(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6563561
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】異種キャリアアグリゲーションのためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
H04W 76/10 20180101AFI20190808BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20190808BHJP
H04W 16/14 20090101ALI20190808BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20190808BHJP
H04W 12/06 20090101ALI20190808BHJP
【FI】
H04W76/10
H04W72/04 111
H04W16/14
H04W84/12
H04W12/06
【請求項の数】30
【外国語出願】
【全頁数】48
(21)【出願番号】特願2018-116941(P2018-116941)
(22)【出願日】2018年6月20日
(62)【分割の表示】特願2017-121495(P2017-121495)の分割
【原出願日】2013年2月22日
(65)【公開番号】特開2018-186519(P2018-186519A)
(43)【公開日】2018年11月22日
【審査請求日】2018年7月19日
(31)【優先権主張番号】61/612,127
(32)【優先日】2012年3月16日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/773,020
(32)【優先日】2013年2月21日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100184332
【弁理士】
【氏名又は名称】中丸 慶洋
(72)【発明者】
【氏名】アーナウド・メイラン
(72)【発明者】
【氏名】ミゲル・グリオト
(72)【発明者】
【氏名】ジェラルド・ジアレッタ
【審査官】
松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2011/0319129(US,A1)
【文献】
米国特許第08126145(US,B1)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0134774(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0274107(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2007/0091810(US,A1)
【文献】
特開2008−072700(JP,A)
【文献】
国際公開第2011/050921(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信の方法であって、
ネットワークエンティティによって、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)のWLANキャリアを識別するチャネル番号または前記WLANのサービスセット識別情報のうちの少なくとも1つを指定するRRC構成メッセージを受信することと、
前記ネットワークエンティティによって、データトラフィックがセルラーキャリアを介して送信されるべきか前記WLANキャリアを介して送信されるべきかを決定することと、
前記ネットワークエンティティによって、前記決定の結果に基づいて、前記セルラーキャリアまたは前記WLANキャリアを介して前記データトラフィックを送信することと、
を備え、
前記データトラフィックの論理チャネル識別子(LCID)は、前記データトラフィックが前記WLANキャリア上で送信されることができるかどうかを示すためのパラメータに関連付けられている、方法。
【請求項2】
前記RRC構成メッセージに基づいて前記WLANと認証すること、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記認証することは、
前記RRC構成メッセージに基づいてキーを識別することと、
前記キーを使用することによって前記WLANと認証することと、
を備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ネットワークエンティティがWLAN通信について認証した後にRRC構成メッセージを受信すること、
をさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記RRC構成メッセージは、IPレイヤの下のプロトコルレイヤにおける前記セルラーキャリアと前記WLANキャリアとのアグリゲーションに関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記RRC構成メッセージは、前記セルラーキャリアを介して受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記セルラーキャリアを介してアクティブ化/非アクティブ化コマンドを受信することと、
前記アクティブ化/非アクティブ化コマンドに基づいて、前記WLANに関連付けられたインターフェース上でスリープモードを有効化することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
パケットサイズしきい値を示す情報を受信すること、
をさらに備え、
前記決定の前記結果は、前記パケットサイズしきい値に基づいている、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
最大送信単位(MTU)、RTSしきい値、アップリンク無線リンク状態、またはフレームアグリゲーションが構成されるかどうかのうちの少なくとも1つに関する情報を受信することと、
前記情報に基づいて前記送信するためのペイロードサイズを選択することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記セルラーキャリアまたは前記WLANキャリアをデフォルトキャリアとして識別する情報と、
バッファサイズがバッファサイズしきい値を満たすときに、前記セルラーキャリアまたは前記WLANキャリアのうちの1つが使用されるべきであることを示す情報と、
を含むシグナリングを受信すること、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
サービス品質(QoS)情報を受信すること、
をさらに備え、
前記決定の前記結果は、前記QoS情報と、ベアラと前記WLANキャリアとの間のマッピングと、に基づいている、
請求項1に記載の方法。
【請求項12】
複数の論理チャネル識別子(LCID)のうちの各LCIDについて、データトラフィックが前記WLANキャリア上で送信され得るか前記セルラーキャリア上で送信され得るかを示すシグナリングを受信すること、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)のWLANキャリアを識別するチャネル番号または前記WLANのサービスセット識別情報のうちの少なくとも1つを指定するRRC構成メッセージを受信することと、
データトラフィックがセルラーキャリアを介して送信されるべきか前記WLANキャリアを介して送信されるべきかを決定することと、
前記決定の結果に基づいて、前記セルラーキャリアまたは前記WLANキャリアを介して前記データトラフィックを送信することと、
を行うように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合された、データを記憶するためのメモリと、
を備え、
前記データトラフィックの論理チャネル識別子(LCID)は、前記データトラフィックが前記WLANキャリア上で送信されることができるかどうかを示すためのパラメータに関連付けられている、装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記RRC構成メッセージに基づいて前記WLANを認証すること、
を行うようにさらに構成された、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記WLANと認証するときに、
前記RRC構成メッセージに基づいてキーを識別することと、
前記キーを使用することによって前記WLANと認証することと、
を行うようにさらに構成された、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記装置がWLAN通信について認証した後にRRC構成メッセージを受信すること、
を行うようにさらに構成された、請求項14に記載の装置。
【請求項17】
前記RRC構成メッセージは、IPレイヤの下のプロトコルレイヤにおける前記セルラーキャリアと前記WLANキャリアとのアグリゲーションに関連付けられる、請求項13に記載の装置。
【請求項18】
前記RRC構成メッセージは、前記セルラーキャリアを介して受信される、請求項13に記載の装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記セルラーキャリアを介してアクティブ化/非アクティブ化コマンドを受信することと、
前記アクティブ化/非アクティブ化コマンドに基づいて、前記WLANに関連付けられたインターフェース上でスリープモードを有効化することと、
を行うようにさらに構成された、請求項13に記載の装置。
【請求項20】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
パケットサイズしきい値を示す情報を受信すること、
を行うようにさらに構成され、
前記決定の前記結果は、前記パケットサイズしきい値に基づいている、
請求項13に記載の装置。
【請求項21】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
最大送信単位(MTU)、RTSしきい値、アップリンク無線リンク状態、またはフレームアグリゲーションが構成されるかどうかのうちの少なくとも1つに関する情報を受信することと、
前記情報に基づいて前記送信するためのペイロードサイズを選択することと、
を行うようにさらに構成された、請求項13に記載の装置。
【請求項22】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記セルラーキャリアまたは前記WLANキャリアをデフォルトキャリアとして識別する情報と、
バッファサイズがバッファサイズしきい値を満たすときに、前記セルラーキャリアまたは前記WLANキャリアのうちの1つが使用されるべきであることを示す情報と、
を含むシグナリングを受信すること、
を行うようにさらに構成された、請求項13に記載の装置。
【請求項23】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
サービス品質(QoS)情報を受信すること、
を行うようにさらに構成され、
前記決定の前記結果は、前記QoS情報と、ベアラと前記WLANキャリアとの間のマッピングと、に基づいている、
請求項13に記載の装置。
【請求項24】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
複数の論理チャネル識別子(LCID)のうちの各LCIDについて、データトラフィックが前記WLANキャリア上で送信され得るか前記セルラーキャリア上で送信され得るかを示すシグナリングを受信すること、
を行うようにさらに構成された、請求項13に記載の装置。
【請求項25】
ネットワークエンティティによって、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)のWLANキャリアを識別するチャネル番号または前記WLANのサービスセット識別情報のうちの少なくとも1つを指定するRRC構成メッセージを受信するための手段と、
前記ネットワークエンティティによって、データトラフィックがセルラーキャリアを介して送信されるべきか前記WLANキャリアを介して送信されるべきかを決定するための手段と、
前記ネットワークエンティティによって、前記決定の結果に基づいて、前記セルラーキャリアまたは前記WLANキャリアを介して前記データトラフィックを送信するための手段と、
を備え、
前記データトラフィックの論理チャネル識別子(LCID)は、前記データトラフィックが前記WLANキャリア上で送信されることができるかどうかを示すためのパラメータに関連付けられている、装置。
【請求項26】
前記RRC構成メッセージに基づいてキーを識別するための手段と、
前記RRC構成メッセージに基づいて、および前記キーを使用することによって、前記WLANと認証するための手段と、
をさらに備える、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
最大送信単位(MTU)、RTSしきい値、アップリンク無線リンク状態、またはフレームアグリゲーションが構成されるかどうかのうちの少なくとも1つに関する情報を受信するための手段と、
前記情報に基づいて前記送信するためのペイロードサイズを選択するための手段と、
をさらに備える、請求項25に記載の装置。
【請求項28】
パケットサイズしきい値を示す情報、ここにおいて、前記決定の前記結果は、前記パケットサイズしきい値に基づいている、または、
サービス品質(QoS)情報、ここにおいて、前記決定の前記結果は、前記QoS情報と、ベアラと前記WLANキャリアとの間のマッピングと、に基づいている、
のうちの少なくとも1つを受信するための手段をさらに備える、
請求項13に記載の装置。
【請求項29】
前記セルラーキャリアまたは前記WLANキャリアをデフォルトキャリアとして識別する情報、および、バッファサイズがバッファサイズしきい値を満たすときに、前記セルラーキャリアまたは前記WLANキャリアのうちの1つが使用されるべきであることを示す情報を含む、または、
複数の論理チャネル識別子(LCID)のうちの各LCIDについて、データトラフィックが前記WLANキャリア上で送信され得るか前記セルラーキャリア上で送信され得るかを示す
のうちの少なくとも1つであるシグナリングを受信するための手段をさらに備える、
請求項25に記載の装置。
【請求項30】
命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読の媒体であって、
前記命令は、プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)のWLANキャリアを識別するチャネル番号または前記WLANのサービスセット識別情報のうちの少なくとも1つを指定するRRC構成メッセージを受信することと、
データトラフィックがセルラーキャリアを介して送信されるべきか前記WLANキャリアを介して送信されるべきかを決定することと、
前記決定の結果に基づいて、前記セルラーキャリアまたは前記WLANキャリアを介して前記データトラフィックを送信することと、
を行わせる1つまたは複数の命令を備え、
前記データトラフィックの論理チャネル識別子(LCID)は、前記データトラフィックが前記WLANキャリア上で送信されることができるかどうかを示すためのパラメータに関連付けられている、非一時的なコンピュータ可読の媒体。
【発明の詳細な説明】
【0001】
[0001]本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡され、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2012年3月16日に出願された「SYSTEM AND METHOD FOR CELLULAR-WLAN CARRIER AGGREGATION」と題する仮出願第61/612,127号の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
[0002]本開示の態様は、一般にワイヤレス通信システムに関し、より詳細には、動作のインターネットプロトコル(IP)レイヤの下での異種キャリアのアグリゲーションに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]ワイヤレス通信ネットワークは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなどの様々な通信サービスを提供するために広く展開されている。これらのワイヤレスネットワークは、利用可能なネットワークリソースを共有することによって複数のユーザをサポートすることが可能な多元接続ネットワークであり得る。そのような多元接続ネットワークの例としては、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、およびシングルキャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワークがある。
【0004】
[0004]ワイヤレス通信ネットワークは、たとえば、ユーザ機器(UE)またはアクセス端末(AT)など、いくつかのモバイルエンティティ/デバイスのための通信をサポートすることができる、基地局などのいくつかのネットワークエンティティを含み得る。モバイルデバイスは、ダウンリンクとアップリンクとを介して基地局と通信し得る。ダウンリンク(または順方向リンク)は基地局からUEへの通信リンクを指し、アップリンク(または逆方向リンク)はUEから基地局への通信リンクを指す。
【0005】
[0005]第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標):3rd Generation Partnership Project)ロングタームエボリューション(LTE(登録商標):Long Term Evolution)は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile communications)およびユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)の発展形として、セルラー技術における大きな進歩を代表するものである。LTE物理レイヤ(PHY)は、発展型ノードB(eNB)などの基地局と、UEなどのモバイルデバイスとの間でデータと制御情報の両方を搬送する高効率な方法を与える。
