(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記従コンテンツ表示制御処理において、前記一部領域の上端が前記所定位置までスクロールされた場合には、続くスクロール操作に応じて前記従コンテンツの全体を表示させる
請求項1に記載の情報処理装置。
前記従コンテンツ表示制御処理において、前記一部領域の下端が前記所定位置までスクロールされた場合には、続くスクロール操作に応じて前記従コンテンツの全体を表示させる
請求項1に記載の情報処理装置。
主コンテンツと従コンテンツを有しスクロール操作可能なウェブページのファーストビュー状態において、画面上の一部領域に従コンテンツの一部を表示させる初期表示処理と、前記ウェブページの画面表示が、スクロールによって前記ウェブページの所定位置に達するまでは、前記画面上の一部領域に、従コンテンツの一部を表示させる状態を維持し、前記ウェブページの画面表示が前記所定位置に達した後は、続くスクロール操作に応じて前記従コンテンツの全体を表示させる従コンテンツ表示制御処理と、を前記端末装置に実行させるウェブページデータを生成するウェブページデータ生成機能と、
前記ウェブページデータ生成ステップで生成した前記ウェブページデータを要求元の端末装置に送信するウェブページ送信機能と、を実現するための処理を情報処理装置に実行させる
プログラム。
主コンテンツと従コンテンツを有しスクロール操作可能なウェブページのファーストビュー状態において、画面上の一部領域に従コンテンツの一部を表示させる初期表示処理と、前記ウェブページの画面表示が、スクロールによって前記ウェブページの所定位置に達するまでは、前記画面上の一部領域に、従コンテンツの一部を表示させる状態を維持し、前記ウェブページの画面表示が前記所定位置に達した後は、続くスクロール操作に応じて前記従コンテンツの全体を表示させる従コンテンツ表示制御処理と、を前記端末装置に実行させるウェブページデータを生成するウェブページデータ生成機能と、
前記ウェブページデータ生成ステップで生成した前記ウェブページデータを要求元の端末装置に送信するウェブページ送信機能と、を実現するための処理を情報処理装置に実行させる
プログラムを記憶した記憶媒体。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、実施の形態を次の順序で説明する。
<1.ネットワークシステムの概要>
<2.コンピュータ装置のハードウェア構成>
<3.第1の実施の形態の一部画像表示処理>
<4.第2の実施の形態の一部画像表示処理>
<5.第3の実施の形態の一部画像表示処理>
<6.処理手順>
<7.実施の形態のまとめ>
<8.変形例>
<9.プログラム及び記憶媒体>
【0015】
<1.ネットワークシステムの概要>
図1に、本実施の形態で前提とするネットワークシステム1の例を示す。
ネットワークシステム1は、例えばインターネットとしてのネットワーク2を介して、ウェブページサーバ3、複数のユーザ端末4,4…,4が互いに通信可能に構成されている。
なお、ネットワーク2の構成は多様な例が想定される。例えば、インターネット以外にも、イントラネット、エキストラネット、LAN(Local Area Network)、CATV(Community Antenna TeleVision)通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が想定される。またネットワーク2の全部又は一部を構成する伝送媒体についても多様な例が想定される。例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、電話線等の有線でも、IrDA(Infrared Data Association)のような赤外線、ブルートゥース(登録商標)、802.11無線、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
【0016】
ウェブページサーバ3はコンピュータ装置で構成され、所定のウェブサイトに関する各種処理を実行する。ウェブページサーバ3は、主として各種ウェブページ(以下「ウェブページWp」と表記)をユーザ端末4からのリクエストに応じて配信(送信)するウェブページ配信サーバとして機能する。
ウェブページサーバ3は、後述するように、広告を含むウェブページWpを対象として、広告の一部を表示する一部画像を含むウェブページWpを提供する。このようなウェブページWpを提供するため、ウェブページサーバ3は、広告DB3−1、ウェブページDB3−2、コンテンツDB3−3等の各種データベースを保持している。
【0017】
広告DB3−1には、ウェブページに表示されるべき広告(配信対象となる広告)の各種情報が予め記憶されている。具体的には、広告DB3−1は「広告主情報」、「広告コンテンツ」等の各種情報を記憶している。更に、広告DB3−1は後述の一部画像PIとして表示されるべき内容を示す情報(表示内容に関する優先度の情報等)を有している。
ウェブページDB3−2には、ユーザ端末4に対して配信するコンテンツのデータが記憶されている。ウェブページDB3−2は、例えば、URLで指定されるウェブページのHTMLファイル等を有している。
コンテンツDB3−3には、各種コンテンツや広告の配置位置に関する情報の他、後述の一部画像PIを表示させるための情報(時間、位置、大きさ)が予め記憶されている。
【0018】
ユーザ端末4は、ウェブブラウザを備えたコンピュータ装置とされている。ユーザ端末4としては、例えば高機能携帯電話機(スマートフォン)や携帯電話機、携帯情報端末(PDA)、携帯型又は据置型のパーソナルコンピュータなどが挙げられるが、ユーザ端末4の種類はこれらに限定されない。
ユーザ端末4は、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)リクエストをウェブページサーバ3等に送信することでウェブページや所定の処理を要求する。またユーザ端末4は、HTTPリクエストに応じて送られてきたウェブページ(ウェブページデータ)を受信してウェブブラウザにより表示する。これにより、ユーザは所望のウェブページを閲覧したり操作したりすることができる。
【0019】
続いて
図1に示したウェブページサーバ3、ユーザ端末4を構成する情報処理装置のハードウェア構成を
図2に示す。ウェブページサーバ3、ユーザ端末4として示した各装置は、情報処理および情報通信が可能な
図2に示すようなコンピュータ装置として実現できる。
図2において、コンピュータ装置のCPU(Central Processing Unit)101は、ROM(Read Only Memory)102に記憶されているプログラム、または記憶部108からRAM(Random Access Memory)103にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU101、ROM102、及びRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104には、入出力インターフェース105も接続されている。
