(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6562854
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】LPG燃料の残量警告装置
(51)【国際特許分類】
F02M 21/02 20060101AFI20190808BHJP
F02B 43/00 20060101ALI20190808BHJP
【FI】
F02M21/02 Z
F02B43/00 A
F02M21/02 L
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-32561(P2016-32561)
(22)【出願日】2016年2月24日
(65)【公開番号】特開2017-150368(P2017-150368A)
(43)【公開日】2017年8月31日
【審査請求日】2018年10月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000232807
【氏名又は名称】三菱ロジスネクスト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001298
【氏名又は名称】特許業務法人森本国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 英知
(72)【発明者】
【氏名】寺田 圭一
(72)【発明者】
【氏名】野口 拓大
【審査官】
齊藤 彬
(56)【参考文献】
【文献】
特開平07−069084(JP,A)
【文献】
特開2008−101608(JP,A)
【文献】
特開2007−162849(JP,A)
【文献】
特開2004−353653(JP,A)
【文献】
特開平07−189731(JP,A)
【文献】
特開2007−329115(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02M 21/02
F02B 43/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
LPGボンベの交換を要するまで当該LPGボンベに充填されたLPG燃料の残量が減少した際を、LPGボンベの交換時期として警告を発するLPG燃料の残量警告装置であって、
上記LPGボンベからLPG燃料を導き出す導出部と、
上記導出部のLPG燃料における温度および圧力をそれぞれ測定する測定器と、
上記測定器で測定されたLPG燃料の温度および圧力である測定温度および測定圧力に基づいて上記交換時期であるか否かを判断する判断部と、
上記判断部で上記交換時期であると判断された場合に警告する警告器とを備え、
上記判断部が、
上記測定圧力およびこの測定圧力の時間変動に基づいてLPGボンベが空であるか否かを判定する空判定部と、
予め記憶された蒸気圧曲線から上記測定温度および測定圧力に基づいてLPG燃料の組成を判別する組成判別部と、
上記組成判別部で判別されたLPG燃料の組成に相当する蒸気圧曲線から基準圧力を設定する基準圧設定部と、
上記測定圧力および基準圧力に基づいて上記LPGボンベにおけるLPG燃料の実際の温度と上記測定温度との誤差が有るかを検出し、誤差を検出すると上記空判定部に再び判定させるとともに上記組成判別部に再び判別させる誤差対応部と、
上記測定圧力と基準圧力との差圧に基づいて上記交換時期であるか否かを判断する圧力監視部とを具備することを特徴とするLPG燃料の残量警告装置。
【請求項2】
判断部が、警告器により警告した後において測定圧力に基づいてLPGボンベの交換が完了したかを検出する交換検出部を具備することを特徴とする請求項1に記載のLPG燃料の残量警告装置。
【請求項3】
誤差対応部が、測定温度の時間変化に基づき判定する温度変化判定部と、測定圧力の時間変化に基づき判定する圧力変化判定部と、これら温度変化判定部および圧力変化判定部による判定の結果に基づき基準圧力を補正する基準圧補正部とを有することを特徴とする請求項1または2に記載のLPG燃料の残量警告装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LPG燃料の残量警告装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
LPG燃料で走行するフォークリフトからの排ガスは、ガソリンなど他の化石燃料で走行するフォークリフトに比べて、COおよびNOxなど有害成分のより少ないクリーンなものである。加えて、LPG燃料は、ガソリンに比べて非常に安価である。このため、LPG燃料で走行するフォークリフトの需要は、世界的に上昇しつつある。
【0003】
LPG燃料で走行するフォークリフトでは、LPG燃料が充填されたボンベ、つまりLPGボンベが搭載され、このLPGボンベにおけるLPG燃料の残量が僅かになると、他のLPGボンベに交換する必要がある。このようなフォークリフトでは、LPGボンベの交換時期を適切に見極めることが重要である。なぜなら、LPGボンベの交換時期が早ければ、LPGボンベに十分なLPG燃料を残したままの交換となり、LPGボンベの交換時期が遅ければ、交換の前にLPG燃料が欠乏してエンストなどを起こすことになるからである。
