(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前身頃の股内側と後身頃の股内側とが縫製されていると共に、前身頃の股外側と後身頃の股外側とが縫製され、前身頃の上端側と後身頃の上端側とにベルト布が縫製されて構成されたズボン本体と、
前記ズボン本体の腰部に対応する位置に設けられた伸縮性生地と、
前記ベルト布に取り付けられた腰痛保護帯と、を備え、
前記伸縮性生地は、上端側が前記ベルト布に縫製され、下端側が後身頃に縫製され、
前記腰痛保護帯は、前記ベルト布の腰部に対応する部位において着脱手段を介して前記ベルト布の外側に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする腰痛保護帯付きズボン。
前記腰痛保護帯は、伸縮性を有する素材で形成され、長手方向の略中央が前記ベルト布の腰部に位置する部位に取り付けられ、長手方向の左右両端側が重なり合う長さに形成され、重なり合う重合面にそれぞれ左連結面ファスナーと右連結面ファスナーが設けられ、
腰痛保護帯の左端側の左連結面ファスナーと右端側の右連結面ファスナーを着脱可能に連結して腰部を保護することを特徴とする請求項1記載の腰痛保護帯付きズボン。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
当該腰痛保護帯は、ズボン本体と別体であるため、ズボンを交換しても装着することができ、ズボンが引っ張られても連動してずれることがない。しかし腰痛保護帯は、腰部に装着してからズボンを履くので、ズボンが膨れてしまい、スマートさに欠けると共に、ズボンが破れ易く、動き難くなるという問題点があった。さらに、腰痛保護帯は、排便等の用を足す場合にも、そのたび取り外ししなくてはならず、面倒であるという問題点があった。また、腰痛保護帯付きズボンは、ズボン本体が膨れることがなく、スマートさを維持でき、動きに支障が出難いが、腰痛保護帯がズボン本体のベルト部に固定されているので、ズボン本体の動きに連動して腰痛保護帯がずれやすいという問題点があった。例えば、
図21に示すように、ズボンの着用者が腰を屈曲(前屈)させたり、
図22に示すように、椅子に腰掛けると、ズボンの腰部側のベルト部が下方に引っ張られて下がってしまい、ベルト部の位置にある腰痛保護帯の位置がずれて腰痛保護帯としての機能が損なわれるという問題点があった。即ち、腰痛保護帯付きズボンは、椅子に座ったり、しゃがんだりした時に、ズボンの後ろ腰部に相当する部分が下方に引っ張られることになり、しだいに腰痛保護帯がずり下がり保護したい腰の部分から外れ、快適性と本来の機能が損なわれ、むしろ邪魔な存在になる可能性があるという問題点があった。
【0005】
本願発明は、上記問題点に鑑み案出したものであって、ズボン本体が膨れることがなく、スマートさを維持でき、動きに支障が出ない等の快適性を備え、ズボン本体が下方に引っ張られてもズボン本体に固定されている腰痛保護帯の装着位置がずれることがなく、快適性と腰部保護機能を保持できる腰痛保護体付きズボンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願請求項1に係る腰痛保護帯付きズボンは、上記目的を達成するため、前身頃の股内側と後身頃の股内側とが縫製されていると共に、前身頃の股外側と後身頃の股外側とが縫製され、前身頃の上端側と後身頃の上端側とにベルト布が縫製されて構成されたズボン本体と、前記ズボン本体の腰部に対応する位置に設けられた伸縮性生地と、前記ベルト布に取り付けられた腰痛保護帯とからなることを特徴とする。
【0007】
本願請求項2に係る腰痛保護帯付きズボンは、上記目的を達成するため、前記伸縮性生地は、上端側がベルト布に縫製され、下端側が後身頃に縫製されてズボン本体に設けられていることを特徴とする。
【0008】
本願請求項3に係る腰痛保護帯付きズボンは、上記目的を達成するため、前記腰痛保護帯は、前記ベルト布に縫製されて取り付けられていることを特徴とする。
【0009】
本願請求項4に係る腰痛保護帯付きズボンは、上記目的を達成するため、前記腰痛保護帯は、前記ベルト布に着脱手段によって着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
【0010】
本願請求項5に係る腰痛保護帯付きズボンは、上記目的を達成するため、前記ズボン本体のベルト布の腹部に位置する部位の左右両側に左腹部面ファスナーと右腹部面ファスナーが固定して取り付けられ、前記腰痛保護帯は、一対の伸縮性を有する左保護バンドと右保護バンドとからなり、左保護バンドは、前記ベルト布の腰部に位置する部位に後部が取り付けられ、前部に左接続面ファスナーが設けられ、右保護バンドは、前記ベルト布の腰部に位置する部位に後部が取り付けられ、前部に右接続面ファスナーが設けられ、前記左保護バンドの左接続面ファスナーを前記ベルト布の腹部の左側に位置する部位に設けられた左腹部面ファスナーに着脱可能に連結し、前記右保護バンドの右接続面ファスナーを前記ベルト布の腹部の右側に位置する部位に設けられた右腹部面ファスナーに着脱可能に連結して腰部を保護することを特徴とする。
【0011】
本願請求項6に係る腰痛保護帯付きズボンは、上記目的を達成するため、前記ズボン本体のベルト布の腹部に位置する部位の左右両側に左腹部面ファスナーと右腹部面ファスナーが固定して取り付けられ、前記腰痛保護帯は、伸縮性を有する素材で形成され、長手方向の略中央が前記ベルト布の腰部に位置する部位に取り付けられ、長手方向の左端側に左接続面ファスナーが設けられ、長手方向の右端側に右接続面ファスナーが設けられ、前記腰痛保護帯の左接続面ファスナーを前記ベルト布の腹部の左側に位置する部位に設けられた左腹部面ファスナーに着脱可能に連結し、前記腰痛保護帯の右接続面ファスナーを前記ベルト布の腹部の右側に位置する部位に設けられた右腹部面ファスナーに着脱可能に連結して腰部を保護することを特徴とする。
【0012】
本願請求項7に係る腰痛保護帯付きズボンは、上記目的を達成するため、前記腰痛保護帯は、一対の伸縮性を有する左保護バンドと右保護バンドとからなり、左保護バンド及び右保護バンドは、後部が前記ベルト布の腰部に位置する部位に取り付けられ、互いに前部が重なり合う長さで形成され、重なり合う重合面にそれぞれ左連結面ファスナーと右連結面ファスナーが設けられ、左保護バンドの左連結面ファスナーと右保護バンドの右連結面ファスナーを着脱可能に連結して腰部を保護することを特徴とする。
【0013】
本願請求項8に係る腰痛保護帯付きズボンは、上記目的を達成するため、前記腰痛保護帯は、伸縮性を有する素材で形成され、長手方向の略中央が前記ベルト布の腰部に位置する部位に取り付けられ、長手方向の左右両端側が重なり合う長さに形成され、重なり合う重合面にそれぞれ左連結面ファスナーと右連結面ファスナーが設けられ、腰痛保護帯の左端側の左連結面ファスナーと右端側の右連結面ファスナーを着脱可能に連結して腰部を保護することを特徴とする。
