特許第6561224号(P6561224)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 羽田 四郎の特許一覧

<>
  • 特許6561224-車輪の回転を動力とする遠心分離装置 図000002
  • 特許6561224-車輪の回転を動力とする遠心分離装置 図000003
  • 特許6561224-車輪の回転を動力とする遠心分離装置 図000004
  • 特許6561224-車輪の回転を動力とする遠心分離装置 図000005
  • 特許6561224-車輪の回転を動力とする遠心分離装置 図000006
  • 特許6561224-車輪の回転を動力とする遠心分離装置 図000007
  • 特許6561224-車輪の回転を動力とする遠心分離装置 図000008
  • 特許6561224-車輪の回転を動力とする遠心分離装置 図000009
  • 特許6561224-車輪の回転を動力とする遠心分離装置 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6561224
(24)【登録日】2019年7月26日
(45)【発行日】2019年8月14日
(54)【発明の名称】車輪の回転を動力とする遠心分離装置
(51)【国際特許分類】
   B04B 9/08 20060101AFI20190805BHJP
   B04B 5/02 20060101ALI20190805BHJP
   B62D 53/04 20060101ALI20190805BHJP
   B60P 3/00 20060101ALI20190805BHJP
【FI】
   B04B9/08
   B04B5/02 Z
   B62D53/04 B
   B60P3/00 Z
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-192952(P2018-192952)
(22)【出願日】2018年9月21日
【審査請求日】2018年10月18日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518013305
【氏名又は名称】羽田 四郎
(72)【発明者】
【氏名】羽田 四郎
【審査官】 田中 雅之
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3154477(JP,U)
【文献】 特開2015−133955(JP,A)
【文献】 実開昭47−032811(JP,U)
【文献】 国際公開第2017/056650(WO,A1)
【文献】 特開2005−046710(JP,A)
【文献】 実開平02−036918(JP,U)
【文献】 特表2011−511911(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B04B 1/00−15/12
A01C 3/00− 3/08
A01C 15/00−23/04
B60P 3/00− 9/00
B62D 41/00−67/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
輸送手段の牽引車両に搭載される遠心分離装置であって、遠心分離装置本体内に吊り容器を吊る回転子を内蔵する筐体を積載し、吊り容器に格納する分離管に分離液を挿入し、上記牽引車両の車輪の回転をチェーンとかさ歯車を介して回転子に伝え、回転子の回転により発生する遠心力で分離液を遠心分離する、車輪の回転を活用して遠心分離することを特徴とする遠心分離装置。
【請求項2】
輸送手段の牽引車両に搭載される遠心分離装置であって、遠心分離装置本体内に分離棚付き回転子を内蔵する筐体を積載し、金網蓋を設けた分離箱に網状の袋に入れた分離物を挿入し、分離箱の金網蓋が筐体の壁面に向くように前記分離棚に格納し、上記牽引車両の車輪の回転をチェーンとかさ歯車を介して回転子に伝え、回転子の回転により発生する遠心力で分離物を遠心分離し、飛び出る分離品は筐体壁面に衝突して滑り落ちて収集箱で収集される、車輪の回転を活用して遠心分離することを特徴とする遠心分離装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
