特許第6563390号(P6563390)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6563390
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】F−RAMの製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/11507 20170101AFI20190808BHJP
   H01L 21/3205 20060101ALI20190808BHJP
   H01L 21/768 20060101ALI20190808BHJP
   H01L 23/522 20060101ALI20190808BHJP
【FI】
   H01L27/11507
   H01L21/88 A
   H01L21/90 A
【請求項の数】11
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2016-523760(P2016-523760)
(86)(22)【出願日】2014年6月4日
(65)【公表番号】特表2016-526798(P2016-526798A)
(43)【公表日】2016年9月5日
(86)【国際出願番号】US2014040886
(87)【国際公開番号】WO2014209559
(87)【国際公開日】20141231
【審査請求日】2017年5月16日
(31)【優先権主張番号】61/839,997
(32)【優先日】2013年6月27日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/840,128
(32)【優先日】2013年6月27日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/841,104
(32)【優先日】2013年6月28日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/109,045
(32)【優先日】2013年12月17日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507364997
【氏名又は名称】サイプレス セミコンダクター コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】100165696
【弁理士】
【氏名又は名称】川原 敬祐
(74)【代理人】
【識別番号】100175477
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 林太郎
(72)【発明者】
【氏名】シャン スン
(72)【発明者】
【氏名】クリシュナスワミ ラムクマール
(72)【発明者】
【氏名】トム イー ダベンポート
【審査官】 宮本 博司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−311703(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/032456(WO,A1)
【文献】 特開2004−207681(JP,A)
【文献】 特開2007−095898(JP,A)
【文献】 国際公開第2006/129366(WO,A1)
【文献】 特開2010−278310(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 27/11507
H01L 21/3205
H01L 21/768
H01L 23/522
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の表面上にゲートレベルを形成するステップであって、前記ゲートレベルは、金属酸化膜半導体(MOS)トランジスタのゲートスタック、前記MOSトランジスタの上に位置する第1の誘電体層、及び前記第1の誘電体層を経て該第1の誘電体層の上面から前記基板中の前記MOSトランジスタの拡散領域まで延在している第1コンタクトを含む、ステップと、
前記第1の誘電体層上面上及び前記第1のコンタクト上に障壁を形成するように選択される材料を含むローカルインターコネクト(LI)層を堆積するステップと、
前記LI層上にフェロスタックを堆積するステップであって、前記フェロスタックは、前記LI層に電気的に結合される底部電極、頂部電極、及び前記底部電極と前記頂部電極との間にある強誘電体層を含む、ステップと、
前記LI層上にLIマスクを形成し、前記LI層をエッチングすることにより、前記底部電極下の前記壁および前記第1の誘電体層上のLIを同時に形成するステップと、
前記フェロスタックをパターニングして強誘電体キャパシタを形成するステップであって、前記底部電極は前記O障壁を経て前記MOSトランジスタの前記拡散領域に電気的に結合される、ステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記強誘電体キャパシタと前記LIを封入層で封入するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記封入層は、前記強誘電体キャパシタ及び前記LI上に堆積された酸化アルミニウム(Al)からなる水素(H)障壁を含む多数の層を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記封入層は、前記H障壁上の窒化ケイ素からなる窒化物層をさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
基板の表面上にゲートレベルを形成するステップであって、前記ゲートレベルは金属酸化膜半導体(MOS)トランジスタのゲートスタック、及び前記MOSトランジスタ上に位置する第1の誘電体層を含む、ステップと、
前記ゲートレベルの表面上に、ドープされていないキャップ酸化(NCAPOX)層を堆積する、ステップと、
デュアルダマシンプロセスを用いて、前記NCAPOX層および前記第1の誘電体層をマスクし、エッチングすることにより、ローカルインターコネクト(LI)用のトレンチ及びLIコンタクト用の開口を形成して充填するステップであって、前記LIコンタクトは前記第1の誘電体層を経て前記基板中の前記MOSトランジスタの拡散領域まで延在し、前記LIコンタクトの上層部分は、前記LIと物理的にも電気的にも結合しておらず、前記LIの一部として機能しないとする、ステップと、
