(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6563531
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】取り外し可能ベルト位置決めシートを含む子供用セーフティシート
(51)【国際特許分類】
B60N 2/28 20060101AFI20190808BHJP
【FI】
B60N2/28
【請求項の数】27
【外国語出願】
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-3320(P2018-3320)
(22)【出願日】2018年1月12日
(65)【公開番号】特開2018-111492(P2018-111492A)
(43)【公開日】2018年7月19日
【審査請求日】2018年1月25日
(31)【優先権主張番号】62/445,392
(32)【優先日】2017年1月12日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517447828
【氏名又は名称】ワンダーランド スウィツァランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル エイ. サック
(72)【発明者】
【氏名】カーティス エム. ハーテンスタイン
(72)【発明者】
【氏名】ライアン エヌ. ミラー
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ハントリー
【審査官】
森林 宏和
(56)【参考文献】
【文献】
特開2014−028305(JP,A)
【文献】
国際公開第2012/053420(WO,A1)
【文献】
中国実用新案第201124775(CN,Y)
【文献】
特開2001−146122(JP,A)
【文献】
特開2000−071829(JP,A)
【文献】
特開2001−018696(JP,A)
【文献】
実開昭64−024637(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 2/00 − 2/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両シート上の配置に適した底面を有するシートベースであって、前記シートベースの上面から上方に突出する2つのひじ掛け、および、前記2つのひじ掛けの間の受け入れ領域を有する、シートベースと、
前記シートベースの前記受け入れ領域に設置可能であり、かつ、単独で使用するために
前記シートベースから取り外し可能であるベルト位置決めシートであって、車両シート上に配置されるように適応される底面を有するシート本体、および前記シート本体と接続されるベルトガイドを含み、前記ベルトガイドは、前記シート本体から上方に突出する配備位置、および前記シート本体に設けられる格納用空洞にしまい込まれる格納位置を有し、
前記ベルト位置決めシートは、前記格納位置にある前記ベルトガイドと共に前記シートベースの前記受け入れ領域に配置される、ベルト位置決めシートと、
を備える子供用セーフティシートであって、
前記ベルトガイドは、拘束ベルトを通すためのベルト用細穴を含み、前記ベルト用細穴は、前記拘束ベルトのねじれを防止するような寸法に作られ、かつ、前記拘束ベルトを前記ベルト用細穴に挿入するために前記ベルトガイドの前縁に前部開口部を有し、前記前部開口部は、前記前縁ではより大きく、前記ベルト用細穴の内部に向かって狭いテーパ状である、子供用セーフティシート。
【請求項2】
前記ベルト用細穴は後端をさらに有し、前記ベルト用細穴の前記後端は、前記ベルトガイドが前記配備位置にある時、前記前部開口部より高く位置することを特徴とする、請求項1に記載の子供用セーフティシート。
【請求項3】
前記ベルトガイドは前記シート本体と旋回可能に接続され、前記ベルトガイドは前記配備位置と前記格納位置との間で前記シート本体に対して回転可能であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の子供用セーフティシート。
【請求項4】
前記格納用空洞は前記シート本体の前記底面に設けられ、前記ベルトガイドは前記格納用空洞において受けられるように前記底面の方へ回転可能であることを特徴とする、請求項3に記載の子供用セーフティシート。
【請求項5】
