(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記キーストーン、前記底梁、前記センターコラム、及び前記アウターコラムが、補強コンクリートから形成されている、請求項1に記載のセミサブ型風車プラットフォーム。
前記キーストーン、前記底梁、前記センターコラム、前記アウターコラム、及び前記上部梁が基礎を画定しており、前記基礎を形成するのに用いた材料の比強度が、前記基礎の底部から前記基礎の最上部に向かって実質的に連続的に高くなっている、請求項1に記載のセミサブ型風車プラットフォーム。
比強度の最も高い材料が前記タワーの最上部に位置するとともに、前記基礎の重心が比較的低くなるように、前記キーストーン、前記底梁、前記センターコラム、及び前記アウターコラムが補強コンクリートから形成されており、前記上部梁が鋼から形成されている、請求項6に記載のセミサブ型風車プラットフォーム。
前記キーストーンと前記底梁が、比較的密度の高いコンクリートから形成されており、前記センターコラムと前記アウターコラムが、比較的密度の低いコンクリートから形成されている、請求項7に記載のセミサブ型風車プラットフォーム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下では、本発明の例示されている実施形態を時折参照しながら、本発明について説明する。しかしながら、本発明は、違う形態で具現化してもよく、本明細書に示されている実施形態に限定されると解釈すべきではないし、いずれの優先順位もない。むしろ、これらの実施形態は、本開示を更に完全なものにするように、かつ本発明の範囲を当業者に伝えるように示されている。
【0010】
下に開示されている本発明の実施形態は概して、スパーブイ型プラットフォーム、テンションレグ型プラットフォーム、及びセミサブ型プラットフォームなどの様々なタイプの浮体式風車プラットフォームを改良するものである。本発明は、改良型の浮体式風車支持システム又はプラットフォームと、浮体式風車支持システムの全体の重量、コスト、及び性能を低減するように選択した材料で、改良型の浮体式風車支持システムの構成部品を構築する改良型の方法と、改良型の浮体式風車支持システムを組み立てる方法を含む。
【0011】
本明細書で使用する場合、平行という用語は、水平線に対して実質的に平行な平面として定義する。垂直という用語は、水平線の面に対して実質的に垂直であることとして定義する。
【0012】
図面、特に
図1を参照すると、海底Sに係留されている浮体式複合風車支持システム又はプラットフォーム10の第1の実施形態が示されている。図示されている浮体式風車プラットフォーム10は、下に詳細に説明されているように、タワー14を支持する基礎12を備える。タワー14は、風車16を支持する。基礎は半潜水式であり、半分が水面下に沈んだ状態で浮かぶように構造化及び構成されている。したがって、基礎12が水に浮かんでいるときには、基礎12の一部が水上に位置することになる。図示されているように、基礎12の一部は、水位線WCよりも下に位置する。本明細書で使用する場合、水位線は、水面が浮体式風車プラットフォーム10と接する大まかな線として定義する。係留ライン18が浮体式風車プラットフォーム10に取り付けられていてよく、更に、その水域での浮体式風車プラットフォーム10の移動を制限するように、海底Sのアンカー20のようなアンカーに取り付けられていてよい。
【0013】
以下で更に詳細に説明するように、また、
図2に最も明確に示されているように、図示されている基礎12は、キーストーン24から径方向外側に延びるとともに、浮力をもたらす3つの底梁22から形成されている。内側又はセンターコラム26がキーストーン24に取り付けられており、3つのアウターコラム28が、底梁22の遠位端に、又は底梁22の遠位端の近くに取り付けられている。センターコラム26とアウターコラム28は、上方、かつ底梁22に対して垂直に延びるとともに、浮力ももたらす。加えて、センターコラム26はタワー14を支持する。径方向支持体又は上部梁30がセンターコラム26と各アウターコラム28に連結している。タワー14は、センターコラム26に取り付けられている。所望に応じて、キャットウォーク32を各上部梁30に取り付けてよい。各キャットウォーク32は、タワー14の底面の全体又は一部の周囲に取り付けられた連結キャットウォーク32aによって連結されていてよい。
