(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6562987
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】携帯用飲料容器
(51)【国際特許分類】
B65D 47/06 20060101AFI20190808BHJP
A45F 3/16 20060101ALI20190808BHJP
【FI】
B65D47/06 110
B65D47/06 400
A45F3/16
【請求項の数】1
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2017-207817(P2017-207817)
(22)【出願日】2017年10月27日
(65)【公開番号】特開2019-77491(P2019-77491A)
(43)【公開日】2019年5月23日
【審査請求日】2018年5月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000108731
【氏名又は名称】タケヤ化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080746
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 武嗣
(72)【発明者】
【氏名】伴 幸郎
【審査官】
宮崎 基樹
(56)【参考文献】
【文献】
特開2005−170431(JP,A)
【文献】
米国特許第06364169(US,B1)
【文献】
登録実用新案第3089940(JP,U)
【文献】
実開昭54−160433(JP,U)
【文献】
実開昭48−088881(JP,U)
【文献】
実開昭57−178574(JP,U)
【文献】
米国特許出願公開第2015/0041423(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 47/06
A45F 3/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料容器本体(1)と蓋体(2)とを、備え、
上記蓋体(2)が、飲料容器本体(1)の内部から外部へ飲料を流出させるための円筒状飲み口(3)を有し、該飲み口(3)に、上記飲料容器本体(1)に氷入り飲料を収納して傾けた際に氷(E)が外部へ流出するのを阻止する氷流出阻止部(4)を、有する携帯用飲料容器に於て、
該氷流出阻止部(4)が、中央軸心から放射状に配設された3枚以上の板片部(5)を有し、上記中央軸心(L)とその近傍を含む中央部(6)において上記氷流出阻止部(4)が上記飲料収納空間(S)内へ突出状であって、上記板片部(5)の下方端縁線(7)が上記中央部(6)からラジアル外方へ向かって上傾状の滑らかな曲線状ないし直線状に形成されて、上記飲料容器本体(1)を傾けた際、氷(E)を上記中央部(6)から上記ラジアル外方へ誘導するように構成したことを特徴とする携帯用飲料容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯用飲料容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の携帯用飲料容器として、飲料容器の蓋に円筒状飲み口が設けられているものが公知である。そして、飲料容器に、飲料と氷を収納した場合に氷が飲み口から外部へ流出することを防止するために、飲み口に氷流出阻止部を設けたものも公知である(例えば、
図10,特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−170431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図10記載の飲料容器は、氷流出阻止部30の下方端縁線31が、飲み口32の内側に収まるように(飲料収納空間内へ非突出状に)設けられていたので、飲料とともに氷を収納した場合、
図11に示すように、氷Eが氷流出阻止部30に引掛かり、飲料の流れを阻害するという欠点があった。また、
図12に示すように、板片部33は、下方端縁線31が紙面と同一面上に存在する(紙面手前へ突出していない)ので、飲料容器本体(図示省略)に氷入り飲料を収納して傾けた際に、氷Eが飲み口32基端の孔部34を塞ぎ、飲料の(スムーズな)流れを阻害する虞れがある。特許文献1記載の飲料容器も、同様の欠点がある。そこで、本発明は、氷入り飲料を収納した場合でも、氷が氷流出阻止部に引っ掛からず、飲料をスムーズに流出することができる携帯用飲料容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、本発明に係る携帯用飲料容器は、飲料容器本体と蓋体とを、備え、上記蓋体が、飲料容器本体の内部から外部へ飲料を流出させるための円筒状飲み口を有し、該飲み口に、上記飲料容器本体に氷入り飲料を収納して傾けた際に氷が外部へ流出するのを阻止する氷流出阻止部を、有する携帯用飲料容器に於て、該氷流出阻止部が、中央軸心から放射状に配設された3枚以上の板片部を有し、上記中央軸心とその近傍を含む中央部において上記氷流出阻止部が上記飲料収納空間内へ突出状であって、上記板片部の下方端縁線が上記中央部からラジアル外方へ向かって上傾状の
