特許第6563956号(P6563956)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ルーカス・オートモーティブ・ゲーエムベーハーの特許一覧

特許6563956電気機械的に作動可能な車両ブレーキのための作動装置
<>
  • 特許6563956-電気機械的に作動可能な車両ブレーキのための作動装置 図000002
  • 特許6563956-電気機械的に作動可能な車両ブレーキのための作動装置 図000003
  • 特許6563956-電気機械的に作動可能な車両ブレーキのための作動装置 図000004
  • 特許6563956-電気機械的に作動可能な車両ブレーキのための作動装置 図000005
  • 特許6563956-電気機械的に作動可能な車両ブレーキのための作動装置 図000006
  • 特許6563956-電気機械的に作動可能な車両ブレーキのための作動装置 図000007
  • 特許6563956-電気機械的に作動可能な車両ブレーキのための作動装置 図000008
  • 特許6563956-電気機械的に作動可能な車両ブレーキのための作動装置 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6563956
(24)【登録日】2019年8月2日
(45)【発行日】2019年8月21日
(54)【発明の名称】電気機械的に作動可能な車両ブレーキのための作動装置
(51)【国際特許分類】
   F16H 1/20 20060101AFI20190808BHJP
   F16H 37/12 20060101ALI20190808BHJP
   B60T 13/74 20060101ALI20190808BHJP
   F16D 65/16 20060101ALI20190808BHJP
   F16D 121/24 20120101ALN20190808BHJP
   F16D 125/34 20120101ALN20190808BHJP
   F16D 125/48 20120101ALN20190808BHJP
【FI】
   F16H1/20
   F16H37/12 Z
   B60T13/74 G
   F16D65/16
   F16D121:24
   F16D125:34
   F16D125:48
【請求項の数】19
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-565164(P2016-565164)
(86)(22)【出願日】2014年12月5日
(65)【公表番号】特表2017-515064(P2017-515064A)
(43)【公表日】2017年6月8日
(86)【国際出願番号】EP2014076719
(87)【国際公開番号】WO2015165555
(87)【国際公開日】20151105
【審査請求日】2017年11月29日
(31)【優先権主張番号】102014006105.1
(32)【優先日】2014年4月29日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】502367557
【氏名又は名称】ルーカス・オートモーティブ・ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】Lucas Automotive GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100075270
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 泰
(74)【代理人】
【識別番号】100101373
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100117411
【弁理士】
【氏名又は名称】串田 幸一
(72)【発明者】
【氏名】ペルツゲン,グレゴール
(72)【発明者】
【氏名】ディラ,クリスティアン
【審査官】 木戸 優華
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−072511(JP,A)
【文献】 実開昭56−160348(JP,U)
【文献】 特公昭47−007046(JP,B1)
【文献】 特開2012−007632(JP,A)
【文献】 特開2010−169248(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 1/20
B60T 13/74
F16D 65/16
F16H 37/12
F16D 121/24
F16D 125/34
F16D 125/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気機械的に作動可能な車両ブレーキのための作動装置であって、
駆動電気モータ(40)と前記車両ブレーキの駆動される駆動要素(50)との間に配置された複数段の変速機ユニット(10、20、30)を備え、
前記変速機ユニットの少なくとも1つの段(10、20、30)は、平歯車変速機として具体化され、前記変速機ユニットの少なくとも2つの段(10、20、30)は、二重歯車(12/21;22*/31*)によって結合され、前記二重歯車(12/21;22*/31*)の回転軸(B)は前記電気モータ(40)の回転軸(A)に平行に伸び、
