特許第6561352号(P6561352)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6561352シート材料の製造方法及び混合原料の混合方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6561352
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】シート材料の製造方法及び混合原料の混合方法
(51)【国際特許分類】
   B29C 48/16 20190101AFI20190808BHJP
   B29C 48/15 20190101ALI20190808BHJP
   B29B 7/42 20060101ALI20190808BHJP
   B29B 7/48 20060101ALI20190808BHJP
   B29B 7/72 20060101ALI20190808BHJP
   B32B 27/00 20060101ALI20190808BHJP
   B29L 7/00 20060101ALN20190808BHJP
   B29L 9/00 20060101ALN20190808BHJP
【FI】
   B29C48/16ZAB
   B29C48/15
   B29B7/42
   B29B7/48
   B29B7/72
   B32B27/00 Z
   B29L7:00
   B29L9:00
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-539491(P2018-539491)
(86)(22)【出願日】2016年9月16日
(86)【国際出願番号】JP2016077576
(87)【国際公開番号】WO2018051516
(87)【国際公開日】20180322
【審査請求日】2018年10月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000124454
【氏名又は名称】河西工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100144048
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 智弘
(72)【発明者】
【氏名】清水 祥之
(72)【発明者】
【氏名】仁保 博
【審査官】 國方 康伸
(56)【参考文献】
【文献】 特開平6−304989(JP,A)
【文献】 特開平11−10717(JP,A)
【文献】 特開2009−248369(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 48/00−48/96
B32B 1/00−43/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1シートに、第2シートを貼合わせるシート材料の製造方法であって、
前記シート材料をリサイクル原料として含有する第1原料をシート状に押出して前記第1シートを形成する第1工程と、
押出された前記第1シートに、第2原料からなる前記第2シートを貼合わせる第2工程と、を含み、
前記第1工程では、前記リサイクル原料は、前記第1原料に対するリサイクル率r重量%で、前記第1原料に混合され、
前記第1工程及び前記第2工程を無限回繰り返したときの前記シート材料に対する、前記第2原料の含有率をA重量%とするとき、
前記第2工程では、前記シート材料に対する割合が、[A・(100−r)]×10−4重量%に設定された前記第2シートを、前記第1シートに貼合わせる
ことを特徴とするシート材料の製造方法。
【請求項2】
第1原料と、第2原料を含有する第3原料とを混合する混合原料の製造方法であって、
前記混合原料は、リサイクル原料として、前記第1原料に対するリサイクル率r重量%で、前記第1原料に混合されるものであり、
前記第3原料は、第2原料の含有率をX重量%とし、
前記第1原料と前記第3原料との混合を無限回繰り返したときの前記混合原料に対する、前記第2原料の含有率をA重量%とするとき、
前記混合原料に対する割合が、[A・X・(100−r)]×10−6重量%に設定された前記第3原料を、前記第1原料に混合する
ことを特徴とする混合原料の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート材料の製造方法及び混合原料の混合方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ドアトリム、トランクトリム、リアパーセルシェルフなどの車両用内装部品は、ポリプロピレン樹脂などのシート基材に、ポリエステル繊維などの不織布を、表皮材として貼合わせた複合成形素材であるシート材料を用い、プレス成形により製造されている(特許文献1及び2参照)。