【0014】
本願請求項9に係る腰痛保護帯付きズボンは、上記目的を達成するため、前記ズボン本体には、前記伸縮性生地を覆う覆い布が設けられ、前記覆い布は、横方向に伸びた折り目のところで折り返されて襞状に形成されていることを特徴とする。
【0015】
本願請求項10に係る腰痛保護帯付きズボンは、上記目的を達成するため、前記覆い布は、上端側がベルト布に縫製され、下端側が後身頃に縫製されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本願発明に係る腰痛保護帯付きズボンは、前身頃の股内側と後身頃の股内側とが縫製されていると共に、前身頃の股外側と後身頃の股外側とが縫製され、前身頃の上端側と後身頃の上端側とにベルト布が縫製されて構成されたズボン本体と、前記ズボン本体の腰部に対応する位置に設けられた伸縮性生地と、前記ベルト布に取り付けられた腰痛保護帯とからなる。
【0017】
本願発明に係る腰痛保護帯付きズボンは、ベルト布に取り付けられた腰痛保護帯により、腰痛の予防と、腰痛の軽減と、腰痛後の腰の保護を行うことができるという効果がある。また、腰痛保護帯がズボン本体と一体となっているため、ズボン本体が膨れることがなく、スマートさを維持でき、ズボン本体が破れ難く、動きに支障が出ない等の快適性を備えているという効果がある。また、ズボン本体に伸縮性生地が設けられているので、しゃがむ等によりズボン本体が下方に引っ張られても、伸縮性生地が伸びることにより、腰痛保護帯がズボン本体に連動して装着位置がずれることがなく、腰痛保護帯としての機能を保持することができ、装着の快適性を損なうことがないという効果がある。
【0018】
本願発明に係る腰痛保護帯付きズボンは、前記伸縮性生地の上端側がベルト布に縫製され、前記伸縮性生地の下端側が後身頃に縫製されて伸縮性生地がズボン本体に設けられているので、腰痛保護帯とズボン本体の間に伸縮性生地が設けられている形となり、上記効果がさらに向上する。
【0019】
本願発明に係る腰痛保護帯付きズボンは、前記腰痛保護帯が前記ベルト布に着脱手段によって着脱可能に取り付けられているので、ズボン本体から腰痛保護帯を外して洗濯することができ他、腰痛保護帯を交換することができるという効果がある。
【0020】
本願発明に係る腰痛保護帯付きズボンは、前記ズボン本体に、前記伸縮性生地を覆う覆い布が設けられ、前記覆い布は、横方向に伸びた折り目のところで折り返されて襞状に形成されている。
【0021】
本願発明に係る腰痛保護帯付きズボンは、上記効果に加え、覆い布が前記伸縮性生地を覆うので、伸縮性生地が外から見えない状態となっており、ズボンの外観を損なわないという効果がある。また、覆い布が襞状に形成されているので、覆い布が折り畳まれた状態から展開でき、伸縮性生地の伸縮の弊害にはならないという効果がある。
【発明を実施するための形態】
【0023】
腰痛保護帯付きズボン1は、
図1乃至3に示すように、前身頃2の股内側2aと後身頃3の股内側3aとが縫製されていると共に、前身頃2の股外側2bと後身頃3の股外側3bとが縫製され、前身頃2の上端側2dと後身頃3の上端側3dとにベルト布10が縫製されて構成されたズボン本体1aと、
図5に示すように、前記ズボン本体1aの腰部に対応する位置に設けられた伸縮性生地15と、前記ベルト布10に取り付けられた腰痛保護帯31,51とからなる。
【0024】
腰痛保護帯付きズボン1は、ベルト布10に取り付けられた腰痛保護帯31,51により、腰痛の予防と、腰痛の軽減と、腰痛後の腰の保護を行うことができる。また、腰痛保護帯31,51がズボン本体1aと一体となっているため、ズボン本体1aが膨れることがなく、スマートさを維持でき、ズボン本体1aが破れ難く、動きに支障が出ない等の快適性を備えている。また、ズボン本体1aに伸縮性生地15が設けられているので、
図9,10に示すように、しゃがむ等によりズボン本体1aが下方に引っ張られても、伸縮性生地15が伸びることにより、腰痛保護帯31,51がズボン本体1aに連動して装着位置がずれることがなく、腰痛保護帯31,51としての機能を保持することができ、装着の快適性を損なうことがない。
【0025】
腰痛保護帯付きズボン1は、前記伸縮性生地15の上端側15aがベルト布10に縫製され、前記伸縮性生地15の下端側15bが後身頃3に縫製されて伸縮性生地15がズボン本体1aに設けられているので、腰痛保護帯31,51とズボン本体1aの間に伸縮性生地15が設けられている形となり、装着の快適性がさらに向上する。
【0026】
前記腰痛保護帯31は、
図3に示すように、前記ベルト布10に縫製されて取り付けられている。また、前記腰痛保護帯51は、
図11,12に示すように、前記ベルト布10に着脱手段60によって着脱可能に取り付けられている。腰痛保護帯付きズボン1は、ズボン本体1aから腰痛保護帯51を外して洗濯することができる他、別の腰痛保護帯51に交換することができる。前記着脱手段60は、雄部材61と、当該雄部材61を係脱自在に係止する雌部材63とからなるスナップボタンであってもよい。前記腰痛保護帯51に雄部材61又は雌部材63の一方が設けられ、前記ベルト布10に雄部材61又は雌部材63の他方が設けられている。前記腰痛保護帯51に設けられた雄部材61又は雌部材63の一方を前記ベルト布10に設けられた雄部材61又は雌部材63の他方に係止させて、前記腰痛保護帯51が前記ベルト布10に着脱可能に取り付けられる。
【0027】
腰痛保護帯付きズボン1は、前記ズボン本体1aのベルト布10の腹部に位置する部位の左右両側に左腹部面ファスナー32と右腹部面ファスナー36が固定して取り付けられている。前記腰痛保護帯31,51は、一対の伸縮性を有する左保護バンド35,55と右保護バンド39,59とからなる。左保護バンド35,55は、前記ベルト布10の腰部に位置する部位に後部が取り付けられ、前部に左接続面ファスナー33,53が設けられている。右保護バンド39,59は、前記ベルト布10の腰部に位置する部位に後部が取り付けられ、前部に右接続面ファスナー37,57が設けられている。腰痛保護帯付きズボン1は、前記左保護バンド35,55の左接続面ファスナー33,53を前記ベルト布10の腹部の左側に位置する部位に設けられた左腹部面ファスナー32に着脱可能に連結し、前記右保護バンド39,59の右接続面ファスナー37,57を前記ベルト布10の腹部の右側に位置する部位に設けられた右腹部面ファスナー36に着脱可能に連結して腰部を保護する。
【0028】
上記腰痛保護帯31,51は、上記した左保護バンド35,55と右保護バンド39,59とからなる分離した構成と、伸縮性を有する一本の長尺帯の構成がある。即ち、一本の長尺帯で構成された腰痛保護帯31,51は、伸縮性を有する素材で形成され、長手方向の略中央が前記ベルト布10の腰部に位置する部位に取り付けられ、長手方向の左端側に左接続面ファスナー33,53が設けられ、長手方向の右端側に右接続面ファスナー37,57が設けられている。前記腰痛保護帯31,51の左接続面ファスナー33,53を左腹部面ファスナー32に着脱可能に連結し、前記腰痛保護帯31,51の右接続面ファスナー37,57を右腹部面ファスナー36に着脱可能に連結して腰部を保護する。