滑らかな曲線状ないし直線状に形成されて、上記飲料容器本体を傾けた際、氷を
上記中央部から上記ラジアル外方へ誘導するように構成したものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明の携帯用飲料容器によれば、氷入り飲料を収納して傾けた場合でも、氷が氷流出阻止部のラジアル外方へ誘導され、(氷が流れの邪魔とならず)飲料をスムーズに流出することができる。また、子供や高齢者等が、氷を喉に詰めることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の第1の実施の形態を示す断面正面図である。
【
図3】氷流出阻止部の作用を示す要部拡大斜視図である。
【
図4】氷流出阻止部の作用を示す要部拡大断面図である。
【
図5】氷流出阻止部の作用を示す要部拡大底面図である。
【
図6】氷流出阻止部の変形例を示す要部拡大断面図である。
【
図7】氷流出阻止部の他の変形例を示す要部拡大断面図である。
【
図8】第2の実施の形態の蓋体を示す底面図である。
【
図9】第3の実施の形態の蓋体を示す底面図である。
【
図11】従来例の氷流出阻止部の欠点を示す要部拡大斜視図である。
【
図12】従来例の氷流出阻止部の欠点を示す要部拡大底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図示の実施の形態に基づいて本発明を詳説する。
図1・
図2は、本発明の第1の実施の形態を示す。この携帯用飲料容器は、飲料容器本体1と飲料容器本体1の上端部1aに螺合する蓋体2とを、備える。蓋体2が、飲料容器本体1の内部から外部へ飲料を流出させるための円筒状飲み口3を有する。飲み口3に、飲料容器本体1に氷入り飲料を収納して傾けた際に氷E(
図3〜
図5参照)が外部へ流出するのを阻止する氷流出阻止部4を、有する。
【0009】
氷流出阻止部4が、中央軸心Lから放射状に配設された3枚以上8枚以下の板片部5を有する。具体的には、氷流出阻止部4が、4枚の板片部5を有する。中央軸心Lとその近傍を含む中央部6において氷流出阻止部4が飲料収納空間S内へ突出状であって、板片部5の下方端縁線7が中央部6からラジアル外方へ向かって上傾状の曲線状ないし直線状に形成されて、飲料容器本体1を傾けた際、
図3・
図4の矢印Y方向に示すように、氷Eをラジアル外方へ誘導するように構成される。なお、
図4は、上下逆にした状態を示す。
【0010】
次に、氷流出阻止部4の別の作用について説明する。
図5に示すように、蓋体2(
図1・
図2参照)の底面視に於て、板片部5は、紙面手前へ突出状である。飲料容器本体1(
図1参照)に氷入り飲料を収納して傾けた際に、氷Eが板片部5に当接して中央部6近傍に隙間Gが残され、隙間Gから飲料がスムーズに流出する。
【0011】
図6は、氷流出阻止部4の変形例を示す。板片部5の下方端縁線7が中央部6からラジアル外方へ向かってラジアル外方上傾状の曲線状(円弧状)に形成される。
図7は、氷流出阻止部4の他の変形例を示す。板片部5の下方端縁線7が中央部6からラジアル外方へ向かってラジアル外方上傾状の直線状に形成される。
【0012】
図8は、第2の実施の形態を示す。氷流出阻止部4が、放射状に配設された3枚の板片部5を有する。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0013】
図9は、第3の実施の形態を示す。氷流出阻止部4が、放射状に配設された6枚の板片部5を有する。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0014】
なお、本発明は、設計変更可能であって、例えば、氷流出阻止部4の板片部5は、増減自由である。
【0015】
以上のように、本発明は、飲料容器本体1と蓋体2とを、備え、上記蓋体2が、飲料容器本体1の内部から外部へ飲料を流出させるための円筒状飲み口3を有し、該飲み口3に、上記飲料容器本体1に氷入り飲料を収納して傾けた際に氷Eが外部へ流出するのを阻止する氷流出阻止部4を、有する携帯用飲料容器に於て、該氷流出阻止部4が、中央軸心から放射状に配設された3枚以上の板片部5を有し、上記中央軸心Lとその近傍を含む中央部6において上記氷流出阻止部4が上記飲料収納空間S内へ突出状であって、上記板片部5の下方端縁線7が上記中央部6からラジアル外方へ向かって上傾状の
滑らかな曲線状ないし直線状に形成されて、上記飲料容器本体1を傾けた際、氷Eを
上記中央部6から上記ラジアル外方へ誘導するように構成したので、氷入り飲料を収納した場合、氷Eが氷流出阻止部4に引っ掛からず、飲料をスムーズに流出することができる。また、氷流出阻止部4によって、飲料の流出と空気の流入が分離されて、飲料の流出がスムーズになる。また、子供や高齢者等が、氷Eを喉に詰めることを防止できる。
【符号の説明】
【0016】
1 飲料容器本体
2 蓋体
3 (円筒状)飲み口
4 氷流出阻止部
5 板片部
6 中央部
7 下方端縁線
E 氷
L 中央軸心
S 飲料収納空間