特許第6563225号(P6563225)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社日本総合研究所の特許一覧

特許6563225情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6563225
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/34 20120101AFI20190808BHJP
【FI】
   G06Q20/34
【請求項の数】5
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2015-63497(P2015-63497)
(22)【出願日】2015年3月25日
(65)【公開番号】特開2016-184248(P2016-184248A)
(43)【公開日】2016年10月20日
【審査請求日】2018年2月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】302064762
【氏名又は名称】株式会社日本総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100104190
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 昭徳
(72)【発明者】
【氏名】村山 尚紀
【審査官】 阿部 潤
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−324129(JP,A)
【文献】 特開2006−235865(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カードを用いた商品またはサービスの提供の対価の決済に際して利用者の前記カードに設けられた記憶媒体に記憶された、当該利用者の識別情報と当該利用者の障害に関する個別障害情報と当該利用者の施設利用時における要望に関する情報とを含む利用者情報を取得する利用者情報取得手段と、
前記利用者情報取得手段によって取得された利用者情報に基づいて、前記決済にかかる情報と前記要望に関する情報を含む表示画面を表示させる要望情報表示手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記利用者情報取得手段によって取得された利用者情報に基づいて、前記カードを用いた商品またはサービスの提供の対価の決済に関する実績情報を表示させる実績情報表示手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記記憶媒体に記憶されたカード情報に前記個別障害情報が含まれるか否かを判断する判断手段を備え、
前記要望情報表示手段は、前記判断手段による判断結果に基づいて、前記カード情報に前記個別障害情報が含まれる場合に前記要望に関する情報を表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
コンピュータに、
カードを用いた商品またはサービスの提供の対価の決済に際して利用者の前記カードに設けられた記憶媒体に記憶された、当該利用者の識別情報と当該利用者の障害に関する個別障害情報と当該利用者の施設利用時における要望に関する情報とを含む利用者情報を取得し、
取得された利用者情報に基づいて、前記決済にかかる情報と前記要望に関する情報とを含む表示画面を表示させる、
処理を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項5】
コンピュータにおこなわせる情報処理方法であって、
カードを用いた商品またはサービスの提供の対価の決済に際して利用者の前記カードに設けられた記憶媒体に記憶された、当該利用者の識別情報と当該利用者の障害に関する個別障害情報と当該利用者の施設利用時における要望に関する情報とを含む利用者情報を取得させ、
取得された利用者情報に基づいて、前記決済にかかる情報と前記要望に関する情報とを含む表示画面を表示させる、
ことを特徴とする情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、障害を有する利用者を支援する情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、聴覚に障害を有する利用者(チャレンジド)においては、施設において提供を受けた商品またはサービスの対価の決済に際して、決済金額が聞き取りづらいことがある。また、視覚に障害を有する利用者(チャレンジド)においては、決済内容は理解しているものの、その支払いをカード決済においておこなう場合に、認証方法としてサインを求められると対応が困難である場合がある。
【0003】
道路や建物における床面に段差があるなどの理由によって、利用しづらい施設や店舗(以下「施設等」という)があるという現状があった。一方で、障害を有する利用者が利用しやすいサービスや設備を整え、障害の有無にかかわらず、幅広い客層を受け入れる準備を整えた施設等も多く存在する。このようなことから、障害を有する利用者は、自身で、利用を希望する施設等、あるいは利用可能な施設等などについての情報を事前に収集するなどしているという現状があった。
【0004】
関連する技術として、具体的には、従来、たとえば、身体障害者手帳に記載されている個人情報の中から、身体障害者が公共交通機関の運賃障害者割引制度を利用するための情報を抜粋してICカード化するようにした技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。また、関連する技術として、具体的には、従来、たとえば、決済の少なくとも合計金額を、音声により自動的にその場で読み上げる販売時点情報管理端末に関する技術があった(たとえば、下記特許文献2を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−351989号公報
【特許文献2】特表2002−543505号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述したような不都合は、決済内容を表示によって伝えたり、通常はサインによる認証をおこなう施設であっても状況に応じて生体認証に変更するなど、施設の係員などの健常者の若干の気配りがあれば解消されるものであるが、チャレンジドによっては、施設等あるいは周囲の健常者に気兼ねして、その“気配り”を頼むことができず、サービスや設備を十分に利用することが難しいという状況があった。
【0007】
また、上述した特許文献1に記載された従来の技術は、公共交通機関の運賃障害者割引制度を利用するためには身体障害者手帳に記載されている個人情報を提示しなくてはならないため、たとえば、チャレンジドの住所や当該チャレンジドの障害名など、当該利用者が希望しない個人情報を公開しなくてはならない。また、上述した特許文献2に記載された従来の技術は、決済における金額を読み上げることに限定されるため、当該技術を利用できる障害の種類が限定されてしまう。
【0008】
このように、従来は、チャレンジドが健常者に気兼ねすることなく、施設等を気軽にかつ十分に利用することが難しいという問題があった。
【0009】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、チャレンジドが充実した社会生活を営むための支援をおこなうことができる情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる情報処理装置は、利用者のカードに設けられた記憶媒体に記憶された、当該利用者の識別情報と当該利用者の障害に関する個別障害情報と当該利用者の施設利用時における要望に関する情報とを含む利用者情報を取得する利用者情報取得手段と、前記利用者情報取得手段によって取得された利用者情報に基づいて、前記要望に関する情報を含む表示画面を表示させる要望情報表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、この発明にかかる情報処理装置は、上記の発明において、前記利用者情報取得手段が、前記カードを用いた商品またはサービスの提供の対価の決済に際して当該カードに設けられた記憶媒体に記憶された前記利用者情報を取得し、前記要望情報表示手段が、前記決済にかかる情報と前記要望に関する情報とを同一画面内に表示させることを特徴とする。
【0012】
また、この発明にかかる情報処理装置は、上記の発明において、前記利用者情報取得手段によって取得された利用者情報に基づいて、前記カードを用いた商品またはサービスの提供の対価の決済に関する実績情報を表示させる実績情報表示手段を備えたことを特徴とする。
【0013】
また、この発明にかかる情報処理装置は、上記の発明において、前記記憶媒体に記憶されたカード情報に前記個別障害情報が含まれるか否かを判断する判断手段を備え、前記要望情報表示手段が、前記判断手段による判断結果に基づいて、前記カード情報に前記個別障害情報が含まれる場合に前記要望に関する情報を表示させることを特徴とする。
【0014】
また、この発明にかかる情報処理プログラムは、コンピュータに、利用者のカードに設けられた記憶媒体に記憶された、当該利用者の識別情報と当該利用者の障害に関する個別障害情報と当該利用者の施設利用時における要望に関する情報とを含む利用者情報を取得し、取得された利用者情報に基づいて、前記要望に関する情報を含む表示画面を表示させる、処理を実行させることを特徴とする。
【0015】
また、この発明にかかる情報処理方法は、コンピュータにおこなわせる情報処理方法であって、利用者のカードに設けられた記憶媒体に記憶された、当該利用者の識別情報と当該利用者の障害に関する個別障害情報と当該利用者の施設利用時における要望に関する情報とを含む利用者情報を取得させ、取得された利用者情報に基づいて、前記要望に関する情報を含む表示画面を表示させる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
