特許第6563552号(P6563552)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6563552商品販売データ処理装置、情報端末、および制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6563552
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】商品販売データ処理装置、情報端末、および制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/12 20060101AFI20190808BHJP
   G07G 1/00 20060101ALI20190808BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20190808BHJP
【FI】
   G07G1/12 321Z
   G07G1/00 301D
   G07G1/01 301E
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-83121(P2018-83121)
(22)【出願日】2018年4月24日
(62)【分割の表示】特願2017-115063(P2017-115063)の分割
【原出願日】2013年7月16日
(65)【公開番号】特開2018-113078(P2018-113078A)
(43)【公開日】2018年7月19日
【審査請求日】2018年5月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100189913
【弁理士】
【氏名又は名称】鵜飼 健
(72)【発明者】
【氏名】稲川 暢浩
【審査官】 望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−086135(JP,A)
【文献】 特開昭61−289493(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00 − 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
据置型のドッキングステーションと、
前記ドッキングステーションへの装着およびそのドッキングステーションからの離脱が自在な複数の携帯型の情報端末と、
を備え、
前記情報端末は、
商品の販売に係るデータを処理する処理手段と、
当該情報端末が前記ドッキングステーションと装着状態であることを条件に、前記処理手段の処理の実行に伴いその処理の引継ぎに必要なデータを前記ドッキングステーションの記憶手段に記憶する第1制御手段と、
当該情報端末が前記ドッキングステーションに装着されたとき、他の情報端末によりそのドッキングステーションの前記記憶手段に直前に記憶された前記処理の引継ぎに必要なデータを読み込み、その読み込んだデータに応じた処理を前記処理手段で継続的に実行させる第2制御手段と、
を具備する商品販売データ処理装置。
【請求項2】
前記第1制御手段により前記ドッキングステーションの前記記憶手段に記憶されるデータは、前記情報端末で実行されたアプリケーションプログラムの識別コードとそのアプリケーションプログラムに基づく処理の引継ぎに必要なデータを識別するための引継コードとを含む、請求項1記載の商品販売データ処理装置。
【請求項3】
前記第1制御手段により前記ドッキングステーションの前記記憶手段に記憶されるデータは、前記アプリケーションプログラムに基づく処理を実行した前記情報端末を特定する端末コードをさらに含む、請求項2記載の商品販売データ処理装置。
【請求項4】
前記第2制御手段は、当該情報端末が前記ドッキングステーションに装着されたとき、そのドッキングステーションの前記記憶手段に直前に記憶された前記端末コードを読込み、当該端末コードで特定される前記情報端末で前記アプリケーションプログラムに基づく処理が実行されていたことを表示する表示手段、
をさらに備える、請求項3に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項5】
複数の据置型のドッキングステーションへの装着およびそのドッキングステーションからの離脱が自在な携帯型の情報端末であって、
商品の販売に係るデータを処理する処理手段と、
当該情報端末がいずれかのドッキングステーションと装着状態であることを条件に、前記処理手段の処理の実行に伴いその処理の引継ぎに必要なデータをそのドッキングステーションの記憶手段に記憶する第1制御手段と、
当該情報端末がいずれかのドッキングステーションに装着されたとき、他の情報端末によりそのドッキングステーションの前記記憶手段に直前に記憶された前記処理の引継ぎに必要なデータを読み込み、その読み込んだデータに応じた処理を前記処理手段で継続的に実行させる第2制御手段と、
を具備する情報端末。
