(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記センサは第1のセンサであり、前記歩行特徴は第1の歩行特徴であり、前記第1の信号及び前記第2の信号は、第1の通信チャネルを介して前記電気刺激器によって受信され、前記装置は、
前記電気刺激器とは物理的に別個である第2のセンサであって、前記第2のセンサは、第4の信号及び第5の信号を生成するように構成され、前記第4の信号には、前記第1の時間での第2の歩行特徴が関連付けられ、前記第5の信号には、前記第2の時間での前記第2の歩行特徴が関連付けられる、第2のセンサ
を更に含み、
前記電気刺激器は、前記第4の信号を前記第2のセンサから実質的に前記第1の時間において受信し、前記第5の信号を前記第2のセンサから実質的に前記第2の時間において受信するように構成され、前記第4の信号及び前記第5の信号は、前記第1の通信チャネルとは異なる第2の通信チャネルを介して、前記電気刺激器によって受信され、前記第3の信号は、少なくとも部分的に、前記第1の歩行特徴及び前記第2の歩行特徴に基づいて、前記電気刺激器から送信される、請求項1に記載の装置。
前記第1の信号及び前記第2の信号は、第1の通信チャネルを介して前記電気刺激器によって受信され、前記電気刺激器は、前記第1の通信チャネルとは別個の第2の通信チャネルを介して制御デバイスと電気的に無線通信し、前記制御デバイスは、第4の信号を前記電気刺激器に送信するように構成され、前記第4の信号には、1つ又は複数のシステムパラメータが関連付けられる、請求項1に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
詳細な説明
本明細書に記載される実施形態及び方法は、下垂足等の歩行問題を有するユーザの改善された機能的電気刺激(FES)装具に関する。装具は、普通ならば装具の装着を妨げ得る障害を有する患者によってさえも、脚に容易に装着することができる。幾つかの実施形態では、装置は、フレーム組立体、センサ、及び電気刺激器を含む。フレームは、四肢の部分が実質的にフレームで包まれるように、四肢の部分に脱着可能に結合されるように構成される。センサは、フレームに動作可能に結合され、第1の時間において、歩行特徴に関連付けられた第1の信号を生成し、第1の時間後の第2の時間において、歩行特徴に関連付けられた第2の信号を生成するように構成される。第1の時間及び第2の時間は、間に時間期間を定義する。電気刺激器は、フレームに脱着可能に結合され、センサ及び電極組立体と電気的に通信する。電極組立体は、フレームが四肢に結合されているとき、四肢の筋神経系の部分と電気的に通信し、実質的に第1の時間においてセンサから第1の信号を受信し、実質的に第2の時間においてセンサから第2の信号を受信するように構成される。少なくとも部分的に第1の時間での歩行特徴に基づいて、電気刺激器は、実質的に第1の時間において第3の信号を電極組立体に送信するように構成され、第3の信号は、実質的に時間期間中、電極組立体に電気刺激を四肢の筋神経系の部分に提供させるように動作可能である。
【0012】
幾つかの実施形態では、方法は、電気刺激器において、センサから歩行特徴に関連付けられた第1の信号を受信することを含む。少なくとも部分的に、歩行特徴に関連付けられた第1の信号に基づいて、1つ又は複数のシステムパラメータが計算される。信号は、少なくとも部分的に1つ又は複数のシステムパラメータに基づいて、電気刺激器から電極組立体に送信されて、電極組立体に、電気刺激を四肢の筋神経系の部分に提供させる。歩行特徴に関連付けられた第2の信号が、電気刺激器においてセンサから受信される。方法は、歩行特徴に関連付けられた第2の信号の受信に基づいて、四肢の筋神経系の部分の電気刺激を終了することを含む。
【0013】
幾つかの実施形態では、センサと、四肢の筋神経系の部分と電気的に通信する電極組立体とを有する電気刺激器を使用する方法は、電気刺激器において、第1の通信チャンネルを介して制御デバイスから送信された第1の信号を受信することを含み、第1の通信チャネルには、ネットワークを介した無線通信が関連付けられる。第1の信号には、システムパラメータが関連付けられる。第2の信号が、電気刺激器から第1の通信チャネルを介して制御デバイスに送信される。第2の信号には、システムパラメータの確認が関連付けられる。電気刺激器は、第1の通信チャネルとは異なる第2の通信チャネルを介してセンサから送信される第3の信号を受信する。第3の信号には、歩行特徴が関連付けられる。方法は、電気刺激器から電極組立体に第4の信号を送信することを含む。第4の信号は、少なくとも部分的にシステムパラメータ及び歩行特徴に基づいて、電極組立体に電気刺激を四肢の筋神経系の部分に提供させるように動作可能である。
【0014】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈により明らかに別のことが示されない限り、複数の参照を含む。したがって、例えば、「部材」という用語は、単一の部材又は複数の部材の組合せを意味することが意図され、「材料」は、1つ若しくは複数の材料又はそれらの組合せを意味することが意図される。
【0015】
本明細書で使用される場合、「四肢セグメント」という用語は、哺乳類の附属器官の少なくとも部分を指す。例えば、本明細書に記載される実施形態は、人体の上腕及び/又は下腕の部分又は上肢及び/又は下肢の部分を含むことができる四肢セグメントに結合され、且つ/又は何らかの方法で接触することができる。
【0016】
本明細書で使用される場合、四肢セグメント及び物品又はそれに結合されたデバイスに関する「包む」、「包んでいる」等の用語は、結合された場合、四肢セグメントの周囲の少なくとも半分を実質的に囲み、且つ/又は覆う物品又はデバイスを指す。例えば、四肢セグメントに結合された場合、物品又はデバイスが四肢セグメントの部分の周囲を囲むとき、物品又はデバイスは、四肢セグメントの部分を囲むと言える。
【0017】
本明細書で使用される場合、「FES装具」、「装具」、「神経機能代替」、「FESデバイス」、「デバイス」等の用語は、同義で使用することができ、一般に、患者の部分に接触して選択的に配置される医療装置を指す。本明細書で説明される場合、そのようなデバイスは、患者の部分に関連付けられた筋神経系の部分に電流の流れを送ることができ、それにより、例えば、障害のある四肢に機能的電気刺激を提供する1つ又は複数の電極を含むことができる。
【0018】
本明細書で使用される場合、「可逆的」、「可逆的に」等の用語は、プロセス及び/又は手順の説明に使用されるとき、一般に、同様であるが、実質的に対抗する、逆の、且つ/又は反対の非破壊的プロセス又は手順によって続けて元に戻すことができる非破壊的プロセス又は手順を指す。要素又は組立体の取り付け及び/又は取り外しに関して本明細書において使用される場合、可逆的取り付けは、要素又は組立体の非破壊的な繰り返し可能な取り付け及び/又は取り外しを指す。
【0019】
本明細書で使用される場合、「組」という用語は、複数の特徴又は複数の部分を有する単一の特徴を指すことができる。例えば、1組の壁を参照する場合、1組の壁は、複数の部分を有する1つの壁としてみなすことができるか、又は1組の壁は複数の別個の壁としてみなすことができる。したがって、一体的に構築された物品は1組の壁を含むことができる。そのような1組の壁は、連続又は互いから不連続である複数の部分を含み得る。1組の壁は、別個に製造され、後に一緒に結合された(例えば、溶接、接着剤、又は任意の適する方法を介して)複数の物品から製作することもできる。
【0020】
本明細書で使用される場合、「約」及び「概ね」という用語は一般に、文脈により明らかに別のことが示されない限り、述べられた値のプラス又はマイナス10%を意味する。例えば、約0.5は0.45及び0.55を含み、約10は9〜11を含み、約1000は900〜1100を含む。刺激パラメータ等の歩行フェーズを評価する場合等の幾つかの場合、約及び概ねという用語は一般に、述べられた値のプラス又はマイナス10%を超えるものを意味することができる。
【0021】
本明細書で使用される場合、「通信チャネル」、「通信モード」、及び/又は「モダリティ」という用語は、同義で使用することができ、一般に、例えば、1つ又は複数の電子デバイスを使用する1つ又は複数の通信モードを指す。そのような通信モードには、幾つかの場合、その通信モード(例えば、異なるプロトコル、異なるデータユニット構造、又は構成等)に一意であることができる特定のフォーマット(例えば、データユニットフォーマット)を関連付けることができる。例えば、セルラ電話(例えば、スマートフォン)は、セルラ電話に関連付けられたモダリティ及び/又はネットワーク(例えば、ショートメッセージサービス(SMS)モダリティ、マルチメディアメッセージサービス(MMS)モダリティ、Bluetooth(登録商標)モダリティ、無線フェデリティ(WiFi(登録商標)モダリティ等)を介して、電気刺激器等の別の電子デバイスに通信を送信することができる。したがって、チャネル及び/又はモダリティを参照する場合、チャネル及び/又はモダリティは、その通信モードを介するデータの伝送に適するデータユニットフォーマットを含み、定義し、且つ/又は何らかの方法で関連付けられる。
【0022】
本明細書で使用される場合、「モジュール」という用語は、例えば、メモリ、プロセッサ、電気トレース、光学コネクタ、ソフトウェア(ハードウェアで実行)等を含むことができる任意の組立体及び/又は1組の動作的に結合された電気構成要素を指す。例えば、プロセッサで実行されるモジュールは、そのモジュールに関連付けられた1つ又は複数の特定の機能を実行可能なハードウェアベースのモジュール(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP))及び/又はソフトウェアベースのモジュール(例えば、メモリに記憶され、且つ/又はプロセッサで実行されるコンピュータコードのモジュール)の任意の組合せであることができる。
【0023】
図1は、実施形態による、歩行調整に使用されるシステム100の概略図である。例えば、幾つかの場合、システム100は、損傷及び/又は疾患(例えば、脳卒中、脊髄損傷、頭部損傷、脳性麻痺、多発性硬化症等)の結果として1つ又は複数の障害のある四肢を有する人である患者によって使用可能である。より詳細には、システム100は、例えば、障害のある脚の下肢セグメント等の患者の四肢10に物理的及び電気的に接触する機能的電気刺激(FES)装具105(本明細書では、「装具」及び/又は「デバイス」とも呼ばれる)を含む。したがって、患者及び/又は医療関係者(例えば、ドクター、看護師、技師、医師、理学療法士等)は、装具105に電気刺激を四肢10の筋神経系の部分に選択的に提供させるように、システム100に携わることができ、これは、本明細書において更に詳細に説明するように、例えば、下垂足等があり得る患者の歩行を促進することができる。