【0029】
腰痛保護帯付きズボン1は、ベルト布10の腰部に位置する部位に後部が取り付けられた左保護バンド35,55と右保護バンド39,59を伸ばす。左保護バンド35,55を伸ばして、前部35a,55aに設けられた左接続面ファスナー33,53を、前記ベルト布10の腹部に位置する部位の左側に固定して取り付けられた左腹部面ファスナー32に着脱可能に連結する。右保護バンド39,59を伸ばして、前部39a,59aに設けられた右接続面ファスナー37,57を、前記ベルト布10の腹部に位置する部位の右側に固定して取り付けられた右腹部面ファスナー36に着脱可能に連結する。このように連結して腹部を締めることにより、腹圧が上昇し腹腔が硬い柱の役割を果たし、腰椎の保護強化を高め、腰部の負担を軽減することができ、腹筋を補強し、正しい姿勢を維持させることができる。腰痛保護帯付きズボン1は、左保護バンド35,55の左接続面ファスナー33,53の左腹部面ファスナー32に対する連結位置と、右保護バンド39,59の右接続面ファスナー37,57の右腹部面ファスナー36に対する連結位置を変えることができ、長さ方向の連結位置を変えると腹回りの長さに合わせて腹圧の締め付け具合を調節することができ、上下方向の連結位置を変えると腰部の上下方向の補強位置を変更することができる。
【0030】
又、前記腰痛保護帯51は、
図11,12に示すように、一対の伸縮性を有する左保護バンド55と右保護バンド59とからなる。左保護バンド55及び右保護バンド59は、後部が前記ベルト布10の腰部に位置する部位に取り付けられ、互いに前部が重なり合う長さで形成されている。左保護バンド55及び右保護バンド59は、重なり合う重合面にそれぞれ左連結面ファスナー67と右連結面ファスナー66が設けられている。左保護バンド55の左連結面ファスナー67と右保護バンド59の右連結面ファスナー66を着脱可能に連結して腰部を保護する。
【0031】
腰痛保護帯付きズボン1は、ベルト布10の腰部に位置する部位に後部が取り付けられた左保護バンド55と右保護バンド59を伸ばして、左保護バンド55の左連結面ファスナー67と右保護バンド59の右連結面ファスナー66を着脱可能に連結する。このように連結して腹部の全周を締めることにより、腹圧が上昇し腹腔が硬い柱の役割を果たし、腰椎の保護強化を高め、腰部の負担を軽減することができ、腹筋を補強し、正しい姿勢を維持させることができる。腰痛保護帯付きズボン1は、左保護バンド55の左連結面ファスナー67と、右保護バンド59の右連結面ファスナー66の連結位置を変えることができ、長さ方向の連結位置を変えると腹回りの長さに合わせて腹圧の締め付け具合を調節することができる。
【0032】
前記ズボン本体1aのベルト布10の腹部に位置する部位の左側又は右側に左腹部面ファスナー32又は右腹部面ファスナー36が固定して取り付けられている。
図12に示すように、右保護バンド59は、前部の前記右連結面ファスナー66を設けた面と反対側の面に右接続面ファスナー57が設けられている。左保護バンド55は、前部の前記左連結面ファスナー67を設けた面側に左接続面ファスナー53が設けられている。前記左保護バンド55の左接続面ファスナー53を前記ベルト布10の腹部の左側に位置する部位に設けられた左腹部面ファスナー32に着脱可能に連結し、前記右保護バンド59の右接続面ファスナー57を前記ベルト布10の腹部の右側に位置する部位に設けられた右腹部面ファスナー36に着脱可能に連結して位置決めすることができる。なお、前記右保護バンド59の右接続面ファスナー57を左腹部面ファスナー32に着脱可能に連結して位置決めしても良い。
【0033】
前記腰痛保護帯51は、伸縮性を有する素材で形成され、長手方向の略中央が前記ベルト布10の腰部に位置する部位に取り付けられ、長手方向の左右両端側が重なり合う長さに形成され、重なり合う重合面にそれぞれ左連結面ファスナー67と右連結面ファスナー66が設けられている。腰痛保護帯51の左端側の左連結面ファスナー67と右端側の右連結面ファスナー66を着脱可能に連結して腰部を保護する。
【0034】
前記ズボン本体1aのベルト布10の腹部に位置する部位の左又は右側に左腹部面ファスナー32又は右腹部面ファスナー36が固定して取り付けられている。前記腰痛保護帯31,51は、両端側の前記連結面ファスナーを設けた面と反対側の面に左接続面ファスナー33,53又は右接続面ファスナー37,57が設けられている。前記腰痛保護帯31,51の左接続面ファスナー33,53を前記ベルト布10の腹部の左側に位置する部位に設けられた左腹部面ファスナー32に着脱可能に連結し、又は、右接続面ファスナー37,57を前記ベルト布10の腹部の右側に位置する部位に設けられた右腹部面ファスナー36に着脱可能に連結して位置決めする。
【0035】
腰痛保護帯付きズボン1は、前記ズボン本体1aに、前記伸縮性生地15を覆う覆い布16が設けられている。前記覆い布16は、上端側16aがベルト布10に縫製され、下端側16bが後身頃3に縫製され、横方向に伸びた折り目17のところで折り返されて襞状に形成されている。
【0036】
腰痛保護帯付きズボン1は、覆い布16が前記伸縮性生地15を覆うので、伸縮性生地15が外から見えない状態となっており、ズボンの外観を損なわない。また、覆い布16が襞状に形成されているので、覆い布16が折り畳まれた状態から展開でき、伸縮性生地15の伸縮の弊害にはならない。
【0037】
さらに、腰痛保護帯付きズボンについて、詳細に説明する。
図1乃至3に示すように、腰痛保護帯付きズボン1は、左右一対の前身頃2と、左右一対の後身頃3と、内股側の襠部5とを縫い合わせたものである。襠部5は、右足部分6の裾から左足部分7の裾まで連続して設けられている。
図2の左側は前側F、右側は後側Rである。襠部5は、前身頃2の股内側側縁2aと後身頃3の股内側側縁3aの間で縫製されている(
図8参照)。
【0038】
図8に示すように、襠部5は、裁断された3パーツ5A,5B,5Cからなり、これらを縫い合わせて一体に製作されている。腰痛保護帯付きズボン1は、前記襠部5に、裁断された前身頃2,2と後身頃3,3とを縫い合わせることで製作されている。即ち、腰痛保護帯付きズボン1は、左右それぞれの襠部5の前側側縁5aと前身頃2の股内側側縁2aとを縫製し、襠部5の後側側縁5bと後身頃3の股内側側縁3aとを縫製し、左右の前身頃2の股外側側縁2bと後身頃3の股外側側縁3bと縫製し、更に、左右の前身頃2の胴部側端縁2c、2c同士をチャック部材(図示せず)を介して縫い合わせ、左右の後身頃3の胴部側端縁3c、3c同士を縫製して胴部を拵えることにより作製されている。
