(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
対象物の穴に噴射ノズルを挿入し、該噴射ノズルを囲繞する吸引ノズルによって前記穴を閉塞した状態で前記噴射ノズルから前記穴に圧縮流体を噴射する一方で、前記穴に付着した粉塵及び前記圧縮流体を前記吸引ノズルで吸引する粉塵除去装置において、
前記噴射ノズル及び前記吸引ノズルが連結され且つ該吸引ノズルで吸引された前記粉塵及び前記圧縮流体を外部に排出する中空状のノズル本体と、前記噴射ノズルから噴射される前記圧縮流体の流量を調整する噴射量調整部と、前記吸引ノズルで吸引される前記粉塵及び前記圧縮流体の量を調整する吸引量調整部とを備え、
前記ノズル本体には、外部から供給される圧縮流体の一部を第1圧縮流体として前記噴射ノズルに供給し噴射させる第1流体供給路と、外部から供給される圧縮流体の他の一部を第2圧縮流体として前記ノズル本体における前記粉塵及び前記第1圧縮流体の排出方向の下流側に放出する第2流体供給路とが形成され、
前記排出方向の下流側への前記第2圧縮流体の放出によって、前記粉塵及び前記第1圧縮流体が前記吸引ノズル及び前記ノズル本体を介して外部に排出され、
前記噴射量調整部は、前記第1流体供給路の流路面積を調整することにより、前記噴射ノズルから噴射される前記第1圧縮流体の流量を調整し、
前記吸引量調整部は、前記第2流体供給路の流路面積を調整して、前記排出方向の下流側に放出される前記第2圧縮流体の流量を調整することにより、前記吸引ノズルで吸引される前記粉塵及び前記圧縮流体の量を調整することを特徴とする粉塵除去装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
対象物に形成された穴に付着している切粉等の粉塵に対して、噴射ノズルから正圧の圧縮流体を噴射するだけでは該粉塵を効率よく除去することができない。圧縮流体を噴射して穴に付着している粉塵を浮き立たせる一方で、真空吸引によって負圧の空気の流れを作り、吸引ノズルを介して粉塵を吸引することが必要である。
【0008】
そして、噴射ノズルから穴に噴射する圧縮流体の噴射流量と、吸引ノズルを介して真空吸引により粉塵を吸引する際の吸引流量とを適切に調整するための流量調整機構が粉塵除去装置に備わっていれば、穴に付着した粉塵を効率よく除去可能であると予想される。
【0009】
しかしながら、特許文献1及び4の技術では、清掃装置に上述の流量調整機構が備わっていないので、粉塵を効率よく除去することができない。
【0010】
また、特許文献2及び3の技術では、先端ノズルから噴射される圧縮空気の流量を流量調整弁によって調整することは可能であるが、一方で、先端吸入管からの吸引量を調整する機構が手持ち式清掃機に備わっていない。
【0011】
このように、従来は、噴射ノズル及び吸引ノズルを備えた粉塵除去装置自体に噴射流量及び吸引流量を調整する流量調整機構が備わっていないため、穴に付着した粉塵を効率よく除去することができなかった。
【0012】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、対象物の穴に付着している粉塵を効率よく除去することが可能となる粉塵除去装置及び粉塵除去システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、対象物の穴に噴射ノズルを挿入し、該噴射ノズルを囲繞する吸引ノズルによって前記穴を閉塞した状態で前記噴射ノズルから前記穴に圧縮流体を噴射する一方で、前記穴に付着した粉塵及び前記圧縮流体を前記吸引ノズルで吸引する粉塵除去装置、並びに、このような粉塵除去装置を有する粉塵除去システムに関するものである。
【0014】
そして、上記の目的を達成するため、前記粉塵除去装置は、前記噴射ノズル及び前記吸引ノズルが連結され且つ該吸引ノズルで吸引された前記粉塵及び前記圧縮流体を外部に排出する中空状のノズル本体と、前記噴射ノズルから噴射される前記圧縮流体の流量を調整する噴射量調整部と、前記吸引ノズルで吸引される前記粉塵及び前記圧縮流体の量を調整する吸引量調整部とを備える。
【0015】
この場合、前記ノズル本体には、外部から供給される圧縮流体の一部を第1圧縮流体として前記噴射ノズルに供給し噴射させる第1流体供給路と、外部から供給される圧縮流体の他の一部を第2圧縮流体として前記ノズル本体における前記粉塵及び前記第1圧縮流体の排出方向の下流側に放出する第2流体供給路とが形成される。
【0016】
これにより、前記排出方向の下流側への前記第2圧縮流体の放出によって、前記粉塵及び前記第1圧縮流体が前記吸引ノズル及び前記ノズル本体を介して外部に排出される。
【0017】
また、前記噴射量調整部は、前記第1流体供給路の流路面積を調整することにより、前記噴射ノズルから噴射される前記第1圧縮流体の流量を調整し、前記吸引量調整部は、前記第2流体供給路の流路面積を調整して、前記排出方向の下流側に放出される前記第2圧縮流体の流量を調整することにより、前記吸引ノズルで吸引される前記粉塵及び前記圧縮流体の量を調整する。
【0018】
この構成によれば、前記噴射ノズル及び前記吸引ノズルを備えた前記粉塵除去装置自体に、前記第1圧縮流体の流量(噴射流量)を調整する前記噴射量調整部と、前記第2圧縮流体の流量(吸引流量)を調整する前記吸引量調整部とが備わっている。これにより、前記噴射ノズルから前記穴に噴射する前記第1圧縮流体の噴射流量と、前記第2圧縮流体の放出による真空吸引によって前記吸引ノズルから前記ノズル本体を介して前記粉塵及び前記第1圧縮流体を排出するための前記第2圧縮流体の吸引流量とを適切な流量に調整することができる。この結果、前記穴に付着する前記粉塵を効率よく除去することが可能になる。
【0019】
また、前記粉塵除去装置が前記噴射量調整部及び前記吸引量調整部を備えるので、前記第2圧縮流体を放出して真空吸引を先に発生させた状態で、前記噴射ノズルを前記穴に挿入し、前記吸引ノズルが前記対象物に当接して前記穴を閉塞した後に、前記第1圧縮流体を該噴射ノズルから噴射することにより、前記粉塵の除去作業時に、前記粉塵が外部に飛散することを防止することができる。
【0020】
一方、前記粉塵除去システムにおいても、複数の前記粉塵除去装置が前記噴射量調整部及び前記吸引量調整部を備えるので、該各粉塵除去装置における個々の供給ポートに圧縮流体を順番に供給することにより、前記第2圧縮流体を放出して真空吸引を先に発生させた状態で前記噴射ノズルを前記穴に挿入し、前記吸引ノズルが前記対象物に当接して前記穴を閉塞した後に、前記第1圧縮流体を該噴射ノズルから噴射させることが可能となる。この場合でも、前記粉塵の除去作業時に、前記粉塵が外部に飛散することを防止することができる。
【0021】
このように、本発明では、前記粉塵除去装置が前記噴射量調整部及び前記吸引量調整部を備えることで、先に真空吸引を発生し、その後、前記穴に前記噴射ノズルを挿入して前記第1圧縮流体を噴射するという、時間差を設けて前記第1圧縮流体と前記第2圧縮流体とを供給することが可能となる。
【0022】
さらに、前記噴射量調整部及び前記吸引量調整部が前記粉塵除去装置に備わることにより、前記噴射流量と前記吸引流量とを適切な流量に調整した状態で、前記吸引ノズルが前記対象物に当接して前記穴を閉塞した後に、真空吸引の発生と、前記第1圧縮流体の噴射とを開始させることで、短時間に所望の除去作業を完了させることが可能となる。この結果、前記第1圧縮流体及び前記第2圧縮流体の消費量が抑えられ、前記圧縮流体を供給する外部の流体供給源の省エネルギ化を図ることも可能となる。
【0023】
ここで、前記噴射ノズルの基端部は、前記吸引ノズルに固定され、前記吸引ノズルは、前記ノズル本体の軸方向に沿って移動可能に該ノズル本体の内周面に装着される。この場合、前記第2流体供給路は、前記吸引ノズルの基端部と、前記ノズル本体の内周面との間に形成された隙間であり、前記吸引量調整部は、前記ノズル本体の内周面に対して前記吸引ノズルを前記軸方向に移動させて前記隙間の開度を調整することにより、前記第2圧縮流体の流量を調整すればよい。
【0024】
このように、前記ノズル本体の内周面に対して前記吸引ノズルを前記軸方向に移動させ、前記隙間の開度を調整するという簡単な調整機構であるため、前記吸引流量を容易に調整することが可能となる。
【0025】
この場合、前記噴射量調整部は、前記ノズル本体に設けられた、前記第1流体供給路を絞るニードルネジであり、前記吸引量調整部は、前記吸引ノズルの外周面と前記ノズル本体の内周面とにそれぞれ形成され、互いに螺合する調整ねじであればよい。
【0026】
これにより、前記噴射流量及び前記吸引流量を適切な流量に簡単且つ効率よく調整することができる。この結果、前記穴に付着した前記粉塵を効果的に除去することが可能となる。
【0027】
ここで、前記噴射ノズルの先端部における外周面及び/又は先端面には、前記第1圧縮流体を噴射する噴射孔が形成され、前記噴射ノズルの先端部は、交換可能に構成されていればよい。
【0028】
前記外周面に前記噴射孔が形成されていれば、前記穴の内周面に向けて前記第1圧縮流体を噴射させ、該内周面に付着した前記粉塵を除去することが可能となる。一方、前記先端面に前記噴射孔が形成されていれば、前記穴の底部に前記第1圧縮流体を噴射させて、該底部に付着した前記粉塵を除去することが可能となる。さらに、前記噴射孔が形成された前記先端部を交換可能に構成することで、前記噴射ノズルのメンテナンスが容易になると共に、前記粉塵の種類等に応じて先端部を適宜交換することも可能となる。