【請求項6】
複数の据置型のドッキングステーションへの装着およびそのドッキングステーションからの離脱が自在な携帯型の情報端末のコンピュータを、
商品の販売に係るデータを処理する処理手段、
当該情報端末がいずれかのドッキングステーションと装着状態であることを条件に、前記処理手段の処理の実行に伴いその処理の引継ぎに必要なデータをそのドッキングステーションの記憶手段に記憶する第1制御手段、および、
当該情報端末がいずれかのドッキングステーションに装着されたとき、他の情報端末によりそのドッキングステーションの前記記憶手段に直前に記憶された前記処理の引継ぎに必要なデータを読み込み、その読み込んだデータに応じた処理を前記処理手段で継続的に実行させる第2制御手段、
として機能させるための制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、携帯型の情報端末を含む商品販売データ処理装置、情報端末、および制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
買物客がレジカウンタに持ち込む商品のデータを読取り、その読取りデータを商品販売データとして処理する商品販売データ処理装置例えばPOS(Point Of Sales)端末が知られている。
【0003】
このPOS端末は、店舗のレジカウンタに設置される据置型である。
【0004】
一方、表示画面に対する手指のタッチ操作によって情報入力が可能な携帯型の情報端末、例えばタブレット型情報端末の普及および低価格化が著しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012−252605号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のような情報端末をPOS端末として活用できれば、店舗の商品販売形態の多様化や顧客サービスの向上に貢献できると考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態の商品販売データ処理装置は、据置型のドッキングステーションと、このドッキングステーションへの装着およびそのドッキングステーションからの離脱が自在な携帯型の複数の情報端末とを備える。情報端末は、処理手段と、第1制御手段と、第2制御手段とを有する。処理手段は、商品の販売に係るデータを処理する。第1制御手段は、当該情報端末が前記ドッキングステーションと装着状態であることを条件に、前記処理手段の処理の実行に伴いその処理の引継ぎに必要なデータを前記ドッキングステーションの記憶手段に記憶する。第2制御手段は、当該情報端末が前記ドッキングステーションに装着されたとき、他の情報端末によりそのドッキングステーションの前記記憶手段に直前に記憶された前記処理の引継ぎに必要なデータを読み込み、その読み込んだデータに応じた処理を前記処理手段で継続的に実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】各実施形態のドッキングステーションおよびタブレット端末の外観を示す図。
図2】各実施形態のタブレット端末をドッキングステーションから離脱した状態を示す図。
図3】各実施形態を含むPOSシステムの概略構成図。
図4】各実施形態のドッキングステーションおよびタブレット端末の要部を示すブロック図。
図5】各実施形態の業務履歴テーブルの内容を示す図。
図6】第1実施形態のタブレット端末のCPUが実行する制御を示すフローチャート。
図7】第1実施形態のタブレット端末の会計画面を示す図。
図8】各実施形態における業務履歴テーブルの内容の移り変わりを示す図。
図9】第2実施形態のタブレット端末のCPUが実行する制御を示すフローチャート。
図10】第2実施形態のタブレット端末の会計画面を示す図。
図11】第2実施形態のタブレット端末の会計画面およびその会計画面上に現われる引継ぎの案内文字を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[1]第1実施形態
以下、商品販売データ処理装置の第1実施形態について、図面を用いて説明する。なお、この実施形態は、タブレット型情報端末を活用してPOS端末としての機能を実現してなる商品販売データ処理装置を例示する。
【0010】
図1において、1は据置型のドッキングステーション1で、店舗のレジカウンタに設置される。10はドッキングステーション1への装着およびその取外しが自在な情報端末、例えばタブレット型情報端末(以下、タブレット端末と略称する)である。タブレット端末10をドッキングステーション1に装着した状態を図1に示し、タブレット端末10をドッキングステーション1から離脱した状態を図2に示す。
【0011】
