【文献】
Motorola Mobility,CQI Definition for CoMP[online],3GPP TSG-RAN WG1#70 R1-123791,2012年 8月 5日,pp.1-8,[検索日:2018.09.27],インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_70/Docs/R1-123791.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ユーザ機器(UE)は、単一のチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースについての測定値に対応する少なくとも1つのチャネル状態情報(CSI)を生成する、請求項1に記載の方法。
チャネル状態情報(CSI)が複数のチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースについての測定値に対応する場合に、複数のチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースの信号強度を合計することにより、前記チャネル状態情報(CSI)を求める、請求項1に記載の方法。
前記ユーザ機器(UE)は、少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースについての信号測定及び少なくとも1つの他のチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースについての干渉測定に対応する少なくとも1つのチャネル状態情報(CSI)を生成する、請求項5に記載の方法。
複数のチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースについての測定値から測定結果を求めることは、複数のチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースの信号強度を合計することにより、前記測定結果を求めることを意味する、請求項8に記載の方法。
前記ユーザ機器(UE)は、少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースについての信号測定及び少なくとも1つの他のチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースについての干渉測定に対応する少なくとも1つのチャネル状態情報(CSI)を生成する、請求項10記載の方法。
複数のチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースについての測定値から測定結果を求めることは、複数のチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースの信号強度を合計することにより、前記測定結果を求めることを意味する、請求項15に記載の基地局。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下で説明される例示的な無線通信システム及び無線通信デバイスは、ブロードキャストサービスをサポートする無線通信システムを使用する。無線通信システムは、広範に展開されて、音声、データ等のさまざまなタイプの通信を提供する。これらのシステムは、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、第3世代パートナーシッププロジェクトロングタームエボリューション(3GPP LTE)無線アクセス、3GPPロングタームエボリューションアドバンスト(LTE-A又はLTE-Advanced)、3GPP2ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、WiMax、又はいくつかの他の変調技術に基づいていてもよい。
【0008】
特に、以下で説明される例示的な無線通信システム及び無線通信デバイスは、本明細書においては3GPPと称される"第3世代パートナーシッププロジェクト"と名付けられる共同事業体によって提案された規格等の1つ又は複数の規格をサポートするように計画されていてもよく、3GPPは、R2-162366,"ビームフォーミングの効果",Nokia及びAlcatel-Lucent、R2-163716,"ビームフォーミングに基づく高い周波数の新たな無線(NR)の技術に関する議論",Samsung、R2-162709,"NRにおけるビームのサポート",Intel、R2-162762,"NRにおけるアクティブモードのモビリティ:高い周波数におけるSINRの低下",Ericsson、RP-150465,"新たなSIの提案:LTEのための待ち時間減少技術に関する研究",Ericsson及びHuawei、及びTS 36.213 v13.1.1,"E-UTRA物理層手順 (Release 13)"を含んでもよい。上記に挙げられた規格及び文献は、それらの内容全体が参照により本明細書に明白に取り込まれる。
【0009】
図1は、本発明の1つの実施形態にしたがった複数アクセスの無線通信システムを示している。アクセスネットワーク(AN)100は、複数のアンテナグループを含み、一方のアンテナグループは、アンテナ104及び106を含み、他方のアンテナグループは、アンテナ108及び110を含み、追加のアンテナグループは、アンテナ112及び114を含む。
図1においては、各々のアンテナグループについて2つのみのアンテナが示されているが、各々のアンテナグループについてより多くのアンテナ又はより少ないアンテナを使用してもよい。アクセス端末(AT)116は、アンテナ112及び114と通信状態にあり、アンテナ112及び114は、順方向リンク120を介してアクセス端末116に情報を送信し、逆方向リンク118を介してアクセス端末116から情報を受信する。アクセス端末(AT)122は、アンテナ106及び108と通信状態にあり、アンテナ106及び108は、順方向リンク126を介してアクセス端末(AT)122に情報を送信し、逆方向リンク124を介してアクセス端末(AT)122から情報を受信する。周波数分割複信(FDD)システムにおいては、通信リンク118、120、124、及び126は、通信のために異なる周波数を使用してもよい。例えば、順方向リンク120は、逆方向リンク118によって使用される周波数とは異なる周波数を使用してもよい。
【0010】
アンテナ及び/又はそれらのアンテナが通信するように設計される範囲の各々のグループは、アクセスネットワークのセクターと称されることがよくある。その実施形態において、複数のアンテナグループは、各々、通信して、アクセスネットワーク100によって取り扱われる範囲のセクターにおいて複数のアクセス端末と通信するように設計される。
【0011】
順方向リンク120及び126を介しての通信の場合には、複数の異なるアクセス端末116及び122のための順方向リンクの信号対雑音比を改善するために、アクセスネットワーク100の送信アンテナは、ビームフォーミングを使用してもよい。また、ビームフォーミングを使用して、アクセスネットワークのカバレッジにわたって無作為に散らばっている複数のアクセス端末に送信するアクセスネットワークは、通常、アクセスネットワークのアクセス端末のすべてに対して単一のアンテナを介して送信するアクセスネットワークと比較して、隣接セルに存在するアクセス端末に対して生じさせる干渉をより小さくすることができる。
【0012】
アクセスネットワーク(AN)は、複数の端末と通信するのに使用される固定局又は基地局であってもよく、アクセスポイント、NodeB、基地局、強化型基地局、進化型NodeB(eNB)と称されてもよく、いくつかの他の用語を使用してもよい。アクセス端末(AT)は、ユーザ機器(UE)、無線通信デバイス、端末、アクセス端末、又はその他の名称で呼ばれてもよい。
【0013】
図2は、多入力多出力(MIMO)システム200において(アクセスネットワークとして知られている)送信機システム210及び(アクセス端末(AT)又はユーザ機器(UE)として知られている)受信機システム250の1つの実施形態の簡素化されたブロック図である。送信機システム210において、データソース212から送信(TX)データプロセッサ214に、複数のデータストリームのためのトラフィックデータを提供してもよい。
【0014】
1つの実施形態において、それぞれの送信アンテナを介して各々のデータストリームを送信してもよい。送信(TX)データプロセッサ214は、そのデータストリームのために選択されたある特定の符号化スキームに基づいて、各々のデータストリームのためのトラフィックデータをフォーマットし、符号化し、そしてインターリーブして、符号化されたデータを提供する。
【0015】
OFDM技術を使用して、各々のデータストリームについての符号化されたデータをパイロットデータと多重化してもよい。パイロットデータは、通常、既知のデータパターンであり、その既知のデータパターンは、既知の方法で処理され、受信機システムにおいて、チャネル応答を推定するのに使用されてもよい。上記のデータストリームのために選択された(例えば、バイナリ位相シフトキーイング(BPSK)、直角位相シフトキーイング(QPSK)、M値PSK(M-PSK)、又は、M値直交振幅変調(M-QAM)等の)ある特定の変調スキームに基づいて、各々のデータストリームについて多重化されたパイロットデータ及び符号化されたデータを、(例えば、シンボルへマッピングする等により)変調して、変調シンボルを提供してもよい。プロセッサ230によって実行される複数の命令によって、各々のデータストリームについてのデータレート、符号化、及び変調を決定してもよい。
【0016】
すべてのデータストリームについての複数の変調シンボルは、その後、送信(TX)MIMOプロセッサ220に提供され、送信(TX)MIMOプロセッサ220は、(例えば、OFDMのために)それらの複数の変調シンボルをさらに処理してもよい。TX MIMOプロセッサ220は、その後、N
T個の送信機(TMTR)222a乃至222tに、N
T個の変調シンボルストリームを提供する。複数の実施形態において、TX MIMOプロセッサ220は、データストリームのそれらのシンボル及びシンボルが送信されるアンテナにビームフォーミングの重みを適用してもよい。
【0017】
