(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6561080
(24)【登録日】2019年7月26日
(45)【発行日】2019年8月14日
(54)【発明の名称】カーテンエアバッグ用ガイド構造
(51)【国際特許分類】
B60R 21/213 20110101AFI20190805BHJP
B60R 13/02 20060101ALI20190805BHJP
【FI】
B60R21/213
B60R13/02 Z
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-15628(P2017-15628)
(22)【出願日】2017年1月31日
(65)【公開番号】特開2018-122693(P2018-122693A)
(43)【公開日】2018年8月9日
【審査請求日】2018年9月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000100366
【氏名又は名称】しげる工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000005348
【氏名又は名称】株式会社SUBARU
(74)【代理人】
【識別番号】100085556
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100115211
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 三十義
(74)【代理人】
【識別番号】100153800
【弁理士】
【氏名又は名称】青野 哲巳
(72)【発明者】
【氏名】小川 辰二郎
(72)【発明者】
【氏名】倉橋 宏幸
(72)【発明者】
【氏名】片岡 裕
【審査官】
瀬戸 康平
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2005/0173902(US,A1)
【文献】
特開2014−28578(JP,A)
【文献】
特開2009−137414(JP,A)
【文献】
韓国公開特許第10−2013−0125995(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 13/02,21/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピラートリムの上方に配置されるとともに車室に向かって斜め下方に傾斜し、カーテンエアバッグの展開時にカーテンエアバッグを車室に向けて案内するジャンプ台と、
車体パネルに形成されるとともに上記ジャンプ台の裏側に配置され、カーテンエアバッグの展開時にジャンプ台からの荷重を受ける荷重受部と、
を備えたカーテンエアバッグ用ガイド構造において、
上記ジャンプ台が上記荷重受部に対峙する当接部を有し、この当接部の車室を向く表側の面に、その傾斜方向に沿って延びる複数の補強リブが、車両前後方向に離れて形成されていることを特徴とするカーテンエアバッグ用ガイド構造。
【請求項2】
上記ジャンプ台の上端部が上記当接部として提供され、上記補強リブが、上記当接部のみならずその下方に延びていることを特徴とする請求項1に記載のカーテンエアバッグ用ガイド構造。
【請求項3】
上記補強リブにおいて、その上端部が他の部位より高い隆起部として提供されていることを特徴とする請求項2に記載のカーテンエアバッグ用ガイド構造。
【請求項4】
上記補強リブは上記ジャンプ台の表側の面と直角の板形状をなしていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカーテンエアバッグ用ガイド構造。
【請求項5】
上記補強リブの断面形状がU字形ないしはコ字形をなすことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカーテンエアバッグ用ガイド構造。
【請求項6】
ピラートリムの上方に配置されるとともに車室に向かって斜め下方に傾斜し、カーテンエアバッグの展開時にカーテンエアバッグを車室に向けて案内するジャンプ台と、
車体パネルに形成されるとともに上記ジャンプ台の裏側に配置され、カーテンエアバッグの展開時にジャンプ台からの荷重を受ける荷重受部と、
を備えたカーテンエアバッグ用ガイド構造において、
上記ジャンプ台は上記荷重受部に対峙する当接部を有し、この当接部は、車両前後方向に並んだ複数の波部を有して波形状をなし、各波部が上記ジャンプ台の傾斜方向に沿って延びていることを特徴とするカーテンエアバッグ用ガイド構造。
【請求項7】
上記ジャンプ台の上端部が上記当接部として提供され、
上記波部が上記当接部からさらにその下方に延びており、
各波部において、その上端部が他の部位より隆起していることを特徴とする請求項6に記載のカーテンエアバッグ用ガイド構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーテンエアバッグの展開時にピラートリムの上方においてカーテンエアバッグを車室に案内するためのガイド構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車両の側面衝突による衝撃から乗員を保護するために、車両にカーテンエアバッグを搭載することは知られている。