【0006】
[0006]モバイルブロードバンドおよびインターネットアクセスに対する消費者需要の高まりとともに、ワイヤレスサービスプロバイダは、WWANの利用可能な帯域幅を増加させるためにセルラーキャリアアグリゲーションを実装している。そのような手法は、LTEネットワークのために企図された1つまたは複数の同種セルラーキャリアをアグリゲートすることを伴い得る。しかしながら、そのようなキャリアアグリゲーション技法は、ワイヤレス通信システムにおいて異種キャリアをアグリゲートする別個の課題に対処しない。
【発明の概要】
【0007】
[0007]図面に示された本発明の例示的な実施形態を以下に要約する。これらのおよび他の実施形態については、発明を実施するための形態のセクションにおいてより十分に説明する。ただし、本発明は、この発明の概要または発明を実施するための形態において説明する形態に限定されないことを理解されたい。
【0008】
[0008]本明細書で説明する実施形態の1つまたは複数の態様によれば、たとえば、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(たとえば、セルラー)キャリアおよびワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)キャリアなど、異種コンポーネントキャリアをアグリゲートするための方法が提供される。本方法は、ワイヤレス通信システム中のモバイルデバイス(たとえば、デュアルWWAN−WLAN対応UE)によって動作可能であり得る。本方法は、少なくとも1つのWWANキャリアと少なくとも1つのWLANキャリアとを備える複数のコンポーネントキャリアをアグリゲートするための構成を受信することを伴い得、ここで、アグリゲーションは、インターネットプロトコル(IP)レイヤの下のモバイルデバイスのレイヤにおいて実行される。異種キャリアのアグリゲーションは、MACレイヤエンティティまたはRLCレイヤプロトコルエンティティによって実行され得る。本方法は、少なくとも1つのセルラーキャリアと少なくとも1つのWLANキャリアとに関してアップリンクトラフィックのマッピングを決定することを伴い得る。本方法は、マッピングに少なくとも部分的に基づいてアップリンクトラフィックを送ることを伴い得る。
【0009】
[0009]関係する態様では、マッピングはトラフィックフロー識別子に基づく。トラフィックフロー識別子は、所与のプロトコルレイヤがメディアアクセス制御(MAC)プロトコルレイヤを備えるとき、論理チャネル識別子(LCID:logical channel identifier)であり得る。トラフィックフロー識別子は、所与のプロトコルレイヤがMACプロトコルレイヤの上にプロトコルレイヤを備えるとき、ベアラ識別子であり得る。さらなる関係する態様では、電子デバイス(たとえば、UEまたはそれの(1つまたは複数の)構成要素)が、上記で説明した方法を実行するように構成され得る。
【0010】
[0010]本明細書で説明する実施形態の1つまたは複数の態様によれば、モバイルデバイスによって動作可能な別の方法が提供される。本方法は、少なくとも1つのセルラーキャリアと少なくとも1つのWLANキャリアとを備える複数のコンポーネントキャリアをアグリゲートするための構成を受信することを伴い得、ここで、アグリゲーションは、IPレイヤの下のモバイルデバイスのレイヤにおいて実行される。本方法は、ダウンリンクトラフィックのためのセルラーキャリアタイプまたはWLANキャリアタイプとのトラフィックタイプの関連付けを決定することを伴い得る。本方法は、許可に応答してアップリンクトラフィックを送るときに関連付けをミラーリングすることを伴い得る。関係する態様では、電子デバイス(たとえば、UEまたはそれの(1つまたは複数の)構成要素)が、上記で説明した方法を実行するように構成され得る。
【0011】
[0011]本明細書で説明する実施形態の1つまたは複数の態様によれば、ネットワークエンティティによって動作可能な方法が提供される。本方法は、少なくとも1つのセルラーキャリアと少なくとも1つのWLANキャリアとを備える複数のコンポーネントキャリアをアグリゲートするための構成をモバイルデバイスに送ることを伴い得、ここで、アグリゲーションは、IPレイヤの下のモバイルデバイスのレイヤにおいて実行される。本方法は、少なくとも1つのセルラーキャリアと少なくとも1つのWLANキャリアとに関してダウンリンクトラフィックのダウンリンクマッピングを決定することを伴い得る。本方法は、ダウンリンクマッピングに少なくとも部分的に基づいてダウンリンクトラフィックを送ることを伴い得る。
【0012】
[0012]関係する態様では、本方法は、少なくとも1つのセルラーキャリアと少なくとも1つのWLANキャリアとに関してアップリンクトラフィックのマッピングを決定することと、複数のコンポーネントキャリアのうちの1つの上のアップリンク送信のための許可を、構成されたセルラーキャリア上で、モバイルデバイスに送ることと、アップリンクマッピングに従って許可に応答してアップリンクトラフィックを受信することとをさらに伴い得る。またさらなる関係する態様では、電子デバイス(たとえば、eNBまたはそれの(1つまたは複数の)構成要素)が、上記で説明した方法を実行するように構成され得る。
【0013】
[0013]上記のおよび関係する目的を達成するために、1つまたは複数の実施形態は、以下で十分に説明され、特に特許請求の範囲で指摘される特徴を含む。以下の説明および添付の図面に、1つまたは複数の実施形態のいくつかの例示的な態様を詳細に記載する。ただし、これらの態様は、様々な実施形態の原理が採用され得る様々な方法のほんのいくつかを示すものであり、説明する実施形態は、すべてのそのような態様およびそれらの均等物を含むものとする。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】[0014]
図1は、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)とワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)の両方を含む例示的な電気通信システムを示すブロック図である。
【
図2】[0015]
図2は、電気通信システムにおけるダウンリンクフレーム構造の一例を示すブロック図である。
【
図3】[0016]
図3は、本開示の一態様に従って構成された基地局およびUEの設計を示すブロック図である。
【
図4】[0017]
図4は、本明細書で説明する実施形態の態様によるアップリンクのためのキャリアアグリゲーションを示す。
【
図5】[0018]
図5は、セルラー/WWAN無線モジュールとWLAN無線モジュールとを含む例示的な基地局を図示する。
【
図6】[0019]
図6は、セルラー/WWAN無線モジュールとWLAN無線モジュールとを含む例示的なモバイルデバイスを図示する。
【
図7A】[0020]
図7Aは、ネットワークエンティティによって動作可能なキャリアアグリゲーション方法の例を示す。
【
図7B】
図7Bは、ネットワークエンティティによって動作可能なキャリアアグリゲーション方法の例を示す。
【
図7C】
図7Cは、ネットワークエンティティによって動作可能なキャリアアグリゲーション方法の例を示す図。
【
図7D】
図7Dは、ネットワークエンティティによって動作可能なキャリアアグリゲーション方法の例を示す。
【
図7E】
図7Eは、ネットワークエンティティによって動作可能なキャリアアグリゲーション方法の例を示す。
【
図8】
図8は、ネットワークエンティティによって動作可能なキャリアアグリゲーション方法の例を示す。
【
図9】[0021]
図9は、WLAN APによって動作可能な別の例示的なキャリアアグリゲーション方法を図示する。
【
図10A】[0022]
図10Aは、モバイルデバイスによって動作可能な別のキャリアアグリゲーション方法を図示する。
【
図10B】
図10Bは、モバイルデバイスによって動作可能な別のキャリアアグリゲーション方法を図示する。
【
図11A】[0023]
図11Aは、異種コンポーネントキャリアに関してトラフィックのマッピングを決定することを伴う、モバイルデバイスによって動作可能な、例示的なキャリアアグリゲーション方法を図示する。
【
図11B】
図11Bは、異種コンポーネントキャリアに関してトラフィックのマッピングを決定することを伴う、モバイルデバイスによって動作可能な、例示的なキャリアアグリゲーション方法を図示する。
【
図11C】
図11Cは、異種コンポーネントキャリアに関してトラフィックのマッピングを決定することを伴う、モバイルデバイスによって動作可能な、例示的なキャリアアグリゲーション方法を図示する。
【
図11D】
図11Dは、異種コンポーネントキャリアに関してトラフィックのマッピングを決定することを伴う、モバイルデバイスによって動作可能な、例示的なキャリアアグリゲーション方法を図示する。
【
図11E】
図11Eは、異種コンポーネントキャリアに関してトラフィックのマッピングを決定することを伴う、モバイルデバイスによって動作可能な、例示的なキャリアアグリゲーション方法を図示する。
【
図13A】[0025]
図13Aは、異種コンポーネントキャリアに関してトラフィックのマッピングを決定することを伴う、ネットワークエンティティによって動作可能な、例示的なキャリアアグリゲーション方法を図示する。
【
図13B】
図13Bは、異種コンポーネントキャリアに関してトラフィックのマッピングを決定することを伴う、ネットワークエンティティによって動作可能な、例示的なキャリアアグリゲーション方法を図示する。
【
図13C】
図13Cは、異種コンポーネントキャリアに関してトラフィックのマッピングを決定することを伴う、ネットワークエンティティによって動作可能な、例示的なキャリアアグリゲーション方法を図示する。
【
図13D】
図13Dは、異種コンポーネントキャリアに関してトラフィックのマッピングを決定することを伴う、ネットワークエンティティによって動作可能な、例示的なキャリアアグリゲーション方法を図示する。
【0015】
[0026]添付の図面に関して以下に示す発明を実施するための形態は、様々な構成を説明するものであり、本明細書で説明する概念が実施され得る唯一の構成を表すものではない。発明を実施するための形態は、様々な概念の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。ただし、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には明らかであろう。いくつかの例では、そのような概念を不明瞭にしないように、よく知られている構造およびコンポーネントがブロック図の形式で示される。
【0016】
[0027]本明細書で説明する技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAおよび他のネットワークなど、様々なワイヤレス通信ネットワークのために使用され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)、CDMA2000などの無線技術を実装し得る。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))およびCDMAの他の変形態を含む。CDMA2000は、IS−2000、IS−95およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)などの無線技術を実装し得る。OFDMAネットワークは、発展型UTRA(E−UTRA:Evolved UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB:Ultra Mobile Broadband)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、Flash−OFDMAなどの無線技術を実装し得る。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)およびLTEアドバンスト(LTE−A:LTE-Advanced)は、E−UTRAを使用するUMTSの新しいリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−AおよびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と称する団体からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2:3rd Generation Partnership Project 2)と称する団体からの文書に記載されている。本明細書で説明する技法は、上記のワイヤレスネットワークおよび無線技術、ならびに他のワイヤレスネットワークおよび無線技術に使用され得る。明快のために、本技法のいくつかの態様について以下ではLTEに関して説明し、以下の説明の大部分でLTE用語を使用する。
【0017】
[0028]本開示は、動作のサブIPプロトコルレイヤにおいて複数の異種コンポーネントキャリアをアグリゲートするための技法を提供する。複数のコンポーネントキャリアはセルラーキャリアとWLANキャリアの両方を含み得、キャリアタイプ間の相違点に対処するための様々な方法が提供される。この目的で、アグリゲートされたキャリアの異なる能力に適応し、トラフィックのサブIPレイヤマッピングをサポートするように、動作のMACレイヤおよび/またはRLCレイヤにおけるプロトコルエンティティがワイヤレス通信デバイスにおいて修正され得る。様々な態様では、マッピングは、トラフィックフロー識別子に基づき得、ポリシーベースの制限を反映し得、ダウンリンク送信をミラーリングし得、キャリア選択を可能にし得、本質的に静的もしくは動的であり得、および/または、アグリゲートされたキャリアのアクティブ化/非アクティブ化に応答して変化し得る。
図1に、LTEネットワーク、UMTSネットワークなどであり得る、ワイヤレス通信ネットワーク100を示す。ワイヤレスネットワーク100は、概してセルラーネットワークまたはワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)を含むかまたは指すが、場合によっては1つまたは複数のワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)をも含むかあるいはそれと通信し得ることに留意されたい。ワイヤレスネットワーク100は、いくつかの基地局110と他のネットワークエンティティとを含み得る。基地局は、モバイルデバイスと通信する局であり得、発展型ノードB(eNB)、ノードB、アクセスポイント(AP)、または他の用語で呼ばれることもある。各基地局110a、110b、110cは、特定の地理的エリアに通信カバレージを与え得る。3GPPでは、「セル」という用語は、この用語が使用されるコンテキストに応じて、基地局のカバレージエリアおよび/またはこのカバレージエリアをサービスする基地局サブシステムを指すことがある。
【0018】
[0029]ワイヤレスネットワーク100は、中継局110rとネットワークコントローラ130とを含み得る。中継局は、上流局(たとえば、基地局またはモバイルデバイス)からデータおよび/または他の情報の送信を受信し、下流局(たとえば、モバイルデバイスまたは基地局)にそのデータおよび/または他の情報の送信を送る局である。中継局はまた、他のモバイルデバイスに対する送信を中継するモバイルデバイスであり得る。
図1に示すように、中継局110rは、通信を可能にするために基地局110aおよびモバイルデバイス120rと通信し得る。ネットワークコントローラ130は、基地局のセットに結合し、調整および制御および/またはコアネットワークへのアクセスを行い得る。この例では、ネットワークコントローラ130はバックホールを介して基地局110、150と通信する。基地局110はまた、たとえば、ワイヤレスバックホールまたはワイヤラインバックホールを介して直接または間接的に、互いに通信し得る。ワイヤレスネットワーク100は同期動作または非同期動作をサポートし得ることに留意されたい。同期動作の場合、基地局は同様のフレームタイミングを有し得、異なる基地局からの送信は近似的に時間的に整合され得る。非同期動作の場合、基地局は異なるフレームタイミングを有し得、異なる基地局からの送信は時間的に整合されないことがある。本明細書で説明する技法は、同期動作と非同期動作の両方のために使用され得る。
【0019】
[0030]ワイヤレスネットワーク100は異なるタイプのセルを含み得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入しているモバイルデバイスによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーし得、サービスに加入しているモバイルデバイスによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーし得、フェムトセルとの関連付けを有するモバイルデバイ(たとえば、限定加入者グループ(CSG:Closed Subscriber Group)中のモバイルデバイ、自宅内のユーザのためのUEなど)による制限付きアクセスを可能にし得る。
図1に示す例では、基地局110a、110bおよび110cは、それぞれマクロセル102a、102bおよび102cのためのマクロeNBであり得る。基地局110xは、モバイルデバイス120xをサービスするピコセル102xのためのピコeNBであり得る。基地局110yおよび110zは、それぞれフェムトセル102yおよび102zのためのフェムトeNBであり得る。基地局は、1つまたは複数(たとえば、3つ)のセルをサポートし得る。
