特許第6561724号(P6561724)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6561724
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】電子機器、制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0488 20130101AFI20190808BHJP
【FI】
   G06F3/0488 130
【請求項の数】10
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2015-187401(P2015-187401)
(22)【出願日】2015年9月24日
(65)【公開番号】特開2017-62625(P2017-62625A)
(43)【公開日】2017年3月30日
【審査請求日】2018年9月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(72)【発明者】
【氏名】岡田 健
【審査官】 ▲高▼瀬 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−099889(JP,A)
【文献】 特開2006−238020(JP,A)
【文献】 特開2014−168148(JP,A)
【文献】 特開2015−095801(JP,A)
【文献】 特開2005−020385(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0488
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の領域と第二の領域を有し、タッチ操作による入力が可能な表示手段と、
外部に設けられた複数の撮像手段によって撮影されている画像のうち、タッチ操作に応じて画像を選択し、選択した画像を前記表示手段に表示させる出力制御手段と、
前記表示手段によって表示された画像を撮影している撮像手段を判定する判定手段と、
前記判定手段によって判定された前記撮像手段に対して、記録又は本撮影の指示を行う指示手段と、
を備え
前記出力制御手段は、前記表示手段の前記第一の領域でタッチ操作をされた場合、外部に設けられた複数の撮像手段によって撮影されている画像から当該タッチ操作に応じて選択した画像を前記表示手段に表示させ、
前記指示手段は、前記表示手段の前記第二の領域でタッチ操作をされた場合、当該タッチ操作に応じて選択された画像を撮影している前記撮像手段に対して、記録又は記録用の画像を撮影する本撮影の指示を行うことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記出力制御手段は、前記表示手段が前記第一の領域において検出したタッチ操作に応じて、前記複数の撮像手段で撮影された画像を切り替えて表示するように前記表示手段を制御するし、
画像を選択する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記表示手段では、前記撮像手段で撮影されている画像を逐次表示するライブビュー表示が行われると共に、前記記録又は本撮影の指示に基づいて、前記撮像手段において撮影が行われた場合には、当該記録又は本撮影の指示で撮影された画像を表示する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記表示手段は、前記第一の領域において検出したタッチ操作に応じて、1つの画像を前記撮像手段毎に切り替えて表示する、
ことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記表示手段は、前記第一の領域において検出したタッチ操作に応じて、前記撮像手段毎に対応した複数の画像を同時に表示する、
ことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の電子機器。
【請求項6】
前記表示手段は、タッチ操作とは異なる第2の操作を検出し、
前記表示手段が前記第2の操作を検出した場合、前記出力制御手段は、前記複数の撮像手段によって撮影されている画像から前記第2の操作に応じて選択した画像を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の電子機器。
【請求項7】
前記指示手段は、前記表示手段が前記表示手段に表示されている画像の表示領域上でタッチ操作を検知した場合、前記表示領域上に表示されている画像に対応する前記撮像手段へ前記記録又は本撮影の指示を行ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の電子機器。
【請求項8】
前記表示手段は、前記第二の領域で画像を表示する
ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の電子機器。
【請求項9】
第一の領域と第二の領域を有し、タッチ操作による入力が可能であり、外部に設けられた複数の撮像手段によって撮影されている画像を表示する表示手段を備える電子機器で実行される制御方法であって、
前記表示手段の前記第一の領域でタッチ操作をされた場合、複数の撮像手段によって撮影されている画像のうち、当該タッチ操作に応じて画像を選択し、選択した画像を前記表示手段に表示させる出力制御ステップと、
前記表示手段の前記第二の領域でタッチ操作をされた場合、複数の撮像手段によって撮影されている画像のうち、当該タッチ操作に応じて選択された画像を撮影している撮像手段を判定する判定ステップと、
