(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記1つ又は複数のセンサ及び前記作業遂行設備の少なくとも1つの装置が、通信ハブによって促進される無線通信を介して前記庭地整備マネージャと通信している、請求項1に記載のシステム。
前記区域の各々が前記区域のそれぞれの1つの内の少なくとも1つの植物に対応する植物データと関連し、前記植物データが前記少なくとも1つの植物の生育のための所望のパラメータを定義する、請求項1に記載のシステム。
前記庭地整備マネージャが特定の区域の前記少なくとも1つのセンサからの前記測定される状態を前記特定の区域と関連する前記植物データと比較して、そこの状態を変更するために前記特定の区域に関する前記作業遂行設備を制御するべきか判定する、請求項5に記載のシステム。
前記庭地整備マネージャが前記作業遂行設備の自動化制御のために通信ネットワークを介して前記センサ設備又は前記作業遂行設備と通信する、請求項1に記載のシステム。
一体型電気及び水提供システムを介して、前記センサ設備が少なくとも電力を受け取り、前記作業遂行設備のスプリンクラ構成部品が少なくとも水を受け取る、請求項1に記載のシステム。
センサ設備及び前記作業遂行設備の少なくとも1つの装置が、通信ハブによって促進される無線通信を介して、前記少なくとも1つの命令を与えるように構成される庭地整備マネージャと通信している、請求項12に記載の方法。
前記区域の各々が前記区域のそれぞれの1つの内の少なくとも1つの植物に対応する植物データと関連し、前記植物データが前記少なくとも1つの植物の生育のための所望のパラメータを定義する、請求項16に記載の方法。
前記庭地整備マネージャが特定の区域の前記少なくとも1つのセンサからの前記測定される状態を前記特定の区域と関連する前記植物データと比較して、そこの状態を変更するために前記特定の区域に関する前記作業遂行設備を制御するべきか判定する、請求項17に記載の方法。
庭地整備マネージャが前記作業遂行設備の自動化制御のために通信ネットワークを介して前記センサ設備又は前記作業遂行設備と通信できるようにする工程をさらに備える、請求項12に記載の方法。
一体型電気及び水提供システムを介して、前記センサ設備が少なくとも電力を受け取り、前記作業遂行設備のスプリンクラ構成部品が少なくとも水を受け取る、請求項12に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0009】
ここからいくつかの実施形態例が以下添付の図面を参照してより完全に記載されるが、そこにはすべてではなくいくつかの実施形態例が図示される。実際、本明細書に記載及び描画される例は本開示の範囲、適用性又は構成に関して限定的であると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態例は、本開示が適用可能な法的要件を満たすであろうように提供される。同様の参照番号は全体にわたって同様の要素を指す。さらにまた、本明細書で使用される場合、用語「又は」は、その被演算子の1つ又は複数が真であるときはいつでも真という結果になる論理演算子として解釈されるべきである。加えて、用語「庭地整備」は任意の屋外の敷地改良又は整備関連の活動に関するものとされ、また草、芝地又は芝土の手入れに直接結びつけられる活動に特に適用する必要がない。しかるに、庭地整備は園芸、芝生の手入れ、その組合せ、及び/又は同類のものを包含すると認識されるべきである。本明細書で使用される場合、動作可能な連結は、互いに動作可能に連結される構成部品の機能的な相互接続をいずれの場合も可能にする直接又は間接接続に関すると理解されるべきである。
【0010】
実施形態例は、潜在的に特定の区画全体における複数の位置であり得る任意の箇所での庭地状態(すなわち、芝生及び/又は庭園状態)を監視し、かつそれらの位置に関する作業を行うための総合的なシステムを提供してよい。この点に関しては、たとえば、システムは、生育状態についての情報を、その情報のその情報が集められた領域との関連のためのセンサ設備から集める通信ネットワークを活用してよい。システムは処理回路を利用して最適な又は所望の生育状態パラメータの集合を様々な領域と関連させてもよい。情報が様々な領域の生育状態を記載して受信されると、処理回路は生育状態(すなわち、現在の状態)を生育状態パラメータ(すなわち、所望の状態)と比較して、生育状態を向上させるために修正処置が必要とされ得るかどうか、及びそれがどの程度かを判定してよい。処理回路は次いで所有者/操作者と通信して生育状態の改良のための命令を提案又は提供してよい。あるいは又は加えて、処理回路は通信ネットワーク(又は別のネットワーク)を介して作業遂行設備と対話して生育状態を向上させる労力を向けてよい。
【0011】
システムは、上述の様々な領域の各それぞれの1つに相当してよい区画の特定の区分に関するデータを集める固定センサの集合を通常利用してよい。特定の区分は異なる種類の植物をその中に有してよく、したがって最適には区分の各それぞれの1つに関連して所望の異なる生育状態を有してよい。所有者/操作者は特定の区分を画定してよく、それは「区域」と呼ばれ、かつそのような画定を容易にするように構成されるアプリケーションを用いて各区域と関連する植物又は各区域のために所望される生育状態を識別してよい。いくつかの場合には、処理回路は、データベース又はオンライン資源からの各植物種と関連する記憶情報に基づいて、所望の生育状態を識別される植物種に相関させるように備えら
