(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6561138
(24)【登録日】2019年7月26日
(45)【発行日】2019年8月14日
(54)【発明の名称】リング周波数分割器
(51)【国際特許分類】
H03K 23/58 20060101AFI20190805BHJP
H03L 7/099 20060101ALI20190805BHJP
H03L 7/24 20060101ALI20190805BHJP
【FI】
H03K23/58
H03L7/099 150
H03L7/24
【請求項の数】23
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2017-560815(P2017-560815)
(86)(22)【出願日】2016年5月19日
(65)【公表番号】特表2018-520577(P2018-520577A)
(43)【公表日】2018年7月26日
(86)【国際出願番号】US2016033370
(87)【国際公開番号】WO2016187479
(87)【国際公開日】20161124
【審査請求日】2017年12月21日
(31)【優先権主張番号】62/164,355
(32)【優先日】2015年5月20日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517401657
【氏名又は名称】シーラス ロジック インターナショナル セミコンダクター リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】メランソン, ジョン エル.
(72)【発明者】
【氏名】モルタザビ, ユーソフ
(72)【発明者】
【氏名】ブレナン, アーロン
【審査官】
廣川 浩
(56)【参考文献】
【文献】
特開平10−093396(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03K 23/58
H03L 7/099
H03L 7/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、前記装置は、
印加された信号によって決定される第1の周波数において駆動されるように構成されている第1のリング発振器と、
前記第1のリング発振器に相互接続されている第2のリング発振器であって、前記第2のリング発振器は、ある整数で除算された前記第1の周波数である第2の周波数において動作するように構成されている、第2のリング発振器と、
複数のイネーブルスイッチと
を備え、
前記第1のリング発振器は、鎖状に構成されている第1の複数のラッチを備え、それによって、前記複数のラッチの各々の入力は、前記第1の複数のラッチのうちの異なるものの出力であり、前記第2のリング発振器は、鎖状に構成されている第2の複数のラッチを備え、それによって、前記第2の複数のラッチの各々の入力は、前記第2の複数のラッチのうちの異なるものの出力であり、
前記第2の複数のラッチの各々は、前記複数のイネーブルスイッチのうちの1つを通して電力供給源に結合され、前記複数のイネーブルスイッチの各々は、前記第1の複数のラッチのうちの1つの出力に結合され、それによってトグルされる、装置。
【請求項2】
前記複数のイネーブルスイッチは、n型金属酸化膜半導体(NMOS)デバイスから成る、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1のリング発振器および前記第2のリング発振器に結合されているデコーダをさらに備えている、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記第1のリング発振器および前記第2のリング発振器は、冗長付番方式に少なくとも部分的に基づいて出力を生成し、前記デコーダは、前記出力を非冗長付番方式に変換する、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記第1のリング発振器、前記第2のリング発振器、および前記デコーダは、一緒に結合され、リング分割器ベースカウンタを形成している、請求項3に記載の装置。
【請求項6】
前記第2のリング発振器の少なくとも1つの要素に結合されているスタック状態エリミネータ回路をさらに備え、前記スタック状態エリミネータ回路は、前記第2のリング発振器の少なくとも1つの要素における誤差を補正するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記第2のリング発振器の少なくとも1つの要素は、統合されたスタック状態排除を提供するように構成されているラッチを備えている、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記統合されたスタック状態排除を提供するように構成されているラッチは、インバータが続くゲーテッドバッファを備えている、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記統合されたスタック状態排除を提供するように構成されているラッチは、3つの入力を伴う要素を備え、前記3つの入力は、前記第2のリング発振器の前の要素の出力に結合されている第1の入力と、前記前の要素より前の前記第2のリング発振器の要素の出力に結合されている第2の入力と、前記第2のリング発振器の第1の要素の反転された出力に結合されている第3の入力とを備えている、請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記第2のリング発振器に相互接続されている第3のリング発振器をさらに備え、前記第3のリング発振器は、ある整数倍で除算された前記第2の周波数である第3の周波数において動作するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
方法であって、前記方法は、
印加された信号によって決定される第1の周波数において第1のリング発振器を駆動することと、
ある整数で除算された前記第1の周波数である第2の周波数において前記第1のリング発振器の出力から第2のリング発振器を駆動することと
を含み、
前記第1のリング発振器を駆動するステップは、前記第1のリング発振器の第1の複数の要素の電力供給源入力に信号を印加することを含み、それによって、第1の複数の要素の各要素の出力は、前記第1の周波数に切り替わるように前記第1の複数の要素の次の要素の入力を駆動し、前記第2のリング発振器を駆動するステップは、前記第1のリング発振器の複数の要素の複数の出力を前記第2のリング発振器の第2の複数の要素の電力供給源入力に印加することを含み、
前記第1のリング発振器の複数の要素の複数の出力を前記第2のリング発振器の第2の複数の要素の電力供給源入力に印加するステップは、前記複数の出力を電力供給源レールと前記第2の複数の要素の前記電力供給源入力との間に結合されている複数のイネーブルスイッチに印加することを含む、方法。
【請求項12】
前記第1のリング発振器および前記第2のリング発振器の出力をデコードし、ある値を取得することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のリング発振器を駆動するステップおよび前記第2のリング発振器を駆動するステップは、冗長付番方式を生成し、前記出力をデコードするステップは、前記冗長付番方式を非冗長付番方式に変換することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第2のリング発振器を駆動するステップは、前記第2のリング発振器の少なくとも1つの要素をスタック状態の中から外へ駆動することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記第2のリング発振器の少なくとも1つの要素をスタック状態の中から外へ駆動するステップは、前記少なくとも1つの要素の状態における誤差を補正することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第2のリング発振器の少なくとも1つの要素をスタック状態の中から外へ駆動するステップは、前記少なくとも1つの要素の出力を前記第2のリング発振器内の前の要素の出力と比較することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