入出力インターフェース105には、キーボード、マウス、タッチパネルなどよりなる入力装置106、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electroluminescence)パネルなどよりなるディスプレイ(表示装置)、並びにスピーカなどよりなる出力装置107、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ装置などより構成される記憶部108、外部装置との間で相互通信を行うための通信部109が接続されている。
入出力インターフェース105にはまた、必要に応じてメディアドライブ110が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111が適宜装着され、リムーバブルメディア111に対する情報の書込や読出が行われる。
【0020】
このようなコンピュータ装置では、通信部109による通信によりデータやプログラムのアップロード、ダウンロードが行われたり、リムーバブルメディア111を介したデータやプログラムの受け渡しが可能である。
CPU101が各種のプログラムに基づいて処理動作を行うことで、特にウェブページサーバ3としてのコンピュータ装置においては以降で説明する情報処理や通信が実行される。
【0021】
図3を参照して、ウェブページ表示枠内での一部画像PIの表示に係る各種機能について説明する。この一部画像PIとは、広告コンテンツAdの一部を表示する画像である。なお、一部画像PIの詳細は、
図4以降で説明する。
図3ではウェブページサーバ3が実行する各種処理のうち、実施の形態としての従コンテンツ提示手法を実現するための処理を機能ごとに分けてブロック化して示している。
【0022】
図示するようにウェブページサーバ3は、機能ごとに分けてウェブページデータ生成部F1、及びウェブページ送信部F2を有するものとして表すことができる。
ウェブページデータ生成部F1は、ウェブページWpをユーザ端末4に表示させるためのウェブページデータとして、以降で説明する初期表示処理と従コンテンツ表示制御処理とをユーザ端末4に実行させるウェブページデータを生成する。なお、ウェブページデータは、本例ではHTML(HyperText Markup Language)データやクライアントサイドスクリプト、スタイルシート等、ユーザ端末4においてウェブページWpの表示を行うために必要とされるデータで構成されている。
ウェブページ送信部F2は、ウェブページデータ生成部F1が生成したウェブページデータを要求元のユーザ端末4に送信する。
【0023】
図4Aは、実施の形態の広告表示の対象とされるウェブページWpのレイアウト例を示している。
ウェブページWpは、一例として図示されるように、広告以外の主たるコンテンツCT1〜4(主コンテンツ、以下単に「コンテンツCT1」等と称する)及び広告コンテンツAdを有しており、コンテンツCT1、コンテンツCT2、広告コンテンツAd、コンテンツCT3、コンテンツCT4の順番で上から下に配置されていることとする。
以下の各実施の形態では、説明の便宜のため、ウェブページWpに1つの広告が含まれていることを前提として説明を進める。また、ウェブページWpにおける広告コンテンツAd(従コンテンツ)の上端部を第1基準位置PX1、下端部を第2基準位置PX2と規定する。
【0024】
ウェブページWpには、ユーザ端末4の表示部に対応する表示枠としてウェブページ表示枠Fcが配置されている。即ち、上下方向に延びるウェブページWpの中でウェブページ表示枠Fc内の内容がユーザに閲覧される。
ユーザ端末4でのウェブページWpの表示が開始された時点では、
図4Aに示されるように、ウェブページWpの上端とウェブページ表示枠Fcの上端とが一致しており、複数のコンテンツの中で最上部に配置されているコンテンツCT1の全体及びコンテンツCT2の一部が表示される。
また、ウェブページWpの全体がウェブページ表示枠Fc内に収まり切らない場合には、ウェブページWpをスクロールさせることが可能とされ、このウェブページWpのスクロールによってウェブページ表示枠Fcに表示される内容が変化する。なお、以下の各実施の形態では、特に断らない限り、スクロール操作とはウェブページWpを上部から下部に向けて順方向に閲覧するための操作であることとし、ウェブページWpを下部から上部に向けて逆方向に閲覧するための操作である場合には別途「逆スクロール操作」として説明する。
【0025】
図4Bに示されるように、ウェブページ表示枠Fc内には上部領域UR及び下部領域LRが配置されている。
上部領域UR及び下部領域LRは、ウェブページ表示枠Fc内に一部画像PIが表示される場合には、この一部画像PIが表示されるために使用される領域である。上部領域UR及び下部領域LRは、それぞれウェブページ表示枠Fc内で数パーセント程度の範囲を占める仮想的に設けられた領域である。このように、上部領域UR及び下部領域LRをウェブページ表示枠Fcに対して占める面積を小さくする理由は、一部画像PIが表示された場合にこの一部画像PIの存在によって他のコンテンツの閲覧を妨げられないようにするためである。なお、ウェブページ表示枠Fc内に一部画像PIが表示されない場合には、コンテンツCT1等の広告以外のコンテンツが表示される。
下部領域LRは、ウェブページ表示枠Fc内の下側であって幅方向の中央付近に配置されている。下部領域LRの上端部は下部領域上端OP1と規定され、下端部は下部領域下端OP2と規定されている。下部領域下端OP2は、ウェブページ表示枠Fcの下端に一致している。
上部領域URは、ウェブページ表示枠Fc内の上側であって幅方向の中央付近に配置されている。上部領域URの下端部は上部領域下端OP3と規定され、上端部は上部領域上端OP4と規定されている。上部領域上端OP4は、ウェブページ表示枠Fcの上端に一致している。
一部画像PIは、上部領域URあるいは下部領域LRのいずれか一方にのみ表示され、同時に両方の領域に表示されないこととする。また、後述する通り、広告コンテンツAdの少なくとも一部の画像が表示されている状態では、上部領域URあるいは下部領域LRのいずれの領域も一部画像PIの表示のために使用されないこととする。
【0026】
ところで、
図4Aに示されるようなウェブページWpの表示が開始された時点では、ウェブページ表示枠Fcの表示サイズ、各種コンテンツのサイズ及び配置位置によっては、必ずしもウェブページ表示枠Fc内に広告コンテンツAdが含まれるとは限らない。例えば、本例の各種コンテンツの配置を考慮すると、ウェブページWpの表示開始からスクロール操作が行われない限り、広告コンテンツAdの画像がウェブページ表示枠Fc内に表示されない。即ち、ユーザがスクロール操作を行わない限り、ユーザの目には広告コンテンツAdの内容は触れられないこととなる。
一方、ウェブページWp内に広告コンテンツAdが含まれているにも拘わらず、この広告コンテンツAdの少なくとも一度も閲覧されないまま他のウェブページへと移動されることは、広告としての機能は十分ではないと考えられる。仮に一度でも広告コンテンツAdが閲覧される状況が確保されていたとしても、広告主の立場からすれば、例え一部であったとしても、広告コンテンツAdが少しでも長い期間ユーザに閲覧されることが望ましい。
他方、ユーザの立場からすれば、仮にウェブページ表示枠Fcの一部であったとしても、広告コンテンツAdの内容に関心がなければ、広告コンテンツAdの画像の表示に煩わしさを覚えることも考えられる。
