特許第6562899号(P6562899)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ テラパワー, エルエルシーの特許一覧 ▶ ワシントン ステイト ユニバーシティーの特許一覧

特許6562899炭素質の供給原料を反応生成物へ熱化学変換する方法およびシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6562899
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】炭素質の供給原料を反応生成物へ熱化学変換する方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   C10G 1/00 20060101AFI20190808BHJP
   C10G 1/10 20060101ALI20190808BHJP
   B01J 3/02 20060101ALI20190808BHJP
   B01J 3/04 20060101ALI20190808BHJP
   C08J 11/12 20060101ALI20190808BHJP
   B09B 3/00 20060101ALI20190808BHJP
【FI】
   C10G1/00 BZAB
   C10G1/10
   B01J3/02 A
   B01J3/04 D
   C08J11/12
   B09B3/00 302A
   B09B3/00 302Z
【請求項の数】50
【全頁数】46
(21)【出願番号】特願2016-502473(P2016-502473)
(86)(22)【出願日】2014年3月14日
(65)【公表番号】特表2016-522836(P2016-522836A)
(43)【公表日】2016年8月4日
(86)【国際出願番号】US2014027530
(87)【国際公開番号】WO2014152612
(87)【国際公開日】20140925
【審査請求日】2017年1月20日
(31)【優先権主張番号】61/794,121
(32)【優先日】2013年3月15日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/209,798
(32)【優先日】2014年3月13日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513313945
【氏名又は名称】テラパワー, エルエルシー
(73)【特許権者】
【識別番号】510239406
【氏名又は名称】ワシントン ステイト ユニバーシティー
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ウォルター,ジョシュア シー.
(72)【発明者】
【氏名】ガルシア−ペレス,マヌエル
【審査官】 齊藤 光子
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2010/0287825(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0099377(US,A1)
【文献】 特開2011−088964(JP,A)
【文献】 特表2010−529286(JP,A)
【文献】 特開2006−104261(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B09B1/00−5/00
C10G1/00−99/00
C08J11/00
B01J3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの熱源を用いて熱エネルギーを発生させる工程;
所定量の炭素質の供給原料を供給する工程;
所定量の超臨界流体としての所定量の超臨界二酸化炭素を供給する工程;
上記発生させた熱エネルギーの一部を上記所定量の超臨界流体へ移送する工程;
上記所定量の超臨界流体の少なくとも一部を上記所定量の供給原料の少なくとも一部と混合させることにより、上記所定量の超臨界流体から上記所定量の供給原料へ、上記発生させた熱エネルギーの少なくとも一部を移送する工程
なくとも1種の反応生成物を形成するために、上記所定量の超臨界流体から上記所定量の供給原料へ移送された上記熱エネルギーを用いて、上記所定量の供給原料に対して熱分解プロセスを実行する工程;および、
上記熱分解プロセス後に臨界条件未満に減圧して超臨界二酸化炭素を揮発させることによって、上記熱分解プロセスの後の上記超臨界流体から、上記少なくとも1種の反応生成物を分離する工程を含む方法。
【請求項2】
上記少なくとも1種の反応生成物を形成するために、上記所定量の超臨界流体から上記所定量の供給原料へ移送された上記熱エネルギーを用いて、上記所定量の供給原料に対して熱分解プロセスを実行する工程は、
少なくとも1種の反応生成物を形成するために、上記所定量の超臨界流体から上記所定量の供給原料へ移送された上記熱エネルギーを用いて、上記所定量の供給原料に対して熱分解反応プロセスを実行する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
上記少なくとも1種の反応生成物を形成するために、上記所定量の超臨界流体から上記所定量の供給原料へ移送された上記熱エネルギーを用いて、上記所定量の供給原料に対して熱分解反応プロセスを実行する工程は、
少なくとも1種の反応生成物を形成するために、上記所定量の超臨界流体から上記所定量の供給原料へ移送された上記熱エネルギーを用いて、上記所定量の供給原料に対して、350〜600℃の間の温度で、高速熱分解反応プロセスを実行する工程を含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項4】
上記少なくとも1種の反応生成物を形成するために、上記所定量の超臨界流体から上記所定量の供給原料へ移送された上記熱エネルギーを用いて、上記所定量の供給原料に対して熱分解プロセスを実行する工程は、
少なくとも1種の反応生成物を形成するために、上記所定量の超臨界流体から上記所定量の供給原料へ移送された上記熱エネルギーを用いて、上記所定量の供給原料に対して液化プロセスを実行する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
上記少なくとも1種の反応生成物は、超臨界流体に可溶であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
上記少なくとも1つの熱分解プロセスの後の上記超臨界流体から、上記少なくとも1種の反応生成物を分離する工程は、
上記少なくとも1つの熱分解プロセスの後の上記少なくとも1種の生成物の溶解度パラメータを制御することにより、上記少なくとも1つの熱分解プロセスの後の上記超臨界流体から、上記少なくとも1種の反応生成物を分離する工程を含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項7】
上記少なくとも1つの熱分解プロセスの後の上記超臨界流体から、上記少なくとも1種の反応生成物を分離する工程は、
物理的フロー分離器を介して、上記少なくとも1つの熱分解プロセスの後の上記超臨界流体から、上記少なくとも1種の反応生成物を分離する工程を含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項8】
上記供給原料の少なくとも一部を乾燥する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
上記供給原料の少なくとも一部を予熱する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
上記供給原料の少なくとも一部を前処理する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
上記供給原料の少なくとも一部から、少なくとも1種の酸化化合物を抽出する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
上記熱分解プロセスの後の上記超臨界流体を受け取る工程;および、
上記受け取った超臨界流体を使用して、電気を発生させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
上記発生させた電気を使用して、水素を発生させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
上記少なくとも1種の反応生成物に対して、水素化処理プロセスおよび水素化分解プロセスのうち少なくとも一方を実行する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項15】
上記熱分解プロセスの後の上記少なくとも1種の反応生成物を急冷する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項16】
上記少なくとも1種の反応生成物から熱を回収する工程をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
上記少なくとも1種の反応生成物による加熱を遮断する工程をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項18】
上記少なくとも1種の反応生成物から、少なくとも1種の揮発性ガスを分離する工程をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項19】
上記少なくとも1種の揮発性ガスを使用して、二原子水素を製造する工程をさらに含むことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
上記少なくとも1つの熱源は、少なくとも1つの原子炉を備え、
上記発生させた熱エネルギーの一部を上記所定量の超臨界流体へ移送する工程は、
上記少なくとも1つの原子炉から、中間熱移送要素である上記少なくとも1つの原子炉の冷却材へ熱エネルギーを移送する工程と、
上記中間熱移送要素から上記所定量の超臨界流体へ、熱エネルギーを移送する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項21】
上記超臨界流体に極性物質を添加することにより、上記超臨界流体への上記反応生成物の溶解度を制御する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項22】
所定量の炭素質の供給原料を収容するための少なくとも1つの熱化学反応チャンバーを備える熱化学変換システム;および、
少なくとも1つの熱源と熱をやり取りする所定量の超臨界流体としての所定量の超臨界二酸化炭素を収容する熱移送要素を備える熱エネルギー移送システムを備え、
上記熱エネルギー移送システムは、上記少なくとも1つの熱源から、上記少なくとも1つの熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料の少なくとも一部へ、熱エネルギーを選択的に移送するために、上記少なくとも1つの熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料の少なくとも一部と熱をやり取りする上記所定量の超臨界流体を選択的に配置するように配列され、上記超臨界流体を、上記少なくとも1つの熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料と選択的に混合するように構成され、
上記少なくとも1つの熱化学反応チャンバーは、上記超臨界流体から移送された上記熱エネルギーを用いて、上記所定量の供給原料に対して熱分解プロセスを実行し、上記供給原料の少なくとも一部を少なくとも1種の反応生成物へ熱変換するように構成されており、
上記熱分解プロセス後に臨界条件未満に減圧して超臨界二酸化炭素を揮発させることによって、上記熱分解プロセスの後の上記超臨界流体から、上記少なくとも1種の反応生成物を分離するように構成された分離ユニットをさらに備えることを特徴とする装置。
【請求項23】
上記熱エネルギー移送システムは、
上記少なくとも1つの熱源から、上記熱移送要素の上記所定量の超臨界流体へ、直接的に熱エネルギーを移送するように構成された直接熱交換システムを備えることを特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項24】
上記熱エネルギー移送システムは、
上記少なくとも1つの熱源から、中間熱移送要素へ熱エネルギーを移送するように構成された中間熱移送要素を備える間接熱交換システムを含み、
上記中間熱移送要素は、さらに、上記中間熱移送要素から上記所定量の超臨界流体へ、熱エネルギーを移送するように構成されていることを特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項25】
上記熱エネルギー移送システムは、
上記少なくとも1つの熱源から、熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料の少なくとも一部へ、熱エネルギーを選択的に移送するために、上記熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料の少なくとも一部と熱をやり取りする上記所定量の超臨界流体を選択的に配置するためのフロー制御システムを備えることを特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項26】
上記熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料の少なくとも一部と熱をやり取りする上記所定量の超臨界流体を選択的に配置するための上記フロー制御システムは、
上記超臨界流体の少なくとも一部を、上記熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料の少なくとも一部と、選択的に混合するためのフロー制御システムを備えることを特徴とする請求項25に記載の装置。
【請求項27】
上記少なくとも1つの熱化学反応チャンバーは、
多段式の単一の熱化学反応チャンバーを備え、
上記熱エネルギー移送システムは、上記所定量の供給原料の少なくとも一部に対して一連の熱化学反応プロセスを実行するために、複数の温度範囲にわたり上記超臨界流体の複数の部分を、上記多段式の単一の熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料へ移送するように構成されていることを特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項28】
上記熱エネルギー移送システムは、上記所定量の供給原料の少なくとも一部に対して乾燥プロセスを実行するために、第1温度範囲の上記超臨界流体の第1部分を、上記単一の熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料へ移送するように構成されていることを特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項29】
上記熱エネルギー移送システムは、上記所定量の供給原料の少なくとも一部に対して予熱プロセスを実行するために、第2温度範囲の上記超臨界流体の第2部分を、上記単一の熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料へ移送するように構成されていることを特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項30】
上記熱エネルギー移送システムは、上記所定量の供給原料の少なくとも一部に対して液化プロセスを実行するために、第2温度範囲の上記超臨界流体の第3部分を、上記単一の熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料へ供給するように構成されていることを特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項31】
上記熱エネルギー移送システムは、上記所定量の供給原料の少なくとも一部に対して抽出プロセスを実行し、上記供給原料の少なくとも一部から少なくとも1種の酸化化合物を除去するために、第4温度範囲の上記超臨界流体の第4部分を、上記単一の熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料へ供給するように構成されていることを特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項32】
上記熱エネルギー移送システムは、上記所定量の供給原料の少なくとも一部に対して熱分解プロセスを実行するために、第5温度範囲の上記超臨界流体の第5部分を、上記単一の熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料へ供給するように構成されていることを特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項33】
上記少なくとも1つの熱化学反応チャンバーは、
少なくとも1つの熱分解反応チャンバーを備えていることを特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項34】
上記少なくとも1つの熱分解反応チャンバーは、
少なくとも1つの高速熱分解反応を備えることを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項35】
上記熱化学変換システムは、少なくとも1つの熱分解チャンバーと少なくとも1つの追加処理チャンバーとを備える多段式の熱化学変換システムであることを特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項36】
