特許第6563935号(P6563935)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6563935カーテン速度検出デバイスを備えた高速ロールアップドア
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6563935
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】カーテン速度検出デバイスを備えた高速ロールアップドア
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/68 20060101AFI20190808BHJP
   E06B 9/58 20060101ALI20190808BHJP
   E05F 15/665 20150101ALI20190808BHJP
【FI】
   E06B9/68 A
   E06B9/58 A
   E05F15/665
【請求項の数】14
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-547844(P2016-547844)
(86)(22)【出願日】2015年2月10日
(65)【公表番号】特表2017-508086(P2017-508086A)
(43)【公表日】2017年3月23日
(86)【国際出願番号】EP2015052764
(87)【国際公開番号】WO2015121256
(87)【国際公開日】20150820
【審査請求日】2018年1月11日
(31)【優先権主張番号】1450154-8
(32)【優先日】2014年2月12日
(33)【優先権主張国】SE
(73)【特許権者】
【識別番号】516216070
【氏名又は名称】アッサ・アブロイ・エントランス・システムズ・アーベー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】マウロ・ロレンツァーニ
(72)【発明者】
【氏名】アルマンド・ヴェッキ
【審査官】 秋山 斉昭
(56)【参考文献】
【文献】 欧州特許出願公開第2441911(EP,A1)
【文献】 特開昭61−294080(JP,A)
【文献】 特開2001−140559(JP,A)
【文献】 特開昭58−222284(JP,A)
【文献】 特開平6−33674(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/56 − 9/92
E05F 15/00 −15/79
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口(20)を閉鎖するための高速ロールアップドアであって、前記高速ロールアップドアは、
(a)カーテン(1)であって、長手方向に沿って延在する二つの対向しかつ平行な側方縁部と、この側方縁部をつなぐ二つの対向端縁部と、を有し、前記カーテンは、二つの前記側方縁部のそれぞれと平行にかつそれに隣接して延在する連続的なビード(3b)を備え、前記連続的なビード(3b)が保持される、カーテン(1)と、
(b)前記カーテンの前記側方縁部の前記連続的なビード(3b)と相互作用し、前記側方縁部を保持し、そして前記カーテンが回転アクスルX1の周囲に巻き付けられあるいは巻き戻されているときにそれらを案内するよう構成された一対の長尺な案内レール(4)と、
を具備し、
前記カーテンは、同じジオメトリーであって、かつ、前記カーテンの前記連続的なビード(3b)の少なくとも一つに隣接しかつそれと平行なラインに沿って均等に割り当てられた複数のウィンドウ(8)を備え、かつ、
前記高速ロールアップドアはさらに、前記回転アクスルX1の周囲に前記カーテンを巻き付け、そして巻き戻す間、固定点前方の前記ウィンドウ(8)の通過の時間系列を検出しかつモニターし、これによって前記案内レール(4)に沿った前記カーテンの瞬間並進速度を特定するための速度デバイス(10)を備える、高速ロールアップドア。
【請求項2】
前記ウィンドウ(8)は、3ないし30mmの長手方向におけるサイズを有する、請求項1に記載の高速ロールアップドア。
【請求項3】
前記ウィンドウ(8)は、二つのラインに沿って割り当てられ、それぞれのものは、前記カーテンの対応する連続的なビード(3b)に隣接すると共にそれに対して平行である、請求項1または請求項2に記載の高速ロールアップドア。
【請求項4】
前記カーテンは二つの側方ストリップ(3)によって支持された中央部分(1c)を備え、前記二つの側方ストリップ(3)のそれぞれは前記連続的なビード(3b)を備えた自由縁部を有すると共に前記カーテンの前記側方縁部を形成し、前記ウィンドウ(8)は、前記二つの側方ストリップ(3)の少なくとも一方に配置される請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の高速ロールアップドア。
【請求項5】
前記側方ストリップ(3)は、溶着、接着、縫合またはその組み合わせによって、前記カーテンの前記中央部分に対して結合される請求項4に記載の高速ロールアップドア。
【請求項6】
前記カーテンは、このカーテンの厚みによって互いに隔てられた第1の主面および第2の主面を備え、かつ、前記速度デバイス(10)は、
(a)前記ウィンドウ(8)の前記ラインのレベルにおいてかつ対応する案内レール(4)に隣接して前記カーテン(1)の前記第1の主面に面するウェーブエミッター(10a)であって、前記ウェーブエミッターは前記カーテンに向ってウェーブを放射することが可能であり、前記ウェーブは、前記ウィンドウ(8)のみを通過して前記カーテンによって形成される平面を越えて進行することが許容されると共に、二つの隣接するウィンドウ(8)を隔てる物質(3m)によって保持すなわち吸収されるかあるいは反射される、ウェーブエミッター(10a)と、