【0024】
装具105は、フレーム110、電極組立体120、1つ又は複数のセンサ130、及び電気刺激器140を含む。幾つかの実施形態では、装具105の少なくとも部分は、2006年4月27日に出願された「Gait Modulation System and Method」という名称の米国特許第7,899,556号(以下、「‘556特許」と呼ばれる)、2006年11月12日に出願された「Gait Modulation System and Method」という名称の米国特許第8,209,036号(以下、「‘036特許」と呼ばれる)、及び2012年6月25日に出願された「Gait Modulation System and Method」という名称の米国特許出願第13/532,597号(以下、「‘597出願」と呼ばれる)に記載されるものと略同様の形態及び機能であることができ、これらの開示は参照により本明細書に援用される。
【0025】
フレーム110の少なくとも部分は、例えば、比較的薄い金属、熱可塑性プラスチック、ポリマー等の半剛性材料から形成することができ、それにより、フレーム110は、装具105に構造的支持を提供できるようにすることができる。フレーム110は、例えば、四肢10のセグメント(例えば、患者の脚の下部セグメント)に関連付けることができる任意の適する形状及び/又はサイズを有することができる。さらに、フレーム110の少なくとも部分は、第1の構成と第2の構成との間で遷移して、フレーム110を四肢10に結合することができる。例えば、幾つかの実施形態では、フレーム110は、第1の(例えば、開)構成と第2の(例えば、閉)構成との間で遷移して、フレーム110を四肢10に少なくとも一時的に結合することができる結合部等を含むことができる。更に伸張して、装具105が四肢10に結合されると、フレーム110は、四肢10を実質的に包み、且つ/又は囲むように構成することができる。幾つかの実施形態では、結合部は、本明細書において更に詳細に説明するように、四肢10へのフレーム110の配置及び結合を容易にすることができる1つ又は複数のストラップ、クリップ、ラチェット等であることができる。
【0026】
装具105の電極組立体120は、フレーム110の内面に結合される。したがって、フレーム110が四肢10に結合される(例えば、第1の構成から第2の構成に遷移する)と、電極組立体120の少なくとも部分は、本明細書において更に詳細に説明するように、四肢10の表面に接触する。電極組立体120は、任意の適する構成のハードウェア及び/又はソフトウェアであることができる。例えば、幾つかの実施形態では、電極組立体120は、1つ又は複数の電極を電気刺激器140に電気的に結合するに当たり動作可能なワイヤ、電気トレース等にそれぞれ電気的に結合される1つ又は複数の電極を含むことができる。幾つかの実施形態では、電極組立体120の少なくとも部分は、フレーム110の部分内に配置することができる。例えば、そのような実施形態では、電極組立体は、フレーム110の部分によって実質的に囲まれる1組のワイヤを含むことができる。ワイヤは、コネクタ等をそれぞれ含む端部を含むことができ、コネクタ等は、例えば、第1の端部において、電気刺激器140に電気的に結合することができ、例えば、第2の端部において、電極に電気的に結合することができる。幾つかの実施形態では、電極組立体120は、‘556特許、‘036特許、及び/又は‘597特許に記載されるものと略同様の形態及び/又は機能であることができる。
【0027】
装具105のセンサ130は、任意の適するセンサデバイスであることができるか、又はセンサデバイスの組合せを含むことができる。例えば、幾つかの実施形態では、センサ130は、傾斜センサ、加速度計、ジャイロスコープ、圧力センサ、速度計等を含むことができる。このようにして、システム100が、障害のある四肢(すなわち、脚)を有する患者の歩行調整に使用される場合、センサ130は、例えば、装具105に相対するセンサ130の位置、基準面等に相対する四肢10の位置、基準面等に相対する四肢10の角度位置、速度、速度変化率(すなわち、加速度)、患者の足の傾斜、圧力(例えば、足及び/又は靴が、患者が歩いている表面に接触するとき)等の歩行事象に関連付けられた特徴を検知し、且つ/又は何らかの方法で検出するように構成することができる。
【0028】
幾つかの実施形態では、センサ130は、フレーム110、電極組立体120、及び/又は電気刺激器140に含まれ、且つ/又は統合することができる。他の実施形態では、センサ130は、装具105とは物理的に別個であり、無線通信チャネルを介して電気刺激器140と電気的に通信することができる。例えば、幾つかの実施形態では、電気刺激器140はフレーム110に結合することができ、フレーム110は四肢の第1のセグメント(例えば、患者の脚の膝に隣接して)結合され、センサ130は、四肢10の第2のセグメント(例えば、患者の障害のある脚の足及び/又は足首に隣接して)に結合し、且つ/又は何らかの方法で関連付けることができる。幾つかの実施形態では、センサ130は、対側脚のセグメント(例えば、電気刺激器140を装着していない患者の脚の足及び/又は足首に隣接して)に結合し、且つ/又は何らかの方法で関連付けることができる。幾つかの実施形態では、システム100は複数の別個のセンサ130を含むことができる。例えば、幾つかの実施形態では、システム100は、電気刺激器140に統合される第1のセンサと、電気刺激器140とは物理的に別個であるが、それでもなお電気的に通信する(例えば、患者の靴内に配置され、且つ/又は結合される)第2のセンサとを含むことができる。そのような実施形態では、電気刺激器140は、本明細書に更に詳細に説明するように、有線信号伝送に関連付けられた第1の通信チャネル(例えば、有線又は信号トレースに沿って送信される信号)及び無線信号伝送に関連付けられた第2の通信チャネル(例えば、WiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等)を介して、第1のセンサから信号を受信し、且つ/又は第1のセンサに信号を送信するように構成することができる。
【0029】
装具105の電気刺激器140は、ハードウェアとソフトウェアとの任意の組合せを有する任意の適する機能的電気刺激デバイスであることができる。例えば、電気刺激器140は、四肢10の筋神経系の少なくとも部分に電流の流れを提供するに当たり動作可能である1つ又は複数の電気回路を含むことができる電子デバイスであることができる。装具105の電気刺激器140は、フレーム110に脱着可能に結合される。例えば、幾つかの実施形態では、フレーム110は、特定の実施形態に関して後述するように、電気刺激器140を内部に少なくとも一時的に保持するように構成することができるクレードル等を形成することができる。さらに、電気刺激器140は、電極組立体120及びセンサ130と電気的に通信するように構成される。幾つかの実施形態では、電極組立体120及び/又はセンサ130は、電気刺激器140に含まれる(例えば、統合する)ことができる。他の実施形態では、電極組立体120及びセンサ130は、任意の適する配線、コネクタ、インターフェース、及び/又は構造を介して電気刺激器140に動作可能に結合することができる。例えば、幾つかの実施形態では、フレーム110は、電気刺激器140を、例えば、電極組立体120及び/又はセンサ130と電気的に通信させるように構成されたコネクタ等を含むことができる。
【0030】
幾つかの実施形態では、電気刺激器140は、任意の適する通信モードを介して、1組の外部の電気デバイス及び/又は移植された電気デバイスから信号を受信し、且つ/又は信号を送信することができる。例えば、幾つかの実施形態では、電気刺激器140は、電極組立体120、センサ130、及び/又は動作可能に結合される任意の他の適する電子デバイスに信号を送信し、且つ/又は信号を受信するに当たり動作可能であることができる2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、又は7つ以上の通信及び/又は電気チャネルを含むことができる。幾つかの実施形態では、通信及び/又は電気チャネルの少なくとも部分は、本明細書において更に詳細に説明するように、無線通信モダリティ(例えば、WiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、近距離通信(NFC)、ショートメッセージサービス(SMS)又はマルチメディアメッセージサービス(MMS)等のセルラ通信に関連付けられたモダリティ、フォーマット等)を介する信号の送信及び/又は受信に関連することができる。
【0031】
上述したように、幾つかの場合、システム100は、障害のある四肢を有する患者の歩行調整に使用することができる。より詳細には、システム100は、下垂足を有する患者の四肢機能の強化に使用することができる。そのような場合、患者は、装具105を障害のある脚に結合するように、装具105を操作することができる。例えば、患者は、装具105を障害のある脚の膝に隣接して位置決めすることができ、フレーム110を第1の構成から第2の構成に遷移させて(上述したように)、装具105を脚に脱着可能に結合することができる。装具105の配置は、電極組立体120に含まれる1組の電極が、脚の筋神経系の所望の部分に関連付けられ、且つ/又は対応する脚に相対する位置に配置されるようなものであることができる。より詳細には、歩行中、下垂足を有する患者の脚機能を強化するために、装具105は、電極を腓骨神経及び/又は脛骨神経と電気的に通信させるように、脚に相対して位置決めすることができる。したがって、電極は、本明細書において更に詳細に説明するように、機能的電気刺激を腓骨神経に送ることができ、これにより、足を背屈させることができ、且つ/又は機能的電気刺激を脛骨神経に送ることができ、それにより、足を底屈させることができ、それにより、障害のある脚の機能を強化して、下垂足の影響を軽減する。
【0032】
フレーム110が障害のある脚に相対して所望の位置に保持された状態で、患者は歩き始めることができる。歩行中、センサ130は、歩行事象に関連付けられた1組の特徴(上述した特徴等)を検知し、且つ/又は検出するように構成することができ、特徴に関連付けられた信号を電気刺激器140に送信することができる。例えば、幾つかの実施形態では、歩行事象は、「踵離地」事象(すなわち、患者が歩いている表面から踵が持ち上げられる、歩行中のポイント)に関連付けることができる。センサ130は、任意の適する通信チャネルを介して信号を電気刺激器140に送信することができる。例えば、センサ130が、電気刺激器140及び/又はフレーム110の少なくとも部分と同じ場所に配置される場合、センサ130は、有線信号伝送に関連付けられた通信チャネルを介して信号を送信することができる。しかし、センサ130が、装具105のその他の部分とは物理的に別個である場合、センサは、上述したもの等の無線信号伝送に関連付けられた通信チャネルを介して信号を送信することができる。幾つかの実施形態では、電気刺激器140は、患者の脚に沿った様々なセグメントでの歩行事象に関連付けられた特徴を検知するように且つ/又は検出するように構成することができる複数のセンサ130から信号を受信することができる。
