特許第6563501号(P6563501)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6563501
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】移動端末及び組合型端末装置
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/02 20060101AFI20190808BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20190808BHJP
【FI】
   H04M1/02 E
   H05K5/02 V
【請求項の数】23
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-538357(P2017-538357)
(86)(22)【出願日】2016年1月14日
(65)【公表番号】特表2018-504845(P2018-504845A)
(43)【公表日】2018年2月15日
(86)【国際出願番号】CN2016070878
(87)【国際公開番号】WO2016115999
(87)【国際公開日】20160728
【審査請求日】2017年9月4日
(31)【優先権主張番号】201510036188.X
(32)【優先日】2015年1月23日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201510050123.0
(32)【優先日】2015年1月30日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】507362513
【氏名又は名称】浙江吉利控股集団有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG GEELY HOLDING GROUP CO.,LTD.
(73)【特許権者】
【識別番号】516099613
【氏名又は名称】浙江吉利汽車研究院有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG GEELY AUTOMOBILE RESEARCH INSTITUTE CO., LTD
(74)【代理人】
【識別番号】100124811
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 資博
(74)【代理人】
【識別番号】100187724
【弁理士】
【氏名又は名称】唐鎌 睦
(72)【発明者】
【氏名】李書福
【審査官】 寺谷 大亮
(56)【参考文献】
【文献】 欧州特許出願公開第02720446(EP,A2)
【文献】 特開2001−313129(JP,A)
【文献】 米国特許第08207947(US,B2)
【文献】 特開2009−180846(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第103209232(CN,A)
【文献】 桑本 美鈴,長くてオサレな海外デザインケータイ [online],ASCII.jp,2008年 5月27日,[2018年10月12日検索],URL,http://ascii.jp/elem/000/000/136/136440/
【文献】 ポッケから落ちないレノボ幻の試作品「Pocket Yoga」 [online],ギズモード・ジャパン,2009年 3月18日,[2018年10月12日検索],URL,https://www.gizmodo.jp/2009/03/pocket_yoga.html
【文献】 佐々木 康之,Notebook Selection〜Compaq Tablet PC TC1000にみるペンデバイスの行方〜,Mobile PRESS,日本,(株)技術評論社,2003年 2月24日,第3巻, 第1号,p.178-183
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/02−1/23
H05K 5/00−5/06
H01R13/00−13/35
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数が寄せ集められる組合型端末装置のための移動端末であって、
画面と、
前記画面の相反する両側に位置し、相互に平行する平面である第一側表面及び第二側表面と、
前記第一側表面に設置される第一磁気吸着手段及び前記第二側表面に設置される第二磁気吸着手段と、
前記第一側表面に設置される第一導電部及び前記第二側表面に設置される第二導電部と、を含み、
前記第一磁気吸着手段と前記第二磁気吸着手段とは、現在の前記移動端末に他の前記移動端末が寄せ集められる時に、現在の前記移動端末の前記第一側表面における前記第一磁気吸着手段が他の前記移動端末の前記第二側表面における前記第二磁気吸着手段と相互に吸引し、現在の前記移動端末の前記第一側表面が他の前記移動端末の前記第二側表面と相互に合わさるように貼り付けられる位置に配置され、
