実施形態の適用シナリオの概略図である。
図1に示すように、STA1及びSTA2がアクセスポイントAP1へアップリンクデータを送信するとき(以下では、AP1とSTA1との間のリンク、及びAP1とSTA2との間のリンクは、集合的に1次リンクとして参照される)、STA5は、1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を用いてアクセスポイントAP2へデータを送信する(以下では、AP2とSTA5との間のリンクは空間再使用リンクとして参照される)。直交周波数分割多重アクセス(英語:Orthogonal Frequency Division Multiple Access、略してOFDMA)は、11ax標準に導入されている。したがって、1次リンクがダウンリンクであるとき、受信局は、1次リンクの基本サービスセット(英語:、略してBSS)の中の複数の局であって良い。複数の局の位置は空間再使用リンクの局には分からないので、幾つかの局が空間再使用リンクの局に比較的近い場合、リンク間の相互干渉が増大する。1次リンクの送信品質が影響されないことを保証するために、1次リンクの受信局に対して空間再使用リンクにより引き起こされる干渉は、1次リンクが耐えられる最大干渉を超過することができない。
【0086】
理解されるべきことに、1次リンクがアップリンクであるとき、このときにAP1によりスケジューリングされる局の数に拘わらず、受信局はAP1のみであり得る。この場合、空間再使用リンクは、AP1にのみ干渉を引き起こし得る。したがって、このシナリオは、空間再使用送信により適する。しかしながら、本発明の実施形態におけるデータ送信方法は、1次リンクがダウンリンクであるシナリオにも適用可能である。
【0087】
理解されるべきことに、
図1の適用シナリオのみが、本発明の実施形態を説明するための例として使用される。しかしながら、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、AP2の属する基本サービスセットBSS2は、より多くの局を含んで良く、BSS1は1個の局のみを含んで良い。別の例として、BSS1に加えて、通信システムの1次リンクは、
より多くのBSSを更に含んで良い。更に別の例では、空間再使用リンクは、アップリンク送信のために使用されることに限定されず、ダウンリンク送信のために更に使用されて良い。
【0088】
更に理解されるべきことに、従来技術では、2つの通信ノードの間の経路はリンクとして参照される。本発明の実施形態では、アップリンク送信のために更に使用されるリンクは、集合的に1次リンクとして参照される。したがって、1つの1次リンクが存在して良く、又は複数の1次リンクが存在して良い。相応して、1次リンクにより空間再使用送信を実行するためのリンクは、集合的に空間再使用リンクとして参照される。したがって、1つの空間再使用リンクのみが存在して良く、又は複数の空間再使用リンクが存在して良い。
【0089】
更に理解されるべきことに、本発明の実施形態では、説明の容易さのために、1次リンクのアクセスポイント及び局は、それぞれ1次アクセスポイント及び1次局として参照される。
【0090】
さらに、本発明の実施形態では、空間再使用リンクは、アップリンクであって良く、又はダウンリンクであって良い。つまり、空間再使用リンクのアクセスポイント及び局の両方は、データを送信するために空間再使用リンクを使用できる。したがって、本発明の実施形態では、空間再使用リンクのアクセスポイント及び局は、集合的に再使用送信装置として参照される。
【0091】
図2〜
図7を参照して、以下は、限定ではなく一例として、1次リンクがアップリンクであるケースを使用して、本発明の実施形態におけるデータ送信方法を詳細に記載する。
【0092】
図2は、本発明の一実施形態における1次アクセスポイントの観点から記載されるデータ送信方法100の概略フローチャートである。
図2に示すように、方法100は以下のステップを含む。
【0093】
S111。1次アクセスポイントは、
決定パラメータに従い
決定処理を実行する。ここで、
決定処理は、空間再使用リンクの再使用送信装置が、データを送信するために1次リンクの時間周波数リソースの全部又は一部を使用することを許可されるか否かを
決定するために使用される。
【0094】
S120。1次アクセスポイントは、
決定処理の後に得られた
決定結果に従い、空間再使用送信シグナリングを生成する。
【0095】
S130。再使用送信装置が、
空間再使用送信シグナリングに従い、空間再使用リンクに基づき
データ送信処理を実行できるように、1次アクセスポイントは、空間再使用送信シグナリングを送信する。
【0096】
本発明の本実施形態では、1次アクセスポイントは、先ず、
決定パラメータに従い
決定処理を実行して、空間再使用リンクの再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースの全部又は一部を使用することを許可され得るか否か、及び1次アクセスポイントがアップリンクデータを受信する処理に対して空間再使用リンク上のデータ送信により引き起こされる干渉が許容範囲内に含まれるか否か、を
決定する。次に、1次アクセスポイントは、
決定処理の後に得られた
決定結果に従い、
決定結果に対応する空間再使用送信シグナリングを生成する。最後に、空間再使用送信シグナリングを取得した後に、1次リンク上のデータ送信に対して引き起こされる干渉を回避するために、再使用送信装置が空間再使用リンクに基づきデータ送信処理を実行できるように、1次アクセスポイントは、空間再使用送信シグナリングを送信する。
【0097】
具体的に、S110において1次アクセスポイントが
決定パラメータに従い
決定処理を実行することは、1次アクセスポイントが、履歴情報に従い判定を直接実行することであって良く(つまり、方法1)、又は、1次アクセスポイントが、1次リンクに関連する情報に従い
決定パラメータを決定し、次に、決定した
決定パラメータに従い
決定処理を実行することであって良い(つまり、方法2)。
【0099】
1次アクセスポイントは、干渉電力を使用することにより周辺BSSの送信が1次アクセスポイントに干渉を引き起こす該干渉電力に関
し且つ時間期間(例えば現在時刻の前のT秒間)内にリッスンすることにより得られ
る統計を収集し、次に、閾(又は範囲)と、統計収集の後に得られる最大干渉電力値(又は平均干渉電力値、又は特定確率より低い確率で生じる干渉電力値)を比較する。最大干渉電力値が閾より大きい又は範囲を超える場合、再使用送信は今回は許可されない、その他の場合、再使用送信は今回は許可される。
【0100】
理解を容易にするために、限定ではなく一例として、1次リンクが20MHz送信帯域幅を有する例が説明のために使用される。例えば、1次アクセスポイントは、干渉電力を使用することにより周辺BSSの送信が1次アクセスポイントに干渉を引き起こす該干渉電力に関
し且つ時間期間(例えば現在時刻の前のT秒間)内に20MHz送信帯域幅上でリッスンすることにより得られ
る統計を収集し、次に、閾(又は範囲)と、統計収集の後に得られる最大干渉電力値(又は平均干渉電力値、又は特定確率より低い確率で生じる干渉電力値)を比較して良い。最大干渉電力値が閾より大きい又は範囲を超える場合、データ送信の再使用送信は今回は許可されない、その他の場合、データ送信の再使用送信は今回は許可される。
【0102】
1次アクセスポイントは、1次局が今回のアップリンク送信
でアップリンクデータフレームを送信するときに使用された送信パラメータに従い、
決定パラメータを決定し、次に、
決定パラメータに従い
決定処理を実行する。
【0103】
方法2では、1次局は1次アクセスポイントによりスケジューリングされるので、1次アクセスポイントは、1次局がアップリンクデータフレームを送信するときに使用された関連パラメータを取得できる。例えば、1次アクセスポイントは、
送信電力、1次局がアップリンクデータフレームを送信するときに使用される送信電力、及び変調及び符号化方式(英語:Modulation and Coding Scheme、略してMCS)のような1次局の情報を取得できる。1次アクセスポイントは、これらの送信パラメータに従う計算により、1次アクセスポイントが1次局により送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力を取得し、再使用送信装置の再使用送信が許可され得るか否かを決定するために、該最大干渉電力を
決定処理のための
決定パラメータとして使用
して良い。例えば、最大干渉電力がプリセット閾より大きいとき、再使用送信は許可され、又は、最大干渉電力がプリセット閾より小さいとき、再使用送信は禁止される。
【0104】
例えば、1次アクセスポイントは、20MHz送信帯域幅でアップリンクデータフレームを送信するようスケジューリングされた1次局により使用される送信パラメータに従い、1次アクセスポイントが1次局により送信されたアップリンクデータフレームを20MHz送信帯域幅で受信するときに許容される最大干渉電力を決定して良い。
図3に示すように、1次リンクで、1次アクセスポイントAP1は、アップリンク送信を実行するために1次局、
つまりSTA1、STA6、STA7、及びSTA8をスケジューリングする。局STA1はBW
STAk1の送信帯域幅を使用し、局STA7はBW
STAk7の送信帯域幅を使用し、局STA6及びSTA8はBW
STAk6/BW
STAk8の同じ送信帯域幅を使用する。本例では、1次アクセスポイントAP1は、20MHzに基づき、及び1次局、
つまりSTA1、STA6、STA7、及びSTA8により使用される送信パラメータに従い、最大干渉電力を計算して良い。
【0105】
追加で、1次アクセスポイントは、さらに、1次局により使用されるMCSに従い
決定処理を直接実行して良い。
【0106】
例えば、1次局により使用されるMCSのインデックスが5以上である場合、再使用送信装置の再使用送信は許可され、1次局により使用されるMCSのインデックスが5未満である場合、再使用送信装置の再使用送信は禁止される。
【0107】
理解されるべきことに、MCSのインデックスが5である例のみが、説明のために使用される。本発明の本実施形態はこれに限定されない。例えば、MCSのインデックスが3以上である場合、再使用送信は許可され、MCSのインデックスが3未満である場合、再使用送信は禁止される。追加で、MCSのインデックスはプリセット閾と更に比較されて良い。
【0108】
任意で、1次アクセスポイントが
決定パラメータに従い
決定処理を実行することは、
1次アクセスポイントにより、N個の
決定パラメータに従い
決定処理を実行するステップを含み、ここでN個の
決定パラメータは、1次リンクのN個の送信サブ帯域幅と1対1に対応し、各
決定パラメータは、再使用送信装置が対応する送信サブ帯域幅を使用することを許可されるか否かを
決定するために使用され、N≧2である。
【0109】
相応して、本例では、1次アクセスポイントは、N個の空間再使用送信シグナリング片を生成する。以下に、特定の処理がS120において詳述される。
【0110】
具体的に、
決定処理を実行するとき、1次アクセスポイントは、1次リンクの送信帯域幅全体に従い
決定処理を実行して良く、又は、送信帯域幅全体を複数の送信サブ帯域幅に分割して、別個の
決定処理を実行して良い。各送信サブ帯域幅について、送信サブ帯域幅は、
決定処理のためにもっと小さなサブ帯域幅に更に分割されて良い。理解を容易にするために、1次リンクが40MHz送信帯域幅を有する例が説明のために使用される。
【0111】
例えば、1次アクセスポイントは、40MHz
帯域幅を2つの20MHzサブ帯域幅に分割して良い。次に、1次アクセスポイントは、干渉電力を使用することにより周辺BSSの送信が1次アクセスポイントに干渉を引き起こす該干渉電力に関
し且つ時間期間(例えば現在時刻の前のT秒間)内に2個の20MHzサブ帯域幅の各々でリッスンすることにより得られ
る統計を収集し、次に、閾(又は範囲)と、各20MHzサブ帯域幅での統計収集の後に得られる最大干渉電力値(又は平均干渉電力値、又は特定確率より低い確率で生じる干渉電力値)を比較して、再使用送信装置の再使用送信が2個の20MHzサブ帯域幅上で許可されるか否かを決定して良い。
【0112】
相応して、再使用送信装置は、2個の空間再使用送信シグナリング片を受信する。例えば、第1空間再使用送信シグナリング片は、再使用送信が第1の20MHzサブ帯域幅上で禁止されることを示し、第2空間再使用送信シグナリング片は、再使用送信が第2の20MHzサブ帯域幅上で許可されることを示す。再使用送信の間に再使用送信装置により使用される帯域幅が第1の20MHzサブ帯域幅である場合、再使用送信装置は、この再使用送信機会を使用できない。しかしながら、再使用送信の間に再使用送信装置により使用される帯域幅が第2の20MHzサブ帯域幅、又は第2の20MHzサブ帯域幅の一部である場合、再使用送信装置は、この再使用送信機会を使用できる。
【0113】
別の例では、1次アクセスポイントは、先ず、N個の
決定パラメータを決定し、次に、N個の
決定パラメータに従い
決定処理を実行する。例えば、
図4に示すように、1次アクセスポイントは、40MHz送信帯域幅を2個の20MHzサブ帯域幅に分割し、次に、1次アクセスポイントは、2個の20MHz帯域幅のサブ帯域幅の各々について
決定パラメータを計算する。第1の20MHz帯域幅について
決定パラメータを計算するとき、1次アクセスポイントは、第1の20MHzサブ帯域幅に基づき、及び第1の20MHz帯域幅でアップリンクデータを送信する1次局1、
1次局2、
1次局3
、及び1次局6のアップリンク送信パラメータに従い、
決定パラメータを決定する。第2の20MHz帯域幅について
決定パラメータを計算するとき、1次アクセスポイントは、第2の20MHzサブ帯域幅に基づき、及び第2の20MHz帯域幅でアップリンクデータを送信する1次局4、
1次局5、
1次局7、及び
1次局8により使用される送信パラメータに従い、第2の20MHz帯域幅について
決定パラメータを決定する。次に、1次アクセスポイントは、第1の20MHz
帯域幅についての計算により得られた及び第2の20MHz
帯域幅についての計算により得られた
決定パラメータに従い、別個に
決定処理を実行する。
【0114】
別の例では、1次アクセスポイントは、40MHz
帯域幅を2つの20MHzサブ帯域幅に分割し、次に履歴情報に従い第1の20MHzサブ帯域幅に対して
決定処理を実行して、再使用送信装置の再使用送信が第1の20MHzサブ帯域幅上で許可されるか否かを決定して良い。第2の20MHzサブ帯域幅について、1次アクセスポイントは、先ず、第2の20MHzサブ帯域幅上でアップリンクデータを送信する1次局の送信パラメータに従い、第2の20MHzサブ帯域幅について