前記ベルト位置決めシートは、前記シート本体と固定して接続される引っ掛け部、および、前記シート本体と旋回可能に接続されるコネクタをさらに備え、前記ベルト位置決めシートは、前記シートベースと係合した前記引っ掛け部、および下方に突出し、かつ前記シートベース上に設けられる固着用細穴に少なくとも部分的に受けられる前記コネクタと共に、前記シートベース上に設置可能であることを特徴とする、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の子供用セーフティシート。
【請求項6】
前記引っ掛け部は前記シート本体とその後端で固定して接続されることを特徴とする、
請求項5に記載の子供用セーフティシート。
【請求項7】
前記ベルト位置決めシートは、前記シートベースに取り付けるために前記シート本体と旋回可能に接続されるコネクタをさらに含み、前記コネクタは、前記コネクタが前記シート本体にしまい込まれる格納位置と、前記コネクタが前記シート本体の前記底面から下方に突出する配備位置との間で回転可能であることを特徴とする、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の子供用セーフティシート。
【請求項8】
前記ベルト位置決めシートは、前記シート本体の前記底面から下方に突出し、かつ前記シートベース上に設けられた固着用細穴に少なくとも部分的に受けられる前記コネクタと共に前記シートベース上に設置可能であり、前記シートベースは、前記コネクタが前記シートベースの前記固着用細穴において少なくとも部分的に受けられる時、前記コネクタと
係合するように作用可能である掛け金をさらに含むことを特徴とする、請求項7に記載の子供用セーフティシート。
【請求項9】
前記シートベースは前記掛け金と接続される解除部分をさらに含み、前記解除部分は、
前記ベルト位置決めシートを前記シートベースから取り外すために前記掛け金が前記コネクタから外れるように作用可能であることを特徴とする、請求項8に記載の子供用セーフティシート。
【請求項10】
前記受け入れ領域は、前記シートベースの前記上面に設けられる位置決め用空洞を含むことを特徴とする、請求項1〜9のうちいずれか一項に記載の子供用セーフティシート。
【請求項11】
前記受け入れ領域は前記シートベースの下面に設けられる空洞を含むことを特徴とする、請求項1〜9のうちいずれか一項に記載の子供用セーフティシート。
【請求項12】
前記ベルト位置決めシートは、前記ベルトガイドを通して設置されるベルトに連結するように作用可能であるベルトポジショナーをさらに含み、前記ベルトポジショナーは、前記シート本体に設けられた格納室に位置決め可能であり、かつ使用のために前記シート本体の外部に配備可能であることを特徴とする、請求項1〜11のうちいずれか一項に記載の子供用セーフティシート。
【請求項13】
前記シート本体は板状であることを特徴とする、請求項1〜12のうちいずれか一項に記載の子供用セーフティシート。
【請求項14】
前記シートベースに対する取り付けおよび分離を行うように作用可能な背もたれをさらに備える、請求項1〜13のうちいずれか一項に記載の子供用セーフティシート。
【請求項15】
子供用セーフティシートに組み込み可能であり、かつ単独で使用するために分離可能であるベルト位置決めシートであって、
板状であり、車両シート上に配置されるように適応される底面を有するシート本体と、
前記シート本体と接続されるベルトガイドであって、前記シート本体から上方に突出する配備位置、および前記シート本体に設けられる格納用空洞にしまい込まれる格納位置を有し、前記ベルト位置決めシートは、前記格納位置にある前記ベルトガイドと共に子供用セーフティシートに組み込み可能である、ベルトガイドと、
子供用セーフティシートにおいて前記ベルト位置決めシートを取り付けるために前記シート本体と接続される連結構造と、を備え、
前記ベルトガイドは、拘束ベルトを通すためのベルト用細穴を含み、前記ベルト用細穴は、前記拘束ベルトのねじれを防止するような寸法に作られ、かつ、前記拘束ベルトを前記ベルト用細穴に挿入するために前記ベルトガイドの前縁に前部開口部を有し、前記前部開口部は、前記前縁ではより大きく、前記ベルト用細穴の内部に向かって狭いテーパ状である、ベルト位置決めシート。
【請求項16】
前記ベルト用細穴は後端をさらに有し、前記ベルト用細穴の前記後端は、前記ベルトガイドが前記配備位置にある時に前記前部開口部より高く位置することを特徴とする、請求項15に記載のベルト位置決めシート。
【請求項17】
前記ベルトガイドは前記シート本体と旋回可能に接続されることを特徴とする、請求項15又は16に記載のベルト位置決めシート。
【請求項18】