上記少なくとも1つの追加処理チャンバーは、
供給原料乾燥機、予熱器、前水素化処理チャンバー、液化チャンバー、および抽出チャンバーのうち少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項35に記載の装置。
【請求項37】
上記炭素質の物質は、
石炭、バイオマス、混合原料のバイオマテリアル、プラスチック、廃棄物、および埋立廃棄物のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項38】
上記少なくとも1つの熱源は、少なくとも1つの原子炉を含み、
上記中間熱移送要素は、上記少なくとも1つの原子炉の冷却材であることを特徴とする請求項24に記載の装置。
【請求項39】
上記熱化学変換システムの上記少なくとも1つの熱化学反応チャンバーは、
流動床反応炉、超臨界液化反応炉、および超臨界熱分解反応炉のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項40】
上記熱化学反応チャンバーから上記超臨界流体を受け取り、上記供給原料の少なくとも一部を上記少なくとも1種の反応生成物に変換した後の上記超臨界流体を用いて、電気を発生させるように構成され、上記少なくとも1つの熱化学反応チャンバーと流体をやり取りする電気発生システムをさらに備えることを特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項41】
上記電気発生システムは、上記熱化学変換システムおよび上記熱エネルギー移送システムのうち少なくとも1つの一部と電気的に連結しており、上記発生させた電気の少なくとも一部を用いて、熱化学変換システムを補強するように構成されていることを特徴とする請求項40に記載の装置。
【請求項42】
上記電気発生システムの電気出力と連結している水素発生システムをさらに備えることを特徴とする請求項40に記載の装置。
【請求項43】
上記少なくとも1つの化学反応チャンバーと流体をやり取りする急冷システムをさらに備えることを特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項44】
上記少なくとも1種の反応生成物を処理することによって、少なくとも1種の精製された生成物を生成するように構成された処理システムをさらに備えることを特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項45】
上記少なくとも1種の反応生成物から、少なくとも1種の揮発性ガスを分離するように構成された揮発性ガス分離器をさらに備えることを特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項46】
熱化学変換システムは、さらに、上記揮発性ガス分離器から得られた上記少なくとも1種の揮発性ガスを用いて、二原子水素を製造するように構成されていることを特徴とする請求項45に記載の装置。
【請求項47】
上記超臨界流体に極性物質を添加することにより、上記超臨界流体への上記反応生成物の溶解度を制御する溶解度制御器を含むことを特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項48】
少なくとも1つの熱源と、請求項22ないし47のいずれか1項に記載の装置とを備えたことを特徴とするシステム。
【請求項49】
上記少なくとも1つの熱源は、
少なくとも1つの原子炉を備えることを特徴とする請求項48に記載のシステム。
【請求項50】
上記少なくとも1つの原子炉は、
溶融塩冷却型原子炉システム、液体金属冷却型反応炉システム、ガス冷却型反応炉システム、および超臨界流体冷却型反応炉システムのうち少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項49に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔技術分野〕
本開示は、概して、炭素質の供給原料を反応生成物へ変換する熱化学変換に関し、特に、供給原料および選択された熱源と熱的に連結した超臨界流体を介して選択された熱源から移送された熱エネルギーを用いて、炭素質の供給原料を反応生成物に分解する熱化学分解に関する。
【0002】
〔背景〕
水熱液化は、リグノセルロース系材料および藻類から粗バイオ原油(粗バイオオイル)を製造するために広く使われているプロセスである。水熱液化において、熱化学反応は、一般的に、250℃以上の温度、約3000psiの圧力の水の環境中において、約2〜3時間起こる。水熱液化によって製造された原油は、主に、リグニンの解重合反応の生成物によって形成される。セルロースおよびヘミセルロースに由来する生成物は、水に可溶であるため、水相の中に失われる。水溶性の有機化合物を回収することができない場合には、水溶性の有機化合物が汚染の原因となる可能性がある。水からバイオ原油を分離するには、通常、蒸留を必要とする。蒸留は、エネルギーを大量に消費するプロセスである。従って、公知の方法の欠点を改善するプロセスおよびシステムを提供することが望まれている。
【0003】
〔要約〕
1つの実施形態では、方法は、これらに限られないが、少なくとも1つの熱源を用いて熱エネルギーを発生させる工程;所定量の供給原料を供給する工程;所定量の超臨界流体を供給する工程;上記発生させた熱エネルギーの一部を上記所定量の超臨界流体へ移送する工程;上記所定量の超臨界流体から上記所定量の供給原料へ、上記発生させた熱エネルギーの少なくとも一部を移送する工程;および、少なくとも1種の反応生成物を形成するために、上記所定量の超臨界流体から上記所定量の供給原料へ移送された上記熱エネルギーを用いて、上記所定量の供給原料に対して熱分解プロセスを実行する工程を含む。
【0004】
1つの実施形態では、装置は、これらに限られないが、所定量の供給原料を収容するための少なくとも1つの熱化学反応チャンバーを備える熱化学変換システム;および、少なくとも1つの熱源と熱をやり取りする所定量の超臨界流体を収容する熱移送要素を備える熱エネルギー移送システムを備える。そして、上記熱エネルギー移送システムは、上記少なくとも1つの熱源から、上記少なくとも1つの熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料の少なくとも一部へ、熱エネルギーを選択的に移送するために、上記少なくとも1つの熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料の少なくとも一部と熱をやり取りする上記所定量の超臨界流体を選択的に配置するように配列される。また、上記少なくとも1つの熱化学反応チャンバーは、上記超臨界流体から移送された上記熱エネルギーを用いて、上記供給原料の少なくとも一部を少なくとも1種の反応生成物へ熱変換するように構成されている。
【0005】
1つの実施形態では、システムは、これらに限られないが、少なくとも1つの熱源;所定量の供給原料を収容するための少なくとも1つの熱化学反応チャンバーを備える熱化学変換システム;および、少なくとも1つの熱源と熱をやり取りする所定量の超臨界流体を収容する熱移送要素を備える熱エネルギー移送システムを備える。そして、上記熱エネルギー移送システムは、上記少なくとも1つの熱源から、上記少なくとも1つの熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料の少なくとも一部へ、熱エネルギーを選択的に移送するために、上記少なくとも1つの熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料の少なくとも一部と熱をやり取りする上記所定量の超臨界流体を選択的に配置するように配列される。
【0006】
前述の内容に加えて、様々な他の方法、および/またはシステム、および/または装置の態様が、教示(例えば、本開示のテキスト(例えば、特許請求の範囲、および/または詳細な説明)、および/または図面)の中で説明され、記載される。
【0007】
前述の記載は、概要であるがゆえに、詳細の簡単化・一般化・包含・および/または省略を含み得る。よって、概要は例示されるだけでなく、なんらかの制限を意図されていないと、当業者は解するだろう。装置および/もしくは工程のその他の態様・特徴・利点、並びに/またはその他の本明細書に記載された主題が、本願明細書の説明により明らかになるだろう。
【0008】
〔図面の簡単な説明〕
図1Aは、実施形態に基づく、炭素質の供給原料を反応生成物に熱化学変換するシステムのブロック図である。
【0009】
図1Bは、実施形態に基づく、炭素質の供給原料を反応生成物に熱化学変換するシステムのブロック図である。
【0010】
図1Cは、実施形態に基づく、炭素質の供給原料を反応生成物に熱化学変換するシステムのブロック図である。
【0011】
図1Dは、実施形態に基づく、炭素質の供給原料を反応生成物に熱化学変換するシステムのブロック図である。
【0012】
図1Eは、実施形態に基づく、炭素質の供給原料を反応生成物に熱化学変換するシステムのブロック図である。
【0013】
図2は、炭素質の供給原料を反応生成物に熱化学変換する方法のハイレベルフローチャートである。
【0014】
図3図15Eは、図2とは異なる実施を示すハイレベルフローチャートである。
【0015】
〔詳細な説明〕
以下の詳細な説明においては、本願明細書の一部を構成している添付の図面を参照する。図面においては、基本的に、文脈上そうでないことが明らかでない限り、同様の符号が同様の部材を表している。詳細な説明、図面および特許請求の範囲に記載されている典型的な実施形態は制限を意味しない。本願において示されている主題の精神または範囲から逸脱しない限り、他の実施形態が用いられてもよいし、その他の変更が加えられてもよい。
【0016】
概して図1Aから図1Eを参照しながら、供給原料を反応生成物へ変換する熱化学変換を実行するためのシステム100について説明する。
【0017】
図1Aおよび図1Bは、炭素質の物質を1種以上の反応生成物へ変換するためのシステム100のブロック図を示している。1つの実施形態では、システム100は、熱化学変換システム102を備える。1つの実施形態では、熱化学変換システム102は、熱化学反応チャンバー104(例えば、熱分解反応チャンバー)を備える。熱化学反応チャンバー104は、所定量の供給原料物質105(例えば、炭素質の物質)を収容するのに適している。また、熱化学反応チャンバー104は、供給原料物質を1種以上の生成物(例えば、これらに限られないが、ガス、原油、またはタール)へ変換するのに適している。
【0018】
他の実施形態では、システム100は、1つ以上の熱源108を備える。他の実施形態では、システム100は、1つ以上の熱源108から、熱化学反応チャンバー104内に収容されている所定量の供給原料105へ、熱エネルギーを移送するための熱エネルギー移送システム106を備える。1つの実施形態では、熱エネルギー移送システム106は、1つ以上の熱源と熱をやり取り(例えば、直接的なまたは間接的な熱のやり取り)する所定量の超臨界流体を収容する熱移送要素107を備える。例えば、熱移送要素107は、これらに限られないが、熱移送ループ、熱移送線などを備えていてもよい。例えば、熱移送要素107は、これに限られないが、1つ以上の熱源108の1つ以上の部分と熱を、(例えば、直接的にまたは間接的に)やり取りするように配置された超臨界流体(例えば、超臨界二酸化炭素)が注入された熱移送ループを備えてもよい。
【0019】
1つの実施形態では、熱エネルギー移送システムは、熱化学反応チャンバー内に収容されている所定量の供給原料と熱をやり取りする所定量の超臨界流体を選択的に配置するように配列されている。この点について、熱エネルギー移送システム106は、1つ以上の熱源108から少なくとも1つの熱化学反応チャンバー104内に収容されている所定量の供給原料105へ、選択的に熱エネルギーを移送してもよい。他の実施形態では、熱化学反応チャンバー104は、超臨界流体を介して供給原料へ移送された熱エネルギーを用いて、供給原料105の少なくとも一部を1種以上の反応生成物へ熱化学的に変換してもよい(例えば、熱分解を介した変換、液化を介した変換など)。
【0020】
システム100の超臨界流体は、1つ以上の熱源108から熱化学反応チャンバー104内に収容されている供給原料105へエネルギーを移送するのに適している公知の任意の超臨界流体を含んでもよい。1つの実施形態では、超臨界流体は、これに限られないが、超臨界二酸化炭素を含む。他の実施形態では、超臨界流体は、これらに限られないが、水、メタノール、エタノール、プロパノール、アセトンを含んでいる。他の実施形態では、超臨界流体は、熱移送要素107および熱化学反応チャンバー104のうちの少なくとも一方の中で加圧され、高圧になっている。
【0021】
本明細書では、システム100の超臨界流体(例えば、これに限られないが、CO)は、粘性および表面張力が低いので、超臨界流体は、容易に有機物質(例えば、バイオマス材料)に浸透することができることに留意されたい。超臨界流体が供給原料105内に浸透することにより、熱化学反応の前に供給原料105を微粒子に変換する必要を削減することができる。従って、供給原料物質の反応におけるエネルギーを削減することができる。1つの実施形態では、超臨界流体が超臨界COである場合には、超臨界流体は、超臨界流体の臨界圧力(72.9atm)および臨界温度(304K)よりも加圧される。本明細書中では、上記の条件以上では、有機溶媒(例えば、ヘキサン、メタノールおよびエタノール)と同様に、COは独特の溶解特性を示すことに留意されたい。超臨界COは無極性であるので、水の環境において通常起こってしまう望ましくないイオン性の二次反応を制御しやすくなる。さらに、システムが臨界条件未満に減圧されると、COは揮発する。これにより、水の含有量が少ない原油を回収しやすくなる。さらに、これにより、液化および/または熱分解の後の反応生成物−超臨界流体を分離する(本明細書でさらに説明する)の間のエネルギー消費を大幅に削減することができる。さらに、本明細書中では、システム100の超臨界流体を介した液化手段は、加熱および加圧したCOを供給原料物質105に適用することにより、反応条件(例えば、時間、圧力、および温度)をより一層制御することができるので、高価値な標的化学化合物または燃料中間体をより一層選択することができることに留意されたい。
【0022】
他の実施形態では、反応を抑えるためにより低温の超臨界流体を熱化学反応チャンバー104へ注入する、または反応を促進するためにより高温の超臨界流体を熱化学反応チャンバー104へ注入することによって、超臨界流体(例えば、超臨界CO)は、温度および反応時間の強い制御を提供することができる。さらに、多くの超臨界流体(例えば、超臨界CO)は、効率的に圧縮させることができるので、熱化学反応チャンバー104内の圧力条件もまた、熱化学反応チャンバー104内の熱化学反応を制御するために使用することができると認められる。
【0023】
さらに、本明細書中では、超臨界流体は、液化および/または熱分解の前に、供給原料105を乾燥させるために使用してもよいことに留意されたい。例えば、超臨界流体がsCOである場合には、液化および/または熱分解の前に、超臨界流体は、供給原料物質105を乾燥させ、余分な水および不純物を取り除くことができる。さらに、本明細書中では、供給原料を乾燥させることにより、1種以上の反応生成物を水素化処理するため、および/または水素化分解するために必要となる水素の量を削減することができることに留意されたい。
【0024】
他の実施形態では、超臨界流体への1種以上の反応生成物(例えば、バイオ原油(バイオオイル))の溶解度は、超臨界流体中に極性物質を添加または超臨界流体中の極性物質を除去することにより制御される。例えば、超臨界二酸化炭素への1種以上の原油の溶解度は、極性分子(例えば、これらに限られないが、H、HO、アルコールなど)を含む1種以上の物質を添加/除去することにより制御されてもよい。他の例として、供給原料物質が石炭を含む場合には、超臨界COへの1種以上の原油の溶解度は、水素供与性分子(例えば、これらに限られないが、H、HO、およびその他の公知の水素供与性溶媒)を含む1種以上の物質を添加/除去することにより制御されてもよい。
【0025】
本明細書中では、熱化学反応チャンバー104内に収容されている供給原料105は、十分に水分を含んでおり、極性を有しているので、1種以上の反応生成物(例えば、バイオ原油)を超臨界流体に十分に溶解させることができると認められる。本明細書中でさらに検討するように、供給原料の「乾燥(dryness)」は、熱化学変換システム102によって制御されてもよい(例えば、乾燥機134によって制御されてもよい)。これにより、熱化学変換システム102は、1種以上の反応生成物を超臨界流体に十分に溶解させるための十分なレベルに、供給原料105内の水分量レベルを維持することができる。
【0026】
他の実施形態では、超臨界流体は、システム100における1種以上の物理的または熱化学的な反応を促進させるための1種以上の物質を含んでもよい。例えば、超臨界流体は、1種以上の触媒(例えば、これらに限られないが、金属、金属塩、有機物)を含んでもよい。他の例として、超臨界流体は、1種以上の溶質(例えば、これらに限られないが、アルコール、原油、水素、炭化水素)を含んでもよい。
【0027】
1つ以上の熱源108は、選択された温度(例えば、高速熱分解に適した温度(例えば、350〜600℃))まで、供給原料105を加熱するために十分な熱エネルギーを供給するのに適している公知の任意の熱源を含んでもよい。
【0028】