輸送手段の牽引車両に搭載される遠心分離装置であって、遠心分離装置本体内に吊り容器を吊る回転子を内蔵する筐体を積載し、吊り容器に格納する分離管に分離液を挿入し、上記牽引車両の車輪の回転をチェーンとかさ歯車を介して回転子に伝え、回転子の回転により発生する遠心力で分離液を遠心分離する技術。
【0002】
輸送手段の牽引車両に搭載される遠心分離装置であって、遠心分離装置本体内に分離棚付き回転子を内蔵する筐体を積載し、金網蓋を設けた分離箱に網状の袋に入れた分離物を挿入し、分離箱の金網蓋が筐体の壁面に向くように前記分離棚に格納し、上記牽引車両の車輪の回転をチェーンとかさ歯車を介して回転子に伝え、回転子の回転により発生する遠心力で分離物を遠心分離し、飛び出る分離品は筐体壁面に衝突して滑り落ちて収集箱で収集される技術。
【背景技術】
【0003】
依存の技術は装置の大小を問わず、動力として電力を活用して遠心分離する技術が殆どである、即ち、電力を使用してモーターを回転させ、モーターの回転により回転子を回転させ、回転子の回転により遠心力を発生させ、発生する遠心力により分離物を遠心分離する技術である。
【先行技術文献】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は輸送手段の牽引車両の車輪の回転を活用して遠心分離する技術である、即ち、車輪の回転をチェーンとかさ歯車を介して回転子に伝え、回転子の回転により遠心力を発生させ、発生する遠心力により分離物を遠心分離する技術である、よって、電力を使用しない技術だから省エネ技術である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成する為に本発明は次の技術的手段を有する、即ち、以下請求項1について、本発明の構成を添付図面に基づき詳細に説明する。
本発明は輸送手段(1)の牽引車両に搭載される遠心分離装置(2)であって、輸送手段の連結装置(3)と牽引車両の連結バー(4)は連結し、連結装置(3)と牽引車両の連結バー(4)は着脱自在としている。
【0006】
遠心分離装置(2)の床上部分を保護する為、装置の床上部分を覆って守る囲い(8)があり、その側面に装置の開閉扉(31a)があり、遠心分離装置(2)内部に筐体(10)を積載し、筐体(10)側面には筐体の開閉扉(31b)がある。
筐体(10)は支え棒(32)で装置の床上部分を覆って守る囲い(8)に固定され、筐体(10)に回転子(11)が内蔵され、回転子(11)は直歯かさ歯車B(19)と連結し、回転子(11)には複数の吊り容器(9)が吊り下げられている。
【0007】
床下には車輪(22)があり、車輪(22)は車軸(18)と連結し、車軸(18)には溶接で固定した歯車状の回転鉄輪B(21)が付いている。
歯車状の回転鉄輪B(21)の鉛直上の床面の一部に形成された穴(14)を有し、穴(14)の鉛直上に歯車状の回転鉄輪A(13)を設置し、床下の歯車状の回転鉄輪B(21)と床上の歯車状の回転鉄輪A(13)は、穴を通じてチェーン(20)により結ばれている。
歯車状の回転鉄輪A(13)と直歯かさ歯車A(12)は連結し、直歯かさ歯車A(12)と直歯かさ歯車B(19)は直角に噛みあい、直歯かさ歯車B(19)と回転子(11)は連結している。
床下にある歯車状の回転鉄輪B(21)の直径は、床上にある歯車状の回転鉄輪A(13)の直径より長くし、直歯かさ歯車A(12)の直径は直歯かさ歯車B(19)の直径より長くしてある。
回転子(11)に吊り下げられている吊り容器(9)に分離管(33)を格納し、分離管(33)に分離液を挿入し、分離管(33)には蓋があり、分離管の蓋を閉鎖することにより分離液の漏れを防止する。
遠心分離装置(2)の床下にある車軸(18)と歯車状の回転鉄輪B(21)とチェーン(20)と穴(14)等を保護する為、装置の床下部分を覆って守る囲い(17)で覆い、装置の床下部分を覆って守る囲い(17)の脱落を防止するため保持器(16)に溶接して固定する。
【0008】
以下請求項2について、本発明の構成を添付図面に基づき詳細に説明する。
