特許第6563734号(P6563734)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6563734
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】売上金送金システム及び売上金送金方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20190808BHJP
   G06Q 20/10 20120101ALI20190808BHJP
【FI】
   G06Q30/06
   G06Q20/10
【請求項の数】6
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-160239(P2015-160239)
(22)【出願日】2015年8月16日
(65)【公開番号】特開2017-37608(P2017-37608A)
(43)【公開日】2017年2月16日
【審査請求日】2017年5月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】515224636
【氏名又は名称】株式会社 REAL ONE TECHNOLOGY
(73)【特許権者】
【識別番号】511164134
【氏名又は名称】カンダコーポレーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103399
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 清
(72)【発明者】
【氏名】田中 隆比古
【審査官】 大野 朋也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−065199(JP,A)
【文献】 特開2008−015816(JP,A)
【文献】 特開2002−366873(JP,A)
【文献】 特開2013−105198(JP,A)
【文献】 特開2013−228920(JP,A)
【文献】 特開2009−059294(JP,A)
【文献】 特開2008−282321(JP,A)
【文献】 特開2005−135322(JP,A)
【文献】 特開2004−046529(JP,A)
【文献】 特開2003−308375(JP,A)
【文献】 特開平11−288482(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗の売上金を回収する集配業者が現金決済及び電子決済による売上金を効率的に店舗に送金する売上金送金システムであって、
店舗に設置され、売上金である現金を収納すると共に、集配業者の統合決済サーバに現金決済した現金売上データを送信する貨幣処理機と、
店舗に設置され、電子決済した電子売上データを個人情報データ、店舗情報データと共にデータセンターの収集処理サーバに送信する決済端末と、
データセンターに設置され、
前記決済端末から電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを受信し、電子売上データを時系列順に収集し、電子売上データ一覧T1を作成する決済端末データ受信部と、
各店舗、各カード等運営業者の情報を一覧として記憶させた一般端末テーブルと、
電子売上データ一覧T1の各カード等運営業者に対応する電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを各カード等運営業者に送信する一般通信処理部と、
この売上金送金システムを利用するサービス契約を締結した契約店舗の情報を一覧として記憶させた契約端末テーブルと、
前記一般端末テーブルを参照して電子売上データを店舗毎に区分して並び替え、電子売上データ一覧T2を作成し、この電子売上データ一覧T2中から前記契約端末テーブルを参照して各契約店舗に対応する電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを抽出する契約店舗判定部と、
電子決済した当日のうちに、各契約店舗に対応する電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを電子決済サーバに送信する契約店舗通信処理部と、
から構成される収集処理サーバと、
集配業者に設置され、
前記収集処理サーバから契約店舗に対応する電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを受信する契約店舗データ受信部と、
契約店舗毎に電子売上データを取り纏め、さらに、カード等運営業者毎に電子売上データを集計し、契約店舗毎の電子売上データ一覧T3を作成し、店舗毎カードデータ管理部に保存する端末別集計部と、
前記契約店舗毎の電子売上データ一覧T3に基づいて、契約店舗毎に電子売上データを合計し、契約店舗への電子売上振込データを作成する振込データ処理部と、
前記契約店舗毎の電子売上データ一覧T3に基づいて、契約店舗毎に電子売上閲覧データを作成する閲覧データ処理部と、
前記電子売上振込データ及び前記電子売上閲覧データを統合決済サーバに送信する通信処理部と、
から構成される電子決済サーバと、
集配業者に設置され、