そこで、ウェブページWpの表示が開始された時点では、ウェブページ表示枠Fc内に広告コンテンツAdの一部である一部画像PIが表示されることとし、その後ユーザの操作によりウェブページ表示枠Fcが移動した場合であっても、下部領域LRでの表示が維持される(以下この表示を「スクロール非追従表示」と称する)ものの、ある条件を満たした場合には、このスクロール非追従表示が解除されることとする。このスクロール非追従表示が実行されている間は、ユーザによるスクロール操作が行われていたとしても、そのユーザのスクロール操作に追従せずに一部画像PIが表示され続ける。
【0027】
図4Cに、ウェブページWpの表示が開始された場合にユーザ端末4に表示される表示内容(以下「ファーストビュー」と称する)を示す。
このウェブページWpの表示が開始された直後の状態(ファーストビュー状態)において、ウェブページ表示枠Fc内にはコンテンツCT1と共に下部領域LRに一部画像PIが表示されている。即ち、ファーストビュー状態では、ウェブページ表示枠Fc内には主コンテンツと従コンテンツ(の一部)が表示されている。ここで、ファーストビュー状態では、上部領域URに一部画像PIが表示されることも考えられるが、以下の各実施の形態では、ファーストビュー状態及びその後のスクロール非追従表示の期間は、下部領域LRに一部画像PIが表示されることとする。また、ウェブページWp内での広告コンテンツAdの位置、大きさ、範囲及び内容に拘わらず、一部画像PIは下部領域LRに表示されることとする。
【0028】
広告コンテンツAdと一部画像PIの詳細を
図5により説明する。
図5Aは広告コンテンツAd及びその拡大図を、
図5Bは一部画像PI及びその拡大図を示している。
一部画像PIとして表示される内容は、広告コンテンツAdから抽出される、特徴的な内容である。例えば、広告コンテンツAdの内容を「翻訳特訓講座」、「満足度No.1」、「今なら入会金無料」、「本気で特許翻訳者になりたい人へ」の4つに分けた場合、閲覧者を惹きつける文言としては「今なら入会金無料」、「本気で特許翻訳者になりたい人へ」がより優先度が高いものと考えられる。そこで、これらの2つのフレーズを一部画像PIとして選択することとする。
なお、一部画像PIとして表示される内容の抽出は、広告DB3−1に記憶されている優先度に基づいて行われることとすればよい。具体的には、広告コンテンツAdに複数のフレーズあるいは画像が含まれている場合、広告DB3−1にはそのフレーズあるいは画像毎にそれぞれ優先度が対応づけられて記憶されており、一部画像PIには優先度の高いフレーズ等から抽出して表示させることとすればよい。
また、一部画像PIの文字や画像のサイズは、広告コンテンツAdの表示サイズを考慮して適宜変更することとされる。即ち、下部領域LRのサイズが広告コンテンツAdの表示領域のサイズよりも小さい場合には、広告コンテンツAdの文字や画像のサイズを縮小して一部画像PIを作成すればよい。
更に、広告コンテンツAdの領域を上側領域Adu、中央領域Adm、下側領域Adlと分割した場合、上部領域URあるいは下部領域LRのサイズに応じて上側領域Adu、中央領域Adm、下側領域Adlのいずれかの内容を機械的に表示させることとしてもよい。この例によれば、上記優先度を考慮することなしに、単純な処理で一部画像PIを作成することができる。
【0029】
更に、上述の通り、ファーストビュー状態から暫くの間、スクロール非追従表示が維持される。但し、あまりに長い時間スクロール非追従表示が継続されることは、一部画像PIのサイズだけウェブページ表示枠Fcの表示領域を占有してしまうことから、他のコンテンツの表示、閲覧の妨げとなり得る。更に、ある程度スクロール操作が進んだ後広告コンテンツAdの全体画像が表示されてしまった場合には、広告コンテンツAdと一部画像PIの表示内容が一部重複してしまうことから、スクロール非追従表示が継続する意義も薄れてしまう。そのため、ウェブページ表示枠FcがウェブページWpの下端まで移動するまでのいずれかの時点でスクロール非追従表示が解除されることが望ましい。
以下、一部画像PIの表示態様(スクロール非追従表示)について、第1の実施の形態から第3の実施の形態により説明する。なお、以下の説明では、ウェブページWpのスクロールによってウェブページ表示枠Fc内のコンテンツが変化する表示を「通常表示」と称し、スクロール非追従表示と区別する。
<3.第1の実施の形態の一部画像表示処理>
【0030】
図6に、第1の実施の形態の一部画像PIの表示態様例を示す。
第1の実施の形態では、下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に到達するまではスクロール非追従表示が継続されることとし、下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に到達した後はスクロール非追従表示が解除されて通常表示へと変更される。
これは、少なくとも広告コンテンツAdの本来の配置位置までスクロール操作がなされるまでの一定期間は広告コンテンツAdの一部の内容を示す一部画像PIがユーザに閲覧されることを保証するとともに、広告コンテンツAdの本来の配置位置に到達した後は直ちにスクロール非追従表示を解除して他のコンテンツCT1等と同様に表示処理を行うという趣旨である。
なお、以下の説明では、時点t1でウェブページ表示枠Fc内に表示されているウェブページWpを表示状態IM1、時点t2でウェブページ表示枠Fc内に表示されているウェブページWpを表示状態IM2、…時点t5でウェブページ表示枠Fc内に表示されているウェブページWpを表示状態IM5として説明する。
【0031】
時点t0では、先に説明した通り、ファーストビュー状態を示すウェブページWpが表示されている。この時点で、下部領域LRに一部画像PIが表示されている。
その後、スクロール操作がなされたものの、下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に到達していない時点(t1)では、例えば表示状態IM1の内容がウェブページ表示枠Fcに表示される。また、このコンテンツCT2に重畳するように、ファーストビュー状態と同じ一部画像PIが継続的に表示されている。この時点t1においても、一部画像PIのスクロール非追従表示が継続されている。
スクロール操作がなされ、下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に到達した時点(t2)では、スクロール非追従表示が解除され、通常表示へと変更される。即ち、例えば表示状態IM2で示されるように、広告コンテンツAdの本来の配置位置で広告コンテンツAdの全体画像の表示が開始される。また、この時点t2以降に順方向あるいは逆方向いずれのスクロール操作が行われたとしても、スクロール非追従表示は行われない。つまり、広告コンテンツAdも他のコンテンツと同様に画面上で移動する。
その後、スクロール操作がなされた各時点(t3、t4、t5)においても、一部画像PIがウェブページ表示枠Fcの下部に固定された状態でのスクロール非追従表示は解除されて通常表示状態であることから、広告コンテンツAdに関しても他のコンテンツと同様に表示処理が実行される。具体的には、表示状態IM3→表示状態IM4→表示状態IM5のようにウェブページ表示枠Fcに表示される内容が変化する。
【0032】