各々の送信機222は、それぞれのシンボルストリームを受信して処理することにより、1つ又は複数のアナログ信号を提供してもよく、さらに、それらのアナログ信号を(例えば、増幅器、フィルタ、及びアップコンバータ等によって)条件づけることにより、MIMOチャネルを介しての送信に適する変調された信号を提供してもよい。その後、送信機222a乃至222tからのN
T個の変調された信号は、それぞれ、N
T個のアンテナ224a乃至224tから送信される。
【0018】
受信機システム250においては、N
R個のアンテナ252a乃至252rによって、変調されるとともに送信された複数の信号を受信し、各々のアンテナ252からの受信された信号を、それぞれの受信機(RCVR)254a乃至254rに提供する。各々の受信機254は、それぞれの受信した信号を(例えば、フィルタ、増幅器、及びダウンコンバータ等によって)条件付け、それらの条件づけた信号をディジタル化して、複数のサンプルを提供し、そして、それらの複数のサンプルをさらに処理することにより、対応する"受信した"シンボルストリームを提供する。
【0019】
受信(RX)データプロセッサ260は、その後、N
R個の受信したシンボルストリームをN
R個の受信機254から受信し、ある特定の受信機処理技術に基づいて、それらのN
R個の受信したシンボルストリームを処理して、N
T個の"検出した"シンボルストリームを提供する。RXデータプロセッサ260は、その後、各々の検出したシンボルストリームを復調し、ディインターリーブし、そして、復号化して、そのデータストリームについてのトラフィックデータを回復する。RXデータプロセッサ260による処理は、送信機システム210においてTX MIMOプロセッサ220及びTXデータプロセッサ214によって実行される処理に対して相補的な処理になっている。
【0020】
プロセッサ270は、(以下で説明されるように)いずれのプリコーディング行列を使用するかを周期的に決定する。プロセッサ270は、行列インデックス部分及びランク値部分を含む逆方向リンクメッセージ(reverse link message)を編成する。
【0021】
上記の逆方向リンクメッセージは、通信リンク及び/又は受信したデータストリームに関する様々なタイプの情報を含んでいてもよい。逆方向リンクメッセージは、その後、送信(TX)データプロセッサ238によって処理され、変調器280によって変調され、送信機254a乃至254rによって条件づけられ、送信機システム210に送信され、その際、TXデータプロセッサ238は、データソース236から複数のデータストリームについてのトラフィックデータを受信する。
【0022】
送信機システム210において、受信機システム250からの変調された信号は、アンテナ224によって受信され、受信機222によって条件づけられ、復調器240によって復調され、そして、RXデータプロセッサ242によって処理されて、受信機システム250によって送信された逆方向リンクメッセージを抽出する。プロセッサ230は、その後、ビームフォーミングの重みを決定するためにいずれのプリコーディング行列を使用するかを決定し、その後、抽出したメッセージを処理する。
【0023】
図3に移ると、
図3は、本発明の1つの実施形態にしたがった通信デバイスの代替的な簡素化された機能ブロック図を示している。
図3に示されているように、無線通信システムにおける通信デバイス300は、
図1のUE(又はAT)116及び122又は
図1の基地局(又はAN)100を実現するのに利用されてもよく、無線通信システムは、好ましくは、LTEシステムである。通信デバイス300は、入力デバイス302、出力デバイス304、制御回路306、中央処理装置(CPU)308、メモリ310、プログラムコード312、及びトランシーバー314を含んでもよい。制御回路306は、CPU308によりメモリ310の中のプログラムコード312を実行し、それによって、通信デバイス300の動作を制御してもよい。通信デバイス300は、キーボード又はキーパッド等の入力デバイス302によりユーザによって入力された信号を受信してもよく、モニタ又はスピーカ等の出力デバイス304を介して画像及び音声を出力してもよい。トランシーバー314は、無線信号を送信して受信するのに使用されてもよく、受信された信号を制御回路306に配送し、制御回路306によって生成された信号を無線で出力する。無線通信システムの通信デバイス300は、
図1のAN100を実現するのに利用されてもよい。
【0024】
図4は、本発明の1つの実施形態にしたがった
図3に示されているプログラムコード312の簡素化されたブロック図である。この実施形態においては、プログラムコード312は、アプリケーション層400、レイヤ3部分402、及びレイヤ2部分404を含み、レイヤ1部分406に接続されてもよい。レイヤ3部分402は、一般的に、無線リソース制御を実行する。レイヤ2部分404は、一般的に、リンク制御を実行する。レイヤ1部分406は、一般的に、物理接続を実行する。
【0025】
3GPP R2-162366において説明されているように、(例えば、6[GHz]よりも低い現在のLTE帯域等の)より低い周波数帯域においては、要求されるセルカバレッジは、ダウンリンクに共通の複数のチャネルを送信するための幅広いセクタービームを形成することによって提供される。しかしながら、(6[GHz]よりもかなり高い)より高い周波数において幅広いセクタービームを利用する場合には、同じアンテナ利得に対して、セルカバレッジが縮小する。したがって、より高い周波数帯域において、要求されるセルカバレッジを提供する際に、増加する経路損失を補償するのに、より高いアンテナ利得が必要となる。幅広いセクタービームにわたってアンテナ利得を増加させるために、(アンテナ素子の数が数十から数百の範囲にある)より大規模なアンテナアレイが、高利得のビームを形成するのに使用される。
【0026】
結果として、高利得のビームは、幅広いセクタービームと比較して狭いので、要求されるセル領域を覆うのに、ダウンリンクに共通の複数のチャネルを送信するための数多くのビームが必要とされる。アクセスポイントが形成することが可能であるとともに同時に形成される高利得のビームの数は、利用されるトランシーバーのアーキテクチャのコスト及び複雑さにより制限される場合がある。実際には、より高い周波数においては、同時に形成される高利得のビームの数は、セル領域を覆うのに必要となるビームの総数よりもかなり少なくなる。言い換えると、アクセスポイントは、いずれかの与えられた時間において、複数のビームからなるサブセットを使用することにより、そのセル領域の一部を覆うことができるにすぎない。
【0027】
3GPP R2-163716において説明されているように、ビームフォーミングは、指向性を有する信号の送信/受信のためのアンテナアレイにおいて使用される1つの信号処理技術である。ビームフォーミングを使用して、特定の角度の信号が建設的な干渉を受ける一方で、他の信号が相殺的な干渉を受けるように、アンテナのフェイズドアレイの中の複数の要素を組み合わせることにより、ビームを形成することが可能である。アンテナの数多くのアレイを使用して、同時に複数の異なるビームを利用することが可能である。
【0028】
ビームフォーミングは、ディジタルビームフォーミング、ハイブリッドビームフォーミング、及びアナログビームフォーミングの3つのタイプの実装に分類することができる。ディジタルビームフォーミングについては、ビームは、ディジタル領域において生成される、すなわち、各々のアンテナ素子の重み付けは、(例えば、トランシーバー/RFチェーン(TXRU)に接続されている)ベースバンド回路によって制御されてもよい。したがって、システム帯域幅にわたって異なるように各々のサブバンドのビーム方向を調節することは極めて容易である。時間にわたってビーム方向を変化させることは、複数のOFDMシンボルの間でいかなる切り替え時間も必要としない。その方向が全体的なカバレッジを覆うすべてのビームを同時に生成することが可能である。しかしながら、上記の構造は、トランシーバー/RFチェーン(TXRU)とアンテナ素子との間で(ほぼ)1対1のマッピングを必要とし、アンテナ素子の数が増加するとともにシステム帯域幅も増加する(熱問題もまた存在する)ので、かなり複雑となる。
【0029】
アナログビームフォーミングについては、ビームは、アナログ領域において生成される、すなわち、各々のアンテナ素子の重み付けは、無線周波数(RF)回路の中の振幅/位相シフタによって制御されてもよい。重み付けは、完全にRF回路によって制御されるので、同じビーム方向がシステム帯域幅全体に適用されることとなるであろう。また、ビーム方向を変更する必要がある場合には、切り替え時間が必要となる。アナログビームフォーミングによって同時に生成されるビームの数は、TXRUの数によって決まる。ある所与のサイズのアレイについては、TXRUの数を増加させると、各々のビームのアンテナ素子を減少させることが可能であり、それによって、より幅の広いビームが生成されるであろうということに留意すべきである。要するに、アナログビームフォーミングは、動作により多くの制約が伴う一方で、ディジタルビームフォーミングの複雑さ及び熱問題を回避することが可能である。ハイブリッドビームフォーミングは、アナログビームフォーミング及びディジタルビームフォーミングの間の1つの妥協案と考えることができ、そのビームは、アナログ領域及びディジタル領域の双方において生成される。上記の3つのタイプのビームフォーミングが、
図22に示されている。
【0030】
3GPP R2-162709の中で説明されているように、基地局は、(集中化されているか又は分散されているかのいずれかの形態で)複数の送信/受信点(TRPs)を有していてもよい。各々のTRPは、複数のビームを形成してもよい。ビームの数及び時間/周波数領域において同時に生成されるビームの数は、アンテナアレイ素子の数及びTRPにおけるRFの数によって決まる。NRについての可能性のあるモビリティのタイプは、
・ TRP内のモビリティ
・ TRP間のモビリティ
・ NR進化型NodeB(NR eNB)間のモビリティ
を挙げることができる。
【0031】
3GPP R2-162762の中で説明されているように、より高い周波数において動作するとともに完全にビームフォーミングに依存するシステムの信頼性は、そのカバレッジが時間の変動及び空間の変動の双方に対してより敏感になる可能性があるので、厳しいものとなる可能性がある。その結果として、その狭いリンクの信号対干渉雑音比(SINR)は、LTEの場合のSINRよりもいっそう急速に低下するであろう。