頂部電極と底部電極との間に強誘電体層を含む強誘電体キャパシタを形成するステップであって、前記底部電極は、前記LIコンタクト上に位置し、前記LIコンタクトを経て前記MOSトランジスタの前記拡散領域に電気的に結合される、ステップと
を含む、方法。
【請求項6】
前記強誘電体キャパシタ及び前記LIを封入層で封入するステップをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記封入層は、前記強誘電体キャパシタ及び前記LI上に堆積された酸化アルミニウム(Al)からなる水素(H)障壁を含む多数の層を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記封入層は、前記H障壁上の窒化ケイ素からなる窒化物層をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記強誘電体キャパシタを形成する前に前記LI上に酸素(O)障壁を形成するステップをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記LI用の前記トレンチを形成して充填するステップ及び前記LIの頂部に酸素(O)障壁を形成するために選択された材料の層を堆積するステップを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項11】
前記LI用の前記トレンチ及び前記LIコンタクト用の前記開口を形成して充填するステップは、前記LI用の前記トレンチ及び前記LIコンタクト用の前記開口をタングステン(W)で充填するステップを含む、請求項5に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、35U.S.C119(e)に基づいて2013年6月27日に出願された米国仮特許出願第61/839,997号、2013年6月27日に出願された米国仮特許出願第61/840,128号、及び2013年6月28日に出願された米国仮特許出願第61/841,104号の優先権の利益を主張しており、その両出願とも引用することにより本明細書に組み込まれるものとする。
【0002】
本開示は、概して、半導体デバイスに関し、特に埋め込み型又は一体形成型強誘電体キャパシタ及び相補型金属酸化膜半導体(CMOS)トランジスタを含む強誘電体ランダムアクセスメモリ(F−RAM)、及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0003】
強誘電体ランダムアクセスメモリ(F−RAM)は、典型的には、格子状又はアレイ状の記憶素子又はセルを含んでおり、それぞれの記憶素子又はセルは少なくとも一つの強誘電体キャパシタ及びセルを選択しそこへの読み込み又は書き込みを制御する1つ以上の関連するトランジスタを含む。外部電場がセル中の強誘電体キャパシタの強誘電体材料間に印加されると、その材料中の双極子は外部電場の方向に整列する。外部電場を取り除くと、双極子は分極状態を保持する。データは各々のデータ記憶セルにおいて2つの可能な電気的分極の一つとしてセルに記憶される。例えば、一つのトランジスタと一つのキャパシタとの組み合わせからなる(1T1C)セルでは、「1」は負の残留分極を用いて符号化され、「0」は正の残留分極を用いて符号化され得る。
【0004】
F−RAMセル中の強誘電体キャパシタは、典型的には、上部電極と下部電極の間にチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の強誘電体材料を含んでいる。セル中のトランジスタは、典型的には、標準の又は基本的な相補型金属酸化膜半導体(CMOS)プロセスフローを用いて製造される金属酸化膜半導体(MOS)トランジスタであり、そのプロセスフローは、導電性、半導性及び誘電性の材料を形成しパターニングするプロセスを含む。処理試薬の組成及び濃度と同様に、これらの材料の組成及びそのようなCMOSプロセスフローでの温度は、得られるMOSトランジスタが適切に機能することを保証するために、各々の作業において厳重に制御される。強誘電体キャパシタを製造するために典型的に用いられる材料及びプロセスは、基本的なCMOSプロセスフローのそれらとは著しく異なっており、MOSトランジスタに有害な影響を与える可能性がある。
【0005】
従って、F−RAMを製造する従来の方法では、強誘電体キャパシタは、MOSトランジスタが形成される層の上に位置し、一つ以上の層によってそれらから絶縁される別個の層に形成される。当業者であれば、F−RAMを製造する従来の方法は、いくつかの追加のマスク及び処理ステップを必要とし、これら全ては製造時間、コスト、及びワーキングメモリの歩留まりを低下させる欠陥密度を増加させることは理解できるであろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の方法により形成される相補型金属酸化膜半導体(CMOS)トランジスタ及び埋め込み型強誘電体キャパシタを含む不揮発性メモリセルは、CMOSプロセスフローに対する変更を最小限に抑え、強誘電体ランダムアクセスメモリ(F−RAM)の製造コストを減らし、欠陥密度を低下させ、より厳しい設計ルールを可能とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態では、本方法は、第1の誘電体層上に、第1のコンタクトを経てMOSトランジスタの拡散領域に電気的に結合される底部電極、頂部電極、及びこれらの電極間に位置する強誘電体層を含む強誘電体キャパシタを形成するステップを含む。第2の誘電体層が強誘電体キャパシタと、第2の誘電体層を経てその上面から強誘電体キャパシタの頂部電極まで延在する第2のコンタクトとの上に位置するように形成される。ローカルインターコネクト(LI)層が第2の誘電体層の上面上に堆積され第2のコンタクトに電気的に結合される。
【0008】
他の実施形態では、本方法は、基板の表面の上にMOSトランジスタのゲートスタックと、MOSトランジスタ上に位置する第1の誘電体層と、第1の誘電体層を経てその上面からMOSトランジスタの拡散領域まで延在する第1のコンタクトとを含むゲートレベルを形成するステップを含む。ローカルインターコネクト(LI)層は第1の誘電体層の上面及び第1のコンタクト上に堆積され、底部電極、頂部電極、及びそれらの間に位置する強誘電体層を含むフェロスタック(ferro stack)がLI層上に堆積され、フェロスタック及びLI層はパターニングされて、強誘電体キャパシタ及びLIを形成し、このLIを経て底部電極はMOSトランジスタの拡散領域に電気的に結合される。
【0009】
