特許第6563568号(P6563568)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6563568便器の汚れおよび便器の喫水線に付着したカビ汚れの噴射除去製品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6563568
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】便器の汚れおよび便器の喫水線に付着したカビ汚れの噴射除去製品
(51)【国際特許分類】
   C11D 17/04 20060101AFI20190808BHJP
   C11D 17/08 20060101ALI20190808BHJP
   C11D 1/14 20060101ALI20190808BHJP
   C11D 1/29 20060101ALI20190808BHJP
   C11D 3/20 20060101ALI20190808BHJP
   B08B 3/02 20060101ALI20190808BHJP
   B08B 3/08 20060101ALI20190808BHJP
   A47K 11/10 20060101ALI20190808BHJP
【FI】
   C11D17/04
   C11D17/08
   C11D1/14
   C11D1/29
   C11D3/20
   B08B3/02 F
   B08B3/02 G
   B08B3/08 Z
   A47K11/10
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-147387(P2018-147387)
(22)【出願日】2018年8月6日
(62)【分割の表示】特願2014-131983(P2014-131983)の分割
【原出願日】2014年6月27日
(65)【公開番号】特開2019-2013(P2019-2013A)
(43)【公開日】2019年1月10日
【審査請求日】2018年8月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000207584
【氏名又は名称】大日本除蟲菊株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100157107
【弁理士】
【氏名又は名称】岡 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100212358
【弁理士】
【氏名又は名称】岩佐 佑希子
(72)【発明者】
【氏名】福田 泰伸
(72)【発明者】
【氏名】菅本 和志
(72)【発明者】
【氏名】中山 幸治
【審査官】 林 建二
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2011/0180101(US,A1)
【文献】 特開2011−245435(JP,A)
【文献】 特開2010−013621(JP,A)
【文献】 特開平11−315002(JP,A)
【文献】 特開2001−139402(JP,A)
【文献】 特開2006−021107(JP,A)
【文献】 特開2003−183697(JP,A)
【文献】 特開2010−162322(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C11D 1/00−19/00
B08B 3/00−3/14
B05B 11/00−11/06
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
噴射距離20cmにおける噴射力が5.26.9g・fとなるように設定されたトリガー式噴射装置を用い、
前記トリガー式噴射装置より
アルキル(C14−C18)スルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(2)アルキル(C12−C14)エーテル硫酸エステルナトリウムのいずれかからなるアニオン界面活性剤と、酢酸、クエン酸、乳酸のいずれかからなる有機酸とを含有する洗浄剤組成物を噴射するようになしたる便器の汚れおよび便器の喫水線に付着したカビ汚れの噴射除去製品。
【請求項2】
前記トリガー式噴射装置の噴射距離20cmにおける噴射パターンが0mm以下であるように設定された請求項1記載の便器の汚れおよび便器の喫水線に付着したカビ汚れの噴射除去製品。
【請求項3】
更に前記トリガー式噴射装置に霧ノズル及び/ 又は泡ノズル付設し、切りかえにより霧噴射又は/及び泡噴射による洗浄もできるようにした請求項1又は2に記載の便器の汚れおよび便器の喫水線に付着したカビ汚れの噴射除去製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、用便後、水洗しても残った便や喫水線に発生したカビやヌメリ汚れを、ブラシ等を使うことなく噴射のみで除去できる便器の汚れおよび便器の喫水線に付着したカビ汚れの噴射除去製品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、水洗トイレは節水化が進み、当初は大洗浄の1回の水量は20Lあったものが、現在では少ないものでは1回4L弱まで減量されている。しかし、節水化により水の流れが弱くなり、便器に付着した便が流れず残ってしまうことが起こるようになってきている。また、便器の喫水線には掃除を怠るとカビやヌメリが発生してしまう問題は依然として存在している。