【0033】
信号をセンサ130から受信すると、電気刺激器140は、電極組立体120に電気的に結合された電気回路に沿って、比較的高い電圧(例えば、電気刺激器140に含まれる電源等により生成される)から生じる電流を送るように構成することができる。したがって、比較的高い電圧から生じる電流(本明細書では、「高電流」とも呼ばれる)は、電極組立体120の電極に送られ、電極はFESを腓骨神経に提供し、それにより、実質的に踵離地事象時に(例えば、0.10秒、0.05秒、0.01秒、0.001秒、0.0001秒、又はそれ未満等の、電気信号速度及び/又は電流伝送速度によりセンサ130が踵離地事象を検出した後、非常に短い時間)、足の背屈及び/又は底屈を生じさせる。その結果、患者の足は脚に向かって屈曲し、患者の歩行の部分を強化する。
【0034】
幾つかの場合、センサ130は、例えば、「踵接地」事象(すなわち、患者が歩いている表面に踵が接触する、歩行中のポイント)等の第2の歩行事象に関連付けられた特徴を検知し且つ/又は検出することができる。上述したように、センサ130は、特徴に関連付けられた信号を電気刺激器140に送信することができ、電気刺激器140は、受信すると、腓骨神経に電気的に接触する電極への比較的高い電流の流れを止めることができる。幾つかの場合、略同時プロセスで、電気刺激器140は、脛骨神経と電気的に通信する1つ又は複数の電極に電気的に結合された電気回路に沿って、比較的高い電流を生成することができる。したがって、電極は、FESを脛骨神経に提供し、実質的に踵接地事象時に足を底屈させることができる(上述したように)。このようにして、腓骨神経へのFESの終了は、筋神経系の部分を弛緩させ、背屈を弛緩させ、それと略同時に、脛骨神経に提供されるFESは、足を底屈させる。したがって、足は脚から離れる方に屈曲し、患者の歩行の部分を強化する。
【0035】
幾つかの実施形態では、電気刺激器140は、例えば、少なくとも部分的に、FESに関連付けられた設定パラメータを定義する情報を記憶するように構成することができるメモリ等を含むことができる。例えば、幾つかの実施形態では、電気刺激器140は、FESに関連付けられた電圧及び/又は電流レベル、センサ130に関連付けられた感度、センサ130から受信される情報に基づいて実行される活動のリポジトリ、並びに/或いは任意の他の適する情報及び/又は論理に関連付けられた情報を記憶するように構成することができる。したがって、電気刺激器140は、患者に一意に関連付けることができる1組の特徴を有するFESを、障害のある脚に提供するように構成することができる。幾つかの場合、患者及び/又は医療関係者は、電気刺激器140を操作して、障害のある脚に提供されるFESに関連付けられた1つ又は複数のパラメータ及び/又は特徴を変更することができる。
【0036】
図1に示されるように、幾つかの実施形態では、電気刺激器140は制御デバイス160と通信することができる。制御デバイス160は、ユーザ(例えば、患者及び/又は医療関係者)が、FESに関連付けられた1つ又は複数の特徴及び/又はパラメータを操作するためのインターフェースを提供することができる任意の適する電子デバイスであることができる。例えば、幾つかの実施形態では、制御デバイス160は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、個人情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、タブレットPC、サーバデバイス、ワークステーション等であることができる。電子デバイスは、少なくとも、メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、メモリバッファ、ハードドライブ、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)等)と、プロセッサ(例えば、汎用プロセッサ、中央演算処理装置(CPU)、アクセラレーテッド処理ユニット(APU)、特定用途向け集積回路(ASIC)等)と、ネットワークインターフェース(例えば、少なくともEthernetポート及び/又は無線電波(例えば、WiFi(登録商標)電波、Bluetooth(登録商標)電波等)を含むことができるネットワークインターフェースカード等)と、出力デバイス(例えば、陰極線管(CRT)モニタ、液晶ディスプレイ(LCD)モニタ、発光ダイオード(LED)モニタ等のディスプレイ、ユニバーサルシリアルバス(USB)ドライブ、ANT+互換デバイス又はアプリケーション、及び/又は任意の他の適する出力デバイス)とを含むことができる。このようにして、制御デバイス160は、ネットワークインターフェースを介して電気刺激器140と通信することができ、プロセッサは、例えば、PCアプリケーション、モバイルアプリケーション、インターネットウェブブラウザ、セルラ及び/又は無線通信(ネットワークを介する)等の使用に関連付けられた、メモリに記憶される1組の命令又はコードを走らせるか、又は実行して、特定の実施形態に関して本明細書に説明するように、電気刺激器140の少なくとも部分と通信し、且つ/又は何らかの方法で制御するように構成することができる。
【0037】
図2〜
図8は、実施形態による、例えば、歩行調整に使用されるシステム200の図である。例えば、幾つかの場合、システム200は、損傷及び/又は疾患(例えば、脳卒中、脊髄損傷、頭部損傷、脳性麻痺、多発性硬化症等)の結果として1つ又は複数の障害のある四肢を有する人である患者によって使用可能である。より詳細には、システム200は、例えば、障害のある脚20の下肢セグメントに物理的及び電気的に接触する機能的電気刺激(FES)装具205(本明細書では、「装具」及び/又は「デバイス」とも呼ばれる)を含む(例えば、
図4参照)。幾つかの実施形態では、装具205の少なくとも部分は、上記で参照により本明細書に援用された‘556特許、‘036特許、及び/又は‘597特許に記載されるものと略同様の形態及び/又は機能であることができる。したがって、患者及び/又は医療関係者(例えば、ドクター、看護師、技師、医師、理学療法士等)は、装具205に機能的電気刺激を脚20の筋神経系の部分に選択的に提供させるように、システム200に携わることができ、これは、本明細書において更に詳細に説明するように、例えば、下垂足等があり得る患者の歩行を促進することができる。
【0038】
図2〜
図7に示されるように、装具205は、フレーム210、電極組立体220、及び電気刺激器240を含む。
図2〜
図7に示されていないが、装具205は、
図7及び
図8を参照して本明細書に示され説明されるように、1つ又は複数のセンサ230を含むことで、且つ/又は何らかの方法で動作可能に結合することもできる。装具205のフレーム210は、例えば、脚20のセグメントに関連付けることができる任意の適する形状及び/又はサイズを有することができ、第1の構成と第2の構成とで遷移して、フレーム210を脚20に結合することができる少なくとも部分を含む。幾つかの実施形態では、フレーム210は、下肢の部分(例えば、下肢の膝と足との間)に関連付けられた形状及びサイズを有することができる。したがって、フレーム210の上部は、例えば、脚20の膝の膝蓋骨21の下縁の形状に略対応することができる、人間工学的輪郭を形成することができる(例えば、
図4参照)。さらに、フレーム210は、下肢の脛骨突起22の形状に対応する、且つ/又は何らかの方法で関連付けられた、フレーム210の長軸(例えば、脚20のセグメントによって画定される軸と略同軸)に直交する平面周囲でとられる人間工学的断面形状を画定することができる(例えば、
図4参照)。幾つかの実施形態では、フレーム210は、‘556特許、‘036特許、及び/又は‘597特許に記載されるものと略同様の形態及び機能であることができる。
【0039】
図2〜
図5に示されるように、フレーム210は、内部構造211、クレードル212、結合部214、及びカバー216を含む。内部構造211の少なくとも部分は、例えば、比較的薄い金属、熱可塑性プラスチック、ポリマー等の半剛性材料から形成することができる。このようにして、内部構造211は、装具205に構造的支持を提供するのに十分な剛性を有し、その一方で、例えば、筋肉の屈曲及び筋肉の弛緩のそれぞれ中、内部構造211が周囲に配置される四肢が増大又は低減できるようにするのに十分な可撓性を有することができる。
図3に示されるように、内部構造211は、略C字形であることができ、それにより、内部構造211が、脚20の伸張及び収縮のそれぞれに応答して拡張及び収縮等できるようにする。さらに、内部構造211の構成は、脚20のサイズが低減するとき(例えば、筋肉屈曲に起因して、伸張後)、内部構造211の剛性が、内部構造211を脚20の低減されたサイズに関連付けられたサイズ及び形状に遷移させるのに十分でありうるものであることができる。同様に言えば、内部構造211は、内部構造211を伸張サイズに伸張させる外力がなくなる場合、内部構造211が伸張サイズよりも小さな非伸張サイズに戻るように付勢される。したがって、この構成では、フレーム210は脚20の部分を実質的に包むことができ、この構成は、脚20の部分に普通なら及ぼされる圧力及び/又は歪みを有効に分散させるように機能し、それにより、脚20に結合された場合、脚20の組織及び/又は筋肉の自然なプロファイル及び幾何学的形状を保持する。幾つかの実施形態では、内部構造210は、‘556特許、‘036特許、及び/又は‘597特許に記載される中央フレームと略同様の形態及び/又は機能であることができる。
【0040】
