(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6563496
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】自動車用カメラ及び自動車
(51)【国際特許分類】
H01R 13/6591 20110101AFI20190808BHJP
H01R 24/38 20110101ALI20190808BHJP
G03B 15/00 20060101ALI20190808BHJP
G03B 17/02 20060101ALI20190808BHJP
H04N 5/225 20060101ALI20190808BHJP
【FI】
H01R13/6591
H01R24/38
G03B15/00 V
G03B17/02
H04N5/225 430
H04N5/225 100
【請求項の数】15
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2017-529319(P2017-529319)
(86)(22)【出願日】2015年11月20日
(65)【公表番号】特表2018-500733(P2018-500733A)
(43)【公表日】2018年1月11日
(86)【国際出願番号】EP2015077185
(87)【国際公開番号】WO2016087227
(87)【国際公開日】20160609
【審査請求日】2018年6月11日
(31)【優先権主張番号】102014117648.0
(32)【優先日】2014年12月2日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】514189527
【氏名又は名称】コノート、エレクトロニクス、リミテッド
【氏名又は名称原語表記】CONNAUGHT ELECTRONICS LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082991
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 泰和
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(72)【発明者】
【氏名】コリン、パトリック、ヘアール
(72)【発明者】
【氏名】キャロル、グライムズ
【審査官】
山下 寿信
(56)【参考文献】
【文献】
特開2007−028430(JP,A)
【文献】
特開2008−271504(JP,A)
【文献】
特開2009−283280(JP,A)
【文献】
特開2013−109188(JP,A)
【文献】
特開2014−011565(JP,A)
【文献】
特開2015−216444(JP,A)
【文献】
特開2015−026568(JP,A)
【文献】
国際公開第2013/020897(WO,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0242099(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/6591
G03B 15/00
G03B 17/02
H01R 24/38
H04N 5/225
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車(1)用カメラ(2)であって、前記カメラ(2)は、少なくとも所定の領域において電磁放射線をシールドするように構成されたハウジング(5)を有し、前記ハウジング(5)に配置された回路基板(16)を有し、前記カメラ(2)を前記自動車(1)に連結するためのインターフェース装置(11)を有し、前記インターフェース装置(11)は前記回路基板(16)に電気的に連結される、カメラ(2)において、
前記インターフェース装置(11)は、外側コンダクタ(13)と内側コンダクタ(14)とを有する同軸プラグ(12)を有し、
前記カメラ(2)は、前記外側コンダクタ(14)を前記ハウジング(5)に電気的に連結するための連結装置(17)を有する、
ことを特徴とするカメラ(2)。
【請求項2】
前記連結装置(17)は、弾性変形可能に形成される、
ことを特徴とする請求項1に記載のカメラ(2)。
【請求項3】
前記連結装置(17)は、前記カメラ(2)の組立状態において、バネ力を前記ハウジング(5)及び/又は前記外側コンダクタ(14)に及ぼす少なくとも1つのバネ要素(22)を有する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ(2)。
【請求項4】