れてよい。したがって、各区域はそれと関連する(おそらくその中の植物に基づいて)対応する生育状態パラメータを有するであろうし、そして生育状態パラメータは対応する区域のための所望される生育状態(たとえば、水分レベル、温度、照明レベル、pH及び/又は同類のもののいずれか又はすべて)を定義してよい。いくつかの場合には、区域はそれぞれの区域で生育状態を変更するために利用されてよい対応する作業遂行設備とさらに関連してよい。作業遂行設備は、設備がサービスを提供できる各区域に関連してリストされてよい(たとえば、資源リストに)。処理回路は次いで、区域の植物と関連する生育状態パラメータと測定される又は現在の状態との比較に基づいて、所望される成果を達成するように資源リストからの資産の動作を指示してよいか、又は所望される成果を達成するために利用され得る資源リストからの資産に関して命令もしくは提案を所有者/操作者に提供してよい。あるいは、処理回路は単に所有者/操作者に状況を通知するだけでよく、そして所有者/操作者が修正処置又は強化処置を適切なようにとることが期待されてよい。
【0012】
図1は、実施形態例に従って上記の基本動作を達成するために利用されてよいシステム10のブロック図を例示する。
図1の状況内では、草刈のような一定の作業は典型的に芝刈機によって行われ、それは手押、搭乗又はロボット・モデルであり得ることが認識されるべきである。整地などの作業は耕耘機を用いて行われて、又は強化されてよい。芝生の散水のようなさらに他の作業は固定位置の散水栓によって又は所望される位置へのホースを経た水の輸送によって行われてよい。野生生物退散、光を提供すること、光を遮断すること又は別の方法で光状態を向上させること、及び肥料又は他の成分を加えて土壌を変質することなど、他の作業も行われてよい。これらの作業は区画内に固定される装置(たとえば、散水栓、照明ユニットなど)によって、もしくはそれに関連して行われてよいか、又はそれらは手動でもしくは自動で操作される移動作業遂行設備(たとえば、ロボット、耕耘機、草刈機など)によって行われてよい。すべてのそのような装置は、庭地整備活動に関する機能作業を達成するために使用されてよい作業遂行設備20の例を表してよい。作業遂行設備20はしたがってシステム10の状況内で所望される成果を達成するために使用されてよい資産又は資源として役立ってよい。
【0013】
一方、様々なセンサが、そのようなセンサの土壌への挿入によって、生育状態(たとえば、照明レベル、水分レベル、pH、温度など)を監視するために利用されてよい。センサは、所与の区域に植えられる特定の種類の植生に依存する異なる土壌深度で又は異なる位置に配置され得る。ビデオ又は画像データを得て同様に生育状態を向上させることを容易にするために、他のセンサ(たとえば、カメラ)が提供されてよい。いくつかの場合には、たとえば、センサは、対応するセンサが監視するように設計される機能を行う作業遂行設備20に近接して配置され得る。特定の構成又は配置法にかかわらず、様々なセンサは上記のようにセンサ設備30を表してよい。
【0014】
センサ設備30、及びいくつかの場合には、作業遂行設備20を備える装置の1つ又は複数もネットワーク50を介して庭地整備マネージャ40と通信していてよい。ネットワーク50はローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)(たとえば、インターネット)、無線パーソナル・エリア・ネットワーク(WPAN)、及び/又は同類のものなどのデータ・ネットワークであってよく、これはクライアント装置(たとえば、センサ設備30及び/又は作業遂行設備20)を処理要素(たとえば、パーソナル・コンピュータ、サーバ・コンピュータなど)などの装置及び/又は庭地整備マネージャ40などのデータベースに連結することができる。ネットワーク50と、クライアント装置と、クライアント装置が連結される装置又はデータベース(たとえば、サーバ)との間の通信は、有線又は無線のいずれかの通信機構及び対応する通信プロトコルによって達成されてよい。そのため、たとえば、センサ設備30のセンサのいくつか又はすべては有線によって庭地整備マネー
ジャ40に接続され、かつ/又は無線通信手段であってよい。一方、作業遂行設備20の装置のいくつか又はすべては有線によって又は無線通信手段によって庭地整備マネージャ40に接続されてよい。そのため、たとえば、遠隔端末は有線及び/又は無線通信手段によって庭地整備マネージャ40に接続されてよい。したがって、庭地整備マネージャ40はおそらく区域ごとに生育状態を監視し、かつ生育状態を向上させる又は別の方法で植物生育を促進するように作業遂行設備20の動作を指示してよい。
【0015】
図1に示されるように、庭地整備マネージャ40は、本発明の実施形態例に従って、データ処理、制御機能実行ならびに/又は他の処理及び管理サービスを行うように構成されてよい処理回路110を含んでよい。そのため、庭地整備マネージャ40はコンピュータ、スマートフォン、サーバ又は他のコンピューティング装置として具象化され得ることが認識されてよい。いくつかの実施形態では、処理回路110はチップ又はチップ・セットとして具象化されてよい。換言すれば、処理回路110は、構造組立品(たとえば、ベースボード)上に材料、構成部品及び/又はワイヤを含む1つ又は複数の物理的パッケージ(たとえば、チップ)からなってよい。構造組立品は物理的強度、サイズの節約、及び/又は電気的相互作用の限定をその上に含まれる構成部品回路に提供してよい。処理回路110はしたがって、いくつかの場合には、本発明の実施形態を単一のチップ上に又は単一の「システムオンチップ」として実装するように構成されてよい。そのため、いくつかの場合には、チップ又はチップ・セットは本明細書に記載される機能を提供するための1つ又は複数の動作を行うための手段を構成してよい。
【0016】
