(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態である封書作成装置5を含む封入封緘システム1について説明する。また、以下の説明では、用紙としてどのサイズの用紙であっても適用可能である。また以下の実施の形態では、例えばインクジェットで印刷するが、他の手法で印刷してもよく、本発明において印刷形式は特に限定されない。
【0017】
<封入封緘システムの構成>
本発明の一実施形態である封入封緘システム1の構成について説明する。なお、説明中において、「上流」とは、内容物用紙等の搬送方向から見て上流のことをいい、「下流」とは、内容部用紙等の搬送方向から見て下流のことをいう。また、
図1で、「L」は正面から見た左方向、「R」は正面から見た右方向を示す。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態である封書作成装置5を含む封入封緘システム1の模式的な正面図であり、
図2は、第1実施形態に係る封書作成装置の構成を示す構成図である。
【0019】
図1、
図2に示すように、この封入封緘システム1は、複数枚の内容物用紙P1(第1の内容物)及び封筒用紙P2に印刷を行う画像形成装置3と、この画像形成装置3に隣接した位置に設けられた封書作成装置5との組み合わせからなっている。ここで、画像形成装置3は、複数枚の内容物用紙P1及び封筒用紙P2に印刷を行い、封書作成装置5は、印刷済みの複数枚の内容物用紙P1及び封筒用紙P2から内容物B及び封筒Eをそれぞれ形成するとともに、外部で印刷処理が行われ、印刷済みであるインサータ用紙(第2の内容物)P3から形成される内容物Cを搬送して、内容物B及び内容物Cを封筒E封入した状態で封筒Eを封緘することにより、封書Mを作製するものである。
【0020】
<画像形成装置の構成>
画像形成装置3は、画像形成装置筐体7(以下、適宜に装置筐体7という)を具備しており、この装置筐体7内には、
図2に示すようにジョブに含まれる画像データ(内容物画像データ及び封筒画像データ)に基づいて内容物用紙P1及び封筒用紙P2に印刷を行うインクジェット方式の印刷部9が設けられている。この印刷部9は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色のインクを吐出する複数のライン型のインクヘッド11A,11B,11C,11Dを備えている。
【0021】
インクヘッド11A,11B,11C,11Dの直下には、環状のプラテンベルト14が設けられており、内容物用紙P1及び封筒用紙P2がプラテンベルト14内に設置されたサクションファン(図示しない)によってプラテンベルト14上に吸引され、搬送路上を所定の搬送速度で搬送されながら、インクヘッド11A,11B,11C,11Dから吐出されたインクにより内容物用紙P1及び封筒用紙P2に印刷される。
【0022】
インクヘッド11A,11B,11C,11Dと、プラテンベルト14との間隔は、適切な位置にインクを着弾させるため狭く設定されている。そのため、プラテンベルト14にて搬送される封筒用紙P2がインクヘッド11A,11B,11C,11Dに接触しないように、封筒用紙P2の変形を極力抑制する必要がある。
【0023】
また、装置筐体7内には、内容物用紙P1及び封筒用紙P2を搬送するためのループ状の印刷搬送路13が印刷部9を囲むように設けられている。装置筐体7内における印刷搬送路13に沿った位置には、内容物用紙P1及び封筒用紙P2を挟持して搬送する複数の第1搬送ローラ対(図示省略)が間隔を置いて設けられている。複数の第1搬送ローラ対は、適宜の第1搬送モータ(図示省略)の駆動により回転可能である。
【0024】
装置筐体7内における印刷部9の下側には、複数枚の内容物用紙P1を印刷部9側(印刷搬送路13側)へ順次給紙する複数の内容物用紙給紙部15が上下方向に段状に設けられている。各内容物用紙給紙部15は、複数枚の内容物用紙P1を積載する給紙トレイ17と、この給紙トレイ17に積載された複数枚の内容物用紙P1を印刷部9側へ順次送り出す複数の給紙ローラ19とを備えている。複数の給紙ローラ19は、適宜の内容物用紙給紙モータ(図示省略)の駆動により回転可能である。
【0025】
また、装置筐体7内の左部には、内容物用紙P1を印刷部9側へ搬送するための給紙搬送路21が設けられており、この給紙搬送路21は、上流端側(基端側)に2つの分岐部分21aを有している。更に、給紙搬送路21の各分岐部分21aの端部は、対応する内容物用紙給紙部15に接続してあり、給紙搬送路21の下流端部(先端部)は、印刷搬送路13に接続してある。そして、装置筐体7内における給紙搬送路21に沿った位置には、内容物用紙P1を挟持して搬送する複数の第2搬送ローラ対(図示省略)が間隔を置いて設けられており、複数の第2搬送ローラ対は、適宜の第2搬送モータ(図示省略)の駆動により回転可能である。
【0026】
装置筐体7の左側部には、封筒用紙P2を印刷部9側(印刷搬送路13側)へ給紙する封筒用紙給紙部23が設けられており、この封筒用紙給紙部23は、複数枚の封筒用紙P2を積載する給紙トレイ25と、この給紙トレイ25に積載された封筒用紙P2を印刷部9側へ送り出す複数の給紙ローラ27とを備えており、複数の給紙ローラ27は、適宜の封筒用紙給紙モータ(図示省略)の駆動により回転可能である。また、装置筐体7内の左部には、封筒用紙P2を印刷部9側へ搬送するための給紙搬送路29が設けられており、この給紙搬送路29の上流端部(基端部)は、封筒用紙給紙部23に接続してあって、給紙搬送路29の下流端部(先端部)は、印刷搬送路13に接続してある。そして、装置筐体7内における給紙搬送路29に沿った位置には、封筒用紙P2を挟持して搬送する複数の第3搬送ローラ対(図示省略)が間隔を置いて設けられており、複数の第3搬送ローラ対は、適宜の第3搬送モータ(図示省略)の駆動により回転可能である。なお、内容物用紙P1は、給紙トレイ25に載置されてもよいし、封筒用紙P2は、給紙トレイ17に載置されてもよい。
【0027】
給紙搬送路29を搬送された封筒用紙P2、及び給紙搬送路21を搬送された内容物用紙P1は、レジストローラ30に突き当てられる。これにより、封筒用紙P2及び内容物用紙P1に弛みが生じ、この弛みにより封筒用紙P2及び内容物用紙P1の先端の位置あわせと斜行修正がなされ、その後、所定のタイミングで印刷部9へ向かって搬送される。
【0028】
印刷搬送路13の左側上部には、内容物用紙P1及び封筒用紙P2を一時的に収容するカセット31が設けられている。また、装置筐体7内の左部からカセット31内にかけて、内容物用紙P1及び封筒用紙P2を表裏反転させて印刷部9側へ搬送するためのスイッチバック搬送路33が設けられており、このスイッチバック搬送路33の基端部は、公知のスイッチバック用フラッパ(図示省略)の作動によって印刷搬送路13に接続、遮断可能になっている。更に、装置筐体7内の左部には、内容物用紙P1及び封筒用紙P2をスイッチバック搬送路33側に挟持しつつ引き入れたり又はスイッチバック搬送路33側から挟持しつつ送り出したりする出入ローラ対(図示省略)が設けられており、出入ローラ対は、適宜の出入搬送モータ(図示省略)の駆動により正逆方向へ回転可能である。
【0029】
