【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための請求項1の本発明は、ブロー成形金型を使用して、フィラーパイプとブリーザパイプを一体的に成形するブロー成形方法において、
ブロー成形金型は、パーティングラインで分割して形成されたブロー成形割型を有し、開閉面にフィラーパイプとブリーザパイプを形成する2個のキャビティーが形成され、ブロー成形割型の2個のキャビティーを仕切るスライドコアを設け、スライドコアは、パーティングラインで分割して形成されたブロー成形割型のそれぞれに形成され、
ブロー成形金型をパーティングラインで開き、スライドコアをキャビティー面から後退させて、2個のキャビティーを一体化させて1個のキャビティーとし、
ブロー成形割型の一体化させて1個のキャビティーとした部分にパリソンを位置させ、
ブロー成形割型を閉じて、パリソンに一次ブローを行い、パリソンを2個のキャビティーを一体化させて1個のキャビティーとしたキャビティー面に当接させ、フィラーパイプとブリーザパイプを一体化したまま一次ブロー成形し
、フィラーパイプとブリーザパイプを均等な肉厚で形成し、
ブロー成形割型のそれぞれに形成されたスライドコアをキャビティーの内部に進入させ、一体化されたキャビティーを2個のキャビティーに分離させ、キャビティー面に当接したパリソンを2個の部分に板状の接続部を残して分離し、
パリソンの2個の部分に
二次ブローを行い、フィラーパイプとブリーザパイプを成形しつつ接続部により一体的に接続されるとともに、フィラーパイプとブリーザパイプは、先端部分は相互に連通して成形
して、フィラーパイプとブリーザパイプの一方に空気を吹き込み、フィラーパイプとブリーザパイプの連通した先端部分からフィラーパイプとブリーザパイプの他方に空気を流入させて成形することを特徴とするフィラーパイプとブリーザパイプのブロー成形方法である。
【0011】
請求項1の本発明では、ブロー成形金型を使用して、
フィラーパイプとブリーザパイプを一体的に成形するブロー成形方法において、ブロー成形金型は、パーティングラインで分割して形成されたブロー成形割型を有し、開閉面に
フィラーパイプとブリーザパイプを形成する
2個のキャビティーが形成されている。このため、ブロー成形割型のキャビティー面にパリソンを挟持して、
フィラーパイプとブリーザパイプを成形することができる。
【0012】
開閉面に
フィラーパイプとブリーザパイプを形成する
2個のキャビティーが形成されているため、
2個のキャビティーで
フィラーパイプとブリーザパイプを同時に成形することができる。
ブロー成形割型の2個のキャビティーを仕切るスライドコアを設けため、スライドコアの進退で複数のキャビティーを合体させたり、分離させたりすることができる。
【0013】
ブロー成形金型をパーティングラインで開き、スライドコアをキャビティー面から後退させて、
2個のキャビティーを一体化させて1個のキャビティーとした。このため、パリソンが
2個のキャビティーに偏在することを防止することができる。
スライドコアは、パーティングラインで分割して形成されたブロー成形割型のそれぞれに形成されたため、それぞれのブロー成形割型のスライドコアでパリソンの両側の面を挟持して、接続部を形成することができる。
【0014】
ブロー成形割型の一体化させて1個のキャビティーとした部分にパリソンを位置させ、
ブロー成形割型を閉じて、パリソンに一次ブローを行い、パリソンを
2個のキャビティーを一体化させて1個のキャビティーとしたキャビティー面に当接させ
、フィラーパイプとブリーザパイプを一体化したまま一次ブロー成形し、フィラーパイプとブリーザパイプを均等な肉厚で形成した。このため、
2個のキャビティーのキャビティー面に均等にパリソンを当接させ、
フィラーパイプとブリーザパイプを均等な肉厚で形成することができる。
【0015】
ブロー成形割型のそれぞれに形成されたスライドコアをキャビティーの内部に進入させ、一体化されたキャビティーを
2個のキャビティーに分離させ、キャビティー面に当接したパリソンを
2個の部分に接続部を残して分離した。このため、キャビティー面に均等に当接したパリソンを、
2個のキャビティーにより
フィラーパイプとブリーザパイプを成形して、肉厚の均等なパイプを成形することができる。
【0016】
パリソンの2個の部分に2次ブローを行い、フィラーパイプとブリーザパイプを成形しつつ接続部により一体的に接続されるとともに、フィラーパイプとブリーザパイプは、先端部分は相互に連通して成形する。このため、フィラーパイプとブリーザパイプを同時に成形して、フィラーパイプとブリーザパイプを接続部で一体的に接続したまま成形するとともに、フィラーパイプとブリーザパイプの先端部分は相互に連通して成形
して、フィラーパイプとブリーザパイプの一方に空気を吹き込み、フィラーパイプとブリーザパイプの連通した先端部分からフィラーパイプとブリーザパイプの他方に空気を流入させて成形ことができる。フィラーパイプに沿って一体的にブリーザパイプを形成することができ、フィラーパイプにブリーザパイプを強固に取付けることができるとともに、フィラーパイプとブリーザパイプを車体に取付けることが容易である。
ブロー成形時に、一方のパイプに空気を吹き込めば、
フィラーパイプとブリーザパイプの連通した先端部分からフィラーパイプとブリーザパイプの他方に空気を流入させて、他方のパイプも同時に成形することができる。また、ブロー成形後は、一方のパイプを他方のパイプのバイパスや空気抜きとして使用することができる。
【0019】
請求項2の本発明は、複数の樹脂パイプは、三次元的に屈曲して形成される
フィラーパイプとブリーザパイプのブロー成形方法である。
【0020】
請求項2の本発明では、
フィラーパイプとブリーザパイプは、三次元的に屈曲して形成されるため、同じように三次元的に屈曲させた
フィラーパイプとブリーザパイプを同時に形成することができ、早く容易に製造することができる。