(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記帯状シートに前記切り線として、前記巻回体からの前記帯状シートの引き出し方向へ延びる第一切れ線と、前記第一切れ線と交差する方向へ延びる第二切れ線と、をそれぞれ形成したことを特徴とする請求項1記載の個人情報保護用粘着シート。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし乍ら、このような従来の個人情報保護シールでは、黒色シールと剥離紙から構成されるため、剥離紙が必要な分だけコスト高になり、さらに黒色シールから剥がした剥離紙は廃棄物となるため、無駄が多くて環境に対する負荷を多くするという問題があった。
さらに、黒色シールのサイズが、郵便葉書のサイズ及び形状と同じ剥離紙よりも一回り小さく設定されて、葉書の表面全てを覆うように貼り付けるため、文字以外の空白部分を無駄に覆うことになってしまい、無駄が多くて不経済であるという問題があった。
【0005】
本発明は、このような問題に対処することを課題とするものであり、個人情報となる文字列のみを部分的に覆って第三者に見られることを防ぐこと、などを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような目的を達成するために本発明に係る個人情報保護用粘着シートは、
紙面上の個人情報に
対する貼り付
け又は貼り付け後
の剥がし
により、前記個人情報が判読不能となる個人情報保護用粘着シートであって、裏側
の粘着面
及び表側
の剥離面を有
し且つ前記紙面のうち前記個人情報となる文字列のみを部分的に覆う帯状に形成される帯状シートと、前記帯状シートが前記粘着面及び前記剥離面を貼り合わせるようにロール状に巻き付けられる巻回体と、を備え、前記粘着面は、黒色などを含む濃色面又は模様面を有し、前記帯状シートは、
切り線と、前記切り線に沿って分離自在に形成される帯状遮蔽部
と、を有し、前記帯状遮蔽部が、前記個人情報となる一行又は複数行の文字列を覆う幅及び長さであ
り、前記巻回体は、前記帯状シートの幅方向又は前記幅方向と交差する長さ方向のいずれか一方若しくは両方へ延びる前記切り線によって、前記帯状遮蔽部が前記文字列のサイズに合った前記幅及び前記長さを有するように、前記帯状シートが引き出し自在に巻き付けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
前述した特徴を有する本発明は、巻回体から帯状シートを引き出すことで、粘着面を剥離面から剥がれて、帯状シートから帯状遮蔽部が切り離し可能となる。個人情報となる一行又は複数行の文字列のサイズに合わせて、帯状シートから帯状遮蔽部を切り離し、帯状遮蔽部を個人情報となる一行又は複数行の文字列が覆われるように貼り付ける。これにより、個人情報となる一行又は複数行の文字列が帯状遮蔽部で見えなくなる。この状態から帯状遮蔽部を剥がすと、個人情報となる一行又は複数行の文字列を記載した紙面が、帯状遮蔽部の粘着面に粘着したまま薄皮状に剥がれ、粘着面の濃色面又は模様面と文字列が同化して、文字の輪郭が視認し難くなって判読不能となる。
したがって、個人情報となる文字列のみを部分的に覆って第三者に見られることを防ぐことができる。
その結果、郵便葉書のサイズ及び形状と同じ剥離紙から、それよりも一回り小さく設定された黒色シールを剥がして、葉書の表面全てが覆われるように貼り付ける従来のものに比べ、剥離紙が必要なく廃棄物も減るからエコロジーである。
さらに、巻回体から引き出された帯状シートより帯状遮蔽部を切り離すため、帯状遮蔽部のサイズを個人情報となる一行又は複数行の文字列のサイズに合わせて容易に調整でき、多種類のサイズを予め用意する必要がない。それにより、コストの低減化が図れて、経済性に優れる。
また、巻回体から引き出される帯状シートと帯状遮蔽部の幅サイズを、個人情報となる文字列の文字幅サイズと略一致するように設定した場合には、個人情報となる文字列の長さサイズに合わせて、帯状シートから帯状遮蔽部を切り離すだけでサイズ調整作業が完了するため、個人情報となる文字列のみを速やかに隠すことができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る個人情報保護用粘着シートAは、