(b)それが、少なくとも一度、ウィンドウ(8)を横切った前記ウェーブエミッター(10a)によって放射されたウェーブを受信する度に、中央処理ユニット(CPU)に信号を送信できるウェーブレセプター(10c)と、
を備える、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の高速ロールアップドア。
【請求項7】
前記ウェーブエミッター(10a)および前記ウェーブレセプター(10c)は前記カーテンの前記第1の主面に面して配置され、かつ、前記速度デバイス(10)はさらに、前記カーテンの前記第2の主面に面して配置されると共に、前記ウィンドウ(8)を横切った後にウィンドウの前記ラインに向って、かつ、ウィンドウ(8)を横切った後に前記ウェーブレセプター(10c)へと、前記ウェーブエミッター(10a)によって放射されるウェーブを偏向させることができるウェーブガイド(10b)を備える、請求項6に記載の高速ロールアップドア。
【請求項8】
前記ウェーブエミッター(10a)は前記カーテンの前記第1の主面に面して配置され、かつ、前記ウェーブレセプター(10c)は、前記カーテンの前記第2の主面に面すると共に前記ウェーブレセプター(10c)に面して配置される、請求項6に記載の高速ロールアップドア。
【請求項9】
前記速度デバイス(10)は、その前方を通過させられるウィンドウの数をカウントすることによって、前記カーテン(1)の瞬間的な位置を特定することができる、請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の高速ロールアップドア。
【請求項10】
特に前記時間系列が所定の範囲から低下した場合に、前記速度デバイス(10)によって検出された前記ウィンドウ(8)の通過の時間系列に応じて、前記カーテンの所定の動作を引き起こすことが可能な中央処理ユニット(CPU)をさらに備え、前記中央処理ユニット(CPUは以下の機能、すなわち前記カーテンの動作の停止、前記カーテンの巻き上げ、光学的あるいは音響的アラームの起動の一つ以上を実行させることができる、請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の高速ロールアップドア。
【請求項11】
前記連続的なビードが前記案内レールから引き抜かれた場合に、対応する前記案内レール(4)内に、前記カーテンの側方縁部の前記連続的なビード(3b)を自動的に再挿入するためのシステムを備える、請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の高速ロールアップドア。
【請求項12】
前記カーテン(1)は、各側方縁部の全長と平行に延在するリッジおよび谷によって形成されたコルゲート部分を備え、このコルゲート部分の二つの隣接するリッジは、静止時、静止距離d0だけ離間させられており、前記コルゲート部分の二つの隣接するリッジを隔てる距離は、前記カーテンの表面に対して実質的に垂直に加えられる圧力が作用した時に増大し、かつ、この力が解放された時に実質的にその静止距離d0へと戻る、請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の高速ロールアップドア。
【請求項13】
請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載の高速ロールアップドアにおいて使用するのに適したカーテン(1)を製造するための方法であって、前記方法は、
(a)カーテン(1)の中央部分(1c)を提供するステップであって、前記中央部分(1c)はフレキシブルでありかつ二つの平行な側方縁部を備える、ステップと、
(b)第1および第2の自由縁部を備えると共に、前記第1の自由縁部と平行に延在する連続的なビード(3b)ならびに前記第2の自由縁部に隣接して配置された平坦な結合部分(3p)が設けられた側方ストリップ(3)を押し出すステップと、
(c)前記連続的なビード(3b)に対して平行に延在するラインに沿って前記側方ストリップ(3)に対して、同じジオメトリーの一連の等距離ウィンドウを打ち抜き形成するステップと、
(d)前記側方ストリップ(3)の前記平坦な結合部分(3p)を前記カーテンの前記中央部分(1c)の両方の側方縁部に対して結合するステップ(3w)と、
を具備する方法。
【請求項14】
側方ストリップ(3)を前記カーテンの前記中央部分(1c)の両方の側方縁部に対して結合するステップ(3w)は、溶着、接着、縫合またはその組み合わせによって実施される、請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、巻き取りアクスルの周りへのその巻き取りおよび巻き戻し中にカーテンを案内するための案内レールに結合される側方縁部を有するカーテンを備えた高速ロールアップドアに関するものである。特に、それは、カーテンの瞬間的な速度および位置を検出するためのデバイスを備えた、そうしたロールアップドアに関する。
【背景技術】
【0002】