1つの実施形態では、1つ以上の熱源108は、COを排出しない熱源を含んでもよい。1つの実施形態では、1つ以上の熱源108は、1つ以上の原子炉を含んでもよい。1つ以上の熱源108は、公知の任意の原子炉を含んでもよい。例えば、1つ以上の熱源108は、液体金属冷却型原子炉、溶融塩冷却型原子炉、高温水冷却型原子炉、ガス冷却型原子炉などを含んでもよい。他の例として、1つ以上の熱源108は、プール型原子炉を含んでもよい。他の例として、1つ以上の熱源108は、モジュール炉を含んでもよい。
【0029】
本明細書中では、原子炉は、供給原料105の熱分解(例えば、高速熱分解)を実行するのに十分な温度を発生させることができることが認められる。例えば、原子炉熱源は、350〜600℃を超える温度を発生させてもよい。この点について、原子炉は、熱エネルギー(例えば、350〜600℃を超える温度において)を超臨界流体(例えば、超臨界CO)へ移送するために使用してもよい。続けて、超臨界流体は、原子炉で発生した熱エネルギーを、熱化学反応チャンバー104内に収容されている供給原料105へ移送してもよい。
【0030】
さらに、本明細書中では、システム100の熱化学反応温度は、多くの原子炉の運転温度の範囲に入っているので、原子炉熱源は、システム100との関連において熱源として特に有利であることが認められる。原子炉は、熱化学変換の反応温度で運転されている(すなわち、熱化学反応温度で加えられる熱は必要な反応エンタルピーを供給する)ので、原子炉の熱は、熱化学反応チャンバー104において反応生成物(例えば、バイオ原油)を高効率で生成するために、使用することができる。
【0031】
1つの実施形態では、システム100の超臨界流体は、システム100の熱化学変換システム112を駆動する原子炉の運転において安全機構としての機能を果たす。一例として、超臨界二酸化炭素は、1つ以上の貯蔵容器(図示せず)またはタンク(図示せず)に貯蔵されてもよい。本明細書では、上記のように貯蔵された超臨界二酸化炭素は、熱的なダッシュポットとして作用することにより、反応炉と熱化学変換システム102との間に設けられた熱緩衝剤として、使用することができることに留意されたい。他の実施形態では、超臨界流体は、熱機械回転機(例えば、タービン)の中へ排出するのに適した温度および圧力で貯蔵されてもよい。このように、圧縮したCOによって選択された量の仕事を発生させて、安全システム(例えば、フローバルブ、安全バルブ、遮断弁、ポンプなど)に機械的または電気的な動力を提供してもよい。
【0032】
1つの実施形態では、図1Aに示すように、熱エネルギー移送システム106は、1つ以上の熱源108から熱移送要素107の所定量の超臨界流体へ、直接熱エネルギーを移送するように構成された直接熱交換システムを備える。例えば、熱移送要素107は、1つ以上の熱源108の一部と直接熱をやり取りするように配置されてもよい。例えば、1つ以上の熱源108が原子炉を備える場合には、原子炉の1つ以上の冷却システムは、熱エネルギー移送システム106と一体化されてもよい。この点について、原子炉は、1つ以上の冷却システムにおいて超臨界流体を使用してもよく、これにより、1つ以上の冷却システムは、熱化学反応チャンバー104に直接連結されてもよい。例えば、原子炉の一次冷却ループまたは中間冷却ループは、超臨界流体(例えば、超臨界CO)からなる冷却流体を含んでいてもよい。さらに、原子炉の冷却ループの超臨界流体が熱化学反応チャンバー104内に収容されている供給原料物質105と混合されるように、原子炉の冷却ループは、熱エネルギー移送システム106を介して、熱化学反応チャンバー104と直接連結されてもよい。続けて、原子炉から供給原料物質105へ熱エネルギーを移送すると、熱エネルギー移送システム106は、リターンパス118を介して、超臨界流体冷却材を、原子炉に循環させてもよい。さらに、本明細書中では、供給原料および/または反応生成物が原子炉の冷却システムに移送されることを防ぐために、熱エネルギー移送システム106が任意の数の濾過要素を備えてもよいことが意図される。
【0033】
他の実施形態では、図1Bに示すように、熱エネルギー移送システム106は、間接熱交換システムを備えてもよい。1つの実施形態では、間接熱交換システムは、1つ以上の熱源108から熱移送要素107内に収容されている所定量の超臨界流体へ間接的に熱エネルギーを移送するように構成されている。1つの実施形態では、間接熱交換システムは、中間熱移送要素111を備える。中間熱移送要素111は、1つ以上の熱源108から中間熱移送要素111へ熱エネルギーを移送するように構成されている。続けて、中間熱移送要素111は、中間熱移送要素111から熱移送要素107内に収容されている所定量の超臨界流体へ熱エネルギーを移送してもよい。
【0034】
1つの実施形態では、中間熱移送要素111は、中間熱移送ループ113と、1つ以上の熱交換器115、117とを備えてもよい。1つの実施形態では、中間熱移送ループ113は、熱エネルギーを移送するのに適している公知の任意の作動流体を備えてもよい。例えば、中間熱移送ループ113の作動流体は、これらに限られないが、液体の塩、液体金属、ガス、超臨界流体(例えば、超臨界CO)、または水を含んでもよい。
【0035】
他の実施形態では、中間熱移送要素111は、1つ以上の熱源108の一部および中間熱移送ループ113と熱をやり取りする第1熱交換器115を備えてもよい。他の実施形態では、間接熱交換システム111は、中間熱移送ループ113および熱移送要素107と熱をやり取りする第2熱交換器117を備えてもよい。例えば、1つ以上の熱源108が原子炉を備える場合には、原子炉(例えば、溶融塩冷却型原子炉、液体金属冷却型反応炉、ガス冷却型反応炉、または超臨界流体冷却型反応炉)の1つ以上の冷却システム(例えば、一次冷却システム、中間冷却システム、または三次冷却システム)は、第1交換器115を介して、中間熱移送ループ113と連結してもよい。続けて、第1熱交換器115を介して原子炉から中間熱移送ループ113へ熱エネルギーを移送すると、中間熱移送ループ113は、第2熱交換器117を介して中間移送ループ113から熱移送要素107内に収容されている超臨界流体へ、原子炉で発生した熱エネルギーを移送してもよい。
【0036】
さらに、本明細書で上述したように、熱移送システム106の熱移送要素107は、熱移送要素107内に収容されている超臨界流体を、熱化学反応チャンバー104内に収容されている供給原料物質105と混合してもよい。続けて、中間熱移送システム111および熱交換要素107を介して原子炉から供給原料物質105へ熱エネルギーを移送すると、熱エネルギー移送システム106は、リターンパス118を介して超臨界流体冷却材を再循環させてもよい。
【0037】
本明細書中では、1つ以上の熱源108と供給原料105との間の直接的および間接的な連結に関する上述の説明は、限定するものではなく、単に説明する目的のために提供されることに留意されたい。本明細書中では、一般的な意味において、1つ以上の熱源(例えば、原子炉)と熱化学反応チャンバー104との間の一体化は、1つ以上の熱源108の一次熱移送システム、中間熱移送システム、または三次熱移送システム(例えば、冷却システム)から、熱化学変換システム102の作動流体(例えば、超臨界CO)へ熱を移送することによって生じさせてもよいことが認められる。さらに、本明細書中では、上述の一体化は、公知の任意の熱移送システムまたは装置(例えば、これらには限られないが、1つ以上の熱移送回路、1つ以上のヒートシンク、1つ以上の熱交換器など)を使用することによって実施されてもよいことが認められる。
【0038】
1つの実施形態では、熱エネルギー移送システム106は、フロー制御システム110を備える。フロー制御システム110は、熱化学反応チャンバー104内に収容されている所定量の供給原料と熱をやり取りする超臨界流体を選択的に配置するように配列されてもよい。この点について、フロー制御システム110は、1つ以上の熱源108から熱化学反応チャンバー104に収容されている所定量の供給原料へ、選択的に熱エネルギーを移送してもよい。例えば、フロー制御システム110は、熱移送要素107を介した超臨界流体のフローを制御するために、熱移送要素107(例えば、熱移送ループ)に沿って配置されてもよい。この点について、フロー制御システム110は、所定量の供給原料105への超臨界流体のフローを制御することにより、供給原料105への熱エネルギーの移送を制御してもよい。
【0039】
フロー制御システム110は、第1位置から第2位置への超臨界流体のフローを制御するのに適している公知の任意のフロー制御システムを備えてもよい。例えば、フロー制御システム110は、これらに限られないが、熱移送要素107と動作可能に連結されており、熱移送要素107を介したフローを実行および停止するのに適している1つ以上のバルブを備えてもよい。例えば、フロー制御システム110は、手動で制御するバルブ、バルブ/バルブ作動装置などを備えてもよい。
【0040】
他の実施形態では、フロー制御システム110は、1つ以上の熱源108から電気発生システム114に熱エネルギーを結合させてもよい。例えば、フロー制御システム110は、熱源108が発生させた熱を、タービン電気システムおよび熱化学変換システム102に同時に結合させるように設けてもよい。1つの実施形態では、熱化学変換システム102は、複合バッチタイプ反応システムを備えてもよい。複合バッチタイプ反応システムは、1つ以上の熱源108(例えば、原子炉)から熱を受け取ってもよい。このように、複合バッチ処理を同時にまたは順番に実行させることができ、これにより、全ての熱的要求および供給原料の変換の要求に対処することができる。他の実施形態では、1つ以上のタービン電気システムに、熱を結合させながら、1つ以上の連続熱化学反応炉へ熱が移送されてもよい。
【0041】
1つの実施形態では、システム100は、供給原料供給システム112を備える。1つの実施形態では、供給原料供給システム112は、熱化学変換システム102の熱化学反応チャンバー104と動作可能に連結している。他の実施形態では、供給原料供給システム112は、熱化学反応チャンバー104の内部へ所定量の供給原料物質105を供給する。供給原料供給システム112は、1つ以上の供給原料源から熱化学反応チャンバー104の内部へ、選択した量の供給原料物質(例えば、固体物質、粒状物質または液体物質)を移送するのに適している公知の任意の供給システムを備えてもよい。例えば、供給原料供給システム112は、これらに限られないが、コンベヤシステム、流体移送システムなどを備えてもよい。
【0042】
供給原料物質105は、公知の任意の炭素質の物質を含んでもよい。例えば、供給原料物質105は、これらに限られないが、石炭、バイオマス、混合原料のバイオマテリアル、泥炭、タール、プラスチック、廃棄物、および埋立廃棄物を含んでもよい。例えば、供給原料が石炭である場合には、供給原料は、これらに限られないが、軟炭、亜瀝青炭、亜炭、無煙炭などを含んでもよい。他の例として、供給原料がバイオマスである場合には、供給原料は、木材(例えば、これらに限られないが、針葉樹または広葉樹)を含んでもよい。
【0043】
本明細書中では、温度、圧力、反応時間、前処理の選択、および後の有機生成物の製造の選択を制御することができるので、多様な種類の炭素質の供給原料を、システム100内で利用することができることに留意されたい。さらに、異なる種類の供給原料を同時に利用する、または異なる種類の供給原料間で切り替えることができるので、使用できる資源の利用を向上させることができ、システム全体の経済性を向上させることができる。いくつかの実施形態では、熱化学変換のために、熱化学反応チャンバー10に、非生物由来の生成物を設置することが有用であるかもしれない。例えば、熱化学変換は、物質(例えば、プラスチック)を、代替製品または燃料へ変換することを含んでもよい。他の例として、熱化学反応チャンバー104は、1種以上の反応生成物または代替製品を形成し得る、供給原料物質の組み合わせを熱化学的に処理してもよい。例えば、熱化学反応チャンバー104は、プラスチック物質およびセルロース系物質の組み合わせから成る所定量の供給原料を、熱化学的に変換してもよい。他の例として、熱化学反応チャンバー104は、混合原料の物質、または混合廃棄物(例えば、廃棄物または埋立廃棄物)を、1種以上の反応生成物または代替製品へ、熱化学的に処理または変換する。
【0044】
再び図1Aおよび図1Bを参照すると、熱化学変換システム102は、公知の熱分解プロセスを1つ以上実行するのに適している任意の熱化学反応チャンバー104を備える。
【0045】
1つの実施形態では、熱化学反応チャンバー104は、供給原料105に対して熱分解反応を実行するように構成されている。他の実施形態では、熱化学反応チャンバー104は、熱分解チャンバーを備える。他の実施形態では、熱化学反応チャンバー104は、不燃焼性または低燃焼性の熱分解チャンバーを備える。システム100の熱分解チャンバーは、酸素非存在下、または低酸素環境下において、有機分子の熱化学分解を実行するのに適している任意の熱化学反応チャンバーを包含してもよい。
【0046】
1つの実施形態では、熱化学反応チャンバー104は、供給原料105(例えば、バイオマス)を、反応生成物(例えば、バイオ原油(例えば、さらに液体燃料を製造するように改良することができるバイオ原油)、揮発性のガス、または炭化物)へ変換するのに適している高速熱分解反応炉を備える。高速熱分解反応炉は、約2秒の間に、酸素が存在しない環境(または、酸素が削減された環境)において、有機分子の熱化学分解を実行することができる任意の熱化学反応チャンバーを備えてもよい。高速熱分解は、概して、Roel J.M. Westerhof et al. in “Effect of Temperature in Fluidized Bed Fast Pyrolysis of Biomass: Oil Quality Assessment in Test Units,” Industrial & Engineering Chemistry Research, Volume 49 Issue 3 (2010), pp. 1160-1168に記載されており、この文献の全ては参照として本明細書に組み込まれる。熱分解および高速熱分解はまた、概して、Ayhan Demirbas et al. in “An Overview of Biomass Pyrolysis,” Energy Sources, Volume 24 Issue 3 (2002), pp. 471-482にも記載されており、この文献の全ては参照として本明細書に組み込まれる。
【0047】
他の実施形態では、熱化学反応チャンバー104は、供給原料105(例えば、バイオマス)を、反応生成物(例えば、バイオ原油(例えば、さらに液体燃料を製造するように改良することができるバイオ原油)、揮発性のガス、または炭化物)へ変換するのに適している超臨界熱分解反応炉を備える。本開示の目的に関して、「超臨界熱分解反応炉」は、超臨界流体から供給された熱エネルギーを使用して供給原料物質の熱分解反応を実行するのに適している任意の反応炉、反応槽、または反応チャンバーを包含していると解釈される。他の実施形態では、熱化学反応チャンバー104は、これに限られないが、流動床反応炉を備えてもよい。
【0048】
システム100の熱分解反応(またはその他の熱分解プロセス)を促進させるための熱エネルギーを供給するために、原子炉などの外部熱源(例えば、熱源108)を採用することにより、供給原料の燃焼を回避する、または少なくとも削減することができる。さらに、本明細書中で上述したように、超臨界流体(例えば、超臨界CO)を使用することにより、通常、燃焼により促進される熱分解反応付随する過剰な温度上昇を伴わずに、供給原料物質における熱分解を促進することができる。燃焼により促進される熱分解反応では、通常、炭化物が発生し、その結果、原油製品の変換効率を減少させてしまう、より軽い芳香族炭化水素が発生してしまう。
【0049】
1つの実施形態では、熱化学反応チャンバー104は、熱移送要素105内に収容されている所定量の超臨界流体から移送された熱エネルギーを使用して、350℃から600℃の間の温度で、供給原料105を1種以上の反応生成物に熱分解するための熱分解反応チャンバー(例えば、高速熱分解反応炉または超臨界熱分解反応炉)を備えてもよい。例えば、熱化学反応チャンバー104は、熱移送要素107内に収容されている所定量の超臨界流体を介して原子炉から移送された熱エネルギーを使用して、約350℃から600℃の間の温度で、供給原料105を熱分解するための高速熱分解反応チャンバーを備えてもよい。他の例として、熱化学反応チャンバー104は、これに限られないが、熱移送要素105内に収容されている所定量の超臨界流体を介して原子炉から移送された熱エネルギーを使用して、約350℃から600℃の間の温度で、供給原料105を熱分解するための超臨界熱分解反応炉を備えてもよい。
【0050】
他の実施形態では、熱化学反応チャンバー104は、供給原料105に対して液化プロセスを実行するように構成される。液化は、複合有機物質(例えば、炭素質のバイオマス材料)を生成物(例えば、バイオ原油)へ分解させる一般的な分解を起こす、一連の構造的および化学的プロセスを通常含んでもよいことを、当業者は分かるであろう。液化は、これらに限られないが、加溶媒分解、解重合、熱分解、水素化分解、および/または水素付加を含んでもよい。バイオマスの液化は、概して、Ralph P. Overend et al. (eds.) in “Biomass Liquefaction: An Overview,” Fundamentals of Thermochemical Biomass Conversion, Elsevier Applied Science Publishers LTD., 1985, pp. 967-1002に記載されており、この文献の全ては参照として本明細書に組み込まれる。
【0051】