【0020】
[0031]モバイルデバイス120、155は、ワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散させられ得ることに留意されたい。モバイルデバイスは、ユーザ機器(UE)、ワイヤレスデバイス、端末、移動局、加入者ユニットなどと呼ばれることもある。モバイルデバイスは、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、または他のモバイルエンティティであり得る。モバイルデバイスは、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、中継器、またはワイヤレスネットワーク100の一部を形成する他のネットワークエンティティと通信し得る。
【0021】
[0032]関係する態様では、モバイルデバイスはまた、たとえば、(通常「802.11a」と呼ばれる)802.11a−1999、(通常「802.11b」と呼ばれる)802.11b−1999、(通常「802.11g」と呼ばれる)802.11g−2003などの追補を含む、IEEE802.11規格など、1つまたは複数の規格に従ってWLAN APと通信し得る。たとえば、ワイヤレスネットワーク100では、マクロセル110cのカバレージエリア内にデュアル能力モバイルデバイス155とデュアル能力基地局150とが示されている。基地局150は、バックホールまたは同様の接続を介してコアWWANネットワークの要素に結合され得る。本明細書で説明するように、各デュアル能力デバイス150、155は、WWANキャリアおよびWLANキャリア上での同時通信をサポートする2つ以上の無線機を含み得る。
【0022】
[0033]ワイヤレスネットワーク100内で、各モバイルデバイスは、ダウンリンク通信およびアップリンク通信のためにシングルキャリアまたは複数のキャリアを利用し得る。キャリアは、通信のために使用される周波数の範囲を指し得、無線機のタイプおよびその周波数において使用中のプロトコルなど、いくつかの関連する特性を有し得る。モバイルデバイス120、155が複数のキャリア上で通信するとき、ダウンリンクキャリアおよびアップリンクキャリアはコンポーネントキャリアと呼ばれることがある。複数のコンポーネントキャリア上の動作は、マルチキャリア動作またはキャリアアグリゲーションと呼ばれることがある。キャリアアグリゲーション構成は、対称(DLコンポーネントキャリアの数がULコンポーネントキャリアと同じ)であるか、または非対称(DLコンポーネントキャリアとULコンポーネントキャリアの数が異なる)であり得る。また、周波数分割複信(FDD)キャリアのセットは時分割複信(TDD)キャリアのセットとアグリゲートされ、たとえばLTE−FDD+WLAN−TDDであり得る。
【0023】
[0034]本明細書で説明するように、キャリアアグリゲーションは異種キャリアに対して実行され得る。たとえば、それらのそれぞれの能力に応じて、基地局150およびモバイルデバイス155は、2つ以上のWWANキャリアと、少なくとも1つのWLANキャリアとの上で通信し得る。セルラーキャリアとWLANキャリアの両方の上での同時通信をサポートするワイヤレスデバイスを、本明細書では「デュアル能力」デバイスと呼ぶことにする。アグリゲーションは、利用可能なスペクトルを増加させると同時に、モバイルデバイスのために構成された各キャリア上での通信を制御するWWANネットワークの能力をも維持し得る。一例では、E−UTRAネットワークは、アグリゲートされたWLANキャリアのために様々な通信動作を制御する。WLANキャリアの制御は、たとえば、WLANキャリア上でどのトラフィックが搬送されることになるかを決定すること、キャリアアクティブ化および非アクティブ化、WLAN APに対する関連付けおよび認証を管理すること、WLANアップおよびダウンリンク上で使用される変調およびコーディングレートを制御すること、ならびにWLANキャリアおよび非WLANキャリアのアグリゲーションに関連する他の問題に対処することを含み得る。
【0024】
[0035]異種キャリアのアグリゲーションは、メディアアクセス制御(MAC)、無線リンク制御(RLC:radio link control)、またはE−UTRAプロトコルアーキテクチャのパケットデータコンバージェンス(PDCP)レイヤにおいてなど、インターネットプロトコル(IP)レイヤの下で実行され得る。ある場合には、WLANキャリアのアグリゲーションは、MACレイヤにおいて実行され、LTEシステムとともに使用するために適応される。
【0025】
[0036]LTEは、ダウンリンク上では直交周波数分割多重化(OFDM)を利用し、アップリンク上ではシングルキャリア周波数分割多重化(SC−FDM)を利用することに留意されたい。OFDMおよびSC−FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K個)の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアはデータで変調され得る。概して、変調シンボルは、OFDMでは周波数領域で、SC−FDMでは時間領域で送られる。隣接するサブキャリア間の間隔は固定であり得、サブキャリアの総数(K)はシステム帯域幅に依存し得る。たとえば、Kは、1.25、2.5、5、10または20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対してそれぞれ128、256、512、1024または2048に等しくなり得る。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分され得る。たとえば、サブバンドは1.08MHzをカバーし得、1.25、2.5、5、10または20MHzのシステム帯域幅に対してそれぞれ1、2、4、8または16個のサブバンドがあり得る。
【0026】
[0037]
図2に、LTEにおいて使用されるダウンリンクフレーム構造を示す。ダウンリンクの送信タイムラインは無線フレームの単位に区分され得る。各無線フレームは、所定の持続時間(たとえば、10ミリ秒(ms))を有し得、0〜9のインデックスをもつ10個のサブフレームに区分され得る。各サブフレームは2つのスロットを含み得る。したがって、各無線フレームは、0から19のインデックスをもつ20個のスロットを含み得る。各スロットは、L個のシンボル期間、たとえば、
図2に示すようにノーマルサイクリックプレフィックス(CP:cyclic prefix)の場合は7個のシンボル期間、または拡張サイクリックプレフィックスの場合は14個のシンボル期間を含み得る。ノーマルCPおよび拡張CPは、本明細書では異なるCPタイプとして言及され得る。各サブフレーム中の2L個のシンボル期間には、0から2L−1のインデックスが割り当てられ得る。利用可能な時間周波数リソースはリソースブロックに区分され得る。各リソースブロックは、1つのスロット中でN個のサブキャリア(たとえば、12個のサブキャリア)をカバーし得る。
【0027】
[0038]LTEでは、eNBは、eNB中の各セルについて1次同期信号(PSS:primary synchronization signal)と2次同期信号(SSS:secondary synchronization signal)とを送り得る。1次同期信号および2次同期信号は、
図2に示すように、それぞれ、ノーマルサイクリックプレフィックスをもつ各無線フレームのサブフレーム0および5の各々中のシンボル期間6および5中で送られ得る。同期信号は、セル検出および捕捉のためにUEによって使用され得る。eNBは、サブフレーム0のスロット1中のシンボル期間0〜3中で物理ブロードキャストチャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)を送り得る。PBCHはあるシステム情報を搬送し得る。
【0028】
[0039]eNBは、
図2の第1のシンボル期間全体において示されているが、各サブフレームの第1のシンボル期間の一部のみの中で物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH:Physical Control Format Indicator Channel)を送り得る。PCFICHは、制御チャネルのために使用されるいくつか(M個)のシンボル期間を搬送し得、ただし、Mは、1、2または3に等しくなり得、サブフレームごとに変化し得る。Mはまた、たとえば、リソースブロックが10個未満である、小さいシステム帯域幅では4に等しくなり得る。
図2に示す例では、M=3である。ハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat reQuest)は、高レート転送誤り訂正コーディングと自動再送要求(ARQ:Automatic Repeat reQuest)誤り制御との組合せを与える。eNBは、各サブフレームの最初のM個(
図2ではM=3)のシンボル期間中に物理HARQインジケータチャネル(PHICH:Physical HARQ Indicator Channel)と物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)とを送り得る。したがって、PHICHは、HARQなどをサポートするための情報を搬送し得る。PDCCHは、UEのためのリソース割振りに関する情報と、ダウンリンクチャネルのための制御情報とを搬送し得る。
図2の第1のシンボル期間の中には示されていないが、PDCCHおよびPHICHは第1のシンボル期間の中にも含まれることを理解されたい。同様に、PHICHおよびPDCCHはまた、
図2にはそのようには示されていないが、第2のシンボル期間と第3のシンボル期間の両方の中にある。eNBは、各サブフレームの残りのシンボル期間中で物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)を送り得る。PDSCHは、ダウンリンク上でのデータ送信のためにスケジュールされたUEのためのデータを搬送し得る。LTEにおける様々な信号およびチャネルは、公開されている「Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation」と題する3GPP TS 36.211に記載されている。
【0029】
[0040]eNBは、eNBによって使用されるシステム帯域幅の中心1.08MHzにおいてPSS、SSSおよびPBCHを送り得る。eNBは、これらのチャネルが送られる各シンボル期間中のシステム帯域幅全体にわたってPCFICHおよびPHICHを送り得る。eNBは、システム帯域幅のいくつかの部分においてUEのグループにPDCCHを送り得る。eNBは、システム帯域幅の特定の部分において特定のUEにPDSCHを送り得る。eNBは、すべてのUEにブロードキャスト方式でPSS、SSS、PBCH、PCFICHおよびPHICHを送り得、特定のUEにユニキャスト方法でPDCCHを送り得、また特定のUEにユニキャスト方法でPDSCHを送り得る。
【0030】
[0041]各シンボル期間においていくつかのリソースエレメントが利用可能であり得る。各リソースエレメントは、1つのシンボル期間中に1つのサブキャリアをカバーし得、実数値または複素数値であり得る1つの変調シンボルを送るために使用され得る。各シンボル期間中に基準信号のために使用されないリソースエレメントは、リソースエレメントグループ(REG:resource element group)に構成され得る。各REGは、1つのシンボル期間中に4つのリソースエレメントを含み得る。PCFICHは、シンボル期間0において、周波数にわたってほぼ等しく離間され得る、4つのREGを占有し得る。PHICHは、1つまたは複数の構成可能なシンボル期間において、周波数にわたって拡散され得る、3つのREGを占有し得る。たとえば、PHICHのための3つのREGは、すべてシンボル期間0に属し得るか、またはシンボル期間0、1および2に拡散され得る。PDCCHは、最初のM個のシンボル期間において、利用可能なREGから選択され得る、9、18、36または64個のREGを占有し得る。REGのいくつかの組合せのみがPDCCHに対して可能にされ得る。
【0031】
[0042]UEは、PHICHおよびPCFICHのために使用される特定のREGを知り得る。UEは、PDCCHについてREGの様々な組合せを探索し得る。探索すべき組合せの数は、一般に、PDCCHに対して可能にされる組合せの数よりも少ない。eNBは、UEが探索することになる組合せのいずれかにおいてUEにPDCCHを送り得る。UEは複数のeNBのカバレージ内にあり得ることに留意されたい。そのUEをサービスするために、これらのeNBのうちの1つが選択され得る。サービングeNBは、受信電力、経路損失、信号対雑音比(SNR)など、様々な基準に基づいて選択され得る。
【0032】
[0043]
図3に、概して
図1に関して説明したように動作するデュアル能力デバイスであり得る、基地局/eNB110およびUE120の設計のブロック図を示す。基地局110はアンテナ334a〜334tを備え得、UE120はアンテナ352a〜352rを備え得る。
【0033】
[0044]基地局110において、送信プロセッサ320は、データソース312からデータを受信し、コントローラ/プロセッサ340から制御情報を受信し得る。制御情報は、PBCH、PCFICH、PHICH、PDCCHなどのためのものであり得る。データは、PDSCHなどのためのものであり得る。プロセッサ320は、データと制御情報とを処理(たとえば、符号化およびシンボルマッピング)して、それぞれデータシンボルと制御シンボルとを取得し得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ330は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行し得、出力シンボルストリームを変調器(MOD)332a〜332tに与え得る。各変調器332は、(たとえば、OFDMなどのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理して、出力サンプルストリームを取得し得る。各変調器332はさらに、出力サンプルストリームを処理(たとえば、アナログへの変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得し得る。変調器332a〜332tからのダウンリンク信号は、それぞれアンテナ334a〜334tを介して送信され得る。
【0034】
[0045]UE120において、アンテナ352a〜352rは、基地局110からダウンリンク信号を受信し得、受信信号をそれぞれ復調器(DEMOD)354a〜354rに与え得る。各復調器354は、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)して、入力サンプルを取得し得る。各復調器354は、(たとえば、OFDMなどのために)入力サンプルをさらに処理して、受信シンボルを取得し得る。MIMO検出器356は、すべての復調器354a〜354rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合は受信シンボルに対してMIMO検出を実行し、検出シンボルを与え得る。受信プロセッサ358は、検出シンボルを処理(たとえば、復調、デインターリーブ、および復号)し、UE120の復号されたデータをデータシンク360に与え、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ380に与え得る。
【0035】
[0046]アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ364は、データソース362から(たとえば、PUSCHのための)データを受信し、処理し得、コントローラ/プロセッサ380から(たとえば、PUCCHのための)制御情報を受信し、処理し得る。プロセッサ364はまた、基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ364からのシンボルは、適用可能な場合はTX MIMOプロセッサ366によってプリコードされ、さらに(たとえば、SC−FDMなどのために)変調器354a〜354rによって処理され、基地局110に送信され得る。基地局110において、UE120からのアップリンク信号は、アンテナ334によって受信され、復調器332によって処理され、可能な場合はMIMO検出器336によって検出され、さらに受信プロセッサ338によって処理されて、UE120によって送信された復号されたデータと制御情報とが取得され得る。プロセッサ338は、復号されたデータをデータシンク339に与え、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ340に与え得る。
【0036】
[0047]上述したように、基地局110およびUE120は、セルラーキャリアとWLANキャリアの両方の上での同時通信をサポートするデュアル能力デバイスであり得る。基地局110およびUE120、ならびにそれらの構成要素は、異種キャリアのキャリアアグリゲーションのために構成され得る。一態様では、LTEアーキテクチャを活用するキャリアアグリゲーション技法が提供される。本技法は、概して、
図4に示すように、(MACレイヤ中の)HARQエンティティレベルでWLANとのアグリゲーションを実行することを伴う。一例として、
図4は、MACレイヤにおいて、デュアル能力デバイスが、第1および第2のLTE/UMTSキャリアのためのプロトコルエンティティ(すなわち、CC1、CC2などのコンポーネントキャリア(CC:component carrier)のためのHARQエンティティ)、ならびにWLANキャリアのためのプロトコルエンティティ(802.11SAL)を含む例示的な構成を示している。これらのプロトコルエンティティは、類似しないキャリアに関連するプロトコルデータユニット(PDU:protocol data unit)をアグリゲートするためのマルチプレクサおよびスケジューリング要素に結合されるものとして示されている。このプロトコルアーキテクチャの態様は、コントローラ、プロセッサ、スケジューラ、および/または本明細書で説明する他の要素に組み込まれ得る。関係する態様では、WWANキャリアとWLANキャリアとのアグリゲーションは、たとえば、無線リンク制御(RLC)レイヤ、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)レイヤなど、IPレイヤの下の他のレイヤにおいて実行され得る。