前記変速機ユニットは、平歯車変速機として具体化された少なくとも1つの中間段(24;25;26)を備え、前記中間段(24;25;26)には、平歯車変速機として具体化された前記変速機ユニット(10;20;30)の少なくとも1つの段が組み込まれ、
平歯車変速機として具体化された前記中間段(24、25、26)は、2つの中間歯車(24a、24b;25a、25b;26a、26b)を備え、
前記中間歯車(24a、24b;25a、25b;26a、26b)の回転軸(D、E;F、G)は、前記電気モータ(40)の回転軸(A)に平行に伸び、
前記中間歯車(24a、24b;25a、25b;26a、26b)の回転軸(D、E;F、G)によって形成される平面(D−E;F−G)は、前記電気モータ(40)の回転軸(A)および前記二重歯車(12/21;22*/31*)の回転軸(B)によって形成される平面(A−B−C)に対して直交して伸びる、ことを特徴とする、
作動装置。
【請求項2】
請求項1の作動装置において、
前記2つの中間歯車(24a、24b;25a、25b;26a、26b)は、等しく寸法設定されることを特徴とする、作動装置。
【請求項3】
請求項1または2の作動装置において、
前記変速機ユニットの第1および第2段(10、20)はそれぞれ、平歯車変速機として具体化され、
前記少なくとも1つの中間段(24;25;26)は、前記変速機ユニットの前記第1および/または前記第2段(10、20)に組み込まれることを特徴とする、作動装置。
【請求項4】
請求項の作動装置において、
前記変速機ユニットの前記第1および前記第2段(10、20)は、前記二重歯車(12/21)によって結合され、前記二重歯車(12/21)の回転軸(B)は、前記電気モータ(40)の回転軸(A)に平行に伸びることを特徴とする、作動装置。
【請求項5】
請求項3または4の作動装置において、
前記第2段(20)は、二重歯車(22/31)によって第3段(30)に結合され、前記二重歯車(22/31)の回転軸(C)は、前記電気モータ(40)の回転軸(A)に平行に伸びることを特徴とする、作動装置。
【請求項6】
請求項の作動装置において、
前記第3段(30)は、遊星変速機として具体化されることを特徴とする、作動装置。
【請求項7】
請求項の作動装置において、
前記第2および前記第3段(20、30)を結合する前記二重歯車(22/31)の回転軸(C)は、前記電気モータ(40)の回転軸(A)と、前記第1および前記第2段(10、20)を結合する前記二重歯車(12/21)の回転軸(B)と、によって形成される前記平面(A−B−C)内に設置されることを特徴とする、作動装置。
【請求項8】
請求項4または5の作動装置において、
前記中間歯車(24a、24b;25a、25b;26a、26b)の回転軸(D、E;F、G)によって形成される平面(D−E;F−G)と前記電気モータ(40)および前記二重歯車(22/31)の回転軸(A、B、C)によって形成される前記平面(A−B−C)とが交差する断面線は、前記電気モータ(40)の回転軸(A)と、前記第2および前記第3段(20、30)を結合する前記二重歯車(22/31)の回転軸(C)と、の間を通ることを特徴とする、作動装置。
【請求項9】
請求項1または2の作動装置において、
前記変速機ユニットの第1および第3段(10、30)はそれぞれ、平歯車変速機として具体化され、
前記少なくとも1つの中間段(24;25;26)は、前記変速機ユニットの前記第1および/または前記第3段(10、30)に組み込まれることを特徴とする、作動装置。
【請求項10】
請求項の作動装置において、
前記第1段(10)は第2段(20)に二重歯車(12/21)によって結合され、
前記第2段(20)は、遊星変速機として具体化されることを特徴とする、作動装置。
【請求項11】
請求項1または2の作動装置において、
前記変速機ユニットの第2および第3段(20、30)はそれぞれ、平歯車変速機として具体化され、
前記少なくとも1つの中間段(24;25;26)は、前記変速機ユニットの前記第2および/または前記第3段(20、30)に組み込まれることを特徴とする、作動装置。
【請求項12】
請求項11の作動装置において、
前記第2段(20)は前記第3段(30)に二重歯車(22*/31*)によって結合され
1段(10)は、遊星変速機として具体化されることを特徴とする、作動装置。
【請求項13】
請求項9〜12のいずれか1項の作動装置において、
前記第3段(30)において最大直径を有する歯車(32)の回転軸(C)は、前記電気モータ(40)の回転軸(A)と、前記二重歯車(12/21;22*/31*)の回転軸(B)と、によって形成される前記平面(A−B−C)内に設置されることを特徴とする、作動装置。
【請求項14】
請求項9〜13のいずれか1項の作動装置において、
前記中間歯車(24a、24b;25a、25b;26a、26b)の回転軸(D、E;F、G)によって形成される平面(D−E;F−G)と前記電気モータ(40)および前記二重歯車(22*/31*、12/21)の回転軸(A、B、C)によって形成される前記平面(A−B−C)とが交差する断面線は、前記電気モータ(40)の回転軸(A)と、前記第3段(30)において最大直径を有する歯車(32)の回転軸(C)と、の間を通ることを特徴とする、作動装置。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか1項の作動装置において、