図2では、明確にするために、1つの上部梁30上のキャットウォーク32の一部が取り除かれている。
【0014】
本明細書に示されている実施形態では、風車16は水平軸風車である。あるいは、風車は、
図1Aの16’で示されているような垂直軸風車であってもよい。風車16のサイズは、浮体式風車プラットフォーム10が係留される場所の風況と所望の発電出力によって変化することになる。例えば、風車16の出力は、約5MWであってよい。あるいは、風車16の出力は、約1MW〜約10MWの範囲内であってもよい。
【0015】
風車16は、回転可能なハブ34を備える。少なくとも1つの回転翼36がハブ34に結合されているとともに、ハブ34から外側に延びている。ハブ34は、発電機(図示なし)に回転可能に結合されている。発電機は、変圧器(図示なし)と水中電力ケーブル37を介して電力系統(図示なし)に連結されていてもよい。示されている実施形態では、ローターは3つの回転翼36を有する。別の実施形態では、ローターは、3つ超又は3つ未満の回転翼36を有してもよい。風車16には、ハブ34の向かい側にナセル38が取り付けられている。
【0016】
図3及び6に示されているように、キーストーン24は、上面24bを画定する上壁24aと、下壁24cを備え、径方向外側に延びる3つの脚部38を有する中心部24dを更に画定する。各脚部38は、底梁22に取り付けられる実質的に垂直な連結面38bを画定する端壁38aと、対向し合う側壁38cとを備える。隣接し合う脚部38の側壁38cの間には、実質的に垂直な移行壁38dが延びている。
【0017】
キーストーン24の示されている実施形態では、隣接し合う脚部38の、軸方向に延びる中心線間の角度が、
図5に示されているように、約120度の角度Aとなるように、3つの脚部38が形成されている。あるいは、キーストーン24は、4つ以上の底梁22に取り付けるために、4つ以上の脚部を備えてよい。
【0018】
キーストーン24は、連結面38bから側壁38cを通じてキーストーン24の内側の方に延びる第1のダクト76aを複数備える。これらのダクト76aは、各脚部38で対向するキーストーン24の側部に、側壁38cを通って横方向に形成された第1のダクト78aと軸方向に整列されている。同様に、第2のダクト76bが複数、連結面38bから、上壁24a及び下壁24cを通じて、キーストーン24の内側の方に延びている。第2のダクト76bは、脚部38で対向するキーストーン24の側部に、側壁38c及び移行壁38dを通じて横方向に形成された第2のダクト78bと軸方向に整列されている。
【0019】
示されているキーストーン24は、補強コンクリートから形成されており、内部中央の空洞を備えてよい。各脚部38は、内部脚部空洞も備えてよい。遠心コンクリートプロセス又は従来のコンクリート型など、いずれかの望ましいプロセスを用いて、キーストーン24を製造してよい。あるいは、プレキャストコンクリート業界で使われているような他のプロセスを用いてもよい。キーストーン24のコンクリートは、高張力鋼ケーブル及び高張力鋼補強筋又は鉄筋など、いずれかの従来の補強材で補強してよい。あるいは、キーストーン24は、FRP、鋼、又は補強コンクリートとFRPと鋼とを組み合わせたものから形成してよい。
【0020】
図3及び6に最も明確に示されているように、各底梁22は、上面22bを画定する上壁22aと、下壁22cと、対向し合う側壁22dと、キーストーン24の垂直な連結面38bに連結される第1の端壁22eと、半筒状の第2の端壁22fとを備える。キーストーン24のように、示されている底梁22は、上記のような補強コンクリートから形成されている。あるいは、底梁22は、FRP、鋼、又は補強コンクリートとFRPと鋼を組み合わせたものから形成されていてもよい。
【0021】
図2に概略が示されているように、各底梁22に、第1のバラスト室46が1つ以上、形成されていてもよい。また、各アウターコラム28に、第2のバラスト室48が1つ以上、形成されていてもよい。
【0022】
再び
図3を参照すると、センターコラム26は、外面56aと、第1の軸方向端部56bと、第2の軸方向端壁56cとを有する円筒形の側壁56を備え、中空の内部空間を画定する。同様に、アウターコラム28は、外面60aと、第1の軸方向端部60bと、第2の軸方向端壁60cとを有する円筒形の側壁60を備え、中空の内部空間を画定する。キーストーン24及び底梁22のように、示されているセンターコラム26とアウターコラム28は、上記のような補強コンクリートから形成されている。あるいは、センターコラム26とアウターコラム28は、FRP、鋼、又はプレストレスト補強コンクリートとFRPと鋼を組み合わせたものから形成されていてもよい。
