特許第6561810号(P6561810)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6561810情報処理装置、拡張ユニット及び情報処理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6561810
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】情報処理装置、拡張ユニット及び情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/26 20060101AFI20190808BHJP
   G06F 3/00 20060101ALI20190808BHJP
【FI】
   G06F1/26 306
   G06F3/00 A
   G06F3/00 Q
   G06F1/26
【請求項の数】6
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2015-239523(P2015-239523)
(22)【出願日】2015年12月8日
(65)【公開番号】特開2017-107331(P2017-107331A)
(43)【公開日】2017年6月15日
【審査請求日】2018年11月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】518133201
【氏名又は名称】富士通クライアントコンピューティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】八亀 博毅
【審査官】 佐賀野 秀一
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2014/109789(WO,A1)
【文献】 特開2009−217774(JP,A)
【文献】 特開2015−212930(JP,A)
【文献】 特開2013−254408(JP,A)
【文献】 特開2002−278655(JP,A)
【文献】 特開2009−157877(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/26− 1/3296
G06F 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自装置に接続された電源から負荷へ向けて電気を通過させるダイオードと、
所定の外部装置が有する受給電経路又は他の外部装置が有する受給電経路と接続する受給電端子と、
前記ダイオードの出力側と前記受給電端子とを接続する経路の切断又は接続を行うスイッチと、
前記所定の外部装置が有する受給電経路に対する前記受給電端子の接続開始を検出する検出部と、
前記検出部により接続開始が検出された場合、前記スイッチを接続側に切り替え、前記他の外部装置が有する受給電経路に前記受給電端子が接続された場合、前記他の外部装置との通信結果を基に前記スイッチを制御する制御部と
を備え
前記経路は、前記ダイオードの出力側から前記受給電端子へ向けて電気を流す第1経路及び前記第1経路と並列に配置され、前記受給電端子から前記負荷に向けて電気を流す第2経路を有し、
前記スイッチは、前記第1経路の切断又は接続を行う第1スイッチ及び前記第2経路の切断又は接続を行う第2スイッチを有し、
前記制御部は、前記検出部により接続開始が検出された場合、前記第1スイッチ及び第2スイッチを接続側に切り替え、
前記制御部は、前記他の外部装置が有する受給電経路に前記受給電端子が接続された場合、前記他の外部装置との通信により前記他の外部装置への電源供給を決定すると、前記第1スイッチを接続側に切り替え、前記第2スイッチを切断側に切り替え、前記他の外部装置からの電源供給の受け入れを決定すると、前記第1スイッチを切断側に切り替え、前記第2スイッチを接続側に切り替えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
Universal Serial Bus(USB) Type−Cの規格に準拠し、前記所定の外部装置及び前記他の外部装置と接続する、前記受給電端子を含むコネクタを備えたことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記他の外部装置が接続された場合、前記他の外部装置と通信を行い、送信する信号の種類及び方向、並びに、受給電を行う電圧及び方向を決定する通信部と、
前記通信部により決定された内容を基に、前記スイッチを制御するスイッチ制御部と
を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1スイッチは、前記ダイオードの出力側から前記受給電端子へ向けて電気を流すField Effect Transistor(FET)スイッチであり、
前記第2スイッチは、前記受給電端子から前記負荷に向けて電気を流すFETスイッチである
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記検出部は、磁気センサであり、前記所定の外部装置に設けられた磁石の近接を検知することで、前記所定の外部装置が有する受給電経路に対する前記受給電端子の接続開始を検出することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項6】
情報処理装置及び拡張ユニットを有する情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記情報処理装置に接続された第1電源から前記情報処理装置内の第1負荷へ向けて電気を通過させる第1ダイオードと、
前記拡張ユニットが有する受給電経路又は他の外部装置が有する受給電経路と接続する第1受給電端子と、
前記第1ダイオードの出力側と前記第1受給電端子とを接続する経路の切断又は接続を行う第1受給電スイッチと、
前記拡張ユニットが有する受給電経路に対する前記第1受給電端子の接続開始を検出する第1検出部と、
前記第1検出部により接続開始が検出された場合、前記第1受給電スイッチを接続側に切り替え、前記他の外部装置が有する受給電経路に前記第1受給電端子が接続された場合、前記他の外部装置との通信結果を基に、前記第1受給電スイッチを制御する第1制御部とを備え、
前記経路は、前記第1ダイオードの出力側から前記第1受給電端子へ向けて電気を流す第1経路及び前記第1経路と並列に配置され、前記第1受給電端子から前記第1負荷に向けて電気を流す第2経路を有し、
前記第1受給電スイッチは、前記第1経路の切断又は接続を行う第1スイッチ及び前記第2経路の切断又は接続を行う第2スイッチを有し、
前記第1制御部は、前記第1検出部により接続開始が検出された場合、前記第1スイッチ及び第2スイッチを接続側に切り替え、
前記第1制御部は、前記他の外部装置が有する受給電経路に前記第1受給電端子が接続された場合、前記他の外部装置との通信により前記他の外部装置への電源供給を決定すると、前記第1スイッチを接続側に切り替え、前記第2スイッチを切断側に切り替え、前記他の外部装置からの電源供給の受け入れを決定すると、前記第1スイッチを切断側に切り替え、前記第2スイッチを接続側に切り替え、
前記拡張ユニットは、
前記拡張ユニットに接続された第2電源から前記拡張ユニット内の第2負荷へ向けて電気を通過させる第2ダイオードと、
前記第1受給電端子と接続する第2受給電端子と、
前記第2ダイオードの出力側と前記第2受給電端子とを接続する、前記拡張ユニットが有する前記受給電経路の切断又は接続を行う第2受給電スイッチと、
前記第1受給電端子と前記第2受給電端子との接続開始を検出する第2検出部と、
前記第2検出部により接続開始が検出された場合、前記第2受給電スイッチを接続側に切り替える第2制御部とを備えた
