【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。
すなわち、本発明に係るばね金具は、上下方向に沿って溝部が形成された支柱の前記溝部内に防音パネルの端部を挿入させて設置させる防音壁に用いられるばね金具であって、
前記ばね金具は、基板部と、該基板部から延設される付勢部とを備え、
前記基板部が前記防音パネルへ当接すると共に、前記付勢部が前記支柱の溝部の内側面へ当接して、前記防音パネルを前記溝部の内側面に対して離間させる方向へ付勢するように設けられており、
前記基板部には雌ねじ部が設けられ、
該雌ねじ部は前記基板部と前記付勢部とが離間する方向へ雌ねじ部分が向けられており、
前記付勢部にはねじ部材により押圧可能な押圧部が前記雌ねじ部に対応する位置近傍に設けられており、
前記雌ねじ部へ螺合するねじ部材により前記押圧部が押圧されて、前記付勢部と前記基板部とが接近した状態で保持されていることを特徴としている。
【0007】
本発明に係るばね金具によれば、基板部を前記防音パネルへ当接させると共に、前記基板部から延設させた付勢部を前記支柱の溝部の内側面へ当接させて、防音パネルを支柱の溝部の内側面に対して離間させる方向へ付勢するので、上下方向に沿って溝部を形成させた支柱の前記溝部内に防音パネルの端部を挿入させて設置させたときに、防音パネルのがたつきや位置ずれ等が抑制され、安定する。
また、前記基板部に雌ねじ部を設け、前記付勢部にねじ部材により押圧可能な押圧部を前記雌ねじ部に対応する位置近傍に設けて、前記雌ねじ部へ螺合させたねじ部材により前記押圧部を押圧させて前記付勢部と前記基板部とが接近した状態で保持させるので、支柱の溝部の内側面とこれに挿入させた防音パネルの端部との間に前記ばね金具を容易に配置できる。
また、ばね金具を配置させた後に、前記ねじ部材を前記雌ねじ部から螺脱させることで、前記付勢部と基板部とが接近した状態を容易に解除でき、防音パネルを溝部の内側面から離間させるように付勢させることができる。
【0008】
また、本発明に係る防音パネルは、上下方向に沿って溝部が形成された支柱の前記溝部内に端部が挿入されて設置される防音パネルであって、
該防音パネルの前記端部にはばね金具が固定されており、
前記ばね金具は、前記防音パネルに固定される基板部と、該基板部から延設される付勢部とを備え、
前記付勢部が前記支柱の溝部の内側面へ当接して、前記防音パネルを前記溝部の内側面に対して離間させる方向へ付勢するように設けられており、
前記基板部には雌ねじ部が設けられ、
該雌ねじ部は前記基板部と前記付勢部とが離間する方向へ雌ねじ部分が向けられており、
前記付勢部にはねじ部材により押圧可能な押圧部が前記雌ねじ部に対応する位置近傍に設けられており、
前記支柱へ設置される前の状態において、前記雌ねじ部へ螺合するねじ部材により前記押圧部が押圧されて、前記付勢部と前記基板部とが接近した状態で保持されていることを特徴としている。
【0009】
本発明に係る防音パネルによれば、雌ねじ部へ螺合させたねじ部材により押圧部を押圧させて、端部に固定させたばね金具の付勢部と基板部とを接近した状態で保持させているので、前記ばね金具を固定させた防音パネルの端部を支柱の溝部へ容易に挿入させることができる。
また、防音パネルの端部を支柱の溝部へ挿入させた後、前記ねじ部材を雌ねじ部から螺脱させることで、前記付勢部と基板部とが接近した状態を容易に解除でき、防音パネルを溝部の内側面から離間させるように付勢させることができる。
【0010】
また、本発明に係る防音パネルの設置構造は、上下方向に沿って溝部が形成された支柱の前記溝部内に防音パネルの端部が挿入されて設置されており、
前記支柱の前記溝部の内側面と、該溝部に挿入された防音パネルの端部との間にはばね金具が配置されており、
前記ばね金具は、前記防音パネルへ当接される基板部と、該基板部から延設される付勢部とを備え、
該付勢部が前記支柱の溝部の内側面へ当接して、前記防音パネルを前記溝部の内側面に対して離間させる方向へ付勢させており、
前記基板部には雌ねじ部が設けられ、
該雌ねじ部は前記基板部と前記付勢部とが離間する方向へ雌ねじ部分が向けられており、
前記付勢部には前記雌ねじ部に対応する位置近傍に押圧部が設けられており、
前記雌ねじ部へ螺合させたねじ部材により前記押圧部を押圧させて、前記付勢部を前記基板部へ接近させる前記ばね金具の弾性変形の発生及び保持を可能に設けられていることを特徴としている。
【0011】
本発明に係る防音パネルの設置構造によれば、支柱の溝部内へ挿入させた防音パネルの端部と、前記溝部の内側面との間に配置させたばね金具の付勢部と基板部によって、前記防音パネルを前記溝部の内側面から離間させる方向へ付勢させているので、防音パネルのがたつきや位置ずれ等が抑制され、安定する。
また、前記基板部に雌ねじ部を設け、ねじ部材により押圧可能な押圧部を前記付勢部の前記雌ねじ部に対応する位置近傍に設け、前記雌ねじ部へ螺合させたねじ部材によって前記押圧部を押圧させて、前記付勢部を前記基板部へ接近させる前記ばね金具の弾性変形を生じさせて保持できるので、前記ばね金具による防音パネルの付勢を容易に解除でき、防音パネルを支柱から取り外すことができる。