【文献】
本多 留実、他,「日本版リバーミード行動記憶検査」,日本臨床(増刊)痴呆症学(1),2003年12月28日,第61巻
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記選択アイコン格納部は、前記ユーザーが複数の第1アイコンとこれに対応する複数の第2アイコンを選択すると、選択した複数の第1アイコン及びこれに対応する複数の第2アイコンとそれぞれのアイコンの選択順序をともに格納し、
前記記憶点数算出部は、前記活動取出テスト画面を介して前記ユーザーが表示された複数のアイコンから複数の第1アイコン及びこれに対応する複数の第2アイコンを選択すると、選択した複数の第1アイコン及びこれに対応する複数の第2アイコンとそれぞれのアイコンの選択順序と前記選択アイコン格納部に格納された複数の第1アイコン及びこれに対応する複数の第2アイコンとそれぞれのアイコンの選択順序をそれぞれ比較し、比較結果に基づいて前記ユーザーの記憶点数を算出する、
請求項1に記載の記憶力増強装置。
前記活動取出テスト画面提供部は、前記第1アイコンを含む複数のアイコン及び前記第2アイコンを含む複数のアイコンをそれぞれ設定された数だけ表示するアイコン表示部を含む、
請求項1に記載の記憶力増強装置。
前記記憶点数算出部が算出した記憶点数に基づいて、前記ユーザーが所属する特定集団の平均値及び前記特定集団または全体集団の統計値を算出する平均値・統計値算出部をさらに備える、
請求項3に記載の記憶力増強装置。
前記アイコン表示部は、前記活動取出テスト画面を用いたテストの段階別に前記第1アイコンを含む複数のアイコンの数及び前記第2アイコンを含む複数のアイコンの数を異ならせる、
請求項4に記載の記憶力増強装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、自伝的記憶回想を介して記憶力を向上させることができる記憶力増強装置、記憶力増強方法、及びコンピューターに記憶力増強方法を実行させるためのプログラムを提供することを一つの目的とする。
【0008】
さらに、テストとフィードバック及び再チャレンジを介してメタ認知機能と記憶力を向上させることができる記憶力増強装置、記憶力増強方法、及びコンピューターに記憶力増強方法を実行させるためのプログラムを提供することをもう一つの目的とする。
【0009】
本発明の解決課題は以上で言及されたものに限定されず、言及されていない他の解決課題は下記の記載から当該技術分野における通常の知識を有した者に明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の少なくとも一つの実施例においては、ログイン画面を提供するログイン画面提供部と、複数の第1アイコン及び複数の第2アイコンを格納するアイコン格納部と、ユーザーが前記ログイン画面を介してログインした後、前記複数の第1アイコンのうち少なくとも一つの第1アイコンを選択し、前記複数の第2アイコンのうち前記第1アイコンに対応する第2アイコンを選択するための入力画面を提供する入力画面提供部と、前記ユーザーが前記入力画面を介して前記第1アイコン及び前記第2アイコンを選択すると、選択した前記第1アイコン及び前記第2アイコンを格納する選択アイコン格納部と、前記入力画面を介して前記第1アイコン及び前記第2アイコンを選択したユーザーが翌日またそれ以降に前記ログイン画面を介してログインすると、前記入力画面を介して選択した前記第1アイコンを含む複数のアイコン及び前記入力画面を介して選択した前記第2アイコンを含む複数のアイコンを表示し、表示された複数のアイコンから前記入力画面を介して選択した前記第1アイコン及び前記第2アイコンを順に選択するようにする活動取出テスト画面を提供する活動取出テスト画面提供部と、前記活動取出テスト画面を介して前記ユーザーが表示された複数のアイコンから第1アイコン及び第2アイコンを選択すると、選択した第1アイコン及び第2アイコンと前記選択アイコン格納部に格納された前記第1アイコン及び前記第2アイコンをそれぞれ比較し、比較結果に基づいて前記ユーザーの記憶点数を算出する記憶点数算出部と、前記記憶点数算出部が算出した前記記憶点数を表示するためのフィードバック画面を提供するフィードバック画面提供部を備える、記憶力増強装置を提供する。
【0011】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記選択アイコン格納部は、前記ユーザーが複数の第1アイコンとこれに対応する複数の第2アイコンを選択すると、選択した複数の第1アイコン及びこれに対応する複数の第2アイコンとそれぞれのアイコンの選択順序をともに格納し、前記記憶点数算出部は、前記活動取出テスト画面を介して前記ユーザーが表示された複数のアイコンから複数の第1アイコン及びこれに対応する複数の第2アイコンを選択すると、選択した複数の第1アイコン及びこれに対応する複数の第2アイコンとそれぞれのアイコンの選択順序と前記選択アイコン格納部に格納された複数の第1アイコン及びこれに対応する複数の第2アイコンとそれぞれのアイコンの選択順序をそれぞれ比較し、比較結果に基づいて前記ユーザーの記憶点数を算出する。
