(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数のユーザが交流するための交流システムにおけるユーザであって、送金人に関連するユーザのユーザ識別情報を記憶する手段から前記ユーザ識別情報を受信する手段と、
前記ユーザ識別情報と、送金の受取口座情報と、を関連付けて記憶する受取記憶手段の記憶内容を取得する手段と、
前記送金人に関連するユーザの中から送金を受け取る受取人を指定するための受取人指定画面に含まれる少なくとも一人のユーザの情報を、当該ユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記受取口座情報に基づいて決定して、前記受取人指定画面の表示情報を、送金人装置に送信する画面送信手段と、
前記受取人指定画面において指定された前記受取人の受取人情報を、前記送金人装置から受信する受取人情報受信手段と、
前記受取人情報に基づいて、送金内容を示す送金情報を取得して送金情報記憶手段に記録する送金情報記録手段と、
前記送金情報に基づいて、送金の受け取りに関する問い合わせ情報を受取人装置に送信する問い合わせ情報送信手段と、
問い合わせに対する回答情報を、前記受取人装置から受信する回答情報受信手段と、
前記回答情報に基づいて、前記送金情報が示す内容で送金するための処理を実行する送金手段と、
を含むことを特徴とする送金制御システム。
複数のユーザが交流するための交流システムにおけるユーザであって、送金人に関連するユーザのユーザ識別情報を記憶する手段から前記ユーザ識別情報を受信する手段と、
前記ユーザ識別情報に基づいて、前記送金人に関連するユーザの中から、送金を受け取る受取人を指定するための受取人指定画面の表示情報を、送金人装置に送信する画面送信手段と、
前記受取人指定画面において指定された前記受取人の受取人情報を、前記送金人装置から受信する受取人情報受信手段と、
前記受取人情報に基づいて、送金内容を示す送金情報を取得して送金情報記憶手段に記録する送金情報記録手段と、
前記送金情報に基づいて、送金の受け取りに関する問い合わせ情報を受取人装置に送信する問い合わせ情報送信手段と、
問い合わせに対する回答情報を、前記受取人装置から受信する回答情報受信手段と、
前記回答情報に基づいて、前記送金情報が示す内容で送金するための処理を実行する送金手段と、
前記交流システムにおけるユーザであって、前記受取人に関連するユーザを識別するユーザ識別情報を受信する手段と、
前記送金人に関連するユーザを識別する前記ユーザ識別情報と、前記受取人に関連するユーザを識別する前記ユーザ識別情報と、に基づいて、前記送金人及び前記受取人に関連するユーザの中から質問相手を指定するための画面の表示情報を前記受取人装置に送信する手段と、
を含むことを特徴とする送金制御システム。
複数のユーザが交流するための交流システムにおけるユーザであって、送金人に関連するユーザのユーザ識別情報を記憶する手段から前記ユーザ識別情報を受信する手段と、
前記ユーザ識別情報に基づいて、前記送金人に関連するユーザの中から、送金を受け取る受取人を指定するための受取人指定画面の表示情報を、送金人装置に送信する画面送信手段と、
前記受取人指定画面において指定された前記受取人の受取人情報を、前記送金人装置から受信する受取人情報受信手段と、
前記受取人情報に基づいて、送金内容を示す送金情報を取得して送金情報記憶手段に記録する送金情報記録手段と、
前記送金情報に基づいて、送金の受け取りに関する問い合わせ情報を受取人装置に送信する問い合わせ情報送信手段と、
問い合わせに対する回答情報を、前記受取人装置から受信する回答情報受信手段と、
前記回答情報に基づいて、前記送金情報が示す内容で送金するための処理を実行する送金手段と、
前記交流システムにおけるユーザであって、前記受取人に関連するユーザのユーザ識別情報を記憶する手段から前記ユーザ識別情報を受信する手段と、
前記送金人に関連するユーザを識別する前記ユーザ識別情報と、前記受取人に関連するユーザを識別する前記ユーザ識別情報と、に基づいて、前記送金人及び前記受取人に関連するユーザの中から新たな受取人を指定するための新受取人指定画面の表示情報を前記受取人装置に送信する手段と、
前記新受取人指定画面において指定された前記新たな受取人の新受取人情報を、前記受取人装置から受信する手段と、
を含み、
前記送金手段は、前記新受取人情報及び前記送金情報に基づいて、前記新たな受取人が送金を受け取るための処理を実行する、
ことを特徴とする送金制御システム。
前記画面送信手段は、前記受取人指定画面に含まれる少なくとも一人のユーザを受取人として指定するための画像の表示態様を、当該ユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記受取口座情報に基づいて決定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の送金制御システム。
前記画面送信手段は、前記受取人指定画面に含まれる少なくとも一人のユーザの前記受取口座情報が示す受取口座が所定の銀行のものであるか否かを識別する情報を、当該ユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記受取口座情報に基づいて決定する、
ことを特徴とする請求項1又は6に記載の送金制御システム。
前記画面送信手段は、前記受取人指定画面に含まれる少なくとも一人のユーザが受取口座情報を前記受取記憶手段に登録しているか否かを識別する情報を、当該ユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記受取口座情報に基づいて決定する、
ことを特徴とする請求項1、6、又は7に記載の送金制御システム。
複数のユーザが交流するための交流システムにおけるユーザであって、送金人に関連するユーザのユーザ識別情報を記憶する手段から前記ユーザ識別情報を受信するステップと、
前記ユーザ識別情報と、送金の受取口座情報と、を関連付けて記憶する受取記憶手段の記憶内容を取得するステップと、
前記送金人に関連するユーザの中から送金を受け取る受取人を指定するための受取人指定画面に含まれる少なくとも一人のユーザの情報を、当該ユーザの前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記受取口座情報に基づいて決定して、前記受取人指定画面の表示情報を、送金人装置に送信する画面送信ステップと、
前記受取人指定画面において指定された前記受取人の受取人情報を、前記送金人装置から受信する受取人情報受信ステップと、
前記受取人情報に基づいて、送金内容を示す送金情報を取得して送金情報記憶手段に記録する送金情報記録ステップと、
前記送金情報に基づいて、送金の受け取りに関する問い合わせ情報を受取人装置に送信する問い合わせ情報送信ステップと、
問い合わせに対する回答情報を、前記受取人装置から受信する回答情報受信ステップと、
前記回答情報に基づいて、前記送金情報が示す内容で送金するための処理を実行する送金ステップと、
を含むことを特徴とする送金制御方法。
複数のユーザが交流するための交流システムにおけるユーザであって、送金人に関連するユーザのユーザ識別情報を記憶する手段から前記ユーザ識別情報を受信するステップと、
前記ユーザ識別情報に基づいて、前記送金人に関連するユーザの中から、送金を受け取る受取人を指定するための受取人指定画面の表示情報を、送金人装置に送信する画面送信ステップと、
前記受取人指定画面において指定された前記受取人の受取人情報を、前記送金人装置から受信する受取人情報受信ステップと、
前記受取人情報に基づいて、送金内容を示す送金情報を取得して送金情報記憶手段に記録する送金情報記録ステップと、
前記送金情報に基づいて、送金の受け取りに関する問い合わせ情報を受取人装置に送信する問い合わせ情報送信ステップと、
問い合わせに対する回答情報を、前記受取人装置から受信する回答情報受信ステップと、
前記回答情報に基づいて、前記送金情報が示す内容で送金するための処理を実行する送金ステップと、
前記交流システムにおけるユーザであって、前記受取人に関連するユーザを識別するユーザ識別情報を受信するステップと、
前記送金人に関連するユーザを識別する前記ユーザ識別情報と、前記受取人に関連するユーザを識別する前記ユーザ識別情報と、に基づいて、前記送金人及び前記受取人に関連するユーザの中から質問相手を指定するための画面の表示情報を前記受取人装置に送信するステップと、
を含むことを特徴とする送金制御方法。
複数のユーザが交流するための交流システムにおけるユーザであって、送金人に関連するユーザのユーザ識別情報を記憶する手段から前記ユーザ識別情報を受信するステップと、
前記ユーザ識別情報に基づいて、前記送金人に関連するユーザの中から、送金を受け取る受取人を指定するための受取人指定画面の表示情報を、送金人装置に送信する画面送信ステップと、
前記受取人指定画面において指定された前記受取人の受取人情報を、前記送金人装置から受信する受取人情報受信ステップと、
前記受取人情報に基づいて、送金内容を示す送金情報を取得して送金情報記憶手段に記録する送金情報記録ステップと、
前記送金情報に基づいて、送金の受け取りに関する問い合わせ情報を受取人装置に送信する問い合わせ情報送信ステップと、