輸送手段(1)の牽引車両に搭載される遠心分離装置(2)であって、遠心分離装置近傍の床面に踏み台(7)を設け、輸送手段の連結装置(3)と牽引車両の連結バー(4)は連結し、連結装置(3)と牽引車両の連結バー(4)は着脱自在としている。
【0009】
遠心分離装置(2)には、装置の床上部分を覆って守る囲い(8)があり、その上面に装置の開閉扉(31a)があり、遠心分離装置(2)の内部に筐体(10)を積載し、筐体(10)の上面に筐体の開閉扉(31b)がある。
筐体(10)は支え棒(32)で装置の床上部分を覆って守る囲い(8)に固定され、筐体(10)は回転子(11)を内蔵し、回転子(11)は直歯かさ歯車B(19)と連結し、回転子(11)には複数の分離棚(23)を付け、金網蓋を設けた分離箱(28)に網状の袋に入れた分離物を挿入し、分離箱(28)の金網蓋が筐体の壁面に向くように前記分離棚(23)に格納する。
【0010】
床下には車輪(22)があり、車輪(22)は車軸(18)と連結し、車軸(18)には溶接で固定した歯車状の回転鉄輪B(21)が付いている。
歯車状の回転鉄輪B(21)の鉛直上の床面の一部に形成された穴(14)を有し、穴(14)の鉛直上に歯車状の回転鉄輪A(13)を設置し、床下の歯車状の回転鉄輪B(21)と床上の歯車状の回転鉄輪A(13)は、穴を通じてチェーン(20)により結ばれている。
歯車状の回転鉄輪A(13)と直歯かさ歯車A(12)は連結し、直歯かさ歯車A(12)と直歯かさ歯車B(19)は直角に噛みあい、直歯かさ歯車B(19)と回転子(11)は連結している。
床下にある歯車状の回転鉄輪B(21)の直径は、床上にある歯車状の回転鉄輪A(13)の直径より長くし、直歯かさ歯車A(12)の直径は直歯かさ歯車B(19)の直径より長くしてある。
筐体下部には収納場(24)があり、走行前に収納場(24)に収集箱(29)を格納し、収集箱(29)の格納後に収納場(24)をロックする、そして、走行後にロックを解除して収集箱(29)を取り出し、収集箱(29)に収集された分離品を回収する。
遠心分離装置(2)の床下にある車軸(18)と歯車状の回転鉄輪B(21)とチェーン(20)と穴(14)等を保護する為、装置の床下部分を覆って守る囲い(17)で覆い、装置の床下部分を覆って守る囲い(17)の脱落を防止するため保持器(16)に溶接して固定する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】輸送手段が遠心分離装置を牽引している右側面図。
図2】筐体内に回転子と吊り容器を内蔵した遠心分離装置の正面図。
図3】走行時に回転子と吊り容器が回転している状態を表す状態図。
図4】筐体内に回転子と分離棚と収集箱を内蔵した遠心分離装置の正面図。
図5】分離棚が回転している状態を表す状態図。
図6】吊り容器内の分離管で遠心分離する状態図(走行前−走行中−走行後)
図7】分離箱で分離して収集箱に収集される状態図(走行前−走行中−走行後)
図8】分離棚と分離箱の説明図。
図9】収納場と回収箱の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下請求項1について、本発明の実施例を添付図面に基づき詳細に説明する。
走行前に遠心分離を行う分離液を分離管(33)に挿入する、分離液の挿入終了後に分離管の蓋を閉鎖して分離液の漏れを防止する。
【0013】
装置の床上部分を覆って守る囲い(8)の側面にある装置の開閉扉(31a)を開ける、次に、筐体(10)の側面にある筐体の開閉扉(31b)を開ける。
筐体(10)は回転子(11)を内蔵しており、回転子(11)には複数の吊り容器(9)が吊られている。
複数の吊り容器(9)に分離液を挿入済みの分離管(33)を格納し、分離管(33)の格納後に全ての吊り容器(9)の蓋を閉鎖し、吊り容器の蓋を閉鎖することで分離管(33)の脱落を防止する。
吊り容器(9)の蓋の閉鎖後に、筐体の側面にある筐体の開閉扉(31b)を閉じる、次に遠心分離装置(2)の側面にある装置の開閉扉(31a)を閉じる。
そして、遠心分離装置(2)の準備終了後に、輸送手段(1)の連結装置(3)と遠心分離装置の連結バー(4)を連結する。
【0014】
輸送手段(1)が走行中は遠心分離装置(2)の床下にある車輪(22)が回転する、それと同時に車軸(18)と車軸(18)に固定している歯車状の回転鉄輪B(21)が回転する。