実施形態例では、処理回路110は、装置インタフェース120及びいくつかの場合にはユーザインタフェース130と通信可能又は別の方法で制御可能なプロセッサ112及びメモリ114の1つ又は複数のインスタンスを含んでよい。そのため、処理回路110は、本明細書に記載される動作を行うために構成される(たとえば、ハードウェア、ソフトウェア又はハードウェアとソフトウェアの組合せで)回路チップ(たとえば、集積回路チップ)として具象化されてよい。いくつかの実施形態では、処理回路110は装置インタフェース120及び/又はネットワーク50を介してネットワーク50(1つ又は複数の通信ネットワークを含んでよい)経由でセンサ設備30及び作業遂行設備20の電子構成部品と通信してよい。ネットワーク50は、それが単一の区画と関連するようにローカライズされてよいか、又は複数の区画にわたって広がってそれらを含んでよい。その上、いくつかの場合には、ネットワーク50は異なるネットワーク又はサブ・ネットワークを表してよい。かくして、いくつかの場合には、センサ・ネットワーク30のセンサと庭地整備マネージャ40との間でデータを通信するために1つの短距離通信ネットワークが使用されてよく、また庭地整備マネージャ40と作業遂行設備20との間でデータ又は命令を通信するために別のネットワークが使用されてよい。その上、いくつかの場合には、庭地整備マネージャ40と所有者/操作者(たとえば、所有者/操作者のコンピュータ又はスマートフォンを介して)との間でデータ又は命令を通信するためにさらに別のネットワークが使用されてよい。
【0017】
ユーザインタフェース130(実装されれば)は、ユーザ入力の指示をユーザインタフェース130で受信し、かつ/又は可聴、視覚、機械又は他の出力をユーザ(すなわち、所有者/操作者)に提供するために処理回路110と通信していてよい。そのため、ユーザインタフェース130は、たとえば、ディスプレイ、1つもしくは複数のボタンもしくはキー(たとえば、機能ボタンもしくはキーボード)、及び/又は他の入出力機構(たとえば、マイクロホン、スピーカ、カーソル、ジョイスティック、ライト及び/又は同類のもの)を含んでよい。ユーザインタフェース130は(たとえば、センサ設備30又は他の構成部品を介して)検出される様々なトリガ条件に応答して警報、警告及び/又は通知をユーザ又は操作者に提供するように構成されてよい。いくつかの場合には、ユーザインタフェース130は仕様外又は推奨範囲外である植物生育状態に応答してそのような警報
、警告及び/又は通知を生成するように構成されてよい。システム誤動作、設備の損傷又は不正変更、設備盗難及び他の構成部品関連の誘因も警報、警告及び/又は通知の生成のトリガとして定義されてよい。警報、警告及び/又は通知は光、音、視覚ディスプレイ、又は庭地整備マネージャ40に接続されるかもしくはその一部であってよい他の装置を介して生成されてよい。いくつかの場合には、通知はテキスト・メッセージ又は電子メールによって提供されてよい。
【0018】
装置インタフェース120は他の装置との通信を直接又はネットワーク50を介して可能にするための1つ又は複数のインタフェース機構を含んでよい。いくつかの場合には、装置インタフェース120は、ネットワーク50を介してメッセージを送受信することができる装置インタフェース120によって処理回路110と通信しているセンサ設備30のセンサ及び/又は作業遂行設備20の装置から/へデータを受信及び/又は送信するように構成される、ハードウェア又はハードウェアとソフトウェアの組合せいずれかで具象化される装置又は回路のような任意の手段であってよい。いくつかの実施形態例では、装置インタフェース120はシステム10内部の構成部品のシステム10外部の構成部品との通信のためのインタフェースを提供してよい。たとえば、庭地整備マネージャ40がコンピュータ又はサーバとして具象化される実施形態では、装置インタフェース120は所有者/操作者のスマートフォンとの通信(たとえば、インターネット又は無線通信方法を介して)を可能にしてよい。この通信はいくつかの場合にはネットワーク50を介して(又はネットワーク50のサブ・ネットワークを介して)発生してもよい。しかしながら、所有者/操作者がユーザインタフェース130を介して庭地整備マネージャ40と直接対話してよいことも認識されるべきである。
【0019】
プロセッサ112は多くの異なるやり方で具象化されてよい。たとえば、プロセッサ112は、マイクロプロセッサもしくは他の処理要素、コプロセッサ、コントローラ、又はたとえばASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)などの集積回路を含む様々な他のコンピューティングもしくは処理デバイスの1つ又は複数などの、様々な処理手段として具象化されてよい。実施形態例では、プロセッサ112は、メモリ114に記憶されるか又は別の方法でプロセッサ112がアクセス可能である命令を実行するように構成されてよい。そのため、ハードウェアによって構成されようがハードウェアとソフトウェアの組合せによってであろうが、プロセッサ112は、相応に構成されつつも本発明の実施形態に従って動作を行うことができるエンティティ(たとえば、物理的に回路で、処理回路110の形で具象化される)を表してよい。しかるに、たとえば、プロセッサ112がASIC、FPGAなどとして具象化されるとき、プロセッサ112は本明細書に記載される動作を履行するための特別に構成されるハードウェアであってよい。あるいは、別の例として、プロセッサ112がソフトウェア命令の実行器として具象化されるとき、命令はプロセッサ112を本明細書に記載される動作を行うように具体的に構成してよい。
【0020】
実施形態例では、プロセッサ112(又は処理回路110)は庭地整備マネージャ40として具象化されるか、それを含むか又は別の方法でそれを制御してよい。そのため、いくつかの実施形態では、プロセッサ112(又は処理回路110)は、プロセッサ112(又は処理回路110)を相応に構成する命令又はアルゴリズムの実行に応答して対応する機能に着手するように庭地整備マネージャ40に指示することによって庭地整備マネージャ40に関連して記載される動作の各々を引き起こすといえる。例として、庭地整備マネージャ40はセンサ設備30からセンサ情報を受信し、かつ所有者/操作者に提供されるべき情報及び/又は作業遂行設備20に提供されるべき命令に関する決定をするように構成されてよい。処理回路110は、いくつかの場合には、センサ設備30から受信される状態情報を処理し、状態情報を所与の区域に対してメモリ114に記憶される生育状態パラメータと比較して、処置がとられる又は推奨されるべきかを比較に基づいて判定して
