(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6563224
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】顕微鏡ステージ、顕微鏡、および顕微鏡システム
(51)【国際特許分類】
G02B 21/26 20060101AFI20190808BHJP
【FI】
G02B21/26
【請求項の数】13
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-61816(P2015-61816)
(22)【出願日】2015年3月25日
(65)【公開番号】特開2016-180907(P2016-180907A)
(43)【公開日】2016年10月13日
【審査請求日】2018年3月19日
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成26年度独立行政法人新エネルギー・産業技術総合研究機構「医療情報の高度利用による医療システムの研究開発/がん診断・治療ナビゲーションシステムの研究開発」委託研究、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
(73)【特許権者】
【識別番号】000104630
【氏名又は名称】キヤノンプレシジョン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110412
【弁理士】
【氏名又は名称】藤元 亮輔
(74)【代理人】
【識別番号】100104628
【弁理士】
【氏名又は名称】水本 敦也
(72)【発明者】
【氏名】小林 大毅
(72)【発明者】
【氏名】岡本 卓治
(72)【発明者】
【氏名】森谷 章
(72)【発明者】
【氏名】會津 誠世
【審査官】
森内 正明
(56)【参考文献】
【文献】
特開平11−119113(JP,A)
【文献】
特開昭56−146114(JP,A)
【文献】
特開2005−84588(JP,A)
【文献】
特開2005−128441(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 21/00 − 21/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
標本が載置される標本ホルダを有し、
前記標本ホルダには、前記標本を載置可能な載置領域と、前記標本の観察を行う観察領域が形成され、
前記観察領域には、前記標本の位置合わせを行うための標本基準、前記標本の側面を押圧する複数の第1の保持部材、及び、前記標本の上面を押圧する第2の保持部材が形成され、
前記載置領域は、前記標本を前記観察領域に移動させる際に、前記標本をガイドするガイド部を備えていることを特徴とする顕微鏡ステージ。
【請求項2】
前記ガイド部は、前記載置領域から前記観察領域に移動する前記標本の移動方向に対してテーパー形状を有することを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡ステージ。
【請求項3】
前記ガイド部は、第1および第2のガイドを備え、
前記第1および第2のガイドの少なくとも一方は、前記移動方向に対してテーパー形状を有することを特徴とする請求項2に記載の顕微鏡ステージ。
【請求項4】
前記テーパー形状は、前記移動方向に対するテーパー角が2°から10°までの範囲内となるように形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の顕微鏡ステージ。
【請求項5】
前記ガイド部は、前記載置領域と前記観察領域に対し凸形状を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の顕微鏡ステージ。
【請求項6】
前記凸形状は、凸部の高さが0.3mmから1.2mmまでの範囲内となるように形成されていることを特徴とする請求項5に記載の顕微鏡ステージ。
【請求項7】
前記標本ホルダの上面は、前記観察領域に載置された前記標本の上面と同一の平面上にあることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の顕微鏡ステージ。
【請求項8】
前記載置領域と前記観察領域との間にスロープが形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の顕微鏡ステージ。
【請求項9】
前記スロープは、勾配が1°から5°までの範囲内となるように形成されていることを特徴とする請求項8に記載の顕微鏡ステージ。
【請求項10】
前記標本を前記載置領域から前記観察領域に移動させる移動手段を更に有することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の顕微鏡ステージ。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか1項に記載の顕微鏡ステージを有することを特徴とする顕微鏡。
【請求項12】
前記載置領域は、前記顕微鏡の前方側に形成されていることを特徴とする請求項11に記載の顕微鏡。
【請求項13】