【0012】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記入力画面提供部は、前記アイコン格納部に格納された前記複数の第1アイコン及び前記複数の第2アイコンのうち少なくとも一部を表示するアイコン表示部を含む。
【0013】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記活動取出テスト画面提供部は、前記第1アイコンを含む複数のアイコン及び前記第2アイコンを含む複数のアイコンをそれぞれ設定された数だけ表示するアイコン表示部を含む。
【0014】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記記憶力増強装置は、前記記憶点数算出部が算出した記憶点数に基づいて、前記ユーザーが所属する特定集団の平均値及び前記特定集団または全体集団の統計値を算出する平均値・統計値算出部をさらに備える。
【0015】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記フィードバック画面提供部は、前記記憶点数算出部が算出した前記記憶点数を表示するための記憶点数表示部と、前記特定集団の平均値を表示するための平均値表示部と、前記特定集団または前記全体集団の統計値を表示するための統計値表示部を含む。
【0016】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記記憶力増強装置は、前記フィードバック画面提供部は、前記ユーザーに前記活動取出テストを用いたテストに再びチャレンジするように提案する再チャレンジ提案部をさらに備える。
【0017】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記アイコン表示部は、前記活動取出テスト画面を用いたテストの段階別に前記第1アイコンを含む複数のアイコンの数及び前記第2アイコンを含む複数のアイコンの数を異ならせる。
【0018】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記アイコン表示部は、前記第1アイコンを含む複数のアイコン及び前記第2アイコンを含む複数のアイコンを所定のパターンで表示する。
【0019】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記アイコン表示部は、前記第1アイコンを含む複数のアイコン及び前記第2アイコンを含む複数のアイコンをそれぞれ設定した数だけ所定のパターンで表示する。
【0020】
本発明の少なくとも一つの実施例においては、ログイン画面を提供するログイン画面提供工程と、複数の第1アイコン及び複数の第2アイコンを格納するアイコン格納工程と、ユーザーが前記ログイン画面を介してログインした後、前記複数の第1アイコンのうち
少なくとも一つの第1アイコンを選択し、前記複数の第2アイコンのうち前記第1アイコンに対応する第2アイコンを選択するための入力画面を提供する入力画面提供工程と、前記ユーザーが前記入力画面を介して前記第1アイコン及び前記第2アイコンを選択すると、選択した前記第1アイコン及び前記第2アイコンを格納する選択アイコン格納工程と、前記入力画面を介して前記第1アイコン及び前記第2アイコンを選択したユーザーが翌日またそれ以降に前記ログイン画面を介してログインすると、前記入力画面を介して選択した前記第1アイコンを含む複数のアイコン及び前記入力画面を介して選択した前記第2アイコンを含む複数のアイコンを表示し、表示された複数のアイコンから前記入力画面を介して選択した前記第1アイコン及び前記第2アイコンを順に選択するようにする活動取出テスト画面を提供する活動取出テスト画面提供工程と、前記活動取出テスト画面を介して前記ユーザーが表示された複数のアイコンから第1アイコン及び第2アイコンを選択すると、選択した第1アイコン及び第2アイコンと前記選択アイコン格納工程で格納された前記第1アイコン及び前記第2アイコンをそれぞれ比較し、比較結果に基づいて前記ユーザーの記憶点数を算出する記憶点数算出工程と、前記記憶点数算出工程で算出した前記記憶点数を表示するためのフィードバック画面を提供するフィードバック画面提供工程を備える、記憶力増強方法を提供する。
【0021】
本発明の少なくとも一つの実施例においては、コンピューターに、前記記憶力増強方法を実行させるためのプログラムを提供する。
【0022】
本明細書でそれぞれの実施例は互いに独立的に記載されているが、それぞれの実施例は相互組合せが可能であり、組合せによる実施例も本発明の権利範囲に含まれる。
【0023】
上述した要約は単に説明のためのものであり、如何なる形でも限定を意図するものではない。上述した説明様態、実施例、及び特徴に加え、追加の様態、実施例、及び特徴が図面及び詳細な説明を参照することで明確になるはずである。
【発明の効果】
【0024】
本発明の少なくとも一つの実施例によれば、自伝的記憶回想を介して記憶力を向上させることができる記憶力増強装置、記憶力増強方法、及びコンピューターに記憶力増強方法を実行させるためのプログラムを提供できるという効果を奏する。
【0025】