【0003】
このプレス成形工程及びその前後工程では、シート材料は、所定の形状に端部が切断されたり、穴が打抜かれたりするため、端材が生じている。端材の割合は、多いものでは、50%程度になるものもあった。
【0004】
そのため、端材をリサイクル(再利用)することが試みられたが、シート材料は、基材と表皮材とが異なる樹脂材料であるため、基材のみをリサイクルするには、分離・分別する必要があり、時間やコストが増加していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−010717号公報
【特許文献2】特開2002−292664号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、シート材料を基材と表皮材とに分別せずに、リサイクルすることも考えられたが、この場合は、リサイクルした端材を含むシート材料から排出される端材を再度リサイクルするため、リサイクルするごとに、シート材料(又は基材)中の原料の比率が変化してしまい、所望の物性が得られなくなることがあった。
【0007】
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、複合成形素材をリサイクルしても、物性の変化が起き難いシート材料の製造方法を提供することを目的としている。
また、本発明は、混合原料をリサイクルしても、物性の変化が起き難い混合原料の製造方法を提供することを他の目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、(1)本発明に係る1つの態様は、第1シートに、第2シートを貼合わせるシート材料の製造方法であって、前記シート材料をリサイクル原料として含有する第1原料をシート状に押出して前記第1シートを形成する第1工程と、押出された前記第1シートに、第2原料からなる前記第2シートを貼合わせる第2工程と、を含み、前記第1工程では、前記リサイクル原料は、前記第1原料に対するリサイクル率r重量%で、前記第1原料に混合され、前記第1工程及び前記第2工程を無限回繰り返したときの前記シート材料に対する、前記第2原料の含有率をA重量%とするとき、前記第2工程では、前記シート材料に対する割合が、[A・(100−r)]×10−4重量%に設定された前記第2シートを、前記第1シートに貼合わせるものである。
(2)本発明に係る一つの態様は、第1原料と、第3原料とを混合する混合原料の製造方法であって、前記混合原料は、リサイクル原料として、前記第1原料に対するリサイクル率r重量%で、前記第1原料に混合されるものであり、前記第3原料は、第2原料の含有率をX重量%とし、前記第1原料と前記第3原料との混合を無限回繰り返したときの前記混合原料に対する、前記第2原料の含有率をA重量%とするとき、前記混合原料に対する割合が、[A・X・(100−r)]×10−6重量%に設定された前記第3原料を、前記第1原料に混合するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、複合成形素材をリサイクルしても、物性の変化が起き難いシート材料の製造方法を提供することができる。
また、本発明によれば、混合原料をリサイクルしても、物性の変化が起き難い混合原料の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】内装部品の製造工程を説明する概略図である。
図2】シート材料の構造を示す断面図である。
図3】本発明の実施形態1に係るシート材料の製造方法を説明する概略図である。
図4】シート材料の物性を評価した結果を示す図である。
図5】本発明の実施形態2に係る混合原料の製造方法を説明する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態1」という)を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】
(内装部品)
図1は、内装部品の製造工程を説明する概略図である。
【0013】
通常、車両は、ドアトリム、トランクトリム、リアパーセルシェルフなどの内装部品1が室内側に取付けられている。この内装部品1は、第1シート10に、第2シート20を貼合わせたシート材料30を用い、プレス成形機240の上型及び下型からなる成形型に応じて、凹凸や穴・開口などを有する各種形状に製造される。
【0014】
プレス成形機240でのプレス成形工程中、前処理工程及び後処理工程で、シート材料30の原反から、内装部品1にならない部分が、端材2として排出される。この端材2をリサイクル(再利用)することで、新たなシート材料30が製造される。
