(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6562448
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】プランター
(51)【国際特許分類】
A01G 9/02 20180101AFI20190808BHJP
A01G 9/04 20060101ALI20190808BHJP
A01G 27/02 20060101ALI20190808BHJP
【FI】
A01G9/02 E
A01G9/02 103P
A01G9/04
A01G27/02 B
A01G27/02 H
【請求項の数】2
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2014-246665(P2014-246665)
(22)【出願日】2014年12月5日
(65)【公開番号】特開2016-106567(P2016-106567A)
(43)【公開日】2016年6月20日
【審査請求日】2017年10月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000107066
【氏名又は名称】株式会社リッチェル
(74)【代理人】
【識別番号】100114074
【弁理士】
【氏名又は名称】大谷 嘉一
(72)【発明者】
【氏名】大倉 秀教
【審査官】
川野 汐音
(56)【参考文献】
【文献】
特開2014−027909(JP,A)
【文献】
実開昭48−030182(JP,U)
【文献】
実開平05−028221(JP,U)
【文献】
実開平05−076253(JP,U)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0258928(US,A1)
【文献】
特開2008−094464(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01G 9/00− 9/08
A01G 25/00−29/00
B65D 35/44−35/54
B65D 39/00−55/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体容器と、当該本体容器の下部に配置した貯水容器とを備え、
前記本体容器は平面視で略長方形の外形からなる側壁と、下方に向けて潅水部を突設した底部とからなる容器体であり、
前記貯水容器は前記本体容器の底部の外周形状に概ね合致させた重ね部を有する上部が開口した容器体であり、
前記本体容器と貯水容器とは側壁のうち相対的に幅の小さい短側部に設けた係合部で相互に係着脱自在に係合可能であり、
前記貯水容器は短側部の上端部に手掛部を有し、
前記係合部は、本体容器の短側部から下方に垂下させ、内外方向に弾性変形する係止部と、
前記貯水容器の前記手掛部に設けた爪状の被係止部とからなり、
前記手掛部は平面視で、内側方向に段差状に凹ませてあり、前記手掛部の外側に前記爪状の被係止部を突設してあることを特徴とするプランター。
【請求項2】
前記本体容器は、底部側のコーナー側壁部を内側に凹ませた給水部を形成することで、貯水容器のコーナー部上端に給水孔を有することを特徴とする請求項1記載のプランター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、潅水用の貯水部を有するプランターに関する。
【背景技術】
【0002】
植物を育てるプランターの分野において、底部に貯水部を一体的に又は嵌め殺し状に形成したものがあるが、このような構造では一担、植え込み植物や培養土等を移し替えなければ貯水部の清掃ができない課題があった。
特許文献1,2には、植木鉢の底部に着脱自在に潅水容器を備えたものを開示する。
しかし、同公報に開示する潅水容器は鉢を手で持ち上げた状態で潅水容器を回さなければ取り外すことができないものであり、平面視で略長方形の大型プランターには適用できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平5−76253号公報
【特許文献2】特開平1−269438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、潅水のための貯水容器を本体容器の下部に備えるとともに貯水容器の脱着操作が容易で、持ち運びやスタッキングもしやすいプランターの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るプランターは、本体容器と、当該本体容器の下部に配置した貯水容器とを備え、前記本体容器は平面視で略長方形の
外形からなる側壁と、下方に向けて潅水部を突設した底部とからなる容器体であり、前記貯水容器は前記本体容器の底部の外周形状に概ね合致させた重ね部を有する上部が開口した容器体であり、前記本体容器と貯水容器とは側壁のうち相対的に幅の小さい短側部に設けた係合部で相互に係着脱自在に
係合可能であり、前記貯水容器は短側部の上端部に手掛部を有し、前記係合部は、本体容器の短側部から下方に垂下させ、内外方向に弾性変形する係止部と、
前記貯水容器の
前記手掛部に設けた爪状の被係止部とからなることを特徴とする。
平面視で