請求項11または12に記載の顕微鏡を有することを特徴とする顕微鏡システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学顕微鏡の顕微鏡ステージに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、顕微鏡用ステージの自動化が進んでいる。また、観察部の微細化や、観察位置の管理システムの発達により、ステージの高速化や高精度化が求められている。光学顕微鏡では、一般的にステージ上に載置した標本を観察する。標本は、一般的にスライドガラス、カバーガラス、および観察対象となる細胞等で構成されている。
【0003】
特許文献1の顕微鏡ステージ機構では、ステージ上面に透過照明光を通過させる開口部と、開口部の周囲に標本ホルダ受け部が形成される。標本ホルダ受け部には標本があらかじめ設置された標本ホルダが載置され、標本ホルダは側面から固定ビスによりステージに固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−279315号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の従来技術では、標本ホルダを交換する際、観察者は固定ビスを取り外して標本ホルダを交換する。そのため、標本を容易に観察領域に載置することが困難である。
【0006】
このような課題を鑑みて、迅速かつ容易に標本を交換可能な顕微鏡ステージを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面としての顕微鏡ステージは、標本が載置される標本ホルダを有し、前記標本ホルダには、前記標本を載置可能な載置領域と、前記標本の観察を行う観察領域が形成され、
前記観察領域には、前記標本の位置合わせを行うための標本基準、前記標本の側面を押圧する複数の第1の保持部材、及び、前記標本の上面を押圧する第2の保持部材が形成され、前記載置領域は、前記標本を前記観察領域に移動させる際に、前記標本をガイドするガイド部を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、迅速かつ容易に標本を交換可能な顕微鏡ステージを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施形態に係る顕微鏡システムの斜視図である。
【
図4】実施例1の自動ローディング機構を備えるテーブルの上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る顕微鏡システム1の斜視図である。顕微鏡システム1は、顕微鏡ステージ10(以下ステージという)、顕微鏡本体20、カメラ装着用のアダプタ部30、デジタルカメラ40、および制御ユニット50を備える。顕微鏡本体20は、一般的な病理診断用に用いられる正立型顕微鏡であり、観察対象(標本)の上側に配置される対物レンズ21を備え、観察光を標本下面から投射する透過光観察を行う。制御ユニット50は、コントローラ51、およびディスプレイ52を備える。コントローラ51は、ステージ10の制御やデジタルカメラ40で撮影された画像の処理などを行う。顕微鏡システム1は、病理診断に要求される所定精度で観察位置の位置管理を行い、過去の観察位置を正確に再現することを可能とする。そのため、位置管理のための基準を有する標本が使用される。また、ステージ10は、観察位置のXY座標値を把握する機能、標本の回転誤差を補正する手段、および装着されたデジタルカメラ(撮像素子)などとの相対的な位置関係の誤差などを補正する手段を有し、高精度な位置決めを行う。なお、顕微鏡システム1では、位置管理のための基準を有さない既存の標本も使用することができる。
【実施例1】
【0011】
図2は、ステージ10の全体斜視図である。ベース部材101は、クロスローラ―ガイド105,106を備え、顕微鏡本体20に固定される。Xステージ102は、クロスローラ―ガイド105,106と対になるクロスローラーガイド107,108を備えている。また、Xステージ102は、クロスローラ―ガイド109,110を備えている。Yステージ103は、クロスローラ―ガイド109,110と対になるクロスローラ―ガイド111,112を備えている。また、Yステージ103は、標本117を載置可能なテーブル(標本ホルダ)104Aを備えている。テーブル104Aは、Yステージ103と一体化させてもよい。X軸方向への駆動源であるシャフトモータ125は、ベース部材に取り付けられたコイル部113と、Xステージ102に設けられたマグネットシャフト114を備える。Y軸方向への駆動源であるシャフトモータ126は、Xステージ102に取り付けられたコイル部115と、Yステージに設けられたマグネットシャフト116を備える。シャフトモータ125,126は、X軸およびY軸に沿って設けられた図示しない反射式のインクリメンタルリニアエンコーダまたはアブソリュートリニアエンコーダによって制御される。また、駆動領域を制限するために、図示しない電気的なリミットスイッチおよび物理的なメカリミットが各軸に沿って設けられている。ハンドル118は、ステージ10をX軸に沿って移動させるためのつまみ119とY軸に沿って移動させるためのつまみ120を備える。つまみ119,120は、手動で操作される。ハンドル118を設けることで、既存の標本の観察を可能にする。各つまみの回転力は、ラック、ベルト、またはワイヤーなどでステージ10に伝えられる。
