特許第6560412号(P6560412)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6560412情報提供装置、情報提供方法、および情報提供プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6560412
(24)【登録日】2019年7月26日
(45)【発行日】2019年8月14日
(54)【発明の名称】情報提供装置、情報提供方法、および情報提供プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20190805BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20190805BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20190805BHJP
【FI】
   G06Q30/02 350
   G06Q30/06 332
   G06F13/00 540P
【請求項の数】10
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2018-136765(P2018-136765)
(22)【出願日】2018年7月20日
【審査請求日】2018年11月13日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 裕作
【審査官】 山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−174853(JP,A)
【文献】 特開2014−016911(JP,A)
【文献】 特開2014−056601(JP,A)
【文献】 特開2013−033353(JP,A)
【文献】 特開2015−135557(JP,A)
【文献】 特開2011−243041(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第105900122(CN,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0122202(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子商取引によって商品またはサービスを販売する店舗を利用するユーザに関する前記店舗の利用情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得される前記利用情報に基づき、前記ユーザが購買に関連する行動をとった履歴のある店舗から発行されるクーポンが一覧表示されるコンテンツであり、前記ユーザによる購入時期が新しい店舗から発行されるクーポンほど上位に表示される前記コンテンツを生成する生成部と、
前記生成部によって生成される前記コンテンツを当該ユーザへ配信する配信部と
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
前記配信部は、
前記ユーザによる購入履歴のある店舗から発行されるクーポンが含まれる前記コンテンツを当該ユーザへ配信する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記配信部は、
前記ユーザによってお気に入りに登録された店舗から発行されるクーポンが含まれる前記コンテンツを当該ユーザへ配信する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記配信部は、
前記ユーザによってお気に入りに登録された購入対象を販売する店舗から発行されるクーポンが含まれる前記コンテンツを当該ユーザへ配信する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記配信部は、
前記ユーザによる購入頻度が高い店舗から発行されるクーポンほど上位に表示される前記コンテンツを当該ユーザへ配信する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の情報提供装置。
【請求項6】
前記配信部は、
前記ユーザによる購入回数が多い店舗から発行されるクーポンほど上位に表示される前記コンテンツを当該ユーザへ配信する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の情報提供装置。
【請求項7】
前記配信部は、
前記ユーザによって閲覧された購入対象が過去に当該ユーザによって利用された店舗によって販売される場合に、前記利用された店舗から発行されるクーポンが含まれる前記コンテンツを当該ユーザへ配信する
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の情報提供装置。
【請求項8】
前記配信部は、
前記ユーザによって購入された購入対象の価格帯に応じたクーポンが含まれる前記コンテンツを当該ユーザへ配信する
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の情報提供装置。
【請求項9】
コンピュータが実行する情報提供方法であって、