よい。
【0021】
例証的実施形態では、メモリ114は、たとえば固定されても又は着脱可能でもいずれであってもよい揮発性及び/又は不揮発性メモリなどの、1つ又は複数の非一時的メモリ装置を含んでよい。メモリ114は、庭地整備マネージャ40が本発明の例証的実施形態に従って様々な機能を実行することができるようにするための情報、データ、アプリケーション、命令などを記憶するように構成されてよい。たとえば、メモリ114はプロセッサ112による処理のための入力データをバッファリングするように構成され得る。加えて又はあるいは、メモリ114はプロセッサ112による実行のための命令を記憶するように構成され得る。さらに別の代替例として、メモリ114はセンサ・ネットワークからの入力に応答して様々なデータ・セットを記憶してよい1つ又は複数のデータベースを含んでよい。メモリ114の内容のうち、アプリケーションは、各それぞれのアプリケーションと関連する機能を実行するためにプロセッサ112による実行のために記憶されてよい。いくつかの場合には、アプリケーションは操作者に、作業区域を画定し、かつ作業区域をその中の植物又はその中の植物に適する成長状態いずれかと関連させる能力を提供することを含んでよい。アプリケーションは、区域で検出される現在の生育状態を示す情報の、その区域にある植生のために所望される生育状態パラメータに関する記憶された情報との比較を行うように構成されてもよい。上に示されるように、生育状態パラメータは操作者によって入力されてよいか、又は所与の区域の植物植生の識別情報の入力に基づいてインターネットを介してアクセス可能であるデータベースもしくはソースから抽出もしくは検索されてよい。
【0022】
上に述べられるように、庭地整備マネージャ40がサービスを提供する1区画(又は複数の区画)は区域に分割されてよい。各区域はその中に提供される植生のために所望である特定の異なる生育状態に基づいて監視及び管理され得る。
図2は、様々な区域に分割される区画200の図を例示する。区域のいくつかは有効区域であってよく、一方他の区域は無効区域であってよい。有効区域は、センサ設備30及び/又は作業遂行設備20へのアクセスを含むか又は別の方法で許可する区域であってよい。無効区域は、センサ設備30及び/もしくは作業遂行設備20へのアクセスを含まないか、もしくは許可しないいずれかの区域、又は監視及び作業遂行のための機能にかかわらず、そのような活動の管理が所望されない範囲であってよい。そのため、たとえば、無効区域は、住宅、コンクリート、舗装、又は休閑中であるかもしくは単に有効管理には所望されない土地によって包含される範囲を含んでよい。
図2では、第1の無効区域210は住宅の占有領域の輪郭を描くように画定され、第2の無効区域212は住宅に至る乗入れ道路の占有領域の輪郭を描くように画定される。
【0023】
第1の有効区域220は住宅の正面に提供され、また苗床を表してよい。第2の有効区域230、第3の有効区域232及び第4の有効区域234は裏庭に提供され、また庭園を表してよい。庭地の残りは第5の有効区域240を表してよい。注目すべきは、この例では、第1の有効区域220は苗床全体を表すはずの比較的大きい部分を包含する。一方、第5の有効区域240は無効でも又は庭園と関連してもいない庭地全体を表す。しかしながら、これらの区分例は、比較的単純な例を提示して1実施形態例の説明を容易にするために、単に例証的であるにすぎない。しかるに、苗床及び庭地は必要に応じて1つ又は複数の他の(たとえば、より小さい)区域にさらに分割され得ることが認識されるべきである。同様に、庭園はこの例ではより小さい区域に分割されるけれども、庭園もさらに分割され得ることが認識されるべきである。その上、個々の植物、植物の列及び/又は同類のものは、いくつかの場合にはそれら自身の区域を形成するように指定され得る。同様に、庭地内で、1つ又は複数の樹木、生垣、灌木又は他の特定の植物もしくは植物群がそれら自身のそれぞれの区域(又は下位区域)として識別され得る。
【0024】
区域は庭地整備マネージャ40にプログラムされてよく、そして庭地整備マネージャ40は各それぞれの区域と関連するセンサ設備及び作業遂行設備を認識してもよい。いくつかの場合には、区域は単純に識別されてよく、さらに資産(たとえば、センサ及び作業遂行設備)との対応する関連もプログラムされて、任意の地図データとの区域の関連をなんら必要とせずに、各資産を区域の1つ(又は区域の複数)に相関させてよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、区画200は対応する地図データの観点から画定されてよく、そして区域は地図データに関して画定されてよい。そのような例では、
図2に例示されるそれと同様の表示が区画200を表すために提供されてよい。地図データが所望又は別の方法で使用されることのない例では、
図2の画像は資産の物理的レイアウトを表し得るにすぎないが、庭地整備マネージャ40は必ずしも実際の地理的レイアウトの認識を有する必要があるわけではない。その代わりに、庭地整備マネージャ40は受信される情報と、データが相関する区域と、区域の資産との間のデータ関連をただ維持するように構成されてよい。上に述べられるように、庭地整備マネージャ40は所望の生育状態に関する情報を記録する(又は検索する)能力も有してよく、そのような情報は操作者によって直接プログラムされるか、又は対応する区域内に存在する植物生態の識別に基づいてアクセスされるかいずれかである。
【0025】
