(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2の表示制御手段は、前記第1の画像を前記表示エリアの中央部に向かって移動表示させることで、前記第1の表示態様から前記第2の表示態様に変化させる、請求項1または2に記載の情報処理システム。
前記第2の表示制御手段は、前記少なくとも2台の情報処理装置に含まれる第2の情報処理装置からの入力に従って、前記第2の情報処理装置の前記入力手段に対する第3の入力に対応する第2の画像を、前記第1の画像とともに、前記表示エリア内に表示する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
前記第1の情報処理装置の前記表示手段の表示エリア内に、前記第1の情報処理装置の前記入力手段に対する入力に対応する画像、および、前記第2の情報処理装置の前記入力手段に対する入力に対応する画像が表示されるとともに、
前記第2の情報処理装置の前記表示手段の表示エリア内に、前記第1の情報処理装置の前記入力手段に対する入力に対応する画像、および、前記第2の情報処理装置の前記入力手段に対する入力に対応する画像が表示される、請求項4に記載の情報処理システム。
ユーザ操作を受け付ける入力手段と、表示手段と、他の情報処理装置と通信するための通信手段とを含む情報処理装置で実行される情報処理プログラムであって、前記情報処理プログラムは、前記情報処理装置を
前記入力手段に対する第1の入力に応答して、前記表示手段の表示エリア内に、前記第1の入力に対応する第1の画像を第1の表示態様で表示する第1の表示制御手段と、
前記入力手段に対する前記第1の入力に引き続く第2の入力に応答して、前記表示エリア内および前記他の情報処理装置の表示エリア内に、前記第1の画像を前記第1の表示態様とは異なる第2の表示態様で表示する第2の表示制御手段として機能させ、
前記第1の表示態様は、前記第1の画像の一部を表示するものであり、
前記第2の表示態様は、前記第1の画像の全部を表示するものである、情報処理プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0022】
[A.情報処理装置の構成]
まず、本実施の形態に従う情報処理装置の構成について説明する。情報処理装置は、例えば携帯型ゲーム装置、携帯電話、あるいはスマートフォン等といった、携帯型(可搬型とも言う)の装置であってもよいし、パーソナルコンピュータや家庭用ゲーム機等といった据置型の装置であってもよいし、業務用のアーケードゲーム装置のような大型の装置であってもよい。すなわち、本実施の形態に従う情報処理装置としては、任意のコンピュータを採用できる。
【0023】
図1は、本実施の形態に従う情報処理装置1の構成例を示す模式図である。
図1を参照して、情報処理装置1は、その構成要素として、入力部102と、第1表示部104と、第2表示部106と、タッチ検出部108と、プロセッサ110と、フラッシュメモリ112と、メインメモリ116と、音声出力部118と、近距離無線通信部120と、ネットワーク通信部122とを含む。これらの構成要素は、バス124を介して互いに通信可能に構成される。
【0024】
入力部102は、キー、ボタン、十字キー、アナログスティックなどからなり、ユーザ操作を受け付ける。第1表示部104および第2表示部106は、後述する情報処理によって生成される画像などを表示する。本実施の形態においては、趣向性を高めるために、2つの表示部を搭載した構成を例示するが、1つの表示部のみを搭載する構成であってもよい。タッチ検出部108は、いずれかの表示部の表面に配置されたポインティングデバイスの一例であるタッチパネル(図示しない)と電気的に接続され、ユーザのタッチ操作を検出する。
【0025】
プロセッサ110は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)などの、プログラム命令を実行可能な処理主体である。フラッシュメモリ112は、プロセッサ110がアクセス可能な任意の記憶装置(記憶媒体)であり、情報処理プログラム114などを格納する。プロセッサ110は、フラッシュメモリ112に格納された情報処理プログラム114を読み出して実行する。
【0026】
メインメモリ116は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの不揮発性メモリから構成され、プロセッサ110が情報処理プログラム114を実行するのに必要な各種データを保持する。情報処理プログラム114は、後述するようなアプリケーションを実行するためのプログラムモジュールに加えて、表示処理、通信処理、入力処理などを実行するプログラムモジュールが含まれてもよい。
【0027】
音声出力部118は、情報処理装置1の筐体に配置されたスピーカ(図示しない)を駆動して、ユーザに対して音声を出力する。
【0028】
近距離無線通信部120は、比較的近い位置に存在する他の情報処理装置1などとの間でデータを遣り取りする通信モジュールである。近距離無線通信部120は、例えば、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)などを用いて実現できる。ネットワーク通信部122は、インターネットなどを介して、サーバ装置または他の情報処理装置1などとの間でデータを遣り取りする通信モジュールである。ネットワーク通信部122は、例えば、無線LAN、有線LANなどを用いて実現できる。近距離無線通信部120およびネットワーク通信部122のいずれについても、他の情報処理装置1との間の通信に利用することができる。