フレーム210のクレードル212は、内部構造211から延びて、電気刺激器240を配置することができる溝を定義する。同様に言えば、クレードル212は、電気刺激器240に関連付けられたサイズ及び形状を有する、内部構造211の外面から延びる比較的薄い1組の壁を含むか、且つ/又はそのような壁によって何らかの方法で形成される。クレードル212は、少なくとも一時的に電気刺激器240を、クレードル212を形成する壁内に保持するように機能することができる任意の適する表面仕上げ、突起部、戻り止め等を含むことができる。例えば、幾つかの実施形態では、クレードル212は、内部にあるとき、電気刺激器240の外面から延びる1組の対応する突起部を嵌り合って受けることができる1組の戻り止めを形成し、且つ/又は画定することができる(又は逆も同様)。他の実施形態では、クレードル212の内面は、比較的高い摩擦係数を有する仕上げを有することができ、且つ/又は比較的高い摩擦係数を有する材料から形成することができる。したがって、電気刺激器240がクレードル212内に配置される場合、電気刺激器240の外面及びクレードル212の内面は、電気刺激器240をクレードル212内に少なくとも一時的に保持することができる摩擦嵌合を形成し、且つ/又は画定することができる。
図3及び
図4に示されるように、クレードル212は、電気刺激器240の対応するコネクタ(
図2〜
図8に示されず)に電気的に結合することができるコネクタ213を含み、且つ/又は形成する。さらに、コネクタ213は、電極組立体220(本明細書において更に詳細に説明する)のコネクタ222に電気的に結合される。したがって、電気刺激器240がクレードル212内に位置決めされる場合、コネクタ213は、本明細書において更に詳細に説明するように、電気刺激器240を電極組立体220に電気通信させることができる。電気刺激器240を電極組立体220に電気的に接続するものとして上述したが、幾つかの実施形態では、コネクタ213は、任意の数の電気デバイス(例えば、1つ又は複数のセンサ等)を電気刺激器240及び/又は電極組立体220に電気的に接続するように構成することができる。
【0041】
フレーム210の結合部214は、第1の(例えば、開)構成と第2の(例えば、閉)構成との間で遷移して、フレーム210を脚20に可逆的に結合することができる。言い換えれば、フレーム210は、脚20の部分の周囲に位置決めすることができ、結合部214は、
図4に示されるように、第2の構成に遷移して、フレーム210を脚20に脱着可能に結合(すなわち、少なくとも一時的に結合)することができる。結合部214は、フレーム210とハンドル215との間を接続する略平行するモジュール式ストラップ(例えば、弾性ストラップ、非弾性ストラップ、及び/又は1つ又は複数の弾性部及び1つ又は複数の非弾性部を含むストラップ)を含む。結合部214の構成は、装着中、ストラップが四肢セグメント(例えば、脚20)の回りを包み、装具205を四肢セグメントにしっかりと結合するようなものである。幾つかの実施形態では、ハンドル215は、結合部214の係合を促進することができる構造を形成し、且つ/又は提供することができる。例えば、幾つかの実施形態では、ハンドルは、一方又は両方の手に麻痺を有し得る患者による結合部214の係合及び/又は操作を促進することができる。
【0042】
フレーム210のカバー216は、内部構造211を実質的に囲むように構成することができ、含む(例えば、
図2及び
図6参照)。カバー216は、任意の適する材料及び/又は材料の組合せから形成することができる。例えば、幾つかの実施形態では、カバー216は、外力に曝されるとき、弾性的に変形することができる比較的可撓性があり、且つ/又は柔らかい材料から形成することができる。幾つかの実施形態では、カバー216は、例えば、内部構造211の周囲にオーバーモールドすることができる。他の実施形態では、カバー216は、内部構造211の周囲に脱着可能に配置することができる。このようにして、カバー216は、患者に接触して配置される比較的可撓性があり、且つ/又は柔らかい層を形成することにより、フレーム210のエルゴノミクス(例えば、快適性)を強化することができる。
【0043】
図5及び
図6に示されるように、カバー216は、電極組立体220の部分に係合することができる1つ又は複数のカプラ217を含む。カプラ217は、任意の適する形状、サイズ、又は構成であることができる。例えば、幾つかの実施形態では、カプラ217は、ボタン、スナップ、戻り止め、突起部、フックアンドループカプラの半分(すなわち、Velcro(登録商標))等を形成することができる。したがって、カプラ217はそれぞれ、電極組立体220に含まれる異なる電極221の対応する部分に合わせて接触して配置されて、電極221をフレーム210に相対する略固定された位置に少なくとも一時的に保持することができる。幾つかの実施形態では、カプラ217の位置、ひいてはカプラ217に結合された電極の位置に、例えば、腓骨神経及び/又は脛骨神経等の脚20の筋神経系の標的部分を関連付けることができる。したがって、電気刺激器240がフレーム210のクレードル212に配置される場合、内部構造211のコネクタ213及び電極組立体220のコネクタ222(上述)は、本明細書に更に詳細に説明されるように、比較的高い電流が電気刺激器240から電極組立体221を通って流れて、機能的電気刺激を脚20の筋神経系の部分に提供することができるように、電気刺激器240を電極221に電気的に結合する。
【0044】
電極221は特に、
図5及び
図6を参照して示され説明されるが、他の実施形態では、電極221は任意の適する構成であることができる。例えば、幾つかの実施形態では、装具205は、カバー216の内面に沿った異なる位置に配置される1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、又は7つ以上の電極を含むことができる。さらに、カバー216の内面は、離散したカプラ217を含むものとして示されているが、他の実施形態では、任意の数の電極221を内面に直接結合して、フレーム210に相対して略固定された位置に保持することができる。幾つかの実施形態では、電極221及び/又は電極組立体220は、‘556特許、‘036特許、及び/又は‘597特許に記載されるものと略同様の形態及び機能であることができる。
【0045】
装具205のセンサ230(例えば、
図7参照)は、任意の適するセンサデバイスであることができるか、又はセンサデバイスの組合せを含むことができる。例えば、幾つかの実施形態では、センサ230は、傾斜センサ、加速度計、ジャイロスコープ、圧力センサ、速度計等を含むことができる。このようにして、システム200が、障害のある脚20を有する患者の歩行調整に使用される場合、センサ230は、例えば、装具205に相対するセンサ230の位置、基準面等に相対する脚20の位置、基準面等に相対する脚20の角度位置、速度変化率(すなわち、加速度)、患者の足の傾斜、圧力(例えば、足及び/又は靴が、患者が歩いている表面に接触するとき)等の歩行事象に関連付けられた特徴を検知し、且つ/又は何らかの方法で検出するように構成することができる。
【0046】
上述したように、幾つかの実施形態では、センサ230は、フレーム210、電極組立体220、及び/又は電気刺激器240内に含まれ、且つ/又は統合することができる。他の実施形態では、センサ230は、装具205とは物理的に別個であり、無線通信チャネルを介して電気刺激器240と電気的に通信することができる。例えば、幾つかの実施形態では、電気刺激器240はフレーム210に結合することができ、フレーム210は、脚20の第1のセグメント(例えば、
図4に示されるように、患者の膝に隣接して)に結合され、センサ230は、脚20の第2のセグメント(例えば、患者の障害のある脚の足及び/又は足首に隣接して)に結合し、且つ/又は何らかの方法で関連付けることができる。例として、センサ230は、障害のある脚20の足に装着された患者の靴に少なくとも一時的に結合することができる(例えば、
図8参照)。幾つかの実施形態では、センサ230は、対側脚のセグメント(例えば、電気刺激器240を装着していない患者の脚の足及び/又は足首に隣接して)に結合し、且つ/又は何らかの方法で関連付けることができる。幾つかの実施形態では、システム200は複数の別個のセンサ230を含むことができる。例えば、幾つかの実施形態では、システム200は、電気刺激器240に統合される第1のセンサと、電気刺激器240とは物理的に別個であるが、それでもなお電気的に通信する(例えば、患者の靴内に配置され、且つ/又は結合される)第2のセンサとを含むことができる。そのような実施形態では、電気刺激器240は、本明細書に更に詳細に説明するように、有線信号伝送に関連付けられた第1の通信チャネル(例えば、有線又は信号トレースに沿って送信される信号)及び無線信号伝送に関連付けられた第2の通信チャネル(例えば、WiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等)を介して、第1のセンサから信号を受信し、且つ/又は第1のセンサに信号を送信するように構成することができる。
【0047】
幾つかの実施形態では、センサ230は、2006年10月23日に出願された「Sensor Device for Gait Enhancement」という名称の米国特許出願第7,632,239号、2009年12月4日に出願された「Sensor Device for Gait Enhancement」という名称の米国特許出願第8,382,688号、及び2007年5月1日に出願された「Functional Electrical Stimulation Systems」という名称の米国特許出願公開第2009/0069865号に記載される等の形態及び/又は機能と略同様であることができ、これらの開示は参照により本明細書に援用する。
【0048】
電気刺激器240は、比較的高い電流の流れを生成するように構成される任意の適する電子デバイスであることができる。上述したように、電気刺激器240は、フレーム210のクレードル212内に位置決めされて、電気刺激器240をクレードル212に少なくとも一時的に結合することができる。
図7に示されるように、電気刺激器240は、高電圧回路244、デジタル回路245、及び刺激回路249と電気的に通信する電池242及び電源243を含む。電池242は、任意の適する電池及び/又は他の電力源であることができる。例えば、幾つかの実施形態では、電池242は、比較的低いプロファイルの充電式電池(例えば、コイン電池等)であることができる。同様に、電源243は、任意の適する電源、コンバータ、調整器、インバータ、キャパシタ等であることができる。電源243は、任意の適する回路及び/又はインターフェースを介して電池242に電気的に結合することができる。このようにして、電源243は、電流の流れを電池242から受け取り、電池242から受け取った電流に関連付けられた1つ又は複数の属性を変換し、増幅し、調整し、且つ/又は何らかの方法で変更することができる。例えば、幾つかの実施形態では、電源243は、電池242から受け取られる電流の少なくとも部分に関連付けられた電圧を増大するように構成することができる。
【0049】