他の実施形態では、熱化学反応チャンバー104は、超臨界流体を介して熱移送要素107から熱化学反応チャンバー104へ供給された熱エネルギーを使用して、供給原料105に対して液化処理を実行するための液化チャンバーを備える。一例として、熱化学反応チャンバー104は、これに限られないが、超臨界液化反応炉を備えてもよい。本開示の目的に関して、「超臨界液化反応炉」は、超臨界流体を使用して、供給原料物質に対して液化プロセスを実行するのに適している任意の反応炉、反応槽、または反応チャンバーを包含していると解釈される。
【0052】
本明細書中で上述したように、いくつかの超臨界流体(例えば、超臨界CO)は、粘性および表面張力が低いので、これらの超臨界流体は、有機物質に浸透することができる。さらに、本明細書中では、所定の超臨界流体による有機物質の浸透によって、反応のためにバイオマスを微粒子に変換する必要性を削減することができ、それゆえ、供給原料物質の反応におけるエネルギー消費を削減することができることに留意されたい。
【0053】
1つの実施形態では、熱化学反応チャンバー104は、超臨界流体(例えば、超臨界CO)の存在下で、供給原料105に対して高温液化プロセスを実行するための液化チャンバーを備える。1つの実施形態では、熱化学反応チャンバー104において超臨界流体を供給原料105と混合することにより、超臨界流体の液化に必要な超臨界流体が、供給原料105へ移送される。超臨界流体は、供給原料物質105への熱移送、および細胞レベルにおける供給原料物質との物理的な相互作用を共に提供する。1つの実施形態では、熱化学反応チャンバー104は、超臨界流体の存在下、300〜500℃の範囲の温度で、供給原料105に対して液化プロセスを実行してもよい。
【0054】
1つの実施形態では、熱化学反応チャンバー104は、供給原料物質(例えば、バイオマス供給原料物質)のセルロース系物質を分解することを含む液化工程を実行してもよい。本明細書中では、上述のセルロース系物質の分解は、供給原料物質の内部の糖の利用向上を提供する一方で、供給原料物質内のリグニン鎖およびヘミセルロース鎖の巻き込みをほどくことも提供することに留意されたい。さらに、本明細書中では、供給原料物質のセルロース系物質の分解は、供給原料物質に供給された超臨界流体を使用することにより、実行されてもよいことに留意されたい。超臨界流体が超臨界COである場合には、供給原料物質の細胞壁が破壊されるか、またはセルロース系物質が裂け始めるまで、超臨界COは、供給原料物質の細胞組織を膨張させることができる。この点について、水に溶解できる超臨界COは、細孔を通してリグノセルロース系バイオマスの中に拡散することができ、バイオマス材料(例えば、炭化水素)の無極性成分と選択的に反応することができる。リグノセルロース系バイオマスの細孔にトラップされることができるCOが急激に拡散することによって、バイオマスの分解を引き起こすことができる。さらに、上述のプロセスはまた、基本分子(例えば、供給原料内のリグニン鎖およびヘミセルロース鎖)の分解を引き起こすことができる。
【0055】
他の実施形態では、熱化学反応チャンバー104は、解重合を含む液化工程を実行してもよい。例えば、解重合は、基本分子(例えば、これらに限られないが、供給原料物質105内のリグニンおよびヘミセルロース(または、供給原料物質由来の中間生成物))の分解を引き起こしてもよい。例えば、システム100の解重合に基づく液化は、分子−分子の分解、または供給原料(または、中間生成物)内の所定の分子に由来する種々の分子群の分解を引き起こしてもよい。
【0056】
他の実施形態では、熱化学反応チャンバー104は、熱分解を含む液化工程を実行してもよい。例えば、供給原料(または、中間生成物)の熱分解は、供給原料物質(または中間生成物)の分子内のいたる所で分子間結合の破壊(例えば、炭素−炭素結合の破壊)を引き起こしてもよい。
【0057】
他の実施形態では、熱化学反応チャンバー104は、液化と共に、供給原料(または、中間生成物)に対して1つ以上の抽出プロセスを実行してもよい。他の実施形態では、熱化学反応チャンバー104と動作可能に連結した抽出チャンバーは、液化と共に、供給原料(または、中間生成物)に対して、1つ以上の抽出プロセスを実行してもよい。1つの実施形態では、熱化学反応チャンバー104は、熱分解の前に、供給原料物質から余分な化合物を除去するように構成されている。例えば、熱化学反応チャンバー104は、原油、脂質、糖、または他の酸化化合物のうち少なくとも1つを除去するように構成されてもよい。他の実施形態では、抽出された化合物は、付加的なバイオ由来の生成物を発生させるために、収集され、貯蔵されてもよい。
【0058】
本明細書中では、供給原料物質105から糖を除去することが特に好都合であることに留意されたい。本明細書中では、糖が高温中においてカラメルになることにより、超臨界流体(例えば、超臨界CO)が供給原料物質105のセルロース構造に浸入することを防ぐように作用する可能性があることが認められる。さらに、熱化学変換システム102に糖が存在すると、下流の触媒床(もしあれば)に悪影響を与える可能性もある。本明細書中では、糖を除去することにより、酸化化合物(例えば、これらに限られないが、フルフラール、ヒドロキシメタフルフラール、バニリンなど)の生成を回避することに役立つことに留意されたい。
【0059】
1つの実施形態では、熱化学変換システム102は、200℃以下の温度で、供給原料105から物質を抽出してもよい。本明細書中では、フルクトース、スクロース、およびマルトースは、それぞれ約180℃以下の温度でカラメルになるので、200℃以下の温度で糖を抽出することが有益であることに留意されたい。この点について、セルロース系物質の分解、および糖の除去を通して、超臨界流体は、熱分解中における温度上昇の前に、供給原料105から糖を抽出する役目を果たしてもよい。
【0060】
他の実施形態では、熱化学反応チャンバー104は、水素付加を含む液化工程を実行してもよい。本明細書中では、液化中において、水素付加は、1種以上の反応生成物(例えば、バイオ原油)内の擦り切れた(frayed)分子結合を修復する役目を果たしてもよく、これにより、1種以上の反応生成物を安定化させることができることに留意されたい。
【0061】
他の実施形態では、熱化学反応チャンバー104は、熱分解の前に、選択した乾燥レベルまで、供給原料105を乾燥させるように構成されている。他の実施形態では、熱化学反応チャンバー104に動作可能に連結した乾燥機は、熱分解の前に、選択した乾燥レベルまで、供給原料105を乾燥させるように構成されている。例えば、熱化学反応チャンバー104(または、乾燥機)は、選択されたレベルまで供給原料105を乾燥させるために、超臨界流体を利用してもよい。例えば、熱化学反応チャンバー104は、5.0〜15.0%の水分含有レベルまで供給原料105を乾燥させてもよい。他の例として、熱化学反応チャンバー104は、供給原料105物質の中にいくらかの量の水分が残るように、水分量を制御してもよい。例えば、供給原料105が松材である場合には、熱化学反応チャンバー104は、約7.0から55%まで水分含有レベルを変化させてもよい。
【0062】
他の実施形態では、熱化学反応チャンバー104は、熱分解の前に供給原料105を予熱するように構成される。他の実施形態では、熱化学反応チャンバー104に動作可能に連結した予熱チャンバー104は、熱分解の前に供給原料105を予熱するように構成されている。例えば、熱化学反応チャンバー104(または、予熱チャンバー)は、液化および/または熱分解に必要な温度、または液化および/または熱分解に必要な温度付近まで、供給原料物質を予熱してもよい。
【0063】
他の実施形態では、熱化学反応チャンバー104は、熱分解の前に、供給原料105を前処理するように構成されている。例えば、熱化学反応チャンバー104は、液化および/または熱分解の前に、水素を用いて、供給原料物質を予め水素化処理してもよい。例えば、水素を用いて供給原料物質を予め処理することは、物質(例えば、これに限られないが、硫黄)を除去すると共に、切断されたダングリングボンドに水素を供与する(すなわち、フリーラジカルを安定化させる)役目を果たしてもよい。
【0064】
図1Cは、システム100の多段式の熱化学プロセスの様々な工程を実行するための多段式のプロセスチャンバーを備える熱化学変換システム102を示している。1つの実施形態では、熱化学変換システムは、専用の乾燥機/予熱器134、液化チャンバー136、抽出チャンバー138、および熱分解チャンバー140を備える。
【0065】
上記の説明では、いくつかの実施形態では、熱分解反応チャンバー、液化チャンバー、抽出チャンバー、および/または乾燥機/予熱器は、別個のチャンバーとして存在してもよいと指摘したが、これは限定して解釈されるべきではないことを、出願人は強調する。むしろ、本明細書中では、単一反応チャンバーにおいて、2つ以上の熱化学工程がそれぞれ実行されてもよいことが意図される。
【0066】
1つの実施形態では、熱化学反応チャンバー104は、多段式の単一の熱化学反応チャンバーを備える。1つの実施形態では、熱エネルギー移送システム102は、複数の温度範囲にわたり超臨界流体の複数の部分を、多段式の単一の熱化学反応チャンバー内に収容されている所定量の供給原料105へ移送し、所定量の供給原料の少なくとも一部に対して、一連の熱化学反応プロセスを実行するように構成されている。
【0067】
他の実施形態では、熱エネルギー移送システム102は、第1温度範囲にある第1部分の超臨界流体を、単一の熱化学反応チャンバー104内に収容されている所定量の供給原料105へ移送し、所定量の供給原料の少なくとも一部に対して乾燥プロセスを実行するように構成されている。
【0068】
他の実施形態では、熱エネルギー移送システム102は、第2温度範囲にある第2部分の超臨界流体を、単一の熱化学反応チャンバー104内に収容されている所定量の供給原料105へ移送し、所定量の供給原料の少なくとも一部に対して予熱プロセスを実行するように構成されている。
【0069】
他の実施形態では、熱エネルギー移送システム102は、第2温度範囲にある第3部分の超臨界流体を、単一の熱化学反応チャンバー104内に収容されている所定量の供給原料105へ供給し、所定量の供給原料の少なくとも一部に対して液化プロセスを実行するように構成されている。
【0070】
他の実施形態では、熱エネルギー移送システム102は、第4温度範囲にある第4部分の超臨界流体を、単一の熱化学反応チャンバー104内に収容されている所定量の供給原料105へ供給し、所定量の供給原料の少なくとも一部に対して抽出プロセスを実行し、供給原料の少なくとも一部から少なくとも1種の酸化化合物を除去するように構成されている。
【0071】
他の実施形態では、熱エネルギー移送システム102は、第5温度範囲にある第5部分の超臨界流体を、単一の熱化学反応チャンバー104内に収容されている所定量の供給原料105へ供給し、所定量の供給原料の少なくとも一部に対して熱分解プロセスを実行するように構成されている。
【0072】
1つの実施形態では、超臨界流体(例えば、超臨界CO)のフローおよび温度は、熱化学反応チャンバー104の全域で空間的に変化される。例えば、反応チャンバー104の全域でフローおよび/または温度を変化させるために、単一反応チャンバーに導入する前に、それぞれ異なった温度の超臨界流体の複数のフローが定められてもよい。この点について、垂直反応チャンバーにおいて、様々な熱化学段階に対応する、多数の空間位置における流速および温度が、変化されてもよい。別の例として、熱化学反応チャンバー104の長さ方向に沿って超臨界流体をフローさせることにより、超臨界流体の温度は、熱化学反応チャンバー104の長さ方向に沿って変化されてもよい。例えば、低温の超臨界COのフローは、糖を溶解させるために、より高温(例えば、70〜150℃の間)のCOのフローと混合されてもよい。下流の他の地点(例えば、平均流速が0.25〜4m/sである1〜3m下流)において、熱分解温度(例えば約500℃)または熱分解温度よりも高い温度の超臨界COは、チャンバー内に混合される。長さによって様々な熱化学反応工程の温度を段階的に設定することにより、反応時間を制御するために流速を使用してもよい。
【0073】
さらに、2つ以上の熱化学工程(例えば、熱分解、液化、および抽出)が熱化学チャンバー104内で実行されると共に、追加の工程(例えば、乾燥および予熱)が熱化学反応チャンバー104に動作可能に連結した専用のチャンバー内で実行されることが意図される。
【0074】
図1A〜1Eを参照すると、システム100は、システム100の1つ以上の実施形態に基づく、分離ユニット113を備える。1つの実施形態では、分離ユニット119は、熱化学反応チャンバー104に動作可能に連結しており、熱化学反応チャンバー104より排出された超臨界流体から、1種以上の物質を分離するように配置されている。例えば、分離ユニット119は、熱化学反応チャンバー104の排出口と流体をやり取りするように配置され、熱化学反応チャンバー104から排出された超臨界流体から、(供給原料物質の熱分解により生成した)1種以上の反応生成物を分離するように構成されてもよい。
【0075】
1つの実施形態では、分離ユニット119は、溶解度制御器を備える。例えば、溶解度制御器は、供給原料物質105の熱化学反応の後の超臨界流体内に含まれる1種以上の反応生成物の溶解度パラメータを制御するように構成されてもよい。1つの実施形態では、溶解度制御器は、圧力制御要素を介して圧力を変化させ、これにより、超臨界流体内の反応生成物の溶解度を制御するように構成されてもよい。例えば、超臨界流体に溶解または混入されている物質を除去および分離するために、超臨界流体(例えば、超臨界CO)は、より低圧の超臨界状態、液体状態、または気体状態まで膨張されてもよい(例えば、膨張チャンバー内で膨張される)。例えば、バイオ原油、または水素化処理された生成物は、超臨界流体の圧力を下げることにより、所定量の超臨界流体から抽出されてもよい。これにより、バイオ原油、または水素化処理された生成物は、超臨界流体から分離される。本明細書中では、超臨界流体を超臨界状態から解除させることなく、超臨界流体の圧力を変化させることができることに留意されたい。
【0076】
他の実施形態では、溶解度制御器は、超臨界流体の温度制御要素(例えば、昇温/冷却要素)を介して温度を変化させ、これにより、超臨界流体内の反応生成物の溶解度を制御するように構成されてもよい。例えば、バイオ原油、または水素化処理された生成物は、超臨界流体の温度を変化させることにより、所定量の超臨界流体から抽出されてもよい。これにより、バイオ原油、または水素化処理された生成物は、超臨界流体から分離される。
【0077】
他の実施形態では、溶解度制御器は、超臨界流体の溶媒濃度を変化させ、これにより、超臨界流体内の反応生成物の溶解度を制御するように構成されてもよい。
【0078】
他の実施形態では、溶解度制御器は、超臨界流体中に極性物質を添加または超臨界流体中の極性物質を除去することにより、超臨界流体内の1種以上の反応生成物(例えば、バイオ原油)の溶解度を制御してもよい。例えば、超臨界二酸化炭素への1種以上の原油の溶解度は、極性分子を含む1種以上の物質を添加/除去することにより、制御されてもよい。例えば、極性分子は、これらに限られないが、H、HO、アルコールなどを含んでもよい。他の例として、供給原料物質が石炭を含む場合には、超臨界COへの1種以上の原油の溶解度は、水素供与性分子を含む1種以上の物質を添加/除去することにより、制御されてもよい。例えば、水素供与性物質は、これらに限られないが、H、HO、およびその他の公知の水素供与性溶媒(例えば、テトラリン、テトラヒドロフルオランテン(4HFL)、ジヒドロアントラセン(2HAn))を含んでもよい。
【0079】
1つの実施形態では、分離ユニット119は、1つ以上の物理的フロー分離器を備える。例えば、1つ以上の物理的フロー分離器は、超臨界流体から1種以上の反応生成物(例えば、炭化物)を分離するように構成された1つ以上のフィルタを備えてもよい。他の例として、1つ以上の物理的フロー分離器は、密度によって、超臨界流体から1つ以上の反応生成物が分離される、密度に基づく分離器を備えてもよい。
【0080】
他の実施形態では、熱化学反応チャンバー104によって生成される1種以上の反応生成物は、これらに限られないが、炭化物、バイオ原油、揮発性のガスなどを含んでもよい。他の実施形態では、熱化学反応チャンバー104から生成される1種以上の反応生成物は、超臨界流体(例えば、超臨界CO)に可溶である。
【0081】
他の実施形態では、システム100は、電気発生システム114を備える。1つの実施形態では、電気発生システム114は、熱化学反応チャンバー104と流体をやり取りするのに配置される。他の実施形態では、電気発生システム114は、熱化学反応チャンバー114から超臨界流体を受け取り、供給原料105が1種以上の反応生成物に変化した後の加熱された超臨界流体を用いて、電気を発生するように構成されている。本明細書中では、熱化学反応チャンバー104から排出された超臨界流体(例えば、超臨界CO)は、反応温度(例えば、熱分解反応温度)、または反応温度付近の温度を有しており、それゆえ、顕熱を含んでいる可能性があることに留意されたい。1つの実施形態では、熱化学反応チャンバー104から排出されると、超臨界流体は、1つ以上の熱交換器(図1A図1Eには図示していない)を介して、追加の作動流体を加熱してもよい。次に、加熱された追加の作動流体は、電気を発生させるために、電気発生システム114の一部(例えば、タービンのローター)を駆動させてもよい。
【0082】
他の実施形態では、熱化学反応チャンバー104から排出されると、超臨界流体は、電気発生システム114の一部を直接駆動させてもよい。例えば、熱化学反応チャンバー104から排出されると、超臨界流体は、電気を発生させるために、タービン(または、仕事を生じさせるための他の機構)を直接駆動させてもよい。他の実施形態では、本明細書中で上述したように、1つ以上の分離ユニット119は、電気発生システム114の回転機構に導入する前に、化学反応チャンバー104より排出された超臨界流体から1つ以上の反応生成物を分離してもよい。
