(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に本発明の好適な実施形態について説明する。尚、本発明の実施の形態は下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する種々の形態を採ることができ、各実施例に記載された内容を適宜組み合わせることが可能なことはいうまでもない。
[実施例1]
【0025】
図1に示すように、遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には
図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には
図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
【0026】
前枠52の上側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
【0027】
上皿55の上部ほぼ中央には、遊技者が操作可能な演出ボタン67が備えられている。演出ボタン67は、遊技者が有効期間中に操作することで、後述する演出図柄表示装置6に表示される演出内容を変化させ、スピーカにより出力される遊技音が変化させるものとなっている。また、演出ボタン67は、その周囲にジョグダイヤル68を備えたものとなっており、ジョグダイヤル68を回転させることにより、演出用の画像に変化を与えることが可能に構成されている。また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
【0028】
図2は、本実施例のパチンコ機の遊技盤1の正面図である。なお、このパチンコ機の全体的な構成は公知技術に従っているので図示及び説明は省略する。
図2に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられている。
図2では省略されているが、この遊技領域3には多数の遊技釘が打ち付けられている。本実施例の遊技領域3は、発射装置から遊技球を所定の強度で発射したときに遊技球が流下する左遊技領域Lと、前記所定の強度よりも強く発射したときに遊技球が流下する右遊技領域Rとに分けられる。発射強度を調整することで、遊技球を左遊技領域L又は右遊技領域Rに打ち分けることが可能である。
【0029】
遊技領域3のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6(液晶表示装置であり演出図柄を表示する。)の画面を臨ませる窓等を備えている。
センターケース5の左方には、遊技球が通過(入球)可能な普図(以下、普通図柄ともいう)の普通図柄作動ゲート17が設けられている。普通図柄作動ゲート17は遊技球が入球して通過することにより普通図柄の当否抽選が実行される起因となるものである。
センターケース5の下には、常時入球(入賞)可能な第1始動口A11が配置されている。また、第1始動口A11の下方には、普通電動役物(以下、普電役物ともいう)により開閉可能となる開閉部材を備えた第1始動口B12が設けられている。第1始動口B12は普通図柄の抽選に当選すると普通電動役物が作動して、開閉部材が所定の時間開放されることになる。
第1始動口A11及び第1始動口B12は、植設された遊技釘及びセンターケース5の成型形状により、右遊技領域Rを流下した遊技球が入球困難な構成となっているが、左遊技領域Lを流下した遊技球が入球し易い位置に配置されている。第1始動口A11及び第1始動口B12は、入球により第1特別図柄の当否判定が実行される起因となる入球口である。第1始動口A11又は第1始動口12Bへの入球により第1特別図柄の大当り決定用乱数、大当り図柄決定乱数、第1特別図柄の変動パターン決定用乱数などの複数種類の乱数が抽出される。これら乱数に応じて第1特別図柄の当否判定が実行され、結果は大当り、又はハズレの判定がなされる。
【0030】
また、第1始動口A11又は第1始動口B12の左方には、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、又は第4左賞口34が設けられている。なお、この第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34が、常時、入球率が変化しない普通入賞口(一般入賞口)である。
【0031】
遊技領域3の右下部には、複数個のLEDからなる第1特別図柄保留数表示装置18と、第2特別図柄保留数表示装置19、普通図柄表示装置7と、7セグメント表示装置からなる第1特別図柄表示装置9と、第2特別図柄表示装置10とが配置されている。
【0032】
センターケース5の右方には、第2始動口69が配置されている。第2始動口69は、植設された遊技釘及びセンターケース5の成型形状により、左遊技領域Lを流下した遊技球が入球困難な構成となっているが、右遊技領域Rを流下した遊技球が入球し易い位置に配置されている。第2始動口69は、入球により第2特別図柄の当否判定が実行される起因となる入球口である。第2始動口69への入球により第2特別図柄の大当り決定用乱数、大当り図柄決定乱数、第2特別図柄の変動パターン決定用乱数などの複数種類の乱数が抽出される。これら乱数に応じて第2特別図柄の当否判定が実行され、結果は大当り、小当り、ハズレのいずれかの判定がなされる。
【0033】
第2始動口69の左下方には、アタッカー式の第1大入賞口14及び第2大入賞口91が配置されている。第1大入賞口14と、第2大入賞口91は共に、開閉扉の開放動作により遊技球が入球可能となっている。なお、第1大入賞口14は、第2特別図柄の当否判定で小当りと判定されて第2特別図柄で確定表示された小当り図柄に応じて実行される小当り遊技中に開閉される。また、第2大入賞口91は、大当りと判定されて第1特別図柄又は第2特別図柄で確定表示された大当り図柄に応じて実行される大当り遊技中に開閉される。
【0034】
パチンコ機の裏面は
図3に示すとおり、前述した遊技盤1を脱着可能に取り付ける内枠70が前述した外枠51に収納されている。この内枠70には、上方から、球タンク71、タンクレール72及び払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤1上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球を払出装置73により前述した上皿55に排出することができる。また、パチンコ機50の裏側には(
図4参照のこと)、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。なお、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83がサブ制御装置に該当する。
【0035】
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤1に設けられており、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85が内枠70に設けられている。なお、
図3では、発射制御装置84が描かれていないが、発射制御装置84は払出制御装置81の下に設けられている。また、球タンク71の右側には、外部接続端子78が設けられており、この外部接続端子78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータに送られる。なお、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子78には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用(枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子78を介してホールコンピュータへ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
【0036】
このパチンコ機の電気的構成は、
図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
なお、パチンコ機50には、サブ統合制御装置83に設けられたRAMの内容を保持するバックアップ装置が備えられていない構成となっている。
【0037】
主制御装置80には、第1始動口A11に入球した遊技球を検出する第1始動口Aスイッチ11a、第1始動口B12に入球した遊技球を検出する第1始動口Bスイッチ12a、第2始動口69に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ69a、普通図柄を作動させる普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、第1大入賞口14に入球した遊技球を計数するための第1カウントスイッチ14a、第2大入賞口91に入球した遊技球を計数するための第2カウントスイッチ91a、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34に入球した遊技球を検出する一般入賞口スイッチ31a等の検出信号が入力される。
【0038】
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9及び第2特別図柄表示装置10の表示、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19及び普通図柄表示装置7の点灯を制御する。
【0039】
更に、主制御装置80は、第1大入賞口ソレノイド14bを制御することで第1大入賞口14の開閉を制御し、第2大入賞口ソレノイド91bを制御することで第2大入賞口91の開閉を制御し、普通電動役物ソレノイド12bを制御することで開閉部材の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
【0040】
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
【0041】
なお、払出制御装置81はガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
【0042】
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してプリペイドカードユニットと交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
【0043】
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお、本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
【0044】
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射できないようになっている。
【0045】
サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカからの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。 また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67、ジョグダイヤル68が接続されており、遊技者が演出ユニット67、68を操作した際には、その操作信号がサブ統合制御装置83に入力される。なお、ジョグダイヤル68を演出図柄制御装置82に接続する構成にしてもよい。
【0046】
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6の画面に表示させる。
なお、本実施例では、サブ統合制御装置83及び演出図柄制御装置82は別々の装置に分かれているが、1つの装置にまとめる構成にしてもよい。
【0047】
次にパチンコ機50の作動を説明する。