電子商取引によって商品またはサービスを販売する店舗を利用するユーザに関する前記店舗の利用情報を取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得される前記利用情報に基づき、前記ユーザが購買に関連する行動をとった履歴のある店舗から発行されるクーポンが一覧表示されるコンテンツであり、前記ユーザによる購入時期が新しい店舗から発行されるクーポンほど上位に表示される前記コンテンツを生成する生成工程と、
前記生成工程によって生成される前記コンテンツを当該ユーザへ配信する配信工程と
を含むことを特徴とする情報提供方法。
【請求項10】
電子商取引によって商品またはサービスを販売する店舗を利用するユーザに関する前記店舗の利用情報を取得する取得手順と、
前記取得手順によって取得される前記利用情報に基づき、前記ユーザが購買に関連する行動をとった履歴のある店舗から発行されるクーポンが一覧表示されるコンテンツであり、前記ユーザによる購入時期が新しい店舗から発行されるクーポンほど上位に表示される前記コンテンツを生成する生成手順と、
前記生成手順によって生成される前記コンテンツを当該ユーザへ配信する配信手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、情報提供装置、情報提供方法、および情報提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、インターネット等の通信ネットワークを使用した電子商取引によって商品やサービスを販売する店舗がある。店舗を運営する業者は、例えば、インターネット上のショッピングサイトや顧客となるユーザの端末装置にインストールされたショッピング用のアプリケーションプログラムに、販売する商品やサービスの情報を含むコンテンツを投稿してユーザに閲覧させる。
【0003】
一方、ユーザは、閲覧する複数のコンテンツに含まれる商品やサービスから所望の商品やサービスを選択し、所定の決済処理を行うことにより、商品やサービスを購入することができる。
【0004】
かかる電子商取引によって商品やサービスを販売する店舗は、ユーザの方から積極的にコンテンツを閲覧してもらえない場合、商品やサービスの売り上げを増大させることが困難である。
【0005】
このため、例えば、店舗を利用するユーザの位置情報をユーザの端末装置から取得し、ユーザの現在位置の近傍に存在する店舗のクーポンをユーザの端末装置へ配信する情報提供装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−351905号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の情報提供装置は、ユーザの端末装置へクーポンを配信しても、ユーザの現在位置に近いというだけでは、その店舗をユーザに利用してもらえるとは限らないため、店舗の集客力を向上させるという点で改善の余地がある。
【0008】
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、店舗の集客力を向上させることができる情報提供装置、情報提供方法、および情報提供プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施形態の一態様に係る情報提供装置は、取得部と、配信部とを備える。取得部は、電子商取引によって商品またはサービスを販売する店舗を利用するユーザに関する前記店舗の利用情報を取得する。配信部は、前記取得部によって取得される前記利用情報に基づき、前記ユーザが購買に関連する行動をとった履歴のある店舗から発行されるクーポンが一覧表示されるコンテンツを当該ユーザへ配信する。
【発明の効果】
【0010】
実施形態の一態様に係る情報提供装置、情報提供方法、および情報提供プログラムは、電子商取引によって商品またはサービスを販売する店舗の集客力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態に係る情報提供装置が行う情報提供方法の概要を示す説明図である。
図2図2は、実施形態に係る情報提供装置の構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態に係る利用情報の一例を示す説明図である。
図4図4は、実施形態に係る配信ユーザの選択手順の一例を示す説明図である。
図5図5は、実施形態に係るクーポンの表示順決定手順の一例を示す説明図である。
図6図6は、実施形態に係る情報提供装置の制御部が実行するメイン処理の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、実施形態に係る情報提供装置の制御部が実行する配信ユーザ選択処理の一例を示すフローチャートである。
図8図8は、実施形態に係る情報提供装置の制御部が実行する表示順決定処理の一例を示すフローチャートである。
図9図9は、実施形態に係る情報提供装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本願に係る情報提供装置、情報提供方法、および情報提供プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0013】
なお、この実施形態により本願に係る情報提供装置、情報提供方法、および情報提供プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0014】
〔1.情報提供方法の概要〕