【0023】
示されている浮体式複合風車プラットフォーム10は、3つの底梁22と3つのアウターコラム28を備える。しかしながら、改良型の浮体式複合風車プラットフォーム10は、4つ以上の底梁22とアウターコラム28を有するように構築してもよいことが分かるであろう。
【0024】
再び
図3を参照すると、基礎12をポストテンショニングする方法が示されている。矢印84aによって表されている第1の緊張材が、センターコラム26の側壁56とキーストーン24を通って、長手方向に延びている。同様に、第1の緊張材84aは、各アウターコラム28の側壁60と、底梁22を通って、長手方向に延びている。第1の緊張材84aは、底梁22の壁22a、22c、及び22dの1つ以上と、キーストーン24を通って、長手方向にも延びている。第1の緊張材84aの自由端は、キーストーン24、底梁22、センターコラム26、及びアウターコラム28の外面に、好適な定着具で定着する。
【0025】
第1の緊張材84aを設置したら、長手方向にポストテンショニングを行い、その際、緊張材84aに応力を加え、適切に固定する。緊張材84aは、元の長さに戻ろうとするが、アンカーによって、元の長さに戻るのを防ぐ。第1の緊張材84aは、恒久的に応力を受けた状態、すなわち、引き延ばされた状態に保たれるので、キーストーン24と底梁22のコンクリート、キーストーンとセンターコラム、及び底梁22とアウターコラム28に圧縮力を付与する。このポストテンショニングに由来する圧縮は、後に加わる負荷、すなわち、タワー14と風車16に加わる風応力によって浮体式風車プラットフォーム10に加わるモーメントによって作られる張力を打ち消す。
【0026】
矢印84bによって表される第2の緊張材は、底梁22の軸に対して垂直な方向で、各底梁22の壁22a、22c、22dの1つ以上を通って延びていてよい。第2の緊張材84bの自由端は、上記のように張力をかけ、定着してよい。
【0027】
本明細書に示されている実施形態では、ポストテンショニング緊張材84a及び84bは、高張力鋼ケーブルのような鋼ケーブルである。あるいは、ポストテンショニング緊張材は、いずれかの他の高張力強度材で形成されていてもよい。
【0028】
所望に応じて、
図3に示されているガスケットGのようなシール部材をキーストーン24と底梁22との間に配置して、キーストーン24と底梁22との連結部をシールしてよい。好適なガスケット材の非限定例としては、ネオプレン、コーキング、ゴム、及びその他のエラストマーが挙げられる。
【0029】
図3を参照すると、上部梁30は、実質的に軸方向に負荷される部材として構成されており、センターコラム26の上端と、各アウターコラム28の上端との間に、実質的に水平に延びている。示されている実施形態では、上部梁30は、外径が約4フィート(1.2m)の管状の鋼で形成されている。あるいは、上部梁30は、FRP、補強コンクリート、又は補強コンクリートとFRPと鋼を組み合わせたものから形成されていてよい。各上部梁30は、各端部に取り付けブラケット30aを備える。取り付けブラケット30aは、ねじ式固定具などのように、センターコラム26及び各アウターコラム28上の鋼プレートなどの取り付け部材30bに取り付けるように構成されている。
【0030】
上部梁30は更に、タワー14の底面の曲げモーメントに実質的に抵抗しないように設計及び構成されており、曲げ荷重を担わない。むしろ、上部梁30は、センターコラム26とアウターコラム28との間で引張力と圧縮力を受けたり付与したりする。
【0031】
示されている上部梁30は、直径約4フィートの鋼で形成されており、補強コンクリートから形成された類似の梁よりも軽くて薄い。浮体式風車プラットフォーム10の上部に、比較的軽くて薄い上部梁30、すなわち、軸方向に負荷される部材を用いることにより、浮体式風車プラットフォーム10の底部(重量が最も必要とされるプラットフォーム構造体である)の方に、大きい相対重量を配分可能になる。重量の減少はかなりのものにできる。例えば、重量が約800,000ポンドのコンクリート部材を、重量が約70,000ポンドの鋼ビームに交換できるので、材料コストと建設コストの節約という利点も得られる。