この発明にかかる情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法によれば、チャレンジドが充実した社会生活を営むための支援をおこなうことができるという効果を奏する。
【0017】
そして、この発明にかかる情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法によれば、チャレンジドが充実した社会生活を営むための支援をおこなうとともに、当該支援を介して施設の利用を促進することにより経済活動の促進を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】この発明にかかる実施の形態のチャレンジド支援システムのシステム構成を示す説明図である。
図2A】この発明にかかる実施の形態のチャレンジド支援サーバや決済サーバを実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示す説明図である。
図2B】この発明にかかる実施の形態の利用者の端末装置を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示す説明図である。
図2C】施設の端末装置のハードウエア構成を示す説明図(その1)である。
図2D】施設の端末装置のハードウエア構成を示す説明図(その2)である。
図3A】要望情報の一例を示す説明図である。
図3B】施設データベースの一例を示す説明図である。
図4A】この発明にかかる実施の形態の施設の端末装置に表示される表示画面例を示す説明図(その1)である。
図4B】この発明にかかる実施の形態の施設の端末装置に表示される表示画面例を示す説明図(その2)である。
図4C】この発明にかかる実施の形態の施設の端末装置に表示される表示画面例を示す説明図(その3)である。
図4D】この発明にかかる実施の形態の施設の端末装置に表示される表示画面例を示す説明図(その4)である。
図5】この発明にかかる実施の形態の施設の端末装置の機能的構成を示すブロック図である。
図6】施設の端末装置の処理手順を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0020】
(チャレンジド支援システムのシステム構成)
まず、この発明にかかる実施の形態のチャレンジド支援システムのシステム構成について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態のチャレンジド支援システムのシステム構成を示す説明図である。
【0021】
図1において、この発明にかかる実施の形態のチャレンジド支援システム100は、チャレンジド支援サーバ101、決済サーバ102、利用者の端末装置103、施設の端末装置104、を含んで構成されている。チャレンジド支援システム100において、チャレンジド支援サーバ101、決済サーバ102、利用者の端末装置103、施設の端末装置104は、インターネットなどのネットワーク110に接続されている。
【0022】
チャレンジド支援サーバ101や決済サーバ102は、たとえば、パーソナルコンピュータなどの汎用的なコンピュータ装置によって実現することができる(図2Aを参照)。チャレンジド支援サーバ101は、Webサーバとしての機能も実現する。すなわち、チャレンジド支援サーバ101は、WWW(World Wide Web)システムにおいて情報送信における情報送信機能を備えており、HTTP(HyperText Transfer Protocol)にしたがって、利用者の端末装置103などのコンピュータ装置にインストールされたウェブブラウザに対して、HTML(HyperText Markup Language)や画像などの各種オブジェクトを表示させるプログラムがインストールされたコンピュータ装置によって実現することができる。
【0023】
決済サーバ102は、カード決済に関する情報を記憶する各種のデータベースを備えており、各種のデータベースに記憶された情報を用いて、利用者が提供を受けた商品やサービスの対価を、クレジットカードなどのカードを用いて支払う決済(以下「カード決済」という)をおこなう。決済サーバ102は、たとえば、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置によって実現することができる。
【0024】
具体的に、決済サーバ102は、カード決済に利用する各種の情報が登録された顧客情報データベースを備えている。決済サーバ102は、たとえば、カードの発行時や、カードの所有者(ユーザ)からの住所変更の要望があった場合に、顧客情報データベースを更新する。また、具体的に、決済サーバ102は、カード決済の履歴に関する情報が登録されるカード決済情報データベースを備えている。決済サーバ102は、たとえば、カード決済がおこなわれるごとに、カード決済の履歴に関する情報をカード決済情報データベースに登録する。
【0025】
利用者の端末装置103は、キーボードやマウスなどの入力部やディスプレイなどを備えた、汎用的なコンピュータ装置によって実現することができる(図2Bを参照)。施設の端末装置104は、この発明にかかる実施の形態の情報処理装置を実現する。施設の端末装置104は、外部装置との通信機能と当該通信機能を用いた決済機能とを備えたコンピュータ装置によって実現することができる。また、施設の端末装置104は、施設の係員に対して情報を表示する表示画面や、クレジットカードなどのカードが備える記憶媒体に記録された情報を読み取るカードリーダを備えている(図2C図2Dを参照)。
【0026】
(チャレンジド支援サーバ101および決済サーバ102のハードウエア構成)
図2Aは、この発明にかかる実施の形態のチャレンジド支援サーバ101や決済サーバ102を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示す説明図である。図2Aにおいて、チャレンジド支援サーバ101や決済サーバ102を実現するコンピュータ装置は、CPU211と、RAM212と、HDD213と、HD214と、ネットワークI/F215と、を備えている。この発明にかかる実施の形態のチャレンジド支援サーバ101や決済サーバ102を実現するコンピュータ装置が備える各部211〜215は、バス210によってそれぞれ接続されている。
【0027】
CPU211は、コンピュータ装置全体の制御をつかさどる。RAM212には、CPU211が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアが確保されている。HDD213は、CPU211の制御にしたがってHD214に対するデータのリード/ライトを制御する。HD214は、HDD213の制御で書き込まれたデータを記憶する。
【0028】
RAM212やHD214には、各種のデータベースや各種の制御プログラムが格納されている。具体的には、たとえば、チャレンジド支援サーバ101を実現するコンピュータ装置のRAM212やHD214には、チャレンジド支援サービスの提供にかかるデータベースやプログラムなどが記憶されている。
【0029】
チャレンジド支援サービスにおいては、チャレンジドによる施設の利用を促進するため、チャレンジドを対象にした設備やスタッフなどの用意がある施設に関する情報を提供する。チャレンジド支援サーバ101を実現するコンピュータ装置のRAM212やHD214には、このような施設に関する情報にかかるデータベースや、利用者の端末装置103からのアクセスに応じてこれらの情報を提供するプログラムなどが記憶されている。
【0030】
また、具体的には、たとえば、決済サーバ102を実現するコンピュータ装置のRAM212やHD214には、顧客情報データベースやカード決済情報データベース、および、カード決済にかかるプログラムなどが記憶されている。チャレンジド支援サーバ101や決済サーバ102を実現するコンピュータ装置において、各種のデータベースや各種の制御プログラムは、RAM212における不揮発領域あるいはHD214に記憶されており、コンピュータ装置の電源をOFFした場合にも消去されない。
【0031】
CPU211は、RAM212に確保されたワークエリアを用いて、RAM212やHD214に記憶された各種データベースを参照して、各種の制御プログラムを実行する。CPU211は、たとえば、この制御プログラムの実行に際してネットワークI/F215を制御する。これにより、CPU211は、インターネットなどのネットワーク110を介して、当該ネットワーク110に接続された別のコンピュータ装置との間におけるデータの入出力を制御することができる。
【0032】
(利用者の端末装置103のハードウエア構成)
図2Bは、この発明にかかる実施の形態の利用者の端末装置103を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示す説明図である。図2Bにおいて、利用者の端末装置103を実現するコンピュータ装置は、CPU221と、RAM222と、HDD223と、HD224と、ネットワークI/F225と、ディスプレイ226と、操作部227と、マイク228と、スピーカー229と、カードリーダライタ230と、を備えている。また、この発明にかかる実施の形態の利用者の端末装置103を実現するコンピュータ装置が備える各構成部221〜230は、バス220によってそれぞれ接続されている。
【0033】
CPU221は、コンピュータ装置全体の制御をつかさどる。RAM222には、CPU221が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアが確保されている。また、RAM222には、各種の制御プログラムが格納されている。具体的には、RAM222には、たとえば、カードリーダライタ230を制御して、クレジットカードなどのカードが備える記憶媒体に情報を記録するプログラムが格納されている。
