(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
自動構成において、前記受信することは、ハイブリッド入力デバイスから、第2の所定の数のタッチイベントの発生の後に第1の所定の数のタッチイベントを受信することを備える、請求項1に記載の方法。
ウルトラソニック追跡アルゴリズムをチューニングするためのコンピュータプログラム製品であって、その上に命令を有する非一時的なコンピュータ可読媒体を備え、前記命令は、
無線通信デバイスに、タッチスクリーン座標点およびウルトラソニック座標点を受信させるためのコードと、
前記無線通信デバイスに、前記タッチスクリーン座標点と前記ウルトラソニック座標点とを比較させるためのコードと、
前記無線通信デバイスに、前記比較に基づいて、前記ウルトラソニック追跡アルゴリズムのためのチューニングパラメータを決定させるためのコードと
を備える、コンピュータプログラム製品。
前記無線通信デバイスに受信させるための前記コードは、前記無線通信デバイスに、ハイブリッド入力デバイスから、第2の所定の数のタッチイベントの発生の後に第1の所定の数のタッチイベントを受信させるためのコードを備える、請求項11に記載のコンピュータプログラム製品。
前記無線通信デバイスに、温度および湿度のうちの1つまたは複数による不精確さをオフセットするために、前記チューニングパラメータを適用させるためのコードをさらに備える、請求項11に記載のコンピュータプログラム製品。
半自動構成において、受信するように実行可能である前記命令は、タッチスクリーンにハイブリッド入力デバイスをタッチするプロンプトを示すように実行可能である命令を備える、請求項15に記載の装置。
自動構成において、受信するように実行可能である前記命令は、ハイブリッド入力デバイスから、第2の所定の数のタッチイベントの発生の後に第1の所定の数のタッチイベントを受信するように実行可能である命令を備える、請求項15に記載の装置。
温度および湿度のうちの1つまたは複数による不精確さをオフセットするために、前記チューニングパラメータを適用するように実行可能である命令をさらに備える、請求項15に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[0026]いくつかのモバイルデバイス(例えば、スマートフォン、タブレット)は、超音波(ultrasound)技術に基づいて入力デバイス(例えば、スタイラス、ペン)を利用することができ、すなわち、超音波ベースのポジション(position)計算のための専用ソフトウェアが、モバイルデバイス上で実行されることができる。加えて、タッチスクリーンスタイラス技術がまた、良い精確さおよびパフォーマンスのみならず使用改善のために使用されうる(例えば、S−ペンソフトウェア開発者キット)。アプリケーションを実行しているモバイルデバイスは、ポインティングのために使用される入力デバイスに関する異なる要件を有しうる、すなわち、通常のタッチスクリーンスタイラスは、モバイルデバイスのディスプレイ上での簡単なハンドライティング、標準ユーザインタフェースおよびゲームのために比較的うまく機能しうるが、超音波ペン/スタイラスは、それがより精確(precise)であるので、(モバイルデバイスの近くでの)オフディスプレイのハンドライティングにとってより有利でありうる。不都合なことに、超音波ベースのポジション計算の精確さは、環境条件、例えば、温度および湿度、に依存する。
【0016】
[0027]本システムおよび方法は、次の課題のうちのいくつかを解決しうる。第1に、モバイルデバイス上の異なるタイプのアプリケーションのために2つの異なる(標準タッチスクリーンおよびウルトラソニック)入力デバイスを必要とすることは、費用がかかり、ユーザにとって不便でありうる。第2に、追加のモバイルリソース(例えば、センサ)が、ウルトラソニックペンポジションを計算するモバイルアルゴリズムの周期的なチューニングのために必要とされる。いくつかの構成では、モバイルデバイスは、所定の超音波パターンを周期的に送信し、エコーされた(echoed)超音波パターンを受信した際に、このアルゴリズムをチューニングする。しかしながら、これは、それが追加のモバイルデバイスリソース(スピーカまたはイヤピース(earpiece))を使用しうるので、問題となりうる。これはまた、オーディオ/音声送信との同時並行性(concurrency)の課題を生じうる。
【0017】
[0028]これらの問題を解決するために、本システムおよび方法は、モバイルデバイス上のチューニングモジュールと、ハイブリッド入力デバイスとを含むことができ、すなわち、チューニングモジュールは、モバイルデバイスで実行中の超音波ベースのポジション計算モジュールと共に動作することができる。ハイブリッド入力デバイスは、オンディスプレイユーザインタフェースアクティビティ用の1つのタッチスクリーンスタイラス、オフディスプレイ超音波ベースのハンドライティングまたはドローイング用の単色または多色ペン、超音波送信機およびハイブリッド入力デバイスのタッチスクリーンモードまたはウルトラソニックモードを選択するための制御要素(例えば、制御ボタン)を含みうる。したがって、単一のハイブリッド入力デバイスが、タッチスクリーン機能とウルトラソニックオフディスプレイ機能の両方を含むことができ、上記に説明された第1の問題を解決する。
【0018】
[0029]このようなデバイスおよびチューニングモジュールはまた、第2の課題を解決しうる。具体的には、タッチスクリーンスタイラスによるオンディスプレイタッチング中に、デバイスの超音波送信機は、超音波パターンを周期的に放出(eject)しうる。チューニング期間中、チューニングモジュールは、タッチスクリーンドライバからのタッチスクリーン座標および導出されたウルトラソニック点を得て、タッチスクリーン座標とウルトラソニック座標の比較の際にチューニングパラメータを計算しうる。これは、ウルトラソニックアルゴリズムチューニングのための高価なモバイルデバイスリソースの使用(例えば、センサ)を回避しうる。ここで使用される場合、「ウルトラソニック」という用語は、人間の聴覚を超える周波数帯域、例えば、25〜80KHz、20〜80KHzなどを称する。
【0019】
[0030]
図1は、ハイブリッド入力デバイス102が使用されうる無線通信システム100を例示するブロック図である。システム100では、ハイブリッド入力デバイス102は、無線通信デバイス104と通信しうる。無線通信デバイス104はまた、モバイルデバイス、モバイル局、加入者局、クライアント、クライアント局、ユーザ機器(UE)、リモート局、アクセス端末、モバイル端末、端末、ユーザ端末、加入者ユニットなどとも称されうる。通信デバイスの例は、ラップトップまたはデスクトップコンピュータ、セルラ電話、スマートフォン、無線モデム、電子リーダ、タブレットデバイス、ゲーミングシステムなどを含む。これらのデバイスのいくつかは、1つまたは複数の業界標準にしたがって動作しうる。本システムおよび方法は、無線通信デバイス104を使用して説明および例示される一方で、任意の適切な電子デバイスが使用されうる。「ハイブリッド入力デバイス」および「ハイブリッドペン」という用語は、ここで交換可能に使用されうる。