【0029】
図1においては、情報処理装置1に内蔵されたフラッシュメモリ112が情報処理プログラム114を格納する構成例を示したが、フラッシュメモリ112に代えて、ハードディスクを用いてもよい。あるいは、光ディスクまたは磁気カートリッジなどの、情報処理装置1に着脱可能な記憶媒体を用いてもよい。また、情報処理装置1とは別体の記憶媒体とを組み合わせて、情報処理システム(一例として、ゲームシステム)として構成してもよい。
【0030】
さらに、情報処理装置1は、複数の装置を組み合わせて構成してもよい。例えば、情報処理装置1は、プロセッサ110およびメインメモリ116を有する装置に対して、近距離無線通信部120およびネットワーク通信部122を有する装置が着脱可能に接続されることで構成されてもよい。また、情報処理装置1は、プロセッサ110を有する本体装置と、入力部102、第1表示部104、第2表示部106の少なくとも一部を有する装置とが別体であってもよい。さらに、第1表示部104または第2表示部106に代えて、テレビジョン装置を表示部に代替して、情報処理装置1を構成してもよい。
【0031】
他の実施形態においては、情報処理装置1において実行される情報処理の少なくとも一部が、ネットワーク(広域ネットワークおよび/またはローカルネットワーク)によって通信可能な複数の装置によって分散して実行されてもよい。
【0032】
また、情報処理装置1が実行する情報処理プログラム114は、情報処理装置1に予めインストールされていてもよいし、サーバ装置などからダウンロードするようにしてもよい。
【0033】
[B.概要]
次に、本実施の形態に従う情報処理装置1において実行されるユーザ間のコミュニケーションを支援する処理の概要を説明する。
【0034】
図2は、本実施の形態に従う情報処理装置1の複数が互いに通信する例を示す模式図である。
図2には、3つの情報処理装置1(情報処理装置1A〜1C)が互いに通信している状態を示す。すなわち、情報処理システムSYSの一例は、互いに通信可能な少なくとも2台の情報処理装置1A〜1Cを含み、情報処理装置1A〜1Cのユーザ間でコミュニケーションを取ることができる。
【0035】
以下の説明では、特定の情報処理装置1について言及する場合に、「情報処理装置1A」、「情報処理装置1B」、「情報処理装置1C」といった記載を行なう。
【0036】
各ユーザが近接した位置にいる場合には、近距離無線通信部120(
図1)を用いて、情報処理装置1の間で通信することもできるし、ネットワーク通信部122(
図1)を用いて、インターネットなどを介して遠方にいるユーザがそれぞれ保持する情報処理装置1の間で通信することもできる。さらに、近距離無線通信部120(
図1)を用いて、複数の情報処理装置1の間で通信するとともに、ネットワーク通信部122(
図1)を用いて、さらに別の情報処理装置1を含めた通信を行なうこともできる。さらに、情報処理装置1の間の通信手段は、上述した方法以外の任意の方法であってもよい。
【0037】
複数の情報処理装置1が同一の機種または装置である必要はなく、情報処理システムSYSとしては、互いに通信可能であればどのような情報処理装置1を組み合わせてもよい。
【0038】
図3〜
図5は、本実施の形態に従う情報処理装置1の間の通信を利用したアプリケーションの実行状態の一例を示す模式図である。
図3〜
図5には、情報処理装置1A〜1Cの各ユーザが同一の仮想ゲームフィールド内で各自のキャラクタを操作して、ゲーム処理を進行する例を示す。ゲーム処理としては、例えば、複数のキャラクタが協力して冒険を進める、ロールプレイングゲーム、アクションゲーム、アクションロールプレイングゲームなどが想定される。
【0039】
図3を参照して、情報処理装置1A〜1Cの第1表示部104の各々は、表示部の実質的な表示エリアに相当し、情報処理装置1A〜1Cの第2表示部106の各々は、後述するような各種ユーザ操作を受け付けるための入力エリアに相当する。
【0040】
より具体的には、情報処理装置1A〜1Cの第1表示部104(表示エリア)の各々には、共通の仮想ゲームフィールドが表示されるとともに、仮想ゲームフィールド上に各ユーザが操作するキャラクタ220A〜220Cが表示される。情報処理装置1A〜1Cのそれぞれに対するユーザ操作に応じて、キャラクタ220A〜220Cの表示位置や動作が変化する。ゲーム進行中、情報処理装置1A〜1Cの第2表示部106(入力エリア)の各々には、複数の画像を選択できる画像選択領域210が表示されている。
【0041】
本実施の形態においては、情報処理装置1A〜1Cの第1表示部104(表示エリア)と、情報処理装置1A〜1Cの第2表示部106(入力エリア)とは、互いに異なるディスプレイ(表示デバイス)に配置される。但し、単一の表示デバイス(表示部)を用いる場合には、領域で区分して、表示エリアおよび入力エリアを形成してもよい。
【0042】