まず、図1を参照し、実施形態に係る情報提供装置1が行う情報提供方法の概要について説明する。図1は、実施形態に係る情報提供装置1が行う情報提供方法の概要を示す説明図である。
【0015】
ここでは、例えば、インターネット等の通信ネットワークN上に開設されるショッピングサイト11を利用した電子商取引によって商品を販売する店舗を利用するユーザ13へ、店舗から発行されるクーポンCpを閲覧させる情報提供装置1を例に挙げて説明する。ここでのクーポンCpは、例えば、ユーザ13が店舗で使用することにより、商品を割引料金で購入することができるサービス情報である。
【0016】
なお、実施形態に係る店舗は、顧客となるユーザ13の端末装置(以下、「ユーザ端末13a」と記載する)にインストールされたショッピング用のアプリケーションプログラムを利用した電子商取引によって商品を販売する店舗であってもよい。また、実施形態に係る店舗は、商品に限らず任意のサービスを販売する店舗であってもよい。
【0017】
図1に示すように、例えば、ある業者10は、通信ネットワークN上に開設されるショッピングサイト11にAストア12という店舗を出店する(ステップS1)。ユーザ13は、ショッピングサイト11へアクセスし、Aストア12から商品を購入する(ステップS2)。
【0018】
その後、業者10は、Aストア12で利用可能なクーポンCpを発行する場合がある。かかる場合、業者10は、Aストア12の店舗装置10aによってクーポンCpを発行する旨を示す情報を情報提供装置1へ登録する。
【0019】
情報提供装置1は、かかる情報が登録されると、Aストア12から発行されるクーポンCpを店舗装置10aから取得する(ステップS3)。そして、情報提供装置1は、ショッピングサイト11からAストア12の利用情報を取得する(ステップS4)。
【0020】
このとき、情報提供装置1は、Aストア12で商品購入に関する積極的な行動を取ったユーザ13の履歴情報を利用情報として取得する。例えば、情報提供装置1は、Aストア12で商品の購入履歴があるユーザ13を含む全ユーザの利用情報を取得する。
【0021】
なお、情報提供装置1がショッピングサイト11を運営している場合には、自装置に蓄積されたショッピングサイト11へのアクセス情報からAストア12の利用情報を取得する。かかる利用情報の一例については、図3を参照して後述する。
【0022】
そして、情報提供装置1は、取得したAストア12の利用情報に基づき、Aストア12で購入履歴のあるユーザ13のユーザ端末13aへ、Aストア12から発行されるクーポンCpを含むクーポン一覧コンテンツCpcを配信する(ステップS5)。
【0023】
このように、情報提供装置1は、Aストア12を利用するユーザ13に関するAストア12の利用情報を取得する。そして、情報提供装置1は、取得したAストア12の利用情報に基づき、ユーザ13が購入に関連する行動をとった履歴のあるAストア12から発行されるクーポンCpが一覧表示されるクーポン一覧コンテンツCpcをユーザ13へ配信する。
【0024】
これにより、情報提供装置1は、例えば、過去に商品を購入したことがありユーザ13にとって馴染みのあるAストア12から発行されるクーポンCpをユーザ13へ配信することによって、ユーザ13にAストア12での買い物を促すことができる。したがって、情報提供装置1は、Aストア12の集客力を向上させることができる。
【0025】
〔2.情報提供装置の構成〕
次に、図2を参照し、実施形態に係る情報提供装置1の構成の一例について説明する。図2は、実施形態に係る情報提供装置1の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、情報提供装置1は、例えば、インターネット等の通信ネットワークNを介して複数の店舗装置10a、ショッピングサイトサーバ11a、およびユーザ端末13aと通信可能に接続され、通信部2と、記憶部3と、制御部4とを備える。
【0026】
複数の店舗装置10aは、それぞれ異なる業者10がショッピングサイト11に出店する店舗(例えば、Aストア12等)の運営に使用する装置である。ショッピングサイトサーバ11aは、ショッピングサイト11による電子商取引サービスを提供するサーバ装置である。
【0027】
なお、情報提供装置1がショッピングサイトを11を運営する場合には、情報提供装置1がショッピングサイトサーバ11aとしての機能を担うことになる。ユーザ端末13aは、前述したようにユーザ13が使用する装置であり、例えば、スマートフォン等の携帯端末装置である。
【0028】
(通信部)
通信部2は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部2は、例えば、通信ネットワークNを介して有線又は無線によって、複数の店舗装置10a、ショッピングサイトサーバ11a、およびユーザ端末13aと通信可能に接続される。
【0029】
(記憶部)
記憶部3は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。かかる記憶部3は、利用情報31およびクーポン情報32等を記憶する。
【0030】
利用情報31は、店舗で商品購入に関する積極的な行動を取ったユーザの履歴情報を含む。記憶部3は、店舗毎に利用情報31を記憶する。かかる利用情報31の一例については、図3を参照して後述する。クーポン情報32は、複数の店舗から発行される複数のクーポンを含む。