前記貨幣処理機から現金売上データ、店舗情報データを受信する貨幣処理機データ受信部と、
現金売上データを契約店舗毎に区分して、各契約店舗への現金売上送金データを作成する入金処理部と、
前記電子決済サーバから契約店舗毎の電子売上データ一覧T3の形態で、契約店舗に対応する電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを受信する電子決済サーバデータ受信部と、
契約店舗毎の電子売上データを集計し、各契約店舗への電子売上送金データ一覧T4を作成する端末別集計部と、
前記現金売上送金データ及び前記電子売上送金データを保存する店舗毎データ管理部と、
前記店舗毎データ管理部に保存された電子売上送金データ及び現金売上送金データをデータ処理し、契約店舗毎に電子売上送金データ及び現金売上送金データを、通信処理部を介して翌日には閲覧できるようにした閲覧データ処理部と、
から構成される統合決済サーバと、
から構成したことを特徴とする売上金送金システム。
【請求項2】
前記統合決済サーバは、さらに、
前記店舗毎データ管理部に保存された電子売上送金データ及び現金売上送金データを契約店舗毎に合算して各契約店舗への売上金送金データを作成し、この売上金送金データに基づいて、通信処理部を介して、集配業者の銀行等の口座から各契約店舗の銀行等の口座へ、電子決済及び現金決済による売上金を振り込む指令を送信する振込データ処理部と、
から構成したことを特徴とする請求項1に記載の売上金送金システム。
【請求項3】
前記電子決済サーバは、さらに、
電子決済による売上から所定日後、各カード等運営業者から、売上金振込データを受信するカード会社現金入金データ受信部と、
前記店舗毎カードデータ管理部に保存された契約店舗毎の電子売上データ一覧T3に、前記売上金振込データを記載する入金処理部と、
前記契約店舗毎の電子売上データ一覧T3における契約店舗毎の電子売上データと、各カード等運営業者から受信した売上金振込データとを照合して、電子売上データの現金入金による消し込み処理を行う消込処理部と、
消し込み処理に基づく入金情報データを作成し、通信処理部を介して前記統合決済サーバに送信する入金/報告処理部と、
から構成し、
前記統合決済サーバは、さらに、
前記電子決済サーバから消し込み処理に基づく入金情報データを受信し、この入金情報データを前記店舗毎データ管理部に保存する電子決済現金入金データ受信部と、
から構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の売上金送金システム。
【請求項4】
店舗の売上金を回収する集配業者が現金決済及び電子決済による売上金を効率的に店舗に送金する売上金送金システムが実行する売上金送金方法であって、
店舗に設置された貨幣処理機から、集配業者の統合決済サーバに現金決済した現金売上データを送信するステップと、
店舗に設置された決済端末から、電子決済した電子売上データを個人情報データ、店舗情報データと共にデータセンターの収集処理サーバに送信するステップと、
データセンターに設置された収集処理サーバにおいて、
その決済端末データ受信部によって、前記決済端末から電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを受信し、電子売上データを時系列順に収集し、電子売上データ一覧T1を作成するステップと、
その一般通信処理部によって、電子売上データ一覧T1の各カード等運営業者に対応する電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを各カード等運営業者に送信するステップと、
その契約店舗判定部によって、各店舗、各カード等運営業者の情報を一覧として記憶させた一般端末テーブルを参照して、電子売上データを店舗毎に区分して並び替え、電子売上データ一覧T2を作成し、この売上金送金システムを利用するサービス契約を締結した契約店舗の情報を一覧として記憶させた契約端末テーブルを参照して、この電子売上データ一覧T2中から、各契約店舗に対応する電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを抽出するステップと、
その契約店舗通信処理部によって、電子決済した当日のうちに、各契約店舗に対応する電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを電子決済サーバに送信するステップと、
集配業者に設置された電子決済サーバにおいて、
その契約店舗データ受信部によって、前記収集処理サーバから契約店舗に対応する電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを受信するステップと、
その端末別集計部によって、契約店舗毎に電子売上データを取り纏め、さらに、カード等運営業者毎に電子売上データを集計し、契約店舗毎の電子売上データ一覧T3を作成し、店舗毎カードデータ管理部に保存するステップと、
その振込データ処理部によって、前記契約店舗毎の電子売上データ一覧T3に基づいて、契約店舗毎に電子売上データを合計し、契約店舗への電子売上振込データを作成するステップと、
その閲覧データ処理部によって、前記契約店舗毎の電子売上データ一覧T3に基づいて、契約店舗毎に電子売上閲覧データを作成するステップと、