さらに他の実施形態では、LI及びLIコンタクトがデュアルダマシンプロセスを用いて形成され、フェロスタック及び得られる強誘電体キャパシタの全高を低くすることができる。
【0010】
本発明は、以下の詳細な説明、添付図面、及び特許請求の範囲によってより十分に理解することができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】埋め込み型強誘電体キャパシタ及び金属酸化膜半導体(MOS)トランジスタを含む強誘電体ランダムアクセスメモリ(F−RAM)の製造方法の実施形態を示すフローチャートである。
図2図2A〜2Iは、図1の方法による製造中のF−RAMセルの一部分の断面を示すブロック線図であり、図2Jは、図1の方法により製造されたF−RAMセルの一部の断面を示すブロック線図である。
図3】ローカルインターコネクトの一部分が強誘電体キャパシタの底部電極を形成する、埋め込み型強誘電体キャパシタ及びMOSトランジスタを含むF−RAMの製造方法の他の実施形態を示すフローチャートである。
図4図4A〜4Hは、図3の方法による製造中のF−RAMの一部分の断面を示すブロック線図であり、図4Iは、図3の方法により製造されたF−RAMセルの一部の断面を示すブロック線図である。
図5】埋め込み型強誘電体キャパシタ及びMOSトランジスタを含むF−RAMをダマシン又はデュアルダマシンプロセスを用いて製造する方法のさらに他の実施形態を示すフローチャートである。
図6図6A〜6Mは、図5の方法による製造中のF−RAMの一部分の断面を示すブロック線図である。
図7図5の方法の代替実施形態により製造された完成形のF−RAMの一部分の断面を示すブロック線図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
埋め込み型又は一体形成型強誘電体キャパシタ及び相補型金属酸化膜半導体(CMOS)トランジスタを含む強誘電体ランダムアクセスメモリ(F−RAM)並びにその製造方法の実施形態を、図面を参照して説明する。しかしながら、特定の実施形態はこれらの具体的な詳細を一つ以上欠いても実施することができ、又は、他の既知の方法、材料及び装置と組み合わせて実施することもできる。以下の説明では、本発明の完全な理解を提供するために、具体的な材料、寸法及びプロセスパラメータ等の多数の具体的な詳細について記載する。上記以外の例については、本発明を不必要に不明瞭にすることを避けるため、周知の半導体設計及び製造技術については特に詳細には記載しない。本明細書中における「一実施形態」とは、その実施形態と関連して説明される特定の特徴、構造、材料又は特性が本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書中の様々な箇所に出現する「一実施形態において」とは、必ずしも本発明の同じ実施形態を指すとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、材料、又は特性は、一つ以上の実施形態において任意の適切な方法で組み合わせることができる。
【0013】
本明細書で用いられる「上に」、「下に」、「の間に」及び「の上に」という用語は、他の層との関係でのある一つの層の相対的位置を指す。よって、例えば、別の層上に又は下に堆積され又は配置されたある一つの層は、他の層と直接的に接触している場合もあれば、一つ以上の層が介在している場合もある。さらに、層間に堆積され又は配置されたある一つの層は、それらの層と直接的に接触している場合もあれば、一つ以上の層が介在している場合もある。対照的に、第2の層「の上に」ある第1の層はその第2の層と接触している。加えて、基板の絶対方位を考慮することなく膜の堆積、変更及び除去は初期状態の基板に対して相対的に行うとの仮定のもとで、ある一つの層の他の層に関する相対位置が与えられる。
【0014】
ここでは、F−RAMを製造するための標準の又は基本的なCMOSプロセスフローに強誘電体キャパシタを一体化する又は埋め込むための方法の一実施形態を、図1及び図2Aから図2Jまでを参照して詳細に説明する。図1は埋め込み型強誘電体キャパシタ及び金属酸化膜半導体(MOS)トランジスタを含む強誘電体ランダムアクセスメモリ(F−RAM)の製造方法の一実施形態を示すフローチャートである。図2Aから図2I図1の方法による製造中のF−RAMセルの一部分の断面を示すブロック線図である。図2J図1の方法により製造された完成形のF−RAMセルの一部分の断面を示すブロック線図である。
【0015】
図1及び図2Aを参照するに、本方法は、基板210の表面208の上にゲートレベル206を形成した後に、第1のコンタクトプラグ又はコンタクト202及び金属間誘電体又は第1の誘電体層204の表面を平坦化することから開始し、ゲートレベルは、一つ以上の絶縁構造216によって分離された、一つ以上の金属酸化膜半導体(MOS)トランジスタ214のゲートスタック212と、MOSトランジスタ上に位置する第1の誘電体層と、第1の誘電体層を経てその上面218から基板中のMOSトランジスタのソース又はドレイン等の拡散領域220まで延在する第1のコンタクトとを含んでいる(ブロック102)。
【0016】
ソース及びドレインに加えて、拡散領域220は、図示されていないが、チャネル領域を含むことができる。概して、基板210、従って、拡散領域220は半導体デバイスの製造に適した任意の材料で構成することができる。ある一つの実施形態では、基板210はシリコン、ゲルマニウム、シリコン‐ゲルマニウム、又はIII‐V族の化合物半導体材料を含むことができるが、これらには限定されない単結晶の材料から構成されるバルク基板である。他の実施形態では、基板210は頂部エピタキシャル層を有するバルク層を含む。ある特定の実施形態では、バルク層はシリコン、ゲルマニウム、シリコン‐ゲルマニウム、III‐V族の化合物半導体材料及び石英を含むことができるが、これらには限定されない単結晶の材料から構成され、一方で頂部エピタキシャル層はシリコン、ゲルマニウム、シリコン‐ゲルマニウム、及びIII‐V族の化合物半導体材料を含むことができるが、これらには限定されない単結晶の層から構成される。頂部エピタキシャル層はシリコン(すなわち、シリコン‐オン‐インシュレータ(SOI)半導体基板を形成するためのシリコン)、ゲルマニウム、シリコン‐ゲルマニウム、及びIII‐V族の化合物半導体材料を含むことができるが、これらには限定されない単結晶の層から構成される。絶縁体層は二酸化ケイ素、窒化ケイ素、及び酸窒化ケイ素を含むことができるが、これらには限定されない材料から構成される。下側のバルク層はシリコン、ゲルマニウム、シリコン‐ゲルマニウム、III‐V族の化合物半導体材料、及び石英を含むことができるが、これらには限定されない単結晶から構成される。
