特許第6563278号(P6563278)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6563278
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】結婚支援装置および結婚支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20190808BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20190808BHJP
【FI】
   G06Q50/10
   G06Q30/06 312
【請求項の数】12
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2015-168406(P2015-168406)
(22)【出願日】2015年8月28日
(65)【公開番号】特開2017-45342(P2017-45342A)
(43)【公開日】2017年3月2日
【審査請求日】2018年8月22日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1.日本放送協会が放送した、平成27年3月3日の「おはようえひめ」 2.株式会社日本経済新聞社が発行した、日本経済新聞、平成27年3月7日付朝刊、第12面 3.株式会社読売新聞大阪本社が発行した、読売新聞、平成27年3月7日付朝刊、第33面 4.平成27年3月7日に開催された、えひめ結婚支援センター感謝状贈呈式及び各種認定証等交付式・新システム稼働発表会にて発表 5.株式会社愛媛新聞社が発行した、愛媛新聞、平成27年3月8日付、第4面 6.平成27年3月10日に、えひめ結婚支援センターのウェブサイトにて公開(掲載アドレス)http://www.msc−ehime.jp/egao/ 7.株式会社朝日新聞社が発行した、朝日新聞、平成27年3月31日付夕刊、第13面 8.株式会社朝日新聞社が発行した、朝日新聞、平成27年4月15日付朝刊、第27面 9.地方公共団体情報システム機構が発行した、月刊J−LIS、平成27年5月号(Vol.2 NO.2)、第15〜18頁 10.南海放送株式会社が放送した、平成27年5月8日の「News チャンネル4」 11.日本放送協会が放送した、平成27年5月13日の「いよ×イチ」 12.日本放送協会が放送した、平成27年5月14日の「おはようえひめ」 13.日本放送協会が放送した、平成27年5月15日の「四国羅針盤」 14.平成27年5月20日に、えひめ結婚支援センターにて説明 15.日本放送協会が放送した、平成27年5月23日の「データなび」 16.平成27年5月27日に開催された、松山大学・カルスポ公開講座「一般教養」にて説明 17.平成27年5月28日に開催された、伊予銀行新入行員向けセミナーにて説明 18.公明党機関紙委員会が発行した、公明新聞、平成27年6月4日付、第6面 19.平成27年7月27日に開催された、結婚支援に関する全国連携会議にて説明 20.株式会社朝日新聞社が発行した、朝日新聞、平成27年7月29日付朝刊、第37面 21.一般社団法人 愛媛県法人会連合会が発行した、愛顔の婚活サポート 婚活応援ガイド、平成27年3月付
(73)【特許権者】
【識別番号】515237108
【氏名又は名称】一般社団法人 愛媛県法人会連合会
(74)【代理人】
【識別番号】100098545
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 伸一
(74)【代理人】
【識別番号】100087745
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 善廣
(74)【代理人】
【識別番号】100106611
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 幸史
(74)【代理人】
【識別番号】100189717
【弁理士】
【氏名又は名称】太田 貴章
(72)【発明者】
【氏名】宇野 毅明
(72)【発明者】
【氏名】河村 泰之
(72)【発明者】
【氏名】岩丸 裕建
(72)【発明者】
【氏名】能智 千恵子
(72)【発明者】
【氏名】高橋 弘行
【審査官】 宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−207842(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0284145(US,A1)
【文献】 特開2002−032492(JP,A)
【文献】 特開2004−348179(JP,A)
【文献】 特開2011−113546(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
氏名を含む基本情報を記憶する会員データベースと、
交際の申込などの特定の相手に対する行動をとった行為者、及び前記相手を記憶する行動履歴データベースと、
前記会員データベースに登録された対象者に対して、前記会員データベースに登録された異性の中から推薦者を抽出する処理手段と、
前記処理手段で抽出された前記推薦者に関する情報を表示する表示手段と
を備えた結婚支援装置であって、
前記処理手段では、
前記対象者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある異性を第1異性リンク者として前記行動履歴データベースから抽出し、
抽出された前記第1異性リンク者が交際の申込を行ったなどの行動履歴がある同性を第1同性リンク者として前記行動履歴データベースから抽出し、
抽出された前記第1同性リンク者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある前記異性を推薦候補者として前記行動履歴データベースから抽出する
ことを特徴とする結婚支援装置。
【請求項2】
前記処理手段では、
前記第1同性リンク者と交際が成立した前記異性を前記推薦候補者として前記行動履歴データベースから抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載の結婚支援装置。
【請求項3】
前記処理手段では、
前記対象者が交際の申込を行ったなどの行動履歴がある前記異性を第2異性リンク者として前記行動履歴データベースから抽出し、
抽出された前記第2異性リンク者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある前記同性を第2同性リンク者として前記行動履歴データベースから抽出し、
抽出された前記第2同性リンク者が交際の申込を行ったなどの行動履歴がある前記異性を第3異性リンク者として前記行動履歴データベースから抽出し、
前記第3異性リンク者の中で前記第1同性リンク者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある前記異性を前記推薦候補者として前記行動履歴データベースから抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載の結婚支援装置。
【請求項4】
前記処理手段では、
前記第1同性リンク者と交際が成立していない前記異性を前記推薦候補者として前記行動履歴データベースから抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載の結婚支援装置。