決定パラメータを決定し、次に、該
決定パラメータに従い
決定処理を実行して、第2の20MHzサブ帯域幅上で再使用送信が許可されるか否かを決定する。
【0115】
追加で、1次アクセスポイントは、さらに、1次局に割り当てられた実際の占有帯域幅に従い、
決定パラメータを別個に計算して良い。
【0116】
例えば、第1の20MHzサブ帯域幅上で、7MHz送信帯域幅が局1に割り当てられ、5MHz送信帯域幅が局2に割り当てられ、7.5MHz送信帯域幅が局3に割り当てられる。この場合、1次アクセスポイントは、7MHz
帯域幅、5MHz
帯域幅、及び7.5MHz
帯域幅の各々に従い、対応する帯域幅についての
決定パラメータを決定して良い。
【0117】
理解されるべきことに、本発明の本実施形態では、1次リンクが40MHz送信帯域幅を有する例のみが説明のために使用される。本発明はこれに限定されない。1次リンクは、より大きな送信帯域幅、例えば80MHz
帯域幅又は160MHz
帯域幅を有して良い。1次リンクがより大きな送信帯域幅を有するときに使用される
決定パラメータ決定方法は、1次リンクが40MHz送信帯域幅を有するときに使用されるものと同様である。簡潔さのために、詳細事項はここで再び記載されない。
【0118】
同様に、本発明の本実施形態では、1次リンクが20MHzサブ帯域幅を有する例のみが説明のために使用される。本発明はこれに限定されない。例えば、1次リンクが20MHz送信帯域幅を有するとき、1次リンクは10MHzサブ帯域幅を有して良い。別の例では、1次リンクが80MHz送信帯域幅を有するとき、1次リンクは40MHzサブ帯域幅を有して良い。
【0119】
相応して、再使用送信装置は、複数の空間再使用送信シグナリング片を受信する。この場合、再使用送信装置は、再使用送信装置の送信帯域幅に対応する空間再使用送信シグナリングに従い、データ送信を実行する必要がある。例えば、再使用送信は、1次リンクの第1の20MHzサブ帯域幅上で許可され、再使用送信は
1次リンクの第2の20MHzサブ帯域幅上で禁止される。再使用送信装置により使用される送信帯域幅に対応する20MHz
帯域幅が、1次リンクの第2の20MHzサブ帯域幅である場合、再使用送信装置は、データを送信するために第2の20MHzサブ帯域幅を使用できない。あるいは、再使用送信装置により使用される送信帯域幅に対応する20MHz
帯域幅が、1次リンクの第1の20MHzサブ帯域幅である場合、再使用送信装置は、再使用送信を実行できる。別の例では、再使用送信装置により使用される送信帯域幅は、1次リンクの第2の20MHzサブ帯域幅に対応し、第2の20MHzサブ帯域幅に対応する受信した空間再使用送信シグナリングは、再使用送信装置の再使用送信が許可されることを示すだけでなく、1次リンク上で許可される最大干渉電力も示す。この場合、再使用送信装置が再使用送信を実行しようとする場合、再使用送信装置は、最大干渉電力に従い、再使用送信装置が再使用送信中に使用可能な最大送信電力を計算する必要がある。さらに、1次リンクに対して引き起こされる起こり得る干渉を低減するために、データ送信中に使用される送信電力は、最大送信電力を超えてはならない。
【0120】
したがって、本発明の実施形態におけるデータ送信方法によると、データ送信中の1次リンクと空間再使用リンクとの間の相互干渉が低減でき、送信品質が向上され得る。
【0121】
任意で、
決定パラメータは、1次アクセスポイントが1次局により送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力である。
【0122】
つまり、
決定処理を実行するとき、1次アクセスポイントは、
決定パラメータとして、1次局がアップリンクデータフレームを送信するときに許容される最大干渉電力を使用して良い。
【0123】
任意で、通信システムが少なくとも2つの1次局を含むとき、1次アクセスポイントが、1次局により使用された送信パラメータに従い
決定パラメータを決定することは、
1次アクセスポイントにより、少なくとも2つの1次局のうちの全部により使用されたアップリンク送信パラメータに従い、1次アクセスポイントが少なくとも2つの1次局のうちの全部により送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力密度を決定するステップと、
1次アクセスポイントにより、最大干渉電力密度から最小値を決定するステップと、
1次アクセスポイントにより、最小値に従い最大干渉電力を決定するステップと、を含む。
【0124】
具体的に、通信システムの中に複数の1次局があるとき、1次アクセスポイントは、各局のアップリンク送信パラメータに従い、1次アクセスポイントが局により送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力密度を計算して良い。このように、複数の最大干渉電力密度が存在する。1次アクセスポイントが複数の1次局により送信されたアップリンクデータフレームを効率的に受信できるために、以下の条件が満たされなければならない。1次アクセスポイントが各1次局により送信されたアップリンクデータフレームを受信するとき、空間再使用リンクにより引き起こされる干渉は、1次アクセスポイントが耐え得る干渉限界を超えてはならない。したがって、1次アクセスポイントは、複数の最大干渉電力密度から最小値を選択する必要があり、最小値に従い最大干渉電力を決定する。
【0125】
任意で、1次アクセスポイントが、少なくとも2つの1次局のうちの全部により使用された送信パラメータに従い、1次アクセスポイントが少なくとも2つの1次局のうちの全部により送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力密度を決定することは、
1次アクセスポイントにより、式
【数3】
に従い、1次アクセスポイントが少なくとも2つの1次局の中の局kにより送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力密度を決定するステップを含み、ここで、
isd
STAkは、1次アクセスポイントが局kにより送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力密度を示し、P
TxSTAkは局kがアップリンクデータフレームを送信
するために局kにより使用される送信電力を示し、SINR
requiredSTAkは、1次アクセスポイントが局kにより送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに要求される最小信号対干渉及び雑音比を示し、BW
STAkは、局kがアップリンクデータフレームを送信するときに使用される送信帯域幅を示す。
【0126】
留意すべきことに、本発明の本実施形態では、1次局は、1次アクセスポイントによりアップリンクデータフレームを送信するようスケジューリングされた1次局である。例えば、
図3では、局kは、局1、局6、局7、又は局8であって良い。
図4では、第1の20MHzサブ帯域幅上の局kは、局1、局2、局3、又は局6であって良く、第2の20MHzサブ帯域幅上の局kは、局4、局5、局7、又は局8であって良い。
【0127】
1次局の送信電力は、AP1の受信電力を得るために、1次局とAP
1との間の送信中の損失により除算される。AP1が1次局により送信されたデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力を得るために、受信電力は要求される最小SINRにより除算される。次に、AP
1が1次局により送信されたデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力密度を得るために、最大干渉電力は、1次局により使用される送信帯域幅により除算される。
【0128】
理解されるべきことに、1次局はAP1によりスケジューリングされるので、AP1は、送信電力、割り当てられた送信帯域幅、MCS、及び1次局の
同様の情報を知っている。データフレームを受信するために必要な最小SINRは、割り当てられた
送信帯域幅を使用して得ることができる。追加で、AP1は、履歴情報に従い、1次局からAP1への送信中の損失を得て良い。例えば、ランダムアクセスによるアップリンク要求
フレームを送信するとき、1次局は、通常、規格で定められた最大送信電力を使用してアップリンク要求
フレームを送信する。このように、AP1は、指定最大送信電力、及び受信電力を用いてAP1がアップリンク要求フレームを受信する該受信電力に従い、送信損失を計算する。
【0129】
1次アクセスポイントが、最小値に従い最大干渉電力を決定することは、
式I
max_level=
STAkmin{isd
STAk}・BW
total/Redundancyに従い、1次リンクの送信帯域幅上の最大干渉電力を決定するステップ、又は、
式I
mmax_level=
STAk∈{mthsub−band}min{isd
STAk}・BW
m/Redundancyに従い、N個の送信サブ帯域幅の中のm番目のサブ帯域幅上の最大干渉電力を決定するステップ、を含み、ここで、
I
max_levelは、1次アクセスポイントAP1が少なくとも1つのアップリンク局により送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力であり、
STAkmin{isd
STAk}は1次アクセスポイントにより最大干渉電力密度から決定された最小値を示し、BW
totalは1次リンクの送信帯域幅を示し、Redundancyはシステム内で予約された冗長性を示し、I
mmax_levelはm番目のサブ帯域幅上の最大干渉電力を示し、BW
mはN個の送信サブ帯域幅の中のm番目のサブ帯域幅を示す。
【0130】
留意すべきことに、最大干渉電力はその別の論理的変形であって良い。例えば、T
max_level=IP
max_level・P
TxAP1、ここで、P
TxAP1は1次アクセスポイントAP1の送信電力を示す。
【0131】
つまり、最大干渉電力を決定するとき、1次アクセスポイントは、1次リンクの合計送信帯域幅に従い、計算を実行して良く、又は、合計送信帯域幅より小さいサブ帯域幅に基づき計算を実行して良い。
【0132】
例えば、1次リンクが40MHz合計送信帯域幅を有する場合、空間再使用送信パラメータは、2つの20MHzサブ帯域幅の各々について計算される。1次リンクがより大きな送信帯域幅を有するとき、空間再使用送信パラメータは、本方法と同様の方法を用いて計算されて良い。最小値は、第1の20MHzサブ帯域幅に属する少なくとも1つの最大干渉電力密度から選択される。最小値は、第1のサブ帯域幅の帯域幅値(つまり20MHz
帯域幅)により乗算され、次に、システム冗長性係数が、乗算の後に得られた値から減算されて、AP1が第1基本サブ帯域幅上で少なくとも1つのアップリンク局により送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力を得る。例えば、
図4で、m=1のとき、局kは、局1、局
2、局
3、又は局
6であって良い。あるいは、m=2のとき、局kは、局4、局5、局7、又は局8であって良い。
【0133】
留意すべきことに、システムの冗長性Redundancyは、システムの冗長係数としても参照されて良い。冗長性は、事前合意された固定値、又は事前合意方法に従う計算により得られた値であって良い。代替で、冗長性は0であって良い。
【0134】
最小値は、計算により
得られた最大干渉電力密度値から選択され、次に、最小値は合計送信帯域幅により乗算される。例えば、1次リンクが20MHz合計送信帯域幅を有するとき、BW
total=20MHz
帯域幅である。別の例では、1次リンクが40MHz合計送信帯域幅を有するとき、BW
total=40MHz
帯域幅である。次に、乗算の後に得られた値は、システム内で予約された冗長性により除算されて、
少なくとも1つのアップリンク局により送信されたアップリンクデータフレーム
が受信
されるときに許容される最大干渉電力を得る。
【0135】
留意すべきことに、最大干渉電力が前述の式に従い計算されるとき、計算がデシベルの単位で実行される場合、式はI
max_level=
STAkmin{isd
STAk}・BW
total−Redundancyとしても表されて良い。つまり、最小干渉電力密度は、1次リンクの合計送信帯域幅により乗算され、次に、システム内で予約された冗長性が乗算後に得られた値から減算されて、
少なくとも1つのアップリンク局により送信されたアップリンクデータフレーム
が受信
されるときに許容される最大干渉電力を得る。したがって、計算式の論理的形式が計算中に使用される異なる単位に従う変化する変形は、本発明の実施形態の保護範囲に包含されるべきである。
【0136】
S120で、1次アクセスポイントは、
決定処理の後に得られた
決定結果に従い、空間再使用送信シグナリングを生成する。
【0137】
任意で、本発明の本実施形態では、空間再使用送信シグナリングは、再使用送信装置が1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを禁止されることを示すために使用される第1空間再使用送信シグナリングを含む、又は、空間再使用送信シグナリングは、再使用送信装置が1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されることを示すために使用される第2空間再使用送信シグナリングを含む。
【0138】
具体的に、
決定処理の後に、1次アクセスポイントは、
決定結果に従い、空間再使用送信シグナリングを生成する。例えば、1次アクセスポイントは、再使用送信装置の再使用送信が許可されるか又は禁止されるかを示すために、空間再使用送信シグナリングの中で1ビットを使用して良い。代替で、1次アクセスポイントは、
決定パラメータを示すために4ビットを使用して良い。例えば、プリセットルールに従い、「0000」は−80dBmの許容最大干渉電力を示すために使用され、「0001」は−75dBmの許容最大干渉電力を示すために使用され、「1111」は−5dBmの許容最大干渉電力を示すために使用される。代替で、1次アクセスポイントは、
再使用送信装置の再使用送信が許可されるか否かを示すために、空間再使用送信シグナリングの中で1ビットを使用し、
決定パラメータを示すために更に4ビットを使用して良い。代替で、1次アクセスポイントは、再使用送信装置の再使用送信が禁止されることを示すために4ビットの全部「0」の組合せを使用し、