図1(a)(b)に示すように、紙面上などの個人情報Bに対し、貼り付けるか又は貼り付け後に剥がすることにより、個人情報Bが手間なく容易に判読不能となって、そのまま破棄処分しても個人情報Bの流出不安を解消するものである。
詳しく説明すると、本発明の実施形態に係る個人情報保護用粘着シートAは、帯状に形成される帯状シート1と、帯状シート1をロール状に巻き付けて貼り合わされる巻回体2と、を主要な構成要素として備えている。
また、個人情報Bとは、特定の個人を識別することができる情報を指し、特に紙面などに記載される場合のような廃棄する可能性があるものを言う。個人情報Bの具体例としては、氏名や住所又はそれ以外に郵便番号や電話番号や会員番号なども含まれる。
個人情報Bの記載箇所としては、葉書や封筒や請求書や明細書や宛名ラベルなどのような、紙製シート又は合成樹脂製シート若しくはその類似物からなる書類Cの表面などが主であり、個人情報Bが記載可能であれば書類C以外のものも含まれる。
書類Cとしては、繊維が積層された紙製シートなどのような、シート本体C1から個人情報Bが記載された紙面と共に剥離可能な表層部C2を有するものが好ましい。
【0010】
帯状シート1は、その幅方向(
Y方向)サイズ及びそれと交差する長さ方向(
X方向)サイズが、書類Cの紙面などに記載した宛名(氏名)や住所等の個人情報Bとなる一行又は複数行の文字列B1よりもそれぞれ大きくなるように設定されている。
詳しく説明すると、帯状シート1の幅方向(
Y方向)サイズを、個人情報Bとなる一行又は複数行の文字列B1の文字幅サイズよりも若干大きな略同一サイズとするか、又は人情報Bとなる一行又は複数行の文字列B1の文字幅サイズの整数倍となるように設定することが好ましい。
帯状シート1の長さ方向(
X方向)サイズは、個人情報Bとなる一行又は複数行の文字列B1の文字
長さサイズよりも長く設定されている。
【0011】
さらに、帯状シート1は、帯状に形成される基材1aと、基材1aの裏側片面に形成される粘着面1bと、基材1aの表側反対面に形成される剥離面1cと、を有している。
基材1aは、セロファン等のフィルム、ポリプロピレンや軟質ポリ塩化ビニルやポリエステルやポリエチレンやポリイミド等の合成樹脂フィルム、布、紙、金属箔などの変形可能な軟質材料で構成される。
粘着面1bは、基材1aの裏側片面にガム糊などの接着剤を塗布することで構成され、特に難剥離性を有する強力な粘着剤を塗布することが好ましい。さらに、粘着面1bは、黒色などを含む濃色面1b1か、又は迷彩パターンやランダムドットパターンなどを含む模様面(図示しない)を有している。
剥離面1cは、基材1aの表側反対面に剥離剤を塗布するか、又は基材1aの材料として粘着面1bが剥離し易い材料を用いることで構成される。
また、基材1aとしては、その表側となる剥離面1cに印刷や筆記などが可能な材料を用いることが好ましい。その具体例として、基材1aの剥離面1cに対して、文字や絵やマークなどを印刷可能にするか、又はボールペンやサインペンなどの筆記具で書けるようにしている。
これに加えて、帯状シート1の表側となる剥離面1cに、広告宣伝情報を印刷することにより、広告宣伝物(ノベルティーグッズ)として利用することも可能である。
【0012】
粘着面1bの具体例として、
図1(a)(b)に示される例では、基材1aの材料として黒色や紺色などの濃色材料を用いるか、又は基材1aの裏側片面に濃色の塗料を塗布することで濃色面1b1が形成され、濃色面1b1の表面には、濃色面1b1の濃色が透過する無色などの接着剤を塗布している。
また、その他の例として図示しないが、基材1aの裏側片面に迷彩パターンやランダムドットパターンなどの模様面を印刷した後に無色などの接着剤を塗布したり、基材1aにおいて裏側片面の全体に濃色の粘着剤を塗布したり変更することも可能である。
【0013】
そして、帯状シート1は、後述する巻回体2から引き出して切り離される帯状遮蔽部11を有している。