画像選択領域210には、複数の画像が所定規則に従って配置されている。画像選択領域210に含まれる画像は、当該他のユーザとの間でコミュニケーションする目的(典型的には、同一のゲーム処理に参加している他のユーザへ自身の意図を伝える目的)で用いられる。説明の便宜上、これらの画像を「シンボル」とも称す。
【0043】
本明細書において、「シンボル」とは、他のユーザとの間でコミュニケーションするために用いられる画像を包含する概念であり、図形、模様、色などの視覚的に認識できるものであれば、どのようなものであってもよい。典型的には、「シンボル」は、文字またはキャラクタを含んでいてもよい。
【0044】
第2表示部106(入力エリア)には、複数の候補画像であるシンボルが並べて表示される。すなわち、第2表示部106に表示される画像選択領域210内には、4つの候補画像212,214,216,218が配置される。第2表示部106の表面には、センシング部材が配置されており、第2表示部106に対するユーザのタッチ操作を検出可能に構成されている。情報処理装置1は、その入力機能として、複数の候補画像(候補画像212,214,216,218)のうちいずれの候補画像に対する選択がなされたかを判断する。より具体的には、ユーザが第2表示部106に対するタッチ操作を行なって、画像選択領域210内のいずれかのシンボルに対応するタッチが検出されると、当該対応するシンボルに対応するシンボルが第1表示部104に表示される。
【0045】
本実施の形態において、第1表示部104に表示されるシンボルの状態は、第1の表示態様である仮表示と、第1の表示態様とは異なる第2の表示態様である本表示との少なくとも2つを含む。
【0046】
本明細書において、「本表示」とは、対象のシンボルの実質的な全体をユーザに対して提示できる表示態様を意図し、「仮表示」とは、「本表示」に比較して、当該シンボルがもつ意味をユーザに対して提示できる度合いが低い表示態様を意図する。言い換えれば、「本表示」は、対象のシンボルをそのままユーザに対して提示するものである一方、「仮表示」は、当該シンボルを特定できる程度にユーザに対して提示するものである。
【0047】
一例として、「仮表示」(第1の表示態様)では、「本表示」(第2の表示態様)に比較して、ユーザの視認性が低くなっている。すなわち、「仮表示」は、「本表示」に比べて見にくい表示態様になっている。逆に言えば、「本表示」(第2の表示態様)は、「仮表示」(第1の表示態様)に比較して、第1表示部104(表示エリア)において、より注目を生じさせる表示態様である。
【0048】
図3には、情報処理装置1Aの第2表示部106に表示される画像選択領域210の候補画像212をユーザがタッチすることで、情報処理装置1Aの第1表示部104にシンボル202AAが仮表示されている状態を示す。この仮表示された状態において、当該仮表示されているシンボル202AAは、他の情報処理装置1B,1Cには表示されず、タッチ操作がなされた情報処理装置1Aでのみ表示される。
【0049】
図4を参照して、その後、情報処理装置1Aの第2表示部106に対して、ユーザが所定の操作を行なうことで、シンボル202AAの表示状態は、仮表示から本表示に変化する。すなわち、画像選択領域210の候補画像212に対応するシンボル202AAが第1表示部104において本表示される。
【0050】
シンボル202AAが情報処理装置1Aの第1表示部104に本表示されると、シンボル202AAに対応するシンボル202ABおよび202ACが情報処理装置1Bおよび1Cの第1表示部104にそれぞれ表示される。このとき、シンボル202ABおよび202ACが画面外からスライド(移動表示)して所定の位置へ現れるようにしてもよい。
【0051】
具体的には、情報処理装置1Bの第1表示部104には、情報処理装置1Aの第1表示部104に表示されているシンボル202AAに対応するシンボル202ABが表示される。このとき、シンボル202ABは、情報処理装置1Bの第1表示部104の下部中央ではなく、下部左側に表示される。
【0052】
同様に、情報処理装置1Cの第1表示部104には、情報処理装置1Aの第1表示部104に表示されているシンボル202AAに対応するシンボル202ACが表示される。このとき、シンボル202ACは、情報処理装置1Cの第1表示部104の下部中央ではなく、下部右側に表示される。
【0053】
なお、情報処理装置1Aに対するユーザ操作に応答して、情報処理装置1Bおよび1Cの第1表示部104に表示されるシンボルの位置は、任意に設計することができる。但し、いずれの情報処理装置1(すなわち、いずれのユーザ)からのシンボルであるかを瞬時に判断するために、表示位置を予め定めておいてもよい。例えば、情報処理装置1Bにおいては、自装置に対するユーザ操作によって表示されるシンボルは、第1表示部104の下部中央に表示され、情報処理装置1Aに対するユーザ操作によって表示されるシンボルは、第1表示部104の下部右側に表示され、情報処理装置1Cに対するユーザ操作によって表示されるシンボルは、第1表示部104の下部左側に表示されるようにしてもよい。
【0054】
さらに、いずれの情報処理装置1に対するユーザ操作に応じたものであるかを一見して把握できるように、各シンボルが表示される位置に関連付けて、ラベルを表示し、あるいは、色分け表示をするようにしてもよい。