決定パラメータを示すために残りのビット組合せを使用する。或いは、1次アクセスポイントは、再使用送信装置の再使用送信が許可されることを示すために4ビットの全部「1」の組合せを使用し、判定パラメータを示すために残りのビット組合せを使用する。或いは、1次アクセスポイントは、無条件の許可を示すために4ビットの全部「1」の組合せを使用し、又は無条件の禁止を示すために4ビットの全部「0」の組合せを使用する。
【0139】
留意すべきことに、無条件の許可又は無条件の禁止は、1次アクセスポイントが再使用送信装置の送信電力について要件を有しないことを示す。
【0140】
任意で、1次アクセスポイントが、
決定処理の後に得られた
決定結果に従い、空間再使用送信シグナリングを生成することは、
1次アクセスポイントにより、N個の
決定パラメータに従い
決定処理を実行し、N個の空間再使用送信シグナリング片を生成するステップを含む。
【0141】
例えば、
図4に示すように、1次アクセスポイントは、40MHz送信帯域幅を2個の20MHzサブ帯域幅に分割し、次に、1次アクセスポイントは、第1の20MHzサブ帯域幅上の
決定パラメータ、及び第2の20MHzサブ帯域幅上の
決定パラメータを、別個に計算する。次に、1次アクセスポイントは、第1の20MHz
帯域幅についての計算により得られた及び第2の20MHz
帯域幅についての計算により得られた
決定パラメータに従い、別個に
決定処理を実行する。つまり、1つの空間再使用送信シグナリング片が、各20MHzサブ帯域幅について生成される。
【0142】
例えば、1次アクセスポイントは、履歴情報に従い第1の20MHzサブ帯域幅に対して
決定処理を実行して、第1の20MHzサブ帯域幅上の空間再使用送信シグナリングを生成し、次に、1次アクセスポイントは、1次局により送信された送信パラメータに従い第2の20MHzサブ帯域幅上の
決定パラメータを決定し、次に、決定した
決定パラメータに従い第2の20MHzサブ帯域幅上の空間再使用送信シグナリングを生成する。
【0143】
この場合、2つの空間再使用送信シグナリング片が生成される。したがって、空間再使用送信シグナリングを示すために8ビットが使用されて良い。例えば、b0〜b3は、第1サブ帯域幅上の空間再使用送信シグナリングを示すために使用され、b4〜b7は、第2サブ帯域幅上の空間再使用送信シグナリングを示すために使用される。
【0144】
更に別の例では、1次アクセスポイントは、履歴情報に従い、第1の20MHzサブ帯域幅及び第2の20MHzサブ帯域幅の両方に対して
決定処理を更に実行して良い。この場合、1つの空間再使用送信シグナリング片が、各20MHzサブ帯域幅について生成される。この場合、1次アクセスポイントは、再使用送信装置の再使用送信が2つの20MHzサブ帯域幅の各々で許可されるか否かを示すために、2ビットを使用して良い。
【0145】
したがって、本発明の本実施形態におけるデータ送信方法によると、1次アクセスポイントは、1次リンクの送信帯域幅に従い空間再使用送信シグナリングを生成して良く、又は、1次リンクの送信帯域幅より小さいサブ帯域幅に基づき空間再使用送信シグナリングを生成して良い。さらに、再使用送信装置は、受信した空間再使用送信シグナリングに従い、及び1次リンクの送信帯域幅と再使用送信中に再使用送信装置により使用される送信帯域幅との間の対応を参照して、データを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用するか否かについて処理を実行して良い。したがって、1次リンクに対して再使用送信により引き起こされる干渉は、低減でき、送信品質は向上され得る。
【0146】
任意で、
決定処理の後に得られた
決定結果が、再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されることであるとき、空間再使用送信シグナリングは電力指示情報を含む。電力指示情報は、再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用するときに使用可能な最大送信電力を決定するために、再使用送信装置により使用される。
【0147】
理解されるべきことに、電力指示情報は、1次アクセスポイントが1次局により送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力であって良く、又は、別のパラメータであって良く、例えば最大干渉電力の別の論理的変形であって良い。
【0148】
具体的に、
決定処理の後に、1次アクセスポイントは、空間再使用送信シグナリングを生成する。空間再使用送信シグナリングは、再使用送信装置がデータを送信するために時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用可能であることを示
して良い。追加で、電力指示情報は、空間再使用送信シグナリングに更に追加されて良い。したがって、空間再使用送信シグナリングを受信した後に、再使用送信装置は、再使用送信が実行可能か否かを知ることができるだけでなく、使用可能な最大送信電力も知ることができる。このように、1次リンク上のデータ送信に対して干渉が引き起こされない。例えば、1次アクセスポイントは、再使用送信装置の再使用送信が許可されることを示すために1ビットを使用し、更に最大干渉電力を示すために4ビットを使用して良い。あるいは、1次アクセスポイントは、再使用送信が許可又は禁止されることを示すために4ビットの特定の値群を使用し、最大干渉電力を示すために4ビットの値群を使用して良い。
【0149】
相応して、電力指示情報を受信した後に、再使用送信装置は、再使用送信中に使用可能な最大送信電力を決定し、1次リンクと空間再使用リンクとの間の干渉を低減するために、該最大送信電力より大きくない電力を用いてデータを送信して良い。
【0150】
したがって、本発明の実施形態におけるデータ送信方法によると、データ送信中の1次リンクと空間再使用リンクとの間の相互干渉が低減でき、送信品質が向上され得る。
【0151】
S130で、再使用送信装置が、
空間再使用送信シグナリングに従い、空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行できるように、1次アクセスポイントは、空間再使用送信シグナリングを送信する。
【0152】
任意で、1次局が、アップリンクデータフレームを送信するときにアップリンクデータフレームに空間再使用送信シグナリングを追加し、及び再使用送信装置がアップリンクデータフレームから空間再使用送信シグナリングを取得できるように、1次アクセスポイントは、1次局へ空間再使用送信シグナリングを送信する。
【0153】
具体的に、1次アクセスポイントは、アップリンクデータを送信するよう1次局をスケジューリングするために、1次局へトリガフレームを送信する。トリガフレームのシグナリングAフィールド又は負荷情報は、空間再使用送信シグナリングを伝達する。
【0154】
相応して、1次局は、1次アクセスポイントにより送信された空間再使用送信シグナリングを受信し、空間再使用送信シグナリングを後に送信されるアップリンクデータフレームに追加して、空間再使用リンクの再使用送信装置がアップリンクデータから空間再使用送信シグナリングを取得し、及び
空間再使用送信シグナリングに従い、空間再使用リンクに基づ
きデータ送信を実行できるようにする。
【0155】
つまり、再使用送信装置は、空間再使用送信パラメータを受信する。空間再使用送信パラメータは、1次アクセスポイントから1次局へ送信されたトリガフレームから取得されて良く、又は1次局により1次アクセスポイントへ送信されたアップリンクデータフレームから取得されて良い。次に再使用送信装置は、
空間再使用送信シグナリングに従い、空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行して良い。
【0156】
例えば、再使用送信装置が、再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数ドメインリソースのうちの全部又は一部を使用することを禁止されることを示すために使用される空間再使用送信シグナリングA(つまり、第1空間再使用送信シグナリングの一例)を受信すると、再使用送信装置は、空間再使用送信シグナリングに従い、データを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用できない。別の例では、再使用送信装置が、再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数ドメインリソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されることを示すために使用される空間再使用送信シグナリングB(つまり、第2空間再使用送信シグナリングの一例)を受信すると、再使用送信装置は、空間再使用送信シグナリングBに従い、データを送信できる。明らかに、再使用送信装置が再使用送信を許可する空間再使用送信シグナリングを受信した場合でも、再使用送信装置は、リンクに関する他の情報を参照して、この再使用送信機会を断念することを選択
して良い、等である。
【0157】
理解されるべきことに、1次アクセスポイントが複数の空間再使用送信シグナリング片を送信する場合、1次局は、相応して複数の空間再使用送信シグナリング片を受信し、1次局は、相応して、空間再使用送信シグナリングをアップリンクデータフレームに追加するとき、複数の空間再使用送信シグナリング片を追加する必要がある。特定の追加方法が、
図6の
図6A及び
図6Bに示される。例えば、
図6Aに示すように、1次リンクは20MHz基本帯域幅を有し、各20MHz帯域幅上でSIGAフィールドが対応する空間再使用送信シグナリングを伝達する。つまり、20MHz帯域幅上のSIGAフィールドは、異なる空間再使用送信シグナリングを伝達して良い。別の例では、
図6Bに示すように、1次リンクは20MHz基本サブ帯域幅を有し、20MHz帯域幅上のSIGAフィールドは全ての空間再使用送信シグナリング片を伝達する。つまり、20MHz帯域幅上のSIGAフィールドは、同じ空間再使用送信シグナリングを伝達して良い。
【0158】
理解されるべきことに、再使用送信装置がN個の空間再使用送信シグナリング片を受信する場合、再使用送信装置は、
N個の空間再使用送信シグナリング片に従い、空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行する必要がある。
【0159】
具体的に、再使用送信装置は、データ送信処理を実行するために、N個の空間再使用送信シグナリング片から、再使用送信装置の送信帯域幅に対応する空間再使用送信パラメータを選択する。
【0160】
例えば、空間再使用送信の間に使用される送信帯域幅に対応する20MHz
帯域幅が1次リンクの第2の20MHz送信サブ帯域幅である場合、対応する許容最大干渉電力を得るために、ビットb4〜b7に対応する空間再使用送信パラメータが選択される。別の例では、再使用送信装置は、2個の空間再使用送信シグナリング片を受信する。再使用送信は、第1の20MHz送信サブ帯域幅上で禁止され、再使用送信は第2の20MHz送信サブ帯域幅上で許可される。再使用送信装置により使用される送信帯域幅が1次リンクの第2の20MHzサブ帯域幅に対応する場合、再使用送信装置は、データを送信するために第2の20MHzサブ帯域幅を使用して良い。再使用送信装置により使用される送信帯域幅が1次リンクの第1の20MHz送信サブ帯域幅に対応する場合、再使用送信装置は、この再使用送信機会を断念するだけで良い。
【0161】
再使用送信の間に使用可能な最大送信電力を決定するとき、再使用送信装置は、式P
TxSR_max=
〜I
max_level・L
SRに従い、最大送信電力を決定して良い。ここで、P
TxSR_maxは最大送信電力を示し、
〜I
max_levelは最大干渉電力を示し、L
SRは再使用送信装置から1次アクセスポイントへの送信中の損失を示す。
【0162】
理解されるべきことに、再使用送信装置により使用される送信帯域幅が20MHz帯域幅ではないが、20MHz帯域幅の中の占有サブチャネルである場合、例えば、再使用送信装置は、AP2によりスケジューリングされたアップリンク局であり、AP2は再使用送信装置に20MHz
帯域幅より少ないBW
SRの送信帯域幅を割り当て、最大送信電力を計算するより厳格な方法は次式の通りである:
【数4】
ここで、BW
SRは
再使用送信装置により使用される帯域幅であり、BW
totalは、合計送信帯域幅又は
再使用送信装置により使用される帯域幅の属する1次リンクのサブ帯域幅の値である。
【0163】
相応して、再使用送信中に再使用送信装置により使用される帯域幅が1次リンクのサブ帯域幅より大きい場合、再使用送信装置は、再使用送信中に再使用送信装置により使用可能な最大送信電力を決定するために、1次リンクの且つ再使用送信装置により使用される送信帯域幅に含まれるサブ帯域幅セットに対応する最大干渉電力
値から最小値を選択する必要がある。
【0164】
例えば、再使用送信装置が40MHz送信帯域幅を使用し、1次リンクが20MHzサブ帯域幅、10MHzサブ帯域幅、及び10MHzサブ帯域幅を有する場合、再使用送信装置は、再使用送信中に使用可能な最大送信電力を計算するために、20MHz
帯域幅、10MHz
帯域幅、及び10MHz
帯域幅を含む基本サブ帯域幅セットに対応する最大干渉電力
値から最小値を選択する必要がある。
【0165】
理解されるべきことに、本発明の本実施形態では、再使用送信装置が、データを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用する場合、再使用送信装置は、空間再使用送信シグナリングC(つまり、第4再使用送信シグナリングの一例)を生成して良い。空間再使用送信シグナリングCは、通信システムの中の第三者装置が、該第三者装置が空間再使用送信シグナリングCを受信したときに、この再使用送信機会を使用することを禁止するために使用される。具体的に、データ送信処理において、再使用送信装置は、第三者装置がこの再使用送信機会を使用することを望まない。したがって、再使用送信装置は、第4空間再使用送信シグナリングを、再使用送信中に送信されるデータフレームに追加する。この場合、通信システムの中に第三者装置があり、第三者装置が1次アクセスポイント及び
再使用送信装置の両者に比較的近い場合、第三者装置は、リッスンにより1次アクセスポイントの空間再使用送信シグナリングを取得するだけでなく、リッスンにより
再使用送信装置により送信された第4空間再使用送信シグナリングも取得し得る。この場合、第三者装置リッスンにより1次リンク上の再使用送信を許可するシグナリングを得た場合でも、第4空間再使用送信シグナリングが、第三者装置が再使用送信装置と同時に再使用送信を実行することを禁止するので、第三者装置はこの再使用送信機会を使用できない。