床下にある歯車状の回転鉄輪B(21)の鉛直上の床面の一部に形成された穴(14)を有し、穴(14)の鉛直上に歯車状の回転鉄輪A(13)を設置し、床下の歯車状の回転鉄輪B(21)と床上の歯車状の回転鉄輪A(13)は、穴を通じてチェーン(20)により結ばれている、それで歯車状の回転鉄輪A(13)に歯車状の回転鉄輪B(21)の回転が伝えられる。
その際、歯車状の回転鉄輪B(21)の直径が歯車状の回転鉄輪A(13)の直径より長い作りなので、歯車状の回転鉄輪A(13)の回転が歯車状の回転鉄輪B(21)の回転より速くなる。
【0015】
歯車状の回転鉄輪A(13)は直歯かさ歯車A(12)と連結している、その為、直歯かさ歯車A(12)は歯車状の回転鉄輪A(13)と同じ回転をする。
直歯かさ歯車B(19)と直歯かさ歯車A(12)は直角に噛みあい、直角に噛みあうことで直歯かさ歯車A(12)の鉛直面内の回転が、傘歯車B(19)では水平面内の回転に変えられる。
その際、直歯かさ歯車B(19)の直径が直歯かさ歯車A(12)の直径より短い作りなので、直歯かさ歯車B(19)の水平面内の回転が直歯かさ歯車A(12)の鉛直面内の回転より速くなる。
直歯かさ歯車B(19)と回転子(11)は連結している、その為、回転子(11)は直歯かさ歯車B(19)と同じ水平面内の回転を行う。
回転子(11)が水平面内の回転を行うことにより、回転子(11)に吊られている吊り容器(9)も水平面内の回転を行う、吊り容器(9)が水平面内の回転を行うことにより遠心力が発生し、発生した遠心力により吊り容器(9)に格納された分離管(33)内の分離液が遠心分離される。
【0016】
走行後に輸送手段(1)の連結装置(3)と遠心分離装置(2)の連結バー(4)の連結を外す。
【0017】
続いて、遠心分離装置(2)の側面にある装置の開閉扉(31a)を開ける、次に、筐体(10)の側面にある筐体の開閉扉(31b)を開ける。
そして、筐体(10)内部にある回転子(11)に吊られている全ての吊り容器(9)に格納された分離管(33)を取り出す、取り出した分離管(33)から遠心分離された分離液を回収する。
分離された分離液の回収終了後に全ての吊り容器(9)を元の位置に戻す、そして、筐体の開閉扉(31b)を閉じる、次に装置の開閉扉(31a)を閉じる。
【0018】
以下請求項2について、本発明の実施例を添付図面に基づき詳細に説明する。
走行前に、遠心分離を行う分離物を網状の袋に入れる、分離物を網状の袋に入れ終えたら分離箱の上蓋(27)を開けて分離箱(28)に挿入する、全ての分離箱(28)に網状の袋の挿入が終了したら分離箱の上蓋(27)を閉鎖する。
【0019】
次に、遠心分離装置(2)の踏み台(7)に立って装置の床上部分を覆って守る囲い(8)の上面にある装置の開閉扉(31a)を開ける、続いて筐体(10)の上面にある筐体の開閉扉(31b)を開ける。
【0020】
筐体(10)には回転子(11)が内蔵されており、回転子(11)には複数の分離棚(23)が付けられており、金網蓋を設けた分離箱(28)に網状の袋に入れた分離物を挿入し、分離箱(28)の金網蓋が筐体の壁面に向くように前記分離棚(23)に格納する、
全ての分離箱(28)の格納が終了したら筐体の開閉扉(31b)を閉じる、続いて、装置の開閉扉(31a)を閉じる。
そして、輸送手段(1)の連結装置(3)と遠心分離装置(2)の連結バー(4)を連結する。
【0021】
輸送手段(1)が走行中は遠心分離装置(2)の床下にある車輪(22)が回転する、同時に車軸(18)と車軸(18)に固定している歯車状の回転鉄輪B(21)が回転する。
そして、床下にある歯車状の回転鉄輪B(21)の鉛直上の床面の一部に形成された穴(14)を有し、穴(14)の鉛直上に歯車状の回転鉄輪A(13)を設置し、床下の歯車状の回転鉄輪B(21)と床上の歯車状の回転鉄輪A(13)は、穴を通じてチェーン(20)により結ばれていることにより、歯車状の回転鉄輪A(13)に歯車状の回転鉄輪B(21)の回転が伝えられる。
その際、歯車状の回転鉄輪B(21)の直径が歯車状の回転鉄輪A(13)の直径より長い作りなので、歯車状の回転鉄輪A(13)の回転が歯車状の回転鉄輪B(21)の回転より速くなる。