前記第一導電部と前記第二導電部は、現在の前記移動端末の前記第一側表面が他の前記移動端末の前記第二側表面と相互に合わさるように貼り付けられる時に、現在の前記移動端末の前記第一側表面における前記第一導電部が他の前記移動端末の前記第二側表面における前記第二導電部と相互に電気接触する位置に配置され、
前記第一導電部と前記第二導電部の少なくとも一つは、それが位置する側表面に垂直する方向に沿って移動できるように、弾性材料により形成され、或いは、偏るようにバネによって形成されており、
さらに、前記第一導電部は、複数の弓形金属板からなり、前記第二導電部は、前記第二側表面に窪み、現在の前記移動端末の前記第一導電部が他の前記移動端末の前記第二導電部と相互に当接して、前記第一導電部によりそれが位置する側表面に垂直する方向に沿って変形を生じさせることにより、他の前記移動端末の前記第二側表面が現在の前記移動端末の前記第一側表面と相互に合わさるように貼り付けられる、
ことを特徴とする移動端末。
【請求項2】
前記第一磁気吸着手段が前記第一側表面に突出しないと共に、前記第二磁気吸着手段が前記第二側表面に突出しない、ことを特徴とする請求項1に記載の移動端末。
【請求項3】
前記第一導電部と前記第二導電部の少なくとも1つは、出っ張り位置と引っ込み位置との間に移動可能である可動導電部が形成され、前記可動導電部が前記出っ張り位置になるとそれが位置する側表面から突出する
ことを特徴とする請求項に記載の移動端末。
【請求項4】
前記可動導電部が位置する側表面には、前記可動導電部を収容する凹部を有する
ことを特徴とする請求項に記載の移動端末。
【請求項5】
前記凹部を閉鎖する取外し可能な導電部蓋部をさらに含み、
前記導電部蓋部が前記凹部を閉鎖すると、前記導電部蓋部の表面と前記導電部蓋部の位置する側表面とが同一平面となる
ことを特徴とする請求項に記載の移動端末。
【請求項6】
前記第一側表面及び/或いは前記第二側表面における手動操作ボタンをさらに含み、
前記手動操作ボタンを、その輪郭がその側表面を上回らせないように、その位置する側表面に第二溝に形成する
ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一つに記載の移動端末。
【請求項7】
前記移動端末は、全体に丸角がない矩形である
ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一つに記載の移動端末。
【請求項8】
前記移動端末の背面側には、前記画面の幅方向に沿って配置された左磁気吸着手段及び右磁気吸着手段が設置され、
前記左磁気吸着手段及び前記右磁気吸着手段は、現在の前記移動端末と他の前記移動端末とが背中合わせに相互に抵触すると、現在の前記移動端末の面が他の前記移動端末の面と相互に合わさるように貼り付けられるように、現在の前記移動端末における前記左磁気吸着手段と前記右磁気吸着手段がそれぞれ他の前記移動端末における前記磁気吸着手段と前記磁気吸着手段と相互に吸引可能であるように設置される
ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一つに記載の移動端末。
【請求項9】
前記画面は、ほぼ矩形であり、Lを前記画面の長さ、Wを前記画面の幅とすると、L:W≧2.5となる
ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一つに記載の移動端末。
【請求項10】
L:W=(205〜215):[(290〜304)/n]となり,ただし、nは正の整数となり、かつ、n≧4である
ことを特徴とする請求項に記載の移動端末。
【請求項11】
nは、n≦6となる
ことを特徴とする請求項10に記載の移動端末。
【請求項12】
nは、4或いは5である
ことを特徴とする請求項10に記載の移動端末。
【請求項13】
Wは、150mm≧W≧30mmとなり、選択的に、Wは、90mm≧W≧50mmとなる
ことを特徴とする請求項10乃至12のいずれか一つに記載の移動端末。
【請求項14】
Lは、205〜215mmである
ことを特徴とする請求項10乃至12のいずれか一つに記載の移動端末。
【請求項15】
Wは、58〜61mmであり、選択的に、Wが60mmであって、Lが210mmである
ことを特徴とする請求項14に記載の移動端末。
【請求項16】
Wは、72〜76mmであり、選択的に、Wが74mmであり、Lが210mmである
ことを特徴とする請求項14に記載の移動端末。
【請求項17】
前記画面は、ほぼ矩形であり、L:W=(205〜215):[(290〜304)/n]となり,Lを前記画面の長さ、Wを前記画面の幅とすると、nが正の整数であり、かつ、n≧2となる
ことを特徴とする請求項に記載の移動端末。
【請求項18】
前記nは、2或いは3である
ことを特徴とする請求項17に記載の移動端末。
【請求項19】
Lは、205〜215mmである
ことを特徴とする請求項17又は18に記載の移動端末。
【請求項20】
前記画面の幅方向では、額縁レス、或いは、幅が1mmより小さい狭額縁で前記移動端末における対向して設置される2つの側辺を形成する
ことを特徴とする請求項1乃至19のいずれか一つに記載の移動端末。
