(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
直交する偏波を利用することで周波数帯域を効率的に使用することができるが、各偏波の電磁波を別個のアンテナ素子を使用して放射するとアンテナのサイズは大きくなる。電磁波を放射するアンテナ素子を複数の偏波で共用できればアンテナ素子の数を減らすことができ、材料や製造工数の削減、およびアンテナの小型化などが実現できる。
【0006】
また、アンテナ素子をマトリクス状などの2次元に配列するアレーアンテナにおいて直交する偏波でアンテナ素子を共用しようとすると、各偏波の電気信号をそれぞれ伝送するストリップラインが交差する。
図19(a)に本発明が解決しようとする課題の1つを説明するための図を示す。
図19(a)では、2×2のマトリクス状に配置された4つの放射口101を示す。
図19は、電磁波の放射面を上から見た図である。各放射口101には、例えば、水平偏波の電気信号を伝送するストリップライン102-1と垂直偏波の電気信号を伝送するストリップライン102-2の先端が突出している。各ストリップライン102-1、102-2は、給電部104-1、104-2まで伸びている。図示のように放射口をマトリクス状に配置し、直交する偏波の電気信号を放射口へ伝送しようとすると、ストリップライン102-1、102-2同士が交差してしまう。図では交差する点を黒丸103で示す。図示の配線に限らず、他の態様でストリップライン102を配線しても交差する点が出てくる。例えば
図19(b)に示すように放射口を一次元に配置すればストリップライン120の交差を避けることができるが、放射口の配置の自由度が小さい。また、このような一方向に配置された放射口列を並べて二次元に配置する場合、放射口列に対応して給電口104の数も増え、アンテナ全体でみると放射口の開口を有する面の面積が増加する。また、放射口の開口の占める面積の割合が低下する。
【0007】
本発明はこのような課題に鑑み、直交する複数の偏波を送信するアンテナおよびアレーアンテナを小型化することを目的の1つとする。また、本発明は、直交する複数の偏波の電気信号を伝送するストリップラインの配置が容易なアレーアンテナを提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は上述の課題を解決するために、(a)第1偏波で放射する信号を伝送する第1ストリップラインを有し、該第1ストリップラインから放射口に給電する第1ストリップ線路と、(b)第1ストリップ線路と別の層に設けられ、第1偏波と直交する第2偏波で放射する信号を伝送する第2ストリップラインを有し、第1ストリップラインから給電される放射口と共通する放射口に対して該第2ストリップラインから給電する第2ストリップ線路とを備え、(c)共通する放射口の開口から互いに直交する第1偏波と第2偏波の電磁波を放射するアンテナを提供する。
【0009】
本発明の他の態様は、n×m(nおよびmは2以上の自然数)のマトリクス状に配置されたアンテナ素子で構成されるアレーアンテナであって、(A)第1偏波で放射する信号を伝送する第1ストリップラインを有し、該第1ストリップラインから各アンテナ素子の放射口に給電する第1ストリップ線路と、(B)第1ストリップ線路と別の層に設けられ、第1偏波と直交する第2偏波で放射する信号を伝送する第2ストリップラインを有し、各アンテナ素子の放射口に対して該第2ストリップラインから給電する第2ストリップ線路とを備え、(C)各アンテナ素子の放射口の開口から互いに直交する第1偏波と第2偏波の電磁波を放射するアレーアンテナを提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、直交する複数の偏波を送信するアンテナおよびアレーアンテナを小型化することができる。また、本発明によると、直交する複数の偏波の電気信号を伝送するストリップラインの配置が容易なアレーアンテナを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】第1の実施形態におけるアレーアンテナの構成を示す分解斜視図である。
【
図2】第1の実施形態におけるアレーアンテナの構成を示す透視平面図及び透視側面図である。
【
図3】第1の実施形態におけるアレーアンテナの構成を示す透視斜視図である。
【
図4】第1の実施形態におけるアンテナ特性を求めるために用いたアンテナの構成を示す透視分解斜視図である。
【