いくつかの実施形態では、たとえば、メモリ114は区画200の境界、区域の境界及び/又は区画200に位置する資産(たとえば、センサ設備30及び作業遂行設備20)の位置を識別する位置情報を画定する地図データを含む区画記述子ファイルを記憶してよい。いくつかの場合には、位置及び/又は境界はGPS座標、無線標識を使用する三角測量又は別の既知の位置、物体又は場所からの距離/方向に基づいて識別されてよい。いくつかの状況では境界を確認する、又は見つけるのを援助するために画像データが使用されてよい。あるいは又は加えて、境界及び/又は位置情報は学習されてよい(たとえば、境界又は位置に近接して駆動し、又は押されてそれに気づく(たとえば、RFID技術などを用いて)ロボット又は他の装置によって)。境界又は装置位置に遭遇するとき、対応する情報をそれと関連させて記録するために区画記述子ファイルの地図データがアクセスされてよい(処理回路110を介して)。そのため、いくつかの実施形態では、ロボットの作業範囲を限定する境界ワイヤが区域の1つ又は複数の境界に対応してよい。
【0026】
したがって、メモリ114は区域を示す情報を記憶してよい。情報はいくつかの場合には区域の地理的記述を含んでよい。情報は区域内の植物生態の記述又は区域内の植物生態のために好まれる生育状態の記述も含んでよい。いくつかの場合には、区域内のセンサは特定の深度に設定され(又は設定を推奨される)、又は別様に区域内の植物生態に基づいて特定のやり方で構成されてよい。たとえば、根の浅い植物のための水分センサは浅く保たれてよく、根の深い植物のための水分センサはより深い深度で提供されてよい。メモリ114はいくつかの場合には深度パラメータ(実際の又は推奨される)を記憶してよい。
【0027】
図2の例では、固定資産法(たとえば、固定センサ及びいくつかの場合には少なくともいくつかの固定作業遂行設備)が利用されてよい。したがって、この例では、各区域はそれ自身の対応する固定センサ設備及びそれと関連する作業遂行設備を有してよい。たとえば、水分センサ250(十字によって示される)は対応するスプリンクラ260(星によって示される)を伴ってよい。他の十字は他のセンサ(たとえば、水分センサ)を表してよく、他の星は他の区域と関連する他の作業遂行設備(たとえば、スプリンクラ)を表してよい。そのような例では、各センサは対応する区域と関連してよく、各スプリンクラも対応する区域と関連してよい。たとえば、水分センサ250は第2の有効区域230と関連し、スプリンクラ260も第2の有効区域230と関連する。
【0028】
いくつかの実施形態では、任意の所与の種類の単一のセンサが所与の区域と関連してよい。しかるに、そのような例では、第2の有効区域230は1つの水分センサ250を図
示するけれども、pHセンサ、温度センサ、カメラ及び/又は光センサも第2の有効区域230に含まれ得る。区域当たり任意の所与の種類のセンサを1つのみ提供することによって、各それぞれのセンサから集められるセンサデータは、それぞれのセンサの1つによって検知される各状態に対して、区域の全体の状態を表すと容易に理解され得る。そのような例では、1台の任意の所与の種類の作業遂行設備も最も単純な例(
図2の庭園及び苗床のために示されるような)で利用されてよい。その上、いくつかの場合には、所与の種類の各それぞれのセンサと関連する1台の作業遂行設備があってよい。事実、いくつかの場合には、所与の種類のセンサ(たとえば、水分センサ)とそのセンサに対応する1台の作業遂行設備(たとえば、スプリンクラ)との間に配置されることが許可される距離に対して制限があってよい。しかるに、たとえば、各水分センサは対応するスプリンクラから所与の距離以内であってよく、そして、ペアリングがその間でなされてよい。その上、いくつかの場合には、スプリンクラ及び水分センサは互いに集積されてよい。しかしながら、作業遂行設備(及び潜在的な障害物)の特性に依存して、複数台の作業遂行設備が区域の1つ又は複数に、又は所与の種類のセンサに関連して提供されることが所望されてよいことが認識されるべきである。同様に、複数のセンサが単一台の作業遂行設備と関連することが所望されてよい。
【0029】
他の実施形態では、複数のセンサ(所与の種類であってもよい)及び複数台の作業遂行設備(所与の種類であってもよく、照明要素、散水装置、肥料、トリマ、草刈機、カメラなど)が所与の区域と関連してよい。しかしながら、そのような実施形態では、区域内の異なる資産の関連が、集合的に又は個別に管理され得る下位区域を効果的に(又は実際に)作成してよいことが認識されるべきである。第5の有効区域240はそのような区域の例である。
【0030】
資産間になされる物理接続に関して、電力、通信又は他の供給サービスのための配線及び/又はホース接続が任意の所望の方法で達成されてよい。いくつかの場合には、そのような接続は庭地整備マネージャ40にプログラムされる又は別の方法でそれによって知られてよい。無線通信(利用されれば)はセンサ又は他の資産と通信が可能な短距離又は他の無線によって達成されてよい。たとえば、Bluetooth(登録商標)、WiFi(登録商標)、Zigbee(登録商標)、RFID(近距離通信)、GSM又は他の専売又は標準ベースの通信機構が利用されてよい。いくつかの実施形態では、1つ又は複数のセンサが互いに又は作業遂行設備と共起されると、一群の装置は通信ハブ(センサ又は装置の1つであってよい)と通信してよく、ハブはすべてのそのような装置のためにデータを庭地整備マネージャ40に無線で(又は有線接続を介して)報告してよい。電力も、資産の1つもしくは複数に近接して設置されてよい電池もしくは太陽電池によって、又は資産の1つもしくは複数に取り回される電力ケーブルによって局所的に供給されてよい。境界ワイヤが利用される例では、いくつかの装置のための電力は境界ワイヤによって提供されてよい。
【0031】
資産がスプリンクラを含むとき、スプリンクラには1つ又は複数のホース又はパイプ接続から水が提供されてよい。いくつかの場合には、複数のスプリンクラは同じホースから(たとえば、直列又は並列に)供給されてよい。スプリンクラ動作の制御は、局所制御なしにホースに充填することによって、又はホースに充填しかつ各スプリンクラの局所制御のために提供される弁もしくはアクチュエータの個別制御を電子制御を介して行うことによって達成されてよい。
【0032】