前記判定ステップによって判定された前記撮像手段に対して、記録又は記録用の画像を撮影する本撮影の指示を行う指示ステップと、
を含むことを特徴とする制御方法。
【請求項10】
第一の領域と第二の領域を有し、タッチ操作による入力が可能であり、外部に設けられた複数の撮像手段によって撮影されている画像を表示する表示手段を備える電子機器を制御するコンピュータを、
前記表示手段の前記第一の領域でタッチ操作をされた場合、複数の撮像手段によって撮影されている画像のうち、当該タッチ操作に応じて画像を選択し、選択した画像を前記表示手段に表示させる出力制御手段、
前記表示手段の前記第二の領域でタッチ操作をされた場合、複数の撮像手段によって撮影されている画像のうち、当該タッチ操作に応じて選択された画像を撮影している撮像手段を判定する判定手段、
前記判定手段によって判定された前記撮像手段に対して、記録又は記録用の画像を撮影する本撮影の指示を行う指示手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、複数台のカメラを設置して動画を撮影し、その種々のカメラで撮影されている動画像表示を所定のジェスチャによる操作で切り替える映像監視システムがある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−258878号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術では、複数台のカメラを切り替えて、各々のカメラで撮影されている動画像を表示しているのみで、複数のカメラのうち、切り替えられたカメラに対して画像の撮影や記録をさせることができなかった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、複数の撮影系統のうち、ユーザが所望する撮影系統で画像の撮影や記録を行わせることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の電子機器は、
第一の領域と第二の領域を有し、タッチ操作による入力が可能な表示手段と、
外部に設けられた複数の撮像手段によって撮影されている画像のうち、タッチ操作に応じて画像を選択し、選択した画像を前記表示手段に表示させる出力制御手段と、
前記表示手段によって表示された画像を撮影している撮像手段を判定する判定手段と、
前記判定手段によって判定された前記撮像手段に対して、記録又は本撮影の指示を行う指示手段と、
を備え
前記出力制御手段は、前記表示手段の前記第一の領域でタッチ操作をされた場合、外部に設けられた複数の撮像手段によって撮影されている画像から当該タッチ操作に応じて選択した画像を前記表示手段に表示させ、
前記指示手段は、前記表示手段の前記第二の領域でタッチ操作をされた場合、当該タッチ操作に応じて選択された画像を撮影している前記撮像手段に対して、記録又は記録用の画像を撮影する本撮影の指示を行うことを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複数の撮影系統のうち、ユーザが所望する撮影系統で画像の撮影や記録を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る表示装置を説明するための概念図である。
図2】本発明の一実施形態に係る表示装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。
図3】シングル表示の表示例を示す模式図である。
図4】マルチ表示の表示例を示す模式図である。
図5】マルチ表示における撮影指示を説明するための模式図である。
図6】マルチ表示の他の例を示す模式図である。
図7図2の表示装置の機能的構成のうち、表示撮影処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
図8図7の機能的構成を有する図2の表示装置が実行する表示撮影処理の流れを説明するフローチャートである。
図9図7の機能的構成を有する図2の表示装置が実行する表示撮影処理の流れを説明するフローチャートである。
図10図7の機能的構成を有する図2の表示装置が実行する表示撮影処理の流れを説明するフローチャートである。
図11】他の表示画面におけるマルチ表示の他の例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係る表示装置を説明するための概念図である。
本実施形態の表示装置1は、図1に示すように、タッチパネルによるタッチ入力機能と表示機能等を有する表示装置本体2と、撮像機能を有する複数の撮影ユニット3−1,3−2,3−3・・・からなる。
表示装置本体2と複数の撮影ユニット3とは、互いに無線通信によって接続されており、表示装置本体2から撮影ユニット3に対して撮影指示を出すことで、撮影ユニット3での撮影が行われる。撮影ユニット3において撮影された画像は、撮影指示を出した表示装置本体2に送られ、表示装置本体2で画面表示される。
【0011】
図2は、本発明の一実施形態に係る表示装置1のハードウェアの構成を示すブロック図である。
表示装置1のうち、表示装置本体2は、例えば、タブレット等の携帯端末から構成され、撮影ユニット3は、例えば、デジタルカメラ等の撮影端末とから構成される。
【0012】
表示装置1は、図2に示すように、表示装置本体2においてCPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、撮像部16と、入力部17と、出力部18と、記憶部19と、通信部20と、ドライブ21と、撮影ユニット3と、を備えている。
