(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6563936
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】クラウドに基づく仮想オーケストレーターのための方法、システム、およびコンピュータ読取可能な媒体
(51)【国際特許分類】
H04L 12/70 20130101AFI20190808BHJP
H04L 12/717 20130101ALI20190808BHJP
【FI】
H04L12/70 D
H04L12/717
【請求項の数】17
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-548703(P2016-548703)
(86)(22)【出願日】2015年1月21日
(65)【公表番号】特表2017-507572(P2017-507572A)
(43)【公表日】2017年3月16日
(86)【国際出願番号】US2015012250
(87)【国際公開番号】WO2015116449
(87)【国際公開日】20150806
【審査請求日】2017年8月7日
(31)【優先権主張番号】14/166,790
(32)【優先日】2014年1月28日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502303739
【氏名又は名称】オラクル・インターナショナル・コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マクマリー,サム・エリック
【審査官】
大石 博見
(56)【参考文献】
【文献】
特開2013−239913(JP,A)
【文献】
特表2015−512162(JP,A)
【文献】
国際公開第2013/118690(WO,A1)
【文献】
国際公開第2013/063330(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/70
H04L 12/717
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想オーケストレーターと情報集信機とを備えるシステムによって実行される、ネットワーク仮想化を管理するための方法であって、
ハードウェアプロセッサを含み、通信ネットワーク内の仮想ネットワークを管理するための仮想オーケストレーターにおいて、
仮想化関連情報を収集して分析するための情報集信機、および通信ネットワークのノード以外のソースの少なくとも一方から仮想化関連データを受信するステップと、
前記受信された仮想化関連データに基づいて新しいネットワーク仮想化オペレーションを決定するステップと、
前記ネットワーク仮想化オペレーションを実行するステップとを含み、
前記情報集信機において、
前記受信された仮想化関連情報から、通信ネットワークの過負荷を示す特性パターンを検出することと、
前記検出された特性パターンに基づいて、前記通信ネットワークの過負荷を補償するためのネットワーク仮想化オペレーションを決定することとを含み、
仮想化関連データを受信するステップは、前記通信ネットワークの過負荷を補償するために取るべき行動を助言するデータを、前記情報集信機から受信することを含む、方法。
【請求項2】
前記実行すべきネットワーク仮想化オペレーションを決定するステップは、前記受信されたデータを分析して、ルールに基づいて実行されるネットワーク仮想化オペレーションを特定するルールエンジンを用いることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ネットワーク仮想化オペレーションを決定するステップは、
ネットワーク仮想化オペレーションルールを与えるためのルールデータベース、ネットワークトポロジ情報を与えるためのトポロジデータベース、およびネットワーク状態情報を保持するための状態データベースのうち少なくとも1つからの情報を用いることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記仮想化関連データを受信するステップは、仮想化関連データを受信するためのインターフェースモージュールを介して情報集信機からデータを受信することを含む、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記仮想化関連データを受信するステップは、情報集信機から処理された仮想化関連情報を受信することを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記処理された仮想化関連データを受信するステップは、前記処理された仮想化関連情報をフィルタリングすること、前記処理された仮想化関連情報にアルゴリズムを適用すること、および前記処理された仮想化関連情報から特定パターンを検出することのうち、少なくとも1つを行なうことによって処理された情報を受信することを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記仮想化関連データを受信するステップは、システムパフォーマンス指標、クラウド管理情報、および外部ネットワーク情報のうち、少なくとも1つを受信することを含む、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記ネットワーク仮想化オペレーションを実行するステップは、ネットワークコンポーネントに対して少なくとも1つの追加のネットワークリソースを割り当てること、およびネットワークコンポーネントから少なくとも1つのネットワークリソースを削除することのうちいずれかを含む、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