ベイを閉鎖し、部屋を分離し、あるいはスイミングプールを覆うための数多くのタイプの閉鎖システムが存在する。高速ロールアップドアは、高速で巻き取りアクスルの周りに巻き付けられるかあるいは巻き戻されるのに適したフレキシブルなカーテンを備えており、極めて短時間で大きな寸法の開口を開放および閉鎖することを可能とする。それらは、倉庫、ワークショップ、ショップ、研究室などにおいて、二つの部屋間の、あるいは部屋と外部との間の開口を閉鎖するために特に適している。構造的安定性を確保するために、そうしたカーテンの横方向縁部は、開口の側方縁部を形成する側壁に固定された案内レールに対して結合される。カーテンの側方縁部は、巻き取りおよび巻き戻し中、案内レールに沿って自由にスライドできるが、その対応する案内レールからカーテンの縁部を分離させるのに十分な大きさの予想外の引き抜き力FPOにさらされない限りレールによって保持される。例えば、カーテンの側方縁部はビードを備え、ビードがレールに沿って自由に移動できるように対応するガイドレールに沿って延びるスリットを経て挿入されてもよいが、予め決められた引き抜き力FPOにさらされない限りスリットを経て引き抜くことはできない。ビードは連続的であっても、あるいはジッパーにおける歯のようなものを形成するように不連続であってもよい(例えば、特許文献1および2参照)。いくつかのドアは、レール内に戻るように引き出されたカーテン縁部を自動的に押しやるための手段を備える。そうした再挿入システムは、例えば特許文献1に開示されている。
【0003】
ロールアップドアは、風(それらが屋外から屋内を分離する場合)、堆積する雨および雪(カーテンが垂直に保持されない場合)、運行中のビークルとの衝突、カーテンの閉鎖軌道内に置かれた静的障害物といった数多くの外的侵襲に対してさらされることがある。そうしたロールアップドアはかなり大きな寸法を有することがあるので、例えば風によってカーテンの一方の側に加えられる適度な圧力でさえ、カーテンの側方縁部に、そして側方縁部と案内レールとの間の結合に伝達される大きな力を発生させることがある。最良の場合でも、カーテンの側方縁部と案内レールとの間の摩擦が結果として生じることがあり、これはカーテンの巻き取りおよび巻き戻し速度を阻害し、摩耗速度を増大させる。最悪の場合、そうした力はカーテンの適切な閉鎖を防止することがある。カーテンの下端縁部が案内レールに沿って前進するのが実質的に妨害されるかあるいは完全阻止されるや否や巻き戻しドラムの回転を制御するモーターが停止させられない場合、深刻な損傷がドアに発生する可能性がある。したがって、深刻な被害からロールアップドアを保護するために、カーテンの瞬間的な速度を制御し、閉鎖シーケンスの異常を特定することが重要である。
【0004】
特許文献3は、障害物がゲートの閉鎖軌道に検出された場合にゲートの閉鎖を停止するようにプログラムされた物体検出機構を開示している。物体検出手段は、一方の案内レールから他方へ横断する光線のパターンによって二つの案内レール間に含まれる開口の領域のスキャニングを可能にする光リフレクターと共に、光エミッター―および光レセプターを備える。そうしたシステムは、カーテンの軌道内の障害物の検出のためにのみ有用であり、例えば強い風のために側方縁部が対応するガイドレールから引き抜かれるといった、ロールアップドアのその他の誤動作を検出するためには向いていない。
【0005】
特許文献4において、上記システムと同じタイプの光バリアが障害物を検知する。光バリアはまた、それがある光バリアから次のものへと移動するときカーテンの下端縁部の前進をモニターする。カーテンの下端縁部の位置の精細モニタリングのために、光線の密なネットワークが「バリア」を形成するために必要とされるが、これはデバイスのコストを増大させる。
【0006】
特許文献5は、上述したように、対応するガイドレール内でカーテンの側方縁部を保持するために使用されるジッパーを形成する不連続なビードの通過速度をモニターする光学式検出システムを備えたカーテンの瞬間的な速度および位置をモニターするためのシステムを開示している。当該システムは、その側方縁部においてファスナー歯のレベルでカーテンの一方の主面を向く光エミッターと、放射された光線が二つの隣接する歯を隔てるスペースを通ってカーテンを横切る度にCPUに信号を送信する光レセプターとを備える。このようなシステムは、不連続なビードを形成する歯が完全な状態である限り非常に効率的である。摩耗および使用によって、歯は変形することがあり、あるいは倒れることがあり、この結果、二つの隣接する歯の間のスペースはもはや一定ではなくなり、実際には存在しないカーテンに関する問題の存在の誤った解釈をもたらす。実際、その側方縁部に不連続なビードを備えたカーテンは、いくつかの歯が欠けた場合でも、極めて上首尾に機能し続けることができる。だが、速度検出器は機能できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際公開第2008/155292号パンフレット
【特許文献2】国際公開第9220895号パンフレット
【特許文献3】国際公開第2009/090097号パンフレット
【特許文献4】独国特許出願公開第102005003794号明細書
【特許文献5】欧州特許第2441911号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、ロールアップドアシステムのカーテンの瞬間的な位置および速度をモニターするための耐久性があり、信頼性が高く、そしてコスト効率に優れた解決策が必要とされている。本発明は、そうした問題に対する解決策を提案する。本発明のこのおよびその他の利点は以下でさらに詳しく説明する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は独立請求項において規定される。好ましい実施形態は従属請求項において規定される。特に本発明は、開口を閉鎖するための高速ロールアップドアに関し、当該ロールアップドアは、
(a)カーテンであって、長手方向に沿って延在する二つの対向しかつ平行な側方縁部と、この側方縁部をつなぐ二つの対向端縁部とを有し、カーテンは、二つの側方縁部のそれぞれと平行にかつそれに隣接して延在する連続的なビードを備え、連続的なビードが保持される、カーテンと、