【0031】
(制御部)
制御部4は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力ポートなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。
【0032】
制御部4は、CPUがROMに記憶された各種プログラム(実施形態に係る情報提供プログラムの一例に相当)を、RAMを作業領域として使用して実行することにより機能する取得部41、配信ユーザ選択部42、表示順決定部43、および配信部44を備える。
【0033】
なお、取得部41、配信ユーザ選択部42、表示順決定部43、および配信部44は、それぞれ一部または全部がASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成されてもよい。
【0034】
取得部41、配信ユーザ選択部42、表示順決定部43、および配信部44は、それぞれ以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部4の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0035】
(取得部)
取得部41は、店舗装置10aから新たにクーポンCpを発行することを示す情報の登録を受け付けた場合に、店舗装置10aから新たに発行されるクーポンCpを取得し、記憶部3に記憶されているクーポン情報32へ追加する。
【0036】
さらに、取得部41は、クーポンCpを取得した店舗装置10aによって出店される店舗の利用情報をショッピングサイトサーバ11aから取得し、記憶部3に記憶されている利用情報31へ追加する。
【0037】
ここで、図3を参照し、利用情報31の一例について説明する。図3は、実施形態に係る利用情報31の一例を示す説明図である。なお、図3には、ある店舗の利用情報の一部を示している。
【0038】
図3に示すように、利用情報31は、店舗を利用したユーザのユーザID、ユーザがその店舗をお気に入り登録済か否かを示す情報、ユーザによる商品の購入日、購入された商品の商品No.および価格等が対応付けられた情報である。
【0039】
なお、図3には、一例として、この店舗で過去に購入履歴のある2人のユーザの利用情報を示しているが、利用情報31には、この店舗で商品の購入はしていなくても、この店舗で商品の購入に関連する行動をとったことがあればユーザの情報が登録される。
【0040】
例えば、利用情報31には、この店舗で商品の購入には至らなかったが、この店舗の商品のコンテンツをショッピングサイト11で閲覧したユーザ、お気に入り商品として登録したユーザ、買い物カゴに入れたが決済処理をしていないユーザ等の情報も登録される。
【0041】
取得部41は、新たに取得したクーポンCpを記憶部3内のクーポン情報32に追加し、クーポンCpを発行する店舗の利用情報31を記憶部3内の利用情報31へ追加した後、その旨を示す情報を配信ユーザ選択部42へ出力する。
【0042】
(配信ユーザ選択部)
図2へ戻り、配信ユーザ選択部42について説明する。配信ユーザ選択部42は、取得部41からクーポンCpおよび利用情報31を記憶部3に追加したことを示す情報が入力される場合に、今回発行されたクーポンCpの配信対象となる配信ユーザを選択する。
【0043】
配信ユーザ選択部42は、今回クーポンCpを発行した店舗の利用情報31に基づき、クーポンCpの配信ユーザを選択する。ここで、図4を参照し、配信ユーザの選択手順について説明する。図4は、実施形態に係る配信ユーザの選択手順の一例を示す説明図である。
【0044】
ここでは、ある店舗の利用情報31に6人のユーザY−1〜Y―6の情報が登録されている場合を例に挙げて説明する。かかる場合、配信ユーザ選択部42は、まず、図4(a)に示すように、利用情報31に基づき、全ユーザY−1〜Y―6のうち、この店舗で購入履歴がないユーザY−1をクーポンCpの配信ユーザから除外する。
【0045】
これにより、情報提供装置1は、この店舗から商品を買ったこともなく、仮にクーポンCpを配信したとしても、買い物に利用する可能性が低いユーザY−1へ無駄にクーポンCpの配信を行うことを防止することができる。
【0046】
その後、配信ユーザ選択部42は、図4(b)に示すように、この店舗で購入履歴がある5人のユーザY−2〜Y―6のうち、購入頻度が所定頻度(例えば、1年に4回)以上のユーザY―2をクーポンCpの配信ユーザとして選択する。
【0047】
これにより、情報提供装置1は、頻繁にこの店舗で買い物をするユーザY−2へクーポンCpを配信することにより、さらに頻繁な買い物をするように促すことができるので、店舗の集客力を向上させることができる。
【0048】
続いて、配信ユーザ選択部42は、図4(c)に示すように、この店舗での購入頻度が所定頻度未満の4人のユーザY−3〜Y―6のうち、購入回数が所定回数(例えば、2回)以上のユーザをクーポンCpの配信ユーザとして選択する。
【0049】
これにより、情報提供装置1は、この店舗で少なくとも1回はリピータとして商品を購入したユーザY−3へクーポンCpを配信することにより、さらに多くの回数買い物をするように促すことができるので、店舗の集客力を向上させることができる。
【0050】