【0020】
[0031]ウルトラソニック技術は、ある特定のデバイスのロケーションを追跡するために使用されうる。例えば、デジタルペンは、デジタルデバイスにハンドライティングまたはドローイングを転送する手段としてウルトラソニック追跡を使用しうる。1つの構成では、専用ウルトラソニック受信機は、ハンドライティング作業領域にクリップによって取り付けられうる(attached)。(受信機と相対的な)作業領域ポジションおよびサイズは、較正プロセス中に点計算アルゴリズムに供給されうる。ユーザは、作業領域における所定の点(例えば、4隅と中央)を順次に指し示すように較正アプリケーションによってプロンプトされうる。作業領域に相対的な、受信機の座標系(RCS0)ポジションは、作業領域が受信機に取り付けられるまで変更されることができない。受信機は、(受信機のマイクロフォンによって収集されたウルトラソニックデータに基づいて)RCS0における点を計算し、ユニバーサルシリアルバス(USB)接続を介して、ホストにペンのスイッチステータス(例えば、アップ/ダウン)を用いてそれらを渡しうる。ホストは、受信されたポイントをそのデスティネーションウィンドウ(destination window)にマップしうる。
【0021】
[0032]これに対し、本システムおよび方法は、ウルトラソニック受信機として無線通信デバイス104を利用しうる。無線通信デバイス104は、ハイブリッド入力デバイス102から受信されたウルトラソニックデータ114に基づいて、ハイブリッド入力デバイス102のポジションを計算するウルトラソニック計算モジュール110を含みうる。無線通信デバイス104はまた、ウルトラソニック計算モジュール110を較正する、またはチューニングするためのウルトラソニックチューニングモジュール112を含みうる。無線通信デバイス104はまた、音声およびウルトラソニックデータ114を受信するための2つ以上のマイクロフォンを含みうる。ハイブリッド入力デバイス102におけるウルトラソニックモジュール106は、次のデータのうちの1つまたは複数を含むウルトラソニックデータ114を送信しうる:固有のペン識別子、入力デバイスが表面にタッチしたかどうかを示す圧力センサ値、および制御要素ステータス。ハイブリッド入力デバイス102上の制御要素は、ウルトラソニック機能をトグルで切り換えうる。1つの構成では、制御要素は、例えば、ハイブリッド入力デバイス102の外側にある、ボタンでありうる。別の構成では、制御要素は、ウルトラソニック送信を開始または停止するために、無線通信デバイスからウルトラソニックコマンドを受信しうる。これは、ハイブリッド入力デバイス102の電力消費を低減させうる。
【0022】
[0033]動作中、ユーザは、無線通信デバイス104上のタッチスクリーン116と対話するために、ハイブリッド入力デバイス102におけるタッチスクリーンスタイラス108を使用しうる。ユーザはまた、オフディスプレイでライティングまたはドローイングするために、筆記具(例えば、ペン)を使用しうる。ウルトラソニック追跡をチューニングするために、ウルトラソニックチューニングモジュール112は、同様の時点においてウルトラソニックデータ114から作成された、シミュレートされたタッチイベントと、無線通信デバイス104において受信された複数のタッチイベントとを比較しうる。言い換えれば、タッチイベントは、ウルトラソニック追跡をチューニングするために使用される。ここで使用される場合、「タッチイベント」は、指、スタイラス108またはその他のツールによる、タッチスクリーン116のタッチングについての通知である。このようなイベントは、(例えば、タッチスクリーンドライバによって)生成され、アプリケーションに提供されうる。タッチイベントは、2次元座標およびタッチ圧力を含みうる。
【0023】
[0034]
図2Aは、ハイブリッド入力デバイス202を例示するブロック図である。ハイブリッド入力デバイス202は、オフディスプレイの、ウルトラソニックベースのハンドライティングまたはドローイング、すなわち、ウルトラソニック通信を使用して追跡される筆記具218を用いたオフディスプレイのライティングまたはドローイング、のための標準タッチスクリーンスタイラス208および筆記具218(例えば、1つまたは複数の色を有するペン)を含みうる。タッチスクリーンスタイラス208は、モバイルデバイスのディスプレイ上の簡単なハンドライティング、標準ユーザインタフェースおよびゲームに適切でありうる。(無線通信デバイス104の近くで)オフディスプレイで使用される筆記具218は、より精確なハンドライティングまたはドローイングにより適切でありうる。
【0024】
[0035]ハイブリッド入力デバイス202はまた、ウルトラソニック送信機220とウルトラソニックタイミングモジュール224とを含むウルトラソニックモジュール206を含みうる。ウルトラソニック送信機220は、例えば、ウルトラソニックタイミングモジュール224からのタイミングを使用して、特定のデータレートでウルトラソニックデータパターン222を送信しうる。ウルトラソニックデータパターン222は、固有のペン識別子219、圧力センサ値230および制御要素ステータス227の何らかの組み合わせのような、遠隔測定データを含みうる。例えば、ハイブリッド入力デバイス202は、192KHz、96KHz、などで送信しうる。データフォーマット(すなわち、ウルトラソニックデータパターン222における各要素への特定のビット割り当て)は、異なりうるが、本システムおよび方法は、ウルトラソニックペンの任意の適切な構成および製造者とともに使用されうる。
【0025】
[0036]ユーザは、所望のアプリケーションのための所望のコンポーネントを容易に選択することが可能でありうる、すなわち、(ウルトラソニックベースのポインティングアルゴリズムを使用することによる、無線通信デバイス104上で記憶または提示するライティングとともに)オフディスプレイハンドライティング、タッチスクリーンスタイラス208を使用するオンディスプレイタッチング、またはウルトラソニックベースのポインティングアルゴリズムを使用することによるオンディスプレイタッチスクリーン機能シミユレーション。
【0026】
[0037]ハイブリッド入力デバイス202における制御要素226は、任意の適切な方法、例えば、ボタン、スイッチ、ダイアルなどで、インプリメントされうる。代替として、制御要素226は、例えば、ハイブリッド入力デバイス202における電力消費を低減させるために、ウルトラソニック送信を開始または停止するために無線通信デバイス104から制御コマンドを受信する内部モジュールでありうる。例えば、ハイブリッド入力デバイス202は、無線通信デバイス104から制御コマンドを受信するためのウルトラソニック受信機217を含むことができ、これは、ウルトラソニック送信のためにその標準オーディオポートのうちの1つ(例えば、イヤピース)を使用しうる。開始/停止ウルトラソニック送信コマンドに加えて、無線通信デバイス104は、無線通信デバイスの現在のポジションに基づいて、タッチスクリーンスタイラス208と筆記具218の間で切り替えるためのコマンドを送りうる。例えば、このコマンドは、ハイブリッド入力デバイス202が無線通信デバイス104の近く(例えば、2、4、6、8、10、12インチ)にあるときに、タッチスクリーンスタイラス208に切り替えうる。逆に、このコマンドは、ハイブリッド入力デバイス202が無線通信デバイス104から遠く(例えば、2、4、6、8、10、12インチ)にあるときに、筆記具218に切り替えうる。
