【実施例1】
【0021】
図1は、本発明の一実施例の光探索システム10の構成の要部を示す略図である。本実施例の光探索システム10は、探索光としてレーザ光を用いたものである。
図2は、ドローン12に搭載される探索光送受信装置14の一例であって、ドローン12に固定された探索光(レーザ光)照射装置26および探索光(レーザ光)受信装置28を示している。
図1において、たとえば地上から所定の高度を飛翔する飛翔体であるドローン12には、レーザ光送受信装置14が搭載されており、反射レーザ光Lrに関連する信号を表す電波が送信器16およびアンテナ18を介して地上のデータ受信装置25へ送信されるようになっている。地上には、ドローン12のアンテナ18から送信された電波を受けるアンテナ20を備える受信器46と、受信器46で受信された信号を処理する演算処理装置24と、演算処理装置24で処理された情報を出力する表示器50とを備えるデータ受信装置25が、配設されている。データ受信装置25は車両等に搭載されてもよいが、本実施例では
図1に示すドローン操縦用送信機30に設けられている。
【0022】
図2では、探索光照射装置26および探索光受信装置28の原理的な構成が示されている。探索光照射装置26は、たとえば水中や雪中での吸収率が低い紫色、青色、緑色などの比較的短い波長帯、たとえば355〜560nmの波長帯内から選択された波長、或いは赤色(2600nm〜700nm)の波長帯から選択された波長、好適にはアイセーフと称される目にやさしい波長(2600nm〜1400nm)の波長帯から選択された波長中のパルス状のレーザ光Loを地上、水面、雪面等へ向かって連続的或いは間欠的に出力するレーザ光源26aと、レーザ光源26aから出力されたレーザ光Loを偏向して地表面でのスポットが直線状或いは格子状に走査されるようにする光偏向器26bと、光偏向器26bにより偏向されたレーザ光Loを地表上で所定の大きさのスポット径となるように集光する集光レンズ装置26cとを、備えている。レーザ光源26aは、レーザ光Loを出力する半導体レーザ素子或いは固体レーザ光を出力するレーザ発振器などから構成される。
【0023】
光偏向器26bは、たとえば、圧電素子による駆動によって偏向ミラーの角度を所定の周波数で変化させる形式のものや、電気光学効果或いは音響光学効果により半導体光導波路内を伝播するレーザ光を所定の周期で偏向させる形式のものから構成される。なお、レーザ光源26aの構成によって所望のスポット径が得られる場合には、集光レンズ装置26cは必ずしも設けられていなくてもよい。
【0024】
探索光受信装置28は、被探索体たとえば人(ヒト)32に装着される被服たとえばジャケット34や帽子36に装着された光タグ40からの反射レーザ光Lrを集光する望遠レンズ装置28aと、望遠レンズ装置28aを通過した反射レーザ光Lrから光タグ40を撮像する撮像装置として機能するCCDカメラ28bとを、備えている。
【0025】
また、ドローン12には、GPS電波を受信してドローン12の位置(東経および西経の角度)を逐次算出し出力するGPS位置検出器42と、気圧或いは地上からの音波の反射時間に基づいてドローン12の高度(m)を逐次算出して出力する高度計44とが搭載されている。また、光偏向器26bは、図示しないジャイロで定められる方角を基準としたレーザ光Loの出力方向を示すレーザ光出力度角を示す信号を出力する。送信器16は、ドローン12の位置、ドローン12の高度、およびレーザ光Loの出力方向に関する信号を、データ受信装置28へ送信する。
【0026】
図3は、ドローン操縦用送信機30に設けられたデータ受信装置25を説明する図である。データ受信装置25は、送信器16からの電波を受信する受信器46と、受信器46に受けられた送信器16からの情報である、ドローン12の位置、ドローン12の高度、およびレーザ光Loの出力方向に関する信号を処理して光タグ40の位置を算出する演算処理装置24と、光タグ40の位置を表示する表示器50とを備えている。本実施例の光タグ40は、人(ヒト)32のジャケット(被服)34および帽子36に装着されているが、鞄または靴であってもよいし、陸上生物、又は水棲生物に直接装着されてもよい。