【0015】
(シート材料)
図2は、シート材料の構造を示す断面図である。
【0016】
シート材料30は、第1シート10をシート基材として、第2シート20を表皮材として貼合わされた複合成形素材である。第1シート10の厚みは、0.5mmから6mm程度であり、第2シート20の厚みは、0.5mmから2mm程度であるから、シート材料30の厚みは、1mmから8mm程度である。第1シート10及び第2シート20の貼合重量比などは、後で説明する。
【0017】
第1シート10は、第1原料11をシート状に押出して形成されている。この第1シート10を形成する第1原料11は、初期状態では、第1成分12からなり、必要に応じて添加剤13などを含有している。端材2をリサイクルする場合は、この第1原料11に、端材2がリサイクル原料31として加えられる。
【0018】
ここで、第1成分12は、例えば、ポリプロピレン(PP)樹脂などである。また、添加剤13は、成形・離型性を良好にするタルクなどである。
【0019】
第2シート20は、第2原料21からなる繊維の不織布シートとして形成されている。この第2シート20を形成する第2原料21は、例えば、ポリエステル(PET)樹脂などである。
【0020】
(シート材料の製造装置及び製造方法)
図3は、本発明の実施形態に係るシート材料の製造方法を説明する概略図である。
【0021】
シート材料30の製造装置200は、押出成形機210と、貼合加工機220と、切断機230とで構成されている。
【0022】
第1シート10を形成する第1工程S1に用いられる押出成形機210は、押出機211と、押出機211の出口側先端に設けられたTダイ212と、を備える。
【0023】
押出機211は、押出材料、すなわち第1原料11が供給される供給ホッパ213を上方に有し、第1原料11を押出す図示されないスクリューを内部に有している。また、押出機211は、第1原料11を加熱・溶融する図示されないヒータも有している。
【0024】
供給される第1原料11は、あらかじめチップ又はペレットなどの状態に微細化されており、混合されている。第1原料11が、シート材料30の端材2をリサイクル原料31として含有する場合も、同様に微細化され、混合される。
【0025】
Tダイ212は、押出機211で押出されてくる第1原料11を幅方向に広げシート状に成形して、スリットから押出すものである。このようにして、押出成形機210は、第1原料11をシート状に押出して第1シート10を形成している。
【0026】
つぎに、第1シート10と第2シート20とを貼合わせる第2工程S2に用いられる貼合加工機220は、一対のラミネートロール221を備える。
【0027】
貼合加工機220は、この一対のラミネートロール221間に、第1シート10と第2シート20とを挟込んで、貼合わせる。ただし、ラミネートロール221は、上下一対に限られず、上中下の3本を備えてもよく、この場合、中下のラミネートロール221間に、第1シート10を挟込み、上中のラミネートロール221間に、右方から第2シート20を送込み、第1シート10及び第2シート20を挟込むとよい。
【0028】
このようにして、貼合加工機220は、第1シート10と第2シート20とを貼合わせ、シート材料30を形成している。このとき、第1シート10と第2シート20とは、あらかじめ設定された一定の貼合重量比で常に貼合わせられる。
【0029】
切断機230は、上下に切断刃を有し、シート材料30を所定の長さで切断する。これにより、シート材料30は、所定の長さの原反となる。
【0030】
(第1シート及び第2シートの貼合重量比)
第1工程S1では、リサイクル原料31は、第1原料11に対するリサイクル率r重量%(以下、重量を省略し、単に「%」という。)で、第1原料11に含有される。リサイクル率rは、内装部品1の種類などにより異なるが、20%から60%程度である。
【0031】
ここで、シート材料30を成形し内装部品1として出荷するときのシート材料30に対する、第2原料21の含有率をA%とするとき、つまり、第1工程S1及び第2工程S2を無限回繰り返したときのシート材料30に対する、第2原料21の含有率をA%とするとき、第2工程S2では、シート材料30に対する割合が、[A・(100−r)]×10−4%に設定された第2シート20を、第1シート10に貼合わせる。
【0032】
一般的なシート材料30の製造方法では、最初に、第1シート10及び第2シート20の貼合重量比を設定するが、シート材料30の端材2をそのままリサイクルして使用すると、第2原料21の含有率Aが徐々に上昇するため、所定の含有率よりも高くなり、設計した物性からズレたシート材料30が製造される。
【0033】