カーテンエアバッグは、車両のルーフトリムの左右側縁部の上方において前後方向に延び、Bピラー(センターピラー)を跨ぐようにして配置されている。車両衝突時には、カーテンエアバッグが下方に展開してルーフトリムを押し開き、前部座席と後部座席の乗員の側方を覆う。
【0003】
上記Bピラーのピラートリムは車室に向かって張り出しているため、カーテンエアバッグの展開時にカーテンエアバッグがピラートリムに引っ掛からないように案内する必要がある。
【0004】
特許文献1、2に示すガイド構造は、ピラートリムの上方に配置されたジャンプ台を備えている。このジャンプ台は車室に向かって斜め下方に傾斜しており、カーテンエアバッグの展開時にカーテンエアバッグを車室へと案内する。
【0005】
上記ジャンプ台は、エアバッグ展開時に大きな衝撃荷重を受ける。そのため、特許文献1、2では、ジャンプ台の裏側(車外側)の面に、傾斜方向に延びる複数の補強リブを、車両前後方向に間隔をおいて形成することにより、ジャンプ台を補強している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−18837号公報
【特許文献2】特開2011−162044号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1では、エアバッグ展開時にジャンプ台に付与される荷重を車体パネルで十分に受け止めることができず、ジャンプ台の支持が不安定である。
特許文献2では、車体パネルに車室側に突出する荷重受部が形成されており、この荷重受部の上面にジャンプ台の裏側リブが載っているため、エアバッグ展開時にジャンプ台に付与される荷重を車体パネルの荷重受部で受け止めることができるが、板状の裏側リブが介在されるため、ジャンプ台の支持が安定しない。
そのため、ジャンプ台の強度を高めつつ、ジャンプ台からの衝撃荷重を安定して受け止めることができる構造の開発が待たれていた。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、ピラートリムの上方に配置されるとともに車室に向かって斜め下方に傾斜し、カーテンエアバッグの展開時にカーテンエアバッグを車室に向けて案内するジャンプ台と、車体パネルに形成されるとともに上記ジャンプ台の裏側に配置され、カーテンエアバッグの展開時にジャンプ台からの荷重を受ける荷重受部と、を備えたカーテンエアバッグ用ガイド構造において、上記ジャンプ台が上記荷重受部に対峙する当接部を有し、この当接部の車室を向く表側の面に、その傾斜方向に沿って延びる複数の補強リブが、車両前後方向に離れて形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、車体パネルの荷重受部がカーテンエアバッグの展開時にジャンプ台の当接部からの衝撃荷重を直接受け止めることにより、ジャンプ台を安定して支持できる。また、ジャンプ台の当接部には、その表側の面に補強リブを形成することにより、カーテンエアバッグからの衝撃荷重による当接部自体の変形や割れを防止できる。その結果、カーテンエアバッグをピラートリムに引っ掛けることなく、確実に車室へと案内することができる。
【0009】
好ましくは、上記ジャンプ台の上端部が上記当接部として提供され、上記補強リブが、上記当接部のみならずその下方に延びている。
上記構成によれば、補強リブによる補強領域を広げることにより、ジャンプ台の補強をより高めることができる。
【0010】
好ましくは、上記補強リブにおいて、その上端部が他の部位より高い隆起部として提供されている。
上記構成によれば、補強リブの隆起部により、カーテンエアバッグが展開時にジャンプ台と車体パネルの荷重受部との間に入り込むのを、確実に阻止することができる。
【0011】
上記補強リブは、上記ジャンプ台の表側の面と直角の板形状をなしていてもよいし、断面形状がU字形ないしはコ字形をなしていてもよい。特に断面形状をU字形ないしはコ字形にすると、ジャンプ台の強度を大きく高めることができる。
【0012】
本発明の他の態様では、ピラートリムの上方に配置されるとともに車室に向かって斜め下方に傾斜し、カーテンエアバッグの展開時にカーテンエアバッグを車室に向けて案内するジャンプ台と、車体パネルに形成されるとともに上記ジャンプ台の裏側に配置され、カーテンエアバッグの展開時にジャンプ台からの荷重を受ける荷重受部と、を備えたカーテンエアバッグ用ガイド構造において、上記ジャンプ台は上記荷重受部に対峙する当接部を有し、この当接部は、車両前後方向に並んだ複数の波部を有して波形状をなし、各波部が上記ジャンプ台の傾斜方向に沿って延びている。
上記構成によれば、車体パネルの荷重受部がカーテンエアバッグの展開時にジャンプ台の当接部からの衝撃荷重を直接受け止めることにより、ジャンプ台を安定して支持できる。また、ジャンプ台の当接部が波形状をなしているので、カーテンエアバッグからの衝撃荷重による当接部自体の変形や割れを防止できる。その結果、カーテンエアバッグをピラートリムに引っ掛けることなく、確実に車室へと案内することができる。
【0013】
上記他の態様において好ましくは、上記ジャンプ台の上端部が上記当接部として提供され、上記波部が上記当接部からさらにその下方に延びており、各波部において、その上端部が他の部位より隆起している。