ことを特徴とする情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、拡張ユニット及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ノート型PC(Personal Computer)やタブレット型PCなどの小型情報端末は、拡張機能を実現するためにドッキングステーションなどの拡張ユニットに接続するためのI/F(Inter Face)コネクタを搭載していた。拡張機能のためのI/Fコネクタには、ディスプレイポート、HDMI(High Definition Multimedia Interface)(登録商標)及びアナログインタフェースなどがある。他にも、拡張機能のためのI/Fコネクタには、RGB(Red Green Blue)ポート、USB(Universal Serial Bus)ポート及びオーディオポートなどがある。このような拡張機能のためのI/Fコネクタは、拡張ユニットが有する機能の数にもよるが、通常十ピン〜百ピン程度の大きなコネクタである。そのため、小型情報端末では、拡張機能のためのI/Fコネクタが、小型化や薄型化の障壁となっていた。
【0003】
そこで、近年、拡張機能のためのI/Fコネクタによる小型化や薄型化の障壁を解消するため、拡張機能のためのI/FコネクタとしてUSBの新規格であるUSB Type−Cの採用が提案されている。USB Type−Cは、表裏いずれでも差し込むことができる形状のUSBコネクタ規格である。USB Type−Cのコネクタには、USB、ディスプレイポート、オーディオポート及びPCIE(Peripheral Component Interconnect Express)の信号を切り替えて通すことができる。また、USB Type−CのI/Fにおいては、UPD(USB Power Delivery)の規格において、5〜20Vで最大100Wまで対応可能である。
【0004】
USB Type−CをI/Fコネクタとして用いる場合、小型情報端末及び拡張ユニットの双方には、UPDコントローラが搭載される。そして、小型情報端末と拡張ユニットとが接続されると、双方に搭載されたUPDコントローラは、USB Type−C同士の通信信号であるCC(Configuration Channel)信号を用いて相互に通信を行う。次に、小型情報端末及び拡張ユニットの双方に搭載されたEC(Embedded Controller)が、それぞれI2C(Inter-Integrated Circuit)でUPDコントローラのメモリに記録された通信結果を読み出す。その後、双方のECは、ディスプレイポート、USBポート、オーディオポート及び電源ポートのスイッチを切り替える。これにより、小型情報端末に搭載されたECは、拡張ユニットへの信号の送信、並びに、タブレット型PCにおける電源の供給及び受け入れを制御できる。
【0005】
ここで、小型情報端末及び拡張ユニットに供給される電源は、従来のUSB規格のようにUSB I/O電源だけの用途でなく、タブレット型PC及びドッキングステーションの全機能を動作させる電源用途として使用することが可能である。電源供給としては、タブレット型PCが供給元となり、ドッキングステーションに電力を供給することも、タブレット型PCが供給先となり、ドッキングステーションから電力の供給を受けることもできる。すなわち、USB Type−Cの規格では、USBケーブルで接続された一方の装置から他方の装置への給電又は他方の装置から一方の装置への給電が、状態に合わせて切り替えて行われる。
【0006】
なお、ドッキングステーションにAC電源が接続されている場合には、ドッキングステーションからコンピュータへ電源供給を行い、AC電源からの電源供給がなくなった場合、バッテリの電源をドッキングステーションに供給する従来技術がある。また、磁気センサを用いて拡張装置と電子機器とが接続されているか否かを判定する従来技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平10−69333号公報
【特許文献2】特開2009−157877号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、例えば、小型情報端末に商用電源が接続されており且つ拡張ユニットにバッテリが搭載されており、小型情報端末から拡張ユニットに電源供給が行われている場合、以下のような問題が発生する。すなわち、この状態で商用電源から小型情報端末への電源供給が切断されると、拡張ユニットに搭載されたバッテリから小型情報端末へ電源供給に切り替わる。ただし、UPDでは、電源供給元を入れ替える場合、電源ラインの電圧を一度0Vに落とすことが規定されている。そのため、上述のような切り替えが発生した場合、小型情報端末への電源がいったん切断された後に、電源供給元及び電源供給先が切り替わり、小型情報端末への電源供給が再開される。この場合、小型情報端末では、一度電源が切れるため、作業中のユーザデータが消失するおそれがある。
【0009】
ここで、USB Type−Cを用いた場合に、AC電源からの電源供給がなくなった場合、バッテリの電源をドッキングステーションに供給する従来技術を用いても、電源供給元の切り替え処理は発生し、電源供給を途絶なく継続することは困難である。また、磁気センサを用いて拡張装置と電子機器とが接続されているか否かを判定する従来技術を用いても、電源の切り替えは考慮されておらず、電源供給を遮断なく継続することは困難である。
【0010】
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、電源供給を途絶なく継続させる情報処理装置、拡張ユニット及び情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本願の開示する情報処理装置、拡張ユニット及び情報処理システムは、一つの態様において、ダイオードは、自装置に接続された電源から負荷へ向けて電気を通過させる。受給電端子は、所定の外部装置が有する受給電経路又は他の外部装置が有する受給電経路と接続する。スイッチは、前記ダイオードの出力側と前記受給電端子とを接続する経路の切断又は接続を行う。検出部は、前記所定の外部装置が有する受給電経路に対する前記受給電端子の接続開始を検出する。制御部は、前記検出部により接続開始が検出された場合、前記スイッチを接続側に切り替え、前記他の外部装置が有する受給電経路に前記受給電端子が接続された場合、前記他の外部装置との通信結果を基に、前記スイッチを制御する。前記経路は、前記ダイオードの出力側から前記受給電端子へ向けて電気を流す第1経路及び前記第1経路と並列に配置され、前記受給電端子から前記負荷に向けて電気を流す第2経路を有する。前記スイッチは、前記第1経路の切断又は接続を行う第1スイッチ及び前記第2経路の切断又は接続を行う第2スイッチを有する。前記制御部は、前記検出部により接続開始が検出された場合、前記第1スイッチ及び第2スイッチを接続側に切り替える。前記制御部は、前記他の外部装置が有する受給電経路に前記受給電端子が接続された場合、前記他の外部装置との通信により前記他の外部装置への電源供給を決定すると、前記第1スイッチを接続側に切り替え、前記第2スイッチを切断側に切り替え、前記他の外部装置からの電源供給の受け入れを決定すると、前記第1スイッチを切断側に切り替え、前記第2スイッチを接続側に切り替える。
【発明の効果】
【0012】
本願の開示する情報処理装置、拡張ユニット及び情報処理システムの一つの態様によれば、電源供給を途絶なく継続させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、実施例に係るタブレット型PCとドッキングステーションとを接続した状態の概略を表す回路図である。
図2図2は、実施例に係るタブレット型PCと拡張ユニットとを接続した状態の概略を表す回路図である。
