特許第6560276号(P6560276)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6560276
(24)【登録日】2019年7月26日
(45)【発行日】2019年8月14日
(54)【発明の名称】車両用操作検出装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 25/20 20130101AFI20190805BHJP
   B60J 5/00 20060101ALI20190805BHJP
   B60J 1/00 20060101ALI20190805BHJP
   B60R 25/31 20130101ALI20190805BHJP
   H01H 36/00 20060101ALI20190805BHJP
【FI】
   B60R25/20
   B60J5/00 N
   B60J1/00 B
   B60R25/31
   H01H36/00 X
   H01H36/00 J
【請求項の数】6
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-30126(P2017-30126)
(22)【出願日】2017年2月21日
(65)【公開番号】特開2018-134943(P2018-134943A)
(43)【公開日】2018年8月30日
【審査請求日】2017年12月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】アイシン精機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】宮城 彩佳
(72)【発明者】
【氏名】新宮 啓司
(72)【発明者】
【氏名】賀川 賢一郎
(72)【発明者】
【氏名】金田 俊弘
【審査官】 田々井 正吾
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭60−119486(JP,A)
【文献】 特開平06−273362(JP,A)
【文献】 特開2006−213206(JP,A)
【文献】 国際公開第2001/022378(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 25/20
B60J 1/00
B60J 5/00
B60R 25/31
H01H 36/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の窓ガラスに取着され、物体が当接又は近接することで変化する検知信号を個別に出力する複数の静電容量センサのセンサ電極と、
前記複数のセンサ電極のうちの一部である第1のセンサ電極に対応して当該第1のセンサ電極の車両の室内側に配置された第1のシールド電極と、
前記複数のセンサ電極のうちの前記第1のセンサ電極を除いた残りの一部である第2のセンサ電極に対応して当該第2のセンサ電極の車両の室外側に配置された第2のシールド電極と、を備え
前記複数のセンサ電極は、前記第1のセンサ電極と、前記第2のセンサ電極と、前記第1のシールド電極及び前記第2のシールド電極が共に非配置の前記センサ電極である第3のセンサ電極とを含む一方向に並設の3つ以上である、車両用操作検出装置。
【請求項2】
車両の窓ガラスに対向して設けられ、物体が当接又は近接することで変化する検知信号を個別に出力する複数の静電容量センサのセンサ電極と、
前記複数のセンサ電極のうちの一部である第1のセンサ電極に対応して当該第1のセンサ電極の車両の室内側に配置された第1のシールド電極と、
前記複数のセンサ電極のうちの前記第1のセンサ電極を除いた残りの一部である第2のセンサ電極に対応して当該第2のセンサ電極の車両の室外側に配置された第2のシールド電極と、を備え、
前記複数のセンサ電極は、前記第1のセンサ電極と、前記第2のセンサ電極と、前記第1のシールド電極及び前記第2のシールド電極が共に非配置の前記センサ電極である第3のセンサ電極とを含む一方向に並設の3つ以上である、車両用操作検出装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の車両用操作検出装置において、
前記第1のシールド電極は、金属板からなるドアインナパネルで構成された、車両用操作検出装置。
【請求項4】
請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用操作検出装置において、
前記第2のシールド電極は、金属板からなるドアアウタパネルで構成された、車両用操作検出装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用操作検出装置において、
前記複数のセンサ電極のうちの前記第1のセンサ電極を除いた残りの前記センサ電極に対応して当該センサ電極の車両の室内側に配置された感度低減用シールド電極を備えた、車両用操作検出装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用操作検出装置において、