装置筐体7内の左部には、印刷搬送路13から送り出された内容物用紙P1及び封筒用紙P2を封書作成装置5側(右方向)へ搬送するための連絡搬送路35が設けられており、この連絡搬送路35の上流端部(基端部)は、公知の連絡用フラッパ(図示省略)の作動によって印刷搬送路13に接続、遮断可能になっている。また、装置筐体7内における連絡搬送路35に沿った位置には、内容物用紙P1及び封筒用紙P2を挟持して搬送する複数の第4搬送ローラ対(図示省略)が間隔を置いて設けられており、複数の第4搬送ローラ対は、適宜の第4搬送モータ(図示省略)の駆動により回転可能である。
【0030】
<封書作成装置の構成>
次いで、封書作成装置の構成について説明する。
図3(a)及び(b)は、第1実施形態に係る切替手段を含む内容物用紙搬送路の拡大図であり、
図4は、第1実施形態に係る三つ折りされた内容物用紙を側面より示す説明図であり、(a)は、外三つ折りされた状態を示し、(b)は、内三つ折りされた状態を示す。
【0031】
図1及び
図2に示すように、封書作成装置5は、搬送経路上を搬送される封筒用紙P2に、内容物用紙P1及びインサータ用紙P3を封入する装置であって、封書作成装置筐体41(以下、適宜に装置筐体41という)を具備している。この装置筐体41内には、連絡搬送路35(画像形成装置3)から送り出された印刷済みの内容物用紙P1及び封筒用紙P2を右方向へ搬送するための導入搬送路43が設けられており、この導入搬送路43の上流端部(基端部)は、連絡搬送路35の下流端部(先端部)に接続してある。装置筐体41内における導入搬送路43に沿った位置には、印刷済みの内容物用紙P1及び封筒用紙P2を挟持して搬送する複数の第5搬送ローラ対(図示省略)が間隔を置いて設けられており、複数の第5搬送ローラ対は、適宜の第5搬送モータ(図示省略)の駆動により回転可能である。
【0032】
装置筐体41内には、印刷済みの内容物用紙P1等(内容物Bを含む)を搬送するための内容物用紙搬送路45が設けられており、この内容物用紙搬送路45の上流端部(基端部)は、公知の封入封緘用フラッパの作動によって導入搬送路43の下流端部(先端部)に接続、遮断可能である。また、装置筐体41内における内容物用紙搬送路45に沿った位置には、印刷済みの内容物用紙P1等を挟持して搬送する複数の第6搬送ローラ対(図示省略)が間隔を置いて設けられており、複数の第6搬送ローラ対は、適宜の第6搬送モータ(図示省略)の駆動により回転可能である。
【0033】
装置筐体41内における内容物用紙搬送路45の上側には、印刷済みの封筒用紙P2を搬送するための封筒用紙搬送路47が設けられており、この封筒用紙搬送路47の上流端部(基端部)は、前述の封入封緘用フラッパの作動によって導入搬送路43の下流端部に接続、遮断可能である。更に、装置筐体41内における封筒用紙搬送路47に沿った位置には、印刷済みの封筒用紙P2を挟持して搬送する複数の第7搬送ローラ対(図示省略)が間隔を置いて設けられており、複数の第7搬送ローラ対は、適宜の第7搬送モータ(図示省略)の駆動により回転可能である。内容物用紙搬送路45の下流端側と封筒用紙搬送路47の下流端側は合流部48で合流している。
【0034】
また、装置筐体41内には、インサータ部44を備えている。インサータ部44は、紙折部55における折り畳み動作に連動されて、インサータ用紙P3を、封筒用紙P2の搬送経路に送り出す搬送手段である。このインサータ部44には、インサータ用紙P3を積載する給紙トレイ44aと、この給紙トレイ44aに積載されたインサータ用紙P3を装置筐体41内へ送り出す複数の給紙ローラ44bとを備えており、複数の給紙ローラ44bは、適宜の紙給紙モータ(図示省略)の駆動により回転可能である。
【0035】
ここで、本実施形態において、挿入されるインサータ用紙P3とは、複数枚の印刷物をステープルで閉じた冊子状である。このようなインサータ用紙P3において、ステープルが形成されている側の端を閉じ端P3aと称する。そして、本実施形態において、インサータ用紙P3には、閉じ端P3a側を天地方向における天として画像が形成されたインサータ用紙P31と、閉じ端P3a側を天地方向における地として画像が形成されたインサータ用紙P32とが含まれている。なお、天地方向とは、印刷物に印刷された印刷内容の上下を意味している。本実施形態では、このようなインサータ用紙P31の画像向きを天向きと称し、インサータ用紙P32の画像向きを地向きと称するものとする。
【0036】
さらに、このようなインサータ用紙P31及びP32は、ユーザーの手動により、綴じ端P3aが搬送方向下流側に位置するように給紙トレイ44aにセットされるものとする。本実施形態では、インサータ用紙P3の表紙側が上面となった状態でセットされた用紙の画像面の向きを表向きと称し、インサータ用紙P3の表紙側が下面となった状態でセットされた用紙の画像面の向きを裏向きと称するものとする。
【0037】
なお、本実施形態において、インサータに挿入する印刷物は、綴じ端を有する小冊子としたが、本発明は、これに限定するものでなく、例えば、折り畳んだ印刷物としてもよい。この場合にも、給紙トレイ44aには、ユーザーにより閉じ端(=背辺)が下流側に位置するようにセットされる。給紙トレイ44aでは、用紙センサ(図示省略。)が設けられており、給紙トレイ44aに用紙がセットされたことを検知可能となっている。
【0038】
また、インサータ部44には、給紙ローラ44bによって装置筐体41内に送り出されたインサータ用紙P3を装置筐体41内へ合流させるためのインサータ用紙搬送路42が設けられており、装置筐体41内におけるインサータ用紙搬送路42に沿った位置には、インサータ用紙P3を挟持して搬送する複数の第8搬送ローラ対(図示省略)が間隔を置いて設けられており、複数の第8搬送ローラ対は、適宜の第8搬送モータ(図示省略)の駆動により回転可能である。このインサータ用紙搬送路42の下流端部は、公知の封入封緘用フラッパの作動によって合流部48に接続、遮断可能である。
【0039】
内容物用紙搬送路45、インサータ用紙搬送路42、及び封筒用紙搬送路47が合流部48で合流した後における下流側(出口側)には、内容物Bを封入した状態で封筒E等(封書Mを含む)を搬送するための封筒搬送路49が設けられている。そして、この封筒搬送路49は、装置筐体41の上部まで延びている。また、装置筐体41内における封筒搬送路49に沿った位置には、封筒E等を挟持して搬送する複数の第9搬送ローラ対(図示省略)が間隔を置いて設けられている。複数の第9搬送ローラ対は、適宜の第9搬送モータ(図示省略)の駆動により回転可能である。
【0040】
内容物用紙搬送路45の途中には、整合部51が設けられている。この整合部51は、導入搬送路43から送り出された印刷済みの複数枚の内容物用紙P1を集積して整合するものである。また、整合部51は、印刷済みの複数枚の内容物用紙P1を待機させる整合ゲート(待機ゲート)53を備えており、この整合ゲート53は、内容物用紙搬送路45を開状態と閉状態に切り替え可能になっている。
【0041】
内容物用紙搬送路45における整合部51の出口側(下流側)には、紙折部55が設けられている。紙折部55は、内容物用紙P1を、上段、中段及び下段を含む少なくとも三段以上に折り畳んで、内容物用紙搬送路45に送り出す手段であって、整合部51から送り出された整合済みの複数枚の内容物用紙P1を折り曲げて内容物Bを形成するものである。そして、紙折部55の具体的な構成は、次のようになる。