以上説明した通り、第1の実施の形態では、先ず、広告以外の主コンテンツCT1〜4等と広告コンテンツAdである従コンテンツを有しスクロール操作可能なウェブページのファーストビュー状態において、画面上の一部領域(下部領域LR)に広告コンテンツAdの一部を表示させる。即ち、ウェブページWpのファーストビュー状態において、画面表示されない位置に配置された従コンテンツ(広告コンテンツAd)の一部(一部画像PI)を、ファーストビュー状態の画面上の一部領域(下部領域LR)に表示させる。
そして、ウェブページの画面表示が、スクロールによってウェブページの所定位置、即ちウェブページ内で設定された従コンテンツの配置位置(第1基準位置PX1から第2基準位置PX2までの範囲内)に達するまでは、画面上の一部領域に従コンテンツの一部を表示させる状態が維持される。そして、ウェブページの画面表示が、スクロールによってウェブページの所定位置、即ちウェブページ内で設定された従コンテンツの配置位置に達した後は、続くスクロール操作に応じて従コンテンツの全体が表示される。即ち、ウェブページの画面表示が、スクロール操作により従コンテンツの配置位置までスクロールされた場合には、スクロール非追従表示を解除することとされている。
特に、ウェブページ表示領域は、従コンテンツの一部が表示される一部領域(下部領域LR)を有し、一部領域の上端(下部領域上端OP1)が従コンテンツの表示位置の上端(第1基準位置PX1)に対応した位置までスクロールされた場合には、スクロール非追従表示を解除する。
かかる構成により、少なくとも暫くの間は広告コンテンツAdの一部が一部画像PIとしてウェブページWpの他のコンテンツよりも長期間の間閲覧される状況が確保されるとともに、適切なタイミングで一部画像PIの継続的な表示を終了させることができる。従って、ウェブページ内での広告効果を高めることができるとともに、他のコンテンツの閲覧の妨げとなることを防止することができる。
<4.第2の実施の形態の一部画像表示処理>
【0033】
ところで、上記第1の実施の形態では、下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に到達したことを条件にスクロール非追従表示が解除されることとした。広告コンテンツAdの全体画像が表示される前にスクロール非追従表示が解除されると、広告コンテンツAdは通常の表示態様となることから、仮にスクロール非追従表示が解除された直後に逆スクロール操作が行われた場合には広告コンテンツAdの全体画像が閲覧されないという状況も考えられる。広告効果をより高めるためには、確実に広告コンテンツAdの全体画像が閲覧されることが望ましい。
そこで、第2の実施の形態では、広告コンテンツAdの全体画像の全内容が表示される前に逆スクロール操作がなされた場合には、下部領域LRにおいてスクロール非追従表示が再開されるようにする。
【0034】
図7を参照して、第2の実施の形態の表示態様を説明する。なお、
図7では、ウェブページWp全体とウェブページ表示枠Fcの関係を示す図は省略し、ファーストビュー状態から説明する。
また、以下の説明では、時点t11でウェブページ表示枠Fc内に表示されているウェブページWpを表示状態IM11、時点t12でウェブページ表示枠Fc内に表示されているウェブページWpを表示状態IM12、…時点t16でウェブページ表示枠Fc内に表示されているウェブページWpを表示状態IM16として説明する。
【0035】
時点t0では、先に説明した通り、ファーストビュー状態を示すウェブページWpが表示されている。
時点t11では、時点t0以降であって、下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に到達していない状態のウェブページWpが表示されている。即ち、時点t11ではスクロール非追従表示が行われており、例えば表示状態IM11の内容がウェブページ表示枠Fcに表示される。
スクロール操作がなされ、下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に到達した時点(t12)では、スクロール非追従表示が解除され、通常表示が開始される。即ち、下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に到達した時点から、広告コンテンツAdの本来の配置位置で広告コンテンツAdの全体画像の表示(表示状態IM12)が開始される。
時点t13では、スクロール非追従表示が解除されて、通常表示状態である。この時点t13では、下部領域下端OP2が第2基準位置PX2に到達していないため、未だ広告コンテンツAdの全体画像は表示されていない。この時点t13では、例えば表示状態IM13で示される内容がウェブページ表示枠Fcに表示される。
時点t14では、時点t13以降であって、逆スクロール操作が行われたことによりウェブページ表示枠Fcから広告コンテンツAdが外れてしまった状態のウェブページWpが表示されている。先の時点t13では、下部領域下端OP2が第2基準位置PX2に到達していないため、広告コンテンツAdの全体画像が閲覧されていない状況である。そこで、少なくとも順方向のスクロール操作により初めて下部領域下端OP2が第2基準位置PX2に到達するまでの間に逆スクロール操作によりウェブページ表示枠Fcが広告コンテンツAdの本来の配置位置から外れてしまった場合には、ウェブページ表示枠Fcの下部領域での一部画像PIの表示を再開する(表示状態IM14参照)。
時点t15では、下部領域下端OP2が第2基準位置PX2に到達した状態のウェブページWpが表示されている。この時点t15に至って初めてウェブページ表示枠Fc内で広告コンテンツAdの全体画像が閲覧される状況が確保される(表示状態IM15参照)。
この時点t15以降(例えば時点t16)では、順方向或いは逆方向いずれのスクロール操作が行われたとしても、スクロール非追従表示が解除され、通常表示が維持される。この時点t16では、例えば表示状態IM16で示される内容がウェブページ表示枠Fcに表示される。
【0036】
以上説明した通り、第2の実施の形態では、一部領域の下端がウェブページ内で設定された従コンテンツの配置位置の下端に対応した位置までスクロールされた場合には、スクロール非追従表示が解除されて従コンテンツの全体が表示される。即ち、下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に到達するまでの期間内では一部画像PIのスクロール非追従表示が継続されるとともに、初めて下部領域下端OP2が第2基準位置PX2に到達することによって通常表示が開始される。かかる構成によれば、一旦下部領域下端OP2が第2基準位置PX2に到達した後は、一部画像PIのスクロール非追従表示は行われない。従って、広告コンテンツAdの全体画像が確実に閲覧される可能性を高めて、広告表示の効率をより高めることができる。
<5.第3の実施の形態の一部画像表示処理>
【0037】
続いて、第3の実施の形態を説明する。
ユーザがユーザ端末4においてスクロール操作を行う場合には、画面スクロール速度はその都度異なる可能性がある。そのため、一旦下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に到達した後はスクロール非追従表示が解除されてしまうという第1の実施の形態、また下部領域下端OP2が第2基準位置PX2に到達した後はスクロール非追従表示が解除されてしまうという第2の実施の形態にあっては、順方向へのスクロール操作があまりに速い速度で行われた場合、一部画像PIのみならず広告コンテンツAdの全体画像でさえもユーザに見落とされてしまう可能性がある。即ち、ファーストビュー状態からスクロール非追従表示及び通常表示を経てウェブページ表示枠Fcから広告コンテンツAdの全体画像が消えるまでの期間は、場合によっては非常に短いこともあり得る。