前記第2のセンサ電極及び前記第3のセンサ電極に対応して当該第2のセンサ電極及び第3のセンサ電極の車両の室内側に配置された感度低減用シールド電極を備えた、車両用操作検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用操作検出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車両用操作検出装置として種々のものが提案されている。例えば特許文献1に記載された車両用操作検出装置は、車両の窓ガラスに設置した透明電極により静電容量の変化を検出することで、窓ガラスに対する人の接近(操作)を検出するものである。
【0003】
一方、特許文献2に記載された車両用操作検出装置として適用可能なガラスセンサは、窓ガラス(複層ガラス又は合わせガラス)を構成する2枚のガラスのうちの外側ガラスに形成した透明電極層(検出電極層)により静電容量の変化を検出することで、窓ガラスに対する物体(人)の接近を検出するものである。特に、2枚のガラスのうちの内側ガラスに透明電極層(シールド電極層)を形成することで、窓ガラスに対する室内側からの物体(人)の接近を非検出(禁止)にすることが提案されている。これにより、窓ガラスに対する室外側からの物体(人)の接近のみが検出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−213206号公報
【特許文献2】国際公開第01/022378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1では、基本的に透明電極による検出感度が車両の室内側及び室外側で互いに同等になる。通常、車両の室外側は、室内側に比べて周囲環境や外乱の影響を受けやすいことから、室外側に合わせて透明電極の検出感度を高く設定しておくことが望まれる。この場合、室内側において透明電極の検出感度が高くなり過ぎることになる。室内側では、着座者と窓ガラスとの距離が極めて近いことから、例えば着座者が車両のドアにもたれかかるなど、想定とは異なる現象が窓ガラスに対する人の接近(操作)として検出される可能性がある。つまり、窓ガラスに対する室内側からの人の操作が誤検出される可能性がある。
【0006】
一方、特許文献2では、窓ガラスに対する室内側からの物体(人)の接近、即ち人の操作が非検出になって利便性の低いものになっている。
本発明の目的は、車両の室外側及び室内側からの窓ガラスに対する操作を区別して検出できる車両用操作検出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する車両用操作検出装置は、車両の窓ガラスに取着され、物体が当接又は近接することで変化する検知信号を個別に出力する複数の静電容量センサのセンサ電極と、前記複数のセンサ電極のうちの一部である第1のセンサ電極に対応して当該第1のセンサ電極の車両の室内側に配置された第1のシールド電極と、前記複数のセンサ電極のうちの前記第1のセンサ電極を除いた残りの一部である第2のセンサ電極に対応して当該第2のセンサ電極の車両の室外側に配置された第2のシールド電極と、を備え、前記複数のセンサ電極は、前記第1のセンサ電極と、前記第2のセンサ電極と、前記第1のシールド電極及び前記第2のシールド電極が共に非配置の前記センサ電極である第3のセンサ電極とを含む一方向に並設の3つ以上である
【0008】
この構成によれば、前記窓ガラスに対する物体の当接又は近接が車両の室外側からであれば、前記第1のシールド電極の配置の有無に関わらす前記センサ電極の前記検知信号が変化する。一方、前記窓ガラスに対する物体の当接又は近接が車両の室内側からであれば、前記第1のシールド電極の配置のある前記第1のセンサ電極では前記検知信号が変化せず、前記第1のシールド電極の配置のない前記センサ電極では前記検知信号が変化する。以上により、前記窓ガラスに対する車両の室外側及び室内側からの物体の当接又は近接、即ち人の操作を区別して検出できる。
【0009】
この構成によれば、車両の室外側から前記窓ガラスに対して物体を当接又は近接させて前記複数のセンサ電極に沿ってそれらの全体に亘るように前記一方向に移動させると、前記第2のセンサ電極では前記検知信号が変化せず、前記第1のセンサ電極及び前記第3のセンサ電極では前記検知信号が変化する。一方、車両の室内側から前記窓ガラスに対して物体を当接又は近接させて前記複数のセンサ電極に沿ってそれらの全体に亘るように前記一方向に移動させると、前記第1のセンサ電極では前記検知信号が変化せず、前記第2のセンサ電極及び前記第3のセンサ電極では前記検知信号が変化する。つまり、車両の室外側及び室内側の前記した操作の間では、前記検知信号が変化する前記複数のセンサ電極の範囲が異なる。このように、構造の異なる前記第1〜3のセンサ電極を利用して前記検知信号が変化する前記複数のセンサ電極の範囲を変更することで、前記窓ガラスに対する車両の室外側及び室内側からの人の操作の区別の検出精度をより向上できる。