【0017】
基板210、従って、チャネル領域はドーパント不純物原子を含んでもよい。ある特定の実施形態では、チャネル領域はP型にドープされ、代替実施形態では、チャネル領域はN型にドープされる。基板210中のソース及びドレイン拡散領域220はチャネル領域とは反対の導電性を有する。例えば、ある一つの実施形態では、基板210、従って、チャネル領域はボロン濃度が1×1015〜1×1019atoms/cm3の範囲であるボロンをドープした単結晶シリコンから構成される。ソース及びドレイン拡散領域220はN型ドーパント濃度が5×1016〜5×1019atoms/cm3の範囲であるリン又はヒ素をドープした領域から構成される。概して、ソース及びドレイン領域220は基板210中に80nm〜200nmの範囲の深さを有する。本開示の代替実施例によれば、ソース及びドレイン拡散領域220はP型ドープ領域とし、一方で基板210及びチャネル領域はN型ドープ領域とする。
【0018】
ゲートスタック212は基板210の表面208の上に形成されたゲート酸化物層222、ゲート酸化物層の上に形成されたゲート層224、及びゲート層を第1の誘電体層204から絶縁している一つ以上の側壁スペーサ226を含むことができる。加えて、図示されていないが、当業者であれば、ゲート層224は概して、その上に位置するローカルインターコネクト(LI)又は以下でより詳細に説明する第1の金属化(M1)層等の金属化層に電気的に結合されることは理解できるであろう。
【0019】
第1の誘電体層204は、単一の誘電体材料層又は図示の実施形態におけるように多数の誘電体材料層を含むことができる。例えば、ある一つの実施形態では、第1の誘電体層204はプラズマ、減圧又は大気CVD等の化学気相蒸着(CVD)プロセスによって形成又は堆積されるリンケイ酸ガラス(PSG)を含む下部又は底部の第1の誘電体層204a、及びオルトケイ酸テトラエチル(TEOS)系のプロセスガス又は前駆体を用いる減圧CVD(LPCVD)装置によって堆積される酸化ケイ素を含む上部又は頂部の第1の誘電体層204bを含む。
【0020】
第1のコンタクト202は、第1の誘電体層204をその下に位置する拡散領域220が露出するまでエッチングして形成された開口に、典型的には耐熱金属のような導電性材料を充填するコンタクトエッチングを行うことによって形成される。コンタクトエッチングは、標準のフォトリソグラフィー技術及び酸化ケイ素及び/又はPSGをエッチングするための任意の適切なウエット又はドライエッチング化学反応を用いて達成することができる。適切なコンタクトエッチング化学反応は、例えば、フッ化水素酸(HF)を用いるウエットエッチング、又はHFとメタノール又はメチルアルコール(CH3OH)を含む反応性イオンエッチング(RIE)のプロセスガスを用いる気相エッチング(GPE)を含むことができる。第1の誘電体層204に形成されたコンタクト開口部は耐熱性金属によって充填される。耐熱性金属とは、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、及びそれらの窒化物又は合金を含む、周期表の4、5、及び6族の金属元素であり、高温耐性があるものを意味する。耐熱性金属は、例えば、スパッタリング又は蒸発等の物理気相蒸着又はCVD及び無電解メッキによって堆積することができる。
【0021】
図1のステップ、つまりブロック102において示したように、いったん形成されると、第1のコンタクト202及び第1の誘電体層204の表面は、例えば、化学機械研磨(CMP)プロセスを用いて、平坦化される。
【0022】
次に、図1及び図2Bを参照するに、後に強誘電体キャパシタが形成されるフェロスタックの層が、第1のコンタクト202及び第1の誘電体層204の平坦化された表面上に堆積又は形成される(ブロック104)。概して、フェロスタックの層は、頂部電極230と、下に位置する第1のコンタクト202の一つと電気的に接触又は電気的に結合される底部電極232との間に位置する、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)強誘電体層228等の、強誘電体材料からなる層を含む。ある実施形態では、図示されているように、フェロスタックはさらに酸素(O)障壁234を含むことができる。O障壁234は、約0.03μmから約0.10μmの厚さを有する窒化チタンアルミニウム(TiAlN)又は窒化アルミニウムチタン(AlTiN)の層を含むことができ、CVD、原子層堆積(ALD)、又は物理気相蒸着(PVD)等の任意の適切な堆積法を用いて堆積又は形成される。頂部及び底部電極230、232は、約0.05μmから約0.20μmの厚さを有するイリジウム又は酸化イリジウムの一つ以上の層を含むことができ、CVD、ALD、又はPVDを用いて堆積又は形成される。図示の実施形態では頂部電極230は、例えば、PZT強誘電体層228と接触している酸化イリジウム(IrO)の下層と、この下層の上に位置するイリジウム(Ir)の上層とを含む多層の頂部電極である。PZT強誘電体層228は約0.04μmから約0.10μmの厚さになるまで、CVD、ALD、又はPVDを用いて底部電極232の上に堆積される。
【0023】
図1及び図2Cを参照するに、ハードマスク236がフェロスタック層上に形成され、フェロスタック層は、強誘電体キャパシタ238を形成するために、パターニングされたハードマスク及び標準のエッチング技術を用いてパターニングされる(ブロック106)。ある実施形態では、ハードマスク236は多数の層を含むことができ、ハードマスクの材料は水素(H)障壁を形成するために選択され、強誘電体キャパシタ238を形成した後にフェロスタック層の上に残される。ハードマスク236は、例えば、約0.15μmから約0.20μmの厚さを有する窒化チタンアルミニウム(TiAlN)の層を含むことができ、PVDプロセスを用いて堆積又は形成される。フェロスタック層をエッチングするための適切な化学反応及び技術は標準の金属エッチング化学反応を含むことができる。
【0024】
次に、図1及び図2Dを参照するに、H障壁240の追加の層が、強誘電体キャパシタ238の頂部と側壁の上、及び第1の誘電体層204の表面218と、任意の露出している第1のコンタクト202の上に堆積され、実質的に強誘電体キャパシタを封入する(ブロック108)。強誘電体キャパシタ238が、例えば、その後の処理の間に導入される水素に曝されると、強誘電体キャパシタの特性がかなり低下することが観測されている。H障壁240は単一材料層又は多数の材料層を含むことができる。ある一つの実施形態では、図示するように、H障壁240は約100Åから約300Åの厚さを有し、ALDによって堆積される酸化アルミニウム(Al)の下層又は第1の水素封入層240aと、約0.02μmから約0.10μmの厚さを有し、CVD又はALDによって堆積される窒化ケイ素(SiN)の上層又は第2の水素封入層240bとを含むことができる。