歯車状の回転鉄輪A(13)と直歯かさ歯車A(12)は連結している、その為、直歯かさ歯車A(12)は歯車状の回転鉄輪A(13)と同じ回転をする。
直歯かさ歯車B(19)と直歯かさ歯車A(12)は直角に噛みあっており、そして、直歯かさ歯車B(19)の直径が直歯かさ歯車A(12)の直径より短いので、直歯かさ歯車B(19)の水平面内の回転が、直歯かさ歯車A(12)の鉛直面内の回転より速く回転する。
直歯かさ歯車B(19)と回転子(11)は連結している、その為に回転子(11)は直歯かさ歯車B(19)と同じ水平面内の回転をする。
【0022】
回転子(11)には複数の分離棚(23)が設置されており、分離棚(23)に分離箱(28)が格納される、その際に、分離箱の金網蓋(26)を全て筐体(10)の壁面に向けるように格納する。
全ての分離箱の金網蓋(26)が壁面に向けることにより、分離棚(23)の回転で生じる遠心力により分離される分離品が、網状の袋と分離箱の金網蓋(26)から飛び出して筐体壁面に衝突し、衝突する分離品は筐体壁面を滑り落ちて下部に落下し、筐体下部の収納場(24)の中に格納されている回収箱(29)に収集される。
【0023】
走行終了後に、輸送手段(1)の連結装置(3)と遠心分離装置(2)の連結バー(4)の連結を外す。
遠心分離装置(2)の床上にある踏み台(7)に立ち、装置の床上部分を覆って守る囲い(8)の上面にある装置の開閉扉(31a)を開ける、続いて、筐体の上面にある開閉扉(31b)を開ける。
そして、筐体(10)内にある分離棚(23)に格納されている全ての分離箱(28)を取り出し、内部に入れた網状の袋を取り出す。
【0024】
筐体(10)の下部には収納場(24)があり、その収納場(24)に収集箱(29)が格納されている。
収集箱(29)には分離済みの分離物が収納されており、分離物を収集するため収集箱の引き手(30)を引いて収集箱(29)から引き出し、収集箱(29)の内部に収納された分離物を収集する。
分離物の収集の終了後に、収納場(24)を閉じる、次に、筐体の開閉扉(31b)を閉じる、続いて装置の開閉扉(31a)を閉じる。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明は輸送手段の牽引する車両が生ずる回転力を活用して遠心分離を行う装置であって、輸送手段が石油資源を燃料として走行し、同時に本装置により分離物の遠心分離も行う、その様に2つの仕事を同時に行う事で石油資源を一石二鳥に活用し、石油資源を有効活用する事により石油資源の節約に寄与できる。
また、本発明は構造が簡単で安価な上に車輪の回転力を活用するため、電力の使用はない、よって省エネ効果の高い装置として利用可能である。
【符号の説明】
【0026】
1 輸送手段
2 遠心分離装置
3 連結装置
4 連結バー
5 小車輪
6 車輪
7 踏み台
8 装置の床上部分を覆って守る囲い
9 吊り容器
10 筐体
11 回転子
12 直歯かさ歯車A
13 歯車状の回転鉄輪A
14 穴
15 床面
16 保持器
17 装置の床下部分を覆って守る囲い
18 車軸
19 直歯かさ歯車B
20 チェーン
21 歯車状の回転鉄輪B
22 車輪
23 分離棚
24 収納場
25 分離棚の蓋
26 分離箱の金網蓋
27 分離箱の上蓋
28 分離箱
29 収集箱
30 収集箱の引き手
31a 装置の開閉扉
31b 筐体の開閉扉
32 支え棒
33 分離管
【要約】      (修正有)
【課題】車輪の回転を活用して遠心分離を行う装置の提供。
【解決手段】遠心分離装置本体内に吊り容器9を吊る回転子11を内蔵する筐体10を積載し、吊り容器に格納する分離管33に分離液を挿入し、車輪22の回転をチェーン20とかさ歯車12を介して回転子に伝え、回転子の回転により発生する遠心力で分離液を遠心分離する、又、装置内に分離棚付き回転子を内蔵する筐体を積載し、分離棚に格納する分離箱に分離物を挿入し、車輪の回転をチェーンとかさ歯車を介して回転子に伝え、回転子の回転により発生する遠心力で分離物を遠心分離し、飛び出る分離品は筐体壁面に衝突して滑り落ちて収集箱で収集される、車輪の回転を活用する遠心分離装置の製造。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9