【0034】
また、具体的には、RAM222には、たとえば、この発明にかかる実施の形態のチャレンジド支援プログラムの実行により、チャレンジド支援サーバ101から提供されるHTMLや画像などの各種オブジェクトを表示させるウェブブラウザが記憶(インストール)されている。
【0035】
CPU221は、RAM222に確保されたワークエリアを用いて各種の制御プログラムを実行し、ネットワークI/F225を制御する。CPU221は、ネットワークI/F225を介して、チャレンジド支援プログラムの実行にともなってチャレンジド支援サーバ101から提供されるHTMLや画像などの各種オブジェクトなどのデータの入出力を制御する。
【0036】
ディスプレイ226は、カーソル、アイコン、ツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータに関するウインドウ(ブラウザ)を表示する。ディスプレイ226は、具体的には、たとえば、液晶パネルや液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)パネルなどを備えた表示装置によって実現することができる。
【0037】
操作部227は、利用者の操作を受け付け、当該操作に応じた信号をCPU221に出力する。操作部227は、具体的には、たとえば、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備えたキーボードなどによって実現することができる。また、操作部227は、具体的には、たとえば、マウスなどのポインタデバイスやタッチパネルなどによって実現してもよい。
【0038】
タッチパネルによって操作部227を実現する場合、当該タッチパネルは、ディスプレイ226に積層され、操作位置に応じた信号をCPU221に対して出力する。タッチパネルは、たとえば抵抗膜方式や静電容量方式、音響パルス認識方式、超音波表面弾性波方式、赤外遮光方式、画像認識方式など公知の各種の方式のものを用いることができる。
【0039】
マイク228は、アナログデータとして入力された話者の声をアナログ/デジタル変換し、デジタル形式の音声データを生成し、生成した音声データをCPU221に出力する。マイク228を用いた音声入力を可能とすることにより、チャレンジドによる施設検索が容易におこなえるように支援することができる。
【0040】
「チャレンジド」は、「障害を持つ人」を表す新しい米語「the challenged(挑戦という使命や課題、挑戦するチャンスや資格を与えられた人)」を語源とし、障害をマイナスとのみ捉えるのでなく、障害を持つゆえに体験する様々な事象を自分自身のため、あるいは社会のためポジティブに生かしていこうという想いを込め、プロップが1995年から提唱している。
【0041】
スピーカー229は、チャレンジド支援プログラムの実行にともなってチャレンジド支援サーバ101から提供される音声データに基づく音声を出力する。スピーカー229は、チャレンジド支援サーバ101から提供されたデジタル形式の音声データをデジタル/アナログ変換し、アナログ形式の音声データに基づいてスピーカコーンにおけるコイルに通電するなどして音声を出力する。
【0042】
カードリーダライタ230は、クレジットカードなどのカードが備える記憶媒体に記録されたカード情報を読み取り、読み取られたカード情報をCPU221に対して出力する。また、カードリーダライタ230は、カードが備える記憶媒体に対して、CPU221から出力された記録情報を更新可能に記録する。
【0043】
カードが備える記憶媒体は、たとえば、ICチップ、あるいは磁気ストライプによって実現することができる。カードリーダライタ230は、カードが備える記憶媒体に接触することなくカード情報の読み取りや記録をおこなう非接触型であってもよく、カードが備える記憶媒体に端子を接触させてカード情報の読み取りや記録をおこなう接触型であってもよい。カードリーダライタ230の構造については、公知の各種の技術を用いて容易に実現可能であるため説明を省略する。
【0044】
この実施の形態のチャレンジド支援システム100が提供するチャレンジド支援サービスを受ける利用者(チャレンジド)は、障害者手帳の交付を受けている。この実施の形態において、身体障害、知的障害あるいは精神障害のあることが公的機関によって認定された利用者に対して発行され、障害を有することが認定されたこと、および、当該障害の種類や等級を証明する手帳を障害者手帳とする。具体的に、障害者手帳は、たとえば、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を含む。
【0045】
そして、この実施の形態のチャレンジド支援システム100が提供するチャレンジド支援サービスを受ける利用者(チャレンジド)は、交付される障害者手帳の内容と同様の情報が記憶されたカードの発行を受けている。チャレンジド支援サービスを受ける利用者に発行されるカードは、記憶媒体を備えている。具体的には、カードは、たとえば、クレジットカードなどの、記憶媒体を備えたカードによって実現することができる。この場合、カードが備える記憶媒体は、カード番号などの、カードを用いた決済に参照される情報の他に、障害情報を記憶している。
【0046】
障害情報は、各施設において対応可能な障害の種類および当該障害の等級に関する情報を含んでいる。障害の種類は、たとえば、「身体障害者福祉法 別表」により定められる。障害の種類は、具体的には、たとえば、「肢体不自由(上肢、下肢機能障害・体幹機能障害・脳原性障害)」、「視覚障害(視力障害〈弱視・色盲・全盲〉・視野障害)」、「聴覚障害(難聴・ろう者・中途失聴者)」、「平衡機能障害(まっすぐ歩けない・片足で立っていられない)」、「音声機能障害(咽頭・発声筋など発声器官の障害)」、「言語機能障害(失語症・高次脳機能障害)」、「そしゃく機能障害(咬合異常・嚥下障害)」、「内部機能障害(呼吸器機能障害・心臓機能障害・じん臓機能障害・ぼうこう機能障害・小腸機能障害・直腸機能障害)」などのように、感覚器官・消化器官・運動器官の機能の一部にある障害に基づいて認定される。また、障害の種類は、具体的には、たとえば、「ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害」などのような免疫機能障害も含んでいてもよい。また、障害の種類は、具体的には、たとえば、「膠原病」、「高次脳機能障害」などのように長期にわたって日常生活に支障をきたす難病を含んでいてもよい。
【0047】
障害の等級は、身体障害の程度を評価するための基準であり、身体障害者福祉法に規定される身体障害について、それぞれの障害の種類ごとに区分されている。身体障害者福祉法の規定に基づく障害の等級は、7等級に区分されており、最重度の1級から軽度の6級までが身体障害者手帳の交付対象とされている。7級の障害については、2つ以上重複している場合のみ身体障害者手帳の交付対象とされている。
【0048】
障害情報は、障害の種類として、上述した身体的な障害だけではなく知的障害に関する情報を含んでいてもよい。知的障害のうち、精神医学の領域における知的発達障害は、たとえば、精神年齢(発達年齢)と生活年齢(実年齢)の比率によってあらわされる知能指数に応じて区分される。知的発達障害は、最重度(目安として知能指数19以下の程度)、重度(目安として知能指数20〜34程度)、中度(中等度、目安として知能指数35〜49程度)、軽度(目安として知能指数50〜69程度)などの等級に区分される。知的障害にかかる障害情報は、障害の等級としてこれらの等級を示す。
【0049】
また、精神障害は、「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律施行令」に基づいて、精神保健福祉センター(精神医療センター)などにおいておこなわれた判定結果に基づき、障害の程度が重い順に1級、2級、3級に区分される。精神障害にかかる障害情報は、障害の等級としてこれらの等級を示す。精神障害者保健福祉手帳は、手帳取得後に更新が必要であるため、精神障害者保健福祉手帳に基づく障害情報は、有効期間(有効期限)に関する情報を含む。
【0050】
この実施の形態のチャレンジド支援システム100が提供するチャレンジド支援サービスにおいては、たとえば、身体障害者手帳の交付対象とされるチャレンジドを対象とすることができる。なお、この実施の形態のチャレンジド支援システム100が対象とする利用者(チャレンジド)は、身体障害者手帳の交付対象とされるチャレンジドに限るものではなく、たとえば、7級の障害が1つ認定されているチャレンジドを対象に含めてもよい。
【0051】
また、認知症など、身体障害者手帳の交付対象とはされていないチャレンジドを、この実施の形態のチャレンジド支援システム100が提供するチャレンジド支援サービスの利用対象に含めてもよい。また、障害を有する利用者に限らず、たとえば、所定の年齢に達した利用者をチャレンジドと同様に、この実施の形態のチャレンジド支援システム100が提供するチャレンジド支援サービスの利用対象としてもよい。
【0052】
(施設の端末装置104のハードウエア構成(その1))
図2Cおよび図2Dは、施設の端末装置104のハードウエア構成を示す説明図である。図2Cにおいては、カード決済機能を備えたコンピュータ装置によって実現される施設の端末装置104のハードウエア構成を示している。図2Dにおいては、カード決済機能を備えたPOS端末によって実現される施設の端末装置104のハードウエア構成を示している。
【0053】
