【実施例1】
【0012】
なお、この実施例1では、その使用例1として、場所打ちコンクリート抗(建設・工事現場において、所定の場所を掘削して、その中に打ち込む鉄筋コンクリート製の抗)に用いる鉄筋かごの組み付け工程において、第1鉄筋4と第2鉄筋5との交差部を締結する場合を例にとって説明する。
【0013】
すなわち、この実施例1の鉄筋交差部締結具は、
図1〜
図7に示すように、両端に雄ねじ部11、11を有する1本のUボルト1及びナット2、2と、締結プレート3とで構成されている。
【0014】
さらに詳述すると、前記締結プレート3は、締結すべき一方の第1鉄筋4を包み込むように当接する略U字状湾曲部31と該湾曲部31の両端縁部を外向きに折曲したフランジ部32、32を有し、該両フランジ部32、32には前記Uボルト1の両雄ねじ部11、11を挿通可能な挿通孔33、33が形成されている。
【0015】
前記Uボルト1は、その両雄ねじ部11、11とU字状折曲部12との間に該U字状折曲部12の折曲方向とは交差する方向へ円弧状折曲部13を中心として略V字状に折曲形成されている。
【0016】
また、前記Uボルト1におけるU字状折曲部12を締結すべき一方の第1鉄筋4に係合させ、円弧状折曲部13を締結すべきもう一方の第2鉄筋5に係合させ、締結プレート3の略U字状湾曲部12を締結すべき一方の第1鉄筋4を包み込むように当接させた状態で、Uボルト1の両雄ねじ部11、11を締結プレート3の両フランジ部32、32に備えた挿通孔33、33に挿通し、該両雄ねじ部11、11にナット2、2を螺合して第1鉄筋4と第2鉄筋5の交差部を強く締結した時点で、両フランジ部32、32が締結すべきもう一方の第2鉄筋5に当接するように前記締結プレート3における湾曲部31の内側深さが設定されている。
【0017】
また、前記締結プレート3における両フランジ部32、32は、第1鉄筋4と第2鉄筋5の締結時においてUボルト1における両雄ねじ部11、11と略直角に交差する方向に傾斜させている。
【0018】
また、前記Uボルト1の両雄ねじ部11、11は、通常のねじ山に比べ、ねじ山が大きく丸ねじに形成されると共に、ピッチが通常ピッチのより長く形成されている。
【0019】
次に、実施例1の作用を説明する。
この実施例の鉄筋交差部締結具では、上述のように構成されるため、交差部の締結は、まず、Uボルト1のU字状折曲部12を第1鉄筋4に係合させた状態で、該係合部を中心として両雄ねじ部11、11側を第2鉄筋5の下方をくぐるように回転させることにより、第2鉄筋5の下面に円弧状折曲部13を係合させる。
次に、締結プレート3の略U字状湾曲部12を第1鉄筋4を包み込むように当接させた状態で、Uボルト1の両雄ねじ部11、11を締結プレート3の両フランジ部32、32の挿通孔33、33に挿通し、該両雄ねじ部11、11にナット2、2を螺合して締め付けていき、締結プレート3の両フランジ部32、32が第2鉄筋5に当接した時点で、締結プレート3における両フランジ部32、32の曲がりが阻止されると同時に、第1鉄筋4と第2鉄筋5の交差部の強固な締結が完了する。
【0020】
次に、本実施例1の効果を説明する。
本実施例1では、上述のように、Uボルト1におけるU字状折曲部12を締結すべき一方の第1鉄筋4に係合させ、円弧状折曲部13を締結すべきもう一方の第2鉄筋5に係合させ、締結プレート3の略U字状湾曲部31を締結すべき一方の第1鉄筋4を包み込むように当接させた状態で、Uボルト1の両雄ねじ部11、11を締結プレート3の両フランジ部32、32に備えた挿通孔33、33に挿通し、該両雄ねじ部11、11にナット2、2を螺合して第1鉄筋4と第2鉄筋5の交差部を強く締結した時点で、両フランジ部32、32が締結すべき一方の第2鉄筋5に当接するように前記締結プレート3における湾曲部31の内側深さが設定されることで、両フランジ部32、32が締結すべきもう一方の第2鉄筋5に当接するまでナット2、2を締め付けることで、第1鉄筋4と第2鉄筋5の交差部を強く締結した状態にすることができる。
【0021】
また、両フランジ部32、32が締結すべきもう一方の第2鉄筋5に当接することで、ナット2、2も緩みにくい状態となる。
従って、鉄筋コンクリート構造物施工時における型枠内に配置される鉄筋かごにおける第1鉄筋4と第2鉄筋5との交差部などの鉄筋交差部の強固な締結が可能になるという効果が得られる。
【0022】
また、締結プレート3における両フランジ部32、32を、第1鉄筋4と第2鉄筋5の締結時においてUボルト1における両雄ねじ部11、11と略直角に交差する方向に傾斜させた構成とすることで、両雄ねじ部11、11に対するナット2、2の締め付け状態を安定させることができるようになる。
【0023】
また、雄ねじ部11、11は、通常のねじ山に比べ、ねじ山が大きく丸ねじに形成されると共に、ピッチが通常ピッチのより長く形成されることで、雄ねじ部11、11に対するナット2、2の螺合がスムーズかつ迅速に行なわれる。
従って、現場作業の効率化が図れる。
【0024】
以上本実施例を説明してきたが、本発明は上述の実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
【0025】
例えば、実施例では、場所打ちコンクリート抗(建設・工事現場において、所定の場所を掘削して、その中に打ち込む鉄筋コンクリート製の抗)に用いる鉄筋かごの組み付け工程において、その交差部を締結する場合を例にとったが、2本以上の鉄筋が交差する全ての交差部の強固な締結が可能である。