上記課題を解決する車両用操作検出装置は、車両の窓ガラスに対向して設けられ、物体が当接又は近接することで変化する検知信号を個別に出力する複数の静電容量センサのセンサ電極と、前記複数のセンサ電極のうちの一部である第1のセンサ電極に対応して当該第1のセンサ電極の車両の室内側に配置された第1のシールド電極と、前記複数のセンサ電極のうちの前記第1のセンサ電極を除いた残りの一部である第2のセンサ電極に対応して当該第2のセンサ電極の車両の室外側に配置された第2のシールド電極と、を備え、前記複数のセンサ電極は、前記第1のセンサ電極と、前記第2のセンサ電極と、前記第1のシールド電極及び前記第2のシールド電極が共に非配置の前記センサ電極である第3のセンサ電極とを含む一方向に並設の3つ以上である。
上記車両用操作検出装置について、前記第1のシールド電極は、金属板からなるドアインナパネルで構成されることが好ましい。
この構成によれば、前記第1のシールド電極として専用の電極を配置する必要性がないことで、部品点数を削減できる。
【0012】
上記車両用操作検出装置について、前記第2のシールド電極は、金属板からなるドアアウタパネルで構成されることが好ましい。
この構成によれば、前記第2のシールド電極として専用の電極を配置する必要性がないことで、部品点数を削減できる。
【0013】
上記車両用操作検出装置について、前記複数のセンサ電極のうちの前記第1のセンサ電極を除いた残りの前記センサ電極に対応して当該センサ電極の車両の室内側に配置された感度低減用シールド電極を備えることが好ましい。
【0014】
通常、車両の室内側では、前記窓ガラスと人との距離が極めて近いことから、例えば人が車両のドアにもたれかかるなど、想定とは異なる現象が前記窓ガラスに対する物体の当接又は近接(操作)として誤検出される可能性がある。この構成によれば、前記感度低減用シールド電極により前記複数のセンサ電極のうちの前記第1のセンサ電極を除いた残りの前記センサ電極の検出感度が低減されることで、検出可能な物体の当接又は近接(操作)がより限定されることになり、誤検出を抑制できる。
【0015】
上記車両用操作検出装置について、前記第2のセンサ電極及び前記第3のセンサ電極に対応して当該第2のセンサ電極及び第3のセンサ電極の車両の室内側に配置された感度低減用シールド電極を備えることが好ましい。
【0016】
通常、車両の室内側では、前記窓ガラスと人との距離が極めて近いことから、例えば人が車両のドアにもたれかかるなど、想定とは異なる現象が前記窓ガラスに対する物体の当接又は近接(操作)として誤検出される可能性がある。この構成によれば、前記感度低減用シールド電極により前記第2のセンサ電極及び前記第3のセンサ電極の検出感度が低減されることで、検出可能な物体の当接又は近接(操作)がより限定されることになり、誤検出を抑制できる。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、車両の室外側及び室内側からの窓ガラスに対する操作を区別して検出できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】車両用操作検出装置の第1の実施形態が適用される車両についてその側部構造を示す斜視図。
図2】(a)、(b)は、図1の2−2線に沿った断面図及びその拡大図。
図3】同実施形態の車両用操作検出装置についてその電気的構成を示すブロック図。
図4】車両用操作検出装置の第2の実施形態についてその構造を示す断面図。
図5】車両用操作検出装置の第3の実施形態についてその構造を示す断面図。
図6】同実施形態の車両用操作検出装置についてその構造を示す正面図。
図7】同実施形態の車両用操作検出装置についてその構造を示す分解斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(第1の実施形態)
以下、車両用操作検出装置の第1の実施形態について説明する。
図1に示すように、自動車などの車両1のボデー2の側部には開口2aが形成されている。また、ボデー2の側部には、前後方向への移動に伴って開口2aを開閉するスライドドア3が搭載されている。このスライドドア3は、その下部を構成する略袋状のドア本体4を有するとともに、該ドア本体4から上下方向に進退する窓ガラス5を有する。そして、ドア本体4には、閉状態にあるスライドドア3を施解錠するドアロック6が設置されている。
【0020】
スライドドア3には、例えばドア本体4において、ドア駆動ユニット11が設置されている。このドア駆動ユニット11は、例えば電動モータなどの電気的駆動源を主体に構成されており、適宜のドア駆動機構を介してボデー2と機械的に連係されることでスライドドア3を開閉駆動する。また、スライドドア3には、例えばドアロック6に隣接して、ドアロック駆動ユニット12が設置されている。このドアロック駆動ユニット12は、例えば電動モータなどの電気的駆動源を主体に構成されており、適宜のロック駆動機構を介してドアロック6と機械的に連係されることで該ドアロック6を施解錠駆動する。
【0021】
ドア駆動ユニット11及びドアロック駆動ユニット12は共に、例えばMCU(マイコン)からなるドアECU(Electronic Control Unit)10に電気的に接続されており、該ドアECU10によって個別に駆動制御される。