【0013】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部19からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
【0014】
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0015】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、撮像部16、入力部17、出力部18、記憶部19、通信部20及びドライブ21が接続されている。
【0016】
撮像部16は、図示はしないが、光学レンズ部と、イメージセンサと、を備えている。
【0017】
光学レンズ部は、被写体を撮影するために、光を集光するレンズ、例えばフォーカスレンズやズームレンズ等で構成される。
フォーカスレンズは、イメージセンサの受光面に被写体像を結像させるレンズである。ズームレンズは、焦点距離を一定の範囲で自在に変化させるレンズである。
光学レンズ部にはまた、必要に応じて、焦点、露出、ホワイトバランス等の設定パラメータを調整する周辺回路が設けられる。
【0018】
イメージセンサは、光電変換素子や、AFE(Analog Front End)等から構成される。
光電変換素子は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の光電変換素子等から構成される。光電変換素子には、光学レンズ部から被写体像が入射される。そこで、光電変換素子は、被写体像を光電変換(撮像)して画像信号を一定時間蓄積し、蓄積した画像信号をアナログ信号としてAFEに順次供給する。
AFEは、このアナログの画像信号に対して、A/D(Analog/Digital)変換処理等の各種信号処理を実行する。各種信号処理によって、ディジタル信号が生成され、撮像部16の出力信号を画像として出力される。画像のデータは、CPU11や図示しない画像処理部等に適宜供給される。
【0019】
入力部17は、指等の接触を検知して、ユーザの指示操作に応じて各種情報を入力する。
【0020】
出力部18は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、画像や音声を出力する。
なお、入力部17は、出力部18に重畳的に配置されてタッチパネルを構成する。
【0021】
記憶部19は、ハードディスク或いはDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種画像のデータを記憶する。
【0022】
通信部20は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。また、通信部20は、表示装置本体2と撮影ユニット3とを接続して、撮影指示や画像等をやり取り可能にBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信が可能に構成される。
【0023】
ドライブ21には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ21によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部19にインストールされる。また、リムーバブルメディア31は、記憶部19に記憶されている画像のデータ等の各種データも、記憶部19と同様に記憶することができる。
【0024】
撮影ユニット3は、上述した表示装置本体2の撮像部16と、記憶部19と、通信部20に相当するハードウェアで構成され、撮像機能と記憶機能と通信機能を有する。即ち、撮影ユニット3は、表示装置本体2と無線通信で接続し、表示装置本体2からの撮影指示を受信して、撮影を行って、画像を表示装置本体2に送信する。
【0025】
このように構成される表示装置1では、撮影ユニット3で撮影された画像を表示装置本体2で表示する際に、特定の撮影ユニット3で撮影された画像を表示する機能を有する。また、表示装置1では、特定の撮影ユニット3に対して撮影指示を送信する機能を有する。
【0026】
表示装置1では、表示装置本体2に対する直感的な操作で、表示装置本体2での画像の切り替え表示と、撮影ユニット3での撮影指示を行うことができる。
本実施形態においては、撮影ユニット3の各々は、識別可能に構成され、序列によって管理されており、表示装置本体2において順番に対応する操作を行うことで、直感的対応する撮影ユニット3への撮影指示と、画像の表示を行うことができる。
具体的には、例えば、撮影ユニット3−1が序列1番、撮影ユニット3−2が序列2番、撮影ユニット3−3が序列3番・・・という序列で管理される。
【0027】
また、本実施形態の表示装置1では、表示機能として、1つの画像を表示するシングル表示と、複数の画像を表示するマルチ表示を行うことができる。シングル表示にするかマルチ表示にするかの選択は、所定の設定画面等で予め行われるようにしてもよい。
【0028】
図3は、シングル表示の表示例を示す模式図である。なお、本実施形態の入力部17における操作領域は、図3(a)に示すように、「ライブビューエリア」と、「切替エリア」とに分けられる。ライブビューエリアは、画面の中央にあり、ライブビュー画像や撮影指示の結果、撮影された画像(以下、「本撮影画像」という。)が表示され、撮影指示操作等を行える領域である。これに対して、切替エリアは、ライブビューエリアを挟んだ両側の2カ所の領域であり、ライブビューエリアに表示する画像を切り替える操作を行える領域である。
