特許第6561118号(P6561118)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 華為技術有限公司の特許一覧

特許6561118アンテナ機能拡張装置、デバイス、及び方法
<>
  • 特許6561118-アンテナ機能拡張装置、デバイス、及び方法 図000002
  • 特許6561118-アンテナ機能拡張装置、デバイス、及び方法 図000003
  • 特許6561118-アンテナ機能拡張装置、デバイス、及び方法 図000004
  • 特許6561118-アンテナ機能拡張装置、デバイス、及び方法 図000005
  • 特許6561118-アンテナ機能拡張装置、デバイス、及び方法 図000006
  • 特許6561118-アンテナ機能拡張装置、デバイス、及び方法 図000007
  • 特許6561118-アンテナ機能拡張装置、デバイス、及び方法 図000008
  • 特許6561118-アンテナ機能拡張装置、デバイス、及び方法 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6561118
(24)【登録日】2019年7月26日
(45)【発行日】2019年8月14日
(54)【発明の名称】アンテナ機能拡張装置、デバイス、及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/08 20060101AFI20190805BHJP
   H04B 1/38 20150101ALI20190805BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20190805BHJP
   H04W 88/08 20090101ALI20190805BHJP
   H04B 1/59 20060101ALI20190805BHJP
   H04B 7/06 20060101ALI20190805BHJP
【FI】
   H04B7/08 600
   H04B1/38
   H04W16/28
   H04W88/08
   H04B1/59
   H04B7/06 150
【請求項の数】12
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2017-512332(P2017-512332)
(86)(22)【出願日】2015年8月25日
(65)【公表番号】特表2017-536714(P2017-536714A)
(43)【公表日】2017年12月7日
(86)【国際出願番号】CN2015088048
(87)【国際公開番号】WO2016034057
(87)【国際公開日】20160310
【審査請求日】2017年4月26日
(31)【優先権主張番号】201410446084.1
(32)【優先日】2014年9月3日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】肖 ▲偉▼宏
(72)【発明者】
【氏名】沈 ▲儉▼
【審査官】 太田 龍一
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2014/042444(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/011504(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/157909(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/02−7/12
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナ機能拡張装置であって、当該装置は、制御ユニット、記憶ユニット、アンテナ識別情報ユニット、変調及び復調ユニット、電源ユニット、周辺機器接続ユニット、無線周波数(RF)チャネル、第1のトランシーバー・ユニット、及び第2のトランシーバー・ユニットを含み、
前記制御ユニットは、前記記憶ユニット、前記アンテナ識別情報ユニット、前記周辺機器接続ユニット、及び前記変調及び復調ユニットに個別に接続され、
前記第1のトランシーバー・ユニットは、前記アンテナ識別情報ユニットに接続され、
前記第2のトランシーバー・ユニットは、前記変調及び復調ユニット、前記電源ユニット、及び前記周辺機器接続ユニットに個別に接続され、
前記第1のトランシーバー・ユニット及び前記第2のトランシーバー・ユニットは、前記RFチャネルの2つの端に別々に配置され、
前記制御ユニットは、
前記電源ユニットが電力オン状態にあるということを検出した場合に、前記第1のトランシーバー・ユニットを使用することによりアンテナの無線周波数識別(RFID)ラベルを読み出して、アンテナ特徴識別情報を取得するように、前記アンテナ識別情報ユニットをトリガし、前記アンテナ特徴識別情報は、アンテナ・モデル情報を含み、
前記アンテナ特徴識別情報をセーブして、前記記憶ユニットに格納されている重みデータベースから、前記アンテナ特徴識別情報と一致する重みデータを選択し、そして、
前記変調及び復調ユニットによって送信される変調され変換されたアンテナ・インターフェイス規格標準化グループ(AISG)信号が受信された後に、前記周辺機器接続ユニット及び前記第2のトランシーバー・ユニットを使用することにより、基地局に前記重みデータを送信する、ように構成され、それによって、前記基地局は、前記重みデータにしたがって、アンテナ・ビームを形成する、
装置。
【請求項2】
前記第1のトランシーバー・ユニットは、アンテナの較正ポートに接続され、前記第2のトランシーバー・ユニットは、RFケーブルを使用することにより、基地局のリモート無線ユニット(RRU)に接続され、
前記アンテナ識別情報ユニットは、前記第1のトランシーバー・ユニットを使用することにより、前記アンテナの無線周波数識別(RFID)ラベルからアンテナ特徴識別情報を取得するように構成され、
前記電源ユニットは、前記RRUによって提供される直流電力供給信号を、前記第2のトランシーバー・ユニットを使用することにより受信するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記周辺機器接続ユニットは、バーコード・スキャナに接続され、
前記周辺機器接続ユニットは、前記バーコード・スキャナのスキャン結果を受信した後に、前記制御ユニットに前記スキャン結果を送信するように構成され、前記スキャン結果は、アンテナ特徴識別情報を含み、
前記制御ユニットは、前記記憶ユニットに格納される重みデータベースから、前記スキャン結果と一致する重みデータを選択するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記周辺機器接続ユニットは、携帯用制御ユニット(PCU)に接続され、
前記周辺機器接続ユニットは、前記PCUの入力結果を受信した後に、前記制御ユニットに前記入力結果を送信するように構成され、前記入力結果は、アンテナ特徴識別情報を含み、
前記制御ユニットは、前記記憶ユニットに格納される重みデータベースから、前記入力結果と一致する重みデータを選択するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記周辺機器接続ユニットは、整列センサ・デバイス(ASD)に接続され、
前記周辺機器接続ユニットは、前記ASDによって送信されたアンテナ測量パラメータを受信し、そして、前記制御ユニットに前記アンテナ測量パラメータを送信するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記周辺機器接続ユニットは、整列センサ・デバイスとは異なる他のアンテナ・ライン・デバイス(ALD)に接続され、