前記格納用空洞は前記シート本体の前記底面に設けられ、前記ベルトガイドは前記格納用空洞において受けられるように前記底面の方へ回転可能であることを特徴とする、請求項17に記載のベルト位置決めシート。
【請求項19】
前記連結構造は、子供用セーフティシートのシートベースに取り付けるために前記シート本体と旋回可能に接続されるコネクタを備え、前記コネクタは、前記コネクタが前記シート本体にしまい込まれる格納位置と、前記コネクタが前記シート本体の前記底面から下方に突出する配備位置との間で回転可能であることを特徴とする、請求項15〜18のうちいずれか一項に記載のベルト位置決めシート。
【請求項20】
前記連結構造は、前記シート本体とこの外縁で固定して接続される引っ掛け部を備えることを特徴とする、請求項15〜18のうちいずれか一項に記載のベルト位置決めシート。
【請求項21】
前記連結構造は、前記シート本体と固定して接続される引っ掛け部、および、前記シート本体と旋回可能に接続されるコネクタを備え、前記ベルト位置決めシートは、子供用セーフティシートのシートベースと係合した前記引っ掛け部、および下方に突出し、かつ該シートベース上に設けられる固着用細穴に少なくとも部分的に受けられる前記コネクタと共に、前記シートベース上に設置可能であることを特徴とする、請求項15〜18のうちいずれか一項に記載のベルト位置決めシート。
【請求項22】
前記引っ掛け部は前記シート本体とその後端で固定して接続されることを特徴とする、請求項21に記載のベルト位置決めシート。
【請求項23】
前記ベルトガイドを通して設置されるベルトに連結されるように作用可能であるベルトポジショナーをさらに備え、前記ベルトポジショナーは、前記シート本体に設けられた格納室に位置決め可能であり、かつ使用のために前記シート本体の外部に配備可能である、
請求項15〜22のうちいずれか一項に記載のベルト位置決めシート。
【請求項24】
前記ベルトガイドは、前記シート本体の一側に略平行である旋回軸を中心に前記シート本体と旋回可能に接続されることを特徴とする、請求項15〜23のうちいずれか一項に記載のベルト位置決めシート。
【請求項25】
板状であり、車両シート上に配置されるように適応される底面を有するシート本体と、
前記シート本体と接続されるベルトガイドであって、前記シート本体から上方に突出する配備位置、および前記シート本体に設けられる格納用空洞にしまい込まれる格納位置を有し、前記格納用空洞は前記シート本体の前記底面に設けられる、ベルトガイドと、
を備えるベルト位置決めシートであって、
前記ベルトガイドは、拘束ベルトを通すためのベルト用細穴を含み、前記ベルト用細穴は、前記拘束ベルトのねじれを防止するような寸法に作られ、かつ、前記拘束ベルトを前記ベルト用細穴に挿入するために前記ベルトガイドの前縁に前部開口部を有し、前記前部開口部は、前記前縁ではより大きく、前記ベルト用細穴の内部に向かって狭いテーパ状である、ベルト位置決めシート。
【請求項26】
前記ベルトガイドを通して設置されるベルトに連結するように作用可能であるベルトポジショナーをさらに備え、前記ベルトポジショナーは、前記シート本体に設けられた格納室に位置決め可能であり、かつ使用のために前記シート本体の外部に配備可能である、請求項25に記載のベルト位置決めシート。
【請求項27】
前記ベルトポジショナーは車両シートベルトの肩掛けベルトに連結するように作用可能であることを特徴とする、請求項26に記載のベルト位置決めシート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、子供用セーフティシートに関する。
【背景技術】
【0002】
現在市販されている多くのブースターシート製品は、ブースターシートと、子供の成長に応じて背もたれのないブースターシートに変換できる取り外し可能背もたれとの組み合わせとして販売されている。ブースターシートに座らせるべき子供の法的年齢要件は増加し続けており、現在のブースターシートは10歳までの子供達に対して定められている。
子供は、10歳には、種々の介助者によって運ばれることが可能である。例えば、親が子供を学校で降ろし、別の介助者がその子供を放課後車で迎えに行く場合がある。既存のブースターシートは通常、大きくかさばるため、子供がブースターシートを運搬することは困難である、または介助者が複数のブースターシートを購入する必要がある。
【0003】
従って、費用効率が高い製造が可能であり、かつ、少なくとも前述の問題点に対処することが可能である改良された子供用セーフティシートに対する必要性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、子供の年齢に従って異なる使用配置構成に柔軟に変換可能にできる子供用セーフティシートについて記載している。