(b)カーテンの側方縁部の連続的なビードと相互作用し、側方縁部を保持し、そしてカーテンが回転アクスルX1の周囲に巻き付けられあるいは巻き戻されているときにそれらを案内するよう構成された一対の長尺な案内レールと、を具備し、
カーテンは、同じジオメトリーであって、かつ、カーテンの連続的なビードの少なくとも一つに隣接しかつそれと平行なラインに沿って、好ましくは、それぞれのものがカーテンの対応する連続的なビードに隣接しかつそれと平行な二つのラインに沿って、均等に割り当てられた複数のウィンドウを備え、かつ、ロールアップドアはさらに、回転アクスルX1の周囲にカーテンを巻き付け、そして巻き戻す間、固定点前方のウィンドウの通過の時間系列を検出しかつモニターし、これによって案内レールに沿ったカーテンの瞬間並進速度を特定するための速度デバイスを備えることを特徴とする。
【0010】
「長手方向」との表現は、本明細書では、2つの平行な案内レールによって規定される方向を意味する。「横方向」との表現は、長手方向に対して直交しかつその静止状態で(すなわちカーテンが案内レール内で保持された連続的なビードを含む平面を形成するとき)カーテンによって規定される平面内に含まれる方向を意味する。カーテンの両方の端縁部は、好ましくは、横方向に沿って延在する。
【0011】
ウィンドウは、好ましくは、小さな寸法であり、例えば、3ないし30mmの、好ましくは5ないし20mmの、さらに好ましくは7ないし12mmの、長手方向におけるサイズである。二つの隣接するウィンドウ間の距離は、5ないし50mm、好ましくは7ないし30mm、さらに好ましくは10ないし20mmであってもよい。ウィンドウが互いに5mmよりも近い場合には、ストリップの変形が生じる可能性がある。それらが50mmよりも広く離れて存在する場合には、速度測定の精度は、速度デバイス前方のウィンドウの2回の通過の間により長い間隔によって相応に低下するであろう。
【0012】
製造およびコストの観点から、カーテンが二つの側方ストリップによって支持された中央部分を備え、二つの側方ストリップのそれぞれは連続的なビードを備えた自由縁部を有すると共にカーテンの側方縁部を形成し、ウィンドウは、二つの側方ストリップの少なくとも一方に、好ましくは両方に配置されるならば有利である。側方ストリップは、好ましくは、溶着、接着、縫合またはその組み合わせによってカーテンの中央部分に対して結合される。
【0013】
好ましい実施形態では、速度デバイスは、
(a)ウィンドウのラインのレベルにおいてかつ対応する案内レールに隣接してカーテンの第1の主面に面するウェーブエミッターであって、当該ウェーブエミッターはカーテンに向ってウェーブを放射することが可能であり、ウェーブは、カーテンのみを通過してカーテンによって形成される平面を越えて進行することが許容されると共に、二つの隣接するウィンドウを隔てる物質によって保持すなわち吸収されるかあるいは反射される、ウェーブエミッターと、
(b)それが少なくとも一度ウィンドウを横切ったウェーブエミッターによって放射されたウェーブを受信する度に、中央処理ユニットに信号を送信できるウェーブレセプターと、を備える。
【0014】
放射されたウェーブは、好ましくは、紫外光、光学的光または赤外光、より好ましくは赤外光である。速度デバイスは、その前方を通過したウィンドウの数をカウントすることによって、カーテンの瞬間的な速度を、そして好ましくはまたその瞬間的な位置を特定することができる。
【0015】
カーテンは、このカーテンの厚みによって互いに隔てられた第1の主面および第2の主面を備える。ある実施形態では、ウェーブエミッターおよびウェーブレセプターはカーテンの第1の主面に面して配置できる。速度デバイスはさらに、カーテンの第2の主面に面して配置されると共にウィンドウを横切った後にウィンドウのラインに向ってかつウィンドウを横切った後にウェーブレセプターへと、ウェーブエミッターによって放射されるウェーブを偏向させることができるウェーブガイドを備える。
【0016】
代替的に、ウェーブエミッターはカーテンの第1の主面に面して配置することができ、そしてウェーブレセプターは、ウェーブエミッターと対向して、カーテンの第2の主面に面して配置することができる。
【0017】
本発明に係る高速ロールアップドアはさらに、速度デバイスによって検出されたウィンドウの通過の時間系列に応じて、カーテンの所定の動作を引き起こすことが可能な中央処理ユニット(CPU)を備えることができる。例えば、時間系列が「通常の範囲」と見なされる所定の範囲から低下した場合に、CPUは、以下の機能、すなわちカーテンの動作の停止、カーテンの巻き上げ、光学的あるいは音響的アラームの起動の一つ以上を実行させることができる。時間系列が通常の範囲から低下するや否やカーテンが少なくとも停止させられることが最も好ましい。
【0018】
本発明に係る高速ロールアップドアはさらに、連続的なビードが、案内レールから引き抜かれた後に、対応する案内レール内に、カーテンの側方縁部の連続的なビードを自動的に再挿入するためのシステムを備えることが有利である。ロールアップドアが、各側方縁部の全長と平行に延在するリッジおよび谷によって形成されたコルゲート部分を備え、このコルゲート部分の二つの隣接するリッジは、静止時、静止距離d0だけ離間させられており、コルゲート部分の二つの隣接するリッジを隔てる距離は、カーテンの表面に対して実質的に垂直に加えられる圧力Pが作用した時に増大し、かつ、この力が解放された時に実質的にその静止距離d0へと戻るならばさらに有利である。そうしたコルゲート部分は、カーテンの表面に加えられる圧力によって生じる張力がカーテンの両方の側方縁部の長さに沿って均等に分配されることを可能とし、これによって張力がカーテンの一箇所に実質的に集中するのが防止される。
【0019】
本発明はさらに上述した高速ロールアップドアにおいて使用するのに適したカーテンを製造するための方法に関し、当該方法は、