本発明の少なくとも一つの実施例によれば、テストとフィードバック及び再チャレンジを介してメタ認知機能と記憶力を向上させることができる記憶力増強装置、記憶力増強方法、及びコンピューターに記憶力増強方法を実行させるためのプログラムを提供することができるという効果を奏する。
【0026】
本発明の効果は以上で言及されたものなどに限定されず、言及されていない他の効果は下記の記載から当該技術分野における通常の知識を有した者に明確に理解できるはずである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、添付図面を参照し、本発明の少なくとも一つの実施例に係る記憶力増強装置、記憶力増強方法、及びこれを実現するためのプログラムを格納するコンピューター読み取り可能な記録媒体について詳しく説明する。
【0029】
図1は、本発明の少なくとも一つの実施例に係る記憶力増強装置100の機能ブロック図である。
【0030】
図1に示すように、本発明の少なくとも一つの実施例に係る記憶力増強装置100は、ログイン画面提供部110、アイコン格納部120、入力画面提供部130、選択アイコン格納部140、活動取出テスト画面提供部150、記憶点数算出部160、及びフィードバック画面提供部170を備える。
【0031】
記憶力増強装置100は、プロセッサ(CPU)内でそれぞれの機能を実行するモジュールを介したアプリケーションの形で提供され(例えば、スマートフォンで)、ログイン画面提供部110は、このようなアプリケーションにユーザーがログインするためのログイン画面を提供する。
【0032】
アイコン格納部120は、予め複数の第1アイコン及び複数の第2アイコンを格納する。本発明の少なくとも一つの実施例において、第1アイコンは会議、スポーツ、映画鑑賞、業務などの活動内容を表すアイコンであり、第2アイコンはそれぞれの活動内容に対する満足度、成遂度、または気分(以下、「満足度」と総称する)を表すアイコンである。
【0033】
本発明の少なくとも一つの実施例において、第1アイコン及び第2アイコンは一般的なアイコン、エモーティコン、及びイメージを含む。
【0034】
第1アイコンまたは第2アイコンとしてイメージを用いると、記憶力に問題があるユーザーの場合、損傷した記憶から正常な記憶を取り出すのに効果的である。
【0035】
入力画面提供部130は、ユーザーがログイン画面を介してログインした後、アイコン格納部120に格納された複数の第1アイコンのうち少なくとも一つの第1アイコンを選択132し、選択した第1アイコンに対応する第2アイコンを複数の第2アイコンから選択133するための入力画面を提供する。
【0036】
本発明の少なくとも一つの実施例において、ユーザーは、自身が活動した内容に該当する第1アイコンを選択した後、当該活動内容に対する満足度を、例えば、5段階のレベルから選択する。満足度のレベルは5段階に限定されず、必要に応じてより少なくまたはより多く設定することができる。
【0037】
選択アイコン格納部140は、ユーザーが入力画面を介して第1アイコン及び第2アイコンを選択すると、選択した第1アイコン及び第2アイコンを格納する。このとき、ユーザーは第1アイコン及び第2アイコンと共に簡単なメモを入力することができるし、選択アイコン格納部140は入力されたメモを第1アイコン及び第2アイコンと共に格納する。
【0038】
この場合、メモの代わりにまたはメモと共にイメージ(写真)を格納することもできる。現代人の感性を考慮すると、テキストよりユーザーが自分で撮影したイメージまたはそれぞれの活動に関連するイメージを用いるのがテキストも用いたメモより効果的である場合がある。
【0039】
活動取出テスト画面提供部150は、入力画面を介して第1アイコン及び第2アイコンを選択したユーザーが翌日またはそれ以降にログイン画面を介して再びログインすると、以前入力画面を介して選択した第1アイコンを含む複数のアイコン及び第2アイコンを含む複数のアイコンを表示して、表示した複数のアイコンから入力画面を介して選択した第1アイコン及び第2アイコンを順に選択するようにして活動取出テストを実施するための活動取出テスト画面を提供する。
【0040】
ここで、活動取出テストを、第1アイコン及び第2アイコンを選択してからその翌日またはそれ以降に実施するのは、人間は眠ることで記憶を固めることができるので、ユーザーに記憶を固める時間を与えるためである。
【0041】
この場合、夜12時以前にユーザーが入力画面を介して第1アイコン及び第2アイコンを選択した場合は、例えば、翌日午前4時以降にユーザーが再びログインすると活動取出テスト画面を表示する。
【0042】
従って、入力画面を介して第1アイコン及び第2アイコンを選択してから所定の時間(例えば、少なくとも4時間)の間睡眠をとることが重要なので、当日であっても睡眠をとる時間が含まれるならば(例えば、午前1時ごろにアイコンを選択し、その後数時間の睡眠をとるとすると、時間帯によっては所定の時間が経過した後)、このような場合も翌日に含まれる。
【0043】
即ち、本明細書で翌日は、入力画面を介して第1アイコン及び第2アイコンを選択してから所定の時間睡眠をとった後であることを意味する。
【0044】
