(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記特徴点(3)は、前記実際の開路電圧曲線(1)の勾配若しくは湾曲における最大値若しくは最小値であり、又は、前記実際の開路電圧曲線(1)の変曲点であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
最初に、2つの前記特性曲線(5、6)の一方の移動及び/又はスケール変更が行われ、続いて、前記2つの特性曲線(5、6)の他方が、対応する規模でスケール変更され及び/又は移動させられることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の根底には、電池の各開路電圧曲線が電池のアノード電位の対応する特性曲線及び電池のカソード電位の対応する特性曲線を介して計算可能であるという原則がある。このことは、電池の各劣化状態、即ち、電池の寿命初期(BOL:Begin of life)から電池の寿命の終り(EOL:End of life)までの各劣化状態について当てはまる。
【0019】
電池のアノード電位又はカソード電位の特性曲線は、OCP(Open Circuit Potential、開路電位)とも呼ばれる。電池の開路電圧曲線は、OCV(Open Circuit Voltage、開路電圧)とも呼ばれる。
【0020】
図1は、アノード電位の第1の特性曲線10aと、アノード電位の第2の特性曲線10bと、カソード電位の第1の特性曲線11aと、カソード電位の第2の特性曲線11bが提示されたグラフを示している。ここでは、アノード電位の第1の特性曲線10a及びカソード電気の第1の特性曲線11aが、第1の劣化状態にある電池を表している。アノード電位の第2の特性曲線10b及びカソード電位の第2の特性曲線11bは、第2の劣化状態にある電池を表している。
【0021】
図2は、第1の開路電圧曲線12aと第2の開路電圧曲線12bとが提示されたグラフを示している。第1の開路電圧曲線12aは、第1の劣化状態にある電池の開路電圧曲線である。第2の開路電圧曲線12bは、第2の劣化状態にある電池の開路電圧曲線である。
【0022】
アノード電位の第1の特性曲線10aと、カソード電位の第1の特性曲線11aと、から、第1の開路電圧曲線12aを定めることが可能である。
【0023】
数学的に見れば、アノード電位の第1の特性曲線10aは、電池の充電状態Qについての関数である。充電状態Qは、
図2に示されるグラフではX軸に示されている。その際に、充電状態は、電池が最大電荷量(maximale Ladung)からスタートして放出した電荷量を例えばアンペア時により表す値によって表される。従って、アノード電位の第1の特性曲線10aは、関数f
an(Q)によって表される。同じことが、カソード電位の第1の特性曲線11aについても当てはまり、カソード電位の第1の特性曲線11aは、従って、関数f
cat(Q)によって表される。
【0024】
アノード電位の第1の特性曲線10a及びカソード電極の第1の特性曲線11aから第1の開路電圧曲線12aを定めるために、カソード電位からアノード電位が減算される。従って、以下のことが有効である。即ち、
OCV
1(Q)=f
cat(Q)−f
an(Q)
【0025】
ここで、OCV
1(Q)は、第1の開路電圧曲線12aを記述する関数を表す。
【0026】
図1を参照すると、アノード電位の第1の特性曲線10aと、アノード電位の第2の特性曲線10bとはその推移が類似しており、アノード電位の第1の特性曲線10aは、スケール変更して移動させると、アノード電位の第2の特性曲線10bに変えられることが分かる。従って、アノード電位の第2の特性曲線10bは、移動させられスケール変更された関数f
an(Q)に相当する関数f
an(α
anQ+β
an)によって表すことが可能である。ここでは、要素(Faktor)α
anは、スケール変更についての要素であり、要素β
anは、アノード電位の第1の特性曲線10aに対するアノード電位の第2の特性曲線10bの移動についての要素である。
【0027】
対応するやり方で、カソード電位の第1の特性曲線11aは、スケール変更して移動させると、カソード電位の第2の特性曲線11bに変えられる。従って、カソード電位の第2の特性曲線11bは、移動させられスケール変更された関数f
cat(Q)に相当する関数f
cat(α
catQ+β
cat)によって表される。ここでは、要素α
catは、スケール変更についての要素であり、要素β
catは、カソード電位の第1の特性曲線11aに対するカソード電位の第2の特性曲線11bの移動についての要素である。
【0028】
第2の開路電圧曲線12bは、アノード電位の第2の特性曲線10b及びカソード電位の第2の特性曲線11bから定められるため、以下のことが有効である。即ち、
OCV
2(Q)=f
cat(α
catQ+β
cat)−f
an(α
anQ+β
an)
【0029】