ネットワーク仮想化を管理するためのシステムであって、
ハードウェアを含み、通信ネットワーク内の仮想ネットワークを管理するための仮想オーケストレーター(VO)を備え、
前記VOは、仮想化関連データを受信するためのネットワークインターフェースを含み、
前記受信された情報に基づいて新しいネットワーク仮想化オペレーションを決定するため、および前記ネットワーク仮想化オペレーションを実行するための仮想化エンジンをさらに備え、
前記受信された情報は、仮想化関連情報を収集して分析するための情報集信機から受信された情報、および通信ネットワークのノード以外のソースから受信された情報のうち少なくとも一方の情報を含み、
前記情報集信機は、
前記受信された仮想化関連情報から、通信ネットワークの過負荷を示す特性パターンを検出し、
前記検出された特性パターンに基づいて、前記通信ネットワークの過負荷を補償するためのネットワーク仮想化オペレーションを決定するように構成されており、
前記仮想化関連データを受信することは、前記通信ネットワークの過負荷を補償するために取るべき行動を助言するデータを、前記情報集信機から受信することを含む、システム。
【請求項10】
前記仮想化エンジンは、前記受信された情報を分析して、ルールに基づいて実行されるネットワーク仮想化オペレーションを特定するルールエンジンを含む、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記仮想オーケストレーターは、ネットワーク仮想化オペレーションルールを与えるためのルールデータベース、ネットワークトポロジ情報を与えるためのトポロジデータベース、およびネットワーク状態情報を保持するための状態データベースのうち、少なくとも1つをさらに含む、請求項9または10に記載のシステム。
【請求項12】
前記仮想オーケストレーターは、情報集信機から仮想化関連データを受信するように構成されたインターフェースモージュールを含む、請求項9〜11のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項13】
仮想化関連情報を収集して分析し、処理された仮想化関連データを前記仮想オーケストレーターに供給するための情報集信機をさらに備える、請求項9〜12のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項14】
前記仮想化関連情報を分析することは、前記仮想化関連情報をフィルタリングすること、前記仮想化関連情報にアルゴリズムを適用すること、および前記仮想化関連情報から特定パターンを検出することのうち少なくとも1つを含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記受信された情報は、システムパフォーマンス指標、クラウド管理情報、および前記通信ネットワークの外部のソースからの情報のうち、少なくとも1つの情報を含む、請求項9〜14のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項16】
前記ネットワーク仮想化オペレーションは、ネットワークコンポーネントに対して少なくとも1つの追加のネットワークリソースを割り当てること、およびネットワークコンポーネントから少なくとも1つのネットワークリソースを削除することのうちいずれかを含む、請求項9〜15のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項17】
請求項1〜8のいずれかに記載の方法をコンピュータに実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権
本出願は、2014年1月28日に出願された米国特許出願第14/166,790号の利益を主張するものであり、該出願は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本明細書に記載される主題は、ネットワーク仮想化を管理するための方法およびシステムに関する。より具体的には、本明細書に記載される主題は、クラウドに基づく通信ネットワークの仮想オーケストレーターのための方法、システム、およびコンピュータ読取可能な媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
クラウドネットワークは、インターネットのような通信リンクを介して接続される多数のコンピュータを含み得る。クラウドネットワークに接続される多くのコンピュータ上でプログラムを実行する能力は、一般的にクラウドコンピューティングと呼ばれる。クラウドコンピューティングは、コンバージド・インフラストラクチャおよび共有サービスを提供することによってコストを低減でき、ユーザが自社のコアビジネスに集中することを促進する。クラウドコンピューティングのための主な実現技術は、仮想化である。仮想化は、物理的なインフラストラクチャを抽象化してソフトウェアコンポーネントとして利用できるようする。それを行なうことにより、仮想化は、単にネットワーク演算のスピードを向上させてインフラストラクチャの利用率を増加させるだけでなく、スケーラビリティも改善する。各仮想サーバは、クライアントのニーズを満たすちょうど十分な計算力と記憶容量とを有することで取りかかることができるが、そのニーズが増大する場合、より多くの計算力および容量は、サーバに割り当てることができるか、もし必要ならば低下できる。ネットワークトラフィックデータおよび/またはCPU使用率のような仮想化関連情報は、ネットワークリソースの再分配の要求を示し得る。