【0083】
他の実施形態では、電気発生システム114によって製造された電気は、システム100の1つ以上のサブシステムを補強するために使用される。1つの実施形態では、電気発生システム114は、システム100の一部と電気的に連結しており、発生させた電気の少なくとも一部を使用してシステム100を補強するように構成されている。例えば、電気発生システム114は、熱化学変換システム102の構成要素と電気的に連結しており、発生させた電気の少なくとも一部を使用して熱化学変換システム102を補強するように構成されてもよい。例えば、電気発生システム114が形成する電気は、熱化学変換システム102の1つ以上の物質移送システム(例えば、供給原料供給システム)に動力を供給するために使用されてもよい。他の例では、電気発生システム114が形成する電気は、熱化学変換システム102の1つ以上の処理システムに動力を供給するために使用されてもよい。他の例では、電気発生システム114が形成する電気は、熱化学変換システム102によって使用される、または処理される物質を加熱するために使用される、1つ以上の加熱システム(例えば、予熱器の加熱要素)に動力を供給するために使用されてもよい。他の例として、電気発生システム114は、熱エネルギー移送システム106の構成要素と電気的に連結しており、発生させた電気の少なくとも一部を使用して熱エネルギー移送システム106を補強するように構成されてもよい。例えば、電気発生システム114からの電気は、熱エネルギー移送システム106の1つ以上のポンプに動力を供給するために使用されてもよい。
【0084】
他の実施形態では、電気発生システム114によって製造された電気は、外部の電力消費システムへ移送されてもよい。1つの実施形態では、電気発生システム114は、消費者の電気グリッドの一部と電気的に連結されており、電気グリッドに電力を供給するように構成されている。
【0085】
他の実施形態では、電気発生システム114によって製造された電気は、1つ以上の熱源108の1つ以上の運転システムに移送される。1つ以上の熱源108が原子炉である場合には、電気発生システム114は、原子炉の1つ以上の運転システムと連結しており、原子炉の1つ以上の運転システム(例えば、制御システム、安全システム、冷却システム(例えば、冷却システムのポンプ)、保安システムなど)に電力を供給するように構成されてもよい。
【0086】
他の実施形態では、システム100は、水素発生システム(図示せず)を備える。1つの実施形態では、水素発生システムは、電気発生システム114(または、システム100の他のいずれかの電気発生システム)の電気出力と電気的に連結している。例えば、電気発生システム114によって製造された電気は、水素発生システムに移送され、水素を発生するように構成されている。他の実施形態では、電気発生システム114からの電気によって発生した水素は、その後、貯蔵され、システム100(または、他の関連システム)における水素化処理および/または水素化分解のために、利用されてもよい。
【0087】
他の実施形態では、システム100は、急冷システム120を備える。1つの実施形態では、急冷システム120は、図1A〜1Eに示すように、化学反応チャンバー102と流体をやり取りするように配置される。この点について、急冷システム120は、熱化学反応チャンバー104から反応生成物を受け取ってもよい。続けて、熱回収および/または熱遮断システム126を介して、熱した熱化学反応チャンバー104から熱を取り出してもよい。1種以上の反応生成物から熱を取り出すことにより、選択したレベルまで冷却させてもよい。本明細書中では、上述の急冷プロセスは、急速に行われてもよいし、または数秒以上行われてもよいことに留意されたい。1つの実施形態では、急冷システム120は、反応温度(熱分解反応において約350〜600℃の温度)からバイオ原油を保持するのに適している温度(例えば、約40〜45℃の間の温度)へ、反応生成物を冷却してもよい。他の実施形態では、急冷システム120は、反応温度から水素化処理するのに適している温度(例えば、約200〜400℃の間の温度)および水素化分解するのに適している温度(例えば、約400〜450℃の間の温度)へ、1種以上の反応生成物を冷却してもよい。
【0088】
他の実施形態では、システム100は、熱回収システム126を備える。熱回収の場合には、システム126は、急冷システム120と熱回収システム126とを熱的に連結するように作用する熱移送ループを介して、急冷システム(または、他の任意の適切なシステム100のサブシステム)から熱を回収してもよい。1つの実施形態では、回収した熱は、回収熱交換器または蓄熱器としての機能を果たしてもよい。1つの実施形態では、エネルギーは、電気発生システム114のタービンの後で、回収されてもよい。他の実施形態では、エネルギーは、チャンバー104によって実行される熱化学プロセスの後に、回収されてもよい。他の実施形態では、回収されたエネルギーは、熱化学処理の前に、供給原料物質を予熱するために使用されてもよい。他の実施形態では、回収されたエネルギーは、システム100の1つ以上のサブシステムへの補助的な動力(例えば、機械的動力または電力)を製造するために使用されてもよい。
【0089】
他の実施形態では、システム100は、熱遮断システムと連結されてもよい。1つの実施形態では、熱遮断システム(図示しない)は、周囲条件への原子力で発生した熱を遮断する。このように、多数の熱遮断システム、または多数の熱利用システムを連結させることができる。本明細書中では、上述の連結は、1つ以上の熱源108(例えば、原子炉)が、熱化学変換システム102によって利用することができる以上の熱エネルギーを供給する場合に望ましいことに留意されたい。他の実施形態では、熱遮断の連結は、熱システム全体の熱源108側(例えば、原子炉側)における熱変動を平坦化するために使用されてもよい。他の実施形態では、原子炉に基づく熱源である場合には、熱遮断の連結は、周囲条件への原子力によって発生した熱の一部を除去するための熱経路を確保するために使用されてもよい。上述の原子力によって発生した熱の一部は、運転停止した後すぐに、または運転停止した後の望ましい時間内に、原子力システムが製造することができる反応炉の崩壊熱の量に比例する、または反応炉の崩壊熱の量と同じであってもよい。
【0090】
他の実施形態では、システム100は熱化学処理システム122を備える。1つの実施形態では、熱化学処理システム122は、1種以上の反応生成物に対して処理プロセスを実行してもよい。他の実施形態では、熱化学処理システム122は、急冷プロセスの後の1種以上の反応生成物を熱化学的に処理する。1つの実施形態では、熱化学処理システム122は、1種以上の反応生成物に対して水素化処理または水素化分解プロセスを実行してもよい。他の実施形態では、1つ以上の熱源108からの熱エネルギーは、処理システム122によって実行される水素化処理および/または水素化分解を促進させてもよい。他の実施形態では、熱化学反応プロセスおよび次の処理の間にシステム100によって発生した水素は、1種以上の反応生成物を水素化処理または水素化分解するために利用されてもよい。
【0091】
他の実施形態では、システム100は、1種以上の反応生成物、または1種以上の処理された反応生成物を貯蔵するための1つ以上の貯蔵システム124を備える。
【0092】
図1Dは、システム100の1つの実施形態に基づく、システム100の揮発性ガス分離器126を示している。1つの実施形態では、揮発性ガス分離器126は、反応チャンバー104または急冷システム120から所定量の反応生成物を受け取ってもよい。他の実施形態では、揮発性ガス分離器126は、1種以上の反応生成物の残留物から、1種以上の揮発性ガスを分離してもよい。例えば、揮発性ガス分離器126は、固体または液体の反応生成物から、揮発性ガス(例えば、これらに限られないが、CH、C、C、CO、CO、H、HO)を分離してもよい。本明細書中では、揮発性ガス分離器126は、公知の任意の揮発性ガス分離装置または揮発性ガス分離プロセスを備えてもよいことに留意されたい。さらに、これらのガスは、後の利用のために、冷却、浄化、収集、および貯蔵されてもよいことが認められる。揮発性ガスは、本開示において記載した様々な熱化学工程(例えば、水素化処理、および/または水素化分解)のいずれか1つのために水素源を提供するために、製造されてもよい。
【0093】
他の実施形態では、システム100は、ガス分離器126からの揮発性ガスを改質するため、および/またはHを製造するための改質システム128を備える。1つの実施形態では、改質システム128は、外部燃料供給部130と連結されている。この点に関して、外部燃料供給部130は、改質された合成ガス(すなわち、合成ガス)および/またはHを生成するために、揮発性ガスに外部燃料を補充してもよい。例えば、外部燃料供給部130は、合成ガスおよび/またはHを生成するために、炭化水素(例えば、メタン、天然ガスなど)、水、蒸気、熱、および/または電気を、揮発性ガスに供給してもよい。
【0094】
他の実施形態では、改質された揮発性ガスは、システム100内の1つ以上のプロセスを向上させるために、システム100の1つ以上の部分に移送されてもよい。例えば、改質された揮発性ガスは、熱化学変換システム102の1つ以上の部分(例えば、熱化学反応チャンバー104)へ移送されてもよい。これにより、1種以上の化合物を揮発させること、または、1つ以上の熱化学反応(例えば、液化、抽出、熱分解などの間に起こる熱化学反応)から製造される1種以上の化合物を水素化することができる。他の例として、改質された揮発性ガスは、酸素および/または空気と混合され、電気発生システム(例えば、システム114、システム132など)へ供給され、電気発生システム(例えば、電気発生システム114のタービン)における膨張の前に選択された流体の流れに熱を加えるために燃焼されてもよい。
【0095】
他の実施形態では、図1Eに示すように、システム100は、追加の電気発生システム132を備えてもよい。1つの実施形態では、追加の電気発生システム132は、顕熱を得ることができる熱化学変換システム102のいずれかの部分と連結されてもよい。例えば、図1Eに示すように、電気発生システム132は、急冷システム120と熱回収システム126との間の熱移送ループに連結されてもよい。
【0096】
以下は、複数の実施を描写している一連のフローチャートである。理解を容易にするために、フローチャートは、最初のフローチャートが一例の実施を介して複数の実施を表し、その後に続くフローチャートが、以前に表されている1つ以上のフローチャートに基づくサブコンポネントの動作または付加的な構成要素の動作のいずれかとして、最初の(複数の)フローチャートの代替の実施および/または展開を表すように整理されている。当業者は、本明細書に利用されている説明の様式(例えば、一例の実施を表す(複数の)フローチャートの提示を用いて始め、それに続くフローチャートにおいて追加および/またはさらなる詳細を与えている)が種々のプロセス実現の容易な早い理解を一般的に可能にすることを適切に理解する。さらに、当業者は、本明細書に使用されている説明の様式がまた、モジュール型および/またはオブジェクト指向型プログラムの設計パラダイムに自身を十分に適合させることを適切にさらに理解する。
【0097】
図2は、供給原料を反応生成物へ変換する熱化学変換の実行に関連する工程例を表す工程フロー200を示している。工程フローの様々な実施例を含む図2および図2以降の図面での検討および説明は、上述した図1Aから図1Eの実施例に対して、および/または他の実施例と状況とに対して、提供されてもよい。しかしながら、工程フローは、多数の他の環境および状況において、および/または図1A図1Eを改良した変形例において、実行されてもよいことが理解されるべきである。また、様々な工程フローは、例示された順序で提示しているが、様々な工程は、例示している順序以外の順序で行ってもよいし、または、同時に行ってもよいことが理解されるべきである。
【0098】
開始動作の後に、工程フロー200は、エネルギー発生工程210へ移行する。エネルギー発生工程210は、少なくとも1つの熱源108を用いて、熱エネルギーを発生させることを示す。例えば、図1A図1Eに示すように、1つ以上の熱源108は、熱エネルギーを発生させてもよい。例えば、1つ以上の熱源108は、これには限られないが、1つ以上の原子炉(例えば、これらに限られないが、溶融塩冷却型原子炉、液体金属冷却型反応炉、ガス冷却型反応炉、または、超臨界流体冷却型反応炉)を含んでもよい。
【0099】
次に、供給原料供給工程220は、所定量の供給原料を提供することを示す。例えば、図1A図1Eに示すように、供給原料供給システム112は、所定量の供給原料105を、1つ以上の熱化学反応チャンバー104へ供給してもよい。例えば、供給原料供給システム112は、供給する供給原料を1つ以上の熱化学反応チャンバー104へ移送するための固体または液体移送システムを備えてもよい。
【0100】
次に、超臨界流体供給工程230は、所定量の超臨界流体を供給することを示す。例えば、図1A図1Eに示すように、所定量の超臨界流体は、熱エネルギー移送システム106の熱移送要素107内に供給され、貯蔵されてもよい。例えば、超臨界流体は、これらに限られないが、超臨界二酸化炭素および超臨界水を含んでもよい。
【0101】
次に、熱移送工程240は、発生した熱エネルギーの一部を所定量の超臨界流体へ移送することを示す。例えば、図1A図1Eに示すように、1つ以上の熱源108によって発生した熱エネルギーは、熱エネルギー移送システム106の熱移送要素107内に収容されている超臨界流体へ移送されてもよい。
【0102】
次に、エネルギー移送工程250は、所定量の超臨界流体から所定量の供給原料へ、発生した熱エネルギーの少なくとも一部を移送することを示す。例えば、図1A図1Eに示すように、熱エネルギー移送システム106の熱移送要素107内に収容されている超臨界流体内に蓄積された熱エネルギーは、熱化学反応チャンバー104内に収容されている供給原料物質105へ移送されてもよい。
【0103】
次に、熱分解工程260は、少なくとも1種の反応生成物を形成するために、所定量の超臨界流体から所定量の供給原料へ移送された熱エネルギーを用いて、所定量の供給原料に対して熱分解プロセスを実行することを示す。例えば、図1A図1Eに示すように、熱移送要素107は、超臨界流体を、熱化学反応チャンバー104内に収容されている供給原料物質へ供給してもよい。超臨界流体の浸透および膨張特性と共に、超臨界流体に蓄積されている熱エネルギーによって、供給原料105の一部を熱分解し、1種以上の反応生成物(例えば、バイオ原油)を形成してもよい。
【0104】
図3は、図2の工程フロー200の例の他の実施形態を示す。図3は、供給工程220が少なくとも1つの追加工程を含んでいる実施形態を示す。追加の工程は工程302を含んでもよい。
【0105】
工程302は、所定量の炭素質の供給原料を供給することを示している。例えば、図1A図1Eに示すように、供給原料供給システム112は、所定量の炭素質の供給原料105を1つ以上の熱化学反応チャンバー104へ供給してもよい。例えば、供給原料供給システム112は、炭素質の供給原料の供給を1つ以上の熱化学反応チャンバー104へ移送するための固体または液体移送システムを備えてもよい。炭素質の供給原料は、これらに限られないが、石炭、バイオマス材料、混合原料のバイオマテリアル、プラスチック、廃棄物、および埋立廃棄物を含んでもよい。
【0106】
図4は、図2の工程フロー200の例の他の実施形態を示す。図4は、供給工程230が少なくとも1つの追加工程を含んでいる実施形態を示す。追加の工程は工程402を含んでもよい。
【0107】
工程402は、所定量の炭素質の供給原料を供給することを示している。例えば、図1A図1Eに示すように、1つ以上の熱源108によって発生した熱エネルギーは、熱エネルギー移送システム106の熱移送要素107内に収容されている所定量の超臨界二酸化炭素へ移送されてもよい。
【0108】
図5は、図2の工程フロー200の例の他の実施形態を示す。図5は、移送工程240が少なくとも1つの追加工程を含んでいる実施形態を示す。追加の工程は工程502および/または工程504を含んでもよい。
【0109】
工程502は、少なくとも1つ以上の熱源から所定量の超臨界流体へ、発生した熱エネルギーの一部を直接移送することを示している。例えば、図1A図1Eに示すように、熱エネルギー移送システム106の熱移送要素107は、1つ以上の熱源108の作動流体(例えば、原子炉の冷却材として機能する超臨界流体)を、熱化学反応チャンバー104と直接連結させてもよい。
【0110】
他の実施形態では、工程504は、少なくとも1つ以上の熱源から所定量の超臨界流体へ、発生した熱エネルギーの一部を間接的に移送することを示している。例えば、図1A図1Eに示すように、システム100は、熱交換器115を介して、1つ以上の熱源108の作動流体から中間熱移送要素113(例えば、熱移送ループ)の熱移送流体へ、熱エネルギーを移送するように構成される中間熱移送システム111を備えてもよい。続けて、中間熱エネルギー移送システム113は、熱交換器113を介して、中間熱移送要素113から熱化学変換システムの超臨界作動流体へ、熱エネルギーを移送するように配列されている。
【0111】
図6は、図2の工程フロー200の例の他の実施形態を示す。図6は、移送工程250が少なくとも1つの追加工程を含んでいる実施形態を示す。追加の工程は工程602を含んでもよい。
【0112】