【0027】
[0038]圧力センサ228はまた、任意の適切な方法でインプリメントされうる。例えば、圧力センサ値230は、2進数方式で任意の圧力が筆記具218において適用されるか否かを示す単一のビットであることができ、例えば、圧力ありについては1、圧力なしについては0である。代替として、圧力センサ値230は、複数のビットであることができ、筆記具218において加えられる圧力の量を示し、例えば、0は、圧力なしを示し、16(ビットレベルでは1111)は、最大の圧力を示す4ビットの値である。
【0028】
[0039]
図2Bは、ハイブリッド入力デバイス202の1つの構成を例示する断面図である。ハイブリッド入力デバイス202は、例えば、金属、プラスチックなどでできている、ハウジング209内部の様々な要素を含みうる。例示される構成では、ハウジングは、筆記具218またはタッチスクリーンスタイラス208が突出しうる小さな開口部のほうへ次第に細くなる円筒形のセクションを含みうるが、ハウジング209の任意の適切な構成が使用されうる。さらに、ハウジング内に含まれる複数の筆記具218が存在することができ、例えば、異なる色のペン、鉛筆などである。ハウジング内部では、筆記具218は、圧力センサ値230、すなわち、任意の圧力が筆記具218において適用されるか否かのインジケーション、を決定する圧力センサに結合されうる。さらに、ウルトラソニック送信機220は、筆記具218またはタッチスクリーンスタイラス208が突出する開口部の近くのハウジング内に存在しうる。ウルトラソニック送信機220をハウジング209の先端(point)の近くに配置することは、それをハウジング209の先端からより遠く離れて配置するよりも、より正確な追跡を可能にしうる。ハウジングはまた、例えば、ウルトラソニック機能をオンまたはオフにするボタン、スイッチまたはダイアルのような、制御要素226を含みうる。さらに、セレクタボタン211が、もしあれば、タッチスクリーンスタイラス208または(単数または複数の)筆記具218のどちらが、任意の時にハウジングから突出するかを制御しうる。ハイブリッド入力デバイス202は、
図2Bにおいて特定の構成で例示されているが、任意の適切な構成が、本システムおよび方法とともに使用されうる。
【0029】
[0040]
図2Cは、ハイブリッド入力デバイス202の別の可能な構成を例示する断面図である。ハイブリッド入力デバイス202は、
図2Bに例示される要素のうちの一部またはすべてを含みうる。しかしながら、
図2Cに例示される構成は、モジュール方式(modular)であることができ、ユーザが、それらの必要性に応じてハイブリッド入力デバイス202を構成することを可能にする。例えば、ハウジング209は、一端においてタッチスクリーンスタイラス208および反対側の一端において筆記具218を収容する(receive)ことができ、すなわち、ハウジング209から出てくることに加えて、タッチスクリーンスタイラス208および筆記具218は、ハウジング209から(例えば、取り替えのために)完全に取り外し可能でありうる。言い換えれば、これらモジュール(タッチスクリーンスタイラス208または筆記具218)は、ハウジングから取り外され、異なるモジュールに取り替えられうる。さらに、筆記具は、それ自体がウルトラソニック追跡のために必要なすべての要素、すなわち、バッテリ221、ウルトラソニックエミッタ229、制御要素226および圧力センサ228を含みうる。加えて、タッチスクリーンスタイラス208および筆記具218の各々は、コネクタメカニズム229a−bを使用してハウジングに取り付けられうる。コネクタメカニズム229a−bは、任意の適切な取り付け技法、例えば、マグネット、タッチスクリーンスタイラス208または筆記具218上の対応する突起を収容するハウジングにおける窪んだノッチ、(ねじ山(screw thread)と同様の)ハウジングおよびモジュールの各々上の相補的なねじ切り(complementary threading)などを使用しうる。ハウジングはまた、ウルトラソニック機能のためのオン/オフボタン225を含みうる。
【0030】
[0041]
図2Dは、ハイブリッド入力デバイスの別の可能な構成を例示する断面図である。具体的には、
図2Dは、ハウジング209における2つのタッチスクリーンスタイラス208a−bを有する構成を例示する。例示される構成では、第1のアクティブスタイラス208aが、ハウジングから出ており(emerged)、使用のために利用可能である。これに対し、出ていない(not emerged)スタイラス208bは、使用のために利用可能でない。1つの構成では、これらスタイラスのうちの一方は、タッチスクリーン上にマーキングするために使用されることができるとともに、他方は、「イレーサー(eraser)」として使用されることができる。言い換えれば、タッチスクリーンの一部分にわたって「イレーサー」スタイラスを移動させた場合、タッチスクリーンは、前のマーキングを削除しうる。
【0031】
[0042]
図2Eは、ハイブリッド入力デバイスの別の可能な構成を例示する断面図である。具体的には、
図2Eは、出ているタッチスクリーンスタイラス208および出ている筆記具218を有する構成を例示する。言い換えれば、両方が同時に利用可能でありうる。代替として、ハウジングは、2つの筆記具218を含むことができ、例えば、それぞれが、異なる色のペンまたは鉛筆を含む。
【0032】
[0043]
図3は、ハイブリッド入力デバイス202を使用するための方法300を例示するフロー図である。方法300は、ハイブリッド入力デバイス202のユーザによって実行されうる。ユーザは、ハイブリッド入力デバイス202におけるタッチスクリーンスタイラス208を用いてタッチスクリーン116上に書くことができる302。ここで使用される場合、「タッチスクリーン」という用語は、例えば、静電容量方式タッチスクリーン(表面型または投影型)、抵抗膜方式タッチスクリーンなどの、タッチを介して入力を受信する技術を指す。ウルトラソニック機能は、ハイブリッド入力デバイス202に関連付けられる制御要素ステータス227に基づいてオンまたはオフにされうる304。これは、ユーザがデバイス202上のボタンまたはスイッチをアクティブ化することを含みうる。代替として、制御要素226は、無線通信デバイス104から(例えば、ウルトラソニック受信機217を使用して)ウルトラソニックコマンドを受信する内部モジュールでありうる。例えば、これらコマンドは、電力消費を低減させるために、ハイブリッド入力デバイス202においてウルトラソニック送信を開始または停止しうる。代替として、これらコマンドは、例えば、無線通信デバイス104からの近さに基づいて、タッチスクリーンスタイラス208と筆記具218との間の自動的な切り替えを可能にしうる。ハイブリッド入力デバイス202はまた、ウルトラソニック機能がオンであるかまたはオフであるかに基づいて、ウルトラソニックデータパターン222を送信しうる306。具体的には、ウルトラソニックデータパターン222は、ウルトラソニック機能がオンであるときに送信されうるが、ウルトラソニック機能がオフであるときは送信されない。