例えば、シート材料30を、第1シート10:第2シート20=90:10の比で貼合わせ、リサイクル率rを50%とすると、理論上無限回後には、第2原料21の割合が、20%まで上昇し、最初の状態から倍増する。
【0034】
シート材料30の物性が不良な方向にズレる場合は、内装部品1を出荷することができない。逆に、シート材料30の物性が良好な方向にズレる場合は、内装部品1を出荷することができるが、その分だけ第2原料21が余分に使用されていることになり、材料費が無駄になる。
【0035】
そこで、本発明の実施形態に係るシート材料30の製造方法では、上述したように、最終の状態から逆算して、第1シート10及び第2シート20の最初の貼合重量比を設定している。
【0036】
このように第1シート10及び第2シート20の貼合重量比を設定することで、第2原料21の含有率が徐々に上昇するため、所定の含有率に近づき、設計した物性のシート材料30を製造することができる。
【0037】
例えば、出荷する内装部品1中の第2原料21の含有率Aを、15%に設定し、リサイクル率rを50%とすると、理論上最初のシート材料30の貼合重量比は、第1シート10:第2シート20=92.5:7.5で貼合わせればよい。
【0038】
そして、1回目のリサイクル後の、シート材料30に対する第2原料21の含有率A1は、
A1=7.5+(7.5/100)×(92.5)×(50/100)=10.97%となる。
【0039】
2回目のリサイクル後の、シート材料30に対する第2原料21の含有率A2は、
A2=7.5+(7.5/100)×(92.5)×(50/100)+(7.5/100)×(92.5)×(50/100)=12.70%となる。
【0040】
n回目のリサイクル後の、シート材料30に対する第2原料21の含有率Anは、
An=7.5+(7.5/100)×(50/100)×(92.5)+(7.5/100)×(50/100)×(92.5)+・・・
+(7.5/100)×(50/100)×(92.5)%となる。
【0041】
ここで、nを無限大∞とすると、シート材料30に対する第2原料21の含有率A∞は
A∞=7.5/[1−(50/100)]=15.00%となる。
【0042】
なお、A3=13.57%、A4=14.00%、A5=14.22%、A6=14.33%、A7=14.38%、A8=14.41%であり、6回目のリサイクル後のA6は、A∞の値に対して約96%に相当する。その後、シート材料30に対する第2原料21の含有率Anは漸近的に15.00%に近づいていくため、最終的には約4%変動することになる。
【0043】
(シート材料の物性)
図4は、シート材料の物性を評価した結果を示す図である。
【0044】
シート材料30の物性を評価するために、長尺(押出、MD)方向と幅(TD)方向とに関して曲げ試験を行い、曲げ弾性率を求めた。
【0045】
この試験結果から、シート材料30の曲げ弾性率は、リサイクル回数が、6回目又は7回目あたりで落ち着き、急激に変化するようなことはなかった。上述したように、リサイクル回数が、6回目又は7回目では、シート材料30に対する第2原料21の含有率A6,A7が、A∞の値に対して約96%になっており、第2原料21の含有率の変動が小さくなるためといえる。理論上、シート材料30に対する第2原料21の含有率Aが、A∞の値に対して約96%になるのは4回目のリサイクル時であるが、5回目のリサイクル時に、何らかの理由によりTD方向の曲げ弾性率が減少したため、安全を見て6回目又は7回目以降のシート材料30で成形した内装部品1を出荷すればよい。
【0046】
以上のとおり、実施形態1に係るシート材料30の製造方法は、第1シート10に、第2シート20を貼合わせるシート材料30の製造方法であって、シート材料30をリサイクル原料31として含有する第1原料11をシート状に押出して第1シート10を形成する第1工程S1と、押出された第1シート10に、第2原料21からなる第2シート20を貼合わせる第2工程S2と、を含み、第1工程S1では、リサイクル原料31は、第1原料11に対するリサイクル率r重量%で、第1原料11に混合され、第1工程S1及び第2工程S2を無限回繰り返したときのシート材料30に対する、第2原料21の含有率をA重量%とするとき、第2工程S2では、シート材料30に対する割合が、[A・(100−r)]×10−4重量%に設定された第2シート20を、第1シート10に貼合わせるものである。
【0047】
これにより、第1シート10と第2シート20とを貼合わせたシート材料30の端材2をリサイクルしたリサイクル原料31を用いて、第1シート10を形成しても、シート材料30に対する第2原料21の含有率Aが、所定の値になるため、設計した物性どおりのシート材料30を製造することができる。
【0048】