【0032】
百単位の複数の要素を有するアクセスノードにおいて複数のアンテナアレイを使用すると、ノードごとに数十或いは数百の候補ビームを有する極めて均一なビーム格子のカバレッジパターンを形成することが可能である。そのようなアレイによる個々のビームのカバレッジエリアは、幅が数十メートルのオーダーに至る程度の小ささになる可能性がある。結果として、現在のサービングビーム領域の外側でのチャネル品質の低下は、LTEによって提供される広範囲のカバレッジの場合のチャネル品質の低下よりも急速である。
【0033】
加えて、5Gとして知られる新たな無線(NR)における複数のアンテナスキームのためのチャネル状態情報をどのようにして求めるかに関して、いくつかの議論が行われてきた。CSIの取得及び対応する参照信号の設計は、以下のように検討される必要がある。
・ NRマルチアンテナスキームにおいて、CSI取得のフレームワークに関する研究は、以下のものを含む。
- CSI報告スキーム
・ 黙示的なCSIフィードバック
- 例えば、CQI、PMI、RI、CRI等の1つの特定のUEと関連する送信仮説及び受信仮説のセットに基づいて、チャネル品質を示す複数のパラメータ
・ 明示的なCSIフィードバック:量子化されている/アナログCSIのフィードバック及び量子化されていない/アナログCSIフィードバックの双方について、
- 複数のチャネル係数又は複数のチャネル係数のいくつかの縮小した空間表現を表す複数のパラメータ
・ 相反ベースのフィードバック
- 例えば、干渉及び/又は受信機の仮説が含められてもよいということを考慮する。
・ 非周期的な帯域及びサブバンドフィードバック、周期的な帯域及びサブバンドフィードバック、及び準永続的な帯域及びサブバンドフィードバック、及び単一の/広い帯域及びサブバンドフィードバックを含むということに留意すべきである。
・ 混合したフィードバックが除外されるわけではない。
- 干渉測定
- FFS:CSI測定及び/又はCSI測定報告及び/又はCSI測定をトリガすることは、少なくとも時間領域に"内蔵され"ていてもよい。
・ NRマルチアンテナスキームにおいては、参照信号(RS)の設計及びCSIの取得に関する研究は、以下の使用事例を考慮する。
- CSI測定のためのUE特有ではないRSの使用事例
- CSI測定のためのUE特有のRSの使用事例
・ 例えば、(ダイナミックビームフォーミングを使用して)ビームフォーミングされたR13/14UE特有のCSI-RSに機能的に類似していてもよいということに留意すべきである。
・ UEが受信する際のビーム掃引と関連していてもよいということに留意すべきである。
- 同じ使用事例又は異なる使用事例での複数のRSの間の共同作用の使用
- 干渉計測の使用事例のためのRS
- チャネルの相反性がある場合の使用事例のためのRS
・ 非周期的なRS/周期的なRS/準永続的なRSを使用する測定を含むということに留意すべきである。
・ サブバンドRSが除外されていないことに留意すべきである。
・ (例えば、単発のRSの送信、複数回のRSの送信等の)非周期的なRSの送信と関連しうる非周期的なCSIの報告を検討する。
- (例えば、CSI-RSを使用する)チャネル測定及び/又は(例えば、IMRを使用する)干渉測定を含むCSI測定に非周期的なRSを使用してもよい。
- CSI測定のための必要とされる場合のみのオンデマンドのUEによる測定/報告及びTRPによるRSの送信を検討する。
- 複数の時間間隔においてCSIのトリガ、CSIの測定、及びCSIのフィードバックをサポートする非周期的なCSI手順を検討する。これらの3つのステップは、同じ時間間隔又は異なる時間間隔において行われてもよい。
- 例えば、CSI-RS、復調RS等のCSI測定のためのRSを使用する非周期的なCSI手順を検討する。
【0034】
ビーム操作及びTRPのサポートに関して、ある1つのセルは、あるUEをスケジューリングするために複数の選択が可能であってもよい。例えば、ある1つのTRPからそのUEに同じデータを送信する複数のビームが存在してもよく、それらの複数のビームの存在が、その送信についてより高い信頼性を実現することを可能とする。代替的に、複数のTRPからの複数のビームが、そのUEに同じデータを送信する。スループットを増加させるために、そのUEについて、単一のTRPが複数の異なるビームによって異なるデータを送信することも可能である。さらに、複数のTRPが、そのUEに複数の異なるビームによって異なるデータを送信することも可能である。
【0035】
チャネル状態情報(CSI)は、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、及びランクインジケータ(RI)を含んでもよい。以下の3GPP TS 36.213の引用から理解できるように、CQIは、例えば、誤り率の目標、チャネル状態等のある仮定の下での利用可能な変調及び符号化スキームに関する指標であり、その指標は、チャネルの黙示的なフィードバックの一種であり、例えば、ある特定の信号の信号対干渉雑音比(SINR)等によって決定されてもよい。代替的に、可能な量子化を行って、実際のチャネル係数を示すのに、CQIを使用してもよい。PMIは、アンテナ領域における好ましいプリコーディング行列に関する指標であり、その指標は、複数の異なるアンテナからある所定のUEへの信号の品質(ビームフォーミング利得)を高めるのに、或いは、複数の異なるアンテナからある所定のUEへの複数のストリーム(複数の層)の間の干渉を減少させるのに使用されてもよい。RIは、そのUEへの複数のストリーム(複数の層)の好ましい数又は利用可能な数に関する指標である。以下で引用されているように、3GPP TS 36.213の中により詳細な情報を発見することができる。
(外1)
【0036】
上記で説明したように、LTEシステムは、(複数の望ましい送信スキームによって)複数の送信モードをサポートする。ある1つの送信モードによってある1つのUEを設定してもよく、その設定された送信モードと関連する適切なCSI報告モードでそのUEをさらに設定してもよい。その関連する報告モードは、その設定された送信モードに適用可能なより多くの情報を明らかにすることが可能であるが、その関連する報告モードは、他の送信モードについては、適切な情報を提供しない場合がある。ある基地局は、ビーム操作によって、UEにデータを送信するためのより多くの方法の選択が可能であるので、1つ又は複数のビームを使用して、1つ又は複数のTRPによって、チャネル状態、無線インターフェイスのトラフィック、与えられたビームの利用可能性、スケジューラの決定等の複数の因子に応じて、選択が行われてもよい。したがって、例えば、データの送信の方法が変化した等、ある与えられた仮定が有効ではない場合には、その与えられた過程に基づいてCSIを報告することは、その基地局に適切な情報を与えないことがある。例えば、実際のデータは、複数のビームによって送信される一方で、単一のビームに基づいてCSIを求める場合には、そのCSIを使用すると、適切な誤り率で送信することが可能であるデータの量を低く見積もるであろう。さらに、複数のビームを導入すると、単一のビームに基づいて或いは複数のビームに基づいてCSIをどのように求めるか、及びそれらの求めたCSIをどのようにして正しく報告するかを考慮する必要がある。
【0037】
1つのUEは、複数のビームによってサービスを提供されてもよく、それらの複数のビームは、単一のTRP又は複数のTRPから送信されたものであってもよい。各々のビームについてCQIを取得する際に、各々のビームについて信号を測定するためには、区別することが可能である各々のビームについての信号のチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)が少なくとも必要となる。以下の説明においては、ビームは、TRP又は基地局によって生成されるビームのサブセットを指してもよい(ある所定のUEについて検出することが可能であるビームを指すか、或いは、ある品質レベルを有するビームを指してもよい、すなわち、弱すぎるビームは、無視されてもよい)ということに留意すべきである。
【0038】
代替方法1:ビーム認知の測定 −この代替方法の一般的な概念は、(時間領域/周波数領域/符号領域における)N個の個別のCSI-RSリソースによって1つのUEが設定され、そのUEは、それらのN個のCSI-RSリソースのうちのいくつかを信号として考慮することにより、CSIのいずれかの結果を生成することができるというものである。1つの実施形態において、UEは、その結果を生成する際に、それらのN個のCSI-RSリソースのうちのいくつかを干渉として考慮してもよい。Nは、(ビーム1〜ビームNといった)可能性のあるサービングビームの数であってもよく、各々のビームは、1つのCSI-RSリソースと関連していてもよい。例えば、ビーム1は、CSI-RSリソース1と関連していてもよく、ビーム2は、CSI-RSリソース2と関連していてもよく、ビームNは、CSI-RSリソースNと関連していてもよい。したがって、以下の説明では、組合せは、ビームの組み合わせとして或いはCSI-RSリソースの組み合わせとして説明されてもよい。例えば、ビーム1+ビーム2についてのCQIは、CSI-RSリソース1+CSI-RSリソース2についてのCQIとして理解されてもよい。その際に、UEは、それらのN個のCSI-RSリソースを測定することに基づいて、複数の異なるCQIの組み合わせを生成してもよい。
【0039】
可能性のあるサービングビームが(チャネル等の)シグナリングの測定値と考えられる場合には、2
N−1個の組み合わせが存在するであろう。さらに、可能性のあるサービングビームがシグナリングの測定値と考えられるとともに干渉の測定値と考えられる場合には、3
N−2
N個の組み合わせが存在するであろう。1つの例として、(ビーム1〜ビーム3といったように)N=3であり、可能性のあるサービングビームがシグナリングの測定値と考えられる場合には、以下の7個の組み合わせ、すなわち、ビーム1についてのCQI、ビーム2についてのCQI、ビーム3についてのCQI、ビーム1+ビーム2についてのCQI、ビーム2+ビーム3についてのCQI、ビーム1+ビーム3についてのCQI、ビーム1+ビーム2+ビーム3についてのCQIが生成されてもよい。