オペレータが手動で周囲のネットワークコンポーネントを動かすためにグラフィックユーザインターフェイスを介してクラウドネットワークと相互作用し得る場所で、ネットワークリソースの再分配は半動的な方法で実行され得る。しかしながら、そのような構成は、通信ネットワークにとって非効率であって、ネットワーク処理における急激な変化に十分に対応できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、ネットワークリソースの効率的な管理のために、通信ネットワークに関する仮想化関連情報の使用および処理のための方法、システム、およびコンピュータ読み込み可能な媒体が必要とされている。より具体的には、クラウドに基づく仮想オーケストレーターが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ある局面に従うと、本明細書に記載される主題は、ネットワーク仮想化を管理するための方法を含み得る。ハードウェアプロセッサを含み、通信ネットワーク内の仮想ネットワークを管理するための仮想オーケストレーターにおいてネットワーク仮想化を管理するための方法は、仮想化関連情報を収集して分析を行なう情報集信機、および/または、通信ネットワークのノード以外のソースから仮想化関連データを受信して、受信したデータに基づいてネットワーク仮想化オペレーションを決定し、ネットワーク仮想化オペレーションを実行する。
【0006】
他の局面に従うと、本明細書に記載される主題は、ネットワーク仮想化を管理するためのシステムを含み得る。そのシステムは、ハードウェアを含み、通信ネットワーク内の仮想ネットワークを管理するための仮想オーケストレーター(VO)を備え、当該VOは、仮想化関連データを受信するためのネットワークインターフェースを含み、受信された情報に基づいてネットワーク仮想化オペレーションを決定するため、および当該ネットワーク仮想化オペレーションを実行するための仮想化エンジンをさらに備える。当該受信された情報は、仮想化関連情報を収集および分析するための情報集信機から受信された情報、および/または、通信ネットワークのノード以外のソースから受信された情報である。
【0007】
本明細書に記載される主題は、ソフトウェアと、ハードウェアおよび/またはファームウェアとの組み合わせによって実現され得る。例えば、本明細書に記載される主題は、プロセッサによって実行されるソフトウェアによって実現され得る。ある典型的な実装において、本明細書に記載される主題は、コンピュータのプロセッサによって実行されることによってコンピュータにステップを実行させる、コンピュータ実行可能な命令を格納するコンピュータ読取可能な媒体を用いて実現され得る。本明細書に記載される主題を実現するために適している典型的なコンピュータ読み込み可能な媒体は、ディスクメモリデバイス、チップメモリデバイス、プログラマラブルロジックデバイス、および特定用途向け集積回路のような非一時的なデバイスを含む。加えて、本明細書に記載される主題を実現するコンピュータ読み込み可能な媒体は、単一のデバイスまたはコンピューティングプラットフォーム上に配置されてもよいし、複数のデバイスまたはコンピューティングプラットフォーム間で分散されてもよい。
【0008】
本明細書で使用される「状態情報」は、通信ネットワークに関するネットワークトラフィックの状態、ネットワークトポロジの状態、ネットワーク仮想化ルールの状態、および/または、通信ネットワークに関するアプリケーションおよび製品の状態に関連する情報を意味する。
【0009】
本明細書で使用される「ネットワーク仮想化オペレーション」は、ネットワークリソースの仮想化に関する操作コマンドおよび/または情報を意味し、ネットワークパフォーマンス指標、クラウドネットワーク管理情報、および/または外部クラウドネットワークリソース情報のような仮想化関連情報を含む。
【0010】
本明細書に記載の好ましい主題の実施形態は、類似の参照符号が類似の部分を表す添付の図面を参照して説明されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本明細書に記載の主題のある実施形態に従う、ネットワーク仮想化を管理するためのシステムの一例を示す図である。
【
図2A】本明細書に記載の主題のある実施形態に従う、インターフェースモージュールを介して他の仮想オーケストレーターと通信するクラウドXG仮想オーケストレーターの一例を示す図である。
【
図2B】本明細書に記載の主題のある実施形態に従う、ネットワークリソースを管理するための複数の仮想オーケストレーターを利用する通信ネットワークの一例を示す図である。
【
図3】本明細書に記載の主題のある実施形態に従う、ネットワーク仮想化を管理するためのメッセージの一例を示すメッセージフロー図である。
【
図4】本明細書に記載の主題のある実施形態に従うネットワーク仮想化を管理するための例示的な方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本明細書に開示される主題に従って、システム、方法、およびコンピュータ読取可能な媒体は、ネットワーク仮想化を管理するための通信ネットワークに関する仮想化関連情報を分析するために提供される。
【0013】