問い合わせに対する回答情報を、前記受取人装置から受信する回答情報受信ステップと、
前記回答情報に基づいて、前記送金情報が示す内容で送金するための処理を実行する送金ステップと、
前記交流システムにおけるユーザであって、前記受取人に関連するユーザのユーザ識別情報を記憶する手段から前記ユーザ識別情報を受信するステップと、
前記送金人に関連するユーザを識別する前記ユーザ識別情報と、前記受取人に関連するユーザを識別する前記ユーザ識別情報と、に基づいて、前記送金人及び前記受取人に関連するユーザの中から新たな受取人を指定するための新受取人指定画面の表示情報を前記受取人装置に送信するステップと、
前記新受取人指定画面において指定された前記新たな受取人の新受取人情報を、前記受取人装置から受信するステップと、
を含み、
前記送金ステップは、前記新受取人情報及び前記送金情報に基づいて、前記新たな受取人が送金を受け取るための処理を実行する、
ことを特徴とする送金制御方法。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[1.送金制御システムの全体構成]
以下、本発明の実施形態の例について図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る送金制御システムの全体構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態では、送金制御システム1、交流システム20、送金人装置30、及び受取人装置40の各々がネットワーク2を介してデータ送受信可能に接続されている。
【0009】
送金制御システム1は、銀行の管理下に置かれており、その銀行の口座等の各種情報を管理する。送金制御システム1は、送金制御サーバ10を含む。送金制御サーバ10は、サーバコンピュータであり、制御部11、記憶部12、及び通信部13を含む。制御部11は、例えば、一又は複数のマイクロプロセッサを含む。記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)等の主記憶部やハードディスク等の補助記憶部を含む。制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラムやデータに従って処理を実行する。通信部13は、ネットワークカードを含み、ネットワーク2を介して外部とのデータ送受信が可能になっている。
【0010】
交流システム20は、一又は複数のサーバコンピュータを含み、複数のユーザが交流するためのサービスを提供する。例えば、交流システム20は、SNS(Social Networking Service)を提供する。各ユーザはコンピュータ(送金人装置30及び受取人装置40を含む)を操作して、他のユーザが投稿した文章や画像を閲覧したり、他のユーザとメッセージを送受信したりすることによって、SNSを利用して交流することができる。更に、SNSでは、各ユーザは、他のユーザと友人関係を結ぶこともできる。交流システム20は各ユーザと友人関係にあるユーザを示すデータを記憶しており、ユーザは、友人関係にあるユーザとのコミュニケーションを優先的に行うことができる。例えば、交流システム20は、各ユーザに、友人関係にあるユーザが文章や画像を投稿した場合に通知したり、自分が投稿する文章や画像を友人関係にあるユーザにのみ公開させたりする。
【0011】
送金人装置30は、送金人が操作するコンピュータであり、例えば、携帯電話機やパーソナルコンピュータ等である。送金人装置30は、制御部31、記憶部32、通信部33、操作部34、及び表示部35を含む。制御部31、記憶部32、及び通信部33のハードウェア構成は、制御部11、記憶部12、及び通信部13と略同様であるので説明を省略する。操作部34は、ユーザが操作を行うための入力デバイス(例えば、タッチパネル)である。表示部35は、各種画面を表示するモニタである。
【0012】
受取人装置40は、受取人が操作するコンピュータであり、例えば、携帯電話機やパーソナルコンピュータ等である。受取人装置40は、制御部41、記憶部42、通信部43、操作部44、及び表示部45を含む。これらのハードウェア構成は、それぞれ、制御部31、記憶部32、通信部33、操作部34、及び表示部35と略同様であるので説明を省略する。
【0013】
なお、上記説明した各コンピュータのハードウェア構成は、一般的なものを適用すればよく、ハードウェア構成は上記の例に限られない。また、各コンピュータに記憶されるものとして説明するプログラムやデータは、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体(例えば、メモリカード)に記憶されたものが供給されるようにしてもよいし、ネットワークを介して供給されるようにしてもよい。
【0014】
[2.送金の全体的な流れについて]
送金制御システム1は、送金人が受取人に送金するための処理を実行する。送金人は、送金制御システム1を管理する銀行(以降、単に当行という。)に口座を持っており、所定のユーザ登録を済ませているものとする。このため、送金人は、当行が提供する各種オンラインサービスを利用可能な状態である。本実施形態では、送金人は、SNSにおける友人の中から受取人を指定して送金するサービス(以降、SNS送金サービスという。)を利用することができる。送金人がSNS送金サービスを利用するにあたり、所定の利用規約に承諾するための利用規約画面が表示部35に表示される。
【0015】
図2は、利用規約画面の一例を示す図である。
図2に示すように、利用規約画面50には、サービスを利用するにあたり守るべき規約が表示される。送金人が、規約を承諾する旨のチェックボックス51にチェックを入れてボタン52を選択すると、送金制御システム1は、SNSにおける送金人の友人関係を示すデータを、交流システム20から取得できるようになる。その後、送金人が所定の操作を行うと、SNSにおける友人の中から受取人を選択するための受取人指定画面が、表示部35に表示される。
【0016】
図3は、受取人指定画面の一例を示す図である。
図3に示すように、受取人指定画面60には、送金人(ここでは、ユーザAとする。)とSNS上で友人関係にあるユーザB〜Jを示すユーザ画像61B〜61J(以降、これらをまとめて単にユーザ画像61ともいう。)が表示される。詳しくは後述するが、各ユーザ画像61は、受取人の受取口座が当行のものであるか否か、及び、受取人が受取口座を登録しているか否かが識別可能になっている。送金人は、何れかのユーザ画像61を所定領域62内にドラッグアンドドロップすることで、そのユーザ画像61が示すユーザを受取人に指定することができる。送金人が受取人を指定すると、送金内容を入力するための送金内容入力画面が表示される。
【0017】
図4は、送金内容入力画面の一例を示す図である。
図4に示すように、送金内容入力画面70には、送金人が指定した受取人71と、送金人の口座残高72と、が表示される。送金人は、入力フォーム73に送金額を入力し、必要に応じて、受取人へのメッセージを入力フォーム74に入力する。なお、送金手数料75は、入力フォーム76からの選択により、当行が提携する電子商取引システム等において送金人が保有するポイントで支払うことができてもよい。また、同行間の送金であり受取人もSNS送金サービスの利用規約に承認している場合は、場送金手数料75が無料となり入力フォーム76は表示されない。送金人が確認ボタン77を選択すると、送金内容を確認するための送金内容確認画面が表示部35に表示される。
【0018】
図5は、送金内容確認画面の一例を示す図である。
図5に示すように、送金内容確認画面80には、送金人が指定した受取人81、送金人が指定した送金額82、送金人が入力したメッセージ83、及び送金手数料84が表示される。ここでは、送金人がポイントを利用して送金手数料を支払うか否か示す情報85も表示される。送金人が修正ボタン86を選択すると送金内容入力画面70に戻り、送金内容を修正することができる。一方、送金人が所定の暗証番号を入力フォーム87に入力して送金ボタン88を選択すると、送金人が入力した送金内容で送金する旨の送金指示を、各入力内容を示す情報とともに送金制御サーバ10に送信することができる。
【0019】
送金制御サーバ10は、送金人装置30から送金指示を受信すると、SNSを利用して受取人のSNSアカウントに所定のメッセージを送るように、交流システム20に対して要求する。交流システム20は、その要求を受信すると、メッセージを生成して受取人に通知する。本実施形態では、各ユーザが他のユーザを指定してメッセージを送信するためのメッセージ機能を利用して、送金を受け取るか否かを受取人に問い合わせる場合を例に挙げて説明するが、他の方法(詳細後述)によって問い合わせるようにしてもよい。受取人が受取人装置40において所定の操作を行うと、そのメッセージを表示するためのメッセージ表示画面が表示部45に表示される。ここでは、受取人が受取口座を登録している場合と登録していない場合とで受取の流れが異なる。まず、受取人が受取口座を登録している場合のメッセージ表示画面について説明する。
【0020】
図6は、受取人が受取口座を登録している場合のメッセージ表示画面の一例を示す図である。