子供用セーフティシートは、シートベースおよびベルト位置決めシートを含む。シートベースは、車両シート上の配置に適した底面、シートベースの上面から上方に突出する2つのひじ掛け、および、2つのひじ掛けの間の受け入れ領域を有する。ベルト位置決めシートは、シートベースの受け入れ領域に設置可能であり、かつ、単独で使用するためにシートベースから取り外し可能であり、ベルト位置決めシートは、車両シート上に配置されるように適応される底面を有するシート本体、およびシート本体と接続されるベルトガイドを含み、ベルトガイドは、シート本体から上方に突出する配備位置、およびシート本体に設けられる格納用空洞にしまい込まれる格納位置を有し、ベルト位置決めシートは、格納位置においてベルトガイドと共にシートベースの受け入れ領域に配置される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
さらに、本願は、子供用セーフティシートに組み込み可能であり、かつ単独で使用するために分離可能であるベルト位置決めシートを提供する。
ベルト位置決めシートは、板状のシート本体と、シート本体と接続されるベルトガイドと、子供用セーフティシートにおいてベルト位置決めシートを取り付けるためにシート本体と接続される連結構造とを含む。シート本体は、車両シート上に配置されるように適応される底面と、シート本体と接続されるベルトガイドとを有し、ベルトガイドは、シート本体から上方に突出する配備位置、およびシート本体に設けられる格納用空洞にしまい込まれる格納位置を有し、ベルト位置決めシートは、格納位置においてベルトガイドと共に子供用セーフティシートに組み込み可能である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】シートベース、ベルト位置決めシート、および背もたれを含む子供用セーフティシートの一実施形態を示す前部斜視図である。
【
図2】
図1に示される子供用セーフティシートの後部斜視図である。
【
図4】背もたれのないブースターシートを形成するためにシートベース上に設置されるベルト位置決めシートを示す前部斜視図である。
【
図5】背もたれのないブースターシートを形成するためにシートベース上に設置されるベルト位置決めシートを示す後部斜視図である。
【
図7】異なる配置構成のベルト位置決めシートだけを示す斜視図である。
【
図8】異なる配置構成のベルト位置決めシートだけを示す斜視図である。
【
図9】異なる配置構成のベルト位置決めシートだけを示す斜視図である。
【
図10】異なる配置構成のベルト位置決めシートだけを示す斜視図である。
【
図11】シートベースと組み付けたベルト位置決めシートを示す断面図である。
【
図12】シートベースの別形構成を示す斜視図である。
【
図13】ベルト位置決めシート上に設けられるベルトガイドの違った別形構成を示す概略図である。
【
図14】ベルト位置決めシートをシートベースに位置決めする別形配置構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1〜
図11は、子供用セーフティシート100の一実施形態を示すさまざまな概略図である。子供用セーフティシート100は、シートベース104およびベルト位置決めシート106から成るシート部102と、頭支え110を有する背もたれ108とを含むことが可能である。
子供用セーフティシート100は、この上に受けられる子供の年齢に従って異なる使用配置構成を有することが可能である。例えば、背もたれ108は、年少の子供を座らせるためにシートベース104に取り付け可能であり、かつ、シートベース104、およびこの上に配設されたベルト位置決めシート106が、年長の子供を座らせるためのブースターシートを形成できるように、シートベース104から分離可能である。子供がさらに成長すると、ベルト位置決めシート106は、車両シートに子供を座らせるために単独で使用するためにシートベース104から取り外し可能である。
図1および
図2は、子供用セーフティシート100全体を形成するために組み付けられる、シートベース104、ベルト位置決めシート106、および背もたれ108を示す、前部斜視図および後部斜視図である。
図3は、背もたれ108だけを示す斜視図である。
図4および
図5は、背もたれ108のないブースターシートを形成するためにシートベース104上に設置されるベルト位置決めシート106を示す前部斜視図および後部斜視図である。
図6は、シートベース104だけを示す斜視図である。
図7〜