【0033】
[0044]
図4は、受信デバイス432を例示するブロック図である。受信デバイス432は、タッチスクリーンを有する任意の電子デバイスであり、かつウルトラソニック信号を受信することが可能でありうる。例えば、受信デバイス432は、無線通信デバイス104でありうる。受信デバイス432は、マイクロフォン440においてウルトラソニックデータ114(例えば、固有のペンID 219、圧力センサ値230および制御要素ステータス227の何らかの組み合わせを含むウルトラソニックデータパターン422)を収集し、例えば、マルチラテレーション(multilateration)(到着時間差(TDOA)としても知られる)を使用することによって、3次元ポジションを計算しうる。言い換えれば、受信デバイス432は、ハイブリッド入力デバイス202のロケーションを計算するために、異なるマイクロフォン440における到着の時間差を使用しうる。制御要素ステータス227はまた、受信デバイス432上で実行中のアプリケーションによって使用されうる。
【0034】
[0045]受信デバイス432は、2つ以上のマイクロフォン440を含みうる。各マイクロフォン440は、ウルトラソニックおよびオーディオ/音声相互キャプチャのために使用されうる。例えば、受信デバイス432は、それから3次元座標が、例えば、マルチラテレーション(TDOA)を使用して、ウルトラソニック計算モジュール410によって決定されうる、3つのマイクロフォン440を含みうる。3つの音声/超音波マイクロフォン440を有するこのような構成は、受信デバイス432上で3次元アプリケーションを可能にしうる。代替として、受信デバイスは、それから2次元座標が、例えば、到着時間(TOA)を使用して、ウルトラソニック計算モジュール410によって決定されうる、2つのマイクロフォン440のみを含みうる。
【0035】
[0046]ウルトラソニック計算モジュール410は、シミュレートされたタッチイベント442を作成するために、圧力センサ値230およびハイブリッド入力デバイス202の計算された座標を使用しうる。シミュレートされたタッチイベント442は、シミュレートされたタッチイベントタイムスタンプによって示された時点でのハイブリッド入力デバイス202の3次元ポジションを含みうる。3次元ポジションは、ウルトラソニックデータパターン422によって決定されうる。シミュレートされたタッチイベント442はまた、ペン(または他の筆記具)が表面に対して押しつけられる圧力を示す圧力センサ値を含みうる。
【0036】
[0047]シミュレートされたタッチイベント442に加えて、受信デバイス432は、指、スタイラスまたはその他のツールによる受信デバイス432のタッチについてのタッチスクリーンドライバまたはタッチスクリーン416によって生成されたタッチイベント431を含みうる。各タッチイベント431は、次のうちの何らかの組み合わせを含み得る:2次元タッチスクリーン座標434、タッチ圧力436およびタッチタイムスタンプ438。
【0037】
[0048]ウルトラソニックチューニングモジュール412は、ウルトラソニック追跡が精確であることを確実にしうる。これは、1つまたは複数のウルトラソニックチューニングパラメータ444を決定するために、複数のタッチイベント431をシミュレートされたタッチイベント442と比較することを含みうる。動作中、(例えば、カーネルにおいて実行中の)ウルトラソニックチューニングモジュール412は、いくつかの(a number of)最新の(most recent)タッチイベント431、例えば、過去10msecの間のすべてのタッチイベント431を記憶しうる。通常は、この期間内のすべてのタッチイベント431は、同じ座標を有するであろう。ウルトラソニックチューニングモジュール412は、ウルトラソニック計算モジュール410からの特定のシミュレートされたタッチイベント442のためのタイムスタンプに近い、例えば、5msec内の、タッチタイムスタンプ438を有するタッチイベント431を求めて、記憶されたタッチイベント431を検索しうる。特定のシミュレートされたタッチイベント442に最も密接にマッチするタッチタイムスタンプ438を有するタッチイベント431は、ベストタッチイベントと称されうる。言い換えれば、ベストタッチイベントは、特定のシミュレートされたタッチイベント442に最も近い時間で測定されたものでありうる。
【0038】
[0049]マッチング点を比較する際に、アルゴリズムのいくつかのチューニングパラメータ444が再計算される。タッチイベント431の精確さは、環境条件によってあまり影響されないので、タッチイベント431は、シミュレートされたタッチイベント442よりもより正確でありうる。したがって、ベストタッチイベントにおけるタッチスクリーン座標434と、シミュレートされたタッチイベント442における座標との間の差は、例えば、現在の音速のような、ウルトラソニックチューニングパラメータ444を決定するまたは再計算するために使用されうる。シミュレートされたタッチイベント442の座標は、この比較が実行される前に、3次元から2次元に変換されうることに留意されたい、すなわち、ウルトラソニックチューニングモジュール412が2つ座標のセットを比較する前に、Z座標は、シミュレートされたタッチイベント442において0に設定されうる。さらに、ウルトラソニックチューニングパラメータ444は、アルゴリズム依存でありうるが、本システムおよび方法は、任意の適切なパラメータをチューニングするために使用されうる。例えば、表1および表2は、どのように音速が温度および(湿度に関連する)空気密度に対して変化するのか、およびどのようにこの可変性(variability)がウルトラソニック追跡の精確さに影響を及ぼしうるのかを例示する。したがって、音速は、チューニングされうる1つの可能なウルトラソニックチューニングパラメータ444である。
【表1】
【表2】
【0039】
[0050]その後、修正されたウルトラソニックチューニングパラメータ444は、ウルトラソニックデータパターン422に基づいてウルトラソニック座標を決定するときに、ウルトラソニック計算モジュール410によって使用されうる。例えば、音速は、現在の環境条件を考慮して調整されることができ、これは、ウルトラソニック座標がより正確になることを可能にする。
【0040】
[0051]