パチンコ機50は、第1始動口A11又は第1始動口B12への入球に起因して第1特別図柄の当否判定が、第2始動口69への入球に起因して第2特別図柄の当否判定が実行される。本実施例では、第1特別図柄の当否判定と第2特別図柄の当否判定が同時に行われる構成となっている。当否判定に応じて第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10と演出図柄表示装置6の図柄変動を開始する。その後、第1又は第2特別図柄の変動時間を経過して、第1又は第2特別図柄表示装置9,10にて第1又は第2特別図柄の確定図柄が表示されると、演出図柄表示装置6に第1特別図柄に対応する演出図柄1000、又は第2特別図柄に対応する演出図柄1007を確定表示して第1又は第2特別図柄の当否判定の結果を報知する。
第1特別図柄又は第2特別図柄の当否判定の結果が大当りとなると、条件装置が作動することによって役物連続作動装置が作動して第2大入賞口91が賞球の獲得に有利な所定の態様で開放される大当り遊技(特別遊技)が実行される。
【0048】
一方、第2特別図柄の当否判定の結果が小当りとなると、これを起因に第1大入賞口14が開放される小当り遊技が実行される。なお、本実施例では第1特別図柄の当否判定で小当りと判定されることはないため、第1特別図柄の当否判定の結果が小当りとなって小当り遊技が実行されることはない。
【0049】
本実施例では、第1特別図柄、又は第2特別図柄のうち、一方の特別図柄で大当り図柄が確定表示されると、変動中の他方の特別図柄はハズレ図柄で停止することになる。また、第2特別図柄で小当り図柄が確定表示されると、変動中の第1特別図柄の変動時間の計測が中断される。確定表示された小当り図柄に基づく小当り遊技の終了後に、中断されていた第1特別図柄の変動時間の計測が再開する。
【0050】
大当りの種類として、確変大当りと通常大当りが設けられており、確変大当りの場合、大当り遊技の終了後に、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)に移行する。一方、通常大当りの場合、大当り遊技の終了後に、第3特定状態(低確率遊技状態及び開放延長状態)に移行する。
また、本実施例のパチンコ機50の遊技状態には第1特定状態と第3特定状態以外にも、第2特定状態(高確率遊技状態及び非開放延長状態)と、第4特定状態(低確率遊技状態及び非開放延長状態)が存在する。
【0051】
高確率遊技状態とは、第1特別図柄の当否判定及び第2特別図柄の当否判定で大当りと判定される確率を向上させる確率変動機能が作動する状態をいい、低確率遊技状態とは、確率変動機能が作動していない状態をいう。
また、開放延長状態(時短状態)とは、普通電動役物の開放時間を延長する(開放延長機能)とともに、特別図柄及び普通図柄の平均変動時間を短くする時短機能が作動される状態をいい、非開放延長状態とは、開放延長状態及び時短機能が作動していない状態をいう。
【0052】
次に、
図22を用いて、パチンコ機50の遊技状態と、大当りと判定された時の確率変動機能、開放延長機能の作動の終了タイミングについて説明する。
図22(a)を参照して、パチンコ機50の遊技状態が第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)で、第1特別図柄の当否判定で大当りと判定された時の確率変動機能及び開放延長機能の終了タイミングについて説明する。
パチンコ機50の遊技状態が第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)である場合には、開放延長機能は、第1特別図柄の当否判定にて大当りと判定されると、第1特別図柄の変動開始時にオンからオフとなる(
図22(a)を参照)。一方、確率変動機能は、第1特別図柄の当否判定にて大当りと判定されると、第1特別図柄の変動終了時にオンからオフとなる(
図22(a)を参照)。
【0053】
図22(b)を参照して、パチンコ機50の遊技状態が第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)で、第2特別図柄の当否判定にて大当りと判定された時の確率変動機能の終了タイミングについて説明する。
パチンコ機50の遊技状態が第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)である場合に、第2特別図柄の当否判定にて大当りと判定と判定されると、確率変動機能及び開放延長機能は、第2特別図柄の変動終了時にオンからオフとなる(
図22(b)を参照)。
【0054】
次に、
図22(c)を参照して、パチンコ機50の遊技状態が第3特定状態(低確率遊技状態及び開放延長状態)で、第1特別図柄の当否判定、又は第2特別図柄の当否判定にて大当りと判定された時の開放延長機能の終了タイミングについて説明する。
第3特定状態(低確率遊技状態及び開放延長状態)である場合に、第1特別図柄の当否判定、又は第2特別図柄の当否判定にて大当りと判定されると、開放延長機能は、特別図柄の変動終了時にオンからオフとなる。一方、低確率遊技状態であるため、大当りと判定される前から確率変動機能はオフである。
【0055】
図18を用いて、実施例1のパチンコ機50の基本的仕様について説明する。
低確率遊技状態における第1特別図柄及び第2特別図柄の大当り確率は300分の1で、高確率遊技状態における第1特別図柄及び第2特別図柄の大当り確率は1/30に設定されている。第2特別図柄の小当り確率は1/1.01に設定されており、第2特別図柄の当否判定では、ほぼ小当りと判定されることになる。なお、第1特別図柄の小当り確率は設定されていない。本実施例では、第1特別図柄の小当り確率は設けられていないが、第1特別図柄の小当り確率を設ける構成としてもよい。
【0056】
第1始動口A11、第1始動口B12及び第2始動口69への入球による賞球数は3個となっている。また、その他入賞口(第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、又は第4左入賞口34)への賞球数は10個、第1大入賞口14への賞球数は12個となっている。第2大入賞口91への賞球数は12個となっている。第1大入賞口14への規定入賞数は8個、第2大入賞口91への規定入賞数は10個となっている。
【0057】
普通図柄当り確率は、パチンコ機50が非開放延長状態(開放延長機能の未作動時)では1/300、開放延長状態(開放延長機能の作動時)では1/1.0101となっている。普通電動役物の開放時間は、パチンコ機50が非開放延長状態(開放延長機能の未作動時)では、0.2秒を1回となっている。開放延長状態(開放延長機能の作動時)では3.0秒を1回となっている。
【0058】
図19を用いて、第1特別図柄の当否判定、第2特別図柄の当否判定で大当りと判定された場合などの特典内容について説明する。
第1特別図柄の当否判定、又は第2特別図柄の当否判定で、大当りと判定された場合の40%は15R確変大当り、25%は5R確変大当り、35%は10R通常大当りとなっている。15R確変大当りの総ラウンド数は15ラウンドである。5R確変大当りの総ラウンド数は5ラウンドである。また、10R通常大当りの総ラウンド数は10ラウンドである。15R確変大当り及び5R確変大当りとなった場合には、大当り遊技の終了後の遊技状態は、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)に移行する。高確率遊技状態及び開放延長状態は10000回となっており、実質的に次回まで大当りが継続する。10R通常大当りとなった場合の大当り遊技の終了後の遊技状態は、第3特定状態(低確率遊技状態及び開放延長状態)に移行する。開放延長状態での当否判定の回数が100回となるまで、開放延長状態が継続することになる。
【0059】
第1特別図柄の当否判定では、ハズレ又は大当りかが判定されるが、小当りと判定されることはない。
第2特別図柄の当否判定では、所定の確率(本実施例では、1/1.01に設定されている。
図18を参照)で、小当りと判定されると、1回あたり最大0.9秒の第1大入賞口14の開放が2回行われる小当り遊技が実行される。なお、小当りと判定されたことに起因して遊技状態が変化することはないため、第2特別図柄の当否判定で小当りと判定された際の遊技状態と、小当り遊技の終了後の遊技状態は同じである。
【0060】
次に、
図20及び
図21を用いて、パチンコ機50の各遊技状態において決定される第1特別図柄又は第2特別図柄の変動時間について説明する。
先ず、
図20を用いて、パチンコ機50の各遊技状態におけるハズレ図柄の変動時間について説明する。
第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)において、第1特別図柄の保留に基づいてハズレ図柄が決定された場合、変動時間は0.3秒〜60秒、0.3秒〜40秒、又は0.3秒〜10秒に決定される。また、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)において、第2特別図柄の保留に基づいてハズレ図柄が決定された場合、変動時間は10分に決定される。
また、第2特定状態(高確率遊技状態及び非開放延長状態)において、第1特別図柄は大当り変動中であるため、第1特別図柄の保留に基づいてハズレ図柄が決定されることもないし、ハズレ図柄の変動時間も決定されることはない。また、第2特定状態(高確率遊技状態及び非開放延長状態)において、第2特別図柄の保留に基づいてハズレ図柄が決定された場合、変動時間は0.3秒〜1.5秒に決定される。
第3特定状態(低確率遊技状態及び開放延長状態)において、第1特別図柄の保留に基づいてハズレ図柄が決定された場合、変動時間は0.3秒〜3.0秒に決定される。第3特定状態(低確率遊技状態及び開放延長状態)において、第2特別図柄の保留に基づいてハズレ図柄が決定された場合、変動時間は10分に決定される。
第4特定状態(低確率遊技状態及び非開放延長状態)において、第1特別図柄の保留に基づいてハズレ図柄が決定された場合、変動時間は3.0秒〜180秒に決定される。第4特定状態(低確率遊技状態及び非開放延長状態)において、第2特別図柄の保留に基づいてハズレ図柄が決定された場合、変動時間は10分に決定される。
【0061】
上述したように、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)において、第1特別図柄の保留に基づいてハズレ図柄が決定された場合、変動時間は0.3秒〜60秒、0.3秒〜40秒、又は0.3秒〜10秒に決定されることになるが、
図21(a)を用いて、詳しく説明する。
本実施例では、第1特定状態へ移行してから行われた当否判定の回数によって、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)に第1特別図柄の当否判定でハズレと判定された場合に決定される変動時間が変化する構成となっている。
例えば、第1特定状態へ移行して行われた当否判定の回数が1回〜30回である場合に、第1特別図柄の当否判定でハズレと判定されたときに変動時間は0.3秒〜60秒に決定される。
また、第1特定状態へ移行して行われた当否判定の回数が31回〜60回である場合に第1特別図柄の当否判定でハズレと判定されたとき変動時間は0.3秒〜40秒に決定される。
第1特定状態へ移行して行われた当否判定の回数が61回〜10000回である場合に、第1特別図柄の当否判定でハズレと判定されたとき変動時間は0.3秒〜10秒に決定される。
【0062】
次に、
図20を用いて、パチンコ機50の各遊技状態における小当り図柄の変動時間について説明する。
第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)において、第2特別図柄の保留に基づいて小当り図柄が決定された場合、変動時間は10分に決定される。
第2特定状態(高確率遊技状態及び非開放延長状態)において、第2特別図柄の保留に基づいて小当り図柄が決定された場合、変動時間は0.3秒〜1.5秒に決定される。
第3特定状態(低確率遊技状態及び開放延長状態)において、第2特別図柄の保留に基づいて小当り図柄が決定された場合、変動時間は10分に決定される。
第4特定状態(低確率遊技状態及び非開放延長状態)において、第2特別図柄の保留に基づいて小当り図柄が決定された場合、変動時間は10分に決定される。
なお、第1特別図柄の当否判定で小当りと判定されないため、第1特別図柄で小当り図柄が確定表示されるまでの変動時間が決定されることはない。
【0063】
次に、パチンコ機50の各遊技状態における大当り図柄の変動時間について説明する。