【請求項21】
前記画面の長手方向では、額縁レス、或いは、狭額縁で前記移動端末における対向して設置される2つの側辺の少なくとも一つを形成する
ことを特徴とする請求項1乃至20のいずれか一つに記載の移動端末。
【請求項22】
前記画面の幅方向及び/或いは長手方向では、請求項10乃至17のいずれか一つに記載の移動端末がN個寄せ集められ、N個の前記移動端末の前記画面が全体として単一矩形画面に形成される
ことを特徴とする組合型端末装置。
【請求項23】
Nの値は、nと同じである
ことを特徴とする請求項22に記載の組合型端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動端末に関し、特に移動端末及び複数の移動端末が寄せ集められた組合型端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術では、携帯電話機の画面アスペクト比を16:9や16:10に固定することが一般である。画面を片手で操作することを可能とするためには、この時の画面面積は一般的に小さく、例えば3.5インチであることから、大面積に対するニーズが十分に満たされない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、画面の表示面積が十分に大きく、例えば5.5インチが設置されると、前記アスペクト比に制限があるため、画面の幅が大きすぎて、片手操作ができなくなる。
【0004】
また、画面が上記のアスペクト比に従って設置される場合には、大部分がA4用紙の大きさである出版物の文書を表示すると、画面の周囲に黒い領域が残されてしまうことが多い。故に、表示効果に影響があるともに、画面が最大限に利用されなかった。
【0005】
なお、携帯電話機は、旧製品を新しいものに交替することが早く、利用者による携帯電話機の交替回数も一層多くなる。旧携帯電話機の投棄は、資源の浪費だけでなく、深刻な環境問題も招致されてしまう。現在の市場では、特に良い解決方法がまだ存在していないが、その方法としては携帯電話機を回収することが一般的である。しかしながら、この場合に、不要になった携帯電話機を再生させるコストが高くなり、回収と再生による二次汚染の恐れがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の発明者らは、上記の従来技術を分析する時に、特定構成を有する移動端末を設置することにより、従来技術に存在し、一見すれば互いに関連していない複数の問題を同時に解決することができることを偶然に発見した。
【0007】
本発明の一側面によれば、複数が寄せ集められた組合型端末装置のための移動端末であって、画面と、前記画面の相反する両側に位置し、相互に平行する平面である第一側表面及び第二側表面と、前記第一側表面に設置される第一磁気吸着手段及び前記第二側表面に設置される第二磁気吸着手段と、を含み、前記第一磁気吸着手段と前記第二磁気吸着手段は、現在の前記移動端末に他の前記移動端末が寄せ集められる時に、現在の前記移動端末の前記第一側表面における前記第一磁気吸着手段と他の前記移動端末の前記第二側表面における前記第二磁気吸着手段とが相互に吸引し、現在の前記移動端末の前記第一側表面と他の前記移動端末の前記第二側表面とが相互に合わさるように貼り付けられる位置に配置される移動端末を提供する。
【0008】
好ましくは、前記第一磁気吸着手段が前記第一側表面に突出しないと共に、前記第二磁気吸着手段が前記第二側表面に突出しない。
【0009】
好ましくは、前記移動端末は、前記第一側表面に設置される第一導電部と、前記第二側表面に設置される第二導電部と、を含み、前記第一導電部と前記第二導電部は、現在の前記移動端末の前記第一側表面と他の前記移動端末の前記第二側表面とが相互に合わさるように貼り付けられる時に、現在の前記移動端末の前記第一側表面における前記第一導電部と他の前記移動端末の前記第二側表面における前記第二導電部とが相互に電気接触する位置に配置される。
【0010】
好ましくは、前記第一導電部と前記第二導電部の少なくとも一つは、位置する側表面に垂直する方向に沿って移動できるように、弾性材料により製造され、或いは、偏るようにバネによって押圧される。
【0011】
好ましくは、前記第一導電部は、複数の弓形金属板からなり、前記第二導電部は、前記第二側表面に窪み、現在の前記移動端末の前記第一導電部と他の前記移動端末の前記第二導電部とが相互に当接し、位置する側表面に垂直する方向に沿って前記第一導電部に変形を生じさせることにより、他の前記移動端末の前記第二側表面と現在の前記移動端末の前記第一側表面とが相互に合わさるように貼り付けられる。
【0012】
好ましくは、前記第一側表面は、第一溝を有し、前記第一導電部は、前記第一溝に回転可能に接続され、前記第一導電部は、第一溝の外部に出るように回転して他の前記移動端末の前記第二導電部に接触し、かつ、前記第一導電部は、前記第一溝内へ回転して他の前記移動端末の前記第二導電部との接触を断つ。
【0013】
好ましくは、前記第一導電部と前記第二導電部の少なくとも1つは、張出位置と引返位置との間に移動可能である可動導電部として形成され、前記可動導電部は、前記張出位置に到着すると、位置する側表面に突出する。