その通信処理部によって、前記電子売上振込データ及び前記電子売上閲覧データを統合決済サーバに送信するステップと、
集配業者に設置された統合決済サーバにおいて、
その貨幣処理機データ受信部によって、前記貨幣処理機から現金売上データ、店舗情報データを受信するステップと、
その入金処理部によって、現金売上データを契約店舗毎に区分して、各契約店舗への現金売上送金データを作成するステップと、
その電子決済サーバデータ受信部によって、前記電子決済サーバから契約店舗毎の電子売上データ一覧T3の形態で、契約店舗に対応する電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを受信するステップと、
その端末別集計部によって、契約店舗毎の電子売上データを集計し、各契約店舗への電子売上送金データ一覧T4を作成するステップと、
その店舗毎データ管理部によって、前記現金売上送金データ及び前記電子売上送金データを保存するステップと、
その閲覧データ処理部によって、前記店舗毎データ管理部に保存された電子売上送金データ及び現金売上送金データをデータ処理し、契約店舗毎に電子売上送金データ及び現金売上送金データを、通信処理部を介して翌日には閲覧できるようするステップと、
を有することを特徴とする売上金送金方法。
【請求項5】
前記統合決済サーバにおいて、さらに、
その振込データ処理部によって、前記店舗毎データ管理部に保存された電子売上送金データ及び現金売上送金データを契約店舗毎に合算して各契約店舗への売上金送金データを作成し、この売上金送金データに基づいて、通信処理部を介して、集配業者の銀行等の口座から各契約店舗の銀行等の口座へ、電子決済及び現金決済による売上金を振り込む指令を送信するステップと、
を有することを特徴とする請求項4に記載の売上金送金方法。
【請求項6】
前記電子決済サーバにおいて、さらに、
そのカード会社現金入金データ受信部によって、電子決済による売上から所定日後、各カード等運営業者から、売上金振込データを受信するステップと、
その入金処理部によって、前記店舗毎カードデータ管理部に保存された契約店舗毎の電子売上データ一覧T3に、前記売上金振込データを記載するステップと、
その消込処理部によって、前記契約店舗毎の電子売上データ一覧T3における契約店舗毎の電子売上データと、各カード等運営業者から受信した売上金振込データとを照合して、電子売上データの現金入金による消し込み処理を行うステップと、
その入金/報告処理部によって、消し込み処理に基づく入金情報データを作成し、通信処理部を介して前記統合決済サーバに送信するステップと、
を有すると共に、
前記統合決済サーバにおいて、さらに、
電子決済現金入金データ受信部によって、前記電子決済サーバから消し込み処理に基づく入金情報データを受信し、この入金情報データを前記店舗毎データ管理部に保存するステップと、
を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の売上金送金方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ドラッグストア、ガソリンスタンド等、多数の営業店を展開する運営会社から委託されて店舗の売上金を回収する現金集配業者が、現金決済及びクレジットカード決済による売上金を効率的に店舗に送金する売上金送金システム及び売上金送金方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ドラッグストア、ガソリンスタンド等においては、図11に示すように、利用者が現金で支払った場合には、店長が店舗に設置してある貨幣処理機に現金を投入して蓄積しておく。そして、適宜時期に集配業者が貨幣処理機から現金を回収すると共に、釣り銭等の運用資金を店舗に配金していく。
ここで、現金処理については、貨幣処理機から集配業者に設置してあるサーバに即日のうちに現金売上データが送信され、当該サーバにおいて回収した現金及び現金売上データが処理される。よって、翌日には、当日の現金売上データを店舗に送信して、店長が閲覧できると共に、売上金を店舗の口座に送金するようになっている(特許文献1参照)。
【0003】
一方、図11に示すように、利用者がクレジットカード、デビットカード、電子マネー等で支払った場合には、店員が店舗に設置してある決済端末によってクレジットカード等のデータを読み取る。そして、決済端末から売上データが運営会社のデータセンターに送信され、データセンターにおいて、売上データが収集、処理されて、クレジットカード、デビットカード、電子マネー等の運営会社に売上データが送信される。
そして、クレジットカード、デビットカード、電子マネー等の運営会社は、電子決済による売上データを処理して、15日後に、電子決済の売上データを書面で店舗に通知すると共に、電子決済による売上金を店舗の口座に送金するようになっている。
【0004】
【特許文献1】特開2013−105198号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように、従来、現金決済に関しては、店舗の店長は、翌日には、当日の現金売上データを閲覧できると共に、売上金を店舗の口座に送金して貰うことができたから、極めて都合が良かった。