図2Cにおいて、カード決済機能を備えたコンピュータ装置によって実現される施設の端末装置104は、CPU231と、RAM232と、HDD233と、HD234と、ネットワークI/F235と、ディスプレイ236と、操作部237と、マイク238と、スピーカー239と、カードリーダ240と、プリンタ241と、を備えている。また、この発明にかかる実施の形態の施設の端末装置104を実現するコンピュータ装置が備える各構成部231〜241は、バス242によってそれぞれ接続されている。
【0054】
CPU231は、施設の端末装置104を実現するコンピュータ装置全体の制御をつかさどる。RAM232には、CPU231が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアが確保されている。また、RAM232には、各種の制御プログラムが格納されている。具体的には、RAM232には、たとえば、カード決済に際して、カードが備える記憶媒体から読み取った情報を示す表示画面(図4A図4B図4Cおよび図4Dを参照)をディスプレイ236に表示させるプログラムが格納されている。
【0055】
また、具体的には、RAM232には、たとえば、チャレンジド支援サーバ101から提供されるHTMLや画像などの各種オブジェクトを表示させるウェブブラウザが記憶(インストール)されていてもよい。施設の端末装置104には、チャレンジド支援サーバ101から提供される各種オブジェクトを閲覧するためのアカウントが設定されていてもよい。この場合、チャレンジド支援サーバ101は、施設の端末装置104から、当該施設の端末装置104に設定されたアカウントにかかるアカウントID(identification)およびパスワードを含む閲覧要求を受け付けた場合、当該閲覧要求に含まれるアカウントIDおよびパスワードに基づいて認証をおこない、正常に認証された施設の端末装置104に対して当該施設の端末装置104が設置された施設に該当する情報を含むWEBページを送信する。
【0056】
CPU231は、RAM232に確保されたワークエリアを用いて各種の制御プログラムを実行し、ネットワークI/F235を制御する。CPU231は、ネットワークI/F235を介して、決済サーバ102との間で送受信するデータ(決済データ)の入出力を制御する。また、施設の端末装置104を実現するコンピュータ装置に上記のウェブブラウザがインストールされている場合、CPU231は、ネットワークI/F235を介して、チャレンジド支援サーバ101から提供されるHTMLや画像などの各種オブジェクトなどのデータの入出力を制御する。
【0057】
ディスプレイ236は、CPU231によって制御されて、カード決済に際して、カードが備える記憶媒体から読み取った情報を示す表示画面を表示する。また、ディスプレイ236は、CPU231によって制御されて、チャレンジド支援サーバ101から送信されたWEBページや決済処理に関する情報などを表示してもよい。
【0058】
ディスプレイ236は、上記のディスプレイ226と同様に、具体的には、たとえば、液晶パネルや液晶ディスプレイや有機ELパネルなどを備えた表示装置によって実現することができる。操作部237は、カード決済を実行するための「確定」キーを備えている。操作部237のその他の構成、およびマイク238、スピーカー239については、上述した操作部227、マイク228、スピーカー229と同様であるため説明を省略する。
【0059】
カードリーダ240は、クレジットカードなどのカードが備える記憶媒体に記録されたカード情報を読み取り、読み取られたカード情報をCPU231に対して出力する。カードリーダ240による読み取りの対象となるカード情報を記憶する記憶媒体は、上記のカードリーダライタ230が読み取りや記録の対象とする記憶媒体と同様に、たとえば、ICチップ、あるいは磁気ストライプによって実現することができる。
【0060】
カードリーダ240は、カードが備える記憶媒体に接触することなくカード情報の読み取りをおこなう非接触型であってもよく、カードが備える記憶媒体に端子を接触させてカード情報の読み取りをおこなう接触型であってもよい。カードリーダ240の構造については、公知の各種の技術を用いて容易に実現可能であるため説明を省略する。施設の端末装置104は、カードリーダ240に代えて、カードが備える記憶媒体に対して、CPU231から出力された記録情報を更新可能に記録する、カードリーダライタ230と同様のカードリーダライタを備えていてもよい。
【0061】
プリンタ241は、伝票用紙に対して決済の内容などを印字する印字処理をおこなう。プリンタ241は、たとえば複写が可能な伝票用紙に対する印字が可能なインパクトドットプリンタなどを用いることができる。プリンタ241は、インパクトドットプリンタに限るものではなく、サーマルプリンタ、レーザプリンタ、インクジェットプリンタなど公知の各種の印字方式のプリンタによって実現することができる。プリンタ241は、伝票用紙を保持する用紙保持機構、伝票用紙に対して印字をおこなうプリンタヘッドなどを備えて構成されている。
【0062】
図2Dにおいて、カード決済機能を備えたPOS端末によって実現される施設の端末装置104は、CPU243と、RAM244と、HDD245と、HD246と、ネットワークI/F247と、ディスプレイ248と、タッチパネル249と、キーボード250と、バーコードスキャナ251と、プリンタ252と、ドロワ開放装置253と、スピーカー254と、カードリーダ255と、を備えている。施設の端末装置104が備える各部243〜255は、バス256によってそれぞれ接続されている。
【0063】
CPU243は、カード決済機能を備えたPOS端末によって実現される施設の端末装置104全体の制御をつかさどる。RAM244は、カード決済時、商品の売り上げ登録時あるいは売り上げの精算時などに実行させる各種のプログラムなどを記憶している。RAM244にはCPU243のワークエリアが確保されており、CPU243は、RAM244に確保されたワークエリアを用いて、各種の制御プログラムを実行する。
【0064】
具体的に、CPU243は、たとえば、RAM244に確保されたワークエリアを用いて制御プログラムを実行することにより、ネットワークI/F247を介して決済サーバ102との間で通信をおこなう。施設の端末装置104は、CAFISやINFOX−NETなどの決済用のネットワークを介して決済サーバ102と接続されており、決済サーバ102との間で直接通信をおこなうことができる。
【0065】
HDD245は、CPU243の制御にしたがって、HD246に対するデータのリード/ライトを制御する。HDD245は、HD246の制御によって書き込まれたデータを記憶する。具体的には、HD246は、たとえば商品マスタファイルや売り上げファイルなどを記憶している。カード決済機能を備えたPOS端末によって実現される施設の端末装置104における商品マスタファイルや売り上げファイルについては公知であるため説明を省略する。タッチパネル249は、カード決済を実行するための「確定」キーを備えている。タッチパネル249のその他の構成、およびディスプレイ248については、上記と同様であるため説明を省略する。
【0066】
バーコードスキャナ251は、商品に付されたバーコードや2次元コードなどを光学的に読み取ることが可能な光学式マーク認識装置(OMR:Optical Mark RecognitionもしくはOptical Mark Reader)によって実現することができる。バーコードスキャナ251は、LEDなどの光源、光源からの光を走査させるポリゴンミラー、読み取り対象物からの反射光を受光するセンサ、センサが受光した光信号をデコードするデコード回路などを備えている。センサとしてCCDイメージセンサを採用することにより、2次元コードを読み取ることが可能になる。デコード回路がデコードしたデータは、CPU243に出力される。
【0067】
プリンタ252は、ロール紙(レシート用紙)に対して決済の内容などを印字する印字処理をおこなう。サーマルプリンタ、レーザプリンタ、インクジェットプリンタなど公知の各種の印字方式のプリンタによって実現することができる。プリンタ252は、ロール紙を保持するロール紙保持機構、ロール紙に対して印字をおこなうプリンタヘッド、印字済みのロール紙を任意の長さでカットするカッタ機構などを備えて構成されている。
【0068】
ドロワ開放装置253は、カード決済機能を備えたPOS端末によって実現される施設の端末装置104に対して所定の操作がおこなわれた場合に、当該施設の端末装置104に接続されたドロワ装置を開放する。ドロワ開放装置253は、具体的には、たとえばソレノイドなどによって実現することができ、キーボード250における「預/現計」キーの操作に応じてCPU243から出力された開放信号を受信した場合に動作してドロワ装置を解錠する。
【0069】
スピーカー254は、商品をスキャンした場合の『ピッ』という音声やエラーなどの異常発生時の報知音を出力する。スピーカー254は、ボイスコイル(図示を省略する)を備えており、CPU243から出力された音声信号にしたがった電気信号をボイスコイルに印加することによって音声を出力する。カードリーダ255は、カードに設けられた記憶媒体に記録されたデータを読み出す。また、施設の端末装置104は、カードリーダ255に代えて、カードが備える記憶媒体に対して、CPU243から出力された記録情報を更新可能に記録する、カードリーダライタ230と同様のカードリーダライタを備えていてもよい。
【0070】
(カード情報の一例)
つぎに、カード情報の一例について説明する。カード情報は、カードを用いた決済に参照される情報、障害情報、要望に関する情報(要望情報、図3Aを参照)などを記憶している。カード情報は、カードに設けられた記憶媒体ごとに設定されている。
【0071】