いくつかの実施形態において、通信ネットワークに関する仮想化関連情報は、情報集信機によって収集され、処理され得る。情報集信機は、受信された仮想化関連情報に基づいて、処理されたネットワーク仮想化関連データを生成し得る。処理されたネットワーク仮想化関連データは、ネットワークコンポーネントに対する、少なくとも1つの追加的なネットワークリソースの割り当て、または削除に関する情報、ネットワークリソースの使用や要求の傾向を特定する情報、将来のネットワークリソースの使用や要求を予測する情報、および緊急事態の通知を与える情報を含み得る。処理された仮想化関連データは、インターフェースモージュールを介して仮想オーケストレーターに送られ得る。仮想オーケストレーターは処理された仮想化関連データをさらに分析し、ネットワークリソースを管理するために独自の仮想化オペレーションを生成し得る。例えば、仮想オーケストレーターは、受信された仮想化関連データから特徴的なパターンを探すように構成されたルールエンジンを含み、見つかったパターンに基づいてネットワークリソースを再分配する仮想化オペレーションを決定し得る。
【0014】
添付の図面に示される例は、本明細書に記載の主題の例示的な実施形態の詳細を説明するだろう。可能な限り、同じ参照番号は、同一または類似の部分を参照するために図面全体を通して使用される。
【0015】
図1は、本明細書に記載の主題のある実施形態に従う、ネットワーク仮想化を管理するための通信ネットワークについて、処理された仮想化関連データを使用するためのシステム100の一例を示す図である。
図1に示されるように、システム100は情報集信機102と通信する仮想オーケストレーター104を含み得る。例えば、仮想オーケストレーターは、通信ネットワークに関する様々なアプリケーションや製品から処理された仮想化関連データを受信して、受信された情報に基づいてネットワークの仮想化オペレーションを決定するように構成された、テケレッククラウドXG仮想オーケストレーター(VO)104であり得る。情報集信機は、通信ネットワークの内部および外部の両方から仮想化関連情報を受信して処理するように構成されたテケレックネットワーク機能仮想化(NFV)情報集信機102であり得る。NFV情報集信機102は、受信された情報に基づいてネットワーク仮想化オペレーションコマンドを決定可能であり得る。NFV情報集信機102は、テケレックオーケストレーションプラグライン120のようなオーケストレーションプラグインモジュールを介してクラウドXG仮想オーケストレーターと通信し得る。
【0016】
いくつかの実施形態において、クラウドXGVO104は、NFV情報集信機102から処理された仮想化関連データを受信し得る。例えば、NFV情報集信機102は、プラグインモジュールを介して通信ネットワークについての仮想化関連情報を受信し得る。いくつかの実施形態において、プラグインモジュールは、情報集信機102にネットワークパフォーマンス指標を与えるように構成されたポリシーアンドチャージングルールズファンクション(PCRF)プラグイン108であり得る。ネットワークパフォーマンス指標は、ネットワーク負荷、ネットワークトラフィックキューデプス、および/またはレイテンシ特性などのネットワーク要素における様々な情報を含み得る。同様に、テケレックvCloudプラグイン110のようなクラウド管理プラグインは、情報集信機102にクラウド管理情報を送信するように構成され得る。クラウド管理情報は、仮想マシンのプロセッサ負荷、および/またはネットワーク負荷や情報オーバーロードのような情報を含み得る。さらに、情報収集モジュールは、ネットワーク情報を外部クラウドネットワークから情報集信機102に送信するように構成され得る。例えば、サードパーティのクラウドネットワークから収集された情報は、サードパーティプラグインモジュール112を介して情報集信機102に送信され得る。同様に、他の情報収集モジュールは、分析アプリケーション、通信ネットワーク外の製品、モバイルソーシャルデポジトリーズ、および/または電力会社などの独立体に関連付けられるデータネットワークから情報を受信するために情報集信機102によって利用され得る。
【0017】
いくつかの実施形態において、受信された仮想化関連情報は、情報集信機102のルール/フィルタエンジン106によって処理され得る。例えば、ルール/フィルタエンジン106は、受信された仮想化関連情報を処理するためのプロビジョンルール、データフィルタ、および/またはアルゴリズムの複数のセットを用いて実行され得る。さらに、ルール/フィルタエンジン106は、ネットワーク仮想化オペレーションルールを格納するように構成されたルールデータベース116、および/またはネットワーク状態情報を保持するように構成された状態データベース114と通信し得る。ルール/フィルタエンジン106は、ルールデータベース116および状態データベース114から供給されるルールおよび状態情報と併せて受信された情報に対して単純なデータフィルタリングを実行し得る。他の実施形態において、ルールエンジン106は、受信された仮想化関連情報に特定のアルゴリズムを適用し得る。例えば、信号処理および/またはマシン学習アルゴリズムが、受信された情報を分析するためにルール/フィルタエンジン106によって適用されてもよいし、受信された情報の特性パターンが検出され、ネットワーク仮想化オペレーションを決定するために用いられてもよい。加えて、NFV仮想化集信機102は、エンドユーザとの相互作用のためのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)モジュール118を含み得る。例えば、エンドユーザはGUIモジュール118からシステムステータス情報を受信するだけでなく、ネットワーク仮想化オペレーションコマンドをルール/フィルタエンジン106に入力してもよい。いくつかの実施形態において、処理された仮想化関連データはクラウドXGVO104に送信され得る。
【0018】