【0029】
「シングル表示」とは、図3(b)に示すように、画面に1枚の画像を表示する表示方法であり、画面をタッチして横に指を移動させて弾く操作(以下、「フリック操作」という。)を行うことにより、画像を切り替えることができる。
【0030】
本実施形態のシングル表示では、切替エリアをタッチした指の本数に対応する序列の撮影ユニット3のライブビュー画像を表示する。例えば、4本の指でタッチした場合には、序列4番の撮影ユニット3のライブビュー画像が表示される。
【0031】
また、シングル表示では、序列1番の撮影ユニット3−1からの画像が表示されている場合に、エリアに関わらず、例えば、左から右へのフリック操作を行うと、次の序列2番の撮影ユニット3−2からのライブビュー画像が表示される。さらにフリック操作を続けることで、序列に従って、序列3番の撮影ユニット3−3、4番の撮影ユニット3−4、5番の撮影ユニット3−5・・・のライブビュー画像が切り替えられて表示される。そして、序列番号が最後の撮影ユニット3―nのライブビュー画像が表示された状態でフリック操作を行うと、最初の序列1番の撮影ユニット3−1からのライブビュー画像が切り替えられて表示される。また、逆に右から左にフリック操作を行うと、序列番号を遡った撮影ユニット3のライブビュー画像が切り替えられて表示される。
【0032】
また、シングル表示では、表示されるライブビュー画像をタッチしてからすぐに離すタップ操作をすることで、表示されている画像を送信する撮影ユニット3において撮影が行われる。撮影が行われた場合には、撮影された画像が画面に表示される。
【0033】
図4は、マルチ表示の表示例を示す模式図である。
「マルチ表示」とは、図4に示すように、画面に複数枚の画像を同時に表示する表示方法であり、画面をタッチした指の数に対応した数の画像を表示することができる。
【0034】
本実施形態のマルチ表示では、切替エリアにおいてタッチした指の本数分の画像をライブビューエリアに表示する。具体的には、1本の指で切替エリアをタッチした場合には、序列1番の撮影ユニット3−1からのライブビュー画像がライブビューエリアに表示され、4本の指で切替エリアをタッチした場合には、序列1番〜4番の撮影ユニット3−1〜撮影ユニット3−4の計4枚のライブビュー画像がライブビューエリアに表示され、8本の指で切替エリアをタッチした場合には、序列1〜8番の撮影ユニット3−1〜撮影ユニット3−8の計8枚のライブビュー画像がライブビューエリアに表示される。なお、本数と序列を対応付けているが本数と表示枚数のみを対応付けて、序列に関係なくランダムに表示させるように構成してもよい。
このようにして、指の数と表示される画像の数が対応していることで、直感的な画像枚数の表示操作を行うことができる。
【0035】
図5は、マルチ表示における撮影指示を説明するための模式図である。
マルチ表示では、図5に示すように、ライブビューエリアに表示されるライブビュー画像をタッチすると、ライブビュー画像を送信している撮影ユニット3に対して撮影指示が送信される。その結果、撮影された画像が撮影結果として所定の時間ライブビュー画像に代えて表示される。
また、マルチ表示では、同時に複数の画像に対応する撮影ユニット3に撮影を指示することができ、本実施形態においては、片手の最大本数である5本の指でタッチすると、表示される全ての画像に対応する撮影ユニット3に撮影を指示することができる。
【0036】
図6は、マルチ表示の他の例を示す模式図である。
マルチ表示において、出力部18を横向きにして使用した場合には、異なる表示や動作を行うように構成する。例えば、図6の例に示すように、画面の端をタッチすることで、タッチした指の本数に対応した枚数の画像が表示される。この場合、片手の最大の本数である5本の指でタッチした場合には、表示できる最大の画像の枚数で表示する。
【0037】
図7は、図2の表示装置1の機能的構成のうち、表示撮影処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
表示撮影処理とは、表示装置本体2で撮影ユニット3のライブビュー画像を表示して、撮影対象となる撮影ユニット3を選択し、選択した撮影ユニット3に対して撮影指示を送って、撮影記録を行わせる一連の処理をいう。
【0038】
表示撮影処理を実行する場合には、図7に示すように、CPU11において、通信制御部51と、序列設定部52と、出力制御部53と、入力検出部54と、入力情報取得部55と、が機能する。
また、記憶部19の一領域には、識別情報記憶部71と、画像記憶部72が設定される。
【0039】
識別情報記憶部71は、予め設定された序列番号と対応する撮影ユニット3の各々の識別情報と、設定された序列とが対応付けられて記憶される。
【0040】
画像記憶部72には、各撮影ユニット3で撮影された画像のデータが記憶される。
【0041】
通信制御部51は、撮影ユニット3との通信を行うように通信部20を制御する。
具体的には、通信制御部51は、撮影ユニット3の各々と接続するように通信部20を制御する。また、通信制御部51は、タップ操作/フリック操作に応じて対応する撮影ユニット3にライブビュー画像/記録用の本撮影画像を撮影する撮影指示(ライブビュー用の撮影指示、記録用の撮影指示である本撮影指示)を送信する。また、通信制御部51は、撮影指示した撮影ユニット3からの撮影完了か否かの応答内容を確認する。
【0042】
