特許第6562468号(P6562468)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6562468設定情報更新システム、設定情報自動更新方法及び設定情報自動更新プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6562468
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】設定情報更新システム、設定情報自動更新方法及び設定情報自動更新プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 9/445 20180101AFI20190808BHJP
【FI】
   G06F9/445
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-60841(P2017-60841)
(22)【出願日】2017年3月27日
(65)【公開番号】特開2018-163550(P2018-163550A)
(43)【公開日】2018年10月18日
【審査請求日】2018年7月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】高野 洋平
【審査官】 塚田 肇
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−094507(JP,A)
【文献】 特開2004−023619(JP,A)
【文献】 特開2009−190303(JP,A)
【文献】 特開2009−199321(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 9/445
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと、当該サーバとそれぞれ通信する複数のクライアントと、を備え、
前記サーバは、共通書式により記述された前記複数のクライアントに対する設定情報として、項目番号と、前記項目番号に対応した設定項目と、を有する設定情報を格納する格納部を有し、
前記複数のクライアントは、共通書式により記述された設定情報に基づいて個別の設定内容を特定するために、共通書式の前記項目番号および前記設定項目と、クライアントが有する前記設定項目とを紐づける情報を有し、前記サーバより送信される設定情報の内容を解析する解析部と、制御部と、をそれぞれ有し、
前記制御部は、前記解析部が解析した結果に基づいて、前記クライアントの設定情報の更新を行う、
設定情報更新システム。
【請求項2】
前記クライアントは、前記解析部が解析した結果に基づいて、個別書式により記述された設定情報を生成する設定情報生成部をさらに有する、
請求項1に記載の設定情報更新システム。
【請求項3】
前記複数のクライアントは、前記設定情報を要求する要求送信部と、前記設定情報を受信する設定情報受信部と、をそれぞれ有し、
前記サーバは、前記複数のクライアントのうち前記設定情報の要求を受けたクライアントに対して前記設定情報を送信する設定情報送信部を有する、
請求項1又は2に記載の設定情報更新システム。
【請求項4】
前記サーバは、前記複数のクライアントに対して前記設定情報を要求することを指示する更新指示部をさらに有する、
請求項3に記載の設定情報更新システム。
【請求項5】
サーバと、当該サーバとそれぞれ通信する複数のクライアントとを備えるシステムにおいて使用される方法であって、
前記サーバが、共通書式により記述された前記複数のクライアントに対する設定情報として、項目番号と、前記項目番号に対応した設定項目と、を有する設定情報を格納するステップと、
前記複数のクライアントが、共通書式により記述された設定情報に基づいて個別の設定内容を特定するために、共通書式の前記項目番号および前記設定項目と、クライアントが有する前記設定項目とを紐づける情報を有し、前記サーバより送信される設定情報の内容をそれぞれ解析するステップと、
前記クライアントが、解析した結果に基づいて、設定情報の更新を行うステップと、
を有する設定情報自動更新方法。
【請求項6】
サーバと、当該サーバとそれぞれ通信する複数のクライアントとを備えるシステムにおいて実行させるプログラムであって、
前記サーバに、共通書式により記述された前記複数のクライアントに対する設定情報として、項目番号と、前記項目番号に対応した設定項目と、を有する設定情報を格納させ、
前記複数のクライアントに、共通書式により記述された設定情報に基づいて個別の設定内容を特定させるために、共通書式の前記項目番号および前記設定項目と、クライアントが有する前記設定項目とを紐づける情報に基づいて、前記サーバより送信される設定情報の内容をそれぞれ解析させ、