(a)カーテンの中央部分を提供するステップであって、中央部分はフレキシブルでありかつ二つの平行な側方縁部を備える、ステップと、
(b)第1および第2の自由縁部を備えると共に、第1の自由縁部と平行に延在する連続的なビードならびに第2の自由縁部に隣接して配置された平坦な結合部分が設けられた側方ストリップを押し出すステップと、
(c)連続的なビードに対して平行に延在するラインに沿って側方ストリップに対して、同じジオメトリーの一連の等距離ウィンドウを打ち抜き形成するステップと、
(d)上述した側方ストリップの平坦な結合部分をカーテンの中央部分の両方の側方縁部に対して結合するステップ(これは好ましくは溶着、接着、縫合またはその組み合わせによって実施される)と、を具備する。
【0020】
本発明の本質のより完全な理解のために、添付図面と併せて以下の詳細な説明を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明に係るロールアップドアの概略図であり、(a)は正面図、(b)は上部断面図である。
図2】本発明に係る速度検出デバイスを備えたカーテンの側方縁部の二つの実施形態の分解状態での一部斜視図である。
図3】速度検出デバイスの一例を備えたカーテンの側方縁部の側方断面図である。
図4】速度検出デバイスの一例を備えた案内レール内で保持されたカーテンの側方縁部の上部断面図である。
図5】案内レール内で保持されると共に、力Fを加えた際に伸長することができるコルゲート部が設けられたカーテンの側方縁部の上部断面図である。
図6】本発明に係るカーテンを製造するための方法ステップを示す図であり、(a)はウィンドウの打ち抜き成形を伴う側方ストリップの押し出しを示し、(b)は溶着、接着および/または縫合によるカーテンの中央部分への側方ストリップの結合を示している。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1(a)に示すように、本発明に係る高速ロールアップドアは、数メートルの高さおよび数メートル幅を備えた大寸法のものとすることができる開口(20)を閉鎖するのに有用である。ロールアップドアは、長手方向に沿って延在する二つの対向しかつ平行な側方縁部と、カーテンの二つの側方縁部をつなぐ二つの対向端縁部とを有するカーテン(1)を備える。好ましくは、二つの端縁部は長手方向に対して直交する横方向に沿って延在する。好ましい実施形態では、カーテンはしたがって長方形の形状を有するが、製造公差によっては、端縁部が平行ではないことがあり得る。カーテン(1)はフレキシブルであり、アクスルX1の周囲に巻回することができる。小さな慣性を有する軽量なフレキシブルカーテンを使用することにより、開口の開閉は0.7m/s以上のオーダーの高速で行うことができる。カーテンの動作は、概して、カーテンを巻き取るかあるいは巻き戻すために、アクスルX1を回転させるモーター(5)によって制御される。カーテンは、概して、ドラム(2)を形成するために、アクスルX1の周囲に巻回されるが、アクスルはまた、単に所与の角度だけカーテンの向きを変化させるために使用されてもよい。以下においては、ドラム(2)の実施形態を説明するが、この教示はいずれの実施形態にも適用できる。
【0023】
案内レール(4)は、図4および図5に示されるようなプロファイル(11)といった、当業者には周知の適切な固定手段によって、開口(20)の二つの両側(30)において、互いに平行に取り付けられる。案内レール(4)は、一方で、滑らかなシワのない表面をもたらすために横方向に一定の張力を加えるためにカーテン(1)の側方縁部を保持するために、そして他方で、それがアクスルX1の周囲に巻き付けられるかあるいは巻き戻されているときにカーテンの側方縁部を案内するのに適している。図4および図5に示すように、案内レール(4)は、好ましくは、カーテンに面すると共にウイングによって各側において部分的に閉鎖されたスリット形状の開口を有するCプロファイルを備える。Cプロファイルは概して金属製であるので、可能性のある鋭利な金属エッジとの直接的な接触からカーテンの側方縁部を保護し、これによって磨耗速度を低下させるために、案内レール内でポリマーインサート(4p)を使用することが有利である。カーテン(1)の各側方縁部に隣接して、あるいは当該側方縁部に、Cプロファイルによって形成された空間内で自由にスライドできるが引き抜き力Fpoに達しない限り案内レールのスリット形状開口を経て引き抜くことができない連続的なビードが設けられる。引き抜き力Fpoの大きさは、初期張力でカーテンの側方縁部が案内レールから引き抜かれるのを防止するために十分なほど大きく、しかしながらカーテンが破れたりあるいは案内レールが損傷したりするのを防止するために十分なほど小さなものであるべきである。こうした案内レールは当該分野で公知であり、例えばWO2008/155292等において説明されている。当該文献はまた、案内レールから外れた後にカーテンの側方縁部の自動的な再挿入を可能にする自動再挿入デバイスを開示している。そうしたデバイスは、もちろん、本発明において有利に実施することができる。WO2008/155292の開示は、この参照によって本明細書中に組み込まれる。当該技術分野において公知のその他の案内レール/側方縁部結合手段は、(a)カーテンの側方縁部の保持ならびに(b)案内レールに沿った自由なスライドの両方をそれが可能とする限り、本発明において代替的に使用可能であることは明白である。
【0024】