【0039】
また、腰痛保護帯付きズボン1は、
図7に示すように、帯状のベルト布10を半分に折り返し、ベルト布10の折り返した端縁側10a,10aで前記前身頃2の上端縁2dと後身頃3の上端縁3dを挟み込み、ベルト布10の折り返した端縁側10a,10aと前記前身頃2及び後身頃3の上端縁2d,3dを縫製して、環状のベルト部11が作製されている。前身頃2、後身頃3、襠部5及びベルト布10は、布帛等の伸縮性をほとんど備えていない生地で形成されている。この前身頃2、後身頃3、襠部5及びベルト布10によって、腰痛保護帯付きズボン1のズボン本体1aを構成している。このズボン本体1aは、襠部5を使用せず、前身頃2、後身頃3及びベルト布10からなる構成でも良い。
【0040】
図3,4に示すように、腰痛保護帯付きズボン1の後身頃3,3の上部、即ち、腰痛保護帯付きズボン1の着用者の腰部に対応する部位(腰部から臀部の上側に対応する部位;仙骨部とこの仙骨部の水平方向左右両側の部位)、即ちズボン1の後身頃3,3のベルト部11の下に、背中を中心として仙骨部の幅の1.5倍〜3倍程度の横方向の長さ(ほぼ30cm)、及び、仙骨部の上下方向の長さの1.0倍〜1.5倍程度の上下方向の長さで切り欠かれてスペース12が形成されており、当該スペース12に、伸縮性生地15と覆い布16が設けられている。
図5に示すように、伸縮性生地15は、矩形状に形成されており、この上端縁15aが、環状のベルト部11の下部、即ち、ベルト布10の折り返した端縁側10a,10aに挟み込まれて縫製されている(
図7参照)。伸縮性生地15は、この下端縁15b及び左右両端縁15c、15dが後身頃3,3に縫製されている。
【0041】
前記伸縮性生地15は、ある程度の伸縮性と、弾力性と強度を備えた生地、例えばパワーネット生地等で構成されている。一般的に、パワーネット生地とは、ストレッチ性を備えた細かいネット状の編物である。ナイロン等の繊維とポリウレタンの弾性繊維とをお互いに交編して生成されており、伸びたときのキックバック性に優れている。しかし、パワーネット生地に限定されるものでないことは、勿論である。
【0042】
覆い布16は、幅寸法(横方向の寸法)が伸縮性生地15とほぼ等しく、上下方向の寸法が伸縮性生地15の上下方向の寸法よりも大きい矩形状に形成されている。覆い布16は、
図7に示すように、横方向(幅方向)に伸びた複数の折り目17のところで山折り及び谷折りで180°折り返されて襞状もしくはジャバラ状に形成されている(プリーツになっている)。なお、襞状になっている覆い布16の上下方向の寸法は、伸縮性生地15の上下方向の寸法とほぼ等しくなっている。覆い布16は、後身頃3,3と同様に、布帛等の伸縮性をほとんど備えていない生地で形成されている。
【0043】
覆い布16は、腰痛保護帯付きズボン1の着用者の腰部に対応する部位で、伸縮性生地15に重ねられて設けられている。覆い布16は、伸縮性生地15と共に、この上端縁16aが、環状のベルト部11の下部、即ち、ベルト布10の折り返した端縁側10a,10aに挟み込まれて縫製されている。覆い布16は、伸縮性生地15と共に、この下端縁16b及び左右両端縁16c、16dが後身頃3,3に縫製されている。
【0044】
図7に示すように、覆い布16は、各折り目17のうちで上から偶数本目の谷折り側の折り目17B,17Dのところもしくは近傍で、横方向の全長にわたって伸びた縫い目18で伸縮性生地15に一体的に縫合されている。また、覆い布16の第1の折り目17Aの近傍と第3の折り目17Cの近傍とに、覆い布16の幅の全長にわたって延びている縫い目19が設けられており、覆い布16がお互いに重なっている。これにより、折り目17A,17Cの形状が維持されるようになっている。覆い布16は、プリーツ状に形成されているので、色落ちが少なく、縫い目18が隠れて糸切れが生じ難い。
【0045】
上述した伸縮性生地15と覆い布16とで、上下方向で伸縮する腰部伸縮部20を構成する。伸縮性生地15は、覆い布16の内側(腰痛保護帯付きズボン1の着用者の腰側)に位置するようにして設けられ、覆い布16と重なっているので、腰痛保護帯付きズボン1の外側から見えないようになっている。
【0046】
伸縮性生地15と覆い布16は、伸縮性生地15と覆い布16との上端縁15a,16aと伸縮性生地15と覆い布16との下端縁15b、16bが上下方向に引っ張られると、伸縮性生地15が弾性変形し、覆い布16の折り返された襞が拡がって、上下方向に伸びる。なお、覆い布16は、折り返された襞が拡がって折り目17が消滅すると、上下方向に伸びなくなるので、覆い布16と一体となっている伸縮性生地15もそれ以上は伸びない。
【0047】
腰痛保護帯付きズボン1は、
図4に示すように、環状のベルト部11の長手方向(着用者の胴回りの方向)の一部、例えば、腰痛保護帯付きズボン1の着用者の腰の左右の側部に対応する部位が弾性を備えて伸縮自在に構成されている。この伸縮自在に構成されているベルト部11の部位には、筒状のベルト布10の内側にゴム紐等の弾性体13が縫製等により設けられている。
【0048】
腰痛保護帯付きズボン1には、複数のベルト通し21が設けられている。複数のベルト通し21は、ベルト部11の外周に縫製により取り付けられ、ベルトを通して腰痛保護帯付きズボン1が落下しないようにベルトでウエストを適当に締め付け、腰痛保護帯付きズボン1を着用する。
【0049】
図3,4に示すように、ベルト布10の後部中央の位置(ズボン着用者の腰骨の部位)には、腰痛保護帯31が縫製されて取り付けられている。ベルト布10の左腹部に相当する位置の部位には、左腹部面ファスナー32が縫製により固定して取り付けられている。ベルト布10の右腹部に位置する部位には、右腹部面ファスナー36が縫製により固定して取り付けられている。腰痛保護帯31は、左接続面ファスナー33が前部に設けられた伸縮性を有する左保護バンド35と、右接続面ファスナー37が前部に設けられた伸縮性を有する右保護バンド39とからなる。
【0050】
左保護バンド35及び右保護バンド39は、ゴムバンド等の弾力性と伸縮性を備えた長尺状の帯が中央で折り返されて両端が重ねられて形成され、折返し部側が前部35a,39aとなり、折り返された両端側が後部35b,39bとなる。左保護バンド35及び右保護バンド39の後部35b,39bは、ベルト布10の後部中央の位置(ズボン着用者の腰骨の部位)で縫製されて固定されている。縫製は、直接左保護バンド35及び右保護バンド39の後部35b,39bをベルト布10に縫い付ける他、布片40で後部35b,39bを押さえ付けるようにして、布片40と共にベルト布10に縫い付けても構わない。
【0051】
なお、上記左保護バンド35及び右保護バンド39は、分離した状態の構成で説明したが、連続した構成でも構わない。即ち、1本の弾力性と伸縮性を備えた長尺状の長い帯の両端を、帯の中央で接合させることにより、両側に折返し部が形成され、この帯の中央を帯の両端と共にベルト布10の後部中央の位置に縫製して固定しても良い。