前記周辺機器接続ユニットは、基地局と前記ALDとの間でアンテナ・インターフェイス規格標準化グループ(AISG)メッセージを転送するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記第1のトランシーバー・ユニットは、第1のブルートゥース(BT)ユニットを含み、第2のトランシーバー・ユニットは、第2のBTユニットを含み、
前記第1のBTユニットは、前記アンテナ識別情報ユニットに接続され、
前記第2のBTユニットは、前記変調及び復調ユニット、前記電源ユニット、及び前記周辺機器接続ユニットに個別に接続される、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
アンテナ機能拡張方法であって、当該方法は、アンテナ機能拡張デバイスに適用され、前記アンテナ機能拡張デバイスは、制御ユニット、記憶ユニット、アンテナ識別情報ユニット、変調及び復調ユニット、電源ユニット、周辺機器接続ユニット、無線周波数(RF)チャネル、第1のトランシーバー・ユニット、及び第2のトランシーバー・ユニットを含み、当該方法は、
前記電源ユニットが電力オン状態にあるということを検出した場合に、前記第1のトランシーバー・ユニットを使用することによりアンテナの無線周波数識別(RFID)ラベルを読み出して、アンテナ特徴識別情報を取得するように、前記アンテナ識別情報ユニットをトリガするステップであって、前記アンテナ特徴識別情報は、アンテナ・モデル情報を含む、ステップと、
前記アンテナ特徴識別情報をセーブして、前記記憶ユニットに格納されている重みデータベースから、前記アンテナ特徴識別情報と一致する重みデータを選択するステップと、
前記変調及び復調ユニットによって送信される変調され変換されたアンテナ・インターフェイス規格標準化グループ(AISG)信号が受信された後に、前記周辺機器接続ユニット及び前記第2のトランシーバー・ユニットを使用することにより、基地局に前記重みデータを送信するステップと、を含み、それによって、前記基地局は、前記重みデータにしたがって、アンテナ・ビームを形成する、
方法。
【請求項9】
当該方法は、
前記アンテナ識別情報ユニットが、前記アンテナの前記RFIDラベルの読み出しに失敗した場合に、バーコード・スキャナが送信したスキャン結果を、前記周辺機器接続ユニットを使用することにより受信するステップと、
前記スキャン結果から前記アンテナ特徴識別情報を抽出するステップとをさらに含み、
前記バーコード・スキャナは、前記周辺機器接続ユニットに接続されるとともに、前記バーコード・スキャナは、前記アンテナのバーコードをスキャンするように構成される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
当該方法は、
前記アンテナ識別情報ユニットが、前記アンテナの前記RFIDラベルの読み出しに失敗した場合には、前記周辺機器接続ユニットを使用することにより、携帯用制御ユニット(PCU)の入力結果を受信するステップと、
前記入力結果から前記アンテナ特徴識別情報を抽出するステップとをさらに含み、
前記PCUは、前記周辺機器接続ユニットに接続され、入力アンテナ情報を受信するように構成される、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記電源ユニットが電力オン状態にあるということを検出した後に、当該方法は、
前記周辺機器接続ユニットを使用することにより、整列センサ・デバイス(ASD)の中のアンテナ測量パラメータを取得するステップと、
前記変調及び復調ユニットによって送信される変調され変換されたAISG信号が受信された後に、前記周辺機器接続ユニット及び前記第2のトランシーバー・ユニットを使用することにより、前記基地局に前記アンテナ測量パラメータを送信するステップとをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
制御ユニット、アンテナ識別情報ユニット、変調及び復調ユニット、電源ユニット、周辺機器接続ユニット、第1のトランシーバー・ユニット、及び第2のトランシーバー・ユニットを含むアンテナ機能拡張装置の記憶ユニットに格納されている1つ又は複数のコンピュータ実行可能な命令を含むコンピュータ・プログラムであって、前記1つ又は複数のコンピュータ実行可能な命令は、前記アンテナ機能拡張装置の前記制御ユニットで実行されると、前記アンテナ機能拡張装置にアンテナ機能拡張方法を実行させ、前記アンテナ機能拡張方法は、
前記電源ユニットが電力オン状態にあるということを検出した場合に、前記第1のトランシーバー・ユニットを使用することによりアンテナの無線周波数識別(RFID)ラベルを読み出して、アンテナ特徴識別情報を取得するように、前記アンテナ識別情報ユニットをトリガするステップであって、前記アンテナ特徴識別情報は、アンテナ・モデル情報を含む、ステップと、
前記アンテナ特徴識別情報をセーブして、前記記憶ユニットに格納されている重みデータベースから、前記アンテナ特徴識別情報と一致する重みデータを選択するステップと、
前記変調及び復調ユニットによって送信される変調され変換されたアンテナ・インターフェイス規格標準化グループ(AISG)信号が受信された後に、前記周辺機器接続ユニット及び前記第2のトランシーバー・ユニットを使用することにより、基地局に前記重みデータを送信するステップと、を含み、それによって、前記基地局は、前記重みデータにしたがって、アンテナ・ビームを形成する、
コンピュータ・プログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2014年9月3日に中国特許庁に出願された"アンテナ機能拡張装置、デバイス、及び方法"と題する中国特許出願番号201410446084.1に基づく優先権を主張し、その内容は、全体として本願の参照として取り入れられる。
【0002】
本発明は、通信技術の分野に関し、詳細には、アンテナ機能拡張装置、デバイス、及び方法に関する。
【0003】
AISG(Antenna Interface Standards Group、アンテナ・インターフェイス規格標準化グループ)規格に基づく新たな機能として、RAE(Remote Antenna Extension、リモート・アンテナ拡張)機能が、スマート・アンテナに情報ベースの管理を実行するのに使用される。上記の情報ベースの管理は、重み管理及び測量パラメータ管理を含む。スマート・アンテナに情報ベースの管理を実行する際に、基地局は、標準的なAISGインターフェイスを使用することにより、RAE機能を持つデバイスにそのスマート・アンテナに関する特定の重みデータ及び測量パラメータを要求してもよい。その後、基地局は、その重みデータにしたがって、スマート・アンテナのビームを形成し、そのアンテナのビームの鉛直方向幅、水平方向幅、鉛直方向、及び水平方向に多次元調整を実行してもよい。さらに、基地局は、そのスマート・アンテナの地理的位置、高さ、機械的傾き、機械的な方位角及びその他同様のものを含む測量パラメータをユーザに提示してもよい。RAE機能を導入する前は、現在使用されているネットワークのスマート・アンテナは、RAE機能を持っていない。したがって、スマート・アンテナの機能を拡張する方法が、差し迫った必要性に迫られている。
【0004】
従来技術では、スマート・アンテナの機能を拡張する際に、通常、2つの方法が使用される。最初の方法は、RAE機能を持っていない現在使用されているネットワークのスマート・アンテナを置き換える或いは修正する方法である。2つ目の方法は、AISG規格に基づく外部RAEモジュールを追加し、その外部RAEモジュールを使用することにより、RAE機能を持たない現在使用されているネットワークのスマート・アンテナの機能を拡張する方法である。外部RAEモジュールがスマート・アンテナの重みデータを取得する際に、アンテナ・モデル情報等のそのスマート・アンテナの関連する情報が相互に構成される必要がある。さらに、外部RAEモジュールは、相互に構成された関連する情報にしたがってスマート・アンテナの重みデータを取得する。