【0014】
好ましくは、前記可動導電部の位置する側表面に前記可動導電部を収納する凹部を有する。
【0015】
好ましくは、前記移動端末は、前記凹部を閉鎖する取外し可能な導電部蓋部をさらに含み、前記導電部蓋部が前記凹部を閉鎖すると、前記導電部蓋部の表面と前記導電部蓋部の位置する側表面とが同一平面となる。
【0016】
好ましくは、前記移動端末は、前記第一側表面及び/或いは前記第二側表面における手動操作ボタンをさらに含み、前記手動操作ボタンは、輪郭が側表面を上回らせないように、位置する側表面の第二溝に形成される。
【0017】
好ましくは、前記移動端末は、全体に丸角がない矩形である。
【0018】
好ましくは、前記移動端末の背面側には、前記画面の幅方向に沿って配置された左磁気吸着手段及び右磁気吸着手段が設置され、前記左磁気吸着手段及び前記右磁気吸着手段は、現在の前記移動端末の前記第一導電部と他の前記移動端末の前記第二導電部とが背中合わせに相互に抵触すると、現在の前記移動端末の裏面と他の前記移動端末の裏面とが相互に合わさるように貼り付けられるように、現在の前記移動端末における前記左磁気吸着手段と前記右磁気吸着手段がそれぞれ他の前記移動端末における前記左磁気吸着手段と前記右磁気吸着手段と相互に吸引可能であるように、位置して設置される。
【0019】
好ましくは、前記画面は、ほぼ矩形であり、Lを前記画面の長さ、Wを前記画面の幅とすると、L:W≧2.5となる。
【0020】
好ましくは、L:W=(205〜215):[(290〜304)/n]となり,ただし、nは正の整数となり、かつ、n≧4である。好ましくは、nがn≦6となる。好ましくは、nが4或いは5である。好ましくは、Wが150mm≧W≧30mmとなり、選択的に、Wが90mm≧W≧50mmとなる。好ましくは、Lが205〜215mmである。好ましくは、Wが58〜61mmであり、選択的に、Wが60mmであり、Lが210mmである。好ましくは、Wが72〜76mmであり、選択的に、Wが74mmであり、Lが210mmである。
【0021】
好ましくは、前記画面は、ほぼ矩形であり、L:W=(205〜215):[(290〜304)/n]となり,Lを前記画面の長さ、Wを前記画面の幅とすると、nが正の整数であり、かつ、n≧2となる。好ましくは、前記nが2或いは3である。好ましくは、Lが205〜215mmである。
【0022】
好ましくは、前記移動端末における対向して設置される2つの側辺は、前記画面の幅方向に、額縁レス、或いは、幅が1mmより小さい狭額縁として形成される。
【0023】
好ましくは、前記移動端末における対向して設置される2つの側辺の少なくとも一つは前記画面の長手方向に、額縁レス、或いは、狭額縁として形成される。
【0024】
本発明の他の側面によれば、前記画面の幅方向及び/或いは長手方向では、同じ移動端末がN個寄せ集められ、N個の前記移動端末の前記画面が全体として単一矩形画面として生成される組合型端末装置を提供する。
【0025】
好ましくは、Nとnは、値が同じである。
【0026】
本発明の他の側面によれば、画面は、ほぼ矩形であり、長さ或いは幅の少なくとも1つが205〜215mmである移動端末をさらに提供する。
【0027】
本発明は、複数の移動端末が一列に寄せ集められた組合型端末装置であって、前記複数の移動端末の対応する複数の画面はほぼ矩形であり、それぞれの長さ或いは幅が同じ大きさであり、前記複数の移動端末が前記同じ大きさの長さ或いは幅で寄せ集められて単一矩形の画面として形成され、前記同じ大きさの長さ或いは幅が前記単一矩形の画面の幅として205〜215mmであり、前記単一矩形の画面の長さとして290〜304mmである組合型端末装置をさらに提供する。
【発明の効果】
【0028】
まず、上記技術方案によれば、本発明に係る移動端末は、相互に寄せ集めることにより組合型端末装置を形成することができる。そして、このような移動端末の画面は、片手操作可能な幅が設置され、相互に寄せ集めることにより、大きい面積に対するニーズを満たす組合型端末装置の形成が可能である。そして、移動端末を相互に寄せ集めることができることから、移動端末に適当な大きさ及び寄せ集めの数量を設定すれば、相互に寄せ集められた組合型端末装置の画面をA4の大きさにすることができる。このような組合型端末装置の画面により出版物の資料を表示する場合には、黒い領域を消去することができる。また、本発明の技術方案に該当する旧移動端末を相互に寄せ集め、組合型端末装置を形成する場合に、再生する際に回収による二次汚染という問題を解決することができる。
【0029】
次に、本発明の技術方案によれば、本発明に係る移動端末の画面の反対する両側に、例えば左右側或いは上下側には、相互に吸引する第一磁気吸着手段と第二磁気吸着手段とを有し、このような移動端末の第一磁気吸着手段や第二磁気吸着手段と他の移動端末の第二磁気吸着手段や第一磁気吸着手段とが相互に吸引し、移動端末間で相互に寄せ集め状態を形成することができる。第一磁気吸着手段と第二磁気吸着手段とによれば、寄せ集め専用のスロットを移動端末に設置する必要がなくなる。従って、移動端末の手触りを維持することができる。そして、画面の第一側表面及び第二側表面が相互に平行することにより、1つの移動端末とその他の移動端末とを側面に貼り付け、複数の移動端末からなる組合型端末装置の画面が同一の水平面となり、表示の効果及び読む感覚を向上させることができる。