そこで、第3の実施の形態では、広告コンテンツAdの広告効果を十分高めることができるよう、ウェブページ表示枠Fc内には一部画像PI或いは広告コンテンツAdの少なくとも一部の画像のいずれかが必ず表示された状態が保障されることとする。
【0038】
図8を参照して、第3の実施の形態の表示態様を説明する。なお、
図8では、
図7と同様ファーストビュー状態を示す図から説明を開始する。
また、以下の説明では、時点t21でウェブページ表示枠Fc内に表示されているウェブページWpを表示状態IM21、時点t22でウェブページ表示枠Fc内に表示されているウェブページWpを表示状態IM22、…時点t27でウェブページ表示枠Fc内に表示されているウェブページWpを表示状態IM27として説明する。
【0039】
時点t21では、下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に到達したため、一部画像PIのスクロール非追従表示が解除される。すなわち、時点t21において、スクロール非追従表示から通常表示(表示状態IM21)へと切り替わる。
時点t22では、通常表示状態が継続している中で広告コンテンツAdの表示範囲がウェブページ表示枠Fc内で拡大している。即ち、表示状態IM22に示されるように、広告コンテンツAdの本来の配置位置での広告コンテンツAdの表示面積が拡大している。
時点t23では、逆スクロール操作によりウェブページ表示枠Fc内に広告コンテンツAdの全体画像が配置されなくなったため、通常表示からスクロール非追従表示へと切り替わっている(表示状態IM23参照)。なお、通常表示から再度スクロール非追従表示へと切り替わるタイミングは、下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に到達した時点である。
時点t24では、時点t23でのスクロール非追従表示の状態から下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に到達したため、スクロール非追従表示が解除されて通常表示(表示状態IM24)へと切り替わっている。この時点では、一部画像PIではなく、広告コンテンツAdの全体画像が表示されている(表示状態IM24参照)。
時点t25では、上部領域下端OP3が第2基準位置PX2に到達したため、スクロール非追従表示が開始されている。即ち、順方向のスクロール操作によりウェブページ表示枠Fc内に広告コンテンツAdの全体画像が配置されなくなったため、上部領域URにおいて一部画像PIが表示されている(表示状態IM25参照)。
なお、一部画像PIを下部領域LR或いは上部領域URのいずれの領域でスクロール非追従表示するかという基準については、この例で示すように、広告コンテンツAdの本来の配置位置がウェブページ表示枠Fcよりも上部に位置している場合には、上部領域URでスクロール非追従表示することとすればよい。
時点t26では、時点t25でのスクロール非追従表示の状態から上部領域下端OP3が第2基準位置PX2に到達したため、スクロール非追従表示が解除されて通常表示へと切り替わっている。即ち、逆スクロール操作によりウェブページ表示枠Fcが広告コンテンツAdの本来の配置位置に位置したことから、一部画像PIのスクロール非追従表示が解除されて広告コンテンツAdの画像の表示が再開される(表示状態IM26参照)。
時点t27では、時点t26での通常表示状態から上部領域下端OP3が第2基準位置PX2に到達したため、通常表示が解除されてスクロール非追従表示へと切り替わっている。即ち、順方向のスクロール操作によりウェブページ表示枠Fcが広告コンテンツAdの本来の配置位置から外れたことに応じて、上部領域URにおいて一部画像PIのスクロール非追従表示を再開する(表示状態IM27参照)。
【0040】
なお、
図8には、時点t27までの表示態様を示したに過ぎないが、ユーザの操作次第で時点t28、t29、・・・と継続的にスクロール操作が可能であることは言うまでもない。
例えば時点t28で表示状態IM23がウェブページ表示枠Fc内に表示されているとすれば、時点t27から逆スクロール操作により一旦スクロール非追従表示が解除された後、下部領域LRでのスクロール非追従表示が開始されたことが分かる。
【0041】
以上説明した通り、第3の実施の形態では、従コンテンツは、従コンテンツの表示位置に対応した位置あるいは一部領域のいずれか一方で表示される。即ち、ウェブページ表示枠Fc内に広告コンテンツAdの全体画像が配置されていない場合には必ず一部画像PIが表示されることとされる。従って、ユーザ端末4に広告コンテンツの少なくとも一部の内容が継続して表示されるため、広告効果をより高めることができる。
<6.処理手順>
【0042】
続いて、上記により説明した各実施の形態としてのウェブページWpの表示態様を実現するための処理手順について、
図9乃至
図12のフローチャートにより説明する。
図9は、ウェブページサーバ3が備えるCPU101が実行する処理である。
【0043】
ステップS101において、ウェブページサーバ3は、ユーザ端末4からのページリクエストを待機する。
ステップS102において、ウェブページサーバ3はユーザ端末4のサイズ、一部画像PIのサイズを取得する。即ち、S101においてウェブページサーバ3がページリクエストを検知した場合には、先ず
図4Cに示されるファーストビュー状態のページをユーザ端末4に表示させる必要がある。ユーザ端末4の表示部のサイズは様々であることから、このユーザ端末4のサイズに応じて一部画像PIのサイズも調節できるよう、ウェブページサーバ3はユーザ端末4及び一部画像PIのサイズを取得する。
ステップS103において、ウェブページサーバ3はウェブページWpのページデータを取得するとともに、特定の従コンテンツを確認する。即ち、取得されたウェブページWpのページデータには従コンテンツとして複数の広告コンテンツAdが含まれていることもあり得るため、一部画像PIとして表示すべき対象の広告コンテンツAdを確認する。
ステップS104において、ウェブページサーバ3は従コンテンツの一部表示位置を設定する。即ち、
図4Bに示されるように、一部画像PIはウェブページ表示枠Fc内で下部領域LRあるいは上部領域URのいずれかの領域で表示されることから、ウェブページサーバ3は一部画像PIが表示される位置を設定する。そして、一部画像PIの表示制御のためのプログラムを、例えばJavaScript(登録商標)によりHTML形式のページに追加する。
ステップS105において、ウェブページサーバ3はページデータをユーザ端末4に送信する。これまでの説明からも分かるように、ファーストビュー状態のページデータは、単にウェブページWpの一部のデータではなく、ウェブページWpの一部に一部画像PIのデータを追加したものである。そこで、S105において、ウェブページサーバ3はウェブページWp全体のデータに加え、ファーストビュー状態のページデータについてもユーザ端末4に送信する。