幾つかの実施形態では、電源243は、電流を電池242から受け取ることができ、例えば、第1の量だけ電流の第1の部分の電圧を増大させ、且つ/又は変換し(例えば、第1の電圧まで)、第1の量未満の第2の量だけ電流の第2の部分の電圧を増大させ、且つ/又は変換する(例えば、第2の電圧まで)ことができる。そのような実施形態では、電源243は、第1の電圧(すなわち、より高い電圧)が関連付けられ、高電圧回路244に電気的に結合される第1の電気回路(
図7に示されず)を含むことができる。同様に、電源243は、第2の電圧(すなわち、より低い電圧)が関連付けられ、デジタル回路246に電気的に結合される第2の電気回路(
図7に示されず)を含むことができる。したがって、電源243は、電流の流れを電池242から受け取ることができ、電流の流れを、高電圧回路に適する比較的高い電圧を有する第1の部分及びデジタル回路に適する比較的低い電圧を有する第2の部分に変換することができる。
【0050】
高電圧回路244は、任意の適する電気構成要素を含むことができる。例えば、
図7に示されていないが、高電圧回路244は、キャパシタ、抵抗、論理ゲート、ワイヤ、電気トレース等を含むことができる。高電圧回路244は、刺激回路245と電気的に通信し、比較的高い電圧(上述)を有する電流の流れを刺激回路245に提供するように構成される。
【0051】
デジタル回路245は、任意の適する電気構成要素を含む任意の適する電気回路であることができる。例えば、
図7に示されるように、デジタル回路245は、少なくともメモリ246、プロセッサ247、及び通信デバイス248を含み、これらはそれぞれ、例えば、1組のワイヤ、信号トレース等(
図7に示されず)を介して電気的に結合される。
図7に示されていないが、デジタル回路245は、1組のワイヤ、信号トレース等を介してメモリ246、プロセッサ247、及び/又は通信デバイス248と電気的に通信することができる1つ又は複数のセンサ230を含むこともできる。さらに、デジタル回路245の構成要素は、1つ又は複数のワイヤ、信号トレース等を介して電源243に電気的に結合することができる。
【0052】
メモリ246は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、メモリバッファ、ハードドライブ、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)等であることができる。幾つかの実施形態では、メモリ246は、例えば、1つ又は複数のプロセス、機能等をプロセッサ247に実行させる命令を含むことができる1つ又は複数のモジュールを記憶するように構成することができる。例えば、幾つかの実施形態では、メモリ246は、本明細書に更に詳細に説明するように、FESを患者に提供することに関連付けられた1つ又は複数のパラメータを表す命令及び/又はコードを記憶することができる。
【0053】
デジタル回路245のプロセッサ247は、例えば、汎用プロセッサ(GPU)、中央演算処理装置(CPU)、アクセラレーテッド処理ユニット(APU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フロントエンドプロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等の1組の命令又はコードを走らせ、且つ/又は実行するように構成される任意の適する処理デバイスであることができる。したがって、メモリ246は、FESを患者に提供することに関連付けられたモジュール、プロセス、及び/又は機能をプロセッサ247に実行させる命令を記憶することができる。このようにして、メモリ246によって記憶された命令に基づいて、プロセッサ247は、FESに関連付けられた1つ又は複数のパラメータを変更し、修正し、更新し、且つ/又は何らかの方法で制御することができる。例えば、幾つかの場合、メモリ246は、センサ230(例えば、本明細書に更に詳細に説明するように、デジタル回路245と通信する)からの信号の受信に基づいて、1つ又は複数の機能、プロセス、及び/又はモジュールをプロセッサ247に実行させる命令を含むことができる。幾つかの場合、機能、プロセス、及び/又はモジュールは、更に詳細に本明細書に説明するように、比較的高い電流の流れを電極組立体220に提供し、且つ/又は終了することに当たり動作可能であることができる。
【0054】
デジタル回路245の通信デバイス248は、1つ又は複数の電気構成要素及び/又は1つ又は複数のネットワークと通信することができる任意の適するデバイスであることができる。例えば、通信デバイス248は、例えば、Ethernetインターフェース、光学キャリア(OC)インターフェース、及び/又は非同期転送モード(ATM)インターフェース等の1つ又は複数の有線及び/又は無線インターフェースを含むことができる。幾つかの実施形態では、通信デバイス248は、例えば、少なくともEthernetポート及び/又は無線電波(例えば、WiFi(登録商標)電波、Bluetooth(登録商標)電波、セルラネットワーク電波(例えば、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、個人通信サービス(PCS)、デジタルアドバンストモバイル電話サービス(D−AMPS)等)を含むことができるネットワークインターフェースカード等であることができる。このようにして、通信デバイス248は、1つ又は複数のネットワークを介して装具205を、例えば、制御デバイス、センサ、第2の装具(装具205と同様又は別様)等の任意の適する外部デバイスと電気的に通信させるように構成することができる。そのようなネットワークは、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、大都市圏ネットワーク(MAN)、マイクロ波アクセスネットワークの世界規模相互運用(WiMAX)、電話回線網、イントラネット、インターネット、光ファイバ(又は光ファイバに関する)ベースのネットワーク、仮想ネットワーク、セルラネットワーク(例えば、GSM、PCS、D−AMPS等)、及び/又は任意の他の適するネットワークであることができる。例として、幾つかの実施形態では、通信デバイス248は、Bluetooth(登録商標)を介して、障害のある脚20の足に装着された靴に結合されたセンサ230から信号を受信し、且つ/又は信号をセンサ230に送信するように構成することができる(例えば、
図8参照)。
【0055】
図7に示されるように、刺激回路249は、高電圧回路244及びデジタル回路245と電気的に通信する。刺激回路249は、任意の適する電気構成要素を含むことができる。例えば、
図7に示されていないが、刺激回路249は、キャパシタ、抵抗、論理ゲート、ワイヤ、電気トレース等を含むことができる。さらに、刺激回路249は、電極組立体220に電気的に結合される。このようにして、刺激回路249は、比較的高い電流の流れを受け取ることができ、比較的高い電流を電極221に送り、例えば、FESを脚20に提供することができる。幾つかの実施形態では、デジタル回路245は、信号を刺激回路249に送信するように構成することができ、信号は、例えば、刺激回路249の出力を制御することができる。例えば、刺激回路249は、デジタル回路245から信号を受信するか、又は受信しないことに基づいて、刺激回路249を第1の構成と第2の構成とで切り換えるに当たり動作可能であることができる構成要素、プロセッサ、論理ゲート等を含むことができる。例として、第1の構成には、電流の流れ(すなわち、比較的高い電流)を高電圧回路244から受信すると、刺激回路249が、比較的高い電流の流れを電極組立体220に転送を行わない、伝送を行わない、且つ/又は何らかの方法による提供を行わない開回路等を関連付けることができる。逆に、刺激回路249は、信号(例えば、比較的低い電圧の電流信号)をデジタル回路245から受信することができ、この信号は、刺激回路を第2の構成に切り換えるに当たり動作可能であることができ、第2の構成には閉回路等を関連付けることができる。したがって、第2の構成であるとき、電流の流れを高電圧回路244から受信すると、閉じられた刺激回路249は、比較的高い電流の流れを電極組立体220に伝送を行い、転送を行い、且つ/又は何らかの方法による提供を行うことができる。したがって、電極組立体220は、FESを脚20の筋神経系の部分に提供することができる(電極221を介して)。
【0056】
上述したように、幾つかの場合、システム200は、障害のある脚20を有する患者の歩行調整に使用することができる。より具体的には、システム200は、下垂足を患っている患者の脚20の機能を強化するのに使用することができる。そのような場合、患者は、装具205を障害のある脚20に結合するように、装具205を操作することができる。例えば、患者は、装具205を障害のある脚20の膝蓋骨21に隣接して位置決めすることができ、
図4を参照して上述したように、フレーム210の結合部214を第1の構成から第2の構成に遷移させて、装具205を脚20に脱着可能に結合することができる。装具205の配置は、電極組立体220内に含まれる電極221が、腓骨神経及び/又は脛骨神経に関連付けられ、且つ/又は対応する脚20に相対する位置に配置されるようなものであることができる。したがって、電極221は、機能的電気刺激を腓骨神経に送信して、足を背屈させることができ、且つ/又は機能的電気刺激を脛骨神経に送信して、足を底屈させることができ、それにより、障害のある脚20の機能を強化して、下肢の弱さ、下肢の麻痺、及び/又は下垂足の影響を軽減する。
【0057】
フレーム210が内部構造211及び結合部214介して、障害のある脚20に相対して所望の位置に保持された状態で、患者は、歩行を開始することができる。歩行中、センサ230は、歩行事象に関連付けられた1組の特徴(上述した特徴等)を検知するように且つ/又は検出するように構成することができ、特徴に関連付けられた信号を電気刺激器240に送信することができる。例えば、幾つかの実施形態では、センサ230は、障害のある脚20の足に装着された靴に結合し、且つ/又は靴内に配置することができ、少なくとも部分的に圧力変化に基づいて、「踵離地」事象に関連付けられた歩行事象を検知するように且つ/又は検出するように構成することができる。次に、センサ230は、例えば、保護された無線通信チャネルを介して信号を電気刺激器240に送信することができる。
【0058】