カード情報のうち、カードを用いた決済に参照される情報は、カードあるいは当該カードの利用者を識別可能な識別情報(利用者の識別情報)であって、具体的には、たとえば、カード番号によって実現することができる。あるいは、カードを用いた決済に参照される情報は、具体的には、たとえば、カードごとに割り当てられた任意の番号であってもよい。この場合、カード決済をおこなうカード決済サーバ(図示を省略する)において、カードごとに割り当てられた任意の番号ごとに、カード番号やその他の利用者に固有の情報を関連付けて記憶するデータベースを設けることにより、カード決済をおこなう利用者を特定することができる。
【0072】
カード情報のうち、障害情報は、上記のように、障害の種類および当該障害の等級に関する情報を含み、有効期間(有効期限)に関する情報を含んでいてもよい。有効期間(有効期限)に関する情報は、カードに対応する障害者手帳の有効期間(有効期限)に基づいて設定され、当該障害者手帳の有効期間(有効期限)と一致する。
【0073】
(要望情報の一例)
図3Aは、要望情報の一例を示す説明図である。図3Aにおいて、要望情報311、312、313は、利用者の施設利用時における要望に関する情報であって、上記のようにカード情報に含まれている。要望情報は、具体的には、本人認証手段を指定する情報や、決済内容確認手段を指定する情報などを含んでいる。
【0074】
要望情報のうち、本人認証手段を指定する情報は、施設の利用に際して、施設側から、チャレンジド本人であるか否かの確認を要求された場合におこなう本人認証の手段を指定する。本人認証は、たとえば、サインによる筆跡認証、指紋や顔などを示す画像に基づく生体認証などの技術によって実現することができる。本人認証手段を指定する情報は、本人認証の種類を指定する情報によって実現することができる。
【0075】
この実施の形態において、本人認証手段を指定する情報による本人認証手段の指定がおこなわれていない場合、本人認証手段を指定する情報として「任意」が設定されているものとする。この場合、施設側が設定した本人認証の方法にしたがって確認がおこなわれる。
【0076】
要望情報のうち、決済内容確認手段を指定する情報は、施設において提供を受けた商品またはサービスの対価の決済をカードを用いておこなう場合に、チャレンジドが当該決済の内容を確認する手段(方法)を指定する。決済内容の確認は、たとえば、商品施設において提供を受けた商品名やサービス名を読み上げたり、当該商品やサービスの対価を読み上げたりする音声確認によって実現することができる。
【0077】
この実施の形態において、決済内容確認手段を指定する情報による決済内容確認手段の指定がおこなわれていない場合、決済内容確認手段を指定する情報として「任意」が設定されているものとする。この場合、施設側が設定した決済内容にしたがって確認がおこなわれる。具体的には、施設側において、決済内容を表示することによって、利用者に対して当該決済内容の確認を求める設定をおこなっている場合、決済内容確認手段を指定する情報による決済内容確認手段の指定がおこなわれていなければ、施設側から利用者(チャレンジド)に対して表示による決済内容の確認が求められる。
【0078】
また、要望情報は、その他の要望として、チャレンジドから施設側に伝えたい特別要望事項を示す情報を含んでいてもよい。特別要望事項を示す情報は、たとえば、「大きめの声で対応をお願いします。」、「左耳がやや不自由です。右耳のほうでお願いします。」などのようなテキスト情報によって実現することができる。
【0079】
(施設データベースの一例)
つぎに、施設データベースの一例について説明する。図3Bは、施設データベースの一例を示す説明図である。施設データベース320は、たとえば、チャレンジド支援サーバ101を実現するコンピュータ装置が備えるRAM212やHD214に格納されている。図3Bにおいて、施設データベース320は、障害情報と施設情報とを関連付けて記憶する。
【0080】
施設情報は、上記の障害情報によって特定される障害を有する利用者が利用可能な施設に関する情報であって、たとえば、施設名、施設が備える設備などを示す情報によって実現することができる。また、施設情報は、付き添い、配慮者の有無を示す情報を含んでいてもよい。また、施設情報は、当該施設情報によって特定される施設の画像、当該施設の利用者のコメントなどを示す情報を含んでいてもよい。
【0081】
施設情報は、施設の属性を示すものであってもよい。施設の属性は、施設名によってあらわされるものであってもよく、施設が備える設備によってあらわされるものであってもよい。具体的には、たとえば、「○時計店」であれば「時計」や「販売型店舗」などが属性としてあらわされ、「△居酒屋」であれば「飲食店」、「アルコール提供店」などが属性としてあらわされる。チャレンジド支援システム100においては、施設情報と、当該施設情報に基づいて特定される属性に関する情報を関連付けて記憶する属性データベース(図示を省略する)を、施設データベース320とは別に備えていてもよい。
【0082】
施設データベース320における障害情報および施設情報は、たとえば、チャレンジド支援システム100の運営者が設定する。また、施設データベース320における障害情報および施設情報は、たとえば、チャレンジド支援システム100に加盟する施設が、それぞれ、自施設に関する施設情報や、自施設において対応可能な障害の種類および当該障害の等級を設定するものであってもよい。この場合、施設データベース320における障害情報および施設情報は、たとえば、施設の設備を改築した場合、各障害の専門家やヘルパーなどの拡充をおこなうなどした場合に、適宜更新されるものであってもよい。
【0083】
また、施設データベース320における障害情報および施設情報は、たとえば、利用者からの評価に基づいて適宜更新されるものであってもよい。具体的には、たとえば、施設の利用者のコメントが寄せられるごとに当該コメントを追加することによって施設情報を更新することができる。
【0084】
あるいは、施設情報として利用者のコメントに基づいた施設の評価値を算出し、定期的あるいは不定期に、当該評価値を更新することによって施設情報を更新するようにしてもよい。評価値はたとえばあらかじめ複数段階(たとえば5段階)の評価を設定しておき、利用者に施設ごとの評価値を選択させ、当該評価値の平均値を施設の評価値と算出することができる。評価値の算出方法は、これに限るものではなく公知の各種の技術を用いて算出することができる。
【0085】
チャレンジド支援システム100においては、利用者(チャレンジドを含む)が、利用者の端末装置103を用いてチャレンジド支援サーバ101にアクセスすることにより、利用者の端末装置103を介して、施設データベース320に記憶された情報を利用者に閲覧させることができる。これにより、チャレンジドは、施設を利用する際の個別の要望をカードに記録しておくか否かを事前に判断できる。
【0086】
具体的には、聴覚障害者に応じたサービスの用意がない施設を利用する場合は、当該施設の利用に先立って、上記のように「大きめの声で対応をお願いします。」という特別要望事項を示す情報をカードの記憶媒体に記憶させておくことができる。これにより、チャレンジドは、施設の利用に際して、施設の係員を探し出し、自身の要望を伝えることなく、必要に応じて適宜カードを読み取らせることによって自身の要望を正確に伝えることができる。
【0087】
(表示画面例)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のチャレンジド支援システム100における表示画面例について説明する。図4A図4B図4Cおよび図4Dは、それぞれ、この発明にかかる実施の形態の施設の端末装置104に表示される表示画面例を示す説明図である。図4A図4B図4Cおよび図4Dに示した表示画面410、420、430、440は、施設の端末装置104を実現するコンピュータ装置が備えるディスプレイ236に表示される。
【0088】
図4Aにおいて、表示画面410は、聴覚障害を有するチャレンジドが、カードを用いた決済をおこなう場合に、施設の端末装置104を実現するコンピュータ装置が備えるディスプレイ236に表示される。表示画面410は、提供した商品(またはサービス)名、単価、数量、およびこれらに基づく当該商品(またはサービス)提供の対価などの決済にかかる情報400を表示する。表示画面410において、決済にかかる情報400は、提供された商品(またはサービス)が入力されるごとに更新される。
【0089】
聴覚障害を有するチャレンジドの決済に際して表示される表示画面410は、当該チャレンジドが提示したカードが備える記憶媒体から読み取られたカード情報のうち、当該カード情報に含まれる要望情報411を表示する。具体的に、表示画面410においては、たとえば、要望情報として、本人認証手段は格別指定せず、その他の特別要望情報として「大きめの声で対応をお願いします。」というメッセージ411aを表示している。
【0090】
このように、あらかじめ要望情報を登録しておくことにより、カードを用いた決済に際しては、チャレンジドにその決済の現場において意思表示をおこなわせることなく、当該チャレンジドの要望を表示画面410を介して施設側に伝達することができる。また、格別指定されていない要望については、「任意」を表示することにより、指定されていない、すなわち、施設側が指定する任意の本人認証手段でよいことを、チャレンジドにその決済の現場において意思表示をおこなわせることなく施設側に伝達することができる。
【0091】
図4Bにおいて、表示画面420は、視覚障害を有するチャレンジドが、カードを用いた決済をおこなう場合に、施設の端末装置104を実現するコンピュータ装置が備えるディスプレイ236に表示される。表示画面420は、表示画面410と同様に、提供した商品(またはサービス)名、単価、数量、およびこれらに基づく当該商品(またはサービス)提供の対価などの決済にかかる情報400を表示する。
【0092】