図6に示すように、メッセージ表示画面90には、送金人のSNSアカウントが送信したメッセージとして、送金人が指定した送金額91、送金人が入力したメッセージ92、各送金を一意に識別するための取引番号93、及び送金制御サーバ10にアクセスするためのリンク94が表示される。
図6に示すように、リンク94には、取引番号が引数として格納されている。このため、受取人がリンク94を選択することで、取引番号を伴って送金制御サーバ10にアクセスするので、送金制御サーバ10は、どの送金について処理をすべきかを特定することができる。受取人がリンク94から送金制御サーバ10にアクセスすると、送金を受け取るための受取画面が表示部45に表示される。
【0021】
図7は、受取人が受取口座を登録している場合の受取画面の一例を示す図である。
図7に示すように、受取画面100には、送金が行われた送金日101、送金人102、送金額103、及び送金人が入力したメッセージ104が表示される。受取人が照会ボタン105を選択すると、送金人及び受取人の共通の友人に対して質問をするための質問画面が表示部35に表示される。
【0022】
図8は、質問画面の一例を示す図である。
図8に示すように、質問画面120には、送金人及び受取人の共通の友人を示す友人画像121が表示される。なお、友人画像121に表示される友人は、共通の友人のうち、送金人が受取人として指定したことがある友人であってもよい。受取人は、友人画像121が示す共通の友人の中から質問相手を選択する。受取人が、質問相手を選択して入力フォーム122に質問内容を入力したうえで、送信ボタン123を選択すると、その質問内容が質問相手に送信される。質問相手からの回答は、送金制御サーバ10又は交流システム20を経由して受取人に通知される。
【0023】
図7に戻り、受取人が変更要求ボタン106を選択すると、送金人が指定した送金額を変更するための変更要求画面が表示部35に表示される。
図9は、変更要求画面の一例を示す図である。
図9に示すように、変更要求画面130において、受取人が入力フォーム131に変更後の送金額を入力して、必要に応じて、入力フォーム132に送金人宛のメッセージを入力したうえで、送信ボタン133を選択すると、送金額の変更を行うことができる。
【0024】
図7に戻り、受取人が受取ボタン107を選択すると、送金人が指定した送金内容で送金を受け取ることができる。一方、受取人が送金人への質問内容を入力フォーム108に入力して質問ボタン109を選択すると、その質問内容を送金人に送信することができる。送金人の送金人装置30の表示部35には、受信した質問内容を表示するための質問通知画面140が表示部35に表示される。
【0025】
図10は、質問通知画面の一例を示す図である。
図10に示すように、質問通知画面140には、受取人からの質問内容141が表示される。送金人は、入力フォーム142に回答を入力して送信ボタン143を選択すると、回答を受取人に送ることができる。この回答は、送金制御サーバ10又は交流システム20のいずれから行われてもよい。受取人は、回答を確認したうえで、送金を受け取るか否かを判断することになる。
【0026】
図7に戻り、受取人が、送金人へのメッセージを入力フォーム110に入力して、受取辞退ボタン111を選択すると、送金人からの送金を辞退することができる。受取人が受取辞退ボタン111を選択すると、受取人が受け取りを辞退したことを送金人に通知するための送金辞退画面が表示部35に表示される。
【0027】
図11は、送金辞退画面の一例を示す図である。
図11に示すように、送金辞退画面150には、受取人が送金を辞退した旨が表示される。また、受取人がメッセージを入力していれば、そのメッセージ151も表示される。
【0028】
図7に戻り、受取人が転送ボタン112を選択すると、送金人からの送金を共通の友人に転送するための新受取人指定画面が表示部35に表示される。
図12は、新受取人指定画面の一例を示す図である。
図12に示すように、新受取人指定画面160には、送金人及び受取人の共通の友人を示す友人画像161が表示される。受取人は、友人画像161が示す友人の中から転送相手を選択する。受取人は、入力フォーム162に転送相手へのメッセージを入力することもできる。受取人が転送ボタン163を選択すると、送金人からの受取人が、新受取人指定画面160で指定された受取人に変更される。
【0029】
なお、上記においては、受取人が受取口座を登録している場合の受取の流れを説明したが、受取人が受取口座を登録していない場合には、受取口座を指定して受取を行うための画面を表示させるためのURLを含むメッセージが受取人に通知される。
【0030】
図13は、受取人が受取口座を登録していない場合のメッセージ表示画面の一例を示す図である。
図13に示すメッセージ表示画面170は、
図6とは異なり、受取口座を指定するよう促すメッセージ171が表示される。リンク172が取引番号の引数を含む点は、リンク94と同様である。受取人がリンク172を選択すると、取引番号を伴って送金制御サーバ10にアクセスし、受取口座を登録して送金を受け取るための受取画面が表示部35に表示される。
【0031】
図14は、受取人が受取口座を登録していない場合の受取画面の一例を示す図である。
図14に示す受取画面180は、
図7とは異なり、ユーザは、当行受取ボタン181を選択することで、当行の口座を受取口座に登録して送金を受け取ることができる。一方、ユーザは、他行受取ボタン182を選択することで、他行の口座を受取口座に登録して送金を受け取ることができる。
【0032】
上記のように、本実施形態では、送金の受け取りにインタラクティブ性を持たせることによって、送金人又は受取人の利便性を向上させる構成になっている。以降、当該技術の詳細について説明する。
【0033】
[3.送金制御システムにおいて実現される機能]
図15は、本実施形態における送金制御システム1の機能ブロック図である。
図15に示すように、本実施形態では、情報記憶部201、情報取得部204、受取人情報受信部206、送金情報記録部207、問い合わせ情報送信部208、回答情報受信部209、送金判断部210、友人情報受信部211、受取人指定画面送信部214、要求送信部215、質問画面送信部216、新受取人指定画面送信部217、新受取人情報受信部218、変更要求画面送信部219、変更要求受信部220、及び変更処理実行部221が実現される。
【0034】
[情報記憶部]
情報記憶部201は、記憶部12を主として実現される。情報記憶部201は、送金人から受取人に送金するために必要な各種データを記憶する。
【0035】
例えば、情報記憶部201は、当行の口座に関する各種情報を格納する口座データベースを記憶する。
図16は、口座データベースの一例を示す図である。
図16に示すように、口座データベースには、口座の支店番号、口座番号、口座名義人、及び口座残高が格納される。銀行口座が開設されると口座データベースに新たなレコードが追加され、口座名義人の取引状況に応じて口座残高が更新される。なお、口座データベースには、口座種別などの他の情報も格納されるようにしてもよい。
【0036】
また、情報記憶部201の受取口座記憶部202は、SNSアカウントと、送金の受取口座情報と、を関連付けた受取口座データベースを記憶する。
図17は、受取口座データベースの一例を示す図である。
図17に示すように、受取口座データベースには、SNSアカウントごとに受取口座情報が格納されている。受取口座情報は、受取口座を管理する銀行を識別する情報(例えば、銀行コード)、口座の支店番号、口座番号、口座名義人、登録日、及び解除日が格納される。SNSアカウントを有するユーザが、自身のコンピュータ(例えば、受取人装置40)を操作して、受取口座情報を入力すると、送金制御サーバ10は、当該入力内容を取得して、SNSアカウントと、当該入力された受取口座情報と、を関連付けて受取口座データベースに登録することになる。受取口座情報の入力は、
図14に示す受取画面180の当行受取ボタン181や他行受取ボタン182が選択された後に行われてもよいし、他の所定画面が表示された場合に行われてもよい。なお、登録日は、受取口座情報が受取口座データベースに登録された日が格納され、解除日は、登録された受取口座情報が示す受取口座での受け取りを解除するための所定の操作が行われた日が格納される。
【0037】
また、情報記憶部201の送金情報記憶部203は、送金内容を示す送金情報を格納する取引情報データベースを記憶する。
図18は、取引情報データベースの一例を示す図である。
図18に示すように、取引番号に関連付けられて送金情報(例えば、送金人識別情報、受取人識別情報、送金額、送金手数料、及び送金状況ステータス)が、取引情報データベースに格納される。取引情報データベースに格納された送金情報は、送金処理待ちの送金を示すものともいえる。送金人識別情報は、送金人を識別する情報が格納されるようにすればよく、送金人のSNSアカウントが格納されてもよいし、送金人の氏名や口座が格納されてもよい。同様に、受取人識別情報は、受取人を識別する情報が格納されるようにすればよく、受取人のSNSアカウントが格納されてもよいし、受取人の氏名や口座が格納されてもよい。送金状況ステータスは、各送金の現在の状態(例えば、送金完了、受取人による承認待ちの状態、受取人により拒否された状態等)を識別する情報が格納される。
【0038】