【0003】
汚れの付着を防止するために便器表面に防汚性や、汚れが付着した場合に容易に洗浄できる効果を付与する技術も検討され、例えば、特許文献1及び特許文献2は芳香族スルホン酸系ホルマリン縮合物を含有することを特徴とする親水化処理剤による防汚洗浄方法、防汚剤を開示し、特許文献3では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル及びポリアルキレングリコールを特定比率で含有し、被膜を形成し、硬質表面の洗浄性を向上させる方法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−281632号公報
【特許文献2】特開2007−99793号公報
【特許文献3】特開2014−12758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1及び特許文献2は、トイレタンク又はトイレタンクの放水タップで防汚剤を溶解させ、水を流した時に防汚剤を便器表面に塗布することにより便の付着を防止するものである。特許文献3は便器表面に塗布し、そのまま乾燥して被膜を形成させるか、被膜形成物質をゲルに配合し、便器のフチ裏にゲルを付着させて、水を流したときに被膜を形成するものである。これらはあらかじめ形成させた被膜により便など汚れの付着を防止又は付着力を弱めるものであるが、付着してしまった汚れを取り除くものではなく、水を流しても取り除けない汚れや喫水線に発生したカビやヌメリはブラシでこすり落とすことになる。しかしながら、ブラシを使用した場合には使用後のブラシ洗浄などが面倒で、より簡単に便器に付着した便などの汚れを取り除く方法が望まれていた。
【0006】
そこで、本発明の課題は、用便後水洗しても残った便や汚れや喫水線に発生したカビやヌメリ汚れなどを、ブラシ等を使うことなく簡単に除去できる便器の汚れおよび便器の喫水線に付着したカビ汚れの噴射除去製品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために、以下の構成が優れた効果を奏することを見出したものである。
(1)噴射距離20cmにおける噴射力が5.26.9g・fとなるように設定されたトリガー式噴射装置を用い、前記トリガー式噴射装置より、アルキル(C14−C18)スルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(2)アルキル(C12−C14)エーテル硫酸エステルナトリウムのいずれかからなるアニオン界面活性剤と、酢酸、クエン酸、乳酸のいずれかからなる有機酸とを含有する洗浄剤組成物を噴射するようになしたる便器の汚れおよび便器の喫水線に付着したカビ汚れの噴射除去製品。
(2)前記トリガー式噴射装置の噴射距離20cmにおける噴射パターンが0mm以下であるように設定された(1)記載の便器の汚れおよび便器の喫水線に付着したカビ汚れの噴射除去製品。
)更に前記トリガー式噴射装置に霧ノズル及び/又は泡ノズルを付設し、切りかえにより霧噴射及び/又は泡噴射による洗浄もできるようにした(1)又は)のいずれか1に記載の便器の汚れおよび便器の喫水線に付着したカビ汚れの噴射除去製品。
【発明の効果】
【0008】
本発明の便器の汚れおよび便器の喫水線に付着したカビ汚れの噴射除去製品は噴射距離20cmにおける噴射力が5.26.9g・fとなるように設定されたトリガー式噴射装置を用い、前記トリガー式噴射装置より、アルキル(C14−C18)スルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(2)アルキル(C12−C14)エーテル硫酸エステルナトリウムのいずれかからなるアニオン界面活性剤と、酢酸、クエン酸、乳酸のいずれかからなる有機酸とを含有する洗浄剤組成物を噴射することにより、用便後水を流しても取り除けなかった便などの汚れや喫水線に発生したカビやヌメリなどを、ブラシ等を使うことなく噴射するだけで簡単に取り除くことができるので、その実用性は極めて高い。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の便器の汚れおよび便器の喫水線に付着したカビ汚れの噴射除去製品で使用されるトリガー式噴射装置は、噴射量が0.5〜3.0ccであって、付着した便等を取り除くには噴射力が2g・f以上が好ましく、より好ましくは5g・f以上である。噴射時の洗浄液の跳ね返りを考えると10g・f以下が好ましく、より好ましくは8g・f以下である。
また、本発明でいう噴射パターンとは、トリガー式噴射装置の噴射部分から20cm離れた所に貼り付けた紙の垂直面に向けて1回噴射したときの濡れた部分の最小直径を測定したものである。なお、この濡れた部分とは、噴射の際に十分な噴射が行われる場所をいうもので、噴射の際の飛び散りや液だれ部分は含まない。
本発明では噴射パターンが120mm以下のものが好ましく、より好ましくは90mm以下で、最も好ましくは60mm以下である。更に、本発明製品には別途、噴射パターンが120mmより大きい霧ノズル、及び/又は泡ノズルを付設し、ノズルを切りかえることにより、霧噴射や泡噴射による洗浄もできるようにすることも可能である。