【0166】
留意すべきことに、本実施形態では、再使用送信装置は、第三者装置と同時に再使用送信を実行することを望まないので、再使用送信装置は、任意の判定処理を実行せずに、第4空間再使用送信シグナリングを直接生成して良い。
【0167】
追加で、再使用送信装置は、第2
決定パラメータに従い
決定処理を実行し、次に、
決定処理後に得た
決定結果に従い第4空間再使用送信シグナリングを生成して良い。
【0168】
理解されるべきことに、第2
決定パラメータは空間再使用リンクに関連するパラメータである。再使用送信装置は、第2
決定パラメータに従い、第三者装置が空間再使用リンク上で再使用送信を実行することを許可されるか否かに関する
決定処理を実行し、相応して、空間再使用リンクの空間再使用送信シグナリング(つまり、第4空間再使用送信シグナリング)を生成して良い。
【0169】
更に理解されるべきことに、再使用送信装置が第2
決定パラメータに従い
決定処理を実行し、
決定結果に従い第4空間再使用送信シグナリングを生成する処理は、1次アクセスポイントが
決定処理を実行し空間再使用送信シグナリングを生成する方法と同様である。簡潔さのために、詳細事項はここで再び記載されない。
【0170】
つまり、本発明の本実施形態では、第4空間再使用送信シグナリングは、第三者装置の再使用送信を禁止するために使用される。しかしならが、明らかに、第4空間再使用送信シグナリングは、第三者装置の再使用送信が許可されることを更に示して良い。再使用送信が許可されることを示すとき、第4空間再使用送信シグナリングは、第2
決定パラメータ又は第三者装置により使用可能な最大送信電力を更に示して良い。つまり、再使用送信装置が空間再使用リンクの空間再使用送信シグナリング(つまり、第4空間再使用送信シグナリングの一例)を生成する機能は、1次アクセスポイントが1次リンクの空間再使用送信シグナリングを生成する機能と同様であり、生成処理
及び方法も同様で
る。簡潔さのために、詳細事項はここで再び記載されない。
【0171】
理解されるべきことに、本発明の本実施形態における再使用送信装置及び1次アクセスポイントは、異なるBSSに属して良く、又は同じBSSに属して良い。本発明の本実施形態におけるデータ送信方法は、再使用送信装置及び1次アクセスポイントが異なるBSSに属する場合において記載される。以下は、
再使用送信装置及び1次アクセスポイントが同じBSSに属する場合を記載する。
【0172】
1次アクセスポイント及び再使用送信装置が同じBSSに属するとき、1次リンクは
BSSの中のアップリンクマルチユーザUL MUのために使用され、空間再使用リンクは同じBSSの中のD2D送信のために使用される。この場合、再使用送信装置は、D2D送信局としても参照されて良く、SR送信はD2D送信である。
【0173】
具体的に、D2D送信局は、トリガフレーム又はアップリンクデータフレームを受信し、トリガフレーム又はアップリンクデータフレームが
BSSの送信フレームか否かを決定する。トリガフレーム又はアップリンクデータフレームが
BSSの送信フレームである場合、D2D送信中に許可される最大送信電力は、トリガフレーム又はアップリンクデータフレーム内で伝達される空間再使用送信シグナリングに従い計算される。トリガフレーム又はアップリンクデータフレームが
BSSの送信フレームではない場合、D2D送信中に許可される最大送信電力は、既存の標準手順に従い計算されて良く、又は前述の実施形態における手順に従い計算されて良い。これは、本発明において限定されない。
【0174】
追加で、D2D送信局は、
現在の送信がD2D送信であるか否かを示すために、送信フレームのプリアンブルの中のSIGAフィールド内の1ビット指示情報を使用して良い。例えば、「1」は送信フレームがD2Dデータフレームであることを示し、「0」は送信フレームが共通データフレームであることを示す。このBSSの中の別のD2D送信局が
BSSのトリガフレームを受信した後に、該別のD2D送信局は、前述の手順に従い、D2D送信中に許可される最大送信電力を計算し、
クリア・チャネル・アセスメント(CCA
)検出が後に実行される。CCA検出が成功し、別のD2D送信局は、ランダムバックオフ処理の中で
BSSのデータフレームを更に受信する
と仮定する。この場合、別のD2D送信局が、データフレーム内の1ビット指示情報が「1」であると決定した場合、該別のD2D送信局は、D2Dデータフレームの送信が終了する前に、この再使用送信機会を断念する。或いは、別のD2D送信局が、1ビット指示情報が「0」であると決定した場合、該別のD2D送信局は、再使用手順を実行し続ける。
【0175】
したがって、本発明の本実施形態におけるデータ送信方法によると、1次アクセスポイントは、
決定パラメータに従い、空間再使用リンクの再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されるか否かを
決定し、
決定処理の後に得られた
決定結果に対応する空間再使用送信シグナリングを生成して、空間再使用送信シグナリングを得た後に再使用送信装置が空間再使用リンクに基づきデータ送信処理を実行できるようにする。したがって、1次リンクと空間再使用リンクとの間の干渉が低減され、送信品質は向上され得る。
【0176】
図2〜
図4を参照して、以上は、1次アクセスポイントの観点から、本発明の実施形態におけるデータ送信方法を記載した。
図5及び
図6を参照して、以下は、1次局の観点から、本発明の実施形態におけるデータ送信方法を記載した。
【0177】
図5は、本発明の一実施形態における1次局の観点から記載されるデータ送信方法200の概略フローチャートである。図
5に示すように、方法200は以下のステップを含む。
【0178】
S210。1次局は、1次アクセスポイントにより送信される空間再使用送信シグナリングを受信する。ここで、空間再使用送信シグナリングは、空間再使用リンクに基づきデータ送信処理を実行するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用するか否かを決定するために、空間再使用リンクの再使用送信装置により使用される。
【0179】
S220。1次局は、アップリンクデータフレームを1次アクセスポイントへ送信する。ここで、アップリンクデータフレームは、空間再使用送信シグナリングを伝達する。
【0180】
具体的に、1次局は、1次アクセスポイントにより送信された空間再使用送信シグナリングを受信し、空間再使用送信シグナリングを後に送信されるアップリンクデータフレームに追加する。空間再使用送信シグナリングは、
決定結果に対応する。
決定結果は、1次アクセスポイントが
決定パラメータに従い
決定処理を実行した後に得られる。
決定処理は、空間再使用リンクの再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されるか否かを
決定するために使用される。
【0181】
任意で、空間再使用送信シグナリングは、アップリンクデータフレームのプリアンブル内のシグナリングAフィールドの中にある。
【0182】
任意で、空間再使用送信シグナリングは、再使用送信装置が1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを禁止されることを示すために使用される第1空間再使用送信シグナリングを含む、又は、空間再使用送信シグナリングは、再使用送信装置が1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されることを示すために使用される第2空間再使用送信シグナリングを含む。
【0183】
任意で、N個の空間再使用送信シグナリング片があり、N個の空間再使用送信シグナリング片は、1次リンクのN個の送信サブ帯域幅と1対1に対応し、各空間再使用送信シグナリング片は、再使用送信装置が対応する送信サブ帯域幅を使用することを許可されるか否かを
決定するために使用され、N≧2である。
【0184】
1次局が、アップリンクデータフレームを1次アクセスポイントへ送信し、アップリンクデータフレームが、空間再使用送信シグナリングを伝達することは、
1次局により、N個の空間再使用送信シグナリングをN個の送信サブ帯域幅の各々におけるアップリンクデータフレームのシグナリングAフィールドに追加するステップであって、N≧2である、ステップ、又は、
N個の送信サブ帯域幅の中のm番目の送信サブ帯域幅におけるアップリンクデータフレームのシグナリングAフィールドに、m番目の送信サブ帯域幅に対応するm番目の空間再使用送信シグナリング片を追加するステップであって、m≧1である、ステップ、を含む。
【0185】
具体的に、1次局は複数の空間再使用送信シグナリング片を受信するので、1次局は、複数の空間再使用送信シグナリング片を送信されるアップリンクデータフレームのプリアンブル内のシグナリングAフィールドに追加する。特定の追加方法が、
図6の
図6A及び
図6Bに示される。例えば、
図6Aに示すように、1次リンクは20MHz基本帯域幅を有し、各20MHz帯域幅上でSIGAフィールドが対応する空間再使用送信シグナリングを伝達する。つまり、20MHz帯域幅上のSIGAフィールドは、異なる空間再使用送信シグナリングを伝達して良い。別の例では、
図6Bに示すように、1次リンクは20MHz基本サブ帯域幅を有し、20MHz帯域幅上のSIGAフィールドは全ての空間再使用送信シグナリング片を伝達する。つまり、20MHz帯域幅上のSIGAフィールドは、同じ空間再使用送信シグナリングを伝達して良い。
【0186】
相応して、複数の空間再使用送信シグナリング片を受信すると、再使用送信装置は、再使用送信装置の送信帯域に対応する空間再使用送信シグナリングを使用して、データ送信を実行する。例えば、
図6に示すように、再使用送信の間に再使用送信装置により使用される20MHz
帯域幅が1次リンクの第2の20MHzサブ帯域幅に対応するとき、対応する許容最大干渉電力を得るために、ビットb4〜b7に対応する空間再使用送信シグナリングが選択される。次に、再使用送信の間に使用可能な最大送信電力が更に計算される。
【0187】
理解されるべきことに、再使用送信装置により使用される送信帯域幅が1次リンクのサブ帯域幅より大きい場合、再使用送信装置は、再使用送信の間に使用可能な最大送信電力を計算するために、再使用送信装置により使用される送信帯域幅を含むサブ帯域幅に対応する複数の空間再使用送信パラメータから最小値を選択する必要がある。例えば、
図6に示すように、再使用送信装置は、20MHzサブ帯域幅より大きな40MHz送信帯域を使用する。再使用送信装置は、再使用送信装置
により使用可能な最大送信電力を計算するために、ビットb0〜b7に対応する空間再使用送信パラメータから最小値を選択する必要がある。
【0188】
任意で、空間再使用送信シグナリングは、電力指示情報を含む。電力指示情報は、再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用するときに使用可能な最大送信電力を示すために使用される。
【0189】
任意で、空間再使用送信シグナリングは、
決定パラメータに従い1次アクセスポイントにより決定される。
決定パラメータは、1次アクセスポイントが1次局により送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力である。
【0190】
1次局は、アップリンクデータフレームを送信するため
に1次アクセスポイントによりスケジューリングされ
、及び空間再使用送信シグナリングを送信されるアップリンクデータフレームに追加して、空間再使用リンクの再使用送信装置が、アップリンクデータフレームから空間再使用送信シグナリングを取得し、及び次に1次リンクに対する干渉を低減するために
、空間再使用送信シグナリングに従い、空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行できるようにする。
【0191】
したがって、本発明の実施形態におけるデータ送信方法によると、データ送信中の1次リンクと空間再使用リンクとの間の相互干渉が低減でき、送信品質が向上され得る。
【0192】
図7は、本発明の一実施形態における再使用送信装置の観点から記載されるデータ送信方法
300の概略フローチャー
トである。
図7に示すように、方法300は以下のステップを含む。
【0193】
S310。再使用送信装置は、第1空間再使用送信シグナリングを受信する。ここで、第1空間再使用送信シグナリングは、データを送信するために1次リンクの時間周波数リソースの全部又は一部を使用するか否かを決定するために、空間再使用リンクの再使用送信装置により使用される。
【0194】
S320。再使用送信装置は、
空間再使用送信シグナリングに従い、空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行する。
【0195】
理解されるべきことに、第1空間再使用送信シグナリングは、1次アクセスポイントが第1
決定パラメータに従い
決定処理を実行した後に得られた
決定結果に対応する。
決定処理は、空間再使用リンクの再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されるか否かを
決定するために使用される。
【0196】
具体的に、再使用送信装置は、第1空間再使用送信
シグナリングを受信する。例えば、第1空間再使用送信
シグナリングは、1次アクセスポイントにより1次局へ送信されたトリガフレームから取得されて良く、又は1次局により1次アクセスポイントへ送信されたアップリンクデータフレームから取得されて良い。次に再使用送信装置は、
第1空間再使用送信シグナリングに従い、空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行して良い。例えば、再使用送信装置は、第1空間再使用送信シグナリングから、1次リンク上のデータ送信が実行されている間、空間再使用リンク上の再使用送信が禁止されることを知って良い。或いは、再使用送信装置は、空間再使用送信シグナリングから、再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを、1次アクセスポイントが許可することを知る。
【0197】
したがって、本発明の実施形態におけるデータ送信方法によると、データ送信中の1次リンクと空間再使用リンクとの間の相互干渉が低減でき、送信品質が向上され得る。
【0198】
任意で、第1空間再使用送信シグナリングは、再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数ドメインリソースのうちの全部又は一部を使用することを禁止するために使用される第2空間再使用送信シグナリングを含む。