【0027】
演算処理装置24は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェースなどを含む所謂マイクロコンピュータ(電子制御装置)であって、予め記憶されたプログラムに従って入力信号を処理し、光タグ40の位置を示す情報を表示器50に表示させる。演算処理装置24は、反射レーザ光Lrに含まれる識別情報を抽出する識別情報抽出手段として機能するものである。
【0028】
演算処理装置24は、光タグ40からの反射レーザ光Lrに含まれる識別コードパターンが表す識別情報の中からどの情報を探索情報として探索するかを外部入力操作たとえばキー入力操作に従って設定する探索条件設定手段52と、探索条件設定手段52により設定された探索情報が反射レーザ光Lrに含まれるか否かを検出する識別パターン検出手段54と、識別パターン検出手段54により識別されたときの、ドローン12の位置、ドローン12の高度、およびレーザ光Loの出力方向に基づいて光タグ40の位置すなわち人(ヒト)32の位置を算出し、表示器50に光タグ40の位置を表示させるタグ位置算出手段56とを、機能的に備えている。
【0029】
図4は、光タグ40の要部を拡大して説明する模式的な断面図である。光タグ40は、合成樹脂繊維或いは合成樹脂フィルムなどから構成された可撓性の樹脂基材60と、樹脂基材60の裏面に設けられた接着層62と、樹脂基材60の表面に反射膜64を介して一面に接着されたガラス製或いはアクリル樹脂等の合成樹脂製の小球状の複数のビーズ66とを備え、入射したレーザ光Loの入射角と同じ角度で反射レーザ光Lrを射出する再帰性光反射タグである。複数のビーズ66は再帰性反射層を構成し、反射面として機能している。
【0030】
上記光タグ40の反射面のうちの一部68には、たとえば
図5に示すマトリックス型二次元コードの識別コードパターンを表すように局所的に非反射となるように設けられている。光タグ40の反射面の一部68は、ビーズ66がたとえば熱変形させられることで、非反射とされている。このマトリックス型二次元コードは、たとえばQRコード(登録商標)と称されるものであって、数次、英字、漢字からなるデータが格納されている。
【0031】
たとえば、ジャケット34或いは帽子36の商品名称、型式、サイズ、製造者、製造時期等の製造情報や、販売店名、販売時期などの販売情報、ジャケット34或いは帽子36の購入者である人(ヒト)の氏名、生年月日などの個人情報に関するデータが、識別情報として、マトリックス型二次元コードに格納される。なお、光タグ40の反射面の一部68には、
図5に示すマトリックス型二次元コードに替えて、たとえば
図6に示すバーコードが識別コードパターンとして用いられてもよいし、文字を示すパターンが直接設けられて識別コードパターンとして用いられてもよい。
【0032】
本実施例の光探索システム10によれば、地上或いは水面に向かって出力されたレーザ光Loを人(被探索体)32に装着された光タグ40に反射させ、光タグ40により反射された反射レーザ光Lrを受けて人(被探索体)32を探索するものであって、(a)光タグ40は、反射レーザ光Lrをレーザ光送受信装置14へ向かって反射する再帰性光反射タグであり、(b)その再帰性光反射タグは、反射レーザ光Lrに人(被探索体)32に関連する予め定められた識別情報を付与するものであり、(c)反射レーザ光Lrを受信し、受信した反射レーザ光Lrから識別情報を抽出する演算処理装置(識別情報抽出手段)24を、含む。
【0033】
これにより、反射レーザ光Lrは、上記再帰性光反射タグから反射されたものであって受信ゲインが比較的高いため、地上、雪中或いは水中に存在する人(被探索体)32の探索を正確に行なうことができる。また、反射レーザ光Lrには、人(被探索体)32を識別する情報が含まれているため、多数の反射光中から目的とする人(被探索体)32であるか否かを識別することが可能となり、人(被探索体)32を個別に抽出することが可能となる。
【0034】