【0032】
示されている実施形態では、タワー14は、中空の内部空間14bを画定する外壁14aを有する管状をしており、いずれかの好適な外径と高さを有してよい。示されている実施形態では、タワー14の外径は、その底面における第1の直径から、その上端における第2の直径であって、第1の直径よりも小さい第2の直径に向かって細くなっている。示されているタワー14は、繊維強化ポリマー(FRP)複合材から形成されている。他の好適な複合材の非限定例としては、ガラス及び炭素FRPが挙げられる。タワーは、複合積層材から形成されていてもよい。あるいは、タワー14は、上で詳述したように、基礎12の構成部品と同様に、コンクリート又は鋼から形成されていてもよい。
【0033】
タワー14は、いずれの数の区域14cで形成されていてもよい。センターコラム26及びアウターコラム28のように、タワーの中空の内部空間14bは、1つ以上のフロア96によって、1つ以上の内部区域94にサブ分割されていてよい。これらの内部区域94は、風車16及び浮体式複合風車プラットフォーム10の操作の際に用いる機器のための空間として構成してよい。
【0034】
有益なことに、上記のような複合材から形成されるタワー14は、水位線WLよりも上の質量が、従来の鋼タワーと比べて小さい。FRP複合タワー14の質量が小さくなっているので、浮体式風車プラットフォーム10の安定性を保つために水線WLよりも下に位置しなければならない基礎12の質量も、いくらかのバラストを含め、小さくすることができる。これにより、風力発電装置の全体的なコストが減少する。
【0035】
重大なことに、浮体式風車プラットフォーム10とタワー14の材料は、基礎12の上部の方が強度の高い軽量な材料となり、基礎12の下部の方が重い材料となるように選択してよい。上で詳述したように、キーストーン24、底梁22、センターコラム26、及びアウターコラム28は、補強コンクリートから形成してよく、その一方で、基礎12の上部に位置する上部梁30は、鋼から形成してよい。基礎12の上端に取り付けられるタワー14は、FRPから形成してよい。例示的な一実施形態では、キーストーン24及び底梁22など、基礎12の下部は、比較的密度の高いコンクリートから形成されており、センターコラム26及びアウターコラム28など、基礎12の上部は、比較的密度の低いコンクリートから形成されている。したがって、浮体式風車プラットフォーム10とタワー14を形成するのに用いる材料の比強度は、浮体式風車プラットフォーム10の底部からタワー14の最上部に向かって、概ねかつ実質的に連続的に高くなっていき、タワー14の最上部で比強度が最高になる。このような形で構築された浮体式風車プラットフォーム10とタワー14は、重心が比較的低い。
【0036】
バラスト室46及び48は、複数のパイプとポンプ(図示なし)を備える能動型バラストシステムによって流体連結されていてよいことが分かるであろう。例えば、パイプとポンプからなるこのような能動型バラストシステムは、全てのバラスト室46及び48を一緒に連結することができる。このようなシステムを用いて、例えば、バラストをアウターコラム28のバラスト室48の1つ又は底梁22のバラスト室46の1つから、別のバラスト室46及び48のうちのいずれかに移してよい。一実施形態では、能動型バラストシステムは、毎分1200ガロンのポンプを2つ備える。このような能動型バラストシステムは、30分間の揚排水で、タワーの垂直傾斜を約5度調節できると推定される。能動型バラストシステムにより、浮体式風車プラットフォーム10の構造的負荷を軽減でき、それにより、浮体式風車プラットフォーム10は、このような能動型バラストシステムを備えない類似の風車プラットフォームよりもサイズを小さくできる。
【0037】
加えて、能動型バラストシステムにより、あらゆる動作条件及び環境条件において、また、浮体式風車プラットフォーム10又は風車16のいずれかの構成部品が損傷したときに、浮体式風車プラットフォーム10のピッチと揺れ角を、予め設定した設計制限内に保つために、水を選択的にバラスト室46に追加したり、バラスト室46から除去したりできるようになる。バラストは水として記載されているが、バラストは、スラリーのような他の好適な流体でもよいことが分かるであろう。好適なスラリーは、高密度物質の粒子と水を含んでよい。例えば、バラストとしての水の代わりに、塩化カルシウムと水で形成されたスラリーを用いてよい。