前記連結装置(17)は、少なくとも所定の領域において前記外側コンダクタ(14)を取り囲む、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のカメラ(2)。
【請求項5】
前記連結装置(17)は、歯付きワッシャ(32)として形成される、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のカメラ(2)。
【請求項6】
前記連結装置(17)は、互いに離間して配置された第1環状要素(18)と第2環状要素(19)とを有し、
前記第1環状要素(18)と前記第2環状要素(19)のそれぞれは、整列して配置された貫通口(20、21)を有し、
前記第1環状要素(18)と前記第2環状要素(19)は、前記少なくとも1つのバネ要素(22)により連結される、
ことを特徴とする請求項3乃至4に記載のカメラ(2)。
【請求項7】
前記少なくとも1つのバネ要素(22)は、所定の曲率を有する、
ことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか一項に記載のカメラ(2)。
【請求項8】
前記連結装置(17)は、前記連結装置(17)の周方向に沿って分散して配置される複数のバネ要素(22)を有する、
ことを特徴とする請求項3乃至7のいずれか一項に記載のカメラ(2)。
【請求項9】
前記外側コンダクタ(14)は、第1部分要素(23)と、前記第1部分要素(23)と前記回路基板(16)との間に配置された第2部分要素(24)と、を有し、
前記第1部分要素(23)の第1外径は、前記第2部分要素(24)の第2外径より小さい、
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のカメラ(2)。
【請求項10】
前記連結装置(17)の前記第2環状要素(19)は、前記外側コンダクタ(14)の前記第2部分要素(24)に電気的に連結される、
ことを特徴とする請求項6及び9に記載のカメラ(2)。
【請求項11】
前記ハウジング(5)は、前記回路基板(16)に対面する内側(27)において受容要素(28)を有し、
前記連結装置(17)は、前記受容要素(28)において少なくとも所定の領域に配置され、
前記受容要素(28)は、前記連結装置(17)に電気的に連結される、
ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のカメラ(2)。
【請求項12】
前記ハウジング(5)は、第1ハウジング部(6)と第2ハウジング部(7)とを有し、
前記第1ハウジング部(6)は、前記連結装置(17)と前記第2ハウジング部(7)とに電気的に連結される、
請求項1乃至11のいずれか一項に記載のカメラ(2)。
【請求項13】
前記インターフェース装置(11)は、高速データプラグとして構成される、
請求項1乃至12のいずれか一項に記載のカメラ(2)。
【請求項14】
前記外側コンダクタ(14)は、前記カメラ(2)の地電圧に電気的に連結される、
請求項1乃至13のいずれか一項に記載のカメラ(2)。
【請求項15】
請求項1乃至14のいずれか一項に記載のカメラ(2)を有する自動車(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも所定のエリアにおいて電磁放射線をシールドするように構成されたハウジングを有する自動車用カメラであって、前記ハウジングに配置された回路基板を有するとともに、このカメラを自動車に連結するためのインターフェース装置を有する自動車用カメラに関する。インターフェース装置は、回路基板に電気的に連結される。また、本発明は、少なくとも1つのカメラを有する自動車に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術から自動車用カメラが公知である。このようなカメラは、通常、ハウジングと、回路基板と、このカメラを自動車に連結するためのインターフェース装置と、を有している。電磁放射線が、例えば、撮像チップ、ビデオダイナミサイザ、電流源等の、カメラの他の部品から放出される。電磁放射線の放出は望ましくないため、電磁両立性(EMC)を上昇すべく、例えばハウジングによって可能な限りシールドされる。電磁両立性は、好ましくない電磁効果により技術器具が互いに干渉しないような通常所望とされる状態を特徴とする。
【発明の概要】
【0003】
本発明の目的は、電磁両立性がより確実に達成され得るカメラを提供することである。また、本発明の目的は、このようなカメラを有する自動車を形成することである。
【0004】
本発明によれば、この目的は、各独立請求項に記載の特徴を有するカメラ、並びに自動車により達成される。
【0005】