しかし、電子決済に関しては、店舗の店長は、15日後にならないと、電子決済の売上データを閲覧できず、又、売上金も店舗の口座に入金して貰うことができず、店舗の売上処理までに時間がかかると共に、資金調達に不安を抱く要因となっていた。
【0006】
よって、現金決済と電子決済との経理処理は非常に煩雑なものとなっており、店舗の店長にとっては、経理処理が面倒で、時間のかかるものとなっていた。
そのため、クレジットカード、デビットカード、電子マネー等の決済を認めない店舗も数多くあり、電子決済を推進する障害となっていた。
【0007】
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みて為されたものであって、電子決済に関する処理を早めて、現金及び電子決済の売上データを同時に閲覧でき、又、現金及び電子決済の売上金も同時に店舗の口座に入金して貰うことができ、店舗の売上処理までに時間がかからず、資金調達にも不安を抱かない売上金送金システム及び売上金送金方法を提供することを目的とする。
【0008】
これによって、売上処理、資金調達等についての店舗の負担を軽減し、クレジットカード、デビットカード、電子マネー等の決済を促進できる売上金送金システム及び売上金送金方法を提供することをも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の売上金送金システムは、
店舗に設置され、売上金である現金を収納すると共に、集配業者の統合決済サーバに現金決済した現金売上データを送信する貨幣処理機と、
店舗に設置され、電子決済した電子売上データを個人情報データ、店舗情報データと共にデータセンターの収集処理サーバに送信する決済端末と、
データセンターに設置され、
前記決済端末から電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを受信し、電子売上データを時系列順に収集し、電子売上データ一覧T1を作成する決済端末データ受信部と、
各店舗、各カード等運営業者の情報を一覧として記憶させた一般端末テーブルと、
電子売上データ一覧T1の各カード等運営業者に対応する電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを各カード等運営業者に送信する一般通信処理部と、
この売上金送金システムを利用するサービス契約を締結した契約店舗の情報を一覧として記憶させた契約端末テーブルと、
前記一般端末テーブルを参照して電子売上データを店舗毎に区分して並び替え、電子売上データ一覧T2を作成し、この電子売上データ一覧T2中から前記契約端末テーブルを参照して各契約店舗に対応する電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを抽出する契約店舗判定部と、
電子決済した当日のうちに、各契約店舗に対応する電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを電子決済サーバに送信する契約店舗通信処理部と、
から構成される収集処理サーバと、
集配業者に設置され、
前記収集処理サーバから契約店舗に対応する電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを受信する契約店舗データ受信部と、
契約店舗毎に電子売上データを取り纏め、さらに、カード等運営業者毎に電子売上データを集計し、契約店舗毎の電子売上データ一覧T3を作成し、店舗毎カードデータ管理部に保存する端末別集計部と、
前記契約店舗毎の電子売上データ一覧T3に基づいて、契約店舗毎に電子売上データを合計し、契約店舗への電子売上振込データを作成する振込データ処理部と、
前記契約店舗毎の電子売上データ一覧T3に基づいて、契約店舗毎に電子売上閲覧データを作成する閲覧データ処理部と、
前記電子売上振込データ及び前記電子売上閲覧データを統合決済サーバに送信する通信処理部と、
から構成される電子決済サーバと、
集配業者に設置され、
前記貨幣処理機から現金売上データ、店舗情報データを受信する貨幣処理機データ受信部と、
現金売上データを契約店舗毎に区分して、各契約店舗への現金売上送金データを作成する入金処理部と、
前記電子決済サーバから契約店舗毎の電子売上データ一覧T3の形態で、契約店舗に対応する電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを受信する電子決済サーバデータ受信部と、
契約店舗毎の電子売上データに契約店舗毎の手数料の合計データをも集計し、各契約店舗への電子売上送金データ一覧T4を作成する端末別集計部と、
前記現金売上送金データ及び前記電子売上送金データを保存する店舗毎データ管理部と、
前記店舗毎データ管理部に保存された電子売上送金データ及び現金売上送金データをデータ処理し、契約店舗毎に電子売上送金データ及び現金売上送金データを、通信処理部を介して翌日には閲覧できるようにした閲覧データ処理部と、
から構成される統合決済サーバと、
から構成したことを特徴とする。
【0010】
又、前記統合決済サーバは、さらに、