【0022】
窓ガラス5には、その閉鎖状態にあるときにドア本体4の直上に位置する略短冊状のセンサ体30が設置されている。すなわち、図2(a)、(b)に示すように、ドア本体4は、例えば金属板からなる略皿状のドアアウタパネル21及びドアインナパネル22の開口端同士が嵌着されることで略袋状に成形されている。また、ドアインナパネル22には、車両1の室内(以下、単に「室内」ともいう)の意匠を形成するドアトリム23が取着されている。そして、センサ体30は、窓ガラス5が閉鎖状態にあるときにドア本体4の直上に位置するように窓ガラス5の室内側の面に貼着されている。
【0023】
センサ体30は、上下方向に間隔をあけて配置される複数の静電容量センサのセンサ電極31,32を有する。両センサ電極31,32は、例えば透明電極にて略四角形状に成形されており、上方に位置するセンサ電極31よりも下方に位置するセンサ電極32の方が大きな面積を有する。また、センサ体30は、センサ電極31(複数のセンサ電極のうちの一部である第1のセンサ電極)に対応して当該センサ電極31の室内側に配置された、例えば透明電極からなる第1のシールド電極33を有する。第1のシールド電極33は、センサ電極31の全面を室内側から覆うように該センサ電極31よりも若干大きな面積を有する。さらに、センサ体30は、センサ電極32(複数のセンサ電極のうちの第1のセンサ電極を除いた残りのセンサ電極)に対応して当該センサ電極32の室内側に配置された、例えば透明電極からなる感度低減用シールド電極34を有する。感度低減用シールド電極34は、センサ電極32の概ね全面を室内側から覆う面積を有するものの、上下方向の位置で、感度低減用シールド電極34の上端は、センサ電極32の上端よりも下方に位置する。つまり、室内側において、センサ電極32の上端部は感度低減用シールド電極34によって遮蔽されていない。また、センサ体30は、両センサ電極31,32の全体に重なるように、センサ電極31及び第1のシールド電極33の間、並びにセンサ電極32及び感度低減用シールド電極34の間に介設された、例えば透明な絶縁材からなる板状のスペーサ35を有する。
【0024】
従って、センサ電極31は、その全面から車両1の室外(以下、単に「室外」ともいう)側に向かって広がる上部検知領域Z1を形成するとともに、第1のシールド電極33に遮蔽されることで室内側に向かう検知領域を形成しない。一方、センサ電極32は、その全面から室外側に向かって広がる下部検知領域Z2を形成するとともに、感度低減用シールド電極34に遮蔽されることでその上部の面のみから室内側に向かって広がる検知領域Z3を形成する。検知領域Z3が検知領域Z1,Z2に比べて縮小されていることはいうまでもない。
【0025】
図1に示すように、センサ電極31,32は、静電容量検出回路13に電気的に接続されている。この静電容量検出回路13は、センサ電極31,32に発振信号を出力することで、それらの静電容量に応じた電圧レベルの検知信号S1,S2[V]をそれぞれ出力させる。静電容量検出回路13による発振信号の出力とそれに対応する検知信号S1,S2の入力は、センサ電極31,32の全てに対して同時に行うようにしてもよいし、短時間で切り替えてセンサ電極31,32に対して順番に行うようにしてもよい。
【0026】
なお、第1のシールド電極33、感度低減用シールド電極34は、ドア本体4等に筐体接地されていてもよいし、例えば静電容量検出回路13のグランド端子に電気的に接続されていてもよいし、開いた回路のままであってもよい。
【0027】
従って、センサ電極31,32は、センサ体30の近傍で窓ガラス5の表面に物体(例えば人の手指Hなど)が当接又は近接することで変化する検知信号S1,S2を静電容量検出回路13に個別に出力する。この静電容量検出回路13は、ドアECU10に電気的に接続されている。なお、本実施形態の正規操作では、ユーザー(人)がその手指Hをセンサ体30(窓ガラス5)に対して近付ける動作がスライドドア3の開閉に係る適宜の操作を表すものとなっている。
【0028】
例えばスライドドア3が閉じているとき、室外側から手指Hをセンサ体30(窓ガラス5)に対して近付ける動作がスライドドア3の開作動とこれに合わせたドアロック6の解錠(アンロック)作動をさせる操作を表している。このとき、両センサ電極31,32の検知信号S1,S2が共に変化する。あるいは、室内側から手指Hをセンサ体30(窓ガラス5)に対して近付ける動作がスライドドア3の開作動とこれに合わせたドアロック6の解錠(アンロック)作動をさせる操作を表している。このとき、片側のセンサ電極32の検知信号S2のみが変化する。つまり、もう片側のセンサ電極31による検知が禁止された状態にある。検知信号S2に基づく検出感度が、室内側に比べて室外側の方が高くなることはいうまでもない。
【0029】