図5】第1の実施形態におけるアンテナ特性を求めるために用いたアンテナの構成を示す透視斜視図である。
【
図6】第1の実施形態におけるアンテナ特性を求めるために用いたアンテナの透視平面図および透視側面図である。
【
図7】第1の実施形態におけるアンテナの特性を示す図(その1)である。
【
図8】第1の実施形態におけるアンテナの特性を示す図(その2)である。
【
図9】第2の実施形態におけるアレーアンテナの構成を示す分解斜視図である。
【
図10】第2の実施形態におけるアレーアンテナの構成を示す斜視図である。
【
図11】第2の実施形態におけるアンテナ特性を求めるために用いたアンテナの構成を示す透視斜視図および部分分解斜視図である。
【
図12】第2の実施形態におけるアンテナの特性を示す図(その1)である。
【
図13】第2の実施形態におけるアンテナの特性を示す図(その2)である。
【
図14】第3の実施形態におけるアレーアンテナの構成を示す分解斜視図である。
【
図15】第3の実施形態におけるアンテナ特性を求めるために用いたアンテナの構成を示す透視斜視図および部分分解斜視図である。
【
図16】第3の実施形態におけるアンテナの特性を示す図(その1)である。
【
図17】第3の実施形態におけるアンテナの特性を示す図(その2)である。
【
図18】ストリップラインのパターン例を示す図である。
【
図19】本発明が解決しようとする課題の1つを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に添付図面を参照して本発明によるアンテナおよびアレーアンテナの各実施形態を詳細に説明する。
1.第1の実施形態
【0013】
図1は、第1の実施形態におけるアレーアンテナの構成を示す分解斜視図である。
図2は、第1の実施形態におけるアレーアンテナの構成を示す透視平面図及び透視側面図である。
図3は、第1の実施形態におけるアレーアンテナの構成を示す透視斜視図である。
【0014】
アレーアンテナ1は、下板(第2プレート)10と、第1メタルシート(第3メタル層)20と、誘電体シート30-1、2でストリップライン40を挟んだ第1ストリップライン回路のシートと、第2メタルシート(第2メタル層)50と、誘電体シート30-3、4でストリップライン60を挟んだ第2ストリップライン回路のシートと、第3メタルシート(第1メタル層)70と、上板(第1プレート)80を有する。上述のかっこ内の用語は、特許請求の範囲の用語との対応関係を示すものである。なお、下板10および上板80における「上」「下」は構成の説明の便宜上のものであり、必ずしもアンテナが上板を鉛直方向上側に向けて配置されることを意図するものではない。
【0015】
第1メタルシート20、第1ストリップライン回路のシート、第2メタルシート50、第2ストリップライン回路のシート、第3メタルシート70がこの順で積層されて5層の誘電体層を形成し、下板10と上板80とでこの5層の誘電体層を挟む。
【0016】
図1〜
図3では、2×2に配列された4つのアンテナ素子を有する例を示すが、アンテナ素子の数はこれに限定するものではなく、n×m(n、mは1以上、好ましくは2以上の自然数)に配列された複数のアンテナ素子を有することもできる。また、アンテナ素子は後述するように1つでもよい(n=1、m=1に相当する)。なお、本明細書において、主にアンテナ素子が複数配列されたアレーアンテナを例に説明するが、アンテナ素子が1つのアンテナについてもアンテナ素子の数の違いを除き構成は同様である。
【0017】
下板10は、例えばアルミニウムなどの金属で形成される所定の厚さの金属プレートである。下板10には、給電口11と、円形導波管の一部を構成する有底穴12を有する。給電口11は、例えば、偏波毎に設けられる。給電口11を通じて他の装置と電気的に接続され、給電口11に高周波信号を給電すると、ストリップライン40および60の端子が高周波信号を受信してアンテナ内部へ高周波信号を導く。有底穴12は、入射された電磁波を反射して上板80に設けられる円形導波管の開口から放射させる。なお、円形導波管は、円形に限らず、断面が矩形または他の形状の導波管でもよい。
【0018】
上板80は、例えばアルミニウムなどの金属で形成される所定の厚さの金属プレートである。上板80は、円形導波管の一部を構成する貫通穴81を有し、貫通穴81の開口の一方(
図1では紙面上側)が導波管の開口面となる。上板80の貫通穴81は、例えば、