【0037】
[0048]コントローラ/プロセッサ340および380は、それぞれ基地局110およびUE120における動作を指示し得る。基地局110におけるプロセッサ340ならびに/または他のプロセッサおよびモジュールは、
図4および
図5に示す機能ブロック、および/または本明細書で説明する技法のための他のプロセスを実行するか、またはその実行を指示し得る。UE120におけるプロセッサ380ならびに/または他のプロセッサおよびモジュールはまた、
図4および
図6に示す機能ブロック、および/または本明細書で説明する技法のための他のプロセスを実行するか、またはその実行を指示し得る。関係する態様では、(1つまたは複数の)プロセッサ340および/または380はキャリアアグリゲーション構成を生成し得る。スケジューラ344は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でのデータ送信のためにUEをスケジュールし得、またセルラーキャリアまたはWLANキャリア上での送信をスケジュールし得る。メモリ342および382は、セルラーキャリアまたはWLANキャリアのアグリゲーションを実行するためのデータ/コードを含む、それぞれ基地局110およびUE120のためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。たとえば、コントローラ/プロセッサ380は、異種キャリアアグリゲーションに関してトラフィックマッピング機能をサポートするプロトコルスタックを実装し得る。
図4は、MACレイヤプロトコルエンティティが、セルラー/WLANトラフィックを多重化し、MACレイヤマッピング動作を処理するスケジューリング/優先度処理ブロックまたはエンティティを含む、そのようなプロトコルスタックの一例を与える。別の例では、コントローラ/プロセッサ380は、RLCレイヤエンティティがマッピング動作とスケジューリング/優先度動作とを処理するプロトコルスタックを実装し得る。
図4はアップリンク動作の態様を示しているが、同じ原理はダウンリンク動作に適用できる。
【0038】
[0049]より詳細には、UE120において、受信プロセッサ358および/またはMIMO検出器356は、少なくとも1つのセルラーキャリアとWLANキャリアとを備える複数のコンポーネントキャリアをアグリゲートするための構成を受信するように構成され得、アグリゲーションはIPレイヤの下のUE120の所与のプロトコルレイヤにおいて実行される。コントローラまたはプロセッサ380は、メモリ382とともに、所与のプロトコルレイヤにおいて、少なくとも1つのセルラーキャリアとWLANキャリアとに関してアップリンクトラフィックのマッピングを決定するように構成され得る。送信プロセッサ364および/またはTX MIMOプロセッサ366は、マッピングに少なくとも部分的に基づいてアップリンク送信を送るように構成され得る。
【0039】
[0050]マッピングはトラフィックフロー識別子に基づき得、トラフィックフロー識別子は、所与のプロトコルレイヤがメディアアクセス制御(MAC)プロトコルレイヤである場合、論理チャネル識別子(LCID)であるか、または、所与のプロトコルレイヤがMACプロトコルレイヤの上にある場合、ベアラ識別子であり得る。一例では、プロセッサ380は、アップリンク送信のためのデータに関連するLCIDを決定することと、マッピングに基づいて、LCIDに関連する1つまたは複数のトラフィック制限を決定することと、1つまたは複数のトラフィック制限に従って複数のコンポーネントキャリアからキャリアを選択することとを行うように構成され得る。別の例では、プロセッサ380は、アップリンク送信のためのデータに関連するベアラ識別子を決定することと、アップリンク送信のためのデータに関連するベアラ識別子を決定することと、1つまたは複数のトラフィック制限に従って複数のコンポーネントキャリアからキャリアを選択することとを行うように構成され得る。送信プロセッサ364および/またはTX MIMOプロセッサ366は、選択されたキャリア上でアップリンク送信中のデータを送るように構成され得る。
【0040】
[0051]プロセッサ380は、UE120によって受信されるダウンリンクトラフィックに基づいて複数のコンポーネントキャリアの各々とのトラフィックタイプの関連付けを決定するように構成され得、アップリンクトラフィックのマッピングは、ダウンリンクトラフィックに基づいて決定されたトラフィックタイプの関連付けをミラーリングする。
【0041】
[0052]第1のトラフィックタイプは少なくとも1つのセルラーキャリアに関連付けられ得、第2のトラフィックタイプはWLANキャリアに関連付けられ得、所与のレイヤはMACプロトコルレイヤを備える。プロセッサ380は、関連付けとアップリンクトラフィックのタイプとに基づいてMACプロトコルレイヤにおいてキャリア選択を実行するように構成され得る。
【0042】
[0053]プロセッサ380、受信プロセッサ358、および/または送信プロセッサ364は、複数のコンポーネントキャリア中の第1のセルラーキャリア上のアップリンクリソースの割振りを示すアップリンク許可を受信することと、マッピングに基づいて第1のセルラーキャリア上のアップリンク送信のためのデータを識別することと、アップリンク許可に従って第1のセルラーキャリア上でデータを送ることとを行うように構成され得る。
【0043】
[0054]プロセッサ380および/または送信プロセッサ364は、アップリンク送信のためのデータの利用可能性を決定することと、マッピングに基づいて、データを送るための複数のコンポーネントキャリア中のキャリアを決定することと、データがWLANキャリアにマッピングすると決定したことに応答して、アップリンク許可なしにアップリンク送信中のデータを送ることとを行うように構成され得る。
【0044】
[0055]プロセッサ380および/または送信プロセッサ364は、メディアアクセス制御(MAC)レイヤにおいて複数のコンポーネントキャリアのうちの所与の1つを選択することと、マッピングに少なくとも部分的に基づいてアップリンクトラフィックを各キャリア上に多重化することとを行うように構成され得、マッピングはサービス品質(QoS)情報に少なくとも部分的に基づく。プロセッサ380および/または送信プロセッサ364は、マッピングに基づいてMACプロトコルデータユニット(PDU)を形成することと、アップリンク許可またはMAC PDUサイズに基づいてMAC PDUを送ることとを行うように構成され得る。
【0045】
[0056]マッピングは、アップリンクトラフィックが少なくとも1つのセルラーキャリアまたはWLANキャリアのいずれかを使用し得ることと、アグリゲーションがMACレイヤにおいて実行され得ることとを示し得る。プロセッサ380は、RLCレイヤにおいてPDUを形成することと、少なくとも1つのセルラーキャリアまたはWLANキャリアを介してPDUをトランスポートすることとを行うように構成され得る。
【0046】
[0057]プロセッサ380は、複数のコンポーネントキャリア中の少なくとも1つのキャリアの非アクティブ化に応答して、マッピングを適用するのを中止するように構成され得る。プロセッサ380は、複数のコンポーネントキャリアをアグリゲートするための構成に関連して、WLANキャリアのためにIPレイヤの上の動的ホスト構成プロトコル(DHCP:Dynamic Host Configuration Protocol)を無効にすることと、UE120のセルラー無線モジュールのためのIPアドレスを決定することと、UE120のWLAN無線モジュールにIPアドレスを割り当てることとを行うように構成され得る。プロセッサ380は、少なくとも1つのネットワークエンティティ(たとえば、eNB110)にUE120のセルラーWLANキャリアアグリゲーション能力をシグナリングするように送信プロセッサ364に命令するように構成され得る。
【0047】
[0058]受信プロセッサ358および/またはMIMO検出器356は、WLANアクセスポイント(AP)からビーコンまたはプローブ応答を受信するように構成され得、ビーコンまたはプローブ応答は、WLAN APによるセルラーWLANキャリアアグリゲーションのサポートを広告する。受信プロセッサ358、MIMO検出器356、および/またはプロセッサ380は、セルラー基地局からセキュリティ証明を取得することと、セキュリティ証明をWLAN APに与えることとを行うように構成され得る。
【0048】
[0059]受信プロセッサ358および/またはMIMO検出器356は、どのベアラがどのキャリア上で送られるかを示す動的シグナリングをネットワークエンティティから受信するように構成され得る。たとえば、シグナリングは、複数のLCID中の各LCIDについて、対応するアップリンクトラフィックために複数のコンポーネントキャリア中のどのキャリアを使用すべきかを示し得る。
【0049】
[0060]基地局110において、送信プロセッサ320、TX MIMOプロセッサ330、および/またはコントローラ/プロセッサ340は、少なくとも1つのセルラーキャリアと少なくとも1つのWLANキャリアとを備える複数のコンポーネントキャリアをアグリゲートするための構成をモバイルデバイスに送るように構成され得、アグリゲーションはIPレイヤの下のモバイルデバイスのレイヤにおいて実行される。プロセッサ340および/またはスケジューラ344は、少なくとも1つのセルラーキャリアと少なくとも1つのWLANキャリアとに関してダウンリンクアップリンクトラフィックのダウンリンクマッピングを決定するように構成され得る。受信プロセッサ338および/またはMIMO検出器336は、ダウンリンクマッピングに少なくとも部分的に基づいてアップリンクトラフィックを受信するように構成され得る。
【0050】
[0061]一例では、プロセッサ340および/またはスケジューラ344は、アップリンク送信のためのデータに関連するLCIDを決定することと、マッピングに基づいて、LCIDに関連する1つまたは複数のトラフィック制限を決定することと、1つまたは複数のトラフィック制限に従って複数のコンポーネントキャリアからキャリアを選択することとを行うように構成され得る。別の例では、プロセッサ340および/またはスケジューラ344は、アップリンク送信のためのデータに関連するベアラ識別子を決定することと、マッピングに基づいて、ベアラ識別子に関連する1つまたは複数のトラフィック制限を決定することと、1つまたは複数のトラフィック制限に従って複数のコンポーネントキャリアからキャリアを選択することとを行うように構成され得る。受信プロセッサ338および/またはMIMO検出器336は、選択されたキャリア上でアップリンク送信中のデータを受信するように構成され得る。
【0051】
[0062]送信プロセッサ320は、複数のコンポーネントキャリア中の第1のセルラーキャリア上のアップリンクリソースの割振りを示すアップリンク許可を送るように構成され得る。受信プロセッサ338は、アップリンク許可に従って第1のセルラーキャリア上でデータを受信するように構成され得る。
【0052】
[0063]キャリアアグリゲーションはMACレイヤにおいて実行され、受信プロセッサ338は、アップリンク許可またはMAC PDUサイズに基づいてMAC PDUを受信するように構成され得る。送信プロセッサ320は、RLCレイヤにおいて、少なくとも1つのセルラーキャリアまたはWLANキャリアを介してPDUをトランスポートするように構成され得る。
【0053】
[0064]一例では、送信プロセッサ320は、どのベアラがどのキャリア上で送られるかを示す動的シグナリングを送るように構成され得、シグナリングは、パケットサイズしきい値と、デフォルトキャリアと、パケットサイズがしきい値を超えることに応答してどのキャリアを使用すべきかとを示す。別の例では、マッピングは静的ポリシーを含み得、静的ポリシーはアクセスネットワーク発見および選択機能(ANDSF:access network discovery and selection function)などを含む。
【0054】
[0065]デュアル能力デバイス(たとえば、
図1のモバイルデバイス155および基地局150)に関して、そのようなデバイスは、
図3の基地局110およびUE120のために示した要素に加えて、少なくとも2つの無線機を含む。
図1の例では、モバイルデバイス155および基地局150は、それぞれWWAN無線機(たとえば、
図3のWWAN無線機など)を含むが、それぞれWLAN無線機をさらに含み、それにより、非WLANキャリアとのWLANキャリアの同時動作を可能にする。LTE Rel−10では、同種LTEキャリアのアグリゲーションはMACによって実行される。しかしながら、LTE Rel−10 MACレイヤは、QoSをコンポーネントキャリアレベルでサポートせず、アグリゲートされたキャリアに関連する異なる能力を認識せず、トラフィックのサブIPレイヤマッピングを可能にしない。
【0055】
[0066] 本開示の態様によれば、IPレイヤの下の(たとえば、MACレイヤにおける)、非WLANキャリアとのWLANキャリアのアグリゲーションのために構成された、デュアル能力基地局(たとえば、eNB110)およびデュアル能力モバイルデバイス(たとえば、UE120)が提供される。一実施形態では、WWAN基地局とWLAN AP150とはコロケート(co-located)され得る。
図5の実施形態を参照すると、WLAN APとコロケートされたセルラー/WWAN基地局を含むネットワークエンティティまたは基地局500が示されている。たとえば、ネットワークエンティティ500は、デュアル能力基地局150(
図1)および/または基地局110(
図1、
図3)の態様をそれらのそれぞれの機能とともに含み得る。
【0056】
[0067]本例では、ネットワークエンティティ500は、セルラー/WWAN無線モジュール510と、WLAN無線モジュール520とを含む。ネットワークエンティティ500は、セルラー/WWAN無線モジュール510、WLAN無線モジュール520および/またはそれの構成要素のアクティビティを協調させるために、場合によっては、モジュール510およびモジュール520と動作可能に通信しているコントローラモジュール530を含み得る。
【0057】
[0068]関係する態様では、セルラー/WWAN無線モジュール510は、送信機(TX)構成要素512と、受信機(RX)構成要素514と、プロセッサ構成要素516と、HARQ構成要素518とを含み得、これらの構成要素の各々は互いに動作可能に通信している。セルラー/WWAN無線モジュール510は、
図3の左側に示した基地局110の構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。WLAN無線モジュール520は、TX構成要素522と、RX構成要素524と、プロセッサ構成要素526とを含み得、これらの構成要素の各々は互いに動作可能に通信している。さらなる関係する態様では、構成要素512〜518および/または522〜526のうちの1つまたは複数は、たとえば、
図7A〜
図7E、
図8〜
図9、および
図13A〜
図13Dに示し、以下でさらに詳細に説明する例示的な方法など、本明細書で説明するキャリアアグリゲーション動作を実行するように構成され得る。
【0058】
[0069]
図6を参照すると、セルラー/WWAN無線モジュール610とWLAN無線モジュール620をと含み、
図5のデュアル能力基地局500に基本的に類似する、例示的なデュアル能力モバイルデバイス600が示されている。セルラー/WWAN無線モジュール610は、
図3の右側に示したモバイルデバイス120の構成要素のうちの1つまたは複数および/またはモバイルデバイス155の機能を含み得る。簡潔のために、モバイルデバイス600に関する残りの詳細についてさらに詳述しないが、モバイルデバイス600の残りの特徴および態様は、
図5の基地局500に関して上記で説明した特徴および態様と実質的に同様であることを理解されたい。関係する態様では、構成要素612〜618および/または622〜626のうちの1つまたは複数は、たとえば、
図8、
図10A〜
図10B、
図11A〜
図11E、および
図12A〜
図12Bに示し、以下でさらに詳細に説明する例示的な方法など、本明細書で説明するキャリアアグリゲーション動作を実行するように構成され得る。
【0059】
[0070]本開示の主題の態様によれば、1つまたは複数のWLANを含み、制御するように構成されたワイヤレスネットワーク(たとえば、LTEネットワークまたはUMTSネットワーク)が提供される。ワイヤレスネットワークは、たとえば、WWAN−WLANキャリアアグリゲーションなど、セルラーWLANキャリアアグリゲーションの特徴をもつ1つまたは複数のデュアル能力ネットワークエンティティを含み得る。説明の目的で、本明細書では、E−UTRAと十分に一体化された、IPレイヤの下でLTEレイヤとWLANキャリアとのアグリゲーションを実行するための技法について説明する。
【0060】
[0071]WLAN2次セル(Scell:secondary cell)の構成:もう一度
図4〜
図6を参照すると、WLANキャリアアグリゲーションの一態様では、WLANキャリアは、E−UTRAネットワーク(E−UTRAN)の制御下にあり、LTE/UMTSキャリアからのシグナリングによって構成され得る。たとえば、E−UTRANは、WLAN Scellの追加または削除とも呼ばれる、所与のAPに対してWLAN局の関連付けおよび認証を制御するためにRRCを使用し得る。たとえば、基地局のRRC(再)構成メッセージは、(a)キャリアを一意に識別するWLANチャネル番号、および/または(b)デュアル能力基地局500によって提供されるサービスなど、ターゲットWLANのサービスセット識別情報(SSID:service set identification)という、WLANキャリア上での通信のために使用される1つまたは複数のパラメータを指定し得る。本明細書で説明するように、基地局500は、WLANキャリアの構成ならびにアクティブ化および非アクティブ化を制御し得る。いくつかの態様では、UMTS/LTEキャリアは、2次WLANキャリアのための構成および制御情報がそれを介して受信される1次コンポーネントキャリア(PCC:primary component carrier)をサービスし得る。