なお、情報記憶部201が記憶するデータは、上記の例に限られない。例えば、情報記憶部201は、送金制御システム1にユーザ登録をしたユーザに関する各種情報(ユーザアカウント、ログインパスワード、当行口座を識別する情報、及びSNSアカウントの関連付け等)を記憶するようにしてもよい。また例えば、情報記憶部201は、取引番号又は送金情報に関連付けて、送金人が入力したメッセージを記憶するようにしてもよい。更に、情報記憶部201は、銀行アカウントと暗証番号との関連付けを記憶してもよい。他にも例えば、情報記憶部201は、過去に行われた送金の履歴に関するデータを記憶してもよい。
【0039】
[情報取得部]
情報取得部204は、制御部11を主として実現される。情報取得部204は、情報記憶部201に記憶された各種情報を取得する。ここでは、情報取得部204の口座情報取得部205は、受取口座記憶部202の記憶内容を取得することになる。
【0040】
[受取人情報受信部]
受取人情報受信部206は、制御部11及び通信部13を主として実現される。受取人情報受信部206は、送金を受け取る受取人(ここでは、受取人指定画面60において指定された受取人)の受取人情報を、送金人装置30から受信する。受取人情報は、送金人により指定された受取人を識別するための情報であればよく、例えば、受取人のSNSアカウントやユーザ画像61の識別情報である。なお、受取人情報としてSNSアカウントを取得する場合には、送金制御サーバ10は、送金人と友人関係にあるユーザのSNSアカウントをユーザ画像61と関連付けて送金人装置30に送信しているものとする。一方、受取人情報としてユーザ画像61の識別情報を取得する場合には、ユーザ画像61の識別情報及びSNSアカウントの関連付けを示すデータが情報記憶部201に記憶されており、ユーザが指定したユーザ画像61の識別情報から、ユーザが指定した受取人のSNSアカウントを送金制御サーバ10側で特定できるものとする。
【0041】
[送金情報記録部]
送金情報記録部207は、制御部11を主として実現される。送金情報記録部207は、受取人情報に基づいて、送金内容を示す送金情報を取得して送金情報記憶部203に記録する。ここでは、送金情報記録部207が送金情報を生成する場合を説明するが、送金情報記録部207以外(例えば、送金制御システム1以外のシステム)で生成された送金情報を送金情報記録部207が取得するようにしてもよい。例えば、送金情報記録部207は、所定の取引番号発行ルールに基づいて取引番号を発行する。そして、送金情報記録部207は、その取引番号と、送金人識別情報、受取人識別情報、送金額、及び現在の日時を新たなレコードに格納することになる。なお、送金人識別情報や送金額は、送金指示とともに送金制御サーバ10が受信しているものとする。
【0042】
また、送金情報記録部207は、送金情報が示す送金額に基づいて送金人の口座残高を減少させるための処理を実行する。ここでは、送金情報記録部207は、口座データベースを参照して送金人識別情報が示す送金人の口座及び口座残高を特定し、送金額及び送金手数料を合算した額を、送金人の口座残高から減少させる。
【0043】
[問い合わせ情報送信部]
問い合わせ情報送信部208は、制御部11及び通信部13を主として実現される。問い合わせ情報送信部208は、送金情報に基づいて、送金を受け取るか否かを示す問い合わせ情報を受取人装置40に送信する。問い合わせ情報は、送金を受け取るか否かを問い合わせる画面を表示させるための情報であり、ここでは、受取画面100又は180の表示情報である。
【0044】
本実施形態では、問い合わせ情報送信部208は、リンク94又は172を受信した受取人装置40が識別情報(ここでは、引数の取引番号)を伴って送金制御システム1にアクセスした場合に、当該識別情報により識別される送金情報に基づいて、問い合わせ情報を受取人装置40に送信する。即ち、問い合わせ情報送信部208は、受取人装置40から受信した取引番号に関連付けられた送金情報を特定し、その送金情報が示す送金を受け取るか否かを示す問い合わせ情報を生成して送信することになる。
【0045】
[回答情報受信部]
回答情報受信部209は、制御部11及び通信部13を主として実現される。回答情報受信部209は、問い合わせに対する回答情報を、受取人装置から受信する。本実施形態では、受取画面100又は180における受取人の入力内容が、回答情報に相当する。
【0046】
[送金判断部]
送金判断部210は、制御部11を主として実現される。送金判断部210は、回答情報に基づいて、送金情報が示す内容で送金するための処理を実行するか否かを判断する。送金判断部210は、回答情報が送金を受け取ることを示していれば、自動的に送金情報に基づいて送金処理を実行し(送金人による送金人装置30への更なる操作に依らずに送金処理を実行し)、回答情報が送金を受け取らないことを示していれば、送金処理を実行しない。送金処理自体は、公知の手法を適用可能である。例えば、当行への送金であれば、送金判断部210は、口座データベースに格納された受取人の口座残高を送金額だけ増加させる。一方、他行への送金であれば、送金判断部210は、他行への送金を実行する外部システムに対して、送金情報が示す送金内容で他行へ送金するよう要請する。
【0047】
[友人情報受信部]
友人情報受信部211は、制御部11及び通信部13を主として実現される。友人情報受信部211は、交流システム20に記憶される各ユーザの友人関係を示す友人情報を受信する。友人情報には、あるSNSアカウントと友人関係にあるSNSアカウント以外にも、友人の氏名や画像が格納されているようにしてもよい。ここでは、友人情報受信部211の送金人友人情報受信部212は、送金人を含む複数のユーザで交流するサービスを提供するための交流システムから、送金人に関連するユーザのSNSアカウントを受信する。一方、受取人友人情報受信部213は、交流システムから、受取人に関連するユーザを識別するSNSアカウントを受信する。
【0048】
[受取人指定画面送信部]
受取人指定画面送信部214は、制御部11及び通信部13を主として実現される。受取人指定画面送信部214は、送金人友人情報受信部212が受信したSNSアカウントに基づいて、送金人に関連するユーザの中から受取人を指定するための受取人指定画面60の表示情報を、送金人装置30に送信する。受取人指定画面送信部214は、送金人のSNSアカウントに関連付けられた友人情報を参照し、友人関係にあるSNSアカウントを特定する。そして、受取人指定画面送信部214は、当該特定したSNSアカウントが示すユーザを識別するユーザ画像61を含む受取人指定画面60の表示情報を生成して送信する。
【0049】
本実施形態では、受取人指定画面送信部214は、受取人指定画面60に含まれる少なくとも一人のユーザの情報(ここでは、ユーザ画像61)を、当該ユーザのユーザ識別情報に関連付けられた受取口座情報に基づいて決定して表示情報を送信する。例えば、受取人指定画面送信部214は、受取人指定画面60に含まれる少なくとも一人のユーザを受取人として指定するための情報(ここでは、ユーザ画像61)の表示態様を、当該ユーザのSNSアカウントに関連付けられた受取口座情報に基づいて決定する。受取人指定画面送信部214は、ユーザ画像61が示すユーザのSNSアカウントに関連付けられた受取口座情報を識別可能となるようユーザ画像61の表示態様を決定する。
【0050】
本実施形態では、受取人指定画面送信部214は、受取人指定画面60に含まれる少なくとも一人のユーザの受取口座が所定の銀行(ここでは、当行)のものであるか否かを識別する情報(ここでは、ユーザ画像61)を、当該ユーザのユーザ識別情報に関連付けられた受取口座情報に基づいて決定する。例えば、受取人指定画面送信部214は、各ユーザ画像61の第1の領域(
図3では、ユーザ画像61が示す円環の左半分)が第1の表示態様(例えば、第1の色。
図3では、網点で示す。)の場合は、そのユーザの受取口座が当行のものである。一方、第1の領域が第2の表示態様(例えば、第2の色。
図3では、斜線で示す。)の場合は、そのユーザの受取口座が他行のものである、又は、受取口座をそもそも登録していないことを示す。
【0051】
また、本実施形態では、受取人指定画面送信部214は、受取人指定画面60に含まれる少なくとも一人のユーザが受取口座情報を受取口座記憶部202に登録しているか否かを識別する情報(ここでは、ユーザ画像61)を、当該ユーザのユーザ識別情報に関連付けられた受取口座情報に基づいて決定する。例えば、受取人指定画面送信部214は、各ユーザ画像61の第2の領域(
図3では、ユーザ画像61が示す円環の右半分)が第3の表示態様(例えば、第3の色。
図3では、白抜きで示す。)の場合には、ユーザが受取口座を登録していることを示し、第2の領域が第4の表示態様(例えば、第4の色。ここでは、第2の色と同様に斜線で示す。)の場合には、ユーザが受取口座を登録していないことを示す。
【0052】
なお、上記では、受取人指定画面送信部214が、ユーザ画像61の表示態様の一例として、色によって受取口座情報を識別可能にする場合を説明したが、表示態様を区別する方法は、色に限られない。他にも例えば、受取人指定画面送信部214は、ユーザ画像61の大きさ、輝度、及び模様の少なくとも一つによって受取口座情報を識別できるようにしてもよい。
【0053】