【請求項5】
前記行動履歴データベースには、入力手段で会員が選択した申込相手候補者がお気に入りリストとして登録され、
前記処理手段では、
抽出された前記推薦候補者が前記対象者の前記お気に入りリストに登録されている場合には、抽出された前記推薦候補者が前記対象者の前記お気に入りリストに登録されていない場合よりも上位ランクとなるように推薦者順位を決定する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の結婚支援装置。
【請求項6】
前記行動履歴データベースには、入力手段で会員が選択した申込相手候補者がお気に入りリストとして登録され、
前記処理手段では、
抽出された前記推薦候補者が前記対象者を前記お気に入りリストに登録している場合には、抽出された前記推薦候補者が前記対象者を前記お気に入りリストに登録していない場合よりも上位ランクとなるように推薦者順位を決定する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の結婚支援装置。
【請求項7】
前記会員データベースには、前記入力手段で前記対象者が入力した年齢、身長、職業、または年収などのこだわり条件が、こだわり条件順位とともに登録され、
前記お気に入りリストに、複数の前記申込相手候補者が登録されている場合には、前記処理手段では、前記対象者および/または前記申込相手候補者が登録しているこだわり条件および前記こだわり条件順位に従ってお気に入り順位を決定し、前記推薦者順位を前記お気に入り順位に従って決定する
ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の結婚支援装置。
【請求項8】
会員が出会の場として参加できるイベント情報を記憶するイベント情報データベースを備え、
前記イベント情報データベースには、既に行われたイベントへの参加会員情報を記憶し、
前記処理手段では、
対象イベントと同種の過去の前記イベントに参加したことがある第1会員リストを抽出し、
前記対象者が過去に参加した前記イベントに参加したことがある第2会員リストを抽出し、
前記第1会員リストと前記第2会員リストとの不一致率を演算し、
前記表示手段では、前記不一致率を前記対象イベントに対する前記対象者の新しい出会予報として表示する
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の結婚支援装置。
【請求項9】
氏名を含む基本情報を会員データベースに記憶し、
交際の申込などの特定の相手に対する行動をとった行為者、及び前記相手を行動履歴データベースに記憶し、
処理手段が、前記会員データベースに登録された対象者に対して、前記会員データベースに登録された異性の中から推薦者を抽出し、
表示手段が前記処理手段で抽出された前記推薦者に関する情報を表示する
結婚支援方法であって、
前記処理手段が、
前記対象者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある異性を第1異性リンク者として前記行動履歴データベースから抽出する第1ステップと、
抽出された前記第1異性リンク者が交際の申込を行ったなどの行動履歴がある同性を第1同性リンク者として前記行動履歴データベースから抽出する第2ステップと、
抽出された前記第1同性リンク者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある前記異性を推薦候補者として前記行動履歴データベースから抽出する第3ステップと
を有することを特徴とする結婚支援方法。
【請求項10】
前記第3ステップでは、
前記第1同性リンク者と交際が成立した前記異性を前記推薦候補者として前記行動履歴データベースから抽出する
ことを特徴とする請求項9に記載の結婚支援方法。
【請求項11】
前記処理手段が、
前記対象者が交際の申込を行ったなどの行動履歴がある前記異性を第2異性リンク者として前記行動履歴データベースから抽出する第4ステップと、
抽出された前記第2異性リンク者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある前記同性を第2同性リンク者として前記行動履歴データベースから抽出する第5ステップと、
抽出された前記第2同性リンク者が交際の申込を行ったなどの行動履歴がある前記異性を第3異性リンク者として前記行動履歴データベースから抽出する第6ステップと
を有し、
前記第3ステップでは、前記第6ステップで抽出された前記第3異性リンク者の中で、前記第1同性リンク者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある前記異性を前記推薦候補者として前記行動履歴データベースから抽出する
ことを特徴とする請求項9に記載の結婚支援方法。
【請求項12】
前記第3ステップでは、
前記第1同性リンク者と交際が成立していない前記異性を前記推薦候補者として前記行動履歴データベースから抽出する
ことを特徴とする請求項9に記載の結婚支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交際の成立を支援する結婚支援装置および結婚支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、利用者同士の出会を支援する装置および方法を提案している。
特許文献1では、各利用者に紹介する他の利用者を自動的に選択して、この他の利用者に関する情報を各利用者に紹介(リコメンド)する機能を備えている。各利用者に他の利用者を紹介する際には、2種類の利用者(第1の利用者、第2の利用者)がリコメンドされる。第1の利用者とは、従来の出会いシステムと同様に、各利用者が好むと思われる他の利用者(各利用者の理想や好みにある程度合致した他の利用者。以下、理想者)である。また、第2の利用者とは、従来の出会いシステムとは異なり、各利用者を好むと思われる他の利用者(各利用者のことを好きだと思ってくれそうな他の利用者。以下、被理想者)である(例えば段落番号(0031))。
理想者の選択は、特定の一人の男性の利用者M1の属性情報および心理テスト情報と、この利用者に対する女性の全ての利用者F1〜Fnの属性情報および心理テスト情報とを利用者情報DB110から呼び出し、利用者M1の属性情報および利用者情報と、利用者F1〜Fnの属性情報および利用者情報との整合性を評価し、整合性の最も高い異性の利用者Fxを理想者とする。このような処理を全ての利用者M1〜Mn、F1〜Fnについて繰り替えすことで、全ての利用者M1〜Mn、F1〜Fnに対して理想者を選択する(例えば段落番号(0061))。
被理想者の選択は、理想者を選択するロジックを応用する。すなわち、女性の利用者F1の理想者として男性の利用者M1が選択されると、この利用者M1にとっては、利用者F1が被理想者になる。すなわち、利用者M1は利用者F1の理想や好みにある程度合致している人であるから、この利用者M1から見れば、利用者F1は、当該利用者M1のことを好きだと思ってくれそうな人である。したがって、利用者M1の被理想者を選択するためには、利用者F1〜Fnの理想者を選択するための処理を、利用者M1が理想者として選択されるまで順次行う(例えば段落番号(0062))。