前記変速機ユニットの前記第1段(10)は、前記電気モータ(40)によって入力側で駆動されることを特徴とする、作動装置。
【請求項16】
請求項5〜7、9〜15のいずれか1項の作動装置において、
前記車両ブレーキの前記駆動要素(50)は、前記変速機ユニットの前記第3段(30)によって出力側で駆動されることを特徴とする、作動装置。
【請求項17】
請求項5〜7、9〜16のいずれか1項の作動装置において、
前記変速機ユニットの前記第2段(20)は、前記変速機ユニットの前記第1段(10)の後段に接続され、および/または、前記変速機ユニットの前記第3段(30)の前段に接続されることを特徴とする、作動装置。
【請求項18】
請求項1〜17のいずれか1項の作動装置において、
中間段が組み込まれない前記変速機ユニットの少なくとも1つの段は、ベルト駆動または摩擦車として具体化されることを特徴とする、作動装置。
【請求項19】
電気機械的に作動可能な車両ブレーキであって、
請求項1〜18のいずれか1項の作動装置と、
前記車両ブレーキを作動させるために、前記作動装置の前記変速機ユニットによって出力側に生成された回転運動を縦運動に変換する駆動要素(50)と、
を備える車両ブレーキ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電気機械的に作動可能な車両ブレーキのための作動装置に関する。このような作動装置は、車両の電気駐車ブレーキ(EPB)または電気機械常用ブレーキ(EMB)を作動させるために提供される。
【背景技術】
【0002】
WO2012/010256A1およびDE10 2004 048 700 A1は、特に、駆動電気モータと車両ブレーキの駆動される駆動要素との間に配置された複数段の変速機ユニットを備える作動装置を開示している。この既知の作動装置において、変速機ユニットの第1および第2段はそれぞれ、平歯車変速機として具体化され、回転軸が電気モータの回転軸と平行に伸びる二重歯車によって結合される。既知の作動装置の設計は図1を用いて詳細に説明される。比較的小さな設置スペースが要求されるため、既知の作動装置は二重歯車の使用によってコンパクト設計になっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、コンパクト設計のために、既知の作動装置によって車両ブレーキのために生成されるブレーキ力または引張力の強さは限定される。最大で20キロニュートンの大きさのオーダーのブレーキ力を生成することのみが可能であるため、既知の作動装置は最大2トンの大きさのオーダーの重量の車両において使用されるのに適している。
【0004】
したがって、この発明は、一方ではコンパクト設計を保ちつつ、他方では高いブレーキ力の要求に適合し得るという効果をもたらすように既知の作動装置を発展させるという目的に基づく。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この点、本発明は、作動装置の複数段の変速機ユニットが、平歯車変速機として具体化された少なくとも1つの中間段を備え、平歯車変速機として具体化された変速機ユニットの少なくとも1つの段が中間段に組み込まれる、ことを提案する。
【0006】
少なくとも1つの中間段により、駆動電気モータから与えられる実質的に同一の力で車両ブレーキを作動させるための高トルクが変速機ユニットによって出力側に生成されるという方法で、複数段の変速機ユニットに現れる段の変速比または減速比を向上させることが可能となる。その結果、20キロニュートンの大きさのオーダーの上記のブレーキ力の要求が満たされ得る。これは、変速比または減速比の増加によって増加する反力が、少なくとも1つの中間段を介して吸収され取り除かれるからである。(第1に)電力すなわち電気モータの構造容積は増加しない、(第2に)少なくとも1つの中間段は省スペースの平歯車変速機として具体化される、(第3に)少なくとも1つの中間段は、平歯車変速機として具体化される変速機ユニットの少なくとも1つの段に組み込まれるので、コンパクト設計は保たれる。本発明の作動装置の構造容積は大きくは増加しないので、予め定められた設置スペースにおいて、例えば車両ブレーキの付近にあるシャシー要素に起因して生じる制限に本発明の作動装置を適合させる必要がないという効果が得られる。
【0007】
駆動電気モータの電力を増加させる必要がないので、大きな断面線のより強力な出力段などのような追加の費用が生じないように、電気モータを駆動するための電気要素をそのまま使用することができるというさらなる効果もあり得る。
【0008】
25キロニュートンの大きさのオーダーのブレーキ力の要求を満たすためには、平歯車変速機として具体化される変速機ユニットの段の1つに1つの中間段を組み入れるだけで十分である。1つの中間段を組み入れるだけで、変速機ユニットに現れるその段の変速比または減速比は倍増し得る。例えば、変速機ユニットに対しては、150:1の大きさのオーダーの全体の減速比を、300:1の大きさのオーダーの全体の減速比に増加させることが可能となる。仮により高い要求がある場合には、中間段を変速機ユニットの複数の段に組み込むことも可能である。
【0009】