図3図3は、タブレット型PC及びドッキングステーションにおける各FETスイッチの状態を説明するための図である。
図4図4は、タブレット型PC及び拡張ユニットにおける各FETスイッチの状態を説明するための図である。
図5図5は、タブレット型PC及びドッキングステーションの双方に電源が接続されている場合の接続時の処理のフローチャートである。
図6図6は、タブレット型PCに電源が接続されかつドッキングステーションに電源が接続されていない場合の接続時の処理のフローチャートである。
図7図7は、タブレット型PCに電源が接続されておらずかつドッキングステーションに電源が接続された場合の接続時の処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本願の開示する情報処理装置、拡張ユニット及び情報処理システムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する情報処理装置、拡張ユニット及び情報処理システムが限定されるものではない。
【実施例】
【0015】
図1は、実施例に係るタブレット型PCとドッキングステーションとを接続した状態の概略を表す回路図である。また、図2は、実施例に係るタブレット型PCと拡張ユニットとを接続した状態の概略を表す回路図である。図2に示す拡張ユニット5は、図1に示すドッキングステーション2とは種類の異なる拡張ユニットである。具体的には、ドッキングステーション2は、タブレット型PC1との接続が考慮された拡張ユニットであり、拡張ユニット5は、タブレット型PC1との接続を考慮されていない拡張ユニットである。このタブレット型PC1が、「情報処理装置」の一例にあたる。また、ドッキングステーション2が、「拡張ユニット」の一例にあたる。また、拡張ユニット5が、「他の外部装置」の一例にあたる。
【0016】
タブレット型PC1は、USB Type−Cに準拠するコネクタを有する。タブレット型PC1とドッキングステーション2とは、USB Type−Cの規格に準拠するUSB Type−Cコネクタ3で接続される。また、タブレット型PC1及び拡張ユニット5についても、双方はUSB Type−Cコネクタ3で接続される。また、タブレット型PC1は、UPD規格に準拠する。
【0017】
タブレット型PC1は、制御部101、UPDコントローラ102、電圧レギュレータ103、LDO(Low Drop Out)電圧レギュレータ104、磁気センサ105、磁石106、バッテリチャージャ107、演算処理システム108及び受給電端子109を有する。また、タブレット型PC1には、バッテリ411が接続される。また、タブレット型PC1には、商用電源412が接続される。バッテリ411及び商用電源412は、挿抜可能である。このバッテリ411及び商用電源412が、情報処理装置に接続される「電源」の一例にあたる。受給電端子109は、USB Type−Cコネクタ3におけるタブレット型PC1側の電源用端子である。
【0018】
接続されたバッテリ411と受給電端子109とを結ぶ経路上に、バッテリ411から受給電端子109へ向けて電気を通過させるダイオードD11が配置される。また、接続された商用電源412の出力側は、バッテリ411と受給電端子109とを結ぶ経路上に接続させる。そして、バッテリ411と受給電端子109とを繋ぐ経路との接点と商用電源412との間に商用電源412から受給電端子109へ向けて電気を通過させるダイオードD12が配置される。
【0019】
さらに、ダイオードD11の出力側とダイオードD12の出力側との接点と受給電端子109との間に電圧レギュレータ103が配置される。電圧レギュレータ103は、電圧可変の電源ICである。電圧レギュレータ103は、制御部101からの指示を受けてオンになる。電圧レギュレータ103は、オンになると、バッテリ411又は商用電源412から入力された電圧を所定範囲の電圧に制御する。
【0020】
さらに、電圧レギュレータ103と受給電端子109との間にFET(Field Effect Transistor)スイッチ11が配置される。FETスイッチ11は、電圧レギュレータ103から受給電端子109へ向かう方向へ電気を通過させる。また、FETスイッチ11のゲートは、GPIO(General Purpose Input Output)インタフェースを介して制御部101に接続される。図1では、GPIO#11により、FETスイッチ11のゲートと制御部101とを結ぶGPIOインタフェースを表す。FETスイッチ11は、GPIO#11を介して制御部101からの指示を受けることで、オン及びオフが切り替わる。FETスイッチ11は、オンの状態で、例えば電圧レギュレータ103から出力された電気を受給電端子109へ向けて流す。ここで、FETスイッチ11は、逆方向の電圧レギュレータ103から受給電端子109へ向けた電流は流さない。また、制御部101からの制御を受けない場合、FETスイッチ11は、オフの状態である。すなわち、制御部101が電源供給を受けずに動作を停止した場合、FETスイッチ11は、オフとなる。このFETスイッチ11が、「第1スイッチ」の一例にあたる。そして、電圧レギュレータ103及びFETスイッチ11が配置された受給電経路が、「第1経路」の一例にあたる。
【0021】
さらに、ダイオードD11の出力側とダイオードD12の出力側との接点とFETスイッチ11の出力側との間に、電圧レギュレータ103及びFETスイッチ11と並列に、ダイオードD15及びFETスイッチ12が配置される。FETスイッチ12は、ダイオードD15に対して給電端子109側に配置される。ダイオードD15は、受給電端子109からダイオードD11の出力側とダイオードD12の出力側との接点へ向かう方向へ電気を通過させる。
【0022】
FETスイッチ12は、受給電端子109からダイオードD15へ向かう方向へ電気を通過させる。ここで、FETスイッチ12は、逆方向の受給電端子109からダイオードD15へ向けた電流は流さない。また、FETスイッチ12のゲートは、GPIOインタフェースを介して制御部101に接続される。図1では、GPIO#12により、FETスイッチ12のゲートと制御部101との間を結ぶGPIOインタフェースを表す。FETスイッチ12は、GPIO#12を介して制御部101からの指示を受けることで、オン及びオフが切り替わる。FETスイッチ12は、オンの状態で、例えば受給電端子109から供給された電気をダイオードD15へ向けて流す。また、制御部101からの制御を受けない場合、FETスイッチ12は、オフの状態である。すなわち、制御部101が電源供給を受けずに動作を停止した場合、FETスイッチ12は、オフとなる。このFETスイッチ12が、「第2スイッチ」の一例にあたる。そして、このFETスイッチ12及びダイオードD15が配置された受給電経路が、「第2経路」の一例にあたる。また、FETスイッチ11及び12が、「第1受給電スイッチ」の一例にあたる。
【0023】
また、ダイオードD11の出力側とダイオードD12の出力側との接点と電圧レギュレータ103との間から磁気センサ105への給電経路が延びる。そして、この磁気センサ105へ延びる給電経路上に、ダイオードD13が配置される。ダイオードD13は、ダイオードD11の出力側とダイオードD12の出力側との接点から磁気センサ105へ向けて電気を通す。
【0024】
また、FETスイッチ11の出力側とFETスイッチ12の入力側との接点と受給電端子109との間からダイオードD13の出力側とを結ぶ給電経路が延びる。このダイオードD13の出力側へ繋がる給電経路上に、ダイオードD14が配置される。ダイオードD14は、受給電端子109から磁気センサ105へ向けて電気を通す。
【0025】
さらに、ダイオードD13の出力側とダイオードD14の出力側との接点と磁気センサ105との間に、LDO電圧レギュレータ104が配置される。LDO電圧レギュレータ104は、バッテリ411又は商用電源412からダイオードD13を経由して送られてきた電圧を所望の電圧に降圧させる。また、LDO電圧レギュレータ104は、ドッキングステーション2から出力され受給電端子109及びダイオードD14を介して送られてきた電圧を所望の電圧に降圧させる。