ここで、OCV
2(Q)は、第2の開路電圧曲線12bを記述する関数を表す。
【0030】
本発明によれば、先に記載した原則に基づいて、例えば電池が或る程度劣化した後に現れる電池の現在の開路電圧曲線が、電池のアノード電位の特性曲線及び電池のカソード電位の特性曲線のスケール変更及び移動によって定められる。
【0031】
図3は、第1の実施形態における本発明に係る方法のフロー図を示している。本方法の開始に際して、最初に、第1の工程S1が実行される。
【0032】
第1の工程S1において、電池の実際の開路電圧曲線1の一区間2の記録が行われる。実際の開路電圧曲線1は、本発明に係る方法が実行される時点に電池が実際に有している開路電圧曲線である。電池の電圧と、電池により放出又は受容された電流と、が測定される。これらの値から、電池の充電状態変化量が算出され、当該充電状態変化量の範囲内の複数の充電状態について、それぞれ対応する電圧値が格納される。各電圧値は、測定点を表している。従って、実際の開路電圧曲線1の一区間2は、複数の測定点の記録によって記録される。
【0033】
実際の開路電圧曲線1の一区間2の記録時に記録される一区間2は、電池の現在の開路電圧曲線の対応する区間とほぼ一致している。しかしながら、実際の開路電圧曲線の一区間のみ記録されたため、更なる処理において、電池の現在の開路電圧曲線を推定するために完全な開路電圧曲線が定められる。
【0034】
第1の工程S1の後で、第2の工程S2が実行される。第2の工程S2では、実際の開路電圧曲線の記録された一区間2における特徴点3の検出が行われる。第2の工程S2は、第1の部分工程S21と、第2の部分工程S22と、第3の部分工程S23と、に分けられる。
【0035】
最初に、第1の部分工程S21が実行される。第1の部分工程S21では、記録された複数の測定点の補間が行われる。ここでは、記録された測定点の間に存在する電圧値が補間され、従って、連続する曲線の形態により電池の実際の開路電圧曲線の一区間2が獲得される。
【0036】
後続の第2の部分工程S22では、実際の開路電圧曲線の記録された一区間2についての第1の導関数及び第2の導関数が算出される。
【0037】
後続の第3の部分工程23では、一区間2について計算された実際の開路電圧曲線の導関数に基づいて特徴点3が定められ、従って検出される。
【0038】
図2は、電池の実際の開路電圧曲線の記録された一区間2を例示している。ここでは、第2の開路電圧曲線12bが電池の実際の開路電圧曲線に対応すると仮定する。この実際の開路電圧曲線の一区間2は、第1の工程S1において記録されたものである。第2の工程S2で定められた導関数によって特徴点3が定められ、この特徴点3は、
図2に示される例では、実際の開路電圧曲線
1に変曲点が発生していることにより際立っている。この変曲点は、おおよそ、値「30」で表される電池の充電状態Qのところに生じている。このような変曲点は、例えば、第2の導関数の零点によって識別されうる。
【0039】
ここで例示的に特徴点3として選択された変曲点の代わりに、記録された一区間2では、特に、第2の開路電圧曲線12bの勾配又は湾曲における極大値又は極小値が、特徴点3として選択されるために適している。本発明によれば、特徴点3は、互いに接する複数の点の特性によっても、即ち、曲線としての流れ(Kurvenverlauf)によっても定義されうる。
【0040】
代替的な特徴点として、
図2では、第2の開路電圧曲線12bの湾曲における最大値3aが示されており、この最大値3aは、例えば、実際の開路電圧曲線の記録された一区間2の第1の導関数の最大値から定められる。更なる別の代替的な特徴点3として、
図2では、第2の開路電圧曲線12bの勾配における極大値3bが示されており、この極大値3bは、例えば、第2の開路電圧曲線12bの記録された一区間2の第1の導関数の最大値から定められる。さらに、様々な特徴点を選択することも可能であり、従って、様々な特徴点に基づいて、アノード電位の特性曲線及び
カソード電位の特性曲線における対応する点が識別される。さらに、複数の特徴点を定義し又は識別することも有利である。
【0041】
本発明の代替的な実施形態において、第2の開路電圧曲線
12bの記録された一区間2の任意の点が、特徴点3として定義される。その際に、対応する点4は、特徴点3の領域及び対応する点の領域における、例えば曲線としての流れによって識別されうる。
【0042】
工程S2に続いて、第3の工程S3が実行される。第3の工程S3では、電池のアノード電位の特性曲線5及び電池のカソード電位の特性曲線6における、特徴点3に対応する点4の識別が行われる。アノード電位の特性曲線5と、カソード電位の特性曲線6とは、本実施形態では、電池の製造時に一度測定されて格納された特性曲線である。アノード電位の特性曲線5は、
図1に示されたアノード電位の第1の特性曲線10aに対応しており、カソード電位の特性極線6は、
図1に示されたカソード電位の第1の特性曲線11aに対応していると仮定する。