図3に示すように、ドアECU10は、演算・制御回路10a及び駆動回路10bを有する。そして、ドアECU10は、演算・制御回路10aにおいて静電容量検出回路13に電気的に接続されるとともに、駆動回路10bにおいてドア駆動ユニット11及びドアロック駆動ユニット12に電気的に接続されている。静電容量検出回路13は、検知信号S1,S2をそれぞれA/D(アナログ/デジタル)変換した検知データD1,D2を演算・制御回路10aに出力する。
【0030】
演算・制御回路10aは、検知データD1,D2に基づいて各種演算処理を実行するとともに、該演算処理の結果に応じた制御信号Cを駆動回路10bに出力する。駆動回路10bは、制御信号Cに応じてドア駆動ユニット11及びドアロック駆動ユニット12を駆動する。
【0031】
次に、本実施形態の作用とともに、その効果について説明する。
(1)本実施形態では、窓ガラス5に対する物体(手指H等)の当接又は近接が車両1の室外側からであれば、第1のシールド電極33の配置の有無に関わらすセンサ電極31,32の検知信号S1,S2が変化する。一方、窓ガラス5に対する物体の当接又は近接が車両1の室内側からであれば、第1のシールド電極33の配置のあるセンサ電極31では検知信号S1が変化せず、第1のシールド電極33の配置のないセンサ電極32では検知信号S2が変化する。以上により、窓ガラス5に対する車両1の室外側及び室内側からの物体の当接又は近接、即ち人の操作を区別して検出できる。
【0032】
(2)通常、車両1の室内側では、窓ガラス5と人(着座者)との距離が極めて近いことから、例えば人がスライドドア3にもたれかかるなど、想定とは異なる現象が窓ガラス5に対する物体の当接又は近接(操作)として誤検出される可能性がある。本実施形態では、感度低減用シールド電極34によりセンサ電極32の検出感度が低減されることで、検出可能な物体の当接又は近接(操作)がより限定されることになり、誤検出を抑制できる。
【0033】
(3)本実施形態では、スライドドア3の開閉に係る操作を室外側及び室内側の両方で検出できる。
(第2の実施形態)
以下、車両用操作検出装置の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態は、ドアパネルをシールド電極として流用するように変更したことが第1の実施形態とは異なる構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明は省略する。
【0034】
図4に示すように、本実施形態のドア本体100は、例えば金属板からなる略皿状のドアアウタパネル101及びドアインナパネル102の開口端同士が嵌着されることで略袋状に成形されている。ドアアウタパネル101の上端部は、アウタシールド部101aを形成する。ドアインナパネル102の上端部は、ドアアウタパネル101の上端よりも上方に突出して第1のシールド電極及び感度低減用シールド電極としてのインナシールド部102aを形成する。そして、ドアインナパネル102には、室内の意匠を形成するドアトリム103が取着されている。
【0035】
ドアアウタパネル101から上下方向に進退する窓ガラス104の室内側の面には、上下方向に間隔をあけて配置される複数の静電容量センサのセンサ電極111,112が貼着されている。両センサ電極111,112は、例えば透明電極にて略四角形状に成形されており、下方に位置するセンサ電極111の方が上方に位置するセンサ電極112よりも十分に小さな面積を有する。
【0036】
窓ガラス104が閉鎖状態にあるとき、センサ電極111(複数のセンサ電極のうちの一部である第1のセンサ電極)は、その上下方向中間部がドアアウタパネル101の上端に対応する上下方向の位置に配置されており、下端部111a及び上端部111bがそれぞれドアアウタパネル101の上端よりも下方及び上方にそれぞれ位置する。下端部111aの面は、これに近接する前記アウタシールド部101aによって室外側から覆われている。つまり、室外側において、センサ電極111の下端部111aはアウタシールド部101aによって遮蔽されており、上端部111bはアウタシールド部101aによって遮蔽されていない。また、センサ電極111は、その全面がこれに近接する前記インナシールド部102aによって室内側から覆われている。つまり、室内側において、センサ電極111はインナシールド部102aによって遮蔽されている。
【0037】
一方、窓ガラス104が閉鎖状態にあるとき、センサ電極112(複数のセンサ電極のうちの第1のセンサ電極を除いた残りのセンサ電極)は、その上下方向中間部がドアインナパネル102の上端に対応する上下方向の位置に配置されている。そして、センサ電極112は、下端部112a及び上端部112bがそれぞれドアインナパネル102の上端よりも下方及び上方にそれぞれ位置する。下端部112aの面は、前記102aによって室内側から覆われている。つまり、室内側において、センサ電極112の下端部112aはインナシールド部102aによって遮蔽されており、上端部112bはインナシールド部102aによって遮蔽されていない。センサ電極112は、その全面がアウタシールド部101aによって室外側から覆われていないことはいうまでもない。
【0038】