図10は、ベルト位置決めシート106だけを示す斜視図である。
図11は、シートベース104と組み付けたベルト位置決めシート106を概略的に示す部分断面図である。
【0008】
図1〜
図6を参照する。シートベース104は、車両シート上の配置に適した底面112、およびシートベース104の上面116から上方に突出する2つのひじ掛け114を有することが可能である。構成の一例によると、シートベース104は、例えば、剛性シェル本体118を含むことが可能であり、底面112および上面116はシェル本体118の2つの相対する表面であってよく、2つのひじ掛け114は、シェル本体118とこの左側および右側で固定して接続可能である。シェル本体118およびひじ掛け114は、限定しないがプラスチックを含むことが可能である剛性材料から作られてよい。さらに、シェル本体118の左側および右側は、カップホルダといった、対応して接続される物品容器119であってよい。
【0009】
図2および
図5により良く示されるように、シェル本体118の後部は、車両シート上に設けられる固定された固着構造に取り付けるための複数のコネクタ120を含むことが可能である。コネクタ120は、例えばISOFIXコネクタとすることが可能である。
背もたれ108をシートベース104に取り付けるために、シェル本体118の後部は、1つまたは複数の横棒121をさらに含むことが可能であり、背もたれ108の下端は、横棒121を留めるように作用可能である1つまたは複数の留め金具123を含むことが可能である。背もたれ108は、留め金具123を横棒121と係合することによって、シートベース104に取り付け可能であり、留め金具123を横棒121から外すことによってシートベース104から分離可能である。
【0010】
図5を参照する。一実施形態によると、シートベース104は、綱117を介してシェル本体118に連結されるベルトポジショナー115をさらに含むことが可能である。ベルトポジショナー115は、ベルトを通すためのベルト孔115A、およびベルト孔115Aにベルトを挿入するためのスリット115Bを有してよい。
使用時に、ベルトポジショナー115は、車両シートベルトの肩掛けベルトに連結されてよい。使用されない時、ベルトポジショナー115は車両シートベルトの肩掛けベルトから分離可能である。使用されないベルトポジショナー115は、シートベース104上に設けられた格納室122に格納可能である。例えば、格納室122は、シートベース104のシェル本体118の後部に設けられてよい。
【0011】
図1および
図4〜
図6を参照する。シートベース104は、ベルト位置決めシート106を少なくとも部分的に受けるように構成される2つのひじ掛け114の間の受け入れ領域124を有することが可能である。
構成の一例によると、受け入れ領域124は、シートベース104の上面116に設けられる(
図6により良く示される)位置決め用空洞124Aを含むことが可能である。位置決め用空洞124Aは、ベルト位置決めシート106の空洞と実質的に適合する寸法を有してよい。例えば、位置決め用空洞124Aは、ベルト位置決めシート106の幅と実質的に適合した幅W、および、ベルト位置決めシート106の長さと実質的に適合した長さLを有することが可能である。さらに、位置決め用空洞124Aの深さDは、ベルト位置決めシート106の厚さと実質的に適合可能である。このように、ベルト位置決めシート106は位置決め用空洞124Aにぴったりとフィット可能である。
【0012】
図1および
図4〜
図6に示される例では、位置決め用空洞124Aはシートベース104の前部で開放され、これによって、ベルト位置決めシート106の取り外しおよび/または配置のために位置決め用空洞124Aの内部への進入を容易にできる。しかしながら、他の配置構成が可能であることは理解されるであろう。
例えば、
図12のように、位置決め用空洞124Aが位置決め用空洞124Aにおけるベルト位置決めシート106の水平移動を防止する側壁によって全体的に取り囲まれてよく、それによって、ベルト位置決めシート106は、垂直方向での、位置決め用空洞124Aでの設置および該空洞からの取り外しのみが可能になる。
【0013】
図7〜
図10を参照する。ベルト位置決めシート106は、シートベース104の受け入れ領域124において設置可能であり、かつ、車両シートに子供を座らせるための単独に使用するためにシートベース104から取り外し可能である。一実施形態によると、ベルト位置決めシート106はシート本体126および2つのベルトガイド128を含むことが可能である。
【0014】