【0026】
磁気センサ105は、LDO電圧レギュレータ104から出力された電気の供給を受けて動作する。磁気センサ105は、GPIOインタフェースを介して制御部101に接続される。図1では、GPIO#13により、磁気センサ105と制御部101との間を結ぶGPIOインタフェースを表す。磁気センサ105は、ドッキングステーション2に設けられた磁石203の近接を検知する。そして、磁気センサ105は、磁石203の近接を検知すると、受給電端子109と受給電端子209との接続開始を、信号GPIO#13を用いて制御部101に通知する。また、磁気センサ105は、磁石203の離間を検知すると、受給電端子109と受給電端子209との接続の解除を、信号GPIO#13を用いて制御部101に通知する。この磁気センサ105が、情報処理装置における「検出部」の一例にあたる。
【0027】
さらに、LDO電圧レギュレータ104から出力された電力は、制御部101及びUPDコントローラ102へ供給される。図1では、LDO電圧レギュレータ104から出力された電力であるP_LDO1が、制御部101及びUPDコントローラ102へ供給されることが表されている。
【0028】
磁石106は、タブレット型PC1をドッキングステーション2に接続する場合に、後述するドッキングステーション2の磁気センサ204と対向する位置に配置される。
【0029】
さらに、ダイオードD11の出力側とダイオードD12の出力側との接点とダイオードD15の出力側とを結ぶ経路上から演算処理システム108へ延びる給電経路が設けられる。また、この演算処理システム108へ延びる給電経路からは、演算処理システム108以外のタブレット型PC1に内蔵された他のシステムに対しても電源供給される。図1では、演算処理システム108以外の他のシステムへ供給される電源は、P_SYS1として表されている。
【0030】
また、ダイオードD15の出力側は、バッテリ411とダイオードD11との間にも接続される。これにより、ドッキングステーション2からの電力が、ダイオードD15を介してバッテリ411へ供給される。バッテリ411とダイオードD11との間の接点とダイオードD15の出力側との間に、バッテリチャージャ107が配置される。バッテリチャージャ107は、ドッキングステーション2から出力されダイオードD15を介して供給される電圧をバッテリ411への充電電圧へと変換する。そして、バッテリチャージャ107は、ドッキングステーション2から供給された電力によりバッテリ411を充電する。
【0031】
制御部101は、スイッチ187とGPIOインタフェースにより接続される。また、制御部101は、UPDコントローラ102とI2C通信により通信を行う。また、制御部101は、電圧レギュレータ103とSM(System Management)Busにより接続される。また、制御部101は、FETスイッチ11とGPIO#11で接続される。また、制御部101は、FETスイッチ12とGPIO#12で接続される。さらに、制御部101は、磁気センサ105とGPIO#13で接続される。また、制御部101は、LDO電圧レギュレータ104から出力される電源の供給を受けて動作する。
【0032】
制御部101は、図1に示すタブレット型PC1とドッキングステーション2と接続の場合、以下の動作を行う。制御部101は、磁石203の近接を磁気センサ105が検知した場合、磁気センサ105から、受給電端子109と受給電端子209との接続開始の通知をGPIO#13を介して受ける。受給電端子109と受給電端子209との接続開始の通知を受けると、制御部101は、ドッキングステーション2との接続を検出する。そして、制御部101は、GPIOインタフェースを介して切り替えの制御信号をスイッチ187へ入力する。具体的には、制御部101は、ドッキングステーション2に接続される場合のUSBポート、ディスプレイポート及びオーディオポートなどのピン配列を予め記憶する。そして、制御部101は、予め決められたピン配列になるように、スイッチ187におけるCPUチップセット185と後述するDP(Display Port)コネクタ206及びUSBコネクタ207との接続経路を切り替え、ドッキングステーション2へ信号を出力するように制御する。
【0033】
次に、制御部101は、電圧レギュレータ103をオフからオンに切り替える。さらに、制御部101は、FETスイッチ11をオフからオンに切り替える。これにより、バッテリ411又は商用電源412が接続されている場合、接続されたバッテリ411又は商用電源412から電源が受給電端子109へ供給される。すなわち、磁石203の近接が磁気センサ105により検出されなければ、受給電端子109に電圧が掛からない。
【0034】
また、制御部101は、FETスイッチ12をオフからオンに切り替える。これにより、ドッキングステーション2から電源供給が行われる場合、演算処理システム108は、ダイオードD15を介してドッキングステーション2から電源供給を受ける。ここで、バッテリ411又は商用電源412が接続されている場合、演算処理システム108は、接続されているバッテリ411又は商用電源412からダイオードD11又はD12を介して電源供給を受ける。すなわち、演算処理システム108は、各ダイオードを介してバッテリ411、商用電源412及びドッキングステーション2から電源供給を受ける。この場合、演算処理システム108は、バッテリ411、商用電源412及びドッキングステーション2の内の電圧が最も高い電源からの電源供給を受ける。また、商用電源412又はドッキングステーション2からの供給電源の電圧が、バッテリ411からの供給電源の電圧よりも高ければ、バッテリチャージャ107を介してバッテリ411は充電される。
【0035】
また、図2に示すタブレット型PC1が拡張ユニット5と接続する場合、制御部101は、以下の動作を行う。制御部101は、UPDコントローラ102のメモリから確定した設定を含む通信結果をI2Cインタフェース経由で読み込む。そして、制御部101は、取得した通信結果から、ディスプレイポート、USBポート、オーディオポート及び電源ポートのピン配列を含む設定を取得する。次に、制御部101は、取得した設定にしたがってスイッチ187の接続を切り替える。
【0036】
また、取得した設定においてタブレット型PC1が電源供給先とされている場合、制御部101は、FETスイッチ11をオフにし、FETスイッチ12をオンにする。これにより、拡張ユニット5から受給電端子109及びダイオードD15を介して演算処理システム108へ電源供給が行われる。逆に、バッテリ411又は商用電源412から受給電端子109への電源供給は遮断される。
【0037】
UPDコントローラ102は、I2C通信により制御部101と通信を行う。また、UPDコントローラ102は、LDO電圧レギュレータ104から出力される電源の供給を受けて動作する。
【0038】
UPDコントローラ102は、タブレット型PC1がドッキングステーション2に接続する場合、ドッキングステーション2はUPDコントローラを有さないため、CC信号を用いた通信を行わず待機する。この制御部101及びUDPコントローラ102が、情報処理装置における「制御部」の一例にあたる。そして、制御部101が、「スイッチ制御部」の一例にあたり、UDPコントローラ102が、「通信部」の一例にあたる。
【0039】
また、タブレット型PC1が拡張ユニット5と接続する場合、UPDコントローラ102は、接続後に図2に示す拡張ユニット5のUPDコントローラ501とCC信号を用いて通信を行い、ディスプレイポート、USBポート、オーディオポート及び電源ポートのピン配列、並びに、電源供給の向きを含む設定を確定する。そして、UPDコントローラ102は、確定した設定を含む通信結果を自己が有するメモリに記録する。