図5は、ウルトラソニック追跡アルゴリズムをチューニングするための方法500を例示するフロー図である。方法500は、例えば、無線通信デバイス104のような、受信デバイス432によって実行されうる。受信デバイス432は、タッチスクリーン座標434およびウルトラソニック座標を決定しうる502。タッチスクリーン座標434は、例えば、タッチスクリーンドライバからの、タッチイベント431に含まれうる。ウルトラソニック座標は、複数のマイクロフォン440において受信されるウルトラソニックデータパターン422から決定されうる。これは、受信デバイス432におけるウルトラソニック計算モジュール410が、例えば、マルチラテレーション(到着時間差(TDOA)としても知られる)を使用することによって、3次元ポジションを計算することを含みうる。言い換えれば、受信デバイス432は、ハイブリッド入力デバイス202のロケーションを計算するために、異なるマイクロフォン440における到着の時間差を使用しうる。受信デバイス432はまた、タッチスクリーン座標434とウルトラソニック座標とを比較しうる504。これは、ウルトラソニックチューニングモジュール412が、ベストタッチイベントからのタッチスクリーン座標434を、シミュレートされたタッチイベント442からのウルトラソニック座標と比較することを含みうる。受信デバイス432はまた、この比較に基づいて、ウルトラソニック追跡アルゴリズムのための1つまたは複数のチューニングパラメータ444を決定しうる506。
【0041】
[0052]
図6は、例えば、受信デバイス432における、ウルトラソニックチューニングモジュール612を例示するブロック図である。ウルトラソニックチューニングモジュール612は、例えば、音速のような、1つまたは複数のチューニングパラメータ644を決定することによって、ウルトラソニック追跡アルゴリズムをチューニングしうる。言い換えれば、ウルトラソニックチューニングモジュール612は、現在の環境条件を考慮してチューニングパラメータ644を再計算することができ、これは、ハイブリッド入力デバイス202のウルトラソニック追跡がより精確になることを可能にする。
【0042】
[0053]ウルトラソニックチューニングモジュール612は、複数のタッチイベント631を有することができ、それぞれが、タッチスクリーン座標634、タッチ圧力636およびタッチイベントタイムスタンプ638の何らかの組み合わせを含む。ウルトラソニックチューニングモジュール612はまた、ハイブリッド入力デバイス202から受信されたウルトラソニックデータパターン422から決定されるシミュレートされたタッチイベント642を含みうる。シミュレートされたタッチイベント642は、(例えば、マルチラテレーションを使用して決定された)ウルトラソニック座標660、圧力センサ値662およびシミュレートされたタッチイベントタイムスタンプ664の何らかの組み合わせを含みうる。
【0043】
[0054]タッチイベント評価器650は、ベストタッチイベント654を決定しうる。これは、複数のタッチイベント631を評価することと、シミュレートされたタッチイベントタイムスタンプ664に時間において最も近いタッチイベントタイムスタンプ638を有するものを選択することとを含みうる。ウルトラソニックチューニングモジュール612は、例えば、所定の数の、いくつかの最新のタッチイベント631、最新の所定の時間期間内のすべてのタッチイベント631などを記憶しうる。
【0044】
[0055]ベストタッチイベント654は、比較器652によってシミュレートされたタッチイベント642と比較されうる。具体的には、座標差656が、比較器652によって決定および出力されうる。座標差656は、ベストタッチイベント654におけるタッチスクリーン座標634と、シミュレートされたタッチイベント642におけるウルトラソニック座標660との間の差でありうる。比較の前に、ウルトラソニック座標660は、3次元から2次元に変換されることができ、例えば、Z座標は、ゼロに設定されうる。
【0045】
[0056]座標差656は、1つまたは複数のチューニングパラメータ644を決定するために、チューニングパラメータモジュール658によって使用されうる。例えば、チューニングパラメータモジュール658は、座標差656に基づいて、特定のチューニングパラメータ644(例えば、音速)を識別するルックアップ表を含みうる。(単数または複数の)チューニングパラメータ644は、ウルトラソニックデータパターン422に基づいてウルトラソニック座標660を決定するときに、ウルトラソニック計算モジュール410によって使用されうる。1つの構成では、実座標と超音波座標との間の差は、音速のより精確な推定を可能にしうる。
【0046】
[0057]例えば、1つの半自動構成では、ユーザは、ハイブリッド入力デバイス202上のウルトラソニックコンポーネントをオンにし、例えば、受信デバイス432における、ウルトラソニックオフディスプレイアプリケーションを実行する。このアプリケーションは、ウルトラソニックチューニングモジュール612およびウルトラソニック計算モジュール410を開始し、タッチスクリーンスタイラス208を備えたハイブリッド入力デバイス202を用いてディスプレイをタッチするようにユーザにプロンプトしうる、例えば、受信デバイス432上のディスプレイまたはスピーカによってプロンプトする。ディスプレイタッチ期間中、ウルトラソニックチューニングモジュール612は、タッチスクリーン座標634および(例えば、受信されたウルトラソニックデータパターン422に基づく)シミュレートされたタッチイベント642を含む(例えば、タッチスクリーンドライバからの)タッチイベント631を収集しうる。ウルトラソニックチューニングモジュール612はまた、(例えば、ベストタッチイベント654からの)タッチスクリーン座標634とウルトラソニック座標660と比較することによって、1つまたは複数のチューニングパラメータ644を計算しうる。
【0047】
[0058]代替として、自動構成では、ウルトラソニック追跡アルゴリズムは、オンディスプレイアクティビティ中に自動的に、周期的にチューニングされうる。この構成では、ハイブリッド入力デバイス202およびウルトラソニックチューニングモジュール612は、所定の数のタッチイベント631に応じて、例えば、500個のタッチイベント631ごとに、同期され、ハイブリッド入力デバイス202は、100個のタッチイベント631についてのウルトラソニックデータパターン422を放出しうる。チューニング期間中、ウルトラソニックチューニングモジュール612は、タッチスクリーン座標634および(例えば、受信されたウルトラソニックデータパターン422に基づく)シミュレートされたタッチイベント642を含む(例えば、タッチスクリーンドライバからの)タッチイベント631を収集しうる。ウルトラソニックチューニングモジュール612はまた、(例えば、ベストタッチイベント654からの)タッチスクリーン座標634とウルトラソニック座標660と比較することによって、1つまたは複数のチューニングパラメータ644を計算しうる。
【0048】
[0059]