前記店舗毎データ管理部に保存された電子売上送金データ及び現金売上送金データを契約店舗毎に合算して各契約店舗への売上金送金データを作成し、この売上金送金データに基づいて、通信処理部を介して、集配業者の銀行等の口座から各契約店舗の銀行等の口座へ、電子決済及び現金決済による売上金を振り込む指令を送信する振込データ処理部と、
から構成したことを特徴とする。
又、前記電子決済サーバは、さらに、
電子決済による売上から所定日後、各カード等運営業者から、売上金振込データを受信するカード会社現金入金データ受信部と、
前記店舗毎カードデータ管理部に保存された契約店舗毎の電子売上データ一覧T3に、前記売上金振込データを記載する入金処理部と、
前記契約店舗毎の電子売上データ一覧T3における契約店舗毎の電子売上データと、各カード等運営業者から受信した売上金振込データとを照合して、電子売上データの現金入金による消し込み処理を行う消込処理部と、
消し込み処理に基づく入金情報データを作成し、通信処理部を介して前記統合決済サーバに送信する入金/報告処理部と、
から構成し、
前記統合決済サーバは、さらに、
前記電子決済サーバから消し込み処理に基づく入金情報データを受信し、この入金情報データを前記店舗毎データ管理部に保存する電子決済現金入金データ受信部と、
から構成してもよい。
【0011】
又、本発明の売上金送金方法は、
店舗に設置された貨幣処理機から、集配業者の統合決済サーバに現金決済した現金売上データを送信するステップと、
店舗に設置された決済端末から、電子決済した電子売上データを個人情報データ、店舗情報データと共にデータセンターの収集処理サーバに送信するステップと、
データセンターに設置された収集処理サーバにおいて、
その決済端末データ受信部によって、前記決済端末から電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを受信し、電子売上データを時系列順に収集し、電子売上データ一覧T1を作成するステップと、
その一般通信処理部によって、電子売上データ一覧T1の各カード等運営業者に対応する電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを各カード等運営業者に送信するステップと、
その契約店舗判定部によって、各店舗、各カード等運営業者の情報を一覧として記憶させた一般端末テーブルを参照して、電子売上データを店舗毎に区分して並び替え、電子売上データ一覧T2を作成し、この売上金送金システムを利用するサービス契約を締結した契約店舗の情報を一覧として記憶させた契約端末テーブルを参照して、この電子売上データ一覧T2中から、各契約店舗に対応する電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを抽出するステップと、
その契約店舗通信処理部によって、電子決済した当日のうちに、各契約店舗に対応する電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを電子決済サーバに送信するステップと、
集配業者に設置された電子決済サーバにおいて、
その契約店舗データ受信部によって、前記収集処理サーバから契約店舗に対応する電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを受信するステップと、
その端末別集計部によって、契約店舗毎に電子売上データを取り纏め、さらに、カード等運営業者毎に電子売上データを集計し、契約店舗毎の電子売上データ一覧T3を作成し、店舗毎カードデータ管理部に保存するステップと、
その振込データ処理部によって、前記契約店舗毎の電子売上データ一覧T3に基づいて、契約店舗毎に電子売上データを合計し、契約店舗への電子売上振込データを作成するステップと、
その閲覧データ処理部によって、前記契約店舗毎の電子売上データ一覧T3に基づいて、契約店舗毎に電子売上閲覧データを作成するステップと、
その通信処理部によって、前記電子売上振込データ及び前記電子売上閲覧データを統合決済サーバに送信するステップと、
集配業者に設置された統合決済サーバにおいて、
その貨幣処理機データ受信部によって、前記貨幣処理機から現金売上データ、店舗情報データを受信するステップと、
その入金処理部によって、現金売上データを契約店舗毎に区分して、各契約店舗への現金売上送金データを作成するステップと、
その電子決済サーバデータ受信部によって、前記電子決済サーバから契約店舗毎の電子売上データ一覧T3の形態で、契約店舗に対応する電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを受信するステップと、
その端末別集計部によって、契約店舗毎の電子売上データに契約店舗毎の手数料の合計データをも集計し、各契約店舗への電子売上送金データ一覧T4を作成するステップと、
その店舗毎データ管理部によって、前記現金売上送金データ及び前記電子売上送金データを保存するステップと、
その閲覧データ処理部によって、前記店舗毎データ管理部に保存された電子売上送金データ及び現金売上送金データをデータ処理し、契約店舗毎に電子売上送金データ及び現金売上送金データを、通信処理部を介して翌日には閲覧できるようするステップと、
を有することを特徴とする。
又、前記統合決済サーバにおいて、さらに、