【0005】
本発明を実装する過程で、発明者は、従来技術少なくとも以下の問題を持っているということを見出している
【0006】
最初の方法については、RAE機能を持っていない現在使用されているネットワークのスマート・アンテナを置き換え或いは修正する際に、コストは高く、工学的な困難さは比較的大きく、そして、機能拡張の効率は極めて低い。2つ目の方法については、スマート・アンテナの関連する情報が相互に構成される必要があるので、機能拡張の効率は、同様に、相対的に低くなる。
【発明の概要】
【0007】
従来技術の上記の問題を解決するために、本発明の複数の実施形態は、アンテナ機能拡張装置、及びアンテナ機能拡張方法を提供する。技術的な解決方法は、以下のようになる。
【0008】
第1の態様によれば、アンテナ機能拡張装置であって、当該装置は、制御ユニット、記憶ユニット、アンテナ識別情報ユニット、変調及び復調ユニット、電源ユニット、周辺機器接続ユニット、RF(Radio Frequency、無線周波数)チャネル、第1のトランシーバー・ユニット、及び第2のトランシーバー・ユニットを含み、
前記制御ユニットは、前記記憶ユニット、前記アンテナ識別情報ユニット、前記周辺機器接続ユニット、及び前記変調及び復調ユニットに個別に接続され、
前記第1のトランシーバー・ユニットは、前記アンテナ識別情報ユニットに接続され、
前記第2のトランシーバー・ユニットは、前記変調及び復調ユニット、前記電源ユニット、及び前記周辺機器接続ユニットに個別に接続され、
前記第1のトランシーバー・ユニット及び前記第2のトランシーバー・ユニットは、前記RFチャネルの2つの端に別々に配置される、アンテナ機能拡張装置が提供される。
【0009】
第1の態様の第1の可能な実装方法において、前記第1のトランシーバー・ユニットは、アンテナの較正ポートに接続され、前記第2のトランシーバー・ユニットは、RFケーブルを使用することにより、基地局のRRU(Remote Radio Unit、リモート無線ユニット)に接続され、
前記アンテナ識別情報ユニットは、前記第1のトランシーバー・ユニットを使用することにより、前記アンテナのRFID(Radio Frequency Identification、無線周波数識別)ラベルからアンテナ特徴識別情報を取得するように構成され、
前記電源ユニットは、前記RRUによって提供される直流電力供給信号を、前記第2のトランシーバー・ユニットを使用することにより受信するように構成される。
【0010】
第1の態様に関して、第1の態様の第2の可能な実装方法において、前記周辺機器接続ユニットは、バーコード・スキャナに接続され、
前記周辺機器接続ユニットは、前記バーコード・スキャナのスキャン結果を受信した後に、前記制御ユニットに前記スキャン結果を送信するように構成され、前記スキャン結果は、アンテナ特徴識別情報を含み、
前記制御ユニットは、前記記憶ユニットに格納される重みデータベースから、前記スキャン結果と一致する重みデータを選択するように構成される。
【0011】
第1の態様に関して、第1の態様の第3の実装方法において、前記周辺機器接続ユニットは、PCU(Portable Control Unit、携帯用制御ユニット)に接続され、
前記周辺機器接続ユニットは、前記PCUの入力結果を受信した後に、前記制御ユニットに前記入力結果を送信するように構成され、前記入力結果は、アンテナ特徴識別情報を含み、
前記制御ユニットは、前記記憶ユニットに格納される重みデータベースから、前記スキャン結果と一致する重みデータを選択するように構成される。
【0012】
第1の態様に関して、第1の態様の第4の可能な実装方法において、前記周辺機器接続ユニットは、ASD(Alignment Sensor Device、整列センサ・デバイス)に接続され、
前記周辺機器接続ユニットは、前記ASDによって送信されたアンテナ測量パラメータを受信し、前記制御ユニットに前記測量パラメータを送信するように構成される。
【0013】
第1の態様に関して、第1の態様の第5の可能な実装方法において、前記周辺機器接続ユニットは、整列センサ・デバイスとは異なる他のALD(Antenna Line Device、アンテナ・ライン・デバイス)に接続され、
前記周辺機器接続ユニットは、基地局と前記ALDとの間でアンテナ・インターフェイス規格標準化グループ(AISG)メッセージを転送するように構成される。
【0014】
第1の態様に関して、第1の態様の第6の可能な実装方法において、前記第1のトランシーバー・ユニットは、第1のBT(BlueTooth、ブルートゥース)ユニットを含み、第2のトランシーバー・ユニットは、第2のBTユニットを含み、
前記第1のBTユニットは、前記アンテナ識別情報ユニットに接続され、
前記第2のBTユニットは、前記変調及び復調ユニット、前記電源ユニット、及び前記周辺機器接続ユニットに個別に接続される。
【0015】
第2の態様によれば、アンテナ機能拡張方法であって、当該方法は、アンテナ機能拡張デバイスに適用され、前記アンテナ機能拡張デバイスは、制御ユニット、記憶ユニット、アンテナ識別情報ユニット、変調及び復調ユニット、電源ユニット、周辺機器接続ユニット、RFチャネル、第1のトランシーバー・ユニット、及び第2のトランシーバー・ユニットを含み、当該方法は、
前記電源ユニットが電力オン状態にあるということを検出した場合に、前記第1のトランシーバー・ユニットを使用することによりアンテナのRFIDラベルを読み出して、アンテナ特徴識別情報を取得するように、前記アンテナ識別情報ユニットをトリガするステップと、
前記アンテナ特徴識別情報をセーブして、前記記憶ユニットに格納されている重みデータベースから、前記アンテナ特徴識別情報と一致する重みデータを選択するステップと、
前記変調及び復調ユニットによって送信される変調され変換されたAISG信号が受信された後に、前記周辺機器接続ユニット及び前記第2のトランシーバー・ユニットを使用することにより、前記基地局に前記重みデータを送信するステップとを含む、アンテナ機能拡張方法が提供される。
【0016】
第2の態様に関して、第2の態様の第1の可能な実装方法において、当該方法は、
前記アンテナ識別情報ユニットが、前記アンテナの前記RFIDラベルの読み出しに失敗した場合に、バーコード・スキャナが送信したスキャン結果を、前記周辺機器接続ユニットを使用することにより受信するステップと、
前記スキャン結果から前記アンテナ特徴識別情報を抽出するステップとをさらに含み、
前記バーコード・スキャナは、前記周辺機器接続ユニットに接続されるとともに、前記バーコード・スキャナは、前記アンテナのバーコードをスキャンするように構成される。
【0017】
第2の態様に関して、第2の態様の第2の可能な実装方法において、当該方法は、
前記アンテナ識別情報ユニットが、前記アンテナの前記RFIDラベルの読み出しに失敗した場合には、前記周辺機器接続ユニットを使用することにより、携帯用制御ユニット(PCU)の入力結果を受信するステップと、
前記入力結果から前記アンテナ特徴識別情報を抽出するステップとをさらに含み、
前記PCUは、前記周辺機器接続ユニットに接続され、入力アンテナ情報を受信するように構成される。
【0018】
第2の態様に関して、第2の態様の第3の可能な実装方法において、前記電源ユニットが電力オン状態にあるということを検出した後に、当該方法は、
前記周辺機器接続ユニットを使用することにより、ASDの中のアンテナ測量パラメータを取得するステップと、
前記変調及び復調ユニットによって送信される変調され変換されたAISG信号が受信された後に、前記周辺機器接続ユニット及び前記第2のトランシーバー・ユニットを使用することにより、前記基地局に前記測量パラメータを送信するステップとをさらに含む。