好ましい実施形態によれば、平歯車変速機として具体化される少なくとも1つの中間段は2つの中間歯車を備える。理想的には2つの中間歯車は、特に歯数または直径に関して等しく寸法設定される。さらに、2つの中間歯車の回転軸はそれぞれ電気モータの回転軸に平行に伸びる。これにより、電気モータの回転軸と第1二重歯車の回転軸とによって形成される平面に対して直交して伸びる、中間歯車の回転軸によって形成される平面において対称配置となる。対称配置によって、作動装置を動作させている際の大きなブレーキ力または張力に起因して生じる反力が2つの中間歯車を介して均等に分散される方法で除去されるという大きな効果が得られる。2つの中間歯車を介して反力を均等に分散するまたは対称に除去するためには、車両ブレーキのために生成されるブレーキ力または張力を調整するために、ブレーキライニングを取り付けるまたは除去することによって、作動装置またはその駆動モータを2つの回転方向で動作させることも可能である。
【0010】
本発明の作動装置の第1の変化例の提案では、変速機ユニットの第1および第2段がそれぞれ平歯車変速機として具体化され、変速機ユニットは、平歯車変速機として具体化され、変速機ユニットの第1および/または第2段に組み込まれる少なくとも1つの中間段を備える。変速機ユニットの第1および第2段は、回転軸が電気モータの回転軸と平行に伸びる二重歯車によって結合される。
【0011】
この文脈において、回転軸が電気モータの回転軸と平行に伸びる追加の二重歯車によって第2段が第3段に結合されてもよい。第3段は、構造容積が追加の二重歯車の回転軸に対して同軸に伸びる省スペースの遊星変速機として具体化されると有利である。対称配置によって、追加の二重歯車の回転軸は、電気モータの回転軸と第1二重歯車の回転軸によって形成される平面内に置かれる。変速機ユニットにおける所望の変速比または減速比の増加に応じて、遊星変速機は複数段として具体化されてもよい。
【0012】
本発明の作動装置の第1の変形例のコンパクト設計の特徴は、中間歯車の回転軸によって形成される平面が電気モータの回転軸と二重歯車の回転軸とによって形成される平面と交差する断面線が、電気モータの回転軸と追加の二重歯車の回転軸との間を通ることである。
【0013】
本発明の作動装置の第2の変化例の提案では、変速機ユニットの第1および第3段がそれぞれ平歯車変速機として具体化され、少なくとも1つの中間段が変速機ユニットの第1および/または第3段に組み込まれる。第1段は二重歯車によって第2段に結合され、第2段は単一段または複数段の遊星変速機として具体化され得る。
【0014】
本発明の作動装置の第3の変化例の提案では、変速機ユニットの第2および第3段がそれぞれ平歯車変速機として具体化され、少なくとも1つの中間段が変速機ユニットの第2および/または第3段に組み込まれる。第2段は二重歯車によって第3段に結合され、第1段は単一段または複数段の遊星変速機として具体化され得る。
【0015】
第2および第3の変形例における対称配置によれば、第3段において最大直径を有する歯車の回転軸は、電気モータの回転軸と二重歯車の回転軸とによって形成される平面内に置かれ得る。
【0016】
第2および第3の変形例のコンパクト設計によれば、中間歯車の回転軸によって形成される平面が、電気モータの回転軸、二重歯車の回転軸、および第3段の最大直径の歯車の回転軸によって形成される平面と交差する断面線が、電気モータの回転軸と第3段の最大直径の歯車の回転軸との間を通ることとなる。
【0017】
並べられて結合された3つの段を有し、その回転軸が平面を形成する変速機によって、設置スペースの要求に関する実質的に最適な妥協点、生成され得るトルク、および効率が本発明の作動装置のために得られるとしても、本発明はその妥協点には限定されず、むしろ(理論的には)所望の数の変速機段を備えることができる。この点、「第1段」として参照される変速機ユニットの段は電気モータによって入力側で駆動される変速機段として理解される。また、「第3段」として参照される変速機ユニットの段は、車両ブレーキの駆動要素を出力側において駆動する変速機段として理解される。この文脈において、「第2段」として参照される変速機ユニットの段は、第1段の後段に接続され、および/または第3段の前段に接続される変速機段として理解される。
【0018】
既に述べたように、一般に、平歯車変速機として具体化される変速機ユニットの段の1つに1つの中間段を組み込むだけで十分である。その結果、中間段が組み込まれない変速機ユニットの少なくとも1つの段をベルト駆動、歯付きベルト駆動、または摩擦車として具体化することが可能となる。その結果、歯車は互いに噛み合い係合しないので、作動中に発生する騒音が遮断される。
【0019】
上記に述べた変形例に基づけば、特に、駆動電気モータと車両ブレーキの駆動される駆動要素との間に配置された複数段の変速機ユニットを備え、変速機ユニットの第1および第2段がそれぞれ平歯車変速機として具体化され、回転軸が電気モータの回転軸に平行に伸びる二重歯車によって結合され、変速機ユニットが、平歯車変速機として具体化され変速機ユニットの第1および/または第2段に組み込まれた少なくとも1つの中間段を備える、電気機械的に作動可能な車両ブレーキのための作動装置を提供することが可能となる。
【0020】
本発明はまた、本発明の作動装置と、車両ブレーキを作動させるために、本発明の作動装置の変速機ユニットによって出力側に生成された回転運動を縦運動に変換する駆動要素と、を備える電気機械的に作動可能な車両ブレーキにも関連する。
【0021】