本発明による自動車用カメラは、少なくとも所定の領域において電磁放射線をシールドするように構成されたハウジングと、前記ハウジングに配置された回路基板と、前記カメラを前記自動車に連結するためのインターフェース装置を有する。前記インターフェース装置は、前記回路基板に電気的に連結される。本発明によれば、前記インターフェース装置は、外側コンダクタと内側コンダクタとを有する同軸プラグを有し、前記カメラは、前記外側コンダクタを前記ハウジングに電気的に連結するための連結装置を有する。
【0006】
本発明による自動車用カメラにより、電磁両立性を確保することが可能となる。また、ハウジングは、連結装置によって、非常に効果的に外側コンダクタに連結され得る。連結装置は、また、ハウジング及び/又は外側コンダクタ及び/又は回路基板の製造エラーを確実に補償することを可能にする。したがって、ハウジングは、例えば、回路基板の地電圧に外側コンダクタを介して連結される。ハウジングを地電圧に連結することにより、ハウジングは非常に効果的に電磁放射線をシールドすることができる。例えば、同軸プラグが、ハウジングの開口において非同軸状に配置されることが起こり得る。このような製造エラーの場合に対応するように、連結装置が使用される。同軸プラグすなわち同軸コネクタは、取外し可能に同軸ケーブルを連結するよう機能する。同軸プラグは、低い電磁干渉と良好な電気シールドを提供可能となるように、同軸ケーブルと同様に同軸状に設計される。同軸プラグは、例えば、いわゆるFAKRAコネクタであり得る。
【0007】
特に、連結装置は、弾性変形可能に形成される。連結装置の弾性変形可能性により、ハウジング及び/又は同軸プラグの製造精度における逸脱が補償され得る。したがって、ハウジング及び/又は同軸プラグそれぞれの製造エラーや寸法の逸脱があったとしても、同軸プラグの外側コンダクタのハウジングに対する電気的連結が確実に提供され得る。
【0008】
好適には、連結装置は、カメラの組立状態において、バネ力をハウジング及び/又は外側コンダクタに及ぼす少なくとも1つのバネ要素を有する。特に、バネ要素は、負荷のある状態で降伏し、解放後に元の形状に戻る、つまり弾性的に復元する挙動を有する部品である。カメラの組立状態において、したがってハウジングが閉鎖され回路基板が同軸プラグに連結されている場合、バネ力が連結装置によってハウジング及び/又は外側コンダクタに及ぼされる。これは、もし外側コンダクタからハウジングまでの距離が期待したよりも大きくても又は小さくても、連結装置がそれ自体を所定距離に調整できる、という点において利点を有する。更に、組立てられた状態において、例えば温度変化によって外側コンダクタとハウジングとの間の距離が変動しても、連結装置がそれ自体で電気的連結を提供するように適応できる、という点において有利である。
【0009】
更に、好適には、連結装置は、少なくとも所定の領域において外側コンダクタを取り囲む。これは、連結装置が、好適には、外側コンダクタの周囲に配置されることを意味している。したがって、好適には、連結装置は、内側コンダクタと反対側を向く外側コンダクタの側に配置される。したがって、同軸プラグは、連結装置に影響を受けたり妨げられたりしない態様で自動車に連結され得る。更に、外側コンダクタは、連結装置を介した内側コンダクタへの電気的連結の確立から回避され得る。これにより特に、外側コンダクタの地電圧が内側コンダクタに連結することはない。また、連結装置の組立が容易に実施され得る。
【0010】
更なる実施形態において、好適には、連結装置は歯付きワッシャとして形成される。連結装置は、歯付きワッシャの態様において形成され得る。歯付きワッシャは、例えば、内方及び/又は外方に歯を設けられ得る。しかしながら、好適には、歯付きワッシャは、内側に歯を有し、これにより外側コンダクタに対して良好な保持力を有する。歯付きワッシャの歯は、例えば、変形されていてもよく、したがってバネ要素として形成されてもよい。しかしながら、これに加えて又はこれに代えて、歯は歯付きワッシャの回転軸に関して軸方向に屈曲されてバネ要素として機能してもよい。歯は、一様に、したがって歯付きワッシャの回転軸の一方向にのみ屈曲され得る、又は公差した態様において、したがって例えば、1つの歯が回転軸の一方向において且つ別の歯が回転軸の他方向において屈曲され得る。したがって、カメラの組立状態において、つまり歯付きワッシャが外側コンダクタを取り囲みバネ要素が付勢されている場合、歯付きワッシャの歯は、外側コンダクタの軸方向にバネ力を及ぼす。例えば、歯付きワッシャはスクリューを固定するように使用され得る。組立状態において、歯付きワッシャの歯は、ハウジングの内側に当接し、これにより外側コンダクタのハウジングへの電気的連結を確立する。歯付きワッシャは、外側コンダクタに載置される、及び/又は外側コンダクタに接触する、又は外側コンダクタに歯付きワッシャの歯を介して電気的に連結される。