いくつかの実施形態において、ルール/フィルタエンジン106は、受信された仮想化関連情報に基づいて、ネットワーク仮想化オペレーションもまた決定し得る。例えば、ルール/フィルタエンジン106は、受信された仮想化関連情報に対して信号処理アルゴリズムを適用して、来るネットワークの過負荷を示し得る特性パターンを検出または捉えてもよい。ルール/フィルタエンジン106は、検出したパターンに基づいてネットワーク仮想化オペレーションを決定または生成し、来るネットワーク過負荷を補償するために取るべき行動を仮想オーケストレーターに助言する。
【0019】
いくつかの実施形態において、決定されたネットワーク仮想化オペレーション、および処理された仮想化関連データは、インターフェースプラグインモジュールを介してクラウドXG仮想オーケストレーター104に送信され得る。例えば、ネットワーク過負荷が差し迫っていることを学ぶと、NFV情報集信機102は、情報集信機102と仮想オーケストレーター104との間の双方向通信のために構成されたテケレックオーケストレーションプラグインモジュール120を介して、ネットワーク仮想化オペレーションをクラウドXG仮想オーケストレーター104に送信し得る。テケレックオーケストレーションプラグインモジュール120は、情報集信機102にトポロジ情報をフィードバックするのと同様に、仮想オーケストレーター104に仮想化オペレーションコマンドを送信し得る。
【0020】
いくつかの実施形態において、クラウドXG仮想化オーケストレーター104は、独自のインターフェースモージュールを介してネットワーク仮想化オペレーションを受信し得る。
図1に示されるように、テケレックオーケストレーションプラグイン120は、クラウドXG仮想オーケストレーター104のイベントインターフェースモジュール122に接続され得る。イベントインターフェースモジュール122は、処理された仮想化関連データおよびネットワーク仮想化オペレーションをクラウドXG仮想オーケストレーター104に供給し、ネットワーク調整コマンドのようなメッセージをNFV情報集信機102に送信する双方向インターフェースモージュールとして構成され得る。ネットワーク仮想化オペレーションはイベントインターフェース122によって受信され、クラウドXG仮想オーケストレーター104のルールエンジン132に転送され得る。
【0021】
いくつかの実施形態において、ルールエンジン132は、ネットワーク仮想化ルールを格納するように構成され得るルールデータベース142、ネットワーク状態情報を保持するように構成された状態データベース138、および/またはネットワークトポロジ情報を保持するように構成されたトポロジデータベース140と接続され得る。さらに、ルールエンジン132は、ネットワーク状態情報をエンドユーザに供給するように構成されたグラフィックユーザインターフェース(GUI)144と接続され得る。
【0022】
いくつかの実施形態において、NFV情報集信機102によって生成されるネットワーク仮想化オペレーションは、新しいネットワーク仮想化オペレーションを決定するためのクラウドXG仮想オーケストレーター104によってさらに処理され得る。クラウドXG仮想オーケストレーター104内のルールエンジン132は、ルールデータベース142によって与えらるネットワーク仮想化ルール、状態データベース138からのネットワーク状態情報、および/またはトポロジデータベース140からのネットワークトポロジ情報と併せて独自のアルゴリズムを適用することによって、受信された仮想化オペレーションに基づいて、新しいネットワーク仮想化オペレーションを生成し得る。例えば、NFV情報集信機102は、あるネットワーク構成要素において来る30%過負荷を指し示すネットワーク仮想化オペレーションをクラウドXG仮想オーケストレーターに送信し、過負荷の状況を補償するために追加のスイッチとストレージリソースの分配を要求し得る。ネットワークの現在の状態およびトポロジを検討すると、ルールエンジン132は、ネットワーク内に同じリソースを要求する他のより緊急性の高いニーズが存在するため、そのネットワークに向けられる、その過負荷の状況のために何らのリソースを割り当てない新しいネットワーク仮想化オペレーションを決定し得る。
【0023】
いくつかの実施形態において、ルールエンジン132によって生成される新しいネットワーク仮想化オペレーションは、アプリケーション調整インターフェースモージュール130を介して通信ネットワーク内の様々なアプリケーションや製品に送信され得る。例えば、アプリケーション調整インターフェースモージュール130は、通信ネットワーク内のアプリケーションや製品と相互作用するように構成されたPCRFプラグインモジュールであり得る。PCRFプラグインモジュールは通信ネットワーク内の様々なネットワークリソースに対するトポロジとプロビジョニングの構成を制御するために使用され得る。加えて、PCRFプラグインは、双方向性インターフェースモージュールとして構成され、プロセッサ使用率とディスク使用率、またはネットワークトラフィックのようなネットワークパフォーマンス指標をルールエンジン132に供給し得る。
【0024】
いくつかの実施形態において、ネットワーク仮想化オペレーションはネットワークトラフィックを制御するように構成されたソフトウェア・デファインド・ネットワーキング(SDN)インターフェースモージュール136に送信され得る。SDNインターフェースモージュール136を介して、ルールエンジン132は物理的なアクセス手段を有さないネットワークハードウェア資源にネットワーク仮想化オペレーションを直接送信し得る。
【0025】