その後、配信ユーザ選択部42は、図4(d)に示すように、この店舗での購入回数が所定回数未満の3人のユーザY―4〜Y−6のうち、最後の購入時期が所定期間(例えば、現時点から6か月)内のユーザY−4をクーポンCpの配信ユーザとして選択する。
【0051】
これにより、情報提供装置1は、最後にこの店舗を利用してから長期間が経過しておらず、この店舗を利用したことを覚えている可能性の高いユーザY−4へクーポンCpを配信して店舗への再来店を促すことにより、店舗の集客力を向上させることができる。
【0052】
また、情報提供装置1は、最後にこの店舗を利用してから長期間が経過しており、この店舗のことが記憶にないようなユーザへ、いきなりクーポンCpを配信することにより、クーポンCpが配信されたユーザへ不快感を与えることを防止することができる。
【0053】
その後、配信ユーザ選択部42は、図4(e)に示すように、この店舗での最後の購入時期が所定期間外の2人のユーザY―5〜Y−6のうち、この店舗をお気に入り店舗登録済のユーザY−5をクーポンCpの配信ユーザとして選択する。そして、配信ユーザ選択部42は、この店舗をお気に入り店舗未登録のユーザY−6をクーポンCpの配信ユーザから除外する。
【0054】
これにより、情報提供装置1は、この店舗をお気に入り店舗登録している、つまり、この店舗で販売されている商品に興味を持っているユーザY―5へクーポンCpを配信することで商品の購入を促すことにより、店舗の集客力を向上させることができる。
【0055】
このように、情報提供装置1は、この店舗での購入履歴があり、且つ、この店舗で再度買い物をしてくれる可能性が高いユーザY−2〜Y―5に対して選択的にクーポンCpを配信することができるので、店舗の集客力を向上させることができる。そして、配信ユーザ選択部42は、配信ユーザの選択結果を表示順決定部43へ出力する。
【0056】
(表示順決定部)
図2へ戻り、表示順決定部43について説明する。表示順決定部43は、配信ユーザ選択部42によって選択されたユーザへ配信するクーポン一覧コンテンツCpcにおけるクーポンCpの配置位置となる表示順を決定する。
【0057】
配信ユーザ選択部42によりクーポンCpの配信対象として選択されたユーザは、今回クーポンCpを発行した店舗以外の他店舗から発行されたクーポンの配信ユーザとして選択されている場合がある。
【0058】
かかる場合、ユーザに配信されるクーポン一覧コンテンツCpcには、複数の店舗のクーポンが含まれる。そして、例えば、ユーザ端末13aにクーポン一覧コンテンツCpcが表示される場合、各クーポンの表示位置は、そのクーポンを発行している店舗の集客力を左右する。
【0059】
そこで、表示順決定部43は、ユーザの購買意欲が高まる可能性のあるクーポンをより上位となるように、例えば、ユーザ端末13aの表示領域内でより上段に表示されるように表示順を決定する。
【0060】
ここで、図5を参照し、クーポン一覧コンテンツCpcにおける各クーポンの表示順の決定手順の一例について説明する。図5は、実施形態に係るクーポンの表示順決定手順の一例を示す説明図である。
【0061】
表示順決定部43は、配信ユーザとして選択されたユーザ毎に、クーポンCpを今回発行した店舗と、そのユーザが既に配信ユーザとして選択されている他の店舗とに対してスコアを付与する。
【0062】
具体的には、図5の右側中央に示すように、表示順決定部43は、各店舗について購入頻度に応じたスコア、購入回数に応じたスコア、および購入時期に応じたスコアを付与し、スコアの合計値の高さに応じた表示順を決定する。
【0063】
このとき、表示順決定部43は、クーポン一覧コンテンツCpcを配信するユーザによる購入頻度が高い店舗ほど高いスコアを付与し、購入回数が多い店舗ほど高いスコアを付与し、購入時期が新しい店舗ほど高いスコアを付与する。
【0064】
これにより、表示順決定部43は、例えば、Aストア12のスコアの合計値が最も高い場合、Aストア12のクーポンCpがユーザ端末13aでクーポン一覧コンテンツCpcの最上段に表示されるように表示順位を決定する。
【0065】
また、表示順決定部43は、Bストアのスコアの合計値が2番目、Cストアの合計値が3番目に高い場合、BストアのクーポンC1pがAストア12のクーポンCpの下に、CストアのクーポンC2pがBストアのクーポンC1pの下になるよう表示順を決定する。そして、表示順決定部43は、決定したクーポンの表示順を配信部44へ出力する。
【0066】
(配信部)
図2へ戻り、配信部44について説明する。配信部44は、表示順決定部43からクーポンの表示順が入力される場合に、クーポン情報32からクーポンを読出し、決定された表示順となる各ユーザ専用にカスタマイズしたクーポン一覧コンテンツCpcを生成してユーザ端末13aへ配信する。
【0067】
これにより、情報提供装置1は、ユーザの購入履歴があり、ユーザがより頻繁に多くの回数購入し、且つ、購入時期が比較的新しい店舗のクーポンが最も目立つ最上段に表示されるクーポン一覧コンテンツCpcをユーザへ提供することができる。したがって、情報提供装置1は、クーポン一覧コンテンツCpcで上位に配置されるクーポンを発行した店舗の集客力を向上させることができる。
【0068】
〔3.情報提供装置の処理〕
次に、図6図8を参照し、実施形態に係る情報提供装置1の制御部4が実行するメイン処理の一例について説明する。図6は、実施形態に係る情報提供装置の制御部が実行するメイン処理の一例を示すフローチャートである。