【0004】
したがって、LPGボンベの交換時期を適切に見極めるために、その交換時期になると警告を発する装置、すなわち、LPG燃料の残量警告装置が、従来から提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載されたLPG燃料の残量警告装置は、LPG燃料の組成に基づき、交換時期を警告により知らせるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許3538857号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載されたLPG燃料の残量警告装置は、LPG燃料の温度および圧力を測定する温度計および圧力計のセンサが、いずれもLPGボンベではなく、LPGボンベからの燃料供給管に設けられる構成である。このため、LPGボンベと燃料供給管に温度差が生じた場合、LPGボンベに充填されたLPG燃料の温度を適切に測定できず、これにより、警告の時期が不適切になってしまう。特に、年間を通じて気温の変化が大きい地域などでは、この問題が顕著になる。
【0007】
そこで、本発明は、LPGボンベの交換時期を適切に警告し得るLPG燃料の残量警告装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、第1の発明に係るLPG燃料の残量警告装置は、LPGボンベの交換を要するまで当該LPGボンベに充填されたLPG燃料の残量が減少した際を、LPGボンベの交換時期として警告を発するLPG燃料の残量警告装置であって、
上記LPGボンベからLPG燃料を導き出す導出部と、
上記導出部のLPG燃料における温度および圧力をそれぞれ測定する測定器と、
上記測定器で測定されたLPG燃料の温度および圧力である測定温度および測定圧力に基づいて上記交換時期であるか否かを判断する判断部と、
上記判断部で上記交換時期であると判断された場合に警告する警告器とを備え、
上記判断部が、
上記測定圧力およびこの測定圧力の時間変動に基づいてLPGボンベが空であるか否かを判定する空判定部と、
予め記憶された蒸気圧曲線から上記測定温度および測定圧力に基づいてLPG燃料の組成を判別する組成判別部と、
上記組成判別部で判別されたLPG燃料の組成に相当する蒸気圧曲線から基準圧力を設定する基準圧設定部と、
上記測定圧力および基準圧力に基づいて上記
LPGボンベにおけるLPG燃料の実際の温度と上記測定温度との誤差が有るかを検出し、誤差を検出すると上記空判定部に再び判定させるとともに上記組成判別部に再び判別させる誤差対応部と、
上記測定圧力と基準圧力との差圧に基づいて上記交換時期であるか否かを判断する圧力監視部とを具備するものである。
【0009】
また、第2の発明に係るLPG燃料の残量警告装置は、第1の発明に係るLPG燃料の残量警告装置における判断部が、警告器により警告した後において測定圧力に基づいてLPGボンベの交換が完了したかを検出する交換検出部を具備するものである。
【0010】
さらに、第3の発明に係るLPG燃料の残量警告装置は、第1または第2の発明に係るLPG燃料の残量警告装置における誤差対応部が、測定温度の時間変化に基づき判定する温度変化判定部と、測定圧力の時間変化に基づき判定する圧力変化判定部と、これら温度変化判定部および圧力変化判定部による判定の結果に基づき基準圧力を補正する基準圧補正部とを有するものである。
【発明の効果】
【0011】
上記LPG燃料の残量警告装置によると、誤差対応部によりLPGボンベ
におけるLPG燃料の実際の温度と測定温度との誤差に対応するので、LPGボンベの交換時期を適切に警告することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施の形態に係るLPG燃料の残量警告装置におけるブロック図である。
【
図2】同LPG燃料の残量警告装置が備える判断部の構成を詳細に示すブロック図である。
【
図3】同判断部の構成を詳細に示すブロック図である。
【
図4】同LPG燃料の残量警告装置における作用を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態に係るLPG燃料の残量警告装置について図面に基づき説明する。LPG燃料の残量警告装置とは、フォークリフトなどのLPG燃料により走行する車両などに搭載されて、
図1に示すように、LPG燃料が充填されたLPGボンベC(以下では単にボンベCと言う)の交換時期を警告により知らせるものである。上記車両は、交換可能なボンベCを搭載し、このボンベCからエンジンルームR内のエンジンEにLPG燃料が供給されることで、エンジンEから回転運動が出力される結果、走行する。このため、上記車両は、ボンベCからエンジンEにLPG燃料を供給する供給管11と、エンジンEに供給されるLPG燃料を調整および遮断するバルブ群V(例えば、調圧弁および遮断弁など)とを備える。
【0014】
まず、このLPG燃料の残量警告装置1の概略を
図1に基づき説明する。