従って、センサ電極111の上端部111b及びセンサ電極112は、それらの全面から室外側に向かって広がる検知領域Z101を形成する。一方、センサ電極111及びセンサ電極112の下端部112aは、それらの全面がインナシールド部102aに遮蔽されることで室内側に向かう検知領域を形成しない。また、センサ電極112の上端部112bの面は、室内側に向かって広がる検知領域Z102を形成する。検知領域Z102が検知領域Z101に比べて縮小されていることはいうまでもない。
【0039】
なお、センサ電極111,112は、前記第1の実施形態と同様に静電容量検出回路13に電気的に接続されている。そして、本実施形態の正規操作では、ユーザー(人)がその手指Hをセンサ電極111,112(窓ガラス104)に対して近付ける動作がスライドドア3の開閉に係る適宜の操作を表すものとなっている。従って、例えばスライドドア3が閉じているとき、室外側から手指Hをセンサ電極111,112(窓ガラス104)に対して近付けると、両センサ電極111,112の検知信号が共に変化する。あるいは、室内側から手指Hをセンサ電極111,112(窓ガラス104)に対して近付けると、片側のセンサ電極112の検知信号のみが変化する。つまり、もう片側のセンサ電極111による検知が禁止された状態にある。センサ電極112の検知信号に基づく検出感度が、室内側に比べて室外側の方が高くなることはいうまでもない。
【0040】
以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1の実施形態と同様の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、第1のシールド電極をドアインナパネル102(インナシールド部102a)で構成した。従って、第1のシールド電極として専用の電極を配置する必要性がないことで、部品点数を削減できる。
【0041】
(2)本実施形態では、感度低減用シールド電極をドアインナパネル102(インナシールド部102a)で構成した。従って、感度調整用電極として専用の電極を配置する必要性がないことで、部品点数を削減できる。
【0042】
(第3の実施形態)
以下、車両用操作検出装置の第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態は、第1の実施形態のセンサ電極の個数を増やして室外側及び室内側からの人の操作を検出するように変更した構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明は省略する。
【0043】
図5に示すように、本実施形態のドア本体200は、例えば金属板からなる略皿状のドアアウタパネル201及びドアインナパネル202の開口端同士が嵌着されることで略袋状に成形されている。ドアアウタパネル201の上端部は、アウタシールド部201aを形成する。ドアインナパネル202の上端部は、ドアアウタパネル201の上端よりも上方に突出して感度低減用シールド電極としてのインナシールド部202aを形成する。そして、ドアインナパネル202には、室内の意匠を形成するドアトリム203が取着されている。
【0044】
ドアアウタパネル201から上下方向に進退する窓ガラス204の室内側の面には、センサ体210が設置されている。窓ガラス204が閉鎖状態にあるとき、センサ体210は、その下端がドアアウタパネル101の上端に対応する上下方向の位置よりも僅かに下方に配置されている。また、センサ体210は、その上下方向中間部がドアインナパネル102の上端に対応する上下方向の位置に配置されている。
【0045】
図6及び図7に示すように、センサ体210は、前後方向に間隔をあけて配置される複数の静電容量センサのセンサ電極211,212,213及び第1のシールド電極215と、それらの形成される基板216とを有する第1電極層L1を備える。センサ電極211〜213及び第1のシールド電極215は、例えば透明電極にて互いに略同一形状となる略四角形状に成形されている。また、センサ体210は、第1のシールド電極215に対向するように配置される静電容量センサのセンサ電極214と、センサ電極211に対向するように配置される第2のシールド電極217と、それらの形成される基板218とを有する第2電極層L2を備える。センサ電極214及び第2のシールド電極217は、例えば透明電極にてセンサ電極211等と略同一形状に成形されている。さらに、センサ体210は、第1及び第2電極層L1,L2の全体に重なるようにそれらの間に介設された、例えば透明な絶縁材からなる板状のスペーサ219を有する。つまり、センサ体210は、第1電極層L1、第2電極層L2及びスペーサ219からなる3層構造となっており、4つ(3つ以上)のセンサ電極211〜214は実質的に前後方向(一方向)に並設されている。
【0046】
図5に示すように、センサ体210は、第2電極層L2において窓ガラス204の室内側の面に貼着されている。窓ガラス204が閉鎖状態にあるとき、センサ体210(即ちセンサ電極211〜214等)は、その一部がドアアウタパネル201(アウタシールド部201a)に隠れるように配置される。この場合、センサ電極211〜214は、その一部がこれに近接するドアアウタパネル201によって室外側から覆われることになるが、その範囲が少ないことでそれらの検出感度に及ぼす影響は僅少である。