【0040】
可能性のあるサービングビームがシグナリングの測定値と考えられるとともに干渉の測定値と考えられる場合には、以下の19個の組み合わせ、すなわち、ビーム1についてのCQI、ビーム2についてのCQI、ビーム3についてのCQI、ビーム1+ビーム2についてのCQI、ビーム2+ビーム3についてのCQI、ビーム1+ビーム3についてのCQI、ビーム1+ビーム2+ビーム3についてのCQI、干渉と考えられるビーム2とともにビーム1についてのCQI、干渉と考えられるビーム3とともにビーム1についてのCQI、干渉と考えられるビーム1とともにビーム2についてのCQI、干渉と考えられるビーム3とともにビーム2についてのCQI、干渉と考えられるビーム1とともにビーム3についてのCQI、干渉と考えられるビーム2とともにビーム3についてのCQI、干渉と考えられるビーム3とともにビーム1+ビーム2についてのCQI、干渉と考えられるビーム2とともにビーム1+ビーム3についてのCQI、干渉と考えられるビーム1とともにビーム2+ビーム3についてのCQI、干渉と考えられるビーム2+ビーム3とともにビーム1についてのCQI、干渉と考えられるビーム1+ビーム3とともにビーム2についてのCQI、及び干渉と考えられるビーム1+ビーム2とともにビーム3についてのCQIが生成されてもよい。
【0041】
N=2の場合の簡素化された例が、
図23に一般的に示されている。ビーム1+ビーム2についてのCQIを求める例が、以下のように与えられてもよい。
- CSI-RSリソース1は、ビーム1のために設定され、CSI-RSリソース2は、ビーム2のために設定されていると仮定する。UEは、(例えば、CSI-RSリソース1についての測定値に基づいてS
1等の)ビーム1に関する信号品質を測定し、(CSI-RSリソース2についての測定値に基づいてS
2等の)ビーム2に関する信号品質を測定する。ビーム1+ビーム2についてのSINRは、
(外2)
によって求めることができ、Iは、測定された干渉であり(Iは0であってもよく)、Nは、測定された雑音である。求めたSINR
(外3)
に基づいて、ビーム1+ビーム2についてのCQIインデックスは、(例えば、誤り率等の)適切な仮定の下で選択されてもよい。
- いくつかの実施形態において、UEは、いずれのビームが測定されているかを知らない。一方で、UEは、そのUEがいずれのCSI-RSリソースの測定値を組み合わせるべきであるかを知っている。したがって、UEは、CSI-RSリソース1及びCSI-RSリソース2による測定値を組み合わせ、
(外4)
を求める。
【0042】
干渉と考えられるビーム3とともにビーム1+ビーム2についてのCQIを求める1つの例が、以下のように与えられてもよい。
- CSI-RSリソース1は、ビーム1のために設定され、CSI-RSリソース2は、ビーム2のために設定され、CSI-RSリソース3は、ビーム3のために設定され、UEは、(例えば、CSI-RSリソース1についての測定値に基づいて、S
1等の)ビーム1に関する信号品質を測定してもよく、(例えば、CSI-RSリソース2についての測定値に基づいて、S
2等の)ビーム2に関する信号品質を測定してもよく、(例えば、CSI-RSリソース3についての測定値に基づいて、S
3等の)ビーム3に関する信号品質を測定してもよい。干渉と考えられるビーム3とともにビーム1+ビーム2についてのSINRは、
(外5)
によって求められてもよく、Iは、(Iが0である場合に、SINRが、
(外6)
となるような事例では)ビーム3についての測定された干渉以外の測定された干渉であり、Nは、測定された雑音である。求めたSINR
(外7)
に基づいて、干渉と考えられるビーム3とともにビーム1+ビーム2についてのCQIインデックスは、(例えば、誤り率等の)適切な仮定の下で選択されてもよい。
- いくつかの実施形態において、UEは、信号として或いは干渉としていずれのビームが測定されているかを知らない。一方で、UEは、そのUEがいずれのCSI-RSリソースの測定値を組み合わせるべきであるかを知っており、それらの測定値をどのように組み合わせるかを知っている。したがって、UEは、CSI-RSリソース1及びCSI-RSリソース2による測定値を信号部分として組み合わせ、CSI-RSリソース3による測定値を干渉部分として組み合わせ、
(外8)
を求める。
【0043】
すべての組み合わせについての報告によって、基地局は、適切な変調及び符号化スキームによってUEをスケジューリングすることが可能となる。例えば、基地局が、同じデータを使用して、ビーム1、ビーム2、及びビーム3によってUEをスケジューリングする場合には、その基地局は、ビーム1+ビーム2+ビーム3についてのCQIに基づいて、ビーム1、ビーム2、及びビーム3による送信のための変調及び符号化スキームを選択してもよい。基地局が、異なるデータを使用して、ビーム1及びビーム2によってUEをスケジューリングし、(例えば、基地局が、ビーム3については同じリソースによる送信を実行しないといったように)ビーム3による干渉が存在しない場合には、基地局は、それぞれ、ビーム1についてのCQIに基づいて、ビーム1による送信のための変調及び符号化スキームを選択し、ビーム2についてのCQIに基づいて、ビーム2による送信のための変調及び符号化スキームを選択してもよい。基地局が、異なるデータを使用して、ビーム1及びビーム2によってUEをスケジューリングし、(例えば、基地局が、ビーム3については同じリソースによる他のUEへの送信を実行するといったように)ビーム3による干渉が存在する場合には、基地局は、それぞれ、干渉と考えられるビーム3とともにビーム1についてのCQIに基づいて、ビーム1による送信のための変調及び符号化スキームを選択し、干渉と考えられるビーム3とともにビーム2についてのCQIに基づいて、ビーム2による送信のための変調及び符号化スキームを選択してもよい。一般的に、特に周期的な報告のために、完全な組み合わせは、大きなオーバーヘッドを必要とする場合があり、そのような大きなオーバーヘッドを単一の機会(occasion)に収容することは不可能である。
【0044】
1つの実施形態において、基地局は、いずれの組み合わせが報告されるかをさらに制限してもよい。完全な組み合わせのうちで、それらの組み合わせのうちのいくつかが報告されてもよく、それらの組み合わせのうちのいくつかが報告されなくてもよい。基地局及びUEは、いずれの組み合わせが報告されるかに関して共通の理解を持っている必要がある。より具体的には、基地局及びUEは、いずれの組み合わせが報告されるかについて交渉してもよい。その結果、残りの組み合わせは報告されない。いくつかの組み合わせが報告されない場合には、UEは、ある特定のCSI-RSリソースについてのCQIを求めないことを選択してもよく、その特定のCSI-RSリソースについての測定さえも実行しないことを選択してもよい。
【0045】
1つの実施形態において、基地局は、報告されるべきである1つ又は複数の組み合わせについてUEに信号を送る。その信号は、無線リソース制御(RRC)構成、メディアアクセス制御(MAC)制御要素、物理層制御情報、又はそれらのいずれかの組み合わせによって送信されてもよい。1つの実施形態において、各々の組み合わせは、1つのインデックスと関連していてもよく、基地局は、報告されるべき1つ又は複数の組み合わせに対応するインデックスについて信号を送る。上記の関連は、固定であってもよく、あらかじめ規定されていてもよく、又はRRCによって設定されてもよい。1つの実施形態において、基地局は、それらの組み合わせを直接信号で送ってもよい。組み合わせは、いずれのビームが信号として考えられるべきであるか、及び、選択的に、いずれのビームが干渉として考えられるべきであるかを指定してもよい。組み合わせは、また、いずれのCSI-RSリソースが信号として考えられるべきであるか、及び、選択的に、いずれのCSI-RSリソースが干渉として考えられるべきであるかを指定してもよい。
【0046】
完全な組み合わせは、同時に報告されなくてもよい。1つの実施形態において、非周期的な報告のために、基地局は、(例えば、物理層制御シグナリング又はアップリンク(UL)グラント等によって)非周期的な報告をトリガする際に、いずれの組み合わせが報告されるべきかを信号で送ってもよい。上記のように、そのシグナリングは、インデックスであってもよく或いは明示的な組み合わせであってもよい。他の実施形態において、周期的な報告のために、その周期的な報告に関するある与えられた送信機会(transmission occasion)の間に、UEは、特定の組み合わせについてのCQIを報告し、UE及び基地局は、共通の理解を有するであろう。
【0047】
複数の異なる組み合わせが、複数の異なる送信機会において報告されてもよい。複数の異なる組み合わせは、異なる送信周期をもっていてもよい。1つの実施形態において、ある周期及び送信タイミングオフセットによって1つの組み合わせを構成してもよい。異なる組み合わせについての周期及び送信タイミングオフセットは、異なっていてもよい。代替的に、単一の送信タイミングオフセットを構成し、各々の組み合わせは、交代で報告されるであろう。より具体的には、各々の組み合わせは、等しい周期によって報告されてもよい。代替的に、組合せのうちのいくつかは、他の組み合わせと比較して、報告されるより多くの機会を有していてもよい。上記の複数の実施形態のうちのいずれかの実施形態において、1つの機会において1つよりも多くの組み合わせを報告することが可能であってもよい。
【0048】
1つの実施形態において、UEは、いずれの組み合わせが報告されるかを選択し、それらの選択された組み合わせについてのCQIを報告してもよい。より具体的には、1つ又は複数の選択された組み合わせについてのCQIとともにそれらの1つ又は複数の選択された組み合わせの指標を送信してもよい。
【0049】
1つの実施形態において、基地局及びUEは、報告される組み合わせの数についての共通の理解を有していてもよい。(例えば、X個等の)報告されるべき組み合わせの数は、RRCによって設定されてもよく、或いは、物理層制御情報の中で示されてもよい。UEは、特定の基準にしたがってX個の組み合わせを選択してもよい。1つの実施形態において、最良のX個のCQIが報告される。他の実施形態において、X個のCQIは、組合せのタイプにしたがって選択されてもよい。組み合わせのタイプの例は、信号として単一のビームの組み合わせ、信号として複数のビームの組み合わせ、信号として単一のビーム及び干渉として単一のビームの組み合わせ、信号として複数のビーム及び干渉として単一のビームの組み合わせ、信号として複数のビーム及び干渉として複数のビームの組み合わせ、信号として単一のビーム及び干渉として複数のビームの組み合わせを含んでいてもよい。