【0025】
図1及び図2Eを参照するに、第1の層間誘電体(ILD)層242がH障壁240上に堆積又は形成され、ILD層は平坦化され、第2の又はフェロコンタクトを強誘電体キャパシタ238の頂部電極230と、任意の露出した第1のコンタクト202に電気的に結合させるために、第2の又はフェロコンタクト用の開口部244がILD層及びH障壁を経て、ハードマスク236までエッチング形成される(ブロック110)。ILD層242は、二酸化ケイ素(SiO)のようなドープされていない酸化物、窒化ケイ素(Si)、酸窒化ケイ素(Si)等の窒化物、又は、上述した金属間の又は第1の誘電体層204の場合と同様に、リンケイ酸ガラス(PSG)のような酸化物の一つ以上の層を含むことができる。例えば、ある一つの実施形態では、ILD層242は、TEOSを用いるLPCVDによって堆積される、約0.60μmから約0.80μmの厚さを有するSiOを含むことができる。
【0026】
図1のステップ、つまりブロック110に示したように、一度形成されると、ILD層242の表面は、例えば、CMPプロセスを用いて平坦化され、第2の又はフェロコンタクト用の開口部244が、標準のフォトリソグラフィー及びコンタクトエッチング技術を用いて、ILD層及びH障壁240を経てエッチング形成される。SiOのILD層242にとって適切なコンタクトエッチング技術は、パターニングされたフォトレジスト層を形成するステップと、一酸化炭素(CO)、アルゴン(Ar)、オクタフルオロシクロブタン(C)又はFreon(登録商標)318、及び、任意で窒素(N)を含んでいるエッチング化学反応でILD層をエッチングするステップを含むことができる。
【0027】
次に、図1及び図2Fを参照するに、フェロコンタクト用の開口部244は、第2の又はフェロコンタクト246を形成するために充填され、ローカルインターコネクト(LI)層が、フェロコンタクト及びILD層242の表面上にLI248を形成するために堆積され、マスクされ、そしてエッチングされる(ブロック112)。上述した第1のコンタクト202の場合と同様に、フェロコンタクト246は、スパッタリング、蒸発、又はCVD等の物理気相蒸着によって、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、及びそれらの窒化物又は合金等の、耐熱性金属でコンタクト開口部を充填することによって形成される。第1のコンタクト開口部を充填した後、コンタクトは、例えば、CMPプロセスを用いて平坦化される。LI248は、CVD、ALD、又はPVDを用いてフェロコンタクト及びILD層242上に形成された約850Åから約1150Åの厚さを有するチタン(Ti)又は窒化チタン(TiN)の一つ以上の層を含むLI層を堆積し、標準のフォトリソグラフィー及びエッチング技術を用いてLI層をパターニングすることによって形成される。例えば、Ti/TiNのLI層は、六フッ化硫黄(SF)、三フッ化窒素(NF)、又はテトラフルオロメタン(CF)等のフッ素系ガスと、塩素(Cl)又は三塩化ホウ素(BCl)等の塩素系ガスと、随意、スパッタリングによるエッチング速度を増加させるアルゴンガスを混合したものを用いてドライエッチングすることができる。
【0028】
図1及び図2Gを参照するに、LI248は、その後のプロセスステップにおいてLIを絶縁し保護するために、ローカルインターコネクト窒化物層(LINIT250)によって覆われ、又は封入される。LINIT250は約850Åの厚さにまでCVD又はALDによって堆積される窒化ケイ素(SiN)の層を含むことができる。
【0029】
次に、図1及び図2Hを参照するに、第2のILD層252がLINIT250上に堆積又は形成され、平坦化され、第3の又はLIコンタクト(LICON254)用の開口部が、LIコンタクトを強誘電体キャパシタ238の頂部電極230と、任意の露出したフェロコンタクト246に電気的に結合させるために第2のILD層及びLINITを経てLI248までエッチング形成される。上述した第1のILD層242の場合と同様に、第2のILD層252はCVD又はLPCVDによって約0.35μmから約0.38μmの厚さにまで堆積された、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又はPSGの一つ以上の層を含むことができる。上述した第1のコンタクト202及びフェロコンタクト246の場合と同様に、ローカルインターコネクトコンタクト又はLICON254は、スパッタリング、蒸発、CVD、又は無電解メッキによって、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、及びそれらの窒化物又は合金でコンタクト開口部を充填することによって形成される。コンタクト開口部を充填した後にコンタクトは、例えば、CMPプロセスを用いて平坦化される。
【0030】
図1及び図2Iを参照するに、金属層が第2のILD層252及びLICON254上に堆積され、マスクされ、エッチングされて、第1の金属化(M1)層256を形成する(ブロック118)。概して、金属層はアルミニウム、銅、又はそれらの合金又は混合物を含んでおり、スパッタリング、蒸発、又は無電解メッキ等のPVDによって約1000Åから約5000Åの厚さにまで堆積される。金属層は、例えば、高密度プラズマ(HDP)エッチング、及び腐食欠陥を防ぐ種々の金属化後のエッチング洗浄プロセスを含む標準のフォトリソグラフィー及び金属エッチング技術を用いてM1層256を形成するようにパターニングされる。
【0031】
次に、第3のILD層258がM1層256上に形成され、マスクされ、エッチングされ、そして第3のILD層に形成された開口部は、実質的に完成したF−RAMセルにおける第4の又はM1層コンタクト260を形成するために充填される(ブロック120)。図2J図1に示す方法により製造された完成形のF−RAMセルの一部分の断面を示しているブロック線図である。上述した第1の及び第2のILD層242、252の場合と同様に、第3のILD層258は二酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又はPSGの一つ以上の層を含むことができ、CVD又はLPCVDによって約0.5μmから約0.78μmの厚さになるまで堆積される。コンタクト開口部は標準のコンタクト又は酸化物エッチングを用いて形成され、第4の又はM1層コンタクト260はコンタクト開口部をスパッタリング、蒸発、CVD、又は無電解メッキによって、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、及びそれらの窒化物又は合金で充填することによって形成される。コンタクト開口部を充填した後に、コンタクトは、例えば、CMPプロセスを用いて平坦化される。