【0042】
装置筐体41内における整合部51の出口側(下流側)には、主折りローラ57が回転可能に設けられており、装置筐体41内における主折りローラ57に隣接した位置には、主折りローラ57と協働して内容物用紙P1を内容物用紙搬送路45から導入する導入ローラ59が回転可能に設けられている。また、装置筐体41内における主折りローラ57の下側には、主折りローラ57と導入ローラ59によって導入された内容物用紙P1を案内するガイド板61が設けられている。更に、ガイド板61には、内容物用紙P1(の先端)に突き当たって内容物用紙P1の折り曲げ線P1a付近にたるみを与える突当て部材63が設けられており、この突当て部材63は、適宜の第1位置調節モータ(図示省略)の駆動によりガイド板61に沿って位置調節可能である。そして、装置筐体41内における主折りローラ57に隣接しかつ導入ローラ59に対向した位置には、中間ローラ65が回転可能に設けられており、この中間ローラ65は、内容物用紙P1の折り曲げ線P1a付近をたるませた状態で主折りローラ57と協働して内容物用紙P1を折り曲げ線P1aから折り曲げるものである。
【0043】
装置筐体41内における主折りローラ57の左側には、主折りローラ57と中間ローラ65によって折り曲げられた内容物用紙P1を案内するガイド板67が設けられている。また、ガイド板67には、内容物用紙P1(の先端)に突き当たって内容物用紙P1の折り曲げ線P1b付近にたるみを与える突当て部材69が設けられており、この突当て部材69は、適宜の第2位置調節モータ(図示省略)の駆動によりガイド板67に沿って位置調節可能である。更に、装置筐体41内における主折りローラ57に隣接しかつ中間ローラ65に対向した位置には、導出ローラ71が回転可能に設けられており、この導出ローラ71は、内容物用紙P1の折り曲げ線P1b付近をたるませた状態で主折りローラ57と協働して内容物用紙P1を折り曲げ線P1bから折り曲げつつ、内容物用紙搬送路45側へ導出するものである。
【0044】
ここで、主折りローラ57、導入ローラ59、中間ローラ65、及び導出ローラ71は、それぞれ適宜の第1折りモータ(図示省略)の駆動により回転可能である。そして、本実施形態では、各ローラを適宜駆動させることで、内容物用紙P1を外折又は内折する。「外折」とは、三段に折るのであれば、いわゆる「外三つ折り」と呼ばれるように、内容物がZ型に折り曲げられたものである。具体的には、ここでいう「外三つ折り」とは、印刷用紙を3つの領域に分け、その3つの領域のうちの一方の領域を山折りし、他方の領域を谷折りしてZ型字型に折り畳むものである。本実施形態では、搬送方向の下流側に位置する折り曲げ線P1bを谷折りし、搬送方向の上流側に位置する折り曲げ線P1aを山折りする。この場合は、内容物用紙P1の同一紙面上における上段及び下段の天地方向が同一となる。
【0045】
一方、「内折」は、三段に折るのであれば、いわゆる「内三つ折り」と呼ばれるように、内容物は下段が上段の背後に位置するように折り曲げられる。具体的には、ここでいう「内三つ折り」とは、印刷用紙を3つの領域に分け、その3つの領域のうちの両端の2つの領域を中央の領域に向かって内側に交互に重なるように折り畳まれる。本実施形態では、
図2に示すように、搬送方向の上流側に位置する折り曲げ線P1aを折り曲げた後、搬送方向の下流側に位置する折り曲げ線P1bを折り曲げている。この場合は、内容物用紙P1の同一紙面上における上段及び下段の天地方向が逆となる。
【0046】
このように内容物用紙P1が外三つ折り又は内三つ折りされた場合、
図4(a)及び(b)に示すように、3つのシート部材が重ね合わされた状態となる。この場合、搬送経路を底面として上段に位置するシートを上段シート131と称し、下段に位置するシートを下段シート133と称し、中段に位置するシートを中段シートと称する。さらに、上段シート131の外側に位置する面を外面131aと称し、その内側に位置する面を内面131bと称する。さらに、下段シート133の外側に位置する面を外面133aと称し、その内側に位置する面を内面133bと称するものとする。なお、紙折部55は、上述した内三つ折り、外三つ折り(Z折り)のほか、簡単な二つ折りや、内四つ折り(観音折り)などの折り方も可能である。なお、段数が3段以上である場合、例えば、四段である場合には、最上段の1段目が上段となり、最下段の4段目が下段となり、それ以外の2段目及び3段目が中段となる。
【0047】
内容物用紙搬送路45における紙折部55の出口側(下流側)には、インサータ用紙搬送路42と合流する経路を2つ設けられている。
【0048】
図3(a)及び(b)は、封書作成装置5が備える内容物用紙搬送路45の経路切替手段46を示す紙折り部及び封入部間の拡大図である。
【0049】
一方の経路は、インサータ用紙搬送路42より上部に位置する経路であり、内容物用紙P1をインサータ用紙P3より上部に位置させて合流部48に合流させる上部搬送路45aである。他方の経路は、インサータ用紙搬送路42より下部に位置する経路であり、内容物用紙P1をインサータ用紙P3より下部に位置させて合流部48に合流させる下部搬送路45bである。そして、内容物用紙搬送路45には、紙折部55において折り畳まれた内容物用紙P1の搬送先を、上部搬送路45a又は下部搬送路45bのいずれかに切り替える経路切替手段46とを備えている。
【0050】
経路切替手段46は、封入部73側の搬送経路に送り出される内容物用紙P1及びインサータ用紙P3の上下位置関係を切り替える経路切替手段である。具体的には、経路切替手段46は、
図3(a)に示すように、内容物用紙P1の搬送先を上部搬送路45aとなるように切り替えることで、折り畳まれた内容物用紙P1をインサータ用紙P3の上部に重ね合わせる。また、経路切替手段46は、内容物用紙P1の搬送先を下部搬送路45bとなるように切り替えることで、折り畳まれた内容物用紙P1をインサータ用紙P3の下部に重ね合わせる。なお、この経路切替手段46は、インサータ部44により挿入されるインサータ用紙P3の天地方向又は表裏に関する内容物設置情報に基づいて切り替えられる。
【0051】
上部搬送路45a及び下部搬送路45bと、封筒用紙搬送路47との合流部48には、封入部73が設けられており、この封入部73は、紙折部55で折り畳まれた内容物用紙P1と、インサータ部44により挿入されたインサータ用紙P3とを封筒用紙P2に封入する手段である。具体的には、紙折部55が連絡搬送路35から送り出された印刷済みの封筒用紙P2(以下、適宜に封筒用紙P2という)の前折りを行い、各搬送経路から搬送された内容物B,Cを封筒用紙P2内に内包するものである。そして、封入部73の具体的な構成は、次のようになる。
【0052】