【0012】
図3は、標本117が載置されたテーブル104Aの上面図である。テーブル104Aには、標本117の観察を行う観察領域211と、標本117の観察部に対応した開口部205が形成されている。標本117は、病理診断等で使用される一般的な標本であり、スライドガラス121、カバーガラス122、および観察する細胞等の観察対象で構成されている。スライドガラス121には、ラベルエリア123とスライド原点124が設けられている。ラベルエリア123の大きさは、一般的に15mm×26mmである。テーブル104Aの上面を標本117の上面と同一の平面上にするか、標本117の上面から0.1mmから0.5mmまでの範囲内で低くする。そうすることで、対物レンズ21とテーブル104Aの上面との衝突を回避することできる。
【0013】
観察領域211は、一般的な標準スライドガラスの大きさ(76mm×26mm)と、大型スライドガラスの大きさ(76mm×52mm)に対応可能である。また、標準スライドガラスを2枚並べた場合でも対応可能である。観察領域211には、標本117の位置決めを行う際に使用される標本基準212〜215が設けられている。標準スライドガラスの場合、標本基準212を用いてX軸方向の位置合わせを行い、標本基準214,215を用いてY軸方向の位置合わせを行う。また、大型スライドガラスの場合、標本基準212,213を用いてX軸方向の位置合わせを行い、標本基準214,215を用いてY軸方向の位置合わせを行う。標本基準212,213は、標準のスライドを妨げないようにR形状になっている。R形状は、標準のスライドの引っかかりを低減するために大きくする必要がある。また、標準基準の凸高さは、ガイド207に対し凸高さ0.1mmから0.3mmにするのが望ましい。本実施例では、R形状の大きさを半径30mmとし、凸高さを0.2mmとしている。
【0014】
開口部205は、標本117の観察部に対応しているため、できるだけ大きくする必要がある。本実施例では、標本基準212,214より2mmの位置に72mm×50mmの開口部205が形成されている。開口部205から標本ガイド209までは3mmであるため、標本117がX軸方向へ移動しても開口部205に落下することはない。観察領域211には、標本117の側面を押圧することで、標本117を標本基準212,213に圧接する保持具(第1の保持部材)201,202が設けられている。保持具201,202は弾性部材を用いて標本117を加圧しているが、保持具201,202を弾性部材としてもよい。また、観察領域211には、浮きを防止するために、垂直方向へ標本117を押し付ける保持部材(第2の保持部材)203,204が設けられている。保持部材203,204は、板ばねを用い、標本117の観察部を隠さないように配置する。保持部材203,204の厚さは、0.2mm以下であることが望ましい。なお、スライドガラス121として、ラベルエリア123とスライド原点124がない既存のスライドガラスを使用してもよい。
【0015】
テーブル104Aの前方側には、標本117を載置する載置領域210が形成されている。標本117を容易に載置するために、載置領域210のY軸方向の幅は、標準スライドガラスを3枚上載置可能な幅であることが望ましい。また、X軸方向の幅は、少なくとも78mm以上であることが望ましい。載置領域210には、ガイド(ガイド部)206,207が形成されている。標本117を載置領域210から観察領域211に容易にスライドさせるために、ガイド206はガイド207に対してテーパー形状を有している。すなわち、ガイド206は、標本117の移動方向に対してテーパー形状を有している。テーパー角は、大き過ぎると標本117のスライドを妨げるため、2°から10°までの範囲内であることが望ましい。また、載置領域210には、標本117を容易に把持できるように開口部208が形成されている。なお、ガイド206ではなく、ガイド207がテーパー形状を有してもよいし、ガイド206,207の両方がテーパー形状を有してもよい。
【0016】
また、ガイド206は、載置領域210および
観察領域211に対し凸形状を有してもよい。凸形状は、凸部の高さが0.3mmから1.2mmまでの範囲内となるように形成されていることが望ましい。
【0017】
図4は、自動ローディング機構(移動手段)127を備えるテーブル104Aの上面図である。自動ローディング機構127は、ボールねじ、台形ねじ、またはシャフトモータといったリニア機構で構成され、標本117を載置領域210と観察領域211の間でスライドさせる。自動ローディング機構127は、駆動源であるシャフトモータ128と、標本117を把持するハンド129を備え、制御ユニット50によって制御される。ハンド129は、標準スライドガラスおよび大型スライドガラスを把持可能である。すなわち、ハンド129は、大判スライドガラスの短辺52mmより拡開する必要があり、さらに標本117を容易に載置するために70mm以上拡開することが望ましい。
【0018】
標本117を観察する場合、観察者はまず、カバーガラス122が対物レンズ21側を向くように標本117を載置する。標本117は、載置領域210内であればどこに載置されてもよい。ただし、標本117がラベルエリア123を有する場合、ラベルエリア123が保持具201,202側に位置するように標本117を載置する。次に、手動または自動ローディング機構127によって、標本117を観察領域211までスライドさせる。観察領域211では、標本基準212〜215のいずれかによって標本117が位置決めされる。この状態で観察者は目的の観察を行う。観察が終了すると、標本117を手動または自動ローディング機構127によって、載置領域210までスライドし、次の標本と交換する。