いくつかの例では、電力及び/又は通信のためのケーブルは水ホース又はパイプ接続と一体化されてよい。この点に関しては、たとえば、スプリンクラに水を提供するためにパイプ・セグメントが利用されれば、パイプ・セグメントは管路又は配線路が内部に設けられるように鋳造されてよく、隣接片によって嵌合が達成されるとき、管路又は配線路及び
パイプ・セグメント間が接続される。代替例として、ホースが使用されれば、ホースはそれと一体化されるケーブルを有してよい。したがって、利用される特定の構造にかかわらず、水及び電気エネルギー/信号両方の転送(電力又は通信目的のため)が1つの一体型構造を介して達成されてよい。
【0033】
図8は、そのような構造の1例を例示する。この点に関しては、
図8は実施形態例に従って電線810,812が一体化されるホース又はパイプ800を例示する。
図8に図示されるように、一体型電線810,812はホース又はパイプ800の対向側に設置されてよい。しかしながら、一体型電線810,812は代わりに、互いに隣り合うことも含めて他の向きに位置決めされ得る。いくつかの場合には、一体型電線810,812の一方は電力分配及びデータ転送のために使用されてよく、そして一体型電線810,812の他方は帰路(接地)として使用されてよい。いくつかの場合には、共通帰線が使用される一方、第3の線が電力分配とデータ転送の分離のために使用されてよい。
【0034】
いくつかの例では、ホース又はパイプ800は散水栓820などの制御可能な装置に連結されてよい。散水栓820は、制御可能なオンオフ弁を含み得る制御ユニット830を介して提供される制御入力に応答して動作可能であってよい。制御ユニット830は、様々な散水装置を制御するように構成される散水コンピュータからの制御に応答して動作してよい。
【0035】
いくつかの場合には、ホース又はパイプ800の側面部分に穴を設けることによって、かつ穴を散水栓820及び制御ユニット830に接続しつつホース又はパイプ800に取り付けるヒンジ型クランプ840を設けることによって、散水栓820及び制御ユニット830はホース又はパイプ800と結合されてよい。ヒンジ型クランプ840はホース又はパイプ800ならびに一体型電線810,812の両方に係合するように成形されてよい。
【0036】
いくつかの実施形態では、散水(又は何らかの他の作業)が開始されてよく、そしてシステム10はセンサ設備30を利用して水(又は肥料など)の分配を監視してよい。センサ設備30は次いで、庭地整備マネージャ40を介してフィードバックを提供して一定の範囲でのより多くの又はより少ない散水(又は他の資源利用)を指示するために使用されてよい。センサ設備30は、区画200に行われる作業に関して同期又は順序制御が起こり得ることを確実にするために使用されてもよい。たとえば、散水が所与の区域で起こる間に草刈が確保され得るか、又は散水が達成されて特定の所与の時間後に草刈が予定され得る。その上、センサ設備30は自然な散水(たとえば、雨)及び潅漑の作業を検出できるので、庭地整備マネージャ40は資源消費を管理して水消費を最適化することが可能であってよい。たとえば、雨イベントが検出されれば、散水は延期されてよい。いくつかの場合には、散水延期が降雨量と比例する時間の間達成され得るように、雨イベントの規模も検出されてよい。より更なる例では、ネットワーク50が庭地整備マネージャ40に天気予報情報を(たとえば、インターネットから)得ることができるようにすれば、雨イベントがまだ起こっていなくても(たとえば、そうでなければ予定されている又は明らかに必要とされる散水イベントの所与の期間内に雨イベントが起こると予測されれば)、散水は延期されてよい。しかるに、たとえば、庭地整備マネージャ40は区画200の位置と関連するサイトから天気情報にアクセスしてよいか、又は庭地整備マネージャ40は天気サービスへの加入を活用して予報情報を得ることが可能であってよい。
【0037】
上に論ぜられるように、センサ設備30及び作業遂行設備20は多くの異なる方法を介して共に一体化されてよい。
図3〜5はいくつかの例を例示する。この点に関しては、
図3は、電力が遠隔で(たとえば、電池又は太陽電池によって)センサに提供される単純な水移動経路を例示する。
図3に図示されるように、水源400は送水線410に充填する
ために使用されてよい。第1のスプリンクラ420及び第2のスプリンクラ422は送水線410から水を受けてよい。送水線410は第1及び第2のスプリンクラ420,422からの噴霧用の水を提供するために選択的に充填されてよい。代わりに、ローカル・コントローラが庭地整備マネージャ40から有線又は無線接続によって起動されるように提供されてよい。水がどのように提供されるかにかかわらず、第1及び第2のスプリンクラ420,422の各々はそれと関連する対応するセンサ(たとえば、それぞれ第1のセンサ430及び第2のセンサ432)を有してよい。
【0038】
図4は、電力が一体型の送水線510及び電力/通信線512を介してセンサ設備及び作業遂行設備(たとえば、スプリンクラ及びライト540などのライト)に提供される代替の水移動経路を例示する。この例では、電源502が水源500に加えて提供されてよい。
図5に図示されるように、水源500は、電力/通信線512と一体化される送水線510に充填するために使用されてよい。第1のスプリンクラ520及び第2のスプリンクラ522は一体型の送水線510及び電力/通信線512から水及び電力/通信を受けてよい。しかるに、たとえば、一体型の送水線510及び電力/通信線512は一体型電気及び水提供システムを表してよい。それぞれ第1及び第2のスプリンクラ520,522と第1及び第2のセンサ530,532との間の通信リンク540は有線又は無線のいずれかの通信リンクであってよい。
【0039】
図5は、庭地整備マネージャ40との通信(たとえば、ネットワーク50を介して)がさらに例示される変形実施形態例を例示する。
図5に図示されるように、庭地整備マネージャ40は水源500及び/又は電源502と通信してスプリンクラ及び/又はセンサの動作を制御してよい。しかしながら、
