(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数の婚活業者に関連する複数の情報処理装置の各々から、各婚活業者に関する情報である婚活業者情報、及び、各婚活業者に登録されている会員に関する情報である会員情報を含む業者保有情報を受信する受信部と、
受信した前記業者保有情報に基づいて前記複数の婚活業者の支援に関する情報であり、前記婚活業者が開催するイベントに関する情報であるイベント情報を含む支援情報を生成するとともに、前記会員情報に基づいて前記会員に対応する会員属性を認識し、前記イベント情報に基づいて前記イベントに対応するイベント属性を認識する情報生成部と、
所定の会員属性を有する会員の会員属性に関連する前記イベント属性に対応する前記イベント情報を含む前記支援情報を、該会員の属している前記婚活業者の情報処理装置であって、前記イベントを開催する婚活業者とは異なる婚活業者の情報処理装置である第1情報処理装置に対し、送信する送信部とを備えていることを特徴とする婚活業務支援システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、全国には、会員数が数万人に達する大規模な婚活業者だけではなく、会員数が僅か数十人程度の小規模な婚活業者も存在している。そして、そのような中小の婚活業者に、特許文献1,2に記載のような発明を適用したとしても、マッチングの対象となる対象者が少ないので、十分に成婚率を向上させることができないという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、各婚活業者の会員の成婚率の向上を図る婚活業務支援システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の婚活業務支援システムは、
複数の婚活業者に関連する複数の情報処理装置の各々から、各婚活業者に関する情報である婚活業者情報、及び、各婚活業者に登録されている会員に関する情報である会員情報を含む業者保有情報を受信する受信部と、
受信した前記業者保有情報に基づいて前記複数の婚活業者の支援に関する情報であ
り、前記婚活業者が開催するイベントに関する情報であるイベント情報を含む支援情報を生成する
とともに、前記会員情報に基づいて前記会員に対応する会員属性を認識し、前記イベント情報に基づいて前記イベントに対応するイベント属性を認識する情報生成部と、
所定の会員属性を有する会員の会員属性に関連する前記イベント属性に対応する前記イベント情報を含む前記支援情報を、該
会員の属している前記婚活業者の情報処理装置であって、前記イベントを開催する婚活業者とは異なる婚活業者の情報処理装置である第1情報処理装置に対し、送信する送信部とを備えていることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、業者間で連携して、各業者に登録されている会員の情報を共有することができる。これにより、会員数の少ない婚活業者であっても、所属会員に対して多数の相手との出会いを保証できるので、成婚率の向上を図ることができる。
【0011】
本発明によれば、いずれかの婚活業者が開催するイベントに、開催する婚活業者とは異なる婚活業者に登録されている会員に参加の機会を与えることによって、さらに成婚率の向上を図ることができる。
【0012】
なお、イベントは、単一の婚活業者が開催するものであってもよいし、複数の婚活業者が共催するものであってもよい。また、イベント情報の送信先となる婚活業者は、そのイベントを開催している婚活業者又はイベントを開催している婚活業者に関連している婚活業者に限定されるものではなく、婚活業務支援システムを導入している全ての婚活業者であってもよい。
【0014】
本発明によれば、会員属性とイベント属性とを対応付けたイベント情報が
第1情報処理装置に送信される。これにより、婚活業者は、所属会員に適したイベントを紹介することができるので、さらに成婚率の向上を図ることができる。
【0015】
好ましくは、本発明の婚活業務支援システムにおいて、
前記送信部は、前記会員が前回参加したイベントに対応する前記イベント属性に基づいて、該会員が属する前記婚活業者の
第1情報処理装置に対し今回送信する前記支援情報を決定する。
【0016】
この構成によれば、会員が前回参加したイベントに対応するイベント属性に基づいて、該会員が属する婚活業者の