【0199】
再使用送信装置が、
空間再使用送信シグナリングに従い、空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行することは、
再使用送信装置により、第2空間再使用送信シグナリングに従い、データを送信するために時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを断念するステップ、を含む。
【0200】
任意で、第1空間再使用送信シグナリングは、再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数ドメインリソースのうちの全部又は一部を使用することを許可するために使用される第3空間再使用送信シグナリングを含む。
【0201】
再使用送信装置が、
空間再使用送信シグナリングに従い、空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行することは、
再使用送信装置により、
第3空間再使用送信シグナリングに従い、空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行するステップ、を含む。
【0202】
例えば、再使用送信装置が、空間再使用送信シグナリングから、再使用送信装置が同時送信を実行するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用可能であることを知ると、再使用送信装置は、空間再使用送信シグナリングに含まれる空間再使用送信パラメータに従いデータを送信して良く、又はリンクに関する他の情報を参照して、この同時送信機会を断念することを選択して良い。
【0203】
任意で、N個の空間再使用送信シグナリング片があり、N個の空間再使用送信シグナリング片は、1次リンクのN個の送信サブ帯域幅と1対1に対応し、各空間再使用送信シグナリング片は、再使用送信装置が対応する送信サブ帯域幅を使用することを許可されるか否かを
決定するために使用され、N≧2である。
【0204】
再使用送信装置が、
第1空間再使用送信シグナリングに従い、空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行することは、
再使用送信装置により、
N個の第1空間再使用送信シグナリング片に従い、空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行するステップ、を含む。
【0205】
再使用送信装置は、空間再使用送信シグナリングを伝達するトリガフレーム又はアップリンクデータフレームを受信し、トリガフレーム又はアップリンクデータフレームが
現在のBSSの送信フレームであるか否かを決定する。トリガフレーム又はアップリンクデータフレームが
現在のBSSの送信フレームではない場合、再使用送信装置は、トリガフレーム又はアップリンクデータフレーム内で伝達される空間再使用送信シグナリングに従い、対応するデータ処理を実行する。例えば、再使用送信装置は、空間再使用送信パラメータを伝達するシグナリングを受信した場合、再使用送信装置は、空間再使用送信パラメータに従い、空間再使用送信中に許可される最大送信電力を計算して良い。P
TxSR_max=
〜I
max_level・L
SR。式中、
〜I
max_levelは、再使用送信装置の送信帯域幅に対応する空間再使用送信パラメータに従い決定される許容最大干渉電力である。例えば、空間再使用送信の間に使用される送信帯域幅に対応する20MHz
帯域幅が1次リンクの第2の20MHz送信サブ帯域幅である場合、対応する許容最大干渉電力を得るために、ビットb4〜b7に対応する空間再使用送信パラメータが選択される。
【0206】
再使用送信装置がデータを送信する前に、クリア・チャネル・アセスメント(
CCA)が実行される。CCA検出が成功した場合、ランダムバックオフが終了した後に
、P
TxSR_maxより大きくない送信電力を用いてパケット
が送信
されて良い。CCA検出方法は、既存標準、例えば11n又は11acの中のCCA検出方法であって良く、又は別の新しい検出方法であって良い。これは、本発明において限定されない。例えば、再使用送信装置は、受信1次リンク信号のRSSI(Received Signal Strength Indication、受信信号強度指示子)値に従い、CCA閾を設定して良い。任意で、再使用送信装置は、1次リンク上で受信したアップリンクデータフレーム内のSIGAフィールドの終了時又は終了時の前のS秒間に対応するRSSI値をCCA検出閾に設定する。
【0207】
別の例では、再使用送信装置は、2個の空間再使用送信シグナリング片を受信する。同時送信は、第1の20MHz送信サブ帯域幅上で禁止され、同時送信は第2の20MHz送信サブ帯域幅上で許可される。したがって、再使用送信装置は、1次リンクの第2の20MHz送信サブ帯域幅を用いて再使用送信を実行できる。
【0208】
更に別の例では、再使用送信装置が再使用送信を実行するために40MHz帯域幅を使用し、1次リンクの送信帯域幅が20MHzサブ帯域幅、10MHzサブ帯域幅、及び10MHzサブ帯域幅に分割される場合、再使用送信装置は、同時送信中に使用可能な最大送信電力を計算するために、20MHz
帯域幅、10MHz
帯域幅、及び10MHz
帯域幅を含む基本サブ帯域幅セットに対応する最大干渉電力から最小値を選択する必要がある。
【0209】
任意で、空間再使用送信シグナリングは、第1
決定パラメータに従い1次アクセスポイントにより決定される。第1
決定パラメータは、1次局により使用されたアップリンク送信パラメータに従い、1次アクセスポイントにより決定される。アップリンク送信パラメータは、送信電力、変調及び符号化方式MCS、及び送信帯域幅を含む。
【0210】
理解されるべきことに、第1
決定パラメータは、ここでは、関連パラメータであって、該関連パラメータに従い1次アクセスポイントが
決定処理を実行する、関連パラメータとしても考えられる。例えば、第1
決定パラメータは、1次局の送信電力、変調及び符号化方式MCS、及び送信帯域幅であって良く、又は1次アクセスポイントのMCS及び受信電力であって良い。
【0211】
任意で、
決定処理の後に得られた結果が、空間再使用リンクの再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されることであるとき、空間再使用送信シグナリングは電力指示情報を含む。
【0212】
再使用送信装置が、
第1空間再使用送信シグナリングに従い、空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行することは、
再使用送信装置により、電力指示情報に従い、再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用するときに使用可能な最大送信電力を決定し、最大送信電力より大きくない送信電力を用いてデータを送信するステップ、を含む。
【0213】
具体的に、再使用送信装置により受信された第1空間再使用送信シグナリングが、空間再使用リンクの再使用送信が許可されることであるとき、第1空間再使用送信シグナリングは、電力指示情報を伝達して良い。ここで、電力指示情報は、1次アクセスポイントがアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力であって良い。再使用送信装置は、データ送信中の1次リンクと空間再使用リンクとの間の相互干渉を回避するために、最大干渉電力に従い、再使用送信中に使用可能な最大送信電力を決定して良い。
【0214】
任意で、再使用送信装置及び1次アクセスポイントは、異なる基本サービスセットBSSに属する。
【0215】
理解されるべきことに、本発明の本実施形態では、再使用送信装置及び1次アクセスポイントは、異なるBSSに属して良く、又は同じBSSに属して良い。しかしながら、本実施形態では、前述の記載は全て、再使用送信装置及び1次アクセスポイントが異なるBSSに属することを前提として与えられた。以下は、再使用送信装置及び1次アクセスポイントが同じBSSに属する場合を詳細に記載する。
【0216】
任意で、再使用送信装置及び1次アクセスポイントは、同じ基本サービスセットBSSに属し、空間再使用リンクは、該BSSの中の局間D2D送信のために使用される。
【0217】
つまり、1次アクセスポイント及び再使用送信装置が同じBSSに属するとき、1次リンクは
BSSの中のアップリンクマルチユーザUL MUのために使用され、空間再使用リンクは同じBSSの中の局間
の装置対装置(
D2D)送信のために使用される。この場合、再使用送信装置は、D2D送信局としても参照されて良く、SR送信はD2D送信である。
【0218】
任意で、再使用送信装置が、
空間再使用送信シグナリングに従い、空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行することは、
再使用送信装置により、D2D送信指示情報をD2D送信中のデータフレームに追加するステップであって、D2D送信指示情報は、再使用送信装置を除くBSS内のD2D局がこのD2D送信機会を使用することを禁止するために使用される、ステップ、を含む。
【0219】
具体的に、D2D送信局は、空間再使用送信シグナリングを伝達するトリガフレーム又はアップリンクデータフレームを受信し、トリガフレーム又はアップリンクデータフレームが
BSSの送信フレームであるか否かを決定する。トリガフレーム又はアップリンクデータフレームが
BSSの送信フレームである場合、D2D送信中に許可される最大送信電力は、トリガフレーム又はアップリンクデータフレーム内で伝達される空間再使用送信シグナリングに従い計算される。トリガフレーム又はアップリンクデータフレームが
BSSの送信フレームではない場合、D2D送信中に許可される最大送信電力は、既存の標準手順に従い計算されて良く、又は前述の実施形態における手順に従い計算されて良い。これは、本発明において限定されない。追加で、D2D送信局は、
現在の送信がD2D送信であるか否かを示すために、送信フレームのプリアンブルの中のシグナリングAフィールド内の1ビット指示情報を使用して良い。例えば、「1」は送信フレームがD2Dデータフレームであることを示し、「0」は送信フレームが共通データフレームであることを示す。
BSSの中の別のD2D送信局が
BSSのトリガフレームを受信した後に、該別のD2D送信局は、前述の手順に従い、D2D送信中に許可される最大送信電力を計算し、CCA検出が後に実行される。CCA検出が成功し、別のD2D送信局は、ランダムバックオフ処理の中で
BSSのデータフレームを更に受信する
と仮定する。この場合、別のD2D送信局が、データフレーム内の1ビット指示情報が「1」であると決定した場合、該別のD2D送信局は、D2Dデータフレームの送信が終了する前に、この再使用送信機会を断念する。或いは、別のD2D送信局が、1ビット指示情報が「0」であると決定した場合、該別のD2D送信局は、再使用手順を実行し続ける。
【0220】
任意で、再使用送信装置が、第1
決定パラメータに従い、再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用するときに使用可能な最大送信電力を決定することは、
式P
TxSR_max=
〜I
max_level・L
SRに従い、最大送信電力を決定するステップであって、P
TxSR_maxは最大送信電力を示し、
〜I
max_levelは最大干渉電力を示し、L
SRは再使用送信装置から1次アクセスポイントへの送信中の損失を示す、ステップ、を含む。
【0221】
例えば、再使用送信装置は、
AP1から受信されるビーコンフレームの受信電力に従い計算を実行する
。L
SR=P
TxAP1/P
RxAP1、ここで、P
TxAP1は送信電力であり、該送信電力を用いてAP1がビーコンフレームを送信し、
〜I
max_levelは、空間再使用送信シグナリングに従い決定される許容最大干渉電力である。例えば、プリセットルールに従い、空間再使用送信
シグナリングが「0010」である場合、対応する許容最大干渉電力は
〜I
max_level=−70dBmである。履歴情報に従い得られた送信損失がL
SR=77dBであると仮定すると、再使用送信中に許可される最大送信電力はP
TxSR_max=7dBmである。
【0222】
任意で、通信システムは、第三者装置を更に含み、方法は、
再使用送信装置により、第4空間再使用送信シグナリングを生成するステップと、
再使用送信装置により、第4空間再使用送信シグナリングをデータ送信中のデータフレームに追加するステップであって、第4空間再使用送信シグナリングを受信すると第三者装置がこの再使用送信機会を使用することを断念するようにする、ステップと、を含む。
【0223】
具体的に、データ送信処理において、再使用送信装置は、第三者装置がこの再使用送信機会を使用することを望まない。したがって、再使用送信装置は、第4空間再使用送信シグナリングを、送信されるデータフレームに追加する。この場合、通信システムの中に第三者装置があり、第三者装置が1次アクセスポイント及び再使用送信装置の両者に比較的近い場合、第三者装置は、リッスンにより1次アクセスポイントの空間再使用送信シグナリングを取得するだけでなく、リッスンにより再使用送信装置により送信された第4空間再使用送信シグナリングも取得し得る。この場合、第三者装置リッスンにより1次リンク上の再使用送信を許可するシグナリングを得た場合でも、第4空間再使用送信シグナリングが、第三者装置が再使用送信装置と同時に再使用送信を実行することを禁止するので、第三者装置はこの再使用送信機会を使用できない。
【0224】
したがって、本発明の実施形態におけるデータ送信方法によると、1次リンクと空間再使用リンクとの間の相互干渉が低減でき、送信品質が向上され得る。
【0225】
以上は、1次リンクがアップリンクである場合において、本発明の実施形態におけるデータ送信方法を記載した。1次リンクがダウンリンクである場合の本発明の実施形態におけるデータ送信方法は、1次リンクがアップリンクである場合の方法と同様である。簡潔さのために、以下は簡単な説明を行う。
【0226】
先ず、1次アクセスポイントは、1次リンクの履歴情報又は1次アクセスポイントがダウンリンクフレームを送信するときに1次アクセスポイントにより使用される送信パラメータに従い、
決定処理を実行して、再使用送信装置の再使用送信が許可されるか否かを決定する。
【0227】
例えば、1次アクセスポイントは、ダウンリンクデータフレーム
が送信
されるときに使用されるMCSに従い、
決定処理を実行する。MCS
のインデックスが5以上である場合、再使用送信装置の再使用送信は許可される。或いは、MCS