【0069】
制御部4は、店舗装置10aによってクーポンCpが発行される場合に、図8に示すメイン処理を実行する。具体的には、図8に示すように、制御部4は、店舗装置10aによってクーポンCpが発行されると、まず、店舗装置10aからクーポンCpを取得する(ステップS101)。
【0070】
続いて、制御部4は、ショッピングサイトサーバ11aから店舗の利用情報31を取得し(ステップS102)、利用情報31に基づいてクーポンCpを配信するユーザを選択する配信ユーザ選択処理を実行する(ステップS103)。かかる配信ユーザ選択処理の一例については、図7を参照して後述する。
【0071】
続いて、制御部4は、ステップS103で選択したユーザ毎に、各ユーザ端末13aへ配信するクーポン一覧コンテンツCpcに配置するクーポンCpの順位(表示画面中の表示上下位置)を決定する表示順決定処理を実行する(ステップS104)。かかる表示順決定処理の一例については、図8を参照して後述する。
【0072】
そして、制御部4は、ステップS104で決定した配置の順位となるように複数のクーポンCpが一覧表示されるクーポン一覧コンテンツCpcを生成してユーザ端末13aへ配信し(ステップS105)、処理を終了する。
【0073】
次に、図7を参照し、制御部4が実行する配信ユーザ選択処理の一例について説明する。図7は、実施形態に係る情報提供装置の制御部が実行する配信ユーザ選択処理の一例を示すフローチャートである。
【0074】
図7に示すように、制御部4は、配信ユーザ選択処理を開始すると、まず、クーポンCpを発行した店舗装置10aを運用する店舗(以下、単に「店舗」と記載する)を利用したユーザのうち、購入履歴があるユーザを選択する(ステップS201)。
【0075】
続いて、制御部4は、ステップS201で選択した各ユーザについて、店舗での購入頻度が所定頻度以上か否かを判定する(ステップS202)。そして、制御部4は、購入頻度が所定頻度以上でないと判定した場合(ステップS202,No)、店舗での購入回数が所定回数以上か否かを判定する(ステップS203)。
【0076】
そして、制御部4は、購入回数が所定回数以上でないと判定した場合(ステップS203,No)、店舗での購入時期が所定期間内か否かを判定する(ステップS204)。ここでは、制御部4は、ユーザが店舗で最後に商品を購入した時期から現時点までの時間が所定時間以内である場合に、購入時期が所定期間内であると判定する。
【0077】
そして、制御部4は、購入時期が所定期間内でないと判定した場合(ステップS204,No)、今回クーポンCpを発行した店舗をユーザがお気に入り店舗登録済か否かを判定する(ステップS205)。
【0078】
そして、制御部4は、お気に入り店舗登録済でないと判定した場合(ステップS205,No)、そのユーザをクーポンCpの配信対象となる配信ユーザから除外し(ステップS207)、処理を終了する。
【0079】
また、制御部4は、購入頻度が所定頻度以上であると判定した場合(ステップS202,Yes)、または、購入回数が所定回数以上であると判定した場合(ステップS203、Yes)、そのユーザを配信ユーザとして選択する(ステップS206)。
【0080】
また、制御部4は、購入時期が所定期間内であると判定した場合(ステップS204,Yes)、または、お気に入り店舗登録済であると判定した場合(ステップS205,Yes)にも、そのユーザを配信ユーザとして選択する(ステップS206)。
【0081】
制御部4は、こうして配信ユーザを決定した後に、配信ユーザ選択処理を終了して、図6に示す表示順決定処理(ステップS104)へ処理を移す。次に、図8を参照し、制御部4が実行する表示順決定処理の一例について説明する。
【0082】
図8は、実施形態に係る情報提供装置の制御部が実行する表示順決定処理の一例を示すフローチャートである。制御部4は、図8に示す表示順決定処理を実行することにより、今回の配信ユーザ選択処理で選択されたユーザ毎に、クーポンCpを今回発行した店舗と、そのユーザが既に配信ユーザとして選択されている他の店舗とに対してスコアを付与する。
【0083】
具体的には、図8に示すように、制御部4は、ユーザの購入頻度に応じたスコアを店舗に付与する(ステップS301)。このとき、制御部4は、購入頻度が高い店舗ほど高いスコアを付与する。
【0084】
続いて、制御部4は、ユーザの購入回数に応じたスコアを店舗に付与する(ステップS302)。このとき、制御部4は、購入回数が多い店舗ほど高いスコアを付与する。その後、制御部4は、ユーザの購入時期に応じたスコアを店舗に付与する(ステップS303)。
【0085】
このとき、制御部4は、購入時期が新しい店舗ほど高いスコアを付与する。そして、制御部4は、スコアが高い店舗のクーポンCpほど上位に配置する(ステップS304)。例えば、制御部4は、スコアが高い店舗のクーポンCpほどユーザ端末13aの表示領域内で上段に表示されるように表示順を決定する。
【0086】
制御部4は、こうしてクーポン一覧コンテンツCpcにおける各クーポンCpの表示順を決定し、表示順決定処理を終了した後に、図6に示すクーポン一覧コンテンツ配信(ステップS105)を行い、メイン処理を終了する。
【0087】
〔4.変形例〕
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0088】