[要求送信部]
要求送信部215は、制御部11及び通信部13を主として実現される。要求送信部215は、受取人情報に基づいて、送金情報を識別する識別情報(例えば、取引番号)を伴って送金制御システム1にアクセスするためのリンク94又は172の送信要求を、受取人のSNSアカウントとともに交流システム20に送信する。要求送信部215は、受取人情報を参照して受取人のSNSアカウントを特定する。そして、要求送信部215は、取引情報データベースを参照して、その受取人が指定された送金の取引番号を特定する。要求送信部215は、当該特定した取引番号を引数に含むリンク94又は172を生成し、受取人のSNSアカウントとともに交流システム20に送信することになる。なお、リンク94又は172の引数以外の部分のURLは、予め情報記憶部201に記憶されているものとする。
【0054】
[質問画面送信部]
質問画面送信部216は、制御部11及び通信部13を主として実現される。質問画面送信部216は、送金人に関連するユーザを識別するSNSアカウントと、受取人に関連するユーザを識別するSNSアカウントと、に基づいて、送金人及び受取人に関連するユーザの中から質問相手を指定するための質問画面120の表示情報を受取人装置40に送信する。
【0055】
質問画面送信部216は、送金人のSNSアカウントに関連付けられた友人情報と、受取人のSNSアカウントに関連付けられた友人情報と、の両方の中にSNSアカウントが格納されているユーザを、共通の友人として特定する。そして、質問画面送信部216は、当該特定した共通の友人を示す友人画像121を含む質問画面120の表示情報を生成して送信することになる。
【0056】
なお、質問画面送信部216は、上記特定した共通の友人のうち、送金人から送金を受けたことがある友人を示す友人画像121を含む質問画面120の表示情報を生成して送信するようにしてもよい。この場合、情報記憶部201には、送金人による過去の送金の履歴を示すデータが格納されており、質問画面送信部216は、当該データを参照して、共通の友人のうち、送金人から送金を受けたことがある友人を特定する。また、友人画像121も、ユーザ画像61と同様、受取人が指定した質問相手を送金制御サーバ10が特定できるように、友人画像121の識別情報とSNSアカウントとの関連付けデータが情報記憶部201に記憶されていてもよいし、質問画面送信部216が、共通の友人のSNSアカウントを質問画面120の表示情報とともに送信するようにしてもよい。
【0057】
[新受取人指定画面送信部]
新受取人指定画面送信部217は、制御部11及び通信部13を主として実現される。新受取人指定画面送信部217は、送金人に関連するユーザを識別するSNSアカウントと、受取人に関連するユーザを識別するSNSアカウントと、に基づいて、送金人及び受取人に関連するユーザの中から新たな受取人を指定するための新受取人指定画面160の表示情報を受取人装置40に送信する。新受取人指定画面送信部217が共通の友人を特定する方法は、質問画面送信部216で説明した方法と同様である。新受取人指定画面送信部217は、当該特定した共通の友人を示す友人画像161を含む新受取人指定画面160の表示情報を生成して送信する。
【0058】
[新受取人情報受信部]
新受取人情報受信部218は、制御部11及び通信部13を主として実現される。新受取人情報受信部218は、新受取人指定画面160において指定された新たな受取人の新受取人情報を、受取人装置40から受信する。新受取人情報は、受取人情報と同様、新たな受取人を識別する情報であればよく、例えば、新たな受取人のSNSアカウントや受取人が選択した友人画像161の識別情報である。また、新受取人情報としてSNSアカウントを取得する場合には、新受取人指定画面送信部217は、共通の友人のSNSアカウントをユーザ画像61と関連付けて送金人装置30に送信しているものとする。一方、受取人情報として友人画像161の識別情報を取得する場合には、友人画像161の識別情報及びSNSアカウントの関連付けを示すデータが情報記憶部201に記憶されており、ユーザが指定した友人画像161の識別情報から、受取人が指定した友人のSNSアカウントを送金制御サーバ10側で特定できるものとする。
【0059】
本実施形態では、受取人が新たな受取人を指定した場合、送金判断部210は、新受取人情報及び送金情報に基づいて、新たな受取人が送金を受け取るための処理を実行する。例えば、送金判断部210は、送金情報の受取人識別情報を新たな受取人を示すように変更する。送金判断部210は、新たな受取人を承認するための所定操作を送金人が行った場合に、受取人識別情報を変更するようにしてもよい。更に、問い合わせ情報送信部208が新たな受取人の受取人装置40に対して問い合わせ情報を送信するようにしてもよいし、回答情報受信部209は、新たな受取人の受取人装置40から回答情報を受信するようにしてもよい。この場合、送金判断部210は、新たな受取人の受取人装置40から受信した回答情報に基づいて、新たな受取人を示す受取人識別情報が格納された送金情報に基づいて送金処理を行うか否かを判断するようにしてもよい。
【0060】
[変更要求画面送信部]
変更要求画面送信部219は、制御部11及び通信部13を主として実現される。変更要求画面送信部219は、送金情報が示す送金額の変更要求をするための変更要求画面130の表示情報を、受取人装置40に送信する。ここでは、変更要求画面130において、受取人が変更後の送金額を指定できる場合を説明するが、変更後の送金額は送金人により指定されるようにしてもよい。
【0061】
[変更要求受信部]
変更要求受信部220は、制御部11及び通信部13を主として実現される。受取人装置40から変更要求を受信する。変更要求は、所定形式の通知であればよく、変更要求受信部220は、受取人装置40において送金額を変更するための所定操作が行われた場合に、受取人装置40から変更要求を受信する。受取人が変更後の送金額を指定する場合には、当該指定された送金額が変更要求に含まれるものとする。
【0062】
[変更処理実行部]
変更処理実行部221は、制御部11を主として実現される。変更処理実行部221は、変更要求が受信された場合、送金情報が示す送金額を変更するための処理を実行する。送金判断部210は、送金情報が示す送金額を変更するようにしてもよいし、送金情報を取引情報データベースから削除したうえで、変更後の送金額を示す送金情報を新たに取得して取引情報データベースに格納するようにしてもよい。送金情報を新たに取得する場合には、送金情報のうち送金額以外の情報については、変更前と同じものとする。
【0063】
本実施形態では、変更処理実行部221は、送金情報が示す送金額の範囲内で送金額を変更するための処理を実行する。送金情報が示す送金額の範囲内とは、変更後の送金額が元々の送金額よりも小さいことをいう。送金判断部210は、変更後の送金額を承認するための所定操作を送金人が行った場合に、送金額を変更するようにしてもよい。
【0064】
[4.実施形態において実行される処理]
図19〜
図22は、送金制御システム1で実行される処理を示す図である。ここでは、制御部11、31、及び41が、それぞれ記憶部12、32、及び42に記憶されたプログラムに従って動作し、交流システム20内のサーバコンピュータがプログラムに従って動作することにより、
図19〜
図22に示す処理が実行され、各機能ブロックが実現される。なお、下記に示す処理が実行されるにあたり、送金人は、利用規約に同意しているものとする。
【0065】
図19に示すように、まず、送金人装置30において、制御部31は、受取人指定画面60の表示要求を送金制御サーバ10に送信する(S1)。S1においては、制御部31は、表示要求とともに、送金人を識別する情報(例えば、銀行アカウントやSNSアカウント)も送信しており、送金制御サーバ10は、送金人のSNSアカウントを特定可能となっている。
【0066】
送金制御サーバ10においては、表示要求を受信すると、制御部11は、交流システム20から送金人のSNSアカウントに関連付けられた友人情報を取得する(S2)。S2においては、制御部11は、送金人のSNSアカウントとともに、そのSNSアカウントに関連付けられた友人情報の取得要求を、交流システム20に対して送信する。交流システム20は、要求を受け付けると送金人のSNSアカウントに関連付けられた友人情報を自身のメモリから読み出して送金制御サーバ10に送信することになる。
【0067】
制御部11は、友人情報が示す友人のSNSアカウントの各々について、受取口座データベースに受取口座情報が登録されているかを特定する(S3)。制御部11は、受取口座情報を登録しているユーザの受取口座の銀行を特定する(S4)。制御部11は、S3及びS4の特定結果に基づいて、ユーザ画像61の表示態様を決定する(S5)。S5においては、制御部11は、友人情報が示す友人ごとに、その友人のユーザ画像61の表示態様を、友人の受取口座が当行であるか他行であるか、及び、友人の受取口座情報が登録されているか否かに基づいて決定することになる。
【0068】
制御部11は、受取人指定画面60の表示情報を生成して送金人装置30に送信する(S6)。S6においては、制御部11は、口座データベースを参照して、送金人の口座残高を示す情報も送信しているものとする。また、制御部11は、S5で生成したユーザ画像61の識別情報と、そのユーザ画像61が示すユーザのSNSアカウントと、の関連付けを示す情報も送信しているものとする。