封入部73には、主折りローラ75が回転可能に設けられており、装置筐体41内における主折りローラ75に隣接した位置には、主折りローラ75と協働して封筒用紙P2を封筒用紙搬送路47から導入する導入ローラ77が回転可能に設けられている。また、装置筐体41内における主折りローラ75の下側には、主折りローラ75と導入ローラ77によって導入された封筒用紙P2を案内するガイド板79が設けられている。更に、ガイド板79には、封筒用紙P2(の先端)に突き当たって封筒用紙P2の折り曲げ線P2a付近にたるみを与える突当て部材81が設けられており、この突当て部材81は、適宜の第3位置調節モータ(図示省略)の駆動によりガイド板79に沿って位置調節可能である。そして、装置筐体41内における主折りローラ75に隣接しかつ導入ローラ77に対向した位置には、導出ローラ83が回転可能に設けられており、この導出ローラ83は、封筒用紙P2の折り曲げ線P2a付近をたるませた状態で主折りローラ75と協働して封筒用紙P2を折り曲げ線P2aから折り曲げつつ、搬送ローラ72により搬送された内容物B,Cを内包しながら、封筒形成部85側へ送り出す。ここで、主折りローラ75、導入ローラ77、及び導出ローラ83は、それぞれ適宜の第2折りモータ(図示省略)の駆動により回転可能である。
【0053】
封入部73の下流側には、内容物B,Cが封入された封筒用紙P2を封筒形成部85側へ送り出す搬送ローラ74,76を備えている。また、封入部73の下流側には、封筒形成部85が設けられている。この封筒形成部85は、封入部73から送り出された封筒用紙P2を折り曲げて封筒Eを形成するものである。封筒形成部85の具体的な構成は、次のようである。
【0054】
装置筐体41内における封入部73の出口側(下流側)には、主折りローラ87が回転可能に設けられており、装置筐体41内における主折りローラ87に隣接した位置には、主折りローラ87と協働して封筒用紙P2を封筒用紙搬送路47から導入する導入ローラ89が回転可能に設けられている。また、装置筐体41内における主折りローラ87の下側には、主折りローラ87と導入ローラ89によって導入された封筒用紙P2を案内するガイド板91が設けられている。ガイド板91には、封筒用紙P2(の先端)に突き当たって封筒用紙P2の折り曲げ線P2b付近にたるみを与える突当て板金93が設けられており、この突当て板金93は、ガイド板91に沿って位置調節可能である。また、ガイド板91に沿って、突当て板金93の近傍には、後述する封筒用紙P2の水糊等の再湿糊が塗工されている再湿糊部に水を塗布する加水機構部99が設けられている。
【0055】
そして、装置筐体41内における主折りローラ87に隣接しかつ導入ローラ89に対向した位置には、最終折りローラ95が回転可能に設けられており、この最終折りローラ95は、封筒用紙P2の折り曲げ線P2b付近をたるませた状態で主折りローラ87と協働して封筒用紙P2を折り曲げ線P2bから折り曲げるものである。
【0056】
また、
図1および
図2に示すように封筒搬送路49の途中には、封緘部86が設けられており、この封緘部86は、封筒形成部85から送り出された封筒Eを封緘するものである。また、封緘部86は、封筒Eを挟持して押圧する封緘ローラ対88を備えており、この封緘ローラ対88は、適宜の封緘モータ(図示省略)の駆動により回転可能である。ここで、封筒Eは、封緘ローラ対88によって挟持して押圧されることにより、封筒用紙P2に予め塗布した感圧接着剤の接着作用によって封緘されるようになっている。さらに、封筒搬送路49の下流側には、正常に封緘され、封筒搬送路49から送り出された封書Mを排出する封書排出部92が設けられている。
【0057】
(封入封緘システムの機能構成)
図5は、本発明の一実施形態である封入封緘システムの機能構成を示す機能構成図である。
【0058】
図5に示すように、画像形成装置3内の適宜位置には、コントローラ100が設けられている。このコントローラ100は、印刷処理及び封入封緘に関する制御プログラム等を記憶するプログラムROM102と、操作パネル39やコンピュータ装置(図示せず。)から入力される、封筒用紙P2の設定情報や内容物用紙P1の印刷ジョブ(印刷モード(両面印刷モード又は片面モード)、用紙サイズや枚数)、インサータ用紙P3の設置状態情報(閉じ端P3aに対する画像向き情報(天地方向)、及び給紙トレイ44aにセットされた用紙の画像面の向き(表裏向き)情報)等の封入封緘処理を実行する上で必要な情報を記憶するRAM103と、封入封緘に関する制御プログラムを実行するCPU101とを備えている。
【0059】
このコントローラ100には、上述した操作パネル39や、印刷部9、搬送部8、インサータ部44、整合部51、紙折部55、経路切替手段46、封入部73、封筒形成部85、封緘部86、封書排出部92等が接続されており、操作パネル39やコンピュータ装置からの内容物用紙P1、インサータ用紙P3、及び封筒用紙P2等の封入封緘処理を実行する上で必要な情報に基づいて、プログラムROM102に記憶された制御プログラムを実行することにより、封入封緘処理を実行する。なお、搬送部8とは、上述した複数の搬送ローラ対を回転駆動させる第1搬送モータから第9搬送モータ等を含んだモータ群であり、CPU101の制御により、各搬送モータをそれぞれ制御するようになっている。
【0060】
CPU101には、印刷情報取得部101aと、インサータ情報取得部101bと、搬送制御部101cと、インク吐出制御部101dとを備えている。
【0061】
印刷情報取得部101aは、操作パネル39又はコンピュータ装置(図示せず。)からの印刷ジョブを取得するモジュールであり、印刷ジョブ内には、内容物用紙P1の画像データや、封入封緘に関する設定情報などが含まれる。これらの各情報は、搬送制御部101c及びインク吐出制御部101dに送信される。
【0062】
インサータ情報取得部101bは、給紙トレイ44aにセットされたインサータ用紙P3の設置情報を取得するモジュールである。本実施形態において、インサータ情報取得部101bでは、操作パネル39を介して、インサータ用紙P3の画像向き(天地方向)及び画像面の向き(表裏方向)などの条件を設置条件とし取得する。ここで、「画像向き(天地方向)」に関する情報としては、閉じ端P3aに対する印刷内容の上下や、冊子の給紙方向(閉じ端P3aが給紙方向に対して先行するか後行するか)などが含まれ、「画像面の向き(表裏方向)」に関する情報としては、例えば、表紙側が上面となっているか下面となっているかなどが含まれる。そして、インサータ情報取得部101bは、これらの情報を搬送制御部101cに送信する。
【0063】
なお、操作パネル39では、給紙トレイ44aに対するインサータ用紙P3のセット向きを画面上に表示させて指示している。本実施形態では、綴じ端P3aが給紙トレイ44aの搬送方向下流側を向くように配置させる指示を表示する。さらに、画像向きが天向きであるインサータ用紙P31に対しては画像面の向きを裏向きに、画像向きが地向きであるインサータ用紙P32に対しては画像面の向きを表向きになるように指示を表示させる。
【0064】
搬送制御部101cは、画像形成装置3及び封書作成装置5内の全搬送手段の駆動や、封書作成装置5内の整合部51、紙折部55、経路切替手段46、封入部73、封筒形成部85、封緘部86、封書排出部92等の駆動を制御するモジュールである。搬送制御部101cでは、印刷ジョブの情報とインサータ部44によって送り出されたインサータ用紙P3の画像向き(天地方向)及び画像面の向き(表裏方向)とに応じて、紙折部55における折り畳み方を外折と内折とに切り替える紙折制御部として機能する。ここで、搬送制御部101cは、外折では、内容物用紙P1の上段の天地方向がインサータ用紙P3の天地方向と同一となりかつ上段の表面が中段シート132の外側に位置するように折り畳み、内折では、内容物用紙P1の上段シート131の天地方向がインサータ用紙P3の天地方向と同一となりかつ上段シート131の外面131aが下段シート133の外側に位置するように折り畳む。