【0030】
また、本発明に係る移動端末は、背面側と近い箇所に左磁気吸着手段と右磁気吸着手段を設置する場合に、異なる移動端末の背面を相互に吸引することができる。つまり、異なる移動端末により、画面の位置する方向に組合型端末装置を寄せ集めることができる。一方、組合型端末装置を分解して複数の移動端末を形成する場合には、左磁気吸着手段と右磁気吸着手段により移動端末を二つずつ吸着可能であることから、移動端末の携帯を便宜にするのみならず、移動端末の紛失の恐れを低減することができる。背面側とは、移動端末の背面、或いは、移動端末の内部における移動端末の背面に近い側を指す。
【0031】
そして、以上の本発明の技術方案の説明を踏まえて、本発明の技術方案によれば、従来技術における表示比率が16:9や16:10(即ち、アスペクト比が1.78或いは1.6である)の画面に比べると、本発明に係る画面のアスペクト比を少なくとも2.5に設置できることがわかる。そのため、本発明の画面は、より細長い形状である。そうすると、本発明の画面は、同じ幅であれば、より大きい面積を表示することができる。言い換えると、本発明の画面は、同じ表示面積であれば、比較的小さい幅を有し、人々の片手操作を便宜に行うことができる。
【0032】
そして、本発明は、画面を従来技術に比べて大幅に長くしたことで、このような画面により携帯電話機の利用者が容易に片手操作を行えるとともに、一列の寄せ集めに限られないが、複数の画面を用いて一列に寄せ集めることによりA4用紙に対応する比率を実現できることを驚くことに発見した。また、利用者は、携帯電話機について旧製品を新しいものに交替するがこのような複数の画面を有する携帯電話機をそのまま利用したい場合に、これらの携帯電話機を前述の通りに寄せ集めて、組合型端末装置を形成することができる。
【0033】
通常は、CPU或いは記憶容量の不足などの画面と関係しない他の理由により、本発明に係る画面を有する携帯電話機が利用者に使い捨てられることが理解できる。本発明の提供したこの特定のアスペクト比を有する画面は、使い捨てられた旧携帯電話機に対応する利用価値を提供した。これは旧携帯電話機を含む複数の携帯電話機を組合型端末装置に寄せ集める時に、旧携帯電話機の画面の表示性能を主に利用し、この組合型端末装置における他の能力を、該組合型端末装置に性能がより良い新しい携帯電話機により提供可能であるためである。
【0034】
特に、画面の1つの主な性能は利用者に資料を読ませることであり、適当な数量の移動端末を寄せ集め、組合型端末装置の画面をほぼA4用紙の比率にする際に、A4用紙の比率に準ずる出版物の資料を表示する時に現れられた黒い領域を殆ど消去することができる。従って、寄せ集められた画面によりA4用紙の比率の資料をユーザが便宜に読み、旧携帯電話機の利用価値を大幅に向上させることができる。
【0035】
以下には、図面を参照しながら、本発明の具体な実施例を詳しく説明し、当業者にとって本発明の上記目的、利点及び特徴及び他のものをより明確にする。
【図面の簡単な説明】
【0036】
以下には、図面を参照しながら、限定的な形態ではなく、模式的な形態で本発明の幾つか具体的な実施例を説明する。図面には、同じ部分や類似な部分に同じ符号を付ける。これらの図面を必ず実際の比率に従って描く必要がないことは、当業者が理解すべきである。
図1】本発明の一実施例による移動端末の構成模式図である。
図2】本発明の一実施例による二つの移動端末からなる組合型端末装置の模式図である。
図3】本発明の一実施例による三つの移動端末からなる組合型端末装置の模式図である。
図4】本発明の他の実施例による四つの移動端末からなる組合型端末装置の模式図である。
図5】本発明の一実施例による五つの移動端末からなる組合型端末装置の模式図である。
図6】本発明の一実施例による第一導電部と第二導電部の模式図である。
図7】本発明の他の実施例による第一導電部と第二導電部の模式図である。
図8】本発明の一実施例による左右磁気吸着手段と右磁気吸着手段が設置される移動端末の構成模式図である。
図9】本発明の一実施例による左右磁気吸着手段と右磁気吸着手段が設置される二つの移動端末が背中合わせて移動する模式図である。
図10図9に示した2つ移動端末がそれぞれ背中合わせる状態となる構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本発明は、図1に示されたように、移動端末20を提供し、移動端末20を従来技術に比べると、複数の移動端末20を寄せ集め、図2乃至図5に示した組合型端末装置30を形成することが相違点である。移動端末20は、寄せ集めを便宜にするために、図1に示されたように、全体に丸角を有さない矩形である。組合型端末装置30は、移動端末20が同じであってもよいし、異なってもよい。なお、移動端末20の全ては、画面10と、画面10の相反する両側に位置し、相互に平行する平面である第一側表面SLと第二側表面SRとを含む。図1では、第一側表面SLが左側面であり、第二側表面SRが右側面である。他の実施例では、第一側表面SLが上側面であってもよく、第二側表面SRが下側面であってもよい。他に実施例では、第一側表面SLが左側面や右側面であってもよく、第二側表面SRが上側面や下側面であってもよい。