【0038】
図4及び5を参照すると、浮体式風車プラットフォーム10の一実施形態が示されている。
図4及び5に示されている実施形態では、風車16の出力は約6MWであり、ローター径D1は約496フィート(約151m)である。このような風車を支持するように、浮体式風車プラットフォーム10のプラットフォーム外径D2は約301フィート(約92m)であり、プラットフォーム幅Wは約265フィート(約80m)である。アウターコラム28とセンターコラム26の外径D3はそれぞれ約30フィート(約9m)である。浮体式風車プラットフォーム10は、底梁22の底部からハブ34の中心までの高さH1が約329フィート(約100m)であり、底梁22の底部から回転翼36の遠位端までの最大高さH2(回転翼がタワー14と軸方向に整列されている場合)が約642フィート(約196m)である。基礎12は、底梁22の底部からセンターコラム26及びアウターコラム28の中心の最上部までの高さがそれぞれ約115フィート(約35m)である。
図4及び5に示されている浮体式風車プラットフォーム10は、水域に配置したときの喫水H4が約66フィート(約20m)である。
【0039】
本明細書に示されている改良型の浮体式風車プラットフォーム10の各構成部品のサイズ及び寸法は、支持される風車16のサイズと、改良型の浮体式風車プラットフォーム10が配置される場所の環境条件によって異なることが分かるであろう。
【0040】
改良型の浮体式風車プラットフォーム10を組み立てる方法の第1の実施形態では、まず、ドライドック、すなわち乾ドックで、補強コンクリート製のキーストーン24と底梁22を形成する。続いて、上記のように、底梁22をキーストーンに対してポストテンショニングする。続いて、ドライドック、すなわち乾ドックに水を張って、キーストーン24と底梁22を含むアセンブリーが浮かぶようにする。十分な喫水を得た状態で、キーストーン24と底梁22のアセンブリーをドック又は岸壁側の組み立て区域に動かして、浮体式風車プラットフォーム10の残りの構成部品を組み立てている間、アセンブリーが浮いたままになるようにする。
【0041】
続いて、センターコラム26をキーストーン24に、アウターコラム28を底梁22に、所定の位置で形成する。センターコラム26とアウターコラム28は、いずれかの所望のコンクリート形成方法によって、複数の断片で、又は1回の形成操作で形成してよい。形成したら、上記のように、センターコラム26をキーストーン24に、アウターコラム28を底梁22に対してそれぞれポストテンショニングする。続いて、軸方向に負荷される上部梁30を取り付けてから、タワー14と風車16を取り付けて、浮体式風車プラットフォームアセンブリーを画定する。
【0042】
完全に組み立てたら、タワー14と風車16を取り付けた浮体式風車プラットフォーム10をドライドック、すなわち乾ドックから、係留場所に引き出してよい。引き出す間、及び/又は係留場所に到達したら、バラスト室46及び48を水で満たしてよい。続いて、浮体式風車プラットフォーム10を、海底Sに事前に固定した係留ライン18に取り付けてよい。続いて、上記のように、浮体式風車プラットフォーム10を水中電力ケーブル37に取り付ける。
【0043】
改良型の浮体式風車プラットフォーム10を組み立てる方法の第2の実施形態では、まず、ドライドック、すなわち乾ドックで、補強コンクリート製のキーストーン24と底梁22を形成する。続いて、上記のように、底梁22をキーストーンに対してポストテンショニングする。続いて、センターコラム26をキーストーン24に、アウターコラム28を底梁22に、所定の位置で形成する。センターコラム26とアウターコラム28は、いずれかの所望のコンクリート形成方法によって、複数の断片で、又は1回の形成操作で形成してよい。形成したら、上記のように、センターコラム26をキーストーン24に、アウターコラム28を底梁22に対してそれぞれポストテンショニングする。続いて、軸方向に負荷される上部梁30を取り付けてから、タワー14と風車16を取り付ける。
【0044】