図7は、ウルトラソニック追跡アルゴリズムをチューニングするための方法700を例示するフロー図である。方法700は、例えば、無線通信デバイス104における、ウルトラソニックチューニングモジュール612によって実行されうる。ウルトラソニックチューニングモジュール612は、複数のタッチイベントの中から、シミュレートされたタッチイベントタイムスタンプ664に最も近いタイムスタンプ638を有するベストタッチイベント654を決定しうる702。これは、ベストタッチイベント654を求めていくつかの最新のタッチイベント631を評価することを含みうる。ウルトラソニックチューニングモジュール612はまた、シミュレートされたタッチイベント642のための座標660と、ベストタッチイベント654のための座標634との間の差656を決定しうる704。ウルトラソニックチューニングモジュール612はまた、差656に基づいて、チューニングパラメータ644を決定しうる706。例えば、音速は、現在の環境条件を考慮して調整されることができ、これは、ウルトラソニック座標がより正確になることを可能にする。
【0049】
[0060]
図8は、電子デバイス/無線デバイス804内に含まれうるある特定のコンポーネントを例示する。電子デバイス/無線デバイス804は、
図1に例示される無線通信デバイス104のような、アクセス端末、モバイル局、ユーザ機器(UE)、基地局、アクセスポイント、ブロードキャスト送信機、ノードB,発展型ノードBなどでありうる。電子デバイス/無線デバイス804は、プロセッサ803を含む。プロセッサ803は、汎用のシングルチップまたはマルチチップマイクロプロセッサ(例えば、ARM)、専用マイクロプロセッサ(例えば、デジタルシグナルプロセッサ(DSP))、マイクロコントローラ、プログラマブルゲートアレイなどでありうる。プロセッサ803は、中央処理ユニット(CPU)と称されうる。単一のプロセッサ803のみが
図8の電子デバイス/無線デバイス804において示されているが、代替の構成では、プロセッサの組み合わせ(例えば、ARMとDSP)が使用されことができる。
【0050】
[0061]電子デバイス/無線デバイス804はまた、メモリ805を含む。メモリ805は、電子情報を記憶することが可能な任意の電子コンポーネントでありうる。メモリ805は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、RAMにおけるフラッシュメモリデバイス、プロセッサと共に含まれるオンボードメモリ、プログラマブル読取専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、レジスタ、およびこれらの組み合わせを含む、その他のものなどとして具現化されうる。
【0051】
[0062]データ807aおよび命令809aは、メモリ805に記憶されうる。命令809aは、ここに開示された方法をインプリメントするためにプロセッサ803によって実行可能でありうる。命令809aを実行することは、メモリ805に記憶されたデータ807aの使用を伴いうる。プロセッサ803が命令809aを実行した場合、命令809bの様々な部分がプロセッサ803にロードされることができ、また、データ807bの様々な部分がプロセッサ803にロードされることができる。
【0052】
[0063]電子デバイス/無線デバイス804はまた、電子デバイス/無線デバイス804への信号の送信と、それからの信号の受信とを可能にするために、送信機811および受信機813を含みうる。送信機811および受信機813は、トランシーバ815と総称されうる。複数のアンテナ817a−bは、トランシーバ815に電気的に結合されうる。電子デバイス/無線デバイス804はまた、複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバおよび/または追加のアンテナ(図示せず)を含みうる。
【0053】
[0064]電子デバイス/無線デバイス804は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)821を含みうる。電子デバイス/無線デバイス804はまた、通信インタフェース823を含みうる。通信インタフェース823は、ユーザが電子デバイス/無線デバイス804と対話することを可能にしうる。
【0054】
[0065]電子デバイス/無線デバイス804の様々なコンポーネントは、電力バス、制御信号バス、ステータス信号バス、データバスなどを含みうる、1つまたは複数のバスによって互いに結合されうる。明確さのために、様々なバスは、バスシステム819として
図8に例示される。
【0055】
[0066]ここに説明された技法は、直交多重化スキームに基づく通信システムを含む、様々な通信システムのために使用されうる。このような通信システムの例は、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)システムなどを含む。OFDMAシステムは、システム帯域幅全体を複数の直交サブキャリアに分割する変調技法である、直交周波数分割多重(OFDM)を利用する。これらサブキャリアはまた、トーン、ビンなどと呼ばれることもできる。OFDMでは、各サブキャリアは、データを用いて独立して変調されうる。SC−FDMAシステムは、システム帯域幅にわたって分散されたサブキャリアで送信するためにインターリーブドFDMA(IFDMA)を利用し、隣接サブキャリアの1つのブロックで送信するためにローカライズドFDMA(LFDMA)を利用し、または、隣接サブキャリアの複数のブロックで送信するためにエンハンストFDMA(EFDMA)を利用しうる。一般に、変調シンボルは、OFDMでは周波数領域で、およびSC−FDMAでは時間領域で送られる。
【0056】
[0067]「決定すること(determining)」という用語は、幅広い種類の動作を包含し、したがって、「決定すること」は、計算すること(calculating)、コンピューティングすること(computing)、処理すること(processing)、導出すること(deriving)、調査すること(investigating)、ルックアップすること(looking up)(例えば、表、データベース、または別のデータ構造をルックアップすること)、確定すること(ascertaining)、および同様のことを含みうる。また、「決定すること」は、受信すること(receiving)(例えば、情報を受信すること)、アクセスすること(accessing)(例えば、メモリ内のデータにアクセスすること)、および同様のことを含みうる。また、「決定すること」は、解決すること(resolving)、選択すること(selecting)、選ぶこと(choosing)、確立すること(establishing)、および同様のことを含みうる。
【0057】
[0068]「〜に基づいて(based on)」という表現は、別段の規定がない限り、「〜だけに基づいて(based only on)」を意味しない。言い換えれば、「〜に基づいて」という表現は、「〜だけに基づいて」および「少なくとも〜に基づいて(based at least on)」の両方を説明する。
【0058】