他の実施形態では、センサ230は、電気刺激器240及び/又はフレーム210の少なくとも部分と同じ場所に配置することができる。したがって、センサ230は、センサ230の加速度、傾斜、相対位置、及び/又は移動に少なくとも部分的に基づいて、「踵離地」事象を検知するように且つ/又は検出するように構成することができる。このようにして、センサ230は、有線信号伝送に関連付けられた通信チャネルを介して信号を電気刺激器240に送信することができる。更に他の実施形態では、電気刺激器240は、信号を複数のセンサ230から受信することができ、複数のセンサ230は、患者の脚に沿った異なるセグメントで歩行事象に関連付けられた特徴を検知するように且つ/又は検出するように構成することができる。例えば、電気刺激器240は、有線信号伝送に関連付けられた第1の通信チャネルを介して、同じ場所に配置されたセンサ230から信号を受信することができ、例えば、Bluetooth(登録商標)等の無線信号伝送に関連付けられた第2の通信チャネルを介して、物理的に別個のセンサ230から信号を受信することができる。
【0059】
このようにして、電気刺激器240の通信デバイス248は、信号をセンサ230から受信することができ、信号をプロセッサ247に転送し、且つ/又は受信した信号を表す信号を何らかの方法で送信することができる。プロセッサ248は、受信すると、少なくとも部分的に、メモリ246に記憶された情報及びセンサ230から送信された信号に基づいて、参照を特定し、且つ/又は1つ又は複数のシステムパラメータを計算することができる。幾つかの場合、プロセッサ247は、例えば、電源243に比較的高い電流を生成させ、高電圧回路244に沿って刺激回路249に送らせることができる1つ又は複数のプロセス、機能、モジュール等を実行することができる。加えて、略並列したプロセスで、プロセッサ247は、比較的低い電圧電流信号を刺激回路249に送信することができ、刺激回路249は、例えば、刺激回路249を閉状態にすることができる。したがって、比較的高い電流が電極組立体220の電極221に送られ、電極組立体220は次に、FESを腓骨神経に提供し、それにより、実質的に踵離地事象時(例えば、センサ230が、上述したように踵離地事象を検出した直後)に、足の背屈を生じさせる。その結果、患者の足は脚に向かって屈曲し、患者の歩行の部分を強化する。
【0060】
幾つかの場合、センサ230は、例えば、「踵接地」事象(すなわち、患者が歩いている表面に踵が接触する歩行中のポイント)等の第2の歩行事象に関連付けられた特徴を検知し、且つ/又は検出することができる。上述したように、センサ230は、特徴に関連付けられた信号を電気刺激器240に送信することができ、受信されると、プロセッサ247は、信号を電源243に送信して、高電圧回路244への比較的高電流の流れを終了させることができる。加えて、略並列するプロセスにおいて、プロセッサ247は、比較的低い電圧の電流信号を刺激回路249に送信することができ、この信号は、例えば、刺激回路249を開回路状態等にすることができる。したがって、電流はもはや、腓骨神経と電気的に接触する電極221に転送されず、それにより、関連付けられた筋肉を弛緩させることができ、それにより、足は脚から離れる方向に動くことになる。このようにして、腓骨神経に提供されるFESは、患者の歩行を促進することができる。
【0061】
他の場合、プロセッサ247は、高電圧回路244への比較的高い電流の流れを止めるために、電源243に信号を送信する必要がない。例えば、そのような場合、刺激回路249は、刺激回路249と電極組立体240の様々な部分との間に複数の電気回路を定義することができる。このようにして、プロセッサ247は、信号を刺激回路249に送信することができ、信号は、腓骨神経に関連付けられた電気回路を開くに当たり動作可能であり、それにより、腓骨神経に提供されるFESを終了させるとともに、例えば、脛骨神経に関連付けられた異なる電気回路を閉じるに当たり動作可能であることができる。したがって、比較的高い電流が、脛骨神経と電気的に通信する1つ又は複数の電極221に電気的に結合された、ここでは閉じられた電気回路に沿って流れることができる。したがって、電極221は、FESを脛骨神経に提供することができ、それにより、実質的に踵接地事象時に足を底屈させる(上述したように)。より具体的には、腓骨神経へのFESの終了は、筋神経系の部分を弛緩させ、背屈を弛緩させ、それと略同時に、脛骨神経に提供されるFESは、足を底屈させる。その結果、足は脚から離れる方に屈曲し、患者の歩行を強化する。
【0062】
幾つかの実施形態では、デジタル回路245のメモリ246は、FESに関連付けられた設定パラメータを少なくとも部分的に定義する情報を記憶することができる。例えば、幾つかの実施形態では、メモリ246は、FESに関連付けられた電圧及び/又は電流レベル、センサ230に関連付けられた感度、センサ230から受信される情報に基づいて実行される活動のリポジトリ、患者の皮膚感覚、並びに/或いは任意の他の適する情報及び/又は論理に関連付けられた情報を記憶することができる。したがって、電気刺激器240は、患者に一意に関連付けることができる1組の特徴を用いて、FESを障害のある脚20に提供するように構成することができる。幾つかの場合、患者及び/又は医療関係者は、電気刺激器240を操作して、障害のある脚20に提供されるFESに関連付けられた1つ又は複数のパラメータ及び/又は特徴を変更することができる。例えば、
図2〜
図8に示されていないが、幾つかの実施形態では、電気刺激器240は、例えば、ディスプレイ等の出力デバイスを含むことができる。幾つかの場合、ディスプレイは、例えば、ユーザインターフェースを患者及び/又は医療関係者に提供して、電気刺激器240をモニタし、変更し、且つ/又は何らかの方法で制御することができる。
【0063】
電気刺激器240は、FESを、例えば患者の筋神経系の第1の部分に提供し、信号をセンサ230から受信すると、筋神経系の第1の部分へのFESを終了し、FESを、例えば、筋神経系の第2の部分に提供するものとして上述されたが、他の実施形態では、電気刺激器240は、FESを筋神経系の第1の部分及び第2の部分に略同時に、及び/又は相補的なプロセスで提供するように構成することができる。さらに、プロセッサ247は、筋神経系の1つ又は複数の部分への電流の流れを選択的に調整することに関連付けられた1つ又は複数のプロセス、機能、及び/又はモジュールを行い、且つ/又は実行するように構成することができる。例えば、幾つかの実施形態では、電気刺激器240は、FESを腓骨神経の部分に提供するように構成することができ、それにより、障害のある脚で足を背屈させることができる。少なくとも部分的にセンサ230から受信される信号に基づいて、プロセッサ247は、例えば、腓骨神経の部分に提供されるFESの電圧を低減することができ、それにより、足の背屈を低減する1つ又は複数のプロセス及び/又は機能を実行することができる。略並列及び/又は同時のプロセスにおいて、プロセッサ247は、回路(例えば、刺激回路249内)等を閉じて、FESを筋神経系の第2の部分(例えば、腓骨神経の第2の部分及び/又は脛骨神経の部分)に提供することができる1つ又は複数の機能を実行することができ、それにより、足の底屈を生じさせることができる。幾つかの場合、底屈を生じさせるために提供されるFESに関連付けられた電圧は、背屈を生じさせるために提供されるFESの電圧の低減と略同時に、及び/又は反比例プロセスで増大させることができる。このようにして、電気刺激器240のプロセッサ247は、例えば、刺激回路249を通る電流の流れを向け、逸らし、且つ/又は何らかの方法で制御して、電流の少なくとも部分を電極組立体220に選択的に提供するように構成することができる。
【0064】
幾つかの実施形態では、電極組立体220は、足の外転又は内転に関連付けられた筋神経系の部分と電気的に通信する1つ又は複数の電極を含むことができる。そのような実施形態では、センサ(例えば、センサ230)は、障害のある脚の足の外転又は内転に関連付けられた特徴を検知し、且つ/又は特定することができ、特徴に関連付けられた信号を電気刺激器240に送信することができる。このようにして、プロセッサ247は、所望量のFESが、外転及び内転を制御する筋神経系の部分(例えば、腓骨神経の浅部等)に提供されるように、刺激回路249を通る電流の流れを向け、逸らし、且つ/又は何らかの方法で制御することに関連付けられた1つ又は複数の機能、プロセス、モジュール等を行うか、又は実行するように構成することができる。
【0065】
幾つかの実施形態では、電極組立体220は1組の電極を含むことができ、各電極は、筋神経系の異なる部分と電気的に通信する。さらに、電極組立体220は、各電極が電気刺激器240の異なる電気通信チャネルと電気的に通信するように、電気刺激器240に電気的に結合することができる。このようにして、1組の電極は、例えば、障害のある四肢に印加される刺激のエリアを画定し、且つ/又は制限することができる。上述したように、プロセッサ247は、少なくとも部分的に、センサ230(又は複数のセンサ)から受信される信号に基づいて、略同時のプロセスで各電極に提供される電圧の増減に関連付けられた1組の命令(例えば、メモリ246に記憶される)を実行するように構成することができる。したがって、電気刺激器240は、1組の電極に提供されて、背屈、底屈、外転、内転等の量を常時制御(例えば、歩行中)させ、例えば、歩行中、障害のある四肢及び/又は患者の安定性を増大させる電圧を向け、操縦し、逸らし、且つ/又は何らかの方法で制御する(すなわち、増減)することができる。
【0066】
図8に示されるように、幾つかの実施形態では、電気刺激器240は、1つ又は複数の制御デバイス260及び260’と通信することができる。制御デバイス260は、ユーザ(例えば、患者及び/又は医療関係者)にインターフェースを提供して、FESに関連付けられた1つ又は複数の特徴及び/又はパラメータを操作することができる任意の適する電子デバイスであることができる。例えば、幾つかの実施形態では、制御デバイス260は、例えば、電気刺激器240の制御に関連付けられた命令セットを走らせ、且つ/又は実行するように操作することができるスマートフォン等であることができる。同様に、制御デバイス260’は、電気刺激器240の制御に関連付けられた命令セットを走らせ、且つ/又は実行するように操作することができるパーソナルコンピュータ(PC)、ラップトップ、タブレットPC、サーバデバイス、ワークステーション等であることができる。幾つかの場合、制御デバイス260は、通信デバイス248を介して電気刺激器240と通信することができる。
図8では、1つ又は複数の制御デバイスと通信するように示されているが、他の実施形態では、電気刺激器240は、例えば、電気刺激器に対して制御デバイスとして機能できるようにすることができる任意の適するハードウェア及び/又はソフトウェアを含むことができる。例えば、幾つかの実施形態では、電気刺激器240は、電気刺激器240の少なくとも部分の制御するためにユーザが操作することができるユーザインターフェース等を含むことができる。
【0067】