【0065】
インク吐出制御部101dは、インクヘッド11A,11B,11C,11Dを制御して、内容物用紙P1にインクを吐出して画像を形成されるモジュールであり、本実施形態では、インサータ情報取得部101bが取得したインサータ用紙P3の設置条件に基づいて、内容物用紙P1の表裏面の印刷順や画像の天地を変換させる処理などを行う。
【0066】
ここで、搬送制御部101c及びインク吐出制御部101dでは、給紙トレイ44aにセットされたインサータ用紙P3の設置状態に応じて、内容物用紙P1及びインサータ用紙P3の画像向き(天地方向)及び画像面の向き(表裏方向)を揃える処理を行う。具体的には、搬送制御部101c及びインク吐出制御部101dは、印刷情報取得部101aから取得した印刷ジョブの印刷モード情報と、インサータ情報取得部101bから取得した設置情報(画像向き情報及び画像面の向き情報)とに基づいて処理を実行する。
【0067】
以下、内容物用紙P1の画像向きとインサータ用紙P3の画像向きとを揃える処理について詳述する。
図6〜
図11は、画像向き情報及び画像面の向き情報に応じた印刷処理及び封入処理を示す説明図である。なお、ここでは、インサータ用紙P3の画像向きが天向きである場合と、地向きである場合とに大別して説明するものとする。
【0068】
〈インサータ用紙P3の画像向きが天向きである場合〉
始めに、インサータ用紙P3の画像向きが天向きである場合の処理について説明する。
図6及び
図7は、第1実施形態に係るインサータ用紙の画像向きが天向きで、画像面の向きが裏向きである場合の印刷処理及び封入処理を示す説明図であり、
図6は両面印刷時の処理を示し、
図7は、片面印刷時の処理を示す。また、
図8は、第1実施形態に係るインサータ用紙が画像天向きで、画像面の向きが表向きである場合の印刷処理及び封入処理を示す説明図である。
【0069】
(1)処理Aについて
インサータ用紙P3の画像面の向きが裏向きにセットされ、内容物用紙P1が両面印刷される場合における処理Aについて説明する。
【0070】
図6に示すように、インサータ用紙P3の画像向きが天向きにセットされ、印刷モードが両面印刷の場合、インク吐出制御部101dは、画像形成装置3内のインクヘッド11を制御して、表面のページ画像を180度回転して印刷方向の天地方向を反転させ、地から天に向かって印刷を行う。その後、搬送制御部101cは、表面のページ画像が印刷された後の内容物用紙P1をスイッチバック搬送路33にて表裏を反転する。その後、インク吐出制御部101dは、裏面のページ画像における印刷方向の天地方向を反転することなく天から地に向かって印刷を行う。
【0071】
印刷された内容物用紙P1は、封書作成装置5に搬送される。内容物用紙P1は、内容物用紙搬送路45に搬送され、紙折部55において外三つ折りに折り畳まれる。ここでは、搬送方向の下流側に位置する折り曲げ線P1bを谷折りし、搬送方向の上流側に位置する折り曲げ線P1aを山折りする。これにより、内容物用紙P1の上段シート131の表面が中段シート132の外側に位置し、内容物用紙P1における1ページ目の天位置に表示されていた画像(図中「ABCDE」。以下、単に天位置画像という。)が下段シート133の外面133aに表示された印刷物が作成される。
【0072】
折り曲げられた内容物用紙P1は、
図3(b)に示すように、経路切替手段46によって経路が切り替えられ下部搬送路45b上を搬送させられる。その後、インサータ用紙P31及び内容物用紙P1が合流部48で合流すると、インサータ用紙P31が上部、内容物用紙P1が下部に配置された状態で重ね合わされ、その状態で封筒用紙P2に封入される。
【0073】
このように重ね合わされると、インサータ用紙P31は、1ページ目の表面画像(図中「あいうえお」)が下面に表示される裏向きであり、内容物用紙P1の表面画像(図中「ABCDE」)も下段シート133の外面133aに表示されるので裏向きとなり、各用紙の表裏方向は一致する。また、インサータ用紙P31は、表面画像(図中「あいうえお」)が搬送方向下流を天とした向きとなっており、内容物用紙P1における表面画像(図中「ABCDE」)も搬送方向下流を天とした向きとなっているので、内容物用紙P1の上段シート131の天地方向がインサータ用紙P3の天地方向と同一となる。
【0074】
(2)処理Bについて
次いで、画像面の向きが裏向きにセットされ、内容物用紙P1が片面印刷される場合における処理Bについて説明する。
【0075】
図7に示すように、画像面の向きが裏向きにセットされた場合には、インク吐出制御部101dは、画像形成装置3内のインクヘッド11を制御して、表面のページ画像を180度回転して印刷方向の天地方向を反転させ、地から天方向に向かって印刷する。その後、搬送制御部101cは、表面ページが印刷された後の内容物用紙P1をスイッチバック搬送路33にて表裏を反転させ、反転された内容物用紙P1の裏面を印刷処理することなく、封書作成装置5に搬送する。
【0076】
内容物用紙P1は、内容物用紙搬送路45に搬送され、紙折部55において外三つ折りに折り畳まれる。ここでは、搬送方向の下流側に位置する折り曲げ線P1bを谷折りし、搬送方向の上流側に位置する折り曲げ線P1aを山折りする。これにより、内容物用紙P1の上段シート131の表面が中段シート132の外側に位置し、内容物用紙P1における1ページ目の天位置画像(図中「ABCDE」)が下段シート133の外面133aに表示された印刷物が作成される。
【0077】
折り曲げられた内容物用紙P1は、
図3(b)に示すように、経路切替手段46によって経路が切り替えられ下部搬送路45b上を搬送させられる。その後、インサータ用紙P3及び内容物用紙P1が合流部48で合流すると、インサータ用紙P31が上部、内容物用紙P1が下部に配置された状態で重ね合わされ、その状態で封筒用紙P2に封入される。
【0078】
このように重ね合わされると、インサータ用紙P31は、1ページ目の表面画像(図中「あいうえお」)が下面に表示される裏向きであり、内容物用紙P1の画像(図中「ABCDE」)も下段シート133の外面133aに表示されるので裏向きとなり、各用紙の表裏方向は一致する。また、インサータ用紙P31は、1ページ目の表面画像(図中「あいうえお」)が搬送方向下流を天とした向きとなっており、内容物用紙P1の画像(図中「ABCDE」)も搬送方向下流を天とした向きとなっているので、内容物用紙P1の上段シート131の天地方向がインサータ用紙P3の天地方向と同一となる。
【0079】
(3)処理Cについて
次いで、インサータ用紙P3の画像面が表向きにセットされた場合の処理Cについて説明する。
【0080】
図8に示すように、インサータ用紙P3の画像向きが天向きで、画像面の向きが表向きにセットされた場合には、インク吐出制御部101dによって所定の順序で画像形成される。
【0081】