【0038】
第一側表面SLには、第一磁気吸着手段(図示せず)が設置され、第二側表面には、第二磁気吸着手段(図示せず)が設置される。第一磁気吸着手段と第二吸着手段は、鉄、コバルトやニッケル、或いは、鉄、コバルトやニッケルを吸引できる磁性材である。第一磁気吸着手段と第二磁気吸着手段は、現在の移動端末に他の移動端末が寄せ集められる時に、現在の移動端末の第一側表面における第一磁気吸着手段と他の移動端末の第二側表面における第二磁気吸着手段とが相互に吸引し、現在の移動端末の第一側表面と他の移動端末の第二側表面とが相互に合わさるように貼り付けられる位置に配置される。
【0039】
この技術方案によれば、ある移動端末の第一磁気吸着手段/第二磁気吸着手段と他の移動端末の第二磁気吸着手段/第一磁気吸着手段とが相互に吸引し、移動端末間で相互に寄せ集め状態を形成することができる。第一磁気吸着手段と第二磁気吸着手段により、移動端末20に寄せ集め専用のスロットを設置する必要がない。従って、移動端末の手触りを維持することができる。そして、画面10と移動端末20の第一側表面SL、第二側表面SRとが相互に平行することにより、一つの移動端末と他の移動端末を側表面に貼り付け、複数の移動端末20からなる組合型端末装置30の画面が同一の水平面となり、表示の効果及び読む感覚を向上させることができる。
【0040】
本発明の一実施例では、第一磁気吸着手段が第一側表面SLから突出しないとともに、第二磁気吸着手段が第二側表面SRから突出しない。これには、以下の二つの形態が含まれている。一つは、第一磁気吸着手段が第一側表面SLの一部に所属され(或いは、第一磁気吸着手段と第一側表面SLとが同一平面となる)、第二磁気吸着手段が第二側表面SRの一部に所属され(或いは第二磁気吸着手段と第二側表面SRとが同一平面となる)、寄せ集め時に異なる移動端末における第一側表面SLと第二側表面SRとが直接に接触し相互に吸引することである。もう一つは、第一磁気吸着手段が第一側表面SLの下方に設置され、第二磁気吸着手段が第二側表面SRの下方に設置され、第一磁気吸着手段と第二磁気吸着手段が相互に吸引し、第一側表面SLと第二側表面SRとが相互に接触している一方、第一磁気吸着手段と第二磁気吸着手段が相互に接触していないことである。
【0041】
本発明の一実施例では、移動端末20に、第一側表面に設置される第一導電部と第二側表面に設置される第二導電部が含まれる。第一導電部と第二導電部は、現在の移動端末20の第一側表面が他の移動端末20の第二側表面と相互に合わさるように貼り付けられる時に、この移動端末20の第一側表面における第一導電部と他の移動端末20の第二側表面における第二導電部が相互に電気接触することにより、第一導電部と第二導電部を介して異なる移動端末間で充放電やデータ伝送を行うことができる。一つの移動端末20は、第一導電部或いは第二導電部に対応するベースを設置してもよい。ベースは、第一導電部或いは第二導電部に接触することにより充電或いはデータ伝送を行うためのものである。特に注意すべきところは、複数の移動端末20により組合型端末装置30を形成する時に、各移動端末20の寄せ集め箇所が第一磁気吸着手段と第二磁気吸着手段により相互に吸引されるため、異なる移動端末20間で第一導電部と第二導電部がぴったりと貼り付けられ、充電とデータ伝送の安定性を確保することができる。
【0042】
本発明は、上記の説明によればわかるように、第一導電部と第二導電部が直接に接触する時に、剛性に接続すれば第一導電部と第二導電部に損傷を生成する恐れがあるため、第一導電部と第二導電部との少なくとも1つは、位置する側表面に垂直する方向に一定の移動量で移動できるように、弾性材料により製造され、或いは、偏るようにバネによって押圧される。第一導電部と第二導電部とは、一定の移動量を有するため、接触時における第一導電部と第二導電部の損傷への防止を保証することができる。
【0043】
本発明は、図6に示されたように、第一導電部と第二導電部の設計案をさらに提供する。図6では、第一導電部41が複数の弓形金属板からなる。第二導電部42は、薄い金属板であり、その外部の辺縁が第二側表面SRと同一平面からなり、全体的に第二側表面SRの内部へ凹む。図6に示されたように、1つの移動端末20の第一導電部41と他の移動端末の第二導電部42が対向して移動し、最終的に第一導電部41と第二導電部42が当接する場合に、弓形金属板により製造される第一導電部41が、位置する第一側表面SLに垂直する方向に変形を生じることにより、図6における第二側表面SRと第一側表面SLとが相互に合わさるように貼り付けられる。図6は、実線部分の第一導電部41が変形前のものを示し、点線部分の第一導電部41が変形したものを示す。
【0044】