その振込データ処理部によって、前記店舗毎データ管理部に保存された電子売上送金データ及び現金売上送金データを契約店舗毎に合算して各契約店舗への売上金送金データを作成し、この売上金送金データに基づいて、通信処理部を介して、集配業者の銀行等の口座から各契約店舗の銀行等の口座へ、電子決済及び現金決済による売上金を振り込む指令を送信するステップと、
を有することを特徴とする。
又、前記電子決済サーバにおいて、さらに、
そのカード会社現金入金データ受信部によって、電子決済による売上から所定日後、各カード等運営業者から、売上金振込データを受信するステップと、
その入金処理部によって、前記店舗毎カードデータ管理部に保存された契約店舗毎の電子売上データ一覧T3に、前記売上金振込データを記載するステップと、
その消込処理部によって、前記契約店舗毎の電子売上データ一覧T3における契約店舗毎の電子売上データと、各カード等運営業者から受信した売上金振込データとを照合して、電子売上データの現金入金による消し込み処理を行うステップと、
その入金/報告処理部によって、消し込み処理に基づく入金情報データを作成し、通信処理部を介して前記統合決済サーバに送信するステップと、
を有すると共に、
前記統合決済サーバにおいて、さらに、
電子決済現金入金データ受信部によって、前記電子決済サーバから消し込み処理に基づく入金情報データを受信し、この入金情報データを前記店舗毎データ管理部に保存するステップと、
を有するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明の売上金送金システム及び売上金送金方法によれば、現金決済及び電子決済の売上データを同時に閲覧できて、店舗における事務処理の効率化を図ることができる。
【0013】
又、現金決済及び電子決済の売上金も同時に店舗の口座に入金して貰うことができ、早期に現金化することができるから、店舗における資金運用負担を軽減することができる。
【0014】
さらに、店舗のクレジットカード、デビットカード、電子マネー等の電子決済の導入を促進できて、利用者の利便性も向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の売上金送金システムの概念図である。
図2図1に示す決済端末の構成図である。
図3図1に示す貨幣処理機の構成図である。
図4図1に示す収集処理サーバの構成図である。
図5図1に示す電子決済サーバの構成図である。
図6図1に示す統合決済サーバの構成図である。
図7】収集処理サーバにおいて各店舗から収集された電子決済データの一覧である。
図8】収集処理サーバにおいて契約店舗について抽出した電子決済データの一覧である。
図9】電子決済サーバにおいて契約店舗毎に集計した電子決済データの一覧である。
図10】統合決済サーバにおいて契約店舗毎に電子決済データと現金決済データとを集計して抽出した売上データの一覧である。
図11】従来の売上金送金システムの概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の売上金送金システムの好適な実施形態について、以下、図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
本発明の売上金送金システムは、図1に示すように、店舗2に設置された決済端末21と、貨幣処理機22と、データセンター3に設置された収集処理サーバ31と、集配業者5に設置された電子決済サーバ51と、統合決済サーバ53と、から構成される。
【0018】
決済端末21は、店舗2に設置され、図2に示すような構成を有する。そして、利用者1がクレジットカード、デビットカード、電子マネーC等によって電子決済した売上データを、個人情報データ、店舗情報データと共にデータセンター3の収集処理サーバ31に送信する。
【0019】
決済端末21においては、商品又はサービスの代金支払いの際に、店舗2の店員は、利用者1から提示されたクレジットカード、デビットカード、電子マネーC等をリーダ・ライタ(R/W)211によって記憶情報を読み取る。又、店舗2の店員は、商品又はサービスの代金をリーダ・ライタ(R/W)211に書き込む。
【0020】
これによって、通信制御部212の指令によって、通信部215を介してクレジットカード、デビットカード、電子マネーC等のカード等運営業者4のホストコンピュータに接続され、判定処理部213によって、提示されたクレジットカードC等が適正であり、使用可能であるか判定される。
【0021】
クレジットカードC等が適正であり、使用可能であれば、商品又はサービスの代金が売上データとして、個人情報データ、店舗情報データと共にメモリ214に記憶され、通信制御部212の指令によって、通信部215を介してデータセンター3の収集処理サーバ31に、それらデータが送信される。
【0022】
貨幣処理機22は、店舗2に設置され、図3に示すような構成を有する。そして、利用者1が現金決済によって支払った現金Mを収納、処理すると共に、当日のうちに、現金決済した売上データを統合決済サーバ52に送信する。
【0023】
商品又はサービスの代金支払いの際に、店舗2の店員は、キャッシュレジスタによって商品又はサービスの代金を計算した上、利用者1から現金を受領すると共に、釣り銭を返却する。そして、キャッシュレジスタに収納した現金Mは、店舗2の店長又は責任者が貨幣処理機22に投入する。