ここで、両面印刷の場合、インク吐出制御部101dは、画像形成装置3内のインクヘッド11を制御して、裏面の画像を印刷した後、表面の画像を印刷する。具体的には、インク吐出制御部101dは、裏面のページ画像を180度回転して印刷方向の天地方向を反転させ、地から天方向に向かって印刷する。その後、搬送制御部101cは、裏面ページが印刷された後の内容物用紙P1をスイッチバック搬送路33にて表裏を反転する。そして、インク吐出制御部101dは、表面のページ画像における印刷方向の天地方向を反転することなく天から地方向に向かって印刷を行う。一方、片面印刷時では、表面のページ画像における印刷方向の天地方向を反転することなく天から地方向に向かって印刷し、反転処理することなく、封書作成装置5に搬送する。
【0082】
片面印刷又は両面印刷で印刷された内容物用紙P1は、封書作成装置5に搬送される。内容物用紙P1は、内容物用紙搬送路45に搬送され、紙折部55において外三つ折りに折り畳まれる。ここでは、搬送方向の下流側に位置する折り曲げ線P1bを谷折りし、搬送方向の上流側に位置する折り曲げ線P1aを山折りする。これにより、内容物用紙P1の上段シート131の表面が中段シート132の外側に位置する。そして、ここでは、内容物用紙P1における1ページ目の天位置画像(図中「ABCDE」)は、下段シート133の内面133bに表示されることとなるが、内容物用紙P1における表面の地位置に表示される画像は、上段シート131の外面131aに表示された印刷物が作成される。
【0083】
折り曲げられた内容物用紙P1は、
図3(b)に示すように、経路切替手段46によって経路が切り替えられ上部搬送路45a上を搬送させられる。その後、インサータ用紙P31及び内容物用紙P1が合流部48で合流すると、内容物用紙P1が上部、インサータ用紙P31が下部に配置された状態で重ね合わされ、その状態で封筒用紙P2に封入される。
【0084】
このように重ね合わされると、インサータ用紙P31は、1ページ目の表面に表示される画像(図中「あいうえお」)が上面に表示される表向きであり、内容物用紙P1における表面画像も上段シート131の外面131aに表示されるので表向きとなり、各用紙の表裏方向は一致する。また、インサータ用紙P31は、1ページ目の表面画像(図中「あいうえお」)が搬送方向下流を天とした向きとなっており、内容物用紙P1における1ページ目の天位置画像(図中「ABCDE」)も搬送方向下流を天とした向きとなっているので、内容物用紙P1の上段シート131の天地方向がインサータ用紙P3の天地方向と同一となる。
【0085】
〈インサータ用紙P3の画像向きが地向きである場合〉
次いで、インサータ用紙P3の画像向きが地向きである場合の処理について説明する。
【0086】
図9及び
図10は、第1実施形態に係るインサータ用紙が画像地向きで、画像面の向きが表向きである場合の印刷処理及び封入処理を示す説明図であり、
図9は、両面印刷時の処理を示し、
図10は、片面印刷時の処理を示す。また、
図11は、第1実施形態に係るインサータ用紙が画像地向きで画像面の向きが裏向きである場合の印刷処理及び封入処理を示す説明図である。
【0087】
(1)処理Dについて
先ず、画像面が表向きにセットされ、印刷モードが両面印刷である場合の処理Dについて説明する。
【0088】
図9に示すように、設置情報がインサータ用紙P3の画像向きが地向きで、画像面の向きが表向きの場合には、インク吐出制御部101dは、画像形成装置3内のインクヘッド11を制御して、表面のページ画像を180度回転して印刷方向の天地方向を反転させ、地から天方向に向かって印刷する。その後、搬送制御部101cは、表面ページが印刷された後の内容物用紙P1をスイッチバック搬送路33にて表裏を反転する。その後、インク吐出制御部101dは、裏面の画像を印字する。この際、インク吐出制御部101dでは裏面のページ画像における印刷方向の天地方向を反転することなく天から地方向に向かって印刷を行う。
【0089】
印刷された内容物用紙P1は、封書作成装置5に搬送される。内容物用紙P1は、内容物用紙搬送路45に搬送され、紙折部55において内三つ折りに折り畳まれる。ここでは、搬送方向の上流側に位置する折り曲げ線P1aを折り曲げた後、搬送方向の下流側に位置する折り曲げ線P1bを折り曲げている。これにより、内容物用紙P1の上段シート131の表面が下段シート133の外側に位置し、内容物用紙P1における1ページ目の天位置画像(図中「ABCDE」)が上段シート131の外面131aに表示された印刷物が作成される。
【0090】
折り曲げられた内容物用紙P1は、
図3(a)に示すように、経路切替手段46によって経路が切り替えられ上部搬送路45a上を搬送させられる。その後、インサータ用紙P32及び内容物用紙P1が合流部48で合流すると、内容物用紙P1が上部、インサータ用紙P32が下部に配置された状態で重ね合わされ、その状態で封筒用紙P2に封入される。
【0091】
このように重ね合わされると、インサータ用紙P32は、1ページ目の表面画像(図中「あいうえお」)が上面に表示された表向きであり、内容物用紙P1の画像(図中「ABCDE」)も上段シート131の外面131aに表示されるので表向きとなり、各用紙の表裏方向は一致する。また、インサータ用紙P32は、1ページ目の表面画像(図中「あいうえお」)が搬送方向上流を天とした向きとなっており、内容物用紙P1における1ページ目の天位置画像(図中「ABCDE」)も搬送方向上流を天とした向きとなっているので、内容物用紙P1の上段シート131の天地方向がインサータ用紙P3の天地方向と同一となる。
【0092】
(2)処理Eについて
次いで、画像面が表向きにセットされ、印刷モードが片面印刷である場合の処理Eについて説明する。
【0093】
図10に示すように、設置情報がインサータ用紙P3の画像向きが地向きで、画像面の向きが表向きの場合には、インク吐出制御部101dは、画像形成装置3内のインクヘッド11を制御して、表面のページ画像を180度回転して印刷方向の天地方向を反転させ、地から天方向に向かって印刷する。表面が印刷された内容物用紙P1は、封書作成装置5に搬送される。
【0094】
内容物用紙P1は、内容物用紙搬送路45に搬送され、紙折部55において外三つ折りに折り畳まれる。ここでは、搬送方向の下流側に位置する折り曲げ線P1bを谷折りし、搬送方向の上流側に位置する折り曲げ線P1aを山折りする。これにより、内容物用紙P1の上段シート131の表面が中段シート132の外側に位置し、内容物用紙P1における1ページ目の天位置画像(図中「ABCDE」)が上段シート131の外面131aに表示される印刷物が作成される。
【0095】
折り曲げられた内容物用紙P1は、
図3(a)に示すように、経路切替手段46によって経路が切り替えられ上部搬送路45a上を搬送させられる。その後、インサータ用紙P32及び内容物用紙P1が合流部48で合流すると、内容物用紙P1が上部、インサータ用紙P32が下部に配置された状態で重ね合わされ、その状態で封筒用紙P2に封入される。
【0096】
このように重ね合わされると、インサータ用紙P32は、1ページ目の表面の画像(図中「あいうえお」)が上面に表示された表向きであり、内容物用紙P1における1ページ目の天位置画像(図中「ABCDE」)も上段シート131の外面131aに表示されるので表向きとなり、各用紙の表裏方向は一致する。また、インサータ用紙P32は、1ページ目の表面の画像(図中「あいうえお」)が搬送方向上流を天とした向きとなっており、内容物用紙P1における1ページ目の天位置画像(図中「ABCDE」)も搬送方向上流を天とした向きとなっているので、内容物用紙P1の上段シート131の天地方向がインサータ用紙P3の天地方向と同一となる。