シート本体126は、子供を座らせることが可能である上面130、および、ベルト位置決めシート106が単独で使用される時に車両シート上に配置されるように適応される底面132を有することが可能である。
シート本体126は、形状およびサイズをコンパクトにして、シートベース104の受け入れ領域124におけるこの携帯性および配置を助長することが可能である。例えば、シート本体126はシートベース104より小さい寸法を有する板状とすることが可能である。構成の一例によると、シート本体126は、限定しないがプラスチックを含むことが可能である剛性材料から作られてよい。
【0015】
ベルト位置決めシート106が車両シート上で単独で使用される時、2つのベルトガイド128は、拘束ベルト(例えば、車両シートベルト)を横断させるようにガイドするために使用される。一実施形態によると、2つのベルトガイド128は、シート本体126の左側および右側に略平行とすることが可能である2つの旋回軸134を中心にシート本体126の左側および右側と旋回可能にそれぞれ接続できる。ベルトガイド128は、例えばプラスチックを含むことが可能である剛性材料、および金属材料などから作られることが可能である。
シート本体126の左側および右側のそれぞれのベルトガイド128は、ベルトガイド128が、使用するためにシート本体126の上面130の上で上方に突出できる(
図9に示される)配備位置と、ベルトガイド128がシート本体126に設けられた格納用空洞136にしまい込まれることが可能である(
図8に示される)格納位置との間で、シート本体126に対して回転できる。例えば、格納用空洞136は、シート本体126の底面132に設けられることが可能であり、ベルトガイド128は、格納用空洞136において受けられるように底面132の方へ回転可能である。ベルト位置決めシート106は、格納位置で2つのベルトガイド128と共にシートベース104の受け入れ領域124に配置可能である。
【0016】
図8〜
図10を参照する。2つのベルトガイド128は同じ構造を有することが可能である。例えば、それぞれのベルトガイド128は、拘束ベルト(例えば、車両シートベルト)の配置を受けるように構成されるベルト孔138を有することが可能である。ベルト孔138は、シート本体126の後端126Aに対して前方位置に配設される。
ベルトガイド128の前縁140は、拘束ベルトをベルト孔138に挿入するためのスリット142Aを有することが可能である。スリット142Aは、受けられる拘束ベルトをベルト孔138が制限できるようにベルト孔138より狭い。ベルトガイド128が配備位置にある時、ベルト孔138は傾斜した外形を有してよく、それによって、ベルト孔138の後端142Bはスリット142Aより高く、かつ、シート本体126の後端126Aに対して前方位置に位置決めされる。
【0017】
図13は、ベルトガイド128の別の適した構成を示す概略図である。
図13に示されるベルトガイド128は、先に説明されたベルト孔138ではなく、拘束ベルトの配置を受けるように構成されるベルト用細穴138’を有することが可能である。
ベルト用細穴138’は、ベルトガイド128の前縁140における前部開口部142A’、および閉鎖された後端142B’を有することが可能である。ベルト用細穴138’は、配置される拘束ベルトのねじれを防止するように狭くてよい。前部開口部142A’は、ベルトガイド128の前縁140ではより大きく、ベルト用細穴138’の内部に向かって狭いテーパ状とすることが可能であり、それによって、拘束ベルトの挿入を容易にする。ベルト用細穴138’の後端142B’は、前部開口部142A’より高く、かつベルトガイド128が配備位置にある時にシート本体126の後端126Aに対して前方位置に位置することが可能である。
【0018】
使用中、2つのベルトガイド128は、ベルト位置決めシート106に座る子供の大腿部に対して前方下に拘束ベルトを位置決めできる。それによって、拘束ベルトは、効果的な保護をもたらすより適したやり方で、子供に対して交差するように巻き付け可能である。
【0019】
図10を参照する。ベルト位置決めシート106は、ベルトガイド128を通して設置される拘束ベルトに連結するように作用可能であるベルトポジショナー146をさらに含むことが可能である。ベルトポジショナー146は、シートベース104のベルトポジショナー115と同様であってよく、ベルトを通すためのベルト孔146A、およびベルトをベルト孔146Aに挿入するためのスリット146Bを含んでよい。さらに、ベルトポジショナー146は、典型的なひもであってよい綱147によって、ベルト位置決めシート106のシート本体126に連結可能である。