前記クライアントに、解析した結果に基づいて、前記クライアントの設定情報の更新を行わせる、
設定情報自動更新プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は設定情報更新システム、設定情報自動更新方法及び設定情報自動更新プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
サーバと複数のクライアントとが通信するネットワークシステムにおいて、各クライアントの持つ固有の識別情報や使用環境の設定は、クライアントごとに登録され運用される。このようなネットワークシステムにおいて、ネットワークシステムの運用管理者は、任意のクライアントに対してクライアントごとに登録されているこのような個別の設定情報を更新する場合がある。このような個別の設定情報は、クライアントである端末におけるハードウェアの仕様又はソフトウェアの仕様により登録される形式が異なる。そのため、ネットワークシステムの運用管理者は、クライアントの仕様ごとに異なる形式を理解したうえで個別の設定情報を更新する。
【0003】
クライアントごとに登録されている個別の設定情報を更新する場合に、自動で設定を行うシステムが提案されている。例えば、端末の機能設定情報を端末管理装置に一時的に保管するシステムが、特許文献1に記載されている。端末管理装置は、保管した機能設定情報を他の端末に転送する。これにより複数の端末に対して機能設定情報が配信される。
【0004】
また、ネットワーク装置を一元管理する装置において、1つのコマンドフォーマットを持つ仮想ノードを有する管理装置が、特許文献2に記載されている。管理装置は、1つのコマンドフォーマットを各機器のフォーマットに自動的に変換して、各機器に対して制御内容を発行する。これにより、各ネットワーク装置の設定を一元的に設定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−094507号公報
【特許文献2】特開2005−197826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したネットワークシステムにおいて、運用管理者がクライアントの仕様ごとに異なる形式を理解したうえで個別の設定情報を更新することは、設定情報の管理に手間がかかる。一方、特許文献1に記載されている関連技術においては、端末の仕様ごとに異なる形式の設定情報を更新することができない。また、特許文献2に記載されている関連技術においては、ネットワーク装置において仮想ノードを設ける必要がある。
【0007】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、ネットワークシステムの運用管理者の負担を軽減する設定情報更新システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様にかかる設定情報更新システムは、サーバと、当該サーバとそれぞれ通信する複数のクライアントと、を備え、前記サーバは、共通書式により記述された前記複数のクライアントに対する設定情報を格納する格納部を有し、前記複数のクライアントは、前記サーバより送信される設定情報の内容を解析する解析部と、制御部と、をそれぞれ有し、前記制御部は、前記解析部が解析した結果に基づいて、前記クライアントの設定情報の更新を行うものである。
【0009】
本発明の第2態様にかかる設定情報自動更新方法は、サーバと、当該サーバとそれぞれ通信する複数のクライアントとを備えるシステムにおいて使用される方法であって、前記サーバが、共通書式により記述された前記複数のクライアントに対する設定情報を格納するステップと、前記複数のクライアントが、前記サーバより送信される設定情報の内容をそれぞれ解析するステップと、前記クライアントが、解析した結果に基づいて、設定情報の更新を行うステップと、を有するものである。
【0010】
本発明の第3態様にかかる設定情報自動更新プログラムは、サーバと、当該サーバとそれぞれ通信する複数のクライアントとを備えるシステムにおいて実行させるプログラムであって、前記サーバに、共通書式により記述された前記複数のクライアントに対する設定情報を格納させ、前記複数のクライアントに、前記サーバより送信される設定情報の内容をそれぞれ解析させ、前記クライアントに、解析した結果に基づいて、前記クライアントの設定情報の更新を行わせるものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ネットワークシステムの運用管理者の負担を軽減する設定情報更新システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明にかかるネットワークシステムの概念図である。
図2】実施の形態1にかかる設定情報更新システムのブロック図である。