図5に図示されるように、いくつかの場合には、互いに近接するスプリンクラとセンサは各々ローカル・ハブ600と通信してよい。ハブ600は次いでネットワーク50を介して庭地整備マネージャ40と通信してよい。操作者は遠隔端末610(たとえば、コンピュータ又はスマートフォン)を用いてネットワークを介してシステムと対話してもよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、既存のシステムとの後方互換を可能にするために変換モジュールが提供されてよい。この点に関しては、たとえば、レガシー設備がすでに設置されている場合、RFIDタグは設置されてよいか、又は本明細書に記載されるものと両立する追加の構成部品は設置されてよく、そしてそのような装置に関するすべての変換される又はプログラムされる情報は庭地整備マネージャ40に提供されてよい。庭地整備マネージャ40は次いでレガシー設備に接続したシステムを動作してよい。ハブ600は、後方互換を実装するように機能できるローカル通信装置又はトランスレータとして使用されてよい。
【0041】
実施形態例では、メモリ114は上記のデータベース(たとえば、植物IDデータベース)を記憶してよい(又はプロセッサ112が別の方法でアクセスしてよい)。そのようなデータベースは一定の植物を、最適な生育のために理想的であるか又は好まれる対応する生育状態に相関させてよい。上記のように、現在の状態はセンサ設備30によって監視され、そしてデータベースの情報と比較されて作業遂行設備20を介してとられるべき任意の修正処置を判定してよい。より最適な生育状態を達成しつつも、低減されるコスト及び低減される環境影響がしたがって達成され得る。
【0042】
いくつかの場合には、庭地整備マネージャ40は、現在の状態が最適でないという判定に基づいて散水、施肥、刈り、照明又は他の活動を制御することによって生育状態を向上させるために、自動化処置をとってよい。しかしながら、他の状況では、庭地整備マネージャ40は、所有者/操作者に現在の状態に対するいくつかの変化が望まれ得ることを告知又は別の方法で通知するために、警報又は命令をローカルに又はスマートフォンもしく
は他の遠隔装置を介して提供するように構成されてよい。推奨される特定の処置が識別されてよいか、又は一定の条件を確認するよう警報が提供されてよい。カメラ・データも、一定の構成部品を起動させて一定の状況下で望ましくない野生生物を追い払うために使用されてよい。たとえば、そのままでは草食により損傷されるであろう植物から鹿を離れさせるために、スプリンクラがオンにされ得る。したがって、庭地状態(たとえば、庭園又は芝生状態)の制御のための比較的堅牢なシステムが自動化様式で提供されてよい。その結果は、効率的な制御を提供して最適な生育状態を達成する「スマート庭園」として作動すると考えられてよい。
【0043】
いくつかの実施形態では、操作者は本明細書に記載されるユーザインタフェースを介して又は遠隔端末131を介して庭地整備マネージャ40と対話してよい。作業遂行設備20の一部もユーザインタフェースを有してよい。たとえば、散水システムは、作業遂行設備20の一部としてみなされる共通制御ユニットを持つ1つ又は複数のスプリンクラを含んでよい。共通制御ユニット又は他のそのような特定の設備の構成は、設備でローカルに扱われ、次いで、システム構成データベースに組み込まれるべき庭地整備マネージャ40に転送されてよい。しかるに、本明細書に記載されるものに加えて追加のユーザインタフェースがあってよい。
【0044】
いくつかの実施形態では、庭地整備マネージャ40は、
図6の例に図示されるように作業遂行設備制御回路41を含むようにさらに変更されてよい。作業遂行設備制御回路41は別個のプロセッサとしてもしくはそれによって具象化されてよいか、又は庭地整備マネージャ40の処理回路110の構成によって具象化されてよい。いずれの場合でも、作業遂行設備制御回路41は、作業遂行設備20を制御するために、
図6に図示されるように、作業遂行設備20と直接又はネットワーク50を介してのいずれかでインタフェースしてよい。
【0045】
本発明の実施形態はしたがって
図1に描かれるもののような装置を用いて実践されてよい。しかしながら、他の実施形態は本発明の実施形態を行うためのコンピュータ・プログラム製品に関連して実践されてよい。そのため、たとえば、
図7のフローチャートの各ブロック又は工程、及びフローチャートのブロックの組合せは、1つ又は複数のコンピュータ・プログラム命令を含むソフトウェアの実行と関連するハードウェア、ファームウェア、プロセッサ、回路及び/又は別の装置など、様々な手段によって実装されてよい。しかるに、たとえば、上記手順の1つ又は複数がコンピュータ・プログラム命令によって具象化されてよく、これは上記手順を具象化してよく、かつ記憶装置(たとえば、メモリ114)によって記憶されて、処理回路(たとえば、プロセッサ112)によって実行されてよい。
【0046】
認識されるであろうように、任意のそのような記憶されるコンピュータ・プログラム命令はコンピュータ又は他のプログラム可能な装置(すなわち、ハードウェア)上にロードされて機械を作成してよく、その結果コンピュータ又は他のプログラム可能な装置上で実行する命令はフローチャート・ブロック又は工程に規定される機能を実装する。これらのコンピュータ・プログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置に特定の様式で機能するように指示することが可能なメモリからなるコンピュータ可読媒体に記憶されてもよく、その結果コンピュータ可読メモリに記憶される命令は命令を含む製造品をもたらしてフローチャート・ブロック又は工程に規定される機能を実装する。コンピュータ・プログラム命令はコンピュータ又は他のプログラム可能な装置上にロードされて一連の動作工程がコンピュータ又は他のプログラム可能な装置上で行われるようにさせコンピュータ実装方法をもたらしてもよく、その結果コンピュータ又は他のプログラム可能な装置上で実行する命令はフローチャート・ブロック又は工程に規定される機能を実装するための工程を提供する。この点に関しては、本発明の実施形態例に係る方法は