【0050】
組み合わせのタイプは、(例えば、異なるタイプと考えられてもよい信号として2つのビームの組み合わせ及び信号として3つのビームの組み合わせといったように)ビームの数にしたがってさらに分かれていてもよい。より具体的には、UEは、X個のCQIを選択してもよく、各々のCQIは、組合せのタイプの中で最良のCQIであり、X個のCQIの組み合わせのタイプが報告される。代替的に、いくつかの組み合わせのタイプについて、(例えば、2つのCQI又は3つのCQI等の)1つよりも多くのCQIを選択してもよい。さらに、(例えば、Xが、組合せのタイプの総数と比較してより大きい等の場合に)最良の2つのCQI又は最良の3つのCQIを有する組合せを選択してもよい。さらに別の実施形態においては、報告の複数の異なるタイプは、異なる優先順位を有していてもよい。UEは、1つの報告の中により高い優先順位を有する組合せのタイプを含めることとなり、その報告の中に、まだ、より多くの組み合わせについてのCQIを挿入する余地が存在する場合には、より低い優先順位を有する組合せのタイプに属する組合せを、その報告の中に含めるであろう。より具体的には、単一のビームを有するCQIを優先させてもよい。1つの実施形態において、基地局は、X個のCQIをどのように選択するかをUEに示すであろう。代替的に、X個のCQIを選択する基準は、一定であってもよい。
【0051】
以下で、いくつかの例を示す。
- (それぞれの組み合わせのインデックスを有する)N個の単一ビームのCQI+1つの最良の組み合わせられたCQI
- (それぞれの組み合わせのインデックスを有する)1つの単一ビームのCQI+2つのビームを有する1つの最良の組み合わせられたCQI
- (それぞれの組み合わせのインデックスを有する)1つの単一ビームのCQI+最良の組み合わせられたCQI+干渉として1つのサービングビームを有する1つの最良の組み合わせられたCQI
【0052】
上記の複数の実施形態又は例のうちのいずれかにおいて、最良のX個のCQIではなく、もっともよくないX個のCQIを報告してもよい。
【0053】
単一ビーム/リソースのCQIについて、組合せのインデックスの特別な例として、ビームインデックス又はリソースインデックスを考慮してもよいということに留意すべきである。
【0054】
代替方法2:ビームを認知しない測定 -報告機会(reporting occasion)に対応する(時間領域/周波数領域/符号領域等の)M個の個別のCSI-RSリソースによって1つのUEを設定してもよく、Mは、基地局が1つの報告機会において取得することを望む組み合わせの数の上限である。基地局が取得する実際の報告は、Mと比較して少なくてもよい。
【0055】
基地局は、単一のビーム又はビームのある1つの特定の組み合わせに対応する1つのCSI-RSを制御し、UEは、CSI-RSを測定し、その結果を報告するにすぎない。1つの実施形態において、信号測定を実行するのに、M個のCSI-RSリソースを使用してもよい。さらに、干渉測定のための報告機会に対応する(例えば、時間領域/周波数領域/符号領域等の)L個の個別のCSI-RSリソースによって、そのUEは設定されるであろう。M個のCSI-RSのうちのいくつか及びL個のCSI-RSのうちのいくつかは、重複していてもよい、すなわち、同じリソースを使用してもよい。
【0056】
基地局は、単一のビーム又はビームのある1つの特定の組み合わせに対応する1つのCSI-RSを制御し、UEは、干渉測定のためのCSI-RSを測定するにすぎない。1つの実施形態において、Lは、Mと等しい。より具体的には、信号測定のための各々のCSI-RSリソースは、1つのCSI-RSリソースと関連し、UEは、信号測定のためのCSI-RS及び干渉測定のためのCSI-RSの対(合計でM個の組み合わせ)に基づいて、(例えば、CQI等の)CSIの結果を生成してもよい。代替的に、信号測定のための各々のCSI-RSリソースは、干渉測定のためのM個のCSI-RSリソースのいずれかと関連していてもよく、UEは、信号測定のためのCSI-RS及び干渉測定のためのCSI-RSの対(合計でM×M個の組み合わせ)に基づいて、(例えば、CQI等の)CSIの結果を生成してもよい。他の実施形態において、Lは、Mと等しくなくてもよい。より具体的には、信号測定のための各々のCSI-RSリソースは、干渉測定のためのL個のCSI-RSリソースのいずれかと関連していてもよく、UEは、信号測定のためのCSI-RS及び干渉測定のためのCSI-RSの対(合計でM×L個の組み合わせ)に基づいて、(例えば、CQI等の)CSIの結果を生成してもよい。
【0057】
上記の複数の実施形態のうちのいずれかにおいて、信号測定のためのCSI-RSを使用するが干渉測定のためのCSI-RSを使用しないCSIの結果をさらに考慮してもよい。そのような場合には、追加的なM個の組み合わせが存在するであろう。上記の複数の実施形態のうちのいずれかにおいて、例えば、組合せのいくつかが有効ではないといったように、信号測定のためのCSI-RSのいくつかについて、対応する干渉測定のためのCSI-RSが存在しないということも可能である。
【0058】
例えば、3つのCSI-RSが信号測定のために設定され、2つのCSI-RSが干渉測定のために設定される場合には、(信号,干渉)の以下の対、すなわち、(CSI-RS S1,CSI-RS I1)、 (CSI-RS S1,CSI-RS I2)、(CSI-RS S2,CSI-RS I1)、(CSI-RS S2,CSI-RS I2)、(CSI-RS S3,CSI-RS I1)、及び(CSI-RS S3,CSI-RS I2)を含む組み合わせを生成してもよい。信号測定のためのCSI-RSを使用するが干渉測定のためのCSI-RSを使用しないCSIの結果をさらに考慮してもよい場合には、以下の対、すなわち、(CSI-RS S1,CSI-RS I1)、(CSI-RS S1,CSI-RS I2)、(CSI-RS S2,CSI-RS I1)、(CSI-RS S2,CSI-RS I2)、(CSI-RS S3,CSI-RS I1)、(CSI-RS S3,CSI-RS I2),(CSI-RS S1,該当なし(N/A))、(CSI-RS S2,該当なし(N/A))、及び(CSI-RS S3,該当なし(N/A))が存在するであろう。
【0059】
1つの実施形態において、信号測定又は干渉測定を実行するのに、M個の設定されたCSI-RSの各々を使用してもよい。UEは、信号測定のためのCSI-RS及び干渉測定のためのCSI-RSの対(信号測定及び干渉測定を実行するのに同じCSI-RSを使用して、CSIの結果を生成することは、有効な組み合わせであるとは考慮されないため、合計で、M×M−M個の組み合わせ)に基づいて、(例えば、CQI等の)CSIの結果を生成してもよい。例えば、3つのCSI-RSが設定されている場合に、(信号,干渉)の以下の対、すなわち、(CSI-RS 1,CSI-RS2)、(CSI-RS 1,CSI-RS3)、(CSI-RS 2,CSI-RS1)、(CSI-RS 2,CSI-RS3)、(CSI-RS 3,CSI-RS1)、及び(CSI-RS 3,CSI-RS2)を生成してもよい。信号測定のためのCSI-RSを使用するが干渉測定のためのCSI-RSを使用しないCSIの結果を考慮してもよい場合には、以下の対、すなわち、(CSI-RS 1,CSI-RS2)、(CSI-RS 1,CSI-RS3)、(CSI-RS 2,CSI-RS1)、(CSI-RS 2,CSI-RS3)、(CSI-RS 3,CSI-RS1)、(CSI-RS 3,CSI-RS2)、(CSI-RS S1,該当なし(N/A))、(CSI-RS S2,該当なし(N/A))、及び(CSI-RS S3,該当なし(N/A))が存在するであろう。
【0060】
有効な組み合わせを、上記で説明された組み合わせよりも少なくすることが可能となるように、いくつかの制約を適用してもよい。有効でない組み合わせの例は、2つの異なるビームの組み合わせに対応する2つの異なるCSI-RSが、それぞれ、信号測定値及び干渉測定値として使用されているが、それらの2つのビームの組み合わせが共通して少なくとも1つの特定のビームを有している場合である。
【0061】
M=L=3の例が、
図24に示されている。
図24に示されているように、基地局は、ビーム1を使用してR1においてCSI-RS1を信号で送り、ビーム2を使用してR2においてCSI-RS2を信号で送り、ビーム1及びビーム2を使用してR3においてCSI-RS3を信号で送る。したがって、信号測定のためのCSI-RSを使用するが干渉測定のためのCSI-RSを使用しないCSIの結果を考慮する組合せの総数は、3×3−3+3=9である。(1) R1における信号測定値及びR3における干渉測定値、(2) R2における信号測定値及びR3における干渉測定値、(3) R3における信号測定値及びR1における干渉測定値、及び(4) R3における信号測定値及びR2における干渉測定値を含む4つの組み合わせが存在し、これらの組み合わせは、有効ではない場合があり、したがって、組合せから除外されてもよいということに留意すべきである。
【0062】
(CSI-RS 1,CSI-RS 2)の(信号,干渉)の対についてのCQIを求める例を以下に示す。
- UEは、CSI-RS 1を測定して、信号品質S
1を取得し、CSI-RS 2を測定して、信号品質S
2を取得する。
(外9)
によって、(CSI-RS 1,CSI-RS 2)のSINRを求めてもよく、Iは、(Iが0である場合に、SINRが、
(外10)
となるような事例では)CSI-RS 2についての測定された干渉以外の測定された干渉であり、Nは、測定された雑音である。求めたSINR
(外11)
に基づいて、(例えば、誤り率等の)適切な仮定の下で、(CSI-RS 1,CSI-RS 2)についてのCQIインデックスを選択してもよい。
【0063】
(CSI-RS 1,該当なし(N/A))の(信号,干渉)の対についてのCQIを求める例を、以下に示す。