【0052】
上記左保護バンド35及び右保護バンド39の折返し部側前部35a,39aには、左接続面ファスナー33及び右接続面ファスナー37が縫製して取り付けられている。左接続面ファスナー33及び右接続面ファスナー37は、左保護バンド35及び右保護バンド39を弾性に抗して伸ばして左腹部面ファスナー32及び右腹部面ファスナー36に着脱可能に連結させるものである。左腹部面ファスナー32及び右腹部面ファスナー36は、左接続面ファスナー33及び右接続面ファスナー37の連結位置を変えて左保護バンド35及び右保護バンド39の弾性強度(引っ張り強さ)を調節できるように、幅方向に長く形成されている。
【0053】
腰痛保護帯付きズボン1は、上記構成を有し、通常のズボンと同様に履き、
図6に示すように、左保護バンド35をベルト通し21に通し、左保護バンド35を弾性に抗して伸長させて、左保護バンド35の前部に設けた左接続面ファスナー33を、ベルト部11の左腹部面ファスナー32に着脱可能に連結させる。同様に、右保護バンド39をベルト通し21に通し、右保護バンド39を弾性に抗して伸長させて、右保護バンド39の前部に設けた右接続面ファスナー37を、ベルト部11の右腹部面ファスナー36に着脱可能に連結させる。左腹部面ファスナー32及び右腹部面ファスナー36は、幅方向に長く形成されているので、左接続面ファスナー33及び右接続面ファスナー37の取付位置を変えて、着用者の体型に合わせて左保護バンド35及び右保護バンド39の弾性力を調節することができる。
【0054】
腰痛保護帯付きズボン1は、腰痛保護帯31が腹部を締めることにより、腹圧が上昇し腹腔が硬い柱の役割を果たし、腰椎の保護強化を高め、腰部の負担を軽減することができ、腹筋を補強し、正しい姿勢を維持させることができる。腰痛保護帯付きズボン1は、一
対の左保護バンド35及び右保護バンド39の左接続面ファスナー33及び右接続面ファスナー37の、一対の左腹部面ファスナー32及び右腹部面ファスナー36に対する連結位置を変えることができ、長さ方向の連結位置を変えると腹回りの長さに合わせて腹圧の締め付け具合を調節することができ、上下方向の連結位置を変えると腰部の上下方向の補強位置を変更することができる。
【0055】
上記実施の形態では、
図3,4に示すように、腰痛保護帯31が、ベルト布10の後部中央の位置(ズボン着用者の腰骨の部位)に縫製されて取り付けられている。しかし、
図11,12に示すように、腰痛保護帯51を、着脱手段により、ベルト布10の後部中央の位置(ズボン着用者の腰骨の部位)に着脱可能に取り付けるようにしてもよい。腰痛保護帯51は、左接続面ファスナー53が前部に設けられた伸縮性を有する左保護バンド55と、右接続面ファスナー57が前部に設けられた伸縮性を有する右保護バンド59とからなる。
【0056】
左保護バンド55及び右保護バンド59は、ゴムバンド等の弾力性と伸縮性を備えた長尺状の帯が中央で折り返されて両端が重ねられて形成され、折返し部側が前部55a,59aとなり、折り返された両端側が後部55b,59bとなる。左保護バンド55及び右保護バンド59の後部55b,59bは、布片40で押さえ付けるようにして、布片40に縫い付けられる。布片40には、一対の雄ボタン61,61を有するテープスナップ62が縫製されて取り付けられている。ベルト布10の後部中央の位置(ズボン着用者の腰骨の部位)には、一対の雌ボタン63,63を有するテープスナップ64が縫製されて取り付けられている。
【0057】
左保護バンド55及び右保護バンド59からなる腰痛保護帯51は、布片40に取り付けられたテープスナップ62の一対の雄ボタン61,61を、ベルト布10に取り付けられたテープスナップ64の一対の雌ボタン63,63に着脱可能に連結して、ズボン1のベルト布10に取り付けられる。なお、腰痛保護帯51は、左保護バンド55と右保護バンド59とからなる、分離した状態の構成で説明しているが、連続した構成でも構わない。即ち、1本の弾力性と伸縮性を備えた長尺状の長い帯の両端を、帯の中央で接合させることにより、両側に折返し部が形成され、この帯の中央と帯の両端を縫製し、ベルト布10の後部中央の位置に着脱可能に取り付けるようにする。
【0058】
左保護バンド55及び右保護バンド59は、
図13に示すように、ズボン1に取り付けられた状態の時に、前部が重なるよう長さで形成されている。即ち、左保護バンド55又は右保護バンド59の一方は、前記保護バンド35,39と略同じ長さで形成され、左保護バンド55又は右保護バンド59の他方は、前記保護バンド35,39より長く形成されている。本実施の形態では、左保護バンド55の方が右保護バンド59より長く形成されている。右保護バンド59の前部上面に左保護バンド55の前部下面が重なり合うようになっている。右保護バンド59の前部上面には、右連結面ファスナー66が縫製により取り付けられ、左保護バンド55の前部下面には、左連結面ファスナー67が縫製により取り付けられている。従って、左保護バンド55及び右保護バンド59は、ズボン1に取り付けられた状態の時に、左保護バンド55及び右保護バンド59の弾性に抗して伸ばして、前部55aと59aを重ねると、右連結面ファスナー66と左連結面ファスナー67が連結するので、腹部全周を圧迫するようにして巻き付けることができる。右連結面ファスナー66と左連結面ファスナー67は、左保護バンド55及び右保護バンド59の前部55aと59aの重ねる長さを調節して、左保護バンド55及び右保護バンド59の弾性強度(引っ張り強さ)を調節できるように、幅方向に長く形成されている。
【0059】
なお、上記左保護バンド55及び右保護バンド59の下面には、前記左保護バンド35及び右保護バンド39と同様に、左腹部面ファスナー32及び右腹部面ファスナー36に着脱可能に連結される左接続面ファスナー53及び右接続面ファスナー57が縫製して取り付けられている。左接続面ファスナー53及び右接続面ファスナー57は、左保護バンド55及び右保護バンド59を弾性に抗して伸ばして左腹部面ファスナー32及び右腹部面ファスナー36に着脱可能に連結させるものである。
【0060】
腰痛保護帯付きズボン1は、上記構成を有し、通常のズボンと同様に履き、
図13に示すように、左保護バンド55及び右保護バンド59を弾性に抗して伸長させて、左保護バンド55の前部に設けた左連結面ファスナー67を、右保護バンド59の前部に設けた右連結面ファスナー66に着脱可能に連結させる。左保護バンド55及び右保護バンド59の連結位置を変えて、着用者の体型に合わせて左保護バンド55及び右保護バンド59の弾性力を調節することができる。左保護バンド55の左接続面ファスナー53が、ベルト部11の左腹部面ファスナー32に着脱可能に連結し、右保護バンド59の右接続面ファスナー57が、ベルト部11の右腹部面ファスナー36に着脱可能に連結し、左保護バンド55及び右保護バンド59の位置決めをすることができる。