第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)において、第1特別図柄の保留に基づいて大当り図柄が決定された場合、変動時間は120秒〜180秒、90秒〜120秒、又は60秒〜90秒に決定される。第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)において、第2特別図柄の保留に基づいて大当り図柄が決定された場合、変動時間は0.3秒〜60秒に決定される。
第2特定状態(高確率遊技状態及び非開放延長状態)において、第1特別図柄の当否判定、又は第2特別図柄の当否判定で大当りと判定されることはないため、変動時間は決定されることはない。
第3特定状態(低確率遊技状態及び開放延長状態)において、第1特別図柄の保留に基づいて大当り図柄が決定された場合、変動時間は0.3秒〜60秒に決定される。第3特定状態(低確率遊技状態及び開放延長状態)において、第2特別図柄の保留に基づいて大当り図柄が決定された場合、変動時間は0.3秒〜60秒に決定される。
第4特定状態(低確率遊技状態及び非開放延長状態)において、第1特別図柄の保留に基づいて大当り図柄が決定された場合、変動時間は3.0秒〜180秒に決定される。第4特定状態(低確率遊技状態及び非開放延長状態)において、第2特別図柄の保留に基づいて大当り図柄が決定された場合、変動時間は0.3秒〜60秒に決定される。
【0064】
上述したように、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)において、第1特別図柄の保留に基づいて大当り図柄が決定された場合、変動時間は120秒〜180秒、90秒〜120秒、又は60秒〜90秒に決定されることになるが、
図21(b)を用いて、詳しく説明する。
本実施例では、第1特定状態へ移行してから行われた当否判定の回数によって、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)に第1特別図柄の当否判定で大当りと判定された場合に決定される変動時間が変化する構成となっている。
例えば、第1特定状態へ移行して行われた当否判定の回数が1回〜30回である場合に、第1特別図柄の当否判定で大当りと判定されたとき変動時間は120秒〜180秒に決定される。
また、第1特定状態へ移行して行われた当否判定の回数が31回〜60回である場合に第1特別図柄の当否判定で大当りと判定されたとき変動時間は90秒〜120秒に決定される。
第1特定状態へ移行して行われた当否判定の回数が61回〜10000回である場合に、第1特別図柄の当否判定で大当りと判定されたとき変動時間は60秒〜90秒に決定される。
【0065】
本実施例では、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)へ移行してから行われる当否判定の回数が少ないほうが、大当りと判定された場合に決定される変動時間を長い構成となっているが(
図21(b)を参照)、他の構成であってもよい。例えば、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)へ移行してから行われる当否判定の回数が多いほうが、大当りと判定された場合に決定される変動時間が長い構成でもよい。
【0066】
ここで、パチンコ機50の構成について、説明していく。
本実施例のパチンコ機50の遊技状態が第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)、第3特定状態(低確率遊技状態及び開放延長状態)又は第4特定状態(低確率遊技状態及び非開放延長状態)である場合には、第1始動口A11又は第1始動口B12を狙って遊技球を発射させ、第1特別図柄の当否判定での大当りを狙っていく。
本実施例では、パチンコ機50の遊技状態が第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)である場合に、第1特別図柄の当否判定で大当りと判定されると、第1特別図柄の変動時間は長い変動時間が決定され(
図21(b)を参照)、開放延長機能が特別図柄の変動開始時に終了し(
図22(a)を参照)、パチンコ機50の遊技状態は第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)から第2特定状態(高確率遊技状態及び非開放延長状態)へ移行し、第2特定状態にて第1特別図柄の変動表示が行われることになる。
【0067】
第1特別図柄の当否判定と第2特別図柄の当否判定が同時に行われる構成となっているため、第2特定状態にて第1特別図柄の変動表示が行われていても、第2始動口69に遊技球を入球させて抽出された乱数値をもとに第2特別図柄の当否判定が行われ、第2特別図柄の変動表示が開始されることになる。なお、第2特別図柄の当否判定では、高い確率で小当りと判定される(
図18を参照)。
【0068】
パチンコ機50の遊技状態が第2特定状態(高確率遊技状態及び非開放延長状態)において第2特別図柄の当否判定で小当りと判定された場合に決定される第2特別図柄の変動時間(0.3秒〜1.5秒)は十分に短いため、変動中の第1特別図柄が大当り図柄で確定表示されるまでに、第2特別図柄で小当り図柄を確定表示させることが可能となる。なお、第2特別図柄で小当り図柄が確定表示されると第1特別図柄の変動時間の計測を中断され、小当り遊技の終了後に第1特別図柄の変動時間の計測が開始される。
【0069】
本実施例のパチンコ機50は、上述した構成としたことで、第2特定状態にて変動中の第1特別図柄が大当り図柄で確定表示されるまでに、第2始動口69に遊技球を入球させて小当り遊技を頻発させて賞球を増やしていくことが可能となる。
【0070】
その後、第1特別図柄の変動時間を経過すると、第1特別図柄で大当り図柄が確定表示され、確定表示された大当り図柄に基づく大当り遊技が行われることになる。
第1特定状態にて第1特別図柄の当否判定で大当りと判定させることで、第1特別図柄の大当り変動中に小当り遊技を頻発させて賞球を獲得して、その後大当り遊技によっても賞球を獲得することが出来る。
【0071】
第2特定状態(高確率遊技状態及び非開放延長状態)中に第2始動口69を狙い打った場合の出玉率(遊技領域3に発射された遊技球の数に対する賞球の割合)が所定値(1以上の値)となるように、第2当否判定で小当りと判定される確率や、第2特別図柄の変動時間や、第1大入賞口14への入球率、や賞球数等が調整されていてもよい。
【0072】
メインルーチンを
図5に従って説明する。メインルーチンは、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。本実施形態では、S10〜S65までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS70の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
【0073】
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
【0074】
正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(S70)に移行する。
【0075】
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理が実行される(S20)。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「3966」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3966」までの3967個の整数を繰り返し昇順に作成する。
【0076】
S20に続く大当り決定用乱数更新処理(S25)は、初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、最大値である「3966」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3966」までの3967個の整数を繰り返し昇順に作成する。なお、大当り決定用乱数の最初の値は、初期値乱数設定処理で設定された値となる。この値が250であったとすると、大当り決定用乱数は「250」「251」「252」・・・「3966」「0」「1」・・・と更新されていく。
【0077】
なお、大当り決定用乱数が1巡(3967回、更新されること)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にし、大当り決定用乱数は、その初期値から+1するインクリメント処理を行う。そして、再び大当り決定用乱数が1巡すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行なう。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。前述の例では大当り決定用乱数が「249」になると1巡であるから、「249」の次は前記初期値乱数の値となる。仮に初期値乱数の値が「87」だったとすると、「249」「87」「88」・・・「3966」「0」「1」・・・「86」と変化していき、「86」の次は新たな前記初期値乱数の値となる。大当り図柄決定用乱数更新処理(S30)は「0」〜「99」の100個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
【0078】
S30に続く当り決定用乱数更新処理(S35)は、「0」〜「996」の997個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、当選することとなる値は通常確率状態では31〜40、高確率状態では31〜996である。なお、この当り決定用乱数更新処理は普通図柄の抽選に使用し、その他の初期値乱数、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は特別図柄の抽選に使用する。
【0079】
リーチ判定用乱数更新処理(S40)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、通常確率状態時で変動時間短縮機能未作動時にリーチとなる値の数は21で、値は「0」〜「20」であり、通常確率状態時で変動時間短縮機能作動時にリーチとなる値の数は5で、値は「0」〜「4」である。
【0080】
変動パターン決定用乱数更新処理(S45)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
【0081】
続く入賞確認処理(S50)では、第1始動口A11、第1始動口B12、第2始動口69の入賞の確認及びパチンコ機50に設けられ主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。
本実施例では、遊技球が第1始動口A11、第1始動口B12、第2始動口69に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得されるのだが、保留記憶できる数を第1始動口(第1始動口A11、第1始動口B12)と第2始動口69でそれぞれ4個までとしており、保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が第1始動口(第1始動口A11、第1始動口B12)又は第2始動口69に入賞しても賞球が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
【0082】
続いて、大当りか否かを判定する条件成立判定手段としての当否判定処理(S55)を行う。この当否判定処理(S55)が終了すると、続いて不正監視処理(S60)が実行される。
【0083】
続く不正監視処理(S60)は、普通入賞口(第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、第4左入賞口34)に対する不正が行われていないか監視する処理であり、所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。つまり、不正判断手段は、主制御装置80に設けている。
【0084】