序列設定部52は、例えば、ユーザの操作等によって、撮影ユニット3の各々の序列を決定して、識別情報に対応付けて識別情報記憶部71に記憶させて設定する。なお、序列の設定は自動で行うように構成することもでき、この場合、例えば、撮影ユニット3の個体の識別番号を識別情報として取得して、当該識別番号順に序列を設定するように構成する。
【0043】
出力制御部53は、画像を表示するように出力部18を制御したり、表示における設定を確認したりする。
具体的には、出力制御部53は、入力情報取得部55によって選択された序列N番の撮影ユニット3から受信したライブビュー画像や本撮影画像を表示するように出力部18を制御する。また、出力制御部53は、表示モード(シングル表示モードかマルチ表示モード)を判定する。また、出力制御部53は、アイコン等を表示するように出力部18を制御する。
【0044】
入力検出部54は、入力部17に対するタッチ操作やフリック操作等の操作や画面において操作が行われた場所を検出する。
具体的には、入力検出部54は、画面操作が行われたか否かを判定する。また、入力検出部54は、画面におけるタップ位置を判定する。また、入力検出部54による検出結果から、序列何番のライブビュー画像がタップされたかの情報を取得する。
【0045】
入力情報取得部55は、入力検出部54による検出結果から入力部17への操作に関する情報を取得する。そして、入力情報取得部55は、取得した情報から画像に対応する撮影ユニット3を選択する。
具体的には、入力情報取得部55は、入力検出部54による検出結果から、切替エリアにおけるマルチタップの数を取得する。また、入力情報取得部55は、入力検出部54による検出結果から、識別情報記憶部71を参照して、対応する序列何番の撮影ユニット3からのライブビュー画像がタップされたかの情報を取得する。そして、入力情報取得部55は、取得した情報から画像に対応する撮影ユニット3を選択する。本実施形態においては、入力情報取得部55は、マルチタップの数を取得して、取得した情報からシングル表示モードの場合の撮影ユニット3(数に応じた序列番号の撮影ユニット3)と、マルチ表示モードの場合の撮影ユニット3(数に応じた複数の撮影ユニット3)を選択する。
【0046】
図8図10は、図7の機能的構成を有する図2の表示装置1が実行する表示撮影処理の流れを説明するフローチャートである。
表示撮影処理は、ユーザによる入力部17への表示撮影処理開始の操作により開始される。
【0047】
ステップS11において、通信制御部51は、撮影ユニット3の各々と接続するように通信部20を制御して、撮影ユニット3の各々と接続したか否かを判定する。接続に際して、通信制御部51は、撮影ユニット3の識別情報も併せて取得するように通信部20を制御する。
撮影ユニット3の各々と接続していない場合には、ステップS11においてNOと判定されて、待機状態となる。
撮影ユニット3の各々と接続した場合には、ステップS11においてYESと判定されて、処理はステップS12に進む。
【0048】
ステップS12において、序列設定部52は、例えば、ユーザの操作等によって、全ての撮影ユニット3における序列が設定されたか否かを判定する。
序列が設定されていない場合には、ステップS12においてNOと判定されて、待機状態となる。
序列が設定された場合には、ステップS12においてYESと判定されて、処理はステップS13に進む。
【0049】
ステップS13において、通信制御部51は、序列1番の撮影ユニット3にライブビュー画像を撮影し、逐次表示装置本体2に送信する撮影指示(ライブビュー撮影指示)を送信するように通信部20を制御する。そして、出力制御部53は、序列1番の撮影ユニット3から受信したライブビュー画像を表示するように出力部18を制御する。
【0050】
ステップS14において、入力検出部54は、画面操作が行われたか否かを判定する。その後、入力情報取得部55によって、入力検出部54によって検出された画面操作の情報が取得される。
画面操作がタップ操作であった場合には、ステップS14において[タップ]と判定されて、処理はステップS16に進む。ステップS16以降の処理については後述する。
これに対して、画面操作がフリック操作であった場合には、ステップS14において[フリック]と判定されて、処理はステップS15に進む。
【0051】
ステップS15において、通信制御部51は、フリック操作であるため、入力情報取得部55によって対応する次の序列N番の撮影ユニット3が選択されて、ライブビュー画像を撮影し、逐次表示装置本体2に送信する撮影指示(ライブビュー撮影指示)を送信するように通信部20を制御する。そして、出力制御部53は、序列N番の撮影ユニット3から受信したライブビュー画像を切り替えて表示するように出力部18を制御する。
【0052】
ステップS16において、入力検出部54は、画面におけるタップ位置を判定する。
タップ位置がライブビューエリアの場合には、ステップS16において[ライブビューエリア]と判定されて、処理はステップS21に進む。ステップS21以降の処理は後述する。
これに対して、タップ位置が切替エリアの場合には、ステップS16において[切替エリア]と判定されて、処理はステップS17に進む。
【0053】
ステップS17において、入力情報取得部55は、入力検出部54による検出結果から、切替エリアにおけるマルチタップの数を取得する。そして、入力情報取得部55は、取得した情報から、シングル表示モード用かマルチ表示モード用の画像に対応する撮影ユニット3を選択する。
【0054】
ステップS18において、出力制御部53は、表示モード(シングル表示モードかマルチ表示モード)を判定する。