以下では、本発明の作動装置の意義および実現性を、図面を用いて詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1は、従来技術で知られる作動装置の側面概略図である。
図2図2は、本発明の作動装置の第1の例示的な実施形態の側面概略図である。
図3図3は、図2の作動装置の平面概略図である。
図4図4は、本発明の作動装置の第2の例示的な実施形態の側面概略図である。
図5図5は、図4の作動装置の平面概略図である。
図6図6は、本発明の作動装置の第4の例示的な実施形態の側面概略図である。
図7図7は、図6の作動装置の平面概略図である。
図8図8は、本発明の作動装置の第7の例示的な実施形態の側面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
機能的に同一の要素はそれぞれ同一の参照符号によって示される。
図1は、電気機械的に作動可能な車両ブレーキのための、従来技術で知られる作動装置90の側面概略図である。作動装置90は、3つの段10、20、30を有する変速機ユニットを備える。変速機ユニットは入力側において電気モータ40によって駆動される。出力側において、車両ブレーキ(詳細に図示されない)の駆動要素50は変速機ユニットによって駆動される。車両ブレーキの駆動要素50は通常、変速機ユニットによって出力側にて生成された回転運動を、ブレーキを作動させるための縦運動に変換するナット/スピンドル変速機であり、すなわち、例えばブレーキディスクなどの摩擦面にブレーキライニングを押し付けたり離したりするためにブレーキおよび張力を生成および調整するものである。
【0024】
変速機ユニットは電気モータ40によって生成されたトルクおよび電気モータ40によって生成された回転速度の変速比を伝達および決定する。この目的のため、第1段10および第2段20は、平歯車変速機として具体化され、第3段30は、遊星変速機として具体化される(詳細に図示されない)。
【0025】
第1段10の平歯車変速機は、歯車11、12によって形成され、第1段10の小歯車11は電気モータ40の駆動小歯車であり、電気モータ40の回転軸または前後軸Aに対して同軸に配置される。第1段10の最大直径の歯車12(以下概して「大歯車」として参照する)は、電気モータ40の回転軸Aに平行に伸びる回転軸Bに対して同軸に配置される。第1段10において、最小直径の歯車11(以下概して「小歯車」として参照する)は、大歯車12と直接係合し、その結果、小歯車11は大歯車12と直接的に作用する。
【0026】
第2段20の平歯車変速機は、歯車21、22によって形成され、第2段20の小歯車21は、歯車12および歯車21が回転軸B周りに回転する二重歯車12/21を形成するように、回転軸Bに対して同軸に配置され、第1段10の大歯車12と回転固定された状態で結合される。第2段20の大歯車22は、電気モータ40の回転軸Aおよび二重歯車12/21の回転軸Bに平行に伸びる回転軸C対して同軸に配置される。
【0027】
第2段20において、小歯車21は、大歯車22と直接係合し、その結果、小歯車21は大歯車22と直接的に作用する。
遊星変速機30の太陽歯車31は、歯車22および歯車31が回転軸C周りに回転する二重歯車22/31を形成するように、回転軸Cに対して同軸に配置され、第2段20の大歯車22と回転固定された状態で結合される。駆動要素50もまた通常、二重歯車22/31の回転軸Cに対して同軸に配置され、回転軸Cは、一般的にブレーキピストンに対して同軸に伸びる車両ブレーキの前後軸に対応する。
【0028】
図2は、電気機械的に作動可能な車両ブレーキのための、本発明の作動装置100の第1の例示的な実施形態の側面概略図である。図1に示された既知の作動装置90と比較して、作動装置100の変速機ユニットは、中間段25を備える。中間段25は、平歯車変速機として具体化され、変速機ユニットの第2段20に組み込まれる。変速機ユニットの追加段25の設計については、図2の作動装置100の平面概略図を示す図3から明らかになる。
【0029】
追加段25の平歯車変速機は、回転軸Dに対して同軸に配置された第1中間歯車25a、および、回転軸Eに対して同軸に配置された第2中間歯車25bによって形成される。中間歯車25a、25bの回転軸D、Eは、電気モータ40の回転軸Aと平行に伸び、それぞれ二重歯車12/21の回転軸Bに平行、または第2段20の大歯車22の回転軸Cに平行である。2つの中間歯車25a、25bは、第2段20の小歯車21および第2段20の大歯車22と作用する。
【0030】
2つの中間歯車25a、25bは、歯数および直径に関して等しく寸法設定される。その結果、中間歯車25a、25bの回転軸D、Eによって形成される平面D−Eに対して直交して伸びる、電気モータ40の回転軸A、二重歯車12/21の回転軸B、および大歯車22の回転軸Cが形成する共通面A−B−Cに対して対称に配置される。
【0031】
さらに、2つの中間歯車25a、25bは、それぞれの中間歯車が第2段20の小歯車21より大きく、かつ、第2段20の大歯車22より小さくなるように、歯数または直径が寸法設定される。
【0032】
回転軸B、C間の距離は、作動装置100を車両の予め定められた設置スペースに適合させるために、中間歯車25a、25bの直径、および、回転軸A、B、Cによって形成される平面A−B−Cから回転軸D、Eまでの距離、によって変化し得る。
【0033】