いくつかの実施形態において、ネットワーク仮想化オペレーションはクラウド管理インターフェースモージュール134を介して他の通信ネットワークに送信され得る。クラウドXG仮想オーケストレーター104はオーケストレーターを使用しないクラウドネットワークとの通信の確立を望み得る。クラウド管理プラグインモジュールに結合されたクラウド管理インターフェースモージュール134は、クラウドネットワーク間のネットワーク通信と仮想オペレーションとのための手段を提供し得る。例えば、クラウド管理インターフェースモージュール134は、vCloudプラグインモジュール126と結合され、vCloudプラグインモジュール126は、仮想マシンのプロセッサ負荷、および/またはネットワークトラフィック情報のようなクラウド管理に関する情報を他のクラウドネットワークから収集するように構成され得る。同様に、サードパーティクラウドサービス(CS)プラグインモジュール128はクラウド管理インターフェースモージュール134と結合され、サードパーティー情報クラウドネットワークから情報を収集するように構成され得る。クラウド管理インターフェース134は、追加的な、および/または異なるインターフェースモージュールを介して図示されないプラグインモジュールと結合され得ることが理解されるであろう。
【0026】
いくつかの実施形態において、ルールエンジン132は、異なる、またはより大きな通信ネットワークを管理する第2の仮想オーケストレーターと双方向性の通信を行なうように構成されたオーケストレーション調整インターフェースモージュール124にネットワーク仮想化オペレーションを送信し得る。例えば、ルールエンジン132は、オーケストレーション調整インターフェースモージュール124を介して、異なる、および/またはより大きなクラウドネットワークを管理する第2の仮想オーケストレーターにネットワークオーケストレーションオペレーションおよびサービスリクエストを送信し、より大きなクラウドネットワークの状態情報を受信し得る。
図2Aに例示されるように、クラウドXGVO104は、オーケストレーション調整インターフェースモージュール124を介してNFV仮想オーケストレーター202と通信し得る。NFVVO202は、ネットワーク仮想化オペレーションおよび/または処理された仮想化関連データをクラウドXGVO104のルールエンジン132から受信して、受信したデータをさらに処理するように構成され、またはクラウド管理モジュール204を介して仮想化オペレーションを行なうように構成され得る。他の実施形態において、クラウドXG仮想オーケストレーター104は、通信ネットワーク全体を管理するメイン仮想オーケストレーターとして実行されてもよいし、オーケストレーション調整インターフェースモージュール124は、ネットワークの一部を管理するためのより少ない仮想オーケストレーターとインターフェースで接続するように構成されてもよい。
【0027】
図1に示される情報集信機102と通信(例えば、処理された仮想化関連データを受信)するクラウドXGVO104は、追加的な、および/または異なるインターフェースを介して、通信ネットワークに関する、図示されるおよび/または図示されない他の製品またはアプリケーションと通信し得ることもまた理解されるであろう。また、クラウドXGVO104は、より少ない追加的な、および/または異なるモジュールおよび/または構成要素を含み得ることが理解されるであろう。
【0028】
図2Bは、本明細書に記載の主題のある実施形態に従う、ネットワークリソースを管理するための複数の仮想オーケストレーターを使用する通信ネットワーク200の一例を示す図である。
図2Bに例示されるように、例示的な通信ネットワーク200は、ネットワークリソースを管理するための一以上の仮想オーケストレーターを操作するネットワーク機能仮想化(NFV)クラウドネットワークであり得る。例えば、NFV仮想オーケストレーター202は、クラウドネットワーク全体を管理するように構成され得る。加えて、テケレッククラウドXG仮想オーケストレーター104のような製品やアプリケーションに固有の仮想オーケストレーターは、テケレックに固有の製品を管理するように構成され得る。クラウドXG仮想オーケストレーター104は、テケレック製品のために具体的に実装されたアーキテクチャやビジネスルールを有しているため、テケレック製品をより効率的に管理し得る。例えば、ポリシーアンドチャージングルールズファンクション(PCRF)206は、特定の方法および特定の比率で接続される必要がある内部に、3つの機能を有していてもよく、クラウドXG仮想オーケストレーター104は、システム要求の種類を収容するように具体的に構成され得る。
【0029】
いくつかの実施形態において、NFV情報集信機102は、NFV仮想オーケストレーター202およびクラウドXG仮想オーケストレーター104の両方と直接接続されてもよく、例えば、両方のオーケストレーターに仮想化関連情報とネットワーク仮想化オペレーションとを送信してもよい。NFV情報集信機102は、モバイルソーシャル(商標登録)レポジトリー(MSR)222および/または分析モジュール224から情報を受信し得る。MSR222は、ビッグデータ技術の最新の進歩に基づいて、大量の加入者と関連ネットワークデータとを収集するための操作を可能にするハイスループットデータベースを含み得る。MSR222はまた、加入者の行動、規範、好みや社会的なつながりを決定するために、複数のネットワークソースから何らサービスへの影響なしにリアルタイムにフィードを受け取り得る。さらに、MSR222は、他のノードおよび他のプロトコルを使用するノードを含むソースから情報を取得し得る。例えば、スイッチ、ゲートウェイ、ルータ、および信号中継局は、MSR222にネットワークについての情報、および障害や混雑の指標、トラフィックパターンの識別などの自身のパフォーマンスを提供し得る。分析モジュール224は、加入者の行動、規範、好み、および/またはつながりに関する仮想化関連情報をNFV情報集信機102に供給し得る。例えば、分析モジュール224は、加入者個人の行動、加入者グループの行動、および/またはネットワークの状態を判断し得る。最も混雑する時間帯におけるトラフィックの大きな割合を占める、特定加入者の人口統計などの分析データは、NFV情報集信機102に送信され得る。NFV情報集信機102は、混雑を緩和するために、オフピークの間にその人口統計の割引データを加入者に提供するように通信ネットワークに指示するネットワーク仮想化オペレーションを決定し得る。