表示モードがマルチ表示モードである場合には、ステップS18において[マルチ]と判定されて、処理はステップS19に進む。
【0055】
ステップS19において、通信制御部51及び出力制御部53は、マルチタップの数に応じた複数の撮影ユニット3のライブビュー画像を撮影し、逐次表示装置本体2に送信する撮影指示(ライブビュー撮影指示)を送信するように通信部20を制御する。そして、出力制御部53は、複数の撮影ユニット3から受信したライブビュー画像を同時に表示するように出力部18を制御する。その後、処理はステップS14に戻る。
【0056】
これに対して、表示モードがシングル表示モードである場合には、ステップS18において[シングル]と判定されて、処理はステップS20に進む。
【0057】
ステップS20において、通信制御部51及び出力制御部53は、マルチタップの数に応じた序列番号に対応する撮影ユニット3のライブビュー画像を撮影し、逐次表示装置本体2に送信する撮影指示(ライブビュー撮影指示)を送信するように通信部20を制御する。そして、出力制御部53は、序列番号に対応する撮影ユニット3から受信したライブビュー画像を表示するように出力部18を制御する。その後、処理はステップS14に戻る。
【0058】
ステップS21において、入力情報取得部55は、入力検出部54による検出結果から、序列何番のライブビュー画像がタップされたかの情報を取得する。
【0059】
ステップS22において、通信制御部51は、取得した序列番号の撮影ユニット3に撮影指示(本撮影指示)を送信するように通信部20を制御する。その後、撮影指示を受けた撮影ユニット3において撮影処理が実行されて、本撮影画像等の撮影結果が応答内容として送信される。
【0060】
ステップS23において、通信制御部51は、撮影指示した撮影ユニット3からの応答内容を確認する。
応答内容が撮影完了した旨であった場合には、ステップS23において[撮影OK]と判定されて、処理はステップS24に進む。
【0061】
ステップS24において、出力制御部53は、ライブビュー画像と共に、撮影が完了した旨を示す「OKアイコン」を表示するように出力部18を制御する。その後、出力制御部53は、受信した本撮影画像を所定の時間表示するように出力部18を制御する。尚、撮影処理が実行されて撮影された画像は、撮影指示を受けた撮影ユニット3に保存してもよいし、撮影ユニット3から表示装置本体2に送信されて表示装置本体2に保存してもよいし、撮影ユニット3に保存すると共に、撮影ユニット3から表示装置本体2に送信されて表示装置本体2に保存してもよい。
【0062】
これに対して、応答内容が撮影できなかった旨であった場合には、ステップS23において[撮影NG]と判定されて、処理はステップS25に進む。
【0063】
ステップS25において、出力制御部53は、ライブビュー画像と共に、撮影が行えなかった旨を示す「NGアイコン」を表示するように出力部18を制御する。
【0064】
ステップS26において、出力制御部53は、アイコンの表示を消すように出力部18を制御する。その後、処理はステップS14に戻る。
【0065】
したがって、表示装置1では、複数の撮影系統を切り替えて、ユーザが所望する撮影系統で所定の操作を行うことができる。
【0066】
図11は、他の表示画面におけるマルチ表示の他の例を示す模式図である。
図11の例に示すように、表示装置1をリスト型のウェアラブル端末(例えば、スマートウォッチ等)で、タッチパネルの領域を円形形状に構成した場合には、画像を並列的に配置せずに、領域の中心から放射状に等分されるように配置する。リスト型のウェアラブル端末では、タッチパネルの領域は限られているが、このようにすれば、画像の表示領域へのタッチ操作を行って撮影指示をする場合に、他の画像の領域に触れてしまう等の誤操作を行う可能性が低くなる。また、円形形状の中心から放射状に均等に配置されているために、視認性も向上する。
【0067】
以上のように構成される表示装置1は、出力部18と、複数の撮影ユニット3と、入力情報取得部55と、通信制御部51と、を備える。
出力部18は、外部に設けられた複数の撮影ユニット3によって撮影されている画像を表示する。
入力情報取得部55は、出力部18によって表示される画像のうち、任意の画像を、例えば、入力部17に対する操作から選択する。
通信制御部51は、入力情報取得部55によって選択された画像を撮影している撮影ユニット3を判定する。また、通信制御部51は、判定された撮影ユニット3に対して、本撮影指示を行うように通信部20を制御する。
これにより、表示装置1においては、複数の撮影系統のうち、ユーザが所望する撮影系統で撮影指示等の所定の操作を行うことができる。
【0068】
表示装置1は、出力制御部53をさらに有する。
出力制御部53は、複数の撮影ユニット3で撮影された画像を切り替えて表示するように出力部18を制御する。
また、入力情報取得部55は、出力制御部53により画像が切り替えられることにより画像を選択する。
これにより、表示装置1においては、複数の撮影系統を切り替えて、ユーザが所望する撮影系統で撮影指示等の所定の操作を行うことができる。
【0069】
出力部18では、撮影ユニット3で撮影されている画像を逐次表示するライブビュー表示が行われると共に、本撮影指示に基づいて、撮影ユニット3において撮影が行われた場合には、当該本撮影指示で撮影された画像を表示する。
これにより、表示装置1においては、ユーザに複数の撮影ユニット3からの現在の撮影状況を知らせることができ、撮影指示があった場合には、撮影した結果を確認させることができる。