のインデックスが5未満である場合、再使用送信装置の再使用送信は禁止される。
【0228】
理解されるべきことに、1次リンクがアップリンクである場合と同様に、MCSのインデックスが5である例のみが、説明のために使用される。本発明の本実施形態はこれに限定されない。例えば、MCSのインデックスが3以上である場合、再使用送信は許可され、MCSのインデックスが3未満である場合、再使用送信は禁止される。追加で、MCSのインデックスはプリセット閾と更に比較されて良い。
【0229】
次に、1次アクセスポイントは、
決定処理の後に得られた
決定結果に従い空間再使用送信シグナリングを生成し、空間再使用送信シグナリングをダウンリンクフレームに追加し、ダウンリンクフレームを送信する。したがって、再使用送信装置は、ダウンリンクフレームから空間再使用送信シグナリングを取得し、
空間再使用送信シグナリングに従い、空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行できる。
【0230】
理解されるべきことに、空間再使用送信シグナリングを生成する処理は、1次リンクがアップリンクである場合における処理と同様である。したがって、1つの空間再使用シグナリング片が存在して良く、又は複数の空間再使用シグナリング片が存在して良い。
【0231】
相応して、空間再使用リンクの再使用送信装置では、1次リンクがダウンリンクであるとき、再使用送信装置は、1次アクセスポイントにより1次局へ送信されたダウンリンクフレームから空間再使用送信シグナリングを取得して良い。
【0232】
本発明の本実施形態におけるデータ送信方法に関して、1次リンクがアップリンクである場合、空間再使用リンクの再使用送信装置について、空間再使用送信シグナリングを取得する少なくとも3つの方法が含まれる。つまり、空間再使用送信シグナリングは、1次アクセスポイントにより1次局へ送信されたトリガフレームから取得され、又は1次局により1次アクセスポイントへ送信されたアップリンクデータフレームから取得され、又は1次アクセスポイントから1次局へ送信されたダウンリンクデータフレームから取得される。
【0233】
同様に、1次リンクがダウンリンクであるとき、再使用送信装置が1次アクセスポイントにより送信されたダウンリンクフレームから空間再使用送信パラメータを取得した後に、再使用送信装置が、空間再使用送信パラメータに従い、データを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用する場合、再使用送信装置は、空間再使用リンクの空間再使用送信シグナリング(又は第4空間再使用送信シグナリング)を生成して良い。空間再使用送信シグナリングは、通信システムの中の第三者装置が、該第三者装置が空間再使用送信シグナリングを受信したときに、この再使用送信機会を使用することを禁止するために使用される。
【0234】
留意すべきことに、再使用送信装置が第三者装置と同時に再使用送信を実行することを望まない場合、再使用送信装置は、任意の
決定処理を実行せずに、第4空間再使用送信シグナリングを直接生成して良い。追加で、再使用送信装置は、
決定処理の後に得られた
決定結果に従い、第4空間再使用送信シグナリングを生成して良い。
決定処理方法及び第4空間再使用送信シグナリングを生成する処理は、1次リンクがアップリンクである場合における
ものと同様である。詳細事項は、ここで再び記載されない。
【0235】
同様に、1次リンクがダウンリンクであるとき、任意で、再使用送信装置は、1次リンク上で受信したダウンリンクフレーム内のSIGAフィールドの終了時又は終了時の前のS秒間に対応するRSSI値をCCA検出閾に設定する。
【0236】
したがって、本発明の本実施形態におけるデータ送信方法によると、再使用送信装置は、1次リンクの空間再使用送信シグナリングを取得し、空間再使用リンクに基づきデータ送信処理を実行する。したがって、空間再使用リンクは、1次リンク上のデータ送信に対して干渉を生じない、又は、引き起こされた干渉が1次リンクの許容範囲内に含まれる場合にデータが送信されるようにする。したがって、1次リンクと空間再使用リンクとの間の干渉が低減され、送信品質は向上され得る。
【0237】
図1〜
図7を参照して、以上は、本発明の実施形態におけるデータ送信方法を詳細に記載した。
図8〜
図10を参照して、以下は、本発明の実施形態におけるデータ送信機器を記載する。
【0238】
図8は本発明の一実施形態によるデータ送信機器400の概略ブロック図である。
図8に示すように、機器400は、
決定パラメータに従い
決定処理を実行するよう構成される判定モジュール410であって、
決定処理は、空間再使用リンクの再使用送信装置が、データを送信するために1次リンクの時間周波数リソースの全部又は一部を使用することを許可されるか否かを
決定するために使用される、判定モジュール410と、
判定モジュールが
決定処理を実行した後に得られた
決定結果に従い、空間再使用送信シグナリングを生成するよう構成される生成モジュール420と、
再使用送信装置が、
空間再使用送信シグナリングに従い、空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行できるように、生成モジュールにより生成された空間再使用送信シグナリングを送信するよう構成される送信モジュール430と、を含む。
【0239】
任意で、生成モジュールは、再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数ドメインリソースのうちの全部又は一部を使用することを禁止されることを示すために使用される第1空間再使用送信シグナリングを生成する、又は、
再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されることを示すために使用される第2空間再使用送信シグナリングを生成する、よう更に構成される。
【0240】
任意で、判定モジュールは、N個の
決定パラメータに従い
決定処理を実行するよう更に構成される。N個の
決定パラメータは、1次リンクのN個の送信サブ帯域幅と1対1に対応し、各
決定パラメータは、再使用送信装置が対応する送信サブ帯域幅を使用することを許可されるか否かを
決定するために使用され、N≧2である。
【0241】
具体的に、生成モジュールは、
決定処理の後に得られた
決定結果に従い、N個の空間再使用送信シグナリングを生成するよう更に構成される。N個の空間再使用送信シグナリング片は、N個の送信サブ帯域幅と1対1に対応する。
【0242】
任意で、1次局が、アップリンクデータフレームを送信するときにアップリンクデータフレームに空間再使用送信シグナリングを追加し、及び再使用送信装置がアップリンクデータフレームから空間再使用送信シグナリングを取得できるように、送信モジュールは、1次局へ空間再使用送信シグナリングを送信するよう更に構成される。
【0243】
任意で、生成モジュールは、
決定処理の後に得られた結果が、再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されることであるとき、電力指示情報を含む空間再使用送信シグナリングを生成するよう更に構成される。電力指示情報は、再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用するときに使用可能な最大送信電力を決定するために、再使用送信装置により使用される。
【0244】
任意で、決定モジュールは、判定モジュールが
決定処理を実行する前に、1次局により使用される送信パラメータに従い
決定パラメータを決定するよう構成される。送信パラメータは、送信電力、変調及び符号化方式MCS、及び送信帯域幅を含む。
【0245】
任意で、判定モジュールは、機器が1次局により送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力を決定するよう更に構成される。
【0246】
任意で、通信システムは、少なくとも2つの1次局を含み、決定モジュールは、
機器が少なくとも2つの1次局のうちの全部により送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力密度を決定し、
最大干渉電力密度から最小値を決定し、
最小値に従い、最大干渉電力を決定する、よう更に構成される。
【0247】
任意で、決定モジュールは、式
【数5】
に従い、
少なくとも2つの1次局の中の局kにより送信されたアップリンクデータフレーム
が受信
されるときに許容される最大干渉電力密度を決定するよう更に構成され、ここで、
isd
STAkは、機器が局kにより送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力密度を示し、P
TxSTAkは
アップリンクデータフレームを送信
するために局kにより使用される送信電力を示し、SINR
requiredSTAkは、機器が局kにより送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに要求される最小信号対干渉及び雑音比を示し、BW
STAkは、局kがアップリンクデータフレームを送信するときに使用される送信帯域幅を示す。
【0248】
任意で、決定モジュールは、
式I
max_level=
STAkmin{isd
STAk}・BW
total/Redundancyに従い、1次リンクの送信帯域幅上の最大干渉電力を決定する、又は、
式I
mmax_level=
STAk∈{mthsub−band}min{isd
STAk}・BW
m/Redundancyに従い、N個の送信サブ帯域幅の中のm番目のサブ帯域幅上の最大干渉電力を決定する、よう更に構成され、ここで、
I
max_levelは最大干渉電力を示し、
STAkmin{isd
STAk}は機器により最大干渉電力密度から決定された最小値を示し、BW
totalは1次リンクの送信帯域幅を示し、Redundancyはシステムの中で予約された冗長性を示し、I
mmax_levelはm番目のサブ帯域幅上の最大干渉電力を示し、BW
mはN個の送信サブ帯域幅の中のm番目のサブ帯域幅を示し、N≧2、及び1≦m≦Nである。
【0249】
任意で、送信モジュールは、1次局へトリガフレームを送信するよう更に構成される。トリガフレームのシグナリングAフィールド又は負荷情報は、空間再使用送信シグナリングを伝達する。
【0250】
本発明の本実施形態におけるデータ送信機器400は、本発明の実施形態の中のデータ送信方法における1次アクセスポイントに対応して良い。機器400内のモジュールの前述の工程及び/又は機能は、
図2の方法
の対応する手順を実施するために
使用されて良い。簡潔さのために、詳細事項はここで再び記載されない。
【0251】
本発明の本実施形態におけるデータ送信機器は、空間再使用リンクの再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されるか否かを決定するために
決定パラメータに従い
決定処理を実行し、
決定結果に対応する空間再使用送信シグナリングを生成する。最後に、空間再使用送信シグナリングを取得した後に、再使用送信装置が、空間再使用リンクに基づきデータ送信処理を実行できるように、機器は、空間再使用送信シグナリングを送信する。したがって、本発明の実施形態におけるデータ送信
機器によると、データ送信中の1次リンクと空間再使用リンクとの間の相互干渉が低減でき、送信品質が向上され得る。
【0252】
図9は本発明の一実施形態によるデータ送信機器500の概略ブロック図である。
図9に示すように、機器500は、
1次アクセスポイントにより送信された空間再使用送信シグナリングを受信するよう構成される受信モジュール510であって、空間再使用送信シグナリングは、1次アクセスポイントが
決定パラメータに従い
決定処理を実行した後に得られた
決定結果に対応し、
決定処理は、空間再使用リンクの再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されるか否かを
決定するために使用される、受信モジュール510と、
アップリンクデータフレームを1次アクセスポイントへ送信するよう構成される送信モジュール520であって、アップリンクデータフレームは空間再使用送信シグナリングを伝達し、空間再使用リンクの再使用送信装置が、アップリンクデータフレームから空間再使用送信シグナリングを取得し、及び
空間再使用送信シグナリングに従い、空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行できるようにする、送信モジュール520と、を含む。
【0253】
任意で、空間再使用送信シグナリングは、再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを禁止されることを示すために使用される第1空間再使用送信シグナリングを含む、又は、
空間再使用送信シグナリングは、再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されることを示すために使用される第2空間再使用送信シグナリングを含む。
【0254】
任意で、N個の空間再使用送信シグナリング片があり、N個の空間再使用送信シグナリング片が1次リンクのN個の送信サブ帯域幅と1対1に対応するとき、各空間再使用送信シグナリング片は、再使用送信装置が対応する送信サブ帯域幅を使用することを許可されるか否かを
決定するために使用され、N≧2である。送信モジュールは、
N個の空間再使用送信シグナリングをN個の送信サブ帯域幅の各々におけるアップリンクデータフレームのシグナリングAフィールドに追加し、N≧2である、又は、
N個の送信サブ帯域幅の中のm番目の送信サブ帯域幅におけるアップリンクデータフレームのシグナリングAフィールドに、m番目の送信サブ帯域幅に対応するm番目の空間再使用送信シグナリング片を追加し、m≧1である、よう更に構成される。
【0255】
任意で、空間再使用送信シグナリングは、電力指示情報を含む。電力指示情報は、再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用するときに使用可能な最大送信電力を示すために使用される。
【0256】
任意で、空間再使用送信シグナリングは、
決定パラメータに従い1次アクセスポイントにより決定される。
決定パラメータは、1次アクセスポイントが機器により送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力である。
【0257】
本発明の本実施形態におけるデータ送信機器500は、本発明の実施形態の中のデータ送信方法における1次局に対応して良い。機器500内のモジュールの前述の工程及び/又は機能は、