上記構成によれば、波部の上端部の隆起により、カーテンエアバッグが展開時にジャンプ台と車体パネルの荷重受部との間に入り込むのを、確実に阻止することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、カーテンエアバッグ展開時の衝撃荷重をしっかりと受け止め、カーテンエアバッグをピラートリムに引っ掛けることなく確実に車室へと案内することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の第1実施形態に係るカーテンエアバッグ用ガイド構造とBピラーを、車室側から見た斜視図である。
【
図2】同ガイド構造に用いられるジャンプ台ユニットを、車外側から見た斜視図である。
【
図4】上記Bピラーから車両前後方向に離れた位置でのカーテンエアバッグとその周辺構成を示す断面図である。
【
図5】本発明の第2実施形態に係るカーテンエアバッグ用ガイド構造とBピラーを、車室側から見た斜視図である。
【
図6】同第2実施形態のガイド構造に用いられるジャンプ台ユニットを、車外側から見た斜視図である。
【
図7】同第2実施形態のガイド構造の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態に係るカーテンエアバッグ用ガイド構造を、
図1〜
図4を参照して説明する。
先ず、関連する車両構成を、
図3、
図4を参照しながら簡単に説明する。
車両のサイドボディには、車両の前側(
図1の左側)から順に、図外のボンネットに連なるAピラー(フロントピラー、図示せず)と、Bピラー(センターピラー)10と、Cピラー(リアピラー、図示せず)とが配設されている。
サイドレール20は、車両の天井の左右側縁に位置しており、Aピラー、Bピラー10、及びCピラーの各上端部をつなぐように車両前後方向に延びている。
【0017】
サイドレール20は、車室側のレールインナーパネル21と、車外側のレールアウターパネル22と、これらの間に挟持されたレールリンフォース23とによって構成されている。これら三者の両縁部は溶接により接合されており、その上端縁はルーフパネル30の左右側縁に溶接されている。このサイドレール20はルーフトリム31により覆われている。
【0018】
Bピラー10は、車外側の金属製ピラーパネル11と、車室側の樹脂製ピラートリム12とを有している。ピラートリム12は、車室側からピラーパネル11を覆い、ピラーパネル11に連結されている。ピラーパネル11の上端部は、レールインナーパネル21の下端部に溶接されている。
【0019】
カーテンエアバッグ40は、長尺状に折り畳まれて、サイドレール20とルーフトリム31の側縁部との間に配置され、Bピラー20を跨いで、サイドレール20に沿って車両の前後方向に延びている。カーテンエアバッグ40は、ブラケット45によりサイドレール20のレールインナーパネル21に支持されている。
【0020】
カーテンエアバッグ40にはインフレータ(図示しない)が接続されており、このインフレータはセンサからの側面衝突の検出信号を受けた時にカーテンエアバッグ40内にガスを供給し、カーテンエアバッグ40を展開させるようになっている。
カーテンエアバッグ40は、その下方にピラーが立設されている箇所以外では真下に展開し、ルーフトリム31を車室側へ押し開いて、前部座席と後部座席の側方を覆う。
【0021】
カーテンエアバッグ40は、Bピラー10の上方では
図3に示すガイド構造Gにより車幅方向中央に向かって案内され、ピラートリム31への引っ掛かりを回避しながら下方に展開する。
【0022】
ガイド構造Gは、ジャンプ台ユニット50と、レールインナーパネル21に形成された荷重受部21aにより構成されている。
【0023】
図1〜
図3に示すように、ジャンプ台ユニット50は、下側の連結部50Aと上側の一対の支持部50Bとを一体に有する樹脂成形品からなる。
連結部50Aは、中央の第1連結部分51とその両側(車両前後方向の両側)に配置された一対の第2連結部分52とを有している。
【0024】
第1連結部分51は第2連結部分52から車外方向に突出してピラーパネル11に連結されている。具体的には、第1連結部分51には突起51aと取付穴51bが形成されており、この突起51aがピラーパネル11の嵌合穴(図示しない)に嵌り、取付穴51bに取り付けられたクリップ(図示しない)がピラーパネル11の係合穴(図示しない)に嵌め込まれている。
【0025】
一対の第2連結部分52はピラートリム12に連結されている。具体的には、ピラートリム12はピラーパネル11に向かって突出する断面L字形の支持腕12aを有しており、この支持腕12aに第2連結部分52が当接した状態で、第2連結部分52の貫通穴52aを通るネジ52bが支持枠12aにねじ込まれている。
【0026】
上側の一対の支持部50Bの各々は、第2連結部分52の上端に連なり第2連結部分52と略直角に連なる下壁53と、この下壁53の室内側の縁から略直角をなして起立する縦壁54と、この縦壁54の上縁に連なるジャンプ台55と、ジャンプ台55の上面(車室を向く表側の面)に形成された補強リブ56と、ジャンプ台55の下面(車外を向く裏側の面)に形成された補強リブ57とを有している。