続いて、各出力処理(S65)では、遊技の進行に応じて主制御装置80は演出図柄制御装置82、払出制御装置81、発射制御装置84、サブ統合制御装置83、第1大入賞口ソレノイド14b等に対して各々出力処理を実行する。即ち、入賞確認処理(S50)により遊技盤1上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置81に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置83に出力する処理を、パチンコ機50に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置82にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
【0085】
本処理に続く前述の残余処理は、初期値乱数更新処理(S70)から構成されるが、前述したS20と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前述したS10〜S65までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特別図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、
図5に示された割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。大当り決定用乱数が1巡したときの、初期値乱数の値(0〜3966の3967通り)が、同程度に発生するとすれば、同期する確率はわずか1/3967である。また、前述した当り決定用乱数更新処理(S35)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
【0086】
S50の入賞確認処理は
図6に示すようなもので、主制御装置80は、第1始動口Aスイッチ11a又は第1始動口Bスイッチ12aの検出信号に基づいて、第1始動口(第1始動口A11、又は第1始動口B12)に遊技球が入球したか否かを判断する(S100)。肯定判断なら(S100:yes)、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第1保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S105)。
【0087】
第1保留記憶が満杯でなければ(S105:no)、上記の各乱数を第1保留記憶として記憶し、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を1増加させ(S110)、S111へと移行する。S110において、主制御装置80はサブ統合制御装置83に第1保留記憶に記憶された保留個数を示す保留個数コマンドを送信する。
【0088】
S111の第1先読み判定処理において、主制御装置80は、第1特別図柄の保留記憶に記憶された当否判定用乱数が大当りに対応するものか否かを判定している。なお、大当りに対応するものであると判定した場合には、主制御装置80からサブ統合制御装置83へ、大当り判定を示す先読みコマンドが送信される。大当りに対応するものでもないと判定された場合には、主制御装置80からサブ統合制御装置83へ、リーチ外れ(外れであるがリーチ表示のみ有り)か、スーパーリーチハズレ(ハズレであるがスーパーリーチ表示のみ有り)か、リーチ表示無しの外れかなどのデータ、又は先読み判定の対象の保留記憶が読み込まれるまでにかかる時間のデータ(つまり、先読み判定の対象となった保留記憶よりも古い保留記憶に含まれる変動時間の合計時間のデータ)が含まれた先読みコマンドを送信する。
先読みコマンドは、前述した保留個数コマンドと合体して1つのコマンドとして送信する構成でも良い。送信タイミングが同一であり、保留図柄で演出を行う場合は関連性も高いため好適である。その後、S115へ移行する。
【0089】
既に4個の第1保留記憶があれば(S105:yes)、保留記憶せず、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を増やすこともなくS115へ移行する。
【0090】
第1始動口A11及び第1始動口B12に遊技球が入球していないと判定された場合(S100:no)も、S115に進み、第2始動口スイッチ69aの検出信号に基づいて、第2始動口69に遊技球が入球したか否かを判断する。肯定判断(S115:yes)なら、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第2保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S120)。
【0091】
第2保留記憶が満杯でなければ(S120:no)、上記の各乱数を第2保留記憶として記憶し、第2特別図柄保留数表示装置19の点灯数を1増加させ(S125)、S126へと移行する。なお、S125では、主制御装置80からサブ統合制御装置83へ、第2保留記憶に記憶された保留個数を示す保留個数コマンドが送信される。
【0092】
S126の第2先読み判定処理において、主制御装置80は、第2特別図柄の保留記憶に記憶された当否判定用乱数が大当りに対応するものか否かを判定している。なお、大当りに対応するものであると判定した場合には、主制御装置80からサブ統合制御装置83へ、大当り判定を示す先読みコマンドが送信される。大当りに対応するものでもないと判定された場合には、主制御装置80からサブ統合制御装置83へ、リーチ外れ(外れであるがリーチ表示あり)か、スーパーリーチハズレ(ハズレであるがスーパーリーチ表示あり)か、リーチ表示無しの外れかなどのデータが含まれた先読みコマンドを送信する。
先読みコマンドは、前述した保留個数コマンドと合体して1つのコマンドとして送信する構成でも良い。送信タイミングが同一であり、保留図柄で演出を行う場合は関連性も高いため好適である。その後、本処理を終了(リターン)する。
【0093】
既に4個の第2保留記憶があれば(S120:yes)、第2保留記憶を記憶せず、第2特別図柄保留数表示装置19の点灯数も増やさずに本処理を終了(リターン)する。また、第2始動口69に遊技球が入球していない場合(S115:no)も、本処理を終了する。
【0094】
図7〜
図12を用いて、特別図柄当否判定処理について説明する。
先ず、
図7に示すように、第1特別図柄当否判定処理において、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否かを判断する(S150)。S150において否定判断で(S150:no)、第1特別図柄が変動中でなく(S155:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S160:no)、
図8のS200に移行し、第1保留記憶(上記、
図6のS110による保留記憶)があるか否かを判断する(S200)。なお、特別電動役物が作動中である場合には(S150:yes)、特別遊技処理へ移行する。
【0095】
第1保留記憶があれば(S200:yes)、第1保留記憶数をデクリメントし(S205)、S210に進む。また、第1保留記憶が無い場合には(S200:no)、そのまま第1特別図柄当否判定処理を終了し、特別遊技処理へ移行する。
【0096】
S210において、主制御装置80は、第1保留記憶の中でも最も古いものを読み込んで(その保留記憶は消去する)、確変フラグがセットされている(すなわち1)か否かを判定する。ここで確変フラグが「1」とは、現在のパチンコ機50が高確率遊技状態であることを意味する。肯定判定の場合には(S210:yes)、読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合する(S215)。また、否定判定の場合には(S210:no)、読み込んだ大当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合する(S220)。
【0097】
S225において、主制御装置80は、第2特別図柄が大当り変動中であるか否かを判定する(S225)。大当り変動中ではない場合には(S225:no)、第1保留記憶をデクリメントして、読み込んだ大当り決定用乱数と当り値と照合し、大当りか否かを判定する(S235)。また、大当り変動中である場合には(S225:yes)、S280へ移行する。
なお、本実施例では、低確率遊技状態での大当り確率は1/300に設定され、高確率遊技状態での大当り確率は1/30に設定されている(
図18を参照)。
【0098】
S235の処理において、大当りである判定すれば(S235:yes)、第1特定状態フラグが「1」にセットされているか否かを判定する(S240)。また、ハズレと判定される場合には(S235:no)、S280へ移行する。
【0099】
S240において、否定判定の場合には(S240:no)、S260へ移行する。肯定判定の場合には(S240:yes)、時短フラグを「0」とし(S245)、第1特定状態フラグを「0」とし(S250)、S260へ移行する。時短フラグを1にすると本実施例では特別図柄の平均変動時間短縮、普通図柄の平均変動時間短縮、普通電動役物の開放時間を延長する開放延長機能をセットする。第1特定状態フラグとは、パチンコ機50の遊技状態が第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)であることを示すフラグである。
【0100】
S260において、主制御装置80は、大当り図柄決定用乱数によって大当り図柄を決定し、大当り変動パターン決定処理(S265)で変動パターン決定用乱数によって大当り変動パターンを決定する。変動パターン決定処理後、大当り設定処理を行い(S270)、S295へ移行する。大当り設定処理とは決定した大当り図柄によって、大当り後の遊技状態(開放延長の有無等)や大当り遊技にかかる情報(大当りのオープニング時間、第2大入賞口91の開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)を取得する処理である。
【0101】
ここで、大当り変動パターン決定処理(S265)について説明する。
先ず、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)において、大当りと判定された場合について説明する。
S265において、主制御装置80は、第1特定状態へ移行してから行われた当否判定の回数が1回〜30回のまでの間で大当りと判定された場合には、第1特別図柄の変動時間を120秒〜180秒に決定する(
図21(b)を参照)。また、第1特定状態へ移行してから行われた当否判定の回数が31回〜60回のまでの間で大当りと判定された場合には、第1特別図柄の変動時間を90秒〜120秒に決定する(
図21(b)を参照)。第1特定状態へ移行してから行われた当否判定の回数が61回〜10000回のまでの間で大当りと判定された場合には、第1特別図柄の変動時間を60秒〜90秒に決定する(
図21(b)を参照)。
【0102】
本実施例では、大当り遊技の終了後に移行した第1特定状態での特別図柄の変動回数によって決定される大当り変動パターンが異なる構成となっているが(
図21(b)を参照)、これに限定されることはなく、他の構成でもよい。例えば、S260で決定した大当り図柄によって、S265にて決定される大当り変動パターンが異なる構成でもよい。また、パチンコ機50の遊技状態が第1特定状態へ移行する契機となった大当りが、15R確変大当り、又は5R確変大当りのうちどちらの大当りであったかによって、S265にて決定される大当り変動パターンが異なる構成でもよい。
【0103】
第3特定状態(低確率遊技状態及び開放延長状態)において、大当りと判定された場合について説明する。
S265において、主制御装置80は、第3特定状態(低確率遊技状態及び開放延長状態)において、大当りと判定された場合には、第1特別図柄の変動時間を0.3秒〜60秒に決定する(
図20を参照)。
【0104】
第4特定状態(低確率遊技状態及び非開放延長状態)において、大当りと判定された場合について説明する。
S265において、主制御装置80は、第4特定状態(低確率遊技状態及非開放延長状態)において、大当りと判定された場合には、第1特別図柄の変動時間を60秒〜180秒に決定する。
【0105】