第1情報処理装置に対し今回送信する支援情報が決定される。これにより、各婚活業者は、会員について前回の支援情報に関連付けられた支援情報を今回、受け取ることができる。その結果、各婚活業者は、会員に対して一層有意義なイベントを今回、受け取ることができる。
【0017】
好ましくは、本発明の婚活業務支援システムにおいて、
前記情報生成部は、前記会員情報に基づいて前記会員に対応する会員属性を認識するとともに、前記イベントの開催に先立ち、該イベントに参加希望している複数の会員の各々についての会員情報を含む参加者情報を生成し、
前記送信部は、前記参加者情報を含む前記支援情報を各婚活業者の
第1情報処理装置に送信する。
【0018】
この構成によれば、会員は、事前にイベントに参加希望している会員の所定の会員属性を知ることができる。この結果、会員は、イベントに参加希望している各会員の会員情報を把握することができ、希望の相手会員のいそうなイベントへの参加意欲をかきたてられて、参加者数の増大を図ることができる。また、これにより、成婚率を向上させることができる。
【0019】
好ましくは、本発明の婚活業務支援システムにおいて、
前記参加者情報が含む各会員の前記会員情報は、所定の会員属性についてマスキングされている。
【0020】
相手会員との相性は、実際に会ってみないと本当のことは分からないにもかかわらず、参加者情報に含められている会員情報に、参加する会員の全部の会員属性が開示されていると、会員によっては、会員属性だけで相手会員を判断してしまい、折角の出会いを捨ててしまうことがある。この構成によれば、イベントに参加する会員の会員情報について、一部の会員属性(例:顔写真や体重)がマスキングされる。この結果、会員が、会員属性のみを見て参加しないという行動を抑制できるので、イベントへの会員の参加人数を増やして、成婚率を向上させることができる。
【0021】
好ましくは、本発明の婚活業務支援システムにおいて、
前記情報生成部は、各会員のコミュニケーション力のスコアリング情報を認識するとともに、所定のイベントにおける会員間のコミュニケーションのサポートに係るコミュニケーションサポート情報を含むイベント情報を該所定のイベントに対し生成し、
前記送信部は、前記スコアリング情報と前記コミュニケーションサポート情報とに基づいて決定した
第1情報処理装置に、前記所定のイベントに関する前記イベント情報を送信する。
【0022】
会員によっては、コミュニケーション力が十分でなく、せっかくのイベントにおいても、異性の相手との話が円滑に進まないということがある。しかし、この構成によれば、各婚活業者は、コミュニケーション力が十分でない会員が、コミュニケーションについて適切なサポートを受けられるイベントを該会員に提案することが可能になる。
【0023】
好ましくは、本発明の婚活業務支援システムにおいて、
前記情報生成部は、前記イベントに参加する会員が事前に用意する必要のあるアイテムに関する情報を含むイベント情報を生成する。
【0024】
婚活を支援するイベントには、パーティ以外にもいろいろな種類のイベントが存在する。しかし、イベントの種類によっては、会員が道具や服等の適切なアイテムを事前に準備しなければならないものが存在する。この構成によれば、アイテムに関する情報をイベント情報に含ませることにより、会員が、イベントに必要なアイテムを用意し易くなり、イベントに気軽に参加できるようになる。これにより、イベントの参加者数の増大を図って、成婚率を向上させることができる。
【0025】
好ましくは、本発明の婚活業務支援システムにおいて、
前記情報生成部は、前記アイテム情報を前記会員の会員属性に基づいて生成し、
前記送信部は、前記アイテム情報を含む前記イベント情報を、
前記第1情報処理装置のうち、該アイテム情報が基づいている会員の属する婚活業者の情報処理装置
である第2情報処理装置に対し送信する。
【0026】
この構成によれば、アイテム情報が必要な会員に対して適切なアイテム情報を生成し、かつ該会員の属する婚活業者の
第2情報処理装置に該アイテム情報を配布することができる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1は、婚活業務支援システム1が組み込まれているネットワークシステム2の概略図である。ネットワークシステム2は、1つの婚活業務支援システム1と、インターネット6を介して婚活業務支援システム1とデータを送受自在に接続されている複数の情報処理装置11とを備える。婚活業務支援システム1は、支援業者5により使用される。各情報処理装置11は、対応する婚活業者10に関連して、該婚活業者10より使用される。
【0029】