ある整数で除算された前記第2の周波数である第3の周波数において前記第2のリング発振器の出力から第3のリング発振器を駆動することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
アナログ/デジタルコンバータ(ADC)であって、前記ADCは、
入力アナログ信号を受信するように構成されている入力ノードと、
前記入力アナログ信号を受信するように構成されている電流制御発振器であって、
前記電流制御発振器は、
前記入力アナログ信号によって決定される第1の周波数において駆動されるように構成されている第1のリング発振器と、
前記第1のリング発振器に相互接続されている第2のリング発振器であって、前記第2のリング発振器は、ある整数で除算された前記第1の周波数である第2の周波数において動作するように構成されている、第2のリング発振器と
複数のイネーブルスイッチと
を備え、
前記第1のリング発振器は、鎖状に構成されている第1の複数のラッチを備え、それによって、前記複数のラッチの各々の入力は、前記第1の複数のラッチのうちの異なるものの出力であり、前記第2のリング発振器は、鎖状に構成されている第2の複数のラッチを備え、それによって、前記第2の複数のラッチの各々の入力は、前記第2の複数のラッチのうちの異なるものの出力であり、
前記第2の複数のラッチの各々は、前記複数のイネーブルスイッチのうちの1つを通して電力供給源に結合され、前記複数のイネーブルスイッチの各々は、前記第1の複数のラッチのうちの1つの出力に結合され、それによってトグルされる、電流制御発振器と、
前記電流制御発振器の出力に結合され、前記入力アナログ信号を表すデジタルビットを出力するように構成されているデコーダと
を備えている、ADC。
【請求項19】
前記デコーダは、
前記電流制御発振器の出力に結合されているサンプリング回路と、
前記サンプリング回路の出力に結合されている位相デコーダと、
前記位相デコーダの出力に結合されている微分器と
を備えている、請求項18に記載のADC。
【請求項20】
前記第1のリング発振器および前記第2のリング発振器は、冗長付番方式に少なくとも部分的に基づいて出力を生成し、前記デコーダは、前記出力を非冗長付番方式に変換する、請求項18に記載のADC。
【請求項21】
前記電流制御発振器は、前記第2のリング発振器の少なくとも1つの要素に結合されているか、またはそれと統合されているスタック状態エリミネータ回路をさらに備え、前記スタック状態エリミネータ回路は、前記第2のリング発振器の少なくとも1つの要素における誤差を補正するように構成されている、請求項18に記載のADC。
【請求項22】
位相固定ループ(PLL)システムであって、前記PLLシステムは、
第1の周波数の入力信号を受信するように構成されている入力ノードと、
前記入力ノードに結合されている位相周波数検出器と、
前記位相周波数検出器に結合されているチャージポンプと、
前記チャージポンプに結合されているローパスフィルタと、
前記ローパスフィルタの出力を受信するように構成されている電圧制御発振器であって、
前記電圧制御発振器は、
前記ローパスフィルタによって決定される第1の周波数において駆動されるように構成されている第1のリング発振器と、
前記第1のリング発振器に相互接続されている第2のリング発振器であって、前記第2のリング発振器は、ある整数で除算された前記第1の周波数である第2の周波数において動作するように構成され、前記第2のリング発振器の出力は、前記位相周波数検出器に結合されている、第2のリング発振器と、
複数のイネーブルスイッチと
を備え、
前記第1のリング発振器は、鎖状に構成されている第1の複数のラッチを備え、それによって、前記複数のラッチの各々の入力は、前記第1の複数のラッチのうちの異なるものの出力であり、前記第2のリング発振器は、鎖状に構成されている第2の複数のラッチを備え、それによって、前記第2の複数のラッチの各々の入力は、前記第2の複数のラッチのうちの異なるものの出力であり、
前記第2の複数のラッチの各々は、前記複数のイネーブルスイッチのうちの1つを通して電力供給源に結合され、前記複数のイネーブルスイッチの各々は、前記第1の複数のラッチのうちの1つの出力に結合され、それによってトグルされる、電圧制御発振器と、
前記電圧制御発振器の第1のリング発振器に結合され、前記第1の周波数のある整数倍である第2の周波数の出力信号を生成するように構成されている出力ノードと
を備えている、PLLシステム。
【請求項23】
前記電圧制御発振器は、前記第2のリング発振器の少なくとも1つの要素に結合されているか、またはそれと統合されているスタック状態エリミネータ回路をさらに備え、前記スタック状態エリミネータ回路は、前記第2のリング発振器の少なくとも1つの要素における誤差を補正するように構成されている、請求項22に記載のPLLシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本願は、米国仮特許出願第62/164,355号(2015年5月20日出願、Yousof Mortazavi、他、名称「Ring Frequency Dividers and Counters」)の優先権の利益を主張し、上記出願は、参照により本明細書に引用される。
【0002】
(開示の分野)
本開示は、周波数分割器およびカウンタに関係または関連する方法もしくは実装に関する。より具体的には、本開示の一部は、電圧または電流制御リング発振器と共に使用される低電力周波数分割器およびカウンタに関する。
【背景技術】
【0003】
周波数分割器またはクロック分割器は、周波数f
inを有する入力信号を受信し、ある周波数の出力信号:
【0004】
【数1】
【0005】
を生成する回路であり、式中、nは、ある整数である。分割器ベースカウンタが、周波数分割器回路および論理回路を使用し、入力クロックのエッジからカウントを生成する。分割器ベースカウンタは、電圧制御発振器(VCO)/電流制御発振器(CCO)ベース量子化器において使用されることができる。低電力動作のために、分割器ベースカウンタ(例えば、非同期またはリップルカウンタ)は、各分割器段の周波数分割による電力節約を提供する。VCO/CCOベース量子化器では、入力信号が、リング発振器の周波数を変調し、リング発振器の位相が、ある時間においてサンプリングされ、連続的サンプル間の位相増分が、決定され得る。Nが3以上の奇数の整数である、N段リング発振器の周期毎に、サンプリングされたリング出力(例えば、Nビット出力)が、2N個の離散状態のうちの1つにデコードされ得る。したがって、量子化器が、取得され、1〜2N個の離散状態を提供される。
【0006】
発振器のN個の出力をサンプリングすることによって取得される量子化器の最小有効ビット(LSB)は、2π/2Nである。位相のサンプリングが発振の周波数よりもはるかに遅い用途では、位相は、複数回循環し、位相測定において不明瞭性を生成し得る。例えば、位相がk×2π/2Nにデコードされる場合、リング発振器の出力の連続的サンプル間の位相増分は、
【0007】
【数2】
【0008】
等のうちの1つであることが可能である。したがって、不明瞭性を除去するために、カウンタにおける状態の数を増加させる改良された分割器およびカウンタが、必要とされ、または所望される。
【0009】
ここで言及された欠点は、代表的にすぎず、携帯電話等の消費者レベルデバイス内に採用される、改良された電気コンポーネント、特に、分割器、および分割器を含む電気部品の必要性が存在することを単に強調するために含まれる。本明細書に説明される実施形態は、ある欠点に対処するが、必ずしも、ここで説明される、または当分野で公知のあらゆるものに対処するわけではない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