本発明は、図7に示されたように、第一導電部と第二導電部の設計案をさらに提供する。図7では、第一側表面SLが第一溝43を有し、第一導電部41が第一溝43に回転可能に接続され、例えば回転軸により第一溝43の2つ壁面に回転可能に接続される。図7に示されたように、第一導電部41は、第一溝43の外部に出るように回転して、他の移動端末の第二導電部42に接触し、第二導電部42は金属製の板ばねからなる構成である。第一導電部41は、図7における点線の部分に示されたように、第一溝43内へ回転して他の移動端末の第二導電部42との接触を断つことが可能である。
【0045】
なお、第一導電部41と第二導電部42とに係る上記した二つ種類の設計では、第一導電部41が張出位置と引返位置との間に移動可能である可動導電部として形成される。可動導電部は、張出位置に位置すると、位置する側表面に突出する。他の実施例では、第二導電部42も、可動導電部として設置されてもよい。図6と7における第二導電部42は、内部へ凹む弓形金属板として設置されてもよい。第一導電部41と第二導電部42がともに可動導電部である場合に、両者の損傷防止性能をさらに向上させることができる。
【0046】
第一導電部41と第二導電部42とに係る上記した二つ種類の設計では、可動導電部の位置する側表面に、可動導電部を収容する凹部である第一溝43を有する。他の実施例では、可動導電部である第一導電部41或いは第二導電部42を、指で回すことにより、その位置する側表面に対して張出したり、或いは引返したりする時に、凹部が穴の形状であるため、第一導電部41や第二導電部42がこの穴の形状の凹部を通して張出や引返を行う。凹部には、凹部を閉鎖しかつ凹部に接続する取外し可能な導電部蓋部を設置する。しかも、導電部蓋部が凹部を閉鎖すると、導電部蓋部の表面と導電部蓋部の位置する側表面とが同一平面となる。導電部蓋部は、このような設計により、凹部の内部への塵侵入を防止することができる。また、導電部蓋部がその位置する側表面と同一平面となるため、移動端末20の手触りに影響を与えることがない。
【0047】
以上より、第一側表面SL或いは第二側表面SRは、貼り付けと寄せ集めのためのものであり、可能であれば第一側表面SL或いは第二側表面SRに携帯電話機のボタンを設置しないようにする。移動端末20の4つ側面の全てに他の移動端末20を寄せ集める時には、第一側表面SL或いは第二側表面SRに第二溝を設置し、手動操作ボタンを、輪郭がその側表面を上回らせないように第二溝に設置してもよい。当然ながら、一実施例に、第二溝が第一溝と同じであってもよい。
【0048】
図8は、本発明の一実施例に係る左磁気吸着手段と右磁気吸着手段が設けられる移動端末の構成模式図であり、具体的には背面模式図である。図8では、移動端末20の背面50の片側に画面の幅方向に沿って配置される左磁気吸着手段と右磁気吸着手段が設けられ、図8において左磁気吸着手段と右磁気吸着手段は磁石60である。他の実施例では、左磁気吸着手段と右磁気吸着手段が異なる部材であってもよく、例えば、左磁気吸着手段が磁石であり、右磁気吸着手段が鉄製素子である。図9図10を参照すると、当該移動端末20と他の移動端末とを背中合わせに当接する場合に、当該移動端末における磁石60のN極とS極が他の移動端末における磁石S極とN極と相互に吸引することにより、2つの移動端末の背面に相互に合わさるように貼り付ける機能を有する。そして、異なる移動端末は、画面10の位置する方向に組合型端末装置30を寄せ集めることができる一方、組合型端末装置30を分解して複数の移動端末を形成する時に、移動端末が磁石を通して2つずつ吸着することができる。故に、移動端末の携帯が便宜になるだけではなく、移動端末の紛失の恐れが減少する。
【0049】
図4は本発明の一実施例による組合型端末装置の模式図である。図4は、組合型端末装置30が4つの移動端末20により寄せ集められ、図4における移動端末20の2つの長辺が額縁レスである。図5に示したように、本発明が提供した組合型端末装置30は、5つの移動端末20により画面10の幅方向に沿って寄せ集められ、かつ、寄せ集められた各移動端末20が同じ平面となり、このような画面10の長さLが組合型端末装置の幅W’となる。図5では、移動端末20が携帯電話機であり、他の実施例に、移動端末20がタブレットPCであってもよい。図4と5では、組合型端末装置の長さL’と幅W’が297mmと210mmである。つまり、図4における移動端末20の幅Wが59.4mmであり、長さLが210mmであり、L:W=3.5となる。図5における移動端末20の幅Wが74.25mmであり、長さLが210mmであり、L:W=2.8となる。図4と5における組合型端末装置により出版物の資料を表示する場合に、全画面による表示だけではなく、黒い領域がないように表示を行うことができるとともに、この時のフォントは、出版物である紙のフォントの大きさが同じである。
【0050】