【0029】
具体的に、前記噴射孔は、前記噴射ノズルの軸方向に沿って形成されているか、前記噴射ノズルの径方向に沿って形成されているか、及び/又は、前記径方向に対して所定角度傾けた状態に形成されていればよい。
【0030】
前記径方向に対して所定角度傾けた状態で前記噴射孔が形成されている場合、前記径方向に対して角度を付けた状態で前記噴射孔から前記第1圧縮流体が噴射されるので、前記穴内には、前記第1圧縮流体が旋回するような流れが形成される。このような旋回流が形成されることにより、前記穴に付着した前記粉塵を効率よく除去することができる。特に、前記穴にねじが形成されている場合、前記ねじの形成方向に沿った旋回流が発生すれば、前記粉塵を効果的に除去することができる。
【0031】
また、前記噴射ノズルの先端部は、該噴射ノズルに連結される内筒部と、前記噴射ノズルの中心軸を中心に回転可能に前記内筒部に装着された外筒部とから構成されてもよい。この場合、前記内筒部には、前記径方向に内側噴射孔が形成され、前記外筒部には、前記径方向に対して所定角度傾けた状態で外側噴射孔が形成されていればよい。
【0032】
このように前記先端部を前記内筒部及び前記外筒部の二層構造とし、内側の前記内筒部を前記噴射ノズルに固定すると共に、前記内筒部を軸として外側の前記外筒部が回転可能に構成されることにより、前記内側噴射孔と前記外側噴射孔との位置が合ったときに前記第1圧縮流体が前記穴に向けて噴射される。この結果、前記噴射ノズルから前記穴に向けて噴射される前記第1圧縮流体は、パルス状の噴流となる。
【0033】
また、前記吸引ノズルは、前記ノズル本体に装着される筒状の装着部と、該装着部に対して取り外し可能であり且つ前記噴射ノズルの基端部が取り付けられる筒状の取付部とから構成されてもよい。この場合、前記取付部の外周面には突起が形成され、前記装着部には、該装着部の内方に突出して前記突起を係止する係止部が設けられている。
【0034】
このように前記取付部及び前記噴射ノズルが取り外し可能にユニット化されているので、前記穴の大きさ(穴径)及び深さや前記粉塵の種類等に応じて、ユニット化された前記取付部及び前記噴射ノズルを適宜交換することが可能となる。この結果、前記粉塵除去装置の使い勝手が向上すると共に、前記噴射ノズルのメンテナンス性も向上する。
【0035】
また、前記粉塵除去装置は、前記吸引ノズルの外周面に沿って移動可能に該吸引ノズルの先端部に取り付けられた第1筒体と、前記ノズル本体と前記第1筒体との間に介挿された第1ばね部材と、前記ノズル本体に設けられ且つ該ノズル本体の軸方向に沿って前記第1筒体に向かって延在する第1プランジャとをさらに備える。
【0036】
この場合、前記ノズル本体には、外部から供給される前記圧縮流体を前記第1流体供給路及び前記第2流体供給路に供給する入口流路がさらに形成され、前記第1プランジャの基端部には、前記入口流路を開閉可能な第1シール体が取り付けられている。
【0037】
そして、前記第1筒体が前記対象物に接触し、前記第1ばね部材の弾発力に抗して前記ノズル本体が前記対象物側に移動することにより前記第1プランジャが前記第1筒体に当接した場合、前記ノズル本体の前記対象物側への移動に伴う前記第1プランジャの前記軸方向への変位によって、前記第1シール体は、前記入口流路を開放する。
【0038】
一方、前記第1筒体が前記対象物から離間し、前記第1ばね部材の弾発力によって前記ノズル本体が前記第1筒体から相対的に離間した場合、前記第1プランジャの前記軸方向への変位によって、前記第1シール体は、前記入口流路を閉じる。
【0039】
このように、前記噴射ノズルが前記穴に挿入され、前記第1筒体が前記対象物に接触して前記穴を閉塞し、且つ、前記第1筒体に当接した前記第1プランジャの変位による前記第1シール体の移動によって前記入口流路が開放されると、前記第1圧縮流体及び前記第2圧縮流体の供給が可能となる。
【0040】
一方、前記第1筒体が前記対象物から離間することにより、前記第1プランジャが変位して前記第1シール体が前記入口流路を閉じると、前記第1圧縮流体及び前記第2圧縮流体の供給が停止する。
【0041】
このように前記対象物への前記筒体の当接に起因した前記第1シール体による前記入口流路の開閉により、前記第1圧縮流体及び前記第2圧縮流体の供給開始又は供給停止が自動的に行われるので、前記第1圧縮流体及び前記第2圧縮流体が無駄に供給されることを阻止することができる。これにより、前記圧縮流体を供給する外部の流体供給源の省エネルギ化を図ることができる。
【0042】
また、無駄な前記圧縮流体の供給を行わないようにするには、該圧縮流体の供給ポート(前記入口流路)に制御用電磁弁を設けて前記圧縮流体の供給又は停止を行うことが必要であるが、上述の前記第1シール体等の機構を具備することにより、制御用電磁弁を省くことが可能となる。このように、制御用電磁弁を不要にすることで、流体回路及び電気回路の双方の節約を図ることができる。
【0043】
また、前記噴射ノズルの先端
部には、
前記第1圧縮流体を噴射する噴射孔が形成されると共に、前記噴射孔を閉塞する弁体が設けられてもよい。この場合、前記噴射ノズルが前記穴に挿入され、前記弁体が前記穴の底部に接触して該弁体が前記噴射ノズルの軸方向に変位することにより、前記噴射孔が開き、該噴射孔から前記第1圧縮流体が噴射される。
【0044】
これにより、前記噴射孔から前記第1圧縮流体の噴射を開始する前に、前記第2圧縮流体の放出による真空吸引が開始されるので、前記穴に付着した前記粉塵が外部に飛散することを防止することができ、前記粉塵の除去作業を行う空間を清潔に保つことができる。
【0045】
また、前記粉塵除去装置は、前記吸引ノズルの外周面に沿って移動可能に該吸引ノズルの先端部に取り付けられた第2筒体と、前記ノズル本体と前記第2筒体との間に介挿された第2ばね部材と、前記ノズル本体に設けられ且つ該ノズル本体の軸方向に沿って前記第2筒体に向かって延在する第2プランジャとをさらに備えてもよい。
【0046】
この場合、前記第2プランジャの基端部には、前記第1流体供給路を開閉可能な第2シール体が取り付けられている。そして、前記第2筒体が前記対象物に接触し、前記第2ばね部材の弾発力に抗して前記ノズル本体が前記対象物側に移動することにより前記第2プランジャが前記第2筒体に当接した場合、前記ノズル本体の前記対象物側への移動に伴う前記第2プランジャの前記軸方向への変位によって、前記第2シール体は、前記第1流体供給路を開放する。一方、前記第2筒体が前記対象物から離間し、前記第2ばね部材の弾発力によって前記ノズル本体が前記第2筒体から相対的に離間した場合、前記第2プランジャの前記軸方向への変位によって、前記第2シール体は、前記第1流体供給路を閉じる。
【0047】
この場合でも、前記第2シール体による前記第1流体供給路の開放に起因して、前記噴射孔から前記穴への前記第1圧縮流体の噴射が開始される前に、前記第2圧縮流体の放出による真空吸引が開始される。この結果、前記穴に付着した前記粉塵が外部に飛散することを防止することができ、前記粉塵の除去作業を行う空間を清潔に保つことができる。
【0048】
また、前記粉塵除去装置は、前記ノズル本体及び/又は前記吸引ノズルから前記対象物に向かって突出し、前記噴射ノズルを前記穴に挿入した際、前記噴射ノズルが前記穴の底部に接触する前に、前記対象物の表面に接触する筒状部をさらに備えてもよい。
【0049】
これにより、前記穴の深さに起因して、前記吸引ノズルの先端が前記対象物の表面に接触する前に、前記噴射ノズルの先端が前記穴の底部に接触して、前記粉塵を吸引できない状態が発生することを回避することができる。この結果、前記穴の深さに違いがあっても、前記筒状部を介して前記吸引ノズルの先端を間接的に前記対象物の表面に当接させ、前記穴を閉塞することができる。
【0050】
この場合、前記筒状部は、前記対象物から離間した際にスプリングバック機能によって該対象物との接触前の位置に復帰してもよい。これにより、前記穴の深さに関わりなく、前記筒状部を介して前記吸引ノズルの先端を間接的に前記対象物の表面に接触させ、前記穴を閉塞することができる。
【0051】
そして、前記粉塵除去装置は、前記ノズル本体内における前記粉塵の通過を検出する粉塵検出手段をさらに備えてもよい。これにより、前記粉塵の通過が無くなり、前記穴から前記粉塵が除去されたことを容易に確認することができる。
【0052】
また、前記粉塵の除去作業が完了した旨の通知信号が前記粉塵検出手段から出力された場合、前記流体供給源は、該通知信号に基づいて、即座に前記粉塵除去装置に対する前記圧縮流体の供給を停止することが可能となる。このように、前記粉塵検出手段が前記粉塵の除去作業の完了を定量的に判断するので、その判断結果を利用することで、前記圧縮流体の無駄な消費を抑えることができる。
【0053】
また、前記粉塵除去装置は、前記吸引ノズルに対して交換可能に装着され、前記穴に前記噴射ノズルを挿入する際に、前記対象物の表面における前記穴の周辺を閉塞する閉塞部材をさらに備えてもよい。これにより、前記粉塵の除去作業時に、前記粉塵及び前記圧縮流体を外部に漏らすことなく、除去作業を行うことができる。
【0054】
また、本発明に係る粉塵除去システムは、上述した複数個の前記粉塵除去装置と、該各粉塵除去装置を連結固定すると共に、前記各粉塵除去装置に前記圧縮流体を供給する圧縮流体供給ブロックとを有する。これにより、前記対象物に複数の前記穴が形成されている場合に、前記各穴に前記噴射ノズルをそれぞれ挿入し、前記各穴に対して同時に前記各粉塵除去装置による前記粉塵の除去作業を行うことが可能となる。これにより、前記粉塵の除去作業の効率化を図ることができる。