【0069】
送金人装置30においては、表示情報を受信すると、制御部31は、受取人指定画面60を表示部35に表示させる(S7)。制御部31は、送金人が操作部34を操作して受取人を指定したか否かを判定する(S8)。S8においては、制御部31は、何れかのユーザ画像61が所定領域62にドラッグアンドドロップされたか否かを判定する。
【0070】
受取人を指定したと判定された場合(S8;Y)、制御部31は、送金内容入力画面70を表示部35に表示させる(S9)。S9においては、制御部31は、送金人が指定した受取人のユーザ画像61や送金制御サーバ10から受信した口座残高に基づいて、送金内容入力画面70を表示させる。その後、操作部34からの入力を受け付けられ、制御部31は、操作部34から指定された送金額を入力フォーム73に反映させ、操作部34から入力されたメッセージを入力フォーム74に反映させる。
【0071】
制御部31は、確認ボタン77が選択されたか否かを判定する(S10)。確認ボタンが選択されたと判定された場合(S10;Y)、制御部31は、送金内容入力画面70における入力内容に基づいて、送金内容確認画面80を表示部35に表示させる(S11)。制御部31は、操作部34からの入力に基づいて、送金人が選択したボタンを特定する(S12)。
【0072】
送金人が修正ボタン86を選択した場合には(S12;修正ボタン)、S9の処理に戻る。この場合、送金内容入力画面70における送金内容の入力が再度行われる。一方、送金人が送金ボタン88を選択した場合には(S12;送金ボタン)、制御部31は、送金指示を送金制御サーバに送信する(S13)。S13においては、制御部31は、送金内容入力画面70における指定内容(受取人情報、送金額、メッセージ等)を、送金指示とともに送信することになる。
【0073】
送金制御サーバ10においては、送金指示を受信すると、制御部11は、口座データベースを参照して、送金額及び送金手数料を合算した額だけ、送金人の口座残高を減少させる(S14)。制御部11は、送金情報を取得して、取引情報データベースに登録する(S15)。S15においては、制御部11は、取引番号を発行して、送金人のSNSアカウント、受取人のSNSアカウント、送金額、送金手数料、現在時刻、及び送金状況ステータス(例えば、受取人の承認待ちの状態を示す値)を関連付けて取引情報データベースに格納する。なお、制御部11は、予め定められた算出方法に基づいて送金手数料を算出する。
【0074】
制御部11は、受取口座データベースを参照して、受取人が受取口座情報を登録しているか否かを判定する(S16)。S16においては、制御部11は、受取人のSNSアカウントに関連付けられて受取口座情報が登録されているか否かを判定することになる。
【0075】
受取人が受取口座情報を登録していると判定された場合(S16;Y)、制御部11は、受取人のSNSアカウントとともに、取引番号を伴ってアクセスする旨の要求を、交流システム20に送信する(S17)。ここでは、制御部11は、送金人が指定した送金額、取引番号、及び取引番号を引数に含むリンク94も送信しているものとする。
【0076】
交流システム20は、要求を受信すると、所定のメッセージを生成して、受取人のSNSアカウントが示す受取人の受取人装置40に通知する(S18)。S18においては、交流システム20は、メッセージ表示画面90の表示情報を生成して、SNSを利用して、受取人のSNSアカウントに所定の通知を行う。SNSを利用して通知を行う方法自体は、公知の種々の通知方法を適用可能である。
【0077】
受取人装置40においては、通知を受信すると、制御部41は、メッセージ表示画面90を表示部45に表示させる(S19)。
図20に移り、制御部41は、取引番号を引数に含むリンク94が選択されたか否かを判定する(S20)。リンク94が選択されたと判定された場合(S20;Y)、制御部41は、取引番号を伴って送金制御サーバ10にアクセスする(S21)。
【0078】
送金制御サーバ10においては、アクセスを受け付けると、制御部11は、アクセスの際に受信した取引番号に基づいて、受取画面100の表示情報を生成して受取人装置40に送信する(S22)。S22においては、制御部11は、受取人装置40から受信した取引番号に関連付けられた送金情報を取得し、当該送金情報に基づいて受取画面100の表示情報を生成することになる。
【0079】
受取人装置40においては、表示情報を受信すると、制御部41は、受取画面100を表示部45に表示させる(S23)。制御部41は、受取ボタン107が選択されたか否かを判定する(S24)。受取ボタン107が選択されたと判定された場合(S24;Y)、制御部41は、受取ボタン107が選択されたことを通知する(S25)。
【0080】
送金制御サーバ10においては、通知を受信すると、制御部11は、取引情報データベースの送金情報に基づいて送金処理を実行し(S26)、本処理は終了する。S26の処理自体は、公知の種々の処理を適用可能であり、制御部11は、送金情報が示す送金額を受取人の受取口座に送金する処理を実行する。制御部11が送金処理を実行すると、送金状況ステータスの値が変更される。
【0081】
一方、受取ボタン107が選択されたと判定されない場合(S24;N)、制御部41は、受取辞退ボタン111が選択されたか否かを判定する(S27)。受取辞退ボタン111が選択されたと判定された場合(S27;Y)、制御部41は、受取辞退ボタン111が選択されたことを通知する(S28)。S28においては、制御部41は、入力フォーム110にメッセージが入力されていれば、通知とともに、当該メッセージも送信する。
【0082】
送金制御サーバ10においては、通知を受信すると、制御部11は、取引情報データベースの送金情報に基づいて辞退処理を実行する(S29)。S29においては、制御部11は、送金情報が示す送金額に基づいて、送金人の銀行口座へ所定の返金処理を実行する。この返金処理自体も、公知の種々の処理を適用可能である。返金処理が実行されると、制御部11は、取引情報データベースから送金情報を削除するようにしてもよいし、送金情報は残したまま送金状況ステータスの値を変更するようにしてもよい。
【0083】
そして、制御部11は、送金辞退画面150の表示情報を生成して、送金人装置30に送信する(S30)。送金人装置30においては、表示情報を受信すると、制御部31は、送金辞退画面150を表示部35に表示させる(S31)。
【0084】
一方、受取辞退ボタン111が選択されたと判定されない場合(S27;N)、制御部41は、質問ボタン109が選択されたか否かを判定する(S32)。質問ボタン109が選択されたと判定された場合(S32;Y)、制御部41は、質問ボタン109が選択されたことを通知する(S33)。S33においては、制御部41は、入力フォーム108に入力されたメッセージを、通知とともに送信する。
【0085】
送金制御サーバ10においては、通知を受信すると、制御部11は、質問通知画面140の表示情報を生成して、送金人装置30に送信する(S34)。送金人装置30においては、表示情報を受信すると、制御部31は、質問通知画面140を表示部35に表示させる(S35)。その後、送金人が入力フォーム142に回答のメッセージを入力して送信ボタン143を選択すると、当該メッセージが送金制御サーバ10を経由して受取人装置40に送信されることになる。
【0086】
一方、質問ボタン109が選択されたと判定されない場合(S32;N)、
図21に移り、制御部41は、照会ボタン105が選択されたか否かを判定する(S36)。照会ボタン105が選択されたと判定された場合(S36;Y)、制御部41は、照会ボタン105が選択されたことを通知する(S37)。
【0087】
送金制御サーバ10においては、通知を受信すると、制御部11は、交流システム20から友人情報を取得して、送金人及び受取人の共通の友人のSNSアカウントを特定する(S38)。S38においては、制御部11は、送金人及び受取人のSNSアカウントとともに、送金人のSNSアカウントに関連付けられた友人情報と、受取人のSNSアカウントに関連付けられた友人情報と、の取得要求を交流システム20に対して行う。交流システム20は、当該取得要求に応じて友人情報を送金制御サーバ10に送信することになる。
【0088】
制御部11は、S38で特定したSNSアカウントに基づいて、質問画面120の表示情報を生成して送信する(S39)。S39においては、制御部11は、共通の友人のSNSアカウントに基づいて友人画像121を生成して、当該友人画像121を含む質問画面120の表示情報を送信する。なお、友人画像121が示す友人のSNSアカウントは記憶部12に保持されているものとする。
【0089】
受取人装置40においては、表示情報を受信すると、制御部41は、質問画面120を表示部45に表示させる(S40)。その後、受取人が入力フォーム122に質問のメッセージを入力して送信ボタン123を選択すると、友人が操作するコンピュータに当該メッセージが送信されることになる。このメッセージは、送金制御サーバ10を経由してもよいし、交流システム20を経由してもよい。