改良された精度を伴う分割器またはカウンタのための回路が、入力周波数を分割し、異なる出力周波数を取得するための複数のリングを有する周波数分割器を含み得る。リングは、同心方式で配列され得、したがって、第1のリングの各要素の出力は、第2のリングの要素を制御するために使用される。第1のリングは、インバータ等の奇数の複数の要素を含み得、各インバータは、円鎖状に別のインバータに結合される。第1のリングインバータの各々は、電力供給源入力において、第2の周波数への分割のために第1の周波数の信号を受信する入力ノードに結合され得る。第2のリングはまた、インバータ等の奇数の複数の要素を含み得、各インバータの出力は、円鎖を形成するように別のインバータの入力に結合される。第2のリングインバータは、電力供給源入力において第1のリングインバータの出力ノードに結合され得る。追加のリングが、第2のリングインバータが第1のリングインバータに結合されるのと類似する様式で、第2のリングインバータに結合され得る。これらの追加のリングは、さらなる出力信号をさらに分割された周波数において提供し得る。
【0011】
これらの周波数分割器は、例えば、電圧または電流制御リング発振器と共に使用される低電力周波数分割器およびカウンタにおいて実装され得る。いくつかの実施形態では、周波数分割器は、位相固定ループ(PLL)またはアナログ/デジタルコンバータ(ADC)において実装され得る。要素のリングが説明されているが、回路は、必ずしも、円形方式におけるデバイスまたは集積回路において編成される必要はなく、代わりに、要素が本明細書に説明されるリングにおけるものと同様に動作するように、要素間の類似する接続を依然として維持しながら、線形または他の方式で配列されることができる。
【0012】
一実施形態によると、装置が、印加された信号によって決定される第1の周波数において駆動されるように構成されている第1のリング発振器と、第1のリング発振器に相互接続されている第2のリング発振器であって、第2のリング発振器は、ある整数で除算された第1の周波数である第2の周波数において動作するように構成されている、第2のリング発振器とを含み得る。
【0013】
装置のある実施形態では、第1のリング発振器は、鎖状に構成されている第1の複数のラッチを含み得、それによって、複数のラッチの各々の入力は、第1の複数のラッチのうちの異なるものの出力であり、第2のリング発振器は、鎖状に構成されている第2の複数のラッチを含み得、それによって、第2の複数のラッチの各々の入力は、第2の複数のラッチのうちの異なるものの出力であり、装置はまた、複数のイネーブルスイッチを含み得、第2の複数のラッチの各々は、複数のイネーブルスイッチのうちの1つを通して電力供給源に結合され、複数のイネーブルスイッチの各々は、第1の複数のインバータのうちの1つの出力に結合され、それによってトグルされ、複数のイネーブルスイッチは、n型金属酸化膜半導体(NMOS)デバイスのみを含み得、装置はまた、第1のリング発振器および第2のリング発振器に結合されているデコーダを含み得、第1のリング発振器および第2のリング発振器は、冗長付番方式に少なくとも部分的に基づいて出力を生成し得、デコーダは、出力を非冗長付番方式に変換し、第1のリング発振器、第2のリング発振器、およびデコーダは、リング分割器ベースカウンタを形成するように一緒に結合され得、装置はまた、第2のリング発振器の少なくとも1つの要素に結合されているスタック状態エリミネータ回路を含み得、スタック状態エリミネータ回路は、第2のリング発振器の少なくとも1つの要素における誤差を補正するように構成され、第2のリング発振器の少なくとも1つの要素は、統合されたスタック状態排除を伴うラッチを含み得、統合されたスタック状態排除を伴うラッチは、インバータが続くゲーテッドバッファを含み得、統合されたスタック状態排除を伴うラッチは、第2のリング発振器の前の要素の出力に結合されている第1の入力と、前の要素より前の第2のリング発振器の要素の出力に結合されている第2の入力と、第2のリング発振器の第1の要素の反転された出力に結合されている第3の入力とを含む3つの入力を伴う要素を含み得、および/または装置はまた、第2のリング発振器に相互接続されている第3のリング発振器を含み得、第3のリング発振器は、ある整数倍で除算された第2の周波数である第3の周波数において動作するように構成されている。
【0014】
別の実施形態によると、方法が、印加された信号によって決定される第1の周波数において第1のリング発振器を駆動することと、ある整数で除算された第1の周波数である第2の周波数において第1のリング発振器の出力から第2のリング発振器を駆動することとを含み得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、方法はさらに、ある値を取得するために、第1のリング発振器および第2のリング発振器の出力をデコードすること、および/またはある整数で除算された第2の周波数である第3の周波数において第2のリング発振器の出力から第3のリング発振器を駆動することを含み得る。
【0016】
方法のある実施形態では、第1のリング発振器を駆動するステップは、第1の複数の要素の各要素の出力が、第1の複数の要素の次の要素の入力を駆動し、第1の周波数に切り替わるように、第1のリング発振器の第1の複数の要素の電力供給源入力に信号を印加することを含み得、第2のリング発振器を駆動するステップは、第1のリング発振器の複数の要素の複数の出力を第2のリング発振器の第2の複数の要素の電力供給源入力に印加することを含み得、第1のリング発振器の複数の要素の複数の出力を第2のリング発振器の第2の複数の要素の電力供給源入力に印加するステップは、複数の出力を電力供給源レールと第2の複数の要素の電力供給源入力との間に結合されている複数のイネーブルスイッチに印加することを含み得、第1のリング発振器を駆動するステップおよび第2のリング発振器を駆動するステップは、冗長付番方式を生成し、出力をデコードするステップは、冗長付番方式を非冗長付番方式に変換することを含み得、第2のリング発振器を駆動するステップは、第2のリング発振器の少なくとも1つの要素をスタック状態の中から外へ駆動することを含み得、および/または第2のリング発振器の少なくとも1つの要素をスタック状態の中から外へ駆動するステップは、初期化状態における誤差等、少なくとも1つの要素における誤差を補正することを含み得、第2のリング発振器の少なくとも1つの要素をスタック状態の中から外へ駆動するステップは、少なくとも1つの要素の出力を第2のリング発振器内の前の要素の出力と比較することを含み得る。
【0017】
別の実施形態によると、アナログ/デジタルコンバータ(ADC)が、入力アナログ信号を受信するように構成されている入力ノードと、入力アナログ信号を受信するように構成されている電流制御発振器と、電流制御発振器の出力に結合され、入力アナログ信号を表すデジタルビットを出力するように構成されているデコーダとを含み得る。電流制御発振器は、入力アナログ信号によって決定される第1の周波数において駆動されるように構成されている第1のリング発振器と、第1のリング発振器に相互接続されている第2のリング発振器であって、第2のリング発振器は、ある整数で除算された第1の周波数である第2の周波数において動作するように構成されている、第2のリング発振器とを含み得る。いくつかの実施形態では、ADCはまた、入力ノードと電流制御発振器との間に結合される電圧/電流コンバータを含み得る。
【0018】
アナログ/デジタルコンバータ(ADC)のある実施形態では、デコーダは、電流制御発振器の出力に結合されているサンプリング回路と、サンプリング回路の出力に結合されている位相デコーダと、および/または位相デコーダの出力に結合されている微分器とを含み得、第1のリング発振器は、鎖状に構成されている第1の複数のラッチを含み得、それによって、複数のラッチの各々の入力は、第1の複数のラッチのうちの異なるものの出力であり、第2のリング発振器は、鎖状に構成されている第2の複数のラッチを含み得、それによって、第2の複数のラッチの各々の入力は、第2の複数のラッチのうちの異なるものの出力であり、電流制御発振器は、複数のイネーブルスイッチを含み得、第2の複数のラッチの各々は、複数のイネーブルスイッチのうちの1つを通して電力供給源に結合され、複数のイネーブルスイッチの各々は、第1の複数のインバータのうちの1つの出力に結合され、それによってトグルされ、第1のリング発振器および第2のリング発振器は、冗長付番方式に少なくとも部分的に基づいて出力を生成し、デコーダは、出力を非冗長付番方式に変換し、電流制御発振器は、第2のリング発振器の少なくとも1つの要素に結合されているスタック状態エリミネータ回路を含み得、スタック状態エリミネータ回路は、初期化状態等、第2のリング発振器の少なくとも1つの要素における誤差を補正するように構成され、第2のリング発振器の少なくとも1つの要素は、統合されたスタック状態排除を伴うラッチを含み得、統合されたスタック状態排除を伴うラッチは、インバータが続くゲーテッドバッファを含み得、統合されたスタック状態排除を伴うラッチは、第2のリング発振器の前の要素の出力に結合されている第1の入力と、前の要素より前の第2のリング発振器の要素の出力に結合されている第2の入力と、第2のリング発振器の第1の要素の反転された出力に結合されている第3の入力とを含む3つの入力を伴う要素を含み得、および/または電流制御発振器は、第2のリング発振器に相互接続されている第3のリング発振器を含み得、第3のリング発振器は、ある整数倍で除算された第2の周波数である第3の周波数において動作するように構成されている。