【0055】
この場合、前記各粉塵除去装置は、前記噴射ノズルの延在方向が互いに同じ方向となるように、前記圧縮流体供給ブロックの長手方向に沿った所定間隔で固定されていればよい。これにより、前記対象物の表面に複数の前記穴が同一方向に形成されていれば、前記各穴に前記各粉塵除去装置の噴射ノズルをそれぞれ挿入し、前記粉塵の除去作業を同時に行うことが可能となるので、該除去作業を一層効率よく行うことができる。
【0056】
さらに、前記圧縮流体供給ブロックには、前記各粉塵除去装置の取付位置を調整するための取付位置調整機構が該各粉塵除去装置毎に設けられていればよい。これにより、深さの異なる複数の前記穴が前記対象物に形成されている場合に、前記粉塵除去装置毎に前記取付位置を調整することにより、前記噴射ノズルを前記穴に挿入した際に、該噴射ノズルの先端部を適切な深さにまで挿入して、前記粉塵の除去作業を行うことができる。
【発明の効果】
【0057】
本発明によれば、噴射ノズル及び吸引ノズルを備えた粉塵除去装置自体に、第1圧縮流体の流量(噴射流量)を調整する噴射量調整部と、第2圧縮流体の流量(吸引流量)を調整する吸引量調整部とが備わっている。これにより、噴射ノズルから穴に噴射する第1圧縮流体の噴射流量と、第2圧縮流体の放出による真空吸引によって吸引ノズルからノズル本体を介して粉塵及び第1圧縮流体を排出するための第2圧縮流体の吸引流量とを適切な流量に調整することができる。この結果、穴に付着する粉塵を効率よく除去することが可能になる。
【発明を実施するための形態】
【0059】
本発明に係る粉塵除去装置及び粉塵除去システムの好適な実施形態について、図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0060】
[1.本実施形態の構成]
図1及び
図2は、本実施形態に係る粉塵除去装置10の断面図である。
【0061】
粉塵除去装置10は、対象物であるワーク12の穴14に噴射ノズル16を挿入し、該噴射ノズル16を囲繞する吸引ノズル18によって穴14を閉塞した状態で噴射ノズル16から穴14に圧縮流体(例えば、正圧ブローの加圧エア)を噴射する一方で、穴14に付着した粉塵、及び、噴射された圧縮流体を吸引ノズル18で吸引するノズル装置である。なお、ワーク12は、例えば、機械加工によって袋穴やねじ穴等の穴14が形成されたワークであり、粉塵除去装置10は、機械加工後における穴14に残留した切粉や異物等の粉塵の除去作業に適用される。
【0062】
具体的に、粉塵除去装置10は、中空状のノズル本体20を備える。ノズル本体20は、A1方向の先端部22が大径部分であり、A2方向(排出方向)の基端部24が小径部分である段差を有する筒状部材である。ノズル本体20の内周面26の先端部22側には、ノズル本体側調整ねじ28(吸引量調整部)が形成されている。
【0063】
一方、吸引ノズル18は、ノズル本体20の中心軸30に沿って延び、A1方向の先端部32が大径部分であり、A2方向の基端部34が小径部分である段差を有する筒状部材である。吸引ノズル18の外周面36の先端部32側には、吸引ノズル側調整ねじ38(吸引量調整部)が形成されている。ノズル本体側調整ねじ28と吸引ノズル側調整ねじ38とが互いに螺合することにより、ノズル本体20の内方に吸引ノズル18を螺着することができる。なお、吸引ノズル18は、中心軸30と略同軸にノズル本体20の内周面26に装着される。
【0064】
噴射ノズル16は、基端部40が吸引ノズル18の基端部34側に固定され、先端部42側が吸引ノズル18の先端部32からA1方向に突出する筒状部材である。この場合、噴射ノズル16の基端部40は、吸引ノズル18の先端部32と基端部34との間に形成された凹部44に連通するように該吸引ノズル18に固定されている。そして、噴射ノズル16は、基端部40から中心軸30に向かって径方向内方に延びた状態でA1方向に湾曲し、中心軸30に沿ってA1方向に延在する略J字状の断面形状を有する。従って、噴射ノズル16は、吸引ノズル18に固定される断面J字状のノズル本体部46と、ノズル本体部46の先端に固定された先端部42とから構成される。先端部42には、中心軸30に沿った方向(軸方向であるA方向)と、中心軸30に直交する径方向とに噴射孔48がそれぞれ形成されている。
【0065】
ノズル本体20において、外周面50における先端部22と基端部24との間の中間部52の箇所には、圧縮流体供給部54が備わっている。圧縮流体供給部54は、ノズル本体20の外周面50に設けられた環状又は矩形状の部材であり、図示しない外部の流体供給源から圧縮流体が供給される入口流路56が形成されている。ノズル本体20の中間部52には、入口流路56とノズル本体20とを連通させる環状の連通孔58が形成されている。また、中間部52において、連通孔58よりもA1方向側の箇所には、凹部44に連通する連通孔60が形成されている。
【0066】
圧縮流体供給部54において、入口流路56と異なる箇所には、連通孔58と連通孔60とを連通させる断面略U字状の流路62が形成されている。流路62のA2方向側の箇所には、外部に連通するねじ孔64が形成されている。ねじ孔64には、ニードルネジ66(噴射量調整部)が螺合している。
【0067】
ノズル本体20の内周面26は、先端部22から基端部24に向かって、ノズル本体側調整ねじ28の箇所の内径が最も大きく、中間部52の箇所の内径が次に大きく、基端部24の箇所の内径が最も小さい。この場合、内周面26の基端部24側の箇所のうち、連通孔58近傍に段差68が形成されている。内周面26の基端部24側の箇所は、段差68からA2方向に向かって、縮径部分、中心軸30に沿ってストレートに延びる部分、及び、拡開部分が順に形成されている。縮径部分及びストレートに延びる部分が圧縮流体(第2圧縮流体)の放出面70として形成される。また、ノズル本体20内の吸引ノズル18よりもA2方向側の部分は、穴14に付着した粉塵、及び、噴射孔48から噴射された圧縮流体を、外部に排出する排出流路72として構成される。
【0068】
吸引ノズル18の外周面36は、ノズル本体20の内周面26に対応した形状とされている。すなわち、先端部32側には吸引ノズル側調整ねじ38が形成され、外周面36における吸引ノズル側調整ねじ38と基端部34との間の箇所は、ノズル本体20の内周面26における中間部52の箇所と摺接するようにストレート状とされている。このストレート状の箇所に凹部44が形成されている。基端部34は、放出面70の縮径部分と略平行に傾斜している。
【0069】
一方、吸引ノズル18の内周面74は、先端部32側の内径が最も大きく、吸引ノズル側調整ねじ38の箇所がA2方向に向かって縮径し、凹部44及び基端部34の箇所の内径が最も小さい。この場合、ストレート状に延びる凹部44及び基端部34の箇所は、ノズル本体20の内周面26における基端部24側のストレート部分と略同一の内径とされている。また、吸引ノズル18の内周面74によって、穴14に付着した粉塵、及び、噴射孔48から噴射された圧縮流体を、排出流路72に排出する排出流路76が構成される。
【0070】
そして、入口流路56に連通する連通孔58、流路62、連通孔60及び凹部44によって、外部の流体供給源から入口流路56に供給された圧縮流体の一部を第1圧縮流体として噴射ノズル16内の噴射流路78に供給する第1流体供給路80が構成される。一方、入口流路56に連通する連通孔58、吸引ノズル18の基端部34とノズル本体20の内周面26との間の空間、基端部34と段差68との隙間82によって、外部の流体供給源から入口流路56に供給された圧縮流体の他の一部を第2圧縮流体として排出流路72に放出する第2流体供給路84が構成される。
【0071】
[2.本実施形態の動作]
以上のように構成される本実施形態に係る粉塵除去装置10の動作について説明する。
【0072】
ここでは、一例として、機械加工によりワーク12に形成された穴14に切粉や異物等の粉塵が残留しており、この粉塵を粉塵除去装置10によって除去する場合について説明する。また、この説明では、流体供給源がエア供給源であり、圧縮流体、第1圧縮流体及び第2圧縮流体が、それぞれ、加圧エア、第1加圧エア及び第2加圧エアである場合について説明する。
【0073】
粉塵の除去作業に先立ち、穴14の大きさ(穴径)及び深さや粉塵の種類等に応じて、ニードルネジ66を所定量回すことにより、ニードルネジ66の先端と第1流体供給路80の流路62との隙間86の開度を調整する。これにより、第1流体供給路80を介して噴射ノズル16の噴射流路78に供給される第1加圧エアの流量(噴射流量)を調整することができる。
【0074】
また、穴14の大きさ(穴径)及び深さや粉塵の種類等に応じて、ノズル本体側調整ねじ28と吸引ノズル側調整ねじ38とを相対的に所定量回すことにより、ノズル本体20に対して噴射ノズル16及び吸引ノズル18をA方向に進退させ、段差68と基端部34との隙間82の開度を調整する。これにより、第2流体供給路84を介して排出流路72に放出される第2加圧エアの流量(吸引流量)を調整することができる。
【0075】
このように、噴射流量及び吸引流量が予め調整された状態で、噴射ノズル16の先端部42を穴14に挿入し、ワーク12の表面88における穴14周辺の箇所を吸引ノズル18の先端部32に接触させる。これにより、穴14の底部90及び内周面92に噴射ノズル16の先端部42が臨むと共に、穴14が吸引ノズル18によって閉塞される。