図2および図3に示すように、本発明の作動装置100の要求される設置スペースおよび構造容積は、設置長さl、設置高さh、および設置幅bから明らかになる。
設置長さlは、二重歯車22/31の回転軸Cと電気モータ40の回転軸Aとの間の距離によって本質的に決定される。なぜなら中間歯車25a、25bの回転軸D、Eによって形成される平面D−Eと回転軸A、B、Cによって形成される平面A−B−Cとが交差する断面線は、電気モータ40の回転軸Aと二重歯車22/31の回転軸Cとの間、正確には二重歯車12/21の回転軸Bと二重歯車22/31の回転軸Cとの間、を通り、中間歯車25a、25bの直径は相応して小さくなるので、本発明の作動装置100には著しく大きな設置長さlが求められない。
【0034】
設置高さhは、平面形態で一方が他方の上部に配置される、変速機ユニットの第1段10および第2段20の寸法によって本質的に決定される。なぜなら中間歯車25a、25bによって形成される中間段25は、第2段20に組み込まれ、第2段20の平面内に空間的に配置されるので、本発明の作動装置100には著しく大きな設置高さhが求められない。
【0035】
設置幅bは、第1段10の大歯車12の直径、および、第2段20の大歯車22の直径のそれぞれ、によって本質的に決定される。中間歯車25a、25bが大歯車12の直径または大歯車22の直径内に設置されるように、中間歯車25a、25bの回転軸D、Eそれぞれと、回転軸A、B、Cによって形成される平面A−B−Cとの間の距離、および、中間歯車25a、25bの直径はそれぞれ相応して小さいので、本発明の作動装置100には著しく大きな設置幅bが求められない。
【0036】
図4は、電気機械的に作動可能な車両ブレーキのための、本発明の作動装置110の第2の例示的な実施形態の側面概略図である。図1に示された既知の作動装置90と比較して、作動装置110の変速機ユニットは、中間段26を備える。中間段26は、平歯車変速機として具体化され、変速機ユニットの第1段10に組み込まれる。変速機ユニットの追加段26の設計については、図2の作動装置110の平面概略図を示す図5から明らかになる。
【0037】
追加段26の平歯車変速機は、回転軸Fに対して同軸に配置された第1中間歯車26a、および、回転軸Gに対して同軸に配置された第2中間歯車26bによって形成される。中間歯車26a、26bの回転軸F、Gは、電気モータ40の回転軸Aと平行に伸び、それぞれ二重歯車12/21の回転軸Bに平行、および第2段20の大歯車22の回転軸Cに平行である。2つの中間歯車26a、26bは、第1段10の小歯車11および第1段10の大歯車12と作用する。
【0038】
2つの中間歯車26a、26bは、歯数および直径に関して等しく寸法設定される。その結果、中間歯車26a、26bの回転軸F、Gによって形成される平面F−Gに対して直交して伸びる、電気モータ40の回転軸A、二重歯車12/21の回転軸B、および大歯車22の回転軸Cが形成する共通面A−B−Cに対して対称に配置される。
【0039】
さらに、2つの中間歯車26a、26bは、それぞれの中間歯車が第1段10の小歯車11より大きく、かつ、第1段10の大歯車12より小さくなるように、歯数および直径が寸法設定される。
【0040】
回転軸A、B間の距離は、作動装置110を車両の予め定められた設置スペースに適合させるために、中間歯車26a、26bの直径、および、回転軸A、B、Cによって形成される平面A−B−Cから回転軸F、Gまでの距離、によって変化し得る。
【0041】
図4および図5に示すように、本発明の作動装置110の要求される設置スペースおよび構造容積は、設置長さl、設置高さh、および設置幅bから明らかになる。
設置長さlは、二重歯車22/31の回転軸Cと電気モータ40の回転軸Aとの間の距離によって本質的に決定される。なぜなら中間歯車26a、26bの回転軸F、Gによって形成される平面F−Gと回転軸A、B、Cによって形成される平面A−B−Cとが交差する断面線は、電気モータ40の回転軸Aと二重歯車22/31の回転軸Cとの間、正確には電気モータ40の回転軸Aと二重歯車12/21の回転軸Bとの間、を通り、中間歯車26a、26bの直径は相応して小さいので、本発明の作動装置110には著しく大きな設置長さlが求められない。
【0042】
設置高さhは、平面内において一方が他方の上部に配置される、変速機ユニットの第1段10および第2段20の寸法によって本質的に決定される。なぜなら中間歯車26a、26bによって形成される中間段25は、第1段10に組み込まれ、第1段10の平面内に空間的に配置されるので、本発明の作動装置110には著しく大きな設置高さhが求められない。
【0043】
設置幅bは、第1段10の大歯車12の直径、および、第2段20の大歯車22の直径のそれぞれ、によって本質的に決定される。中間歯車26a、26bが大歯車12の直径および大歯車22の直径のそれぞれ内に設置されるように、中間歯車26a、26bの回転軸F、Gそれぞれと、回転軸A、B、Cによって形成される平面A−B−Cとの間の距離、および、中間歯車26a、26bの直径は相応して小さいので、本発明の作動装置110には著しく大きな設置幅bが求められない。
【0044】
第3段が遊星変速機30として具体化され、追加変速機段が変速機ユニットの第1段10および第2段20の両方に組み込まれる、本発明の作動装置の第3の例示的な実施形態の詳細な説明は行われない。なぜならこれは図2、3の第1の例示的な実施形態の発明の作動装置100と図4、5の第2の例示的な実施形態の発明の作動装置110との組み合わせによって当業者に明らかであるからである。