すなわち、ドッキングステーション1は、タブレット端末10が上部に装着(載置)される箱形の筐体を有し、その筐体の正面にスキャナ用の読取窓2を備え、同筐体の左側面にレシート発行口3を備える。タブレット端末10を持ち上げてドッキングステーション1から離脱させると、図2のように、ドッキングステーション1の筐体の上部に傾斜状の端末装着部4が現われるとともに、その端末装着部4に配置した拡張用コネクタ5が露出する。
【0012】
タブレット端末10は、片手で持つことが可能な矩形状の筐体を有し、その筐体の上面に手指によるタッチ操作が可能なタッチパネル式表示部11を備えるとともに、同筐体の背面に後述のドッキング用コネクタ68を備える。タブレット端末10の背面側をドッキングステーション1の端末装着部4に載置しながらドッキング用コネクタ68を拡張用コネクタ5に嵌め込むことにより、タブレット端末10とドッキングステーション1との電気的な接続が完了する。この接続は、タブレット端末10を持ち上げて端末装着部4から引き離すことにより、容易に解除することができる。
【0013】
1つのドッキングステーション1および1つのタブレット端末10により、商品販売データ処理装置を構成している。この商品販売データ処理装置を用いたPOSシステムの概略を図3に示す。
【0014】
POSシステムは、複数台の商品販売データ処理装置と、これら商品販売データ処理装置を一元的に管理する店舗サーバ20とを含む。各商品販売データ処理装置のドッキングステーション1と店舗サーバ20とは、LAN(Local Area Network)等のネットワーク21を介して双方向通信自在に接続される。また、ネットワーク21およびそのネットワーク21に接続された1台または複数台の無線中継機22により、各商品販売データ処理装置のタブレット端末10と店舗サーバ20とが双方向通信自在に接続される。タブレット端末10は、ドッキングステーション1に装着されているときもドッキングステーション1から離脱しているときも、POS端末としての機能を実現できる。
【0015】
店舗の運用として、複数の係員がタブレット端末10を1台ずつ所持する。係員は、レジカウンタのキャッシャーの業務に就くとき、手持ちのタブレット端末10をレジカウンタ上のドッキングステーション1に装着し、タブレット端末10のタッチパネル式表示部11の表示に従って通常のPOS端末と同様の会計を行う。
【0016】
ドッキングステーション1およびタブレット端末10の要部を図4に示す。
ドッキングステーション1は、上記拡張用コネクタ5のほかに、通信インターフェース41、補助記憶デバイス(記憶手段)42、電源ユニット43、スキャナ44、プリンタ45、I/Oコントローラ46,47を少なくとも搭載する。通信インターフェース41、補助記憶デバイス42、電源ユニット43、スキャナ44、プリンタ45、I/Oコントローラ46,47は、アドレスバス,データバス等のバスライン40によって相互接続される。
【0017】
通信インターフェース41は、ネットワーク21に接続される。通信インターフェース41は、ネットワーク21を介してタブレット端末10と店舗サーバ20との間で行われるデータの送受信を司る。
【0018】
補助記憶デバイス42は、コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス42は、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(Hard Disk Drive)、あるいはSSD(solid state drive)などである。補助記憶デバイス42は、タブレット端末10のCPU61が各種の処理を行う上で使用するデータや、CPU61での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス42は、アプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
【0019】
そして、補助記憶デバイス42は、端末コードテーブル42aおよび業務履歴テーブル42bを格納するとともに、処理データ記憶エリア42cを有する。
【0020】
端末コードテーブル42aは、各タブレット端末10とそれを所持する係員の係員コードとを対応付けたもので、定期的に店舗サーバ20から各ドッキングステーション1に送られて更新される。
【0021】
業務履歴テーブル42bは、図5に示すように、タブレット端末10の処理の引継ぎ必要なデータを履歴として保存しておくためのもので、日時・端末・業務名・アプリコード・引継コード・引継前端末などの項目を含む。
【0022】
日時の項目には、処理を開始した日時データが入る。端末の項目には、処理を実行したタブレット端末10の端末コード例えば“X1”“X2”…“Xn”が入る。業務名の項目には、タブレット端末10が実行した処理が何の業務に対応するかを表わす業務名が入る。アプリコードの項目には、処理を実行するためのアプリケーションプログラムの識別用コードが入る。引継コードの項目には、処理の引継ぎに必要なデータが処理データ記憶エリア42c内のどのデータであるかを識別するための引継コードが入る。引継前端末の項目には、タブレット端末10が実行した処理が当該タブレット端末10より以前に装着されていたタブレット端末10の処理の引継ぎである場合に、以前に装着されていたタブレット端末10のどのタブレット端末10であるかを示す引継前端末コードが入る。