上述した実施形態では、情報提供装置1は、ユーザの購入履歴がある店舗のクーポンのみを、そのユーザへ配信したが、例えば、購入履歴がない店舗のクーポンを、そのユーザへ配信することもできる。
【0089】
例えば、情報提供装置1は、ある商品を購入するまでに至っていないが、その商品に興味をもち、お気に入りに登録していた場合、商品がお気に入りに登録された店舗のクーポンを、そのユーザへ配信する。
【0090】
また、例えば、情報提供装置1は、ある商品を購入するまでに至っていないが、その商品をショッピングサイトで買い物カゴへいれた場合に、商品が買い物カゴに入れられた店舗のクーポンを、そのユーザへ配信する。
【0091】
また、例えば、情報提供装置1は、ある店舗での購入履歴はいないが、ユーザがその店舗をお気に入り店舗登録した場合に、お気に入り店舗登録された店舗のクーポンを、そのユーザへ配信する。
【0092】
これにより、情報提供装置1は、例えば、商品の購入履歴が少ないユーザに対しても、利用してもらえる可能性が高いクーポンを配信することにより、クーポンを配信する店舗の集客力を向上させることができる。
【0093】
また、情報提供装置1は、例えば、図5に示すBストアのクーポンC1pのような購入金額限定のクーポンを配信する場合、クーポンを発行する店舗で過去にユーザによって購入された購入対象の価格帯に応じたクーポンを含むコンテンツをユーザへ配信する。これにより、情報提供装置1は、ユーザが利用する可能性の高い価格帯に関連するクーポンを配信することにより、クーポンを発行する店舗の集客力を向上させることができる。
【0094】
また、情報提供装置1は、ユーザ端末13aからユーザ13が閲覧中の任意の店舗の商品に関する情報を取得し、さらに、ユーザ13の購入履歴がある店舗で販売されている全商品に関する情報を取得する構成であってもよい。
【0095】
かかる構成の場合、情報提供装置1は、ユーザによって閲覧されている購入対象が過去にユーザによって利用された店舗によって販売されている場合に、ユーザによって過去に利用された店舗から発行されるクーポンが含まれるコンテンツをユーザへ配信する。
【0096】
これにより、情報提供装置1は、例えば、ユーザが利用経験のない店舗である商品に興味をもった場合に、以前に利用経験がある馴染みの店舗から発行される同じ商品のクーポンを配信することにより、利用経験がある店舗の集客力を向上させることができる。
【0097】
〔5.効果〕
上述したように、実施形態に係る情報提供装置1は、取得部41と、配信部44とを備える。取得部41は、電子商取引によって商品またはサービスを販売する店舗(例えば、Aストア12)を利用するユーザ(例えば、ユーザ13)に関する店舗の利用情報31を取得する。
【0098】
配信部44は、取得部41によって取得される利用情報31に基づき、ユーザが購買に関連する行動をとった履歴のある店舗から発行されるクーポン(例えば、クーポンCp)が一覧表示されるコンテンツ(例えば、クーポン一覧コンテンツCpc)をユーザ13へ配信する。
【0099】
これにより、情報提供装置1は、単純に発行された順でクーポンが一覧表示されるコンテンツを配信する場合に比べて、ユーザに利用される可能性が高いクーポンが一覧表示されるコンテンツをユーザへ配信することができる。したがって、情報提供装置1は、クーポンを発行する店舗の集客力を向上させることができる。
【0100】
また、配信部44は、ユーザによる購入履歴のある店舗から発行されるクーポンが含まれるコンテンツをユーザへ配信する。これにより、情報提供装置1は、ユーザが実際に商品を購入したことがある馴染みの店舗から発行されるクーポンをユーザへ配信することにより、クーポンを発行する店舗の集客力を向上させることができる。
【0101】
また、配信部44は、ユーザによってお気に入りに登録された店舗から発行されるクーポンが含まれるコンテンツをユーザへ配信する。これにより、情報提供装置1は、ユーザが好意を示して積極的にお気に入りに登録した店舗のクーポンをユーザへ配信することにより、クーポンを発行する店舗の集客力を向上させることができる。
【0102】
また、配信部44は、ユーザによってお気に入りに登録された購入対象を販売する店舗から発行されるクーポンが含まれるコンテンツをユーザへ配信する。これにより、情報提供装置1は、ユーザが購入まではしていないが行為を持ってお気に入りに登録した購入対象を販売する店舗のクーポンをユーザへ配信することにより、クーポンを発行する店舗の集客力を向上させることができる。
【0103】
また、配信部44は、ユーザによる購入頻度が高い店舗から発行されるクーポンほど上位に表示されるコンテンツをユーザへ配信する。これにより、情報提供装置1は、ユーザが頻繁に利用する店舗のクーポンをユーザへ配信することにより、クーポンを発行する店舗の集客力を向上させることができる。
【0104】
また、配信部44は、ユーザによる購入回数が多い店舗から発行されるクーポンほど上位に表示されるコンテンツをユーザへ配信する。これにより、情報提供装置1は、ユーザがリピータとなっている店舗のクーポンをユーザへ配信することにより、クーポンを発行する店舗の集客力を向上させることができる。
【0105】
また、配信部44は、ユーザによる購入時期が新しい店舗から発行されるクーポンほど上位に表示されるコンテンツをユーザへ配信する。これにより、情報提供装置1は、ユーザにとって比較的記憶に新しい店舗のクーポンをユーザへ配信することにより、クーポンを発行する店舗の集客力を向上させることができる。