本発明の少なくとも一つの実施例に係る記憶力増強装置は、一種の日記と日記に基づいた記憶力訓練プログラムを介して脳の広い領域を活性化することで記憶力を向上させる。
【0045】
認知神経科学の理論によると、記憶したことを頻繁に取り出すと記憶力が向上する。情報を取り出す方法の一つがテストである。自分が記憶しているのが正しいのか間違っているのかを確認すると、メタ記憶まで向上させることが可能である。本発明の少なくとも一つの実施例に係る活動取出テストは、ユーザーの経験と感情に対する記憶を簡単で迅速にテストできるように成されている。
【0046】
さらに、再チャレンジを介したフィードバックでメタ認知能力と記憶力を同時に高めることができる。本発明の少なくとも一つの実施例に係る記憶力増強装置は、活動内容と順序、情緒別に一連の内容を繋ぎ、記憶能力を効果的に向上させることが可能であり、レベルが上がるほど高難易度の記憶力を発揮できるようにシステム化されている。
【0047】
記憶点数算出部160は、活動取出テスト画面を介してユーザーが表示された複数のアイコンから第1アイコン及び第2アイコンを選択すると、選択した第1アイコン及び第2アイコンと選択アイコン格納部140に格納された第1アイコン及び第2アイコンをそれぞれ比較し、比較結果に基づいてユーザーの記憶点数を算出する。
【0048】
即ち、選択アイコン格納部140に格納された第1アイコン及び第2アイコンは当該日にユーザーが行った活動とそれぞれの活動に対する満足度を表し、活動取出テスト画面を介して選択された第1アイコン及び第2アイコンは、前日またはそれ以前にユーザー自身が選択した第1アイコン及び第2アイコン及びその順序を思い出して選択される。したがって、これらが一致する場合には、ユーザーの記憶力が良いと考えられるので高い記憶点数が得られる。ここで、前日とは、翌日と同じように単に夜12時を基準に分けられる場合に限られず、所定の時間睡眠を取った場合の睡眠の開始時刻または終了時刻を基準とする所定の時間以前を含む。
【0049】
フィードバック画面提供部170は、記憶点数算出部160が算出した記憶点数を表示するためのフィードバック画面を提供する。
【0050】
本発明の少なくとも一つの実施例において、選択アイコン格納部140は、ユーザーが複数の第1アイコンとこれに対応する複数の第2アイコンを選択すると、選択した複数の第1アイコン及びこれに対応する複数の第2アイコンとそれぞれのアイコンの選択順序を共に格納する。 記憶点数算出部160は、活動取出テスト画面を介してユーザーが表示された複数のアイコンから複数の第1アイコン及びこれに対応する複数の第2アイコンを選択すると、選択した複数の第1アイコン及びこれに対応する複数の第2アイコンとそれぞれのアイコンの選択順序と選択アイコン格納部140に格納された複数の第1アイコン及びこれに対応する複数の第2アイコンとそれぞれのアイコンの選択順序をそれぞれ比較し、比較結果に基づいてユーザーの記憶点数を算出する。
【0051】
図2は、本発明の少なくとも一つの実施例に係る記憶力増強装置100の入力画面提供部130の機能ブロック図である。
【0052】
本発明の少なくとも一つの実施例において、入力画面提供部130アイコンは、アイコン格納部120に格納された複数の第1アイコン及び複数の第2アイコンのうち少なくとも一つを表示するアイコン表示部131を含む。
【0053】
図3は、本発明の少なくとも一つの実施例に係る記憶力増強装置100の活動取出テスト画面提供部150の機能ブロック図である。
【0054】
本発明の少なくとも一つの実施例において、活動取出テスト画面提供部150は、第1アイコンを含む複数のアイコン及び第2アイコンを含む複数のアイコンをそれぞれ設定した数だけ表示するアイコン表示部151を含む。
【0055】
本発明の少なくとも一つの実施例において、記憶力増強装置100は、
図3に示すように、記憶点数算出部160が算出した記憶点数に基づいてユーザーが所属する特定集団の平均値及び特定集団または全体集団の統計値を算出する平均値・統計値算出部162をさらに備える。
【0056】
図4は、本発明の少なくとも一つの実施例に係る記憶力増強装置100のフィードバック画面提供部170の機能ブロック図である。
【0057】
本発明の少なくとも一つの実施例において、フィードバック画面提供部170は、記憶点数算出部160が算出した記憶点数を表示するための記憶点数表示部171、特定集団の平均値を表示するための平均値表示部172、及び特定集団または全体集団の統計値を表示するための統計値表示部173を含む。
【0058】
本発明の少なくとも一つの実施例において、フィードバック画面提供部170は、ユーザーに活動取出テスト画面を用いたテストに再びチャレンジするように提案する再チャレンジ提案部174をさらに含む。再チャレンジ提案部174は、例えば記憶点数が閾値以下であった場合に、再チャレンジをするための画面を提供する。ユーザーの記憶点数が良くない場合または再びテストを行う場合、ユーザーは再チャレンジ提案部174を介してテストを再び行うことができる。
【0059】
本発明の少なくとも一つの実施例において、アイコン表示部151は、活動取出テストの段階別に第1アイコンを含む複数のアイコンの数及び第2アイコンを含む複数のアイコンの数を異ならせて表示する。