【0090】
一方、照会ボタン105が選択されたと判定されない場合(S36;N)、制御部41は、変更要求ボタン106が選択されたか否かを判定する(S41)。変更要求ボタン106が選択されたと判定された場合(S41;Y)、制御部41は、変更要求画面130を表示部45に表示させる(S42)。その後、入力フォーム131及び132への入力が受け付けられる。S42においては、制御部41は、送金人が指定した送金額の範囲内で変更後の送金額の入力を受け付けるようにしてもよい。
【0091】
制御部41は、送信ボタン133が選択されたか否かを判定する(S43)。送信ボタン133が選択されたと判定された場合(S43;Y)、制御部41は、送金額の変更要求を送信する(S44)。S44においては、制御部41は、入力フォーム131に変更後の送金額が入力されていれば、その送金額を変更要求とともに送信する。同様に、制御部41は、入力フォーム132にメッセージが入力されていれば、そのメッセージを変更要求とともに送信する。
【0092】
送金制御サーバ10においては、変更要求を受信すると、制御部11は、送金額の変更処理を実行する(S45)。S45においては、制御部11は、送金情報が示す送金額を変更する。なお、送金人が指定した送金額よりも高い送金額を受取人が指定した場合には、制御部11は、口座データベースを参照して、送金人の口座残高から差額を差し引く。送金人の口座残高が不足していれば、制御部11は、所定のエラーメッセージを返して送金額の変更をしないようにしてもよい。
【0093】
一方、変更要求ボタン106が選択されたと判定されない場合(S41;N)、制御部41は、転送ボタン112が選択されたか否かを判定する(S46)。転送ボタン112が選択されたと判定された場合(S46;Y)、制御部41は、転送ボタン112が選択されたことを通知する(S47)。
【0094】
送金制御サーバ10においては、通知を受信すると、制御部11は、交流システム20から友人情報を取得して、送金人及び受取人の共通の友人のSNSアカウントを特定する(S48)。S48の処理は、S38の処理と同様である。制御部11は、S48で特定したSNSアカウントに基づいて、新受取人指定画面160の表示情報を送信する(S49)。S49においては、制御部11は、共通の友人のSNSアカウントに基づいて友人画像161を生成して、当該友人画像161を含む新受取人指定画面160の表示情報を送信する。なお、友人画像161が示す友人のSNSアカウントは記憶部12に保持されているものとする。
【0095】
受取人装置40においては、表示情報を受信すると、制御部41は、新受取人指定画面160を表示部45に表示させる(S50)。制御部41は、新たな受取人が指定されたうえで、転送ボタン163が選択されたか否かを判定する(S51)。転送ボタン163が選択されたと判定された場合(S51;Y)、制御部41は、転送ボタン163が選択されたことを通知する(S52)。S52においては、制御部41は、新たな受取人の受取人情報(例えば、受取人が指定した友人画像161の識別情報)も送信することになる。
【0096】
送金制御サーバ10においては、通知を受信すると、制御部11は、新たな受取人が送金を受け取るための処理を実行する(S53)。S53においては、制御部11は、送金情報が示す受取人識別情報を新たな受取人に変更する。他にも例えば、制御部11は、送金情報を取引情報データベースから削除し、新たな受取人の受取人識別情報が格納された送金情報を生成して取引情報データベースに格納するようにしてもよい。
【0097】
図19に戻り、受取人が受取口座情報を登録していないと判定された場合(S16;N)、
図22に移り、制御部11は、受取人のSNSアカウントとともに、取引番号を伴ってアクセスする旨の要求を、交流システム20に送信する(S54)。ここでは、制御部11は、送金人が指定した送金額、取引番号、及び取引番号を引数に含むリンク172も送信しているものとする。
【0098】
交流システム20は、要求を受信すると、所定のメッセージを生成して、SNSアカウントが示す受取人の受取人装置40に通知する(S55)。S55の処理は、S18と同様である。
【0099】
受取人装置40においては、通知を受信すると、制御部41は、通知に応じてメッセージ表示画面170を表示部45に表示させる(S56)。制御部41は、取引番号を引数に含むリンク172が選択されたか否かを判定する(S57)。リンク172が選択されたと判定された場合(S57;Y)、制御部41は、取引番号を伴って送金制御サーバ10にアクセスする(S58)。S58の処理は、S21と同様である。
【0100】
送金制御サーバ10においては、アクセスを受け付けると、制御部11は、アクセスの際に受信した取引番号に基づいて、受取画面180の表示情報を生成して、受取人装置40に送信する(S59)。S59の処理は、S22と同様であるが、制御部11が、当行受取ボタン181及び他行受取ボタン182を含む受取画面180の表示情報を生成する点で異なる。
【0101】
受取人装置40においては、表示情報を受信すると、制御部41は、受取画面180を表示部45に表示させる(S60)。制御部41は、当行受取ボタン181が選択されたか否かを判定する(S61)。当行受取ボタン181が選択されたと判定された場合(S61;Y)、制御部41は、当行受取ボタン181が選択されたことを通知する(S62)。
【0102】
送金制御サーバ10においては、通知を受信すると、受取人が送金制御システム1にログインするためのログイン認証を実行した後、制御部11は、取引情報データベースの送金情報に基づいて、当行口座で送金を受け取るための送金処理を実行する(S63)。ログイン認証自体は、公知の種々の認証方法を適用可能であり、例えば、受取人が受取人装置40において当行のユーザアカウントやパスワードを所定の画面から入力し、送金制御サーバ10がその入力内容を検証することで実行される。送金制御サーバ10では、ログイン認証を実行することで、受取人の当行口座を特定可能となっている。S63においては、制御部11は、送金情報が示す送金額を当行口座に送金するための送金処理を実行する。送金処理自体は、S26と同様である。
【0103】
一方、当行受取ボタン181が選択されたと判定されない場合(S61;N)、制御部41は、他行受取ボタン182が選択されたか否かを判定する(S64)。他行受取ボタン182が選択されたと判定された場合(S64;Y)、制御部41は、他行受取ボタン182が選択されたことを通知する(S65)。
【0104】
送金制御サーバ10においては、通知を受信すると、制御部11は、取引情報データベースの送金情報に基づいて、他行口座で送金を受け取るための送金処理を実行する(S66)。S66においては、制御部11は、他行の受取口座情報を受取人が指定するための画面の表示情報を受取人装置40に送信する。以降、制御部11は、当該画面において指定された銀行口座を取得して、その銀行口座へ送金するための送金処理を実行する。
【0105】
上記実施形態の送金制御システム1によれば、送金人又は受取人の利便性を向上させることができる。送金人が指定した送金内容で送金を受け取るか否かを受取人に選択させることで、送金にインタラクティブ性を持たせることができ、例えば、送金人の誤操作による再送金や返金を防止することができる。また例えば、従来の送金方法では、送金人により指定された送金額や受取人が間違っていた場合には、正しい送金額での再送金や正しい受取人に対する再送金が必要になったり、送金人への返金が必要になったりするので、再送金や返金のために余計な送金手数料がかかってしまうことがある。この点、送金制御システム1によれば、上記のように再送金や返金を防止することができるので、余計な送金手数料の発生を防止することもでき、送金人や受取人にとって有益である。
【0106】
また例えば、SNSにおける友人関係の中から受取人を選択することで、ある程度親しい間柄の相手に送金を行うことができる。このため、例えば、全く知らない相手を受取人に指定して送金することを防止することができる。また例えば、従来の方法では、送金人及び受取人がSNSを利用して連絡を取り合って送金額等を確認した後に、ネットバンキングサービス等を利用して送金人から受取人に送金し、そのあとにSNSで送金した旨を連絡するようなことも考えられる。送金制御システム1によれば、従来の方法に比べて、送金人による受取人や送金額等の指定とSNSでの受取人への通知を一度に行うことができるので、送金人の手間を軽減することができる。更に、受取人が送金を受け取るための操作を行えば送金処理が自動的に実行されるので、いちいち連絡を取り合った後に送金するような従来の方法に比べて、送金人や受取人の手間をより効果的に軽減することもできる。
【0107】
また例えば、取引番号を引数に含むリンク94又は172が送信されるので、リンクを選択することによって、受取人装置40から送金制御システム1へのアクセス時に、どの送金の受け取りを問い合わせるべきかを送金制御システム1が特定することができる。更に、送金制御システム1から交流システム20に対してSNSアカウントを送信することで、通知すべき受取人をSNSアカウントによって特定することができる。
【0108】