【0055】
あるいは、表示されるシンボルの表示態様(色、形、大きさなど)を異ならせて、いずれの情報処理装置1に対するユーザ操作に応じて表示されたものであるかを一見して把握できるようにしてもよい。
【0056】
図5には、情報処理装置1Bおよび情報処理装置1Cに対して、それぞれユーザが操作を行なった場合の状態を示す。
【0057】
具体的には、情報処理装置1Aの第1表示部104には、シンボル202BAおよび202CAがそれぞれ表示(本表示)される。シンボル202BAは、情報処理装置1Bの画像選択領域210に対してユーザがタッチ操作を行なうことで本表示されたシンボルであり、シンボル202CAは、情報処理装置1Cの画像選択領域210に対してユーザがタッチ操作を行なうことで本表示されたシンボルである。
【0058】
なお、説明の便宜上、シンボルの参照符号としてアルファベットの組み合わせを用いる場合には、最初のアルファベットはユーザ操作がなされた情報処理装置1を示し、2番目のアルファベットはシンボルが表示される情報処理装置1を示す。例えば、「シンボル202BA」は、情報処理装置1Bに対するユーザ操作によって表示されたシンボルであって、当該シンボルは、情報処理装置1Aに表示されるものであることを示す。以下、同様である。
【0059】
同様に、情報処理装置1Bの第1表示部104には、シンボル202BBおよび202CBがそれぞれ表示(本表示)される。シンボル202BBは、情報処理装置1Bの画像選択領域210に対してユーザがタッチ操作を行なうことで本表示されたシンボルであり、シンボル202CBは、情報処理装置1Cの画像選択領域210に対してユーザがタッチ操作を行なうことで本表示されたシンボルである。
【0060】
また、情報処理装置1Cの第1表示部104には、シンボル202CCおよび202BCがそれぞれ表示(本表示)される。シンボル202CCは、情報処理装置1Cの画像選択領域210に対してユーザがタッチ操作を行なうことで本表示されたシンボルであり、シンボル202BCは、情報処理装置1Bの画像選択領域210に対してユーザがタッチ操作を行なうことで本表示されたシンボルである。
【0061】
以上のように、情報処理装置1Aは、第2表示部106(入力エリア)に配置されたタッチパネル(入力装置)に対するユーザ操作(第1の入力)に応答して、情報処理装置1Aの第1表示部104(表示エリア内)に、ユーザ操作に対応するシンボル(第1の画像)を仮表示(第1の表示態様)する仮表示制御機能を有している。また、情報処理装置1Aは、第2表示部106(入力エリア)に配置されたタッチパネル(入力装置)に対する最初のユーザ操作(第1の入力)に引き続く別のユーザ操作(第2の入力)に応答して、情報処理装置1A〜1Cのそれぞれの第1表示部104(表示エリア内)に、シンボル(第1の画像)を仮表示とは異なる本表示(第2の表示態様)で表示する本表示制御機能を有している。
【0062】
本表示制御機能は、さらに、他の情報処理装置1Bおよび1Cからの入力に従って、当該他の情報処理装置1Bおよび1Cのタッチパネル(入力装置)に対するユーザ操作(第3の入力)に対応するシンボル202BAおよび202CA(第2の画像)を、シンボル202AAとともに、第1表示部104(表示エリア内)に表示する。情報処理装置1Bおよび1Cについても、情報処理装置1Aと同様に、仮表示制御機能および本表示制御機能を有している。
【0063】
すなわち、情報処理装置1Aの第1表示部104(表示エリア内)に、情報処理装置1Aのタッチパネル(入力装置)に対する入力に対応する画像、および、情報処理装置1Bまたは1Cのタッチパネル(入力装置)に対する入力に対応する画像が表示されるとともに、情報処理装置1Bまたは1Cの第1表示部104(表示エリア内)に、情報処理装置1Bまたは1Cのタッチパネル(入力装置)に対する入力に対応する画像、および、情報処理装置1Aのタッチパネル(入力装置)に対する入力に対応する画像が表示される。
【0064】
上述したとおり、本実施の形態に従う情報処理装置1は、他の情報処理装置1との間でデータを遣り取りすることで、
図3〜
図5に示すような、より表現力豊かなコミュニケーションを実現できる。
【0065】
[C.仮表示および本表示の表示処理]
次に、本実施の形態に従う情報処理装置1における仮表示および本表示の表示処理について説明する。
図6〜
図9は、本実施の形態に従う情報処理装置1における仮表示および本表示の表示処理を説明するための模式図である。
【0066】
図6を参照して、情報処理装置1Aの第2表示部106には、複数のシンボルを含む画像選択領域210が表示されている。画像選択領域210内のいずれかのシンボルをユーザがタッチ(タッチオン)することで、情報処理装置1Aの第1表示部104にはシンボル202AAが仮表示される。すなわち、仮表示されるシンボル202AAを選択するユーザ操作は、タッチパネルに対するタッチオンの操作を含む。シンボル202AAは、画面下端から上側に向けて移動表示させる(言い換えれば、スライドインする)表示演出とともに、第1表示部104の下部中央に表示されるようになる。
図6に示すシンボル202AAは、仮表示された状態である。
【0067】