【0023】
処理データ記憶エリア42cは、処理の引継ぎに必要なデータのうち、実際に処理された処理済みデータを記憶する。
【0024】
電源ユニット43は、商用交流電源30の電圧を当該ドッキングステーション1の動作用電圧に変換し出力するとともに、タブレット端末10に対する充電用電圧を出力する。この充電用電圧は、拡張用コネクタ5を介してタブレット端末10に供給される。
【0025】
スキャナ44は、読取窓2に翳されるバーコード等を光学的に読み取る。スキャナ44は、カメラによって撮像した商品画像からその商品に付されるバーコード等を読み取るタイプであってもよい。
【0026】
プリンタ45は、搬送されるロール紙に例えばサーマル方式で印字する。印字されたロール紙は、レシート発行口3から排出され、切断されて、レシートとして発行される。プリンタ45は、ロール紙としてラベル用紙を用いることで、ラベルを発行することも可能である。また、プリンタ45は、サーマル方式以外の印字方式を採用したものであってもよい。
【0027】
I/Oコントローラ46は、ドッキングステーション1の筐体の背面または側面に外付け接続される機器例えばドロワ51を制御する。I/Oコントローラ47は、ドッキングステーション1の筐体の背面または側面に外付け接続される機器例えばカードリーダライタ52を制御する。カードリーダライタ52は、電子マネーカードに対するデータの読取り及び書込みが可能である。
【0028】
一方、タブレット端末10は、CPU(Central Processing Unit)61、ROM(Read Only Memory)62、RAM(Random Access Memory)63、タッチパネルコントローラ64、無線通信ユニット65、時計部66、USB(Universal Serial Bus)コネクタ67、ドッキング用コネクタ68、バッテリ69などを搭載する。CPU61と、ROM62、RAM63、タッチパネルコントローラ64、無線通信ユニット65、時計部66、USBコネクタ67、ドッキング用コネクタ68とは、アドレスバス,データバス等のバスライン70によって接続される。
【0029】
CPU61は、コンピュータの中枢部分に相当する。CPU61は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、POS端末としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
【0030】
ROM62は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。ROM62は、上記オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。ROM62は、CPU61が各種の処理を実行する上で必要なデータを記憶する場合もある。
【0031】
RAM63は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。RAM63は、CPU61が各種の処理を実行する上で必要なデータを必要に応じて記憶する。またRAM63は、CPU61が各種の処理を行う際のワークエリアとしても利用される。
【0032】
タッチパネル式表示部11は、ディスプレイ21dの表示部分に、入力部であるタッチセンサ21tを配置して構成される。このタッチパネル式表示部11が接続されるタッチパネルコントローラ64は、ディスプレイ21dの画面表示を制御するとともに、タッチセンサ21tの信号を監視する。そしてタッチパネルコントローラ64は、タッチ操作された位置座標情報とそのタッチ操作時点におけるディスプレイ21dの画面情報とから、入力データを検出する。
【0033】
無線通信ユニット65は、上記無線中継機22との間で無線通信を利用してデータの送受信を行う。時計部66は、現在の日付及び時刻を計時する。
【0034】
USBコネクタ67は、USB規格に準拠した通信方式を有する種々のUSBデバイスを着脱自在に接続するためのコネクタである。このUSBコネクタ67には、上記ドロワ51や上記カードリーダライタ52を接続することが可能である。
【0035】
ドッキング用コネクタ68は、タブレット端末10をドッキングステーション1に接続するためのもので、タブレット端末10の筐体の背面に配置される。
【0036】
バッテリ69は、当該タブレット端末10の動作用電圧を出力するもので、当該タブレット端末10がドッキングステーション1に装着された場合に、ドッキングステーション1から拡張用コネクタ5およびドッキング用コネクタ68を介して供給される充電用電圧によって充電される。