巻回体2は、巻芯2aに沿って帯状シート1を、その裏側の粘着面1bが表側の剥離面1cに重なり合うようにロール状に巻き付けることにより、粘着面1b及び剥離面1cを互いに貼り合わせて構成される。
そのため、巻回体2の外周端から帯状シート1を引き剥がすことで、所定長さの帯状シート1が引き出し可能となり、ここから所定サイズの帯状遮蔽部11が切り離し可能となる。
帯状遮蔽部11は、書類Cの紙面などに記載された宛名(氏名)や住所等の個人情報Bとなる一行又は複数行の文字列B1を覆うことが可能な幅W及び長さLを有している。
すなわち、帯状遮蔽部11は、個人情報Bとなる一行又は複数行の文字列B1の幅寸法や長さ寸法に合わせて任意なサイズに切り離し可能に構成されている。
【0014】
帯状シート1が切り線12を有し、帯状シート1を切り線12に沿って複数の帯状遮蔽部11に分離自在に形成することが好ましい。
切り線12は、帯状シート1の厚み方向へ貫通する貫通孔が所定間隔毎に連続するように形成されるミシン目や、帯状シート1の厚み方向へ部分的に凹設された穴が連続して形成される切り込みなどによって、ハサミやカッターナイフなどの刃物を用いなくとも人力で容易に切り離せるように構成されている。
さらに、切り線12としては、帯状シート1の長さ方向(
X方向)、すなわち巻回体2からの帯状シート1の引き出し方向へ延びる第一切れ線12aを有することが好ましい。
第一切れ線12aは、帯状シート1の幅方向(
Y方向)中間位置に単数本配置されるか、又は幅方向(
Y方向)へ所定間隔毎に複数本それぞれ配置される。
また、切り線12として、帯状シート1の長さ方向(
X方向)と交差する幅方向(
Y方向)へ延びる第二切れ線12bを有することも可能である。
第二切れ線12bは、帯状シート1の長さ方向(
X方向)へ所定間隔毎に複数本それぞれ配置される。
【0015】
このような本発明の実施形態に係る個人情報保護用粘着シートAによると、巻回体2から帯状シート1を引き出すことで、粘着面1bを剥離面1cから剥がれて、帯状シート1から帯状遮蔽部11が切り離し可能となる。書類Cの紙面などに記載された個人情報Bとなる一行又は複数行の文字列B1のサイズに合わせて、帯状シート1から帯状遮蔽部11を切り離し、この帯状遮蔽部11を個人情報Bとなる一行又は複数行の文字列B1が覆われるように貼り付ける。
これにより、個人情報Bとなる一行又は複数行の文字列B1が帯状遮蔽部11で見えなくなる。
この状態で個人情報Bを記載した書類Cなどが廃棄される。しかし、この廃棄した書類Cなどから個人情報Bを盗み見る可能性がある。
その対策として、シート本体C1から個人情報Bが記載された紙面と共に剥離可能な表層部C2を有する書類Cであれば、この状態から帯状遮蔽部11を剥がそうとしても、個人情報Bとなる一行又は複数行の文字列B1を記載した紙面と共に表層部C2が、帯状遮蔽部11の粘着面1bに粘着したまま薄皮状に剥がれる。この剥がれた帯状遮蔽部11と紙面及び表層部C2は、粘着面1bの濃色面1b1又は模様面と文字列B1が同化して、文字の輪郭と紙面との境目が視認し難くなるため、個人情報Bとなる一行又は複数行の文字列B1が判読不能となる。
したがって、書類Cの紙面などに記載された氏名や住所等の個人情報Bとなる文字列B1のみを部分的に覆って第三者に見られることを防ぐことができる。
その結果、剥離紙が必要なく廃棄物も減るからエコロジーである。
さらに、巻回体2から引き出された帯状シート1より帯状遮蔽部11を切り離すため、帯状遮蔽部11のサイズを個人情報Bとなる一行又は複数行の文字列B1のサイズに合わせて容易に調整でき、多種類のサイズを予め用意する必要がない。それにより、コストの低減化が図れて、経済性に優れる。
また、巻回体2から引き出される帯状シート1と帯状遮蔽部11の幅サイズを、個人情報Bとなる文字列B1の文字幅サイズと略一致するように設定した場合には、個人情報Bとなる文字列B1の長さサイズに合わせて、帯状シート1から帯状遮蔽部11を切り離すだけでサイズ調整作業が完了するため、個人情報Bとなる文字列B1のみを速やかに隠すことができる。
【0016】
特に、帯状シート1が切り線12を有し、帯状シート1を切り線12に沿って帯状遮蔽部11に分離自在に形成することが好ましい。