婚活業務支援システム1は、具体的にはサーバ3と、D/B(データベース)4とを備える。婚活業務支援システム1の使用主体としての支援業者5は、婚活業務支援システム1をレンタルしてもよく、その場合は、婚活業務支援システム1の所有者は、支援業者5以外になる。
【0030】
小規模の婚活業者10の情報処理装置11は、一般的にPC(パーソナルコンピュータ)である。大規模の婚活業者10の情報処理装置11は、サーバである。PCの記憶装置(例:ハードディスク)には、D/Bを構築することができる。
【0031】
各婚活業者10は、個別に会員14を募集し、各会員14に対して成婚に至るサービスを提供する。該サービスは、婚活業者10の婚活業務に含まれる。各婚活業者10は、婚活業務支援システム1が個々の婚活業者10を識別するために、業者ID16を付与されている。
【0032】
各会員14は、会員ID17を有し、該会員ID17は、業者ID16を包含している。したがって、婚活業務支援システム1が連携させている複数の婚活業者10の会員14同士は、会員ID17により識別される。
【0033】
図2は、サーバ3の構成をネットワークシステム2との接続と共に示す図である。サーバ3は、実装されるハードウェア構成又はプログラム(ソフトウェア構成)により実現される機能として、受信部18、情報生成部19及び送信部20を備える。
【0034】
受信部18は、インターネット6を介して各情報処理装置11から送られて来た業者保有情報26を受信する。業者保有情報26は、各婚活業者に関する情報である婚活業者情報、及び、各婚活業者に登録されている会員に関する情報である会員情報33(
図4)を含む。
【0035】
情報生成部19は、受信部18が受信した業者保有情報16に基づいて、複数の婚活業者10の支援に関する情報である支援情報28を生成する。送信部20は、支援情報28を複数の婚活業者10の情報処理装置11の少なくとも1つに送信する。
【0036】
サーバ3に実装されたハードウェア構成又はプログラムにより実現される機能は、必ずしも、単一のサーバにおいて実現する必要はない。例えば、複数のサーバに実装されたハードウェア構成又はプログラムを用いて実現してもよい。また、支援業者自身が婚活業者としての業務も行う場合には、その婚活業者の使用する情報処理装置をサーバとして用いてもよい。
【0037】
業者保有情報26は、婚活業者10の情報である婚活業者情報(例:業者ID16の情報)、及び該婚活業者10に属する会員14の会員情報33(
図4)を含む。支援情報28は、婚活業者10が開催するイベントに関する情報であるイベント情報39(
図5)を有する支援情報と、イベント情報39を有しない支援情報との両方を含む。
【0038】
図3は、婚活業者10に登録している会員同士が、マッチングの対象者を探すためのイベントEvの模式図である。
図3のイベントEvは、最も典型的なパーティ型のイベントEvとなっている。イベントEvには、単一の婚活業者10による単独開催と複数の婚活業者10による共催とがある。
【0039】
イベントEvには、複数の男子会員14Mと複数の女子会員14Wとが参加する。
図3のイベントEvでは、男子会員14Mの属する婚活業者10及び女子会員14Wの属する婚活業者10は、共に複数となっている。図示の便宜上、複数の婚活業者10を婚活業者10a〜10eとしている。
【0040】
図3のイベントEvの例では、男子会員14Mの婚活業者10は、別々の2つの婚活業者10a,10bとなっている。女子会員14Wの婚活業者10は、別々の3つの婚活業者10c〜10eとなっている。イベントEvによっては、婚活業者10aと婚活業者10cとが同一の婚活業者10であったり、婚活業者10bと婚活業者10dとはが同一であったりすることもある。
【0041】
さらに、
図3のイベントEvには、会員14とは別に、サポート要員21が参加している。サポート要員21は、男子会員14M−女子会員14Wのコミュニケーション力(例:会話力)の不足を支援する。会員14によっては、異性の会員14と話すことが苦手又は不得手の会員14が存在する。サポート要員21は、男子会員14M及び女子会員14Wの少なくとも一方が話下手であった場合に、男子会員14M−女子会員14Wの間に介在して、両者の会話を促進させる。
【0042】
サポート要員21は、典型的には、イベントEvを主催している婚活業者10であるが、婚活業者10が手配した専門のサポート要員21であってもよい。さらに、イベントEvの主催者は、典型的には、婚活業者10のいずれかであるが、婚活業者10以外の専門のイベント業者であってもよい。