図1(a)、図2および図6に示すように、カーテンは、当該カーテンの少なくとも一つの、好ましくは両方の側方縁部に対して平行でかつそれに隣接するラインに沿って均等に割り当てられた同じジオメトリーのウィンドウ(8)の少なくとも一つの、好ましくは二つの列を備える。ウィンドウ(8)は、本明細書では、カーテンの一方の主面を、カーテンの厚さだけ第1の主面から離間させられたカーテンの第2の主面と流体連通させる、閉じた周囲の貫通孔として規定される。ウィンドウは全て同じジオメトリーを有する。それとは別に、ウィンドウの実際のジオメトリーに特に制限は存在しない。だが、実用的な観点から、それらは、好ましくは、長手方向に沿って延在する対向する縁部の第1の対と、横方向に沿って延在する対向する縁部の第2の対とを備えた、好ましくは長方形(または正方形)である。例えば円形ジオメトリーのウィンドウの場合にはそうであろうように、縁部の第2の対の縁部のレベルが横方向における案内レール内の連続的なビードの位置に依存しないので、このジオメトリーは好ましい。図2(a)および図2(b)に示すように、ウィンドウ(8)はカーテンの自由縁部と連続的なビード(3b)との間に配置することができ(図2(b)参照)、あるいは連続的なビード(3b)によってカーテンの自由縁部から離間させることができる。後者の実施形態では、連続的なビード(3b)がカーテンの実際の自由縁部を形成することが好ましい。
【0025】
ウィンドウジオメトリーに関係なく、長方形または正方形のウィンドウが好ましいが、ウィンドウ(8)は、好ましくは、3ないし30mmの、好ましくは5ないし20mmの、より好ましくは7ないし12mmの長手方向におけるサイズを有する。二つの隣接するウィンドウを隔てる(最短)距離は、好ましくは、5ないし50mm、好ましくは7ないし30mm、より好ましくは10ないし20mmである。二つの隣接するウィンドウを隔てる距離が小さければ小さいほど、そして長手方向においてウィンドウが小さければ小さいほど、カーテンの瞬時的な位置および速度のモニタリングがより精細になる。二つの隣接するウィンドウ間の距離が小さすぎると、ストリップの変形を生じる可能性がある。当業者は、好ましくは、ドアの特定の形態に応じて、機械的強さおよび測定精度の両方の要件を満たすためにウィンドウおよびウィンドウ配列の寸法を決定することができる。
【0026】
本発明に基づく閉じた周囲によって画定されるウィンドウ(8)の使用は、カーテンの速度および位置の検出のための基準として、EP2441911で使用されるようなジッパーの歯に対して利点を有する。なぜなら、ジッパーの歯とは異なり、そうしたウィンドウは長い使用時間にわたって、その形状を維持するからである。実際、ジッパーの歯は、特にカーテンが案内レールから引き出され、その後、その中に再挿入される場合には、使用時に厳しい摩耗条件にさらされ、したがって変形し、あるいは破損することさえある。さらに、そうしたジッパーの歯はリボン上への射出成形によって製造されるが、これは、実質的に、カーテンのコストを増大させる。
【0027】
本発明のロールアップドアはさらに、回転アクスルX1の周囲にカーテンを巻き付け、そして巻き戻す間、固定点前のウィンドウ(8)の通過の時間系列を検出しかつモニターするための速度デバイス(10)を備える。そうした時間系列から、案内レール(4)に沿ったカーテンの瞬間的な移動速度を容易に特定することができる。カーテンは、カーテンの厚みによって互いに離間させられた第1の主面および第2の主面を備える。
【0028】
図1ないし図4に示すように、速度デバイス(10)は以下のものを備える。
(a)ウィンドウ(8)のラインのレベルにおいてかつ対応する案内レール(4)に隣接してカーテン(1)の第1の主面に面するウェーブエミッター(10a)。当該ウェーブエミッターはカーテンに向ってウェーブを放射することが可能であり、ウェーブは、ウィンドウ(8)のみを通過してカーテンによって形成される平面を越えて進行することが許容されると共に、二つの隣接するウィンドウ(8)を隔てる物質(3m)によって保持すなわち吸収されるかあるいは反射される。
(b)それが少なくとも一度ウィンドウ(8)を横切ったウェーブエミッターによって放射されたウェーブを受信する度に、中央処理ユニット(CPU)に信号を送信できるウェーブレセプター(10c)
【0029】
放射されるウェーブは、好ましくは、紫外光、光学的(可視)光または赤外光である。放射されるウェーブは、より好ましくは、赤外光である。
【0030】
図1ないし図3に示す第1実施形態では、速度デバイスはEP2441911に記載されたタイプのものであるが、その内容はこの参照により本明細書中に組み込まれる。特に、ウェーブエミッター(10a)およびウェーブレセプター(10c)はいずれも、カーテンの第1の主面に面して配置される。速度デバイス(10)はさらに、カーテンの第2の主面に面して配置されると共に、ウィンドウ(8)を横切った後にウィンドウのラインに向かって、そしてウィンドウ(8)を横切った後にウェーブレセプター(10c)まで、ウェーブエミッター(10a)によって放射されたウェーブを偏向させることができるウェーブガイド(10b)を備える。図2および図3に示すように、ウェーブエミッター(10a)によって放射されたウェーブは、それがウェーブレセプター(10c)に到達する前に、二回、カーテンと交差しなければならない。これはウェーブ偏向器(10b)を使用することによって達成されるが、これは、好ましくは、放射されるウェーブに対して透明な材料から形成され、光ファイバーのような全内部反射の原理に基づいている。ウェーブレセプター(10c)からのウェーブエミッター(10a)を隔てる距離は、もちろん、長手方向に沿って整列させられたウィンドウ(8)の周期に関して較正されなければならない。そうしたタイプの速度検出器を使用することの利点は、測定が、ウェーブエミッタ(10a)とウェーブレセプター(10c)との間の距離に応じてカーテンの軌跡の一部を特徴付けるという事実に基づいており、以下で説明する第2実施形態の場合にように点対点ではない。