【0040】
演算処理システム108は、例えば、図1に示すように、表示部181、記憶部182、メモリ183、I/O(Input Output)デバイス184、CPUチップセット185、オーディオコーデック186及びスイッチ187を有する。演算処理システム108は、P_SYS1から出力される電源の供給を受けて動作する。この演算処理システム108が、情報処理装置における「負荷」の一例にあたる。
【0041】
表示部181は、液晶画面ディスプレイなどである。記憶部182は、ハードディスクなどである。メモリ183は、タブレット型PC1の主記憶装置である。I/Oデバイス184は、周辺機器との入出力装置である。
【0042】
CPUチップセット185は、バスで表示部181、記憶部182、メモリ183及びI/Oデバイス184と接続される。CPUチップセット185は、表示部181、記憶部182、メモリ183及びI/Oデバイス184の動作を制御する。また、CPUチップセット185は、スイッチ187との間にディスプレイポート及びUSBポート用の経路を有する。また、CPUチップセット185は、オーディオコーデック186を介してスイッチ187との間にオーディポート用の経路を有する。
【0043】
スイッチ187は、CPUチップセット185から延びるディスプレイポート、USBポート及びオーディオポート用の経路と、ドッキングステーション2に搭載されたDPコネクタ206及びUSBコネクタ207から延びる経路との接続を切り替える。スイッチ187は、タブレット型PC1がドッキングステーション2と接続する場合、予め決められたUSBポート、ディスプレイポート及びオーディオポートの切り替えの指示を制御部101から受け、指示にしたがい経路の切り替えを行う。
【0044】
ここで、制御部101、磁気センサ105に対する電源供給及び電源供給に基づく動作についてまとめて説明する。
【0045】
制御部101及び磁気センサ105は、LDO電圧レギュレータ104から出力される電源の供給を受けて動作する。バッテリ411又は商用電源412が接続されている場合、制御部101及び磁気センサ105は、接続されたバッテリ411又は商用電源412からの電源供給をダイオードD13及びLDO電圧レギュレータ104を介して受けて動作する。バッテリ411又は商用電源412が接続されていない場合、制御部101及び磁気センサ105は、タブレット型PC1がドッキングステーション2に未接続の場合、電源供給を受けず動作を停止する。また、タブレット型PC1がドッキングステーション2に接続されていても、ドッキングステーション2に電源供給が無ければ、制御部101及び磁気センサ105は、電源供給を受けず動作を停止する。一方、タブレット型PC1がドッキングステーション2に接続されており、ドッキングステーション2に電源供給があれば、制御部101及び磁気センサ105は、ドッキングステーション2からの電源供給を受ける。具体的には、制御部101及び磁気センサ105は、受給電端子109、ダイオードD14及びLDO電圧レギュレータ104を介してドッキングステーション2からの電源供給を受けて動作する。
【0046】
より具体的には、バッテリ411又は商用電源412が接続されている場合、タブレット型PC1がドッキングステーション2へ未接続の状態で、磁気センサ105は電源供給を受け動作する。そこで、磁気センサ105は、タブレット型PC1のドッキングステーション2への接続時に、ドッキングステーション2がタブレット型PC1へ近接した段階で磁石203の近接を検知する。そして、磁気センサ105は、受給電端子109と受給電端子209との接続開始の通知を制御部101へ通知する。制御部101は、タブレット型PC1のドッキングステーション2への接続の前に、受給電端子109と受給電端子209との接続開始の通知を受けて、電圧レギュレータ103、並びに、FETスイッチ11及び12をオンにする。
【0047】
一方、バッテリ411又は商用電源412が接続されていない場合、制御部101及び磁気センサ105は、ドッキングステーション2に電源が接続されていれば、タブレット型PC1がドッキングステーション2に接続された後に電源供給を受ける。そこで、磁気センサ105は、ドッキングステーション2にタブレット型PC1が接続された後に、磁石203の近接を検出する。すなわち、制御部101は、ドッキングステーション2にタブレット型PC1が接続された後に、受給電端子109と受給電端子209との接続開始の通知を磁気センサ105から受ける。その後、制御部101は、電圧レギュレータ103、並びに、FETスイッチ11及び12をオンにする。
【0048】
また、バッテリ411及び商用電源412のいずれも接続されておらず、ドッキングステーション2にも電源が接続されていない場合、制御部101及び磁気センサ105は、どの状態でも電源供給を受けることがない。すなわち、タブレット型PC1及びドッキングステーション2が未接続及び接続のいずれの状態でも、電圧レギュレータ103、並びに、FETスイッチ11及び12はオフのままである。
【0049】
次に、ドッキングステーション2について説明する。ドッキングステーション2は、制御部201、LDO電圧レギュレータ202、磁石203、磁気センサ204、内部システム205、DPコネクタ206、USBコネクタ207、バッテリチャージャ208及び受給電端子209を有する。また、ドッキングステーション2には、バッテリ421が接続される。また、ドッキングステーション2には、商用電源422が接続される。バッテリ421及び商用電源422は、挿抜可能である。このバッテリ421及び商用電源422が、拡張ユニットに接続される「電源」の一例にあたる。受給電端子209は、USB Type−Cコネクタ3におけるドッキングステーション2側の電源用端子である。
【0050】
接続されたバッテリ421と受給電端子209とを結ぶ経路上に、バッテリ421から受給電端子209へ向けて電気を通過させるダイオードD21が配置される。また、接続された商用電源422の出力側は、バッテリ421と受給電端子209とを結ぶ経路上に接続させる。そして、バッテリ421と受給電端子209とを結ぶ経路への接点と商用電源422との間に、商用電源422から受給電端子209へ向けて電気を通過させるダイオードD22が配置される。
【0051】
さらに、ダイオードD21の出力側とダイオードD22の出力側との接点と受給電端子209との間にFETスイッチ21が配置される。FETスイッチ21は、ダイオードD21の出力側とダイオードD22の出力側との接点から受給電端子209へ向かう方向へ電気を通過させる。また、FETスイッチ21のゲートは、GPIOインタフェースを介して制御部201に接続される。図1では、FETスイッチ21のゲートと制御部201との間を結ぶGPIOインタフェースを、GPIO#21として表している。FETスイッチ21は、制御部201からの指示を受けてオン及びオフが切り替わる。FETスイッチ21は、オンの状態でバッテリ421又は商用電源422からの電源を受給電端子209へ供給する。また、制御部201からの制御を受けない場合、FETスイッチ21は、オフの状態である。すなわち、制御部201が電源供給を受けずに動作を停止した場合、FETスイッチ21は、オフとなる。このFETスイッチ21が、拡張ユニットにおける「スイッチ」及び「第2受給電スイッチ」の一例にあたる。
【0052】
また、ダイオードD21の出力側とダイオードD22の出力側との接点とFETスイッチ21の出力側との間に、FETスイッチ21と並列に、ダイオードD25が配置される。ダイオードD25は、受給電端子209からダイオードD21の出力側とダイオードD22の出力側との接点へ向かう方向へ電気を通過させる。
【0053】