【0076】
次に、外部のエア供給源から入口流路56に加圧エアを供給する。これにより、入口流路56に供給された加圧エアの一部は、第1加圧エアとして第1流体供給路80に分配され、他の一部は、第2加圧エアとして第2流体供給路84に分配される。
【0077】
第1加圧エアは、第1流体供給路80から噴射ノズル16の噴射流路78に供給され、先端部42の複数の噴射孔48から穴14内に正圧ブローとして噴射される。この場合、中心軸30と略同軸に形成された噴射孔48は、穴14の底部90に向けて第1加圧エアを噴射し、底部90に付着する粉塵を浮き上がらせる。また、中心軸30に対して径方向に形成された噴射孔48は、穴14の内周面92に向けて第1加圧エアを噴射し、内周面92に付着する粉塵を浮き上がらせる。
【0078】
一方、第2加圧エアは、第2流体供給路84から隙間82を介して排出流路72に放出される。この場合、第2加圧エアは、放出面70に沿ってA2方向に放出される。これにより、第2加圧エアの噴流が噴射され、放出面70周辺の空間が減圧されて真空状態となり、該真空状態による負圧によって、周囲の空気(噴流である第2加圧エア等)が放出面70側に吸い寄せられる。この結果、第2加圧エアの噴流は、放出面70に沿って、A2方向(排出方向)に向かう流れとなる。
【0079】
このような第2加圧エアの流れが発生することにより、第1加圧エアによって浮き上がった粉塵、及び、該第1加圧エアは、穴14から吸引ノズル18の排出流路76を介してノズル本体20に真空吸引され、ノズル本体20の排出流路72から外部に排出される。排出された粉塵は、ノズル本体20の排出流路72に接続された集塵用ホース等の粉塵を通過させる中空状の部材を介して、図示しない集塵ボックス等に回収される。
【0080】
その後、穴14内の粉塵が全て吸引されて集塵ボックスに回収されると、エア供給源から入口流路56への加圧エアの供給を停止する。これにより、噴射孔48からの第1加圧エアの噴射、及び、排出流路72への第2加圧エアの放出は停止に至る。次に、粉塵除去装置10をA2方向に後退させて、吸引ノズル18をワーク12から離間させると共に、穴14から噴射ノズル16を抜き取ると、穴14に対する粉塵の除去作業が完了する。
【0081】
なお、
図1は、隙間82の開度が大きく、該隙間82から放出される第2加圧エアの流量(吸引流量)が大きい場合を図示しており、第1加圧エア及び粉塵の吸引量が相対的に大きくなる。一方、
図2は、隙間82の開度が小さく、該隙間82から放出される第2加圧エアの流量が小さい場合であり、第1加圧エア及び粉塵の吸引量が相対的に小さくなる。
【0082】
また、上記の説明では、噴射ノズル16を穴14に挿入する前に、ニードルネジ66により隙間86の開度を調整する一方で、ノズル本体側調整ねじ28及び吸引ノズル側調整ねじ38により隙間82の開度を調整した。本実施形態では、穴14への噴射ノズル16の挿入後、エア供給源から入口流路56に加圧エアを供給する前に、各隙間82、86の開度を調整してもよい。
【0083】
[3.本実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態に係る粉塵除去装置10によれば、噴射ノズル16及び吸引ノズル18を備えた粉塵除去装置10自体に、第1圧縮流体の流量(噴射流量)を調整するニードルネジ66と、第2圧縮流体の流量(吸引流量)を調整するノズル本体側調整ねじ28及び吸引ノズル側調整ねじ38とが備わっている。これにより、噴射ノズル16から穴14に噴射する第1圧縮流体の噴射流量と、第2圧縮流体の放出による真空吸引によって吸引ノズル18からノズル本体20を介して粉塵及び第1圧縮流体を排出するための第2圧縮流体の吸引流量とを適切な流量に調整することができる。この結果、穴14に付着する粉塵を効率よく除去することが可能になる。
【0084】
また、粉塵除去装置10がノズル本体側調整ねじ28及び吸引ノズル側調整ねじ38とニードルネジ66とを備えるので、第2圧縮流体を放出して真空吸引を先に発生させた状態で、噴射ノズル16の先端部42を穴14に挿入し、吸引ノズル18の先端部32がワーク12の表面88に当接して穴14を閉塞した後に、第1圧縮流体を噴射孔48から噴射することにより、粉塵の除去作業時に、粉塵が外部に飛散することを防止することができる。
【0085】
このように、粉塵除去装置10がノズル本体側調整ねじ28、吸引ノズル側調整ねじ38及びニードルネジ66を備えることで、先に真空吸引を発生し、その後、穴14に噴射ノズル16の先端部42を挿入して第1圧縮流体を噴射するという、時間差を設けて第1圧縮流体と第2圧縮流体とを供給することが可能となる。
【0086】
さらに、ノズル本体側調整ねじ28及び吸引ノズル側調整ねじ38とニードルネジ66とが粉塵除去装置10に備わることにより、噴射流量と吸引流量とを適切な流量に調整した状態で、吸引ノズル18の先端部32がワーク12の表面88に当接して穴14を閉塞した後に、真空吸引の発生と、第1圧縮流体の噴射とを開始させることで、短時間に所望の除去作業を完了させることが可能となる。この結果、第1圧縮流体及び第2圧縮流体の消費量が抑えられ、圧縮流体を供給する外部の流体供給源の省エネルギ化を図ることができる。
【0087】
また、ノズル本体20の内周面26の段差68に対して吸引ノズル18の基端部34をA方向に移動させ、隙間82の開度を調整するという簡単な調整機構であるため、第2圧縮流体の吸引流量を容易に調整することが可能となる。
【0088】
また、ニードルネジ66は、第1流体供給路80の流路面積を絞るものであり、ノズル本体側調整ねじ28及び吸引ノズル側調整ねじ38は、ノズル本体20の内周面26と吸引ノズル18の外周面36とにそれぞれ形成され、互いに螺合する調整ねじであるため、噴射流量及び吸引流量を適切な流量に簡単且つ効率よく調整することができる。この結果、穴14に付着した粉塵を効果的に除去することが可能となる。
【0089】
[4.変形例]
次に、本実施形態に係る粉塵除去装置10の変形例(第1〜第11変形例)について、
図3A〜
図26を参照しながら説明する。なお、第1〜第11変形例の説明において、
図1及び
図2の粉塵除去装置10と同じ構成要素については、同じ参照符号を付けて詳細な説明を省略する。
【0090】
[4.1 第1変形例]
第1変形例の粉塵除去装置10Aについて、
図3A〜
図8Cを参照しながら説明する。粉塵除去装置10Aは、噴射ノズル16の先端部42が交換可能に構成されている点で、
図1及び
図2の粉塵除去装置10とは異なる。
【0091】
図3A及び
図3Bは、先端部42に中心軸30と略同軸に流路100が形成されると共に、中心軸30と略同軸に形成された噴射孔48が流路100に連通している場合を図示している。この場合、噴射孔48が形成される先端部42のA1方向の部分(先端面側)は、A1方向に向かって先細りの形状とされている。また、先端部42のA2方向側には、ねじ102が形成されている。これにより、噴射ノズル16のノズル本体部46の先端側に形成された図示しないねじと、先端部42のねじ102とが螺合することにより、ノズル本体部46に先端部42が螺着され、流路100と噴射流路78とが連通する。従って、第1変形例では、噴射ノズル16に対する先端部42の交換を容易に行うことができる。なお、
図3A及び
図3Bに示す噴射孔48からA1方向への矢印は、第1圧縮流体の噴射方向を示している。
【0092】
図4A及び
図4Bは、先端部42のA1方向の部分の噴射孔48に加え、外周面にも複数の噴射孔48が径方向に形成されている点で、
図3A及び
図3Bの例とは異なる。この場合、径方向に形成された複数の噴射孔48は、先端部42の周方向に沿って所定角度間隔で形成されると共に、先端部42の長手方向(A方向)に沿って所定間隔で形成され、流路100に連通している。
【0093】
図5A及び
図5Bは、先端部42のA1方向の部分(先端面側)に噴射孔48が設けられておらず、A1方向の部分が平坦に形成されている点で、
図4A及び
図4Bの例とは異なる。
【0094】
図3A〜
図5Bのように、噴射ノズル16の先端部42における外周面及び/又は先端面に噴射孔48を形成し、先端部42を交換可能に構成することにより、噴射ノズル16のメンテナンスが容易になると共に、粉塵の種類等に応じて先端部42を適宜交換することも可能となる。また、先端部42の外周面に噴射孔48が形成されていれば、穴14の内周面92に向けて、矢印で示す方向に第1圧縮流体を噴射させ、該内周面92に付着した粉塵を除去することが可能となる。一方、先端部42の先端面に噴射孔48が形成されていれば、穴14の底部90に向けて、矢印で示す方向に第1圧縮流体を噴射させて、該底部90に付着した粉塵を除去することが可能となる。
【0095】
図6A〜
図6Cは、先端部42の外周面において、径方向に対して所定角度傾けた状態で噴射孔48が形成されている点で、
図5A及び
図5Bの例とは異なる。この場合、径方向に対して角度を付けた状態で、噴射孔48から
図6Cの矢印で示す方向に第1圧縮流体が噴射される。これにより、穴14内には、先端部42の周囲に第1圧縮流体が旋回するような流れが形成される。このような旋回流が形成されることにより、穴14の内周面92に付着した粉塵を効率よく除去することができる。特に、穴14にねじが形成されている場合、ねじの形成方向に沿った旋回流が発生すれば、ねじの谷の部分に付着した粉塵を効果的に除去することができる。