【0037】
そして、CPU61は、ROM62内の制御プログラムに基づく主要な機能として、次の(1)〜(6)の手段を有する。
(1)タッチパネル式表示部11の表示画面に対する手指等のタッチ操作、およびドッキングステーション1におけるスキャナ44の読取りデータを、商品の販売に係るデータの入力として受付ける入力手段。
【0038】
(2)上記入力手段で受付けた入力データを商品販売データとして処理する処理手段。
【0039】
(3)上記処理手段の処理の引継ぎに必要なデータをドッキングステーション1の補助記憶デバイス42に記憶する第1制御手段。具体的には、第1制御手段は、上記処理手段による処理の実行に伴い、その処理の引継ぎに必要なデータをドッキングステーション1の補助記憶デバイス42に逐次に記憶する。
【0040】
(4)当該タブレット端末10がドッキングステーション1に装着されているか否かを判定する判定手段。この判定手段は、具体的には、ドッキング用コネクタ68を介して確認信号を送出し、この確認信号がドッキング用コネクタ68に戻る場合は装着されていると判定し、確認信号がドッキング用コネクタ68に戻らない場合は装着されていないと判定する。
【0041】
(5)上記判定手段がドッキングステーション1への装着の旨を判定したとき(装着タイミング)、その装着先のドッキングステーション1の補助記憶デバイス42に記憶されているデータに応じた処理を上記処理手段で継続的に実行させる第2制御手段。
【0042】
(6)処理の継続的な実行に際し、その処理がどの情報端末で実行されていたものであるかを示すデータをタッチパネル式表示部11で表示する表示制御手段。
【0043】
つぎに、タブレット端末10のCPU61が実行する制御を図6のフローチャートを参照しながら説明する。
レジカウンタで会計業務を行う係員は、携帯しているタブレット端末10をレジカウンタ上のドッキングステーション1に装着する。この装着タイミングにおいて(Act1のYES)、CPU61は、ドッキングステーション1の補助記憶デバイス42における業務履歴テーブル42bから、当該タブレット端末10より前に装着されていたタブレット端末10からの処理の引継ぎに必要なデータを読込む(Act2)。そして、CPU61は、読込んだデータに含まれるアプリコードに対応するアプリケーションプログラムを起動し(Act3)、そのアプリケーションプログラムに基づく処理を実行する(Act4)。
【0044】
例えば、当該タブレット端末10より前に装着されていたタブレット端末10が会計業務の処理を実行していた場合には、図5の業務履歴テーブル42bの最終行に、直前処理の履歴として処理の開始日時“2013年2月22日02時10分15秒”、処理を実行したタブレット端末10の端末コード“X5”、業務名“会計”、アプリコード“1001”、引継コード“Y321”、引継前端末“―(なし)”が入っている。
【0045】
この場合、CPU61は、アプリコード“1001”に対応する会計業務用のアプリケーションプログラムを起動し、かつ引継コード“Y321”に紐づけられた処理済みデータを処理データ記憶エリア42cから取込んでその処理済みデータを以後の処理に継続的に使用する。
【0046】
会計業務において、係員は、買物客がレジカウンタに持ち込む商品のバーコードをドッキングステーション1の読取窓2に翳し、そのバーコードを読取って商品の登録を行う。
【0047】
CPU61は、この会計業務に際し、図7に示す会計画面をタッチパネル式表示部11で表示する。そして、CPU61は、会計画面に対する手指等のタッチ操作およびドッキングステーション1におけるスキャナ44の読取りデータを商品の販売に係るデータの入力として受付け、受付けた入力データを商品販売データとして処理する。
【0048】
会計画面は、商品情報表示欄101、置数表示欄102、置数キー103、合計金額表示欄104、預り金額表示欄105、釣額表示欄106、ガイダンス表示欄107、締めキー108などの表示を含む。
【0049】
商品情報表示欄101は、登録された商品・個数・小計・関連情報などを表示する。置数表示欄102は、置数キー103のタッチ操作によって入力される数値を表示する。合計金額表示欄104は、登録された商品の合計金額を表示する。預り金額表示欄105は、置数キー103のタッチ操作によって入力される数値を買物客からの預り金額として表示する。釣額表示欄106は、預り金額から合計金額を差し引いた金額を釣額として表示する。ガイダンス表示欄107は、係員に対する種々の案内文字を表示する。
【0050】
現時点の処理は、端末コード“X5”のタブレット端末10から引継いだ会計業務の処理である。よって、CPU61は、図7のように、ガイダンス表示欄107において『会計業務』および『端末X5から引継ぎました』という案内文字を表示する。
【0051】