【0061】
[0072]関係する態様では、
図5〜
図6に関して、基地局のセルラー無線モジュール510の(1つまたは複数の)構成要素(たとえば、プロセッサ構成要素516)はRRC(再)構成メッセージなどを生成し得、そのRRC(再)構成メッセージなどは、TX構成要素512によってモバイルデバイスのセルラー無線モジュール610中のRX構成要素614に送られ得る。
【0062】
[0073]WLAN Scellに対する認証:3GPP、IEEE、および他の規格団体は、モバイルデバイスが事業者の制御下でWLANネットワーク上にシームレスに認証することを可能にする方法を規格化している。そのような方法は実装され得るが、それらは、たとえば、ローカルエリアネットワークの外部に置かれた認証、認可、およびアカウンティング(AAA)サーバなど、モバイルデバイスコンタクトサーバを有することを伴い得る。これは、WLAN認証、ならびにE−UTRAN上のトラフィックにレイテンシを加える。有利には、基地局500は、(たとえば、セルラー/WWAN無線モジュールがWLAN無線モジュールとコロケートされたとき)WWAN eNBをWLAN APとコロケートすることによって、このレイテンシおよび複雑さの追加を回避する。
【0063】
[0074]直接アクセスおよび認証の一例として、基地局500は、UEをWLANと認証させるためにUEに一時キーを与え得る。そのようなキーは、UMTS/LTEキャリアによって搬送されるRRC(再)構成メッセージ中に含まれ得る。eNBとAPとがコロケートされたとき、それらは、キーのセットで構成されるかまたはキーのセットを交換し得、APに対するWLAN局(たとえば、モバイルデバイス600のWLAN無線モジュール620)の新しい認証ごとに新しいキーをバーン(burn)し得る。キーは、LTEキャリア上のRRC/PDCP動作により、セキュアにトランスポートされ得る。モバイルデバイス600によって基地局500(AP)に向けて実行されるWLAN認証は、その共有キーを使用し得る。
【0064】
[0075]関係する態様では、
図5〜
図6に関して、基地局のセルラー無線モジュール510中の基地局のプロセッサ516は、RRC(再)構成メッセージ中に含まれるキーを生成し、与え得、そのキーは、TX構成要素512によってモバイルデバイスのセルラー無線モジュール610中のRX構成要素614に送られる。さらなる関係する態様では、基地局のセルラー無線モジュール510は、キーを、コロケートされたWLAN無線モジュール520に与え得る。
【0065】
[0076]WLANキャリアを制御すること−ダウンリンク:eNB/AP(たとえば、無線モジュール510、520をもつ基地局500)は、LTEキャリアまたはWLANキャリア上でいつスケジュールすべきかを決定し得る。eNB/AP(たとえば、無線モジュール510、520)は、アクティブ化/非アクティブ化コマンドを介して、それが何らかの将来の時間の間、いつWLANキャリアを使用することを計画しないかをWLAN局(たとえば、WLAN無線モジュール620)に通知し得る。一態様では、WLAN CCのためのアクティブ化または非アクティブ化コマンドはLTE/UMTS CC上で送られ得る。WLAN局は、アクティブ化/非アクティブ化情報を使用して、WLANインターフェース上で好適なスリープモードを有効にし得る。eNB/APは、パケットがLTEを介して送信されるべきかWLAN CCを介して送信されるべきかを選択するためのフロー分類またはパケット検査技法を使用し得る。そのようなアクティブ化または非アクティブ化コマンドは、構成されるキャリアに影響を及ぼし、したがって、マッピング、キャリア選択、QoSなどに影響を及ぼすことに留意されたい。
【0066】
[0077]WLANキャリアを制御すること−アップリンク:WLAN CCがアクティブ化されている間、それは、送信バッファから送信のためのデータを引き出し続け得る。いくつかの状況(たとえば、ボイスオーバーLTE)では、eNB/APは、いくつかの送信をLTE上に、他の送信をWLAN上に導くことを望み得る。しかしながら、LTE MACは、サービス品質(QoS)に対してアグノスティック(agnostic)であり得、すべてのキャリアが同様のサービス品質を与えるという仮定で設計されていることがある。これを緩和するために、論理チャネルID(LCID:logical channel ID)がWLANキャリア上でトランスポートされ得るか/トランスポートされ得ないかを示すために、各LCIDに新しいパラメータが関連付けられ得る。MAC/HARQエンティティが、MAC PDUを構築し、アップリンク論理チャネル優先度付けおよび多重化ルールに従うとき、それは、選択されたLCIDがターゲットキャリア上で可能にされることをも保証する。
【0067】
[0078]関係する態様では、
図5〜
図6に関して、セルラー無線モジュール510、610のプロセッサ516、616は、送信がLTEを介することになるかWLANを介することになるかに関する決定を制御し、処理し得る。HARQ構成要素518および/または618は、(単独であるいはプロセッサ516および/または616とともに)MAC PDUを構築し、アップリンク論理チャネル優先度付けおよび多重化ルールへの準拠を処理し得る。さらなる関係する態様では、いくつかのタイプのトラフィックをいくつかのキャリアにマッピングする/関連付けるコンテキストにおいて、いくつかのタイプのアップリンクトラフィックをWWANキャリアタイプまたはWLANキャリアタイプのほうへ導くことについての追加の詳細および手法を以下に与える。
【0068】
[0079]WLANを用いた発見および関連付け:802.11規格において規定されているように、発見および関連付けプロシージャは、概して、WLAN局(たとえば、モバイルデバイス600のWLAN無線モジュール620)によって開始される。ただし、WLAN局は、この特定のWLANが、E−UTRANによって管理されるWLANであるかどうかを知る必要があり得る。たとえば、WLAN局は、E−UTRANによって管理されるキャリアに対して動的ホスト構成プロトコル(DHCP)を実行するように上位レイヤをトリガすべきでない。デュアル能力モバイルデバイス(たとえば、モバイルデバイス600)は、それがセルラーWLANキャリアアグリゲーションが可能であることを(たとえば、TX構成要素612および/または622を介して)告知し得、それがサポートすることができる周波数に関する情報をさらに送り得ることに留意されたい。別の例では、2次WLANキャリアはセルラーキャリアと同じIPアドレスを使用し、それはキャリア構成に起因する。その実際的結果として、WLANは、それ自体のIPアドレスを得るためにDHCPを開始するのを回避する。
【0069】
[0080]1つの手法では、WLAN AP(たとえば、基地局500のWLAN無線モジュール520)は、この能力を、ビーコン、プローブ応答中で、あるいはアクセスネットワーククエリプロトコルまたは一般広告サービス(Generic Advertisement Service)を介して示し得る。別の手法では、eNB(たとえば、基地局500のセルラー無線モジュール510)は、指定されたシステム情報ブロック(SIB:system information block)中でWLANキャリアの利用可能性に関する情報をブロードキャストし得る。これは、モバイルデバイスが電力消費量のためにWLANをオフに切り替えた場合でも、モバイルデバイスはWLANに接続するためにこの情報を使用し得るという利点を有する。この場合、eNB(たとえば、セルラー無線モジュール510のTX構成要素512)は、WLANに関するいくつかの詳細(たとえば、基本SSID(BSSID:basic SSID)、SSID、周波数、チャネルなど)をブロードキャストし得る。さらに別の手法では、この目的のために上述のRRC再構成メッセージが使用され得る。
【0070】
[0081]また、デュアルシナリオ、すなわち、この能力をサポートしないSTA(たとえば、モバイルデバイス600中のWLAN無線モジュール620)が、WLANに接続もせず、あるいは通常のWLAN挙動をも得ないことを保証することが重要であることに留意されたい。この目的のために、WLANキャリアアグリゲーションの特徴をサポートするWLAN局は、この指示を関連付け要求メッセージ中に与えることができよう。
【0071】
[0082]特定のキャリアへのトラフィックのマッピング:LTEにおける同種キャリアのアグリゲーションでは、キャリアが同じ能力を有し、同じQoSを与えると仮定され得る。しかしながら、LTEキャリアおよびWLANキャリアなどの異種キャリアが一緒にアグリゲートされたとき、これは当てはまらない。いくつかのトラフィック、たとえば、ボイスオーバーIP(VoIP)は、WLANを介するよりもLTEを介するほうが好適であり得る。eNB/AP(たとえば、基地局500のセルラーおよびWLAN無線モジュール510、520)は、ダウンリンクパケットのためにどのキャリアを使用すべきかを制御している。しかしながら、アップリンクのために、多重化およびキャリア選択は、QoS知識を有しないUEのMACにおいて行われる。MACにQoS知識を与えるために、以下の手法が使用され得る。
【0072】
[0083]論理チャネル(すなわち、ベアラ)とキャリアとの間の静的マッピングが、規格によって定義されるか、あるいは事業者によって構成され得る。たとえば、eNB/AP(たとえば、基地局500のセルラーおよびWLAN無線モジュール510、520)は、QoSクラス識別子(QCI:QoS class identifier)=1が使用されるとき、WLANキャリアを使用するのを控えるように構成され得る。関係する態様では、静的マッピングは静的ポリシーを含み得、その静的ポリシーは、今度は、アクセスネットワーク発見および選択機能(ANDSF)などを含み得る。
【0073】
[0084]トラフィック要件に関して知っているネットワークエンティティ(たとえば、パケットデータネットワークゲートウェイ(PDN GW))は、eNB(たとえば、セルラー無線モジュール510)への明示的シグナリング(たとえば、GPRSトンネリングプロトコル(GTP:GPRS tunneling protocol)メッセージ中のフラグ)を介して、所与のベアラ/論理チャネルが所与のキャリア上で送られ得るか否かを動的に示し得る。
【0074】
[0085]パケットは、トラフィック要件に関する知識を有するネットワークエンティティによってマークされ得る。これは、PDN GW(またはTDF)であり得るが、PDCPレイヤの上にあるかまたはPDCPレイヤにあるeNBでもあり得る(そのレイヤの下ではパケットが暗号化されるので)。ただし、マーキングおよびそれぞれの意味は、何らかの形態でMACレイヤに通信される必要がある。上記で説明したように、LTE MACは、QoSに対してアグノスティックであり得、すべてのキャリアが同様のサービス品質を与えるという仮定で設計されていることがある。これを緩和するために、LCIDがWLANキャリア上でトランスポートされ得るかどうかを示すために、各LCIDに新しいパラメータまたはマーキングが関連付けられ、それにより、拡張LCIDが得られ得る。
【0075】
[0086]アップリンクでは、現在のLTEキャリアアグリゲーションは、UE(たとえば、セルラー無線モジュール610あるいはそれの(1つまたは複数の)構成要素)に与えられる許可が所与のキャリアに固有であると仮定する。しかしながら、許可は、キャリアに送られるデータトラフィックの実際のタイプについてアグノスティックである。特定のキャリアに何らかのトラフィックを送る必要がある場合、どのトラフィックがどのキャリア上で送られ得るかに関するポリシーをUEが有し得る手法が実装され得る。したがって、UEが特定のキャリアについてネットワークから許可を受信したとき、UEは、ポリシーに基づいて所与のキャリアに正しいトラフィックを送る責任を負う。関係する第5の手法では、MACレイヤは、許可がトラフィック固有であることを示し得る。
【0076】
[0087]UE(たとえば、セルラー無線モジュール610あるいはそれの(1つまたは複数の)構成要素)は、ネットワークによって実行されるキャリアマッピングにトラフィックをミラーリングし得、すなわち、ネットワークが所与のキャリア上で特定のトラフィックフローを送った場合、それぞれのアップリンクトラフィックは同じキャリアに送られることになる。この手法では、UEが接続を開始したとき、それは、間違ったキャリアを初めに使用し得るが、ダウンリンクトラフィックのためのWWANキャリアタイプまたはWLANキャリアタイプとのトラフィックタイプの関連付けを決定することと、さらなるアップリンクトラフィックを送るとき、関連付けをミラーリングすることとによって、それ自体を訂正し得る。
【0077】
[0088]本明細書で図示および説明する例示的なシステムに鑑みて、開示する主題に従って実装され得る方法は、様々なフローチャートを参照すればより良く諒解されよう。説明を簡単にするために、方法を一連の行為/ブロックとして図示および説明するが、いくつかのブロックは、本明細書で図示および説明する順序とは異なる順序で、ならびに/または他のブロックと実質的に同時に行われ得るので、請求する主題はブロックの数または順序によって限定されないことを理解し、諒解されたい。その上、本明細書で説明する方法を実装するために、図示されたすべてのブロックが必要とされるとは限らない。ブロックに関連する機能は、ソフトウェア、ハードウェア、それらの組合せあるいは任意の他の好適な手段(たとえば、デバイス、システム、プロセス、または構成要素)によって実装され得ることを諒解されたい。さらに、本明細書の全体にわたって開示する方法は、そのような方法を様々なデバイスに移送および転送することを可能にするために製造品に記憶されることが可能であることをさらに諒解されたい。方法は、代替的に、状態図などで、一連の相互に関係する状態またはイベントとして表現され得ることを、当業者は理解し、諒解されよう。
【0078】
[0089]
図7Aを参照すると、たとえば、
図5の基地局500のセルラー無線モジュール510など、ネットワークエンティティにおいて実行され得る方法700が示されている。方法700は、710において、IPレイヤの下に位置する所与のレイヤにおいて、セルラーネットワークキャリアとWLANキャリアとに関する情報を受信することを伴い得る。ブロック710は、セルラー無線モジュール510のRX構成要素514および/またはWLAN無線モジュール520のRX構成要素524によって実行され得る。方法700は、720において、受信された情報に基づいてセルラーネットワークキャリアとWLANキャリアとのキャリアアグリゲーションを実行することを伴い得る。ブロック720は、セルラー無線モジュール510のプロセッサ516およびHARQ構成要素518によって実行され得る。
【0079】
[0090]
図7B〜
図7Eおよび
図8を参照すると、オプションであり、方法700を実行するために必須とはされない、方法700のさらなる動作または態様が示されている。方法700が
図7B〜
図7Eおよび
図8の少なくとも1つのブロックを含む場合、方法700は、必ずしも、図示され得るいかなる(1つまたは複数の)後続のダウンストリームブロックをも含む必要なしに、少なくとも1つのブロックの後に終了し得る。
図7Bを参照すると、所与のレイヤはMAC、RLCまたはPDCPレイヤであり得る(ブロック730)。MACレイヤはHARQエンティティレイヤを含み得る(ブロック732)。方法700は、WLANキャリアのアクティブ化/非アクティブ化ステータスをWLAN局に送ることをさらに伴い得る(ブロック736)。方法700は、(a)PDUをトランスポートするためのターゲットキャリアと、(b)論理チャネルのために可能にされたキャリアとのうちの少なくとも1つに基づいて、PDU中に含めるべきデータを選択することを伴い得る(ブロック740)。
【0080】
[0091]
図7Cを参照すると、セルラーネットワークはLTEネットワークであり得、セルラーネットワークキャリアはLTEキャリアであり得る(ブロック742)。セルラーネットワークはUMTSネットワークであり得、セルラーネットワークキャリアはUMTSキャリアであり得る(ブロック744)。受信された情報は、WLANキャリアを識別するためのWLANチャネル番号と、SSIDと、SSIDに対する認証のための証明とのうちの少なくとも1つを含む、RRC構成メッセージを含み得る(ブロック746)。方法700は、RRC構成メッセージ中に与えられる証明に基づいてWLAN局を認証することをさらに伴い得る(ブロック748)。方法700は、RRC構成メッセージ中にWLANリンクレイヤ暗号化のためのキーイング材料を与えることをさらに伴い得る(ブロック750)。方法700は、WLAN承認制御機構に成功するための情報をRRC構成メッセージ中に与えることをさらに伴い得る(ブロック750)。RRC構成メッセージは、データフローがどのキャリア上で送信されるべきかを示すルーティング命令を含み得る(ブロック752)。ネットワークエンティティは、eNBまたはノードBであるか、またはそれらを含み得る。
【0081】
[0092]