また、本実施例の光探索システム10によれば、再帰性光反射タグである光タグ40は、反射レーザ光Lrをレーザ光送受信装置14に向かって反射するビーズ(再帰性反射層)66と、ビーズ(再帰性反射層)66の一部68に局所的に設けられ、識別情報を示す識別コードパターンとを有するものであることから、光タグ40からの反射レーザ光Lrからそれに含まれる識別コードパターンを抽出することで、識別コードパターンが表す人(被探索体)32に関連する識別情報に基づいて、地上、雪中或いは水中に存在する人(被探索体)32の探索を正確に行なうことができ、人(被探索体)32を個別に抽出することが可能となる。
【0035】
また、本実施例の光探索システム10によれば、再帰性光反射タグである光タグ40に局所的に設けられた前記識別コードパターンは、マトリックス型二次元コードである。このマトリックス型二次元コードは、所謂QRコード(登録商標)であって、多くの情報が含まれるので、地上或いは水中に存在する人(被探索体)32の探索を正確に行なうことができ、人(被探索体)32を個別に抽出することが可能となる。
【0036】
また、本実施例の光探索システム10によれば、探索光照射装置26は、水中での吸収率がきわめて低い紫色から緑色までの波長帯から選択された波長を有するレーザ光Loを、水面又は雪面に向かって出力するものである。これにより、人(被探索体)32に装着された光タグ40が水中或いは氷雪中にあっても、反射レーザ光Lrから識別情報を得ることができるので、その識別情報に基づいて地上或いは水中に存在する人(被探索体)32の探索を正確に行なうことができ、人(被探索体)32を個別に抽出することが可能となる。
【0037】
また、本実施例の光探索システム10によれば、光タグ40から反射された反射レーザ光Lrを受信し、反射レーザ光Lrに含まれる、識別情報を示す識別コードパターンを撮像するCCDカメラ28bを有するレーザ光受信装置28を備え、演算処理装置(識別情報抽出手段)24は、識別コードパターンから識別コードパターンにより示された識別情報を抽出するものである。このように、CCDカメラ28bにより反射レーザ光Lrから識別コードパターンを容易に抽出することができるので、その識別コードパターンが表す人(被探索体)32に関連する識別情報に基づいて、地上、雪中或いは水中に存在する人(被探索体)32の探索を正確に行なうことができ、人(被探索体)32を個別に抽出することが可能となる。
【0038】
また、本実施例の光探索システム10によれば、探索光受信装置28および探索光照射装置26は、監視塔、飛翔体、または人工衛星に搭載されるものである。これにより、探索光受信装置28および探索光照射装置26は、監視塔、飛翔体、または人工衛星のうちから、被探索体の種類や性質に応じて選択されたものに搭載されるので、効率的且つ経済的に被探索体の探索を正確に行なうことができる。
【0039】
また、本実施例の光探索システム10によれば、前記飛翔体は、ドローン、ヘリコプター、飛行船、または飛行機である。これにより、探索光受信装置28および探索光照射装置26は、ドローン、ヘリコプター、飛行船、または飛行機のうちから、被探索体の種類や性質に応じて選択されたものに搭載されるので、効率的且つ経済的に被探索体の探索を正確に行なうことができる。
【0040】
また、本実施例の光探索システム10によれば、光タグ40は、人(ヒト)の被服、帽子、鞄、或いは靴、陸上生物、又は水棲生物に装着されるものである。これにより、被探索体が人(ヒト)、陸上生物、又は水棲生物であっても、その探索を正確に行なうことができ、被探索体を個別に抽出することが可能となる。
【0041】
また、本実施例の光探索システム10によれば、探索光受信装置28および探索光照射装置26は、ドローン(飛翔体)12に搭載され、探索光照射装置26は、レーザ光Loを走査する光偏向器26bを備え、探索光受信装置28は、光タグ(再帰性光反射タグ)40からの反射レーザ光Lrを受けて、反射レーザ光Lrに含まれる光タグ40に関連する識別コードパターンを撮像するCCDカメラ28bを備え、探索光受信装置28のCCDカメラ28bにより反射レーザ光Lrから人(被探索体)32に関連する識別コードパターンが撮像されて検知されたときの、探索光受信装置28および探索光照射装置26の位置および地上高すなわちドローン12の位置および高度と、探索光照射装置26からのレーザ光Loの出力方向とから、人(被探索体)32に関連する識別コードパターンが設けられた光タグ40の地上位置を算出して出力する演算処理装置(タグ位置算出手段)24とが、備えられる。これにより、人(被探索体)32の地上位置が容易に決定されるので、人(被探索体)32の捜索が速やかに行なわれ得る。