工程602は、所定量の超臨界流体の少なくとも一部を所定量の供給原料の少なくとも一部と混合させることにより、所定量の超臨界流体から所定量の供給原料へ、発生した熱エネルギーの少なくとも一部を移送することを示している。例えば、図1A図1Eに示すように、熱移送要素107は、超臨界流体を熱化学反応チャンバー104の内部へ直接流入させてもよい。これにより、超臨界流体を、反応チャンバー105内に配置された供給原料物質105と混合させることができ、その結果、超臨界流体(例えば、超臨界二酸化炭素)内に蓄積された熱エネルギーの一部を、所定量の供給原料へ移送させることができる。
【0113】
図7は、図2の工程フロー200の例の他の実施形態を示す。図7は、熱分解工程260が少なくとも1つの追加工程を含んでいる実施形態を示す。追加の工程は工程702、工程704、および/または工程706を含んでもよい。
【0114】
工程702は、少なくとも1種の反応生成物を形成するために、所定量の超臨界流体から所定量の供給原料へ移送された熱エネルギーを用いて、所定量の供給原料に対して熱分解反応プロセスを実行することを示している。例えば、図1A図1Eに示すように、熱化学反応チャンバー104は、熱移送要素107内に収容されている超臨界流体と熱をやり取りする熱分解チャンバーを備えてもよい。さらに、熱分解チャンバーは、超臨界流体を用いて熱分解チャンバーへ供給された熱エネルギーを利用して、供給原料105に対して熱分解プロセスを実行してもよい。
【0115】
他の実施形態では、工程704は、少なくとも1種の反応生成物を形成するために、所定量の超臨界流体から所定量の供給原料へ移送された熱エネルギーを用いて、350〜600℃の間の温度で、所定量の供給原料に対して高速熱分解反応プロセスを実行することを示している。例えば、図1A図1Eに示すように、熱化学反応チャンバー104は、熱移送要素107内に収容され、350〜600℃の間の温度を有する超臨界流体と熱をやり取りする高速熱分解チャンバーを備えてもよい。さらに、熱分解チャンバーは、超臨界流体を用いて高速熱分解チャンバーへ供給された熱エネルギーを利用して、供給原料105に対して高速熱分解プロセスを実行してもよい。
【0116】
他の実施形態では、工程706は、少なくとも1種の反応生成物を形成するために、所定量の超臨界流体から所定量の供給原料へ移送された熱エネルギーを用いて、所定量の供給原料に対して液化プロセスを実行することを示している。例えば、図1A図1Eに示すように、熱化学反応チャンバー104は、熱移送要素107内に収容されている超臨界流体と熱をやり取りする液化チャンバーを備えてもよい。さらに、液化チャンバーは、超臨界流体を用いて液化チャンバーへ供給された熱エネルギーを利用して、供給原料105に対して液化プロセスを実行してもよい。
【0117】
図8は、供給原料を反応生成物へ変換する熱化学変換の実行に関連する工程例を表す工程フロー800を示す。図8は、図8の工程フロー800の例が、少なくとも1つの追加工程を含んでいる実施形態を示す。追加工程は、分離工程810、812、および/または814を含んでもよい。
【0118】
工程810は、少なくとも1つの熱分解プロセスの後の超臨界流体から、少なくとも1種の反応生成物を分離することを示している。例えば、図1A図1Eに示すように、システム100は、熱化学反応チャンバーに連結しており、熱分解プロセスの後の超臨界流体(例えば、超臨界二酸化炭素)から、1種以上の反応生成物(例えば、バイオ原油)を分離するように構成されている分離ユニット119を備えてもよい。
【0119】
他の実施形態では、工程812は、少なくとも1つの熱分解プロセスの後の少なくとも1種の生成物の溶解度パラメータを制御することにより、少なくとも1つの熱分解プロセスの後の超臨界流体から、少なくとも1種の反応生成物を分離することを示している。例えば、図1A図1Eに示すように、システム100は、熱化学反応チャンバーに連結しており、1種以上の反応生成物の溶解度パラメータを制御することにより、熱分解プロセスの後の超臨界流体(例えば、超臨界二酸化炭素)から、1種以上の反応生成物(例えば、バイオ原油)を分離するように構成されている分離ユニット119を備えてもよい。例えば、分離ユニット119は、超臨界流体の圧力を制御することにより、溶解度パラメータを制御してもよい。
【0120】
他の実施形態では、工程814は、物理的フロー分離器を介して、少なくとも1つの熱分解プロセスの後の超臨界流体から、少なくとも1種の反応生成物を分離することを示している。例えば、図1A図1Eに示すように、システム100は、熱化学反応チャンバーに連結しており、物理的フロー分離器を介して、熱分解プロセスの後の超臨界流体(例えば、超臨界二酸化炭素)から、1種以上の反応生成物(例えば、バイオ原油)を分離するように構成されている分離ユニット119を備えてもよい。例えば、物理的フロー分離器は、密度に基づく分離ユニットを備えてもよい。
【0121】
図9は、供給原料を反応生成物へ変換する熱化学変換の実行に関連する工程例を表す工程フロー900を示す。図9は、図9の工程フロー900の例が、少なくとも1つの追加工程を含んでいる実施形態を示している。追加工程は、乾燥工程910を含んでもよい。
【0122】
工程910は、熱分解プロセスの前に、供給原料の少なくとも一部を乾燥することを示している。例えば、図1A図1Eに示すように、システム100は、熱化学反応チャンバー104によって実行される熱分解プロセスの前に、供給原料物質105を乾燥させる(例えば、5〜15%の水分レベルまで乾燥させる)ための乾燥機134を備えてもよい。
【0123】
図10は、供給原料を反応生成物へ変換する熱化学変換の実行に関連する工程例を表す工程フロー1000を示す。図10は、図10の工程フロー1000の例が、少なくとも1つの追加工程を含んでいる実施形態を示している。追加工程は、予熱工程1010を含んでもよい。
【0124】
工程1010は、熱分解プロセスの前に、供給原料の少なくとも一部を予熱することを示している。例えば、図1A図1Eに示すように、システム100は、熱化学反応チャンバー104によって実行される熱分解プロセスの前に、熱化学反応チャンバー104によって要求される反応温度まで、または、熱化学反応チャンバー104によって要求される反応温度付近まで、供給原料物質105を予熱させるための予熱器を備えてもよい。
【0125】
図11は、供給原料を反応生成物へ変換する熱化学変換の実行に関連する工程例を表す工程フロー1100を示す。図11は、図11の工程フロー1100の例が、少なくとも1つの追加工程を含んでいる実施形態を示している。追加工程は、前処理工程1110を含んでもよい。
【0126】
工程1110は、熱分解プロセスの前に、供給原料の少なくとも一部を前処理することを示している。例えば、図1A図1Eに示すように、システム100は、熱化学反応チャンバー104によって実行される熱分解プロセスの前に、供給原料物質105を前処理するための前処理器を備えてもよい。例えば、前処理器(または、処理システム122)は、熱化学反応チャンバー104によって実行される熱分解プロセスの前に、供給原料物質を事前に水素化処理してもよい。
【0127】
図12は、供給原料を反応生成物へ変換する熱化学変換の実行に関連する工程例を表す工程フロー1200を示す。図12は、図12の工程フロー1200の例が、少なくとも1つの追加工程を含んでいる実施形態を示している。追加工程は、抽出工程1210および/または1211を含んでもよい。
【0128】
工程1210は、供給原料の少なくとも一部から、少なくとも1種の物質を抽出することを示している。例えば、図1A図1Eに示すように、熱化学反応チャンバー104は、物質を移送するための超臨界流体を利用した熱分解の前に、供給原料物質から余分な化合物を除去するように構成されている。
【0129】
工程1212は、供給原料の少なくとも一部から、少なくとも1つの酸化化合物を抽出することを示している。例えば、図1A図1Eに示すように、熱化学反応チャンバー104は、原油および脂質、糖、または他の酸化化合物のうち少なくとも1つを除去するように構成されてもよい。
【0130】
図13Aは、供給原料を反応生成物へ変換する熱化学変換の実行に関連する工程例を表す工程フロー1300を示す。図13Aは、図13Aの工程フロー1300の例が、少なくとも1つの追加工程を含んでいる実施形態を示している。追加工程は、工程1310および/または1320を含んでもよい。
【0131】
工程1310は、熱化学分解プロセスの後の超臨界流体を受け取ることを示している。例えば、図1A図1Eに示すように、電気発生システム114は、熱分解プロセスの後に、熱化学反応チャンバー104の出口から超臨界流体を受け取ってもよい。
【0132】
工程1312は、受け取った超臨界流体を使用して、電気を発生させることを示している。例えば、図1A図1Eに示すように、電気発生システム114は、超臨界流体を利用して電気を発生させてもよい。例えば、超臨界流体は、電気を発生させるために、電気発生システム114のタービンを駆動させてもよい。
【0133】
図13Bは、図13Aの工程フロー1300の例の追加の実施形態を示している。図13Bは、図13Bの工程フロー1300の例が、少なくとも1つの追加工程を含んでいる実施形態を示している。追加工程は、工程1330を含んでもよい。
【0134】
工程1330は、発生させた電気を使用して、水素を発生させることを示している。例えば、図1A図1Eに示すように、水素発生ユニットは、電気発生システム114の電気出力と連結されてもよい。この点について、電気発生システム114からの電気は、水素を発生させるために、水素発生ユニットを駆動させてもよい。
【0135】
図14は、供給原料を反応生成物へ変換する熱化学変換の実行に関連する工程例を表す工程フロー1400を示す。図14は、図14の工程フロー1400の例が、少なくとも1つの追加工程を含んでいる実施形態を示している。追加工程は、工程1410を含んでもよい。
【0136】
工程1410は、少なくとも1種の反応生成物に対して、水素化処理プロセスおよび水素化分解プロセスのうち少なくとも一方を実行することを示している。例えば、図1A図1Eに示すように、処理システム122は、熱分解反応チャンバー104から排出された1種以上の反応生成物に対して、水素化処理プロセス、または水素化分解プロセスを実行してもよい。
【0137】
図15Aは、供給原料を反応生成物へ変換する熱化学変換の実行に関連する工程例を表す工程フロー1500を示す。図15Aは、図15Aの工程フロー1500の例が、少なくとも1つの追加工程を含んでいる実施形態を示す。追加工程は、工程1510を含んでもよい。
【0138】
工程1510は、熱分解プロセスの後の少なくとも1種の反応生成物を急冷することを示している。例えば、図1A図1Eに示すように、急冷システム120は、1種以上の反応生成物が熱分解反応チャンバー104から排出された後に、1種以上の反応生成物を急冷してもよい。
【0139】
図15Bは、図15Aの工程フロー1500の例の追加の実施形態を示している。図15Bは、図15Bの工程フロー1500の例が、少なくとも1つの追加工程を含んでいる実施形態を示している。追加工程は、工程1520を含んでもよい。
【0140】
工程1520は、少なくとも1種の反応生成物から熱を回収することを示している。例えば、図1A図1Eに示すように、熱回収システム126は、急冷システム120と連結されており、熱移送ループを介して、急冷された1種以上の反応生成物から熱を回収するように構成されてもよい。
【0141】
図15Cは、図15Aの工程フロー1500の例の追加の実施形態を示している。図15Cは、図15Cの工程フロー1500の例が、少なくとも1つの追加工程を含んでいる実施形態を示している。追加工程は、工程1530を含んでもよい。
【0142】
工程1530は、少なくとも1種の反応生成物から加熱を遮断することを示している。例えば、図1A図1Eに示すように、熱遮断システム126は、熱化学変換システム102と熱的に連結されており、1種以上の反応生成物、または超臨界流体からの熱を遮断するように構成されてもよい。例えば、熱遮断システムは、ヒートシンクと連結しており、1種以上の反応生成物または超臨界流体に蓄積されている余剰の熱エネルギーを、ヒートシンクへ移送させるように構成されてもよい。
【0143】
図15Dは、図15Aの工程フロー1500の例の追加の実施形態を示している。図15Dは、図15Dの工程フロー1500の例が、少なくとも1つの追加工程を含んでいる実施形態を示している。追加工程は、工程1540を含んでもよい。
【0144】
工程1540は、少なくとも1種の反応生成物から、少なくとも1種の揮発性ガスを分離することを示している。例えば、図1A図1Eに示すように、ガス分離器126は、1種以上の反応生成物を受け取り、不揮発性のガス生成物から1種以上の揮発性ガスの反応生成物を分離してもよい。
【0145】
図15Eは、図15Aの工程フロー1500の例の追加の実施形態を示している。図15Eは、図15Eの工程フロー1500の例が、少なくとも1つの追加工程を含んでいる実施形態を示している。追加工程は、工程1550を含んでもよい。
【0146】
工程1550は、少なくとも1種の揮発性ガスを使用して二原子水素を製造することを示している。例えば、図1A図1Eに示すように、システム100は、改良システム128を備えてもよい。例えば、改良システム128は、ガス分離器126から1種以上の揮発性ガスの反応生成物を受け取り、外部燃料供給130からの1種以上の燃料(例えば、天然ガス、電気、および/または水)を用いて、揮発性ガスの反応生成物を処理してもよい。その後、改良システム128は、合成ガスまたはHを生成するために、揮発性ガスの反応生成物を外部燃料と混合させてもよい。
【0147】
当業者であれば、最先端技術が進歩し、ハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアのシステム形態の処理に関して、ほぼ差異が残されていないことについて認識するであろう。ハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアの使用は、一般的に(しかし、必ずしもそうではなく、特定の状況においては、ハードウェアかソフトウェアかの選択が重要な意義を持つ場合もある)、費用対効果において折り合いをつけるために選択される設計事項である。本開示において示すプロセスおよび/またはシステムおよび/または他の技術を実行することのできる媒体は様々であり(例えば、ハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェア)、また、好ましい媒体は、これらのプロセスおよび/またはシステムおよび/または他の技術が配備される状況に応じて変化することについて、当業者であれば理解するであろう。例えば、速度および正確性が最重要であると判断される場合は、主にハードウェアおよび/またはファームウェア媒体が選択され、あるいは、柔軟性が最重要であると判断される場合は、主にソフトウェアが選択され、あるいは、ハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアの任意の組み合わせが選択される場合もある。従って、本開示において示すプロセスおよび/またはデバイスおよび/または他の技術を実施することのできる媒体は様々に存在しており、一方が他方よりも本質的に優れていることはなく、用いられる全ての媒体は、その媒体が配備される状況に応じて選択されるものであり、実施の際における特定の懸念事項(例えば、速度、柔軟性、あるいは予測性)もまた様々である。光学的な形態を実施する場合は、通常は、光学指向のハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアが用いられることについて、当業者であれば認識するであろう。
【0148】
ここに記述された、いくつかの処理(implementation)において、論理およびこれに類似した処理は、ソフトウェア、または他の制御構造を包含していてもよい。電気回路は、例えば、ここに記述された様々な関数を実行するために構成・配置された、1つ以上の電流パスを備えていてもよい。いくつかの実行において、1つ以上の媒体は、該媒体が、上述のように行うのに用いられる、デバイスによる検出が可能な命令を保持する、あるいは送信したとき、デバイスによる検出が可能な命令を生み出すように構成されていてもよい。いくつかの変形例において、例えば、処理は、ここに記述された1つ以上の操作に関連する1つ以上の命令の受信もしくは送信の処理による、既存のソフトウェアもしくはファームウェア、またはゲートアレイもしくはプログラム可能なハードウェアの更新または変更を包含してもよい。あるいは、いくつかの変形例において、処理は、特定目的のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア要素、および/または特定目的の要素を処理する、あるいは呼び出す一般目的の要素を包含してもよい。規格または他の処理が、ここに記述された1つ以上の具体的な送信媒体、適宜パケット送信、または様々な時に分散型媒体に通すことによって送信されてもよい。
【0149】