【0030】
いくつかの実施形態において、
図2Bに示されるように、クラウドXG仮想オーケストレーター104は、NFV仮想オーケストレーター202と直接通信し得る。例えば、クラウドXG仮想オーケストレーター104によって生成されたネットワーク仮想化オペレーションは、NFV仮想オーケストレーターによって直接受信され、実行され得る。他の実施形態において、クラウドXG仮想オーケストレーター104は、クラウドリソースマネージャー210に接続され得る。クラウドリソースマネージャー210は、ネットワークリソースを直接管理するように構成され得る。それは、ハードウェアの機能を知り、仮想マシンが実行できることを知り、そして、機械的にネットワークコンポーネントを管理し得る。
【0031】
図3は、本明細書に記載の主題のある実施形態に従う、通信ネットワークにおける仮想化関連情報を受信および分析するためのメッセージの一例を示すメッセージフロー図である。ステップ1において、通信ネットワークに関する仮想化関連情報は、NFV情報集信機102によって処理され、インターフェースモージュールに送信され得る。いくつかの実施形態において、情報集信機102は、処理された仮想化関連データを用いてネットワーク仮想化オペレーションを生成し得る。例えば、情報集信機102は、受信された仮想化関連情報を処理するためのプロビジョンルール、データフィルタ、および/またはアルゴリズムの複数のセットを用いて実行され得るルール/フィルタエンジン106を含み得る。いくつかの実施形態において、ルール/フィルタエンジン106は、受信された仮想化関連情報に対して単純なデータフィルタリングを実行し得る。他の実施形態において、ルールエンジン106は、受信された仮想化関連情報に特定のアルゴリズムを適用し得る。例えば、信号処理および/またはマシン学習アルゴリズムが、受信された情報を分析するためにルール/フィルタエンジン106によって適用されてもよいし、受信された情報の特性パターンが検出され、ネットワーク仮想化オペレーションを決定するために用いられてもよい。処理された仮想化関連情報およびネットワーク仮想化オペレーションは、インターフェースモージュールを介してクラウドXG仮想オーケストレーターに送信され得る。
【0032】
いくつかの実施形態において、ステップ2に例示されるように、イベントインターフェースモジュール122は、クラウドXGVO104に関連付けられたルールエンジン132に、処理された仮想化関連データおよびネットワーク仮想化オペレーションを送信するために使用され得る。イベントインターフェースモジュール122は、ネットワーク関連情報をクラウドXGVO104に供給し、ネットワーク調整コマンドのようなメッセージをNFV情報集信機102に送信する双方向インターフェースモージュールとして構成され得る。処理された仮想化関連データおよびネットワーク仮想化オペレーションを受信すると、ルールエンジン132は、ネットワークリソースを管理するための新たなネットワーク仮想化オペレーションを生成し得る。
【0033】
ステップ3aにおいて、ネットワーク仮想化オペレーションは、オーケストレーション調整インターフェースモージュール124を介して他の仮想オーケストレーターに送信され得る。いくつかの実施形態において、クラウドXG仮想オーケストレーター104は、異なる、および/またはより大きな通信ネットワークを管理するように構成された他の仮想オーケストレーターに接続(例えば、ネットワークデータを送受信する)し得る。例えば、ネットワーク仮想化オペレーション、および/またはクラウドXG仮想オーケストレーター104によって生成されたサービスリクエストは、NFVクラウドネットワーク200全体を管理するためのNFVVO202に送信され得る。いくつかの実施形態において、ステップ4に例示されるように、オーケストレーション調整インターフェースモージュール124は、ネットワーク状態情報をNFVVO202からクラウドXGVO104に送信するように構成され得る。
【0034】
いくつかの実施形態において、ステップ3bに例示されるように、クラウドXGVO104は、クラウド管理インターフェースモージュール134を介して、ネットワーク仮想化オペレーションを他の通信ネットワークに送信し得る。例えば、時々、クラウドXG仮想オーケストレーター104は仮想オーケストレーターを使用しないクラウドネットワークとの通信(例えば、ネットワークを送受信する)の確立を望み得る。クラウド管理プラグインモジュールに結合されるクラウド管理インターフェースモージュール134は、クラウドネットワーク間のネットワーク通信と仮想オペレーションとのための手段を提供し得る。例えば、クラウド管理インターフェースモージュール134は、vCloudプラグインモジュール126と結合され、vCloudプラグインモジュール126は、仮想マシンのプロセッサ負荷、および/またはネットワークトラフィック情報のようなクラウド管理に関する情報を他のクラウドネットワークから収集するように構成され得る。同様に、サードパーティクラウドサービスプラグインモジュール128はクラウド管理インターフェースモージュール134と結合され、サードパーティークラウドネットワークから情報を収集するように構成され得る。クラウド管理インターフェースモージュール134は、追加的な、および/または異なるインターフェースモージュールを介して図示されないプラグインモジュールと結合され得ることが理解されるであろう。