【0061】
腰痛保護帯付きズボン1は、腰痛保護帯51が腹部全周を締めることにより、腹圧が上昇し腹腔が硬い柱の役割を果たし、腰椎の保護強化を高め、腰部の負担を軽減することができ、腹筋を補強し、正しい姿勢を維持させることができる。腰痛保護帯付きズボン1は、一対の左保護バンド55及び右保護バンド59の左連結面ファスナー67及び右連結面ファスナー66の連結位置を変えることができ、長さ方向の連結位置を変えると腹回りの長さに合わせて腹圧の締め付け具合を調節することができる。
【0062】
前記雄ボタン61,61と雌ボタン63,63によって、腰痛保護帯51の着脱手段(スナップボタン)60を構成している。前記雄ボタン61,61及び雌ボタン63,63は、テープスナップ62,64であり、薄く形成されているので、ズボン1の装着時に腰部に違和感を与えることがない。雄ボタン61,61と雌ボタン63,63は、腰痛保護帯51の長手方向(引っ張られる方向)と略直角の方向に、所定間隔あけて配置されている。雄ボタン61,61と雌ボタン63,63は、連結時に両側から左保護バンド55と右保護バンド59によって、略均等に引っ張られるので、連結が容易に外れることはない。なお、着脱手段は、スナップボタンに限定されず、面ファスナーであってもよい。
【0063】
上記実施の形態では、右保護バンド59が前記保護バンド35,39と略同じ長さで形成され、左保護バンド55が右保護バンド59より長く形成されているが、
図14に示すように、右保護バンド59も左保護バンド55と同様に、保護バンド35,39より長く形成されてもよい。
【0064】
右保護バンド59は、ズボン1に取り付けられた状態の時に、弾性に抗して伸ばして右保護バンド59の右接続面ファスナー57を左腹部面ファスナー32に連結でき(
図14(b)参照)、左保護バンド55を弾性に抗して伸ばして、前部55aと59aを重ねると、右連結面ファスナー66と左連結面ファスナー67が連結するので、腹部全周を圧迫するようにして巻き付けることができる。
【0065】
腰痛保護帯付きズボン1は、着用者が直立姿勢である時、引っ張られておらず、腰痛保護帯31,51が着用者の腰回りに位置しており、伸縮性生地15及び覆い布16は、ほとんど延びていない。腰痛保護帯付きズボン1の着用者が、
図9に示すように、しゃがんだ姿勢等をとった時、ベルト布10に上端縁15a,16aが縫合され、後身頃3に下端縁15b,16bが縫合されている伸縮性生地15及び覆い布16が適宜伸びるので、ズボンのベルト部11が下方に引っ張られて下がることがなく、腰痛保護帯31,51の位置が腰部からずれて下がることがない。伸縮性生地15は、姿勢変化時の腰部の皮膚の伸びに追随するので、高い運動性能を確保できる。
【0066】
なお、ここでいう腰部とは、ズボン1の着用者の骨盤における前方に突出した部位(一般的に「上前腸骨棘」と呼ばれる部位)の付近を示している。そして、腰痛保護帯31,51は、腰部に対応する位置に装着することで、腰痛の発生防止効果を最も引き出すことができる。当該効果を引き出すため、本願ではズボン1の股下(ベルト布10下端から股部上端における部位)を大幅に浅く形成することで、ズボン装着時に、ベルト布10が自然に腰部の位置にくるようにしている。ベルト布10が腰部に位置することで、ベルト布10に取り付けられる腰痛保護帯31,51も腰部に位置し、腰痛保護の効果を高めることができる。
【0067】
通常のズボンでは、股下を浅く形成すると、しゃがんだ姿勢等をとった場合一層ズボンの腰部が下方に引っ張られる。しかし腰痛保護帯付きズボン1は、腰部に腰部伸縮部20が設けられているので、腰痛保護帯31,51の位置が腰部からずれて下がることがない。即ち、しゃがんだ姿勢等をとった時に、
図10のように腰部伸縮部20が適宜伸びるので、腰痛保護帯31,51が腰部からずれ下がることなく常に腰部に対応する位置に配置され、腰痛保護帯31,51が腰部の全周に亘って巻き付けている状態を維持することができる。そして、腰痛保護帯31,51はこの位置から上下にずれることなく、腰部に対応する位置だけを締め付けることができるようになるので、安定した腰痛の発生防止効果を得ることができる。
【0068】
腰痛保護帯付きズボン1は、伸縮性生地15及び覆い布16を備えていない場合は、腰痛保護帯付きズボン1の着用者が、
図21に示すように、しゃがんだ姿勢等をとった時、後身頃3が直接ベルト部11に作用して、ベルト部11が下方に引っ張られて、腰痛保護帯31,51の位置が腰部からずれ下がる。このように、腰痛保護帯付きズボン1は、伸縮性生地15及び覆い布16が存在するので、腰痛保護帯31,51がずれることがなく、常に必要な位置に維持させることができる。
【0069】
腰痛保護帯付きズボン1の着用者が、
図10に示すように、椅子に腰掛けた時、伸縮性生地15及び覆い布16が適宜伸びるので、ズボンのベルト部11が下方に引っ張られて下がることがなく、腰痛保護帯31、51の位置が腰部からずれて下がることがない。これに対し、腰痛保護帯付きズボン1は、伸縮性生地15及び覆い布16を備えていない場合は、腰痛保護帯付きズボン1の着用者が、
図22に示すように、椅子に腰掛けた時、後身頃3が直接ベルト部11に作用して、ベルト部11が下方に引っ張られて、腰痛保護帯31、51の位置が腰部からずれ下がる。このように、腰痛保護帯付きズボン1は、伸縮性生地15及び覆い布16が存在するので、腰痛保護帯31,51がずれることがなく、常に必要な位置に維持させることができる。
【0070】
腰痛保護帯付きズボン1は、伸縮性生地15と覆い布16が着用者の腰部のところに設けられているので、目立たなくなっており、着用者の運動に伴って伸縮性生地15及び覆い布16が適宜伸縮するので着用者が運動しやすくしかも腰痛保護帯31,51がずれ難くなっており、しかも、伸縮性生地15でのピリングやスナッキングが発生しないので、長時間の着用に耐え得るようになっている。
【0071】
腰痛保護帯付きズボン1は、着用者(作業者)がしゃがんだ姿勢や立膝の姿勢等をとる等作業者が腰を屈曲(前屈)した時に、覆い布16が適宜伸縮し伸縮性生地15が露出することがないので、見栄えが悪化することが防止され、伸縮性生地15及び覆い布16が伸縮するので、腰痛保護帯付きズボン1のベルト部11での作業者の腹部への圧迫が低減され、さらに腰痛を低減することができる。即ち、腰痛保護帯付きズボン1は、
図10に示すように、座る姿勢等におけるベルト部11の後側の後ベルト部11bの「引っ張り」及び「ずり下がり」を防止できると共に、ベルト部11の前側の前ベルト部11aにおける腹部圧迫を回避することができる。
【0072】
これにより、腰痛保護帯付きズボン1の着用者がしゃがんだ姿勢等をとって腰部や臀部の皮膚が伸びたとき、この皮膚の伸びに追随して、伸縮性生地15が適宜伸び、腰痛保護帯付きズボン1の着用者に違和感(腹部での圧迫等)が発生することを回避することができる。すなわち、伸縮性生地15を設けていない通常の軽作業用ズボンであると、