【0096】
図7A〜
図8Cは、先端部42がノズル本体部46に連結される内筒部42aと、中心軸30を中心に回転可能に内筒部42aに装着される外筒部42bとを有する点で、
図6A〜
図6Cの例とは異なる。内筒部42aは、ねじ102が形成された基端部42cに連結されている。また、外筒部42bは、例えば、図示しないベアリングを介して回転可能に内筒部42aに装着されている。
【0097】
内筒部42aには、径方向に複数の内側噴射孔48aが形成され、一方で、外筒部42bには、径方向に対して所定角度傾けた状態で複数の外側噴射孔48bが形成されている。この場合、径方向に形成された複数の内側噴射孔48aは、内筒部42aの周方向に沿って所定角度間隔で形成されると共に、A方向に沿って所定間隔で形成され、流路100に連通している。また、
図8A〜
図8Cに示すように、A方向に沿った異なる位置で見た場合、内側噴射孔48aは、位相をずらして形成されている。一方、複数の外側噴射孔48bは、外筒部42bの周方向に沿って所定角度間隔で形成されると共に、A方向に沿って所定間隔で形成されている。しかも、内側噴射孔48aと外側噴射孔48bとは、互いに位相をずらした状態で、内筒部42a及び外筒部42bにそれぞれ設けられている。
【0098】
図7A〜
図8Cの例では、先端部42を内筒部42a及び外筒部42bの二層構造とし、内側の内筒部42aを基端部42cを介してノズル本体部46に固定すると共に、内筒部42aを軸として外側の外筒部42bが回転可能に構成される。これにより、内側噴射孔48aと外側噴射孔48bとの位置(位相)が合ったときに第1圧縮流体が穴14の内周面92に向けて噴射される。この結果、噴射ノズル16から穴14の内周面92に向けて噴射される第1圧縮流体は、パルス状の噴流となる。
【0099】
また、
図8Aに示すように、外側噴射孔48bから第1圧縮流体が矢印で示す向きで噴射した場合、第1圧縮流体の噴流によって外筒部42bが中心軸30を中心に円弧状の矢印で示す向きに旋回する。これにより、第1圧縮流体による旋回流を穴14内に容易に発生させて、穴14に付着した粉塵を効率よく除去することが可能となる。
【0100】
なお、
図8A〜
図8Cに示すように、各内側噴射孔48aは、A方向に沿って一列に形成されておらず、周方向に沿って異なる角度に形成されている。これにより、例えば、穴14の底部90に近い奥側の外側噴射孔48bからA2方向に向かって順にパルス状の第1圧縮流体の噴流を噴射させ、旋回流を発生させることが可能となる。
【0101】
[4.2 第2変形例]
第2変形例の粉塵除去装置10Bについて、
図9を参照しながら説明する。粉塵除去装置10Bは、噴射ノズル16と吸引ノズル18の一部とが、粉塵除去装置10Bから取り外し可能なノズルユニット104としてユニット化されている点で、
図1及び
図2の粉塵除去装置10とは異なる。
【0102】
吸引ノズル18は、吸引ノズル側調整ねじ38が形成され、該吸引ノズル側調整ねじ38とノズル本体20のノズル本体側調整ねじ28とが螺合することにより、ノズル本体20に螺着される筒状の装着部18aと、該装着部18aに対して取り外し可能であり且つ噴射ノズル16の基端部40が取り付けられる筒状の取付部18bとから構成される。従って、取付部18b及び噴射ノズル16によってノズルユニット104が構成される。
【0103】
装着部18aは、吸引ノズル側調整ねじ38及び凹部44が形成されるA1方向側の大径部分106と、大径部分106に連接され、基端部34を有する小径部分108とから構成される段差部分110を有する筒状部である。取付部18bは、A2方向の端部が段差部分110に当接するように、大径部分106の内方に嵌着される。
【0104】
すなわち、取付部18bの外周面には、環状の突起112が形成されている。一方、装着部18aの先端部には、径方向に貫通孔114が形成され、この貫通孔114に鋼球116が配置されている。また、装着部18aの先端部の外周面には、鋼球116を貫通孔114内に保持するためのリング状のばね材による鋼球押さえ部材118が嵌め込まれている。貫通孔114、鋼球116及び鋼球押さえ部材118は、取付部18bが大径部分106の内方に取り付けられたときに、突起112を係止するための係止部120を構成する。鋼球押さえ部材118は、詳しくは、リングの一部が切れたC字状のばね鋼であり、突起112がA方向に変位して鋼球116を超える際、鋼球116の径方向への移動に対して、該鋼球116を保持しつつ鋼球116を外側に逃がすように機能する。
【0105】
なお、取付部18bの内周面(内周面74)は、
図1及び
図2の吸引ノズル18と同様に、先端部32側の内径が最も大きく、吸引ノズル側調整ねじ38に対向する箇所がA2方向に向かって僅かに縮径し、凹部44の箇所の内径が最も小さい。この場合、ストレート状に延びる凹部44に対向する箇所は、装着部18aの内周面(内周面74)における基端部34側のストレート部分と略同一の内径とされている。
【0106】
そして、粉塵除去装置10Bにノズルユニット104を装着する場合、噴射ノズル16の基端部40側をA2方向に向けた状態で、ノズルユニット104を大径部分106の内方に挿入する。この場合、突起112が鋼球116に当接してノズルユニット104をA2方向に押圧し、大径部分106に組み込まれた鋼球116がばね材である鋼球押さえ部材118のばね力に抗して径方向に移動し、大径部分106が拡開することにより、鋼球116の位置から突起112をA2方向側に変位させ、ノズルユニット104をさらに押し込むことができる。そして、鋼球116が突起112からの押圧力より解放され、
図9に示す位置に戻り、ノズルユニット104が段差部分110に当接すると、係止部120は突起112を係止し、ノズルユニット104が粉塵除去装置10Bに嵌着される。
【0107】
一方、粉塵除去装置10Bからノズルユニット104を取り外す場合、ノズルユニット104をA1方向に引っ張る。この場合、突起112が鋼球116に当接するが、ノズルユニット104をA1方向に引っ張り、鋼球116が鋼球押さえ部材118のばね力に抗して径方向に移動し、大径部分106が拡開することにより、鋼球116の位置から突起112をA1方向側に変位させ、ノズルユニット104を取り外すことができる。そして、鋼球116が突起112からの押圧力より解放されると、係止部120は、
図9に示す位置に戻る。
【0108】
このように第2変形例では、取付部18b及び噴射ノズル16がノズルユニット104として、粉塵除去装置10Bから取り外し可能にユニット化されているので、穴14の大きさ(穴径)及び深さや前記粉塵の種類等に応じて、ノズルユニット104に適宜交換することが可能となる。この結果、粉塵除去装置10Bの使い勝手が向上すると共に、噴射ノズル16のメンテナンス性も向上する。
【0109】
[4.3 第3変形例]
第3変形例の粉塵除去装置10Cについて、
図10を参照しながら説明する。粉塵除去装置10Cは、吸引ノズル18の外周面36に沿って移動可能に該吸引ノズル18の先端部32に取り付けられた筒体122(第1筒体)と、ノズル本体20と筒体122との間に介挿されたばね部材124(第1ばね部材)と、ノズル本体20の圧縮流体供給部54に設けられ且つ中心軸30(A方向)に沿って筒体122に向かって延在するプランジャ126(第1プランジャ)とをさらに備える点で、
図1及び
図2の粉塵除去装置10とは異なる。
【0110】
この場合、噴射ノズル16の先端部42は、筒体122からA1方向に突出している。また、筒体122は、穴14の周囲を囲繞するようにワーク12の表面88に接触可能である。また、筒体122のA2方向側には、中心軸30に向かって径方向内側に延び、吸引ノズル18の外周面36の先端部32側に接触する環状の突出部128が形成されている。突出部128とノズル本体20の先端部22との間にばね部材124が介挿されている。一方、吸引ノズル18の先端部32には、径方向外側に延び、筒体122の内周面に接触する環状の突出部130が形成されている。従って、突出部128は、突出部130と吸引ノズル側調整ねじ38との範囲内をA方向に沿って摺動可能である。
【0111】
一方、プランジャ126は、圧縮流体供給部54における入口流路56に臨入し、その基端部には、入口流路56を開閉可能なシール体132(第1シール体)が取り付けられている。シール体132は、入口流路56の途中に設けられた室134内に配置され、室134内のA2方向側の箇所とシール体132との間には、ばね部材136が介挿されている。そのため、シール体132は、室134内において、ばね部材136の弾発力若しくは圧縮流体の圧力により作用する押付力、又は、弾発力及び押付力の双方の力によって、A1方向側の箇所(着座位置)に押圧されている。
図10では、室134内の着座位置にシール体132が押し付けられることにより、外部の流体供給源から見て、入口流路56がシール体132によって閉状態になっていることを図示している。
【0112】
ここで、流体供給源から入口流路56に圧縮流体の供給を開始しても、シール体132によって入口流路56が閉じられているので、入口流路56から下流側に圧縮流体を供給することができない。この状態で穴14に噴射ノズル16の先端部42を挿入し、筒体122がワーク12の表面88に接触して穴14を閉塞したときに、ノズル本体20をA1方向に押圧すると、ばね部材124の弾発力に抗して(ばね部材124が収縮して)、噴射ノズル16、吸引ノズル18及びノズル本体20が全体的にA1方向に変位する。そして、噴射ノズル16、吸引ノズル18及びノズル本体20をさらにA1方向に変位させると、プランジャ126の先端が筒体122に当接する。