視覚障害を有するチャレンジドの決済に際して表示される表示画面420は、表示画面410と同様に、当該チャレンジドが提示したカードが備える記憶媒体から読み取られたカード情報のうち、当該カード情報に含まれる要望情報421を表示する。具体的に、表示画面420においては、たとえば、本人認証手段として指紋認証または顔認証を希望し、サイン認証は希望しないことを示している(図4Bにおける符号421aを参照)。
【0093】
施設の端末装置104は、障害の種類に応じて、チャレンジドが入力していない要望に関する情報を表示してもよい。具体的に、本人認証手段を指定する情報としての「サイン認証を希望しない」ことは、チャレンジドの入力にしたがうものではなく、障害情報に基づいて施設の端末装置104が判断し適宜表示させるようにしてもよい。また、表示画面420においては、たとえば、その他の特別要望情報が入力されていないため、空欄とされている(図4Bにおける符号421bを参照)。
【0094】
このように、格別指定されていない要望(その他の特別要望情報)については、空欄を表示することにより、表示画面420に表示された内容以外に、カードを用いた決済においての要望がないことを、チャレンジドにその決済の現場において意思表示をおこなわせることなく施設側に伝達することができる。
【0095】
図4Cにおいて、表示画面430は、聴覚障害や視覚障害に限定されないその他の表示画面例を示している。具体的には、健常者や、格別の配慮などがなくてもカードを用いた決済をおこなうことができる利用者が当該決済をおこなう場合に、施設の端末装置104を実現するコンピュータ装置が備えるディスプレイ236に表示される。表示画面430は、表示画面410、420と同様に、提供した商品(またはサービス)名、単価、数量、およびこれらに基づく当該商品(またはサービス)提供の対価などの決済にかかる情報400を表示する。
【0096】
その他の表示画面430は、本人認証手段は格別指定せず、その他の特別な要望もないことを示している(図4Cにおける符号431を参照)。このように、格別指定されていない要望(本人認証手段やその他の特別要望情報など)については、空欄を表示することにより、表示画面420に表示された内容以外に、カードを用いた決済においての要望がないことを、チャレンジドにその決済の現場において意思表示をおこなわせることなく施設側に伝達することができる。このように、配慮が不要な利用者がカードを用いた決済をおこなう場合に表示画面430を表示することにより、施設側において、利用者(チャレンジド)が要望を伝え忘れているのではないかという心配をさせることなく、当該決済を円滑に進めることができる。
【0097】
図4Dにおいて、表示画面440は、実績情報441を含む表示画面例を示している。具体的には、カード決済において実際に用いられた本人認証手段や、当該本人認証手段によって実際にカード決済をおこなった施設名や日時、実際にカード決済をおこなった店員などを示す情報を表示する。また、表示画面440は、カード情報に含まれる要望情報442を表示する。
【0098】
(施設の端末装置の機能的構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の施設の端末装置104の機能的構成について説明する。図5は、この発明にかかる実施の形態の施設の端末装置104の機能的構成を示すブロック図である。図5において、この発明にかかる実施の形態の施設の端末装置104の機能は、利用者情報取得部501と、要望情報表示部502と、判断部503と、実績情報表示部504と、決済指示受付部505と、決済要求生成部506と、決済要求送信部507と、決済応答受信部508と、決済応答処理部509と、が実現する各機能によって実現される。
【0099】
利用者情報取得部501は、利用者のカードに設けられた記憶媒体に記憶された利用者情報を取得する。利用者のカードに設けられた記憶媒体には、当該カードに固有の識別情報や、当該カードを用いたカード決済に用いる認証用情報などが記憶されている。具体的に、識別情報は、たとえば、カード番号によって実現することができる。また、具体的には、認証用情報は、たとえば、暗証番号(4桁の数字)、生体情報(指紋、掌の静脈、虹彩などのパターンを示す画像情報)などによって実現することができる。
【0100】
また、利用者のカードに設けられた記憶媒体には、当該利用者の障害に関する個別障害情報、すなわち、カードの利用者であるチャレンジドの障害に関する障害情報が記憶されている。カードの識別情報や個別障害情報は、チャレンジド支援システム100が提供するチャレンジド支援サービスに用いるカード(クレジットカード)の発行時に、サービスの提供者によって、カードに設けられた記憶媒体に記憶される。
【0101】
また、利用者のカードに設けられた記憶媒体には、要望情報が記憶されている。要望情報は、利用者の施設利用時における要望に関する情報であって、上記のように、本人認証手段を指定する情報や、決済内容確認手段を指定する情報などを含んでいる。要望情報は、チャレンジド支援システム100が提供するチャレンジド支援サービスに用いるカード(クレジットカード)の発行後であって、利用者の任意のタイミングに、チャレンジドを含む利用者によって、カードに設けられた記憶媒体に記憶される。要望情報は、チャレンジドが施設の利用に先立って当該施設利用時における要望を示す。この実施の形態において、利用者情報取得部501の機能は、カードリーダ240、255によって実現することができる。
【0102】
また、利用者のカードに設けられた記憶媒体には、実績情報が記憶されている。実績情報は、カードを用いた商品またはサービスの提供の対価の決済に関する情報であって、たとえば、実際にカード決済をおこなった施設の識別情報、カード決済において実際に用いられた本人認証手段、当該本人認証手段によって実際にカード決済をおこなった施設名や日時などを含んでいる。施設の識別情報は、たとえば、チャレンジド支援システム100の運営者などによってあらかじめ施設ごとに割り当てられており、施設ごとに固有の情報とされている。
【0103】
また、実績情報は、たとえば、上記の本人認証手段によるカード決済をおこなった店員(カード決済の対応をおこなった店員)を特定可能な情報を含んでいてもよい。この場合、店員を特定可能な情報は、たとえば、店員ごとに割り当てられた当該店員の識別情報(ID)や、当該店員の氏名などによって実現することができる。
【0104】
実績情報は、カードリーダライタを備えた施設の端末装置104において、決済サーバ102から送信される決済処理の結果を含む決済応答を受信した場合に、当該カードリーダライタによって、カードに設けられた記憶媒体に記憶される。決済処理の結果を含む決済応答は、チャレンジド支援システム100が提供するチャレンジド支援サービスに用いるカードを用いた商品またはサービスの提供の対価の決済処理が完了した場合に、決済サーバ102から送信される。
【0105】
利用者情報取得部501は、カードに設けられた記憶媒体に記憶された情報(カード情報)をすべて読み取り、読み取ったカード情報の中から利用者の識別情報、個別障害情報および要望情報を抽出することによって利用者情報を取得する。また、利用者情報取得部501は、読み取ったカード情報の中から実績情報を抽出することによって、当該実績情報を取得する。
【0106】
利用者情報取得部501は、たとえば、カード決済に際して利用者情報を取得する。これにより、カード決済のために必ずおこなわれるカード情報の読み取り行為を利用して、各チャレンジドの要望情報を取得することができる。
【0107】
利用者情報取得部501による利用者情報の取得は、カード決済時に限るものではない。利用者情報取得部501は、たとえば、カード決済をともなわない、すなわち、商品やサービスの提供を受けていない状態においてカード情報の読み取りがおこなわれた場合にも、当該読み取られたカード情報の中から利用者情報の取得をおこなってもよい。
【0108】
要望情報表示部502は、利用者情報取得部501によって取得された利用者情報に基づいて、要望情報を含む表示画面410、420、430を表示させる。要望情報表示部502は、たとえば、本人認証手段を指定する情報、決済内容確認手段を指定する情報、特別要望事項を示す情報を含む表示画面410、420、430を表示させる。
【0109】
この実施の形態において、カード決済機能を備えたコンピュータ装置によって実現される施設の端末装置104における要望情報表示部502の機能は、CPU231、RAM232、HDD233、HD234、ディスプレイ236によって実現することができる。また、この実施の形態において、カード決済機能を備えたPOS端末によって実現される施設の端末装置104における要望情報表示部502の機能は、CPU243、RAM244、HDD245、HD246、ディスプレイ248によって実現することができる。
【0110】
要望情報表示部502は、判断部503による判断結果に基づいて、要望情報を表示させるものであってもよい。判断部503は、カードリーダによって読み取られたカード情報に、個別障害情報が含まれるか否かを判断する。この実施の形態において、施設の端末装置104における判断部503の機能は、CPU231、RAM232、HDD233およびHD234、あるいは、CPU243、RAM244、HDD245およびHD246によって実現することができる。
【0111】
要望情報表示部502は、判断部503による判断結果に基づいて、カード情報に個別障害情報が含まれる場合に、要望情報を表示させるものであってもよい。これにより、表示画面410、420、430中に要望情報が表示された場合は、チャレンジドから施設側への何らかの要望があることを容易かつ確実に施設側に伝えることができる。
【0112】
あるいは、要望情報表示部502は、判断部503による判断結果にかかわらず、すなわち、カード情報に個別障害情報が含まれるか否かにかかわらず、要望情報を表示させるものであってもよい。この場合、設定のない要望情報については、該当する欄が空欄の状態の表示画面が表示される。