また、シート材料30の端材2をリサイクルするため、内装部品1の製造にともなう廃棄物を無くすことができる。さらに、シート材料30の端材2をリサイクルする際に、第1シート10と第2シート20とを分離・分別する必要がなく、そのための工程・装置及び人員を削減することができる。
【0049】
づづいて、実施形態2について説明する。
図5は、本発明の実施形態2に係る混合原料の製造方法を説明する概略図である。
【0050】
実施形態1では、リサイクル技術を、シート材料の製造方法に適用したが、実施形態2では、リサイクル技術を、混合原料の製造方法に適用するものとして説明する。
【0051】
混合原料140は、第1原料111と、第2原料121を含有する第3原料131とを撹拌機300で混合して製造される。
【0052】
第1原料111、第2原料121、第3原料131は、液体でも粉体でもよく、あるいは、溶融することで流動性を呈する固体、例えば、実施形態1に記載したような樹脂材料であってもよく、また、その種類も、液体同士の混合、液体と粉体との混合などにより、均一に拡散できるものであれば、薬液、塗液、食品、複合樹脂など特に限定されない。
【0053】
ただし、第3原料131は、第3成分132を含み、第3成分132とは異なる第2原料121の含有率をX重量%(以下、重量を省略し、単に「%」という。)とするものである。
【0054】
混合原料140は、混合後に消費されるが、残余の混合原料140は、リサイクル原料141として、第1原料111に対するリサイクル率r%で、第1原料111に再度混合される。リサイクル率rは、5%から60%程度であるが、特に限定されない。なお、第1原料の残余は、第1成分112である。
【0055】
このとき、混合原料140を使用するときの混合原料140に対する、第2原料121の含有率をA%とするとき、つまり、リサイクル混合を無限回繰り返したときの、第2原料121の含有率をA%とするとき、混合原料140に対する割合が、[A・X・(100−r)]×10−6%に設定された第3原料131を、第1原料111に混合する。
【0056】
例えば、消費される混合原料140中の第2原料121の含有率Aを、20%に設定し、リサイクル率rを10%、第3原料131中の第2原料121を80%とすると、理論上最初の混合原料140は、第1原料111:第3原料131=85.6:14.4で貼合わせればよい。
【0057】
以上のとおり、実施形態2に係る混合原料140の製造方法は、第1原料111と、第2原料121を含有する第3原料131を混合する混合原料140の製造方法であって、混合原料140は、リサイクル原料141として、第1原料111に対するリサイクル率r重量%で、第1原料111に混合されるものであり、第3原料131は、第2原料121の含有率をX重量%とし、第1原料111と第3原料131との混合を無限回繰り返したときの混合原料140に対する、第2原料121の含有率をA重量%とするとき、混合原料140に対する割合が、[A・X・(100−r)]×10−6重量%に設定された第3原料131を、第1原料111に混合するものである。
【0058】
これにより、第1原料111と、第2原料121を含有する第3原料131とを混合する混合原料140を消費して、残余の混合原料140をリサイクルしたリサイクル原料141を用いて、新たに混合原料140を混合しても、混合原料140に対する第2原料121の含有率が、所定の値になるため、設計した物性どおりの混合原料140を製造することができる。
【0059】
(変形例)
上記実施形態1では、シート材料30を用いて、内装部品1を製造したが、他の部品を製造してもよい。また、第1シート10は、発泡シート材であってもよく、第2シート20は、不織布でなく織布であってもよいし、シート材又はフィルム材であってもよい。
【0060】
上記実施形態2の混合方法は、実施形態1での押出材料の混合に適用し、シート材料30の製造方法としてもよい。この場合、シート材料30は、第1シート10と、複数の成分からなる第2シート20とを貼合わせたものとなる。
【0061】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0062】
1 内装部品
2 端材
10 第1シート、11 第1原料、12 第1成分、13 添加剤(タルク)
20 第2シート、21 第2原料
30 シート材料、31 リサイクル原料
111 第1原料、112 第1成分
121 第2原料
131 第3原料、132 第3成分
140 混合原料、141 リサイクル原料
200 製造装置
210 押出成形機、211 押出機、212 Tダイ、213 供給ホッパ
220 貼合加工機、221 ラミネートロール
230 切断機
240 プレス成形機
300 撹拌機
図1
図2
図3
図4
図5