[0069]「プロセッサ」という用語は、汎用プロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、コントローラ、マイクロコントローラ、ステートマシンなどを包含するように広く解釈されるべきである。いくつかの状況下では、「プロセッサ」は、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などを指しうる。「プロセッサ」という用語は、処理デバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいはその他任意のこのような構成を指しうる。
【0059】
[0070]「メモリ」という用語は、電子情報を記憶することができる任意の電子コンポーネントを包含するように広く解釈されるべきである。メモリという用語は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラマブル読取専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、磁気的または光学的なデータ記憶装置、レジスタなどのような、様々なタイプのプロセッサ可読媒体を指しうる。プロセッサが、メモリから情報を読み取る、および/または、メモリに情報を書き込むことができる場合、メモリは、プロセッサと電子通信状態にあると言われる。プロセッサに統合されたメモリは、プロセッサと電子通信状態にある。
【0060】
[0071]「命令」および「コード」という用語は、任意のタイプの(単数または複数の)コンピュータ可読ステートメントを含むように広く解釈されるべきである。例えば、「命令」および「コード」という用語は、1つまたは複数のプログラム、ルーチン、サブルーチン、機能(functions)、プロシージャなどを指しうる。「命令」および「コード」は、単一のコンピュータ可読ステートメントまたは多数のコンピュータ可読ステートメントを備えうる。
【0061】
[0072]ここで説明される機能は、ハードウェアによって実行されるソフトウェアまたはファームウェアにおいてインプリメントされうる。これら機能は、コンピュータ可読媒体上で、1つまたは複数の命令として記憶されうる。「コンピュータ可読媒体」または「コンピュータプログラム製品」という用語は、コンピュータまたはプロセッサによってアクセスされうる任意の有形の記憶媒体を指す。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置またはその他の磁気記憶デバイス、あるいは、データ構造または命令の形式で所望のプログラムコードを記憶または搬送するために使用可能であり、かつコンピュータによってアクセスされうるその他任意の媒体を備えうる。ここで使用される場合、ディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多目的ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびBlu-ray(登録商標)ディスクを含み、ここでディスク(disks)は、通常磁気的にデータを再生し、一方ディスク(discs)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。
【0062】
[0073]ここに開示された方法は、説明された方法を達成するための1つまたは複数のステップまたは動作(action)を備える。方法のステップおよび/または動作は、特許請求の範囲から逸脱することなく互いに置き換えられうる。言い換えれば、ステップまたは動作の特定の順序が、説明されている方法の正常な動作のために必要とされない限り、特定のステップおよび/または動作の順序および/または使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく修正されうる。
【0063】
[0074]さらに、
図3、
図5、および
図7によって例示されているような、ここに説明された方法および技法を実行するためのモジュールおよび/または他の適切な手段は、デバイスによってダウンロードされるおよび/または別の方法で取得されうることが理解されるべきである。例えば、デバイスは、ここに説明された方法を実行するための手段の転送を容易にするために、サーバに結合されうる。代替として、ここで説明された様々な方法は、デバイスに記憶手段を結合または提供した際に、デバイスが様々な方法を取得しうるように、記憶手段(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、コンパクトディスク(CD)またはフロッピーディスクのような物理記憶媒体など)を介して提供されうる。
【0064】
[0075]特許請求の範囲は、上記に例示されたとおりの構成およびコンポーネントに限定されないことが理解されるべきである。様々な修正、変更、および変形が、特許請求の範囲から逸脱することなく、ここに説明されたシステム、方法、および装置の配置、動作および詳細において行われうる。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ハウジングを備えるハイブリッド入力デバイスであって、ここにおいて、前記ハウジングは、
前記ハウジングから選択的に突出するタッチスクリーンスタイラスと、
前記ハウジングから選択的に突出する筆記具と、
圧力センサと、
ウルトラソニックデータパターンを送信するウルトラソニック送信機と、
前記ハイブリッド入力デバイスのウルトラソニック機能をトグルで切り換える制御要素と
を備える、ハイブリッド入力デバイス。
[C2]
前記制御要素は、無線通信デバイスからの受信されたウルトラソニックコマンドに基づいて、ウルトラソニック機能をトグルで切り換える、C1に記載のハイブリッド入力デバイス。
[C3]
前記制御要素は、無線通信デバイスへの前記ハイブリッド入力デバイスの近さに基づいて、前記ハウジングから突出させる前記タッチスクリーンスタイラスまたは前記筆記具を選択する、C1に記載のハイブリッド入力デバイス。
[C4]
前記ウルトラソニックデータパターンは、前記ハイブリッド入力デバイスのための一意の識別値、圧力センサ値および前記制御要素のステータス値のうちの1つまたは複数を備える、C1に記載のハイブリッド入力デバイス。
[C5]
前記圧力センサは、前記筆記具が表面に押し付けられる圧力を測定する、C1に記載のハイブリッド入力デバイス。
[C6]
前記ウルトラソニック送信機は、周期的にウルトラソニックデータを送信する、C1に記載のハイブリッド入力デバイス。
[C7]
前記スタイラスは、静電容量方式タッチスクリーンおよび抵抗膜方式タッチスクリーンのうちの1つまたは複数によって認識される、C1に記載のハイブリッド入力デバイス。
[C8]
ハイブリッド入力デバイスを使用するための方法であって、
前記ハイブリッド入力デバイスにおけるタッチスクリーンスタイラスを用いてタッチスクリーン上に書くことと、
前記ハイブリッド入力デバイスに関連付けられる制御要素ステータスに基づいて、ウルトラソニック機能をオンまたはオフにすることと、
ウルトラソニック機能がオンであるかまたはオフであるかに基づいて、ウルトラソニックデータパターンを送信することと
を備える方法。
[C9]