【0043】
図4は、会員情報33の内容を示している。各会員情報33は、会員ID17と複数の会員属性36と顔写真37とを含む。会員属性36は、
図4の例では、氏名、性別、続柄、・・・、コミュニケーション力、・・・が含まれる。会員属性36の1つとして含まれているコミュニケーション力については、後で詳説する。
【0044】
会員属性36は、会員ID17に対応付けられる会員14が入会時に申告した内容に基づいて作成される。顔写真37は、会員14が提出したものである。顔写真37も、会員属性36の1つとして会員属性36に包含させることもできる。
【0045】
会員情報33は、データ化されて、婚活業務支援システム1のD/B4に登録される。なお、各婚活業者は、自分に属する会員14の会員情報33のD/Bを自分の情報処理装置11に保有することもできる。この場合、各情報処理装置11は、自分に属する会員14について、その会員情報33を自分の情報処理装置11又は婚活業務支援システム1のD/B4のどちらかで検索又は閲覧することができる。
【0046】
図5は、イベント情報39の内容を示している。イベント情報39は、イベントID40と、複数のイベント属性41とを含む。イベント属性41には、必須のイベント属性41と任意追加のイベント属性41とがある。
図5に例として規定されているイベント属性41のうち、場所、日時、人数(募集人数)は、必須のイベント属性41である。これに対し、参加者条件、コミュニケーションサポート情報及びアイテム情報は、任意追加のイベント属性41である。なお、イベント属性41は、その情報量に応じてデータサイズが相違する。
【0047】
参加者条件は、イベントEvに参加する会員14の参加資格としての会員属性36を規定する条件であり、その種類は会員属性36に対応した内容になっている。コミュニケーションサポート情報とは、
図3のサポート要員21等に関する情報であり、
図4の会員情報33の会員属性36の1つとしてのコミュニケーション力(No.25参照)に対応付けられるイベント情報39側の情報である。アイテム情報とは、イベントEvに参加する会員14が準備するアイテムに関する情報である。コミュニケーションサポート情報及びアイテム情報の詳細については、後で詳説する。
【0048】
イベント情報39のイベント属性41に、参加者条件を含ませるか否かは情報生成部19の任意である。含ませる場合には、該イベント情報39に係るイベントに参加資格のある会員14は、例えば、会員属性36のうち住所(例:住所が東京都内)、年齢(例:イベントID40歳未満)及び年収(例:男子のみ400万円以上)の条件をクリアできる会員14に制限される。
【0049】
図6は、会員14が婚活業者10に入会した時に婚活業者10から配布される会員名刺45を示している。会員名刺45にはニックネーム46とQRコード(登録商標)47とが印刷されている。
【0050】
図7は、会員名刺45の使用例を示している。イベントEvにおける男子会員14M及び女子会員14Wの出会いにおいて、各男子会員14M及び各女子会員14Wは、イベントEvの終了後も交際を続けたい相手がいれば、その会員14に自分の会員名刺45を手渡すことになる。
【0051】
図8は、
図7のイベントEvで女子会員14Wから会員名刺45を貰った男子会員14Mがスマートホン53で処理している様子を示している。会員名刺45の記載自体からは、その会員14を特定できない。しかしながら、会員名刺45のQRコード(登録商標)47は、その会員14の会員ID17、及びその会員14の最小限の個人情報(会員情報33と一部重複する。)をコード化している。
【0052】
各会員14は、自分のスマートホン53のQRコード(登録商標)読取りアプリでQRコード(登録商標)47読み取る。読み取りによりQRコード(登録商標)47がデコードされ、スマートホン53の表示部55には、相手の女子会員14Wに対し連絡を取るのに最低限必要である個人情報56が表示される。個人情報56は、会員情報33の会員属性36の一部と重なる。
【0053】
図8の例では、個人情報56として、相手の女子会員14Wの氏名(≠ニックネーム)とメールアドレスが表示されている。女子会員14Wから会員名刺45を貰えた男子会員14Mは、個人情報56をみて、該女子会員14Wに連絡を取ることができる。個人情報56として、メールアドレスに代えて、相手の会員14の携帯電話の番号を表示することもできる。
【0054】