組合型端末装置は、上記した図4図5に示すように、狭額縁の移動端末を用いて画面10の幅方向に沿って寄せ集められる。例えば、額縁の幅が1mmより狭いものを狭額縁として定義や限定してもよい。もちろん、額縁の幅は必要に応じて変更可能である。本発明の技術案によれば、本発明に、図4図5に示した画面10における幅方向の2つ側辺を額縁レスとする移動端末20を利用することが好ましい。この時に、各移動端末20の寄せ集め箇所は、読むことへ影響を与えないが、画面10の幅方向の2つの側辺の幅が増加すると、漸次に読むことへ悪い影響を与える恐れがある。
【0051】
図1へ戻ると、図1に示した移動端末20は、画面10を有し、画面10の幅方向に、移動端末20に対向して設置する2つの側辺が額縁レスとなる。図1では、x方向が画面の長手方向であり、y方向が画面の幅方向である。図1乃至図5からわかるように、画面10は、ほぼ矩形である。画面10は、L:W≧2.5となり、ただし、Lが画面の長さであり、Wが画面の幅である。従って、本発明の幾つか実施例では、画面10は細長い形状である。そして、画面10は、同じ幅であればより大きい表示面積を有し、言い換えると、同じ表示面積であれば、より小さい幅を有することから、人々による片手操作を便宜に行うことができる。そして、利用者が容易に携帯電話機を片手で操作すると同時に、複数の画面を用いて一列の寄せ集めによりA4用紙に対応する比率を実現しやすい。
【0052】
本発明の一実施例によれば、当該矩形の画面のアスペクト比は、以下のように制限されてもよい。
L:W=(205〜215):[(290〜304)/n],(1)、
ただし、nは正の整数、かつ、n≧2である。
そうすれば、n個の移動端末20を寄せ集めて、組合型端末装置30を形成すると、組合型端末装置30のアスペクト比が(290〜304)/(205〜215)である。つまり、移動端末20により寄せ集められた組合型端末装置30は、面積のアスペクト比がほぼ297:210に等しいことから、フォントの大きさに関わらず、画面10が全画面にて黒い領域がないように出版物の資料を表示することができる。
【0053】
本発明の好ましい実施例では、nが6以下である。そして、nの値が4或いは5である場合には、画面10が比較的に大きな表示面積を有すると共に、画面10が細長過ぎることによる移動端末20の使用に影響を与えることを防止することができる。本発明の好ましい実施例では、Wが58〜61mmであり、Lが205〜215mmである。特に、Wが60mmであり、Lが210mmである場合に、5つの移動端末20を寄せ集め、アスペクト比がほぼ297:210である組合型端末装置30を形成することができる。Wが72〜76mmであり、Lが205〜215mmである。特に、Wが74mmであり、Lが210mmである場合に、4つの移動端末20を寄せ集め、アスペクト比がほぼ297:210である組合型端末装置30を形成することができる。本発明に係る画面10と移動端末20によれば、大きな表示面積を有すると共に、片手操作に特に適合できる。複数の移動端末20を寄せ集めた組合型端末装置30は、そのアスペクト比がほぼ297:210であり、全画面にて黒い領域がないように出版物の資料を表示することができる。
【0054】
上記においては、数式(1)により説明された、移動端末の画面のアスペクト比に対する限定条件は、比較的細長い画面(例えば、アスペクト比が2.5以上である画面)に限定されておらず、他の限定条件として自由に採用されてもよい。例えば、数式(1)について、nの値が2或いは3であってもよい。この時、当該アスペクト比がほぼ1.41と2.12である。この場合に、単一画面がそれほど細長くはなく、画面を依然としてA4用紙の比率となるように寄せ集め可能である。特に、2つ或いは3つ上記の画面を寄せ集め、A4用紙の実際の大きさとほぼ同じである画面を形成する場合には、当該画面の長さLが205〜215mmとなる。
【0055】
さらに、理解するべきところは、単純に、A4用紙の実際の大きさとほぼ同じである画面を寄せ集めるために、移動端末の画面が矩形であり、ただし長さ或いは幅が205〜215mmである。複数の移動端末を寄せ集めて一列の組合型端末装置30を形成する場合に、これらの移動端末の長さ或いは幅が同じ大きさを有し、かつ、205〜215mmの間に値を取る。そして、これらの移動端末を、同じ大きさの長さ或いは幅に従って寄せ集める場合に、寄せ集められた単一矩形の画面が全体的に205〜215mmの幅を有すると共に、寄せ集められた単一矩形の画面の長さが290〜304mmである。これは、寄せ集める移動端末の数量を適当に選択したり、異なる長さを他の側に有する移動端末を選択したりすることにより実現される。典型的には、当該組合型端末装置30は、1つの携帯電話機と1つのタブレットPCを組み合わせ、或いは、1つの携帯電話機と2つのタブレットPCとを組み合わせることによりなされる。
【0056】
以上より、当業者にとって理解するべきところは、本明細書に本発明の複数の例示性の実施例を詳しく記述したが、本発明の趣旨や範囲を逸脱しない限り、本発明の開示する記載によって本発明の原理に該当する他の変形や変更を直接に取得し、或いは導出することができると言うまでもない。そのため、本発明の範囲は、これらの他の変形や変更が本願の範囲に所属していると理解されるべきである。


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10