使用時に、ベルトポジショナー146は、シート本体126の外部に配備可能であり、車両シートベルトの肩掛けベルトに連結される。使用されない時、ベルトポジショナー146は車両シートベルトの肩掛けベルトから分離されてよい。使用されないベルトポジショナー146および綱147は、シート本体126に設けられた格納室148に配置されてよい。格納室148はシート本体126の底部に設けられてよい。シート本体126と接続される旋回式カバー150は、格納室148を開閉するように作用可能であってよい。
【0020】
図6〜
図10を参照する。ベルト位置決めシート106は、ベルト位置決めシート106をシートベース104に取り付けるための連結構造151をさらに含むことが可能である。一実施形態によると、連結構造151は、シート本体126とこの外縁で固定して接続される引っ掛け部152、および、シート本体126と連結されるコネクタ154を含むことが可能である。例えば、引っ掛け部152は、シート本体126の後端126Aと固定して接続可能であり、コネクタ154は、引っ掛け部152に対して前方位置でシート本体126と連結可能である。
構成の一例によると、引っ掛け部152は突出するへりとして形成されてよい。構成の一例によると、コネクタ154は、シート本体126と移動可能に接続される一体部分として設けられてよい。例えば、コネクタ154は、シート本体126と旋回可能に接続でき、コネクタ154がシート本体126にしまい込まれる格納位置と、コネクタ154がシート本体126の底面132から下方に突出する配備位置との間でシート本体126に対して回転可能である。構成の一例によると、シート本体126の底面132は、空洞156を含むことが可能であり、コネクタ154は、格納位置で空洞156において少なくとも部分的に受けられてよい。
【0021】
図4〜
図11を参照する。ベルト位置決めシート106がシートベース104の受け入れ領域124に設置される時、引っ掛け部152はシートベース104上に設けられた対応する構造と係合できる。例えば、引っ掛け部152は、シートベース104上に設けられた(
図6により良く示される)開口部158と係合可能である。開口部158は、典型的には、位置決め用空洞124Aの後部側壁を通して形成されてよい。
さらに、下方に突出するベルト位置決めシート106のコネクタ154は、シートベース104の(
図6により良く示される)固着用細穴160に少なくとも部分的に受けられることが可能である。例えば、固着用細穴160は、ベルト位置決めシート106が配置かつ支持可能である位置決め用空洞124Aの主要面162上で開放されてよい。コネクタ154は固着用細穴160において少なくとも部分的に受けられるが、シートベース104に設けられる(
図11により良く示される)掛け金164は、ベルト位置決めシート106をシートベース104と共に保持するように、コネクタ154と係合できる。
【0022】
図6および
図11を参照する。掛け金164は、シートベース104のシェル本体118と移動可能に組み付けられる。例えば、掛け金164はシェル本体118と摺動可能に接続されてよく、それによって、掛け金164は、コネクタ154上に設けられた(
図10により良く示される)開口部154Aと係合するように後方に摺動でき、かつ、コネクタ154から外れるように前方に摺動できる。
さらに、シートベース104は、それぞれ掛け金164と接続されるばね166および解除部分168を含むことが可能である。ばね166は、シートベース104のシェル本体118、および掛け金164とそれぞれ接続される2つの端部を有することが可能である。解除部分168は、シートベース104の前側で露出可能であり、シェル本体118と摺動可能に接続できる。解除部分168は、ベルト位置決めシート106をシートベース104から取り外すためにコネクタ154から外れるように移動させるために、掛け金164を押し動かすように作用可能である。
【0023】
子供用セーフティシート100を異なる使用配置構成に変換するための典型的な作用について、
図1〜
図11を参照して以降で説明する。
年少の子供を座らせるために、背もたれ108は、背もたれ108の留め金具123をシートベース104上に設けられた横棒121と係合することによって、シートベース104に取り付け可能である。さらに、ベルト位置決めシート106は、格納位置でベルトガイド128と共にシートベース104上に設置可能である。ベルト位置決めシート106の設置は、ベルト位置決めシート106の引っ掛け部152をシートベース104における開口部158と係合すること、および、ベルト位置決めシート106が位置決め用空洞124Aにおいて位置決めされ、かつコネクタ154がシートベース104の固着用細穴160に受けられるまで、下方に突出するコネクタ154と共に、位置決め用空洞124Aの方へベルト位置決めシート106を回転させることを含むことが可能である。