図18に示すように、着用者が直立姿勢(
図18(a))から立て膝(
図18(b))・座位(
図18(c))・しゃがみ姿勢(
図18(d))をとったとき、皮膚の伸びにズボンが追随できず、
図21,22で示すように、ズボンの後ベルト部11bが下方にずり下がって背中があき、シャツがはみ出してしまい、前ベルト部11aによって着用者の腹部が圧迫されてしまう。さらに腹部の圧迫によって着用者の背骨も圧迫され、腰痛が発生するおそれがある。しかし、腰痛保護帯付きズボン1では、
図9,10に示すように、皮膚の伸びに追随して伸縮性生地15が伸びるので、ベルト部11の位置が変わらず、腹部が圧迫されず腰痛が発生することは無い。
【0073】
さらに説明すると、腰痛保護帯付きズボン1の着用者がしゃがんだ姿勢(
図18(d))等をとると、腰痛保護帯付きズボン1の腰部から臀部にかけては、腰部から臀部(上から下)に向かうにしたがって、皮膚の伸びる量が多くなる(臀部上方よりも臀部下部(臀溝部)のほうが皮膚の伸び率が大きい)。そこで、
図7において、上述したように、上側(伸縮性生地15の上端縁15aと覆い布・伸縮性生地接合部位18Aとの間)よりも下側(覆い布・伸縮性生地接合部位18Aと覆い布・伸縮性生地接合部位18Bとの間)で伸縮性生地15が大きく伸びるようにすることで、腰痛保護帯付きズボン1の着用者がしゃがんだ姿勢等になったときに発生する腰部や臀部の違和感や腹部の圧迫感を小さくすることができ腰痛の発生を無くすことができる。
【0074】
さらに、腰痛保護帯付きズボン1の着用者(作業者)が腰を屈曲したことで作業者の腰部等の皮膚が上下方向で延びて、伸縮性生地15が皮膚の伸びに応じて伸びても、襞状の覆い布16も同様に伸びるので、伸縮性生地15が露出せず、また、伸縮性生地15と覆い布16との伸びにより腰痛保護帯付きズボン1のベルト部11の後側の後ベルト部11bと作業者の腰部との間に間隙が形成されることがほぼ無くなるので、見栄えが悪化することが防止される。
【0075】
さらに説明すると、従来のズボンでは、ツナギとは異なり、上衣が分離され下衣だけで構成されているので、
図21,22で示すように、ズボンの着用者が腰を屈曲(前屈)させると、ズボンの後ベルト部11bが、下方にずり下がってしまい、上述した間隙が形成される等して、着用者の腰の部分が露出してしまう。また、場合によってはズボンの中に入れておいたシャツ(裾部)がズボンの外に出てしまって見苦しくなる。腰の部分が露出することで、体が冷えてしまい、風邪をひきやすくなる等の弊害が発生する。
【0076】
これに対して腰痛保護帯付きズボン1では、
図9,10で示すように、ズボンの着用者が腰を屈曲(前屈)させても、伸縮性生地15が皮膚の伸びに応じて伸びるので、腰部が露出することが無くなり、腰部が保温される。また、腰痛保護帯付きズボン1の着用者がしゃがんでも、腰痛保護帯付きズボン1の裾(ベルト部のところ)から上衣等のシャツがはみ出す等の着崩れがなくなり、下着等の露出が無くなり、見た目が悪化することが回避され、腰痛保護帯付きズボン1からはみ出したシャツが突出物に引っかかることが回避され、機械に巻き込まれてしまう事態の発生が回避される。
【0077】
また、腰痛保護帯付きズボン1の着用者がしゃがんでも、腰痛保護帯付きズボン1の裾から腰痛保護帯付きズボン1内に汚物や破片や溶接作業等の火花が入り込むことが回避され、着用者が怪我をするおそれが回避される。 また、着崩れがほとんど発生しないので、着崩れを直す必要がほとんど無くなり、緊急時にも対応することができる。さらに、伸縮性生地15を備えているので、汗で腰痛保護帯付きズボン1が着用者の皮膚に張り付いても、しゃがむ動作がし難くなることはない。
【0078】
腰痛保護帯付きズボン1は、会社における事務作業等の軽作業(たとえば、デスクワークを専らとする作業、スーパーマーケットの店員の作業、家電量販店員の作業、ウェイターの作業、調理師の作業、パチンコ店のホールスタッフの作業、清掃業者の作業等)の際に、従業員等が履いて作業を行う軽作業用ズボン(スラックス、トラウザーズ、パンツいわゆる通常ズボン)に適している。
【0079】
また、ズボン本体1aには、
図15に示すように、一対の後ポケット25,26が左右の臀部のところに設けられている。後ポケット25,26は、たとえば、玉縁ポケットになっており、伸縮性生地15と覆い布16との左右端の下方に位置している。前述した伸縮性生地15と覆い布16は、ズボン本体1aの左右方向において、左端15c、16cの位置が左側の後ポケット25の中心にほぼ一致し、右端15d、16dの位置が右側の後ポケット26の中心にほぼ一致していることが望ましい。伸縮性生地15及び覆い布16を後ポケット25,26の中心間に設定したのは、後ポケット25,26自体が通常ズボンにおいてほぼ定まっており範囲限定の基準とするのに適切であるからである。
【0080】
一般的に軽作業用ズボンは人間のウエストよりも下にその上端があり、後ポケット25,26はさらにその下のミドルヒップよりやや下に開口部が設けられる。その地点でのヒップ周長はウェストのそれよりも約25%程度幅広になっている。よって、伸縮性生地15及び覆い布16は、両端がポケット25,26の中心に一致していれば、
図15に記載されるように、相当程度狭いものである。
【0081】
図19に示す、添付資料1は、伸縮性生地15と覆い布16の左右両端の位置が左側の後ポケット25と右側の後ポケット26の中心にほぼ一致していることが望ましいことを確認する為に行った実験結果を示すグラフである。なお前記実験における被験者は、身長169cm、ウエスト80cmであり、Lサイズ(ウェスト80〜85cm用)のズボンを履いており、そのポケット中心間の間隔は27.3cmである。
【0082】
前記実験では、被験者が直立姿勢(
図18(a))から、しゃがみ姿勢(
図18(d)及び前記グラフ中の図参照)又は座位姿勢(
図18(c))に姿勢を変えたときの、腰部後身頃の皮膚伸び量を測定したものである。
図19において、中心が背骨の位置(後身頃中心)に相当し、横軸の数字は、背骨位置から測定位置までの左右方向の距離を表す。縦軸は、その位置での皮膚の伸びを表す。なお左右後ポケット25,26の中心間の間隔は27.3cmであるので、左右後ポケット25,26の中心位置は後身頃中心から左右に約13.7cm離れた点に位置する。
【0083】
同図から、例えばしゃがみ姿勢を取った時、後身頃中心では、1.7cmの皮膚伸びが生ずるが、中心から8.1cm程度離れた位置では前記伸びは約半分になり、13.5cm程度離れた部位では伸びは零になることが理解される。同様に、座位姿勢を取ったとき中心では、1.2cmの皮膚伸びが生ずるが、中心から8.1cm程度離れた位置では、前記伸びは約半分になり、13.5cm程度離れた位置では伸びは零になることが理解される。