【0097】
(3)処理Fについて
次いで、画像向きが地向きであって画像面が裏向きにセットされた場合の処理Fについて説明する。
【0098】
図11に示すように、設置情報がインサータ用紙P32の画像向きが地向きで、画像面の向きが裏向きの場合には、インク吐出制御部101dによって所定の順序で画像形成される。
【0099】
両面印刷の場合、インク吐出制御部101dは、画像形成装置3内のインクヘッド11を制御して、表面の画像を印刷した後、裏面の画像を印刷する。先ず、インク吐出制御部101dでは、表面のページ画像をページ画像における天地方向を反転することなく天から地方向に向かって印刷を行う。その後、搬送制御部101cは、裏面ページが印刷された後の内容物用紙P1をスイッチバック搬送路33にて表裏を反転する。そして、インク吐出制御部101dは、裏面のページ画像における天地方向を180度回転して印刷方向の天地方向を反転させ、地から天方向に向かって印刷する。
【0100】
一方、片面印刷時では、表面のページ画像をページ画像における天地方向を反転することなく天から地方向に向かって印刷を行う。その後、搬送制御部101cは、裏面ページが印刷された後の内容物用紙P1をスイッチバック搬送路33にて表裏を反転して、裏面印刷することなく搬送する。
【0101】
片面印刷又は両面印刷で印刷された内容物用紙P1は、封書作成装置5に搬送される。内容物用紙P1は、内容物用紙搬送路45に搬送され、紙折部55において外三つ折りに折り畳まれる。ここでは、搬送方向の下流側に位置する折り曲げ線P1bを谷折りし、搬送方向の上流側に位置する折り曲げ線P1aを山折りする。これにより、内容物用紙P1の上段シート131の表面が中段シート132の外側に位置する。そして、ここでは、内容物用紙P1における1ページ目の天位置画像(図中「ABCDE」)は、上段シート131の内面131bに表示されることとなるが、内容物用紙P1における表面の地位置に表示される画像は、下段シート133の外面133aに表示された印刷物が作成される。
【0102】
折り曲げられた内容物用紙P1は、
図3(b)に示すように、経路切替手段46によって経路が切り替えられ下部搬送路45b上を搬送させられる。その後、インサータ用紙P32及び内容物用紙P1が合流部48で合流すると、インサータ用紙P32が上部、内容物用紙P1が下部に配置された状態で重ね合わされ、その状態で封筒用紙P2に封入される。
【0103】
このように重ね合わされると、インサータ用紙P32は、1ページ目の表面における画像(図中「あいうえお」)が下面に表示された裏向きであり、内容物用紙P1における表面の地位置に表示される画像も下段シート133の外面133aに表示されるので裏向きとなり、各用紙の表裏方向は一致する。また、インサータ用紙P32は、1ページ目の表面の画像(図中「あいうえお」)が搬送方向上流を天とした向きとなっており、内容物用紙P1における1ページ目の天位置画像(図中「ABCDE」)も搬送方向上流を天とした向きとなっているので、内容物用紙P1の上段シート131の天地方向がインサータ用紙P3の天地方向と同一となる。
【0104】
<封書作成装置の動作>
次に、本発明の一実施形態である封入封緘システム1の動作を説明する。
図12は、本発明の一実施形態である封入封緘システム1の封入封緘動作を示すフローチャートである。
【0105】
先ず、CPU101では、操作パネル39又はコンピュータ装置からの操作信号を取得して、インサータ部44を用いて、インサータ用紙P3を挿入させて封入封緘を行うか否かを判断する(ステップS101)。
【0106】
インサータ用紙P3を挿入しない場合には(ステップS101“NO”)、CPU101は、紙折部55の設定を内三つ折りに設定するとともに(ステップS102)、経路切替手段46を制御して下部搬送路45b上を搬送させるように設定する(ステップS103)。その後、内容物用紙P1は、設定された条件で印刷処理及び折り畳まれ、封筒用紙P2に封入されて封書Mが排出される(ステップS121)。
【0107】
一方、インサータ用紙P3を挿入する場合には(ステップS101“YES”)、CPU101は、操作パネル39上に、給紙トレイ44aに対するインサータ用紙P3のセット方向を指示する情報を表示させる(ステップS104)。具体的には、操作パネル39の画面上には、インサータ用紙P3の綴じ端P3aが搬送方向下流側を向くように給紙トレイ44aにセットさせる指示情報を表示させる。さらに、閉じ端P3a側を天にして画像が形成されているインサータ用紙P31に対しては、インサータ用紙P3の表面を裏(下)向きにしてセットさせるように指示情報を表示させるとともに、閉じ端P3a側を地にして画像が形成されているインサータ用紙P32に対しては、インサータ用紙P3の表面を表(上)向きにしてセットするように指示情報を表示させる。
【0108】
その後、ユーザー操作によってインサータ用紙P3が給紙トレイ44aにセットされる。CPU101において、インサータ用紙P3が給紙トレイ44aにセットされたことを検知すると、CPU101では、操作パネル39上にセットされたインサータ用紙P3の設置状態を入力する画面を表示させて、設置状態の入力を受け付ける(ステップS105)。具体的には、操作パネル39上には、インサータ用紙P3の閉じ端P3aに対する画像向き情報、及びインサータ用紙P3の画像面の向き情報を選択する画面を表示させる。そして、インサータ情報取得部101bは、ユーザーからの選択に基づいて、インサータ用紙P3の閉じ端P3aに対する画像向き情報、及びインサータ用紙P3の画像面の向き情報のそれぞれを取得する。
【0109】
さらに、操作パネル39では、内容物用紙P1に対する設定を受け付ける画面を表示させる。この際、操作パネル39では、内容物用紙P1に対する印刷モード(片面印刷モード又は両面印刷モード)の選択を受け付ける(ステップS106)。その後、CPU101では、処理実行の操作を受け付けるまで待機し(ステップS107“NO”)、処理実行の操作を受け付けると(ステップS107“YES”)内容物用紙P1の印刷処理を実行する。
【0110】
印刷処理を行う場合、インク吐出制御部101d及び搬送制御部101cは、印刷モード、インサータ用紙P3の画像向き情報及び画像面の向き情報に基づいて、上記処理A〜Fのように内容物用紙P1を搬送しつつ、印刷処理を行う。その後、封書作成装置5では、導入搬送路43の検知センサで画像形成装置3から内容物用紙P1が搬送されてきたか否かを検知しており(ステップS108)、検知センサによって内容物用紙P1が搬送されてくるまで(ステップS108“NO”)検知処理を繰り返す。
【0111】
検知センサによって内容物用紙P1が搬送されたことを検知すると(ステップS108“YES”)、CPU101では、先ず、搬入された内容物用紙P1に対応するインサータ用紙P3の画像向きが天向きか否かを判断する(ステップS109)。インサータ用紙P3の画像向きが天向きである場合には(ステップS109“YES”)、上記の処理A、処理B、及び処理Cが行われる。すなわち、内容物用紙P1が両面印刷又は片面印刷されているに関わらず、内容物用紙P1を外三つ折りにすると決定する(ステップS110)。