図7に図示さ
れる動作の一部又は全部を含んでよい。その上、本明細書に提供される記載から派生する他の方法も、そのような方法を行うように特に構成される機械に変換されるようにプログラムされるコンピュータによるそのような方法と関連する工程の実行に応答して行われてよい。
【0047】
実施形態例では、スマート庭園管理を提供するための方法は、
図7に図示されるように、動作700で、1区画の土地に設置される1つ又は複数のセンサを含むセンサ設備からセンサデータを受信することと、動作710で、センサデータに基づいて区画の現在の状態を判定することと、動作720で、現在の状態を1区画の土地に植えられる植生と関連する所望の状態と比較することと、動作730で、センサ設備を介して監視されることが可能な結果を生成することに関連する作業を区画に行うように構成される作業遂行設備の動作に関する少なくとも1つの命令を提供することと、を含んでよい。
【0048】
実施形態例では、上記
図7の方法を行うための装置は、上記動作(700〜730)のいくつか又は各々を行うように構成されるプロセッサ(たとえば、プロセッサ112)からなってよい。プロセッサ112は、たとえば、動作の各々を行うために、ハードウェア実装される論理関数を行うこと、記憶される命令を実行すること、又はアルゴリズムを実行することによって、動作(700〜730)を行うように構成されてよい。あるいは、装置は上記動作の各々を行うための手段からなってよい。この点に関しては、実施形態例によれば、動作700〜730を行うための手段の例はたとえば庭地整備マネージャ40からなってよい。加えて又はあるいは、少なくともプロセッサ112が庭地整備マネージャ40を制御するように構成されるか、又はそれとして具象化さえされてよいという事実によって、プロセッサ112及び/又は上記のような情報を処理するために命令を実行するもしくはアルゴリズムを実行するための装置もしくは回路も、動作700〜730を行うための手段の例を形成してよい。
【0049】
いくつかの実施形態では、追加の随意の動作が含まれてよいか、又は上記動作が変更もしくは拡張されてよい。追加の動作、変更又は拡張の各々は上の動作と組み合わせて及び/又は互いに組み合わせて実践されてよい。しかるに、本明細書に記載される追加の動作、変更もしくは拡張のいくつかもしくはすべてがいくつかの実施形態で活用されてよく、又はいずれも活用されなくともよい。この点に関しては、いくつかの場合には、方法で利用される1つ又は複数のセンサ及び作業遂行設備は、各々が同じ源から電力を受けられるように、互いの所定の距離内に設置されてよい。いくつかの場合には、方法で利用される1つ又は複数のセンサは電池又は太陽電池などの局所源から電力供給されてよい。実施形態例では、方法で利用される1つ又は複数のセンサ及び作業遂行設備は、通信ハブによって促進される無線通信を介して庭地整備マネージャと通信していてよい。いくつかの例では、区画は複数の区域に分割されてよく、各区域は少なくとも1つのセンサ及び作業遂行設備の少なくとも1つの装置と関連してよい。いくつかの場合には、庭地整備マネージャは区画を記述する地図データを記憶する処理回路を含んでよく、区域の各々は地図データに関する対応する地理的記述によって画定される。実施形態例では、区域の各々は区域のそれぞれの1つ内の少なくとも1つの植物に対応する植物データと関連してよく、植物データは少なくとも1つの植物の生育の所望のパラメータを定義してよい。いくつかの実施形態では、庭地整備マネージャは特定の区域の少なくとも1つのセンサからの測定される状態を特定の区域と関連する植物データと比較して、特定の区域の状態を変更するために特定の区域に関する作業遂行設備を制御するべきか判定してよい。実施形態例では、センサ設備及び作業遂行設備は区画内で固定されてよい。実施形態例では、庭地整備マネージャは作業遂行設備の異なる種類の装置の動作を同期又は順序制御するように構成されてよい。いくつかの場合には、庭地整備マネージャは作業遂行設備の自動化制御のために通信ネットワークを介してセンサ設備又は作業遂行設備と通信する。いくつかの例では、庭地整備マネージャは遠隔端末を介して操作者と通信して作業遂行設備との操作者対話を提案
する。実施形態例では、センサ設備は電力を受け取り、作業遂行設備のスプリンクラ構成部品は一体型電気及び水提供システムを介して水を受け取る。
【0050】
本明細書に記載される本発明の多くの変更及び他の実施形態が、上の記述及び関連する図面に提示される教示の利点を有して、本発明に関連する当業者には思い浮かぶであろう。したがって、本発明は開示される特定の実施形態に限定されるべきではないこと、ならびに変更及び他の実施形態が添付の特許請求の範囲内に含まれると意図されることが理解されるべきである。その上、上の記述及び関連する図面は例証的な実施形態を要素及び/又は機能の一定の例証的な組合せの状況で記載するけれども、要素及び/又は機能の異なる組合せが添付の特許請求の範囲から逸脱せずに代替実施形態によって提供されてよいことが認識されるべきである。この点に関しては、たとえば、上に明示的に記載されるものとは異なる要素及び/又は機能の組合せも添付の特許請求のいくつかに記載され得るものと企図される。利点、利益又は課題の解決策が本明細書に記載される場合、そのような利点、利益及び/又は解決策は、必ずしもすべての実施形態例でないが、いくつかの実施形態例に適用可能であってよいことが認識されるべきである。しかるに、本明細書に記載される任意の利点、利益又は解決策がすべての実施形態に又は本文書で特許請求されるものに不可欠、必要又は必須であるとされるべきでない。特定の用語が本明細書に利用されるけれども、それらは一般的で記述的意味でのみ使用され、限定の目的ではない。