- UEは、CSI-RS 1を測定して、信号品質S
1を取得する。
(外12)
によって、(CSI-RS 1,該当なし(N/A))のSINRを求めてもよく、Iは、測定された干渉であり(Iは、0であってもよい)、Nは、測定された雑音である。求めたSINR
(外13)
に基づいて、(例えば、誤り率等の)適切な仮定の下で、(CSI-RS 1,該当なし(N/A))についてのCQIインデックスを選択してもよい。
【0064】
1つの実施形態において、組合せのすべてが報告されてもよい。1つの実施形態において、基地局は、いずれの組み合わせが報告されるかをさらに制限してもよい。(上記で説明された)代替方法1において組み合わせを制限する方法は、代替方法2においても同様に適用されてもよい。それらの組み合わせのうちのいくつかは報告されてもよく、それらの組み合わせのうちのいくつかは報告されなくてもよい。基地局及びUEは、いずれの組み合わせが報告されるかに関して共通の理解を持っている必要がある。より具体的には、基地局及びUEは、いずれの組み合わせが報告されるかについて交渉してもよい。その結果、残りの組み合わせは報告されない。いくつかの組み合わせが報告されない場合には、UEは、ある特定のCSI-RSリソースについてのCQIを求めないことを選択してもよく、その特定のCSI-RSリソースについての測定さえも実行しないことを選択してもよい。
【0065】
1つの実施形態において、基地局は、報告されるべきである1つ又は複数の組み合わせについてUEに信号を送る。その信号は、無線リソース制御(RRC)構成、メディアアクセス制御(MAC)制御要素、物理層制御情報、又はそれらのいずれかの組み合わせによって送信されてもよい。1つの実施形態において、ある1つの組み合わせは、1つのインデックスと関連していてもよく、基地局は、報告されるべき1つ又は複数の組み合わせに対応するインデックスについて信号を送る。上記の関連は、固定であってもよく、あらかじめ規定されていてもよく、又はRRCによって設定されてもよい。
【0066】
1つの実施形態において、基地局は、それらの1つ又は複数の組み合わせを直接信号で送ってもよい。より具体的には、組み合わせは、いずれのビームが信号として考えられるべきであるか、及び、選択的に、いずれのビームが干渉として考えられるべきであるかを示してもよい。さらに、組み合わせは、いずれのCSI-RSリソースが信号として考えられるべきであるか、及び、選択的に、いずれのCSI-RSリソースが干渉として考えられるべきであるかを指定してもよい。
【0067】
1つの実施形態において、完全な組み合わせは、同時に報告されなくてもよい。(上記で説明された)代替方法1において、報告される組み合わせを決定する方法は、代替方法2においても同様に適用されてもよい。1つの実施形態において、非周期的な報告のために、基地局は、例えば、物理層制御シグナリング又はアップリンク(UL)グラント等によって非周期的な報告をトリガする際に、いずれの組み合わせが報告されるべきかを信号で送ってもよい。上記のように、そのシグナリングは、インデックスであってもよく或いは明示的な組み合わせであってもよい。
【0068】
他の実施形態において、周期的な報告のために、その周期的な報告に関するある与えられた送信機会(transmission occasion)の間に、UEは、1つ又は複数の特定の組み合わせについてのCQIを報告し、UE及び基地局は、共通の理解を有するであろう。
【0069】
複数の異なる組み合わせが、複数の異なる送信機会において報告されてもよい。複数の異なる組み合わせは、異なる送信周期をもっていてもよい。1つの実施形態において、ある周期及び送信タイミングオフセットによって1つの組み合わせを構成してもよい。異なる組み合わせについての周期及び送信タイミングオフセットは、異なっていてもよい。代替的に、単一の送信タイミングオフセットを構成し、各々の組み合わせは、交代で報告されるであろう。より具体的には、各々の組み合わせは、等しい周期によって報告されてもよい。代替的に、組合せのうちのいくつかは、他の組み合わせと比較して、報告されるより多くの機会を有していてもよい。上記の複数の実施形態のうちのいずれかの実施形態において、1つの機会において1つよりも多くの組み合わせを報告することが可能であってもよい。
【0070】
1つの実施形態において、UEは、いずれの組み合わせが報告されるかを選択し、それらの選択された組み合わせについてのCQIを報告してもよい。(上記で説明された)代替方法1において組み合わせを選択する方法は、適切な修正を行うことにより、代替方法2においても同様に適用可能であってもよい。より具体的には、1つ又は複数の選択された組み合わせについてのCQIとともにそれらの1つ又は複数の選択された組み合わせの指標を送信してもよい。1つの実施形態において、基地局及びUEは、報告される組み合わせの数についての共通の理解を有していてもよい。(例えば、X個等の)報告されるべき組み合わせの数は、RRCによって設定されてもよく、或いは、物理層制御情報の中で示されてもよい。UEは、特定の基準にしたがってX個の組み合わせを選択してもよい。1つの実施形態において、最良のX個のCQIが報告される。他の実施形態において、異なるCSI-RSリソースは、異なる優先順位を持っていてもよい。
【0071】
1つの実施形態において、組み合わせのタイプにしたがって、X個のCQIを選択してもよい。組み合わせのタイプの例は、ある1つのCSI-RSがある1つの組み合わせについての干渉測定のために設定されているか否か、すなわち、(CSI-RS x,CSI-RS)及び(CSI-RS x,該当なし(N/A))が異なる組み合わせのタイプに属しているか否かを含む。より具体的には、UEは、X個のCQIを選択してもよく、それらのX個のCQIにおいて、各々のCQIは、組合せのタイプの中で最良のCQIであり、X個のCQIの組み合わせのタイプが報告される。1つの実施形態において、いくつかの組み合わせのタイプについて、(例えば、2つのCQI又は3つのCQI等の)1つよりも多くのCQIを選択してもよく、(例えば、Xが、組合せのタイプの総数と比較してより大きい等の場合に)最良の2つのCQI又は最良の3つのCQIを有する組合せを選択してもよい。
【0072】
1つの実施形態において、報告の複数の異なるタイプは、異なる優先順位を有していてもよい。UEは、1つの報告の中により高い優先順位を有する組合せのタイプを含めてもよく、その報告の中に、まだ、より多くの組み合わせについてのCQIを挿入する余地が存在する場合には、より低い優先順位を有する組合せのタイプに属する組合せを、その報告の中に含めてもよい。より具体的には、単一のビームを有するCQIを優先させてもよい。
【0073】
1つの実施形態において、複数の異なるCSI-RSリソースは、異なる優先順位を持っていてもよく、より高い優先順位を有するCSI-RSをより高い優先順位で報告してもよい。より具体的には、信号測定を実行する優先順位及び干渉測定を実行する優先順位は、同じであってもよい。代替的に、信号測定を実行する優先順位及び干渉測定を実行する優先順位は、異なっていてもよい。1つの実施形態において、基地局は、UEに、CSI−RSリソースの優先順位に関する信号を送る。さらに、基地局は、X個のCQIをどのように選択するかをUEに示すであろう。代替的に、X個のCQIを選択する基準は、一定であってもよい。
【0074】
上記の複数の実施形態のうちのいずれかにおいて、UEは、チャネル/干渉品質を測定する際に、UEによるビームフォーミングを実行してもよい。1つの実施形態において、UEは、適切なビームを自律的に選択して、CSI測定を実行してもよい。他の実施形態において、基地局は、CSI測定を実行するのにいずれのUEビームを使用するべきかをUEに示すであろう。他の実施形態において、UEは、異なるタイミング機会(timing occasion)において異なるUEビームを使用して、CSI測定を実行してもよい。他の実施形態において、UEは、あらかじめ規定されたUEビームを使用して、CSI測定を実行してもよい。他の実施形態において、UEは、いずれの基地局ビームが測定されるかにしたがってUEビームを選択して、CSI測定を実行してもよい。他の実施形態において、UEは、いずれのCSI-RSリソースが測定されるかにしたがってUEビームを選択して、CSI測定を実行してもよい。他の実施形態において、UEは、対応するCSI報告のトリガを受信し/復調するのに使用されるUEビームにしたがって、そのUEビームを選択して、CSI測定を実行してもよい。他の実施形態において、UEは、ビームトラッキング手順による最新のビームマッピングの更新にしたがってUEビームを選択して、CSI測定を実行してもよい。
【0075】
図25は、UEの観点からの1つの例示的な実施形態にしたがったフローチャート2500である。ステップ2505において、UEは、少なくとも2つのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースによって設定される。
【0076】
一般的に、"UEが、少なくとも2つのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースによって設定される"という手順は、通常、"少なくとも1つの送信/受信点(TRPs)(又は、基地局)が、少なくとも2つのCSI-RSリソースと関連する少なくとも2つのビームを使用してCSIの報告のための測定に使用される複数の参照信号をUEに送信する"という手順の前に行われる。通常は、測定が実際に実行される前に(測定は、設定された1つ又は複数のCSI-RSリソースを使用して実行される)、基地局は、UEによる1つ又は複数の測定が行われる時間/周波数リソースをそのUEに知らせる。
【0077】
例えば、基地局は、ある1つのCSI-RSリソースが10個ごとのサブフレームのうちの最初のサブフレームの中に存在するということをUEに知らせることができる(このことは、そのUEへのCSI-RSリソースを設定することにより実行される)。以降は、測定が実行される必要があるときは常に、その測定は、前もって設定された10個のサブフレームのうちの最初のサブフレームのCSI-RSリソースを使用して実行されるであろう(基地局は、10[ms]ごとにその最初のサブフレームの中でCSI-RSリソースを送信するであろう)。
【0078】