特許文献1は、各利用者に他の利用者を紹介した際の履歴に関する情報を格納する紹介履歴格納手段と、利用者のリコメンドを行った時間に関する情報を格納する時間情報格納手段を備え、各利用者のログインID、各利用者に対して理想者として紹介した他の利用者のログインID、当該他の利用者を紹介した日時、各利用者に対して被理想者として紹介した他の利用者のログインID、および当該他の利用者を紹介した日時、を相互に関連付けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−207842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、リコメンド機能を備え、このリコメンド機能として、各利用者が好むと思われる他の利用者(理想者)をリコメンドする他に、各利用者を好むと思われる他の利用者(被理想者)をリコメンドしている。
特許文献1は、各利用者に対して紹介することのできる利用者の数を増やすことを目的とし、理想者や被理想者の選択ロジックには公知のマッチングロジックを用いている。
また、特許文献1では、紹介履歴情報を記憶させているが、例えば1週間以内に同じ利用者を既にリコメンドしていないかをチェックするに過ぎない。
本発明者らは、既に運営している結婚支援システムに登録されているデータを分析した結果、例えば、お見合いは女性から男性に申し込んだ方が逆の場合より成功率が2倍である、男性は若い女性に申し込む傾向が高いが交際成立の比率は低い、または、行動パターンが共通するタイプのヒトが互いに同様のイベントに参加しているなど、実際の行動データには傾向があることを見出した。
【0005】
そこで本発明は、過去に交際を申し込んだことがあるという実際の行動データを基にして、同じ好みの異性が選んだ同性または、同じ異性を好む同性をリンク者として推薦候補者を抽出することで、交際の成立を高めることができる結婚支援装置および結婚支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の本発明の結婚支援装置は、氏名を含む基本情報を記憶する会員データベースと、交際の申込などの特定の相手に対する行動をとった行為者、及び前記相手を記憶する行動履歴データベースと、前記会員データベースに登録された対象者に対して、前記会員データベースに登録された異性の中から推薦者を抽出する処理手段と、前記処理手段で抽出された前記推薦者に関する情報を表示する表示手段とを備えた結婚支援装置であって、前記処理手段では、前記対象者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある異性を第1異性リンク者として前記行動履歴データベースから抽出し、抽出された前記第1異性リンク者が交際の申込を行ったなどの行動履歴がある同性を第1同性リンク者として前記行動履歴データベースから抽出し、抽出された前記第1同性リンク者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある前記異性を推薦候補者として前記行動履歴データベースから抽出することを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の結婚支援装置において、前記処理手段では、前記第1同性リンク者と交際が成立した前記異性を前記推薦候補者として前記行動履歴データベースから抽出することを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1に記載の結婚支援装置において、前記処理手段では、前記対象者が交際の申込を行ったなどの行動履歴がある前記異性を第2異性リンク者として前記行動履歴データベースから抽出し、抽出された前記第2異性リンク者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある前記同性を第2同性リンク者として前記行動履歴データベースから抽出し、抽出された前記第2同性リンク者が交際の申込を行ったなどの行動履歴がある前記異性を第3異性リンク者として前記行動履歴データベースから抽出し、前記第3異性リンク者の中で前記第1同性リンク者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある前記異性を前記推薦候補者として前記行動履歴データベースから抽出することを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1に記載の結婚支援装置において、前記処理手段では、前記第1同性リンク者と交際が成立していない前記異性を前記推薦候補者として前記行動履歴データベースから抽出することを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の結婚支援装置において、前記行動履歴データベースには、入力手段で会員が選択した申込相手候補者がお気に入りリストとして登録され、前記処理手段では、抽出された前記推薦候補者が前記対象者の前記お気に入りリストに登録されている場合には、抽出された前記推薦候補者が前記対象者の前記お気に入りリストに登録されていない場合よりも上位ランクとなるように推薦者順位を決定することを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の結婚支援装置において、前記行動履歴データベースには、入力手段で会員が選択した申込相手候補者がお気に入りリストとして登録され、前記処理手段では、抽出された前記推薦候補者が前記対象者を前記お気に入りリストに登録している場合には、抽出された前記推薦候補者が前記対象者を前記お気に入りリストに登録していない場合よりも上位ランクとなるように推薦者順位を決定することを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項5または請求項6に記載の結婚支援装置において、前記会員データベースには、前記入力手段で前記対象者が入力した年齢、身長、職業、または年収などのこだわり条件が、こだわり条件順位とともに登録され、前記お気に入りリストに、複数の前記申込相手候補者が登録されている場合には、前記処理手段では、前記対象者および/または前記申込相手候補者が登録しているこだわり条件および前記こだわり条件順位に従ってお気に入り順位を決定し、前記推薦者順位を前記お気に入り順位に従って決定することを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項1から請求項7のいずれかに記載の結婚支援装置において、会員が出会の場として参加できるイベント情報を記憶するイベント情報データベースを備え、前記イベント情報データベースには、既に行われたイベントへの参加会員情報を記憶し、前記処理手段では、対象イベントと同種の過去の前記イベントに参加したことがある第1会員リストを抽出し、前記対象者が過去に参加した前記イベントに参加したことがある第2会員リストを抽出し、前記第1会員リストと前記第2会員リストとの不一致率を演算し、前記表示手段では、前記不一致率を前記対象イベントに対する前記対象者の新しい出会予報として表示することを特徴とする。
請求項9記載の本発明の結婚支援方法は、氏名を含む基本情報を会員データベースに記憶し、交際の申込などの特定の相手に対する行動をとった行為者、及び前記相手を行動履歴データベースに記憶し、処理手段が、前記会員データベースに登録された対象者に対して、前記会員データベースに登録された異性の中から推薦者を抽出し、表示手段が前記処理手段で抽出された前記推薦者に関する情報を表示する結婚支援方法であって、前記処理手段が、前記対象者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある異性を第1異性リンク者として前記行動履歴データベースから抽出する第1ステップと、抽出された前記第1異性リンク者が交際の申込を行ったなどの行動履歴がある同性を第1同性リンク者として前記行動履歴データベースから抽出する第2ステップと、抽出された前記第1同性リンク者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある前記異性を推薦候補者として前記行動履歴データベースから抽出する第3ステップとを有することを特徴とする。