【0047】
一方、窓ガラス204が閉鎖状態にあるとき、センサ体210は、その下半部がドアインナパネル202(インナシールド部202a)に隠れるように配置される。従って、センサ電極211〜214は、その下半部がこれに、より近接するドアインナパネル202によって室内側から覆われることになる。従って、センサ電極211〜214の検出感度が低減される。
【0048】
特に、センサ電極211(複数のセンサ電極のうちの前記第1のセンサ電極を除いた残りの一部である第2のセンサ電極)は、これに対応してその室外側に第2のシールド電極217が配置される。このため、センサ電極211は、第2のシールド電極217に遮蔽されることで室外側に向かう検知領域を形成しない。また、センサ電極214(複数のセンサ電極のうちの一部である第1のセンサ電極)は、これに対応してその室内側に第1のシールド電極215が配置される。このため、センサ電極214は、第1のシールド電極215に遮蔽されることで室内側に向かう検知領域を形成しない。
【0049】
従って、センサ電極212〜214の各々は、その略全面から室外側に向かって広がる検知領域を形成する。一方、センサ電極211〜213の各々は、その上半部の面から室内側に向かって広がる検知領域を形成する。この検知領域が室外側に向かって広がる検知領域に比べて縮小されていることはいうまでもない。つまり、両センサ電極212,213(第1のシールド電極及び第2のシールド電極が共に非配置のセンサ電極である第3のセンサ電極)の各々は、その略全面から室外側に向かって広がる検知領域を形成するとともに、上半部の面から室内側に向かって広がる検知領域を形成する。
【0050】
なお、センサ電極211〜214は、前記第1の実施形態と同様に静電容量検出回路13に電気的に接続されている。そして、本実施形態の正規操作では、ユーザー(人)がその手指Hを窓ガラス204に対して近付けてセンサ電極211〜214に沿って前後方向に移動させる動作がスライドドア3の開閉に係る適宜の操作を表すものとなっている。従って、例えばスライドドア3が閉じているとき、室外側から手指Hを窓ガラス204に対して近付けてセンサ電極211〜214に沿って前後方向に移動させると、センサ電極211を除いたセンサ電極212〜214の検知信号が変化する。つまり、センサ電極211による検知が禁止された状態にある。あるいは、室内側から手指Hを窓ガラス204に対して近付けてセンサ電極211〜214に沿って前後方向に移動させると、センサ電極214を除いたセンサ電極211〜213の検知信号が変化する。つまり、センサ電極214による検知が禁止された状態にある。両センサ電極211,212の検知信号に基づく検出感度が、室内側に比べて室外側の方が高くなることはいうまでもない。
【0051】
以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1の実施形態と同様の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、室外側から窓ガラス204に対して物体を当接又は近接させて複数のセンサ電極211〜214に沿ってそれらの全体に亘るように前後方向(一方向)に移動させると、センサ電極211では検知信号が変化せず、センサ電極212〜214では検知信号が変化する。一方、室内側から窓ガラス204に対して物体を当接又は近接させて複数のセンサ電極211〜214に沿ってそれらの全体に亘るように前後方向(一方向)に移動させると、センサ電極214では検知信号が変化せず、センサ電極211〜213では検知信号が変化する。つまり、室外側及び室内側の前記した操作の間では、検知信号が変化する複数のセンサ電極211〜214の範囲が異なる。このように、構造の異なるセンサ電極211、センサ電極212,213、センサ電極214を利用して検知信号が変化する複数のセンサ電極211〜214の範囲を変更することで、窓ガラス204に対する室外側及び室内側からの人の操作の区別の検出精度をより向上できる。
【0052】
(2)本実施形態では、インナシールド部202a(感度低減用シールド電極)によりセンサ電極211〜213の検出感度が低減されることで、検出可能な物体の当接又は近接(操作)がより限定されることになり、誤検出を抑制できる。
【0053】
(3)本実施形態では、感度低減用シールド電極をドアインナパネル202(インナシールド部202a)で構成した。従って、感度調整用電極として専用の電極を配置する必要性がないことで、部品点数を削減できる。
【0054】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記第1の実施形態において、感度低減用シールド電極34を省略してもよい。
・前記第1の実施形態において、複数のセンサ電極31,32は、上下方向以外の方向(例えば前後方向)に並んでいてもよい。