【0042】
なお、
図4の光タグ40に替えて、
図7に示す再帰性光反射タグである光タグ70を用いることができる。
図4の光タグ40では、上記光タグ40の反射面のうちの一部68にマトリックス型二次元コードのパターンを表すように、反射面を構成する複数のビーズ66の一部がたとえば熱変形させられることで、非反射とされていた。しかし、本実施例の光タグ70では、光タグ70の反射面のうちの一部68にマトリックス型二次元コードのパターンを表すように、反射面を構成する複数のビーズ66のうちの一部68に対応する部分除去されることで、非反射とされている。
【0043】
また、
図4の光タグ40に替えて、
図8に示す再帰性光反射タグである光タグ72を用いることができる。本実施例の光タグ72では、光タグ72の反射面のうちの一部68にマトリックス型二次元コードのパターンを表すように、反射面を構成する複数のビーズ66のうちの一部68に対応する部分のビーズ66に再帰光遮蔽層74で覆われることで、非反射とされている。この再帰光遮蔽層74は、たとえば黒色樹脂或いは透明樹脂等が一部68に対応する部分のビーズ66上に平坦に印刷されることで、構成される。
【実施例2】
【0044】
図9は、本発明の他の実施例の光探索システム110の構成の要部を示す略図である。
図9において、たとえば地球Eの上空300km程度の低軌道の人工衛星112には、前述の探索光送受信装置14と同様に構成された探索光送受信装置114が搭載されており、反射レーザ光Lrに関連する信号を表す電波が図示しない通信装置およびアンテナ116を介して地上へ送信されるようになっている。地上には、人工衛星112のアンテナ116から送信された電波を受ける地上アンテナ120を備える演算装置122が配置されている。
【0045】
演算装置122は、人工衛星112から逐次送信される電波により表される反射レーザ光Lrに関連する信号に基づいて、被探索体であるマグロ、鯨、海亀などの海洋Wを回遊する海洋生物124に装着された光タグ130からの反射レーザ光Lrに基づいて追尾データを逐次算出して、その海洋生物の回遊軌跡データを生成する。光タグ130は、前述の光タグ40と同様に構成されたものである。
【0046】
図9において、人工衛星112に搭載された図示しない通信装置は、探索光送受信装置114から出力された、反射レーザ光Lrに含まれる海洋生物124の固有の識別コード(パルス信号)を表す電気信号Soutと、その電気信号Soutを受けたときの照射レーザ光Loの地上でのスポット位置を表す位置信号とを、電波により送信する。地上に設けられている演算装置122は、地上アンテナ120を介してその電波を受けるとともに、海洋生物124の固有の識別コードを表す信号と、再帰性反射層130からの反射レーザ光Lrを受けたときの照射レーザ光Loの地上でのスポット位置とに基づいて海洋生物124の位置を特定し、その海洋生物124を追尾する。たとえば、地球Eの海洋Wを示す地図上にその海洋生物124の移動軌跡をリアルタイムで表示する。演算装置122は、タグ位置算出手段として機能している。
【0047】
図10は、レーザ光探索システム110の動作の説明に用いる図であり、
図11は伝送タイムチャートを示す図である。
図10において、低軌道の人工衛星112の地表からの距離を300kmとすると、人工衛星112から照射された照射レーザ光Loが海洋W中の海洋生物124に貼着された光タグ130から反射して再び当該人工衛星112に到着するまでには、2msecの遅延時間が発生する。一方、人工衛星112の移動速度が10km/secであるとすると、2msecの間に20m移動する。