【0032】
当業者であれば、上述した埋め込み型又は一体形成型強誘電体キャパシタ及びCMOSトランジスタを含むF−RAMセルを製造又は作製する方法の実施形態は、標準の相補型金属酸化膜半導体(CMOS)プロセスフローに対する変更を有利に最小限に抑え、それは単に2つの追加のマスクステップを加えるだけであり、これにより、強誘電体ランダムアクセスメモリ(F−RAM)の製造コストを減らすことができることを理解するであろう。
【0033】
埋め込み型強誘電体キャパシタ及びMOSトランジスタを含むF−RAMの製造方法のもう一つの実施形態を、図3及び図4Aから図4Iを参照して詳細に説明するが、このF−RAMでは、ローカルインターコネクトの一部分が強誘電体キャパシタの底部電極を形成する。
【0034】
図3及び図4Aを参照するに、この方法は、基板406の表面404の上に形成されたゲートレベルの平坦化した表面上にローカルインターコネクト(LI)層402を堆積することから開始する(ブロック302)。図2Aの実施形態の場合と同様に、ゲートレベルは、一つ以上の絶縁構造414によって分離された一つ以上の金属酸化膜半導体(MOS)トランジスタ412のゲートスタック410と、第1の誘電体層を経てMOSトランジスタのソース又はドレイン等の拡散領域418まで延在する一つ以上の第1のコンタクトプラグ又はコンタクト416を有する金属間誘電体又は第1の誘電体層408とを含む。
【0035】
第1の誘電体層408は図示の実施形態におけるような単一の誘電体材料層又は多数の誘電体材料層を含むことができる。例えば、ある一つの実施形態では、第1の誘電体層408はCVDプロセスによって形成又は堆積されるPSGを含む下層の又は底部の第1の誘電体層408a、及びTEOS系のプロセスガス又は前駆体を用いてLPCVD装置によって堆積される酸化ケイ素を含む上層の又は頂部の第1の誘電体層408bを含む。
【0036】
LI層402はCVD、ALD、又はPVDを用いて第1のコンタクト416及び第1の誘電体層408上に形成される約800Åから約1200Åの厚さを有するチタン(Ti)又は窒化チタン(TiN)の一つ以上の層を含むことができる。
【0037】
次に、図3及び図4Bを参照するに、フェロスタック層がLI層402上に堆積又は形成される(ブロック304)。フェロスタック層はPZT強誘電体層420を含み、PZT強誘電体層420は、頂部電極422と、下に位置する第1のコンタクト416の一つにLI層402を介して電気的に接触又は電気的に結合される底部電極424との間に位置する。ある実施形態では、図示するように、底部電極424はLI層402の一部分を含むか、又はLI層402の一部分からなる。PZT強誘電体層420、頂部電極422、及び底部電極424の材料及び厚さは図2Bにつき上述したものと実質的に同じとすることができる。
【0038】
図示されていないが、一実施形態では任意に、フェロスタックはPZT強誘電体層420を堆積する前にLI層402上に形成されるO障壁といった別個の層をさらに含むことができ、又は、図示の実施形態に示すように、LI層はO障壁を形成するように選択される材料を含むことができる。
【0039】
図3及び図4Cを参照するに、ハードマスク426が標準のフォトリソグラフィー及びエッチング技術を用いてフェロスタック層上に形成され、フェロスタック層はハードマスクを用いてエッチングされ、LI層402の上でエッチングは終了する(ブロック306)。
【0040】
次に、図3及び図4Dを参照するに、この図では図示されていないが、LIマスクがLI層402上に形成され、LI層はエッチングされて、強誘電体キャパシタ下の酸素(O)障壁429及び第1の誘電体層408上のLI430を形成する(ブロック308)
【0041】
図3及び図4Eを参照するに、H障壁432が強誘電体キャパシタ438の頂部及び側壁上と、第1の誘電体層408、及び任意の露出したLI430上の表面に堆積され、実質的には強誘電体層及びLIを封入する(ブロック310)。H障壁432は、単一の材料層又は下層の又は第1の水素封入層432a及び上層の又は第2の水素封入層432bを含む多数の材料層を含むことができる。水素封入層の材料、厚さ、堆積方法は図2Dにつき上述したものと実質的に同じである。
【0042】
次に、図3及び図4Fを参照するに、第1のILD層434がH障壁432上に堆積又は形成され、第1のILD層は平坦化され、第2の又はフェロコンタクト用の開口部436がILD層及び水素障壁を経てエッチング形成され、フェロコンタクトは、強誘電体キャパシタ428の頂部電極422と、MOSトランジスタの拡散領域(この図には示されていない)へのコンタクト416と、強誘電体キャパシタによって覆われていない一つ以上のLI430の一部分とに電気的に結合する(ブロック312)。第1のILD層434及び水素障壁432の材料、厚さ、堆積及びエッチング方法は図2Eにつき上述したものと実質的に同じである。
【0043】
図3及び図4Gを参照するに、フェロコンタクト開口部436は、第2の又はフェロコンタクト438を形成するように充填される(ブロック314)。フェロコンタクト438の材料及びフェロコンタクト開口部436を充填する方法は図2Fにつき上述したものと実質的に同じである。
【0044】
次に、図3及び図4Hを参照するに、金属層が第1のILD層434上に堆積され、マスクされ、エッチングされて、第1の金属化(M1)層440を形成する(ブロック316)。第1の金属層の材料、厚さ、及び第1の金属層を堆積しエッチングしM1層440を形成する方法は図2Iにつき上述したものと実質的に同じである。
【0045】