【0043】
先に記載したように、特徴点3は、本第1の実施形態では、実際の開路電圧曲線における変曲点である。従って本第1の実施形態では、第3の工程S3において、同じように、アノード電位の特性曲線5及びカソード電位の特性曲線6で変曲点が探されて識別される。その際に、上記特性曲線に複数の変曲点がある場合の区別を可能とするために、アノード電位の特性曲線5及びカソード電位の特性曲線6の所定の範囲に探索が限定される。
図1から分かるように、これら特性曲線は、対応する変曲点を有している。従って、アノード電位の特性曲線及びカソード電位の特性曲線における上記対応する点4は、特徴点3に対応する変曲点であって、やはり上記特性曲線5、6に現れている上記変曲点である。
【0044】
図1及び
図2での変曲点は、曲線が平らに流れていて識別が困難なため、実際の開路電圧曲線の記録された一区間2が、さらに、全ての特性曲線に現れる屈曲点7を経由して伸びている可能性もあることに注意されたい。ここでは、上記屈曲点7が、描かれる全ての特性曲線で生じており識別可能であることが容易に分かる。
【0045】
第3の工程S3が実行された後で、第4の工程S4が実行される。第4の工程S4では、対応する点4に対する特徴点3の位置に基づいて、アノード電位の特性曲線5及び/又はカソード電位の特性曲線の移動及び/又はスケール変更が行われ、即ち、特性曲線5、6の移動を組み合わせることにより、記録された一区間2が可能な限り最良に再現されるまで、上記移動及び/又はスケール変更が行われる。
【0046】
このために、本実施形態では、アノード電位の特性曲線5及びカソード電位の特性曲線6が、最初に、以下のように移動させられてスケール変更され、即ち、アノード電位の特性曲線5の対応する点4及びカソード電位の特性曲線6の対応する点4が、特徴点3に対応する充電状態の位置に来るように、移動させられてスケール変更される。その後で、このように移動させられスケール変更された特性曲線から、一区間2についての対応する暫定的な開路電圧曲線が定められる。実際の開路電圧曲線の一区間2と、暫定的な開路電圧曲線の対応する一区間と、の間の平均二乗偏差(quadratische Abweichung)が定められる。このように定められた偏差は、アノード電位の特性曲線5及びカソード電位の特性曲線6の移動及びスケール変更を調整することにより最小化される。アノード電位の特性曲線5及びカソード電位の特性曲線6の移動及びスケール変更は、先に要素α
an、α
cat、β
an、及びβ
catにより例示的に形成された対応する移動要素及びスケール変更要素に依存しているため、本第4の工程では、上記要素ごとに値が定められる。
【0047】
第4の工程S4が実行された後で、第5の工程S5が実行される。第5の工程S5では、移動させられ及び/又はスケール変更された特性曲線に基づいて、現在の開路電圧曲線の算出が行われる。このことは、第2の開路電圧曲線OCV
2(Q)に関して既に記載された、発明の土台となる関係性に基づいて行われる。対応して、関数OCV
act(Q)により表される現在の開路電圧曲線について、以下のようになる。即ち、
OCV
act(Q)=f
cat(α
catQ+β
cat)−f
an(α
anQ+β
an)
【0048】
土台となる関数f
cat(Q)、f
an(Q)はそれぞれ、電池の製造時に格納されたカソード電位の特性曲線6、電池の製造時に格納されたアノード電位の特性曲線5を表している。このように算出された現在の開路電圧曲線は、推定される現在の開路電圧曲線である。
【0049】
第5の工程S5が実行された後で、第6の工程S6が実行される。第6の工程S6では、現在の開路電圧曲線に基づいて、電池容量の決定が行われる。このために、定められた現在の開路電圧曲線において、電池の対応する充電状態Qであって、所定の最小電池電圧に対応する上記充電状態Qが定められる。電池の上記対応する充電状態Qが、電池の電池容量を表している。
【0050】
図4は、本発明の好適な実施形態におけるアノード電位の特性曲線及びカソード電位の特性曲線の移動及びスケール変更を例示している。
【0051】
最初に、カソード電位の特性曲線6がスケール変更され、このことが矢印21によって示されている。その後で、カソード電位の特性曲線6が移動させられ、このことが矢印22によって示されている。ここでは、カソード電位の特性曲線6が以下のように移動させられ、即ち、満充電状態にある電池での、カソード電位の特性曲線6により表わされる電池の
カソードの電位が保持されるように、カソード電位の特性曲線6が移動させられる。従って、カソード電位の特性曲線6のスケール変更によって、要素α
catが少なくとも暫定的に定められる。カソード電位の特性曲線6の移動によって、これにより要素β
catが少なくとも暫定的に定められる。
【0052】
従って、以下でOCP
catとも呼ばれるカソード電位の特性曲線6について、以下のことが有効である。即ち、
OCP
cat=f
cat(Q・γ−δ)