外形が略長方形のプランターにあっては、相対的に幅の長い長側部に対して、幅の小さい両側の短側部を持って取り扱う場合が多い。
そこで本発明は、この短側部に係着脱自在の係合部を設けたものであり、両手でこの両側の係合部を外側から外すことで簡単に本体容器と貯水容器の分離ができ貯水容器の清掃ができる。
例えば、前記係合部は、本体容器の短側部から下方に垂下させ、内外方向に弾性変形する係止部と、貯水容器の短側部に設けた爪状の被係止部とからなる態様が例として挙げられる。
また、前記貯水容器は、短側部
の上端部に持ち運び時に手を掛ける手掛部を有するようにしてもよい。
この場合に爪状の被係止部を、この手掛部に設けることができる。
このようにすると貯水容器の取り扱いが容易になり、本体容器とともに持ち運ぶことができる。
なお、本発明は平面視で
外形が略正方形のプランターにも適用でき、その場合、短側部とは4つの側壁のうち、対向する一対の側部をいう。
【0006】
本発明において、前記本体容器は、底部側のコーナー側壁部を内側に凹ませた給水部を形成することで、貯水容器のコーナー部上端に給水孔を有するようにしてもよい。
このようにすると貯水容器及び本体容器の外周部から外側に飛び出すものがなく、複数のプランターを段重ねにスタッキングしやすい。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るプランターにおいて、本体容器とその下の貯水容器とを短側部にて係着脱自在にしたのでプランターに植物を植え込んだ状態で、貯水容器を分離し清掃することができるとともに正面から目立たない位置に係合部があり、デザイン性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明に係るプランターの例を示し、(a)は外観斜視図、(b)は本体容器と貯水容器とを分離した状態を示す。
【
図2】(a)はプランターの平面図、(b)は側面図を示す。
【
図4】(a)は貯水容器の平面図、(b)は側面図を示す。
【
図5】本体容器を貯水容器から分離した状態の斜視図を示す。
【
図7】(a)は
図2(a)のA−A線断面端面図を示し、(b)は本体容器と貯水容器を分離した状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に基づいて本発明に係るプランター10を説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0010】
プランター10は平面視で略長方形を有していて、相対的に幅の大きい長側部Lとその両側の相対的に幅の小さい短側部Sとで周囲の側壁を形成し、底部11cにて底面部を形成した本体容器11を有する。
底部11cからは有底筒状の潅水部11e,11fを下方向に突設してある。
図2(a)及び
図3に示すように、この潅水部11e,11f及び底部11cに設けた複数のスリット111e,111f,111cを介して吸水潅水される。
【0011】
本体容器11の下部側には潅水用の水を貯めた貯水容器12に有する。
貯水容器12は、上部が開口したトレイ状の容器であり、開口部は本体容器11の底部11cの外周形状に概ね合致した重ね部12cとなっている。
ただし、コーナー部は本体容器11の底部11c側の側壁部を部分的に内側に凹ませた凹部状の給水部11dを形成することで
図1(a)に示すように貯水容器12の重ね部12cと本体容器11との間に孔状の隙間からなる給水孔Wを形成してある。
これにより外周部から飛び出した給水孔がないので、複数のプランターをスタッキングする際に給水孔が障害になることはない。
【0012】
次に係合部の構造について説明する。
貯水容器12の短側部の上端部付近に、
図4及び
図5に示すように内側方向に段差状に凹ませた手掛部12aと、この手掛部12aの外側に突設した爪状の被係止部12bを形成してある。
これに対して、本体容器11は短側部Sの側壁部から内外方向に弾性変形する片状の係止部11aを垂下させ、この係止部11aに係止孔11bを形成し、被係止部12bの爪部に係止するようになっている。
これにより、片状の係止部11aを外側方向に弾性変形させつつ、本体容器11を持ち上げるだけで、貯水容器12から分離することができる。
貯水容器12の両側に形成した手掛部12aを持って、水の入れ替えができる。
また、貯水容器12と本体容器11とを重ねて係合させた状態においても、プランター10をこの両側の手掛部12aに両手を掛け、持ち運ぶことができる。
なお、本体容器11の上端部にも、つば部11gを形成してありスタッキングや持ち運び時に、この部分を手で持って取り扱うこともできる。
図4(a)、
図5に示すように手掛部12a及びその外側の爪状の被係止部12bを平面視で貯水容器12の短側部を内側方向に凹ませて(重ね部12cの外形延長線より内側)設けるとともに、本体容器11の短側部に沿って、その内側に片状の係止部12aを形成したので、
図2(b)に示すように正面からこの係合部が見えず外観意匠性に優れる。
また、複数のプランターをスタッキングしやすい。
【符号の説明】
【0013】
10 プランター
11 本体容器
11a 係止部
11c 底部
11d 給水部
11e 潅水部
11f 潅水部
12 貯水容器
12a 手掛部
12b 被係止部
12c 重ね部
12d コーナー部
L 長側部
S 短側部
W 給水孔