請求項10記載の本発明は、請求項9に記載の結婚支援方法において、前記第3ステップでは、前記第1同性リンク者と交際が成立した前記異性を前記推薦候補者として前記行動履歴データベースから抽出することを特徴とする。
請求項11記載の本発明は、請求項9に記載の結婚支援方法において、前記処理手段が、前記対象者が交際の申込を行ったなどの行動履歴がある前記異性を第2異性リンク者として前記行動履歴データベースから抽出する第4ステップと、抽出された前記第2異性リンク者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある前記同性を第2同性リンク者として前記行動履歴データベースから抽出する第5ステップと、抽出された前記第2同性リンク者が交際の申込を行ったなどの行動履歴がある前記異性を第3異性リンク者として前記行動履歴データベースから抽出する第6ステップとを有し、前記第3ステップでは、前記第6ステップで抽出された前記第3異性リンク者の中で、前記第1同性リンク者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある前記異性を前記推薦候補者として前記行動履歴データベースから抽出することを特徴とする。
請求項12記載の本発明は、請求項9に記載の結婚支援方法において、前記第3ステップでは、前記第1同性リンク者と交際が成立していない前記異性を前記推薦候補者として前記行動履歴データベースから抽出することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の結婚支援装置または結婚支援方法によれば、異性からの好まれ方が対象者と同じグループであると考えられる第1同性リンク者を抽出し、この第1同性リンク者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある異性は対象者を好む可能性が高いため、このような異性を推薦候補者として抽出することで、交際が成立する可能性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施例による結婚支援装置を機能実現手段で表したブロック図
図2】本実施例による結婚支援装置を利用する会員の主な画面遷移を示す図
図3】本実施例による相手一覧表示画面のイメージ図
図4】相手の詳細情報表示画面のイメージ図
図5】イベント一覧画面のイメージ図
図6】本実施例による結婚支援装置での第1推薦者を表示するための処理流れを示すフロー図
図7】同処理流れの説明図
図8】本実施例による結婚支援装置での第2推薦者を表示するための処理流れを示すフロー図
図9】同処理流れの説明図
図10】本実施例による結婚支援装置での第3推薦者を表示するための処理流れを示すフロー図
図11】同処理流れの説明図
図12】本実施例による結婚支援装置での新しい出会予報の算出処理を示すフロー図
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の第1の実施の形態による結婚支援装置は、処理手段では、対象者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある異性を第1異性リンク者として行動履歴データベースから抽出し、抽出された第1異性リンク者が交際の申込を行ったなどの行動履歴がある同性を第1同性リンク者として行動履歴データベースから抽出し、抽出された第1同性リンク者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある異性を推薦候補者として行動履歴データベースから抽出するものである。本実施の形態によれば、第1同性リンク者は異性からの好まれ方が対象者と同じグループであると考えられ、この第1同性リンク者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある異性は対象者を好む可能性が高いため、このような異性を推薦候補者として抽出することで、交際が成立する可能性を高めることができる。
【0010】
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による結婚支援装置において、処理手段では、第1同性リンク者と交際が成立した異性を推薦候補者として行動履歴データベースから抽出するものである。本実施の形態によれば、交際の申込を行っただけでなくその結果として交際が成立した異性を推薦候補者とすることで、更に交際が成立する可能性を高めることができる。
【0011】
本発明の第3の実施の形態は、第1の実施の形態による結婚支援装置において、処理手段では、対象者が交際の申込を行ったなどの行動履歴がある異性を第2異性リンク者として行動履歴データベースから抽出し、抽出された第2異性リンク者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある同性を第2同性リンク者として行動履歴データベースから抽出し、抽出された第2同性リンク者が交際の申込を行ったなどの行動履歴がある異性を第3異性リンク者として行動履歴データベースから抽出し、第3異性リンク者の中で第1同性リンク者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある異性を推薦候補者として行動履歴データベースから抽出するものである。本実施の形態によれば、第2同性リンク者は異性に対する好み方が対象者と同じグループであると考えられ、この第2同性リンク者が交際の申込を行ったなどの行動履歴がある異性は対象者が好む可能性が高いため、このような異性に更に絞ることで、更に交際が成立する可能性を高めることができる。
【0012】
本発明の第4の実施の形態は、第1の実施の形態による結婚支援装置において、処理手段では、第1同性リンク者と交際が成立していない異性を推薦候補者として行動履歴データベースから抽出するものである。本実施の形態によれば、例えば第2の実施の形態では十分な推薦候補者数が抽出できない場合に有効である。
【0013】
本発明の第5の実施の形態は、第1から第4のいずれかの実施の形態による結婚支援装置において、行動履歴データベースには、入力手段で会員が選択した申込相手候補者がお気に入りリストとして登録され、処理手段では、抽出された推薦候補者が対象者のお気に入りリストに登録されている場合には、抽出された推薦候補者が対象者のお気に入りリストに登録されていない場合よりも上位ランクとなるように推薦者順位を決定するものである。本実施の形態によれば、複数の推薦候補者が抽出された場合に、対象者の好みに合う異性を上位に表示させることができる。
【0014】
本発明の第6の実施の形態は、第1から第4のいずれかの実施の形態による結婚支援装置において、行動履歴データベースには、入力手段で会員が選択した申込相手候補者がお気に入りリストとして登録され、処理手段では、抽出された推薦候補者が対象者をお気に入りリストに登録している場合には、抽出された推薦候補者が対象者をお気に入りリストに登録していない場合よりも上位ランクとなるように推薦者順位を決定するものである。本実施の形態によれば、複数の推薦候補者が抽出された場合に、交際が成立する可能性が高い異性を上位に表示させることができる。