【0044】
図10は、第1の実施の形態のウェブページの表示処理手順を示している。この
図10に示す処理は、ユーザ端末4が備えるCPU101が実行する処理である。CPU101は、ウェブページサーバ3から提供されたウェブページデータについて、ブラウザによって解釈されたHTML言語やJavaScriptに基づいて以下の処理を実行する。
ステップS201において、ユーザ端末4はファーストビュー表示(設定された一部表示領域での従コンテンツの一部表示)を開始する。即ち、ユーザ端末4は、
図4Cに示されるようなウェブページ表示枠Fcの下部領域LRに一部画像PIが表示されているページを表示させる。
ステップS202において、ユーザ端末4は、順方向スクロール操作があったか否かを判断する。順方向スクロール操作があったと判断した場合には、次のステップS203において、ユーザ端末4は、順方向スクロールを行う。即ち、ウェブページ表示枠Fcに表示される内容が、ウェブページWpの上側のコンテンツから下側のコンテンツへと変化する。
ステップS204において、ユーザ端末4は下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に一致したか否かを判断する。即ち、ユーザ端末4は、順方向のスクロール操作に応じてウェブページ表示枠Fcの表示範囲(ウェブページ表示領域)の下側に設定されている下部領域LRが、広告コンテンツAdの本来の配置位置(従コンテンツの表示位置)に初めて到達したか否かを判断する。ここでいう下部領域LRが広告コンテンツAdの本来の配置位置に到達した状態とは、
図6の表示状態IM2に示されるように、下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に到達した状態である。
下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に一致したとの結果が得られた場合には、ユーザ端末4は次のステップS205においてスクロール非追従表示を解除する。即ち、通常表示が開始し、
図6の表示状態IM3、表示状態IM4、表示状態IM5に示されるように、従コンテンツである広告コンテンツAdの画像が本来の配置位置で表示される。
一方、ステップS202において、順方向スクロール操作が無かったとユーザ端末4が判断した場合には、次のステップS206において、ユーザ端末4は、逆方向スクロール操作があったか否かを判断する。
逆方向スクロール操作があったと判断した場合には、次のステップS207において、ユーザ端末4は、逆方向スクロールを行う。即ち、ウェブページ表示枠Fcに表示される内容が、ウェブページWpの下側のコンテンツから上側のコンテンツへと変化する。
なお、この逆方向スクロール操作中であっても、一度も下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に到達していない場合には、スクロール非追従表示が維持される。
【0045】
図11は、第2の実施の形態のウェブページの表示処理手順を示している。この
図11に示す処理は、ユーザ端末4が備えるCPU101が実行する処理である。
ステップS301において、ユーザ端末4はファーストビュー表示(設定された一部表示領域での従コンテンツの一部表示)を開始する。
ステップS302において、ユーザ端末4は、順方向スクロール操作があったか否かを判断する。順方向スクロール操作があったと判断した場合には、次のステップS303において、ユーザ端末4は、順方向スクロール(
図7の表示状態IM11参照)を行う。
ステップS304において、ユーザ端末4は下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に一致したか否かを判断する。即ち、ユーザ端末4は、ウェブページ表示領域における一部領域が従コンテンツの表示位置に対応した位置にまでスクロールされた状態(
図7の表示状態IM12参照)となったか否かを判断する。
下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に一致したとの結果が得られた場合には、ユーザ端末4は次のステップS305においてスクロール非追従表示を解除する。即ち、通常表示が開始され、
図7の表示状態IM13に示されるように、従コンテンツである広告コンテンツAdの画像が本来の配置位置で表示される。
更に、順方向スクロールが進み下部領域上端OP1が第1基準位置PX1と一致しないとユーザ端末4が判断した場合には、ユーザ端末4はステップS306において、下部領域下端OP2が第2基準位置PX2に一致したか否かを判断する。即ち、
図7の表示状態IM15に示されるように、ユーザ端末4は広告コンテンツAdの画像全体がウェブページ表示枠Fcに表示されたか否かを判断する。
下部領域下端OP2が第2基準位置PX2に一致したとの結果が得られた場合には、ユーザ端末4は次のステップS307においてフラグFopを「オン」に設定する。即ち、一旦下部領域下端OP2が第2基準位置PX2に到達した後は、一部画像PIのスクロール非追従表示は行われないようにするため、ユーザ端末4はフラグFopを「オン」に設定する。ユーザ端末4が、フラグFopが「オン」であると判断した場合には、スクロール非追従表示は解除されているため、順方向、逆方向いずれのスクロール方向の操作においても、通常表示が行われる。
なお、順方向のスクロール操作が行われている過程において、下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に一致した(ステップS304で「Y」)との結果が得られ、下部領域下端OP2が第2基準位置PX2に一致した(ステップS306で「Y」)との結果が得られた後、再び下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に一致せず(ステップS304で「N」)、下部領域下端OP2が第2基準位置PX2に一致しない(ステップS306で「N」)との結果が得られた場合とは、スクロール非追従表示が解除され更に広告コンテンツAdの画像全体がウェブページ表示枠Fcに表示された場合である。この場合には、
図7の表示状態IM16に示されるように、広告コンテンツAdの本来の配置位置を過ぎたら、広告コンテンツAdの画像はウェブページ表示枠Fcには表示されないこととなる。
【0046】
一方、ステップS302において順方向スクロール操作が無いと判断した場合には、ユーザ端末4はステップS308において逆方向スクロール操作があったか否かを判断する。逆方向スクロール操作があったと判断した場合には、次のステップS309において、ユーザ端末4は、逆方向スクロールを行う。
ステップS310において、ユーザ端末4は下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に一致したか否かを判断する。即ち、逆方向スクロールの過程においてウェブページ表示領域における一部領域が従コンテンツの表示位置に対応した位置にまでスクロールされたか否かを判断する。
ステップS311において、ユーザ端末4はフラグFopが「オン」であるか否かを判断する。フラグFopが「オン」でない場合、即ち広告コンテンツAdの画像全体が一度もウェブページ表示枠Fcに表示されていない場合には、