表示部55には、さらに、会員情報閲覧ページURL57が表示されている。この例では、男子会員14Mは、会員情報閲覧ページURL57をタップすることにより相手の女子会員14Wの会員情報の一部が参照できるようになっている。
【0055】
各会員14は、婚活業務支援システム1のサーバ3にマイページを有し、そこで、自分の会員名刺45のQRコード(登録商標)47からアクセスして来る他の会員14に開示する自分の会員属性36の程度を指定することができる。
【0056】
具体的には、会員情報33の会員属性36の開示の程度について、複数のランクA〜Dに分類し、特に許可しなかった会員14には、Aランクの開示に留める。会員属性36のAランクの開示とは、例えば、個人情報56よりも開示範囲を広げるものの、開示しても後々、影響の少ない会員属性36である。A→B→C→Dのランクが移行するについて、会員属性36の開示量が増大する。
【0057】
各会員14は、相手の会員14から貰った会員名刺45のQRコード(登録商標)47から読み取った会員ID17に対し、相手の会員14との交際の程度に応じて、A〜Dのランクを適宜更新することができる。
【0058】
情報生成部19は、業者保有情報26に基づいて、婚活業者10が自分の業務推進に役立つ情報を支援情報28として生成する。支援情報28には、各婚活業者10が自分に属する会員14の成婚率を向上させる情報が含まれる。
【0059】
支援情報28の具体例を幾つか説明する。説明の便宜上、婚活業者10を特定するためには、婚活業者U1(第1の婚活業者)及び婚活業者U2(第2の婚活業者)の語句を使用する。
【0060】
送信部20は、婚活業者U1が開催するイベントEvに関するイベント情報39を、婚活業者U2の情報処理装置11に送信する。情報生成部19は、会員情報33に基づいて会員14に対応する会員属性36を認識するとともに、イベントEvに対応するイベント属性41を認識する。送信部20は、所定の会員属性36を有する会員14の属する婚活業者10の情報処理装置11に対し、該会員14の会員属性36に関連するイベント属性41に対応するイベント情報39を、送信する。
【0061】
こうして、会員属性36とイベント属性41とを対応付けたイベント情報39が婚活業者10に送信される。これにより、婚活業者10は、自分に属している会員14に適したイベントEvを紹介することができる。前述の
図3では、例えば、婚活業者U1が婚活業者10aに相当し、婚活業者U2が婚活業者10b〜10eに相当する。
【0062】
情報生成部19は、イベントEvに対応するイベント属性41を認識する。送信部20は、前回送信した支援情報28に含まれるイベントに対応するイベント属性41に基づいて、婚活業者10の情報処理装置11に対し、今回送信する支援情報28を決定する。
【0063】
例えば、送信部20は、今回の支援情報28を送信する情報処理装置11の婚活業者10に登録している会員14が前回参加したイベントEvのイベント属性41を踏まえて、今回送信する支援情報28に含ませるイベント情報39を決定する。
【0064】
なお、ここで、イベントEvの種類は、例えば、前回が不調であった場合には、今回のイベントEvの種類を前回とは異なるものとするようにしてもよい。また、前回のイベントEvは、婚活業者10を介して紹介されたものでなくてもよい。例えば、婚活業者が、自分に属している会員のみに、婚活業務支援システムを介することなくイベントを通知し、募集して、開催するイベントがある。
【0065】
会員14によっては、成婚に自信がなく、複数の異性の会員14と並行して、婚活を進めたらと希望する会員14が存在する。また、異性の同じ会員14と、複数のイベントで繰り返し顔を合わせると、ばつが悪いと感じる繊細な心の会員14も存在する。
【0066】
これに対処し、婚活業務支援システム1では、イベント属性41は、イベントに参加する条件となる会員属性である参加者条件(
図5の右端のイベント属性41を参照)を含む。そして、送信部20は、前回送信した支援情報28に含まれるイベントに対応する参加者条件に基づいて、今回送信する支援情報28を決定する。
【0067】
これにより、参加者条件が同一である前回と今回のイベントがあるときには、同一の会員14が前回と今回のイベントの両方に参加することがなくなるので、各会員14は、安心して、自分の参加者条件に合ったイベントに参加することができる。
【0068】
さらに、婚活業務支援システム1では、送信部20は、前回送信した支援情報28に含まれるイベントに対応する参加者条件と異なる参加者条件に対応する支援情報28を、優先的に送信する。これにより、各婚活業者10は、婚活業務支援システム1から様々な参加者条件のイベントの支援情報28を受け取って、会員14の婚活を促進することができる。