【0027】
上記下壁53には係止穴53aが形成され、この係止穴53aにはピラートリム12の支持腕12aの上端部が挿入されている。
【0028】
上記ジャンプ台55は、ピラートリム12およびルーフトリム31の上に配置されており、車室に向かって斜め下方に傾いている。ジャンプ台55の上端部は、レールインナーパネル21の荷重受部21aに接するか僅かに離間して対峙しており、当接部55aとしての役割を担う。
【0029】
表側の補強リブ56は、ジャンプ台55の表側の面と直角をなして垂直に起立する板形状をなし、車両前後方向に離れて2つ(複数)形成されている。これら補強リブ56は、ジャンプ台55の上端から下端にわたりジャンプ台55の傾斜方向(カーテンエアバッグ40の展開方向)かつ車幅方向に延びている。
【0030】
表側の補強リブ56は、下側の一定高さの背低部56aと、この背低部56aに連なり上方に向かって徐々に高くなる傾斜部56bと、この傾斜部56bに連なり他の部位より高い上端部の隆起部56cとを有している。
カーテンエアバッグ40は、この背低部56aと傾斜部56bに載るようにして支持されている。
【0031】
裏側の補強リブ57は、車両前後方向に離れて2箇所に形成されている。裏側の補強リブ57はジャンプ台55と縦壁54と下壁53に連なるように垂直をなし車幅方向と平行に延びている。なお、裏側の補強リブ57は、レールインナーパネル21の荷重受部21aとの干渉を避けるために、ジャンプ台55の当接部55a(上端部)には形成されていない。
【0032】
上記構成において、側面衝突時にカーテンエアバッグ40は下方に展開され、ルーフトリム31の側縁部を押し開き、車室の側方においてカーテン状に垂れ下がる。ピラートリム22の上方では、カーテンエアバッグ40はジャンプ台55に案内されて斜め下方に移動してから下方に展開されるため、ピラートリム22に引っ掛かるのを防止できる。
【0033】
上記カーテンエアバッグ40の展開時に、ジャンプ台55には衝撃荷重が加わるが、ジャンプ台55の当接部55aがレールインナーパネル21の荷重受部21aに当たるため、この荷重受部21aで衝撃荷重を受け止めることができる。これにより、ジャンプ台55は安定して支持され、カーテンエアバッグ40を確実に車室へと案内することができる。
【0034】
ジャンプ台55は、表側の補強リブ56と裏側の補強リブ57により補強されているため、上記衝撃荷重を受けても変形したり割れたりすることがなく、カーテンエアバッグ40を安定して展開させ車室へと案内することができる。また、ジャンプ台55が破損してピラートリム22とピラーパネル11の間にカーテンエアバッグ40が展開しピラートリム20が破壊されることも防止できる。
【0035】
ジャンプ台55の当接部55aには裏側の補強リブ57は形成されていないが、表側の補強リブ56が形成されているので、この当接部55aの変形や割れを防止することができる。
【0036】
さらに、補強リブ56の上端部には隆起部56cが設けられているため、カーテンエアバッグ40が膨張する際、車外方向への膨張が規制され、カーテンエアバッグ40が車外方向に膨張してジャンプ台55とレールインナーパネル21の荷重受部21aとの間に入り込むことを防止することができる。
【0037】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態については、上記実施形態と異なる構成だけを説明することとし、同様な構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0038】
[第2実施形態]
図5〜
図7は、本発明の第2実施形態を示す。この実施形態では、補強リブ58の断面形状がU字形ないしはコ字形をなしている。すなわち、一対の起立壁58xとこれら起立壁58xの上縁を連ねる上壁58yにより構成されている。補強リブ58は第1実施形態と同様に、背低部58aと傾斜部58bと隆起部58cとを有している。この補強リブ58によれば、ジャンプ台55の強度をより一層高めることができる。
【0039】
上記第2実施形態において、補強リブ58を波部と見ることもできる。この観点によれば、ジャンプ台55は波形状をなしている。
【0040】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において各種の変形例を採用することができる。
荷重受部をサイドレールのパネルに形成する代わりにピラーパネルに形成してもよい。
表側の補強リブや波部は、ジャンプ台の上端から下端にわたって形成する代わりに、当接部だけに形成してもよいし、当接部と当接部の近傍だけに形成してもよい。
【0041】
補強リブや波部は2つに限らず3つ以上でもよい。
本発明のガイド構造を、Bピラー以外のピラーの上方に配置してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、カーテンエアバッグの展開方向を案内するためのガイド構造に適用することができる。
【符号の説明】
【0043】
12 ピラートリム
21 レールインナーパネル(車体パネル)
21a 荷重受部
40 カーテンエアバッグ
55 ジャンプ台
55a 当接部
56,58 表側の補強リブ
56c、58c 隆起部
G ガイド構造