【0019】
以上説明したように、載置領域210に標本117を載置し、観察領域211に標本117をスライドさせることで、標本117を落下させることなく容易に観察位置に載置可能である。標本117を移動させる手段は、手動または自動のどちらでもよい。標本117を取り出す場合は、標本117をスライドさせて載置領域210に移動させるため、対物レンズ21に衝突することなく標本117を取り出すことが可能になる。
【実施例2】
【0020】
図5は、ステージ10の全体斜視図である。基本的な構成は、実施例1の構成と同一であるため、詳細な説明は省略する。
図6は、テーブル104Bの上面図である。テーブル104Bの観察領域305の構成は、実施例1の構成と同一である。
【0021】
テーブル104Bの前方側には、標本117を載置する載置領域301が形成されている。載置領域301には、標本117を観察領域305にガイドするガイド303,304が形成されている。載置領域301と観察領域305の高さが0.3mmから0.8mmまでの範囲内で異なるため、スロープ302が設けられている。スロープ302の勾配は、大き過ぎると標本117のスライドを妨げるため、1°から5°までの範囲内であることが望ましい。また、スロープ302のつなぎ目は、滑らかにつなぐことが望ましい。標本117を載置領域301から観察領域305に容易にスライドさせるために、ガイド303,304は観察領域305に対してテーパー形状を有している。テーパー角は、大き過ぎると標本のスライドを妨げるため、5°から10°までの範囲内であることが望ましい。なお、ガイド303,304のいずれか一方だけがテーパー形状を有するようにしてもよい。
【0022】
以上説明したように、載置領域301に標本117を載置し、観察領域305に標本117をスライドさせることで、標本117を落下させることなく容易に観察位置に載置可能である。実施例1で説明したように、移動する手段は手動または自動のどちらでもよい。標本117を取り出す場合は、標本117をスライドさせて載置領域301に移動させるため、対物レンズ21に衝突することなく標本117を取り出すことが可能になる。
【実施例3】
【0023】
図7は、ステージ10の全体斜視図である。基本的な構成は他の実施例と同一であるため、詳細な説明は省略する。
図8は、テーブル104Cの上面図である。テーブル104Cの載置領域401の構成も他の実施例の構成と同一である。
【0024】
テーブル104Cには、観察領域402に観察部に対応した開口部403が形成されている。観察領域402は、一般的な標準スライドガラスの大きさ(76mm×26mm)と、大型スライドガラスの大きさ(76mm×52mm)に対応している。また、標準スライドガラスを2枚並べた場合でも対応可能である。観察領域402には、標本117の位置決めを行う際に使用される標本基準212〜215が設けられている。標準スライドガラスの場合、標本基準212を用いてX軸方向の位置合わせを行い、標本基準214,215を用いてY軸方向の位置合わせを行う。また、大型スライドガラスの場合、標本基準212,213を用いてX軸方向の位置合わせを行い、標本基準214,215を用いてY軸方向の位置合わせを行う。標本基準212,213は、標準のスライドを妨げないようにR形状になっている。R形状は、標準のスライドの引っかかりを低減するために大きくする必要がある。また、標準基準の凸高さは、ガイド207に対し凸高さ0.1mmから0.3mmにするのが望ましい。本実施例では、R形状の大きさを半径30mmとし、凸高さを0.2mmとしている。病理診断等で一般的に使用されるスライドガラス121には、個々の認識を行うためのラベルエリア123が設けられている。ラベルエリア123の大きさは、一般的に15mm×26mmである。本実施例の観察部はラベルエリア123を除いた部分としているため、観察領域402には標本117の浮き上がりを防止するためにラベルエリア123を圧下する保持部材404が設けられる。標本117に配置されたラベルエリア123を観察部から除いたことにより、観察領域402の開口部403を小さくすることができるため、標本117の落下防止性が向上する。
【0025】
以上説明したように、載置領域
401に標本117を載置し、観察領域
402に標本117をスライドさせることで、標本117を落下させることなく容易に観察位置に載置可能である。標本117を移動させる手段は、手動または自動のどちらでもよい。標本117を取り出す場合は、標本117をスライドさせて載置領域401に移動させるため、対物レンズ31に衝突することなく標本117を取り出すことが可能になる。
【0026】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【符号の説明】
【0027】
10 顕微鏡ステージ
104A,104B,104C 標本ホルダ
117 標本
206,207,303,304 ガイド(ガイド部)
210,301,401 載置領域
211,305,402 観察領域