【0031】
図4に示される第2実施形態では、ウェーブエミッター(10a)はカーテンの第1の主面に面して配置され、かつ、ウェーブレセプター(10c)は、カーテンの第2の主面に面してかつウェーブエミッター(10a)に面して配置される。上述したように、この実施形態は、カーテンの軌跡の単一の点を特徴付ける。一方、それは設置するのがより簡単である。使用される速度検出器(10)のタイプにかかわらず、本発明に係る高速ロールアップドアは、側方縁部当たり一つ以上の速度検出器を備えることができる。これは、例えば長手方向に特に大きな寸法のドアに関して興味深い。
【0032】
ドアが閉鎖されているときにウィンドウ(8)による通風を回避するために、ウィンドウは案内レール(4)によってカバーされることが好ましい。これはまた、外部侵襲からウィンドウを保護し、これによって長時間にわたってその完全性を維持するという利点を有する。速度検出器(10)のさまざまな要素は、したがって案内レール上に直接固定することができるが、これは、もちろん、放射されかつ任意選択で偏向させられるウェーブをウィンドウ(8)を経て伝搬させるか、あるいは二つの隣接するウィンドウを隔てる物質(3m)に衝突させるために、孔(4w)を備えている必要がある(図3および図4参照)。図2(a)および図2(b)は、ウィンドウ(8)を案内レールで覆うことができる方法の二つの実施形態を示している。図2(a)において、カーテンの自由縁部は連続的なビードによって形成され、かつ、ウィンドウ(8)は当該ビードと平行に整列させられる。案内レール(4)は、上述したようにレール内で連続的なビード(3b)を保持するためのC字形部分を含み、そして、ウィンドウ(8)を覆うように、カーテンの側方部分に対して交差するように延在する平坦部分によって延長されている。この実施形態では、ウィンドウは、カーテンの面に作用する圧力によって生じるカーテンの側方縁部に加えられる張力にさらされる。これは、それらが、引き抜き力Fpo以下の力が加えられたときに変形したり裂けたりしない程度に十分に機械的に安定でなければならないことを意味する。図2(b)および図4に大まかに示す代替実施形態では、ウィンドウ(8)は連続的なビード(3b)とカーテンの自由縁部との間に整列させられる。この実施形態は先のものに対して二つの主要な利点を有する。第一に、ウィンドウ(8)は通風がそれを通過できないように外部からより良く保護され、そして第二に、連続的なビード(3b)によって案内レール内で保持されるカーテンに対して張力が生じたときウィンドウ(8)は力にさらされない。
【0033】
速度検出器(10)は中央処理ユニット(CPU)に接続される。ウェーブレセプター(10c)は、好ましくは、少なくとも一度ウィンドウを横切った後、ウェーブエミッタ(10a)によって放射されたウェーブがそれにヒットするたびに、CPUに電気信号を送ることができるフォトダイオードである。CPUは、ウェーブがウェーブレセプター(10c)にヒットするたびに、ウェーブレセプター(10c)によって送信される信号を記録し、そしてヒットの時間系列を測定することによってカーテンの瞬時的な閉/開速度を算出することができる。ヒットの、あるいは速度デバイス(10)の前を通過するウィンドウの数をカウントすることにより、CPUはまた、カーテンの瞬間的な位置を特定することができる。それは、カーテンが閉じられたときにカウンターをゼロに設定し、かつ、カーテンが開閉されているときに速度検出器(10)の前を通過するウィンドウの数をカウントすれば十分である。
【0034】
CPUはまた、速度デバイス(10)によって検出されたウィンドウ(8)の通過の時間系列に応じて、カーテンの所定の動作を生じるようにプログラムすることができる。具体的には、カーテンが障害物に当たるか、あるいは側方縁部が案内レール(4)から引き抜かれた場合、ウィンドウは速度検出器の前を通過するのを停止し、あるいは不規則な速度でそうするであろう。CPUにより測定された時間系列が所定の範囲から外れた場合、CPUは一つ以上の緊急動作を実施させることができる。特に、第1の緊急動作は、カーテン動作させるモーター(5)を停止することである。この措置は、カーテンを強制的に動作させることによる損傷が生じ得ないことを保証する。第2の緊急動作はカーテンを巻き上げることであってもよい。カーテンの回収は潜在的な障害物の分離を可能にし、そして自動再挿入システムを備えたロールアップドアのために、それは、案内レール(4)から引き抜かれてしまったであろう連続的なビード(3b)の再挿入を可能とする。最後に、CPUは、ユーザーの注意を引くために、光学的あるいは音響的アラームを起動させることができる。連続的なビードが案内レールから引き抜かれた場合に、対応する案内レール(4)内へのカーテンの側方縁部の連続的なビード(3b)の自動的な再挿入のために、本発明のロールアップドアがWO2008/155292に開示されたタイプのシステムを含むことが好ましい。
【0035】
図5に示す好ましい実施形態において、カーテンは、その側方縁部に近接して、各側方縁部の全長と平行に延在するリッジおよび谷によって形成されたコルゲート部分(3a)を備える。静止状態L0において、コルゲート部分の二つの隣接するリッジは静止距離d0だけ離間させられている(図5(a)参照)。カーテンの側方縁部に力Fを加えると、コルゲート部分の二つの隣接するリッジを隔てる距離は伸長距離d1まで増大し、伸長状態L1に達するように弾性部分がΔLだけ伸長することを可能とする(図5(b)参照)。力Fを解放したとき、二つの隣接するリッジ間の距離は実質的にその静止距離d0へと復帰し、この結果、弾性部分はその静止状態L0へと復帰する。コルゲーションの波頂‐谷幅は、好ましくは、7ないし9mmであり、かつ、二つの隣接する波頂間の静止距離d0は、好ましくは、7ないし9mmである。そうしたコルゲーション(3a)の利点は、カーテンの第1および第2の主面の一方に対して加えられた圧力によってカーテンの側方縁部で生じる力を両方の側方縁部の全長に沿って均等に分配することができ、これによって適度な圧力によってさえカーテンまたは案内レールを損傷させ得る応力集中の局所的ピークが回避されるということである。