【0019】
第3の態様によれば、アンテナ機能拡張デバイスであって、当該デバイスは、コントローラ、メモリ、アンテナ識別情報構成要素、モデム、電源、アンテナ・インターフェイス規格標準化グループAISGインターフェイス、RFチャネル、第1のトランシーバー、及び第2のトランシーバーを含み、
前記コントローラは、前記メモリ、前記アンテナ識別情報構成要素、前記AISGインターフェイス、及び前記モデムに個別に接続され、
前記第1のトランシーバーは、前記アンテナ識別情報構成要素に接続され、
前記第2のトランシーバーは、前記モデム、前記電源、及び前記AISGインターフェイスに個別に接続され、
前記第1のトランシーバー及び前記第2のトランシーバーは、前記RFチャネルの2つの端に別々に配置されている、アンテナ機能拡張デバイスが提供される。
【0020】
本発明の複数の実施形態において提示される複数の技術的解決方法は、以下の有益な効果をもたらす。
【0021】
アンテナ識別情報ユニット、周辺機器接続ユニット、及びその他同様のユニットを導入すると、アンテナ特徴識別情報を取得することが可能となり、そして、そのアンテナ特徴識別情報にしたがってさらにアンテナ重みデータを取得することが可能となり、それによって、アンテナに重み管理を実行する機能を拡張することができる。加えて、アンテナ測量パラメータをさらに取得することが可能となり、それによって、測量パラメータ測定機能を拡張することができる。拡張のためのコストが相対的に低く、工学的な困難さが相対的に小さく、そして機能拡張の効率が高いのみならず、重みデータ及び測量パラメータにしたがってアンテナを管理することは、基地局にとっても都合がよい。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本発明の複数の実施形態における技術的解決方法をより明確に説明するために、以下の記載は、上記の複数の実施形態を説明するのに必要となる複数の添付の図面を簡単に説明する。明らかなことではあるが、以下の説明中の添付の図面は、本発明の実施形態のうちのいくつかを示しているにすぎず、当業者は、創造的な努力なくして、これらの添付の図面とは異なる図面をさらに導き出すこともできる。
図1】本発明の1つの実施形態にしたがったアンテナ機能拡張装置の概略的な構成図である。
図2】本発明の1つの実施形態にしたがったアンテナ機能拡張デバイスの概略的な構成図である。
図3】本発明の1つの実施形態にしたがったアンテナ機能拡張システムの概略的な構成図である。
図4】本発明の1つの実施形態にしたがったアンテナ機能拡張システムの概略的な構成図である。
図5】本発明の1つの実施形態にしたがったアンテナ機能拡張システムの概略的な構成図である。
図6】本発明の1つの実施形態にしたがったアンテナ機能拡張システムの概略的な構成図である。
図7】本発明の1つの実施形態にしたがったアンテナ機能拡張デバイスの概略的な構成図である。
図8】本発明の1つの実施形態にしたがったアンテナ機能拡張方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の目的、技術的解決方法、及び利点をより明確にするために、以下の記載は、複数の添付の図面を参照して詳細に本発明の複数の実施形態をさらに説明する。
【0024】
図1は、本発明の1つの実施形態において提示されるアンテナ機能拡張装置を示している。アンテナ識別情報ユニットの1つの例としてRFIDユニットを使用する。図1を参照すると、上記の装置は、
制御ユニット101、記憶ユニット102、アンテナ識別情報ユニット103、変調及び復調ユニット104、電源ユニット105、周辺機器接続ユニット106、RFチャネル107、第1のトランシーバー・ユニット108、及び第2のトランシーバー・ユニット109を含む。
【0025】
制御ユニット101は、記憶ユニット102、アンテナ識別情報ユニット103、周辺機器接続ユニット106、及び変調及び復調ユニット104に個別に接続される。第1のトランシーバー・ユニット108は、アンテナ識別情報ユニット103に接続される。第2のトランシーバー・ユニット109は、変調及び復調ユニット104、電源ユニット105、及び周辺機器接続ユニット106に個別に接続される。第1のトランシーバー・ユニット108及び第2のトランシーバー・ユニット109は、RFチャネル107の2つの端に別々に配置される。
【0026】
本発明の本実施形態においては、制御ユニット101は、アンテナ機能拡張装置の制御コアであり、通常は、MCU(Micro Control Unit、マイクロ・コントロール・ユニット)であり、記憶ユニット102に格納される重みデータベースから、アンテナ特徴識別情報と一致する重みデータを選択するように構成される。記憶ユニット102は、比較的大きな記憶容量を持っており、アンテナの重みデータベース及び他のアンテナ情報を格納するように構成される。記憶ユニット102の記憶容量は、8G、16G、或いはその他の同様の数値であってもよく、上記の記憶容量は、本発明の本実施形態においては特に限定されない。アンテナの重みデータベースは、アンテナ特徴識別情報とアンテナの重みとの間の対応関係を含む。アンテナの重みは、そのアンテナの各々のポートによる特定の励起信号の量子化表現を指す。アンテナのポートによって特定の励起を実行するということの目的は、ある特定のカバレッジ効果を有する指向性パターンを取得するということにある。アンテナの重みは、振幅/位相の手法で表現されてもよい。ある振幅は、(正規化された電力として表現されてもよいが)通常は正規化された電圧値|Ui|或いは正規化された電流値|Ii|として表現され、ある位相は、ある角度として表現される。アンテナ特徴識別情報は、アンテナ・モデル情報を指してもよく、アンテナ特徴識別情報のタイプは、本発明の本実施形態においては特に限定されない。他のアンテナ情報は、アンテナ指向性パターン情報及びその他同様の情報を含み、他のアンテナ情報のタイプも、同様に、本発明の本実施形態において特に限定されない。
【0027】
アンテナ識別情報ユニット103は、スマート・アンテナのRFIDラベルを読み取り、アンテナ・モデル情報等のアンテナ特徴識別情報を取得するように構成される。変調及び復調ユニット104は、2つの形式、OOK及びRS485の間でAISG信号を変換するように構成され、AISG信号は、基地局によって送信される。電源ユニット105は、基地局が提供する直流電力供給信号を受信して、アンテナ機能拡張装置に電力を供給するように構成される。
【0028】
周辺機器接続ユニット106は、AISG規格に基づいており、ASD、ASDとは異なる別のALD、バーコード・スキャナ、又はPCU等の周辺機器に接続するように構成される。ASDは、スマート・アンテナの測量パラメータを取得してもよい。測量パラメータは、これらには限定されないが、アンテナの(経度パラメータ及び緯度パラメータを含む)地理的位置パラメータ、高さパラメータ、機械的傾き、機械的方位角、及びその他の同様のパラメータを含む。バーコード・スキャナは、スマート・アンテナのバーコードをスキャンして、そのスマート・アンテナのモデル情報を知ってもよい。PCUは、近端の構成ツールであり、アンテナ・モデル情報等のそのアンテナの関連する情報を受信し格納してもよい。RFチャネル107は、第1のトランシーバー・ユニット108と第2のトランシーバー・ユニット109とを接続する。第1のトランシーバー・ユニット108は、アンテナに接続され、アンテナ識別情報ユニット103は、第1のトランシーバー・ユニット108を使用することによりアンテナ特徴識別情報を取得する。第2のトランシーバー・ユニット109は、RFケーブルを使用することにより基地局のRRUに接続される。第1のBTユニットは、第1のトランシーバー・ユニット108の内部に配置され、RFID信号を分離するように構成される。第2のBTユニットは、第2のトランシーバー・ユニット109の内部に配置され、RFケーブルから直流電力供給信号及びAISG信号を分離するように構成される。