第2のILD層442がM1層440上に堆積され、マスクされ、エッチングされ、第2のILD層に形成された開口部が充填されて、実質的に完成形のF−RAMセルにおける第3の又はM1層コンタクト444を形成する(ブロック318)。図4I図3の方法により製造された完成形のF−RAMセルの一部分の断面を示すブロック線図である。第3の又はM1層コンタクト444を形成するステップだけではなく、第2のILD層の材料及び厚さは図2Jにつき上述したものと実質的に同じである。とくに、第1の誘電体層と同様に、第2のILD層442は、TEOS系のプロセスガス又は前駆体を用いるLPCVD装置によって堆積される一つ以上の層を含むことができ、その層は二酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又はPSGを含む第1の又は下層の第2のILD層442a、及び、酸化ケイ素を含む第2の又は上層の第2のILD層442bを含む。
【0046】
当業者であれば、上述した埋め込み型又は一体形成型強誘電体キャパシタ及びCMOSトランジスタを含むF−RAMセルを製造又は作製する方法は、標準の相補型金属酸化膜半導体(CMOS)プロセスフローに対する変更を有利に最小限に抑え、それは、強誘電体キャパシタを形成するためにたった一つの追加のマスクステップを追加するに過ぎず、もう一つの変更、すなわちブロック308及び図4Dにて説明したステップに関連して触れたLIマスク、を含むだけであり、それ故に、F−RAMの製造コストをさらに減らし、より厳しい設計ルールを可能とすることは理解できるであろう。さらに、強誘電体キャパシタ428の下にLI430を導入し、LIの一部分を底部電極424として利用することで、より厳しい設計ルールが可能となることは当業者であれば理解できるであろう。
【0047】
埋め込み型強誘電体キャパシタ及びMOSトランジスタを含むF−RAMを製造するためのさらにもう一つの実施形態では、ローカルインターコネクト(LI)及びLIコンタクトをダマシン又はデュアルダマシンプロセスを用いて形成する。図5及び図6Aから図6Mを参照して、この方法の一実施形態を詳細に説明する。
【0048】
図5及び図6Aを参照するに、この方法は、基板606の表面604の上に形成されたゲートレベル603の表面上に、ドープされていないキャップ酸化物(NCAPOX)層602を堆積することから開始する(ブロック502)。上述した図2A及び図4Aの実施形態の場合と同様に、ゲートレベル603は一つ以上の絶縁構造614によって分離された一つ以上のMOSトランジスタ612のゲートスタック610と、MOSトランジスタのソース又はドレイン等の、一つ以上の拡散領域618を有する金属間誘電体又は第1の誘電体層608を含む。
【0049】
第1の誘電体層608は、CVDプロセスによって形成又は堆積されるPSG等の、単一の誘電体材料層又は多数の誘電体材料層を含むことができる。NCAPOX層602はCVD又はALDによって約1800から約2200の厚さに堆積することができる。
【0050】
次に、図5を参照するに、NCAPOX層602及び第1の誘電体層608はマスクされ、エッチングされ、デュアルダマシンプロセスを用いてローカルインターコネクト(LI)コンタクト(LICON)用の開口部を形成する(ブロック504)。デュアルダマシンプロセスとは、マルチレベルの構造を形成するための反復プロセスを指し、そこでは、例えば、第1のマスクを形成するステップ、NCAPOX層602及び第1の誘電体層608を経てLICON用の第1の開口部をエッチング形成するステップ、続いて、第2のマスクを形成するステップ、そして、ダマシントレンチとも称される、LI用の第2の開口部を、NCAPOX層を経てエッチング形成するステップといったいくつかのプロセスステップを含んでいる。図6Bを参照するに、LICON用の開口部620を、図1及び図2Aにつき上述のように、標準のフォトリソグラフィー技術及び酸化ケイ素及び/又はPSGをエッチングするための任意の適切なウエット又はドライエッチング化学反応を用いてNCAPOX層602及び第1の誘電体層608を経てエッチング形成することができる。
【0051】
図6Cを参照するに、より大きな開口部を有する第2のパターニングされたマスクを次に形成し、それから次に、NCAPOX層602の材料を選択的にエッチングする第2のエッチングを行って、LI用の第2の開口部又はダマシントレンチ622を、NCAPOX層を経てエッチング形成する(ブロック506)。
【0052】
図5及び図6Dを参照するに、LICON用の開口部620及びダマシントレンチ622は充填されて、多くの第1の又はLICON624及びLI626を形成する(ブロック508)。LICON624の上層部分はLI626と同じ材料から形成され、LI部分と同じ寸法を有する場合がある一方で、LICONのこれらの上層部分はLIと物理的にも電気的にも結合しておらず、LIの一部として機能しないことは理解できるであろう。むしろ、これらのLICON624はその後に形成される強誘電体キャパシタ下に位置し、強誘電体キャパシタをMOSトランジスタ612の拡散領域618に結合させる。図2Aにつき上述した第1のコンタクトの場合と同様に、LICON624及びLI626は、スパッタリング又は蒸発等の物理気相蒸着、CVD、又は無電解メッキによって、チタン(Ti)、タンタル(Ta),タングステン(W)、及びそれらの窒化物又は合金等の耐熱性金属でLICON用の開口部620及びダマシントレンチ622を充填することによって形成することができる。ある一つの実施形態では、LICON624及びLI626はCVDプロセスを用いてタングステンでLICON用の開口部620及びダマシントレンチ622を充填することによって形成される。
【0053】
次に、図5及び図6Eを参照するに、フェロスタック層が第1の誘電体層608の表面及びLI626上に堆積、又は形成される(ブロック510)。フェロスタック層は、LI626及びその下に位置するLICON624を経てMOSトランジスタ612の拡散領域618に電気的に接触又は電気的に結合される底部電極628と、底部電極の上に形成されるPZT強誘電体層630と、PZT強誘電体層の上に形成される単層又は多層の頂部電極632とを含む。フェロスタックは底部電極628を堆積する前に形成又は堆積されるO障壁634をさらに含むことができる。O障壁634はLI626上に又はその頂部に形成される材料層とは別個の層である。LI626の材料はタングステン(W)であり、概して、図4Bにつき上述したものと実質的に同じ寸法又は厚さとすることができる。底部電極628、PZT強誘電体層630、頂部電極632、及びO障壁634の材料及び厚さは図4Bにつき上述したものと実質的に同じとすることができる。
【0054】
図5及び図6Fを参照するに、ハードマスク636がフェロスタック層上に形成され、フェロスタック層は、図4Cにつき上述したもの等の、ハードマスク及び標準のエッチング技術を用いてエッチングされてO障壁634の上でエッチングは終了する(ブロック512)。