図1に示すように、上記LPG燃料の残量警告装置1は、上記供給管11を通過するLPG燃料の温度および圧力をそれぞれセンサで測定するために、エンジンルームR外における供給管11(導出部の一例である)に温度計8および圧力計5(これらは測定器の一例である)を備える。なお、以下では、上記温度計8および圧力計5でそれぞれ測定された温度および圧力を、簡単のためにそれぞれ測定温度tおよび測定圧力pと言う。また、上記LPG燃料の残量警告装置1は、上記測定温度tおよび測定圧力pに基づいて上記交換時期であるか否かを判断する判断部2と、この判断部2で上記交換時期であると判断された場合に警告する警告器9とを備える。
【0015】
上記判断部2は、温度計8および圧力計5からの測定温度tおよび測定圧力pの信号を受信する受信部22と、この受信部22からの測定温度tおよび/または測定圧力pの信号に基づいて処理を行う処理部群23〜28とからなる。なお、上記判断部2は、受信部22を具備せず、温度計8および圧力計5からの測定温度tおよび測定圧力pの信号を処理部群23〜28で直接受信する構成であってもよい。上記処理部群は、ボンベCが空であるか否かを判定する空判定部23と、LPG燃料の組成を判別する組成判別部24と、LPG燃料の基準圧力(後述する)を設定する基準圧設定部25と、基準圧力および測定圧力pを監視する圧力監視部26と、測定温度tの誤差に対応する誤差対応部27とを具備する。また、上記処理部群23〜28は、警告器9により警告した後において測定圧力pに基づいてボンベCの交換が完了したかを検出する交換検出部28を具備してもよい。
【0016】
次に、本発明の要旨である上記判断部2の構成を
図2および
図3に基づき詳細に説明する。なお、
図2では、判断部2の構成のうち、空判定部23、組成判別部24、基準圧設定部25および圧力監視部26の詳細を図示し、説明を簡単にするために、誤差対応部27および交換検出部28の図示を省略する。また、
図3では、判断部2の構成のうち、
図2で図示が省略された誤差対応部27および交換検出部28の詳細を図示し、説明を簡単にするために、組成判別部24および基準圧設定部25の図示を省略する。
【0017】
図2に示すように、上記空判定部23は、測定圧力pが所定圧力以下であればボンベCが空であると判定する第一空判定部31と、測定圧力pの時間変化率が所定圧力変化率以下であればボンベCが空であると判定する第二空判定部32とを有する。第一空判定部31および第二空判定部32は、いずれかにおいてボンベCが空であると判定すると、警告器9に警告させる。なお、上記所定圧力は例えば大気圧であり、上記所定圧力変化率は例えばマイナス数百メガパスカル/秒である。
【0018】
上記組成判別部24は、空判定部23の作動と略同時に作動する。この組成判別部24は、LPG燃料の組成(プロパン/ブタンの比)ごとの蒸気圧曲線が格納された蒸気圧曲線格納部41と、この蒸気圧曲線格納部41に格納された蒸気圧曲線から測定温度tおよび測定圧力pに基づいてLPG燃料の組成に相当する蒸気圧曲線を選定する蒸気圧曲線選定部42とを有する。この蒸気圧曲線選定部42は、上記選定し終えると、基準圧設定部25を作動させる。
【0019】
上記基準圧設定部25で設定される基準圧力とは、LPG燃料の測定温度tでの蒸気圧に基づき設定されて、上記交換時期を判断するための基準となる圧力である。このため、この基準圧設定部25は、上記蒸気圧曲線選定部42で選定された蒸気圧曲線と測定温度tとから蒸気圧を算出し、この蒸気圧に基づいて基準圧力を設定する。また、上記基準圧設定部25は、基準圧力を設定し終えると、圧力監視部26を作動させる。
【0020】
上記圧力監視部26は、基準圧設定部25で設定された基準圧力を高圧または低圧のいずれかに類別する基準圧類別部61と、この類別された結果から測定圧力pと基準圧力との差圧に基づいて警告器9に警告させるか否かを判断する差圧部62とを有する。
【0021】
図3に示すように、上記誤差対応部27は、温度計8および圧力計5の故障を検知する故障検知部73と、測定圧力pと基準圧力とを比較する第一圧力比較部71と、測定温度tの時間変化に基づき判定する温度変化判定部74と、測定圧力pの時間変化に基づき判定する圧力変化判定部75と、基準圧力を補正する基準圧補正部76と、測定圧力pと補正された基準圧力とを比較する第二圧力比較部72とを有する。
【0022】
上記故障検知部73は、温度計8および圧力計5からの測定温度tまたは測定圧力pの信号が無ければ、故障と検知した上で、警告器9に警告させる。上記第一圧力比較部71は、故障検知部73で温度計8および圧力計5の故障が検知されない場合に、測定圧力pが基準圧力超過であれば空判定部23を作動させ、測定圧力pが基準圧力以下であれば温度変化判定部74を作動させる。上記温度変化判定部74は、測定温度tの所定時間における変化が正の所定温度(+M℃)超過であれば圧力変化判定部75を作動させ、測定温度tの所定時間における変化が正の所定温度から負の所定温度の範囲(+M〜−M℃)内であれば圧力監視部26を作動させ、測定温度tの所定時間における変化が負の所定温度(−M℃)未満であれば基準圧補正部76を作動させる。上記圧力変化判定部75は、測定圧力pの所定時間における変化率が所定範囲(0〜−N%)内であれば空判定部23を作動させ、測定圧力pの所定時間における変化率が所定範囲の下限(−N%)未満であれば基準圧補正部76を作動させる。上記基準圧補正部76は、蒸気圧曲線選定部42で選定された蒸気圧曲線から、測定温度tに対応する蒸気圧を算出し、算出された蒸気圧から新たな基準圧力を設定(つまり基準圧力を補正)した上で、第二圧力比較部72を作動させる。上記第二圧力比較部72は、測定圧力pが基準圧力超過であれば空判定部23を作動させ、測定圧力pが基準圧力以下であれば圧力監視部26を作動させる。なお、上記第二圧力比較部72で比較される基準圧力は、基準圧補正部76により補正されたものに、誤差範囲が考慮された圧力である。