【0069】
婚活業務支援システム1では、情報生成部19は、会員情報33に基づいて会員14に対応する会員属性36を認識するとともに、イベントEvの開催に先立ち、該イベントに参加希望している各会員14の会員情報33を含む参加者情報を生成する。なお、該参加者情報に含まれる各会員14の会員情報33は、典型的には、
図4の会員属性36の全部ではなく、所定の会員属性についてマスキングされている。
【0070】
こうして生成された参加者情報を含む支援情報28が、送信部20により各婚活業者10の情報処理装置11に送信される。なお、参加者情報を含む支援情報28を送信される情報処理装置11は、該イベントEvに参加希望している会員14の属する婚活業者10の情報処理装置11に限定されない。該イベントEvに参加希望している会員14の属する婚活業者10の情報処理装置11にも、送信することができる。典型的には、参加者情報を含む支援情報28は、該イベントEvの開催前に、1回だけではなく、参加者情報を最新のものに更新して複数回、送信される。これにより、該イベントEvに参加を決め兼ねている会員14は、最新の支援情報28に基づいて的確な出欠を決定することができる。
【0071】
会員14は、事前にイベントEvに参加希望している会員14の所定の会員属性を知ることができる。この結果、会員は、イベントに参加希望している会員の中に自分に合いそうな相手会員を予め見つけて、参加できることになるので、参加者数の増大を図って、成婚率を向上させることができる。
【0072】
相手会員との相性は、実際に会ってみないと本当のことは分からないにもかかわらず、参加者情報に含められている会員情報33だけを見て、イベントEvの参加をためらってしまう会員14が間々存在する。参加者情報に含まれる各会員14の会員情報33は、会員属性36の全部とすることなく、所定の会員属性(例:顔写真、その他出会いをためらわせるような会員属性)についてはマスキングされたものにされる。これにより、会員14が、会員属性36のみを見て、イベントEvには参加ないという行動を抑制できるので、イベントの会員14の参加人数を増やして、成婚率を向上させることができる。
【0073】
一方、会員14の要望として、最初から自分の会員情報33の会員属性36の全部を教えることなく(例:最初は勤務先や電話番号は教えたくない。)、交際が深まることに応じて徐々に教えていきたいという場合もある。前述の一部の会員属性36のマスキングは、このような会員14の希望にも応えたものになっている。
【0074】
次に、会員属性36の1つとしてのコミュニケーション力及びイベント属性41の1つとしてのコミュニケーションサポート情報について詳説する。イベントEvにおける各会員14の成否は、各会員14のコミュニケーション力に大きく左右される。コミュニケーション力が不十分であれば、イベントEvにおいて異性の会員14との会話が進まず、失敗に終わる可能性が高まるからである。また、コミュニケーション力の不十分な会員14がイベントEvに参加したとき、サポート要員21からの会話支援等、会員14間のコミュニケーションのサポートが望まれる。
【0075】
これに対処して、会員属性36の1つとしてのコミュニケーション力が設定されるとともに(
図4)、所定のイベントEvについては、イベント属性41の1つとしてのコミュニケーションサポート情報が設定される。コミュニケーション力は、例えば、スコアリング情報として設定される。
【0076】
コミュニケーション力のスコアリング情報は、他の会員属性36と同様に、会員14の本人が自己申告する形態で作成することができる。又は、会員14の属する婚活業者10が会員14との面談により作成したり、サポート要員21が過去のイベントEvに参加した会員14を観察して、作成したりしてもよい。さらに、会員14の本人、婚活業者10及びサポート要員21の協働により作成することも可能である。各会員14について新規に作成されたり更新されたりするスコアリング情報の会員属性36は、D/B4に記憶される。
【0077】
コミュニケーションサポート情報は、所定のイベントEvにおける会員14間のコミュニケーションのサポートに係る情報である。例えば、該所定のイベントに出席するサポート要員21の人数、各サポート要員21のスキルのランク、会員14からの評判等に基づいてスコアリングされた情報である。
【0078】