図3】共通フォーマットにより記述された設定情報の一例である。
図4】実施の形態2にかかる設定情報更新システムのブロック図である。
図5】実施の形態2にかかる設定情報自動更新の手順を示すシーケンス図である。
図6】実施の形態3にかかる設定情報更新システムのブロック図である。
図7】実施の形態3にかかる設定情報自動更新の手順を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明にかかるネットワークシステムの概念図である。図1に示すネットワークシステムは、サーバと、クライアント1〜Nとを備え、それぞれがネットワーク回線を介して通信できるように接続されている。
【0014】
サーバは、クライアント1〜Nを管理するためのプロセッサ、記憶装置などを有している管理装置である。また、図1に示すように、サーバは、クライアント1〜Nの設定情報1〜Nを記憶しており、各クライアントに対してそれぞれの設定情報を提供することができる。設定情報とは、クライアントがネットワークシステムにおいて予め定められた機能を発揮するために必要なクライアントごとに個別の情報である。設定情報の内容は、例えば、端末の固有識別名、装置名、IP(Internet protocol)アドレス、ゲートウェイアドレスの設定、及びその他のシステム構成のために必要な情報などである。サーバは、設定情報1〜Nを、共通の書式すなわち共通フォーマットにより記述して記憶している。
【0015】
クライアント1〜Nは、それぞれが独立して予め定められた機能を発揮する端末装置である。クライアント1〜Nは、例えば、パーソナルコンピュータである。また、別の例では、クライアント1〜Nは、例えば、ルータである。図1に示すように、クライアント1〜Nは、それぞれ設定情報1〜Nを記憶している。クライアント1〜Nの設定情報1〜Nは、各クライアントが個別のフォーマットにより記述して記憶している。設定情報のフォーマットがクライアントにより異なる理由は、クライアントのハードウェア仕様又はソフトウェア仕様がそれぞれ異なるからである。例えば、クライアント1は、設定情報1をフォーマットAにより記憶している。また、クライアント2は、設定情報2をフォーマットAにより記憶している。クライアント3は、設定情報3をフォーマットBにより記憶している。クライアントnは、設定情報nをフォーマットnにより記憶している。このように、設定情報1〜Nの各フォーマットは、クライアントの仕様に依存しているため、フォーマットが他のクライアントと同じ場合もあるし、同じでない場合もある。
【0016】
実施の形態1
次に、図2を参照しながら実施の形態1について説明する。図2は、実施の形態1にかかる設定情報更新システムのブロック図である。図2に示す設定情報更新システム100は、サーバ110と、複数のクライアントとを備える。図1において説明したように、ネットワークシステムは、任意の数のクライアントがネットワークに接続している。例えば、設定情報更新システム100はN個のクライアントを備えており、クライアントn120はそのうちのn番目のクライアントである。
【0017】
サーバ110は、格納部11を有している。格納部11は、共通フォーマットにより記述されたクライアントの設定情報を格納している。格納部は例えばフラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)又はMRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)などの不揮発性メモリを含む構成を有している。サーバ110は、格納部11に格納しているN個の設定情報のうち、任意のn番目の設定情報を、対応したn番目のクライアントn120に送信することができる。サーバ110は、ハードウェア構成としてプロセッサ、ROM(read‐only memory)、RAM(random access memory)、及び送信部等を有している。サーバ110は、このようなハードウェア構成を有することにより、上述した機能を実現している。
【0018】
クライアントn120は、解析部21及び制御部22を有している。解析部21は、サーバ110から受信した設定情報を解析し、共通フォーマットにより記述された設定情報から、クライアントn120が予め定められた機能を発揮するために必要な情報を特定する。制御部22は、解析部21が解析した結果に基づいて、クライアントの設定情報の更新を行う。クライアントn120は、ハードウェアの構成としてプロセッサ、ROM及びRAMを有している。クライアントn120は、このようなハードウェア構成を有することにより、解析部21及び制御部22の機能を実現している。
【0019】