図2(b)に断面を示すように開口に向かって広がるホーン形状と、開口に向かって広がらない円筒状の組み合わせで構成されることができる。なお、貫通穴81は、上板80の厚さ方向すべてにおいてホーン形状でもよいし、または円筒状でもよい。例えば、上板80の貫通穴81の下部の直径は、下板10の有底穴12の直径と同じである。
図1に示す例は、円形導波管を放射口として用いている。
【0019】
ストリップライン40は、誘電体30-1、2で挟まれて第1ストリップライン回路を構成する。ストリップライン40は、直交する2つの偏波のうちの一方の偏波(例えば水平偏波)で放射する電気信号を伝送する。ストリップライン40の一端は給電口に対応する箇所まで延びている。ストリップライン40は分岐し、分岐した線路の各端部が円形導波管の内部へ伸び、導波管アンテナ(アンテナ素子)を構成する。第1ストリップライン回路が例えば第1メタルシート20と第2メタルシート50で挟まれて第1ストリップ線路を構成する。
【0020】
ストリップライン60も同様に、誘電体30-3、4で挟まれて第2ストリップライン回路を構成する。ストリップライン60は、直交する2つの偏波のうちの他方の偏波(例えば垂直偏波)で放射する電気信号を伝送する。ストリップライン60の一端はストリップライン40とは異なる給電口に対応する箇所まで延びている。ストリップライン60は分岐し、分岐した線路の各端部が円形導波管の内部へ伸び、導波管アンテナ(アンテナ素子)を構成する。第2ストリップライン回路が例えば第3メタルシート70と第2メタルシート50で挟まれて第2ストリップ線路を構成する。第1ストリップ線路と第2ストリップ線路において、第2メタルシート50は共通のメタルシートとすることができる。
【0021】
ストリップライン40の端部とストリップライン60の端部は、直線偏波(水平偏波と垂直偏波)を放射する場合、
図2(a)に示すように円形導波管内部へ伸びる方向が90度異なっている。ストリップライン40および60の線幅と、誘電体シート30-1、30-2および30-3、30-4の誘電率とシート厚さでアンテナのインピーダンスが決定される。また、ストリップライン40および60の先端が円形導波管の中心部に向かって露出する長さと、下板10の有底穴12の深さとで整合がとれる。ストリップライン40は1つの端子から複数に分岐しており、円形導波管内へ放射される偏波面、電力および位相は同じとしている。ストリップライン60についても同様である。
【0022】
図18にストリップラインのパターン例を示す。
図18は、
図2および
図3の透視図で重なって示すストリップライン40および60を、層ごとに示したものである。
図19に示した課題と異なり、重ならないようにストリップラインを配置できる。
【0023】
第1メタルシート20は、例えば銅箔などの金属箔である。第1メタルシート20は、各円形導波管に対応する複数の開口と、給電口と、給電口の周辺に配置される複数のビアホール21を有する。第2メタルシート50は、例えば銅箔などの金属箔である。第2メタルシート50は、各円形導波管に対応する複数の開口と給電口を有する。第2メタルシート50は、第1ストリップライン回路のシートと第2ストリップライン回路のシートとの間で接地面(GND)として機能する。第3メタルシート70は、例えば銅箔などの金属箔である。第3メタルシート70は、各円形導波管に対応する複数の開口と給電口を有する。
【0024】
次にアンテナの特性について説明する。ここでは、1素子のアンテナについて特性を示す。
【0025】
図4は、第1の実施形態におけるアンテナ特性を求めるために用いたアンテナの構成を示す透視分解斜視図である。
図5は、第1の実施形態におけるアンテナ特性を求めるために用いたアンテナの構成を示す透視斜視図である。
図6は、第1の実施形態におけるアンテナ特性を求めるために用いたアンテナの透視平面図および透視側面図である。ここでは、アンテナ素子が1つのアンテナを用いている。
図4〜
図6では、給電口などの詳細は図示せず、ポート1およびポート2から電気信号を導波管に伝送している。この例において、各誘電体シート30の厚さは0.1mm、誘電率は2.6である。誘電体として、日本ピラー工業のNPC-F260を用いた。ストリップライン40およびストリップライン60はそれぞれ、幅が0.24mm、特性インピーダンス(Z0)は36Ωである。下板10の有底穴12の半径および上板80の貫通穴81の最小径は1.6mmであり、貫通穴81は一部が円筒状で一部がホーン状に広がり、開口面での半径は1.8mmである。下板10の厚さは2mm、上板80の厚さは5mmである。下板10の有底穴12の深さは0.7mmである。