【0060】
例えば、第1段階のテストでは、
図11に示すように、9個のアイコンからユーザーが入力した(入力画面で選択した)活動アイコンを探して時間順に配列する。第2段階のテストでは、
図12に示すように、20個のアイコンからユーザーが入力した(入力画面で選択した)活動アイコンを探して時間順に配列する。
【0061】
本発明の少なくとも一つの実施例において、アイコン表示部151は、活動取出テストの段階別に第1アイコンを含む複数のアイコンの数及び第2アイコンを含む複数のアイコンの数を異ならせて表示するのみならず、
図13に示すように、特定の図形の形でアイコンを隠し、ユーザーがアイコンの位置をクリックして当該一のアイコンを覚えておいて順に入力する形態にしても良い。
【0062】
本発明の少なくとも一つの実施例において、アイコン表示部151は、第1アイコンを含む複数のアイコン及び第2アイコンを含む複数のアイコンを所定のパターンで表示する。
【0063】
本発明の少なくとも一つの実施例において、アイコン表示部151は、第1アイコンを含む複数のアイコン及び第2アイコンを含む複数のアイコンをそれぞれ設定した数だけ所定のパターンで表示する。
【0064】
図5は、本発明の少なくとも一つの実施例に係る記憶力増強装置100の入力画面提供部130の動作を説明するためのフローチャートである。
図6は、本発明の少なくとも一つの実施例に係る記憶力増強装置100の活動取出テスト画面提供部150の動作を説明するためのフローチャートである。
図7は、本発明の少なくとも一つの実施例に係る記憶力増強装置100のフィードバック画面提供部170の動作を説明するためのフローチャートである。
【0065】
本発明の少なくとも一つの実施例に係る記憶力増強方法は、ログイン画面を提供するログイン画面提供工程(ステップS510)、ユーザーがログイン画面を介してログインした後、予め格納された複数の第1アイコン及び複数の第2アイコンのうち少なくとも一つの第1アイコン及びこれに対応する第2アイコンを選択するための入力画面を提供する入力画面提供工程(ステップS520)、ユーザーが入力画面を介して第1アイコン及び第2アイコンを選択すると(ステップS530)、選択した第1アイコン及び第2アイコンを格納する選択アイコン格納工程(ステップS540)、入力画面を介して第1アイコン及び第2アイコンを選択したユーザーが翌日またはそれ以降にログイン画面を介してログインすると(ステップS610)、入力画面を介して選択した第1アイコンを含む複数のアイコン及び第2アイコンを含む複数のアイコンを表示して、表示された複数のアイコンから入力画面を介して選択した第1アイコン及び第2アイコンを順に選択するようにする活動取出テスト画面を提供する活動取出テスト画面提供工程(ステップS620)、活動取出テスト画面を介してユーザーが表示された複数のアイコンから第1アイコン及び第2アイコンを選択すると(ステップS630)、選択した第1アイコン及び第2アイコンと選択アイコン格納工程で格納した第1アイコン及び第2アイコンをそれぞれ比較し、比較結果に基づいてユーザーの記憶点数を算出する記憶点数算出工程(ステップS640)、及び記憶点数算出工程で算出した記憶点数を表示するためのフィードバック画面を提供するフィードバック画面提供工程(ステップS710)を備える。
【0066】
本発明の少なくとも一つの実施例に係る記憶力増強方法は、プロセッサ(CPU)の中でそれぞれの機能を実行するモジュールを介したアプリケーションとして実現される(例えば、スマートフォンで)。
【0067】
本発明の少なくとも一つの実施例において、第1アイコンは会議、スポーツ、映画鑑賞、業務などの活動内容を表すアイコンであり、第2アイコンはそれぞれの活動内容に対する満足度、成遂度、または気分(以下、「満足度」と総称する)を表すアイコンである。
【0068】
本発明の少なくとも一つの実施例において、第1アイコン及び第2アイコンは一般的なアイコン、エモーティコン、及びイメージを含む。
【0069】
第1アイコンまたは第2アイコンとしてイメージを用いると、記憶力に問題があるユーザーの場合、損傷した記憶から正常な記憶を取り出すのに効果的である。
【0070】
入力画面提供工程(ステップS520)では、ユーザーがログイン画面を介してログインし、予め格納された複数の第1アイコンのうち少なくとも一つの第1アイコンを選択し、選択した第1アイコンに対応する第2アイコンを複数の第2アイコンから選択するための入力画面を表示する。
【0071】
本発明の少なくとも一つの実施例において、ユーザーは、自身が活動した内容に該当する第1アイコンを選択した後、当該活動内容に対する満足度を、例えば、5段階のレベルから選択する。満足度のレベルは5段階に限定されず、必要に応じてより少なくまたはより多く設定することができる。
【0072】
選択アイコン格納工程(ステップS540)では、ユーザーが入力画面を介して第1アイコン及び第2アイコンを選択すると、選択した第1アイコン及び第2アイコンを格納する。このとき、ユーザーは第1アイコン及び第2アイコンと共に簡単なメモを入力することができるし、選択アイコン格納工程(ステップS540)では入力されたメモを第1アイコン及び第2アイコンと共に格納する。