【0010】
本発明に用いられる洗浄剤組成物は、通常に使用される洗浄剤組成物であれば、いずれも使用可能である。洗浄剤組成物としては、汚物等の汚れを分散、乳化する界面活性剤や、汚物汚れに含まれる無機塩を分解する酸やキレート剤を配合することにより、汚れを除去しやすくするものが好ましい。
【0011】
本発明に用いられる洗浄剤組成物には各種の界面活性剤を配合することができる。その界面活性剤としては、通常洗浄に使われるものであればいずれも使用可能で、特に限定されるものではない。洗浄効果の点から、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤が好ましい。アニオン界面活性剤としては、例えば脂肪酸石けん、アルキルベンゼンスルホン酸塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルファオレフィンスルホン酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルりん酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸塩などが挙げられる。非イオン界面活性剤としては、例えばポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、脂肪酸アルカノールアミド、アミンオキシドなどが挙げられる。両性界面活性剤としてはアルキルカルボベタイン、アルキルアミドカルボベタイン、アルキルスルホベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドスルホベタイン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイン等が挙げられる。これらは1種又は2種以上で配合されて使用される。
一般に陶器の便器はマイナスに荷電しているので、防汚を考えると便器に吸着されにくいアニオン界面活性又は非イオン界面活性剤がより好ましく、汚物除去性能を考えるとアニオン界面活性剤が最も好ましい。
なお、本発明に用いられる洗浄剤組成物へのこれらの界面活性剤の配合量については、その使用する界面活性剤の種類などにより適宜変化させることが出来、特に制限はないが、0.1〜10%の範囲で使用することが出来る。さらに好ましくは、0.3〜5%の範囲で使用することが出来る。
【0012】
本発明の洗浄剤組成物には、汚れに含まれる無機塩を分解するために、更に無機酸、有機酸及びキレート剤から選ばれる1種又は2種以上を配合することが好ましい。無機酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、スルファミン酸、リン酸等が挙げられ、有機酸としては、酢酸、クエン酸、グリコール酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸等が挙げられ、キレート剤としては、エチレンジアミンテトラ酢酸、ニトリロトリ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸、トリエチレンテトラアミンヘキサ酢酸、1,3−プロパンジアミンテトラ酢酸、1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシプロパンテトラ酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、ジヒドロキシエチルグリシン、グリコールエーテルジアミンテトラ酢酸、L−グルタミン酸ジ酢酸、ヒドロキシエチリデンジホスホン酸、アミノトリ(メチレンホスホン酸)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)及びこれらの塩等が挙げられる。噴射時の飛沫による金属などに対する腐食等を考えると、有機酸及び/又はキレート剤を配合することがより好ましい。
【0013】
本発明の洗浄剤組成物には、更にpH調整剤、防錆剤、水溶性溶剤、防汚剤、抗菌・除菌剤、増粘剤、消臭剤、香料等を適宜配合することができる。
【0014】
次に、具体的実施例に基づいて、本発明の便器の汚れおよび便器の喫水線に付着したカビ汚れの噴射除去製品をさらに詳細に説明する。
【実施例】
【0015】
以下に評価方法について記載する。
(汚物除去試験)
10×10cm白色タイル(MLP−100、(株)LIXIL製)を15分以上水に浸漬後、表面の水をふき取り、タイルの中心に直径2cmの円を書く。この円の中心に、直径5mm、厚さ0.5mmの大きさで、インスタントコーヒー(味の素ゼネラルフーズ(株) MAXIM)15gと精製水5gとをよく混合して作製したモデル汚れを付着させる。タイルを垂直に立て、タイル面から30°の角度で20cmの距離から噴射し、モデル汚れが円から出るまでの回数を3回計測し平均値を算出し、以下の評価基準で評価した。
◎:噴射20回未満で除去
○:噴射50回未満で除去
△:噴射50〜100回で除去
×:100回噴射しても除去できない
(カビ汚れ除去試験)
100倍希釈したグルコースペプトン培地400mLを1000mLのガラスビーカーに入れ、JIS Z 2911の方法で作製したCladosporium cladosporioidesのカビ分散液を0.4mL加える。次いで、10×10cmの白色タイル(MLP−100、(株)LIXIL製)を一部浸漬するように設置し、25℃で7日間培養してタイル喫水線にカビを発生させる。このカビ発生タイルを垂直に立て、タイル面から30°の角度で20cmの距離からカビ汚れに噴射し、以下の基準で評価を行った。