コネクタ154が固着用細穴160に挿入すると、ばね166によって付勢された掛け金164はコネクタ154を係合できる。掛け金164およびコネクタ154、ならびに引っ掛け部152および開口部158のそれぞれの係合によって、ベルト位置決めシート106を適所にロックできる。それによって、シートベース104、ベルト位置決めシート106、および背もたれ108の組み付けによって、ベルト位置決めシート106に座る子供を受けることが可能である、
図1および
図2に示される子供用セーフティシート100を形成できる。
【0024】
年長の子供を座らせるために、背もたれ108はシートベース104から取り外し可能であるが、ベルト位置決めシート106はシートベース104に取り付けられたままである。それによって、シートベース104およびベルト位置決めシート106は、ベルト位置決めシート106に座る子供を受けることが可能である、
図4および
図5に示される背もたれがないブースターシートを形成できる。
【0025】
子供が年をとるに従い、ベルト位置決めシート106は、シートベース104から取り外し可能であり、車両シートに子供を座らせるために、単独での使用が可能である。位置決めシート106をシートベース104から取り外すために、解除部分168は、掛け金164がコネクタ154から外れるように移動させるために押し動かされるように、作動させることが可能である。その後、ベルト位置決めシート106はシートベース104から取り外し可能である。
シートベース104から分離されたベルト位置決めシート106は、車両シートと接触しているシート本体126の底面132によって車両シート上に設置できる。コネクタ154は、空洞156で受けられるこの格納位置にすることが可能であり、ベルト位置決めシート106は車両シート上に置かれる。子供が、2つのベルトガイド128の間でシート本体126の上面130上に座った後、車両シートベルトは、上面130から上方に突出するようにベルトガイド128を通して延在し、かつ子供の身体に対して交差するように巻き付けるように設置可能であり、外方に配備されたベルトポジショナー146は、車両シートベルトの肩掛けベルトに連結できる。
ベルトガイド128は、2つのベルトガイド128の間で上面130に座る子供のサイズに適応するように自由に回転できる。例えば、それぞれのベルトガイド128の調節の範囲は、ベルトガイド128がシート本体126に略垂直に上方に上昇する鉛直位置と、ベルトガイド128が鉛直位置から約60度外方に傾けられる外方傾斜位置との間で画成された約60度の角度範囲を含むことが可能であるが、限定ではない。
【0026】
先述した実施形態は、シートベース104上に設置されたベルト位置決めシート106が座る際の支持体としての役割を果たすことが可能である配置構成を提供する。しかしながら、他の配置構成が可能であってよいことは理解されるであろう。
図14は、ベルト位置決めシート106を配置するための受け入れ領域124’がシートベース104の下面に、かつ2つのひじ掛け114の間に設けられる空洞170を含むことが可能である、別の例を示す斜視図である。使用されない時のベルト位置決めシート106は空洞170に格納できる。
図14の例では、シートベース104が車両シートに子供を座らせるために使用される時、子供は、シートベース104の上面に直接座ることが可能である。
【0027】
本明細書に説明された構造の利点は、子供の年齢に従って異なる使用配置構成に変換可能な子供用セーフティシートを提供できるようにすることを含む。子供用セーフティシートは、完全な子供用セーフティシートを形成するために共に組み付けできる、または単独で使用するために分離できる、シートベース、背もたれ、およびベルト位置決めシートを含むことが可能であり、これによって、より大きな柔軟性を与え、かつ、子供用セーフティシートの耐用年数を伸ばすことが可能である。
【0028】
子供用セーフティシートの実現は、特定の実施形態の文脈において説明されている。これらの実施形態は、例示であり、限定することを意味しない。多くの変形、修正、追加、および改良が可能である。これらのならびに他の変形、修正、追加、および改良は、この後の特許請求の範囲において画成されるように本発明の範囲内にあるとしてよい。