【0073】
この場合、メモの代わりにまたはメモと共にイメージ(写真)を格納することもできる。現代人の感性を考慮すると、テキストよりユーザーが自分で撮影したイメージまたはそれぞれの活動に関連するイメージを用いるのがテキストも用いたメモより効果的である場合がある。
【0074】
活動取出テスト画面提供工程(ステップS620)では、入力画面を介して第1アイコン及び第2アイコンを選択したユーザーが翌日またはそれ以降にログイン画面を介して再びログインすると、以前入力画面を介して選択した第1アイコンを含む複数のアイコン及び第2アイコンを含む複数のアイコンを表示して、表示した複数のアイコンから入力画面を介して選択した第1アイコン及び第2アイコンを順に選択するようにして活動取出テストを実施するための活動取出テスト画面(第1テスト画面)を提供する。
【0075】
ここで、活動取出テストを、第1アイコン及び第2アイコンを選択してからその翌日またはそれ以降に実施するのは、人間は眠ることで記憶を固めることができるので、ユーザーに記憶を固める時間を与えるためである。
【0076】
この場合、夜12時以前にユーザーが入力画面を介して第1アイコン及び第2アイコンを選択した場合は、例えば、翌日午前4時以降にユーザーが再びログインすると活動取出テスト画面を表示する。
【0077】
従って、入力画面を介して第1アイコン及び第2アイコンを選択してから所定の時間(例えば、少なくとも4時間)の間睡眠をとることが重要なので、当日であっても睡眠をとる時間が含まれるならば(例えば、午前1時ごろにアイコンを選択し、その後数時間の睡眠をとるとすると、時間帯によっては所定の時間が経過した後)、このような場合も翌日に含まれる。
【0078】
即ち、本明細書で翌日は、入力画面を介して第1アイコン及び第2アイコンを選択してから所定の時間睡眠をとった後であることを意味する。
【0079】
本発明の少なくとも一つの実施例に係る記憶力増強方法は、一種の日記と日記に基づいた記憶力訓練プログラムを介して脳の広い領域を活性化することで記憶力を向上させる。
【0080】
認知神経科学の理論によると、記憶したことを頻繁に取り出すと記憶力が向上する。情報を取り出す方法の一つがテストである。自分が記憶しているのが正しいのか間違っているのかを確認すると、メタ記憶まで向上させることが可能である。本発明の少なくとも一つの実施例に係る活動取出テストは、ユーザーの経験と感情に対する記憶を簡単で迅速にテストできるように成されている。
【0081】
記憶点数算出工程(ステップS640)では、活動取出テスト画面を介してユーザーが表示された複数のアイコンから第1アイコン及び第2アイコンを選択すると(ステップS630)、選択した第1アイコン及び第2アイコンと選択アイコン格納部140に格納された第1アイコン及び第2アイコンをそれぞれ比較し、比較結果に基づいてユーザーの記憶点数を算出する。
【0082】
即ち、入力画面で選択した第1アイコン及び第2アイコンは当該日にユーザーが行った活動とそれぞれの活動に対する満足度を表し、活動取出テスト画面を介して選択した第1アイコン及び第2アイコンは前日またはそれ以前にユーザー自身が選択した第1アイコン及び第2アイコン及びその順序を思い出して選択するので、これらが一致するとユーザーの記憶力が良いので高い記憶点数が得られる。ここで、前日とは、翌日と同じように単に夜12時を基準に分けられる場合に限られず、所定の時間睡眠を取った場合の睡眠の開始時刻または終了時刻を基準とする所定の時間以前を含む。
【0083】
フィードバック画面提供工程(ステップS710)では、記憶点数算出工程(ステップS640)で算出した記憶点数を表示するためのフィードバック画面を提供する。
【0084】
本発明の少なくとも一つの実施例において、ユーザーが複数の第1アイコンとこれに対応する複数の第2アイコンを選択すると、選択した複数の第1アイコン及びこれに対応する複数の第2アイコンとそれぞれのアイコンの選択順序を共に格納する。記憶点数算出工程(ステップS640)では、活動取出テスト画面を介してユーザーが表示された複数のアイコンから複数の第1アイコン及びこれに対応する複数の第2アイコンを選択すると、選択した複数の第1アイコン及びこれに対応する複数の第2アイコンとそれぞれのアイコンの選択順序と入力画面を介して選択した複数の第1アイコン及びこれに対応する複数の第2アイコンとそれぞれのアイコンの選択順序をそれぞれ比較し、比較結果に基づいてユーザーの記憶点数を算出する。
【0085】
本発明の少なくとも一つの実施例に係る記憶力増強方法は、ユーザーに活動取出テストを再びチャレンジするように提案する再チャレンジ提案工程(ステップS720)をさらに備える。ユーザーの記憶点数が良くない場合または再びテストを行う場合、ユーザーは再チャレンジ提案工程(ステップS720)を介してテストを再び行うことができる。
【0086】
本発明の少なくとも一つの実施例において、活動取出テスト画面の段階別に第1アイコンを含む複数のアイコンの数及び第2アイコンを含む複数のアイコンの数を異ならせて表示する。
【0087】
例えば、第1段階のテスト(ステップS620)では、