S225において第2特別図柄が大当り変動中であると判定された場合(S225:yes)、又は第1保留記憶をデクリメントして、読み込んだ大当り決定用乱数を当り値と照合し、大当りではないと判定された場合には(S235:no)、ハズレ図柄を決定し(S280)、変動パターン決定用乱数によって変動パターンを決定し(S285)、ハズレ設定処理を行ない(S290)、S295へと移行する。ハズレ設定処理では、時短回数がプラスであれば、−1する。
【0106】
S270、又はS290に続いては、上述の抽選結果を示すデータ、具体的には大当り、リーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)、リーチ表示無しの外れのいずれかを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータが含まれる変動開始コマンド(表示制御コマンド)をサブ統合制御装置83に出力し(S295)、特別遊技処理を行なう。
【0107】
ここでハズレ変動パターン決定処理(S285)について説明する。
先ず、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)において、ハズレと判定された場合について説明する。
S285において、主制御装置80は、第1特定状態へ移行してから行われた当否判定の回数が1回〜30回の間でハズレと判定された場合には、第1特別図柄の変動時間を0.3秒〜60秒に決定する(
図21(a)を参照)。また、第1特定状態へ移行してから行われた当否判定の回数が31回〜60回のまでの間でハズレと判定された場合には、第1特別図柄の変動時間を0.3秒〜40秒に決定する(
図21(a)を参照)。第1特定状態へ移行してから行われた当否判定の回数が61回〜10000回のまでの間でハズレと判定された場合には、第1特別図柄の変動時間を0.3秒〜10秒に決定する(
図21(a)を参照)。
【0108】
次に、第3特定状態(低確率遊技状態及び開放延長状態)において、ハズレと判定された場合について説明する。
S285において、主制御装置80は、第3特定状態(低確率遊技状態及び開放延長状態)において、ハズレと判定された場合には、第1特別図柄の変動時間を0.3秒〜60秒に決定する(
図20を参照)。
【0109】
第4特定状態(低確率遊技状態及び非開放延長状態)において、ハズレと判定された場合について説明する。
S285において、主制御装置80は、第4特定状態(低確率遊技状態及非開放延長状態)において、ハズレと判定された場合には、第1特別図柄の変動時間を0.3秒〜180秒に決定する(
図20を参照)。
【0110】
図7に戻る。
図7において、第1特別図柄が変動中である場合には(S155:yes)、
図11のS450へ移行する。また、確定図柄を表示中である場合には(S160:yes)、
図12のS500へ移行する。
【0111】
次に、
図9を用いて第2特別図柄当否判定処理について説明する。
第2特別図柄当否判定処理において、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否かを判断する(S300)。特別電動役物が作動しておらず(S300:no)、特別図柄が変動中でなく(S305:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S310:no)、
図10のS350に移行し、第2保留記憶(上記、
図6のS125による保留記憶)があるか否かを判断する(S350)。なお、特別電動役物が作動中である場合には(S300:yes)、そのまま特別遊技処理へ移行する。
【0112】
第2保留記憶があれば(S350:yes)、第2保留記憶数をデクリメントし(S355)、S360に進む。また、第2保留記憶が無い場合には(S350:no)、そのまま第2特別図柄当否判定処理を終了し、特別遊技処理へ移行する。
【0113】
S360において、主制御装置80は、第2保留記憶の中でも最も古いものを読み込んで(その保留記憶は消去する)、確変フラグがセットされている(すなわち1)か否かを判定する。ここで確変フラグが「1」とは、現在のパチンコ機50が高確率遊技状態であることを意味する。肯定判定の場合には(S360:yes)、読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合し(S365)、S375へ移行する。また、否定判定の場合には(S360:no)、読み込んだ大当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合し(S370)、S375へ移行する。
【0114】
S375において、主制御装置80は、第1特別図柄が大当り変動中であるか否かを判定する。大当り変動中ではない場合には(S375:no)、第2保留記憶をデクリメントして、読み込んだ大当り決定用乱数を当り値と照合し、大当りか否かを判定する(S380)。第1特別図柄が大当り変動中であると判定された場合には(S375:yes)、又は第2保留記憶をデクリメントして、読み込んだ大当り決定用乱数を当り値と照合し、大当りではないと判定された場合には(S380:no)、S400へ移行する。
本実施例では、低確率遊技状態での大当り確率は1/300、高確率遊技状態での大当り確率は1/30に設定されている。
大当りと判定された場合には(S380:yes)、大当り図柄決定用乱数によって大当り図柄を決定する(S385)。その後、大当り変動パターン決定処理(S390)に移行する。大当り変動パターン決定処理では、変動パターン決定用乱数によって大当り変動パターンを決定する。変動パターン決定処理後、大当り設定処理を行い(S395)、S435へ移行する。大当り設定処理とは決定した大当り図柄によって、大当り後の遊技状態(開放延長の有無等)や大当り遊技にかかる情報(大当りのオープニング時間、第2大入賞口91の開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)を取得する処理である。
【0115】
ここで、大当り変動パターン決定処理(S390)について説明する。
先ず、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)において、大当りと判定された場合について説明する。
S390において、主制御装置80は、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)において、大当りと判定された場合には、第2特別図柄の変動時間を0.3秒〜60秒に決定する(
図20を参照)。
【0116】
第3特定状態(低確率遊技状態及び開放延長状態)において、大当りと判定された場合について説明する。
S390において、主制御装置80は、第3特定状態(低確率遊技状態及び開放延長状態)において、大当りと判定された場合には、第2特別図柄の変動時間を0.3秒〜60秒に決定する(
図20を参照)。
【0117】
第4特定状態(低確率遊技状態及び非開放延長状態)において、大当りと判定された場合について説明する。
S390において、主制御装置80は、第4特定状態(低確率遊技状態及非開放延長状態)において、大当りと判定された場合には、第2特別図柄の変動時間を3.0秒〜180秒に決定する(
図20を参照)。
【0118】
S400において、主制御装置80は、第2保留記憶をデクリメントして、読み込んだ大当り決定用乱数を当り値と照合し、小当りか否かを判定する(S400)。これは、抽出された大当り決定用乱数値と予め決定された小当り値が記憶されたテーブルを比較する。小当りと判定されれば(S400:yes)、図柄決定用乱数に基づいて小当り図柄を決定する(S405)。なお、第2特別図柄の小当り確率は1/1.01となっている(
図18を参照)。その後、変動パターン決定用乱数によって変動パターンを決定し(S410)、小当り設定処理(S415)を行い、S435へと移行する。
本実施例の小当り設定処理(S415)は、小当り遊技にかかる情報(小当りのオープニング時間、第1大入賞口14の開放パターン、小当りのエンディング時間)を取得し、時短回数を減算する処理である。
【0119】
ここで、小当り変動パターン決定処理(S410)について説明する。
第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)において、小当りと判定された場合について説明する。
S410において、主制御装置80は、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)において、小当りと判定された場合には、第2特別図柄の変動時間を10分に決定する(
図20を参照)。
【0120】
第2特定状態(高確率遊技状態及び非開放延長状態)において、小当りと判定された場合について説明する。
S410において、主制御装置80は、第2特定状態(高確率遊技状態及び非開放延長状態)において、小当りと判定された場合には、第2特別図柄の変動時間を0.3秒〜1.5秒に決定する(
図20を参照)。
【0121】
第3特定状態(低確率遊技状態及び開放延長状態)において、小当りと判定された場合について説明する。
S410において、主制御装置80は、第3特定状態(低確率遊技状態及び開放延長状態)において、小当りと判定された場合には、第2特別図柄の変動時間を10分に決定する(
図20を参照)。
【0122】
第4特定状態(低確率遊技状態及び非開放延長状態)において、小当りと判定された場合について説明する。
S410において、主制御装置80は、第4特定状態(低確率遊技状態及非開放延長状態)において、小当りと判定された場合には、第2特別図柄の変動時間を10分に決定する(
図20を参照)。
【0123】
S400において、小当りではない判定された場合は(S400:no)、ハズレ図柄を決定し(S420)、ハズレ変動パターン決定用乱数によって変動パターンを決定し(S425)、ハズレ設定処理を行ない(S430)、S435へと移行する。ハズレ設定処理では、時短回数がプラスであれば、−1する。
【0124】
ここで、ハズレ変動パターン決定処理(S425)について説明する。
第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)においてハズレと判定された場合について説明する。
S425において、主制御装置80は、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)において、ハズレと判定された場合には、第2特別図柄の変動時間を0.3秒〜1.5秒に決定する(
図20を参照)。
【0125】
第3特定状態(低確率遊技状態及び開放延長状態)において、ハズレと判定された場合について説明する。
S425において、主制御装置80は、第3特定状態(低確率遊技状態及び開放延長状態)において、ハズレと判定された場合には、第2特別図柄の変動時間を10分に決定する。(
図20を参照)
【0126】
第4特定状態(低確率遊技状態及び非開放延長状態)において、ハズレと判定された場合について説明する。
S395において、主制御装置80は、第4特定状態(低確率遊技状態及非開放延長状態)において、ハズレと判定された場合には、第2特別図柄の変動時間を10分に決定する(
図20を参照)。
【0127】
S395、S415又はS430に続いては、上述の抽選結果を示すデータ、具体的には大当り、リーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)、リーチ表示無しの外れのいずれかを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータが含まれる変動開始コマンド(表示制御コマンド)をサブ統合制御装置83に出力し(S435)、特別遊技処理を行なう。
【0128】
図9に戻る。
図9のS305において、第2特別図柄が変動中であると判定された場合には(S305:yes)、
図11のS450へ移行する。また、
図9のS310において、確定図柄を表示中であると判定された場合には(S310:yes)、
図12のS500へ移行する。
【0129】
第1特別図柄が変動中である判定された場合(S155:yes)、又は第2特別図柄が変動中であると判定された場合には(S305:yes)、
図11のS450へ移行し、図柄変動時間(S265、S285、S390、S410、又はS425の変動パターンに基づく)を経過したか否かを判定する。