図7Dを参照すると、方法700は、QoS情報を受信することと(ブロック760)、受信されたQoS情報に少なくとも部分的に基づいてセルラーネットワークキャリアとWLANキャリアとの中から選択された所与のキャリアにデータトラフィックをマッピングすることと(ブロック762)をさらに伴い得る。ブロック762は、論理チャネル間の静的マッピングを含み得、所与のキャリアはネットワーク事業者によって構成される(ブロック764)。所与のキャリアは、QCIが定義された値であること(たとえば、QCI=1)に応答して、WLANキャリアであり得る(ブロック766)。方法700は、トラフィック要件情報を受信したことに応答して、所与のキャリア上で所与のベアラが送られ得るか論理チャネルが送られ得るかを少なくとも1つのセルラー基地局に通知することをさらに伴い得る(ブロック768)。トラフィック要件情報はPDN GWを含み得(ブロック770)、ブロック768は、少なくとも1つのセルラー基地局にGTPメッセージを送ることを含み得、GPRSは汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service)を意味する(ブロック772)。
【0082】
[0093]
図7Eを参照すると、ブロック762は、ネットワークから所与のモバイルエンティティへの特定のキャリアについての許可を考慮することを含み得る(ブロック774)。ブロック720は、所与のレイヤにおいてPDUをアグリゲートすることを含み得る(ブロック776)。所与のレイヤはMACレイヤであり得、方法700は、セルラーネットワークキャリアに関してHARQプロセスを実行し、MACレイヤにおいてWLANキャリアに関してHARQ演算を無効にすることをさらに伴う(ブロック778)。ブロック782は、WLANキャリアに対応するPDUのための新規データインジケータを設定することを含み得る(ブロック780)。所与のレイヤはMACレイヤであり得る。
【0083】
[0094]
図8を参照すると、セルラーネットワークはLTEネットワークまたはUMTSネットワークであり得、方法700は、WLANキャリアを移動局のScellとして構成することを伴い得る(ブロック786)。ブロック786は、WLANキャリアのための認証証明、SSID、またはWLANチャネル番号のうちの少なくとも1つを有するRRC再構成メッセージを送ることを含み得る(ブロック788)。移動局がWLAN通信のためのネットワークエンティティに関連付けられた後に、RRC再構成メッセージが送られ得る(ブロック790)。方法700は、移動局にセルラーキャリア上でWLANキャリアのためのアクティブ化/非アクティブ化コマンドを送信することをさらに伴い得る(ブロック792)。方法700は、ネットワークエンティティがセルラーキャリアとWLANキャリアの両方の上での通信をサポートすることを示すWLANビーコンを送信することをさらに伴い得る(ブロック794)。方法700は、セルラーネットワークのシステムブロードキャスト情報中でWLANキャリアに関する情報を送信することをさらに伴い得る(ブロック796)。
【0084】
[0095]
図9を参照すると、WLAN APまたはネットワークエンティティのWLAN APモジュール(たとえば、
図5の基地局500のWLAN無線モジュール520)によって実行され得る方法900が示されている。方法900は、910において、MTUと、RTSしきい値と、アップリンク無線リンク状態と、フレームアグリゲーションが構成されるかどうかとのうちの少なくとも1つに関する情報を受信することを伴い得る。ブロック910は、WLAN無線モジュール520のRX構成要素524によって実行され得る。方法900は、920において、受信された情報に少なくとも部分的に基づいて、送信すべきペイロードサイズを選択することを伴い得る。ブロック920は、WLAN無線モジュール520のプロセッサ526によって実行され得る。
【0085】
[0096]
図10Aを参照すると、たとえば、
図6のモバイルデバイス600のセルラー無線モジュール610など、モバイルエンティティによって実行され得る方法1000が示されている。方法1000は、1010において、WLAN APを検出することを伴い得る。ブロック1010は、WLAN無線モジュール620のRX構成要素624によって実行され得る。方法1000は、1020において、WLAN APとネットワークエンティティ(たとえば、eNB)とのうちの少なくとも1つに、モバイルエンティティが、セルラーWLANキャリアアグリゲーションが可能であるかどうかに関する情報を送信することを伴い得る。ブロック1020は、WLAN無線モジュール620のTX構成要素622と、セルラー無線モジュール610のTX構成要素612とによって実行され得る。
【0086】
[0097]
図10Bを参照すると、オプションであり、方法1000を実行するために必須とはされない、方法1000のさらなる動作または態様が示されている。方法1000が
図10Bの少なくとも1つのブロックを含む場合、方法1000は、必ずしも、図示され得るいかなる(1つまたは複数の)後続のダウンストリームブロックをも含む必要なしに、少なくとも1つのブロックの後に終了し得る。たとえば、方法1000は、WLAN局から、ビーコンまたはプローブ応答中でセルラーWLANキャリアアグリゲーション能力インジケータを受信することをさらに伴い得る(ブロック1030)。
【0087】
[0098]方法1000は、eNBとWLAN局とのうちの少なくとも1つにLTE識別子とWLAN識別子とを与えることをさらに伴い得る(ブロック1032)。LTE識別子は無線ネットワーク一時識別子(RNTI:radio network temporary identifier)などを含み得、WLAN識別子はMACアドレスなどを含み得る(ブロック1034)。方法1000は、少なくとも1つのネットワークエンティティ(たとえばeNB)から、指定されたSIB中でWLANキャリアに関する利用可能性情報を受信することと(ブロック1036)、受信された利用可能性情報に基づいてWLANに接続することと(ブロック1038)を伴い得る。方法1000は、少なくとも1つのネットワークエンティティによって行われたトラフィックキャリア割当てをミラーリングすることをさらに伴い得る(ブロック1040)。ブロック1040は、少なくとも1つのネットワークエンティティが所与のキャリア上で特定のトラフィックを送ったことに応答して、所与のキャリア上でそれぞれのアップリンクトラフィックを送ることを含み得る(ブロック1042)。
【0088】
[0099]
図11Aを参照すると、異種コンポーネントキャリアに関してアップリンクトラフィックのマッピングを決定することを伴う、モバイルデバイス600によって実行される、例示的な方法1100が示されている。方法1100は、1110において、少なくとも1つのセルラーキャリアとWLANキャリアとを備える複数のコンポーネントキャリアをアグリゲートするための構成を受信することを伴い得、アグリゲーションは、IPレイヤの下のモバイルデバイスの所与のプロトコルレイヤにおいて実行される。ブロック1110は、セルラー無線モジュール610のRX構成要素614によって実行され得る。方法1100は、1120において、所与のプロトコルレイヤにおいて、少なくとも1つのセルラーキャリアとWLANキャリアとに関してアップリンクトラフィックのマッピングを決定することを伴い得る。ブロック1120は、セルラー無線モジュール610のプロセッサ616および/またはコントローラ630によって実行され得る。方法1100は、1130において、マッピングに少なくとも部分的に基づいてアップリンク送信を送ることを伴い得る。アップリンクトラフィックが少なくとも1つのWLANキャリア上で送られるべきことをマッピングが示す場合、ブロック1030は、WLAN無線モジュール620のTX構成要素622によって実行され得る。さらに、セルラー無線モジュール610のHARQ構成要素618は、WWANとWLANとがデータトラフィックをどのように処理するかの差異に鑑みて、HARQ演算を無効にし、それにより、WWAN−WLANアグリゲーションを可能にし得る。アップリンクトラフィックが少なくとも1つのWWANキャリア上で送られるべきことをマッピングが示す場合、ブロック1030は、セルラー無線モジュール610のTX構成要素612によって実行され得る。さらに、セルラー無線モジュール610のHARQ構成要素618は、HARQ演算の適切な機能を可能にするかまたは検証し得る。
【0089】
[00100]
図11B〜
図11Eおよび
図12A〜
図12Bを参照すると、オプションであり、方法1100を実行するために必須とはされない、方法1100のさらなる動作または態様が示されている。方法1100が
図11B〜
図11Eおよび
図12A〜
図12Bの少なくとも1つのブロックを含む場合、方法1100は、必ずしも、図示され得るいかなる(1つまたは複数の)後続のダウンストリームブロックをも含む必要なしに、少なくとも1つのブロックの後に終了し得る。たとえば、マッピングはトラフィックフロー識別子に基づき得る(ブロック1140)。トラフィックフロー識別子は、所与のプロトコルレイヤがMACプロトコルレイヤを備えることに応答して、LCIDを含むか、または、所与のプロトコルレイヤがMACプロトコルレイヤの上にあることに応答して、ベアラ識別子を含み得る(ブロック1142)。
【0090】
[00101]方法1100は、アップリンク送信のためのデータに関連するLCIDを決定することと(ブロック1144)、マッピングに基づいて、LCIDに関連する1つまたは複数のトラフィック制限を決定することと(ブロック1146)、1つまたは複数のトラフィック制限に従って複数のコンポーネントキャリアからキャリアを選択することと(ブロック1148)、選択されたキャリア上でアップリンク送信中のデータを送ることと(ブロック1150)をさらに伴い得る。
【0091】
[00102]
図11Cを参照すると、方法1100は、アップリンク送信のためのデータに関連するベアラ識別子を決定することと(ブロック1152)、マッピングに基づいて、ベアラ識別子に関連する1つまたは複数のトラフィック制限を決定することと(ブロック1154)、1つまたは複数のトラフィック制限に従って複数のコンポーネントキャリアからキャリアを選択することと(ブロック1156)、選択されたキャリア上のアップリンク送信中のデータを送ることと(ブロック1158)を伴い得る。
【0092】
[00103]方法1100は、モバイルデバイスによって受信されるダウンリンクトラフィックに基づいて複数のコンポーネントキャリアの各々とのトラフィックタイプの関連付けを決定することを伴い得、アップリンクトラフィックのマッピングは、ダウンリンクトラフィックに基づいて決定されたトラフィックタイプの関連付けをミラーリングする(ブロック1160)。ブロック1160は、セルラー無線モジュール610のプロセッサ616、WLAN無線モジュール620のプロセッサ626、および/またはコントローラ630によって実行され得る。第1のトラフィックタイプは少なくとも1つのセルラーキャリアに関連付けられ得、第2のトラフィックタイプはWLANキャリアに関連付けられ得る(ブロック1162)。所与のレイヤはMACプロトコルレイヤを含み得、マッピングを決定すること(ブロック1120)は、関連付けとアップリンクトラフィックのタイプとに基づいてMACプロトコルレイヤにおいてキャリア選択を実行することを伴い得る(ブロック1164)。
【0093】
[00104]
図11Dを参照すると、方法1100は、複数のコンポーネントキャリア中の第1のセルラーキャリア上のアップリンクリソースの割振りを示すアップリンク許可を受信することと(ブロック1166)、マッピングに基づいて第1のセルラーキャリア上のアップリンク送信のためのデータを識別することと(ブロック1168)、アップリンク許可に従って第1のセルラーキャリア上でデータを送ることと(ブロック1170)を伴い得る。
【0094】
[00105]方法1100は、アップリンク送信のためのデータの利用可能性を決定することと(ブロック1172)、マッピングに基づいて、データを送るための複数のコンポーネントキャリア中のキャリアを決定することと(ブロック1174)、データがWLANキャリアにマッピングすると決定したことに応答して、アップリンク許可なしにアップリンク送信中のデータを送ることと(ブロック1176)を伴い得る。マッピングは、WLANキャリア上での送信からアップリンクトラフィックの所定のタイプを除外し得る(ブロック1178)。
【0095】
[00106]
図11Eを参照すると、アップリンク送信を送ること(ブロック1130)は、MACレイヤにおいて、複数のコンポーネントキャリアのうちの所与の1つを選択することと、マッピングに少なくとも部分的に基づいてアップリンクトラフィックを各キャリア上に多重化することとを伴い得る(ブロック1180)。マッピングはQoS情報に少なくとも部分的に基づき得、選択することと多重化することとのうちの少なくとも1つはQoS情報に少なくとも部分的に基づく(ブロック1182)。
【0096】
[00107]アグリゲーションはMACレイヤにおいて実行され得、方法1100は、マッピングに基づいてMAC PDUを形成することと(ブロック1184)、アップリンク許可またはMAC PDUサイズに基づいてMAC PDUを送ることと(ブロック1186)を伴い得る。
【0097】
[00108]マッピングは、アップリンクトラフィックが少なくとも1つのセルラーキャリアまたはWLANキャリアのいずれかを使用し得ることを示し得る(ブロック1188)。アグリゲーションはMACレイヤにおいて実行され得、方法1100は、RLCレイヤにおいてPDUを形成することと(ブロック1190)、少なくとも1つのセルラーキャリアまたはWLANキャリアを介してPDUをトランスポートすることと(ブロック1192)を伴い得る。方法1100は、コンポーネントキャリアのうちの所与の1つが非アクティブ化されていることに応答して、マッピングを適用するのを中止することをさらに伴い得る(ブロック1194)。
【0098】
[00109]
図12Aを参照すると、方法1100は、セルラーネットワークによって管理される所与のキャリアのためにIPレイヤの上のDHCPを防ぐことと(ブロック1198)、モバイルデバイスのセルラー無線モジュールのためのIPアドレスを決定することと(ブロック1199)、モバイルデバイスのWLAN無線モジュールにIPアドレスを割り当てることと(ブロック1200)をさらに伴い得る。
【0099】
[00110]方法1100は、少なくとも1つのネットワークエンティティにモバイルデバイスのセルラーWLANキャリアアグリゲーション能力を告知することをさらに伴い得る(ブロック1202)。方法1100は、WLAN APからビーコンまたはプローブ応答を受信することをさらに伴い得、ビーコンまたはプローブ応答は、WLAN APによるセルラーWLANキャリアアグリゲーションのサポートを広告する(ブロック1204)。方法1100は、セルラー基地局からセキュリティ証明を取得し、セキュリティ証明をWLAN APに与えることをさらに伴い得る(ブロック1206)。
【0100】
[00111]マッピングを決定すること(ブロック1120)は、どのベアラがどのキャリア上で送られるかを示す動的シグナリングをネットワークエンティティから受信することを伴い得る(ブロック1208)。シグナリングは、複数のLCID中の各LCIDについて、対応するアップリンクトラフィックために複数のコンポーネントキャリア中のどのキャリアを使用すべきかを示し得、指示はベアラごとおよび方向ごとであり得、所与のLCIDは、ダウンリンクトラフィックのためにWLANキャリアにマッピングし、アップリンクトラフィックのために少なくとも1つのセルラーキャリアにマッピングする(ブロック1210)。
【0101】
[00112]
図12Bを参照すると、シグナリングは、パケットサイズしきい値と、デフォルトキャリアと、パケットサイズがしきい値を超えることに応答してどのキャリアを使用すべきかとを示し得る(ブロック1212)。シグナリングは、各LCIDについて、データトラフィックが少なくとも1つのセルラーキャリアに加えてWLANキャリア上で送信され得るかどうかを示すパラメータを含み得る(ブロック1214)。
【0102】
[00113]少なくとも1つのセルラーキャリアに関連するQoSは、WLANキャリアに関連するQoSとは異なり得る(ブロック1216)。マッピングは静的ポリシーを含み得、静的ポリシーはANDSFなどを備える(ブロック1218)。マッピングは、複数のコンポーネントキャリアのうちの1つまたは複数のためのQoSインジケータに基づき得る(ブロック1220)。
【0103】
[00114]
図13Aを参照すると、異種コンポーネントキャリアに関してダウンリンクおよび/またはアップリンクトラフィックのマッピングを決定することを伴う、ネットワークエンティティ(たとえば、基地局500)によって実行される、例示的な方法1300が示されている。方法1300は、1310において、少なくとも1つのセルラーキャリアと少なくとも1つのWLANキャリアとを備える複数のコンポーネントキャリアをアグリゲートするための構成をモバイルデバイスに送ることを伴い得、アグリゲーションは、IPレイヤの下のモバイルデバイスのレイヤにおいて実行される。ブロック1310は、セルラー無線モジュール510のTX構成要素512によって実行され得る。方法1300は、1320において、少なくとも1つのセルラーキャリアと少なくとも1つのWLANキャリアとに関してアップリンクトラフィックのマッピングを決定することを伴い得る。ブロック1320は、セルラー無線モジュール510のプロセッサ516および/またはコントローラ530によって実行され得る。方法1300は、1330において、マッピングに少なくとも部分的に基づいてアップリンクトラフィックを受信することを伴い得る。アップリンクトラフィックが少なくとも1つのWLANキャリア上で送られるべきことをマッピングが示す場合、ブロック1330は、WLAN無線モジュール520のRX構成要素524によって実行され得る。さらに、セルラー無線モジュール510のHARQ構成要素518は、WWANとWLANとがデータトラフィックをどのように処理するかの差異に鑑みて、HARQ演算を無効にし、それにより、WWAN−WLANアグリゲーションを可能にし得る。アップリンクトラフィックがセルラーキャリア上で送られるべきことをマッピングが示す場合、ブロック1330は、セルラー無線モジュール510のRX構成要素514によって実行され得る。さらに、セルラー無線モジュール510のHARQ構成要素518は、HARQ演算の適切な機能を可能にするかまたは検証し得る。