【0113】
次に、ノズル本体20をさらにA1方向に変位させると、プランジャ126は、筒体122からA2方向の力を受け、ばね部材136の弾発力若しくは圧縮流体の圧力による押付力、又は、弾発力及び押付力の双方の力に抗して、A2方向に変位する。この結果、シール体132は、室134内において、着座位置からA2方向に離間し、入口流路56を閉状態から開状態に変化させる。
【0114】
これにより、開放状態となった入口流路56から第1流体供給路80への第1圧縮流体の供給が開始されると共に、第2流体供給路84への第2圧縮流体の供給が開始される。この結果、噴射孔48から第1圧縮流体を噴射させて、穴14に付着した粉塵を浮き上がらせる一方で、第2流体供給路84から排出流路72に放出される第2圧縮流体により、第1圧縮流体及び粉塵を吸引ノズル18を介して吸引し、排出流路72から外部に排出することができる。
【0115】
一方、穴14に付着した粉塵が除去された場合、筒体122をワーク12の表面88から離間させる。これにより、ばね部材124の弾発力によってノズル本体20が筒体122から相対的に離間する。この結果、プランジャ126は、筒体122からの押圧状態より開放され、A1方向に変位する。これにより、シール体132は、ばね部材136の弾発力若しくは圧縮流体の圧力による押付力、又は、弾発力及び押付力の双方の力によって着座位置に戻り、入口流路56を閉塞するので、入口流路56から下流側への圧縮流体の供給は停止に至る。
【0116】
このように、第3変形例では、噴射ノズル16が穴14に挿入され、筒体122がワーク12の表面88に接触して穴14を閉塞し、且つ、筒体122に当接したプランジャ126の変位によるシール体132の移動によって入口流路56が開放されることにより、第1圧縮流体及び第2圧縮流体の供給が可能となる。
【0117】
一方、筒体122がワーク12の表面88から離間することにより、プランジャ126が変位してシール体132が入口流路56を閉じると、第1圧縮流体及び第2圧縮流体の供給が停止する。
【0118】
このようにワーク12への筒体122の当接に起因したシール体132による入口流路56の開閉により、第1圧縮流体及び第2圧縮流体の供給開始又は供給停止が自動的に行われる。これにより、第1圧縮流体及び第2圧縮流体が無駄に供給されることを阻止することができる。この結果、圧縮流体を供給する外部の流体供給源の省エネルギ化を図ることができる。
【0119】
また、無駄な圧縮流体の供給を行わないようにするには、該圧縮流体の供給ポート(入口流路56)に制御用電磁弁を設けて圧縮流体の供給又は停止を行うことが必要であるが、第3変形例の粉塵除去装置10Cは、上述のシール体132等の機構を具備することにより、制御用電磁弁を省くことが可能となる。このように、制御用電磁弁を不要にすることで、流体回路及び電気回路の双方の節約を図ることができる。
【0120】
[4.4 第4変形例]
第4変形例の粉塵除去装置10Dについて、
図11〜
図12Bを参照しながら説明する。粉塵除去装置10Dは、噴射ノズル16の先端部42に第1圧縮流体を噴射する噴射孔48を開閉可能な弁体138を設けた点で、
図1及び
図2の粉塵除去装置10とは異なる。
【0121】
噴射ノズル16の噴射流路78には、複数の孔140がA方向に形成された円板部材142が噴射ノズル16の内周面に装着され、該円板部材142と弁体138の基端部との間にはばね部材144が介挿されている。
図12Aの通常時には、ばね部材144の弾発力若しくは第1圧縮流体の圧力による押付力、又は、弾発力及び押付力の双方の力によって、弁体138は、噴射孔48を閉状態としている。従って、噴射ノズル16の噴射流路78に第1圧縮流体が供給されている状態であっても、噴射孔48から第1圧縮流体を噴射させることはできない。
【0122】
この場合、
図11に示すように、第2圧縮流体は、第2流体供給路84を介して排出流路72に放出することが可能であるため、粉塵除去装置10Dでは、第1圧縮流体が噴射孔48から噴射されていない状態でも、第2圧縮流体の放出による真空吸引を行うことが可能である。
【0123】
ここで、噴射ノズル16を穴14に挿入し、弁体138の先端が穴14の底部90(
図11参照)に接触すると、ばね部材144の弾発力若しくは第1圧縮流体の圧力による押付力、又は、弾発力及び押付力の双方の力に抗して弁体138がA2方向に移動する。これにより、
図12Bに示すように、噴射孔48が開き、該噴射孔48から第1圧縮流体を噴射することができる。
【0124】
一方、弁体138の先端が穴14の底部90から離間すると、ばね部材144の弾発力若しくは第1圧縮流体の圧力による押付力、又は、弾発力及び押付力の双方の力によって弁体138がA1方向に移動するので、
図12Bの状態から
図12Aの状態に変化し、噴射孔48が閉塞される。これにより、噴射孔48からの第1圧縮流体の噴射が停止に至る。
【0125】
このように粉塵除去装置10Dでは、噴射孔48から第1圧縮流体の噴射を開始する前に、第2圧縮流体の放出による真空吸引を開始させることができる。これにより、真空吸引を開始する前に、穴14に付着した粉塵が外部に飛散することを防止することができ、粉塵の除去作業を行う空間を清潔に保つことができる。
【0126】
[4.5 第5変形例]
第5変形例の粉塵除去装置10Eについて、
図13を参照しながら説明する。粉塵除去装置10Eは、吸引ノズル18の外周面36に沿って移動可能に該吸引ノズル18の先端部32に取り付けられた筒体146(第2筒体)と、ノズル本体20と筒体146との間に介挿されたばね部材148(第2ばね部材)と、ノズル本体20の圧縮流体供給部54に設けられ且つ中心軸30(A方向)に沿って筒体146に向かって延在するプランジャ150(第2プランジャ)とをさらに備える点で、
図1及び
図2の粉塵除去装置10とは異なる。
【0127】
この場合、筒体146及びばね部材148周辺の配置構成は、第3変形例の粉塵除去装置10Cの筒体122及びばね部材124(
図10参照)と同様である。すなわち、噴射ノズル16の先端部42は、筒体146からA1方向に突出し、筒体146は、穴14の周囲を囲繞するようにワーク12の表面88に接触可能である。また、筒体146のA2方向側に環状の突出部152が形成され、突出部152とノズル本体20の先端部22との間にばね部材148が介挿されている。さらに、吸引ノズル18の先端部32には、環状の突出部154が形成されており、突出部152は、突出部154と吸引ノズル側調整ねじ38との範囲内をA方向に沿って摺動可能である。
【0128】
そして、第5変形例において、プランジャ150は、圧縮流体供給部54の流路62におけるニードルネジ66の下流側に臨入し、その基端部には、流路62を開閉可能なシール体156(第2シール体)が取り付けられている。この場合、シール体156は、流路62の途中に設けられた室158内に配置され、室158内のA2方向側の箇所とシール体156との間には、ばね部材160が介挿されている。そのため、シール体156は、室158内において、ばね部材160の弾発力若しくは第1圧縮流体の圧力により作用する押付力、又は、弾発力及び押付力の双方の力によって、A1方向側の箇所(着座位置)に押圧されている。
図13では、室158内の着座位置にシール体156が押し付けられることにより、流路62がシール体156によって閉状態になっていることを図示している。
【0129】
ここで、流路62に対する第1圧縮流体の供給を開始しても、シール体156によって流路62が閉じられているので、流路62から噴射ノズル16に第1圧縮流体を供給することができない。一方、第2圧縮流体は、第2流体供給路84を介して排出流路72に放出することが可能であるため、粉塵除去装置10Eでは、噴射ノズル16に第1圧縮流体が供給されていない状態でも、第2圧縮流体の放出による真空吸引を行うことは可能である。
【0130】
この状態で穴14に噴射ノズル16の先端部42を挿入し、筒体146がワーク12の表面88に接触して穴14を閉塞したときに、ノズル本体20をA1方向に押圧すると、ばね部材148の弾発力に抗して(ばね部材148が収縮して)、噴射ノズル16、吸引ノズル18及びノズル本体20が全体的にA1方向に変位する。そして、噴射ノズル16、吸引ノズル18及びノズル本体20をさらにA1方向に変位させると、プランジャ150の先端が筒体146に当接する。
【0131】
次に、ノズル本体20をさらにA1方向に変位させると、プランジャ150は、筒体146からA2方向の力を受け、ばね部材160の弾発力若しくは第1圧縮流体の圧力により作用する押付力、又は、弾発力及び押付力の双方の力に抗して、A2方向に変位する。この結果、シール体156は、室158内において、着座位置からA2方向に離間し、流路62を閉状態から開状態に変化させる。
【0132】
これにより、開放状態となった流路62から噴射ノズル16への第1圧縮流体の供給が開始される。この結果、噴射孔48から第1圧縮流体を噴射させて、穴14に付着した粉塵を浮き上がらせる一方で、第2流体供給路84から排出流路72に放出される第2圧縮流体により、第1圧縮流体及び粉塵を吸引して、排出流路72から外部に排出することができる。
【0133】