図11に示すように、9個のアイコンからユーザーが入力した(入力画面で選択した)活動アイコンを探して時間順に配列する。第2段階のテスト(ステップS650)では、
図12に示すように、20個のアイコンからユーザーが入力した(入力画面で選択した)活動アイコンを探して時間順に配列する。
【0088】
記憶点数算出工程(ステップS670)では、活動取出テスト画面を介してユーザーが表示された複数のアイコンから第1アイコン及び第2アイコンを選択すると(ステップS660)、選択した第1アイコン及び第2アイコンと入力画面で選択した第1アイコン及び第2アイコンをそれぞれ比較し、比較結果に基づいてユーザーの記憶点数を算出する。
【0089】
本発明の少なくとも一つの実施例では、活動取出テストの段階別に第1アイコンを含む複数のアイコンの数及び第2アイコンを含む複数のアイコンの数を異ならせて表示するのみならず、
図13に示すように、特定の図形の形でアイコンを隠し、ユーザーがアイコンの位置をクリックして当該一のアイコンを覚えておいて順に入力する形態にしても良い。
【0090】
本発明の少なくとも一つの実施例において、第1アイコンを含む複数のアイコン及び第2アイコンを含む複数のアイコンを所定のパターンで表示する。
【0091】
本発明の少なくとも一つの実施例において、第1アイコンを含む複数のアイコン及び第2アイコンを含む複数のアイコンをそれぞれ設定した数だけ所定のパターンで表示する。
【0092】
以上で説明した本発明の少なくとも一つの実施例に係る様々な方法は、多様なコンピューター手段を介して読み取り可能なプログラム形態で実現され、コンピューター読み取り可能な記録媒体に格納することができる。ここで、記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含んで良い。
【0093】
記録媒体に格納されるプログラム命令は、本発明のために特別に設計及び構成されたものまたはコンピューターソフトウェアの当業者に公知されて使用可能なもので良い。
【0094】
例えば、記録媒体は、ハードディスク、フロッピーディスク、及び磁気テープのような磁気媒体(Magnetic Media)、CD−ROM、DVDのような光記録媒体(Optical Media)、フロプティカルディスク(Floptical Disk)のような磁気・光媒体(Magneto−optical Media)、及びロム(ROM)、ラム(RAM)、フラッシュメモリーのように、プログラム命令を格納して実行するように構成されたハードウェア装置を含む。
【0095】
プログラム命令の例には、コンパイラーによって作成される機械語ワイヤーのみならず、インタープリターなどを用いてコンピューターによって実行可能な高級言語ワイヤーが含まれる。前述のようなハードウェア装置は本発明の動作を遂行するために一つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成することができ、その逆も同様である。
【0096】
図8ないし
図10は、本発明の少なくとも一つの実施例に係る記憶力増強装置100の入力画面提供部130が提供する入力画面の一例を示す概略図である。
図11ないし
図13は、本発明の少なくとも一つの実施例に係る記憶力増強装置100の活動取出テスト画面提供部150が提供する活動取出テスト画面の一例を示す概略図である。
図14は、本発明の少なくとも一つの実施例に係る記憶力増強装置100のフィードバック画面提供部170が提供するフィードバック画面の一例を示す概略図である。
【0097】
図8に示すように、本発明の少なくとも一つの実施例に係る記憶力増強装置100の入力画面提供部130が提供する入力画面は、例えば、スマートフォンのような携帯用端末機800のアプリケーションの形態で提供され、タイトル領域810、テキスト領域820、及びアイコン領域830で構成することができる。
【0098】
タイトル領域810は、例えば、日記、活動内容など表示された画面のタイトルを表す。
【0099】
テキスト領域820は、アイコン領域830をテキスト形式で表現することもできるし、ユーザーが活動内容を自ら入力することもできる。
【0100】
アイコン領域830は、アイコン格納部120に格納された複数のアイコンのうち所定の数のアイコンを表示する。
図8に示す例では計9個のアイコンを表示しているが、必要に応じてより多くのアイコンを表示するか、スクロール機能を提供するか、または複数のページにわたってアイコンを表示することができる。
【0101】
図9は、
図8に示すアイコン領域830でユーザーが一つのアイコンを選択し、選択したアイコンが表す活動に対する満足度を選択する画面を示す。この例では、ユーザーが
図8に示すアイコン領域830で映画鑑賞910アイコンを選択し、5段階の満足度アイコン920のうち該当するアイコンを選択する。
【0102】
メモ領域930には選択したアイコン910、920に対する簡単なメモやヒントなどを入力することができる。
図9に示す画面で満足度アイコンを選択するかまたはネクスト940を選択すると、
図10に示す追加画面に移動する。
【0103】
図10に示す追加画面では、入力領域1010で
図8と