【0070】
出力部18は、1つの画像を撮影ユニット3毎に切り替えて表示する。
これにより、表示装置1においては、複数の撮影系統を切り替えて、ユーザが所望する撮影系統での撮影結果を切り替えて表示させることができる。
【0071】
出力部18は、撮影ユニット3毎に対応した複数の画像を同時に表示する。
これにより、表示装置1においては、複数の撮影系統で撮影された画像を同時に表示させることができる。
【0072】
出力部18は、タッチ操作による入力が可能なタッチパネルとして構成される。
これにより、表示装置1においては、表示される画像を見ながら、対象となる表示に対して直感的な操作を行うことができる。
【0073】
また、表示装置1は、入力検出手段を備える。
入力検出手段は、出力部18に表示されている画像を選択する第1の操作と、出力部18に表示されている画像に対応する撮影ユニット3へ撮影指示を行わせる第2の操作を検出する。
これにより、表示装置1においては、例えば、ジェスチャの異なる操作で、画像の切り替えと、撮影指示を行うことができるために、簡単かつ直感的に操作を行うことができる。
【0074】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0075】
上述の実施形態では、表示装置1を構成する撮影ユニット3に撮影機能を備えるように構成したがこれに限られず、表示装置1によって外部の撮影機能を有する装置を制御する制御システムのように構成してもよい。
【0076】
また、上述の実施形態では、ライブビュー撮影指示によってライブビュー画像の撮影が行われ、本撮影指示によって本撮影画像が撮影され表示装置本体2と撮影ユニット3のいずれか又は両方に撮影画像が保存されるように構成したが、表示したライブビュー画像を表示装置本体2と撮影ユニット3のいずれか又は両方に保存するように構成してもよい。
【0077】
また、上述の実施形態では、序列を設定した撮影ユニット3において未撮影の状態の場合には、序列を飛ばして対応するように構成してもよいし、撮影ユニット3の識別番号等が表示される撮影ユニット3との対応を想起するようなイメージ画像を表示するように構成してもよい。当該イメージ画像をタッチ操作することで、ライブビュー撮影指示や本撮影指示を行うように構成してもよい。また、撮影ユニット3との接続が切断し、再度接続したような場合には、イメージ画像を表示したり、接続をトリガにしてライブビュー撮影指示を出してライブビュー画像を表示したり、切断前に取得した最後の画像を表示させたりして構成してもよい。
【0078】
また、上述の実施形態では、マルチ表示の際に、例えば、フリック操作を行うことで、表示されている複数の画像を一括で切り替えるように構成してもよい。この場合、個別の画像に対してフリック操作を行って、画像の各々を別々に切り替えられるように構成してもよい。
【0079】
また、上述の実施形態では、撮影ユニット3の撮影制御だけでなく、設定を変更できるように構成してもよい。例えば、動画/静止画の撮影、ノーマル撮影、ハイスピード撮影、タイムラプス撮影の撮影手法を設定で切り替えたりしてもよい。
この際、別途設定画面で設定を切り替えるようにしてもよいが、例えば、画像を所定時間タッチし続けることで、対応する撮影ユニット3の設定メニューを呼び出して画像上に表示させて、設定を変更するようにしてもよい。
【0080】
また、上述の実施形態では、撮影ユニット3の撮影指示の制御だけでなく、その他の撮影制御を行うように構成してもよい。例えば、ズーム、ピント、ホワイトバランス等の調整を行うように構成してもよい。この場合、表示される画像をピンチイン/ピンチアウトすることで、ズームの調整を行ったり、画像の所定箇所をダブルタップすることで、対応する場所にピントを合わせたり、画像を切り替え方向(本実施形態においては、左右方向)とは異なる方向(例えば、上下)にフリック操作することで、ホワイトバランス等のパラメータ値を変更するように構成してもよい。
【0081】
また、上述の実施形態では、撮影ユニット3をグループ化して、グループ全体を1度の操作で、動作させるように構成してもよい。また、撮影ユニット3の設定を変更する場合も、グループ単位で設定変更可能に構成してもよい。
この際、画面の表示の有無にかかわらず、グループ毎に設定、操作等を行うように構成してもよい。
また、グループは予め設定等で決定してもよいし、例えば、画像を同時に所定時間タップし続ける等でグループ化を行うように構成してもよい。グループ化した撮影ユニット3は、対応して表示される画像において、複数枚の画像が重なったように表示することで、何台の撮影ユニット3が同一グループにあるかを表示してもよいし、同一グループは色分けした枠を画像の周囲に設ける等で表示するように構成してもよい。
【0082】
また、上述の実施形態では、本発明が適用される表示装置1は、表示装置本体2と複数の撮影ユニット3で構成され、表示装置本体2は、例えば、タブレット等の携帯端末となり、撮影ユニット3は、例えば、デジタルカメラ等の複数の撮影端末となる例として説明したが、特にこれに限定されない。
例えば、本発明は、表示撮影処理機能を有する電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、プリンタ、テレビジョン受像機、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、スマートフォン、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