【0055】
次に、図5及び図6Gを参照するに、フォトレジストマスク638がO障壁634上に形成され、O障壁はエッチングされて、図6Hに図示するように、O障壁を含む強誘電体キャパシタ640及びLI626を形成する(ブロック514)。
【0056】
図5及び図6Iを参照するに、H障壁642が強誘電体キャパシタ640の頂部及び側壁上と、第1の誘電体層608の表面上と、LI626の上に形成されたO障壁の上に堆積され、実質的には強誘電体キャパシタ及びLIを封入する(ブロック516)。H障壁642は下層の又は第1の水素封入層642a及び上層の又は第2の水素封入層642bを含む単一材料の層又は多数材料の層を含むことができる。水素封入層の材料、厚さ、及び堆積方法は図2D及び図4Eにつき上述したものと実質的に同じである。
【0057】
次に、図5及び図6Jを参照するに、第1のILD層644がH障壁642上に堆積又は形成される(ブロック518)。第1のILD層644及びH障壁642の材料、厚さ、堆積及びエッチング方法は図2E及び図4Fにつき上述したものと実質的に同じである。
【0058】
図5及び図6Kを参照するに、第1のILD層644は平坦化され、第2の又はフェロコンタクト用の開口部646が、フェロコンタクトを強誘電体キャパシタ640の頂部電極632及び強誘電体キャパシタによって覆われていない一つ以上のLI626の一部分に電気的に結合させるために第1のILD層及びH障壁を経てエッチング形成される。第1のILD層644及びH障壁642をエッチングする方法は図2E及び図4Fにつき上述したものと実質的に同じである。
【0059】
次に、図5及び図6Lを参照するに、フェロコンタクト開口部646は充填されて、第2の又はフェロコンタクト648を形成する(ブロック520)。フェロコンタクト648の材料及びフェロコンタクト646を充填する方法は、図2F及び図4Gにつき上述したものと実質的に同じである。
【0060】
次に、図5及び図6Mを参照するに、金属層が第1のILD層644上に堆積され、マスクされ、エッチングされて、第1の金属化(M1)層650を形成する(ブロック522)。M1層650を形成するための材料、厚さ、及び第1の金属層を堆積し、エッチングする方法は、図2I及び図4Hにつき上述したものと実質的に同じである。
【0061】
第2のILD層652がM1層650上に堆積され、マスクされ、エッチングされ、第2のILD層に形成された開口部が充填されて、実質的に完成形であるF−RAMセルにおける第3の又はM1層コンタクト654を形成することができる(ブロック524)。図6M図5の方法により製造された完成形のF−RAMセルの一部分の断面を示すブロック線図である。第3の又はM1層コンタクト654を形成するステップだけではなく、第2のILD層の材料、厚さは図2J及び図4Iにつき上述したものと実質的に同じである。特に、第2のILD層652は、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又はPSGを含む第1の又は下部の第2のILD層652a、及び、酸化ケイ素を含む第2の又は上部の第2のILD層652bを含む一つ以上の層を含むことができ、TEOS系のプロセスガス又は前駆体を用いるLPCVD装置によって堆積されることに留意されたい。
【0062】
当業者であれば、埋め込み型又は一体形成型強誘電体キャパシタ及びCMOSトランジスタを含むF−RAMセルを上述したデュアルダマシンプロセスを用いて製造又は作製する方法によれば、標準のCMOSプロセスフローに対する変更を有利に最小限に抑え、その結果、F−RAM製造コストをさらに低減し、より厳しい設計ルールを可能とすることは理解できるであろう。さらに、NCAPOX層602の表面下にLI626を導入することで、より厳しい設計ルールが可能となることが理解できるであろう。
【0063】
図7は、図5の方法の代替実施形態により製造された完成形のF−RAMの一部分の断面を示すブロック線図である。図7を参照するに、この実施形態では、ブロック514のステップ及び図6Gにつき説明したO障壁634上にフォトレジストマスクを形成するステップが省略され、H障壁642を形成するステップの前にO障壁はエッチングされるか、又はLI626から除去される。
【0064】
このように、埋め込み型又は一体形成型F−RAMキャパシタ及びCMOSトランジスタを含む強誘電体ランダムアクセスメモリ及びその製造方法の実施形態について説明した。本開示は特定の例示的な実施形態につき説明してきたが、本開示のより広い精神及び範囲から逸脱することなくこれらの実施形態に対して様々な修正及び変更ができることは明らかである。従って、明細書及び図面は厳密な意味としてではなくむしろ例示的なものとしてみなされるべきである。
【0065】
本開示の要約は、37CFRの第1.72(b)章に則って提供され、そこでは、読者が公開技術の一つ以上の実施例の本質を迅速に確かめることを可能とする要約を要求する。本開示の要約は、請求項の範囲又は意味を解釈又は限定するために用いられないであろうことは理解の上で提出される。加えて、前述の詳細な説明おいては、本開示を簡素化する目的で、様々な特徴が一つの実施例に寄せ集められていることは見て取ることができるであろう。本開示方法は、請求項に係る実施形態は各々の請求項で明白に列挙されている以上の特徴を必要とするという意図を反映しているとして解釈されてはならない。むしろ、後述する請求項が反映するように、発明の主題はある一つの開示された実施例の全ての特徴よりも少ない特徴にある。よって、後述する請求項は、この結果、詳細な説明に組み込まれており、各々の請求項は独立した実施例としてそれ自体に基づいている。
【0066】
ある一つの実施形態又は一実施形態についての言及は実施形態と関連して説明された特定の特徴、構造、又は特性が回路又は方法の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。本願明細書中の様々な箇所に一実施形態との文言が表れていたとしても、必ずしもすべてが本願発明の同じ実施形態について言及しているとは限らない。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図2G
図2H
図2I
図2J
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図4H
図4I
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図6G
図6H
図6I
図6J
図6K
図6L
図6M
図7