図7の表示状態IM14に示されるように、ユーザ端末4は下部領域LRにおいてスクロール非追従表示を開始させる。一方、フラグFopが「オン」である場合、即ち広告コンテンツAdの画像全体が一度でもウェブページ表示枠Fcに表示された場合には、スクロール非追従表示は行われず、ステップS312において通常表示が行われる。
【0047】
図12は、第3の実施の形態のウェブページの表示処理手順を示している。この
図12に示す処理は、ユーザ端末4が備えるCPU101が実行する処理である。
ステップS401において、ユーザ端末4はファーストビュー表示(設定された一部表示領域での従コンテンツの一部表示)を開始する。
ステップS402において、ユーザ端末4は、順方向スクロール操作があったか否かを判断する。順方向スクロール操作があったと判断した場合には、次のステップ403において、ユーザ端末4は、順方向スクロールを行う。
ステップS404において、ユーザ端末4は下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に一致したか否かを判断する。即ち、ユーザ端末4は、ウェブページ表示領域における一部領域が従コンテンツの表示位置に対応した位置にまでスクロールされた状態(
図8の表示状態IM21参照)となったか否かを判断する。
下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に一致したとの結果が得られた場合には、ユーザ端末4は次のステップS405においてスクロール非追従表示を解除する。即ち、通常表示が開始し、
図8の表示状態IM22あるいは表示状態IM24に示されるように、従コンテンツである広告コンテンツAdの画像が本来の配置位置で表示される。
更に、順方向スクロールが進み下部領域上端OP1が第1基準位置PX1と一致しないとユーザ端末4が判断した場合には、ユーザ端末4はステップS406において、上部領域下端OP3が第2基準位置PX2に一致したか否かを判断する。
順方向スクロール操作がなされている過程で上部領域下端OP3が第2基準位置PX2に一致した場合には、ユーザ端末4はステップS407において、上部領域でのスクロール非追従表示を開始する。即ち、
図8の表示状態IM25に示されるように、ユーザ端末4はウェブページ表示枠Fcの上部に位置する上部領域下端OP3での一部画像PIのスクロール非追従表示を開始する。
一方、ステップS406において、上部領域下端OP3が第2基準位置PX2に一致していない場合には、ユーザ端末4は通常表示を継続させる。
【0048】
一方、ステップS402において順方向スクロール操作が無いと判断した場合には、ユーザ端末4はステップS408において逆方向スクロール操作があったか否かを判断する。逆方向スクロール操作があったと判断した場合には、次のステップS409において、ユーザ端末4は、逆方向スクロールを行う。
ステップS410において、ユーザ端末4は上部領域下端OP3が第2基準位置PX2に一致したか否かを判断する。即ち、逆方向スクロールの過程においてウェブページ表示領域における一部領域が従コンテンツの表示位置に対応した位置にまでスクロールされたか否かを判断する。
逆方向スクロール操作がなされている過程で上部領域下端OP3が第2基準位置PX2に一致した場合には、ユーザ端末4はステップS411において、スクロール非追従表示を解除する。即ち、
図8の表示状態IM26に示されるように、従コンテンツである広告コンテンツAdの画像が本来の配置位置で表示される。
ステップS410において、上部領域下端OP3が第2基準位置PX2に一致していないと判断した場合には、ユーザ端末4はステップS412において、下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に一致したか否かを判断する。
逆方向スクロール操作がなされている過程で下部領域上端OP1が第1基準位置PX1に一致した場合には、ステップS413においてユーザ端末4は一部画像PIの下部領域でのスクロール非追従表示を開始する。即ち、例えば
図8の表示状態IM23に示されるページがユーザ端末4のウェブページ表示枠Fcに表示される。
【0049】
<7.実施の形態のまとめ>
以上の実施の形態によれば、次のような効果が得られる。
実施の形態の情報処理装置は、ウェブページを端末装置に表示させるための表示制御を行う情報処理装置であって、主コンテンツと従コンテンツを有しスクロール操作可能なウェブページのファーストビュー状態において、画面上の一部領域に従コンテンツの一部を表示させる初期表示処理と、前記ウェブページの画面表示が、スクロールによって前記ウェブページの所定位置に達するまでは、前記画面上の一部領域に従コンテンツの一部を表示させる状態を維持し、前記ウェブページの画面表示が前記所定位置に達した後は、続くスクロール操作に応じて前記従コンテンツの全体を表示させる従コンテンツ表示制御処理と、を端末装置に実行させるウェブページデータを生成するウェブページデータ生成部F1と、ウェブページデータ生成部が生成したウェブページデータを要求元の端末装置に送信するウェブページ送信部F2とを備える。
即ち、ウェブページの端末への表示開始時点では、従コンテンツ(広告コンテンツ)の一部の画像(一部画像)がウェブページ表示領域内のある特定の場所に表示される。また、この一部画像は、ユーザによるスクロール操作中にあっても、この特定の場所で継続して表示され、スクロール操作によってウェブページ表示領域が従コンテンツの本来の配置位置までスクロールされたタイミングでスクロール非追従表示が解除されて従コンテンツ本体の表示が開始される。
このように、暫くの間は広告コンテンツの一部が他のコンテンツよりも長期間表示され続けるため、当該広告コンテンツの一部を他のコンテンツよりも注目させることができることから、ウェブページ内での広告効果を高めることができる。一方、広告コンテンツの一部は、ウェブページ表示領域と比較して狭い範囲となるよう設定されており、ある時点以降は他のコンテンツと同様にウェブページ表示領域には表示されなくなるため、ウェブページの閲覧中に他のコンテンツの閲覧が妨げられることを防止することができる。
【0050】
特に、第1の実施の形態では、従コンテンツ表示制御処理において、一部領域の上端がウェブページ内で設定された従コンテンツの配置位置の上端に対応した位置までスクロールされた場合には、スクロール非追従表示を解除することとされる。
即ち、広告コンテンツの一部の画像が広告コンテンツの本来の配置位置に到達したタイミングで、ウェブページ表示領域上において広告コンテンツの本体画像の表示が開始される。
【0051】
また、第2の実施の形態では、ウェブページ表示領域は、従コンテンツ表示制御処理において、一部領域の下端がウェブページ内で設定された従コンテンツの配置位置の下端に対応した位置までスクロールされた場合には、スクロール非追従表示を解除する。
即ち、ウェブページ表示領域において広告コンテンツ全体の表示が確保された場合にのみ、スクロール非追従表示を解除し、それ以外の場合にはスクロール非追従表示を解除しない。従って、確実に広告コンテンツ全体が閲覧されることになる。
【0052】
また、第3の実施の形態では、ウェブページ表示領域は、従コンテンツは、ウェブページ内で設定された従コンテンツの配置位置に対応した位置あるいは一部領域のいずれか一方で表示される。