【0023】
上記交換検出部28は、上記警告器9が警告した後において、すなわち上記交換時期において、エンジンEを切らないまま測定圧力pが所定圧力超過であれば警告器9による警告を維持させる。ここで、上記警告器9が警告した後において、すなわち上記交換時期において、エンジンEを切らないまま測定圧力pが所定圧力以下になればエンストする。上記交換検出部28は、このようにエンストした場合、エンジンEを切ろうとしない状態で測定圧力pが所定圧力+α以上になれば、ボンベCが交換されたと判断して警告器9による警告を停止させるとともに、空判定部23を作動させる。また、上記交換検出部28は、上述したようにエンストした場合、エンジンEを切ろうとしない状態で測定圧力pが所定圧力+α未満であれば、まだボンベCが交換されていないと判断して警告器9による警告を維持させる。
【0024】
以下、上記LPG燃料の残量警告装置1の作用について図面に基づき説明する。
図1および
図4に示すように、エンジンEを始動させると(
図4のS0)、空判定部23によるボンベCが空かの判定(同S1)と、組成判別部24によるLPG燃料の組成の判別とが開始される。空判定部23によりボンベCが空と判定されれば、警告器9に警告させる(同S13)。一方で、ボンベCが空と判定されなければ、その後、組成判別部24による判別が完了した後に(同S2)、基準圧設定部25により基準圧力が設定される(同S3)。そして、圧力監視部26により、基準圧力が高圧または低圧のいずれかに類別され(同S4)、この類別された結果から測定圧力pと基準圧力との差圧に基づいて警告器9に警告させるか(同S13)否か(同S6)の判断がされる(同S5)。
【0025】
次いで、
図3および
図4に示すように、故障検知部73により、温度計8および圧力計5(具体的にはこれらのセンサ)からのいずれかの信号が無ければ、温度計8および/または圧力計5の故障と検知されて(同S6)、警告器9に警告させる(同S14)。また、故障と検知されなければ、第一圧力比較部71により、測定圧力pと基準圧力とが比較される(同S7)。比較の結果、測定圧力pが基準圧力超過であれば空判定部23による判定のフローに戻るのに対し(同S1)、測定圧力pが基準圧力以下であれば測定温度tの所定時間における変化に基づく判定をする(同S8)。測定温度tの所定時間における変化が正の所定温度(+M℃)超過であれば、測定圧力pの所定時間における変化に基づく判定をする(同S9)。圧力変化判定部75により、測定圧力pの所定時間における変化率が所定範囲(0〜−N%)内であれば空判定部23による判定のフローに戻るのに対し(同S1)、測定圧力pの所定時間における変化率が所定範囲の下限(−N%)未満であれば基準圧力を補正する(同S11)。一方で、温度変化判定部74により、測定温度tの所定時間における変化が正の所定温度から負の所定温度の範囲(+M〜−M℃)内であれば基準圧力を類別するフローに戻るのに対し(同S4)、測定温度tの所定時間における変化が負の所定温度(−M℃)未満であれば基準圧力を補正する(同S11)。補正された基準圧力は、誤差範囲が考慮された上で、測定圧力pと比較される(同S12)。比較の結果、測定圧力pが基準圧力超過であれば空判定部23による判定のフローに戻るのに対し(同S1)、測定圧力pが基準圧力以下であれば基準圧力を類別するフローに戻る(同S4)。なお、
図4には示さないが、警告器9により警告した後において、交換検出部28が作動する。
【0026】
このように、上記LPG燃料の残量警告装置1によると、誤差対応部27によりボンベCの実際の温度と測定温度tとの誤差に対応するので、ボンベCの交換時期を適切に警告することができる。
【0027】
また、上記交換検出部28により、警告器9により警告した後においてボンベCの交換が完了したかを検出するので、ボンベCの交換時期を再び適切に警告することができる。
さらに、上記温度変化判定部74、圧力変化判定部75および基準圧補正部76により、所定時間における測定温度tおよび測定圧力pの変化に基づき適切に基準圧力が補正されるので、ボンベCの交換時期をより適切に警告することができる。
【符号の説明】
【0028】
C ボンベ
1 LPG燃料の残量警告装置
2 判断部
5 温度計
8 圧力計
9 警告器
11 供給管
23 空判定部
24 組成判別部
25 基準圧設定部
26 圧力監視部
27 誤差対応部
28 交換検出部