【0029】
RFIDユニット、周辺機器接続ユニット、及びその他同様のユニットを導入すると、本発明の本実施形態において提示される装置は、アンテナ特徴識別情報を取得することが可能となり、そして、そのアンテナ特徴識別情報にしたがってさらにアンテナ重みデータを取得することが可能となり、それによって、アンテナに重み管理を実行する機能を拡張することができる。加えて、アンテナ測量パラメータをさらに取得することが可能となり、それによって、測量パラメータ測定機能を拡張することができる。拡張のためのコストが相対的に低く、工学的な困難さが相対的に小さく、そして機能拡張の効率が高いのみならず、重みデータ及び測量パラメータにしたがってアンテナを管理することは、基地局にとっても都合がよい。
【0030】
図2を参照すると、アンテナ機能拡張デバイスは、図1のアンテナ機能拡張装置に対応している。アンテナ識別情報構成要素の1つの例として、RFIDカード・リーダが使用される。上記のデバイスは、コントローラ、メモリ、RFIDカード・リーダ、モデム、電源、アンテナ・インターフェイス規格標準化グループAISGインターフェイス、RFチャネル、第1のトランシーバー、及び第2のトランシーバーを含む。
【0031】
第1のトランシーバーは、BTモジュール及びANT(Antenna、アンテナ)ポートを含み、ANTポートは、アンテナの較正ポートに接続されている。第2のトランシーバーは、BTモジュール及びBTS(Base Transceiver Station、基地局)ポートを含み、BTSポートは、RRUのRFケーブルに接続されている。コントローラは、チップ・レベルのマイクロ・コンピュータであり、比較的小さい容量を持つメモリを含む。基地局のRRUが、RFケーブルを使用することによりアンテナ機能拡張デバイスの電源のための直流電力供給信号を提供すると、そのアンテナ機能拡張デバイスは、起動させられ、ソフトウェア及びハードウェアの初期化を実行する。RFチャネルは、2つのBTモジュールを接続し、それによって、これらの2つのBTモジュールの間で通信を実行してもよい。
【0032】
初期化が完了すると、コントローラは、カードを読むようにRFIDカード・リーダをトリガし、ANTポートを使用することにより、そのアンテナに関するRFIDラベルから、アンテナ・モデル情報等のアンテナ特徴識別情報を取得し、コントローラの記憶媒体にそのアンテナ特徴識別情報を格納する。RFIDカード・リーダがアンテナ特徴識別情報の読み出しに失敗した場合には、バーコード・スキャナ又はPCU等の周辺機器デバイスを使用してアンテナ特徴識別情報を取得してもよく、上記の周辺機器デバイスは、AISGインターフェイスに接続され、アンテナ特徴識別情報は、コントローラの記憶媒体に格納される。その後、コントローラは、内部記憶媒体の中に格納されているアンテナ特徴識別情報にしたがって横断的な方法で、メモリの中に格納されている重みデータベースを検索し、そのアンテナ特徴識別情報に対応する重みデータを取得する。その後、AISGインターフェイス及びBTSポートを使用することによりその重みデータを基地局に送り、それによって、基地局は、重みデータにしたがってアンテナ・ビームを形成する。
【0033】
RFIDカード・リーダ、AISGインターフェイス、及びその他同様の構成要素を導入すると、本発明の本実施形態において提示されるデバイスは、アンテナ特徴識別情報を取得することが可能となり、そして、そのアンテナ特徴識別情報にしたがってさらにアンテナ重みデータを取得することが可能となり、それによって、アンテナに重み管理を実行する機能を拡張することができる。加えて、アンテナ測量パラメータをさらに取得することが可能となり、それによって、測量パラメータ測定機能を拡張することができる。拡張のためのコストが相対的に低く、工学的な困難さが相対的に小さく、そして機能拡張の効率が高いのみならず、重みデータ及び測量パラメータにしたがってアンテナを管理することは、基地局にとっても都合がよい。
【0034】
図3を参照して、アンテナ識別情報構成要素の1つの例として、RFIDカード・リーダが使用される。アンテナ機能拡張デバイスのANTポートは、アンテナの較正ポートに接続される、すなわち、アンテナ機能拡張デバイスは、そのアンテナの較正ポートに取り付けられる。アンテナ機能拡張デバイスのBTSポートは、RFケーブルを使用することにより基地局のRRUに接続される。スマート・アンテナは、標準的な基板を含むので、すなわち、RFIDラベルは、そのアンテナに配列されているので、RFIDカード・リーダを使用することにより直接アンテナ特徴識別情報を取得してもよい。
【0035】
基地局のRRUが、RFケーブルを使用することによりアンテナ機能拡張デバイスの電源のための直流電力供給信号を提供すると、そのアンテナ機能拡張デバイスは、起動させられ、ソフトウェア及びハードウェアの初期化を実行する。初期化が完了すると、コントローラは、カードを読むようにRFIDカード・リーダをトリガし、ANTポートを使用することにより、そのアンテナに関するRFIDラベルから、アンテナ・モデル情報等のアンテナ特徴識別情報を取得し、コントローラの記憶媒体にそのアンテナ特徴識別情報を格納する。その後、コントローラは、内部記憶媒体の中に格納されているアンテナ特徴識別情報にしたがって横断的な方法で、メモリの中に格納されている重みデータベースを検索し、そのアンテナ特徴識別情報に対応する重みデータを取得する。その後、AISGインターフェイス及びBTSポートを使用することによりその重みデータを基地局に送り、それによって、基地局は、重みデータにしたがってアンテナ・ビームを形成する。
【0036】
さらに、アンテナ機能拡張デバイスは、AISGインターフェイスを使用することによりASDに接続されてもよく、スマート・アンテナの測量パラメータを取得するように構成されてもよい。本発明の本実施形態においては、アンテナ機能拡張デバイスの下位デバイスとしてASDを使用してもよい。アンテナ機能拡張デバイスは、ASDを直接管理し、そのASDからアンテナ測量パラメータを取得し、基地局にはそのアンテナ測量パラメータを提示しない。代替的に、アンテナ測量パラメータ及びアンテナ重みデータは、ともに基地局に提示されてもよく、このことは、本発明の本実施形態においては特に限定されない。さらに、独立したALDとしてASDを使用してもよく、転送する手法でASDにAISG通信を通過させる送信を実行してもよい、すなわち、ASDと基地局との間でAISGメッセージが転送され、基地局がASDを管理する。
【0037】
RFIDカード・リーダ、AISGインターフェイス、及びその他同様の構成要素を導入すると、本発明の本実施形態において提示されるデバイスは、アンテナ特徴識別情報を取得することが可能となり、そして、そのアンテナ特徴識別情報にしたがってさらにアンテナ重みデータを取得することが可能となり、それによって、アンテナに重み管理を実行する機能を拡張することができる。加えて、アンテナ測量パラメータをさらに取得することが可能となり、それによって、測量パラメータ測定機能を拡張することができる。拡張のためのコストが相対的に低く、工学的な困難さが相対的に小さく、そして機能拡張の効率が高いのみならず、重みデータ及び測量パラメータにしたがってアンテナを管理することは、基地局にとっても都合がよい。
【0038】