【0011】
更に、連結装置は、互いに離間して配置された第1環状要素と第2環状要素とを有し、前記第1環状要素と前記第2環状要素のそれぞれは、整列して配置された貫通口を有し、前記第1環状要素と前記第2環状要素は、前記少なくとも1つのバネ要素により連結される。カメラの組立において、貫通口を有する連結装置が外側コンダクタに嵌合されて、この連結装置が外側コンダクタを取り囲む。少なくとも1つのバネ要素によって、バネ力が同軸プラグに関して軸方向に受容される及び/又は伝達される。組立てられたカメラの状態で、したがってハウジングが閉鎖された状態で、バネ要素は圧縮される。なぜならば第1環状要素が回路基板を外側コンダクタの第1端部にぴったりと当接させるとともに、第2環状要素がハウジングの内側にぴったりと当接するからである。したがって、ハウジングと外側コンダクタとの間に、特に確実な電気的連結が提供され得る。
【0012】
特に、前記少なくとも1つのバネ要素は、所定の曲率を有する。好適には、所定の曲率は、ハウジングと回路基板に近い外側コンダクタとの間の、所定の製造公差を含む距離が、連結装置でカバーされる又はブリッジされるように決定される。更に、好適には、所定の曲率は、カメラの組立状態において、連結装置が弾性変形可能であるように適合される。したがって、バネ力が、連結装置によって、例えばハウジング及び外側コンダクタに永久的に及ぼされ得る。
【0013】
更なる実施形態において、好適には、前記連結装置は、前記連結装置の周方向に沿って分散して配置される複数のバネ要素を有する。特に、バネ要素は、周方向に沿って互いに一様に分散して配置され得る。ハウジングを外側コンダクタに取付ける又は組み付けることにより連結装置に及ぼされる力は、複数のバネ要素によって一様に受容される。複数のバネ要素により、外側コンダクタのハウジングに対するより安全な電気的連結が提供され得る。例えば、もしばね要素のうちの1つが機能しなくなっても、バネ力及び外側コンダクタのハウジングに対する電気的連結はそれから更に提供され得る。
【0014】
更に、前記外側コンダクタは、第1部分要素と、前記第1部分要素と前記回路基板との間に配置された第2部分要素と、を有し、前記第1部分要素の第1外径は、前記第2部分要素の第2外径より小さい。例えばカメラを自動車に連結するように、第1部分要素は、特に同軸プラグに連結されたプラグへの連結を確立する。第2部分要素は、そのより大きい第2外径を理由として、同軸プラグに関して径方向に延在する接触領域を有する。好適には、接触領域は、連結装置を外側コンダクタの側に設置するように設けられる。外側コンダクタのハウジングに対する非常に確実な電気的連結が、第2部分要素により提供され得る。
【0015】
更に、前記連結装置の前記第2環状要素は、前記外側コンダクタの前記第2部分要素に電気的に連結される。したがって、外側コンダクタとハウジングとの間の非常に確実な電気的連結が、連結装置により提供され得る。第2環状要素は、同軸プラグに関して径方向に配置された第2部分要素の接触領域に載置され、カメラの組立において同軸プラグの軸方向に同軸プラグから生じる力を受けることができる。
【0016】
更なる実施形態において、好適には、前記ハウジングは、前記回路基板に対面する内側において受容要素を有し、前記連結装置は、前記受容要素において少なくとも所定の領域に配置され、前記受容要素は、前記連結装置に電気的に連結される。したがって、ハウジングの受容要素は、例えば、連結装置がハウジングに連結されている位置で連結装置が安定的に保持されることを確保し得る。これは、ハウジングの組立において有利であり、外側コンダクタのハウジングに対する安定した電気的連結を提供し得る。受容要素により、ハウジングが連結される表面、又は連結装置に接触する表面が増大され得る。したがって、好適には、連結装置は、ハウジングに、例えば第1環状要素だけでなく、これに加えて又はこれに代えて連結装置少なくとも1つのバネ要素に当接する。このため、外側コンダクタのハウジングに対する電気的連結、ひいてはハウジングの回路基板の地電圧に対する電気的連結が、非常に確実且つ安全に提供され得る。
【0017】
更なる実施形態において、前記ハウジングは、第1ハウジング部と第2ハウジング部とを有する。第1ハウジング部は、外側コンダクタと回路基板の地電圧とに、連結装置を介して電気的に連結される。一方、第2ハウジング部は、第1ハウジング部に、例えばスクリューを介して電気的に連結され、したがって地電圧にも電気的に連結される。したがって、好適には、ハウジング全体が地電圧に電気的に連結され、カメラの内部の部品からの電磁放射線を非常に効果的にシールドするとともに、電磁放射線線がハウジングから流出することが防止され得る。同様に、ハウジングにより、電磁放射線が外部からハウジングに流入ことが防止され得る。このようにして、電磁両立性が達成され得る。