【0015】
本発明の第7の実施の形態は、第5または第6の実施の形態による結婚支援装置において、会員データベースには、入力手段で対象者が入力した年齢、身長、職業、または年収などのこだわり条件が、こだわり条件順位とともに登録され、お気に入りリストに、複数の申込相手候補者が登録されている場合には、処理手段では、対象者および/または申込相手候補者が登録しているこだわり条件およびこだわり条件順位に従ってお気に入り順位を決定し、推薦者順位をお気に入り順位に従って決定するものである。本実施の形態によれば、こだわり条件に合致する異性を上位に表示させることができる。
【0016】
本発明の第8の実施の形態は、第1から第7のいずれかの実施の形態による結婚支援装置において、会員が出会の場として参加できるイベント情報を記憶するイベント情報データベースを備え、イベント情報データベースには、既に行われたイベントへの参加会員情報を記憶し、処理手段では、対象イベントと同種の過去のイベントに参加したことがある第1会員リストを抽出し、対象者が過去に参加したイベントに参加したことがある第2会員リストを抽出し、第1会員リストと第2会員リストとの不一致率を演算し、表示手段では、不一致率から対象イベントに対する対象者の新しい出会予報として表示するものである。本実施の形態によれば、新しい出会のチャンスの多さを知ることができ、新しい出会の可能性の高いイベントに参加することができる。
【0017】
本発明の第9の実施の形態による結婚支援方法は、処理手段が、対象者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある異性を第1異性リンク者として行動履歴データベースから抽出する第1ステップと、抽出された第1異性リンク者が交際の申込を行ったなどの行動履歴がある同性を第1同性リンク者として行動履歴データベースから抽出する第2ステップと、抽出された第1同性リンク者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある異性を推薦候補者として行動履歴データベースから抽出する第3ステップとを有するものである。本実施の形態によれば、第1同性リンク者は異性からの好まれ方が対象者と同じグループであると考えられ、この第1同性リンク者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある異性は対象者を好む可能性が高いため、このような異性を推薦候補者として抽出することで、交際が成立する可能性を高めることができる。
【0018】
本発明の第10の実施の形態は、第9の実施の形態による結婚支援方法において、第3ステップでは、第1同性リンク者と交際が成立した異性を推薦候補者として行動履歴データベースから抽出するものである。本実施の形態によれば、交際の申込を行っただけでなくその結果として交際が成立した異性を推薦候補者とすることで、更に交際が成立する可能性を高めることができる。
【0019】
本発明の第11の実施の形態は、第9の実施の形態による結婚支援方法において、処理手段が、対象者が交際の申込を行ったなどの行動履歴がある異性を第2異性リンク者として行動履歴データベースから抽出する第4ステップと、抽出された第2異性リンク者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある同性を第2同性リンク者として行動履歴データベースから抽出する第5ステップと、抽出された第2同性リンク者が交際の申込を行ったなどの行動履歴がある異性を第3異性リンク者として行動履歴データベースから抽出する第6ステップとを有し、第3ステップでは、第6ステップで抽出された第3異性リンク者の中で、第1同性リンク者に交際の申込を行ったなどの行動履歴がある異性を推薦候補者として行動履歴データベースから抽出するものである。本実施の形態によれば、第2同性リンク者は異性に対する好み方が対象者と同じグループであると考えられ、この第2同性リンク者が交際の申込を行ったなどの行動履歴がある異性は対象者が好む可能性が高いため、このような異性に更に絞ることで、更に交際が成立する可能性を高めることができる。
【0020】
本発明の第12の実施の形態は、第9の実施の形態による結婚支援方法において、第3ステップでは、第1同性リンク者と交際が成立していない異性を推薦候補者として行動履歴データベースから抽出するものである。本実施の形態によれば、例えば第10の実施の形態では十分な推薦候補者数が抽出できない場合に有効である。
【実施例】
【0021】
以下本発明の実施例について図面とともに説明する。
図1は本実施例による結婚支援装置を機能実現手段で表したブロック図である。
本実施例による結婚支援装置は、氏名を含む基本情報を記憶する会員データベース11と、交際の申込などの特定の相手に対する行動をとった行為者及びその相手を記憶する行動履歴データベース12と、会員が出会の場として参加できるイベント情報を記憶するイベント情報データベース13を備えている。
会員データベース11には、基本情報の他に、プロフィール情報、こだわり情報、および退会情報を記憶している。
基本情報は、氏名の他に、例えば、生年月日、性別、年齢、住所、連絡先、身長、最終学歴、職業、家族構成、婚歴、および扶養家族の有無などの情報である。
プロフィール情報は、例えば、血液型、出身校、資格、勤務先、勤続年数、年収、喫煙の有無、飲酒の程度、住居、結婚後の同居希望、趣味、および自己PRなどの情報である。
こだわり情報は、相手に関して、例えば、年齢、身長、職業、年収、居住地、最終学歴、婚歴、子の有無、養子、同居、喫煙の有無、および飲酒の程度などのこだわり条件についての情報であり、こだわるか否か、そして、こだわる場合にはこだわり条件順位についても記憶される。
【0022】
会員データベース11に記憶される情報は、基本的には本システムを利用する会員が入力手段20から入力することで登録される。
行動履歴データベース12には、交際の申込者、交際の申込相手、申込日、及び申込の結果(交際か拒否)が記憶される。これらの情報は、申込者および申込相手の双方が会員を退会した後にも、蓄積されてリンク者情報として用いられる。
また、行動履歴データベース12には、会員が選択した申込相手候補者がお気に入りリストとして登録される。
イベント情報データベース13には、開催されるイベントに関する情報とともに、既に行われたイベントへの参加会員情報を記憶している。
【0023】
本実施例による結婚支援装置は、入力手段20と、処理手段30と、処理手段30で処理された情報やイベント情報を表示する表示手段40とを備えている。
入力手段20は、会員が基本情報、こだわり情報、申込相手候補者、またはイベント申込を入力する他、支援運営者が個別に会員やイベントに対する情報を入力する。
処理手段30は、会員データベース11に登録された対象者に対して、会員データベース11に登録された異性の中から推薦者を抽出する推薦者抽出手段31と、複数の申込相手候補者がお気に入りリストに登録されている場合に、申込相手候補者の表示順を決定するお気に入り順位決定手段32と、推薦者抽出手段31で抽出された推薦者の表示順を決定する推薦者順位決定手段33と、募集中のイベントに対して新しい出会のチャンスの多さを出会予報として演算する出会度演算手段34とを備えている。