また、ダイオードD21の出力側とダイオードD22の出力側との接点とFETスイッチ21との間から磁気センサ204への給電経路が延びる。そして、この磁気センサ204へ延びる給電経路上に、ダイオードD24が配置される。ダイオードD24は、ダイオードD21の出力側とダイオードD22の出力側との接点から磁気センサ204へ向けて電気を通す。
【0054】
また、ダイオードD25の入力側とFETスイッチ21の入力側の接点と受給電端子209との間からダイオードD24の出力側とを結ぶ給電経路が延びる。このダイオードD24の出力側へ繋がる給電経路上に、ダイオードD23が配置される。ダイオードD23は、受給電端子209から磁気センサ204へ向けて電気を通す。
【0055】
さらに、ダイオードD23の出力側とダイオードD24の出力側との接点と磁気センサ204との間に、LDO電圧レギュレータ202が配置される。LDO電圧レギュレータ202は、バッテリ421又は商用電源422からダイオードD24を経由して送られてきた電圧を安定させる。また、LDO電圧レギュレータ202は、タブレット型PC1から出力され受給電端子209及びダイオードD23を介して送られてきた電圧を所望の電圧に降圧させる。
【0056】
磁気センサ204は、LOD電圧レギュレータ202から出力された電気の供給を受けて動作する。磁気センサ204は、GPIOインタフェースを介して制御部201に接続される。図1では、磁気センサ204と制御部201との間を結ぶGPIOインタフェースを、GPIO#22として表している。磁気センサ204は、タブレット型PC1に設けられた磁石106の近接を検知する。そして、磁気センサ204は、磁石106の近接を検知すると、すなわち受給電端子209と受給電端子109との接続開始を、GPIO#23を用いて制御部201に通知する。また、磁気センサ204は、磁石106の離間を検知すると、タブレット型PC1のドッキングステーション2からの離脱、すなわち受給電端子109と受給電端子209との接続の解除を、GPIO#22を用いて制御部201に通知する。この磁気センサ204が、拡張ユニットにおける「検出部」の一例にあたる。
【0057】
さらに、LDO電圧レギュレータ202から出力された電力は、制御部201へ供給される。図1では、LDO電圧レギュレータ202から出力された電力であるP_LDO2が、制御部201へ供給されることが表されている。
【0058】
磁石203は、タブレット型PC1がドッキングステーション2に接続される場合に、タブレット型PC1の磁気センサ105と対向する位置に配置される。
【0059】
さらに、ダイオードD21の出力側とダイオードD22の出力側との接点とダイオードD25の出力側とを結ぶ経路上から内部システム205へ延びる給電経路が設けられる。また、この内部システム205へ延びる給電経路からは、内部システム205以外のドッキングステーション2に内蔵された他のシステムに対しても電源供給される。図1では、内部システム205以外の他のシステムへ供給される電源は、P_SYS2として表されている。
【0060】
また、ダイオードD25の出力側は、バッテリ421とダイオードD21との間にも接続される。これにより、タブレット型PC1からの電力が、ダイオードD25を介してバッテリ421へ供給される。バッテリ421とダイオードD21との間の接点とダイオードD25の出力側との間に、バッテリチャージャ208が配置される。バッテリチャージャ208は、タブレット型PC1から出力されダイオードD25を介して供給される電圧をバッテリ421への充電電圧へと変換する。そして、バッテリチャージャ208は、タブレット型PC1から供給された電力によりバッテリ421を充電する。
【0061】
制御部201は、FETスイッチ21のゲートに対してGPIO#21を用いて接続される。また、制御部201は、GPIO#22を用いて磁気センサ204に対して接続される。また、制御部201は、LDO電圧レギュレータ202から出力される電源の供給を受けて動作する。
【0062】
制御部201は、磁石106の近接を磁気センサ204が検知した場合、磁気センサ204から、受給電端子109と受給電端子209との接続開始の通知をGPIO#22を介して受ける。受給電端子109と受給電端子209との接続開始の通知を受けると、制御部201は、FETスイッチ21をオフからオンに切り替える。これにより、バッテリ421又は商用電源422が接続されている場合、接続されたバッテリ421又は商用電源422から電源が受給電端子209へ供給される。すなわち、磁石106の近接が磁気センサ204により検出されなければ、受給電端子209に電圧が掛からない。この制御部201が、拡張ユニットにおける「制御部」の一例にあたる。
【0063】
内部システム205は、例えば、図1に示すように、キーボード252、タッチパッド253、オーディオ254及びI/O(Input Output)デバイス255を有する。内部システム205は、バッテリ421、商用電源422又はタブレット型PC1から出力される電源の供給を受けて動作する。
【0064】
また、ドッキングステーション2では、受給電端子209から入力された電源を切断するスイッチは配置されていない。そのため、タブレット型PC1がドッキングステーション2に接続されると、内部システム205は、ダイオードD25を介してタブレット型PC1から電源供給を受ける状態になる。ここで、バッテリ421又は商用電源422が接続されている場合、内部システム205は、接続されているバッテリ421又は商用電源422からダイオードD21又はD22を介して電源供給を受ける。すなわち、内部システム205は、各ダイオードを介してバッテリ421、商用電源422及びタブレット型PC1から電源供給を受ける。この場合、内部システム205は、バッテリ421、商用電源422及びタブレット型PC1の内の電圧が最も高い電源からの電源供給を受ける。また、商用電源422又はタブレット型PC1からの供給電源の電圧が、バッテリ421からの供給電源の電圧よりも高ければ、バッテリチャージャ208を介してバッテリ421は充電される。この内部システム205が、拡張ユニットにおける「負荷」の一例にあたる。
【0065】
そして、DPコネクタ206は、CPUチップセット185から出力された信号を、スイッチ187、USB Type−Cコネクタ3を介して受信して表示する。
【0066】
I/Oデバイス255の内のUSBデバイスは、USB信号と接続する。そして、I/Oデバイス255の内のUSBデバイスは、CPUチップセット185から出力された信号を、スイッチ187、USB Type−Cコネクタ3及びUSBコネクタ207を介して受信して動作する。
【0067】
DPコネクタ206は、CPUチップセット185から出力された映像用の信号を受信するインタフェースである。DPコネクタ206は、CPUチップセット185から出力された信号を受信する。
【0068】
USBコネクタ207は、CPUチップセット185から出力されたUSBデバイスの制御信号を受信するインタフェースである。USBコネクタ207は、内部システム205のI/Oデバイス255の内のUSBデバイスに接続する。そして、USBコネクタ207は、CPUチップセット185から出力された信号を受信し、I/Oデバイス255の内のUSBデバイスへ送信する。
【0069】
ここで、制御部201、磁気センサ204に対する電源供給及び電源供給に基づく動作についてまとめて説明する。
【0070】