【0018】
例えば、ハウジングはアルミニウムから製造され得る。また、インターフェース装置は、プラスチックから製造された電気絶縁要素を有し得る。インターフェース装置は、特に、カメラと自動車のコミュニケーション・バスとの間のデータ通信のために機能する。カメラは、自動車の車載ネットワークからインターフェース装置を介して電気エネルギを供給され得る。
【0019】
更に、インターフェース装置は、高速データプラグ、特にHSD Rosenbergerプラグとして構成される。HSD Rosenbergerプラグは、例えば、インピーダンス制御された100オーム結線を提供する高速でデータを通信するためのコネクタシステムの部品である。HSD Rosenbergerプラグは、例えば星形カッド原理に基づくものであり得る。特に、クロストークや外的干渉源によるスプリアス信号が防止される。したがって、カメラから自動車へのスプリアス信号がほぼない非常に効果的な連結が有利である。
【0020】
特に、前記外側コンダクタは、前記カメラの地電圧に電気的に連結される。地電圧は、例えば、回路基板及び/又は自動車により提供され得る。外側コンダクタをカメラの地電圧に電気的に連結することにより、カメラのハウジングも、連結装置によってカメラの地電圧に電気的に連結され得る。したがって、電磁両立性が同様に確保される。
【0021】
本発明は、また、本発明によるカメラ又はその有利な実施を含む自動車に関する。自動車は、特に乗用車として形成される。
【0022】
本発明によるカメラに関して呈示される好適な実施形態及びその利点は、本発明による自動車に対応して適用される。
【0023】
本発明の更なる特徴は、請求項、図面及び図面の説明から明らかにされる。単数又は複数の図面における上記の特徴及び特徴の組合せ、並びに下記の特徴及び特徴の組合せが、それぞれ特定された組み合わせにおいてだけでなく、本発明の範囲を逸脱することなく他の組合せまたは単独において利用され得る。したがって、図面に明記されていない実施態様も本発明により包含され開示されているとみなされるが、説明された実施態様とは別の特徴の組合せから発生する。最初に策定された独立請求項の特徴の全てを有するものではない実施態様と特徴の組合せは、開示されたとものとしてみなされる。
【0024】
以下に本発明の実施形態を、概略図に基づいてより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】カメラを有する本発明による自動車の実施形態の概略平面図。
【
図2】ハウジングと、同軸プラグを含むインターフェース装置とを有するカメラの斜視図。
【
図3】ハウジングと、高速データプラグとして構成されたインターフェース装置とを備えたカメラの更なる実施形態の斜視図。
【
図4】第1ハウジング部と第2ハウジングとを含む開放ハウジングと、連結装置とを有するカメラの概略分解図。
【
図5】
図4と同様であるが他の方向から見たカメラの概略分解図。
【
図6】開放ハウジングと、高速データプラグを有する連結装置とを備えたカメラの更なる実施形態の概略分解図。
【
図7】
図6と同様であるが他の方向から見たカメラの概略分解図。
【
図8】
図2と同様のカメラの概略断面図であって、連結装置がインターフェース装置の外側コンダクタ及びハウジングに電気的に連結されている図。
【
図9】
図3と同様のカメラの概略断面図であって、連結装置が外側コンダクタ及びハウジングに電気的に連結されている図。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1において、本発明の実施形態によるカメラ2を有する自動車1の平面図が概略的に示されている。自動車1に対するカメラ2の配置は任意であるが、好適には、自動車1の周囲領域3及び/又は自動車1の内部エリア4が捕獲されるようになっている。自動車1は、また、このような複数のカメラ2を有し得る。カメラ2は、CMOS(相補型金属酸化膜半導体)カメラ、又は他のCCD(電荷結合素子)カメラ、又は画像取込装置であり得る。
【0027】
図2は、第1実施形態におけるカメラ2の斜視図である。本実施形態において、カメラ2は、第1ハウジング部6と第2ハウジング部7とを有するハウジング5を備えている。第1ハウジング部6と第2ハウジング部7とは、本実施形態による少なくとも1つのスクリュー8により互いに連結されている。第1ハウジング部6及び/又は第2ハウジング部7は、例えば、アルミニウムから製造され得る。本実施形態によれば、カメラ2は、バルブ9とレンズ10とを更に有している。