あるいは、実行は、特定目的の命令シーケンスを処理すること、または、ここに記述された1つ以上の任意の実質的な機能操作の事象について、許可する、トリガーする、協働する、要求する、あるいは生じさせるために回路を呼び出すことを包含してもよい。いくつかの変形例において、ここでの操作上または論理上の記述は、ソースコードとして表現され、実行可能命令シーケンスとしてコンパイルされる、あるいは呼び出されてもよい。いくつかの状況において、例えば、処理は、全体的または部分的に、C++もしくは他のコードシーケンスといった、ソースコードによって供されていてもよい。他の処理において、ソースまたは他のコード処理は、市販および/または従来の技術を用いて、高レベル記述子言語にコンパイル/処理/翻訳/変換されてもよい(例えば、初めにCまたはC++プログラミング言語技術で記述されて処理し、その後に、プログラミング言語処理系を、論理合成可能な言語処理系、ハードウェア記述言語処理系、ハードウェア設計シミュレーション処理系、および/またはそれに類似した他の表現モードに変換する)。例えば、論理表現(例えば、コンピュータプログラミング言語処理系)の一部または全ては、(例えば、ハードウェア記述言語(HDL)および/または超高速集積回路ハードウェア記述言語(VHDL)もしくはハードウェア(例えばアプリケーション特異的集積回路)を有する物理処理を形成するのに用いられてもよい他の回路モデルを介した)Verilog型ハードウェア記述として、明らかにされてもよい(be manifested)。最適な送信または計算要素、材料供給、アクチュエータ、またはこれらの教示に照らした他の構造を、どのようにして取得して、構成し最適化するのかについて、当業者であれば認識するであろう。
【0150】
上述の詳細な説明では、ブロック図、フローチャート、および/または実施例を用いて、上記デバイスおよび/またはプロセスの様々な実施形態について説明した。これらのブロック図、フローチャート、および/または実施例が、1つ以上の機能および/または処理を含んでいる場合、これらブロック図、フローチャート、または実施例内の各機能および/または処理は、適用性の広いハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、あるいはこれらの実質的に任意の組み合わせによって個々におよび/または組み合わせで実施できることについて、当業者であれば理解するであろう。一実施形態では、本開示において示す構成要素の一部は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、あるいはその他の統合的な形式によって実施することができる。しかし、本開示において示す実施形態の一部の形態は、全体的あるいは部分的に、1つ以上のコンピュータにおいて実行される1つ以上のコンピュータプログラム(例えば、1つ以上のコンピュータシステムにおいて実行される1つ以上のプログラム)、1つ以上のプロセッサにおいて実行される1つ以上のプログラム(例えば、1つ以上のマイクロプロセッサにおいて実行する1つ以上のプログラム)、ファームウェア、あるいはこれらの実質的に任意の組み合わせとして、集積回路内において同等に実施することができ、また、回路設計および/または上記ソフトウェアおよび/またはファームウェアへの符号の書き込みは、当業者の技術範囲内において本開示が十分に行われていることについて、当業者であれば認識するであろう。さらに、本開示において示す構成要素のメカニズムは、プログラムプロダクトとして様々な形式で分配することができ、また、本開示において示す構成要素の実施形態は、上記分配を実施するために実際に用いられる信号を有する媒体の種類に関わらず適用されることについて、当業者であれば理解するであろう。信号を有する媒体の例としては、記録型の媒体(例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオデスク(DVD)、デジタルテープ、コンピュータメモリなど)、および伝送型の媒体(例えば、デジタルおよび/またはアナログ通信媒体(例えば、光ファイバーケーブル、導波管、有線通信リンク、無線通信リンク(例えば、トランスミッター、レシーバー、送信論理操作、受信論理操作など)))が含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0151】
一般的な意味において、当業者は、本明細書に記載の種々の実施形態が、種々の種類の電気機械的なシステムによって、個々に、および/または共同して、実施され得ることを認識する。当該システムは、種々の電気的な構成要素(例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、および/またはこれらの実質的に任意の組み合わせ);並びに機械的な力または動作を与え得る種々の構成要素(例えば、剛体、ばね体もしくはねじれ体、油圧物、電磁的に動作される手段、および/またはこれらの実質的に任意の組み合わせ)を有している。従って、本明細書に使用されるときの“電気機械的なシステム”としては、変換器と動作可能に接続されている電気回路(例えば、アクチュエータ、モータ、圧電性結晶、Micro Electro Mechanical System(MEMS)など)、少なくとも1つの分離した電気回路を有している電気回路、少なくとも1つの集積回路を有している電気回路、少なくとも1つの用途の特殊な集積回路を有している電気回路、コンピュータプログラムによって構成されている一般的な目的の演算装置を形成している電気回路(例えば、処理および/または手段を少なくとも部分的に実施させるコンピュータプログラムによって構成されている一般的な目的のコンピュータ、または処理および/または手段を少なくとも部分的に実施させるコンピュータプログラムによって構成されているマイクロプロセッサ)、記憶装置(例えば、メモリの形態(例えば、ランダムアクセス、フラッシュ、読み出し専用など))を形成している電気回路、通信装置を形成している電気回路(例えば、モデム、通信切替装置、光電気装置など)、および/またはそれらに対する非電気的な類似物(例えば、光学的な類似物または他の類似物)が挙げられるが、これらに限定されない。また、当業者は、電気機械的なシステムとしては、種々の民生の電子工学システム、医療装置、および他のシステム(例えば、モータ駆動の輸送システム、工場の自動操作システム、警備システム、および/または通信/演算システム)が挙げられるが、これらに限定されないことを適切に理解する。
【0152】
一般的な意味において、当業者は、広範なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアおよび/またはこれらの任意の組み合わせによって、個々に、および/または共同して実施され得る本明細書に記載されている種々の局面が、種々の“電気回路”を構成していると見なされ得ることを認識する。従って、本明細書に使用されるときの“電気回路”としては、少なくとも1つの分離した電気回路を有している電気回路、少なくとも1つの集積回路を有している電気回路、少なくとも1つの用途の特殊な集積回路を有している電気回路、コンピュータプログラムによって構成されている一般的な目的の演算装置を形成している電気回路(例えば、処理および/または手段を少なくとも部分的に実施させるコンピュータプログラムによって構成されている一般的な目的のコンピュータ、または処理および/または手段を少なくとも部分的に実施させるコンピュータプログラムによって構成されているマイクロプロセッサ)、記憶装置(例えば、メモリの形態(例えば、ランダムアクセス、フラッシュ、読み出し専用など))を形成している電気回路、および/または通信装置を形成している電気回路(例えば、モデム、通信切替装置、光電気装置など)が挙げられるが、これらに限定されない。当業者は、本明細書に記載の対象がアナログ様式、デジタル様式またはこれらのいくつかの組み合わせにおいて実施され得ることを認識する。
【0153】
当業者は、本明細書中に記載された装置および/またはプロセスの少なくとも1つは、データ処理システムに統合されることができることを認識するであろう。当業者は、データ処理システムは、一般的に、システムユニットハウジング、ビデオ表示装置、メモリ(例えば、揮発性メモリ、または不揮発性メモリ)、プロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ、またはデジタル信号プロセッサ)、計算構成要素(例えば、オペレーティングシステム、ドライバ、グラフィックユーザインターフェイス、およびアプリケーションプログラム)、1つ以上の相互作用装置(例えば、タッチパッド、タッチスクリーン、アンテナなど)、および/またはフィードバックループおよび制御モータ(例えば、位置および/または速度を感知するためのフィードバック;構成要素および/または量を移動させるおよび/または調整するための制御モータ)を含む制御システムのうち1つ以上を備えることを認識するであろう。データ処理システムは、好適な市販の構成要素(例えば、データ計算/伝達および/またはネットワーク計算/伝達システムにおいて典型的に見られるもの)を利用して実行されてもよい。
【0154】
当業者は、ここで述べた要素(例えば動作)、装置、対象およびそれらに付随する議論が、概念の明瞭化の目的の例として用いられたこと、および、種々の構成の修飾が検討されることを理解するだろう。従って、ここで用いられるように、述べた具体例および付随する議論は、より一般的なクラスの代表を意図する。一般に、特定の例の使用は、そのクラスの代表であることが意図され、特定の要素(例えば動作)、装置および対象を盛り込んでいないことは、制限的であるととらえるべきではない。
【0155】
本明細書中では、1つの例示された図として、ユーザが示されるまたは記載されているが、文脈上そうでないことが明らかでない限り、上記のユーザは、人間のユーザ、ロボットのユーザ(例えば、計算構成要素)、および/または実質的にこれらの組み合わせ(例えば、1つ以上のロボットのエージェントによって補助されるユーザ)の代表としてもよいことを、当業者は分かるであろう。一般的に、文脈上そうでないことが明らかでない限り、本明細書中で使用される用語のような「発信者」および/または他の実体指向の用語についても、同様のことを言うことができるということを、当業者は分かるであろう。
【0156】
ここにある本質的に任意の複数形および/若しくは単数形の用語について、当業者は、文脈および/若しくは出願に適切になるように、複数形から単数形へ、並びに/または単数形から複数形へ翻訳し得る。様々な単数形/複数形の置換は、明確化のために、表現上、ここには示されていない。
【0157】
ここで記述される主題は、ときに、他の異なる成分内に含まれるまたはそれと接続される、異なる成分を示す。このような示された構造が単に例であり、実際同じ機能を達成させる他の多くの構造が実行されうることが理解されるだろう。概念的な意味で、同じ機能を達成させる組成の任意の構成は、有効に「関連」するので、所望の機能が達成される。ここから、特定の機能を達成させるのにここで結合される任意の2つの成分は、互いに「関連」しているので、構造や中間成分にかかわらず所望の機能が達成される。同様に、よく関連した任意の2つの成分はまた、互いに「動作可能に接続」または「動作可能に結合」されているようとすることができ、所望の機能が達成される。そして、よく関連している任意の2つの成分は、互いに「動作可能に結合可能」とすることができ、所望の機能が達成される。動作可能に結合可能な具体例は、特に限定されないが、物理的に対になりうるおよび/または物理的に相互作用する成分、および/または無線で相互作用可能、および/または無線で相互作用する成分、および/または論理的に相互作用するおよび/または論理的に相互作用できる成分を含む。
【0158】
いくつかの例では、本願明細書において一つまたは複数のコンポーネントが「するように構成される」「するように構成可能な」「するように動作可能な/動作する」「なされた/なし得る」「可能な」「するのに適合可能な/適合する」などと表現されてもよい。当業者であれば「一般的に、そのような用語(例えば「するように構成される」)は、文脈上そうでないことが明らかでないかぎり、活性化した状態の構成要素、および/または、活性化していない状態の構成要素、および/または、スタンバイ状態の構成要素を包含すること」を理解できるであろう。
【0159】
本願明細書に記載されている本主題の特定の態様を示し、かつ、説明してきたが、当業者であれば「本願明細書の教示に基づき、本願明細書に記載されている主題、および、より広い態様から逸脱しない範囲内で変形および変更が可能である」ことは明らかである。従って、添付の特許請求の範囲は、その範囲内において、本願明細書に記載されている主題の真の精神および範囲の中に含まれるすべての変形および変更を含んでいる。「本願明細書(特に添付の特許請求の範囲(例えば、特許請求の範囲の本文))において使用されている用語は、一般的にオープンタームであることが意図されている(例えば、「を含んでいる」との用語は「を含んでいるが、それに限定されない」と解釈されるべきであり、「を有している」との用語は「を少なくとも有している」と解釈されるべきであり、「を含む」との用語は「を含むが、それに限定されない」と解釈されるべきである)」ことは当業者によって理解されるであろう。さらに、当業者であれば「導入された請求項の記載中の特定の数値に意図がある場合には、そのような意図がその請求項中において明確に記載されており、そのような記載がない場合には、そのような意図は存在しないこと」を理解するであろう。理解を促すために、例えば、後続の添付の特許請求の範囲では、請求項の記載を導入するために「少なくとも一つの」および「一つ以上の」といった導入句を使用することがある。しかし、そのような句を使用したからといって「“a”または“an”といった不定冠詞により請求項の記載を導入した場合、同一の請求項内に『一つ以上の』または『少なくとも一つの』といった導入句と“a”または“an”といった不定冠詞との両方が含まれているときでも、当該導入された請求項の記載を含む特定の請求項が、当該請求項の記載を一つのみ含む例に限定されるということが示唆される」と解釈されるべきでない(例えば、“a”および/または“an”は、通常は、「少なくとも一つの」または「一つ以上の」を意味すると解釈されるべきである)。請求項の記載を導入するために定冠詞を使用する場合にも同様のことが当てはまる。さらに、導入された請求項の記載において、特定の数が明確に記載されている場合であっても、当業者は「そのような記載は、通常は、少なくとも記載された数を含んでいることを意味する、と解釈されるべきである(例えば、他に修飾子がない単なる『二つの記載事項』は、一般的に、『少なくとも二つの記載事項』または『二つ以上の記載事項』を意味する)」ことを認識するであろう。さらに、「A、BおよびCなどのうち少なくとも一つ」に類する伝統的表現法が使用される場合、一般に、そのような構造は、当業者がその伝統的表現法を理解するであろうという点が意図されている(例えば、「A、BおよびCのうち少なくとも一つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの両方、AとCの両方、BとCの両方、および/または、AとBとCのすべてなどを有するシステムを含むが、これに限定されない)。また、「A、BまたはCなどのうち少なくとも一つ」に類する伝統的表現法が使用される場合、一般に、そのような構造は、当業者がその伝統的表現法を理解するであろうという点が意図されている(例えば、「A、BまたはCのうち少なくとも一つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの両方、AとCの両方、BとCの両方、および/または、AとBとCのすべてなどを有するシステムを含むが、これに限定されない)。さらに、「二つ以上の代替用語を表す離接語および/または離接句は、一般的に(文脈上そうでないことが明らかでないかぎり)、明細書中であろうと、特許請求の範囲の中であろうと、図面中であろうと、それらの用語のうちの一つ、それらの用語のうちのいずれか、または、それらの用語の両方を含む可能性を意図すること」が当業者によって理解されるべきであろう。例えば、「AまたはB」との句は、「A」「B」または「AおよびB」の可能性を含むことが一般的に理解されるであろう。
【0160】
添付の特許請求の範囲に関し、当業者であれば「請求項中に記載されている複数の動作は、一般的に任意の順序で行われてもよい」ことを理解できるであろう。また、「各種動作の流れがシーケンス中で提示されている場合であっても、当該各種動作は、図示されている順序とは異なる順序で実行してもよいし、または、並列的に実行してもよいこと」を理解すべきである。そうした代替順序の一例は、文脈上そうでないことが明らかでないかぎり、重複して(overlapping)、交互的に(interleaved)、割り込んで(interrupted)、再度順序づけされて(reordered)、逐次的に(incremental)、先立って(preparatory)、追加的に(supplemental)、同時に(simultaneous)、逆の順序で(reverse)、または、他のさまざまな順序で、行うことを含む。また、「〜に応答して」(responsiveto)、「〜に関連して」(related to)などの用語、または、過去形の形容詞は、文脈上そうでないことが明らかでないかぎり、そうした変形を排除することを意図しないことが通常である。
【0161】
本願明細書に開示されている主題のさまざまな態様は、以下のように、番号の付いた箇条書きの項目で明確に記載されている。
【0162】
1.少なくとも1つの熱源を用いて熱エネルギーを発生させる工程;
所定量の供給原料を供給する工程;
所定量の超臨界流体を供給する工程;
上記発生させた熱エネルギーの一部を上記所定量の超臨界流体へ移送する工程;
上記所定量の超臨界流体から上記所定量の供給原料へ、上記発生させた熱エネルギーの少なくとも一部を移送する工程;および、
少なくとも1種の反応生成物を形成するために、上記所定量の超臨界流体から上記所定量の供給原料へ移送された上記熱エネルギーを用いて、上記所定量の供給原料に対して熱分解プロセスを実行する工程を含む方法。
【0163】
2.上記所定量の供給原料を供給する工程は、所定量の炭素質の供給原料を供給する工程を含むことを特徴とする項目1に記載の方法。
【0164】
3.上記所定量の供給原料を供給する工程は、所定量の超臨界二酸化炭素を供給する工程を含むことを特徴とする項目1に記載の方法。
【0165】
4.上記所定量の超臨界流体から上記所定量の供給原料へ、上記発生させた熱エネルギーの少なくとも一部を移送する工程は、