制御部201及び磁気センサ204は、LDO電圧レギュレータ202から出力される電源の供給を受けて動作する。バッテリ421又は商用電源422が接続されている場合、制御部201及び磁気センサ204は、接続されたバッテリ421又は商用電源422からの電源供給をダイオードD24及びLDO電圧レギュレータ202を介して受けて動作する。バッテリ421又は商用電源422が接続されていない場合、制御部201及び磁気センサ204は、タブレット型PC1がドッキングステーション2に未接続の場合、電源供給を受けず動作を停止する。また、タブレット型PC1がドッキングステーション2に接続されていても、タブレット型PC1からの電源供給が無ければ、制御部201及び磁気センサ204は、電源供給を受けず動作を停止する。一方、タブレット型PC1がドッキングステーション2に接続されており、タブレット型PC1からの電源供給があれば、制御部201及び磁気センサ204は、タブレット型PC1からの電源供給を受ける。具体的には、制御部201及び磁気センサ204は、受給電端子209、ダイオードD23及びLDO電圧レギュレータ202を介してタブレット型PC1からの電源供給を受けて動作する。
【0071】
より具体的な動作としては、バッテリ421又は商用電源422が接続されている場合、タブレット型PC1がドッキングステーション2へ未接続の状態で、磁気センサ204は電源供給を受け動作する。そこで、磁気センサ204は、タブレット型PC1のドッキングステーション2への接続時に、ドッキングステーション2がタブレット型PC1へ近接した段階で磁石106の近接を検知する。そして、磁気センサ204は、受給電端子109と受給電端子209との接続開始の通知を制御部201へ通知する。制御部201は、タブレット型PC1のドッキングステーション2への接続の前に、受給電端子109と受給電端子209との接続開始の通知を受けて、FETスイッチ21をオンにする。
【0072】
一方、バッテリ421又は商用電源422が接続されていない場合、制御部201及び磁気センサ204は、タブレット型PC1に電源が接続されていれば、タブレット型PC1がドッキングステーション2に接続された後に電源供給を受ける。そこで、磁気センサ204は、ドッキングステーション2にタブレット型PC1が接続された後に、磁石106の近接を検出する。すなわち、制御部201は、ドッキングステーション2にタブレット型PC1が接続された後に、受給電端子109と受給電端子209との接続開始の通知を磁気センサ204から受ける。その後、制御部201は、FETスイッチ21をオンにする。
【0073】
また、バッテリ421及び商用電源422のいずれも接続されておらず、タブレット型PC1にも電源が接続されていない場合、制御部201及び磁気センサ204は、どの状態でも電源供給を受けることがない。すなわち、タブレット型PC1及びドッキングステーション2が未接続及び接続のいずれの状態でも、FETスイッチ21はオフのままである。
【0074】
さらに、図3を参照してFETスイッチ11、FETスイッチ12及びFETスイッチ21の状態をまとめて説明する。図3は、タブレット型PC及びドッキングステーションにおける各FETスイッチの状態を説明するための図である。
【0075】
タブレット型PC1とドッキングステーション2とが未接続の場合、FETスイッチ11、FETスイッチ12及びFETスイッチ21は全てオフである。そして、タブレット型PC1とドッキングステーション2とが接続されバッテリ411、商用電源412、バッテリ421及び商用電源422の少なくもと何れか1つから電源供給が行われている場合は、図3の下段に表される状態となる。すなわち、FETスイッチ11、FETスイッチ12及びFETスイッチ21は全てオンになる。
【0076】
拡張ユニット5は、USB Type−Cコネクタ3を使用してタブレット型PC1と接続する。拡張ユニット5は、受給電を制御するFETスイッチ51及び52を有する。なお、タブレット型PC1と接続する際の拡張ユニット5の動作は、従来のUSB Type−Cのコネクタを有する拡張ユニットと同様であるので、説明を省略する。
【0077】
次に、図4を参照してFETスイッチ11、12、51及び52の状態をまとめて説明する。図4は、タブレット型PC及び拡張ユニットにおける各FETスイッチの状態を説明するための図である。まず、タブレット型PC1と拡張ユニット5とが未接続の場合、FETスイッチ11、12、51及び52は全てオフである。
【0078】
次に、タブレット型PC1が電源供給元で、拡張ユニット5が電源供給先の場合、以下のようにFETスイッチが切り替えられる。この場合、FETスイッチ11はオンであり、FETスイッチ12はオフである。また、FETスイッチ51はオフであり、FETスイッチ52はオンである。
【0079】
次に、タブレット型PC1が電源供給先で、拡張ユニット5が電源供給元の場合、以下のようにFETスイッチが切り替えられる。この場合、FETスイッチ11はオフであり、FETスイッチ12はオンである。また、FETスイッチ51はオンであり、FETスイッチ52はオフである。
【0080】
タブレット型PC1と拡張ユニット5とが接続する場合、電源供給元及び電源供給先の決定は、電源の接続状態などを考慮して、UPDコントローラ102及び501のネゴシエーションによって決定される。
【0081】
次に、図5を参照して、タブレット型PC1及びドッキングステーション2の双方に電源が接続されている場合の接続時の処理の流れについて説明する。図5は、タブレット型PC及びドッキングステーションの双方に電源が接続されている場合の接続時の処理のフローチャートである。ここでは、タブレット型PC1にバッテリ411が接続され、ドッキングステーション2に商用電源422が接続されている場合で説明する。
【0082】
タブレット型PC1の動作について説明する。バッテリ411は、ダイオードD13経由で制御部101及び磁気センサ105へ電源供給を行う(ステップS101)。
【0083】
タブレット型PC1が、接続のためにドッキングステーション2に近づけられる(ステップS102)。
【0084】
磁気センサ105は、磁石203の近接を検知したか否かを判定する(ステップS103)。磁石203の近接を検知しない場合(ステップS103:否定)、磁気センサ105は、磁石203の近接を検知するまで待機する。
【0085】
これに対して、磁石203の近接を検知した場合(ステップS103:肯定)、磁気センサ105は、受給電端子109と受給電端子209との接続開始を制御部101に通知する(ステップS104)。
【0086】
制御部101は、受給電端子109と受給電端子209との接続開始の通知を磁気センサ105から受ける。そして、制御部101は、予め決められたピン数でのドッキングステーション2への出力にスイッチ187を制御する(ステップS105)。
【0087】
次に、制御部101は、電圧レギュレータ103をオフからオンに切り替える(ステップS106)。
【0088】
次に、制御部101は、FETスイッチ11をオフからオンに切り替えて、受給電端子109にバッテリ411から電源供給を行う(ステップS107)。
【0089】
次に、制御部101は、FETスイッチ12をオフからオンに切り替える(ステップS108)。これにより、ドッキングステーション2から演算処理システム108への電源供給の経路が接続される。
【0090】
次に、ドッキングステーション2の動作について説明する。商用電源422は、ダイオードD24経由で制御部201及び磁気センサ204へ電源供給を行う(ステップS201)。
【0091】
タブレット型PC1が、接続のためにドッキングステーション2に近づけられる(ステップS202)。
【0092】
磁気センサ204は、磁石106の近接を検知したか否かを判定する(ステップS203)。磁石106の近接を検知しない場合(ステップS203:否定)、磁気センサ204は、磁石106の近接を検知するまで待機する。
【0093】
これに対して、磁石106の近接を検知した場合(ステップS203:肯定)、磁気センサ204は、受給電端子109と受給電端子209との接続開始を制御部201に通知する(ステップS204)。
【0094】
そして、制御部201は、FETスイッチ21をオフからオンに切り替えて、受給電端子209に商用電源422から電源供給を行う(ステップS205)。
【0095】