【0045】
図6は、電気機械的に作動可能な車両ブレーキのための、本発明の作動装置130の第4の例示的な実施形態の側面概略図である。図2から図5に示された発明の作動装置100、110と比較して、作動装置130の変速機ユニットにおいて、第1段10および第3段30がそれぞれ平歯車変速機として具体化され、第2段20は遊星変速機として具体化される(詳細に図示されない)。
【0046】
本明細書において、第1段10の平歯車変速機は、歯車11、12によって形成される。第1段10の小歯車11は電気モータ40の駆動ピニオンであり、電気モータ40の回転軸または前後軸Aに対して同軸に配置される。第1段10の大歯車12は、電気モータ40の回転軸Aに平行に伸びる回転軸Bに対して同軸に配置される。
【0047】
第2段を形成する遊星変速機20の太陽歯車21は、歯車12および歯車21が回転軸B周りに回転する二重歯車12/21を形成するように、回転軸Bに対して同軸に配置され、第1段10の大歯車12と回転固定された状態で結合される。
【0048】
第3段30の平歯車変速機は、歯車31、32によって形成され、第3段30の小歯車31は、回転軸Bに対して同軸に配置され、遊星変速機20の出力に回転固定された状態で結合される。第3段30の大歯車32は、電気モータ40の回転軸Aおよび二重歯車12/21の回転軸Bのそれぞれに平行に伸びる回転軸Cに対して同軸に配置される。車両ブレーキの駆動要素50もまた通常、第3段30の大歯車32の回転軸Cに対して同軸に配置される。
【0049】
作動装置130の変速機ユニットは、平歯車変速機として具体化され、変速機ユニットの第3段30に組み込まれる中間段24を備える。変速機ユニットの追加段24の設計については、図6の作動装置130の平面概略図を示す図7から明らかになる。
【0050】
追加段24の平歯車変速機は、回転軸Dに対して同軸に配置された第1中間歯車24a、および、回転軸Eに対して同軸に配置された第2中間歯車24bによって形成される。中間歯車24a、24bの回転軸D、Eは、電気モータ40の回転軸Aと平行に伸び、それぞれ二重歯車12/21の回転軸Bに平行、および第3段30の大歯車32の回転軸Cに平行である。2つの中間歯車24a、24bは、第3段30の小歯車31および第3段30の大歯車32と作用する。
【0051】
2つの中間歯車24a、24bは、歯数および直径に関して等しく寸法設定される。その結果、中間歯車24a、24bの回転軸D、Eによって形成される平面D−Eに対して直交して伸びる、電気モータ40の回転軸A、二重歯車12/21の回転軸B、および大歯車32の回転軸Cが形成する共通面A−B−Cに対して対称に配置される。
【0052】
さらに、2つの中間歯車24a、24bは、それぞれの中間歯車が第3段30の小歯車31より大きく、かつ、第3段30の大歯車32より小さくなるように、歯数または直径が寸法設定される。
【0053】
回転軸B、C間の距離は、作動装置130を車両の予め定められた設置スペースに適合させるために、中間歯車24a、24bの直径、および、回転軸A、B、Cによって形成される平面A−B−Cから回転軸D、Eまでの距離、によって変化し得る。
【0054】
図6および図7に示すように、本発明の作動装置130の要求される設置スペースまたは構造容積は、設置長さl、設置高さh、および設置幅bから明らかになる。
設置長さlは、大歯車32の回転軸Cと電気モータ40の回転軸Aとの間の距離によって本質的に決定される。なぜなら中間歯車24a、24bの回転軸D、Eによって形成される平面D−Eと回転軸A、B、Cによって形成される平面A−B−Cとが交差する断面線は、電気モータ40の回転軸Aと大歯車32の回転軸Cとの間、正確には二重歯車12/21の回転軸Bと大歯車32の回転軸Cとの間、を通り、中間歯車24a、24bの直径は相応して小さいので、本発明の作動装置130には著しく大きな設置長さlが求められない。
【0055】
設置高さhは、それぞれ平面状態で配置される、変速機ユニットの第1段10および第3段30の寸法によって本質的に決定される。なぜなら中間歯車24a、24bによって形成される中間段24は、第3段30に組み込まれ、第3段30の平面内に空間的に配置されるので、本発明の作動装置130には著しく大きな設置高さhが求められない。
【0056】
設置幅bは、第1段10の大歯車12の直径、および、第3段30の大歯車32の直径のそれぞれ、によって本質的に決定される。中間歯車24a、24bが大歯車12の直径または大歯車32の直径内に設置されるように、中間歯車24a、24bの回転軸D、Eそれぞれと、回転軸A、B、Cによって形成される平面A−B−Cとの間の距離、および、中間歯車24a、24bの直径は相応して小さいので、本発明の作動装置130には著しく大きな設置幅bが求められない。
【0057】
第2段が遊星変速機20として具体化され、追加変速機段が変速機ユニットの第3段30に組み込まれず、第1段10に組み込まれる、本発明の作動装置の第5の例示的な実施形態の詳細な説明は行われない。なぜならこれは、中間段26が平歯車変速機として具体化され、第1段10に組み込まれる、図4図5の第2の例示的な実施形態の発明の作動装置110によって当業者に明らかであるからである。
【0058】