情報生成部19は、各会員14の会員属性36から、該会員14のコミュニケーション力のスコアリング情報を認識する。情報生成部19は、また、所定のイベントEvにおける会員14間のコミュニケーションのサポートに係るコミュニケーションサポート情報をイベント属性41として含むイベント情報39を所定のイベントEvに対し生成する。
【0079】
送信部20は、スコアリング情報とコミュニケーションサポート情報とに基づいて、所定のイベントEvに関するイベント情報39を送信する情報処理装置11を決定する。そして、決定した情報処理装置11に該イベント情報39を送信する。
【0080】
会員14によっては、コミュニケーション力が十分でなく、せっかくのイベントにおいても、異性の相手の会員14との話が円滑に進まないということがある。しかしながら、コミュニケーション力に心配のある会員14の属する婚活業者10は、コミュニケーションサポート情報を含むイベント情報39を受領して、自分の会員14が該所定のイベントEvで十分なサポートを受けられるかを判断することができる。
【0081】
図9は、アウトドア型のイベントEvについての説明図である。アウトドア型のイベントEvの例として山登りについて説明する。山登りのイベントEvでは、
図3のようなパーティ型のイベントEvと異なり、会員14が参加時に特別のアイテムを用意する必要が生じることがある。このようなイベントEvの案内に関するイベント情報39(
図5)には、イベント属性41としてアイテム情報42が包含される。
【0082】
山登りのイベントEvのアイテム情報42として、
図9の例では、参加会員名簿(紙の名簿)、登山地図、登山靴、ザック、ザックカバー(雨天時の防水用)、登山服及びピッケルが記載されている。「○」は各アイテムについて、主催者及び参加する各会員14のうちどちらが用意するのかを示している。
【0083】
アイテム情報42のうち、お店紹介の情報は、該当するアイテムを販売する店舗の情報である。会員14は、該当するアイテムを持っていなかったり、持っていても、今回のイベントEv用に見栄えのいいものを揃えようとするときに、アイテム情報42のお店紹介は十分に参考になる。また、お店紹介は、広告としても活用することができる。
【0084】
情報生成部19は、アイテム情報42を、会員14の会員属性36に基づいて生成することができる。山登りのような所定のイベントEvに参加する会員14同士であっても、或る会員14にはアイテム情報42が必要であり、別の会員14には、不要ということがある。例えば、別の会員14は、該イベントに日頃から慣れ親しんでいる会員14である場合である。
【0085】
このような場合には、別の会員14にとってアイテム情報42は不要であるとともに、煩雑となる。これに対処し、情報生成部19は、アイテム情報42を、所定のイベントEvに参加する会員14ごとに、該会員14の会員属性(例:趣味が山登り)に基づいて生成することができる。そして、送信部20は、送信部20は、アイテム情報42を含むイベント情報39を、該アイテム情報42が基づいている会員14の属する婚活業者10の情報処理装置11に送信する。
【0086】
こうして、会員14は、イベントEvに必要なアイテムを用意し易くなり、イベントEvに気軽に参加できるようになる。これにより、イベントEvの参加者数を増大させて、成婚率を向上させることができる。
【0087】
送信部20は、アイテム情報42を含むイベント情報39を、該アイテム情報42が基づいている会員14の属する婚活業者10の情報処理装置11に送信する。これにより、アイテム情報42の必要な会員14の属する婚活業者10の情報処理装置11には、アイテム情報42を含むイベント情報39が送信される。これに対し、アイテム情報42の不要な会員14の属する婚活業者10の情報処理装置11には、アイテム情報42を含まないイベント情報39が送信される。
【0088】
イベント情報39のイベント属性41にアイテム情報42を含ませたいイベントEvの例として、山登り以外に、バーベキューの集い、海水浴、陶芸教室、及び体験型作業(例:田植え及び雪かき)等が挙げられる。
【解決手段】婚活業務支援システム1は、複数の婚活業者10に関連する複数の情報処理装置11の各々から、各婚活業者10に関する情報である婚活業者情報、及び、各婚活業者に登録されている会員の会員情報を含む業者保有情報26を受信する受信部18と、受信した業者保有情報26に基づいて複数の婚活業者10の支援に関する情報である支援情報を生成する情報生成部19と、支援情報28を、複数の情報処理装置11の少なくとも1つに送信する送信部20とを備えている。