【0019】
さらなる実施形態によると、位相固定ループ(PLL)システムが、第1の周波数の入力信号を受信するように構成されている入力ノードと、入力ノードに結合されている位相周波数検出器と、位相周波数検出器に結合されているチャージポンプと、チャージポンプに結合されているローパスフィルタと、ローパスフィルタの出力を受信するように構成されている電圧制御発振器と、電圧制御発振器の第1のリング発振器に結合され、第1の周波数のある整数倍である第2の周波数の出力信号を生成するように構成されている、出力ノードとを含み得る。電圧制御発振器は、ローパスフィルタによって決定される第1の周波数において駆動されるように構成されている第1のリング発振器と、第1のリング発振器に相互接続されている第2のリング発振器であって、第2のリング発振器は、ある整数で除算された第1の周波数である第2の周波数において動作するように構成され、第2のリング発振器の出力は、位相周波数検出器に結合されている、第2のリング発振器とを含み得る。
【0020】
PLLシステムのある実施形態では、第1のリング発振器は、鎖状に構成されている第1の複数のラッチを含み得、したがって、複数のラッチの各々の入力は、第1の複数のラッチのうちの異なるものの出力であり、第2のリング発振器は、鎖状に構成されている第2の複数のラッチを含み得、したがって、第2の複数のラッチの各々の入力は、第2の複数のラッチのうちの異なるものの出力であり、電圧制御発振器は、複数のイネーブルスイッチを含み得、第2の複数のラッチの各々は、複数のイネーブルスイッチのうちの1つを通して電力供給源に結合され、複数のイネーブルスイッチの各々は、第1の複数のインバータのうちの1つの出力に結合され、それによってトグルされ、電圧制御発振器は、第2のリング発振器の少なくとも1つの要素に結合されているスタック状態エリミネータ回路を含み得、スタック状態エリミネータ回路は、初期化状態における誤差等、第2のリング発振器の少なくとも1つの要素における誤差を補正するように構成され、第2のリング発振器の少なくとも1つの要素は、統合されたスタック状態排除を伴うラッチを含み得、統合されたスタック状態排除を伴うラッチは、インバータが続くゲーテッドバッファを含み得、統合されたスタック状態排除を伴うラッチは、第2のリング発振器の前の要素の出力に結合されている第1の入力と、前の要素より前の第2のリング発振器の要素の出力に結合されている第2の入力と、第2のリング発振器の第1の要素の反転された出力に結合されている第3の入力とを有する3つの入力を伴う要素を含み得、および/または電圧制御発振器は、第2のリング発振器に相互接続されている第3のリング発振器を含み得、第3のリング発振器は、ある整数倍で除算された第2の周波数である第3の周波数において動作するように構成され、第3のリング発振器の出力は、位相周波数検出器に結合される。
【0021】
前述は、以下の発明を実施するための形態がより深く理解され得るために、本発明の実施形態のある特徴および技術的利点をかなり広く概説している。本発明の請求項の主題を形成する追加の特徴および利点は、本明細書に後述される。開示される概念および具体的実施形態は、同一または類似目的を果たすための他の構造を修正または設計するための基準として容易に利用され得ることが、当業者によって理解されるはずである。そのような同等構造は、添付される請求項に記載されるような本発明の精神および範囲から逸脱しないことも、当業者によって認識されるはずである。追加の特徴は、付随の図と関連して考慮されるとき、以下の説明からより深く理解されるであろう。しかしながら、図の各々は、例証および説明のみを目的として提供され、本発明を限定することは意図されないことを明示的に理解されたい。
例えば、本願は以下の項目を提供する。
(項目1)
装置であって、前記装置は、
印加された信号によって決定される第1の周波数において駆動されるように構成されている第1のリング発振器と、
前記第1のリング発振器に相互接続されている第2のリング発振器と
を備え、
前記第2のリング発振器は、ある整数で除算された前記第1の周波数である第2の周波数において動作するように構成されている、装置。
(項目2)
前記第1のリング発振器は、鎖状に構成されている第1の複数のラッチを備え、それによって、前記複数のラッチの各々の入力は、前記第1の複数のラッチのうちの異なるものの出力であり、前記第2のリング発振器は、鎖状に構成されている第2の複数のラッチを備え、それによって、前記第2の複数のラッチの各々の入力は、前記第2の複数のラッチのうちの異なるものの出力である、項目1に記載の装置。
(項目3)
複数のイネーブルスイッチをさらに備え、前記第2の複数のラッチの各々は、前記複数のイネーブルスイッチのうちの1つを通して電力供給源に結合され、前記複数のイネーブルスイッチの各々は、前記第1の複数のインバータのうちの1つの出力に結合され、それによってトグルされる、項目2に記載の装置。
(項目4)
前記複数のイネーブルスイッチは、n型金属酸化膜半導体(NMOS)デバイスから成る、項目1に記載の装置。
(項目5)
前記第1のリング発振器および前記第2のリング発振器に結合されているデコーダをさらに備えている、項目1に記載の装置。
(項目6)
前記第1のリング発振器および前記第2のリング発振器は、冗長付番方式に少なくとも部分的に基づいて出力を生成し、前記デコーダは、前記出力を非冗長付番方式に変換する、項目5に記載の装置。
(項目7)
前記第1のリング発振器、前記第2のリング発振器、および前記デコーダは、一緒に結合され、リング分割器ベースカウンタを形成している、項目5に記載の装置。
(項目8)
前記第2のリング発振器の少なくとも1つの要素に結合されているスタック状態エリミネータ回路をさらに備え、前記スタック状態エリミネータ回路は、前記第2のリング発振器の少なくとも1つの要素における誤差を補正するように構成されている、項目1に記載の装置。
(項目9)
前記第2のリング発振器の少なくとも1つの要素は、統合されたスタック状態排除を提供するように構成されているラッチを備えている、項目1に記載の装置。
(項目10)
前記統合されたスタック状態排除を提供するように構成されているラッチは、インバータが続くゲーテッドバッファを備えている、項目9に記載の装置。
(項目11)
前記統合されたスタック状態排除を提供するように構成されているラッチは、3つの入力を伴う要素を備え、前記3つの入力は、前記第2のリング発振器の前の要素の出力に結合されている第1の入力と、前記前の要素より前の前記第2のリング発振器の要素の出力に結合されている第2の入力と、前記第2のリング発振器の第1の要素の反転された出力に結合されている第3の入力とを備えている、項目9に記載の装置。
(項目12)
前記第2のリング発振器に相互接続されている第3のリング発振器をさらに備え、前記第3のリング発振器は、ある整数倍で除算された前記第2の周波数である第3の周波数において動作するように構成されている、項目1に記載の装置。
(項目13)
方法であって、前記方法は、
印加された信号によって決定される第1の周波数において第1のリング発振器を駆動することと、
ある整数で除算された前記第1の周波数である第2の周波数において前記第1のリング発振器の出力から第2のリング発振器を駆動することと
を含む、方法。
(項目14)
前記第1のリング発振器を駆動するステップは、前記第1のリング発振器の第1の複数の要素の電力供給源入力に信号を印加することを含み、それによって、第1の複数の要素の各要素の出力は、前記第1の周波数に切り替わるように前記第1の複数の要素の次の要素の入力を駆動し、前記第2のリング発振器を駆動するステップは、前記第1のリング発振器の複数の要素の複数の出力を前記第2のリング発振器の第2の複数の要素の電力供給源入力に印加することを含む、項目13に記載の方法。