【0024】
貨幣処理機22においては、店長等が操作部221を操作すると、制御部222の指令によって現金が処理される。硬貨は、硬貨処理部223によって計数、分別され、又、紙幣は、紙幣処理部224によって計数、分別され、それぞれカセット部225の適宜部所に収納される。そして、回収される現金は、貨幣回収部227に収納される。
【0025】
現金Mの計数、分別が完了すると、制御部222の指令によって、当日のうちに、その現金売上データは店舗情報データと共に、通信処理部226を介して、集配業者5の本社等に設置された統合決済サーバ53に送信される。
【0026】
一方、集配業者5は、所定日数毎に定期的に各店舗2を巡回して、各店舗2に釣り銭を配金すると共に、各店舗2の貨幣処理機22の貨幣回収部227から、現金である売上金を回収する。
【0027】
収集処理サーバ31は、データセンター3に設置され、図4に示すような構成を有する。そして、各店舗2の決済端末21から電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを受信し、それらデータを時系列順に収集し、カード等運営業者4毎に仕訳して、カード等運営業者4に送信する。
【0028】
本発明は、この収集処理サーバ31の構成及び機能に特徴がある。収集処理サーバ31においては、決済端末データ受信部311によって、各店舗2の決済端末21から、電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを受信する。
そして、図7に示すように、電子売上データを時系列順に収集し、電子売上データ一覧T1を作成する。
【0029】
端末テーブル312には、各店舗2、各カード等運営業者4等の情報が一覧になって記憶されているから、電子売上データ一覧T1の各カード等運営業者4に対応する電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを、通信処理部315を介して各カード等運営業者4のホストコンピュータに送信する。
【0030】
又、端末テーブル312を参照して、図8に示すように、電子売上データを店舗2毎に区分して並び替え、電子売上データ一覧T2を作成する。
ここで、各店舗2の決済端末21には固有の端末番号A1が付与されているから、端末番号A1毎に区分し、電子売上データを並び替えることによって、電子売上データ一覧T2を作成することができる。
【0031】
又、契約端末テーブル313には、本発明の売上金送金システムを利用するサービス契約を締結した店舗2の情報が一覧になって記憶されている。よって、契約店舗判定部314によって、契約端末テーブル313を参照して、電子売上データ一覧T2の中から、各契約店舗2に対応する電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを抽出し、当日のうちに、契約店舗通信部316を介して電子決済サーバ51に送信する。
【0032】
電子決済サーバ51は、集配業者5の本社等に設置され、図5に示すような構成を有する。そして、収集処理サーバ31から受信した、契約店舗2に対応する電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを処理し、契約店舗2毎のデータに取り纏めた上、さらに、カード等運営業者4毎に集計する。
【0033】
本発明は、この電子決済サーバ51の構成及び機能にも特徴がある。電子決済サーバ51においては、契約店舗データ受信部511によって、収集処理サーバ31から、契約店舗2に対応する電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを受信する。
【0034】
そして、端末別集計部512によって、契約店舗2毎の電子売上データに取り纏め、さらに、カード等運営業者4毎に電子売上データを集計し、図9に示すように、契約店舗2毎の電子売上データ一覧T3を作成し、店舗毎カードデータ管理部513に保存する。
【0035】
そして、振込データ処理部514によって、契約店舗2毎の電子売上データ一覧T3に基づいて、契約店舗2毎に電子売上データを合計し、契約店舗2への電子売上振込データを作成する。
又、閲覧データ処理部515によって、契約店舗2毎の電子売上データ一覧T3に基づいて、契約店舗2毎に電子売上閲覧データを作成する。
【0036】
これら契約店舗2への電子売上振込データ及び契約店舗2毎の電子売上閲覧データは、通信処理部516を介して統合決済サーバ53に送信される。
【0037】
一方、電子決済サーバ51は、カード会社現金入金データ受信部517を介して、電子決済による売上から数日後、例えば15日後に、各カード等運営業者4から、売上金振込データを受信する。
【0038】
この売上金振込データは、入金処理部518によって、店舗毎カードデータ管理部513に保存された契約店舗2毎の電子売上データ一覧T3に記載される。
【0039】
そして、消込処理部519によって、契約店舗2毎の電子売上データ一覧T3における契約店舗2毎の電子売上データと、各カード等運営業者4から受信した売上金振込データとを照合して、電子売上データの現金入金による消し込み処理を行う。