【0084】
以上により、伸縮性生地15の長さを、左右後ポケット25,26の中心間の間隔27.3cmに一致させることにより、伸縮性生地15の端は後身頃中心から左右に約13.7cm離れた点に位置し、皮膚伸びが生ずる部分(範囲)には伸縮性生地15を設け、生じない部分には設けなくすることができ、屈曲姿勢の際の皮膚伸びに伴う生地の引っ張りを最小限の伸縮性生地15でもって解消することができる。従って、腰痛保護帯付きズボン1は、無駄な伸縮性生地15の使用を避けることが出来ると云う技術的特徴を有する。
【0085】
後ポケット25,26の配置は、共通であり、通常ズボンにおいてほぼ定まっており、上記実験により、皮膚伸びがゼロになる地点がほぼ後ポケット25,26の中心に来ることを見出した。すなわち、腰痛保護帯付きズボン1は、伸縮性生地15の長さを左右後ポケット25,26の中心間の間隔27.3cmにすることにより、最小の長さの伸縮性生地15で、座る姿勢等における後ベルト部11bの引っ張り及びずり下がりを防止できると共に、前ベルト部11aにおける腹部圧迫を回避することができる。
【0086】
ここで、ズボン本体1aを履いたときにおける着用者の腹部や腰部における衣服圧の測定結果等を示す。衣服圧の測定は、着用者がズボン本体1a(パンツ)もしくは従来のズボン(パンツ)を履き、ベルト部11の外周のベルト通し21にベルトを通してベルトを設置し、ベルトでズボン本体1aが落下しないようにウエストを適宜締め付けた状態で、ベルト部11とベルトとの間に、圧力センサを設置して行った。
【0087】
圧力センサの設置位置は、
図16で示すように、左肩甲骨直下部P1、左腋直下部P2、左乳頭直下部P3、正中線部P4、右乳頭直下部P5、右腋直下部P6、右肩甲骨直下部P7の7箇所とした。着用者は、
図18(a)に示す直立姿勢(起立姿勢)、
図18(b)に示す立て膝姿勢、
図18(c)に示す椅子座り姿勢をとり、このとき圧力センサでベルトとベルト部11との間の圧力を測定した。なお、ズボン本体1aにおける直立姿勢での圧力の測定は省略している。
【0088】
着用者は、甲、乙2名である。甲は、身長172cm、体重78kg、ウエスト88cmの体格の男性である。乙は、身長169cm、体重72.5kg、ウエスト90cmの体格の男性である。
図17に、圧力センサによる圧力の測定結果を示す。なお、
図17に示した値(単位はkPa)は、平均値である。この平均値は、10秒間の測定時間における平均値であり、より具体的には、10秒間で1秒毎に11回測定した圧力の平均値である。
【0089】
図17(a)は、従来の普通のパンツを甲が履いて、直立姿勢、立て膝姿勢、椅子座り姿勢をとったときの、圧力の測定結果(7箇所の測定結果)を示している。
図17(b)は、ズボン本体1aを甲が履いて、立て膝姿勢、椅子座り姿勢をとったときの、圧力の測定結果(7箇所の測定結果)を示している。
図17(c)は、従来の普通のパンツを乙が履いて、直立姿勢、立て膝姿勢、椅子座り姿勢をとったときの、圧力の測定結果(7箇所の測定結果)を示している。
図17(d)は、ズボン本体1aを乙が履いて、立て膝姿勢、椅子座り姿勢をとったときの、圧力の測定結果(7箇所の測定結果)を示している。
【0090】
図17から明らかなように、直立姿勢に比べて、立て膝姿勢、椅子座り姿勢をとったときのほうが、圧力センサの検出した圧力(衣服圧)が大きくなっている。また、甲乙の個人差はあるが、通常のパンツの衣服圧とズボン本体1aの衣服圧とを比べると、特に立て膝姿勢をとったときに、着用者の前面(腹側)にかかる衣服圧が、ズボン本体1aで低減されている。なお、椅子座り姿勢をとったときにおいても、立て膝姿勢ほどではないが、着用者の前面(腹側)にかかる衣服圧が、ズボン本体1aで低減されている。
【0091】
さらに、衣服圧については、一般的に3.92kPaが許容限界とされているが、ズボン本体1aでは、最大の値が2.83kPaであり、いずれの衣服圧も上記許容値を下回っている。これにより、ズボン本体1aでは、着用者の、腰痛の発生の防止等の上述した効果に加えて、血圧の上昇、脈拍の上昇、発汗等の生理現象、倦怠感、頭痛、嘔吐感を抑制することができる。
【0092】
図20に示す、添付資料2は、
図17(c)(d)をグラフで表したものである。このグラフにおいて、点P3,P4,P5は、左乳頭直下、正中線部、右乳頭直下を示し、その棒グラフは各点での被服圧を示す。これらの点P3,P4,P5は被験者の体において、後身頃に伸縮性生地15を設けた位置の正面側に位置する点である。
【0093】
これらの点の衣服圧は、椅子座り姿勢を取ると直立姿勢の場合よりも、上昇するが、その上昇度合いは、伸縮性生地15を設けることにより当該生地を設けない場合よりも小さくなることが分かる。また、点P1、P7は左肩甲骨直下、右肩甲骨直下を示し、これらの点P1、P7は、被験者の体において、後身頃に伸縮性生地15を設けた位置の背面側に位置する点である。
【0094】
これらの点の衣服圧は、椅子座り姿勢を取ると直立姿勢の場合よりも、減少するが、その減少度合いは伸縮性生地を設けることにより当該生地を設けない場合よりも小さくなることがわかる。このことから、ズボン本体1aは、通常ズボンに比べ、椅子座り姿勢において、身体の正面側の衣服圧が増大しない(すなわち腹部を圧迫しない)と共に、身体の背面側の衣服圧が減少しない(すなわち引っ張り及びずり下がりが発生しない)ことがわかる。
【0095】
このように、腰痛保護帯付きズボン1は、軽作業用ズボン(通常ズボン)において、しゃがんだ姿勢をとった時等に、ベルト部11等のズボンの後側の後ベルト部11bと作業者の腰部に間隙が形成されるのを防止すると共に、ズボンの前側の前ベルト部11aにおける腹部圧迫を低減できるよう、後身頃の皮膚が伸びる間隔に伸縮部が設置され、皮膚の伸びにズボン(伸縮部)を追随させるようにしている。腰痛保護帯付きズボン1は、座り姿勢等における後ベルト部11bの引っ張り等を防止し、前ベルト部11aにおける腹部圧迫を回避するために、伸縮部が付加的に設けられたものであるが、皮膚伸びが生じる腰部の必要な部分に伸縮部を設けているので最小限の横幅となっており、軽作業用ズボンとしての本来の外観を保持することができる。
【0096】
腰痛保護帯付きズボン1は、上記したように、しゃがみ姿勢、座位姿勢を取った場合、腰部の背骨位置から所定距離で皮膚伸びは零となる。そして以上(
図19において13.5cm以上)離れた場所では、皮膚自身が縮小するものである。従ってこのような場所に伸縮性生地15を設けると、しゃがみ姿勢等においてズボンに不用な膨らみが生ずることになる。このような不用な膨らみは、生地の無駄となるばかりでなく、腰部側方に位置する外部突起等に引っ掛かる危険を生ずる。よって、伸縮性生地15の巾をポケット25,26の中心間の巾と一致させることは、これらの点からも考慮しておくことが望ましい。