次に、図6を参照して、タブレット型PC1に電源が接続されかつドッキングステーション2に電源が接続されていない場合の接続時の処理の流れについて説明する。図6は、タブレット型PCに電源が接続されかつドッキングステーションに電源が接続されていない場合の接続時の処理のフローチャートである。この場合、タブレット型PC1の動作は、図5に示すタブレット型PC1及びドッキングステーション2の双方に電源が接続されている場合の接続時の処理の流れと同様であるので説明を省略する。
【0096】
ドッキングステーション2にはバッテリ421及び商用電源422のいずれも接続されておらず、制御部201及び磁気センサ204への電源供給が無いので、FETスイッチ21はオフとなる(ステップS211)。
【0097】
タブレット型PC1が、接続のためにドッキングステーション2に接続される(ステップS212)。
【0098】
タブレット型PC1から制御部201及び磁気センサ204へダイオードD23を介して電源が供給され、動作を開始する(ステップS213)。
【0099】
磁気センサ204は、既にタブレット型PC1とドッキングステーション2が接続された状態であるので、磁石106の近接を検知する(ステップS214)。
【0100】
次に、磁気センサ204は、受給電端子109と受給電端子209との接続開始を制御部201に通知する(ステップS215)。
【0101】
そして、制御部201は、FETスイッチ21をオフからオンに切り替える(ステップS216)。これにより、バッテリ421及び商用電源422から受給電端子209への電源供給の経路が接続される。
【0102】
その後、バッテリ421又は商用電源422が接続されたか否かで処理が分岐する(ステップS217)。バッテリ421又は商用電源422が接続されない場合(ステップS217:否定)、バッテリ421又は商用電源422が接続されるまで待機する。
【0103】
これに対して、バッテリ421又は商用電源422が接続された場合(ステップS217:肯定)、接続されたバッテリ421又は商用電源422から受給電端子209に電源供給する(ステップS218)。
【0104】
次に、図7を参照して、タブレット型PC1に電源が接続されておらずかつドッキングステーション2に電源が接続された場合の接続時の処理の流れについて説明する。図7は、タブレット型PCに電源が接続されておらずかつドッキングステーションに電源が接続された場合の接続時の処理のフローチャートである。この場合、ドッキングステーション2の動作は、図5に示すタブレット型PC1及びドッキングステーション2の双方に電源が接続されている場合の接続時の処理の流れと同様であるので説明を省略する。
【0105】
タブレット型PC1にはバッテリ411及び商用電源412のいずれも接続されておらず、制御部101及び磁気センサ105への電源供給が無く、電圧レギュレータ103、FETスイッチ11及び12はオフとなる(ステップS111)。
【0106】
タブレット型PC1が、接続のためにドッキングステーション2に接続される(ステップS112)。
【0107】
ドッキングステーション2から制御部101及び磁気センサ105へダイオードD14を介して電源が供給され、動作を開始する(ステップS113)。
【0108】
磁気センサ105は、既にタブレット型PC1とドッキングステーション2が接続された状態であるので、磁石203の近接を検知する(ステップS114)。
【0109】
次に、磁気センサ105は、受給電端子109と受給電端子209との接続開始を制御部101に通知する(ステップS115)。
【0110】
制御部101は、受給電端子109と受給電端子209との接続開始の通知を磁気センサ105から受ける。そして、制御部101は、予め決められたピン数でのドッキングステーション2への出力にスイッチ187を制御する(ステップS116)。
【0111】
次に、制御部101は、電圧レギュレータ103をオフからオンに切り替える(ステップS117)。
【0112】
次に、制御部101は、FETスイッチ11をオフからオンに切り替える(ステップS118)。これにより、バッテリ411及び商用電源412から受給電端子109への電源供給の経路が接続される。
【0113】
次に、制御部101は、FETスイッチ12をオフからオンに切り替える(ステップS119)。これにより、ドッキングステーション2から演算処理システム108への電源供給の経路が接続される。
【0114】
その後、バッテリ411又は商用電源412が接続されたか否かで処理が分岐する(ステップS120)。バッテリ411又は商用電源412が接続されない場合(ステップS120:否定)、バッテリ411又は商用電源412が接続されるまで待機する。
【0115】
これに対して、バッテリ411又は商用電源412が接続された場合(ステップS120:肯定)、接続されたバッテリ411又は商用電源412から受給電端子109に電源供給する(ステップS121)。
【0116】
ここで、以上の説明では、給電経路の接続及び切断を行うスイッチとしてFETスイッチを用いた場合で説明したが、このスイッチは他の物でもよく、例えばIC(Integrated Circuit)化されたスイッチなどを用いてもよい。
【0117】
また、以上の説明では、磁気センサを用いて受給電端子の接続開始を検知したが、この検知には受給電端子の接続が検知できるものであれば他の部材を用いてもよい。例えば、近接センサなどを用いてもよい。また、双方に電源が接続されている場合であっても通電時間に余裕があれば、受給電端子が接続した後に、接続ピンの電圧変化などを基に受給電端子の接続開始を検知してもよい。
【0118】
以上に説明したように、本実施例に係る情報処理システムは、タブレット型PCが所定のドッキングステーションと接続する場合、磁気センサにより所定のドッキングステーションを検出し、ダイオードを介して双方からの電源供給を双方が受ける状態となる。これにより、タブレット型PC及びドッキングステーションの何れか一方に電源が接続されていれば、その電源を利用してタブレット型PCとドッキングステーションとを動作させることができる。また、電源の供給方向の入れ替えが発生しても、タブレット型PCへの電源供給を途絶なく継続させることができる。
【0119】
また、タブレット型PCと所定のドッキングステーションとの未接続時は、受給電端子への電源供給の経路を切断することで、受給電端子に電圧を見せず、ショートの発生を軽減することができる。
【0120】
さらに、本実施例に係るタブレット型PCは、所定のドッキングステーションとは異なる種類のUSB Type−CやUPD規格に準拠したデバイスが接続された場合、規格に準拠した制御を実施しデバイスを動作させる。これにより、本実施例に係るタブレット型PCは、USB Type−CやUDP規格に準拠したデバイスに対応しつつ、所定のドッキングステーションに対してはタブレット型PCへの電源供給を途絶なく継続させることができる。
【符号の説明】
【0121】
1 タブレット型PC
2 ドッキングステーション
3 USB Type−Cコネクタ
5 拡張ユニット
11,12,21,22,51,52 FETスイッチ
101,201 制御部
102,501 UPDコントローラ
103 電圧レギュレータ
104,202 LDO電圧レギュレータ
105,204 磁気センサ
106,203 磁石
107,208 バッテリチャージャ
108 演算処理システム
109,209 受給電端子
181 表示部
182 記憶部
183 メモリ
184 I/Oデバイス
205 内部システム
206 DPコネクタ
207 USBコネクタ
252 キーボード
253 タッチパッド
254 オーディオ
255 I/Oデバイス
411,421 バッテリ
412,422 商用電源
D11〜D15,D21〜D25 ダイオード
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7