【0083】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、図7の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が表示装置1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図7の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0084】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0085】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図2のリムーバブルメディア31により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア31は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk),Blu−ray(登録商標) Disc(ブルーレイディスク)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図2のROM12や、図2の記憶部19に含まれるハードディスク等で構成される。
【0086】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
【0087】
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0088】
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
外部に設けられた複数の撮像手段によって撮影されている画像を表示する表示手段と、
前記表示手段によって表示される画像のうち、任意の画像を選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された画像を撮影している撮像手段を判定する判定手段と、
前記判定手段によって判定された前記撮像手段に対して、記録又は本撮影の指示を行う指示手段と、
を備えることを特徴とする電子機器。
[付記2]
前記複数の撮像手段で撮影された画像を切り替えて表示するように前記表示手段を制御する切替手段をさらに有し、
前記選択手段は、前記切替手段により画像が切り替えられることにより画像を選択する、
ことを特徴とする付記1に記載の電子機器。
[付記3]
前記表示手段では、前記撮像手段で撮影されている画像を逐次表示するライブビュー表示が行われると共に、前記記録又は本撮影の指示に基づいて、前記撮像手段において撮影が行われた場合には、当該記録又は本撮影の指示で撮影された画像を表示する、
ことを特徴とする付記1又は2に記載の電子機器。
[付記4]
前記表示手段は、1つの画像を前記撮像手段毎に切り替えて表示する、
ことを特徴とする付記2又は3に記載の電子機器。
[付記5]
前記表示手段は、前記撮像手段毎に対応した複数の画像を同時に表示する、
ことを特徴とする付記1乃至4の何れか1つに記載の電子機器。
[付記6]
前記表示手段は、タッチ操作による入力が可能なタッチパネルとして構成される、
をことを特徴とする付記1乃至5の何れか1つに記載の電子機器。
[付記7]
前記表示手段に表示されている画像を選択する第1の操作と、前記表示手段に表示されている画像に対応する前記撮像手段へ前記記録又は本撮影の指示を行わせる第2の操作を検出する入力検出手段を備える、
ことを特徴とする付記1乃至6の何れか1つに記載の電子機器。
[付記8]
前記表示手段に表示されている画像を選択すると同時に、選択された画像に対応する前記撮像手段へ前記記録又は本撮影の指示を行わせる操作を検出する入力検出手段を備える、
ことを特徴とする付記1乃至6の何れか1つに記載の電子機器。
[付記9]
外部に設けられた複数の撮像手段によって撮影されている画像を表示する表示手段を備える電子機器で実行される制御方法であって、
前記表示手段によって表示される画像のうち、任意の画像を選択する選択ステップと、
前記選択ステップによって選択された画像を撮影している撮像手段を判定する判定ステップと、
前記判定ステップによって判定された前記撮像手段に対して、記録又は本撮影の指示を行う指示ステップと、
を含むことを特徴とする制御方法。
[付記10]
外部に設けられた複数の撮像手段によって撮影されている画像を表示する表示手段を備える電子機器を制御するコンピュータを、
前記表示手段によって表示される画像のうち、任意の画像を選択する選択手段、
前記選択手段によって選択された画像を撮影している撮像手段を判定する判定手段、
前記判定手段によって判定された前記撮像手段に対して、記録又は本撮影の指示を行う指示手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0089】
1・・・表示装置,2・・・表示装置本体,3・・・撮影ユニット,11・・・CPU,12・・・ROM,13・・・RAM,14・・・バス,15・・・入出力インターフェース,16・・・撮像部,17・・・入力部,18・・・出力部,19・・・記憶部,20・・・通信部,21・・・ドライブ,31・・・リムーバブルメディア,51・・・通信制御部,52・・・序列設定部,53・・・出力制御部,54・・・入力検出部,55・・・入力情報取得部,71・・・識別情報記憶部,72・・・画像記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11