【0106】
また、配信部44は、ユーザによって閲覧された購入対象が過去にユーザによって利用された店舗によって販売される場合に、利用された店舗から発行されるクーポンが含まれるコンテンツをユーザへ配信する。
【0107】
これにより、情報提供装置1は、例えば、ユーザが利用経験のない店舗である商品に興味をもった場合に、以前に利用経験がある馴染みの店舗から発行される同じ商品のクーポンを配信することにより、利用経験がある店舗の集客力を向上させることができる。
【0108】
また、配信部44は、ユーザによって購入された購入対象の価格帯に応じたクーポンが含まれるコンテンツをユーザへ配信する。これにより、情報提供装置1は、ユーザが利用する可能性の高い価格帯に関連するクーポンを配信することにより、クーポンを発行する店舗の集客力を向上させることができる。
【0109】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報提供装置1は、例えば図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図9は、実施形態に係る情報提供装置1の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0110】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0111】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、インターネット等の通信ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを通信ネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0112】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイ、プリンタ等の出力装置、キーボード、マウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0113】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0114】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報提供装置1として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされた情報提供プログラムを実行することにより、制御部4の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信ネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0115】
〔7.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0116】
この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0117】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0118】
例えば、取得部41、配信ユーザ選択部42、表示順決定部43、および配信部44を情報提供装置1の外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしてもよい。また、取得部41、配信ユーザ選択部42、表示順決定部43、および配信部44を別の装置がそれぞれ有し、ネットワーク接続されて協働することで、上記の情報提供装置1の機能を実現するようにしてもよい。
【0119】
すなわち、情報提供装置1は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0120】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部41は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0121】
1 情報提供装置
2 通信部
3 記憶部
31 利用情報
32 クーポン情報
4 制御部
41 取得部
42 配信ユーザ選択部
43 表示順決定部
44 配信部
10 業者
10a 店舗装置
11 ショッピングサイト
11a ショッピングサイトサーバ
12 Aストア
13 ユーザ
13a ユーザ端末
【要約】
【課題】電子商取引によって商品またはサービスを販売する店舗の集客力を向上させることができる情報提供装置、情報提供方法、および情報提供プログラムを提供すること。
【解決手段】実施形態に係る情報提供装置は、取得部と、配信部とを備える。取得部は、電子商取引によって商品またはサービスを販売する店舗を利用するユーザに関する店舗の利用情報を取得する。配信部は、取得部によって取得される利用情報に基づき、ユーザが購買に関連する行動をとった履歴のある店舗から発行されるクーポンが一覧表示されるコンテンツをユーザへ配信する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9