図柄変動時間を経過した場合には(S450:yes)、確定図柄表示処理を行い(S485)、S490へ移行する。なお、確定図柄表示処理では、確定図柄を表示する旨のコマンド(図柄確定コマンド)をサブ統合制御装置83に出力するとともに、特別図柄表示装置9,10にコマンドを出力して確定図柄にて停止させる。
その後、S490にて、確定図柄が大当り図柄であるか否かを判定する。大当り図柄である場合には(S490:yes)、停止フラグを「1」にセットし(S492)、特別遊技処理へ移行する。また、大当り図柄ではないと判定された場合には(S490:no)、小当り図柄であるか否かを判定する(S495)。小当り図柄である場合には(S495:yes)、中断フラグを「1」にセットし(S497)、特別遊技処理へ移行する。また、小当り図柄ではないと判定された場合には(S495:no)、特別遊技処理へ移行する。
【0130】
図柄変動時間を経過していない場合には(S450:no)、停止フラグが「1」にセットされているか否かを判定する(S455)。肯定判定の場合には(S455:yes)、S460へ移行する。また、否定判定の場合には(S455:no)、S470へ移行する。
【0131】
S460において、主制御装置80は、第1特別図柄又は第2特別図柄のうちの、変動中の一方の特別図柄をハズレ図柄で停止させ、特別遊技処理へ移行する。
【0132】
S470において、主制御装置80は、中断フラグが「1」にセットされているか否かを判定する。中断フラグが「1」にセットされている場合には(S470:yes)、第1特別図柄の変動時間の計測を中断し(S475)、特別遊技処理へ移行する。また、中断フラグが「0」である場合には(S470:no)、特別遊技処理へ移行する。
本実施例では、特別図柄中断処理(S475)において、第第1特別図柄の変動時間の計測を中断している場合、第1特別図柄の変動時間の計測は中断するが第1特別図柄は変動されていてもよい。また、第第1特別図柄の変動時間の計測を中断している場合、第1特別図柄を所定の図柄で停止させて、変動時間の計測を中断していることを示す構成でもよい。
【0133】
図7のS160において確定図柄を表示中と判定された場合(S160:yes)、又は
図9のS310において確定図柄を表示中判定された場合には(S310:yes)、
図12のS500に移行し、確定図柄の表示時間が終了したか否かを判定する。否定判定の場合には(S500:no)、特別遊技処理へ移行する。また、確定図柄の表示時間が終了となった場合には(S500:yes)、確定図柄の表示を終了し(S505)、確定表示された特別図柄が大当りになる組合せであると判定された場合には(S510:yes)、確変フラグが「1」にセットされているか否かを判定し(S525)、肯定判定の場合には(S525:yes)、確変フラグを「0」にし(S530)、S535へ移行する。また、否定判定の場合には(S525:no)、S535へ移行する。
【0134】
S535において、主制御装置80は、時短フラグが「1」にセットされているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S535:yes)、時短フラグを「0」にし(S540)、S545へ移行する。また、否定判定の場合には(S535:no)、S545へ移行する。
【0135】
S545では条件装置作動開始処理により、大当りフラグを「1」にセットする。続くS550にて役物連続作動装置を作動させ、S555にて大当り遊技開始処理を行なう。大当り遊技開始処理では、大当り遊技を開始するコマンド及び大当り遊技に係る情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)をサブ統合制御装置83に送信する。大当り開始演出処理が終了すると、特別遊技処理を行なう。
【0136】
S510で、確定表示させた特別図柄が大当りになる表示でないと判定された場合は(S510:no)、確変フラグが「1」か否かを判定し(S560)、「1」であれば(S560:yes)、確変回数が0であるか否かを判定する(S565)。肯定判定の場合には(S565:yes)、確変フラグを「0」にし(S570)、S575へ移行する。また、確変フラグが「0」である場合(S560:no)、又は確変回数が0ではない場合(S565:no)には、S575へ移行する。
【0137】
S575において、主制御装置80は、時短フラグが「1」か否かを判定し、「1」であれば(S575:yes)、時短回数が0か否かを判定する(S580)。時短回数が0であれば(S580:yes)、S585にて時短フラグを0にして、S590に進む。時短フラグが「0」の場合(S575:no)又は時短回数が0ではないとき(S580:no)は、そのままS590に移行する。
【0138】
S590では、主制御装置80が現在の遊技状態が高確率遊技状態中であるか否かや、開放延長状態中であるか否かなどの状態を示す状態指定コマンドを特別図柄確定時間(600ms)後にサブ統合制御装置83に送信し、S595へ移行する。
本実施例の場合、特別図柄当否判定処理における主制御装置80からサブ統合制御装置83に状態指定コマンドを送信するタイミングは、特別図柄確定時間後となっているが、特別図柄変動開始時及び電源復旧時においても状態指定コマンドを送信する構成にしてもよい。
【0139】
S595において、主制御装置80は確定表示された第2特別図柄が小当り図柄であるか否かを判定する。確定表示された第2特別図柄が小当り図柄である場合には(S595:yes)、特別電動役物の作動を開始し(S600)、小当り遊技開始処理(S605)を行う。小当り遊技開始処理(S605)では、小当り遊技を開始するコマンド及び小当り遊技に係る情報(小当りのオープニング時間、開放パターン、小当りのエンディング時間等)をサブ統合制御装置83に送信する。小当り遊技開始処理(S605)が終了すると、特別遊技処理へ移行する。また、第2特別図柄が小当り図柄ではない場合には(S595:no)、そのまま特別遊技処理へ移行する。
【0140】
図13から
図15を用いて、特別遊技処理について説明する。
まず、特別遊技処理において、主制御装置80は、役物連続作動装置が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S750)。役物連続作動装置が作動中で(S750:yes)、第2大入賞口91が開放中であるか否かを判定し(S755)、第2大入賞口91が閉鎖中であると判定された場合には(S755:no)、ラウンド間のインターバル中により第2大入賞口91が閉鎖しているのか判断する(S760)。インターバル中でもない場合は(S760:no)、大当り終了演出中であるか判断する(S765)。これも否定判断の場合は(S765:no)、今から大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過したか否かを判定する(S770)。大当り開始演出時間が経過した場合は(S770:yes)、大入賞口開放処理(S775)を行なって本処理を終了する。また、大当り開始演出時間を経過していない場合には(S770:no)、特別遊技処理を終了する。
なお、役物連続作動装置が作動中ではない場合(S750:no)は、
図16の小当り遊技処理へと移行する。
【0141】
第2大入賞口91が開放中であると判定された場合は(S755:yes)、
図16のS800に進み、第2大入賞口91に10個入賞したか否かを判定する。なお、本実施例では10個だが、9個、8個でもよく、特に限定するものではない。第2大入賞口91に10個入賞した場合(S800:yes)には、第2大入賞口閉鎖処理(S810)を行う。そして大当りインターバル処理(S815)を行なって、特別遊技処理を終了する。
また、第2大入賞口91に10個入賞していない場合(S800:no)にはS805に進み、第2大入賞口91の開放時間が終了したか否かを判定する。本実施例では、5ラウンド、10ラウンド又は15ラウンドのうちのいずれの大当りの場合も各ラウンドの最大開放時間は30秒に設定している。無論、この秒数に限定するものではない。開放時間が終了した場合(S805:yes)には、S810に合流し、終了していない場合(S805:no)は特別遊技処理を終了する。
【0142】
図13のS760でインターバル中であると判定された場合は(S760:yes)、
図14のS820に進み、大当りインターバル時間が経過したか否かを判定する。インターバル時間が経過している場合(S820:yes)には、直前に第2大入賞口91が開いていたのが最終ラウンドか否かを判定する(S825)。最終ラウンドであれば(S825:yes)、大当り終了演出処理(S830)を行い、特別遊技処理を終了する。最終ラウンドでなければ(S825:no)、再び第2大入賞口91を開放する処理(S835)を行い、特別遊技処理を終了する。なお、大当りインターバル時間が経過していないと判定された場合(S820:no)には、そのまま特別遊技処理を終了する。なお、第2大入賞口91を開放・閉鎖する処理においては、サブ統合制御装置83にも信号を送信する。サブ統合制御装置83は、その信号に基づいて、現在のラウンドを把握し、該ラウンドに応じた演出を行なう。
【0143】
図13のS765で大当りの終了演出中であると判定された場合は(S765:yes)、
図15のS850に進み、大当り終了演出時間が経過したか否かを判定する。大当り終了演出時間が経過した場合には(S850:yes)、役物連続作動装置の作動を停止し(S855)、条件装置の作動を停止する(S860)。また、大当り終了演出時間が経過していない場合には(S850:no)、特別遊技処理を終了する。
【0144】
そして、S865において、主制御装置80は、S270及びS395で取得した次回の遊技状態で確変に移行するか否かを判定する。確変に移行する場合(S865:yes)は、確変回数を設定し(S870)、確変フラグを1に設定し(S875)、S880に移行する。確変フラグを1にすると本実施例では特別図柄の当選確率が向上する。確変に移行しない場合(S865:no)には、そのままS880に移行する。なお、確変回数は10000回が設定され、実質的に次回の大当りまでの確変の継続を保証する。
【0145】
S880では、次回の遊技状態で時短に移行するか否かを判定する。時短に移行する場合(S880:yes)は、時短回数を設定し(S885)、時短フラグを1に設定し(S890)、S895へ移行する。また、時短に移行しない場合(S880:no)は、S895へ移行する。
S885で設定する時短回数は、通常大当りでは100回であるが、確変大当りにおいては10000回が設定され、実質的に次回の大当りまでの時短の継続を保証する。時短フラグを1にすると本実施例では特別図柄の平均変動時間短縮、普通図柄の平均変動時間短縮、普通電動役物の開放時間を延長する開放延長機能をセットする。
【0146】
S895において、主制御装置80は、第1特定状態フラグが「1」にセットされているか否かを判定する。肯定判定の場合には(S895:yes)、第1特定状態フラグを「0」にし(S9000)、S905へ移行する。また、否定判定の場合には(S895:no)、S905へ移行する。
【0147】
S905において、大当り遊技の終了後のパチンコ機50の遊技状態が、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)へ移行するか否かを判定する。肯定判定の場合には(S905:yes)、第1特定状態フラグを「1」にセットし(S907)、S908へ移行する。また、否定判定の場合には(S905:yes)、そのままS908へ移行する。
【0148】
S908において、主制御装置80は、停止フラグが「1」にセットされているか否かを判定する。肯定判定の場合には(S908:yes)、停止フラグを「0」とし(S909)、S910へ移行する。また、否定判定の場合には(S908:no)、そのままS910へ移行する。
【0149】
S910において、主制御装置80は、大当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理を行ない、S915において、状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信する。
【0150】