幾つかの場合、電気刺激器240は、任意の数の電子デバイスと通信するように構成することができる。例えば、幾つかの実施形態では、電気刺激器240は、制御デバイス260及び260’、物理的に別個のセンサ230、並びに第2の装具205’の電気刺激器240’と電気的に通信することができる。そのような実施形態では、電気刺激器240及び/又は通信デバイス248は、例えば、一意の通信チャネルを介して電子デバイスと通信するように構成することができる。したがって、制御デバイス260及び260’、物理的に別個のセンサ230、並びに装具205及び205’は集合的に、例えば、患者の歩行等を強化することができるFESを患者に提供することができる。より具体的には、幾つかの実施形態では、装具205’は、例えば、装具205を装着している患者の大腿部(すなわち、障害のある脚の大腿部)の周囲に配置されるように構成することができる。例えば、装具205’の電極(図示せず)は、例えばハムストリング及び/又は大腿四頭筋に関連付けられた筋神経系の1つ又は複数の部分と電気的に通信することができる。幾つかの実施形態では、装具205’は、2011年2月7日に出願された「Adjustable Orthosis for Electrical Stimulation of a Limb」という名称の米国特許出願第13/022149号に記載されるデバイスと略同様又は同じであることができ、この米国特許出願は参照により本明細書に援用される。したがって、電気刺激器240は、電気刺激器240’と通信して、FESを患者の障害のある四肢の略全体に提供するように構成することができる。さらに、幾つかの実施形態では、電気刺激器240’は、電気刺激器240と略同様又は同じであることができ、したがって、センサ230’と電気的に直接通信する(例えば、有線又は無線接続を介して)ことができる。換言すれば、センサ230’は、歩行事象に関連付けられた信号を装具205の電気刺激器240及び装具205の電気刺激器240’に送信するように構成することができる。
【0068】
幾つかの実施形態では、電気刺激器240は、例えば、
図8に示されるように、対側脚の部分の周囲に配置される装具205’’の電気刺激器240’’と電気的に通信することができる。例えば、幾つかの場合、患者は、両脚に物理的な障害を有し得る(等しい障害又は片脚がより大きなレベルの障害を有する)。そのような場合、患者は、装具205を第1の脚に装着することができ(上述したように)、装具205’’を第2の脚(すなわち、対側脚)に装着することができる。したがって、装具205の電気刺激器240及び装具205’’の電気刺激器240’’は、互いと、センサ230’と、制御デバイス260及び/又は260’、並びに/或いは装具205’の電気刺激器240’と通信するように構成することができる。
図8に示されていないが、幾つかの実施形態では、電気刺激器240は、患者の筋神経系の任意の適する部分と電気的に通信するFES装具と電気的に通信することができる。例えば、幾つかの実施形態では、装具205の電気刺激器240は、障害のある腕等の部分の周囲に配置される装具の電気刺激器と電気的に通信することができる。
【0069】
図9は、実施形態による歩行調整のためにFES装具を使用する方法1000を示すフローチャートである。FES装具は、本明細書に記載される装具100及び/又は200等の任意の適する神経機能代替等であることができる。したがって、装具は、フレーム、電極組立体、センサ、及び電気刺激器を含むことができ、患者の障害のある脚に結合し、且つ/又は障害のある脚の周囲に配置して、FESを脚に提供することができる。方法1000は、1001において、電気刺激器においてセンサから、歩行特徴に関連付けられた第1の信号を受信することを含む。例えば、幾つかの実施形態では、電気刺激器は、形態的及び機能的に、
図7を参照して上述した電気刺激器240と略同様であることができる。同様に、センサは、形態的及び機能的に、
図7を参照して上述したセンサ230と略同様であることができる。このようにして、センサは、例えば、歩行特徴を検知し且つ/又は検出することができる傾斜センサ、圧力センサ、加速度計、ジャイロスコープ等の1つ又は複数の検知デバイスを含むことができる。幾つかの実施形態では、歩行特徴には、例えば、障害のある脚の「踵離地」事象(例えば、患者が歩いている表面から離れて踵が持ち上げられた結果としての圧力低減及び/又は任意の他の適する特徴)等を関連付けることができる。したがって、センサは、歩行特徴を検知し且つ/又は検出することができ、第1の信号を電気刺激器に送信することができる。上述したように、幾つかの実施形態では、センサは電気刺激器に統合することができ、したがって、第1の信号は、有線信号伝送に関連付けられた通信チャネルを介して送信することができる(例えば、ワイヤトレース及び/又は信号トレースに沿って)。他の実施形態では、センサは、電気刺激器とは物理的に別個であることができ、したがって、第1の信号は、無線信号伝送(例えば、WiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等)に関連付けられた通信チャネルを介して送信することができる。
【0070】
受信されると、1002において、少なくとも部分的に、歩行特徴に関連付けられた第1の信号に基づいて、1つ又は複数のシステムパラメータが計算される。例えば、幾つかの実施形態では、電気刺激器は、少なくともメモリ及びプロセッサを含むことができる。メモリは、1つ又は複数のシステムパラメータの計算に関連付けられた1つ又は複数の機能、プロセス、モジュール等をプロセッサに行わせ、且つ/又は実行させる命令を記憶することができる。したがって、プロセッサは、第1の信号をセンサから受信し、その歩行特徴に関連付けられた1つ又は複数のシステムパラメータを計算し、且つ/又は何らかの方法で特定することができる。例として、幾つかの実施形態では、メモリは、歩行特徴のリスト及び歩行特徴に関連付けられた、プロセッサによって実行されるべきプロセス及び/又は機能のリストを含むリポジトリを含むことができ、且つ/又は記憶することができる。そのような実施形態では、プロセッサは、例えば、リポジトリに問い合わせて、センサから受信された第1の信号に関連付けられた1つ又は複数のシステムパラメータを特定することができる。他の実施形態では、電気刺激器は、リポジトリを含み、且つ/又は記憶することができる制御デバイス等と通信することができる(例えば、有線又は無線接続を介して)。例えば、幾つかの実施形態では、制御デバイスは、
図8を参照して上述した制御デバイス260と略同様であることができる。
【0071】
1003において、少なくとも部分的に1つ又は複数のシステムパラメータに基づいて、信号は、電気刺激器から電極組立体に送信されて、電極組立体に電気刺激を四肢の筋神経系の部分に提供させる。例えば、幾つかの実施形態では、FES装具は、障害のある脚の部分の周囲に配置することができ、且つ/又は障害のある脚の部分を少なくとも部分的に包むことができ、それにより、例えば、障害のある脚の腓骨神経と電気的に通信する1つ又は複数の電極と実質的に位置合わせされ、且つ/又は何らかの方法で電極を配置する。したがって、電気刺激器は、障害のある脚の筋神経系の部分に関連付けられた1組の筋肉に提供され、障害のある脚の足の背屈(すなわち、脚に向かう足首を実質的に中心とした足の旋回)を生じさせる。
【0072】
方法1000は、1004において、電気刺激器においてセンサから、歩行特徴に関連付けられた第2の信号を受信することを含む。例えば、幾つかの実施形態では、歩行特徴には、障害のある脚の「踵接地」事象(例えば、踵が表面に接触したことの結果としての圧力増大及び/又は任意の他の適する特徴)等を関連付けることができる。したがって、センサは、歩行特徴を検知及び/又は検出することができ、第2の信号を電気刺激器に送信することができる。
【0073】
1005において、歩行特徴に関連付けられた第2の信号の受信に基づいて、四肢の筋神経系の部分の電気刺激は終了する。例えば、幾つかの実施形態では、電気刺激器は、電源(例えば、刺激の電流を生成する)と電極組立体との間の電気回路を開くように構成することができる。他の実施形態では、電気刺激器は、電流が電極組立体に送信される「オン」状態から、電流が電極組立体に送信されない「オフ」状態等(例えば、スリープ、ハイバーネート、スタンバイ等)に電源を遷移させることができる。更に他の実施形態では、電気刺激器は、例えば、四肢の背屈を生じさせる第1の量から、筋神経系の部分を実質的に弛緩させる第2の量に刺激量(例えば、電極組立体に提供される電流の電圧)を調整することができる。別の言い方をすれば、電気刺激器は、四肢の筋神経系の部分に提供される刺激の強度が低減する(すなわち、電気刺激器が刺激を実質的に終了せず、刺激量を最小設定等に低減する)ように、刺激を調整することができる。その結果、例えば、腓骨神経に印加される電気刺激は終了且つ/又は調整され、それにより、腓骨神経に関連付けられた1組の筋肉を弛緩させることができる。したがって、障害のある脚の足は、足首を中心として脚から離れて旋回することができる(すなわち、底屈)。このようにして、FES装具は、障害のある脚の機能を強化して、歩行を促進することができる機能的電気刺激を提供することができる。
【0074】
上述した方法1000は、電気刺激器が第1の信号及び第2の信号をセンサから受信することを含むが、幾つかの場合、センサは、例えば、四肢の筋神経系に提供される電気刺激の1つ又は複数のパラメータの調整に関連付けられた任意の数の信号を電気刺激器に送信するように構成することができる。例として、幾つかの場合、センサは、信号を電気刺激器に送信することができ(すなわち、1003において)、電気刺激に応答して、足の背屈及び/又は内転又は外転の量を検知且つ/又は検出するように構成することができ、検知且つ/又は検出された特徴に基づいて、電気刺激の1つ又は複数のパラメータ(例えば、電極組立体の1つ又は複数の部分に提供される電圧等)の調整に関連付けられた1つ又は複数の信号を電気刺激器に送信することができる(すなわち、1004において送信される信号の前に)。
【0075】
上述した方法1000は、電気刺激器が、センサから第2の信号を受信することに基づいて電気刺激を終了且つ/又は調整することを含むが、幾つかの場合、電気刺激器は、任意の1組の信号、パラメータ、過去データ等に基づいて電気刺激を終了且つ/又は調整することができる。例えば、幾つかの場合、電気刺激器は、第2の信号をセンサから受信することができ、第2の信号に含まれ、且つまた第2の信号によって表されるデータを、例えば、前の歩行事象等の過去データと比較することができる。したがって、電気刺激器は、少なくとも部分的に、第2の信号並びに/或いは歩行事象、特徴、及び/又はパラメータに関連付けられた任意の他のデータに基づいて、筋神経の部分に提供される電気刺激を調節、終了、及び/又は調整するように構成することができる。
【0076】