○:噴射回数50回以内でカビ汚れを落とすことができる
×:噴射回数50回でカビ汚れを落とすことができない
(液の跳ね返り試験)
実際のトイレの便器に汚物試験で使用したモデル汚れを付着させ、モデル汚れを除去するときの液の跳ね返りを以下の基準で評価した。
◎:跳ね返りはまったくない
○:跳ね返りはない
△:跳ね返りがわずかにある
×:跳ね返りが明らかにある
(噴射パターン測定)
20cm離れた所に貼り付けた紙の垂直面に向けて1回噴射したときの濡れた部分の最小直径を測定した。ただし、最小直径には、飛び散りや液だれ部分は含まない。
【0016】
【表1】
*1
(1)キャニヨン製 T−95(ノズルタイプ:スタンダード/狭)
(2)キャニヨン製 T−95(ノズルタイプ:スタンダード/ジェット)
(3)吉野工業所製 YT87(ノズルタイプ:泡/直)
(4)キャニヨン製 CHS−2AN(ノズルタイプ:ジェット〜霧)
(5)キャニヨン製 CHS−5A(ノズルタイプ:ジェット〜霧)
(6)キャニヨン製 T−95(ノズルタイプ:スタンダード、直径6mmフォーマー付き)
【0017】
表1は水のみを噴射したときの各トリガー式噴射装置の汚物除去試験結果、カビ汚れ除去試験及び跳ね返り試験結果について示したものである。比較例1は噴射力が1.0g・fであることから、100回の噴射によっても汚物及び喫水線のカビ汚れを除去することはできなかった。一方、2.0g・f以上の噴射力がある実施例1〜5は良好な汚物除去効果及び喫水線のカビ汚れ除去効果が得られ、液の跳ね返りもなかった。
【0018】
【表2】
※吉野工業所製YT87(使用ノズル:直)による試験
*2
アニオン界面活性剤(1) 直鎖アルキル(C10−C14)ベンゼンスルホン酸ナトリウム
アニオン界面活性剤(2) アルキル(C14−C18)スルホン酸ナトリウム
アニオン界面活性剤(3) ポリオキシエチレン(2)アルキル(C12−C14)エーテル硫酸エステルナトリウム
両性界面活性剤(1) ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン
両性界面活性剤(2) ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン
ノニオン界面活性剤(1) ポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテル
ノニオン界面活性剤(2) ラウリルジメチルアミンオキシド
【0019】
表2には各種界面活性剤を配合した洗浄剤組成物を噴射したときの汚物除去試験結果を示している。界面活性剤を配合していない実施例3は、汚物を除去するのに13回噴射するのに対して、アニオン界面活性剤である実施例6〜8は、噴射回数が6〜8回、両性界面活性剤を配合した実施例9,10は、噴射回数が8〜10、そして、ノニオン界面活性剤を配合した実施例11,12は、噴射回数が10〜11回となり、界面活性剤を配合することにより、汚物除去効果が高まることが判った。
【0020】
(実地試験)
表3に示した実施例及び比較例となる洗浄剤組成物を充填した便器の汚れおよび便器の喫水線に付着したカビ汚れの噴射除去製品を作製し、実際のトイレで便の除去試験を行い、以下の基準で評価した。
◎:噴射5回以内で便汚れが落ちた
○:噴射10回以内で便汚れが落ちた
×:10回以上噴射しても落とせない
【0021】
【表3】
*3
(1)キャニヨン製 T−95(スタンダード/狭)
(2)キャニヨン製 T−95(スタンダード/ジェット)
(3)吉野工業所製 YT87(泡/直)
(4)キャニヨン製 T−95(スタンダード、直径6mmフォーマー付き)
*4 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム
*5 エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム
*6 直鎖アルキル(C10−C14)ベンゼンスルホン酸ナトリウム
*7 ポリオキシエチレン(2)アルキル(C12−C14)エーテル硫酸エステルナトリウム
*8 アルキル(C14−C18)スルホン酸ナトリウム
【0022】
表3に示した通り、噴射力2〜10g・fの実施例13〜17は良好な便の除去効果が認められ、その中で、洗浄剤組成物にアニオン界面活性剤を配合し、噴射パターンが60mm以下の実施例14、15及び17は更に良好な便の除去効果が認められた。一方、噴射力0.9g・fの比較例2は便の汚れを除去できなかった。
【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明はトイレ用洗浄剤に利用可能であり、用便後の便器に付着した便を除去する効果及び喫水線のカビやヌメリ汚れ除去効果を付与する。本発明の、噴射力2g・f以上のトリガー式噴射装置により、特定の界面活性剤を有する洗浄剤組成物を噴射することで、用便時に付着した便及び喫水線に発生したカビやヌメリのような局所汚れに優れた除去効果を示すとともに、噴射ノズルの切り替えによっては霧や泡噴射洗浄も兼ね備えるトイレ用洗浄剤を提供することができる。