【0036】
製造の観点から、カーテンが二つの側方ストリップ(3)によって支持された中央部分(1c)を備えることが特に好ましい。各側方ストリップ(3)は、カーテンの側方縁部を形成するのに適した第1の自由縁部と、以下で説明するようにカーテンの中央部分(1c)に結合されるのに適した第2の自由縁部とを有する。各ストリップはまた、当該ストリップの第1の縁部に対して平行に延在する連続的なビード(3b)を備える。それは、図2(a)に示すように、上記第1の自由縁部を形成でき、あるいは図2(a)および図6に示すように、上記第1の自由縁部に隣接して配置できる(図1(b)に示すカーテンの右側および左側もまた比較のこと)。ウィンドウ(8)は、上記二つの側方ストリップ(3)の少なくとも一方の上に、好ましくは両方の上に配置される。カーテンの中央部分(1c)は、良好な機械的安定性および風雨等の流体に対する不透過性をもたらす、PVC、ポリウレタン、シリコーン等のポリマーを含浸させたポリエステルまたはアラミド繊維の織物といった、そうした目的のために伝統的に使用されるいかなる材料から形成されてもよい。側方ストリップ(3)は、好ましくは押し出しにより別々に製造され、そして溶着、接着、縫合またはその組み合わせのいずれかによってカーテンの中央部分(1c)のいずれかの側に対して、その位置において結合されてもよい。そうした形態は、図6に示しかつ以下で説明する本発明に係るロールアップドアに適したカーテンの高度に自動化された安価な製造を可能にする。
【0037】
側方ストリップ(3)はポリマーから形成でき、かつ、第1の自由縁部と、第2の自由縁部と、第1の自由縁部と平行に延在する連続的なビード(3b)と、第2の自由縁部に隣接すると共にカーテンの中央部分(1c)にストリップ(3)を結合するために好適な平坦部分(3p)を形成するダイによる押し出しによって製造される(図6(a)参照)。ストリップは、ポリウレタン(TPU)、熱可塑性エラストマー(TPE)等のポリマーから形成できる。ウィンドウ(8)は押し出し段階の間にインラインで形成できる。例えば、図6(a)に示すように、パンチングピンを備えたローラー(41a)およびカウンターローラー(41b)の形状の機械パンチャーを、ストリップが十分に冷却された後に、ウィンドウを打ち抜き形成するために使用することができる。代替的に、垂直パンチャーは、二つの隣接するウィンドウを隔てる距離を決定する所与の周波数で垂直に上下に往復動することができる。ストリップ(3)がコルゲート部分(3a)を備える場合、それは、技術的な困難を伴わずに、適切な押し出しダイを用いて形成することができる。ウィンドウ(8)が図2(a)に示すように連続的なビード(3b)によってカーテンの自由縁部から分離させられる場合、ウィンドウを含むストリップの部分(3)は、速度および位置測定がバイアスされないよう、カーテンに加えられる外力によって引き起こされるウィンドウ(8)の重大な変形を抑えるために機械的に十分に安定でなければならない。
【0038】
上述しかつ図6(a)に示すように製造されたストリップ(3)は、所望の寸法にカットされたカーテンの中央部分(1c)の二つの対向する側方縁部に結合される。図6(b)に示すように、ストリップ(3)と中央部分(1c)との間の結合は、ストリップの平坦部分(3p)およびカーテンの中央部分の側方縁部に隣接する部分を重ね合せ、両者間に結合部(3w)を形成することによって形成できる。ストリップ(3)およびカーテンの中央部分(1c)の両方が熱可塑性材料を含む場合、結合部(3w)は、有利なことには、溶着によって形成できる。その他の接着剤を代わりに使用することができる。代替的にあるいは付随的に、縫合は、溶着または接着ラインを補強するために、単独であるいは組み合わせて使用される、好ましく信頼性の高い結合手段である。
【0039】
本発明の高速ロールアップドアは、したがって、EP2441911で説明されたようなカーテンの速度および位置特定の全ての利点を提供するが、ウィンドウ(8)が著しく安定しておりかつジッパー型の不連続なビードよりも非常に僅かな応力にしかさらされないために長期的な信頼性が大幅に向上しており、そして歯の製造のために高価な射出成形ツールを必要とせずに完全自動プロセスにて上述したようにカーテンを製造できるのでコストが著しく低減されている。本発明に係るロールアップドアの設置は、したがって、速度デバイス(10)の追加的な取り付けを伴うものの、従来のロールアップドアの状況と全く同じである。速度デバイス(10)は、カーテンがウィンドウ(8)を含むように変更されるならば、既に使用中の従来型ロールアップドアの状態に対して付加することができる。
【符号の説明】
【0040】
1 カーテン
1c 中央部分
2 ドラム
3 側方ストリップ
3a コルゲート部分(コルゲーション)
3b ビード
3m 物質
3p 平坦部分(結合部分)
3w 結合部
4 案内レール
4p ポリマーインサート
4w 孔
5 モーター
8 ウィンドウ
10 速度デバイス(速度検出器)
10a ウェーブエミッター
10b ウェーブガイド(ウェーブ偏向器)
10c ウェーブレセプター
11 プロファイル
20 開口
30 両側
41a ローラー
41b カウンターローラー
図1(a)】
図1(b)】
図2(a)】
図2(b)】
図3
図4
図5
図6(a)】
図6(b)】