図5の方法
の対応する手順を実施するために
使用されて良い。簡潔さのために、詳細事項はここで再び記載されない。
【0258】
本発明の本実施形態におけるデータ送信機器500は、1次アクセスポイントへ送信されるアップリンクデータフレームに空間再使用送信シグナリングを追加し、再使用送信装置がアップリンクデータフレームから空間再使用送信シグナリングを取得でき、空間再使用リンクに基づきデータ送信処理を実行するようにする。したがって、1次リンクと空間再使用リンクとの間の相互干渉が低減でき、送信品質は向上され得る。
【0259】
図10は本発明の一実施形態によるデータ送信機器600の概略ブロック図である。
図10に示すように、機器600は、
第1空間再使用送信シグナリングを受信するよう構成される受信モジュール610であって、第1空間再使用送信シグナリングは、1次アクセスポイントが第1
決定パラメータに従い
決定処理を実行した後に得られた
決定結果に対応し、
決定処理は、空間再使用リンクの機器がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されるか否かを
決定するために使用される、受信モジュール610と、
第1空間再使用送信シグナリングに従い、空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行するよう構成される処理モジュール620と、を含む。
【0260】
任意で、空間再使用送信シグナリングが、機器がデータを送信するために1次リンクの時間周波数ドメインリソースのうちの全部又は一部を使用することを禁止するために使用される第2空間再使用送信シグナリングを含むとき、処理モジュールは、第2空間再使用送信シグナリングに従い、データを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを断念するよう更に構成される。
【0261】
任意で、空間再使用送信シグナリングが、機器がデータを送信するために1次リンクの時間周波数ドメインリソースのうちの全部又は一部を使用することを許可するために使用される第3空間再使用送信シグナリングを含むとき、処理モジュールは、
第3空間再使用送信シグナリングに従い、空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行するよう更に構成される。
【0262】
任意で、N個の第1空間再使用送信シグナリング片があり、N個の第1空間再使用送信シグナリング片が1次リンクのN個の送信サブ帯域幅と1対1に対応するとき、各空間再使用送信シグナリング片は、機器が対応する送信サブ帯域幅を使用することを許可されるか否かを
決定するために使用され、N≧2である。
【0263】
処理モジュールは、
N個の空間再使用送信シグナリング片に従い、空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行するよう更に構成される。
【0264】
任意で、空間再使用送信シグナリングは、第1
決定パラメータに従い1次アクセスポイントにより決定される。第1
決定パラメータは、1次局により使用された送信パラメータに従い、1次アクセスポイントにより決定される。送信パラメータは、送信電力、変調及び符号化方式MCS、及び送信帯域幅を含む。
【0265】
任意で、機器600は、
空間再使用送信シグナリングが第1
決定パラメータを含むとき、第1
決定パラメータに従い、
1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部
がデータを送信するために使用されるときに使用可能な最大送信電力を決定するよう構成される決定モジュール、を更に含む。
【0266】
機器は、送信モジュールを更に含む。送信モジュールは、最大送信電力より大きくない送信電力を使用することにより、データを送信するよう更に構成される。
【0267】
任意で、機器及び1次アクセスポイントは、異なる基本サービスセットBSSに属する。
【0268】
任意で、機器及び1次アクセスポイントは、同じ基本サービスセットBSSに属し、空間再使用リンクは、該BSSの中の局間D2D送信のために使用される。
【0269】
任意で、処理モジュールは、D2D送信中にデータフレームにD2D送信指示情報を追加するよう更に構成される。D2D送信指示情報は、機器以外のBSSの中のD2D局がこのD2D送信機会を使用することを禁止するために使用される。
【0270】
任意で、第1
決定パラメータは、1次アクセスポイントが1次局により送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力である。
【0271】
任意で、決定モジュールは、式P
TxSR_max=
〜I
max_level・L
SRに従い最大送信電力を決定するよう更に構成され、ここで、
P
TxSR_maxは第1最大送信電力を示し、
〜I
max_levelは最大干渉電力を示し、L
SRは機器から1次アクセスポイントへの送信中の損失を示す。
【0272】
任意で、通信システムは、第三者装置を更に含む。機器600は、生成モジュールを更に含む。生成モジュールは、第4空間再使用送信シグナリングを生成するよう構成される。
【0273】
処理モジュールは、第4空間再使用送信シグナリングをデータ送信中のデータフレームに追加し、第4空間再使用送信シグナリングを受信すると第三者装置がこの再使用送信機会を使用することを断念するようにする、よう更に構成される。
【0274】
本発明の本実施形態におけるデータ送信機器600は、本発明の実施形態の中のデータ送信方法における再使用送信装置に対応して良い。機器600内のモジュールの前述の工程及び/又は機能は、
図7の方法
の対応する手順を実施するために
使用されて良い。簡潔さのために、詳細事項はここで再び記載されない。
【0275】
本発明の本実施形態におけるデータ送信機器600は、
空間再使用送信シグナリングに従い、空間再使用リンクに基づきデータ送信を実行するために、1次アクセスポイント又は1次局により送信された空間再使用送信シグナリングを受信する。したがって、1次リンクと空間再使用リンクとの間の相互干渉が低減でき、送信品質は向上され得る。
【0276】
図11は、本発明の一実施形態によるデータ送信装置700である。
図11に示すように、装置700は、
バス710と、
バス710に接続されたプロセッサ720と、
バス710に接続されたメモリ730と、
バス710に接続された通信機740と、を含む。
【0277】
プロセッサ720は、
決定パラメータに従い、空間再使用リンクの再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されるか否かについて
決定処理を実行し、
決定処理の後に得られた結果に従い空間再使用送信シグナリングを生成し、及び通信機740を使用することにより空間再使用送信シグナリングを送信するために、バス710を使用することによりメモリ730に格納されたプログラムを呼び出す。
【0278】
任意で、空間再使用送信シグナリングは、再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを禁止されることを示すために使用される第1空間再使用送信シグナリングを含む、又は、
空間再使用送信シグナリングは、再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されることを示すために使用される第2空間再使用送信シグナリングを含む。
【0279】
任意で、プロセッサ720は、具体的に、N個の
決定パラメータに従い
決定処理を実行するよう構成される。N個の
決定パラメータは、1次リンクのN個の送信サブ帯域幅と1対1に対応し、各
決定パラメータは、再使用送信装置が対応する送信サブ帯域幅を使用することを許可されるか否かを
決定するために使用され、N≧2である。プロセッサ720は、
決定処理の後に得られた
決定結果に従い、N個の空間再使用送信シグナリング片を生成する。N個の空間再使用送信シグナリング片は、N個の送信サブ帯域幅と1対1に対応する。
【0280】
任意で、1次局が、アップリンクデータフレームを送信するときにアップリンクデータフレームに空間再使用送信シグナリングを追加し、及び再使用送信装置がアップリンクデータフレームから空間再使用送信シグナリングを取得できるように、通信機740は、具体的に、1次局へ空間再使用送信シグナリングを送信するよう構成される。
【0281】
任意で、
決定処理の後に得られた
決定結果が、再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されることであるとき、空間再使用送信シグナリングは電力指示情報を含む。電力指示情報は、再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用するときに使用可能な最大送信電力を示すために使用される。
【0282】
任意で、プロセッサ720は、具体的に、
決定パラメータに従い
決定処理を実行する前に、1次局により使用される送信パラメータに従い
決定パラメータを決定するよう構成される。送信パラメータは、送信電力、変調及び符号化方式MCS、及び送信帯域幅を含む。
【0283】
任意で、
決定パラメータは、装置700が1次局により送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力である。
【0284】
任意で、通信システムは、少なくとも2つの1次局を含み、プロセッサ720は、具体的に、
少なくとも2つの1次局のうちの全部により使用された送信パラメータに従い、
少なくとも2つの1次局のうちの全部により送信されたアップリンクデータフレーム
が受信
されるときに許容される最大干渉電力密度を決定し、
最大干渉電力密度から最小値を決定し、
最小値に従い、最大干渉電力を決定する、よう構成される。
【0285】
任意で、プロセッサ720は、具体的に、式
【数6】
に従い、
少なくとも2つの1次局の中の局kにより送信されたアップリンクデータフレーム
が受信
されるときに許容される最大干渉電力密度を決定するよう構成され、ここで、isd
STAkは、装置が局kにより送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力密度を示し、P
TxSTAkは
アップリンクデータフレームを送信
するために局kにより使用される送信電力を示し、SINR
requiredSTAkは、装置が局kにより送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに要求される最小信号対干渉及び雑音比を示し、BW
STAkは、局kがアップリンクデータフレームを送信するときに使用される送信帯域幅を示す。
【0286】
任意で、プロセッサ720は、具体的に、式I
max_level=
STAkmin{isd
STAk}・BW
total/Redundancyに従い、1次リンクの送信帯域幅上の最大干渉電力を決定する、又は、
式I
mmax_level=
STAk∈{mthsub−band}min{isd
STAk}・BW
m/Redundancyに従い、N個の送信サブ帯域幅の中のm番目のサブ帯域幅上の最大干渉電力を決定する、よう更に構成され、ここで、
I
max_levelは最大干渉電力を示し、
STAkmin{isd
STAk}は装置により最大干渉電力密度から決定された最小値を示し、BW
totalは1次リンクの送信帯域幅を示し、Redundancyはシステムの中で予約された冗長性を示し、I
mmax_levelはm番目のサブ帯域幅上の最大干渉電力を示し、BW
mはN個の送信サブ帯域幅の中のm番目のサブ帯域幅を示し、Nは2以上の正整数であり、mは1以上且つN
以下の正整数である。
【0287】
任意で、通信機740は、具体的に、1次局へトリガフレームを送信するよう構成される。トリガフレームのシグナリングAフィールド又は負荷情報は、空間再使用送信シグナリングを伝達する。
【0288】
本発明の本実施形態におけるデータ送信機器700は、本発明の実施形態の中のデータ送信方法における1次アクセスポイントに対応して良い。データ送信装置700内のモジュール
及び前述の
他の工程及び/又は機能は、
図2の方法100の対応する手順を実施するために
使用される。簡潔さのために、詳細事項はここで再び記載されない。
【0289】
図12は、本発明の一実施形態によるデータ送信装置800である。
図12に示すように、装置800は、
バス810と、
バス810に接続されたプロセッサ820と、
バス810に接続されたメモリ830と、
バス810に接続された通信機840と、を含む。
【0290】
プロセッサ820は、バス810を使用することによりメモリ830に格納されたプログラムを呼び出して、通信機840を使用することにより、1次アクセスポイントにより送信された空間再使用送信シグナリングを受信し、ここで空間再使用送信シグナリングは1次アクセスポイントが
決定パラメータに従い
決定処理を実行した後に得られた
決定結果に対応し、
決定処理は空間再使用リンクの再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されるか否かを
決定するために使用され、並びに、通信機840を使用することにより1次アクセスポイントへアップリンクデータフレームを送信し、ここでアップリンクデータフレームは空間再使用送信シグナリングを伝達する。したがって、空間再使用リンクの再使用送信装置は、アップリンクデータフレームから空間再使用送信シグナリングを取得し、
空間再使用送信シグナリングに従い、空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行できる。
【0291】
任意で、空間再使用送信シグナリングは、再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを禁止されることを示すために使用される第1空間再使用送信シグナリングを含む、又は、
空間再使用送信シグナリングは、再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されることを示すために使用される第2空間再使用送信シグナリングを含む。
【0292】
任意で、N個の空間再使用送信シグナリング片があり、N個の空間再使用送信シグナリング片が1次リンクのN個の送信サブ帯域幅と1対1に対応するとき、各空間再使用送信シグナリング片は、再使用送信装置が対応する送信サブ帯域幅を使用することを許可されるか否かを
決定するために使用され、N≧2である。通信機840は、具体的には、