図7を参照して、情報処理装置1Aの第2表示部106に対するタッチ操作を解除(タッチオフ)することで、仮表示されていたシンボル202AAが本表示される。すなわち、シンボル202AAを本表示させるユーザ操作は、タッチパネルからのタッチオフの操作を含む。
【0068】
シンボル202AAが本表示されるにあたって、画面上側に向けて移動表示させる(スライドインする)表示演出を付与してもよい。すなわち、情報処理装置1Aの本表示制御機能は、シンボル202AAを第1表示部104(表示エリア内)の中央部に向かって移動表示させることで、仮表示から本表示に変化させる。
【0069】
なお、シンボルの表示を指示するためのユーザ操作に応答して、音声出力部118(
図1)から音声を出力してもよい。このとき、シンボルの種類に応じて、音声も異ならせることが好ましい。
【0070】
仮表示(第1の表示態様)は、本表示(第2の表示態様)に比較して、ユーザの視認性が低くなっており、
図6および
図7には、仮表示(第1の表示態様)は、シンボルの一部を表示するものであり、本表示(第2の表示態様)は、シンボルの全部を表示するものである例を示す。
【0071】
一方、情報処理装置1Aの第2表示部106に対するタッチ操作が継続した状態で、画像選択領域210内の別のシンボルをユーザがタッチ(タッチオン)することで、新たにタッチされたシンボルに対応するシンボルが情報処理装置1Aの第1表示部104に表示される。
図6,8,9を参照して、この表示処理について説明する。
【0072】
情報処理装置1Aの第1表示部104にシンボル202AAが仮表示されている状態(
図6参照)から、情報処理装置1Aの第2表示部106に対するタッチ操作を継続させつつ、ユーザが画像選択領域210内の候補画像212の外側に指を移動させると、タッチ位置が候補画像212の領域外になった時点で、仮表示されているシンボル202AAが一旦消滅する(
図8参照)。さらに、ユーザが指を移動させて、別の候補画像214の領域内にタッチ位置が到達すると、当該別の候補画像214に対応するシンボル204AAが第1表示部104に表示される(
図9参照)。
【0073】
このように、情報処理装置1の仮表示制御機能は、タッチパネル(入力装置)に対するユーザ操作(第1の入力)が継続している間、複数の候補画像212,214,216,218のうち選択される候補画像に応じて、第1表示部104(表示エリア)に表示するシンボルを切り替える。
【0074】
なお、候補画像の間に領域外が存在しない場合には、切り替わった時点で一旦
図8のように消えて、すぐに
図9のように現れるようにしてもよい。また、
図8のように一旦消えずに、半分表示されているシンボルが切り替わるだけでもよい。
【0075】
シンボル204AAについても、画面下端から上側に向けて移動表示させる(スライドインする)表示演出とともに、第1表示部104の下部中央に表示されてもよい。
図9に示すシンボル204AAは、仮表示された状態である。
図9に示すシンボル204AAが表示されている状態において、情報処理装置1Aの第2表示部106に対するタッチ操作を解除(タッチオフ)することで、仮表示されていたシンボル204AAは、本表示に変化する。この本表示への変化においても、画面上側に向けて移動表示させる(スライドインする)表示演出を付与してもよい。
【0076】
このような画像選択領域210に対するユーザ操作に応じて、第1表示部104には、ユーザが任意に選択するシンボルが仮表示および本表示される。
【0077】
上述の説明では、ポインティングデバイスの一例であるタッチパネルに対するユーザ操作を受けて、仮表示および本表示を行なう処理を例示したが、これに限定されるものではない。ポインティングデバイスとしては、タッチパネルだけではなく、アナログスティックまたはポインティングステックを用いてもよい。この場合には、ポインティングデバイスへの操作開始、および、操作解除にそれぞれ対応付けて、仮表示および本表示の入力操作としてもよい。あるいは、ポインティングデバイスに対する操作と、別のボタン操作との組み合わせに対応付けて、仮表示および本表示の入力操作としてもよい。
【0078】
図6および
図7では、仮表示として、シンボルの一部を表示する表示態様を採用し、本表示として、シンボルの全部を表示する表示態様を採用したが、これに限らず、任意の表示態様を採用することができる。
【0079】
例えば、仮表示として、シンボルを半透明で表示する表示態様を採用とともに、本表示として、シンボルを不透明で表示する表示態様を採用してもよい。すなわち、シンボルが仮表示されている状態であっても、ユーザは、表示エリアに表示される仮想ゲームフィールドの内容を視認することができるが、シンボルが本表示されると、仮想ゲームフィールドを覆うような表示態様でシンボルが表示されるため、当該シンボルが存在する部分の仮想ゲームフィールドの内容を視認することはできない。このような透明・不透明の切り替えによって、ユーザは、仮表示および本表示のいずれであるかを一見して把握できる。
【0080】
あるいは、仮表示として、シンボルを縮小して表示する表示態様を採用とともに、本表示として、シンボルを本来の大きさ(仮表示より大きなサイズ)で表示する表示態様を採用してもよい。すなわち、仮表示において表示されるシンボルは、本表示において表示されるシンボルより小さくなっている。
【0081】