一方、穴14に付着した粉塵が除去された場合、筒体146をワーク12の表面88から離間させる。これにより、ばね部材148の弾発力によってノズル本体20が筒体146から相対的に離間する。この結果、プランジャ150は、筒体146からの押圧状態より開放され、A1方向に変位する。これにより、シール体156は、ばね部材160の弾発力若しくは第1圧縮流体の圧力により作用する押付力、又は、弾発力及び押付力の双方の力によって着座位置に戻り、流路62を閉塞するので、流路62から噴射ノズル16への第1圧縮流体の供給は停止に至る。
【0134】
このように、第5変形例でも、シール体156による第1流体供給路80の流路62の開放により、噴射孔48から穴14への第1圧縮流体の噴射が開始される前に、第2圧縮流体の放出による真空吸引が開始される。この結果、真空吸引の開始前に、穴14に付着した粉塵が外部に飛散することを防止することができ、粉塵の除去作業を行う空間を清潔に保つことができる。
【0135】
[4.6 第6変形例]
第6変形例の粉塵除去装置10Fについて、
図14〜
図16を参照しながら説明する。粉塵除去装置10Fは、ノズル本体20及び/又は吸引ノズル18からワーク12に向かって突出し、噴射ノズル16を穴14に挿入した際、噴射ノズル16が穴14の底部90に接触する前に、ワーク12の表面88に接触する筒状部161をさらに備える点で、
図1及び
図2の粉塵除去装置10とは異なる。
【0136】
図14の例において、筒状部161は、ノズル本体20の先端部22に取り付けられた第1円筒部材162と、第1円筒部材162の内側でばね部材164を介して吸引ノズル18の先端部32に装着された第2円筒部材166とから構成される。第1円筒部材162のA1方向の先端部は、中心軸30に向かって径方向内側に延び、第2円筒部材166のA1方向の段差部分に当接している。この場合、第2円筒部材166は、ばね部材164の弾発力によって第1円筒部材162の先端部に付勢されている。また、第2円筒部材166の先端は、第1円筒部材162の先端よりもA1方向に突出している。
【0137】
ここで、穴14に噴射ノズル16の先端部42を挿入した状態で粉塵除去装置10FをA1方向に移動させると、先端部42が穴14の底部90に接触する前に、第2円筒部材166の先端がワーク12の表面88における穴14の周囲に当接する。粉塵除去装置10FをA1方向にさらに移動させると、第2円筒部材166は、ワーク12からA2方向への力を受け、ばね部材164の弾発力に抗してA2方向に変位する。この結果、先端部42を穴14の底部90に接触させることなく、第1円筒部材162及び第2円筒部材166の先端を略面一とした状態で、筒状部161をワーク12の表面88に当接することができる。
【0138】
一方、粉塵除去装置10Fがワーク12の表面88からA2方向に後退すると、第2円筒部材166は、ばね部材164の弾発力(スプリングバック機能)によってワーク12との接触前の位置(
図14に示す位置)に復帰する。
【0139】
このように、第6変形例では、穴14の深さに起因して、吸引ノズル18の先端部32がワーク12の表面88に接触する前に、噴射ノズル16の先端部42が穴14の底部90に接触し、粉塵が吸引できなくなることを防止することができる。この結果、穴14の深さに違いがあっても、筒状部161を介して吸引ノズル18の先端部32を間接的にワーク12の表面88に当接させ、穴14を閉塞することが可能となる。
【0140】
図15の例は、ノズル本体20の先端部22及び吸引ノズル18の先端部32に設けられた弾性体167が筒状部161である場合を図示している。この場合でも、
図14の例と同様に、穴14の深さに起因して、吸引ノズル18の先端部32がワーク12の表面88に接触する前に、噴射ノズル16の先端部42が穴14の底部90に接触し、粉塵が吸引できなくなることを防止することができ、穴14の深さに違いがあっても、弾性体167を介して吸引ノズル18の先端部32を間接的にワーク12の表面88に当接させ、穴14を閉塞することが可能となる。なお、弾性体167としては、例えば、スポンジゴムが好適である。特に、弾性体167として独立気泡のスポンジゴムを採用した場合、ワーク12の表面88に対するシール性やクッション性が確保されると共に、スプリングバック機能を好適に発揮させることができる。
【0141】
図16の例は、ノズル本体20の先端部22に設けられ、且つ、ゴム等のエラストマにより成形されたベローズ168が、筒状部161である場合を図示している。この場合でも、
図14及び
図15の例と同様に、穴14の深さに起因して、吸引ノズル18の先端部32がワーク12の表面88に接触する前に、噴射ノズル16の先端部42が穴14の底部90に接触し、粉塵が吸引できなくなることを防止することができると共に、穴14の深さに違いがあっても、ベローズ168を介して吸引ノズル18の先端部32を間接的にワーク12の表面88に当接させ、穴14を閉塞することが可能となる。また、
図16の例でも、ゴム等のエラストマによりベローズ168が形成されているため、ワーク12の表面88に対するシール性やクッション性が確保されると共に、スプリングバック機能を好適に発揮させることができる。
【0142】
[4.7 第7変形例]
第7変形例の粉塵除去装置10Gについて、
図17を参照しながら説明する。粉塵除去装置10Gは、ノズル本体20の排出流路72側に粉塵の通過を検出する粉塵検出手段170を設けた点で、
図1及び
図2の粉塵除去装置10とは異なる。
【0143】
粉塵検出手段170は、例えば、径方向に沿った光172を発光する発光ダイオード等の発光素子174と、発光素子174が発光した光172を受光し、受光した光172を電気信号に変換する光電変換素子176と、光電変換素子176から出力された電気信号を処理することにより、粉塵の通過の有無を判定する信号処理装置178とから構成される。この場合、信号処理装置178において、粉塵の通過がなくなったことを判定できれば、穴14から粉塵が除去されたことを容易に確認することができる。
【0144】
また、粉塵の除去作業が完了した旨の通知信号が信号処理装置178から出力された場合、流体供給源は、該通知信号に基づいて、即座に粉塵除去装置10Gに対する圧縮流体の供給を停止することが可能となる。このように、粉塵検出手段170が粉塵の除去作業の完了を定量的に判断するので、その判断結果を利用することで、圧縮流体の無駄な消費を抑えることができる。
【0145】
なお、上記の説明では、粉塵検出手段170が光学的な検出機構である場合について説明した。第7変形例では、上記の説明に限定されることはなく、粉塵の通過を検出可能であれば、いかなる検出方式の検出手段を採用可能であることは勿論である。
【0146】
[4.8 第8変形例]
第8変形例の粉塵除去装置10Hについて、
図18及び
図19を参照しながら説明する。第8変形例では、
図1及び
図2の粉塵除去装置10と略同じ構成の複数個の粉塵除去装置10Hを連設することにより、マニホールド化したものである。すなわち、
図18及び
図19に示すように、個々の圧縮流体供給部54を共通化した圧縮流体供給ブロック180に複数の粉塵除去装置10Hが連結され、圧縮流体供給ブロック180の側面には、外部の流体供給源から圧縮流体(加圧エア)を供給するための共通供給ポート182が設けられている。また、各粉塵除去装置10Hのニードルネジ66は、粉塵除去装置10Hの径方向に沿って形成されている。これにより、複数の粉塵除去装置10Hを有する粉塵除去システム184Hが構成される。なお、
図19に示すように、圧縮流体供給ブロック180において、流路62は、A2方向に形成された孔186を介して外部に連通しているが、この孔186は、球体188によって塞がれている。
【0147】
このように、第8変形例では、複数の粉塵除去装置10Hをマニホールド化し、圧縮流体を共用化することにより、粉塵除去装置10Hを備えた粉塵除去システム184Hのコンパクト化を実現することができる。この結果、
図18のように、ワーク12に形成された比較的狭いピッチの複数の穴14に対して、各噴射ノズル16をそれぞれ挿入し、各穴14に付着した粉塵の除去作業を一斉に行うことが可能となる。従って、第8変形例では、複数の穴14が形成されたワーク12に対する粉塵の除去作業を効率よく行うことができる。
【0148】
また、粉塵除去システム184Hにおいても、複数の粉塵除去装置10Hがノズル本体側調整ねじ28、吸引ノズル側調整ねじ38及びニードルネジ66を備えるので、該各粉塵除去装置10Hにおける個々の供給ポート(入口流路56)に圧縮流体を順番に供給することにより、第2圧縮流体を放出して真空吸引を先に発生させた状態で噴射ノズル16を穴14に挿入し、吸引ノズル18がワーク12の表面88に当接して穴14を閉塞した後に、第1圧縮流体を該噴射ノズル16の噴射孔48から噴射させることが可能となる。この場合でも、粉塵の除去作業時に、粉塵が外部に飛散することを防止することができる。
【0149】
このように、第8変形例でも、各粉塵除去装置10Hがノズル本体側調整ねじ28、吸引ノズル側調整ねじ38及びニードルネジ66を備えることで、先に真空吸引を発生し、その後、穴14に噴射ノズル16の先端部42を挿入して第1圧縮流体を噴射するという、時間差を設けて第1圧縮流体と第2圧縮流体とを供給することが可能である。
【0150】
[4.9 第9変形例]
第9変形例の粉塵除去装置10I及び粉塵除去システム184Iについて、