N個の空間再使用送信シグナリングをN個の送信サブ帯域幅の各々におけるアップリンクデータフレームのシグナリングAフィールドに追加し、N≧2である、又は、
N個の送信サブ帯域幅の中のm番目の送信サブ帯域幅におけるアップリンクデータフレームのシグナリングAフィールドに、m番目の送信サブ帯域幅に対応するm番目の空間再使用送信シグナリング片を追加し、m≧1である、よう更に構成される。
【0293】
任意で、空間再使用送信シグナリングは、電力指示情報を含む。電力指示情報は、再使用送信装置がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用するときに使用可能な最大送信電力を示すために使用される。
【0294】
任意で、空間再使用送信シグナリングは、
決定パラメータに従い1次アクセスポイントにより決定される。
決定パラメータは、1次アクセスポイントが装置800により送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力である。
【0295】
本発明の本実施形態におけるデータ送信装置800は、本発明の実施形態の中のデータ送信方法における1次局に対応して良い。データ送信装置800内のモジュール
及び前述の
他の工程及び/又は機能は、
図5の方法200の対応する手順を実施するために
使用される。簡潔さのために、詳細事項はここで再び記載されない。
【0296】
図13は、本発明の一実施形態によるデータ送信装置900である。
図13に示すように、装置900は、
バス910と、
バス910に接続されたプロセッサ920と、
バス910に接続されたメモリ930と、
バス910に接続された通信機940と、を含む。
【0297】
プロセッサ920は、通信機940を使用することにより第1空間再使用送信シグナリングを受信するために、バス910を使用することによりメモリ930に格納されたプログラムを呼び出す。空間再使用送信シグナリングは、1次アクセスポイントが第1
決定パラメータに従い
決定処理を実行した後に得られた
決定結果に対応する。
決定処理は、空間再使用リンクの装置900がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されるか否かを
決定するために使用される。
【0298】
プロセッサ920は、
第1空間再使用送信シグナリングに従い、空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行するために、バス910を使用することによりメモリ930に格納されたプログラムを呼び出す。
【0299】
任意で、空間再使用送信シグナリングが、装置900がデータを送信するために1次リンクの時間周波数ドメインリソースのうちの全部又は一部を使用することを禁止するために使用される第2空間再使用送信シグナリングを含むとき、プロセッサ920は、具体的に、第2空間再使用送信シグナリングに従い、データを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを断念するよう構成される。
【0300】
任意で
、空間再使用送信シグナリングが、装置900がデータを送信するために1次リンクの時間周波数ドメインリソースのうちの全部又は一部を使用することを許可するために使用される第3空間再使用送信シグナリングを含むとき、プロセッサ920は、具体的に、
第3空間再使用送信シグナリングに従い、空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行するよう構成される。
【0301】
任意で、N個の空間再使用送信シグナリング片があり、N個の空間再使用送信シグナリング片が1次リンクのN個の送信サブ帯域幅と1対1に対応し、各空間再使用送信シグナリング片は、装置900が対応する送信サブ帯域幅を使用することを許可されるか否かを
決定するために使用され、N≧2である。プロセッサ920は、具体的に、
N個の第1空間再使用送信シグナリング片に従い、空間再使用リンクに基づ
きデータ送信処理を実行するよう構成される。
【0302】
任意で、
決定処理の後に得られた結果が、空間再使用リンクの装置900がデータを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部を使用することを許可されることであるとき、空間再使用送信シグナリングは電力指示情報を含む。
【0303】
プロセッサ920は、具体的に、電力指示情報に従い、
データを送信するために1次リンクの時間周波数リソースのうちの全部又は一部
が使用
されるときに使用可能な最大送信電力を決定するよう構成される。通信機940は、最大送信電力より大きくない送信電力を使用することにより、データを送信する。
【0304】
任意で、空間再使用送信シグナリングは、第1
決定パラメータに従い1次アクセスポイントにより決定される。第1
決定パラメータは、1次局により使用された送信パラメータに従い、1次アクセスポイントにより決定される。送信パラメータは、送信電力、変調及び符号化方式MCS、及び送信帯域幅を含む。
【0305】
任意で、装置900及び1次アクセスポイントは、異なる基本サービスセットBSSに属する。
【0306】
任意で、装置900及び1次アクセスポイントは、同じ基本サービスセットBSSに属し、空間再使用リンクは、該BSSの中の局間D2D送信のために使用される。
【0307】
任意で、通信機940は、具体的に、D2D送信中にデータフレームにD2D送信指示情報を追加するよう構成される。D2D送信指示情報は、装置900以外のBSSの中のD2D局がこのD2D送信機会を使用することを禁止するために使用される。
【0308】
任意で、第1
決定パラメータは、1次アクセスポイントが1次局により送信されたアップリンクデータフレームを受信するときに許容される最大干渉電力である。
【0309】
任意で、プロセッサ920は、具体的に、式P
TxSR_max=
〜I
max_level・L
SRに従い、最大送信電力を決定するよう構成され、ここで、P
TxSR_maxは最大送信電力を示し、
〜I
max_levelは最大干渉電力を示し、L
SRは装置から1次アクセスポイントへの送信中の損失を示す。
【0310】
任意で、通信システムが第三者装置を更に含むとき、プロセッサ920は、具体的に、第4空間再使用送信シグナリングを生成するよう構成される。
【0311】
通信機940は、具体的に、第4空間再使用送信シグナリングをデータ送信中のデータフレームに追加し、第4空間再使用送信シグナリングを受信すると第三者装置がこの再使用送信機会を使用することを断念するようにする、よう構成される。
【0312】
本発明の本実施形態では、プロセッサは、CPUとして参照されても良い。メモリは、読み出し専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含んで良く、プロセッサに命令及びデータを提供する。メモリの一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を更に含んで良い。特定の適用では、データ送信装置は、パーソナルコンピュータのような標準的なEthernet通信装置であって良く又はそれに組み込まれて良い。データ送信装置のモジュールは、バスシステムを使用することにより共に結合される。データバスに加えて、バスシステムは、電力バス、制御バス、状態信号バスを更に含む。
【0313】
プロセッサは、本発明の方法の実施形態において開示されたステップ及び論理ブロック図を実装し又は実行できる。
プロセッサはマイクロプロセッサであって良く、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、デコーダ、等であって良い。本発明の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェアプロセッサにより直接実行されて良く、又は復号化プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組合せにより実行されて良い。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、又はレジスタのような、当分野で成熟した記憶媒体の中に配置されて良い。記憶媒体は、メモリの中に配置される。復号化ユニット又は処理ユニットは、メモリから情報をリードし、復号化ユニット又は処理ユニットのハードウェアと結合して前述の方法のステップを達成する。
【0314】
理解されるべきことに、本発明の本実施形態では、プロセッサは中央処理ユニット(Central Processing Unit、略してCPU)であって良く、又はプロセッサは別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は別のプログラマブル論理素子、個別ゲート若しくはトランジスタ論理素子、個別ハードウェア部品、等であって良い。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであって良く、プロセッサは任意の従来のプロセッサであって良い、等である。
【0315】
実装過程で、前述の方法のステップは、プロセッサの中のハードウェアの集積論理回路、又はソフトウェアの形式の命令を用いて達成されて良い。本発明の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェアプロセッサにより直接実行されて良く、又はプロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組合せを用いることにより実行されて良い。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、又はレジスタのような、当分野で成熟した記憶媒体の中に配置されて良い。記憶媒体は、メモリの中に配置される。プロセッサは、メモリから情報をリードし、プロセッサ内のハードウェアと組み合わせて、前述の方法のステップを達成する。繰り返しを回避するために、詳細事項はここに再び記載されない。
【0316】
本発明の本実施形態におけるデータ送信装置900は、本発明の実施形態の中のデータ送信方法における再使用送信装置に対応して良い。データ送信装置900内のモジュール
及び前述の
他の工程及び/又は機能は、
図7の方法300の対応する手順を実施するために
使用される。簡潔さのために、詳細事項はここで再び記載されない。
【0317】
前述の処理のシーケンス番号は、本発明の種々の実施形態において実行順を意味しないことが理解されるべきである。処理の実行順は、機能及び処理の内部ロジックに従い決定されるべきであり、本発明の実施形態の実装過程に対する制限として考えられるべきではない。
【0318】
当業者は、本願明細書に開示の実施形態で記載された例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズムのステップが、電子ハードウェア又はコンピュータソフトウェア及び電子ハードウェアの組み合わせにより実施され得ることを認識できる。機能がハードウェア又はソフトウェアにより実行されるかは、技術的ソリューションの特定の適用及び設計制約条件に依存する。当業者は、各々の特定の適用について記載の機能を実施するために異なる方法を使用できるが、実装が本発明の範囲を超えることは考慮されるべきではない。
【0319】
便宜上及び簡潔な説明のために、前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な動作処理については、前述の方法の実施形態における対応する処理を参照することが、当業者により明らかに理解され得る。詳細事項は、ここで再び記載されない。
【0320】
本願により提供される幾つかの実施形態では、開示のシステム、機器、及び方法は他の方法で実装されて良いことが理解されるべきである。例えば、記載した機器の実施形態は単なる例である。例えば、ユニットの分割は、単なる論理的機能の区分であり、実際の実装では他の区分であって良い。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、別のシステムに結合又は統合されて良い。或いは、幾つかの機能は無視されるか又は実行されなくて良い。さらに、表示した又は議論した相互結合又は直接結合又は通信接続は、幾つかのインタフェースを使用することにより実装されて良い。装置又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電子的、機械的又は他の形式で実装されて良い。
【0321】
別個の部分として記載されたユニットは、物理的に別個であって良く又はそうでなくて良い。また、ユニットとして表示された部分は、物理的なユニットであって良く又はそうでなくて良く、つまり、1カ所に置かれて良く又は複数のネットワークユニットに分散されて良い。一部又は全部のユニットは、実施形態のソリューションの目的を達成するために実際の要件に応じて選択されて良い。
【0322】
さらに、本発明の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されて良く、或いは各ユニットが物理的に単独で存在して良く、或いは2以上のユニットが1つのユニットに統合されて良い。
【0323】
機能がソフトウェア機能ユニットの形式で実装され、独立した製品として販売され又は使用されるとき、機能は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されて良い。このような理解に基づき、本発明の基本的技術的ソリューション、又は従来技術に貢献する部分、又は一部の技術的ソリューションは、ソフトウェア製品の形式で実施されて良い。コンピュータソフトウェアプロダクトは、記憶媒体に格納され、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワーク装置、等であって良い)に、本発明の実施形態で記載された方法のステップの全部又は一部を実行するよう指示する複数の命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、取り外し可能ハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクのような、プログラムコードを格納可能な任意の媒体を含む。
【0324】
上述の説明は、本発明の単なる特定の実装であり、本発明の保護範囲を制限するものではない。本発明で開示された技術範囲内にある、当業者により直ちに考案される変形又は置換は、本発明の保護範囲に包含される。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲に従う。