【0028】
また、カメラ2はインターフェース装置11を有している。インターフェース装置11は、データ伝達のために機能し、自動車1のコミュニケーション・バスの対応するインターフェースに連結され得る。インテーフェース装置11は、内側コンダクタ13と外側コンダクタ14とを有する同軸プラグ12を備えている。また、インターフェース装置11は、例えばプラスチックから製造され得るコネクタ・エンベロープ26を有している。特に、コネクタ・エンベロープ26は、ハウジング5の外側に配置される。コネクタ・エンベロープ26は、例えば、自動車1のケーブルハーネスを係止するように機能する。このケーブルハーネスにより、カメラ2は自動車1に連結され得る。
【0029】
図3は、第2実施形態におけるカメラ2の斜視図である。本例でも、カメラ2は、第1ハウジング部6と第2ハウジング部7とを有するハウジング5を備えている。第1ハウジング部6と第2ハウジング部7とは、スクリュー8により連結されている。
図3によれば、インターフェース装置11は、高速データプラグ、具体的にはHSD Rosebergerプラグ15として形成されている。HSD Rosebergerプラグ15は、例えば、高速データ伝達用に構成されている。
【0030】
図4は、
図2のカメラ2の実施形態の分解図を示す。本図において、第1ハウジング部6及び第2ハウジング部7は開放している。回路基板16がハウジング5の内部に配置されている。内側コンダクタ13及び外側コンダクタ14を有する同軸プラグ12は、回路基板16上に配置される。本実施形態によれば、外側コンダクタ14はカメラ2の地電圧に連結されている。第1ハウジング部6もカメラ2の地電圧に連結されるように、カメラ2の組立状態において外側コンダクタ14を包囲する連結装置17が設けられる。
【0031】
図4によれば、連結装置17は、第1環状要素18と、第2環状要素19と、を有している。第1環状要素18と第2環状要素19とは互いに離間して配置される。第1環状要素18は第1貫通口20を有し、第2環状要素19は第2貫通口21を有している。第1貫通口20及び第2貫通口21は互いに整列して配置されている。つまり、第1貫通口20及び第2貫通口21は一直線上にある。第1環状要素18と第2環状要素19とは、複数のバネ要素22により連結されている。バネ要素22は、連結装置17が全体として球形状となるように所定の曲率を有している。
【0032】
外側コンダクタ14は、第1部分要素23と第2部分要素24とを有している。第1部分要素23は、第2部分要素24より小さい外径を有している。したがって、第1部分要素23よりも回路基板16に近接している第2部分要素24は、接触領域25を有する。接触領域25は第2部分要素24の一部であり、回路基板16の主延在方向において配置され、これにより同軸プラグ12に関して径方向に形成されている。
【0033】
第1ハウジング部6と第2ハウジング部7とを互いに向かって移動させることによりハウジング5が閉鎖されると、連結装置17は第2部分要素24の接触領域25を第2環状要素19に当接させるとともに、第1ハウジング部6又は内側、したがって回路基板16に対面する第1ハウジングパート6の側を第1環状要素18に当接させる。第1ハウジング部6を第2ハウジング部7に更に近付けると、第1環状要素18及び第2環状要素19の当接により、同軸プラグ12に関して軸方向の力が連結装置17に加えられる。具体的には、この力はバネ要素22が受け、これによりバネ要素22は弾性的に変形する。
【0034】
したがって、カメラ2の組立状態において、バネ要素22は外側コンダクタ14と第1ハウジング部6との間の電気的連結を確立する。これにより、第1ハウジング部6もまたカメラ2の地電圧に電気的に連結される。したがって、第1ハウジング部6は、電磁放射線に対するシールドとして機能する。
【0035】
組立状態において、第1ハウジング部6は第2ハウジング部7に、本実施形態によればスクリュー8によって導電的に連結される。したがって、第2ハウジング部7とカメラ2の地電圧との間にも電気的連結が生じる。このため、第2ハウジング部7も、特に電磁放射線に対するシールドとして機能する。好適には、ハウジング5は、電磁放射線に対する完全なシールドとして機能する。
【0036】
図5は、
図4と同様であるが他の方向から見たカメラ2の概略分解図を示す。他の方向から、第1ハウジング部6の内側27が示され、この内側27は回路基板16に対面する。第1ハウジング部6の内側27において、本実施形態によれば、受容要素28が存在している。受容要素28において、連結装置17は所定の領域において配置され得る。連結装置17は、受容要素28に、特に第1環状要素18の部分が配置される。したがって、第1ハウジング部6と連結装置17との間の電気的接続が提供され得る。受容要素28は、第1ハウジング部6のハウジング開口29の周囲に当接する。同軸プラグ12は、カメラ2の内部又はハウジング5から、ハウジング開口29を介して導かれる。