表示手段40は、基本情報、こだわり情報、申込相手候補者、またはイベント申込の入力画面や、登録された基本情報、こだわり情報、申込相手候補者、またはイベントの閲覧画面が表示される。
【0024】
図2は本実施例による結婚支援装置を利用する会員の主な画面遷移を示す図、図3は相手一覧表示画面のイメージ図、図4は相手の詳細情報表示画面のイメージ図、図5はイベント一覧画面のイメージ図である。
【0025】
図2を用いて会員が利用する主な画面遷移について説明する。
利用希望者は、基本情報を入力手段20で入力することで会員データベース11に基本情報が登録され会員となる(ステップ1)。
会員はステップ1における基本情報登録とともに、または基本情報登録の後にこだわり情報登録を行う(ステップ2)。
ステップ2におけるこだわり情報登録では、既に登録したこだわり条件についてその内容を変更し、またはこだわり条件順位を変更することができる。
会員は、ステップ2におけるこだわり情報登録の後に、会員データベース11に登録されている相手(異性)情報を閲覧できる。
会員は、相手情報の閲覧として、こだわり度順相手一覧表示と(ステップ3)、お勧め相手一覧表示(ステップ4)とを選択することができる。
ステップ3におけるこだわり度順相手一覧表示では、会員(対象者)がステップ2で登録したこだわり条件に一致する相手を、こだわり条件順位に従って表示される。なお、会員(対象者)が相手のこだわり条件に一致しない場合には表示対象から除外してもよい。
ステップ4におけるお勧め相手一覧表示では、推薦者抽出手段31で抽出された推薦者候補者を、推薦者順位決定手段33で決定された順位に従って表示される。
【0026】
図3に、ステップ3におけるこだわり度順相手一覧表示、またはステップ4におけるお勧め相手一覧表示のイメージ図を示す。
相手一覧表示では、会員を特定するID番号の他、例えば年齢、居住区域、相手のこだわり度が表示される。
また、相手一覧表示では、既に会員(対象者)が申込相手候補者としてお気に入りリストに登録しているか否かを選択状況欄に「選択済み」として表示する。
なお、ステップ3またはステップ4における相手一覧表示画面から、ステップ2におけるこだわり情報登録画面に戻ることができ、ステップ2におけるこだわり情報登録画面でこだわり条件またはこだわり条件順位を変更することで、ステップ3またはステップ4における相手一覧表示内容は変更される。
会員(対象者)は、ステップ3またはステップ4における相手一覧表示画面から、申込相手候補者を選択することができ、選択した申込相手候補者はお気に入りリストに登録される(ステップ5)。
ステップ5で登録されたお気に入りリストの内容は、申込相手候補者を確認するために閲覧できるとともに、お気に入りリスト登録画面から交際の申込相手を選択でき、交際の申込登録を行うことができる(ステップ7)。
お気に入りリストに、複数の申込相手候補者が登録されている場合には、お気に入り順位決定手段32によって、対象者および/または申込相手候補者が登録しているこだわり条件およびこだわり条件順位に従ってお気に入り順位が決定され、決定されたお気に入り順位に従ってお気に入りリストが表示される。
ステップ7において交際の申込登録が行われると、申込者、申込相手、および申込日が行動履歴データベース12に登録される。
【0027】
図3で表示されている「詳細」ボタンを指示することで、図4に示すように、相手のこだわり情報を閲覧することができる(ステップ6)。相手のこだわり情報では、相手のこだわり条件内容およびこだわり条件順位を閲覧することができる。
図4で表示されている「前に戻る」ボタンを指示することで、図3に示す相手一覧表示画面に戻ることができ、既に申込相手候補者として選択している相手である場合には、「申込リストから削除する」ボタンが表示され、このボタンを指示することでお気に入りリストから除外される。
【0028】
会員はステップ1における基本情報登録の後に、イベント一覧を閲覧することができる(ステップ8)。
図5に示すように、ステップ8におけるイベント一覧表示では、イベント単位で、イベントの開催日、現在公開中のイベント名、開催場所、新しい出会予報、および応募入力(「応募する」)ボタンが表示される。
図5に表示されるイベント名を指示することでイベント詳細情報が表示される(ステップ9)。
【0029】
図6から図11を用いて図2に示すお勧め一覧表示のための処理流れを説明する。なお、以下の説明では、対象者を男性として説明する。
【0030】
図6は、本実施例による結婚支援装置での第1推薦者を表示するための処理流れを示すフロー図、図7は同処理流れの説明図である。
第1推薦者を抽出するための処理は、図1に示す推薦者抽出手段31で行われる。
推薦者抽出手段31では、対象者(男性)M11に交際の申込を行ったことがある異性W11を第1異性リンク者WL11として行動履歴データベース12から抽出する(ステップ11)。
推薦者抽出手段31では、ステップ11の後に、抽出された第1異性リンク者WL11が交際の申込を行ったことがある同性(男性)M12、M13、M14を第1同性リンク者ML11として行動履歴データベース12から抽出する(ステップ12)。
推薦者抽出手段31では、ステップ12の後に、抽出された第1同性リンク者ML11に交際の申込を行ったことがある異性W12、W13、W14を推薦候補者R10とし、推薦候補者R10の中で更に第1同性リンク者ML11と交際が成立した異性W14を第1推薦候補者R11として行動履歴データベース12から抽出する(ステップ13)。
推薦者抽出手段31では、ステップ13の後に、抽出された第1推薦候補者R11の中で退会者を除外し(ステップ14)、抽出された第1推薦候補者R11の中で他の男性と交際中(申込中を含む)の女性を除外し(ステップ15)、抽出された第1推薦候補者R11の中で既に対象者M11と交際した女性を除外する(ステップ16)。
ステップ14からステップ16での処理によって、第1推薦候補者R11の中から推薦不適者を除外して第1推薦者が決定される。
【0031】
処理手段30では、ステップ11からステップ16までの第1推薦者の抽出処理の後に、第1推薦者の表示順位決定のための処理を行う。第1推薦者の表示順位処理は、図1に示す推薦者順位決定手段33で行われる。
推薦者順位決定手段33では、決定された第1推薦者が対象者M11のお気に入りリストに登録され、かつ対象者M11が決定された第1推薦者のお気に入りリストに登録されているか否かを判断する(ステップ51)。
推薦者順位決定手段33では、ステップ51において第1推薦者が対象者M11のお気に入りリストに登録され、かつ対象者M11が第1推薦者のお気に入りリストに登録されている場合(Yes)には、最上位ランクとなるように推薦者順位を決定し、更に最上位ランクに複数の第1推薦者が該当する場合には、対象者M11についてのお気に入り順位に従って最上位ランクの中での表示順位を決定する(ステップ52)。
【0032】
推薦者順位決定手段33では、ステップ51においてNoの場合には、ステップ53において第1推薦者が対象者M11のお気に入りリストに登録されているか、または対象者M11が第1推薦者のお気に入りリストに登録されているかが判断される。
ステップ53において、第1推薦者が対象者M11または第1推薦者のお気に入りリストに登録されている場合(Yes)には、ステップ52で決定される最上位ランクの次の上位ランクが決定され、更に上位ランクに複数の第1推薦者が該当する場合には、対象者M11についてのお気に入り順位、または対象者M11若しくは第1推薦者のこだわり条件に従って上位ランクの中での表示順位が決定される(ステップ54)。