図13で役物連続作動装置が作動していないと判定された場合(S750:no)には、小当り遊技処理へ移行する。
図16及び
図17を用いて、小当り遊技処理について説明する。
先ず、S950において、主制御装置80は、特別電動役物が作動中であるか判断し、作動中であれば(S950:yes)、第1大入賞口14が開放中か判断する(S955)。否定判断の場合(S955:no)は、小当り遊技間のインターバル中であるか判断する(S960)。小当り遊技間のインターバルではなく(S960:no)、小当り遊技の終了演出中でもない場合は(S965:no)、小当り遊技の開始演出に要する時間が経過するのを待ち(S970:yes)、第1大入賞口14を開放させ(S975)、本処理を終了する。なお、特別電動役物が作動していないか(S950:no)、または小当り開始演出に要する時間が経過していないと判定された場合(S970:no)には、そのまま本処理を終了する。
【0151】
図16のS955で第1大入賞口14が開放中であると判定された場合は(S955:yes)、
図17のS1000に進み、第1大入賞口14に8個入賞したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S1000:yes)、S1010へ移行する。また、否定判定の場合には(S1000:no)、第1大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定する(S1005)。肯定判定の場合には(S1005:yes)、S1010へ移行する。また、否定判定の場合には(S1005:no)、小当り遊技処理を終了する。
【0152】
S1010において、主制御装置80は、第1大入賞口閉鎖処理を行い、S1015において、小当りインターバル処理を行い、小当り遊技処理を終了する。本実施例では、小当りの場合は、各開放の最長時間は0.9秒に設定されている。無論、この秒数に限定するものではない。なお、開放時間が終了した場合(S1005:yes)には、S1010にて第1大入賞口閉鎖処理を行う。
【0153】
図16のS960で小当りインターバル中であると判定された場合は(S960:yes)、
図17のS1020に進み、小当りインターバル時間が経過したか否かを判定する。小当りインターバル時間が経過している場合(S1020:yes)、S1025へ移行する。否定判定の場合には(S1020:no)、小当り遊技処理を終了する。
【0154】
S1025において、主制御装置80は、第1大入賞口14が規定数(ここでは2回)開放済みか又は8個入賞済みか否かを判定する。肯定判定の場合(S1025:yes)は、小当り終了演出処理(S1030)を行なって小当り遊技処理を終了する。否定判定の場合(S1025:no)は、第1大入賞口開放処理(S1035)により第1大入賞口14を0.9秒間、1回開放し、小当り遊技処理を終了する。つまり小当りでは、第1大入賞口14が基本的に0.9秒、2回開放されるが、1回の開放で8個以上の入賞があった場合は1回の開放のみで小当りが終了する。なお、実際には1回の開放で8個以上の入賞が発生することは殆どない。
【0155】
図16のS965で小当り終了演出中であると判定された場合は(S965:yes)、
図17のS1040に進み、小当り終了演出時間が経過したか否かを判定する。小当り終了演出時間が経過したと判定された場合(S1040:yes)には、S1045にて特別電動役物の作動を停止させ、小当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信(S1050)して、S1055へ移行する。また、小当り終了演出時間を経過していない場合には(S1040:no)、小当り遊技処理を終了する。
【0156】
S1055において、主制御装置80は、中断フラグが「1」にセットされているか否かを判定する。肯定判定の場合には(S1055:yes)、中断フラグを「0」にし(S1060)、S1070へ移行する。また、否定判定の場合には(S1055:no)、小当り遊技処理を終了する。
【0157】
S1070において、主制御装置80は、第1特別図柄の変動時間の計測の中断を解除し、第1特別図柄の変動時間の計測を再開させ(S1070)、小当り遊技処理を終了する。
【0158】
図23から
図28を用いて、パチンコ機50の演出図柄表示装置6の画面に表示される演出態様の一例を示す。
図23は、パチンコ機50の遊技状態が第4特定状態(低確率遊技状態及び非開放延長状態)である場合に、演出図柄表示装置6の画面に表示される演出態様の一例となっている。
演出図柄表示装置6の画面中央には、第1特別図柄に対応する演出図柄1000が変動している(
図23(a)を参照)。その後、第1特別図柄に対応する演出図柄1000のうち、左演出図柄及び右演出図柄が「5」で停止し、中演出図柄が変動していることからリーチ状態となっている(
図23(b)を参照)。そして、第1特別図柄に対応する演出図柄1000が「555」で確定表示され、遊技者に大当りとなったことを報知する(
図23(c)を参照)。
【0159】
図24を用いて、特別図柄当否判定処理にて大当りと判定されて大当り遊技が実行され、大当り遊技の終了後に第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)へ移行した場合に、演出図柄表示装置6の画面に表示される演出態様の一例を説明する。
パチンコ機50の遊技状態が第1特定状態に移行すると、演出図柄表示装置6の画面左上方には、「達吉チャンスゾーン」と表示されることになる(
図24(a)を参照)。なお、演出図柄表示装置6の画面下方には、先読み演出表示1001が表示されている(
図24(a)を参照)。
図24(a)に示すように、先読み演出表示1001には、「00:30 達吉RUSHモードに突入することができれば、大当り確定!」と表示されている。
ここで、先読み演出表示1001とは、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)中に行われる先読み演出です。本実施例の先読み演出表示1001は、先読み演出の対象となっている保留記憶が消化されて特別図柄の変動が開始されるまでの時間を表示し、時間を経過した時に大当りかハズレか、達吉RUSHモードに突入できるか否かを遊技者に報知するものとなっている。
【0160】
図24(a)に示す演出態様が演出図柄表示装置6の画面に表示されてから、20秒を経過した演出態様が
図24(b)となっている。
先読み演出表示1001には「00:10 達吉RUSHモードに突入することができれば、大当り確定!」と表示されている(
図24(b)を参照)。先読み演出表示1001により、残り10秒経過した時に達吉RUSHモードに突入することができれば、大当り確定であることを遊技者に報知している。
【0161】
図24(b)に示す演出態様が演出図柄表示装置6の画面に表示されてから10秒経過して、第1特別図柄の当否判定にて大当りと判定されると、達吉RUSHモードに移行することになる(
図24(c)を参照)。
図24(c)に示すように、演出図柄表示装置6の画面左上方には、「大当り確定 達吉RUSHモードに突入!」と表示された先読み演出表示1001が表示される。
【0162】
その後、
図24(d)へ移行する。演出図柄表示装置6の画面中央には、右遊技領域発射表示1004が表示されている(
図24(d)を参照)。右発射領域発射表示1004には、「右打ちして下さい」と表示されている。これは、左遊技領域Lから右遊技領域Rへの遊技球の発射するように、遊技者に報知するものである。
【0163】
また、
図24(b)に示す演出態様が演出図柄表示装置6の画面に表示されてから10秒経過して、第1特別図柄の当否判定にてハズレと判定されると、達吉RUSHモードに移行することはない(
図24(e)を参照)。
図24(e)に示すように、演出図柄表示装置6の画面左上方には、表示1005が表示される。先読み演出表示1001には、「残念・・・達吉RUSHモードに突入できず・・・」と表示されている。演出図柄表示装置6の画面下方には、第1特別図柄に対応する演出図柄1000が変動している。
【0164】
パチンコ機50の遊技状態が第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)に移行した後に、第1特別図柄の当否判定で大当りと判定されると、
図24(d)に示す演出態様から
図25(a)に示す演出態様へ移行する。なお、本実施例では第1特定状態で大当りと判定された場合の第1特別図柄の大当り変動中に、演出図柄表示装置6の画面にてバトル演出が行われる(
図25及び
図26を参照)。なお、バトル演出中に特定の演出キャラクタ(
図25及び
図26では、演出キャラクタ1006)がバトルに勝利することができれば確変大当りであり、バトルで敗北となってしまった場合には通常大当りである。
【0165】
演出図柄表示装置6の画面中央には、演出キャラクタ1006及び演出キャラクタ1009が表示され、演出キャラクタ1006と演出キャラクタ1009のバトルが開始される(
図25(a)を参照)。
また、演出図柄表示装置6の画面左下方には、第2特別図柄に対応した演出図柄1007が「157」で停止している。
本実施例では、第1特別図柄が大当り図柄で確定表示されるまでの残り時間を演出図柄表示装置6の画面に表示しない構成となっている。これに限定されることはなく、演出図柄表示装置6の画面に第1特別図柄が大当り図柄で確定表示されるまでの残り時間を表示する構成でもよい。
【0166】
図25(b)へ移行する。第2特別図柄に対応する演出図柄1007が変動表示されている(
図25(b)を参照)。
【0167】
第2特別図柄で小当り図柄が確定表示された場合には、
図25(c)へ移行する。
図25(c)では、第2特別図柄に対応する演出図柄1007が「246」で停止し、小当り遊技が実行される。演出図柄表示装置6の画面では、演出キャラクタ1006と演出キャラクタ1009とのバトルが行われており、演出キャラクタ1006がピンチな状況となっている(
図25(c)を参照)。
【0168】
図25(d)では、第2特別図柄に対応する演出図柄1007が変動した状態となっている。演出図柄表示装置6の画面には、演出キャラクタ1006を復活させることが出来るか否かの復活演出が表示され、遊技者に演出ボタン67を連打するように指示する演出が表示されている(
図25(d)を参照)。
【0169】
演出ボタン67の連打操作により成功すると、
図25(e)へ移行する。演出図柄表示装置6の画面には、演出キャラクタ1006が復活したことを報知する演出が表示されている。これにより、達吉RUSHモードが継続することを報知している。そして、
図26(a)へ移行する。
【0170】
その後、第1特別図柄の変動時間を経過して、第1特別図柄で大当り図柄が確定表示されると、演出図柄表示装置6の画面に
図26(b)に示す演出が表示されることになる。なお、
図26(b)では、演出キャラクタ1006がバトルに勝利したことを遊技者に報知している。演出キャラクタ1006がバトルに勝利したことで、大当り遊技の終了後に第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)へ移行する。
【0171】
その後、
図26(c)へ移行すると、演出図柄表示装置6の画面に第1特別図柄に対応する演出図柄1000が「777」で停止し、遊技者に大当りとなったことを報知している。第2特別図柄に対応する演出図柄1007は、「123」で停止している。
【0172】
図27を用いて、最終ラウンドが終了して大当り遊技が終了した後に、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)へ移行する場合、又は第3特定状態(低確率遊技状態及び開放延長状態)へ移行する場合に、演出図柄表示装置6の画面に表示される演出態様について説明する。
大当り遊技の最終ラウンドでは、演出図柄表示装置6の画面中央に演出キャラクタ「熊の達吉」が表示される(
図27(a)を参照)。また、演出図柄表示装置6の画面左上方には、ラウンド数表示1010が表示されている。ラウンド数表示1010には、「最終R」と表示されており、遊技者に最終ラウンドであることを報知している(
図27(a)を参照)。
【0173】
その後、大当り遊技の終了後に第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)へ移行する場合には、