続いて、ドライドック、すなわち乾ドックに水を張って、タワー14と風車16を取り付けた浮体式風車プラットフォーム10が浮かぶようにする。タワー14と風車16を取り付けた浮体式風車プラットフォーム10をドライドック、すなわち乾ドックから係留場所に引き出してよい。引き出す間、及び/又は係留場所に到達したら、バラスト室46及び48を水で満たしてよい。続いて、浮体式風車プラットフォーム10を、海底Sに事前に固定した係留ライン18に取り付けてよい。続いて、上記のように、浮体式風車プラットフォーム10を水中電力ケーブル37に取り付ける。
【0045】
改良型の浮体式風車プラットフォーム10及びそれに取り付けられた風車16の通常動作中に、システムメンテナンス、風車16の修繕、又は風車16の交換が必要になることがある。改良型の浮体式風車プラットフォーム10及びそれに取り付けられた風車16のいずれかの部分のメンテナンス、修繕、又は交換を行う方法の第1の実施形態では、浮体式風車プラットフォーム10を係留ライン18及び水中電力ケーブル37から外す。続いて、浮体式風車プラットフォーム10をドック又は岸壁側の修繕区域に引き入れてよい。引き入れている間、及び/又はドック又は岸壁側の修繕区域に到達したら、所定量のバラスト水をバラスト室46及び48から除去する。続いて、ドック又は岸壁側の修繕区域において、部品の必要なメンテナンス、修繕、又は交換を行う。続いて、浮体式風車プラットフォーム10を準備し、再び係留場所に引き出してよい。引き入れている間、及び/又は係留場所に到達したら、バラスト室46及び48を水で満たしてよい。続いて、上記のように、浮体式風車プラットフォーム10を係留ライン18に取り付け、水中電力ケーブル37に取り付ける。
【0046】
動作制御及びモニタリングのために、浮体式風車プラットフォーム10は、浮体式風車プラットフォーム10が損傷した場合に、エネルギー出力を最適化するとともに、動作を保つように、負荷、加速、平均ピッチ、及び揺れ角、並びに浮体式風車プラットフォーム10、タワー14、及び風車16全体にわたる疲労応力の1つ以上を低減するSupervisory Control and Data Acquisition(SCADA)システムのような能動制御システムを備えてよい。浮体式風車プラットフォーム10は、風速及び風の変動のような様々な環境条件と、プラットフォームピッチ、様々な構造部品のひずみ、及び浮体式風車プラットフォーム10の加速のような動作条件を検知するセンサーを複数備える。望ましくない負荷を軽減するために、風車翼のピッチを調節して、検知された様々なパラメーターを補正してよい。例えば、風車回転数を調節してよく、風車翼ピッチを制御して、力を最大化できる。これらの調節は、コントローラーによって制御してよく、このコントローラーとしては、アルゴリズムを有するコンピューターを挙げてよい。
【0047】
浮体式風車プラットフォーム10、タワー14、及び風車16における様々な場所又はデータボックスで、下で詳述する性能及び環境のデータを収集し、一連のチップ、プロセッサー、又はコンピューターを通じて、浮体式風車プラットフォーム10に配置されたデータ取得システム(DAS)に送る。あるいは、DASは、浮体式風車プラットフォーム10の遠隔に配置されていてもよく、無線信号を通じて、又は水中ケーブルを介して、データを受信してよい。
【0048】
示されている実施形態では、データボックスは、ハブ34内、ナセル38内、タワー14の最上部、タワー14の底面、及び基礎12内に配置されている。浮体式風車プラットフォーム10は、データボックスをこれらの場所のいずれかの1つ以上に備えてよいことは分かるであろう。ハブ34からのデータは、スリップリング(図示されていないが、従来の形では、風車16とナセル38との間に位置する)を通じて、ナセル38内のデータボックスに送られる。更に、データは、ナセル38内、タワー14の最上部、及び基礎14内のデータボックスからタワー14の底面のデータボックスに送られてから、DASに送られる。
【0049】
オンボードセンサーに加えて、隣接する浮体式風車プラットフォーム10と、浮体式風車プラットフォーム10の遠隔のブイBに、センサーが取り付けられていてもよい。これらのリモートセンサーからのデータは、無線信号を通じて、又は水中ケーブルを介して、DASに送ることができる。したがって、DASは、いずれかの所望の数の浮体式風車プラットフォーム10のセンサー及びいずれかの数のリモートセンサーから入力を受信できる。
【0050】