ステップ53において、第1推薦者が対象者M11および第1推薦者のいずれのお気に入りリストにも登録されていない場合(No)には、ステップ53で決定される上位ランクよりも下のランクが決定され、更に複数の第1推薦者が該当する場合には、対象者M11または/および第1推薦者のこだわり条件に従って表示順位が決定される(ステップ55)。
ステップ51からステップ55での処理によって、第1推薦者の表示順位が決定され、決定された表示順位に従って第1推薦者がお勧め相手一覧表示される(ステップ56)。
ステップ56における第1推薦者表示は、図2に示すステップ4おけるお勧め相手一覧表示である。
【0033】
本実施例によれば、第1同性リンク者ML11は異性からの好まれ方が対象者M11と同じグループであると考えられ、この第1同性リンク者ML11に交際の申込を行ったことがある異性W12、W13、W14は対象者M11を好む可能性が高いため、このような異性W12、W13、W14を推薦候補者R10として抽出することで、交際が成立する可能性を高めることができる。
また、本実施例によれば、交際の申込を行っただけでなくその結果として交際が成立した異性W14を第1推薦候補者R11とすることで、更に交際が成立する可能性を高めることができる。
【0034】
図8は、本実施例による結婚支援装置での第2推薦者を表示するための処理流れを示すフロー図、図9は同処理流れの説明図である。
第2推薦者を抽出するための処理は、図1に示す推薦者抽出手段31で行われる。
第2推薦者は、条件が似ている第1分析と好みが似ている第2分析によって抽出される。
推薦者抽出手段31では、対象者(男性)M21に交際の申込を行ったことがある異性W21、W22を第1異性リンク者WL21として行動履歴データベース12から抽出する(ステップ11)。
推薦者抽出手段31では、ステップ11の後に、抽出された第1異性リンク者WL21が交際の申込を行ったことがある同性M22、M23を第1同性リンク者ML21として行動履歴データベース12から抽出する(ステップ12)。
ステップ11およびステップ12によって、条件が似ている第1分析が行われ、第1同性リンク者ML21が抽出される。
【0035】
推薦者抽出手段31では、対象者(男性)M21が交際の申込を行ったことがある異性W23を第2異性リンク者WL22として行動履歴データベース12から抽出する(ステップ21)。
推薦者抽出手段31では、ステップ21の後に、抽出された第2異性リンク者WL22に交際の申込を行ったことがある同性M24、M25、M26を第2同性リンク者ML22として行動履歴データベース12から抽出する(ステップ22)。
推薦者抽出手段31では、ステップ22の後に、抽出された第2同性リンク者ML22が交際の申込を行ったことがある異性(女性)W24、W25、W26、W27を第3異性リンク者WL23として抽出する(ステップ23)。
ステップ21からステップ23によって、好みが似ている第2分析が行われ、第3異性リンク者WL23が抽出される。
推薦者抽出手段31では、ステップ12およびステップ23の後に、第2分析で抽出された第3異性リンク者WL23の中で、第1分析で抽出された第1同性リンク者ML21に交際の申込を行ったことがある女性W26、W27を第2推薦候補者R12として抽出する(ステップ24)。
【0036】
推薦者抽出手段31では、ステップ24の後に、抽出された第2推薦候補者R12の中で退会者を除外し(ステップ14)、抽出された第2推薦候補者R12の中で他の男性と交際中(申込中を含む)の女性を除外し(ステップ15)、抽出された第2推薦候補者R12の中で既に対象者M21と交際した女性を除外する(ステップ16)。
ステップ14からステップ16での処理によって、第2推薦候補者R12の中から推薦不適者を除外して第2推薦者が決定される。
処理手段30では、第2推薦者の抽出処理の後に、第2推薦者の表示順位決定のための処理を行う。第2推薦者の表示順位処理は、図6で既に説明した第1推薦者の表示順位処理と同一であるため対応するステップ番号を図8で表示して説明を省略する。
【0037】
本実施例によれば、第1同性リンク者ML21は異性からの好まれ方が対象者M21と同じグループであると考えられ、この第1同性リンク者ML21に交際の申込を行ったことがある異性W26、W27は対象者M21を好む可能性が高いため、このような異性W26、W27を第2推薦候補者R12として抽出することで、交際が成立する可能性を高めることができる。
また、本実施例によれば、第2同性リンク者ML22は異性に対する好み方が対象者M21と同じグループであると考えられ、この第2同性リンク者ML22が交際の申込を行ったことがある異性W24、W25、W26、W27は対象者M21が好む可能性が高いため、このような異性W24、W25、W26、W27に第2推薦候補者R12を絞ることで、更に交際が成立する可能性を高めることができる。
【0038】
図10は、本実施例による結婚支援装置での第3推薦者を表示するための処理流れを示すフロー図、図11は同処理流れの説明図である。
第3推薦者を抽出するための処理は、図1に示す推薦者抽出手段31で行われる。
第3推薦者を抽出するための処理は、以下の点を除いて第1推薦者を抽出するための処理と同一である。
推薦者抽出手段31では、ステップ12の後に、抽出された第1同性リンク者ML11に交際の申込を行ったことがある異性W12、W13、W14を推薦候補者R10とし、推薦候補者R10の中で更に第1同性リンク者ML11と交際が成立していない異性W12、W13を第3推薦候補者R13として行動履歴データベース12から抽出する(ステップ33)。
【0039】
本実施例によれば、第1同性リンク者ML11は異性からの好まれ方が対象者M11と同じグループであると考えられ、この第1同性リンク者ML11に交際の申込を行ったことがある異性W12、W13、W14は対象者M11を好む可能性が高いため、このような異性W12、W13、W14を推薦候補者R10として抽出することで、交際が成立する可能性を高めることができる。
また、本実施例によれば、交際の申込を行った結果として交際が成立しなかった異性W12、W13を第3推薦候補者R13とすることで、例えば第1推薦候補者R11が抽出できない場合に有効である。
【0040】
図6から図11で説明した第1推薦者、第2推薦者、および第3推薦者は、それぞれ別々に、ステップ4におけるお勧め相手一覧として表示してもよいが、第1推薦者と第2推薦者とを併せて一覧表示とし、第1推薦者と第3推薦者とを併せて一覧表示とし、または第1推薦者と第2推薦者と第3推薦者とを併せて一覧表示とすることができる。
第1推薦者と第2推薦者とを併せて一覧表示とする場合には、第1推薦者を第1ランク、第2推薦者を第1ランクより下位とする第2ランクとして順位決定して表示することが好ましい。
第1推薦者と第3推薦者とを併せて一覧表示とする場合には、第1推薦者を第1ランク、第3推薦者を第1ランクより下位とする第2ランクとして順位決定して表示することが好ましい。
第1推薦者と第2推薦者と第3推薦者とを併せて一覧表示とする場合には、第1推薦者を第1ランク、第2推薦者を第1ランクより下位とする第2ランク、第3推薦者を第2ランクより下位とする第3ランクとして順位決定して表示することが好ましい。
【0041】
図12は、本実施例による結婚支援装置での新しい出会予報の算出処理を示すフロー図である。