【0055】
・前記第1の実施形態において、複数のセンサ電極31,32の形状は互いに同等であってもよい。
・前記第1の実施形態において、第1のシールド電極33が配置のセンサ電極(31)を複数備えていてもよい。同様に、第1のシールド電極33が非配置のセンサ電極(32)を複数備えていてもよい。
【0056】
・前記第2の実施形態において、下方に位置するセンサ電極111の方が上方に位置するセンサ電極112よりも大きな面積を有していてもよい。あるいは、複数のセンサ電極111,112の形状は互いに同等であってもよい。
【0057】
・前記第3の実施形態において、第1のシールド電極215に代えて、ドアインナパネル202(インナシールド部202a)でセンサ電極214の室内側を遮蔽してもよい。この場合、第1のシールド電極として専用の電極を配置する必要性がないことで、部品点数を削減できる。
【0058】
・前記第3の実施形態において、第2のシールド電極217に代えて、ドアアウタパネル201(アウタシールド部201a)でセンサ電極211の室外側を遮蔽してもよい。この場合、第2のシールド電極として専用の電極を配置する必要性がないことで、部品点数を削減できる。
【0059】
・前記第3の実施形態において、複数のセンサ電極211〜214は、前後方向以外の方向(例えば上下方向)に並んでいてもよい。
・前記第3の実施形態において、複数のセンサ電極211〜214の形状は互いに異なっていてもよい。
【0060】
・前記第3の実施形態において、第1のシールド電極215が配置のセンサ電極(214)を複数備えていてもよい。同様に、第2のシールド電極217が配置のセンサ電極(211)を複数備えていてもよい。同様に、第1及び第2のシールド電極215,217が共に非配置のセンサ電極(212,213)は一つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
【0061】
・前記各実施形態においては、スライドドア3の開閉に係る操作として、スライドドア3の開作動とこれに合わせたドアロック6の解錠(アンロック)作動をさせる操作を採用した。これに対し、スライドドア3の開作動をさせる操作及びドアロック6の解錠(アンロック)作動をさせる操作のいずれか一方のみを採用してもよい。あるいは、スライドドア3の閉作動をさせる操作及びドアロック6の施錠(ロック)作動をさせる操作の少なくとも一方を採用してもよい。
【0062】
・前記各実施形態において、検知信号(S2)に基づいて室外側から人がドアに寄りかかっていることを検知するようにしてもよい。
・前記各実施形態において、窓ガラス(5,104,204)は、フロントウィンドやリヤウィンド、クォータウィンド、フロントドアのサイドウィンドなどであってもよい。
【0063】
・前記実施形態において、開閉に係る操作対象(開閉体)は、例えば窓ガラス5,104,204(ウィンドウレギュレータ)やスイングドア、ボンネット、トランクリッド、フューエルリッドなどであってもよい。あるいは、乗降をサポートするために回転可能な回転シートや昇降可能な昇降シートなどであってもよい。
【0064】
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)車両の窓ガラスに取着され、物体が当接又は近接することで変化する検知信号を個別に出力する複数の静電容量センサのセンサ電極と、
前記複数のセンサ電極のうちの一部である第1のセンサ電極に対応して当該第1のセンサ電極の車両の室内側及び室外側のいずれか一方である第1側に配置された第1のシールド電極と、を備えた、車両用操作検出装置。
【0065】
この構成によれば、前記窓ガラスに対する物体の当接又は近接が車両の第1側の反対側(例えば室外側)からであれば、前記第1のシールド電極の配置の有無に関わらす前記センサ電極の前記検知信号が変化する。一方、前記窓ガラスに対する物体の当接又は近接が車両の第1側(例えば室内側)からであれば、前記第1のシールド電極の配置のある前記第1のセンサ電極では前記検知信号が変化せず、前記第1のシールド電極の配置のない前記センサ電極では前記検知信号が変化する。以上により、前記窓ガラスに対する車両の室外側及び室内側からの物体の当接又は近接、即ち人の操作を区別して検出できる。
【符号の説明】
【0066】
H…手指(物体)、1…車両、5,104,204…窓ガラス、21,101,201…ドアアウタパネル、22,102,202…ドアインナパネル、31…センサ電極(第1のセンサ電極)、32…センサ電極、33,215…第1のシールド電極、34…感度低減用シールド電極、102a…インナシールド部(第1のシールド電極、感度低減用シールド電極)、111…センサ電極(第1のセンサ電極)、112…センサ電極、202a…インナシールド部(感度低減用シールド電極)、211…センサ電極(第2のセンサ電極)、212,213…センサ電極(第3のセンサ電極)、214…センサ電極(第1のセンサ電極)、217…第2のシールド電極。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7