【0053】
ここで、γは要素α
catの定められた値を表し、従って、第1の矢印21で示されたスケール変更を表わしている。さらに、δは、要素β
catの定められた値を表し、従って、第2の矢印22で示された移動を表わしている。
【0054】
続いて、アノード電位の特性曲線5がスケール変更されて移動させられる。アノード電位の特性曲線5は、以下ではOCP
anとも称される。アノード電位5の
特性曲線の移動及びスケール変更は、以下の数式に基づいて行われる。即ち、
OCP
an=f
an([Q−pBOL]・γ+pACT)
【0055】
ここで、値pBOLは、電池が未だライフサイクルの初期(Begin of Life)にある場合に、バッテリの開路電圧曲線において特徴点3がそこで発生する充電状態を表わしている。値pACTは、電池の実際の開路電圧曲線において特徴点3がそこで発生する充電状態を表している。
図4では、項[Q−pBOL]から得られる重み付けが施された移動が、第3の矢印23で示されている。要素γによるスケール変更は、第4の矢印24によって示されている。値pACT分の移動が、第5の矢印25によって示されている。
【0056】
図4により記載される例では、特性曲線の移動が予め固定的に定められていることが分かる。アノード電位の特性曲線5とカソード電位の特性曲線6との双方が依存する個々のスケール変更要素γのみが、実際の開路電圧曲線
1の一区間2と暫定的な開路電圧曲線の対応する一区間との間の偏差を最小化するために変更される。
【0057】
更なる別の代替的な実施形態において、電池の実際の容量がアノードの充電状態Q
+及びカソードの充電状態Q
−から定められる。本方法は第1の実施形態に対応しているが、アノード電位の特性曲線と、カソード電位の特性曲線と、は互いに独立して考察される。即ち、カソードとアノードとは、互いに異なる充電状態にありうる。
【0058】
既に記載したように、電池の開路電圧、特に電池セルの開路電圧が、アノード電位の特性曲線及びカソード電位の特性曲線から定められる。従って、以下のことが有効である。即ち、
OCV
cell=OCP
+(SOC
+)−OCP
−(SOC
−)
【0059】
ここで、OCV
cellは、電池の開路電圧である。OCP
+(SOC
+)は、電池のカソード側の充電率SOC+(SOC=state of charge)に依存するカソード電位の特性極線である。OCP
−(SOC
−)は、電池のアノード側の充電率SOC
−に依存するアノード電位の特性曲線である。電池の充電率とは、電池の充電状態Qに対する電池の容量Cの比率である。従って、以下のことが有効である。即ち、
OCV
cell=OCP
+(Q
+/C
+)−OCP
−(Q
−/C
−)
【0060】
電池のカソード側の容量C
+は、電池の寿命初期の電池のカソード側の容量と、カソードの劣化状態と、から得られる。電池のアノード側の容量C
−は、電池の寿命初期の電池のアノード側の容量と、アノードの劣化状態と、から得られる。
【0061】
ここで、アノードの劣化度とカソードの劣化度との間の関係性も考慮することが可能である。カソード側の容量C
+とアノード側の容量C
−とを別々に考察することによって、電池の劣化を特に正確に再現することが可能である。
【0062】
或る劣化状態にある電池の最大容量は、アノードの充電状態Q
+及びカソードの充電状態Q
−から定められる。その際には、アノード及びカソードが未だ達しうる最大充電状態が定められる。上記未だ達しうる最大充電状態は、電池の放電度に基づいて定められる。この放電度は、特徴点3に基づいて定められる。このことは例えば、実際の開路電圧曲線1における特徴点3の位置を、その寿命初期(BOL)の開路電圧曲線における特徴点3の位置と比較することで行うことが可能である。
【0063】
本発明に係る方法の全ての実施形態において、電池のアノード電位の特性曲線5での対応する点4及び電池のカソード電位の特性曲線6での対応する点4が定められ、かつ各上記特性曲線が各対応する点4の位置に基づいて移動させられ及び/又はスケール変更された場合には、現在の開路電圧曲線の推定の際に特に高い精度が実現される。しかしながら本発明に基づいて、電池のアノード電位の特性曲線5又は電池のカソード電位の特性曲線6で対応する点4が定められ、かつ当該対応する点4に対する特徴点3の位置に基づいて一方又は双方の特性曲線が移動させられた場合には十分である。このことの根底には、上記特性曲線の必要な移動及びスケール変更が少なくとも類似しているという原則がある。
【0064】
同様に、特性曲線のスケール変更と移動の双方が行われる場合には、現在の開路電圧曲線の推定の際に特に高い精度が実現される。しかしながら発明に基づいて、特性曲線のスケール変更又は移動のみ行われた場合には十分である。このようにして、本発明に係る方法を実行するために必要な計算能力が著しく下げられる。
【0065】
上記の書面による開示の他に、
図1〜
図4による開示が明示的に参照される。