図20〜
図22を参照しながら説明する。第9変形例では、複雑な形状のワーク12において、様々な位置に穴14が形成されている場合に、これらの穴14内の粉塵に対して同時に除去作業を行う場合を図示したものである。
【0151】
図20及び
図21に示すように、第9変形例において、ワーク12には、位置や向きの異なる袋穴である穴14が複数形成されている。すなわち、ワーク12の表面88のうち、例えば、上面、及び、該上面に連なる斜面に、同一の穴径及び深さの穴14が等ピッチで複数形成されている。
【0152】
これらの穴14に対応して、粉塵除去システム184Iでは、圧縮流体供給ブロック180の長手方向に複数の粉塵除去装置10Iを等間隔に連結してマニホールド化した粉塵除去ブロック190を複数用意している点で、第8変形例の粉塵除去システム184H(
図18及び
図19参照)とは異なる。この場合、各粉塵除去ブロック190では、粉塵除去システム184Hの場合と同様に、圧縮流体供給ブロック180の長手方向に直交する方向に噴射ノズル16を向けた状態で複数の粉塵除去装置10Iが該圧縮流体供給ブロック180に装着されている。
【0153】
また、各粉塵除去装置10Iにおいて、吸引ノズル18の先端部32には、筒状の閉塞部材192が装着されている。各粉塵除去装置10Iの閉塞部材192は、同一長さに設定されると共に、噴射ノズル16は、同一の突出量に設定されている。そして、粉塵除去システム184Iでは、複数の穴14に対して、粉塵の除去作業を行う粉塵除去ブロック190(の粉塵除去装置10I)が予め割り当てられている。
【0154】
これにより、ワーク12の複数の穴14に対して粉塵の除去作業を行う際、各粉塵除去ブロック190は、図示しないロボットアーム等の移動手段を用いて、互いに干渉することなく、予め割り当てられた複数の穴14の近傍に移動し、その後、自己の噴射ノズル16の先端部42を穴14に挿入して、表面88の穴14周辺の箇所を閉塞部材192で閉塞することができる。この結果、除去作業の対象となる全ての穴14に対する噴射ノズル16の挿入が完了した時点で、各圧縮流体供給ブロック180から各粉塵除去装置10Iに圧縮流体を供給することにより、全ての穴14に対する粉塵の除去作業を同時に実行することが可能となる。
【0155】
このように、第9変形例では、複数個の粉塵除去装置10Iを圧縮流体供給ブロック180で連結した粉塵除去ブロック190を粉塵除去システム184Iが複数有している。これにより、ワーク12に複数の穴14が形成されている場合に、各穴14に噴射ノズル16の先端部42をそれぞれ挿入し、各穴14に対して同時に各粉塵除去装置10Iによる粉塵の除去作業を行うことが可能となる。これにより、粉塵の除去作業の効率化を図ることができる。
【0156】
この場合、粉塵除去ブロック190において、各粉塵除去装置10Iは、噴射ノズル16の延在方向が互いに同じ方向となるように、圧縮流体供給ブロック180の長手方向に沿った所定間隔で固定されている。これにより、ワーク12の表面88に複数の穴14が同一方向(例えば、等ピッチ)に形成されていれば、各粉塵除去装置10Iの噴射ノズル16の先端部42を各穴14にそれぞれ挿入し、粉塵の除去作業を同時に行うことが可能となるので、該除去作業を一層効率よく行うことができる。
【0157】
しかも、各粉塵除去装置10Iの吸引ノズル18には、穴14に噴射ノズル16の先端部42を挿入する際に、穴14の周辺のワーク12の表面88を閉塞する閉塞部材192がさらに設けられている。これにより、粉塵の除去作業時に、粉塵及び第1圧縮流体を外部に漏らすことなく、粉塵の除去作業を行うことができる。
【0158】
[4.10 第10変形例]
第10変形例の粉塵除去装置10J及び粉塵除去システム184Jについて、
図23を参照しながら説明する。第10変形例では、ワーク12に深さの異なる穴14が複数形成されている場合に、これらの穴14内の粉塵に対して同時に除去作業を行える構成を意図している。従って、第9変形例と比較して、粉塵除去装置10J及び粉塵除去システム184Jは、下記の点で異なる。
【0159】
先ず、
図23に示すように、圧縮流体供給ブロック180に対する粉塵除去装置10Jの取付高さ(取付位置)を調整可能な取付位置調整機構194が設けられている。取付位置調整機構194は、圧縮流体供給ブロック180において、粉塵除去装置10J毎に設けられている。取付位置調整機構194は、粉塵除去装置10Jに対向してA方向に沿って形成された2つの長円状の調整孔196と、各調整孔196を挿通して粉塵除去装置10Jに螺合することにより、粉塵除去装置10Jを圧縮流体供給ブロック180に固定する位置調整ねじ198とから構成される。
【0160】
上述のように、調整孔196は、A方向に沿って形成されているため、調整孔196の任意の高さ位置に位置調整ねじ198を挿通させて粉塵除去装置10Jと螺合させることにより、調整孔196のA方向に沿った長さの範囲内で、粉塵除去装置10Jを任意の高さ位置に調整して圧縮流体供給ブロック180に固定することができる。このように、粉塵除去装置10Jと対向するように取付位置調整機構194が圧縮流体供給ブロック180に設けられているため、ニードルネジ66は、圧縮流体供給ブロック180の上面に設けられている。
【0161】
このように第10変形例では、第9変形例と同様に、各穴14に噴射ノズル16の先端部42をそれぞれ挿入し、各穴14に対して同時に粉塵の除去作業を行うことにより、除去作業の効率化を図ることができる。また、第10変形例では、深さの異なる複数の穴14がワーク12に形成されている場合に、粉塵除去装置10J毎に取付位置調整機構194により圧縮流体供給ブロック180での取付位置を調整することにより、噴射ノズル16の先端部42を穴14に挿入した際に、該先端部42を適切な深さにまで挿入して、粉塵の除去作業を行うことができる。
【0162】
[4.11 第11変形例]
第11変形例の粉塵除去装置10K及び粉塵除去システム184Kについて、
図24〜
図26を参照しながら説明する。第11変形例は、ワーク12における様々な高さ位置(形成位置)に穴径及び深さの異なる穴14が形成されている場合に、これらの穴14内の粉塵に対して同時に除去作業を行う場合を意図している。
【0163】
図24及び
図25は、それぞれ、ワーク12の一例を図示した斜視図及び断面図である。このワーク12は、上蓋のない箱形の筐体であり、上端部において、異なる位置に穴径及び深さの異なる穴14が複数形成されている。そして、第11変形例では、第8〜第10変形例(
図18〜
図23参照)と比較して、粉塵除去装置10K及び粉塵除去システム184Kは、下記の点で異なる。
【0164】
先ず、第1変形例(
図3A〜
図8C参照)のように、噴射ノズル16の先端部42は、ノズル本体部46に対して交換可能に構成されている。すなわち、第11変形例では、異なる穴径及び深さの穴14や粉塵の種類等に応じて、適切な先端部42に交換可能である。
【0165】
この場合、
図26に示すように、各粉塵除去装置10Kは、先端部42以外の構成は互いに共通である。この場合、各先端部42は、穴径に応じて該先端部42の直径が異なり、穴14の深さに応じて先端部42の長さが異なり、且つ、穴14内の体積や粉塵の種類等に応じて噴射孔48の大きさが異なるように設定されている。
【0166】
また、第6変形例(
図14〜
図16参照)のように、ノズル本体20及び吸引ノズル18には、筒状部161が装着されている。この場合、噴射ノズル16を穴14に挿入すると、噴射ノズル16の先端部42が穴14の底部90に接触する前に、筒状部161がワーク12の表面88に当接する。なお、
図26では、
図14の筒状部161を粉塵除去装置10Kに装着した場合を図示している。
【0167】
第11変形例では、
図26に示すように、複数の穴14の大きさ及び深さや粉塵の種類等が異なる場合、第1変形例(
図3A〜
図8C参照)と同様に噴射ノズル16の先端部42を交換可能に構成し、適切な先端部42を噴射ノズル16に装着することで、噴射ノズル16の先端部42を穴14に挿入した際、該先端部42を適切な深さにまで挿入して、粉塵の除去作業を行うことが可能となる。
【0168】
また、第11変形例では、
図26に示すように、複数の穴14の大きさ、深さ及び形成位置が異なる場合でも、筒状部161を用いることにより、噴射ノズル16の先端部42が穴14の底部90に到達する前に、ワーク12の表面88における穴14周辺の箇所を好適に閉塞することができる。
【0169】
このようにすることで、第11変形例では、各穴14に噴射ノズル16の先端部42をそれぞれ挿入し、各穴14に対して同時に粉塵の除去作業を行うことで、除去作業の効率化を図ることができる。また、穴径、深さ及び形成位置の異なる複数の穴14がワーク12に形成されている場合、噴射ノズル16の先端部42を適切な深さにまで挿入すると共に、穴14の周辺を筒状部161で閉塞することにより、粉塵及び第1圧縮流体を外部に漏らすことなく、粉塵の除去作業を効率よく行うことができる。
【0170】
さらに、第11変形例においても、先端部42が交換可能であるため、穴14の大きさ、深さ及び形成位置や粉塵の種類等に応じて、適切な先端部42を噴射ノズル16に装着することにより、使い勝手が向上すると共に、噴射ノズル16のメンテナンス性も向上する。
【0171】
なお、本発明は、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。