【0104】
[00115]
図13B〜
図13Dを参照すると、オプションであり、方法1300を実行するために必須とはされない、方法1300のさらなる動作または態様が示されている。方法1300が
図13B〜
図13Dの少なくとも1つのブロックを含む場合、方法1300は、必ずしも、図示され得るいかなる(1つまたは複数の)後続のダウンストリームブロックをも含む必要なしに、少なくとも1つのブロックの後に終了し得る。たとえば、マッピングはトラフィックフロー識別子に基づき得る(ブロック1340)。トラフィックフロー識別子は、所与のプロトコルレイヤがMACプロトコルレイヤを備えることに応答して、LCIDであり得る(ブロック1342)。トラフィックフロー識別子は、所与のプロトコルレイヤがMACプロトコルレイヤの上にあることに応答して、ベアラ識別子であり得る(ブロック1344)。
【0105】
[00116]方法1300は、アップリンク送信のためのデータに関連するLCIDを決定することと(ブロック1346)、マッピングに基づいて、LCIDに関連する1つまたは複数のトラフィック制限を決定することと(ブロック1348)、1つまたは複数のトラフィック制限に従って複数のコンポーネントキャリアからキャリアを選択することと(ブロック1350)、選択されたキャリア上でアップリンク送信中のデータを受信することと(ブロック1352)を伴い得る。ブロック1346〜1350は、セルラー無線モジュール510のプロセッサ516、WLAN無線モジュール520のプロセッサ526、および/またはコントローラ530によって実行され得る。ブロック1352は、セルラー無線モジュール510のRX構成要素514、および/またはWLAN無線モジュール520のRX構成要素524によって実行され得る。
【0106】
[00117]
図13Cを参照すると、方法1300は、アップリンク送信のためのデータに関連するベアラ識別子を決定することと(ブロック1354)、マッピングに基づいて、ベアラ識別子に関連する1つまたは複数のトラフィック制限を決定することと(ブロック1356)、1つまたは複数のトラフィック制限に従って複数のコンポーネントキャリアからキャリアを選択することと(ブロック1358)、選択されたキャリア上のアップリンク送信中のデータを受信することと(ブロック1360)を伴い得る。ブロック1354〜1358は、セルラー無線モジュール510のプロセッサ516、WLAN無線モジュール520のプロセッサ526、および/またはコントローラ530によって実行され得る。ブロック1360は、セルラー無線モジュール510のRX構成要素514、および/またはWLAN無線モジュール520のRX構成要素524によって実行され得る。
【0107】
[00118]方法1300は、複数のコンポーネントキャリア中の第1のセルラーキャリア上のアップリンクリソースの割振りを示すアップリンク許可を送ることと(ブロック1362)、アップリンク許可に従って第1のセルラーキャリア上でデータを受信することと(ブロック1364)を伴い得る。アグリゲーションはMACレイヤにおいて実行され得、方法1300は、アップリンク許可またはMAC PDUサイズに基づいてMAC PDUを受信することを伴い得る(ブロック1366)。
【0108】
[00119]
図13Dを参照すると、マッピングは、アップリンクトラフィックが少なくとも1つのセルラーキャリアまたはWLANキャリアのいずれかを使用し得ることを示し得る(ブロック1368)。アグリゲーションはMACレイヤにおいて実行され、方法1300は、RLCレイヤにおいて、少なくとも1つのセルラーキャリアまたはWLANキャリアを介してPDUをトランスポートすることを伴い得る(ブロック1370)。
【0109】
[00120]方法1300は、どのベアラがどのキャリア上で送られるかを示す動的シグナリングを送ることを伴い得、シグナリングは、パケットサイズしきい値と、デフォルトキャリアと、パケットサイズがしきい値を超えることに応答してどのキャリアを使用すべきかとを示す(ブロック1372)。マッピングは静的ポリシーを含み得、静的ポリシーはANDSFなどを備える(ブロック1374)。
【0110】
[00121]情報および信号は多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを、当業者は理解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0111】
[00122]さらに、本明細書の開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップについて、上記では概してそれらの機能に関して説明した。そのような機能をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈すべきではない。
【0112】
[00123]本明細書の開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0113】
[00124]本明細書の開示に関して説明した方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアで実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROM(登録商標)メモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサに一体化され得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に常駐し得る。ASICはユーザ端末中に常駐し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中に個別構成要素として常駐し得る。
【0114】
[00125]1つまたは複数の例示的な設計では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体とコンピュータ通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、または他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータ、または汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含むことができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または非一時的ワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または非一時的ワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0115】
[00126]本開示についての以上の説明は、いかなる当業者も本開示を作成または使用することができるように与えたものである。本開示への様々な修正は当業者には容易に明らかとなり、本明細書で定義した一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明した例および設計に限定されるものではなく、本明細書で開示した原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
モバイルデバイスによって動作可能な方法であって、
少なくとも1つのセルラーキャリアとワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)キャリアとを備える複数のコンポーネントキャリアをアグリゲートするための構成を受信すること、ここで、前記アグリゲーションは、インターネットプロトコル(IP)レイヤの下の前記モバイルデバイスの所与のプロトコルレイヤにおいて実行される、と、 前記所与のプロトコルレイヤにおいて、前記少なくとも1つのセルラーキャリアと前記WLANキャリアとに関してアップリンクトラフィックのマッピングを決定することと、 前記マッピングに少なくとも部分的に基づいてアップリンク送信を送ることと、
を備える、方法。
[C2]
前記マッピングがトラフィックフロー識別子に基づく、C1に記載の方法。
[C3]
前記トラフィックフロー識別子は、
前記所与のプロトコルレイヤがメディアアクセス制御(MAC)プロトコルレイヤを備えるとき、論理チャネル識別子(LCID)を、または、
前記所与のプロトコルレイヤが前記MACプロトコルレイヤの上のプロトコルレイヤを備えるとき、ベアラ識別子を、
備える、C2に記載の方法。
[C4]
前記アップリンク送信のためのデータに関連する前記LCIDを決定することと、
前記マッピングに基づいて、前記LCIDに関連する1つまたは複数のトラフィック制限を決定することと、
前記1つまたは複数のトラフィック制限に従って前記複数のコンポーネントキャリアからキャリアを選択することと、
前記選択されたキャリア上で前記アップリンク送信において前記データを送ることと をさらに備える、C3に記載の方法。
[C5]
前記アップリンク送信のためのデータに関連する前記ベアラ識別子を決定することと、 前記マッピングに基づいて、前記ベアラ識別子に関連する1つまたは複数のトラフィック制限を決定することと、
前記1つまたは複数のトラフィック制限に従って前記複数のコンポーネントキャリアからキャリアを選択することと、
前記選択されたキャリア上で前記アップリンク送信において前記データを送ることと をさらに備える、C3に記載の方法。
[C6]
前記モバイルデバイスによって受信されるダウンリンクトラフィックに基づいて前記複数のコンポーネントキャリアの各々とのトラフィックタイプの関連付けを決定すること をさらに備え、
アップリンクトラフィックの前記マッピングが、前記ダウンリンクトラフィックに基づいて決定されたトラフィックタイプの前記関連付けをミラーリングする、
C1に記載の方法。
[C7]
第1のトラフィックタイプが前記少なくとも1つのセルラーキャリアに関連付けられ、第2のトラフィックタイプが前記WLANキャリアに関連付けられる、C1に記載の方法。
[C8]
前記所与のレイヤがメディアアクセス制御(MAC)プロトコルレイヤを備え、前記マッピングを決定することが、前記関連付けと前記アップリンクトラフィックのタイプとに基づいて前記MACプロトコルレイヤでキャリア選択を実行することを備える、C7に記載の方法。
[C9]
前記複数のコンポーネントキャリア中の第1のセルラーキャリア上のアップリンクリソースの割振りを示すアップリンク許可を受信することと、
前記マッピングに基づいて前記第1のセルラーキャリア上の前記アップリンク送信のためのデータを識別することと、
前記アップリンク許可に従って前記第1のセルラーキャリア上で前記データを送ることと
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C10]
アップリンク送信のためのデータの利用可能性を決定することと、
前記マッピングに基づいて、前記データを送るための前記複数のコンポーネントキャリア中のキャリアを決定することと、
前記データが前記WLANキャリアにマッピングすると決定したことに応答して、アップリンク許可なしに前記アップリンク送信において前記データを送ることと
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C11]
前記マッピングが、前記WLANキャリア上での送信からアップリンクトラフィックの所定のタイプを除外する、C1に記載の方法。
[C12]
前記アップリンク送信を送ることが、前記メディアアクセス制御(MAC)レイヤにおいて、前記複数のコンポーネントキャリアのうちの所与の1つを選択することと、前記マッピングに少なくとも部分的に基づいて前記アップリンクトラフィックを各キャリア上に多重化することとをさらに備える、C1に記載の方法。
[C13]
前記マッピングがサービス品質(QoS)情報に少なくとも部分的に基づき、前記選択することと前記多重化することとのうちの少なくとも1つが前記QoS情報に少なくとも部分的に基づく、C12に記載の方法。
[C14]
前記アグリゲーションが前記メディアアクセス制御(MAC)レイヤにおいて実行され、前記方法が、
前記マッピングに基づいてMACプロトコルデータユニット(PDU)を形成することと、
アップリンク許可またはMAC PDUサイズに基づいて前記MAC PDUを送ることと
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C15]
前記マッピングは、前記アップリンクトラフィックが前記少なくとも1つのセルラーキャリアまたは前記WLANキャリアのいずれかを使用し得ることを示す、C1に記載の方法。
[C16]
前記アグリゲーションが前記メディアアクセス制御(MAC)レイヤで実行され、前記方法が、
無線リンク制御(RLC)レイヤにおいてプロトコルデータユニット(PDU)を形成することと、
前記少なくとも1つのセルラーキャリアまたは前記WLANキャリアを介して前記PDUをトランスポートすることと
をさらに備える、C15に記載の方法。
[C17]
前記複数のコンポーネントキャリア中の少なくとも1つのキャリアの非アクティブ化に応答して、前記マッピングを適用するのを中止することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C18]
前記複数のコンポーネントキャリアをアグリゲートするための前記構成に関連して、前記WLANキャリアのために前記IPレイヤの上の動的ホスト構成プロトコル(DHCP)を無効にすることをさらに備える、C1に記載の方法。
[C19]
前記モバイルデバイスのセルラー無線モジュールのためのIPアドレスを決定することと、前記モバイルデバイスのWLAN無線モジュールに前記IPアドレスを割り当てることとをさらに備える、C18に記載の方法。
[C20]
少なくとも1つのネットワークエンティティに前記モバイルデバイスのセルラーWLANキャリアアグリゲーション能力をシグナリングすることをさらに備える、C1に記載の方法。
[C21]
WLANアクセスポイント(AP)からビーコンまたはプローブ応答を受信することをさらに備え、前記ビーコンまたはプローブ応答が、前記WLAN APによるセルラーWLANキャリアアグリゲーションのサポートを広告する、C1に記載の方法。
[C22]
セルラー基地局からセキュリティ証明を取得することと、前記セキュリティ証明をWLANアクセスポイント(AP)に与えることとをさらに備える、C1に記載の方法。
[C23]
前記マッピングを決定することは、どのベアラがどのキャリア上で送られるかを示す動的シグナリングをネットワークエンティティから受信することを備える、C1に記載の方法。
[C24]
前記シグナリングが、複数の論理チャネル識別子(LCID)中の各LCIDについて、対応するアップリンクトラフィックために前記複数のコンポーネントキャリア中のどのキャリアを使用すべきかを示す、C23に記載の方法。
[C25]
前記指示がベアラごとおよび方向ごとである、C24に記載の方法。
[C26]
所与のLCIDが、ダウンリンクトラフィックのために前記WLANキャリアにマッピングし、前記アップリンクトラフィックのために前記少なくとも1つのセルラーキャリアにマッピングする、C25に記載の方法。
[C27]
前記シグナリングは、パケットサイズしきい値と、デフォルトキャリアと、前記パケットサイズが前記しきい値を超えることに応答してどのキャリアを使用すべきかとを示す、C23に記載の方法。
[C28]
前記シグナリングは、各論理チャネル識別子(LCID)について、データトラフィックが前記少なくとも1つのセルラーキャリアに加えて前記WLANキャリア上で送信され得るかどうかを示すパラメータを備える、C23に記載の方法。
[C29]
前記マッピングが静的ポリシーを備える、C1に記載の方法。
[C30]
前記マッピングが、前記複数のコンポーネントキャリアのうちの1つまたは複数のためのサービス品質(QoS)インジケータに基づく、C1に記載の方法。
[C31]
装置であって、
少なくとも1つのセルラーキャリアとワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)キャリアとを備える複数のコンポーネントキャリアをアグリゲートするための構成を受信するための手段、ここで、前記アグリゲーションは、インターネットプロトコル(IP)レイヤの下の前記装置の所与のプロトコルレイヤにおいて実行される、と、
前記所与のプロトコルレイヤにおいて、前記少なくとも1つのセルラーキャリアと前記WLANキャリアとに関してアップリンクトラフィックのマッピングを決定するための手段と、
前記マッピングに少なくとも部分的に基づいてアップリンク送信を送るための手段と、 を備える、装置。
[C32]
前記マッピングがトラフィックフロー識別子に基づく、C31に記載の装置。
[C33]
前記トラフィックフロー識別子は、
前記所与のプロトコルレイヤがメディアアクセス制御(MAC)プロトコルレイヤを備えることに応答して、論理チャネル識別子(LCID)を、または、
前記所与のプロトコルレイヤが前記MACプロトコルレイヤの上にあることに応答して、ベアラ識別子を、
備える、C32に記載の装置。
[C34]
前記アップリンク送信のためのデータに関連する前記LCIDを決定するための手段と、
前記マッピングに基づいて、前記LCIDに関連する1つまたは複数のトラフィック制限を決定するための手段と、
前記1つまたは複数のトラフィック制限に従って前記複数のコンポーネントキャリアからキャリアを選択するための手段と、
前記選択されたキャリア上で前記アップリンク送信において前記データを送るための手段と、
をさらに備える、C33に記載の装置。
[C35]
前記アップリンク送信のためのデータに関連する前記ベアラ識別子を決定するための手段と、
前記マッピングに基づいて、前記ベアラ識別子に関連する1つまたは複数のトラフィック制限を決定するための手段と、
前記1つまたは複数のトラフィック制限に従って前記複数のコンポーネントキャリアからキャリアを選択するための手段と、
前記選択されたキャリア上で前記アップリンク送信において前記データを送るための手段と、