(項目15)
前記第1のリング発振器の複数の要素の複数の出力を前記第2のリング発振器の第2の複数の要素の電力供給源入力に印加するステップは、前記複数の出力を電力供給源レールと前記第2の複数の要素の前記電力供給源入力との間に結合されている複数のイネーブルスイッチに印加することを含む、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記第1のリング発振器および前記第2のリング発振器の出力をデコードし、ある値を取得することをさらに含む、項目13に記載の方法。
(項目17)
前記第1のリング発振器を駆動するステップおよび前記第2のリング発振器を駆動するステップは、冗長付番方式を生成し、前記出力をデコードするステップは、前記冗長付番方式を非冗長付番方式に変換することを含む、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記第2のリング発振器を駆動するステップは、前記第2のリング発振器の少なくとも1つの要素をスタック状態の中から外へ駆動することを含む、項目13に記載の方法。
(項目19)
前記第2のリング発振器の少なくとも1つの要素をスタック状態の中から外へ駆動するステップは、前記少なくとも1つの要素の状態における誤差を補正することを含む、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記第2のリング発振器の少なくとも1つの要素をスタック状態の中から外へ駆動するステップは、前記少なくとも1つの要素の出力を前記第2のリング発振器内の前の要素の出力と比較することを含む、項目18に記載の方法。
(項目21)
ある整数で除算された前記第2の周波数である第3の周波数において前記第2のリング発振器の出力から第3のリング発振器を駆動することをさらに含む、項目13に記載の方法。
(項目22)
アナログ/デジタルコンバータ(ADC)であって、前記ADCは、
入力アナログ信号を受信するように構成されている入力ノードと、
前記入力アナログ信号を受信するように構成されている電流制御発振器であって、前記電流制御発振器は、
前記入力アナログ信号によって決定される第1の周波数において駆動されるように構成されている第1のリング発振器と、
前記第1のリング発振器に相互接続されている第2のリング発振器であって、前記第2のリング発振器は、ある整数で除算された前記第1の周波数である第2の周波数において動作するように構成されている、第2のリング発振器と
を備え、
前記第1のリング発振器は、鎖状に構成されている第1の複数のラッチを備え、それによって、前記複数のラッチの各々の入力は、前記第1の複数のラッチのうちの異なるものの出力であり、前記第2のリング発振器は、鎖状に構成されている第2の複数のラッチを備え、それによって、前記第2の複数のラッチの各々の入力は、前記第2の複数のラッチのうちの異なるものの出力である、
電流制御発振器と、
前記電流制御発振器の出力に結合され、前記入力アナログ信号を表すデジタルビットを出力するように構成されているデコーダと
を備えている、ADC。
(項目23)
前記デコーダは、
前記電流制御発振器の出力に結合されているサンプリング回路と、
前記サンプリング回路の出力に結合されている位相デコーダと、
前記位相デコーダの出力に結合されている微分器と
を備えている、項目22に記載の装置。
(項目24)
前記電流制御発振器は、複数のイネーブルスイッチをさらに備え、前記第2の複数のラッチの各々は、前記複数のイネーブルスイッチのうちの1つを通して電力供給源に結合され、前記複数のイネーブルスイッチの各々は、前記第1の複数のインバータのうちの1つの出力に結合され、それによってトグルされる、項目22に記載の装置。
(項目25)
前記第1のリング発振器および前記第2のリング発振器は、冗長付番方式に少なくとも部分的に基づいて出力を生成し、前記デコーダは、前記出力を非冗長付番方式に変換する、項目22に記載の装置。
(項目26)
前記電流制御発振器は、前記第2のリング発振器の少なくとも1つの要素に結合されているか、またはそれと統合されているスタック状態エリミネータ回路をさらに備え、前記スタック状態エリミネータ回路は、前記第2のリング発振器の少なくとも1つの要素における誤差を補正するように構成されている、項目22に記載の装置。
(項目27)
位相固定ループ(PLL)システムであって、前記PLLシステムは、
第1の周波数の入力信号を受信するように構成されている入力ノードと、
前記入力ノードに結合されている位相周波数検出器と、
前記位相周波数検出器に結合されているチャージポンプと、
前記チャージポンプに結合されているローパスフィルタと、
前記ローパスフィルタの出力を受信するように構成されている電圧制御発振器であって、前記電圧制御発振器は、
前記ローパスフィルタによって決定される第1の周波数において駆動されるように構成されている第1のリング発振器と、
前記第1のリング発振器に相互接続されている第2のリング発振器であって、前記第2のリング発振器は、ある整数で除算された前記第1の周波数である第2の周波数において動作するように構成され、前記第2のリング発振器の出力は、前記位相周波数検出器に結合されている、第2のリング発振器と
を備え、
前記第1のリング発振器は、鎖状に構成されている第1の複数のラッチを備え、それによって、前記複数のラッチの各々の入力は、前記第1の複数のラッチのうちの異なるものの出力であり、前記第2のリング発振器は、鎖状に構成されている第2の複数のラッチを備え、それによって、前記第2の複数のラッチの各々の入力は、前記第2の複数のラッチのうちの異なるものの出力である、
電圧制御発振器と、
前記電圧制御発振器の第1のリング発振器に結合され、前記第1の周波数のある整数倍である第2の周波数の出力信号を生成するように構成されている、出力ノードと
を備えている、PLLシステム。
(項目28)
前記電圧制御発振器は、複数のイネーブルスイッチをさらに備え、前記第2の複数のラッチの各々は、前記複数のイネーブルスイッチのうちの1つを通して電力供給源に結合され、前記複数のイネーブルスイッチの各々は、前記第1の複数のインバータのうちの1つの出力に結合され、それによってトグルされる、項目27に記載のPLLシステム。
(項目29)
前記電圧制御発振器は、前記第2のリング発振器の少なくとも1つの要素に結合されているか、またはそれと統合されているスタック状態エリミネータ回路をさらに備え、前記スタック状態エリミネータ回路は、前記第2のリング発振器の少なくとも1つの要素における誤差を補正するように構成されている、項目27に記載のPLLシステム。
【図面の簡単な説明】
【0022】
開示されるシステムおよび方法のより完全な理解のために、ここで、付随の図面と併せて検討される、以下の説明を参照する。
【
図1A】
図1Aは、本開示の一実施形態による、リング分割器を図示する回路図である。
【
図1B】
図1Bは、本開示の一実施形態による、デコーダを伴うリング分割器を図示する回路図である。
【
図2】
図2は、本開示の一実施形態による、2つのスレーブリングを伴う5段リング分割器を図示する回路図である。
【
図3】
図3は、本開示の一実施形態による、リング分割器を使用して周波数を分割する方法を図示するフローチャートである。
【
図4】
図4は、本開示の一実施形態による、5段リング分割器の出力マップである。
【
図5】
図5は、本開示の一実施形態による、交互する1および0のセットを伴う、
図4の出力マップのXOR演算の結果である。
【
図6】
図6は、本開示の一実施形態による、N段リング分割器のためのカウンタを図示するブロック図である。
【
図7】
図7は、本開示の一実施形態による、
図6のカウンタにおいて使用され得るようなN段リング分割器のためのデコーダを図示する回路図である。
【
図8】
図8は、本開示の一実施形態による、リング分割器とともに実装される電流制御発振器(CCO)ベース量子化器を図示するブロック図である。
【
図9】
図9は、本開示の一実施形態による、リング分割器とともに実装される電圧制御発振器(VCO)ベース位相固定ループ(PLL)を図示するブロック図である。
【
図10】
図10は、本開示の一実施形態による、不良初期状態を伴う9段リング分割器の出力マップである。
【
図11】
図11は、本開示の一実施形態による、いかなる不良初期状態も伴わない9段リング分割器の出力マップである。