【0048】
仮に、海洋生物124に貼着された光タグ130から反射した反射レーザ光Lrの光のひろがり角を3.3mradとすると、低軌道の人工衛星112の軌道上では1000mの範囲で反射レーザ光Lrが広がる。この領域を人工衛星112が通過する時間は50msecであるので、反射レーザ光Laの検知には十分な時間を確保できる。この50msecの領域内に光タグ130に関する情報を人工衛星112が検出する必要がある。
【0049】
図11は、これらの条件を勘案した光タグ130に関する情報の伝送タイムチャートの一例を示している。この
図11では、人工衛星112から照射される照射レーザ光Loの照射開示時刻を0としている。反射レーザ光Lrのスポット内部に人工衛星112が存在する50msecを受信可能時間として、この受信可能時間内でたとえば10〜100ビットの情報を1msecで受信する。つまり、10〜100kbit/secの通信速度を実現している例である。
【0050】
上述のように、本実施例の光探索システム110によれば、水中に存在する海洋生物(被追尾体)124に装着された光タグ130に到達した水中透過性を有する照射レーザ光Loはその再帰性によって人工衛星112に向かって反射されることにより、海洋生物124からの反射レーザ光Lrは比較的高い受信ゲインにて人工衛星112により受信される。
【実施例4】
【0053】
図13および
図14は、光探索システム210が、人(ヒト)82の追尾或いは探索に適用された場合を示している。
図13の実施例では、前述の探索光送受信装置14と同様に構成された探索光送受信装置114が飛行機、ヘリコプター、飛行船などの飛翔体たとえば小型飛行機184に搭載され、光タグ130は、人(ヒト)82の帽子或いは手足に装着される。探索光送受信装置114、演算装置122および表示器50が、小型飛行機184に搭載されている。これらレーザ光送受信装置114および演算装置122は、探索される人182が滞在する領域たとえば海水浴場を俯瞰可能な比較的高い地上構築物たとえば塔や建築物の頂部に設けられていてもよい。
【0054】
本実施例の光探索システム210によれば、たとえば海水浴場において人(ヒト)82が溺れて行方が不明となった場合において、その人(ヒト)182の帽子或いは手足に装着されている光タグ130からの反射レーザ光Lrを受けて反射レーザ光Lrに含まれる識別情報から人(ヒト)182を追尾或いは探索することで、その位置を特定できる。これにより、水浴中に行方不明となった人(ヒト)182についてその早期の救助開始を可能とするので、人命の救助が可能となって、安全、安心な社会の構築に寄与することができる。
【0055】
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
【0056】
たとえば、前述の実施例の再帰性光反射タグ40、70、72の再帰性反射層は、ビーズ66で構成されていたが、正四面体粒を多数配置したプリズム層から構成されていてもよい。
【0057】
また、前述の実施例では、レーザ光送受信装置14、114がドローン12、人工衛星112、飛行機184に搭載されていたが、たとえば監視塔などの比較的おおきな高さを有する地上構築物に設けられてもよい。
【0058】
また、被探索体は、人(ヒト)、海洋生物、陸上生物や、航空機、ヘリコプターなどの飛翔体に限らない。光タグ130を装着可能な物体であればよく、淡水中に棲む大型もしくは小型の水棲生物などであってもよい。
【0059】
また、
図2および
図3に示されている探索光送受信装置14は、基本構成が示されているだけであるので、性能を高めるための、光学系装置や電気的装置の追加や変更がされてもよい。
【0060】
また、前述の実施例では、探索光としてレーザ光が用いられていたが、発光ダイオードから出力されるLED光であってもよいし、キセノンランプ等のフラッシュランプからのフラッシュ光などの他の種類の光源からの光であってもよい。
【0061】
その他一々例示はしないが、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。