【0026】
以上の条件でポート1、2から電気信号を伝送し、直交する2つの偏波で電磁波を放射したときのアンテナ特性を
図7および
図8に示す。
図7(a)に、アンテナの反射特性を示す。
図7(a)において、横軸は周波数であり、縦軸はS11パラメータ、S22パラメータである。
図7(b)にアンテナのアイソレーション特性を示す。
図7(b)において、横軸は周波数であり、縦軸はS21パラメータである。
図8に、アンテナの放射特性を示す。
図8において、横軸は開口からの放射角度であり、縦軸は利得である。図示のように、良好なアンテナ特性を有しており、本実施形態の構成で、直交する偏波の電磁波を導波管を共用して放射できることがわかる。
【0027】
第1の実施形態によると、直交する複数の偏波を送信するアンテナおよびアレーアンテナを小型化することができる。また、第1の実施形態によると、直交する複数の偏波の電気信号を伝送するストリップラインの配置が容易なアレーアンテナを提供することができる。
【0028】
また、第1の実施形態によると、電磁波を放射する円形導波管を複数の偏波で共用できるため円形導波管の数を減らすことができ、材料や製造工数を削減できる。
(第1の実施形態の変形例)
【0029】
上述の第1の実施形態において、第1ストリップ線路の第1メタルシート20を省略してもよい。このように構成しても、ストリップライン40が誘電体30-1、2で挟まれた第1ストリップライン回路は、第2メタルシート50と下板10により金属で挟まれることになる。また、第2ストリップ線路の第3メタルシート70を省略してもよい。このように構成しても、ストリップライン60が誘電体30-3、4で挟まれた第2ストリップライン回路は、第2メタルシート50と上板80により金属で挟まれることになる。第1メタルシート20および第3メタルシート70は一方を省略してもよいし、双方を省略してもよい。
2.第2の実施形態
【0030】
図9は、第2の実施形態におけるアレーアンテナの構成を示す分解斜視図である。
図10は、第2の実施形態におけるアレーアンテナの構成を示す斜視図である。
【0031】
上述の第1の実施形態の構成において、上板80は省略することができる。第2の実施形態におけるアレーアンテナ2は、第1の実施形態における上板80に代えて第2の上板(第4プレート)180を備える。他の構成は第1の実施形態と同様である。第2の上板180は、円形導波管の開口を覆わずに、ストリップライン40およびストリップライン60に給電するための給電口11の上部を覆う。第2の実施形態では、第3メタルシート70がアレーアンテナ2の円形導波管の表面を構成し、第3メタルシート70の開口71が電磁波を放射する開口面となる。第2の上板180は、例えば、アルミニウムなどの金属で構成される。
【0032】
次に、第2の実施形態のアンテナ特性について説明する。ここでも、1素子のアンテナについて特性を示す。
図11は、第2の実施形態におけるアンテナ特性を求めるために用いたアンテナの構成を示す透視斜視図および部分分解斜視図である。導波管の開口は第2の上板180で覆われていないため、
図11では第2の上板180は省略している。アンテナ表面に露出する第3メタルシート70の厚さは18μmである。他の条件は第1の実施形態におけるアンテナ特性を求めるための条件と同様である。
【0033】
図12および
図13に、第2の実施形態におけるアンテナの特性を示す。
図12に、アンテナの反射特性を示す。
図12において、横軸は周波数であり、縦軸はS11パラメータ、S22パラメータである。
図13(a)にポート1に対するアンテナの放射特性を示し、
図13(b)にポート2に対するアンテナの放射特性を示す。
図13において、横軸は開口からの放射角度であり、縦軸は利得である。本実施形態の構成で、直交する偏波の電磁波を放射口を共用して放射できることがわかる。なお、第2の実施形態では、放射ビームが少し傾くものの、部品点数を第1の実施形態の構成より少なくでき、アレーアンテナをより安価で実現できる。また、第2の実施形態によると、上述の第1の実施形態の効果も奏することができる。
(第2の実施形態の変形例)
【0034】
上述の第2の実施形態において、第1ストリップ線路の第1メタルシート20を省略してもよい。このように構成しても、ストリップライン40が誘電体30-1、2で挟まれた第1ストリップライン回路は、第2メタルシート50と下板10により金属で挟まれることになる。