【
図12】
図12は、本開示の一実施形態による、スタック状態エリミネータを伴う5段リング分割器を図示する回路図である。
【
図13】
図13は、本開示の一実施形態による、リング分割器のための反転要素を図示する回路図である。
【
図14】
図14は、本開示の一実施形態による、改良された反転要素を伴う5段リング分割器を図示する回路図である。
【
図15】
図15は、本開示の一実施形態による、スタック状態排除を伴うリング分割器のための反転要素を図示する回路図である。
【
図16】
図16は、本開示の一実施形態による、改良されたスタック状態排除を伴う7段リング分割器を図示する回路図である。
【
図17A】
図17Aは、本開示の別の実施形態による、改良されたスタック状態排除を伴う7段リング分割器を図示する回路図である。
【
図17B】
図17Bは、本開示の一実施形態による、
図17Aのリング分割器のいくつかの要素のための反転要素を図示する回路図である。
【
図17C】
図17Cは、本開示の一実施形態による、
図17Aのリング分割器の他の要素のための反転要素を図示する回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
1つ以上の出力を伴うリング発振器に対して好適な分割器が、本開示の実施形態によって提供される。発振器のリングは、入力ノードから入力信号を受信するマスタリングおよびマスタリングまたは他のスレーブリングから入力を受信する1つ以上のスレーブリングとして説明され得る。マスタ−スレーブリング分割器は、冗長付番方式を実装し得る。例示的冗長付番方式は、限定ではないが、1)桁上げ保存加算器、2)ブースエンコード乗算器、および3)2−5進付番方式を含む。マスタ−スレーブリング分割器は、(第1の)スレーブリングを形成する反転ラッチを有し得、反転ラッチは、マスタリング発振器出力(例えば、
図2に示されるようなm
0−m
N−1)に接続されるラッチイネーブルを伴う。本明細書に説明される例示的実施形態は、リング分割器内に5、7、または9つの要素を含む。しかしながら、任意の奇数の要素が、リング内に含まれ得る。各リングの方向は、前のリングの方向の反対であり得る。この構成は、前のリング(前のスレーブまたはマスタリング)におけるN−1個の遷移毎にスレーブリングにおいて1つの遷移のみをもたらす。大きいN値に対して、スレーブリングのための電力節約が、低減させられた周波数に起因して改良される。一般性を失うことなく、単一段マスタ−スレーブ分割器が、以下により詳細に説明されるが、本開示の実施形態は、単一段マスタ−スレーブ分割器に全く限定されず、本開示の実施形態は、複数のスレーブ段に拡張されることができる。
【0024】
図1Aは、本開示の一実施形態による、リング分割器を図示する回路図である。周波数分割器100が、第1のリング発振器110またはマスタリングを含み得、1つの要素の入力が別の要素の出力であるようなリング構成において接続される、要素112A−112Nを含み得、Nは、奇数である。第2のリング発振器120またはスレーブリングが、1つの要素の入力が別の要素の出力であるようなリング構成において接続される、要素122A−122Nを含み得、Nは、奇数であり、第1のリング発振器110と同一のNである。第2のリング発振器120の要素122A−122Nは、第1のリング発振器110の要素112A−112Nの出力に結合され、要素122A−122Nの切り替えを要素112A−112Nに関連付け得る。一実施形態では、要素122A−122Nの電力供給源入力ノードが、要素112A−112Nの出力によって駆動され得る。別の実施形態では、要素122A−122Nと固定電力供給源レールとの間に結合されるイネーブルスイッチが、要素112A−112Nの出力によって制御され得る。
【0025】
第1のリング発振器110の要素112A−112Nおよび第2のリング発振器120の要素122A−122Nの各々の出力は、測定され、カウンタ出力を提供するためにデコードされ得る。
図1Bは、本開示の一実施形態による、デコーダを伴うリング分割器を図示する回路図である。
図1Bのリング発振器110および120は、
図1Aのものと類似する。要素112A−112Nおよび122A−122Nの各々の出力が、デコーダ130に結合され得る。要素の出力は、1)桁上げ保存加算器、2)ブースエンコード乗算器、および、3)2−5進付番方式のうちの1つ等の冗長付番方式であり得る。デコーダ130は、冗長付番方式出力を非冗長付番方式に変換するように構成され得る。デコーダ130の実施形態が、以下にさらに詳細に説明される。
【0026】
2つのリング発振器のみが
図1Aおよび
図1Bに示されているが、追加のリング発振器またはスレーブリングが、より低い周波数信号を生成するために周波数分割器に結合され得る。
図2は、本開示の一実施形態による、2つのスレーブリングを伴う5段リング分割器を図示する回路図である。周波数分割器200は、可変供給源(例えば、V
ctrlまたはI
ctrl)によって駆動されるマスタリング210(例えば、第1のリング)を含み得る。可変供給源V
ctrlまたはI
ctrlは、入力ノード202において入力電圧V
inを受電するV/Iコンバータ204によって制御され得る。可変供給源V
ctrlまたはI
ctrlは、奇数の要素212A−212Nを駆動し得る。マスタリング210のN個の要素の各々の出力が、m
0−m
N−1と表され得る。
図2に示される実施例は、V/Iコンバータ204を通した入力電圧によって駆動される電流制御発振器(CCO)のためである。しかしながら、発振器は、代わりに、V/Iコンバータ204を伴わずに入力ノード202をマスタリング210に結合すること等によって、電圧制御発振器(VCO)として駆動され得る。
【0027】
第1および第2のスレーブリング220および230(例えば、第2および第3のリング)は、固定供給電圧V
DDによって駆動され得る。固定供給電圧V
DDは、奇数の要素222A−222Nおよび232A−232Nを駆動し得る。固定供給電圧V
DDは、要素222A−Nおよび232A−Nを供給電圧V
DDに結合するイネーブルスイッチ226によってゲート制御され得る。要素222A−Nの各々のためのイネーブルスイッチ226は、マスタリング210の出力m
0−m
N−1によってトグルされ得る。要素222A−Nの各々の出力は、s
0−s
N−1と表され得る。第2のスレーブリング230等の追加のスレーブリングが、第1のスレーブリング220がマスタリング210に結合されるのと類似する様式で、第1のスレーブリング220等の前のスレーブリングに取り付けられ得る。例えば、第2のリング230の要素232A−Nの各々のためのイネーブルスイッチ236は、第1のスレーブリング220の出力s
0−s
N−1によってトグルされ得る。スレーブリング220および230の要素の一実施形態が示され、スレーブリング220および230の要素は、トランジスタ224Aおよび224B等の相補型金属酸化膜半導体(CMOS)論理回路を含み、トランジスタ224Aおよび224Bは、一緒に結合され、それぞれ、固定供給電圧V
DDおよびイネーブルスイッチ236に結合される。同様に、マスタリング210の要素が、CMOS論理トランジスタ214Aおよび214Bを含み得る。一実施形態では、イネーブルスイッチ226および/または236の各々は、n型金属酸化膜半導体(NMOS)論理回路のみを含み得る。スレーブリングの要素のNMOS専用イネーブル化制御の利益は、2つの供給源領域間のレベルシフトの必要性が排除されることである。
【0028】
周波数リング分割器の実施形態を動作させる一方法が、
図3に示される。
図3は、本開示の一実施形態による、リング分割器を使用して周波数を分割する方法を図示するフローチャートである。方法300が、ブロック302において、印加された信号によって決定される第1の周波数において第1のリング発振器を駆動することによって開始し得る。印加される信号は、電圧または電流であり得、それは、第1の(またはマスタ)リング発振器が電圧制御発振器(VCO)または電流制御発振器(CCO)であるかを決定し得る。
【0029】