【0113】
この発明にかかる実施の形態の情報処理装置によれば、チャレンジドが施設の利用に先立って当該施設利用時における要望に関する情報を登録しておくことにより、実際に施設を利用する際に、カードが備える記憶媒体に記憶された利用者情報を情報処理装置に読み取らせるだけで、当該チャレンジドの要望を施設側に伝えることができる。
【0114】
この発明にかかる実施の形態の情報処理装置によれば、要望に関する情報を表示画面に表示させることにより、施設への要望をしていることや当該要望の内容を周囲の者に知られることなく、施設側にチャレンジドの要望を伝えることができる。
【0115】
このようにチャレンジドは自身の要求を周囲に知られることなく確実に施設側に伝えることにより、当該施設を安心して利用することができる。また、施設側は、利用を希望するチャレンジドの要望を正確に把握することができ、当該施設の利用促進を図ることができる。
【0116】
実績情報表示部504は、利用者情報取得部501によって取得された実績情報に基づいて、実績情報を含む表示画面440を表示させる。実績情報表示部504は、たとえば、カード決済において実際に用いられた本人認証手段や、当該本人認証手段によって実際にカード決済をおこなった施設名や日時などを示す情報を含む表示画面440を表示させる。
【0117】
また、実績情報表示部504は、たとえば、実際にカード決済をおこなった店員(カード決済の対応をおこなった店員)の識別情報(ID)や当該店員の氏名などを示す情報を含む表示画面440を表示させてもよい。これにより、チャレンジドが以前に施設を利用した際に対応した店員を案内することができる。
【0118】
実績情報表示部504は、利用者情報取得部501が読み取ったカード情報の中に含まれる実績情報に基づいて、当該実績情報から施設の識別情報を抽出し、抽出した施設の識別情報が、カード情報を読み取ったカードリーダ240(あるいはカードリーダライタ)が設置された施設に割り当てられている当該施設の識別情報と一致するか否かを判断し、一致すると判断した場合に、実績情報を含む表示画面440を表示させるようにしてもよい。これにより、チャレンジドが以前に利用した施設を再度利用する場合にのみ、実績情報を含む表示画面440を表示される。
【0119】
また、実績情報表示部504は、利用者情報取得部501が読み取ったカード情報の中に実績情報が含まれていない場合、当該施設を過去に利用した履歴がないこと、当該施設においてカード決済をおこなったことがないことなどを案内するメッセージを表示させてもよい。これにより、施設の係員などに、当該施設を利用したことがない(あるいは、当該施設においてカード決済をおこなったことがない)利用者であることを案内することができる。
【0120】
決済指示受付部505は、施設の係員などによる決済の実行指示を受け付ける。具体的に、決済指示受付部505は、利用者が提供を受けた商品やサービスの対価(単価)と数量の入力が入力された状態で、操作部237あるいはタッチパネル249やキーボード250に対する所定の入力操作を受け付けた場合に決済の実行指示を受け付ける。この実施の形態において、施設の端末装置104における決済指示受付部505の機能は、CPU231および操作部237、あるいは、CPU243、タッチパネル249およびキーボード250によって実現することができる。
【0121】
決済要求生成部506は、決済指示受付部505によって決済の実行指示が受け付けられた場合に、決済要求を生成する。決済要求生成部506は、決済指示受付部505によって決済の実行指示が受け付けられた時点において入力されている対価(単価)と数量に基づいて決済金額を算出し、算出した決済金額と決済要求の送信元となる施設の端末装置104の識別情報と決済に用いるカードの識別情報、暗証番号、有効期限などに関する情報を含む決済要求を生成する。この実施の形態において、施設の端末装置104における決済要求生成部506の機能は、CPU231、RAM232、HDD233およびHD234、あるいは、CPU243、RAM244、HDD245およびHD246によって実現することができる。
【0122】
決済要求送信部507は、決済要求生成部506によって生成された決済要求を、決済サーバ102に対して送信する。この実施の形態において、施設の端末装置104における決済要求送信部507の機能は、CPU231、RAM232およびネットワークI/F235、あるいは、CPU243、RAM244およびネットワークI/F247によって実現することができる。
【0123】
決済サーバ102は、施設の端末装置104から送信された決済要求を受信すると、暗証番号や有効期限に基づいて当該決済要求の有効性を判断し、有効である場合には、当該決済要求に含まれるカードの識別情報や決済金額に基づいて決済処理を実行する。そして、決済処理の結果を含む決済応答を、決済要求の送信元の施設の端末装置104に送信する。また、決済サーバ102は、受信された決済要求が無効である場合には、決済処理が正しく実行されなかったことを示す決済応答を、決済要求の送信元の施設の端末装置104に送信する。
【0124】
決済応答受信部508は、決済サーバ102から送信された決済応答を受信する。決済応答受信部508は、決済要求送信部507によって決済要求を送信してからの経過時間を計時し、当該決済要求を送信してから所定時間の間、当該決済要求に対応する決済応答を受信するまで待機する。この実施の形態において、施設の端末装置104における決済応答受信部508の機能は、CPU231、RAM232およびネットワークI/F235、あるいは、CPU243、RAM244およびネットワークI/F247によって実現することができる。
【0125】
決済応答処理部509は、決済応答受信部508によって受信された決済応答に基づく所定の処理をおこなう。具体的に、決済応答処理部509は、決済処理の結果を含む決済応答を受信した場合は、当該決済処理の結果をプリントしたレシートを発行する。
【0126】
また、カードリーダライタを備えた施設の端末装置104の場合、決済応答処理部509は、当該決済処理の結果を、カードに設けられた記憶媒体に記録してもよい。この場合、決済応答処理部509は、たとえば、カード決済において実際に用いられた本人認証手段や、当該本人認証手段によるカード決済をおこなった施設名や日時などを記録することができる。また、カードリーダライタを備えた施設の端末装置104の場合、決済応答処理部509は、上記の実績情報を、カード決済に用いられたカードに設けられた記憶媒体に記録してもよい。
【0127】
(施設の端末装置104の処理手順)
つぎに、施設の端末装置104の処理手順について説明する。図6は、施設の端末装置104の処理手順を示す説明図である。図6のフローチャートにおいて、まず、カード情報(すなわち利用者情報)を取得するまで待機する(ステップS601:No)。ステップS601においては、たとえば、カードリーダ240、255によるカード情報の読み取りがあったか否かを判断する。
【0128】
ステップS601において、カード情報を取得した場合(ステップS601:Yes)、取得したカード情報に個別障害情報が含まれているか否かを判断する(ステップS602)。ステップS602において、ステップS601において取得したカード情報に個別障害情報が含まれていない場合(ステップS602:No)、ステップS604へ移行する。
【0129】
一方、ステップS602において、ステップS601において取得したカード情報に個別障害情報が含まれている場合(ステップS602:Yes)、取得したカード情報に含まれる要望に関する情報(要望情報)や実績情報を抽出し、ディスプレイ236、248に抽出された要望情報や実績情報を表示する(ステップS603)。ステップS603においては、抽出された要望情報や実績情報に応じた表示画面410、420、430、440を表示する。
【0130】
また、ステップS603においては、ステップS601:Yesにおいて取得したカード情報に、当該カード情報の取得をおこなったカードリーダ240、255(あるいは、カードリーダライタ)が設置された施設に関する実績情報がある場合に、実績情報を含む表示画面440を表示する。そして、施設に関する実績情報がない場合は、当該施設を過去に利用した履歴がないこと、当該施設においてカード決済をおこなったことがないことなどを案内するメッセージを表示する。
【0131】
つぎに、決済金額の入力を受け付けたか否かを判断し(ステップS604)、受け付けていない場合(ステップS604:No)、ステップS601へ戻る。ステップS604においては、たとえば、カード決済機能を備えたコンピュータ装置によって実現される施設の端末装置104の場合、施設の係員などが操作部237を操作することによって、決済金額が入力されたか否かを判断する。あるいは、ステップS604においては、たとえば、カード決済機能を備えたPOS端末によって実現される施設の端末装置104の場合、施設の係員などがバーコードスキャナ251を用いて、商品に付されたバーコードを読み取ることによって入力された商品コードに基づいて商品の金額が入力された後、「小計」キーが操作されたか否かを判断する。
【0132】
ステップS604において、決済金額の入力を受け付けた場合(ステップS604:Yes)、カード情報を取得したか否かを判断する(ステップS605)。ステップS605においては、入力された決済金額にかかるカード決済をおこなうために必要なカード情報が取得されているか否かを判断する。たとえば、ステップS601においてカード情報が取得されている場合など、ステップS605の判断までにカード情報が取得されている場合(ステップS605:Yes)、再度カード情報を取得する操作をおこなわなくてもよい。
【0133】