3.第3の実施形態
【0035】
図14は、第3の実施形態におけるアレーアンテナの構成を示す分解斜視図である。第3の実施形態におけるアレーアンテナ3は、第1の実施形態における下板10に代えて第2の下板(第3プレート)110を備える。他の構成は第1の実施形態と同様である。第3の実施形態における第2の下板110は、円形導波管の一部を構成する第2貫通穴111と、電磁波を放射する第2開口112を有する。第3の実施形態におけるアレーアンテナ3では、ストリップライン40およびストリップライン60の先端から放射された電磁波は、上板80に設けられた円形導波管の開口と、第2の下板110に設けられた円形導波管の第2開口112との双方から放射される。
【0036】
次に、第3の実施形態のアンテナ特性について説明する。ここでも、1素子のアンテナについて特性を示す。
図15は、第3の実施形態におけるアンテナ特性を求めるために用いたアンテナの構成を示す透視斜視図および部分分解斜視図である。この構成では、上板80および第2の下板110の厚さをそれぞれ1mmとしている。他の条件は第1の実施形態におけるアンテナ特性を求めるための条件と同様である。
【0037】
図16および
図17に、第3の実施形態におけるアンテナの特性を示す。
図16に、アンテナの反射特性を示す。
図16において、横軸は周波数であり、縦軸はS11パラメータ、S22パラメータである。
図17(a)にポート1に対するアンテナの放射特性を示し、
図17(b)にポート2に対するアンテナの放射特性を示す。
図17において、横軸は開口からの放射角度であり、縦軸は利得である。本実施形態の構成で、直交する偏波の電磁波を円形導波管を共用してアンテナの両方向に放射できることがわかる。また、第3の実施形態によると、上述の第1の実施形態の効果も奏することができる。なお、第3の実施形態では、アンテナの両側に電磁波を放射するため、この例では放射特性のゲインは第1の実施形態の構成に比べて約3dB低くなっている。
(第3の実施形態の変形例)
【0038】
上述の第3の実施形態において、第1ストリップ線路の第1メタルシート20を省略してもよい。このように構成しても、ストリップライン40が誘電体30-1、2で挟まれた第1ストリップライン回路は、第2メタルシート50と第2の下板110により金属で挟まれることになる。また、第2ストリップ線路の第3メタルシート70を省略してもよい。このように構成しても、ストリップライン60が誘電体30-3、4で挟まれた第2ストリップライン回路は、第2メタルシート50と上板80により金属で挟まれることになる。第1メタルシート20および第3メタルシート70は一方を省略してもよいし、双方を省略してもよい。
【0039】
また、第3の実施形態では、第1の実施形態の下板10に代えて第2の下板110を用いているが、第2の実施形態の下板10に代えて第2の下板110を用いても良い。換言すると、第2の上板180と第2の下板110を備えた構成としてもよい。
【0040】
この場合、第1メタルシート20を省略してもよい。このように構成しても、ストリップライン40が誘電体30-1、2で挟まれた第1ストリップライン回路は、第2メタルシート50と第2の下板110により金属で挟まれることになる。
4.変形例
【0041】
上述の第1実施形態において、下板10と上板80を省略してもよい。このように構成しても、ストリップライン40が誘電体30-1、2で挟まれた第1ストリップライン回路は、第1メタルシート20と第2メタルシート50により金属で挟まれることになる。また、ストリップライン60が誘電体30-3、4で挟まれた第2ストリップライン回路は、第2メタルシート50と第3メタルシート70により金属で挟まれることになる。この場合、電磁波は第1メタルシート20の開口と第3メタルシート70の開口から放射される。
【0042】
また、上述の各実施形態では直交する偏波として直線偏波(水平偏波と垂直偏波)を用いているが、直線偏波以外にも円偏波を用いることができ、右旋偏波と左旋偏波とで円形導波管を共用することができる。また、上述の各実施形態では、電磁波を放射する各開口の形状を円形としているが、4画など4回対称の形状とすることもできる。上述の各実施形態のアレーアンテナまたはアンテナは、駆動回路または受信回路を内蔵してもよい。また、上述の各実施形態のアレーアンテナまたはアンテナは、複数のアンテナ素子をブロックに分け、位相を制御することでビームフォーミングしてもよい。例えばセクタアンテナを構成することもできる。