CPU61は、Act4の処理の実行に伴い、当該タブレット端末10がドッキングステーション1に装着状態であることを条件に(Act5のYES)、その処理の引継ぎに必要なデータをドッキングステーション1の補助記憶デバイス42に逐次に保存する(Act6)。
【0052】
会計画面上の締めキー109がタッチ操作(終了操作)されたとき(Act7のYES)、CPU61は、上記登録内容に基づいて会計金額(合計金額)を算出する締め処理(終了処理)を実行する(Act8)。
【0053】
締め処理において、CPU61は、算出した会計金額(合計金額)を合計金額表示欄104で表示し、預り金額を預り金額表示欄105で表示し、釣額を釣額表示欄106で表示する。締め処理において、CPU61は、商品販売データをプリンタ45でレシートに印字してそのレシートをレシート発行口3から排出する。
【0054】
CPU61は、この締め処理の内容についても、“引継ぎに必要なデータ”としてドッキングステーション1の補助記憶デバイス42に保存する(Act9)。この保存により、業務履歴テーブル42bの最終行に、図8に示すように、今回の処理の開始日時“2013年2月22日02時10分32秒”、処理を実行したタブレット端末10の端末コード“X4”、業務名“会計”、アプリコード“1001”、引継コード“Z123”、引継前端末“X5”が入る。
【0055】
このように、タブレット端末10をドッキングステーション1に装着するだけで、前のタブレット端末10の処理を自動的に引継いで実行することができる。したがって、例えば係員Aに代わって別の係員Bが会計業務を引継ぐ場合、後から来た係員Bは、手持ちのタブレット端末10をドッキングステーション1に装着するだけで、会計業務を迅速に開始することができる。店舗にとっては、係員の勤務体系を含めて商品販売形態の多様化が図れる。買物客の待ち時間の短縮が図れるなど、顧客サービスの向上も図れる。
【0056】
係員が会計業務を遂行しているとき、使用中のタブレット端末10が故障や異常により動作しなくなることも考えられる。この場合、係員は、動作しなくなったタブレット端末10に代えて、予備のタブレット端末10をドッキングステーション1に装着するだけで、会計業務を支障なく継続することができる。
【0057】
なお、ここまでは会計業務の処理の引継ぎについて説明したが、タブレット端末10で別の業務の処理を実行することも、もちろん可能である。
【0058】
CPU61は、ドッキングステーション1への装着タイミングを除き(Act1のNO)、初期画面上での業務の指定を監視する(Act10)。業務が指定されたとき(Act10のYES)、CPU61は、指定された業務に対応するアプリケーションプログラムを起動し(Act11)、そのアプリケーションプログラムに基づく処理を実行する(Act4)。以後の処理は上記同様なので、その説明は省略する。
【0059】
[2]第2実施形態
CPU61は、ROM62内のアプリケーションプログラムに基づく主要な機能のうち、第1実施形態の(3)の第1制御手段および(5)の第2制御手段に代えて、次の(13)の第1制御手段および(15)の第2制御手段を有する。
(13)後述の引継キー108のタッチ操作に基づく“処理の引継ぎ指定”を受けたとき、上記処理手段による実行中の処理を中断し、処理の引継ぎに必要なデータ、具体的には“中断した処理の再開および継続に必要なデータ”を、ドッキングステーション1の補助記憶デバイス42に記憶する第1制御手段。
【0060】
(15)上記判定手段がドッキングステーション1への装着の旨を判定したとき(装着タイミング)、補助記憶デバイス42内の業務履歴テーブルの最終行に引継コードが存在していれば、装着先のドッキングステーション1の補助記憶デバイス42に記憶されているデータに応じた処理を上記(2)の処理手段で継続的に実行させる第2制御手段。
【0061】
タブレット端末10のCPU61が実行する制御を図9のフローチャートを参照しながら説明する。
レジカウンタで会計業務を行う係員は、携帯しているタブレット端末10をレジカウンタ上のドッキングステーション1に装着する。
【0062】
CPU61は、ドッキングステーション1への装着を監視するとともに、その装着タイミングにおいて引継コードの有無を判定する(Act11)。引継コードの有無については、装着先のドッキングステーション1の補助記憶デバイス42における業務履歴テーブル42bを参照することにより、判定する。
【0063】
CPU61は、業務履歴テーブル42bの最終行の履歴に引継コードが含まれている場合(Act11のYES)、その引継コードを含む“中断した処理の再開および継続に必要なデータ”を補助記憶デバイス42から読込む(Act12)。そして、CPU61は、読込んだデータに含まれるアプリコードに対応するアプリケーションプログラムを起動し(Act13)、そのアプリケーションプログラムに基づき、前のタブレット端末10で中断した処理をその中断したところから引継いで継続的に実行する(Act14)。
【0064】