をさらに備える、C33に記載の装置。
[C36]
前記モバイルデバイスによって受信されるダウンリンクトラフィックに基づいて前記複数のコンポーネントキャリアの各々とのトラフィックタイプの関連付けを決定するための手段をさらに備え、
アップリンクトラフィックの前記マッピングが、前記ダウンリンクトラフィックに基づいて決定されたトラフィックタイプの前記関連付けをミラーリングする、
C31に記載の装置。
[C37]
第1のトラフィックタイプが前記少なくとも1つのセルラーキャリアに関連付けられ、第2のトラフィックタイプが前記WLANキャリアに関連付けられる、C31に記載の装置。
[C38]
前記所与のレイヤがメディアアクセス制御(MAC)プロトコルレイヤを備え、前記関連付けと前記アップリンクトラフィックのタイプとに基づいて前記MACプロトコルレイヤでキャリア選択を実行するための手段をさらに備える、C37に記載の装置。
[C39]
前記複数のコンポーネントキャリア中の第1のセルラーキャリア上のアップリンクリソースの割振りを示すアップリンク許可を受信するための手段と、
前記マッピングに基づいて前記第1のセルラーキャリア上の前記アップリンク送信のためのデータを識別するための手段と、
前記アップリンク許可に従って前記第1のセルラーキャリア上で前記データを送るための手段と
をさらに備える、C31に記載の装置。
[C40]
アップリンク送信のためのデータの利用可能性を決定するための手段と、
前記マッピングに基づいて、前記データを送るための前記複数のコンポーネントキャリア中のキャリアを決定するための手段と、
前記データが前記WLANキャリアにマッピングすると決定したことに応答して、アップリンク許可なしに前記アップリンク送信において前記データを送るための手段と
をさらに備える、C31に記載の装置。
[C41]
前記マッピングが、前記WLANキャリア上での送信からアップリンクトラフィックの所定のタイプを除外する、C31に記載の装置。
[C42]
前記メディアアクセス制御(MAC)レイヤにおいて前記複数のコンポーネントキャリアのうちの所与の1つを選択するための手段と、前記マッピングに少なくとも部分的に基づいて前記アップリンクトラフィックを各キャリア上に多重化するための手段とをさらに備える、C31に記載の装置。
[C43]
前記マッピングがサービス品質(QoS)情報に少なくとも部分的に基づき、選択するための前記手段と多重化するための前記手段とのうちの少なくとも1つが前記QoS情報に少なくとも部分的に基づく、C42に記載の装置。
[C44]
前記アグリゲーションが前記メディアアクセス制御(MAC)レイヤにおいて実行され、前記装置が、
前記マッピングに基づいてMACプロトコルデータユニット(PDU)を形成するための手段と、
アップリンク許可またはMAC PDUサイズに基づいて前記MAC PDUを送るための手段と
をさらに備える、C31に記載の装置。
[C45]
前記マッピングは、前記アップリンクトラフィックが前記少なくとも1つのセルラーキャリアまたは前記WLANキャリアのいずれかを使用し得ることを示す、C31に記載の装置。
[C46]
前記アグリゲーションが前記メディアアクセス制御(MAC)レイヤで実行され、前記装置が、
無線リンク制御(RLC)レイヤにおいてプロトコルデータユニット(PDU)を形成するための手段と、
前記少なくとも1つのセルラーキャリアまたは前記WLANキャリアを介して前記PDUをトランスポートするための手段と、
をさらに備える、C45に記載の装置。
[C47]
前記複数のコンポーネントキャリア中の少なくとも1つのキャリアの非アクティブ化に応答して、前記マッピングを適用するのを中止するための手段をさらに備える、C31に記載の装置。
[C48]
前記複数のコンポーネントキャリアをアグリゲートするための前記構成に関連して、前記WLANキャリアのために前記IPレイヤの上の動的ホスト構成プロトコル(DHCP)を無効にするための手段をさらに備える、C31に記載の装置。
[C49]
前記モバイルデバイスのセルラー無線モジュールのためのIPアドレスを決定するための手段と、前記モバイルデバイスのWLAN無線モジュールに前記IPアドレスを割り当てるための手段とをさらに備える、C48に記載の装置。
[C50]
少なくとも1つのネットワークエンティティに前記モバイルデバイスのセルラーWLANキャリアアグリゲーション能力をシグナリングするための手段をさらに備える、C31に記載の装置。
[C51]
WLANアクセスポイント(AP)からビーコンまたはプローブ応答を受信するための手段をさらに備え、前記ビーコンまたはプローブ応答が、前記WLAN APによるセルラーWLANキャリアアグリゲーションのサポートを広告する、C31に記載の装置。
[C52]
セルラー基地局からセキュリティ証明を取得するための手段と、前記セキュリティ証明をWLANアクセスポイント(AP)に与えるための手段とをさらに備える、C31に記載の装置。
[C53]
どのベアラがどのキャリア上で送られるかを示す動的シグナリングをネットワークエンティティから受信するための手段をさらに備える、C31に記載の装置。
[C54]
前記シグナリングが、複数の論理チャネル識別子(LCID)中の各LCIDについて、対応するアップリンクトラフィックために前記複数のコンポーネントキャリア中のどのキャリアを使用すべきかを示す、C53に記載の装置。
[C55]
前記指示がベアラごとおよび方向ごとである、C54に記載の装置。
[C56]
所与のLCIDが、ダウンリンクトラフィックのために前記WLANキャリアにマッピングし、前記アップリンクトラフィックのために前記少なくとも1つのセルラーキャリアにマッピングする、C55に記載の装置。
[C57]
前記シグナリングは、パケットサイズしきい値と、デフォルトキャリアと、前記パケットサイズが前記しきい値を超えることに応答してどのキャリアを使用すべきかとを示す、C53に記載の装置。
[C58]
前記シグナリングは、各論理チャネル識別子(LCID)について、データトラフィックが前記少なくとも1つのセルラーキャリアに加えて前記WLANキャリア上で送信され得るかどうかを示すパラメータを備える、C53に記載の装置。
[C59]
前記マッピングが静的ポリシーを備える、C31に記載の装置。
[C60]
前記マッピングが、前記複数のコンポーネントキャリアのうちの1つまたは複数のためのサービス品質(QoS)インジケータに基づく、C31に記載の装置。
[C61]
装置であって、
少なくとも1つのセルラーキャリアとワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)キャリアとを備える複数のコンポーネントキャリアをアグリゲートするための構成を受信するように構成された少なくとも1つの無線周波数(RF)トランシーバ、ここで、前記アグリゲーションは、インターネットプロトコル(IP)レイヤの下の前記装置の所与のプロトコルレイヤにおいて実行される、と、
前記所与のプロトコルレイヤにおいて、前記少なくとも1つのセルラーキャリアと前記WLANキャリアとに関してアップリンクトラフィックのマッピングを決定することと、前記マッピングに少なくとも部分的に基づいてアップリンク送信を送るように前記RFトランシーバに命令することとを行うように構成された少なくとも1つのプロセッサと、 前記少なくとも1つのプロセッサに結合された、データを記憶するためのメモリと、 を備える、装置。
[C62]
前記マッピングがトラフィックフロー識別子に基づく、C61に記載の装置。
[C63]
前記トラフィックフロー識別子は、
前記所与のプロトコルレイヤがメディアアクセス制御(MAC)プロトコルレイヤを備えることに応答して、論理チャネル識別子(LCID)を、または、
前記所与のプロトコルレイヤが前記MACプロトコルレイヤの上にあることに応答して、ベアラ識別子を、
備える、C62に記載の装置。
[C64]
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記モバイルデバイスによって受信されるダウンリンクトラフィックに基づいて前記複数のコンポーネントキャリアの各々とのトラフィックタイプの関連付けを決定するようにさらに構成され、
アップリンクトラフィックの前記マッピングが、前記ダウンリンクトラフィックに基づいて決定されたトラフィックタイプの前記関連付けをミラーリングする、
C61に記載の装置。
[C65]
少なくとも1つのセルラーキャリアとワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)キャリアとを備える複数のコンポーネントキャリアをアグリゲートするための構成を受信すること、ここで、前記アグリゲーションは、インターネットプロトコル(IP)レイヤの下の装置の所与のプロトコルレイヤにおいて実行される、と、
前記所与のプロトコルレイヤにおいて、前記少なくとも1つのセルラーキャリアと前記WLANキャリアとに関してアップリンクトラフィックのマッピングを決定することと、
前記マッピングに少なくとも部分的に基づいてアップリンク送信を送ることと、
をコンピュータに行わせるためのコードを備える非一時的なコンピュータ可読の媒体 を備える、コンピュータプログラム製品。
[C66]
前記マッピングがトラフィックフロー識別子に基づき、前記トラフィックフロー識別子は、
前記所与のプロトコルレイヤがメディアアクセス制御(MAC)プロトコルレイヤを備えることに応答して、論理チャネル識別子(LCID)を、または、
前記所与のプロトコルレイヤが前記MACプロトコルレイヤの上にあることに応答して、ベアラ識別子を、
備える、C65に記載のコンピュータプログラム製品。
[C67]
前記非一時的なコンピュータ可読の媒体が、前記モバイルデバイスによって受信されるダウンリンクトラフィックに基づいて前記複数のコンポーネントキャリアの各々とのトラフィックタイプの関連付けを決定することを前記コンピュータに行わせるためのコードをさらに備え、
アップリンクトラフィックの前記マッピングが、前記ダウンリンクトラフィックに基づいて決定されたトラフィックタイプの前記関連付けをミラーリングする、
C65に記載のコンピュータプログラム製品。
[C68]
少なくとも1つのセルラーキャリアと少なくとも1つのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)キャリアとを備える複数のコンポーネントキャリアをアグリゲートするための構成をモバイルデバイスに送ること、ここで、前記アグリゲーションは、インターネットプロトコル(IP)レイヤの下の前記モバイルデバイスのレイヤにおいて実行される、と、
前記少なくとも1つのセルラーキャリアと前記少なくとも1つのWLANキャリアとに関してアップリンクトラフィックのマッピングを決定することと、
前記マッピングに少なくとも部分的に基づいて前記アップリンクトラフィックを受信することと、
を備える、ネットワークエンティティによって動作可能な方法。
[C69]
前記マッピングがトラフィックフロー識別子に基づく、C68に記載の方法。
[C70]
前記トラフィックフロー識別子は、
前記所与のプロトコルレイヤがメディアアクセス制御(MAC)プロトコルレイヤを備えることに応答して、論理チャネル識別子(LCID)を、または、
前記所与のプロトコルレイヤが前記MACプロトコルレイヤの上にあることに応答して、ベアラ識別子を、
備える、C69に記載の方法。
[C71]
前記アップリンク送信のためのデータに関連する前記LCIDを決定することと、
前記マッピングに基づいて、前記LCIDに関連する1つまたは複数のトラフィック制限を決定することと、
前記1つまたは複数のトラフィック制限に従って前記複数のコンポーネントキャリアからキャリアを選択することと、
前記選択されたキャリア上で前記アップリンク送信において前記データを受信することと、
をさらに備える、C70に記載の方法。
[C72]
前記アップリンク送信のためのデータに関連する前記ベアラ識別子を決定することと、 前記マッピングに基づいて、前記ベアラ識別子に関連する1つまたは複数のトラフィック制限を決定することと、
前記1つまたは複数のトラフィック制限に従って前記複数のコンポーネントキャリアからキャリアを選択することと、
前記選択されたキャリア上で前記アップリンク送信において前記データを受信することと、
をさらに備える、C70に記載の方法。
[C73]
少なくとも1つのセルラーキャリアと少なくとも1つのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)キャリアとを備える複数のコンポーネントキャリアをアグリゲートするための構成をモバイルデバイスに送るための手段、ここで、前記アグリゲーションは、インターネットプロトコル(IP)レイヤの下の前記モバイルデバイスのレイヤにおいて実行される、と、
前記少なくとも1つのセルラーキャリアと前記少なくとも1つのWLANキャリアとに関してアップリンクトラフィックのマッピングを決定するための手段と、
前記マッピングに少なくとも部分的に基づいて前記アップリンクトラフィックを受信するための手段と、
を備える、装置。
[C74]
前記マッピングがトラフィックフロー識別子に基づく、C73に記載の装置。
[C75]
前記トラフィックフロー識別子は、
前記所与のプロトコルレイヤがメディアアクセス制御(MAC)プロトコルレイヤを備えることに応答して、論理チャネル識別子(LCID)を、または、
前記所与のプロトコルレイヤが前記MACプロトコルレイヤの上にあることに応答して、ベアラ識別子を、
備える、C74に記載の装置。
[C76]
前記アップリンク送信のためのデータに関連する前記LCIDを決定するための手段と、
前記マッピングに基づいて、前記LCIDに関連する1つまたは複数のトラフィック制限を決定するための手段と、
前記1つまたは複数のトラフィック制限に従って前記複数のコンポーネントキャリアからキャリアを選択するための手段と、
前記選択されたキャリア上で前記アップリンク送信において前記データを受信するための手段と、
をさらに備える、C75に記載の装置。
[C77]
前記アップリンク送信のためのデータに関連する前記ベアラ識別子を決定するための手段と、
前記マッピングに基づいて、前記ベアラ識別子に関連する1つまたは複数のトラフィック制限を決定するための手段と、
前記1つまたは複数のトラフィック制限に従って前記複数のコンポーネントキャリアからキャリアを選択するための手段と、
前記選択されたキャリア上で前記アップリンク送信において前記データを受信するための手段と、
をさらに備える、C75に記載の装置。
[C78]
少なくとも1つのセルラーキャリアと少なくとも1つのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)キャリアとを備える複数のコンポーネントキャリアをアグリゲートするための構成をモバイルデバイスに送るように構成された少なくとも1つの無線周波数(RF)トランシーバ、ここで、前記アグリゲーションは、インターネットプロトコル(IP)レイヤの下の前記モバイルデバイスのレイヤにおいて実行される、と、
前記少なくとも1つのセルラーキャリアと前記少なくとも1つのWLANキャリアとに関してアップリンクトラフィックのマッピングを決定するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合された、データを記憶するためのメモリと、 を備え、
前記少なくとも1つのRFトランシーバが、前記マッピングに少なくとも部分的に基づいて前記アップリンクトラフィックを受信する、
装置。
[C79]
前記マッピングがトラフィックフロー識別子に基づき、前記トラフィックフロー識別子は、
前記所与のプロトコルレイヤがメディアアクセス制御(MAC)プロトコルレイヤを備えることに応答して、論理チャネル識別子(LCID)を、または、
前記所与のプロトコルレイヤが前記MACプロトコルレイヤの上にあることに応答して、ベアラ識別子を、
備える、C78に記載の装置。
[C80]
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記アップリンク送信のためのデータに関連する前記LCIDを決定することと、
前記マッピングに基づいて、前記LCIDに関連する1つまたは複数のトラフィック制限を決定することと、
前記1つまたは複数のトラフィック制限に従って前記複数のコンポーネントキャリアからキャリアを選択することと
を行うようにさらに構成された、C79に記載の装置。
[C81]
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記アップリンク送信のためのデータに関連する前記ベアラ識別子を決定することと、 前記マッピングに基づいて、前記ベアラ識別子に関連する1つまたは複数のトラフィック制限を決定することと、
前記1つまたは複数のトラフィック制限に従って前記複数のコンポーネントキャリアからキャリアを選択することと
を行うようにさらに構成された、C79に記載の装置。
[C82]
少なくとも1つのセルラーキャリアと少なくとも1つのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)キャリアとを備える複数のコンポーネントキャリアをアグリゲートするための構成をモバイルデバイスに送ること、ここで、前記アグリゲーションは、インターネットプロトコル(IP)レイヤの下の前記モバイルデバイスのレイヤにおいて実行される、と、
前記少なくとも1つのセルラーキャリアと前記少なくとも1つのWLANキャリアとに関してアップリンクトラフィックのマッピングを決定することと、
前記マッピングに少なくとも部分的に基づいて前記アップリンクトラフィックを受信することと
をコンピュータに行わせるためのコードを備える非一時的なコンピュータ可読の媒体 を備える、コンピュータプログラム製品。
[C83]
前記マッピングがトラフィックフロー識別子に基づき、前記トラフィックフロー識別子は、
前記所与のプロトコルレイヤがメディアアクセス制御(MAC)プロトコルレイヤを備えることに応答して、論理チャネル識別子(LCID)を、または、
前記所与のプロトコルレイヤが前記MACプロトコルレイヤの上にあることに応答して、ベアラ識別子を、
備える、C82に記載のコンピュータプログラム製品。