改良型の浮体式風車プラットフォーム10とともに用いてよいリモートセンサーの例としては、Light Detection and Ranging(LIDAR)を備えたブイと、カメラ、GPS、並びに風速、風向き、表面温度、湿度、気圧、ブイの並進と回転、波の高さ、波の方向、波の周期、電流プロファイル、水の塩分と電導度、及びブイの並進と回転を検知するなどの様々な気象及び環境センサーを備えたブイが挙げられる。
【0051】
1つ以上の浮体式風車プラットフォーム10を操作及び制御する方法の第1の実施形態では、ハブ34内のデータボックスが、光インテロゲーター、並びに/又は風車翼のたわみ、風車翼のねじれ、風車翼のピッチ、及び風車翼のピッチ駆動のひずみを検知するセンサーからデータを受け取る。
【0052】
ナセル38内のデータボックスは、ナセルセンサー、周囲条件センサー、及び風車センサーからデータを受け取る。ナセルセンサーとしては、ローター速度、ローターの位置、ロータートルク、風車の有効電力、発電機のエアギャップ、発電機回転数、ナセルの位置、並びにタワー最上部の並進及び回転を検知するセンサーを挙げてよい。周囲条件センサーとしては、自由流風速、後流風速、相対湿度、圧力、温度、風速、及び風向きを検知するセンサーを挙げてよい。風車センサーとしては、有効電力、グリッドの状態、ブレーキ状態、風車翼ピッチ、風速、風向き、及びナセルの位置を検知するセンサーを挙げてよい。
【0053】
タワー14の最上部のデータボックスは、タワー最上部の加速、タワー最上部のたわみ、タワー最上部のトルク、並びにタワー最上部の並進及び回転を検知するセンサーからデータを受け取る。
【0054】
タワー14の底面のデータボックスは、タワー底面の加速、タワー底面のたわみ、タワー底面の並進及び回転、タワー中央のたわみ、タワー底面及び基礎12の並進ひずみを検知するセンサーからデータを受け取る。
【0055】
基礎12内のデータボックスは、基礎12の並進及び回転、基礎12のたわみ、係留ライン18のひずみ、テンションバーの腐食、並びにテンションバーのひずみの1つ以上を検知するセンサーからデータを受け取る。加えて、基礎12内のデータボックスは、水位、風のプロファイル、バラスト水位、温度を含む周囲条件データと、いずれかのオンボードカメラからのデータを受け取る。
【0056】
1つ以上の浮体式風車プラットフォーム10を操作及び制御する方法の第2の実施形態では、ナセル38内のデータボックスは、代わりに、ナセルセンサー、周囲条件センサー、及び風車センサーからデータを受け取ってよく、この場合、ナセルセンサーとしては、ローター速度、ローターの位置、ロータートルク、発電機のエアギャップ、発電機回転数、及びナセルの位置を検知するセンサーを挙げてよい。周囲条件センサーとしては、代わりに、自由流風速、相対湿度、圧力、温度、風速、及び風向きを検知するセンサーを挙げてよい。風車センサーとしては、有効電力、グリッドの状態、ブレーキ状態、風車翼ピッチ、風速、風向き、及びナセルの位置を検知するセンサーを挙げてよい。
【0057】
1つ以上の浮体式風車プラットフォーム10を操作及び制御する方法の第2の実施形態では、基礎12内のデータボックスは、代わりに、水位、バラスト水位、温度を含む周囲条件データと、いずれかのオンボードカメラからのデータを受け取ってよい。
【0058】
上記のように、能動制御システムは、浮体式風車プラットフォーム10が損傷した場合に、エネルギー出力を最適化するとともに、動作を保つように、負荷、加速、平均ピッチ、及び揺れ角、並びに浮体式風車プラットフォーム10、タワー14、及び風車16の全体にわたる疲労応力の1つ以上を低減する。加えて、パイプ102、ポンプ104、並びにバラスト室46及び48を用いて、あらゆる動作条件及び環境条件において、また、浮体式風車プラットフォーム10又は風車16のいずれかの構成部品が損傷したときに、浮体式風車プラットフォーム10のピッチと揺れ角を、予め設定した設計制限内に保ってよい。具体的には、パイプ102、ポンプ104、並びにバラスト室46及び48を用いてバラスト水を移動させて、浮体式風車プラットフォーム10、タワー14、風車16を垂直に保ってよい。
【0059】
さらに、能動制御システムを風車のピッチ制御と風車の発電機回転数とともに用いて、システム全体にわたる応力と加速を最小限にしてよい。
【0060】
好ましい実施形態において、本発明の原理及び動作態様について説明してきた。しかしながら、本明細書に記載されている本発明は、その範囲から逸脱しなければ、具体的に例示及び説明されているもの以外でも実施できることに留意されたい。