ブロック304において、第2の(またはスレーブ)リング発振器が、第1のリング発振器の出力から駆動され得、第2のリング発振器は、整数値Nで除算される第1の周波数にほぼ等しい第2の周波数において駆動される。整数値Nは、第1のリング発振器および第2のリング発振器内の要素の数に対応し得る。第2のリング発振器は、第1のリング発振器内の要素の出力が変化すると、第1のリング発振器から駆動され得、第1のリング発振器内の要素の出力は、続けて、第2のリング発振器内の要素をオンおよびオフにトグルする。いくつかの実施形態では、この第2のリング発振器の駆動は、第2のリング発振器の要素のためのイネーブルスイッチをトグルするために、第1のリング発振器の要素の出力を使用することによって得られ得る。
【0030】
ブロック302および304における第1および第2のリング発振器の駆動中、各リングからの要素の出力は、集積回路(IC)の一部等であり得る、デコード回路によって監視およびデコードされ得る。ブロック306において、方法300は、ある値を生成するために、第1のリング発振器および第2のリング発振器の出力をデコードすることを含み得る。値は、信号エッジの数をカウントし、続けて、カウンタ値を取得するために、または第1の周波数から除算される値である周波数を伴う出力信号を生成するために使用され得る。
【0031】
単一スレーブマスタ/スレーブ周波数分割器における遷移を可視化するために、例示的出力マップが、
図4に示され、N=5である。
図4は、本開示の一実施形態による、5段リング分割器の出力マップである。
図4のマップ400からの各放射状スライスは、番号を割り当てられ、次いで、デコーダによって検出され、デコーダによって出力され得る1つの可能な状態を表し、黒色は、ゼロを表し、白色は、1を表す。出力マップ400の放射状スライス410を検討すると、放射状スライス410の内側N個の出力(N=5)(例えば、リング中心により近接するN個の出力)は、マスタリングに属し、放射状スライスの外側N個の出力(N=5)(例えば、外側リング周囲により近接するN個の出力)は、スレーブリングに属する。例証を目的として、本実施例は、1つのスレーブリング(または分割の1つの段)のみを示すが、追加の段も、含まれ得る。スレーブ出力のうちの1つが、マスタリングの4つ(例えば、N−1)の遷移毎に遷移する。
【0032】
図4の出力マップは、
図5のマップを取得するために、1およびゼロ(例えば、101・・・01)の交互パターンでXOR演算され得る。
図5は、本開示の一実施形態による、交互する1および0の組を伴う、
図4の出力マップのXOR演算の結果である。
図4では、出力および状態が、区別され、
図5は、XOR演算の結果のマップ500を示す。
【0033】
本開示はまた、低電力カウンタを実装するために、
図1Aおよび
図2等に示されるリング発振器分割器を使用する方法を提供する。従来技術のリング発振器カウンタに関して背景技術に議論された不明瞭性問題は、少なくともマスタリングおよびスレーブリングを有するマスタ−スレーブリング分割器(例えば、
図1Aおよび
図2に示されるマスタ−スレーブ分割器等)によって低減させられ、または解決され得る。大きいN値に対して、各後続スレーブリングに対する電力節約が、低減させられた周波数に起因して改良される。大きいN値に対して、1つのスレーブ分割器リングが、いくつかの用途のために十分であり得る。他の用途は、複数のリングまたはより小さいN値を伴う複数のリングを含み得る。単一スレーブリング分割器ベースカウンタの状態の合計数は、2N(N−1)である。各追加のスレーブリングは、カウンタの範囲をN−1倍に増加させる。0〜2N(N−1)−1のカウントを取得するためにマスタ/スレーブリング分割器の状態をデコードするための一実施形態が、
図6を参照して以下に説明される。
【0034】
図6に示されるブロック図は、マスタ/スレーブ分割器の出力をカウントに変換するために使用されるデコーダ130の一実施形態である。
図6は、本開示の一実施形態による、N段リング分割器のためのカウンタを図示するブロック図である。各リングのN個の出力は、サンプルクロックに基づいて、入力ノード602および604からラッチバンク610においてラッチされ、位相デコーダ612および622にフィードされる。結果として生じる位相デコーダ612および622からデコードされた位相は、0〜2N−1であり得る。マスタリングに対して、位相デコーダ612は、バイナリエンコードされた出力を出力する。スレーブリングに対して、位相デコーダ622の出力は、ワンホット出力である。そして、ラッチバンク610からのマスタリングのN個の出力およびワンホットエンコーダ624からのデコードされたスレーブ位相の2N個の出力を使用して、デコーダ626は、0〜N−2に及ぶ出力を生産する。この出力は、マスタリングが循環した回数を表す。乗算器628を用いてこの出力を2N(マスタにおける状態の数)で乗算し、加算器616においてエンコーダ614からのバイナリエンコードされたマスタリングの位相を加算することで、0〜2N(N−1)−1に及ぶカウントが、取得され得る。
【0035】
分割器の出力からカウントを生成するために使用可能なN=5のリング周波数分割器のための一例示的真理表が、表1に示される。
図6のデコーダ626は、表1に示される表に基づいてデコードを実施するためのデコード論理を実装し得る。
【0037】
N=5のリング周波数分割器をデコードするためのデコーダ626に対するゲートレベル略図の一例示的実施形態が、
図7に示される。
図7は、本開示の一実施形態による、
図6のカウンタにおいて使用され得るようなN段リング分割器のためのデコーダを図示する回路図である。いくつかの実施形態では、
図7の回路のいくつかは、集積回路(IC)上の他の算出または機能のために再使用され得る。
図6に示される回路の出力は、2Nで乗算される前にバイナリに変換され得る。代替として、ワンホットコードは、組み合わせ論理を使用して直接2N倍数に変換され得る。
【0038】
本明細書に説明される実施形態による、リング周波数分割器に対する一例示的実施形態は、
図8に示されるような電流制御発振器(CCO)ベース量子化器内にある。
図8は、本開示の一実施形態による、リング分割器とともに実装される電流制御発振器(CCO)ベース量子化器を図示するブロック図である。アナログ/デジタルコンバータ(ADC)として使用され得る量子化器800は、V/Iコンバータ808において差動入力ノード802を含み得る。差動入力は、2つの処理経路810および820に提供される。処理経路810および820の各々は、それぞれ、電流制御発振器(CCO)812および822と、サンプルホールド回路814および824と、位相デコーダ816および826と、微分器818および828とを含み得る。2つの処理経路810および820の出力は、加算器830において合計され、出力ノード804においてデジタル信号を生産し得る。したがって、入力ノード802において受信されたアナログ信号は、出力ノード804においてデジタル信号に変換される。電流制御発振器(CCO)812および822の各々は、
図1Aを参照して説明されるものおよび本明細書の他の実施形態等のリング周波数分割器であり得る。ADC800は差動信号を処理するものとして図示されているが、ADC800はまた、非差動入力を処理するように構成され得る。
【0039】
リング周波数分割器に対する別の例示的実施形態が、
図9に示されるような位相固定ループ(PLL)システム内にある。マスタリングからスレーブリングへの1/(N−1)の分割比が存在するので、本明細書に説明されるマスタ−スレーブリング分割器の実施形態は、VCOおよび分割器が要求される用途において使用され得る。この要件の実施例が、
図9に示されるような位相固定ループ(PLL)内にある。
図9は、本開示の一実施形態による、リング分割器とともに実装される電圧制御発振器(VCO)ベース位相固定ループ(PLL)を図示するブロック図である。PLLシステム900が、入力ノード902において第1の周波数を有する入力信号を受信し得る。入力信号は、位相周波数検出器910において処理され、次いで、チャージポンプ912において処理され、次いで、ローパスフィルタ914において処理され、次いで、電圧制御発振器920において処理され得る。電圧制御発振器920の出力は、出力ノード904において、入力周波数の整数除算である第2の周波数の出力信号であり得る。電圧制御発振器(VCO)920は、