図4を参照すると、アンテナ識別情報構成要素の1つの例として、RFIDカード・リーダが使用される。アンテナ機能拡張デバイスのANTポートは、アンテナの較正ポートに接続される、すなわち、アンテナ機能拡張デバイスは、アンテナの較正ポートに取り付けられる。アンテナ機能拡張デバイスのBTSポートは、RFケーブルを使用することにより基地局のRRUに接続される。スマート・アンテナは、いかなる標準的な基板も含んでいないので、すなわち、いかなるRFIDラベルもアンテナに配列されないので、RFIDカード・リーダを使用することにより、直接、アンテナ特徴識別情報を取得することはできない。したがって、AISGインターフェイスを使用することにより、バーコード・スキャナが接続される。
【0039】
バーコード・スキャナは、スマート・アンテナのバーコードをスキャンしてもよい。スマート・アンテナが工場から配送される前に、製造業者は、各々のスマート・アンテナについてバーコードを設定し、そのバーコードを使用することにより、アンテナ・モデル情報等の基本アンテナ情報を取得してもよい。
【0040】
本発明の本実施形態においては、基地局のRRUが、RFケーブルを使用することによりアンテナ機能拡張デバイスの電源のための直流電力供給信号を提供すると、そのアンテナ機能拡張デバイスは、起動させられ、ソフトウェア及びハードウェアの初期化を実行する。初期化が完了すると、コントローラは、カードを読むようにRFIDカード・リーダをトリガする。アンテナはいかなるRFIDラベルも含まないので、RFIDカード・リーダは、いかなる情報もよみだすことはできない。したがって、バーコード・スキャナを使用することにより、アンテナのバーコードをスキャンして、スキャン結果を取得し、そのスキャン結果は、少なくともアンテナ・モデル情報を含む。AISGインターフェイスを使用することによりそのスキャン結果を受信した後に、コントローラは、そのスキャン結果からアンテナ・モデル情報を抽出し、コントローラの記憶媒体にそのアンテナ・モデル情報を格納する。その後、コントローラは、内部記憶媒体に格納されているアンテナ・モデル情報にしたがって横断的な方法で、メモリに格納されている重みデータベースを検索して、そのアンテナ・モデル情報に対応する重みデータを取得する。その後、AISGインターフェイス及びBTSポートを使用することにより、基地局にその重みデータを送信し、それによって、基地局は、その重みデータにしたがってアンテナ・ビームを形成する。
【0041】
さらに、アンテナ機能拡張デバイスは、AISGインターフェイスを使用することによりASDに接続されてもよく、スマート・アンテナの測量パラメータを取得するように構成されてもよい。本発明の本実施形態においては、アンテナ機能拡張デバイスの下位デバイスとしてASDを使用してもよい。アンテナ機能拡張デバイスは、ASDを直接管理し、そのASDからアンテナ測量パラメータを取得し、基地局にはそのアンテナ測量パラメータを提示しない。代替的に、アンテナ測量パラメータ及びアンテナ重みデータは、ともに基地局に提示されてもよく、このことは、本発明の本実施形態においては特に限定されない。さらに、独立したALDとしてASDを使用してもよく、転送する手法でASDにAISG通信を通過させる送信を実行してもよい、すなわち、ASDと基地局との間でAISGメッセージが転送され、基地局がASDを管理する。
【0042】
RFIDカード・リーダ、AISGインターフェイス、及びその他同様の構成要素を導入すると、本発明の本実施形態において提示されるデバイスは、アンテナ特徴識別情報を取得することが可能となり、そして、そのアンテナ特徴識別情報にしたがってさらにアンテナ重みデータを取得することが可能となり、それによって、アンテナに重み管理を実行する機能を拡張することができる。加えて、アンテナ測量パラメータをさらに取得することが可能となり、それによって、測量パラメータ測定機能を拡張することができる。拡張のためのコストが相対的に低く、工学的な困難さが相対的に小さく、そして機能拡張の効率が高いのみならず、重みデータ及び測量パラメータにしたがってアンテナを管理することは、基地局にとっても都合がよい。
【0043】
図5を参照すると、アンテナ識別情報構成要素の1つの例として、RFIDカード・リーダが使用される。アンテナ機能拡張デバイスのANTポートは、アンテナの較正ポートに接続される、すなわち、アンテナ機能拡張デバイスは、そのアンテナの較正ポートに取り付けられる。アンテナ機能拡張デバイスのBTSポートは、RFケーブルを使用することにより、基地局のRRUに接続される。スマート・アンテナはいかなる標準的な基板も含まないので、すなわち、いかなるRFIDラベルもそのアンテナに配列されないので、RFIDカード・リーダを使用することにより、直接、アンテナ特徴識別情報を取得することはできない。したがって、AISGインターフェイスを使用することにより、PCUが接続される。
【0044】
PCUは、近端の構成ツールである。PCUは、スマート・アンテナの関連する情報の直接的な入力においてユーザを支援する。上記の関連する情報は、これらには限定されないが、アンテナ・モデル情報、アンテナ指向性パターン・ファイル、及びその他同様の情報を含む。
【0045】
本発明の本実施形態においては、基地局のRRUが、RFケーブルを使用することによりアンテナ機能拡張デバイスの電源のための直流電力供給信号を提供すると、そのアンテナ機能拡張デバイスは、起動させられ、ソフトウェア及びハードウェアの初期化を実行する。初期化が完了すると、コントローラは、カードを読むようにRFIDカード・リーダをトリガする。アンテナはいかなるRFIDラベルも含まないので、RFIDカード・リーダは、いかなる情報もよみだすことはできない。したがって、PCUを使用することにより、アンテナ・モデル情報を取得する。AISGインターフェイスを使用することにより、アンテナ・モデル情報を受信した後に、コントローラは、そのコントローラの記憶媒体にアンテナ・モデル情報を格納する。その後、コントローラは、内部記憶媒体に格納されているアンテナ・モデル情報にしたがって横断的な方法で、メモリに格納されている重みデータベースを検索して、そのアンテナ・モデル情報に対応する重みデータを取得する。その後、AISGインターフェイス及びBTSポートを使用することにより、基地局にその重みデータを送信し、それによって、基地局は、その重みデータにしたがってアンテナ・ビームを形成する。
【0046】
さらに、アンテナ機能拡張デバイスは、AISGインターフェイスを使用することによりASDに接続されてもよく、スマート・アンテナの測量パラメータを取得するように構成されてもよい。本発明の本実施形態においては、アンテナ機能拡張デバイスの下位デバイスとしてASDを使用してもよい。アンテナ機能拡張デバイスは、ASDを直接管理し、そのASDからアンテナ測量パラメータを取得し、基地局にはそのアンテナ測量パラメータを提示しない。代替的に、アンテナ測量パラメータ及びアンテナ重みデータは、ともに基地局に提示されてもよく、このことは、本発明の本実施形態においては特に限定されない。さらに、独立したALDとしてASDを使用してもよく、転送する手法でASDにAISG通信を通過させる送信を実行してもよい、すなわち、ASDと基地局との間でAISGメッセージが転送され、基地局がASDを管理する。
【0047】
RFIDカード・リーダ、AISGインターフェイス、及びその他同様の構成要素を導入すると、本発明の本実施形態において提示されるデバイスは、アンテナ特徴識別情報を取得することが可能となり、そして、そのアンテナ特徴識別情報にしたがってさらにアンテナ重みデータを取得することが可能となり、それによって、アンテナに重み管理を実行する機能を拡張することができる。加えて、アンテナ測量パラメータをさらに取得することが可能となり、それによって、測量パラメータ測定機能を拡張することができる。拡張のためのコストが相対的に低く、工学的な困難さが相対的に小さく、そして機能拡張の効率が高いのみならず、重みデータ及び測量パラメータにしたがってアンテナを管理することは、基地局にとっても都合がよい。
【0048】