即ち、ウェブページ表示領域が広告コンテンツの本来の配置位置に位置している場合には広告コンテンツの本体画像を表示させるとともに、ウェブページ表示領域が広告コンテンツの本来の配置位置から外れている場合には広告コンテンツの一部である一部画像をスクロール非追従表示させる。従って、広告コンテンツの少なくとも一部が閲覧されている状況が確保される。
【0053】
<8.変形例>
本発明は、上記の具体例に限定されず、各種の変形例が考えられる。
具体的に、一部画像PIの下部領域LRでの表示態様例を説明する。
ユーザの注目が得られれば得られるほど広告効果が高まるという趣旨に基づいて、ユーザの注目を集めるための種々の表示態様例が考えられる。
図13A、
図13Bは、下部領域LRがウェブページ表示枠Fc内で左右に振動している例を示している。この例では、下部領域LRは、がウェブページ表示枠Fc内の下側で右側端部(図中「位置X」)と左側端部(図中「位置Y」)との間を短時間の間に規則的または不規則に往復する。
このように、下部領域LRがウェブページ表示枠Fc内で左右に振動することで、ユーザ端末に表示されるウェブページの内容が周期的に変化する。かかる構成により下部領域LRに配置される一部画像PIの注目度を高めることができることから、広告コンテンツAdの広告効果をより高めることができる。
なお、下部領域LRの振動は、スクロール非追従表示期間内のみならず、ユーザがスクロール操作を行っていない期間内であっても振動させることとしてもよい。即ち、スクロール非追従表示中であるか否かに拘わらず振動表示状態であることとしてもよい。
【0054】
図13C、
図13Dは、下部領域LRの輝度(明るさ)が周期的に変わる例を示している。具体的には、下部領域LRは明るい状態(
図13C)と暗い状態(
図13D)とを周期的に繰り返すこととされている。
このように、下部領域LRの明るさがウェブページ表示枠Fc内周期的に変わることで、下部領域LRに配置される一部画像PIの注目度を高めることができることから、広告コンテンツAdの広告効果をより高めることができる。
【0055】
図13E、
図13Fは、下部領域LRにおいて、一部のデザインが周期的に表示/非表示する例を示している。具体的には、下部領域LRは星型の画像が表示された状態(
図13E)と表示されていない状態(
図13F)とを周期的に繰り返すこととされている。
このように、下部領域LRの明るさがウェブページ表示枠Fc内周期的に変わることで、下部領域LRに配置される一部画像PIの注目度を高めることができることから、広告コンテンツAdの広告効果をより高めることができる。
なお、下部領域LRにおいて表示されるデザインは、表示/非表示を制御することができるのであれば、星型以外の画像であってもよい。
【0056】
以上、
図13A乃至
図13Fで説明した通り、一部画像PIのスクロール非追従表示の間は、従コンテンツの一部である一部画像PIの表示態様又は表示内容が変化する。従って、例えスクロール操作がなされている場合であっても下部領域LRにおける一部画像PIが注目される可能性を高めることができるため、ウェブページ内での広告効果を更に高めることができる。
【0057】
また、上記では、上部領域あるいは下部領域のいずれか一方が使用される場合には下部領域が使用される例を説明したが、下部領域に代えて上部領域が使用されることとしてもよい。更に、下部領域あるいは上部領域のサイズ、形状についても任意である。
また、上記では、従コンテンツの一部が表示される一部領域として上部領域あるいは下部領域を例示したが、従コンテンツの一部が表示される領域は、ウェブページ表示枠Fcの下側(下部領域)あるいは上側(上部領域)に限定されず、左側あるいは右側に一部領域が配置されることとしてもよい。
また、上記では、ウェブページに含まれる広告コンテンツが1つのみの場合を例に説明したが、ウェブページに複数の広告コンテンツが含まれることも想定される。例えば、ウェブページに含まれる広告コンテンツが2つの場合には、一方の広告コンテンツの一部を上部領域に表示させ、他方の一部を下部領域に表示させることとしてもよい。更に、ウェブページに含まれる広告コンテンツが2つ以上の場合、上部領域あるいは下部領域のいずれかの領域をコンテンツの個数に分割して、分割された範囲内にそれぞれのコンテンツの一部を表示させることとしてもよい。
【0058】
また、上記では、下部領域上端が第1基準位置に一致した場合にスクロール非追従表示を解除することとした。これは、一部画像PIの上端と広告コンテンツの上端が一致したタイミングでスムーズに表示を切り替えることで、ウェブページを閲覧しているユーザに違和感を抱かせないための配慮に基づくものであった。この例に代えて、例えば下部領域上端が第2基準位置に一致したタイミングでスクロール非追従表示を解除することとしてもよい。
【0059】
また、上記では、下部領域の輝度が変わる例を説明したが、下部領域を目立たせるための表示態様は輝度の変化に限られない。即ち、下部領域が注目されるようにするために、下部領域のモノクロ・カラーの表示変更、色度、彩度その他の条件を変更することとしてもよい。
また、下部領域には、例えば、表示内容を広告コンテンツの領域単位ではなく文、あるいは単語単位で抽出して、この抽出された文や単語のみ、あるいはこれらの組合せを下部領域に表示することとしてもよい。更には、広告コンテンツを基に加工された文や単語、更には広告コンテンツから連想されるキャラクター等を下部領域に表示することとしてもよい。
【0060】
<9.プログラム及び記憶媒体>
実施の形態のプログラムは、ウェブページサーバ3の処理を情報処理装置(CPU等)に実行させるプログラムである。
実施の形態のプログラムは、主コンテンツと従コンテンツを有しスクロール操作可能なウェブページのファーストビュー状態において、画面上の一部領域に従コンテンツの一部を表示させる初期表示処理と、前記ウェブページの画面表示が、スクロールによって前記ウェブページの所定位置に達するまでは、前記画面上の一部領域に、従コンテンツの一部を表示させる状態を維持し、前記ウェブページの画面表示が前記所定位置に達した後は、続くスクロール操作に応じて前記従コンテンツの全体を表示させる従コンテンツ表示制御処理と、を端末装置に実行させるウェブページデータを生成するウェブページデータ生成機能と、ウェブページデータ生成ステップで生成したウェブページデータを要求元の端末装置に送信するウェブページ送信機能と、を実現するための処理を情報処理装置に実行させるプログラムである。
【0061】
このようなプログラムにより上述したウェブページサーバ3としての情報処理装置を実現できる。
そしてこのようなプログラムはコンピュータ装置等の機器に内蔵されている記憶媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROM等に予め記憶しておくことができる。あるいはまた、半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどのリムーバブル記憶媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記憶)しておくことができる。またこのようなリムーバブル記憶媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記憶媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。