したがって、上記の"UEが、少なくとも2つのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースによって設定される"という手順及び"少なくとも1つの送信/受信点(TRPs)(又は、基地局)が、少なくとも2つのCSI-RSリソースと関連する少なくとも2つのビームを使用してCSIの報告のための測定に使用される複数の参照信号をUEに送信する"という手順は、高い関連性を有するが、同じではない。さらに、少なくとも1つのTRPから2つのビームを使用して2つのCSI-RSリソースを送信することは、もちろん、対象としている1つの妥当な組み合わせであるが、例えば、2つのTRPsから2つのビームを使用して2つのCSI-RSリソースを送信するといった他の事例も除外されているわけではない。
【0079】
1つの実施形態において、各々のCSI-RSリソースは、1つの特定のビームと関連していてもよい。さらに、CSI-RSリソースの数は、UEにサービスを提供することが可能であるビームの数と等しくてもよい。さらに、信号測定を実行するのに、それらのCSI-RSリソースを使用してもよい。また、干渉測定を実行するのに、それらのCSI-RSリソースを使用してもよい。
【0080】
ステップ2510において、UEは、少なくとも2つのCSI-RSリソースについて複数の測定を実行する。ステップ2515において、UEは、少なくとも2つのCSI-RSリソースについての測定値にしたがって、複数のCSIを生成し、少なくとも1つのCSIが、1つより多くのCSI-RSリソースについての測定値に対応する。
【0081】
1つの実施形態において、1つのCSIが複数のCSI-RSリソースについての測定値に対応している場合には、複数のCSI-RSリソースの信号強度を合計することにより、CSIを求める。さらに、UEは、少なくとも1つのCSI-RSリソースについての信号測定値及び少なくとも1つの他のCSI-RSリソースについての干渉測定値に対応する少なくとも1つのCSIを生成してもよい。さらに、UEは、単一のCSI-RSリソースについての測定値に対応する少なくとも1つのCSIを生成してもよい。
【0082】
1つの実施形態において、組み合わせて考慮されるある1つの与えられたCSI-RSリソースは、干渉又は信号のいずれかとして利用されるであろう。さらに、n個のCSI-RSリソースによってUEを設定してもよく、生成されるCSIの数は、2
n−1個である。代替的に、n個のCSI-RSリソースによってUEを設定してもよく、生成されるCSIの数は、3
n−2
n個である。
【0083】
ステップ2520において、UEは、生成されたCSIのうちの少なくとも1つを報告する。1つの実施形態において、UEによって報告されるCSIの数は、生成されるCSI報告の数と比較して少なくてもよい。さらに、基地局は、いずれのCSIが報告されるのかを制限してもよい。代替的に、UEは、いずれのCSIが報告されるのかを選択してもよい。
【0084】
再び
図3及び
図4を参照すると、UEの1つの例示的な実施形態において、デバイス300は、メモリ310に格納されているプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、UEが、(i) 少なくとも2つのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースによって設定され、(ii) 少なくとも2つのCSI-RSリソースについて複数の測定を実行し、(iii) 少なくとも2つのCSI-RSリソースについての測定値にしたがって、複数のCSIを生成し、少なくとも1つのCSIが、1つより多くのCSI-RSリソースについての測定値に対応し、(iv) 複数の生成されたCSIのうちの少なくとも1つを報告する、ことを可能にしてもよい。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、上記で説明された動作及びステップ又は本明細書で説明された他の動作及びステップのすべてを実行してもよい。
【0085】
図26は、UEの観点からの1つの例示的な実施形態にしたがったフローチャート2600である。ステップ2605において、UEは、信号測定のためのM個のCSI-RSリソースによって設定される。ステップ2610において、UEは、干渉測定のためのN個のCSI-RSリソースによって設定される。ステップ2615において、UEは、それらの設定されたCSI-RSリソースについて複数の測定を実行する。ステップ2620において、UEは、M×N個のCSIを生成し、信号測定のためのいずれかのCSI-RSリソースを、干渉測定のためのいずれかのCSI-RSリソースとともに考慮することにより、1つのCSIを生成してもよい。ステップ2625において、UEは、複数の生成されたCSIのうちの少なくとも1つを報告する。
【0086】
1つの実施形態において、各々のCSI-RSリソースは、1つの特定のビーム又はビームの組み合わせと関連していてもよい。さらに、ビームの組み合わせは、CSI-RSが複数のビームを使用して送信されるということを意味する。さらに、組み合わせて考慮されるある1つの与えられたCSI-RSリソースは、干渉又は信号のいずれかとして利用されるであろう。
【0087】
1つの実施形態において、Mは、Nと等しくてもよい。一方で、M×N個の組み合わせに含まれるいくつかの組み合わせは、有効ではない場合がある。さらに、UEによって報告されるCSIの数は、生成されたCSI報告の数と比較して少なくてもよい。さらに、ある1つのCSI-RSについて信号を測定し、他のCSI-RSについて干渉を測定することにより、各々のCSIを生成してもよい。
【0088】
1つの実施形態において、基地局は、いずれのCSIが報告されるのかを制限してもよい。代替的に、UEは、いずれのCSIが報告されるのかを選択してもよい。
【0089】
再び
図3及び
図4を参照すると、UEの1つの例示的な実施形態において、デバイス300は、メモリ310に格納されているプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、UEが、(i) 信号測定のためのM個のCSI-RSリソースによって設定され、(ii) 干渉測定のためのN個のCSI-RSリソースによって設定され、(iii) それらの設定されたCSI-RSリソースについて複数の測定を実行し、(iv) M×N個のCSIを生成し、信号測定のためのいずれかのCSI-RSリソースを、干渉測定のためのいずれかのCSI-RSリソースとともに考慮することにより、1つのCSIを生成してもよく、(v) 複数の生成されたCSIのうちの少なくとも1つを報告する、ことを可能にしてもよい。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、上記で説明された動作及びステップ又は本明細書で説明された他の動作及びステップのすべてを実行してもよい。
【0090】
図27は、基地局の観点からの1つの例示的な実施形態にしたがったフローチャート2700である。ステップ2705において、基地局は、ある1つのUEのために少なくとも2つのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースを設定し、各々のCSI-RSリソースは、その基地局の1つのビームと関連する。
【0091】
1つの実施形態において、信号測定を実行するのに、CSI-RSリソースを使用してもよい。干渉測定を実行するのに、CSI-RSリソースを使用してもよい。
【0092】
1つの実施形態において、n個のCSI-RSリソースによってUEを設定してもよく、生成されるCSIの数は、2
n−1個である。代替的に、n個のCSI-RSリソースによってUEを設定してもよく、生成されるCSIの数は、3
n−2
n個である。
【0093】
ステップ2710において、基地局は、UEから測定結果を受信し、その測定結果は、複数のCSI-RSリソースについての複数の測定値から求められる。1つの実施形態において、複数のCSI-RSリソースの測定値から測定結果を求めることは、複数のCSI-RSリソースの信号強度を合計することにより、測定結果を求めることを意味する。
【0094】
1つの実施形態において、UEは、少なくとも1つのCSI-RSリソースについての信号測定及び少なくとも1つの他のCSI-RSリソースについての干渉測定に対応する少なくとも1つのCSIを生成してもよい。さらに、組み合わせて考慮されるある1つの与えられたCSI-RSリソースは、干渉又は信号のいずれかとして利用されるであろう。
【0095】
1つの実施形態において、UEによって報告されるCSIの数は、生成されたCSI報告の数と比較して少なくてもよい。さらに、基地局は、いずれのCSIが報告されるのかを制限してもよい。代替的に、UEは、いずれのCSIが報告されるのかを選択してもよい。
【0096】
再び
図3及び
図4を参照すると、基地局の1つの例示的な実施形態において、デバイス300は、メモリ310に格納されているプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、基地局が、(i) ある1つのUEのために少なくとも2つのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースを設定し、各々のCSI-RSリソースは、その基地局の1つのビームと関連し、(ii) UEから測定結果を受信し、その測定結果は、複数のCSI-RSリソースについての複数の測定値から求められる、ことを可能にしてもよい。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、上記で説明された動作及びステップ又は本明細書で説明された他の動作及びステップのすべてを実行してもよい。
【0097】
図28は、基地局の観点からの1つの例示的な実施形態にしたがったフローチャート2800である。ステップ2805において、基地局は、ある1つのUEのために、信号測定のためのM個のCSI-RSリソースを設定する。ステップ2810において、基地局は、それらのM個のCSI-RSリソースのうちのいずれか1つの中で単一のビーム又はビームの組み合わせを使用して、CSI-RSを信号で送る。ステップ2815において、基地局は、干渉測定のためのN個のCSI-RSリソースを設定する。ステップ2820において、基地局は、それらのN個のCSI-RSリソースのうちのいずれか1つの中で単一のビーム又はビームの組み合わせを使用して、CSI-RSを信号で送る。ステップ2825において、基地局は、そのUEから測定結果を受信する。