前記ウルトラソニックデータパターンは、前記ハイブリッド入力デバイスのための一意の識別値、圧力センサ値および前記制御要素のステータス値のうちの1つまたは複数を備える、C8に記載の方法。
[C10]
前記ハイブリッド入力デバイスにおける筆記具が表面に押し付けられる圧力を測定することをさらに備える、C8に記載の方法。
[C11]
前記送信することは、ウルトラソニック機能がオンであるときに、周期的にウルトラソニックデータを送信することを備える、C8に記載の方法。
[C12]
前記タッチスクリーンスタイラスは、静電容量方式タッチスクリーンおよび抵抗膜方式タッチスクリーンのうちの1つまたは複数によって認識される、C8に記載の方法。
[C13]
前記タッチスクリーンスタイラスまたは前記筆記具を、前記ハウジングからそれを完全に取り外し、前記ハウジングに異なるタッチスクリーンスタイラスまたは筆記具を挿入することによって、取り替えることをさらに備える、C8に記載の方法。
[C14]
ハイブリッド入力デバイスであって、
タッチスクリーン上に書くための手段と、
前記タッチスクリーン外に書くための手段と、
前記ハイブリッド入力デバイスのウルトラソニック機能をオンまたはオフにするための手段と、
ウルトラソニック機能がオンであるかまたはオフであるかに基づいて、ウルトラソニックデータパターンを送信するための手段と
を備えるハイブリッド入力デバイス。
[C15]
前記ウルトラソニックデータパターンは、前記ハイブリッド入力デバイスのための一意の識別値、圧力センサ値および前記ウルトラソニック機能をオンまたはオフにするための手段のステータス値のうちの1つまたは複数を備える、C14に記載のハイブリッド入力デバイス。
[C16]
前記タッチスクリーン外に書くための手段が表面に押し付けられる圧力を測定するための手段をさらに備える、C14に記載のハイブリッド入力デバイス。
[C17]
前記送信するための手段は、ウルトラソニック機能がオンであるときに、周期的にウルトラソニックデータを送信する、C14に記載のハイブリッド入力デバイス。
[C18]
前記タッチスクリーン上に書くための手段は、静電容量方式タッチスクリーンおよび抵抗膜方式タッチスクリーンのうちの1つまたは複数によって認識される、C14に記載のハイブリッド入力デバイス。
[C19]
ウルトラソニック追跡アルゴリズムをチューニングするための方法であって、
タッチスクリーン座標点およびウルトラソニック座標点を受信することと、
前記タッチスクリーン座標点と前記ウルトラソニック座標点とを比較することと、
前記比較に基づいて、前記ウルトラソニック追跡アルゴリズムのためのチューニングパラメータを決定することと
を備える方法。
[C20]
前記方法は、無線通信デバイスによって実行される、C19に記載の方法。
[C21]
半自動構成において、前記受信することは、タッチスクリーンにハイブリッド入力デバイスをタッチするプロンプトを示すことを備える、C19に記載の方法。
[C22]
自動構成において、前記受信することは、ハイブリッド入力デバイスから、第2の所定の数のタッチイベントの発生の後に第1の所定の数のタッチイベントを受信することを備える、C19に記載の方法。
[C23]
温度および湿度のうちの1つまたは複数による不精確さをオフセットするために、前記チューニングパラメータを適用することをさらに備える、C19に記載の方法。
[C24]
ウルトラソニック追跡アルゴリズムをチューニングするための装置であって、
タッチスクリーン座標点およびウルトラソニック座標点を受信するための手段と、
前記タッチスクリーン座標点と前記ウルトラソニック座標点とを比較するための手段と、
前記比較に基づいて、前記ウルトラソニック追跡アルゴリズムのためのチューニングパラメータを決定するための手段と
を備える装置。
[C25]
前記装置は、無線通信デバイスである、C24に記載の装置。
[C26]
タッチスクリーンにハイブリッド入力デバイスをタッチするプロンプトを示すための手段をさらに備える、C24に記載の装置。
[C27]
前記受信するための手段は、ハイブリッド入力デバイスから、第2の所定の数のタッチイベントの発生の後に第1の所定の数のタッチイベントを受信する、C24に記載の装置。
[C28]
温度および湿度のうちの1つまたは複数による不精確さをオフセットするために、前記チューニングパラメータを適用するための手段をさらに備える、C24に記載の装置。
[C29]
ウルトラソニック追跡アルゴリズムをチューニングするためのコンピュータプログラム製品であって、その上に命令を有する非一時的なコンピュータ可読媒体を備え、前記命令は、
無線通信デバイスに、タッチスクリーン座標点およびウルトラソニック座標点を受信させるためのコードと、
前記無線通信デバイスに、前記タッチスクリーン座標点と前記ウルトラソニック座標点とを比較させるためのコードと、
前記無線通信デバイスに、前記比較に基づいて、前記ウルトラソニック追跡アルゴリズムのためのチューニングパラメータを決定させるためのコードと
を備える、コンピュータプログラム製品。
[C30]
前記無線通信デバイスに、タッチスクリーンにハイブリッド入力デバイスをタッチするプロンプトを示させるためのコードをさらに備える、C29に記載のコンピュータプログラム製品。
[C31]
前記無線通信デバイスに受信させるための前記コードは、前記無線通信デバイスに、ハイブリッド入力デバイスから、第2の所定の数のタッチイベントの発生の後に第1の所定の数のタッチイベントを受信させるためのコードを備える、C29に記載のコンピュータプログラム製品。
[C32]
前記無線通信デバイスに、温度および湿度のうちの1つまたは複数による不精確さをオフセットするために、前記チューニングパラメータを適用させるためのコードをさらに備える、C29に記載のコンピュータプログラム製品。
[C33]
ウルトラソニック追跡アルゴリズムをチューニングするための装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサと電子通信状態にあるメモリと、
メモリに記憶された命令と
を備え、前記命令は、
タッチスクリーン座標点およびウルトラソニック座標点を受信し、
前記タッチスクリーン座標点と前記ウルトラソニック座標点とを比較し、
前記比較に基づいて、前記ウルトラソニック追跡アルゴリズムのためのチューニングパラメータを決定する
ように実行可能である、装置。
[C34]
前記装置は、無線通信デバイスである、C33に記載の装置。
[C35]
半自動構成において、受信するように実行可能である前記命令は、タッチスクリーンにハイブリッド入力デバイスをタッチするプロンプトを示すように実行可能である命令を備える、C33に記載の装置。
[C36]
自動構成において、受信するように実行可能である前記命令は、ハイブリッド入力デバイスから、第2の所定の数のタッチイベントの発生の後に第1の所定の数のタッチイベントを受信するように実行可能である命令を備える、C33に記載の装置。
[C37]
温度および湿度のうちの1つまたは複数による不精確さをオフセットするために、前記チューニングパラメータを適用するように実行可能である命令をさらに備える、C33に記載の装置。