図6を参照して、アンテナ識別情報構成要素の1つの例として、RFIDカード・リーダが使用される。アンテナ機能拡張デバイスのANTポートは、アンテナの較正ポートに接続される、すなわち、アンテナ機能拡張デバイスは、そのアンテナの較正ポートに取り付けられる。アンテナ機能拡張デバイスのBTSポートは、RFケーブルを使用することにより基地局のRRUに接続される。スマート・アンテナは、標準的な基板を含むので、すなわち、RFIDラベルは、そのアンテナに配列されているので、RFIDカード・リーダを使用することにより直接アンテナ特徴識別情報を取得してもよい。
【0049】
基地局のRRUが、RFケーブルを使用することによりアンテナ機能拡張デバイスの電源のための直流電力供給信号を提供すると、そのアンテナ機能拡張デバイスは、起動させられ、ソフトウェア及びハードウェアの初期化を実行する。初期化が完了すると、コントローラは、カードを読むようにRFIDカード・リーダをトリガし、ANTポートを使用することにより、そのアンテナに関するRFIDラベルから、アンテナ・モデル情報等のアンテナ特徴識別情報を取得し、コントローラの記憶媒体にそのアンテナ特徴識別情報を格納する。その後、コントローラは、内部記憶媒体の中に格納されているアンテナ特徴識別情報にしたがって横断的な方法で、メモリの中に格納されている重みデータベースを検索し、そのアンテナ特徴識別情報に対応する重みデータを取得する。その後、AISGインターフェイス及びBTSポートを使用することによりその重みデータを基地局に送り、それによって、基地局は、重みデータにしたがってアンテナ・ビームを形成する。
【0050】
さらに、アンテナ機能拡張デバイスは、AISGインターフェイスを使用することにより、ASDとは異なる他のALDに接続されてもよい。アンテナ機能拡張デバイスは、転送する手法で他のALDにAISG通信を通過させる送信を実行してもよい、すなわち、ALDと基地局との間でAISGメッセージが転送され、基地局は、ALDを管理する。
【0051】
RFIDカード・リーダ、AISGインターフェイス、及びその他同様の構成要素を導入すると、本発明の本実施形態において提示されるデバイスは、アンテナ特徴識別情報を取得することが可能となり、そして、そのアンテナ特徴識別情報にしたがってさらにアンテナ重みデータを取得することが可能となり、それによって、アンテナに重み管理を実行する機能を拡張することができる。加えて、アンテナ測量パラメータをさらに取得することが可能となり、それによって、測量パラメータ測定機能を拡張することができる。拡張のためのコストが相対的に低く、工学的な困難さが相対的に小さく、そして機能拡張の効率が高いのみならず、重みデータ及び測量パラメータにしたがってアンテナを管理することは、基地局にとっても都合がよい。
【0052】
図7を参照すると、アンテナ機能拡張デバイスは、図1のアンテナ機能拡張装置に対応している。アンテナ識別情報構成要素の1つの例として、電流検出回路が使用される。上記のデバイスは、コントローラ、メモリ、電流検出回路、モデム、電源、アンテナ・インターフェイス規格標準化グループ(AISG)インターフェイス、RFチャネル、第1のトランシーバー、及び第2のトランシーバーを含む。
【0053】
第1のトランシーバーは、BTモジュール及びANTポートを含み、ANTポートは、アンテナの較正ポートに接続されている。第2のトランシーバーは、BTモジュール及びBTSポートを含み、BTSポートは、RRUのRFケーブルに接続されている。コントローラは、チップ・レベルのマイクロ・コンピュータであり、比較的小さい容量を持つメモリを含む。基地局のRRUが、RFケーブルを使用することによりアンテナ機能拡張デバイスの電源のための直流電力供給信号を提供すると、そのアンテナ機能拡張デバイスは、起動させられ、ソフトウェア及びハードウェアの初期化を実行する。アンテナ機能拡張デバイスが実行するソフトウェア及びハードウェアの初期化を完了すると、コントローラは、RFケーブルを使用することにより基地局のRRUによって提供された直流電力供給信号を、電流検出回路に割り当て、電流検出回路に電力を供給する。RFチャネルは、2つのBTモジュールを接続し、それによって、これらの2つのBTモジュールの間で通信を実行してもよい。
【0054】
初期化が完了すると、コントローラは、アンテナに接続されているANTポートを使用することにより電流検出動作を実行し、検出した電流にしたがってそのアンテナの内部の識別情報抵抗器Rの抵抗値を算出し、コントローラの記憶媒体にその抵抗値を格納するように、電流検出回路をトリガする。その後、コントローラは、内部記憶媒体に格納されている上記の抵抗値にしたがって横断的な方法で、抵抗値とアンテナ・モデルとの間の対応関係に関するテーブルを検索して、その抵抗値に対応するアンテナ特徴識別情報を取得し、上記のテーブルは、メモリの中に格納されている。アンテナ特徴識別情報は、アンテナ・モデル情報であってもよく、本発明の本実施形態においては、特に限定されない。
【0055】
その後、コントローラは、内部記憶媒体の中に格納されているアンテナ特徴識別情報にしたがって横断的な方法で、メモリの中に格納されている重みデータベースを検索し、そのアンテナ特徴識別情報に対応する重みデータを取得し、AISGインターフェイス及びBTSポートを使用することによりその重みデータを基地局に送り、それによって、基地局は、重みデータにしたがってアンテナ・ビームを形成する。
【0056】
本発明の本実施形態においては、アンテナ機能拡張デバイスのメモリは、重みデータベースのみならず、抵抗値とアンテナ特徴識別情報との間の対応関係に関するテーブルも格納しているということに留意すべきである。したがって、アンテナの抵抗値にしたがってアンテナ・モデル情報等のアンテナ特徴識別情報を決定することは好都合である。本発明の本実施形態においては、アンテナ内部のバリエーションに応じて、アンテナ機能拡張デバイスも、また、複数の異なるバリエーションを有する。例えば、アンテナがRFIDラベルを含んでいる場合には、アンテナ機能拡張デバイスは、(バーコード・スキャナ又はPCU等の)いずれの周辺機器デバイスにも接続される必要はなく、内臓のRFIDカード・リーダを使用することにより、アンテナ・モデル情報等のアンテナ特徴識別情報を取得する。この場合には、メモリは、重みデータベースのみを含む。アンテナが、識別情報抵抗器を含むが、いかなるRFIDラベルも含まない場合には、アンテナ機能拡張デバイスは、同様に、いずれの周辺機器デバイスにも接続される必要はなく、内臓の電流検出回路を使用することにより、アンテナ特徴識別情報を非直接的に取得する。この場合には、メモリは、重みデータベースのみならず、抵抗値とアンテナ特徴識別情報との間の対応関係に関するテーブルも含んでいる。アンテナが、RFIDラベルまたは識別情報抵抗器のいずれも含まない場合には、AISGインターフェイスに接続されているバーコード・スキャナ又はAISGインターフェイスに接続されているPCUを使用することにより、アンテナ特徴識別情報を取得してもよい。
【0057】
アンテナ識別情報構成要素、AISGインターフェイス、及びその他同様の構成要素を導入すると、本発明の本実施形態において提示されるデバイスは、アンテナ特徴識別情報を取得することが可能となり、そして、そのアンテナ特徴識別情報にしたがってさらにアンテナ重みデータを取得することが可能となり、それによって、アンテナに重み管理を実行する機能を拡張することができる。加えて、アンテナ測量パラメータをさらに取得することが可能となり、それによって、測量パラメータ測定機能を拡張することができる。拡張のためのコストが相対的に低く、工学的な困難さが相対的に小さく、そして機能拡張の効率が高いのみならず、重みデータ及び測量パラメータにしたがってアンテナを管理することは、基地局にとっても都合がよい。
【0058】