あるいは、仮表示として、シンボルをモノクロで表示する表示態様を採用とともに、本表示として、シンボルを本来の色(カラー)で表示する表示態様を採用してもよい。すなわち、仮表示において表示されるシンボルは、本表示において表示されるシンボルより少ない色数となっている。
【0082】
さらに、上述したような、全部・一部の表示切り替え、透明・不透明の表示切り替え、表示サイズの切り替え、モノクロ・カラーの切り替えなどを適宜組み合わせて、仮表示と本表示との間の表示態様の切り替えを実現してもよい。
【0083】
仮表示される画像と本表示される画像とを切り替えてもよい。この場合、画像の形状を切り替え(例えば、三角形から四角形への切り替え)てもよい。
【0084】
[D.強調表示の表示処理]
次に、本実施の形態に従う情報処理装置1における強調表示の表示処理について説明する。
図10〜
図12は、本実施の形態に従う情報処理装置1における強調表示を説明するための模式図である。
【0085】
図10を参照して、情報処理装置1Aの第2表示部106に対するタッチ操作を解除(タッチオフ)することで、シンボル202AAが本表示される。この状態において、シンボル202AAに対応する、画像選択領域210の候補画像212をユーザがさらにタッチすることで、シンボル202AAを強調することができる。
【0086】
このような強調表示の一例として、
図11(A)〜(C)には、画像選択領域210の対応する候補画像212に対するユーザのタッチ回数に応じて、第1表示部104に表示されるシンボル202AAが徐々に大きくなる表示態様を示す。すなわち、ユーザが同一の候補画像212を繰り返し選択することで、対応するシンボル202AAがより大きく変化する。シンボル202AAが徐々に大きくなることで、相手方に対して、自身の意図をより強調して伝えることができる。タッチオフまでのタッチ時間に応じた度合いで、シンボルの大きさを変化させるようにしてもよい。
【0087】
このような強調表示の別の一例として、
図12(A)および(B)には、画像選択領域210の対応する候補画像214に対するユーザのタッチ回数に応じて、第1表示部104に表示されるシンボル204AAの内容(画像)が切り替わる表示態様を示す。すなわち、ユーザが同一の候補画像214を繰り返し選択することで、対応するシンボル204AAの表示内容(画像)が順次切り替わる。シンボル204AAの内容(画像)が切り替わることで、相手方に対して、自身の意図をより強調して伝えることができる。
【0088】
このような強調表示を行なうことで、より豊かな表現力で相手方とコミュニケーションすることができる。
【0089】
[E.表示位置]
上述の説明では、予め定められた位置にシンボルを表示する例について説明したが、キャラクタ220A〜220Cの表示位置に関連付けて、対応するシンボルを表示させるようにしてもよい。
【0090】
図13は、本実施の形態に従う情報処理装置1におけるシンボルの表示位置を説明するための模式図である。
図13を参照して、各ユーザが操作するキャラクタ220A〜220Cを第1表示部104に表示するとともに、いずれかのユーザがシンボルを本表示させる操作をすると、当該ユーザが操作しているキャラクタの表示位置近傍にそのシンボルを表示させてもよい。
【0091】
例えば、
図13(A)に示すように、情報処理装置1Aを操作するユーザがシンボルを本表示させると、そのシンボル216AAは、キャラクタ220Aの隣接した位置に配置される。
【0092】
同様に、
図13(B)に示すように、情報処理装置1Bを操作するユーザがシンボルを本表示させると、そのシンボル216BAは、キャラクタ220Bの隣接した位置に配置され、情報処理装置1Cを操作するユーザがシンボルを本表示させると、そのシンボル216CAは、キャラクタ220BCの隣接した位置に配置される。
【0093】
キャラクタが画面内に存在しない場合、該当キャラクタの存在する方向に応じた画面端部にシンボルを表示するようにしてもよい。
【0094】
上述のように、仮想ゲームフィールド内に各ユーザが操作するキャラクタを表示するとともに、各キャラクタの位置に応じた位置にシンボルを表示してもよい。このような処理を採用することで、各ユーザがシンボルを本表示する操作を行なったときに、当該ユーザが操作するキャラクタに関連付けた位置に、当該シンボルを表示することで、いずれのユーザからのメッセージであるかをより容易に把握することができる。
【0095】
[F.呼び出し表示]
本実施の形態に従う情報処理装置1で実行されるゲーム処理は、複数のユーザが協力してゲームを進行する。但し、各ユーザは、共通の仮想ゲームフィールド内でキャラクタを自由に操作することができる。そのため、ゲーム処理に参加するメンバーの一部が別のゲームフィールドまたはステージにいる場合、または、ゲーム処理に参加する前のロビーにおいて、メンバーの一部が離れた場所にいる場合、あるいは、ロビーまたはゲーム空間において仮想ゲームフィールドを表示していない場合(例えば、アイテム画面などを表示している場合)もある。このような場合には、メンバー全員で協力してゲームを進行できるように、当該別のゲームフィールドまたはステージにいる他のメンバーを残りのメンバーの全部または一部が呼び出すような機能を実装してもよい。この呼び出しにおいても、上述したようなシンボルを用いてもよい。以下、このような呼び出す表示の処理について説明する。