【0112】
次いで、CPU101では、インサータ用紙P3の画像面の向きが表向きか否かを判断する(ステップS111)。インサータ用紙P3の画像面の向きが裏向きである場合には(ステップS111“NO”)、経路切替手段46を制御して内容物用紙P1を下部搬送路45bで搬送させるように設定する(ステップS112)。これにより、上記処理A、及び処理Bに示すように、各用紙の画像面は裏向きとなり、各用紙の画像も搬送方向下流を天とした向きとなり、インサータ用紙P3と内容物用紙P1との表裏方向及び天地方向が一致する。
【0113】
一方、インサータ用紙P3の画像面が表向きである場合には(ステップS111“YES”)、経路切替手段46を制御して内容物用紙P1を上部搬送路45aで搬送させるように設定する(ステップS113)。これにより、上記処理Cに示すように、各用紙の画像面は表向きとなり、各用紙の画像も搬送方向下流を天とした向きとなり、インサータ用紙P3と内容物用紙P1との表裏方向及び天地方向が一致する。
【0114】
一方、インサータ用紙P3の画像向きが地向きである場合には(ステップS109“NO”)、CPU101では、インサータ用紙P3の画像面が表向きか否かを判断する(ステップS114)。インサータ用紙P3の画像面が裏向きである場合には(ステップS111“NO”)、上記処理Fに示すように、経路切替手段46を制御して内容物用紙P1を下部搬送路45bで搬送させるように設定し(ステップS116)、内容物用紙P1を外三つ折りする(ステップS119)。これにより、上記処理Fに示すように、各用紙の画像面は裏向きとなり、各用紙の画像も搬送方向上流を天とした向きとなり、インサータ用紙P3と内容物用紙P1との表裏方向及び天地方向が一致する。
【0115】
一方、インサータ用紙P3の画像向きが表向きである場合には(ステップS114“YES”)、経路切替手段46を制御して内容物用紙P1を上部搬送路45aで搬送させるように設定する(ステップS115)。そして、CPU101では、内容物用紙P1の印刷モードが両面印刷か否かを判断する(ステップS117)。両面印刷である場合には(ステップS117“YES”)、上記の処理Dが行われる。すなわち、内容物用紙P1を内三つ折りにすると決定する(ステップS118)。これにより、上記処理Dに示すように、各用紙の画像面は表向きとなり、各用紙の画像も搬送方向上流を天とした向きとなり、インサータ用紙P3と内容物用紙P1との表裏方向及び天地方向が一致する。
【0116】
一方、内容物用紙P1が片面印刷である場合には(ステップS117“NO”)、上記の処理Eが行われる。すなわち、内容物用紙P1を外三つ折りにすると決定する(ステップS119)。これにより、上記処理Eに示すように、各用紙の画像面は表向きとなり、各用紙の画像も搬送方向上流を天とした向きとなり、インサータ用紙P3と内容物用紙P1との表裏方向及び天地方向が一致する。
【0117】
表裏方向及び天地方向が一致した状態で重ね合わされたインサータ用紙P3と内容物用紙P1は、封入部73に搬送され、封入部73において、封筒用紙P2に内包される(ステップS120)。そして、各用紙が内包された封筒用紙P2は、封筒形成部85及び封緘部86において封緘され、封書排出部92から装置外部に排出される(ステップS121)。CPU101では、他の印刷ジョブがある場合には(ステップS122“NO”)、上記ステップS110からステップS119までの処理を繰り返し行い、最後の印刷ジョブであると判断した場合には(ステップS122“YES”)、処理を終了する。
【0118】
(作用・効果)
このような本実施形態によれば、紙折部55で折り畳まれた内容物用紙P1と、インサータ部44から供給されたインサータ用紙P3とを重ね合わせて封筒に封入する場合、封入された各内容物の天地/表裏向きを揃えることができる。この結果、この封書作成装置5によれば、封書を受け取った人が開封して内容物を封筒から引き出して広げた時に、内容物用紙P1及びインサータ用紙P3の天地が一致していることとなり読み易くすることができる。
【0119】
特に、本実施形態においては、インサータ部47により挿入されるインサータ用紙P3の天地方向又は表裏に関する内容物設置情報に基づいて、経路切替手段46を制御し搬送経路に送り出される内容物用紙P1及びインサータ用紙P3の上下位置関係を切り替えているので、開封者が内容物を封筒から引き出して広げた時の読み易さをより向上させることができる。
【0120】
さらに、本実施形態では、画像形成される内容物用紙P1を折り畳み、インサータ部44から給紙した印刷物の搬送経路を変化させていないので、搬送ジャムの発生を防止することができる。また、本実施形態では、封書作成装置5内において、折り畳んだ内容物用紙P1の向きを反転させる機構を設けずに、両用紙の天地方向及び表裏方向を揃えることができるので、装置を小型化することができる。
【0121】
なお、上述した第1実施形態では、上記処理C及びFのように、インサータ用紙P3の画像向きに対して、画像面向きに関係なく各部を制御して封入封緘処理を実行するようにしたが、これに限らない。
【0122】
例えば、インサータ用紙P3の画像向きに応じてインサータ用紙P3の画像面の向きを設定し、異なる画像面の向きにセットされた場合にはエラー表示させるようにしてもよい。
【0123】
この場合、CPU101は、インサータ情報取得部101bから設置情報(画像向きの情報及び画像面の向き情報)を取得すると、画像向きの情報と画像面の向き情報とが設定された関係を満たすか否かを判断する。具体的には、画像向きが天向きである場合には、画像面の向きが裏向きであるか否かを判断する。また、画像向きが地向きである場合には、画像面の向きが表向きであるか否かを判断する。
【0124】
ここで、画像向きが天向きで画像面の向きが表向きである場合、第1実施形態に示した処理Cのように、内容物用紙P1における1ページ目の天位置画像が上段シート131の外面131aに位置することはないため、ユーザーの読み易さを考慮して、印刷及び封入封緘処理を実行しないと判断する。
【0125】
また、画像向きが地向きで画像面の向きが裏向きである場合でも、第1実施形態に示した処理Fのように、内容物用紙P1における1ページ目の天位置画像が下段シート133の外面133aに位置することはないため、ユーザーの読み易さを考慮して、印刷及び封入封緘処理を実行しないと判断する。
【0126】
そして、このような場合、CPU101は、操作パネル39上にエラーメッセージを表示させ、ユーザーにインサータ用紙P3の画像面の向きを変更するように指示するようにしてもよい。
【0127】
このようにすることにより、上記処理D及び処理Fのように、内容物用紙P1における1ページ目の天位置画像が上段シート131又は下段シート133の内面131b,133bに位置する場合には、エラーメッセージを表示させて、印刷処理及び封入封緘処理を行わないように制御しているため、内容物用紙P1の1ページ目の天位置画像が、常時外側に位置する封書を作成することができ、その結果、より開封時の読み易さを向上させることができる。