図8は、本発明の1つの実施形態にしたがって提供されるアンテナ機能拡張方法を示し、当該方法は、アンテナ機能拡張デバイスに適用される。アンテナ機能拡張デバイスは、制御ユニット、記憶ユニット、アンテナ識別情報ユニット、変調及び復調ユニット、電源ユニット、周辺機器接続ユニット、RFチャネル、第1のトランシーバー・ユニット、及び第2のトランシーバー・ユニットを含む。図8を参照すると、本発明の本実施形態において提示される方法は、以下のステップを含む。
【0059】
ステップ801:電源ユニットが電力オン状態にあるということを検出した場合に、第1のトランシーバー・ユニットを使用することによりアンテナのRFIDラベルを読み出して、アンテナ特徴識別情報を取得するように、アンテナ識別情報ユニットをトリガする。
【0060】
アンテナ特徴識別情報は、アンテナ・モデル情報であってもよく、アンテナ特徴識別情報のタイプは、本発明の本実施形態においては特に限定されない。アンテナ識別情報ユニットは、RFIDユニットであってもよく、或いは、電流検出ユニットであってもよく、アンテナ識別情報ユニットのタイプは、本発明の本実施形態においては特に限定されない。アンテナ識別情報ユニットのタイプは、そのアンテナの内部構造に従って決定されてもよい。そのアンテナがRFIDラベルを含む場合には、アンテナ識別情報ユニットは、RFIDユニットであってもよい。そのアンテナが識別情報抵抗器を含む場合には、アンテナ識別情報ユニットは、電流検出ユニットであってもよい。
【0061】
ステップ802:アンテナ特徴識別情報をセーブして、記憶ユニットに格納されている重みデータベースから、アンテナ特徴識別情報と一致する重みデータを選択する。
【0062】
重みデータベースは、さまざまなモデルのアンテナに対応する重みデータを含む。アンテナの重みは、そのアンテナの各々のポートによる特定の励起信号の量子化表現を指す。アンテナのポートによって特定の励起を実行するということの目的は、ある特定のカバレッジ効果を有する指向性パターンを取得するということにある。アンテナの重みは、振幅/位相の手法で表現されてもよい。ある振幅は、(正規化された電力として表現されてもよいが)通常は正規化された電圧値|Ui|或いは正規化された電流値|Ii|として表現され、ある位相は、ある角度として表現される。
【0063】
ステップ803:変調及び復調ユニットによって送信される変調され変換されたAISG信号が受信された後に、周辺機器接続ユニット及び第2のトランシーバー・ユニットを使用することにより、基地局に重みデータを送信する。
【0064】
変調及び復調ユニットは、2つの形式、OOK及びRS485の間でAISG信号を変換するように構成され、AISG信号は、基地局のRRUによって送信される。
【0065】
本発明の本実施形態において、周辺機器接続ユニット及び第2のトランシーバー・ユニットを使用することにより、基地局に重みデータを送信した後に、基地局は、その重みデータにしたがってアンテナ・ビームを形成してもよい。
【0066】
選択的に、上記の方法は、
アンテナ識別情報ユニットが、アンテナのRFIDラベルの読み出しに失敗した場合に、バーコード・スキャナが送信したスキャン結果を、周辺機器接続ユニットを使用することにより受信するステップと、そのスキャン結果からアンテナ特徴識別情報を抽出するステップとをさらに含み、バーコード・スキャナは、周辺機器接続ユニットに接続されるとともに、バーコード・スキャナは、アンテナのバーコードをスキャンするように構成される。
【0067】
上記の場合については、いかなるRFIDラベルもスマート・アンテナに配列されないので、アンテナのいかなるRFIDラベルもよみだすことができない。したがって、周辺機器接続ユニットに接続されるバーコード・スキャナを使用することにより、アンテナのバーコードをスキャンして、アンテナ・モデル情報等のアンテナ特徴識別情報を取得してもよい。
【0068】
選択的に、上記の方法は、
アンテナ識別情報ユニットが、アンテナのRFIDラベルの読み出しに失敗した場合には、周辺機器接続ユニットを使用することにより、携帯用制御ユニット(PCU)の入力結果を受信するステップと、入力結果からアンテナ特徴識別情報を抽出するステップとをさらに含み、PCUは、周辺機器接続ユニットに接続され、入力アンテナ情報を受信するように構成される。
【0069】
上記の場合については、いかなるRFIDラベルもスマート・アンテナに配列されないので、そのアンテナのいかなるRFIDラベルもよみだすことができない。したがって、周辺機器接続ユニットに接続されるPCUを使用することにより、アンテナ・モデル情報等のアンテナ特徴識別情報を取得してもよい。PCUは、近端の構成ツールであり、アンテナ特徴識別情報を格納する。
【0070】
選択的に、電源ユニットが電力オン状態にあるということを検出した後に、当該方法は、
周辺機器接続ユニットを使用することにより、ASDの中のアンテナ測量パラメータを取得するステップと、変調及び復調ユニットによって送信される変調され変換されたAISG信号が受信された後に、周辺機器接続ユニット及び第2のトランシーバー・ユニットを使用することにより、基地局に測量パラメータを送信するステップとをさらに含む。
【0071】
測量パラメータは、アンテナの地理的位置パラメータ、高さパラメータ、機械的傾きパラメータ、機械的方位角パラメータ、及びその他の同様のパラメータを含み、本発明の本実施形態においては、特に限定されない。
【0072】
本発明の本実施形態において提示される方法によれば、アンテナ識別情報ユニット、周辺機器接続ユニット、及びその他同様の構成要素を導入すると、アンテナ特徴識別情報を取得することが可能となり、そして、そのアンテナ特徴識別情報にしたがってさらにアンテナ重みデータを取得することが可能となり、それによって、アンテナに重み管理を実行する機能を拡張することができる。加えて、アンテナ測量パラメータをさらに取得することが可能となり、それによって、測量パラメータ測定機能を拡張することができる。拡張のためのコストが相対的に低く、工学的な困難さが相対的に小さく、そして機能拡張の効率が高いのみならず、重みデータ及び測量パラメータにしたがってアンテナを管理することは、基地局にとっても都合がよい。
【0073】
上記の複数の実施形態において提示されるアンテナ機能拡張装置が、アンテナ機能の拡張を実行する際に、上記の複数の機能モジュールの分け方は、解説のための1つの例として使用されるにすぎないということに留意すべきである。実際の適用においては、要求にしたがって、上記の複数の機能を異なる複数の機能モジュールに割り当てて、実装してもよい、すなわち、上記の装置の内部構造を異なる複数の機能モジュールに分割して、上記で説明した機能のすべて又は一部を実装してもよい。さらに、上記の複数の実施形態において提示されたアンテナ機能拡張装置の実施形態及びアンテナ機能拡張方法の実施形態は、同一の考え方に関している。アンテナ機能拡張装置の特定の実装プロセスについては、上記の方法の実施形態を参照すべきであり、本明細書においては、それらの細部については、再度、説明しない。
【0074】
当業者は、上記の複数の実施形態の複数のステップのすべて又はいくつかを、ハードウェア又はプログラム命令に関連するハードウェアによって実装してもよいということを理解することができる。上記のプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されてもよい。上記の記憶媒体は、リード・オンリー・メモリ、磁気ディスク、又は光ディスクを含んでもよい。
【0075】
上記の説明は、本発明の例示的な実施形態に過ぎず、本発明を限定することを意図してはいない。本発明の趣旨及び原理から逸脱することなくなされるいずれかの修正、等価な置換、及び改良は、本発明の保護範囲に入るものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8