図5において、同軸プラグ12への取付け後に外側コンダクタ14を包含する第2貫通口21が明瞭に示されている。
【0037】
図6は、
図3と同様のカメラ2の分解図を示す。本実施形態において、カメラ2は、HSD Rosenbergerプラグ15を有する。HSD Rosenbergerプラグ15は、回路基板16により近接して配置されたコネクタ・エンベロープ26となっている。これは、第1ハウジング部6の外側31における凹部30を介して可能とされている。外側31は、内側27に対向して配置される。回路基板16に対してハウジング開口29が(
図5に比較して)より近接して配置されていることにより、連結装置17は、特に歯付きワッシャ32として形成されている。本実施形態によれば、歯付きワッシャ32は内歯を有している。したがって、具体的には、歯付きワッシャ32は、内方に歯を設けられている。好適には、歯のそれぞれがバネ要素22として形成される。このため、
図6のバネ要素22は、同軸プラグ12に対する軸方向の力を受け得るとともに、これにバネ力を提供する。バネ力が提供されることにより、第1ハウジング部6と接触領域25との間の距離がバネ力の範囲において変動しても、外側コンダクタ14の第2部分要素24の接触領域25と第1ハウジング部6の内側27との間の電気的連結が確実に提供され得る。つまり、歯付きワッシャ32は、その内側に同軸プラグ12に関して径方向に延在するバネ要素22を有している。バネ要素22は、好適には歯付きワッシャに均一に配置される。
【0038】
図7は、
図6と同様であるが他の方向から見たカメラ2の分解図を示す。歯付きワッシャ32としての連結装置17が、第1ハウジング部6と第2ハウジング部7との間に配置される。歯付きワッシャ32は、内側バネ要素22を有している。歯付きワッシャ32は、第1ハウジング部6の内側27を一側に当接させる。更に、歯付きワッシャ32は第2部分要素24を対向側に当接させる。更に、歯付きワッシャ32は、第2部分要素24を反対側に当接させる。こうして、外側コンダクタ14と第1ハウジング部6との間の電気的連結が確立される。したがって、第1ハウジング部6も、カメラ2の地電圧に導電的に連結されることとなる。HSD Rosenbergerプラグ15を有する
図7の実施形態の場合、第1ハウジング部6は好適には、受容要素28を有していない。第1ハウジング部6の内側27において、ハウジング開口29のエリアにおける領域は、特に平坦である。
【0039】
図8は、
図2の実施形態と同様の断面図である。第1ハウジング部6と第2ハウジングとが結合されて、ハウジング5が閉鎖されている。連結装置17は、同軸プラグ12に関して軸方向の力を受ける。各バネ要素22は、同軸プラグ12に関して径方向に降伏する、又はバネ要素22は同軸プラグ12に関して径方向に跳ね返る。バネ要素22のバネ力によって、第1環状要素18と第2環状要素19とは、第1環状要素18が第1ハウジング部6の受容要素28に向かって押圧されるとともに、第2環状要素19が外側コンダクタ14の第2部分要素24の接触領域に向かって押圧されるように、互いに離れるように押圧される、すなわち互いに離間する。したがって、第1ハウジング部6と外側コンダクタ14は、連結装置17によって電気的に連結される。
【0040】
図9は、
図3の実施形態と同様のカメラ2の概略断面図を示す。HSD Rosenbergerプラグ15により、
図8の実施形態と比較して、第1ハウジング部6は、第2ハウジング部7により近接している。第1ハウジング部6と外側コンダクタ14の第2部分要素24の接触領域25との間の電気的連結は、歯付きワッシャ32によって提供される。歯付きワッシャ32は、バネ要素22を有している。バネ要素22は、歯として歯付きワッシャ32に配置され、同軸プラグ12に関して軸方向において底部に、したがって回路基板16に向かって、及び/又は同軸プラグ12に関して軸方向において上部に、したがって回路基板16から離れるようにして配置されるように変形されている。したがって、バネ要素22により、同軸プラグ12に関して軸方向の力が受けることができる。このため、連結装置17は、付勢されたバネ要素22のバネ力によって特に永久的に第1ハウジング部6及び外側コンダクタ14に対して押圧される。HSD Rosenbergerプラグ15を有する
図9の実施形態によれば、同軸プラグ12は、2つの内側コンダクタ13を有している。