一方、ステップS601においてカード情報を取得していない状態で、ステップS604において決済金額の入力を受け付けた場合などは、カード情報が取得されていないと判断する(ステップS605:No)。この場合、ディスプレイ236、248に、「カードを読み取ってください。」などのメッセージを表示してカード情報の読み取りを促してもよい。
【0134】
ステップS605において、カード情報を取得した場合(ステップS605:Yes)、カード決済を実行するための「確定」キーの操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS606)。「確定」キーは、たとえば利用者のサインによってカード決済をおこなう場合などのように、カード決済において暗証番号の入力を省略する場合に、施設の係員によって操作される。
【0135】
一方、カード決済において暗証番号の入力によって認証をおこなう場合などのように「確定」キーの操作を受け付けていない場合(ステップS606:No)、暗証番号の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS607)。暗証番号は、カード決済をおこなう利用者(チャレンジド)によって入力される。ステップS607において、暗証番号の入力を受け付けていない場合(ステップS607:No)、ステップS606へ戻り、「確定」キーの操作か暗証番号の入力を受け付けるまで待機する。
【0136】
「確定」キーの操作を受け付けた場合(ステップS606:Yes)、あるいは、暗証番号の入力を受け付けた場合(ステップS607:Yes)、ステップS604:Yesにおいて入力を受け付けた決済金額にかかる決済要求を生成し(ステップS608)、決済サーバ102に対して、ステップS608において生成した決済要求を送信する(ステップS609)。
【0137】
ステップS609において施設の端末装置104から送信した決済要求を受信した決済サーバ102は、受信した決済要求に基づいて上記の決済処理をおこない、当該施設の端末装置104に対して、当該決済処理の結果に応じた決済応答を送信する。施設の端末装置104は、ステップS609において決済要求を送信した後、この決済応答を受信したか否かを判断する(ステップS610)。
【0138】
ステップS610において、ステップS609において送信した決済要求に対応する決済応答を受信した場合(ステップS610:Yes)、受信した決済応答に基づいてカード決済処理をおこなう(ステップS611)。ステップS611においては、たとえば、認証が正常におこなわれ、決済処理が正しく実行されたことを示す決済応答を受信した場合、決済処理の結果(決済金額、カード会社名、決済をおこなった施設名など)をプリントしたレシートを発行する。また、ステップS611においては、認証が正常におこなわれなかったなどの理由により、決済処理が正しく実行されなかったことを示す決済応答を受信した場合、エラーを報知する音声を出力したり、その旨を示す情報をプリントしたレシートを発行する。
【0139】
ステップS610において、ステップS609において送信した決済要求に対応する決済応答を受信していない場合(ステップS610:No)、当該決済要求を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS612)。決済要求を送信してから所定時間が経過していない場合(ステップS612:No)、ステップS610へ移行する。
【0140】
一方、ステップS612において、ステップS609において決済要求を送信してから決済応答を受信しないまま所定時間が経過した場合(ステップS612:Yes)、通信エラーなどのエラーを表示するエラー処理をおこなって(ステップS613)、一連の処理を終了する。
【0141】
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態の情報処理装置を実現する施設の端末装置104は、利用者のカードに設けられた記憶媒体に記憶された利用者情報を取得し、取得された利用者情報に基づいて、要望情報を含む表示画面410、420、430を表示させるようにしたことを特徴としている。
【0142】
この発明にかかる実施の形態の施設の端末装置104によれば、チャレンジドが施設の利用に先立って当該施設利用時における要望に関する情報を登録しておくことにより、実際に施設を利用する際に、カードが備える記憶媒体に記憶された利用者情報を施設の端末装置104に読み取らせるだけで、当該チャレンジドの要望を施設側に伝えることができる。
【0143】
この発明にかかる実施の形態の施設の端末装置104によれば、要望に関する情報を表示画面に表示させることにより、施設への要望をしていることや当該要望の内容を周囲の者に知られることなく、施設側にチャレンジドの要望を伝えることができる。
【0144】
このようにチャレンジドは自身の要求を周囲に知られることなく確実に施設側に伝えることにより、当該施設を安心して利用することができる。また、施設側は、利用を希望するチャレンジドの要望を正確に把握することができ、当該施設の利用促進を図ることができる。
【0145】
また、この発明にかかる実施の形態の施設の端末装置104は、カードを用いた商品またはサービスの提供の対価の決済に際して当該カードに設けられた記憶媒体に記憶された前記利用者情報を取得し、決済にかかる情報と要望に関する情報とを同一画面内に表示させるようにしたことを特徴としている。
【0146】
この発明にかかる実施の形態の施設の端末装置104によれば、施設におけるカードを用いた決済時におこなわれるカードの読み取り作業によって、当該カードから読み取られた利用者情報に基づいて、施設側に当該施設を利用するチャレンジドの要望を伝えることができる。すなわち、カードを用いた決済にかかる通常の処理において、施設側に当該施設を利用するチャレンジドの要望を伝えることができる。
【0147】
これにより、決済の作業をおこなう施設の係員やチャレンジド本人に格別な負担をかけることなく、チャレンジドは自身の要求を周囲に知られることなく確実に施設側に伝えることにより、当該施設を安心して利用することができる。また、施設側は、利用を希望するチャレンジドの要望を正確に把握することができ、当該施設の利用促進を図ることができる。
【0148】
また、この発明にかかる実施の形態の施設の端末装置104は、利用者のカードに設けられた記憶媒体に記憶された利用者情報に基づいて、カードを用いた商品またはサービスの提供の対価の決済に関する実績情報を表示させるようにしたことを特徴としている。
【0149】
この発明にかかる実施の形態の施設の端末装置104によれば、利用者のカードに設けられた記憶媒体に記憶された利用者情報に含まれる実績情報を表示させることにより、チャレンジドの施設の利用履歴を施設側に伝えることができる。これにより、施設側は、過去に対応をおこなった施設の係員に再度対応をおこなわせるなどすることができ、チャレンジドに安心感を与え、当該施設の利用促進を図ることができる。
【0150】
また、この発明にかかる実施の形態の施設の端末装置104は、記憶媒体に記憶されたカード情報に個別障害情報が含まれるか否かを判断し、当該判断結果に基づいて、カード情報に個別障害情報が含まれる場合に要望情報を表示させるようにしたことを特徴としている。
【0151】
この発明にかかる実施の形態の施設の端末装置104によれば、チャレンジドが施設の利用に先立って当該施設利用時における要望に関する情報を登録しておくことにより、実際に施設を利用する際に、カードが備える記憶媒体に記憶された識別情報を施設の係員あるいはチャレンジド本人に読み取らせるだけで、当該チャレンジドの要望を施設に伝えることができる。
【0152】
これにより、チャレンジドは、自身の要求を確実に施設側に伝えることができるので、当該施設を安心して利用することができる。また、施設側は、利用を希望するチャレンジドの要望を正確に把握することができ、当該施設の利用促進を図ることができる。
【0153】
上記のように、この発明にかかる実施の形態の施設の端末装置104によれば、チャレンジドは、カードを提示するだけで自身の要望を正確かつ確実に施設側に伝えることができる。これにより、チャレンジドに対して施設等を利用しやすくして、充実した社会生活を営むことができるように支援をおこなうことができる。また、施設側は、利用を希望する利用者に当該施設の正確な情報を伝えることができ、当該施設の利用促進を図ることができる。
【0154】
このように、この発明にかかる実施の形態の施設の端末装置104によれば、チャレンジドが充実した社会生活を営むことができるように支援をおこなうとともに、当該支援を介して施設の利用を促進することにより経済活動の促進を図ることができる。
【0155】
なお、この実施の形態で説明した情報処理方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0156】
以上のように、この発明にかかる情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法は、チャレンジドを支援する情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法に有用であり、特に、チャレンジドの積極的な社会生活を支援する情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法に適している。
【符号の説明】
【0157】
100 チャレンジド支援システム
101 チャレンジド支援サーバ
102 決済サーバ
103 利用者の端末装置
104 施設の端末装置
320 施設データベース
501 利用者情報取得部
502 要望情報表示部
503 判断部
504 実績情報表示部
505 決済指示受付部
506 決済要求生成部
507 決済要求送信部
508 決済応答受信部
509 決済応答処理部
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図4D
図5
図6