【0096】
図14は、本実施の形態に従う情報処理装置1における呼び出し表示を説明するための模式図である。
図14には、情報処理装置1A〜1Cの3名のユーザでチームを組んだ後、情報処理装置1Aのユーザがアイテムの詳細を調べる画面(図鑑)にアクセスしている一方で、他のユーザは、仮想ゲームフィールド内に存在している状態を示す。すなわち、情報処理装置1Aには、共通の仮想ゲームフィールドが表示されていない。この状態において、情報処理装置1Bおよび情報処理装置1Cのユーザの各々が、複数の候補画像212,214,216,218のうち候補画像218を選択したとする。
【0097】
すると、情報処理装置1Bのユーザからの呼び出しを示すシンボル216BAが、情報処理装置1Aの第1表示部104に表示される。同様に、情報処理装置1Cのユーザからの呼び出しを示すシンボル216CAが、情報処理装置1Aの第1表示部104に表示される。先に説明したのと同様に、情報処理装置1Bの第1表示部104には、シンボル216BBおよび216CBがそれぞれ表示(本表示)される。シンボル216BBは、情報処理装置1Bの画像選択領域210に対してユーザがタッチ操作を行なうことで本表示されたシンボルであり、シンボル216CBは、情報処理装置1Cの画像選択領域210に対してユーザがタッチ操作を行なうことで本表示されたシンボルである。情報処理装置1Cの第1表示部104には、シンボル216CCおよび216BCがそれぞれ表示(本表示)される。
【0098】
このようなシンボル216BAおよび216CAが表示されることで、情報処理装置1Aのユーザは、他のメンバーがゲーム進行を希望していることを直ぐに知ることができる。そして、情報処理装置1Aのユーザが共通の仮想ゲームフィールドに戻る操作をすることで、メンバー全員でのゲーム進行の開始または再開を迅速に行なうことができる。このような呼び出し表示機能を採用することで、複数のユーザが協力して進行するゲームにおいて、他のメンバーを待つといったストレスを低減できる。
【0099】
図14に示すような他のメンバーが既に仮想ゲームフィールドに出かけた後の状態を示したが、チームを組んで仮想ゲームフィールドへ出かける前に、ロビー内での呼び出しを行なうために呼び出し機能を使用できるようにしてもよい。
【0100】
[G.処理手順]
図15は、本実施の形態に従う情報処理装置1における処理手順を示すフローチャートである。
図15に示す各ステップは、典型的には、プロセッサ110が情報処理プログラム114(いずれも
図1)を実行することで実現される。
【0101】
ユーザがゲーム処理の開始を指示する、あるいは、情報処理装置1の電源が投入されると、
図15に示される処理の実行が開始される。
【0102】
図15を参照して、情報処理装置1は、自身がゲーム処理に参加するメンバーを募集するか、あるいは、いずれかのユーザが募集しているゲーム処理に参加するかの選択を促すメッセージを表示する(ステップS100)。
【0103】
自身がゲーム処理に参加するメンバーを募集することが選択された場合(ステップS100において「メンバー募集」の場合)には、情報処理装置1は、ゲーム処理に参加するメンバーを募集するための指令を送出する(ステップS102)。この指令は、近距離無線通信部120(
図1)から近くに存在し得る情報処理装置1に対して送信されてもよいし、ネットワーク通信部122(
図1)からネットワーク上の他の情報処理装置1またはサーバ装置へ送信されてもよい。そして、情報処理装置1は、他の情報処理装置1からの参加要求を受信したか否かを判断する(ステップS104)。他の情報処理装置1からの参加要求を受信していない場合(ステップS104においてNOの場合)には、ステップS104の処理が繰り返される。
【0104】
他の情報処理装置1からの参加要求を受信した場合(ステップS104においてYESの場合)には、情報処理装置1は、参加メンバーを決定する(ステップS106)。そして、ゲーム処理の進行が開始される(ステップS110)。
【0105】
なお、ステップS104およびS106の処理は、予め定められたユーザ数が集まるまで繰り返すようにしてもよい。あるいは、予め定められた期間内に、予め定められたユーザ数が集まらなかった場合には、ステップS104およびS106の処理を途中で中止してもよい。
【0106】
いずれかのユーザが募集しているゲーム処理に参加することが選択された場合(ステップS100において「ゲーム処理への参加」の場合)には、情報処理装置1は、メンバーを募集している情報処理装置1に対して参加要求を送信する(ステップS108)。そして、ゲーム処理の進行が開始される(ステップS110)。
【0107】
ゲーム処理の進行の開始後、情報処理装置1は、第2表示部106(タッチパネル)に対するタッチが検出されたか否かを判断する(ステップS112)。タッチが検出されていない場合(ステップS112においてNOの場合)には、ステップS112の処理が繰り返される。
【0108】
これに対して、タッチが検出されている場合(ステップS112においてYESの場合)には、情報処理装置1は、検出されているタッチ位置がいずれかの候補画像の領域内にあるか否かを判断する(ステップS114)。検出されているタッチ位置がいずれの候補画像の領域内にもない場合(ステップS114においてNOの場合)には、ステップS118の処理が実行される。