【0040】
そして、入金/報告処理部520によって、消し込み処理に基づく入金情報データが作成され、通信処理部516を介して統合決済サーバ53に送信される。
【0041】
統合決済サーバ53は、集配業者5の本社等に設置され、図6に示すような構成を有する。そして、電子決済サーバ51から受信した電子決済による売上データと、貨幣処理機22から受信した現金決済による売上データと、を契約店舗2毎に集計して、各契約店舗2への売上金送金データを作成する。
【0042】
本発明は、この統合決済サーバ53の構成及び機能にも特徴がある。統合決済サーバ53においては、電子決済サーバデータ受信部511によって、電子決済サーバ51から、契約店舗毎の電子売上データ一覧T3の形態で、契約店舗2に対応する電子売上データ、個人情報データ、店舗情報データを受信する。
【0043】
そして、端末別集計部532によって、契約店舗2毎の電子売上データに、さらに、契約店舗2毎の手数料の合計データをも集計し、各契約店舗2への電子売上送金データ一覧T4を作成する。
【0044】
一方、貨幣処理機データ受信部534によって、貨幣処理機22から、契約店舗2に対応する現金売上データ、店舗情報データを受信する。
【0045】
そして、入金処理部535によって、現金売上データを契約店舗2毎に区分して、各契約店舗2への現金売上送金データを作成する。
【0046】
これら各契約店舗2への電子売上送金データ及び現金売上送金データは、店舗毎データ管理部533に保存される。
【0047】
そして、振込データ処理部536によって、店舗毎データ管理部533に保存された電子売上送金データと現金売上送金データとを契約店舗2毎に合算して、各契約店舗2への売上金送金データを作成する。
【0048】
そして、この売上金送金データに基づいて、通信処理部538を介して、集配業者5の銀行等の口座から各契約店舗2の銀行等の口座へ、電子決済及び現金決済による売上金を振り込む指令を送信する。これによって、各契約店舗2の銀行等の口座には、早期に現金が振り込まれることになる。
尚、振り込まれた金額は、現金決済による売上げと電子決済による売上げとに整理されて、明細として契約店舗2に通知される。
【0049】
又、閲覧データ処理部537によって、契約店舗2毎に、自己の電子売上送金データ及び現金売上送金データを閲覧できるようにデータ処理する。
【0050】
よって、各契約店舗2の店長又は責任者は、店舗2のコンピュータ等から統合決済サーバ53にアクセスすることによって、現金決済及び電子決済による売上データを早期に閲覧できることになる。
【0051】
一方、電子決済現金入金データ受信部539は、電子決済サーバ51から、消し込み処理に基づく電子決済による入金情報データを受信し、この入金情報データは、店舗毎データ管理部533に保存される。よって、集配業者5は、立て替えて送金した電子決済による現金がカード等運営業者4から入金された日時、金額等の情報を知ることができる。
【0052】
又、貨幣処理機現金入金データ受信部540は、集配業者5が口座を開設している銀行等から、各契約店舗2の貨幣処理機22から回収した現金の入金情報を受信し、この入金情報データは、店舗毎データ管理部533に保存される。よって、集配業者5は、現金決済による売上データと、回収した現金の入金情報とを照合して、売上データの現金回収による消し込みを行なうことができる。
【0053】
本発明の売上金送金システムは、以上のような構成なので、統合決済サーバ53における集計結果に基づいて、翌日には、集配業者5の銀行等の口座から各契約店舗2の銀行等の口座へと現金決済及び電子決済による売上金が同時に送金されるから、契約店舗2は、売上金を早期に現金化することができ、店舗2における資金運用負担を大幅に軽減することができる。
【0054】
又、各契約店舗2の店長は、統合決済サーバ53にアクセスすることによって、翌日には、現金決済及び電子決済による売上データを同時に閲覧することができるから、店舗2における経理処理等の事務処理を極めて効率化することができる。
【0055】
さらに、各契約店舗2にとっては、クレジットカード等の利用明細の管理、現金入金による消込確認等の事務処理についても、大幅な効率化を図ることができる。
【0056】
尚、上記実施形態においては、集配業者5の銀行等の口座から各店舗2の銀行等の口座へと現金決済及び電子決済による売上金を同時に送金するようにしたが、電子決済による売上金は、多少遅れて、数日後に集配業者5の口座から送金するようにしてもよい。
【0057】
この場合であっても、電子決済による売上データは、従来に比して早期に閲覧することができるから、各店舗2における経理処理等の事務処理を極めて効率化することができる上、各店舗2は、売上金を比較的早期に現金化することができ、店舗2における資金運用負担を軽減することができる。
【符号の説明】
【0058】
1 利用者
2 店舗
21 決済端末
22 貨幣処理機
3 データセンター
31 収集処理サーバ
4 カード等運営業者
5 集配業者
51 電子決済サーバ
53 統合決済サーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11