図1Aを参照して説明されるものおよび本明細書の他の実施形態等のリング周波数分割器であり得る。VCO920は、マスタリング922と、スレーブリング924とを含み得、スレーブリング924は、分割された周波数を取得するために、マスタリング922の周波数を分割する。スレーブリング924は、所望の出力周波数に応じて、第1、第2、第3、第4等のスレーブリングであり得る。
【0040】
上記の開示は、概して、N=5である例示的マスタ−スレーブリング分割器に焦点を当てた。しかしながら、N>5であるマスタ−スレーブリング分割器に対して、分割器リングが、余分な狭幅パルス(定常状態にさえある)またはスタック状態をもたらす値に初期化され得る可能性が存在する。
図10は、この問題の実施例を示す。
図10は、本開示の一実施形態による、不良初期状態を伴う9段リング分割器の出力マップ1000である。
図10は、N=9であるマスタ/スレーブリング分割器に対する状態マップを示す。不良初期状態が存在する場合、
図10は、余分なエッジまたは短パルスが生じ得ることを示す。理想的状態マップが、
図11に示される。
図11は、本開示の一実施形態による、いかなる不良初期状態も伴わない9段リング分割器の出力マップ1100である。
【0041】
不良初期状態の問題を改善するために、スレーブリングは、リングの半分よりも短いパルスを排除するように構成され得る。この不良初期状態の排除は、N/2個前の奇数段が同一の出力を有することを確実にするフィードフォワード組み合わせ論理を用いて、スレーブリング内の要素(例えば、ラッチ)のうちの少なくとも1つをゲート制御することによって達成され得る。いくつかの実施形態では、この組み合わせ論理は、ラントパルスエリミネータまたは他のスタック状態エリミネータを実装し得る。スタック状態および不良初期状態が本明細書に説明されているが、本明細書に説明されるスタック状態エリミネータ回路は、組み合わせ論理を用いて補正され得るリング分割器またはリング分割器内に、もしくはそれに結合される他の回路内の他の誤差を補正し得る。
【0042】
図12は、N=7であるマスタ−スレーブリング分割器のためのそのようなスタック状態エリミネータの使用の実施例を示す。
図12は、本開示の一実施形態による、スタック状態エリミネータを伴う5段リング分割器を図示する回路図である。リング分割器1200が、イネーブルスイッチ226と直列に結合されるイネーブルスイッチ1202をトグルするように構成されているXORゲート1204を有する組み合わせ論理を含み得る。XORゲート1204への入力は、s
6およびs
4出力等、スレーブリングの2つの前の要素からの出力であり得る。2つの特定の出力がXORゲート1204に提供されているが、別の好適な入力の対は、s
4およびs
2出力または他の組み合わせの出力であり得る。さらに、XORゲート1204以外の異なる配列の組み合わせ論理が、使用され得、それらの配列は、異なる入力を有し得る。
【0043】
リング分割器の回路性能を改良するために、NMOSゲーテッドインバータが、
図13に示されるように、インバータが続くゲーテッドバッファと置換され得る。
図13は、本開示の一実施形態による、リング分割器のための反転要素を図示する回路1300の図である。NMOSゲーテッドバッファは、入力信号enが高い、または「1」であるときイネーブルにされるように構成されているラッチを含み得る。追加のインバータが、後続論理段を駆動するために適正な駆動強度を有するようにサイズを決定され得る。したがって、回路1300は、ラッチを利用することによって競合状態を低減または除去し得、小さくサイズを決定することによってイネーブル入力ノードenへの負荷を低減させ得、スレーブリング出力に対して適正な駆動を提供し得る。マスタ−スレーブ分割器内の2つのそのような段は、マスタ−スレーブフリップフロップを実装し得る。
図14は、回路1300を使用するN=5段マスタ−スレーブ分割器を示す。
図14は、本開示の一実施形態による、改良された反転要素を伴う5段リング分割器を図示する回路図である。回路1300のインバータが続くゲーテッドバッファは、構造1424を伴う第2のリング220上の要素1422A−Nとして示される。
【0044】
スタック状態を排除するための回路の別の実施形態が、
図15に示される。例えば、N=7段に対するマスタ−スレーブ分割器では、少なくとも1つの反転遅延要素が、
図15に示される回路と類似するものと置き換えられ得、それは、リング内の前の要素からの出力に基づいてスタック状態(または他の誤差)を排除するように動作する組み合わせ論理として使用され得る。
図15は、本開示の一実施形態による、スタック状態排除を伴うリング分割器のための反転要素を図示する回路1500の図である。1つの要素のために回路1500を使用する7段リング分割器の一実施形態では、リング分割器は、
図16に示されるものと類似し得る。
図16は、本開示の一実施形態による、改良されたスタック状態排除を伴う7段リング分割器を図示する回路図である。リング分割器1600が、スレーブリング220の要素222Nと置き換えられる回路1500を含み得る。
【0045】
スタック状態排除を伴うリング周波数分割器の別の実施形態が、
図17Aに示される。
図17Aは、本開示の別の実施形態による、改良されたスタック状態排除を伴う7段リング分割器を図示する回路図である。リング周波数分割器1700では、単一のスレーブ出力および反転されたバージョンのスレーブ出力が、最後の奇数要素を除く全ての奇数要素にフィードされる。そのような構成は、マスタ−スレーブリング分割器のためのレイアウト効率を改良し得る。例えば、奇数要素は、要素1722A−Nと置換され得る。
図17Aに対する要素222Aの一実施形態が、
図17Bに示される。
図17Bは、本開示の一実施形態による、
図17Aのリング分割器のいくつかの要素のための反転要素を図示する回路図である。
図17Aに対する要素1722Aの一実施形態が、
図17Cに示される。
図17Cは、本開示の一実施形態による、
図17Aのリング分割器の他の要素のための反転要素を図示する回路図である。
【0046】
図3の概略フローチャート図は、概して、論理フローチャート図として記載される。したがって、描写される順序および標識化されるステップは、開示される方法の側面を示す。図示される方法の1つ以上のステップまたはその一部と機能、論理、または効果において同等である、他のステップおよび方法も、想起され得る。加えて、採用されるフォーマットおよび記号は、方法の論理ステップを説明するために提供され、方法の範囲を限定するように理解されない。種々の矢印タイプおよび線タイプが、フローチャート図において採用され得るが、それらは、対応する方法の範囲を限定するように理解されない。実際には、いくつかの矢印または他のコネクタは、方法の論理フローのみを示すために使用され得る。例えば、矢印は、描写される方法の列挙されたステップ間の規定されていない持続時間の待機または監視周期を示し得る。加えて、特定の方法が生じる順序は、示される対応するステップの順序に厳密に従い得る、または従わない場合がある。
【0047】
本開示およびある代表的利点が詳細に説明されたが、種々の変更、代用、および改変が、添付される請求項によって定義されるような本開示の精神および範囲から逸脱することなく、本明細書に成され得ることを理解されたい。さらに、本願の範囲は、本明細書に説明されるプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法、およびステップの特定の実施形態に限定されるように意図されない。例えば、アナログ/デジタルコンバータ(ADC)が、発明を実施するための形態全体を通して説明されているが、本発明の側面は、デジタル/アナログコンバータ(DAC)およびデジタル/デジタルコンバータ、またはデルタシグマ変調に基づく他の回路およびコンポーネントに適用され得る。さらに、1およびゼロ(0)が説明全体を通して例示的ビット値として与えられているが、1およびゼロの機能は、上記の実施形態に説明されるプロセッサの動作の変更を伴わずに逆転され得る。当業者が本開示から容易に理解するであろうように、本明細書に説明される対応する実施形態と実質的に同一の機能を実施する、または実質的に同一の結果を達成する、現在存在する、もしくは後に開発される、プロセス、機械、製造、組成物、手段、方法、およびステップが、利用され得る。故に、添付される請求項は、その範囲内に、そのようなプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法、およびステップを含むように意図される。