【0109】
検出されているタッチ位置がいずれかの候補画像の領域内にある場合(ステップS114においてYESの場合)には、情報処理装置1は、タッチ位置が領域内にある候補画像に対応するシンボルを第1表示部104に仮表示する(ステップS116)。続いて、情報処理装置1は、第2表示部106(タッチパネル)に対するタッチが継続しているか否かを判断する(ステップS118)。
【0110】
第2表示部106(タッチパネル)に対するタッチが継続している場合(ステップS118においてYESの場合)には、情報処理装置1は、検出されているタッチ位置が対象の候補画像の領域内に存在し続けているか否かを判断する(ステップS120)。
【0111】
検出されているタッチ位置が対象の候補画像の領域内に存在し続けていない場合(ステップS120においてNOの場合)には、情報処理装置1は、第1表示部104でのシンボルの仮表示を解除する(ステップS122)。そして、ステップS114以下の処理が繰り返される。
【0112】
検出されているタッチ位置が対象の候補画像の領域内に存在し続けている場合(ステップS120においてYESの場合)には、ステップS118以下の処理が繰り返される。
【0113】
第2表示部106(タッチパネル)に対するタッチが継続していない場合(ステップS118においてNOの場合)には、情報処理装置1は、第1表示部104にいずれかのシンボルが仮表示されているか否かを判断する(ステップS124)。第1表示部104にいずれかのシンボルも仮表示されていない場合(ステップS124においてNOの場合)には、ステップS136の処理が実行される。
【0114】
第1表示部104にいずれかのシンボルが仮表示されている場合(ステップS124においてYESの場合)には、情報処理装置1は、当該仮表示されているシンボルを本表示する(ステップS126)。続いて、情報処理装置1は、本表示されたシンボルに対応する候補画像の領域内でタッチが検出されたか否かを判断する(ステップS128)。本表示されたシンボルに対応する候補画像の領域内でタッチが検出された場合(ステップS128においてYESの場合)には、情報処理装置1は、本表示されているシンボルの表示態様を変化させる(ステップS130)。
【0115】
本表示されたシンボルに対応する候補画像の領域内でタッチが検出されてない場合(ステップS128においてNOの場合)、または、ステップS130の実行後、情報処理装置1は、シンボルの本表示を予め定められた条件が満たされている間に亘って維持する。シンボルの本表示を維持する条件としては、例えば、予め定められた期間、別のシンボルが仮表示されるまで、などがある。情報処理装置1は、本表示についての予め定められた条件が満たされているか否かを判断する(ステップS132)。本表示についての予め定められた条件が満たされている場合(ステップS132においてYESの場合)、ステップS130以下の処理が繰り返される。
【0116】
これに対して、本表示についての予め定められた条件が満たされていない場合(ステップS132においてNOの場合)、情報処理装置1は、第1表示部104でのシンボルの本表示を解除する(ステップS134)。
【0117】
情報処理装置1は、他の情報処理装置1から第1表示部104で本表示するシンボルの指令を受信したか否かを判断する(ステップS136)。他の情報処理装置1から第1表示部104で本表示するシンボルの指令を受信した場合(ステップS136においてYESの場合)、情報処理装置1は、当該指令を受信したシンボルを第1表示部104で本表示する(ステップS138)。
【0118】
他の情報処理装置1から第1表示部104で本表示するシンボルの指令を受信していない場合(ステップS136においてNOの場合)、または、ステップS138の実行後、情報処理装置1は、ゲーム処理の終了が指示されたか否かを判断する(ステップS140)。
【0119】
ゲーム処理の終了が指示されていない場合(ステップS140においてNOの場合)には、ステップS112以下の処理が繰り返される。ゲーム処理の終了が指示された場合(ステップS140においてYESの場合)には、処理は終了する。
【0120】
[H.利点]
本実施の形態に従う情報処理装置1および複数の情報処理システムでは、ユーザ間でコミュニケーションするためのシンボルを互いに表示することができる。シンボルの選択時には、当該シンボルを仮表示してユーザによる選択を容易化するとともに、本表示が指示されると、当該選択されたシンボルが同一のゲーム処理を実行する他のユーザに通知される。このように、シンボルの選択時に、選択中のシンボルを仮表示することで、ゲーム処理が実行される仮想ゲームフィールドの表示を可能な限り妨げることなく、かつ、シンボルを確実に選択できる。
【0121】
さらに、本表示されたシンボルに対して、動きや変化などを与えることもできる。このように、各シンボルがもつ意味に加えて、表示態様のバリエーションを持たせることで、ゲーム進行を妨げることなく、より表現力豊かなコミュニケーションを実現できる。
【0122】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。