また例えば、受取人のSNSアカウントに関連付けられた受取口座情報に基づいて、受取人指定画面60におけるユーザ画像61を決定することで、ユーザ画像61を通じて受取口座情報を送金人に通知することができる。特に、ユーザ画像61の表示態様を変化させることで、送金人は受取口座を把握しやすくなる。より具体的には、ユーザ画像61により、そのユーザ画像61が示す友人が当行口座を受取口座としているか他行口座を受取口座としているかを把握しやすくなったり、その友人が受取口座情報をそもそも登録しているか否かを把握しやすくなったりする。例えば、受取口座が当行口座であるか否かで送金手数料が異なる場合や受取口座情報を登録しているか否かで送金手数料が異なる場合には、送金人は、ユーザ画像61を見ることで送金手数料を把握することができる。
【0109】
また例えば、受取人は、送金人との共通の友人に対して質問することができるので、比較的信頼できる友人に対して質問を行い、その回答をもとに、送金を受け取るか否かを判断することができる。また例えば、受取人は、送金人との共通の友人の中から新たな受取人を指定することができるので、再度の送金操作をする手間を軽減することができる。また例えば、受取人は、送金額の変更を要求することによって再送金の手間を軽減することができる。更に、送金人が指定した送金額の範囲内で送金額を変更させることによって、残高不足によって送金ができないことを防止することができる。
【0110】
[5.変形例]
なお、本発明は、以上に説明した実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
【0111】
例えば、送金を受け取るか否かの問い合わせ情報を受取人装置40に送信しない場合があってもよく、この場合に、送金制御システム1は、送金人装置30に受取人指定画面60を表示させるようにしてもよい。このようにすれば、送金を受け取るか否かを受取人に問い合わせない場合であっても、送金人に、受取人の候補となるユーザの受取口座情報をユーザ画像61から識別させることができる。この場合、送金制御システム1において、受取口座記憶部202、口座情報取得部205、及び受取人指定画面送信部214のみが実現されるようにしてもよい。
【0112】
また例えば、送金制御システム1がユーザ画像61の表示態様を決定する場合を説明したが、送金人装置30がユーザ画像61の表示態様を決定するようにしてもよい。例えば、送金制御システム1から送金人装置30に、送金人と友人関係にあるユーザの受取口座情報が送信され、送金人装置30の制御部31は、受取口座情報に基づいてユーザ画像61の表示態様を決定して、受取人指定画面60の表示情報を生成するようにしてもよい。ユーザ画像61の表示態様の決定方法や受取人指定画面60の表示情報の生成方法自体は、実施形態で説明した方法と同様である。
【0113】
また例えば、受取人が一定期間の間、受取ボタン107や受取辞退ボタン111を選択しなかった場合には、送金制御システム1は、送金情報が示す送金の辞退処理を実行するようにしてもよい。これとは逆に、受取人が一定期間の間、受取ボタン107や受取辞退ボタン111を選択しなかった場合には、送金制御システム1は、送金情報が示す送金の送金処理を実行するようにしてもよい。他にもたとえば、受取人が送金の受取ボタン107の選択も受取辞退ボタン111の選択もしないことを示すボタンを用意しておき、そのボタンが選択された場合には、当該送金に関する通知やメッセージが受取人に送信されないようにしてもよい。
【0114】
また例えば、上記においては、送金人は、SNSにおける友人の中から受取人を選択する場合を説明したが、友人以外の中から受取人を選択できるようにしてもよい。送金人に関係するユーザの中から受取人を選択する場合には、友人ではなく、メッセージを送ったことがあるユーザの中から受取人を選択できるようにしてもよい。他にも、送金人が、SNSを利用していない受取人を指定できるようにしてもよい。更に、SNS上のユーザ識別情報の一例としてSNSアカウントを例に挙げたが、ユーザ識別情報は、SNSを利用するユーザを識別する情報であればよい。
【0115】
また例えば、送金を受け取るか否かを受取人に問い合わせるために、メッセージ機能を利用する場合(
図6及び
図13)を例に挙げて説明したが、SNSにおける他の機能を利用して問い合わせるようにしてもよい。送金を受け取るか否かを示すメッセージが受取人に通知されるようにすればよく、例えば、各ユーザが他のユーザに対して情報を発信するための投稿機能(いわゆるタイムラインやニュースフィード等)を利用するようにしてもよい。ここでのメッセージは、メッセージ機能で通知される内容と、投稿機能で通知される内容と、の両方を含む意味である。なお、各ユーザの投稿内容は、不特定多数の他のユーザが閲覧可能であってもよいし、特定の他のユーザ(例えば、投稿したユーザと所定の関係にある他のユーザや投稿したユーザが指定した他のユーザ)のみが閲覧可能であってもよい。
【0116】
図23は、投稿内容を表示させるための投稿画面の一例を示す図である。
図23に示す投稿画面190は、受取人が所定の操作を行った場合に表示部45に表示される。投稿画面190では、受取人や他のユーザ(例えば、送金人)の投稿内容が表示される。
図23に示す画面例では、送金額191、メッセージ192、取引番号193、及びリンク194が、送金人の投稿内容として投稿画面190に表示される。これらの内容自体は、実施形態で説明したものと同様である。なお、
図23に示す例では、送金を受け取るか否かを問い合わせるための投稿内容は、送金人及び受取人のみ閲覧可能となっているが、他のユーザにも閲覧可能であってもよい。
【0117】
上記の場合、交流システム20は、各ユーザの投稿内容を示すデータを記憶する。このデータは、投稿したユーザを識別する情報と投稿内容(文字列や画像など)とが関連付けられており、投稿が行われると更新される。例えば、送金人が送金操作を行うと、問い合わせ情報送信部208は、送金人及び受取人のSNSアカウントとともに、所定の投稿要求を交流システム20に送る。投稿要求には、送金額191、取引番号193、及びリンク194を含むものとする。これにより交流システム20は、投稿内容を特定することができる。交流システム20は、投稿要求を受信すると、投稿内容を生成して自身の記憶部に保持する。そして、投稿画面190を表示させるための所定の操作を受取人が行うと、交流システム20は、投稿内容を示すデータを読み出して、投稿画面190を表示させるためのデータを生成して受取人装置40に送信する。受取人装置40は、当該データを受信すると、投稿画面190を表示部45に表示させることになる。投稿画面190が表示された後の処理の流れは、実施形態で説明した流れ(
図20のS20以降の処理)と同様である。なお、
図23の投稿画面190は、受取人がユーザ登録している場合に表示されるが、受取人がユーザ登録をしていない場合は、
図16と同様の投稿画面190を表示部45に表示させ、受取人のユーザ登録を促すようにすればよい。
【0118】
上記のように、SNSの投稿機能を利用して、送金を受け取るか否かを受取人に問い合わせてもよい。なお、メッセージ機能と投稿機能を使い分けるようにしてもよい。例えば、受取人が何れの機能を利用するかを指定できるようにしてもよい。このようにすれば、受取人が確認しやすい方法で送金確認のメッセージを見ることができる。他にも例えば、メッセージ機能と投稿機能のうち、受取人が確認する可能性が高い方を利用して、送金のメッセージを通知するようにしてもよい。この場合、交流システム20は、メッセージの開封状況や投稿の閲覧状況を示すデータを記憶しておき、このデータに基づいて、受取人が確認する可能性が高い方を判断すればよい。更に、メッセージ機能と投稿機能の両方を利用してもよい。
【0119】
他にも例えば、SNS上で受取人に通知が行われる場合を説明したが、SNS以外の他の通知媒体(例えば、電子メールなど)によって通知されるようにしてもよい。更に、受取画面100又は180によって受取人への問い合わせが行われる場合を説明したが、他の通知媒体(例えば、電子メールなど)によって受取人への問い合わせが行われるようにしてもよい。
【0120】
また例えば、上記においては、送金人が送金指示を行うと送金処理が実行される前に、送金人の口座残高が減少して送金情報が取引情報データベースに登録される場合を説明したが(
図19のS14及びS15等)、送金人の口座残高が減少するタイミングは、上記の例に限られない。例えば、送金制御システム1は、送金処理を実行するまで、送金人の口座残高を減少させないようにしてもよい。即ち、送金人が送金指示をして送金情報が取引情報データベースに登録された時点では、送金制御システム1は送金人の口座残高を減少させず、受取人が送金を受け取るための操作を行って送金処理が実行される場合に、送金制御システム1は、送金人の口座残高を減少させ、受取人の口座残高を増加させるようにしてもよい。他にも例えば、受取人が送金を受け取るための操作を行った場合に、送金制御システム1は、受取人の回答を送金人に通知するとともに、送金処理を実行するための所定の操作を送金人に求めるようにしてもよい。当該通知及び所定の操作は、送金人装置30に表示される所定画面から行われるものとする。この場合、送金制御システム1は、送金人装置30から当該所定の操作を行った旨の通知を受信すると、送金処理を実行することになる。