図9で入力したアイコン910、920と該当する活動に対するメモまたはヒントが表示され、追加領域1020で+記号をタッチまたはクリックすると続いて活動内容を入力することができる。
【0104】
図11は、本発明の少なくとも一つの実施例に係る第1段階の活動取出テスト画面の一例で、アイコン領域1120に表示された複数のアイコンから前日またはそれ以前に入力画面を介して入力したアイコンを思い出して選択すると、選択したアイコンが入力領域1110に順に入力される。入力が完了してからネクスト1130をタッチまたはクリックすると、選択したアイコンが入力画面を介して入力したアイコンと一致するか否かを表示するか、または選択したそれぞれのアイコンに対する満足度を思い出して選択するようにする画面を表示する。または、満足度別にそれぞれの満足度に該当する活動アイコンを思い出して選択するようにする画面を表示することもできる。
【0105】
図11に示す第1段階の活動取出テスト画面では計9個のアイコンを表示してその中でユーザーが前日またはそれ以前に入力画面を介して入力したアイコンを思い出して選択するようにする。
【0106】
図12は、本発明の少なくとも一つの実施例に係る第2段階の活動取出テスト画面の一例で、
図11に示す第1段階の活動取出テスト画面とは異なり、計20個のアイコンを表示し、その中でユーザーが前日またはそれ以前に入力画面を介して入力したアイコンを思い出して選択するようにする。
【0107】
図13は、本発明の少なくとも一つの実施例に係る3段階の活動取出テスト画面の一例で、特定のパターンのアイコン領域1310をアイコンが割り当てられない領域1320とアイコンが割り当てられる領域1330に分け、ユーザーが前日またはそれ以前に入力画面を介して入力したアイコンを含む複数のアイコンを領域1330に割り当てる。
【0108】
この場合、
図13に示す画面ではユーザーがどの位置にどのアイコンが割り当てられているのかを知らない状態で、領域1330のそれぞれのアイコン位置をすべてタッチまたはクリックしてアイコンの位置を記憶しておく。このように、本発明の少なくとも一つの実施例に係る3段階の活動取出テストでは、隠されたアイコンの位置も記憶内容に含ませて、より複雑な記憶に対する記憶力を増強することができる。
【0109】
さらに、本発明の少なくとも一つの実施例においては、
図13に示す特定のパターンを変更したり、アイコンが割り当てられる領域の数を変更したり、アイコンが割り当てられた領域のそれぞれの位置の色を変更したり、これらを組み合わせることで、より複雑な記憶に対する記憶力を増強することができる。
【0110】
図14は、本発明の少なくとも一つの実施例に係るフィードバック画面の一例で、テストを実施した日付1410、絶対点数1420、絶対点数を例えば100点満点に換算した相対点数1430、反応時間1440などを表示する。フィードバック画面に表示する内容はこれに限定されず、ユーザーが属する特定集団の統計値をスクロール機能または複数のページを用いて表示することができる。
【0111】
以上の説明では、ダイアリーの形でその日に行った活動と当該活動に対する満足度を入力し、その翌日またはそれ以降に入力した活動と満足度を思い出す訓練を介して記憶力を向上させる記憶力増強装置を実施例として記載しているが、本発明はこれに限定されず、例えば本発明の少なくとも一つの実施例においては、スケジューラーの機能を用いて未来の日程を入力し、その翌日またはそれ以降に入力した日程を思い出す訓練を介して記憶力を向上させることも可能である。
【0112】
さらに、本発明の少なくとも一つの実施例においては、スケジューラーの機能を用いて未来の日程を入力し、当該日にその日程を行ってから該当する活動に対する満足度を入力し、その翌日またはそれ以降に、入力した日程と満足度を思い出す訓練を介して記憶力を向上させることも可能である。
【0113】
以上で説明したように、本発明の少なくとも一つの実施例によれば、自伝的記憶回想を介して記憶力を向上させることができる記憶力増強装置、記憶力増強方法、及びコンピューターに記憶力増強方法を実行させるためのプログラムを提供できる。
【0114】
さらに、本発明の少なくとも一つの実施例によれば、テストとフィードバック及び再チャレンジを介してメタ認知機能と記憶力を向上させることができる記憶力増強装置、記憶力増強方法、及びコンピューターに記憶力増強方法を実行させるためのプログラムを提供することができる。
【0115】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【解決手段】記憶力増強装置は、ログイン画面を提供するログイン画面提供部と、複数の第1アイコン及び複数の第2アイコンを格納するアイコン格納部と、入力画面提供部と、選択アイコン格納部と、活動取出テスト画面提供部と、活動取出テスト画面を介して前記ユーザーが表示された複数のアイコンから第1アイコン及び第2アイコンを選択すると、選択した第1アイコン及び第2アイコンと前記選択アイコン格納部に格納された前記第1アイコン及び前記第2アイコンをそれぞれ比較し、比較結果に基づいて前記ユーザーの記憶点数を算出する記憶点数算出部と、前記記憶点数算出部が算出した前記記憶点数を表示するためのフィードバック画面を提供するフィードバック画面提供部を備える。