図10は、実施形態による歩行調整のためにFES装具を使用する方法1100を示すフローチャートである。FES装具は、本明細書に記載される装具100及び/又は200等の任意の適する神経機能代替等であることができる。したがって、装具は、フレーム、電極組立体、センサ、及び電気刺激器を含むことができ、患者の障害のある脚に結合し、且つ/又は障害のある脚の周囲に配置して、FESを脚に提供することができる。方法1100は、1101において、電気刺激器において制御デバイスから、第1の通信チャネルを介してシステムパラメータに関連付けられた第1の信号を受信することを含む。制御デバイスは、例えば、本明細書に記載される制御デバイス160、260、及び/又は260’等の任意の適するデバイスであることができる。第1の通信チャネルには、ネットワークを介する無線通信を関連付けることができる。例えば、電気刺激器は、
図7の通信デバイス248等の通信デバイスを含むことができ、通信デバイスは、1つ又は複数の電子デバイスと通信することができる。ネットワーク及び通信チャネルはそれぞれ、本明細書に記載される等の任意の適するネットワーク及び通信チャネルであることができる。例として、幾つかの実施形態では、ネットワークは、個人エリアネットワーク(PAN)であることができ、通信チャネルにはBluetooth(登録商標)を関連付けることができる。
【0077】
幾つかの実施形態では、システムパラメータには、例えば、FES装具の初期化を関連付けることができる。例えば、幾つかの実施形態では、患者は、FES治療を最初に受けることができ、したがって、FES装具のシステムパラメータ及び/又は設定は、患者に対して適宜定義されていないことがある。したがって、医療提供者は、制御デバイス(例えば、スマートフォン、PC、タブレット等)を操作して、システム特徴の初期セット及び/又は患者に対して一意に確立されるFES装具の第2の較正パラメータを定義することができる。幾つかの場合、第1の通信チャネルにはネットワークを介した無線通信が関連付けられ、医療関係者は、制御デバイスを操作して、略遠隔的に(例えば、FES装具とは物理的に別個の場所において)システムパラメータを定義することができる。例として、医療関係者は、医療設備にいることができ、制御デバイスを操作して、システムパラメータを定義することができ、例えば、LAN及びインターネットを介して第1の信号を家(又は医療施設以外の任意の他の場所)にいる患者が装着しているFES装具に送信することができる。第1の信号を受信すると、1102において、システムパラメータの確認に関連付けられた第2の信号が、電気刺激器から制御デバイスに送信される。幾つかの実施形態では、第2の信号は、第1の信号を参照して説明した方法と同様にして送信することができる。
【0078】
電気刺激器は、1103において、第1の通信チャネルとは異なる第2の通信チャネルを介して、センサからの第3の信号を受信する。センサは、形態的及び機能的に、
図7を参照して上述したセンサ230と略同様であることができる。このようにして、センサは、例えば、歩行特徴を検知且つ/又は検出することができる傾斜センサ、圧力センサ、加速度計、ジャイロスコープ等の1つ又は複数の検知デバイスを含むことができる。幾つかの実施形態では、歩行特徴には、例えば、障害のある脚の「踵離地」事象(例えば、患者が歩いている表面から離れて踵が持ち上げられることの結果としての圧力低減及び/又は任意の他の適する特徴)等を関連付けることができる。他の実施形態では、歩行特徴には任意の適する歩行事象を関連付けることができる。
【0079】
1104において、少なくとも部分的にシステムパラメータ及び歩行特徴に基づいて、第4の信号が、電気刺激器から電極組立体に送信されて、電極組立体に電気刺激を四肢(例えば、障害のある脚)の筋神経系の部分に提供させる。例えば、幾つかの実施形態では、FES装具は、障害のある脚の部分の周囲に配置することができ、且つ/又は障害のある脚の部分を少なくとも部分的に包むことができ、それにより、例えば、障害のある脚の腓骨神経と電気的に通信する電極組立体に含まれる1つ又は複数の電極と実質的に位置合わせされ、且つ/又は何らかの方法で電極を配置する。したがって、電気刺激は、障害のある脚の筋神経系の部分に関連付けられた1組の筋肉に提供され、障害のある脚の足の背屈(すなわち、実質的に足首を中心とした脚に向かう足の旋回)を生じさせる。したがって、FES装具を使用して、障害のある脚の四肢機能を強化して、例えば、下垂足等の下肢麻痺の影響を軽減することができる。
【0080】
実施形態及び方法は、機能的電気刺激を、例えば、下垂足である患者の障害のある脚に提供するものとして上述されたが、他の実施形態では、実施形態及び方法を使用して、任意の適する四肢又は体の他の部分の機能を強化することができる。例として、幾つかの実施形態では、FES装具は、フレーム、電極組立体、センサ、及び電気刺激器を含むことができ、患者の手等の機能を強化するように構成することができる。幾つかの場合、そのようなFES装具のセンサは、手の機能に関連付けられた1つ又は複数の特徴を検知し、且つ/又は検出するように構成することができ、1つ又は複数の特徴に関連付けられた信号を電気刺激器に送信することができる(上述した方法と同様にして)。したがって、電気刺激器は、電極組立体内に含まれる1つ又は複数の電極を通して送信することができる電流を生成することができ、それにより、FESを手の機能に関連付けられた1つ又は複数の神経に提供する。
【0081】
実施形態及び方法は、FES装具に物理的に結合され、患者の体の外面に隣接して配置される電極組立体を含むものとして上述されたが、他の実施形態では、FES装具は、少なくとも部分的に患者の体の部分内に配置することができる電極組立体を含むか、且つ/又は何らかの方法で結合することができる。例えば、幾つかの実施形態では、FES装具は、患者の体内に配置された電極を含む電極組立体に動作可能に結合することができる。幾つかの実施形態では、電極組立体の少なくとも部分は、例えば、電極を腓骨神経、脛骨神経、及び/又は患者の筋神経系の任意の他の適する部分に隣接し、且つ/又は電気的に通信して配置されるように、体内に配置することができる。幾つかの実施形態では、電極組立体は、体外に配置される電気デバイスと電気的に通信する体内に配置された電極を配置するように構成された1つ又は複数の外部コネクタを含むことができる。他の実施形態では、電極組立体は、そのようなコネクタを含む必要がなく、例えば、誘導結合等を介して電流の流れを伝送することができる。
【0082】
実施形態及び方法は、FES装具に統合することができ、且つ/又は体の実質的に外部の構造(例えば、靴、装具等)に結合することができるセンサを含むものとして上述されたが、他の実施形態では、FES装具は、患者の体内に配置された1つ又は複数のセンサを含むか、且つ/又は何らかの方法で当該センサと通信することができる。例えば、幾つかの実施形態では、比較的小型のセンサを患者の足、足首、下肢、上肢、及び/又は体の任意の他の適する部分に実質的に移植することができる。
【0083】
様々な実施形態を上述したが、それらが限定ではなく単なる例として提示されたことを理解されたい。概略図及び/又は上述した実施形態が、特定の向き又は位置で配置される特定の構成要素を示す場合、構成要素の配置は変更し得る。実施形態が特に示され説明されたが、形態及び詳細の様々な変更を行い得ることが理解されよう。様々な実施形態が、特定の特徴及び/又は構成要素の組合せを有するものとして説明されたが、上述した任意の実施形態からの任意の特徴及び/又は構成要素の組合せを有する他の実施形態も可能である。
【0084】
上述した方法及び/又は事象が、特定の順序で生じる特定の事象及び/又は手順を示す場合、特定の事象及び/又は手順の順序は変更し得る。さらに、事象のうちの特定の事象は、可能な場合、並列プロセスで同時に実行してもよく、上述したように順次実行してもよい。
【0085】
本明細書に記載される幾つかの実施形態は、様々なコンピュータ実施動作を実行する命令又はコンピュータコードを有する非一時的コンピュータ可読媒体(非一時的プロセッサ可読媒体と呼ぶこともできる)を用いるコンピュータ記憶製品に関する。コンピュータ可読媒体(又はプロセッサ可読媒体)は、それ自体一時的に伝搬する信号(例えば、空間又はケーブル等の伝送媒体上で情報を搬送する伝搬電磁波)を含まないという意味で非一時的である。媒体及びコンピュータコード(コードと呼ぶこともできる)は、特定の1つ又は複数の目的で設計され構築されたものであり得る。非一時的コンピュータ可読媒体の例としては、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気テープ等の磁気記憶媒体;コンパクトディスク/デジタルビデオディスク(CD/DVD)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD−ROM)、及びホログラフィックデバイス等の光学記憶媒体;光ディスク等の磁気光学記憶媒体;搬送波信号処理モジュール;並びに特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、読み取り専用メモリ(ROM)、及びランダムアクセスメモリ(RAM)デバイス等のプログラムコードを記憶し実行するように特に構成されたハードウェアデバイスが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書に記載される他の実施形態は、例えば、本明細書で考察される命令及び/又はコンピュータコードを含むことができるコンピュータプログラム製品に関する。
【0086】
本明細書に記載される幾つかの実施形態及び/又は方法は、ソフトウェア(ハードウェアで実行される)、ハードウェア、又はそれらの組合せによって実行することができる。ハードウェアモジュールは、例えば、汎用プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及び/又は特定用途向け集積回路(ASIC)を含み得る。ソフトウェアモジュール(ハードウェアで実行される)は、C、C++、Java(登録商標)、Ruby、Visual Basic(商標)、及び/又は他のオブジェクト指向、手続き型、又は他のプログラミング言語及び開発ツールを含め、様々なソフトウェア言語(例えば、コンピュータコード)で表現することができる。コンピュータコードの例としては、マイクロコード又はマイクロ命令、コンパイラによって生成される等の機械命令、ウェブサービスの生成に使用されるコード、及びインタプリタを使用するコンピュータによって実行される高水準命令を含むファイルが挙げられるが、これらに限定されない。コンピュータコードの更なる例としては、制御信号、暗号化コード、及び圧縮コードが挙げられるが、これらに限定されない。