同様に、第2段が遊星変速機20として具体化され、追加変速機段が変速機ユニットの第1段10および第3段30の両方に組み込まれる、本発明の作動装置の第6の例示的な実施形態の詳細な説明は行われない。なぜならこれは図6図7の第4の例示的な実施形態の発明の作動装置130と図4図5の第2の例示的な実施形態の発明の作動装置110との組み合わせによって当業者に明らかであるからである。
【0059】
図8は、電気機械的に作動可能な車両ブレーキのための、本発明の作動装置160の第7の例示的な実施形態の側面概略図である。図2から図7に示された発明の作動装置100、110、130と比較して、作動装置160の変速機ユニットにおいて、第2段20および第3段30がそれぞれ平歯車変速機として具体化されており、第1段10は遊星変速機として具体化される(詳細に図示されない)。
【0060】
この文脈において、第1段を形成する遊星変速機10の太陽歯車は、電気モータ40の駆動ピニオンによって形成され、電気モータ40の回転軸または前後軸Aに対して同軸に配置される。
【0061】
第2段20の平歯車変速機は、歯車21、22*によって形成され、第2段20の小歯車21は、回転軸Aに対して同軸に配置され、回転固定された状態で遊星変速機10の出力と結合される。第2段20の大歯車22*は、電気モータ40の回転軸Aに平行に伸びる回転軸Bに対して同軸に配置される。
【0062】
第3段30の平歯車変速機は、歯車31*、32によって形成され、第3段30の小歯車31*は、歯車22*および歯車31*が回転軸B周りに回転する二重歯車22*/31*を形成するように、回転軸に対して同軸に配置され、第2段20の大歯車22*と回転固定された状態で結合される。第3段30の大歯車32は、電気モータ40の回転軸Aに平行、および二重歯車22/31の回転軸Bに平行に伸びる回転軸Cに対して同軸に配置される。
【0063】
図6および図7の第4の例示的な実施形態の発明の作動装置130と同様に、作動装置160の変速機ユニットは、平歯車変速機として具体化され、変速機ユニットの第3段30に組み込まれる中間段24を備える。
【0064】
第1段が遊星変速機10として具体化され、追加変速機段が変速機ユニットの第3段30に組み込まれず、第2段10に組み込まれる、本発明の作動装置の第8の例示的な実施形態の詳細な説明は行われない。なぜならこれは、中間段25が平歯車変速機として具体化され、第2段20に組み込まれる、図2図3の第1の例示的な実施形態の発明の作動装置100によって当業者に明らかであるからである。
【0065】
第1段が遊星変速機10として具体化され、追加変速機段が変速機ユニットの第2段20および第3段30の両方に組み込まれる、本発明の作動装置の第9の例示的な実施形態の詳細な説明は行われない。なぜならこれは図8の第7の例示的な実施形態の発明の作動装置160と図2図3の第1の例示的な実施形態の発明の作動装置100との組み合わせによって当業者に明らかであるからである。
【0066】
発明の作動装置100、110、130、160が、回転軸A、B、C、D、E、F、Gに対して歯車11、12、21、22、22*、31、31*、32、24a、24b、25a、25b、26a、26bを搭載および位置決めするために搬送要素、固定要素、芯出し要素など(詳細には図示されない)を備えることを当業者は理解する。また、当業者は、作動装置100、110、130、160が独立して取り扱われることができ、車両ブレーキ(詳細には図示されない)に取り付けられる際に所望のとおり方向付けされることができるような組み立て品を形成するように、発明の作動装置の全ての要素がハウジング(詳細には図示されない)に実際上は収容されることも理解する。この点における示唆は当業者によって見いだされ、特にWO2012/010256A1の開示内容は、発明の作動装置100、110、130、または160の実際の構造的構成に関して重要であると考えられ、本明細書に組み入れられる。
【0067】
結論として、図2図5に示された発明の作動装置100、110における変速機ユニットの構成のための実際のいくつかの例示が与えられる。もし小歯車11が15個の歯を有し、大歯車12が75個の歯を有するなら、第1段10の減速比は5:1となる。もし小歯車21が10個の歯を有し、大歯車22が60個の歯を有するなら第2段20の減速比は6:1となる。もし第3段30の遊星変速機が13:1の減速比であるならば、変速機ユニットの全体の減速比は390:1となる。
【0068】
中間段24、25、または26の中間歯車24a、24bと25a、25bと26a、26bとは、変速機ユニットの全体の減速比には直接作用しないが、その代わりに、上述のとおり、変速機ユニットに現れる段10、20、30の変速比または減速比の変化から生じる反力の増加を取り除くのに役に立つ。第1段10では、中間歯車26a、26bのために、小歯車11が大歯車12と係合せず、第2段20では、中間歯車25a、25bのために、小歯車21が大歯車22と係合せず、第3段30では、中間歯車24a、24bのために、小歯車31が大歯車32と係合しない。中間歯車24a、24bと25a、25bと26a、26bとはそれぞれ、省スペース態様で存在する第1段10、第2段20、または第3段30内に組み入れられることが可能なように、例えば20個の歯を備えることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8