出会度演算手段34では、対象イベントと同種の過去のイベントに参加したことがある第1会員リストをイベント情報データベース13から抽出する(ステップ61)。
また、出会度演算手段34では、対象者が過去に参加したイベントに参加したことがある第2会員リストを抽出する(ステップ62)。
そして、出会度演算手段34では、ステップ61で抽出した第1会員リストとステップ62で抽出した第2会員リストとの不一致率を演算する(ステップ63)。例えば、第1会員リストとして100名の会員が抽出され、第1会員リストにある100名の中で60名が第2会員リストで抽出された場合には一致率が60%となるため、新しい出会予報は40%となり、一致率が高いほど新しい出会予報数値は低く、一致率が低いほど新しい出会予報数値は高くなる。
表示手段40では、図5に示すように、不一致率を対象イベントに対する対象者の新しい出会予報として表示する。
本実施例によれば、新しい出会のチャンスの多さを知ることができ、新しい出会の可能性の高いイベントに参加することができる。
【0042】
以上のように本発明は、処理手段30が、対象者M11、M21に交際の申込を行ったことがある異性W11、W21、W22を第1異性リンク者WL11、WL21として行動履歴データベース12から抽出する第1ステップと、抽出された第1異性リンク者WL11、WL21が交際の申込を行ったことがある同性M12、M13、M14を第1同性リンク者ML11、ML21として行動履歴データベース12から抽出する第2ステップと、抽出された第1同性リンク者ML11、ML21に交際の申込を行ったことがある異性W26、W27を推薦候補者R11、R12、R13として行動履歴データベース12から抽出する第3ステップを有する。
本発明によれば、第1同性リンク者ML11、ML21は異性からの好まれ方が対象者M11、M21と同じグループであると考えられ、この第1同性リンク者ML11、ML21に交際の申込を行ったことがある異性W12、W13、W14、W26、W27は対象者M11、M21を好む可能性が高いため、このような異性W12、W13、W14、W26、W27を推薦候補者R11、R12、R13として抽出することで、交際が成立する可能性を高めることができる。
更に本発明は、処理手段30が、第3ステップでは、第1同性リンク者ML11と交際が成立した異性W14を推薦候補者R11として行動履歴データベース12から抽出することで、交際の申込を行っただけでなくその結果として交際が成立した異性W14を推薦候補者R11とすることで、更に交際が成立する可能性を高めることができる。
また本発明は、処理手段30が、対象者M21が交際の申込を行ったことがある異性W22を第2異性リンク者WL22として行動履歴データベース12から抽出する第4ステップと、抽出された第2異性リンク者WL22に交際の申込を行ったことがある同性M24、M25、M26を第2同性リンク者ML22として行動履歴データベース12から抽出する第5ステップと、抽出された第2同性リンク者ML22が交際の申込を行ったことがある異性W24、W25、W26、W27を第3異性リンク者WL23として行動履歴データベース12から抽出する第6ステップを有し、第3ステップでは、第6ステップで抽出された第3異性リンク者WL23の中で、第1同性リンク者ML21に交際の申込を行ったことがある異性W26、W27を推薦候補者R12として行動履歴データベース12から抽出する。
本発明によれば、第2同性リンク者ML22は異性に対する好み方が対象者M21と同じグループであると考えられ、この第2同性リンク者ML22が交際の申込を行ったことがある異性W24、W25、W26、W27は対象者M21が好む可能性が高いため、このような異性W24、W25、W26、W27に更に絞ることで、更に交際が成立する可能性を高めることができる。
また本発明は、処理手段30が、第3ステップでは、第1同性リンク者ML11と交際が成立していない異性W12、W13を第3推薦候補者R13として行動履歴データベース12から抽出することで、第1推薦候補者R11が存在しないか極めて少人数である場合に、お勧め相手として多くの相手を抽出することができる。
また本発明は、推薦者抽出手段31で複数の推薦者が抽出された場合には、推薦者順位決定手段33が、対象者M11のお気に入りリストに登録されている推薦者を、対象者M11のお気に入りリストに登録されていない推薦者よりも上位ランクとなるように推薦者順位を決定することで、複数の推薦者が抽出された場合に、対象者M11の好みに合う異性を上位に表示させることができる。
また本発明は、推薦者抽出手段31で複数の推薦者が抽出された場合には、推薦者順位決定手段33が、対象者M11をお気に入りリストに登録している推薦者を、対象者M11をお気に入りリストに登録していない推薦者よりも上位ランクとなるように推薦者順位を決定することで、複数の推薦者が抽出された場合に、交際が成立する可能性が高い異性を上位に表示させることができる。
また本発明は、推薦者抽出手段31で複数の推薦者が抽出された場合には、推薦者順位決定手段33が、対象者M11のお気に入り順位に従って推薦者順位を決定することで、こだわり条件に合致する異性を上位に表示させることができる。
なお、上記各実施例では行動履歴として、交際の申込を例に説明したが、申込は、交際やお見合いに限るものではなく、また行動履歴は、交際やお見合いの申込以外に対話やコメント送信など、特定の個人に対して具体的な行動(意思表示)を行った履歴であればよい。また、特定の個人に対する具体的な行動は予備的な行動でもよく、予備的な行動履歴としては、例えばお気に入りリストへの登録のように、特定の個人に対しては未だ行動を行っていないが、登録という行動で記録されている履歴を用いることができる。
また、本実施例では、図2で説明したように、ステップ1における会員登録が行われると、ステップ2からステップ7に示す交際の申込が行えるとともに、ステップ8からステップ9に示すイベント参加が行えるとして説明したが、登録する基本情報の内容を区別して、ステップ2からステップ7に示す交際の申込が行える会員と、ステップ8からステップ9に示すイベント参加が行える会員とを区別することもできる。この場合には、例えば、イベント参加が行える会員は、登録する基本情報を、氏名、生年月日、性別、年齢、住所、連絡先、および職業のように、交際の申込が行える会員が登録する基本情報よりも少なくする。このように、登録に必要な基本情報を交際の申込が行える会員とイベント参加が行える会員とで区別し、イベント参加が行える会員の登録情報を、交際の申込が行える会員の登録情報の一部に限ることで、イベント参加の会員を増やすことができる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、出会を支援する装置および方法として利用できる。
【符号の説明】
【0044】
11 会員データベース
12 行動履歴データベース
13 イベント情報データベース
20 入力手段
30 処理手段
31 推薦者抽出手段
32 順位決定手段
33 推薦者順位決定手段
34 出会度演算手段
40 表示手段
M11、M21 対象者(男性)
ML11、ML21 第1同性リンク者
ML22 第2同性リンク者
WL11、WL21 第1異性リンク者
WL22 第2異性リンク者
WL23 第3異性リンク者
R10 推薦候補者
R11 第1推薦候補者
R12 第2推薦候補者
R13 第3推薦候補者
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12