例えば、当該タブレット端末10より前に装着されていたタブレット端末10が会計業務の処理を実行していた場合には、図5の業務履歴テーブル42bの最終行に、直前処理の履歴として処理の開始日時“2013年2月22日02時10分15秒”、処理を実行したタブレット端末10の端末コード“X5”、業務名“会計”、アプリコード“1001”、引継コード“Y321”、引継前端末“―(なし)”が入っている。
【0065】
この場合、CPU61は、アプリコード“1001”に対応する会計業務用のアプリケーションプログラムを起動し、かつ引継コード“Y321”に紐づけられた処理済みデータを処理データ記憶エリア42cから取込んでその処理済みデータを以後の処理に継続的に使用する。
【0066】
会計業務において、係員は、買物客がレジカウンタに持ち込む商品のバーコードをドッキングステーション1の読取窓2に翳し、そのバーコードを読取って商品の登録を行う。
【0067】
CPU61は、この会計業務に際し、図10に示す会計画面をタッチパネル式表示部11で表示する。そして、CPU61は、会計画面に対する手指等のタッチ操作およびドッキングステーション1におけるスキャナ44の読取りデータを商品の販売に係るデータの入力として受付け、受付けた入力データを商品販売データとして処理する。
【0068】
図10の会計画面は、商品情報表示欄101、置数表示欄102、置数キー103、合計金額表示欄104、預り金額表示欄105、釣額表示欄106、ガイダンス表示欄107、締めキー108のほかに、引継ぎ指定手段である引継キー108の表示を含む。ガイダンス表示欄107では、例として、『会計業務』および『端末X5から引継ぎました』という案内文字を表示している。
【0069】
会計画面上の締めキー109がタッチ操作(終了操作)されたとき(Act15のYES)、CPU61は、上記登録内容に基づいて会計金額(合計金額)を算出する締め処理(終了処理)を実行する(Act16)。
【0070】
締め処理において、CPU61は、算出した会計金額(合計金額)を合計金額表示欄104で表示し、預り金額を預り金額表示欄105で表示し、釣額を釣額表示欄106で表示する。締め処理において、CPU61は、商品販売データをプリンタ45でレシートに印字してそのレシートをレシート発行口3から排出する。
【0071】
CPU61は、この締め処理に伴い、処理の引継ぎに必要なデータをドッキングステーション1の補助記憶デバイス42に保存する(Act17)。この保存により、業務履歴テーブル42bの最終行に、図8に示すように、今回の処理の開始日時“2013年2月22日02時10分32秒”、処理を実行したタブレット端末10の端末コード“X4”、業務名“会計”、アプリコード“1001”、引継コード“Z123”、引継前端末“X5”が入る。
【0072】
一方、処理の実行中、CPU61は、締めキー109のタッチ操作(終了操作)がないこと(Act15のNO)、および当該タブレット端末10がドッキングステーション1に装着されていることを条件に(Act18のYES)、引継キー108のタッチ操作を監視する(Act19)。
【0073】
引継キー108のタッチ操作に基づく“処理の引継ぎ指定”があったとき(Act19のYES)、CPU61は、実行中の処理を中断し、中断した処理の再開および継続に必要なデータをドッキングステーション1の補助記憶デバイス42に保存する(Act20)。
【0074】
この場合、CPU61は、図11に示すように、会計画面のガイダンス表示欄107において、『会計業務を引継ぎます。この端末を取外してください。』という案内文字を表示する。この案内を見た係員は、タブレット端末10をドッキングステーション1から取外して、別の業務に赴いたり、他の係員と業務を交代する。
【0075】
この中断に伴い、CPU61は、一連の処理を終えるための終了処理を実行し(Act16)、この終了に係るデータについても、“中断した処理の再開および継続に必要なデータ”としてドッキングステーション1の補助記憶デバイス42に保存する(Act17)。この保存により、業務履歴テーブル42bの最終行に、図8に示すように。今回の処理の開始日時“2013年2月22日02時10分32秒”、処理を実行したタブレット端末10の端末コード“X4”、業務名“会計”、アプリコード“1001”、引継コード“Z123”、引継前端末“X5”が入る。
【0076】
このように、画面上の引継キー108にタッチ操作することにより、現時点の処理を中断して別のタブレット端末10に引継ぐことができる。したがって、レジカウンタの係員が急な用事でその場を離れなければならない場合、現時点の会計業務を他の係員に引継いでもらうことができる。引継ぎを受けた係員は、手持ちのタブレット端末10をドッキングステーション1に装着するだけで、会計業務を迅速に継続することができる。店舗にとっては、係員の勤務体系を含めて商品販売形態の多様化が図れる。買物客の待ち時間の短縮が図れるなど、顧客サービスの向上も図れる。
【0077】