【0035】
同様に、ステップ3cに例示されるように、クラウドXGVO104は、ネットワークトラフィックを制御するように構成されたソフトウェア・デファインド・ネットワーキング(SDN)インターフェースモージュール136にネットワーク仮想化オペレーションを送信し得る。SDNインターフェースモージュール136を介して、クラウドXGVO104のルールエンジン132は、物理的なアクセス手段を有さないネットワークハードウェア資源に直接ネットワーク仮想化オペレーションを送信し得る。
【0036】
図4は、本明細書に記載の主題のある実施形態に従う、ネットワーク仮想化を管理するための、通信ネットワークに関する処理された仮想化関連データを使用するための例示的な方法400を示すフローチャートである。
図4を参照して、ブロック402において、処理された仮想化関連データは、クラウドXG仮想オーケストレーター(VO)104によって受信され得る。例えば、仮想化関連情報は、NFV情報集信機102によって処理され、クラウドXGVO104のルールエンジン132に送信され得る。
【0037】
ブロック404において、ルールエンジン132は、受信された情報に基づいて、実行するネットワーク仮想化オペレーションを決定し得る。いくつかの実施形態において、ルールエンジン132は、ネットワークプロビジョンルールを供給するように構成され得るルールデータベース142、ネットワーク状態情報を監視および保持する状態データベース138、およびネットワークトポロジデータをルールエンジン132に供給するように構成され得るトポロジデータベース140とに接続され得る。ネットワーク仮想化オペレーションコマンドは、現在のネットワークトポロジおよび状態情報とともに受信された、処理された仮想化関連データに基づいてルールエンジン132によって生成され得る。例えば、サービスリクエストは、ネットワークの過負荷の影響を軽減するためのリソースを再分配するために、通信ネットワークに関するリソースを再分配する様々なアプリケーションが可能なルールエンジン132によって生成され得る。
【0038】
ブロック406において、決定されたネットワークオペレーションは仮想オーケストレーター104によって実行され得る。いくつかの実施形態において、ルールエンジン132によって生成された新しいネットワーク仮想オペレーションは、アプリケーション調整インターフェースモージュール130を介して通信ネットワーク内の様々なアプリケーションや製品に送信され得る。例えば、アプリケーション調整インターフェースモージュール130は、通信ネットワーク内のアプリケーションや製品と相互作用するように構成されたPCRFプラグインモジュールであり得る。PCRFプラグインモジュールは通信ネットワーク内の様々なネットワークリソースに対するトポロジとプロビジョニングの構成を制御するために使用され得る。加えて、PCRFプラグインは双方向性インターフェースモージュールとして構成され、プロセッサとディスク使用率、またはネットワークトラフィックのようなネットワークパフォーマンス指標をルールエンジン132に供給し得る。
【0039】
いくつかの実施形態において、ルールエンジン132は、通信ネットワークに関するネットワーク仮想化モジュールに、仮想化オペレーションコマンドを伝達し得る。例えば、ネットワーク仮想化オペレーションは、他の仮想オーケストレーターを用いて仮想化オペレーションを調整するように構成されたオーケストレーション調整インターフェースモージュール124に送信され得る。他の仮想オーケストレーターは、異なる、および/またはより大きなクラウドネットワークを管理するために、ルールエンジン132によって生成されたネットワーク仮想化オペレーションを利用し得る。他の実施形態において、クラウドXGVO104は、クラウド管理インターフェースモージュール134を介して他の通信ネットワークにネットワーク仮想化オペレーションを送信し得る。他の通信ネットワークは仮想オーケストレーターを有さないこともあり、クラウド管理インターフェースモージュール134はそのネットワークに関するネットワークリソースを管理するように構成され得る。本明細書において特定の実施形態、特徴、および例示的な実施形態を参照して方法、システム、およびコンピュータ読取可能な媒体について説明したが、主題の有用性はこのように限定されず、むしろ、本明細書の開示に基づいて、本発明の主題の分野の当業者に示唆されるように、多数の他の変形、修正、および代替の実施形態を包含するように、より拡張されることについて理解されるべきである。
【0040】
本明細書に記載の様々なコンビネーション、および構造と特徴とのサブコンビネーションが意図され、これらは、本開示の知識を有する当業者には明らかであろう。本明細書に示されない限り、本明細書に開示される種々の特徴および要素は、他の一以上の開示された特徴および要素と組み合わせられ得る。それに対応して、以下の請求項に記載の主題は、請求項の均等物を含む、全てのこのような変形、修正、代替の実施形態を含むように広く解釈されることを意図している。ここで開示される主題の様々な詳細は、本開示の主題の範囲から逸脱しない範囲で変更され得ることが理解され得る。さらに、上記の説明は、限定する目的のためになされたものではなく、例示の目的のみのためになされたものである。