【0098】
1つの実施形態において、各々のCSI-RSリソースは、1つの特定のビーム又はビームの組み合わせと関連していてもよい。さらに、ビームの組み合わせは、CSI-RSが複数のビームを使用して送信されるということを意味する。さらに、組み合わせて考慮されるある1つの与えられたCSI-RSリソースは、干渉又は信号のいずれかとして利用されるであろう。
【0099】
1つの実施形態において、Mは、Nと等しくてもよい。一方で、M×N個の組合せに含まれるいくつかの組み合わせが、有効でない場合がある。
【0100】
1つの実施形態において、UEによって報告されるCSIの数は、生成されたCSI報告の数と比較して少なくてもよい。さらに、基地局は、いずれのCSIが報告されるのかを制限してもよい。代替的に、UEは、いずれのCSIが報告されるのかを選択してもよい。
【0101】
1つの実施形態において、ある1つのCSI-RSについて信号を測定し、他のCSI-RSについて干渉を測定することにより、各々のCSIを生成してもよい。さらに、基地局は、ビーム/ビームの組み合わせに関するCSIにしたがって、ある与えられたビーム又はある与えられたビームの組み合わせについてUEをスケジューリングしてもよい。
【0102】
再び
図3及び
図4を参照すると、基地局の1つの例示的な実施形態において、デバイス300は、メモリ310に格納されているプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、基地局が、(i) ある1つのUEのために、信号測定のためのM個のCSI-RSリソースを設定し、(ii) それらのM個のCSI-RSリソースのうちのいずれか1つの中で単一のビーム又はビームの組み合わせを使用して、CSI-RSを信号で送り、(iii) 干渉測定のためのN個のCSI-RSリソースを設定し、(iv) それらのN個のCSI-RSリソースのうちのいずれか1つの中で単一のビーム又はビームの組み合わせを使用して、CSI-RSを信号で送り、(v) そのUEから測定結果を受信する、ことを可能にしてもよい。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、上記で説明された動作及びステップ又は本明細書で説明された他の動作及びステップのすべてを実行してもよい。
【0103】
本開示のさまざまな態様が上記で説明されてきた。本明細書における教示を種々多様な形態で実体化することが可能であり、本明細書において開示されているいずれかの特定の構造、機能、又は構造及び機能の双方は、代表例にすぎないということは明らかであろう。本明細書におけるこれらの教示に基づいて、本明細書において開示されているある1つの態様を、いずれかの他の態様とは無関係に実装することが可能であり、これらの態様のうちの2つ又はそれ以上の態様をさまざまな方法で組み合わせることが可能であるということを、当業者は理解するであろう。例えば、本明細書に記載されているいずれかの数の態様を使用して、ある1つの装置を実装してもよく、或いは、ある1つの方法を実施してもよい。さらに、本明細書に記載されているこれらの態様のうちの1つ又は複数のほかに、或いは、これらの態様のうちの1つ又は複数以外に、他の構造、他の機能、又は他の構造及び機能の双方を使用して、上記の装置を実装してもよく、或いは、上記の方法を実施してもよい。上記の複数の概念のうちのいくつかの1つの例として、いくつかの態様において、パルス繰り返し周波数に基づいて、複数の同時に存在するチャネルを確立してもよい。いくつかの態様において、パルス位置又はオフセットに基づいて、複数の同時に存在するチャネルを確立してもよい。いくつかの態様において、時間ホッピングシーケンスに基づいて、複数の同時に存在するチャネルを確立してもよい。いくつかの態様において、パルス繰り返し周波数、パルス位置又はオフセット、及び時間ホッピングシーケンスに基づいて、複数の同時に存在するチャネルを確立してもよい。
【0104】
さまざまな異なる科学技術及び技法のいずれかを使用することにより、情報及び信号を表現してもよいということを、当業者は理解するであろう。例えば、上記の発明の詳細な説明を通じて言及されているデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップを、電圧、電流、電磁波、磁界又は磁気的な粒子、光学場又は光学的な粒子、又はこれらのいずれかの組み合わせによって表現してもよい。
【0105】
本明細書において開示されている複数の態様と関連して説明されるさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、及びアルゴリズムのステップを、(例えば、情報源符号化又はいくつかの他の技術を使用することにより設計することが可能であるディジタル的な実装、アナログ的な実装、又はそれらの2つの組み合わせ等の)電子機器、(本明細書においては利便性の観点から"ソフトウェア"又は"ソフトウェアモジュール"と称される)さまざまな形態のプログラム命令又は設計コード組み込み命令、又は双方の組み合わせとして実装してもよいということを、当業者はさらに理解するであろう。上記のハードウェア及びソフトウェアの互換性を明確に説明するために、さまざまな例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、及びステップは、それらの機能について上記で一般的に説明されてきた。そのような機能をハードウェアとして実装するか又はソフトウェアとして実装するかは、全体的なシステムに課される設計上の制約及び特定の用途によって決まる。当業者は、複数の特定の用途の各々について異なる方法で上記の説明された機能を実装してもよいが、実装の際のそのような判断は、本開示の範囲から逸脱するものと解釈されるべきではない。
【0106】
さらに、本明細書において開示されている複数の態様と関連して説明されるさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路を、集積回路("IC")、アクセス端末、又はアクセスポイントの中で実装してもよく、或いは、集積回路("IC")、アクセス端末、又はアクセスポイントによって実行してもよい。ICは、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、個別のゲートロジック又は個別のトランジスタロジック、個別のハードウェア構成要素、電子機器、光学的な構成要素、機械的な構成要素、又はそれらのいずれかの組み合わせを含んでもよく、これらの構成要素は、本明細書において説明される複数の機能を実行するように設計され、ICは、複数のコード又は命令を実行してもよく、それらの複数のコード又は命令は、ICの内部、ICの外部、又はその双方に位置していてもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいが、選択的に、プロセッサは、いずれかの伝統的なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態マシンであってもよい。プロセッサは、例えば、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連している1つ又は複数のマイクロプロセッサ、又はいずれかの他のそのような構成等の複数のコンピューティングデバイスの組み合わせとして実装されてもよい。
【0107】
いずれかの開示されているプロセスの複数のステップのいずれかの特定の順序又は序列は、実例としてのアプローチの1つの例であるということを理解すべきである。設計上の嗜好に応じて、本開示の範囲内にとどまるようにしつつ、それらのプロセスの複数のステップの特定の順序又は序列を再配列してもよいということを理解すべきである。添付の複数の方法の請求項は、ある例示的な順序でさまざまなステップの要素を提示しているが、このことは、提示されている特定の順序又は序列に限定されるということを意図したものではない。
【0108】
本明細書で開示されている複数の態様と関連して説明される方法又はアルゴリズムの複数のステップを、ハードウェアによって、プロセッサで実行されるソフトウェアモジュールによって、或いは、それらの2つの組み合わせによって直接的に実体化してもよい。(例えば、実行可能な命令及び関連するデータを含む)ソフトウェアモジュール及び他のデータは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能なディスク、CD-ROM、又は本発明の技術分野で知られているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体のいずれかの他の形態等のデータメモリの中に位置していてもよい。例えば、(本明細書においては、利便性の観点から"プロセッサ"と称される)コンピュータ/プロセッサ等の機械に例示的な記憶媒体を接続してもよく、それによって、そのプロセッサは、その記憶媒体から(例えば、コード等の)情報を読み出し、その記憶媒体に情報を書き込むことが可能となる。例示的な記憶媒体は、そのプロセッサに不可欠なものであってもよい。上記のプロセッサ及び記憶媒体は、1つのASICの中に位置していてもよい。そのASICは、ユーザ機器(UE)の中に位置していてもよい。選択的に、上記のプロセッサ及び記憶媒体は、ユーザ機器の中に個別の構成要素として存在していてもよい。さらに、いくつかの態様において、いずれかの適切なコンピュータプログラム製品は、コンピュータ読み取り可能な媒体を含んでもよく、そのコンピュータ読み取り可能な媒体は、本開示の複数の態様のうちの1つ又は複数に関する複数のコードを含んでもよい。いくつかの態様において、コンピュータプログラム製品は、複数のパッケージング素材を含んでもよい。
【0109】
本発明は、さまざまな態様と関連して説明されてきたが、本発明は、さらなる改変が可能であるということが理解されるであろう。この出願は、一般的に、本発明の概念にしたがうとともに本開示からの上記の発展又は展開を含む発明のいずれかの変形、使用、又は適用を対象とするように意図されており、本開示からの上記の発展又は展開は、本発明に関する技術分野の範囲内の知られた慣習的な慣行の範囲内に入る。