この場合には、ハサミやカッターナイフなどの刃物で切断しなくても、帯状シート1の切り線12によって、個人情報Bとなる文字列B1のサイズに合った幅Wや長さLの帯状遮蔽部11が容易に切り離し可能となる。
したがって、刃物が無くても個人情報Bとなる文字列B1のみをそのサイズに合った幅W及び長さLの帯状遮蔽部11により誰でも短時間で且つ簡単に覆うことができる。
その結果、作業性を向上させることができる。
【0017】
さらに、切り線12として、巻回体2からの帯状シート1の引き出し方向へ延びる切り取り線13aを有することが好ましい。
この場合には、個人情報Bとなる文字列B1の長さサイズに合った長さLの帯状遮蔽部11が容易に切り離し可能となる。
したがって、個人情報Bとなる比較的に細長い文字列B1をその長さサイズに合った一つの帯状遮蔽部11で簡単に覆うことができる。
その結果、複数の帯状遮蔽部11を継ぎ足す必要がないため、使用勝手が良い。
【実施例】
【0018】
次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
この実施例は、
図1(a)(b)に示すように、帯状シート1に切り線12として、巻回体2からの帯状シート1の引き出し方向へ延びる第一切れ線12aと、第一切れ線12aと交差する方向へ延びる第二切れ線12bと、をそれぞれ形成したものである。
図1(a)(b)に示される例では、第一切れ線12aが帯状シート1の幅方向(
Y方向)へ複数本(三本)それぞれ等間隔毎に配置され、第二切れ線12bを帯状シート1の長さ方向(
X方向)へ複数本(多数本)それぞれ等間隔毎に配置している。
また、その他の例として図示しないが、単数本の第一切れ線12aを等間隔又は異なる間隔で配置したり、第一切れ線12aを帯状シート1の幅方向(
Y方向)へ二本又は四本以上それぞれ所定間隔毎に配置したり、第二切れ線12bの配置間隔を図示例よりも短くしたり長くしたり、第一切れ線12a又は第二切れ線12bのいずれか一方若しくは両方を複数本それぞれ異なる間隔で配置したり変更することも可能である。
【0019】
さらに、図示例では、書類Cとして葉書の紙面に記載される文字列B1として、宛名(氏名)に該当する第一文字列B1aが一行であり、住所に該当する第二文字列B1bも一行である場合を示している。帯状遮蔽部11として、第一文字列B1aに貼り付けられる第一帯状遮蔽部11aの幅サイズW1を、第二文字列B1bに貼り付けられる第二帯状遮蔽部11bの幅サイズW2の2倍に設定している。第一帯状遮蔽部11aの長さサイズL1を、第二帯状遮蔽部11bの長さサイズL2よりも長く設定している。
このため、第一帯状遮蔽部11aは、第二帯状遮蔽部11bの幅サイズW2の2倍となる第一切れ線12aに沿って切り離すことで対応している。
また、その他の例として図示しないが、複数行の文字列B1に亘って一枚の帯状遮蔽部11を貼り付けることで覆ったり、帯状遮蔽部11の幅Wや長さLを図示例以外のサイズに変更したり、宛名(氏名)の第一文字列B1a及び住所の第二文字列B1b以外に郵便番号B1cや電話番号や会員番号などの個人情報Bを帯状遮蔽部11で覆うことも可能である。
【0020】
このような本発明の実施例に係る個人情報保護用粘着シートAによると、帯状シート1から個人情報Bとなる文字列B1のサイズに合った複数の帯状遮蔽部11が、交差状の第一切れ線12a及び第二切れ線12bに沿ってそれぞれ切り離し可能となる。
したがって、サイズが異なる複数種類の個人情報Bとなる文字列B1に対して帯状遮蔽部11を容易にサイズ調整して切り離すことができる。
その結果、更に作業性を向上できるという利点がある。
【0021】
なお、前示実施例では、帯状シート1に切り線12として第一切れ線12a及び第二切れ線12bの両方を配置したが、これに限定されず、第一切れ線12a又は第二切れ線12bのいずれか一方のみを配置しても良い。
また図示例では、個人情報Bが記載された書類Cとして葉書のみを示したが、これに限定されず、書類Cが封筒や請求書や明細書や宛名ラベルなどである場合か、又は書類C以外のものであっても個人情報Bが記載されたものであれば、同様に帯状遮蔽部11で覆うことが可能となる。