図27(b)に示す演出へと移行する。演出図柄表示装置6の画面上方には、「達吉チャンスゾーン」と表示されている。演出図柄表示装置6の画面下方には、左遊技領域発射表示1012が表示されている。左遊技領域発射表示1012には、「左打ちに戻して下さい」と表示されている。左遊技領域発射表示1012を表示することで、遊技者に右遊技領域Rへの遊技球の発射を止めて、左遊技領域Lに向けて遊技球の発射を戻すように指示する。
【0174】
また、大当り遊技の終了後に第3特定状態(低確率遊技状態及び開放延長状態)へ移行する場合には、
図27(c)に示す演出へと移行する。演出図柄表示装置6の画面下方には、左遊技領域発射表示1012が表示されている。左遊技領域発射表示1012には、「左打ちに戻して下さい」と表示されている。左遊技領域発射表示1012を表示することで、遊技者に右遊技領域Rへの遊技球の発射を止めて、左遊技領域Lに向けて遊技球の発射を戻すように指示する。
【0175】
本実施例の第1特別図柄の当否判定での大当りには、15R確変大当り、5R確変大当り及び10R通常大当りが存在する(
図19を参照)。
本実施例では、開放延長状態にて第1始動口A11又は第1始動口12Bへの遊技球の入球に基づく当否判定で大当りと判定された場合の大当り変動中に、当該大当りが確変大当りである期待度(大当り遊技の終了後に、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)を示したり、大当りの総ラウンド数を示唆する演出が実行される。
なお、開放延長状態にて第1始動口A11又は第1始動口12Bへの遊技球の入球に基づく当否判定で大当りと判定された場合、上述した大当りの種類により大当り変動中に演出図柄表示装置6の画面に専用の演出が表示される構成としてもよい。
【0176】
ここで、
図28を用いて、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)に第1特別図柄の当否判定で大当りと判定された場合の大当り変動中に実行される15R確変大当りである期待度を示す演出態様について説明する。なお、15R確変大当りである期待度によって、演出図柄表示装置6の画面に表示される演出態様が異なる構成となっている(
図28を参照)。
第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)において、第1特別図柄の当否判定で大当りと判定されて当該大当りが15R確変大当りである期待度が最も高い場合には、大当り変動中に演出図柄表示装置6の画面に
図28(a)に示す演出態様が表示される。なお、演出図柄表示装置6の画面にて演出キャラクタ1006と演出キャラクタ1009のバトル演出が行われる(
図28(a)を参照)。
【0177】
第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)において、第1特別図柄の当否判定で大当りと判定されて当該大当りが15R確変大当りである期待度が
図28(a)に示す演出態様が表示されるときよりも低い場合には、大当り変動中に演出図柄表示装置6の画面に
図28(b)に示す演出態様が表示される。なお、演出図柄表示装置6の画面にて演出キャラクタ1006と演出キャラクタ1014のバトル演出が行われる(
図28(b)を参照)。
【0178】
また、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)において、第1特別図柄の当否判定で大当りと判定されて当該大当りが15R確変大当りである期待度が
図28(a)及び
図28(b)に示す演出態様が表示されるときよりも低い場合には、大当り変動中に演出図柄表示装置6の画面に
図28(c)に示す演出態様が表示される。なお、演出図柄表示装置6の画面にて演出キャラクタ1006と演出キャラクタ1015のバトル演出が行われる(
図28(c)を参照)。
【0179】
第1特別図柄の当否判定で判定される大当りには、15R確変大当り、5R確変大当り、又は10R通常大当りの3種類の大当りが存在し、開放延長状態にて第1特別図柄の当否判定で大当りと判定された場合の大当り変動中に演出図柄表示装置6の画面に表示される演出表示によって、当該大当りが確変大当りである期待度が示され、大当りの総ラウンド数が示唆されるため、遊技者に第1特別図柄の当否判定で判定された大当りが、3種類の大当りのうちどの大当りであるかの結果も加味した演出表示を実行することが可能となるので小当り遊技が頻繁に発生する状態であっても、演出態様も楽しませることが出来る。
【0180】
なお、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)にて第1特別図柄の当否判定で判定された大当りが15R確変大当りである期待度によって、演出図柄表示装置6の画面に表示される演出態様が異なる構成となっているが、その他の構成として、例えば、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)に第1特別図柄の当否判定で判定された大当りの種類によって、演出図柄表示装置6の画面に固定の演出態様が表示される構成としてもよい。例えば、15R確変大当りである場合には、演出図柄表示装置6の画面に
図28(a)に示す演出態様が表示され、5R確変大当りである場合には、演出図柄表示装置6の画面に
図28(b)に示す演出態様が表示され、10R通常大当りである場合には、演出図柄表示装置6の画面に
図28(c)に示す演出態様が表示される構成が考えられる。
【0181】
以上の弾球遊技機によれば、第2特定状態(高確率遊技状態及び非開放延長状態)を小当り遊技が頻繁に実行可能な状態とすることができ、第2特定状態は第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)で第1特別図柄の当否判定で大当りと判定されなければ移行しない状態となるので、第1特定状態で第1特別図柄の当否判定で大当りと判定されれば、小当り遊技を頻繁に実行可能な第2特定状態へ突入すれば、大当り確定とすることが可能となる。第2特定状態で第1特別図柄が大当り図柄で確定表示されるまでに、小当り遊技を頻発させることで、大当り遊技で獲得する賞球に小当り遊技で獲得した賞球が付加させることができるので、一度大当りと判定されたことを契機にして獲得賞球を増やすことが可能となる。また、第1特定状態で第1特別図柄の当否判定で大当りと判定されなければ、第2特定状態に移行することはできないので、小当り遊技を頻発させて賞球を獲得することが可能な第2特定状態と、開放延長状態との差別化を図ることが可能となる。
【0182】
また、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)において、第1特別図柄の当否判定で大当りと判定される場合には、複数の変動パターンのうちから決定されることになるため、決定された変動時間に応じて、第2特定状態(高確率遊技状態及び非開放延長状態)での第2特別図柄の変動可能な回数を異ならせることが可能となる。
【0183】
実施例1のパチンコ機によれば、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)にて、第1特別図柄の当否判定で大当り又はハズレと判定された場合に決定される変動時間を、第1特定状態に移行してから大当り又はハズレと判定されたタイミングによって変化させることが可能となる。
【0184】
ここで実施例1の構成・状態と、本発明の構成要件との対応関係を示す。
本発明の「第1始動口A」が、第1始動口A11に相当し、「第1始動口B」が、第1始動口B12に相当し、「第2始動口」が、第2始動口69に相当し、「当否判定手段」が、当否判定処理(S50)に相当し、「第1特別図柄表示装置」が、第1特別図柄表示装置9に相当し、「第2特別図柄表示装置」が、第2特別図柄表示装置10に相当し、「変動時間決定手段」が、に相当し、「演出表示手段」が、サブ統合制御装置83に相当し、「大当り遊技実行手段」が特別遊技処理に相当し、「小当り遊技実行手段」が小当り遊技処理に相当し、「確率変動手段」が、確率変動機能に相当し、「開放延長手段」が、開放延長機能に相当し、「第1遊技領域」が、左遊技領域Lに相当し、「第2遊技領域」が、右遊技領域Rに相当し、「特定状態」が、第2特定状態に相当する。
【0185】
本実施例では、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)に移行してからの特別図柄の当否判定の回数によって、第1特別図柄の当否判定で大当りと判定された場合に決定される第1特別図柄の変動時間が異なる構成となっていたが、他の構成であってもよい。
例えば、第1特定状態にて第1特別図柄の当否判定で大当りと判定され、大当りが確変大当りである場合に決定される変動時間よりも、大当りが通常大当りである場合に決定される変動時間のほうが長い構成でもよい。
また、第1特定状態にて第1特別図柄の当否判定で大当りと判定され、通常大当りである場合に決定される変動時間を、パチンコ機50で決定される変動時間のうち最も長い構成であってもよい。その場合、最も長い変動時間に基づいて演出図柄表示装置6の画面にて以下の演出を行うことが可能となる。例えば、確変大当りである場合と同様に、演出図柄表示装置6の画面に演出キャラクタ同士のバトル演出が行い、バトルの結果を表示して遊技者に大当りの内容を報知するが、通常大当りの場合は確変大当りの場合と異なり、大当りの内容を報知した後に、残りの変動時間をおまけ期間として用いて小当り遊技を発生させて獲得賞球を増やすことが可能であることを報知する演出を行う構成としてもよい。これにより、せっかく当否判定の結果大当りと判定されたのに、通常大当りとなってしまったことへの落胆を軽減することが可能となる。
【0186】
本実施例では、大当り遊技の終了後に高確率遊技状態へ移行する場合、
図15の確変回数設定処理(S870)にて10000回が設定される。実施例1では、高確率遊技状態は10000回となっており、実質的に次回まで大当りが継続することになっているが、この構成に限定されることはなく、他の構成であってもよい。例えば、大当り遊技の終了後に高確率遊技状態へ移行する場合、確変回数が所定回数(例えば、100回)に設定され、高確率遊技状態にて当選結果を得ることなく、特別図柄の変動回数が所定回数(例えば、100回)を超えるとパチンコ機50の遊技状態が低確率遊技状態へ移行してしまう、所謂回数切り確変の機能を採用する構成であってもよい。
【0187】
本実施例では、第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)にて、第1特別図柄の当否判定で大当りと判定され、開放延長機能の作動を第1特別図柄の変動開始時に終了させると、第2特別図柄で小当り図柄を確定表示させて小当り遊技を頻繁に発生させて賞球の獲得が有利な状態へと移行する構成となっているが、他の構成も考えられる。例えば、本実施例の上述したパチンコ機50の構成に、従来の大当り遊技の終了後に小当りを頻繁に発生させて賞球の獲得が有利な状態へ移行させる構成(特許文献1を参照)を組み合わせた構成であってもよい。
【0188】
その他の構成として、例えば、大当り遊技の終了後に移行した第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)での第1特別図柄の変動回数が所定回数(例えば、100回)に達するまでに、第1特別図柄の当否判定で大当りと判定された場合には、第1特別図柄の変動開始時ではなく、第1特別図柄で大当り図柄が確定表示される時に開放延長機能の作動を終了させ、大当り遊技の終了後に移行した第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)での第1特別図柄の変動回数が所定回数(例えば、100回)に達した後に、第1特別図柄の当否判定で大当りと判定された場合には、第1特別図柄の変動開始時に開放延長機能の作動を終了させる構成としてもよい。この構成にすることで、パチンコ機50の遊技状態が第1特定状態(高確率遊技状態及び開放延長状態)であるときに、なかなか特別図柄の当否判定で大当りと判定されずに嵌ってしまった遊技者に対する特典として、小当り遊技を頻繁に発生可能とする特定状態へ移行させることが出来る。