次に、図3を参照しながら、格納部11が格納するクライアントの個別の設定情報について説明する。図1において説明した例示におけるネットワークシステムは、N個のクライアントを備えている。すなわち、格納部11は、N個のクライアントに対応したN個の設定情報を格納している。図3は、共通フォーマットにより記述された設定情報の一例である。図3に示す表Tnは、n番目のクライアントn120に対応する設定情報が含まれている。表Tnは、項目番号1〜xと、項目番号1〜xに対応した設定項目とをそれぞれ有している。表Tnの項目番号1〜x及び各項目番号に記述される設定項目は、N個の設定情報に全て共通している。例えば、項目番号1の設定項目はクライアントの端末名である。また、項目番号2.1の設定項目は、クライアントのIPアドレスである。N個の設定情報は全てこの共通フォーマットにより記述されている。これにより、ネットワークシステムの管理者は、格納部11に格納されている共通フォーマットにより記述された設定情報を管理することにより、各クライアントの設定情報を一元的に管理することができる。
【0020】
一方、n番目のクライアントn120の有する解析部21は、共通フォーマットにより記述された設定情報に基づいて個別の設定内容を特定するために、共通フォーマットの項目番号及び設定項目と、クライアントn120が有する設定項目とを紐づける情報を有している。これにより、例えば、表Tnの項目番号xに対応する設定項目に記述された設定内容である「設定x」を、クライアントn120の設定項目に適用することができる。このように、クライアントn120の有する解析部21は、共通フォーマットの設定項目と、クライアントn120の設定項目とを対応させる。これにより、制御部22は、設定情報を更新する。
【0021】
このような構成により、実施の形態1は、ネットワークシステムの運用管理者の負担を軽減する設定情報更新システムを提供する。
【0022】
実施の形態2
次に、図4及び5を参照しながら実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1にかかる設定情報更新システム100と、実施の形態2にかかる設定情報更新システム200とは、格納部11、解析部21及び制御部22が共通の構成となっている。そのため、重複する事項に関する説明は適宜省略する。
【0023】
図4は、実施の形態2にかかる設定情報更新システムのブロック図である。設定情報更新システム200は、サーバ210と、複数のクライアントとを備える。図1において説明したように、ネットワークシステムは、任意の数のクライアントがネットワークに接続している。例えば、設定情報更新システム200はN個のクライアントを備えており、クライアントn220はそのうちのn番目のクライアントである。
【0024】
サーバ210は、格納部11、要求受信部12、設定情報送信部13を有している。要求受信部12は、クライアントn220からの設定情報の要求を受信する。設定情報送信部13は、要求受信部12が受けた任意のn番目のクライアントn220からの要求に応じて、対応したn番目の設定情報をn番目のクライアントn220に送信する。サーバ210は、ハードウェア構成としてプロセッサ、ROM、RAM、送信部及び受信部等を有している。サーバ210は、このようなハードウェア構成を有することにより、上述した機能を実現している。
【0025】
クライアントn220は、解析部21、制御部222、設定情報生成部23、要求送信部24及び設定情報受信部25を有している。制御部222は、解析部21が解析した結果に基づいて、クライアントの設定情報の更新を行うと共に、各構成要素の操作を制御する。設定情報生成部23は、解析部21が解析した結果に基づいて、クライアントn220の設定情報を生成する。例えば、設定情報生成部23は、クライアントn220の固有の書式により記述された設定情報を1個のファイルとして生成する。尚、制御部22は、実施の形態1において説明したように、解析部21が解析した結果に基づいて、クライアントの設定情報の更新を行う。また、制御部22は、設定情報生成部23が生成した設定情報のファイルに記述された情報に基づいて、クライアントの設定情報の更新を行っても良い。
【0026】
要求送信部24は、クライアントn220の設定情報を更新するために、サーバ210に対して設定情報の送信を要求する。設定情報受信部25は、サーバ210から送信された設定情報を受信する。クライアントn220は、ハードウェア構成としてプロセッサ、ROM、RAM、送信部及び受信部等を有している。クライアントn220は、このようなハードウェア構成を有することにより、上述した機能を実現している。
【0027】
次に、図5を参照しながら、設定情報更新システム200が行う設定情報自動更新の手順について説明する。図5は、実施の形態2にかかる設定情報自動更新の手順を示すシーケンス図である。ここでは一例として、ネットワークシステムに接続されているn番目のクライアントn220とサーバ210との間において行われる設定情報自動更新の手順について説明する。