上記所定量の超臨界流体の少なくとも一部を上記所定量の供給原料の少なくとも一部と混合させることにより、上記所定量の超臨界流体から上記所定量の供給原料へ、上記発生させた熱エネルギーの少なくとも一部を移送する工程を含むことを特徴とする項目1に記載の方法。
【0166】
5.上記少なくとも1種の反応生成物を形成するために、上記所定量の超臨界流体から上記所定量の供給原料へ移送された上記熱エネルギーを用いて、上記所定量の供給原料に対して熱分解プロセスを実行する工程は、
少なくとも1種の反応生成物を形成するために、上記所定量の超臨界流体から上記所定量の供給原料へ移送された上記熱エネルギーを用いて、上記所定量の供給原料に対して熱分解反応プロセスを実行する工程を含むことを特徴とする項目1に記載の方法。
【0167】
6.上記少なくとも1種の反応生成物を形成するために、上記所定量の超臨界流体から上記所定量の供給原料へ移送された上記熱エネルギーを用いて、上記所定量の供給原料に対して熱分解反応プロセスを実行する工程は、
少なくとも1種の反応生成物を形成するために、上記所定量の超臨界流体から上記所定量の供給原料へ移送された上記熱エネルギーを用いて、上記所定量の供給原料に対して、350〜600℃の間の温度で、高速熱分解反応プロセスを実行する工程を含むことを特徴とする項目5に記載の方法。
【0168】
7.上記少なくとも1種の反応生成物を形成するために、上記所定量の超臨界流体から上記所定量の供給原料へ移送された上記熱エネルギーを用いて、上記所定量の供給原料に対して熱分解プロセスを実行する工程は、
少なくとも1種の反応生成物を形成するために、上記所定量の超臨界流体から上記所定量の供給原料へ移送された上記熱エネルギーを用いて、上記所定量の供給原料に対して液化プロセスを実行する工程を含むことを特徴とする項目1に記載の方法。
【0169】
8.上記少なくとも1種の反応生成物は、超臨界流体に可溶であることを特徴とする項目1に記載の方法。
【0170】
9.上記少なくとも1つの熱分解プロセスの後の上記超臨界流体から、上記少なくとも1種の反応生成物を分離する工程をさらに含むことを特徴とする項目1に記載の方法。
【0171】
10.上記少なくとも1つの熱分解プロセスの後の上記超臨界流体から、上記少なくとも1種の反応生成物を分離する工程は、
上記少なくとも1つの熱分解プロセスの後の上記少なくとも1種の生成物の溶解度パラメータを制御することにより、上記少なくとも1つの熱分解プロセスの後の上記超臨界流体から、上記少なくとも1種の反応生成物を分離する工程を含むことを特徴とする項目9に記載の方法。
【0172】
11.上記少なくとも1つの熱分解プロセスの後の上記超臨界流体から、上記少なくとも1種の反応生成物を分離する工程は、
物理的フロー分離器を介して、上記少なくとも1つの熱分解プロセスの後の上記超臨界流体から、上記少なくとも1種の反応生成物を分離する工程を含むことを特徴とする項目9に記載の方法。
【0173】
12.上記供給原料の少なくとも一部を乾燥する工程をさらに含むことを特徴とする項目1に記載の方法。
【0174】
13.上記供給原料の少なくとも一部を予熱する工程をさらに含むことを特徴とする項目1に記載の方法。
【0175】
14.上記供給原料の少なくとも一部を前処理する工程をさらに含むことを特徴とする項目1に記載の方法。
【0176】
15.上記供給原料の少なくとも一部から、少なくとも1種の酸化化合物を抽出する工程をさらに含むことを特徴とする項目1に記載の方法。
【0177】
16.上記熱分解プロセスの後の上記超臨界流体を受け取る工程;および、
上記受け取った超臨界流体を使用して、電気を発生させる工程をさらに含むことを特徴とする項目1に記載の方法。
【0178】
17.上記発生させた電気を使用して、水素を発生させる工程をさらに含むことを特徴とする項目16に記載の方法。
【0179】
18.上記少なくとも1種の反応生成物に対して、水素化処理プロセスおよび水素化分解プロセスのうち少なくとも一方を実行する工程をさらに含むことを特徴とする項目1に記載の方法。
【0180】
19.上記熱分解プロセスの後の上記少なくとも1種の反応生成物を急冷する工程をさらに含むことを特徴とする項目1に記載の方法。
【0181】
20.上記少なくとも1種の反応生成物から熱を回収する工程をさらに含むことを特徴とする項目19に記載の方法。
【0182】
21.上記少なくとも1種の反応生成物による加熱を遮断する工程をさらに含むことを特徴とする項目19に記載の方法。
【0183】
22.上記少なくとも1種の反応生成物から、少なくとも1種の揮発性ガスを分離する工程をさらに含むことを特徴とする項目19に記載の方法。
【0184】
23.上記少なくとも1種の揮発性ガスを使用して、二原子水素を製造する工程をさらに含むことを特徴とする項目22に記載の方法。
【0185】
24.所定量の供給原料を収容するための少なくとも1つの熱化学反応チャンバーを備える熱化学変換システム;および、
少なくとも1つの熱源と熱をやり取りする所定量の超臨界流体を収容する熱移送要素を備える熱エネルギー移送システムを備え、
上記熱エネルギー移送システムは、上記少なくとも1つの熱源から、上記少なくとも1つの熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料の少なくとも一部へ、熱エネルギーを選択的に移送するために、上記少なくとも1つの熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料の少なくとも一部と熱をやり取りする上記所定量の超臨界流体を選択的に配置するように配列され、
上記少なくとも1つの熱化学反応チャンバーは、上記超臨界流体から移送された上記熱エネルギーを用いて、上記供給原料の少なくとも一部を少なくとも1種の反応生成物へ熱変換するように構成されていることを特徴とする装置。
【0186】
25.上記熱エネルギー移送システムは、上記少なくとも1つの熱源から、上記所定量の供給原料の少なくとも一部へ、熱エネルギーを選択的に移送するために、上記超臨界流体を、上記少なくとも1つの熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料と選択的に混合するように構成されていることを特徴とする項目24に記載の装置。
【0187】
26.上記熱エネルギー移送システムは、
上記少なくとも1つの熱源から、上記熱移送要素の上記所定量の超臨界流体へ、直接的に熱エネルギーを移送するように構成された直接熱交換システムを備えることを特徴とする項目24に記載の装置。
【0188】
27.上記熱エネルギー移送システムは、上記少なくとも1つの熱源から、中間熱移送要素へ熱エネルギーを移送するように構成された中間熱移送要素を備える間接熱交換システムを含み、
上記中間熱移送要素は、さらに、上記中間熱移送要素から上記所定量の超臨界流体へ、熱エネルギーを移送するように構成されていることを特徴とする項目24に記載の装置。
【0189】
28.上記熱エネルギー移送システムは、
上記少なくとも1つの熱源から、熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料の少なくとも一部へ、熱エネルギーを選択的に移送するために、上記熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料の少なくとも一部と熱をやり取りする上記所定量の超臨界流体を選択的に配置するためのフロー制御システムを備えることを特徴とする項目24に記載の装置。
【0190】
29.上記熱化学反応炉内に収容されている上記所定量の供給原料の少なくとも一部と熱をやり取りする上記所定量の超臨界流体を選択的に配置するための上記フロー制御システムは、
上記超臨界流体の少なくとも一部を、上記熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料の少なくとも一部と、選択的に混合するためのフロー制御システムを備えることを特徴とする項目28に記載の装置。
【0191】
30.上記少なくとも1つの熱化学反応チャンバーは、多段式の単一の熱化学反応チャンバーを備え、
上記熱エネルギー移送システムは、上記所定量の供給原料の少なくとも一部に対して一連の熱化学反応プロセスを実行するために、複数の温度範囲にわたり上記超臨界流体の複数の部分を、上記多段式の単一の熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料へ移送するように構成されていることを特徴とする項目24に記載の装置。
【0192】
31.上記熱エネルギー移送システムは、上記所定量の供給原料の少なくとも一部に対して乾燥プロセスを実行するために、第1温度範囲の上記超臨界流体の第1部分を、上記単一の熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料へ移送するように構成されていることを特徴とする項目24に記載の装置。
【0193】
32.上記熱エネルギー移送システムは、上記所定量の供給原料の少なくとも一部に対して予熱プロセスを実行するために、第2温度範囲の上記超臨界流体の第2部分を、上記単一の熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料へ移送するように構成されていることを特徴とする項目24に記載の装置。
【0194】
33.上記熱エネルギー移送システムは、上記所定量の供給原料の少なくとも一部に対して液化プロセスを実行するために、第2温度範囲の上記超臨界流体の第3部分を、上記単一の熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料へ供給するように構成されていることを特徴とする項目24に記載の装置。
【0195】
34.上記熱エネルギー移送システムは、上記所定量の供給原料の少なくとも一部に対して抽出プロセスを実行し、上記供給原料の少なくとも一部から少なくとも1種の酸化化合物を除去するために、第4温度範囲の上記超臨界流体の第4部分を、上記単一の熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料へ供給するように構成されていることを特徴とする項目24に記載の装置。
【0196】
35.上記熱エネルギー移送システムは、上記所定量の供給原料の少なくとも一部に対して熱分解プロセスを実行するために、第5温度範囲の上記超臨界流体の第5部分を、上記単一の熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料へ供給するように構成されていることを特徴とする項目24に記載の装置。
【0197】
36.上記少なくとも1つの熱化学反応チャンバーは、
少なくとも1つの熱分解反応チャンバーを備えていることを特徴とする項目24に記載の装置。
【0198】
37.上記少なくとも1つの熱分解反応チャンバーは、
少なくとも1つの高速熱分解反応を備えることを特徴とする項目36に記載の装置。
【0199】
38.上記熱化学変換システムは、少なくとも1つの熱分解チャンバーと少なくとも1つの追加処理チャンバーとを備える多段式の熱化学変換システムであることを特徴とする項目24に記載の装置。
【0200】
39.上記少なくとも1つの追加処理チャンバーは、
供給原料乾燥機、予熱器、前水素化処理チャンバー、液化チャンバー、および抽出チャンバーのうち少なくとも1つを備えることを特徴とする項目38に記載の装置。
【0201】
40.上記少なくとも1つの熱化学反応チャンバーと動作可能に連結しており、上記少なくとも1つの熱化学反応チャンバーから排出された超臨界流体から、少なくとも1種の物質を分離するように構成された分離ユニットをさらに備えることを特徴とする項目24に記載の装置。
【0202】
41.上記供給原料は、炭素質の物質を含むことを特徴とする項目24に記載の装置。
【0203】
42.上記炭素質の物質は、石炭、バイオマス、混合原料のバイオマテリアル、プラスチック、廃棄物、および埋立廃棄物のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする項目41に記載の装置。
【0204】
43.上記超臨界流体は、超臨界二酸化炭素および超臨界水のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする項目24に記載の装置。
【0205】
44.上記少なくとも1つの熱源は、少なくとも1つの原子炉を含むことを特徴とする項目24に記載の装置。
【0206】
45.上記熱化学変換システムの上記少なくとも1つの熱化学反応チャンバーは、
流動床反応炉、超臨界液化反応炉、および超臨界熱分解反応炉のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする項目24に記載の装置。
【0207】
46.上記熱化学反応チャンバーから上記超臨界流体を受け取り、上記供給原料の少なくとも一部を上記少なくとも1種の反応生成物に変換した後の上記超臨界流体を用いて、電気を発生させるように構成され、上記少なくとも1つの熱化学反応チャンバーと流体をやり取りする電気発生システムをさらに備えることを特徴とする項目24に記載の装置。
【0208】
47.上記電気発生システムは、上記熱化学変換システムおよび上記熱エネルギー移送システムのうち少なくとも1つの一部と電気的に連結しており、上記発生させた電気の少なくとも一部を用いて、熱化学変換システムを補強するように構成されていることを特徴とする項目46に記載の装置。
【0209】
48.上記電気発生システムの電気出力と連結している水素発生システムをさらに備えることを特徴とする項目46に記載の装置。
【0210】
49.上記少なくとも1つの化学反応チャンバーと流体をやり取りする急冷システムをさらに備えることを特徴とする項目24に記載の装置。
【0211】
50.上記少なくとも1種の反応生成物を処理することによって、少なくとも1種の精製された生成物を生成するように構成された処理システムをさらに備えることを特徴とする項目24に記載の装置。
【0212】
51.上記少なくとも1種の反応生成物から、少なくとも1種の揮発性ガスを分離するように構成された揮発性ガス分離器をさらに備えることを特徴とする項目24に記載の装置。
【0213】
52.熱化学変換システムは、さらに、上記揮発性ガス分離器から得られた上記少なくとも1種の揮発性ガスを用いて、二原子水素を製造するように構成されていることを特徴とする項目51に記載の装置。
【0214】
53.少なくとも1つの熱源;
所定量の供給原料を収容するための少なくとも1つの熱化学反応チャンバーを備える熱化学変換システム;および、
少なくとも1つの熱源と熱をやり取りする所定量の超臨界流体を収容する熱移送要素を備える熱エネルギー移送システムを備え、
上記熱エネルギー移送システムは、上記少なくとも1つの熱源から、上記少なくとも1つの熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料の少なくとも一部へ、熱エネルギーを選択的に移送するために、上記少なくとも1つの熱化学反応チャンバー内に収容されている上記所定量の供給原料の少なくとも一部と熱をやり取りする上記所定量の超臨界流体を選択的に配置するように配列されることを特徴とするシステム。
【0215】
54.上記少なくとも1つの熱源は、少なくとも1つの原子炉を備えることを特徴とする項目53に記載のシステム。
【0216】
55.上記少なくとも1つの原子炉は、溶融塩冷却型原子炉システム、液体金属冷却型反応炉システム、ガス冷却型反応炉システム、および超臨界流体冷却型反応炉システムのうち少なくとも1つを備えることを特徴とする項目54に記載のシステム。
【図面の簡単な説明】
【0217】
図1A】実施形態に基づく、炭素質の供給原料を反応生成物に熱化学変換するシステムのブロック図である。
図1B】実施形態に基づく、炭素質の供給原料を反応生成物に熱化学変換するシステムのブロック図である。
図1C】実施形態に基づく、炭素質の供給原料を反応生成物に熱化学変換するシステムのブロック図である。
図1D】実施形態に基づく、炭素質の供給原料を反応生成物に熱化学変換するシステムのブロック図である。
図1E】実施形態に基づく、炭素質の供給原料を反応生成物に熱化学変換するシステムのブロック図である。
図2】炭素質の供給原料を反応生成物に熱化学変換する方法のハイレベルフローチャートである。
図3図2とは異なる実施を示すハイレベルフローチャートである。
図4図2とは異なる実施を示すハイレベルフローチャートである。
図5図2とは異なる実施を示すハイレベルフローチャートである。
図6図2とは異なる実施を示すハイレベルフローチャートである。
図7図2とは異なる実施を示すハイレベルフローチャートである。
図8図2とは異なる実施を示すハイレベルフローチャートである。
図9図2とは異なる実施を示すハイレベルフローチャートである。
図10図2とは異なる実施を示すハイレベルフローチャートである。
図11図2とは異なる実施を示すハイレベルフローチャートである。
図12図2とは異なる実施を示すハイレベルフローチャートである。
図13A図2とは異なる実施を示すハイレベルフローチャートである。
図13B図2とは異なる実施を示すハイレベルフローチャートである。
図14図2とは異なる実施を示すハイレベルフローチャートである。
図15A図2とは異なる実施を示すハイレベルフローチャートである。
図15B図2とは異なる実施を示すハイレベルフローチャートである。
図15C図2とは異なる実施を示すハイレベルフローチャートである。
図15D図2とは異なる実施を示すハイレベルフローチャートである。
図15E図2とは異なる実施を示すハイレベルフローチャートである。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13A
図13B
図14
図15A
図15B
図15C
図15D
図15E