なお、ここまでは会計業務の処理の引継ぎについて説明したが、タブレット端末10で別の業務の処理を実行することも、もちろん可能である。
【0078】
CPU61は、ドッキングステーション1への装着タイミングを除き(Act11のNO)、初期画面上での業務の指定を監視する(Act21)。業務が指定されたとき(Act21のYES)、CPU61は、指定された業務に対応するアプリケーションプログラムを起動し(Act22)、そのアプリケーションプログラムに基づく処理を実行する(Act14)。以後の処理は上記同様なので、その説明は省略する。
【0079】
[3]変形例
商品販売データ処理装置の譲渡は一般に、制御プログラム等のプログラムがROMに記憶された状態にて行われる。しかしこれに限らず、コンピュータ装置が備える書き込み可能な記憶デバイスに、このコンピュータ装置とは個別に譲渡された制御プログラム等がユーザなどの操作に応じて書き込まれてもよい。制御プログラム等の譲渡は、リムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介した通信により行うことができる。記録媒体は、CD−ROM,メモリカード等のようにプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能であれば、その形態は問わない。また、プログラムのインストールやダウンロードにより得る機能は、装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
【0080】
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 記憶手段を有する据置型のドッキングステーションと、前記ドッキングステーションへの装着およびそのドッキングステーションからの離脱が自在な携帯型の情報端末と、を備え、前記情報端末は、商品の販売に係るデータの入力を受付ける入力手段と、前記入力手段で受付けたデータを処理する処理手段と、前記処理手段の処理の引継ぎに必要なデータを前記ドッキングステーションの前記記憶手段に記憶する第1制御手段と、当該情報端末が前記ドッキングステーションに装着されたとき、そのドッキングステーションの記憶手段に記憶されているデータに応じた処理を前記処理手段で継続的に実行させる第2制御手段と、を含む、ことを特徴とする商品販売データ処理装置。
[2]前記第1制御手段は、前記処理手段による処理の実行に伴い、その処理の引継ぎに必要なデータを前記ドッキングステーションの前記記憶手段に逐次に記憶する、ことを特徴とする付記[1]記載の商品販売データ処理装置。
[3]前記第1制御手段は、処理の引継ぎ指定を受けたとき、前記処理手段による実行中の処理を中断し、中断した処理の再開および継続に必要なデータを前記ドッキングステーションの前記記憶手段に記憶する、ことを特徴とする付記[1]記載の商品販売データ処理装置。
[4]前記情報端末は、処理の継続的な実行に際し、その処理がどの情報端末で実行されていたものであるかを示すデータを表示する表示制御手段、をさらに含むことを特徴とする付記[1]乃至[4]のいずれかに記載の商品販売データ処理装置。
[5]記憶手段を有するドッキングステーションへの装着およびそのドッキングステーションからの離脱が自在な情報端末であって、商品の販売に係るデータの入力を受付ける入力手段と、前記入力手段で受付けたデータを処理する処理手段と、前記処理手段の処理の引継ぎに必要なデータを前記ドッキングステーションの前記記憶手段に記憶する第1制御手段と、当該情報端末が前記ドッキングステーションに装着されたとき、そのドッキングステーションの記憶手段に記憶されているデータに応じた処理を前記処理手段で継続的に実行させる第2制御手段と、を備えることを特徴とする情報端末。
[6]記憶手段を有するドッキングステーションへの装着およびそのドッキングステーションからの離脱が自在で、かつコンピュータを備えた情報端末であって、前記コンピュータを、商品の販売に係るデータの入力を受付ける入力手段と、前記入力手段で受付けたデータを処理する処理手段と、前記処理手段の処理の引継ぎに必要なデータを前記ドッキングステーションの前記記憶手段に記憶する第1制御手段と、当該情報端末が前記ドッキングステーションに装着されたとき、そのドッキングステーションの記憶手段に記憶されているデータに応じた処理を前記処理手段で継続的に実行させる第2制御手段と、して機能させるための制御プログラム。
【符号の説明】
【0081】
1…ドッキングステーション、2…読取窓、3…レシート発行口、4…端末装着部、5…拡張用コネクタ、10…タブレット端末(情報端末)、11…タッチパネル式表示部、42…補助記憶デバイス、42a…端末コードテーブル、42b…業務履歴テーブル、42c…処理データ記憶エリア、61…CPU、68…ドッキング用コネクタ
図1
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