【0028】
まず、n番目のクライアントn220の有する要求送信部24は、サーバ210に対して設定情報を要求する(ステップS21)。これは、例えばユーザによる操作をトリガとして行うこともできるし、クライアントn220をネットワーク環境に接続して起動した場合の初期設定動作として行ってもよい。また、クライアントn220にタイマを設け、予め定められた時間が経過すると自動的に送信するように設定してもよい。
【0029】
設定情報の要求を受けると、続いて設定情報送信部13は、要求のあったn番目のクライアントn220に対応したn番目の設定情報を、n番目のクライアントn220に送信する(ステップS22)。n番目のクライアントn220の有する設定情報受信部25は、設定情報を受信する。
【0030】
次に、解析部21は、設定情報受信部25が受信した設定情報を解析することにより、共通フォーマットにより記述された設定情報から、クライアントn120が予め定められた機能を発揮するために必要な情報を特定する(ステップS23)。
【0031】
続いて、制御部22は、解析部21が解析した結果に基づいて、クライアントの設定情報の更新を行う。
【0032】
このような構成により、設定情報更新システム200は、任意のクライアントからの要求に応じて、対応するクライアントの設定情報の更新を行う。これにより、実施の形態2は、ネットワークシステムの運用管理者の負担を軽減する設定情報更新システムを提供する。
【0033】
実施の形態3
次に、図6及び7を参照しながら、実施の形態3について説明する。実施の形態2にかかる設定情報更新システム200と、実施の形態3にかかる設定情報更新システム300とは、更新指示に関する事項を除き共通の構成となっている。そのため、重複する事項に関する説明は適宜省略する。
【0034】
図6は、実施の形態3にかかる設定情報更新システムのブロック図である。設定情報更新システム300は、サーバ310及び複数のクライアントを備える。図1において説明したように、ネットワークシステムは、任意の数のクライアントがネットワークに接続している。例えば、設定情報更新システム300はN個のクライアントを備えており、クライアントn320はそのうちのn番目のクライアントである。
【0035】
サーバ310は、格納部11、要求受信部12、設定情報送信部13及び更新指示送信部14を有している。更新指示送信部14は、任意のクライアントに対して設定情報の要求送信を行うよう指示をする。
【0036】
クライアントn320は、解析部21、制御部322、設定情報生成部23、要求送信部24、設定情報受信部25及び更新指示受信部26を有している。制御部322は、解析部21が解析した結果に基づいて、クライアントの設定情報の更新を行うと共に、各構成要素の操作を制御する。更新指示受信部26は、サーバ310の有する更新指示送信部14から送信された更新指示を受信する。
【0037】
次に、図7を参照しながら、設定情報更新システム300が行う設定情報自動更新の手順について説明する。図7は、実施の形態3にかかる設定情報自動更新の手順を示すシーケンス図である。ここでは一例として、ネットワークシステムに接続されているn番目のクライアントn320とサーバ310との間において行われる設定情報自動更新の手順について説明する。
【0038】
まず、更新指示送信部14は、クライアントn320に対して更新指示を送信する(ステップS31)。更新指示を送信するトリガは、例えば、ユーザによる操作である。また、格納部11に格納している設定情報が更新された場合に、更新されたクライアントに対して自動的に更新指示を送信してもよい。また、クライアントn320にタイマを設け、予め定められた時間が経過すると自動的に送信するように設定してもよい。更新指示受信部26は、更新指示送信部14から送信された更新指示を受信する。
【0039】
このような構成により、設定情報更新システム300は、一元管理する設定情報を更新すると共に、任意のクライアントに対して、設定情報の更新を行う。これにより、実施の形態2は、ネットワークシステムの運用管理者の負担を軽減する設定情報更新システムを提供する。
【0040】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0041】
120、220、320 クライアントn
11 格納部
12 要求受信部
13 設定情報送信部
14 更新指示送信部
21 解析部
22、222、322 制御部
23 設定情報生成部
24 要求送信部
25 設定情報受信部
26 更新指示受信部
100、200、300 設定情報更新システム
110、210、310 サーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7